JP2012062402A - 防振ゴム組成物及び防振ゴム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、強度及び伸び等の基本物性を良好に維持するとともに、耐熱性及び耐久性にも優れるゴム硬化物が得られる防振ゴム組成物、及び該ゴム組成物を硬化させてなる防振ゴムを提供することを目的とする。
【解決手段】ゴム成分として(A)ジエン系ゴムを含有するともに、加硫剤として(B)過酸化物と、共架橋剤として(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートとを含有することを特徴とする防振ゴム組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、自動車のトーショナルダンパー、エンジンマウント、マフラーハンガー等の高温環境下で使用される防振ゴムに好適に使用できるゴム組成物に関する。
従来、自動車等の各種車両では、搭乗者の快適性を向上させるために、振動や騒音の発生源となる部位に様々な防振材を配置し、室内への振動や騒音の侵入を低減する試みがなされてきた。例えば、振動や騒音の主たる発生源であるエンジンに対しては、トーショナルダンパー、エンジンマウント等の構成部材に防振ゴムを用いることでエンジン駆動時の振動を吸収し、室内への振動及び騒音の侵入や、周辺環境への騒音の拡散を低減している。
このような防振ゴムの基本的な特性としては、エンジン等の重量物を支える強度特性や、その振動を吸収し抑制する防振性能が要求される。更に、エンジンルーム等の高温環境下で使用される場合には、強度特性に優れ、かつ動倍率が低く防振性能に優れるのは勿論のこと、耐熱性、耐久性及び耐ヘタリ性等が高いことが求められる。特に、近年では、エンジンの高出力化や、室内空間拡大等によるエンジンルームの省スペース化に伴い、エンジンルーム内の温度は上昇する傾向にあり、より過酷な環境で使用されることが多くなっていることから、自動車用防振ゴムの耐熱性等に対する要求もより厳しいものとなっている。
一般にゴムの耐熱性、耐ヘタリ性を向上させるためには、硫黄の配合量を減らすことが有効であるが、硫黄の配合量を減らすと耐久性が悪くなってしまう。これらを解決する技術としては、特開2008−7546号公報(特許文献1)には、ゴム組成物に低配合の硫黄とアクリル酸亜鉛(ZAA)を配合することが提案されている。また、アクリル酸亜鉛(ZAA)やメタアクリル酸亜鉛(ZMA)を添加することについては、特開昭63−241045号公報(特許文献2)及び特開平2−28230号公報(特許文献3)等にも開示されている。しかしながら、これらの技術は、動倍率が高く、耐熱性、耐久性及び耐ヘタリ性の全ての面において満足し得るものではなく、未だゴム配合において改良の余地があった。
また、特開平3−258840号公報(特許文献4)及びこれに対応する特許第2897836号公報(特許文献5)においてゴム組成物にビスマレイミド化合物を添加することが提案されており、耐熱性は向上するものの、動倍率が悪化してしまう問題がある。
更に、特開2001−64460号公報(特許文献6)には、耐熱性の改良を目的として、天然ゴム(NR)よりも耐久性の高いエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)を用い、パーオキサイドで加硫することによって、耐熱性をより一層向上させることが記載されている。しかしながら、このようなゴム組成では、防振ゴムに求められる基本物性が低下し、耐久性も更に悪化してしまうという問題があった。
そのほか、硫黄による架橋に代えて、EPDM又はEPDMとジエン系ゴムとをブレンドした基材ゴムのゴム組成物をパーオキサイド架橋させる技術として、特開平6−200096号公報(特許文献7)及び特開2001−240703号公報(特許文献8)があるが、耐熱性及び耐久性の両方とも高いものではなかった。
特開2008−7546号公報 特開昭63−241045号公報 特開平2−28230号公報 特開平3−258840号公報 特許第2897836号公報 特開2001−64460号公報 特開平6−200096号公報 特開2001−240703号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、強度及び伸び等の基本物性を良好に維持するとともに、耐熱性及び耐久性にも優れるゴム硬化物が得られる防振ゴム組成物、及び該ゴム組成物を硬化させてなる防振ゴムを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、ジエン系ゴムをパーオキサイド架橋することにより耐熱性を改良すると共に、共架橋剤として、トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートを使用することにより、パーオキサイド架橋は防振ゴムの基本物性を悪化させるという一般的傾向を覆して、その基本物性の悪化を抑制し得るとともに、耐熱性及び耐久性の両面を改善することができ、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記の防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴムを提供する。
[1]ゴム成分として(A)ジエン系ゴムを含有するともに、加硫剤として(B)過酸化物と、共架橋剤として(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートとを含有することを特徴とする防振ゴム組成物。
[2](A)ジエン系ゴムとして、天然ゴム(NR)を単独で用いる[1]記載の防振ゴム組成物。
[3](A)ジエン系ゴムとして、天然ゴム(NR)及びブタジエンゴムを併用する[1]記載の防振ゴム組成物。
[4](A)ジエン系ゴムとして、天然ゴム(NR)及びスチレン・ブタジエンゴム(SBR)を併用する[1]記載の防振ゴム組成物。
[5]ゴム成分100質量部に対して、(B)過酸化物2〜4質量部及び(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレート2〜4質量部配合し、且つ(B)と(C)との合計量が4〜7質量部である[1]〜[4]のいずれか1項記載の防振ゴム組成物。
[6]上記[1]〜[5]のいずれか1項記載のゴム組成物を硬化させてなる防振ゴム。
本発明の防振ゴム組成物は、強度及び伸び等の基本物性を良好に維持しつつ、耐熱性及び耐久性に優れるものである。
本発明の防振ゴム組成物は、ゴム成分として(A)ジエン系ゴムを用い、これをパーオキサイド架橋するものであり、ジエン系ゴムに対して、(B)過酸化物及び(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートを配合するものである。
(A)ジエン系ゴムとしては、公知のものを用いることができ、特に制限されるものではないが、具体的には、公知の天然ゴムや、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム、スチレン−イソプレン共重合体、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エポキシ化天然ゴム、アクリレートブタジエンゴム等の合成ゴム、及びこれら天然ゴム又は合成ゴムの分子鎖末端が変性されたもの等を用いることができ、これらの中から1種を単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。本発明においては、特に天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)を好適に用いることができる。
また、本発明の効果を妨げない範囲で上記ジエン系ゴム以外のゴムをゴム成分中に配合することもできる。このゴムとしては、アクリルゴム及びエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。
本発明においては、加硫剤として(B)過酸化物を用いる。(B)過酸化物を加硫剤として用いて上記ゴム成分をパーオキサイド架橋することにより、硫黄を用いて架橋した場合と比較して、防振ゴムの耐熱性を高めることができる。(B)過酸化物は、この分野において通常使用されるものを配合することができ、その具体例としては、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ジイソブチリルパーオキサイド、クミルパーオキシネオデカノエート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチルパーオキシジカーボネート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエート、ジ(4−t−ブチルシクロへキシル)パーオキシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシネオヘプタノエート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジコハク酸パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ(4−メチルベンゾイル)パーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ(3−メチルベンゾイル)パーオキサイド、ベンゾイル(3−メチルベンゾイル)パーオキサイド、ジベンゾイルパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)−2−メチルシクロヘキサン、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ジ(4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)シクロへキシル)プロパン、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、2,2−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、n−ブチル4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)バレレート、ジ(2−t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ジ−t−ヘキシルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、p−メンタンヒドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド等が挙げられ、本発明においては、α,α’−ビス(t−ブチルパ−オキシ)1,3−ジイソプロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイドを好適に用いることができる。これらは1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
上記(B)過酸化物の配合量は、特に制限はないが、上記ゴム成分100質量部に対して2〜4質量部であることが好ましい。過酸化物の配合量が2質量部未満であると、耐熱性が悪化してしまう。また、4質量部を超えると、ゴムの架橋密度が高くなり、引張り強さ,伸び等の基本物性や耐久性が悪くなる。
なお、本発明の目的を逸脱しない範囲において、架橋助剤として硫黄を配合することもできる。該架橋助剤を配合する場合、その配合量はゴム成分100質量部に対して0.1〜0.5質量部の範囲とすることが好ましい。
本発明では、共架橋剤として、(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートを配合するものである。共架橋剤はそれ自体で架橋点の生成能力はないが、上記(B)過酸化物と併用することによって、ゴム中の架橋反応を起こす添加剤である。本発明では、(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートを使用することにより、パーオキサイド架橋を採用しても防振ゴムの基本物性の悪化を抑制し得るものである。
(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートは下記化学構造式(I)又は(II)で示される化合物であり、例えば、商品名「TAICROS」(デグサジャパン社製)や商品名「TAIC」,「TMAIC」(いずれも日本化成社製)等の市販品を使用することができる。
Figure 2012062402
(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートの配合量については、特に制限はないが、上記ゴム成分100質量部に対し、好ましくは2.0質量部以上、上限値として、好ましくは4.0質量部以下である。(C)成分の配合量が上記範囲を超えると、架橋密度が上がり、引張り強さ,伸び等の基本物性が悪化するおそれがある。また、(C)成分の配合量が上記範囲を下回ると、基本物性の悪化等を招くおそれがある。
また、ゴム成分100質量部に対する(B)過酸化物の配合量と(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートの配合量との合計量(X)は、本発明の効果を有効に発揮させる点から、4.0≦(X)≦7.0を満たすことが好ましい。この範囲を逸脱すると、架橋密度が上がり、引張強さ,伸び等の基本物性が悪化するおそれがある。
オイルとしては、公知のものを使用することができ、特に制限されないが、具体的には、アロマティック油、ナフテニック油、パラフィン油等のプロセスオイルや、やし油等の植物油、アルキルベンゼンオイル等の合成油、ヒマシ油等を使用することができる。これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明では、カーボンブラックを充填剤として配合することが推奨される。カーボンブラックとしては、公知のものを使用することができ、特に限定されるものではないが、例えば、SRF、GPF、FEF、FT、MT等のカーボンブラックを挙げることができ、本発明においては、FEFを好適に用いることができる。また、これらのカーボンブラックは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。カーボンブラックの配合量については、低動倍率化の点から、上記ゴム成分100質量部に対し、10〜80質量部であることが好ましい。
また、シリカを充填剤として配合することが推奨され、使用されるシリカの配合量については、低動倍率化の点から、上記ゴム成分100質量部に対し、10〜80質量部であることが好ましい。
本発明においては、加硫を促進する観点から、亜鉛華(ZnO)や脂肪酸等の加硫促進助剤を配合することができる。脂肪酸としては飽和,不飽和あるいは直鎖状、分岐状のいずれの脂肪酸であってもよく、脂肪酸の炭素数としても特に制限されるものではないが、例えば炭素数1〜30、好ましくは15〜30の脂肪酸、より具体的にはシクロヘキサン酸(シクロヘキサンカルボン酸)、側鎖を有するアルキルシクロペンタン等のナフテン酸、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸(ネオデカン酸等の分岐状カルボン酸を含む)、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸(ステアリン酸)等の飽和脂肪酸、メタクリル酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸、ロジン、トール油酸、アビエチン酸等の樹脂酸などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。本発明においては、亜鉛華及びステアリン酸を好適に用いることができる。これら加硫促進助剤の配合量は上記ゴム成分100質量部に対し、好ましくは1〜15質量部、より好ましくは2〜10質量部である。
老化防止剤としては、公知のものを用いることができ、特に制限されないが、フェノール系老化防止剤、イミダゾール系老化防止剤、アミン系老化防止剤等を挙げることができる。これら老化防止剤の配合量は上記ゴム成分100質量部に対し、通常0.5〜10質量部、好ましくは1〜5質量部である。
本発明のゴム組成物を得る際、上記各成分の配合方法に特に制限はなく、全ての成分原料を一度に配合して混練しても良いし、2段階あるいは3段階に分けて各成分を配合して混練を行ってもよい。なお、混練に際してはロール、インターナルミキサー、バンバリーローター等の混練機を用いることができる。更に、シート状や帯状等に成形する際には、押出成形機、プレス機等の公知の成形機を用いればよい。
また、上記ゴム組成物を硬化させる際の加硫条件としては、特に限定されるものはないが、通常140〜180℃で、5〜120分間の加硫条件を採用することができる。
以下、本発明について実施例及び比較例を挙げて詳細に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
[実施例1〜14、比較例1〜8]
下記表1及び表2に示す配合組成で混練し加硫して、実施例1〜14及び比較例1〜8の各々の防振ゴム用ゴム組成物を所定の条件で所定の形状に加硫硬化させ、成型物を作製した。得られた成型物を本発明の防振ゴムの評価体とした。得られた成型物について、硬度(Hs)、引張伸び(Eb)、引張強さ(Tb)、耐熱性、及び耐久性を下記JIS規格に準拠して測定を行い評価した。その結果も表1及び表2に併記する。
[硬度(Hs)]
JIS K 6253(タイプA)に準拠
[引張伸び(Eb)]
JIS K 6251に準拠
[引張強さ(Tb)]
JIS K 6251に準拠
[耐熱性(熱老化試験)]
JIS K 6257に準拠し、100℃,500時間の条件下に試験片を放置した後、引張伸び(Eb)、引張強さ(Tb)を測定し、変化率(%)で示した。
[耐久性(伸張疲労耐久性)]
35℃で0〜200%伸長を繰り返し、破断するまでの回数を計数とした。比較例1の破断回数「100」を基準としてインデックス表示で示した。
上記の配合についての詳細は下記の通りである。
ゴム成分
(1)天然ゴム(NR)、「RSS#1」
(2)ブタジエンゴム(BR)JSR社製の「BR01」
(3)SBR、JSR社製の「SBR1500」
(4)EPDM、JSR社製の「EP103AF」
カーボンブラック
・「N550」,FEF級カーボンブラック(ヨウ素吸着量:43g/kg、DBP吸油量:121ml/100g)、旭カーボン(株)製
・「N880」,FT級カーボンブラック(ヨウ素吸着量:27g/kg、DBP吸油量:28ml/100g)、旭カーボン(株)製
・「N330」,HAF級カーボンブラック(ヨウ素吸着量:82g/kg、DBP吸油量:102ml/100g)、旭カーボン(株)製
ナフテン系オイル
出光興産(株)製「ダイアナプロセスオイルNS−100」
WAX
Rhein Chemie社製「Antilux654」
老化防止剤:RD
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体、大内新興化学工業(株)製「ノクラック224」
老化防止剤:6PPD
N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン、大内新興化学工業(株)製「ノクラック6C」
パーオキサイド No.1
α,α’−ビス(t−ブチルパ−オキシ)1,3−ジイソプロピルベンゼン
パーオキサイド No.2
ジクミルパーオキサイド
架橋剤 A−1
トリアリルイソシアヌレート、デグサジャパン社製の「TAICROS」
架橋剤 A−2
トリメタリルイソシアヌレート、日本化成社製の商品名「TMAIC」
架橋剤 B
N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、大内新興化学社製品の「バルノックPM」
加硫促進剤:CBS
N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド(CBS)
Figure 2012062402
Figure 2012062402
上記表1及び表2の結果より、本発明にかかる実施例1〜14のゴム組成物は、ゴムの基本物性が良好であり、耐熱性及び耐久性も良好であった。これに対して、比較例1は、耐熱性が悪くなり、比較例2,3,5及び8は、ゴム物性が悪くなり、耐久性も悪化した。また、比較例4は、耐熱性が悪化した。更に、比較例6は、ゴム基本物性が悪くなり、比較例7は、耐久性が悪化した。

Claims (6)

  1. ゴム成分として(A)ジエン系ゴムを含有するともに、加硫剤として(B)過酸化物と、共架橋剤として(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレートとを含有することを特徴とする防振ゴム組成物。
  2. (A)ジエン系ゴムとして、天然ゴム(NR)を単独で用いる請求項1記載の防振ゴム組成物。
  3. (A)ジエン系ゴムとして、天然ゴム(NR)及びブタジエンゴムを併用する請求項1記載の防振ゴム組成物。
  4. (A)ジエン系ゴムとして、天然ゴム(NR)及びスチレン・ブタジエンゴム(SBR)を併用する請求項1記載の防振ゴム組成物。
  5. ゴム成分100質量部に対して、(B)過酸化物2〜4質量部及び(C)トリアリルイソシアヌレート又はトリメタリルイソシアヌレート2〜4質量部配合し、且つ(B)と(C)との合計量が4〜7質量部である請求項1〜4のいずれか1項記載の防振ゴム組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載のゴム組成物を硬化させてなる防振ゴム。
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