JP2012062163A - エレベータの制御装置 - Google Patents

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郁哉 上田
Hiroaki Shimomichi
裕朗 下道
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Abstract

【課題】乗かご内の乗客が咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染しているかどうかを確実に検知できるエレベータの制御装置の提供。
【解決手段】本発明は、乗かご11内の乗客10の画像を撮影する画像撮影部1と、この画像撮影部1の画像信号を画像解析し、その画像の乗客10の体温を把握する画像解析部2と、乗かご11内の音声を収集する音声記録部3と、この音声記録部3の音声信号を解析して乗客10が咳もしくはくしゃみをしているか否かを解析する音声解析部4と、画像解析部2及び音声解析部4の解析結果に基づいて感染症に感染した乗客10が存在することを検知する検知部5と、この検知部5で乗かご11内に感染症に感染した乗客10が存在すると検知されたとき、ホール呼びに優先してかご呼びの登録階へ乗かご11を直行運転させる制御処理を行うエレベータ制御部6とを備えた構成にしてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗かご内の乗客の健康状態を監視することのできるエレベータの制御装置に関する。
近年、新型インフルエンザなどの発熱、くしゃみ、咳等を伴う感染症の流行が社会的に問題視されている。このような感染症は、電車などの公共交通機関において、感染者が咳、くしゃみなどを行うことでウイルスを含んだ飛沫が飛散し、感染が拡大することがある。このようなことから、公共交通機関の一つであるエレベータにおいても感染症の拡大を防ぐ機能が要望されている。
ところで従来、乗かご内の乗客の健康状態を監視することのできるエレベータが特許文献1に開示されている。この従来技術は、かご内の圧電フィルムや操作パネルに設けた心拍センサ、温度センサによって乗客の心拍、呼吸、体温を検出し、乗客の健康状態の測定を行うものである。
特開2003−40540号公報
前述した従来技術は、乗客の健康状態の測定に際し、例えば乗客の体温などを検知しようとする場合には、乗かご内の手すり等の棒状体に圧力検出装置、温度センサを内蔵させるようにしてある。そのため、手すりなどに乗客が触れていない場合には、体温を検知することができない。すなわち、この従来技術にあっては、乗かご内の乗客が咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染しているかどうかを検知する場合には、検知不能を生じる懸念がある。
なお、この従来技術は、乗客に対しての情報提供手段が音声アナウンスのみであることから、聴覚に障害を有する乗客の場合には、情報が正しく伝わらない虞もある。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、乗かご内の乗客が咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染しているかどうかを確実に検知できるエレベータの制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るエレベータの制御装置は、乗かご内の乗客の健康状態を検知する検知部を有し、この検知部による検知に応じた制御を行うエレベータの制御装置において、前記乗かご内に設置され乗客の画像を撮影する画像撮影部と、この画像撮影部の画像信号を画像解析し、その画像の乗客の体温を把握する画像解析部と、前記乗かご内に設置され乗かご内の音声を収集する音声記録部と、この音声記録部の音声信号を解析して乗客が咳もしくはくしゃみをしているか否かを解析する音声解析部と、前記画像解析部、及び前記音声解析部の解析結果と対応する判定基準データとを比較して、前記乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客が存在することを検知する検知部と、前記検知部で前記乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客が存在すると検知されたとき、ホール呼びに優先してかご呼びの登録階へ前記乗かごを直行運転させる制御処理を行うエレベータ制御部とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、画像撮影部と画像解析部とを備え、乗かご内の乗客一人一人の顔画像を撮影して解析を実施し、また、音声記録部と音声解析部とを備え、乗かご内の咳もしくはくしゃみによる音声を記録して音声データの音量、周波数を分析し、検知部で、乗かご内の乗客の発熱状態を把握してこの発熱データと判定基準データとを比較し、また、乗かご内の分析された音声データと判定基準データとを比較することで、乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染している乗客が存在するかどうかを検知部で検知することが行われる。すなわち本発明は、乗かご内の乗客が咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染しているかどうかを検知部において確実に検知することができる。また、この検知部で乗かご内に感染症に感染している乗客が存在することが検知されたとき、エレベータ制御部によって、かご呼びの登録階へ乗かごを直行運転させる制御が行われる。これにより、乗かご内の咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客と、感染症に感染していない乗客との接触を最小限に抑えることができる。
また本発明は、前記発明において、前記乗かごに設置され、前記乗かご内の空気を前記乗かご外に放出する換気扇を備え、前記エレベータ制御部は、前記検知部で前記乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染している乗客の存在が検知されたとき、前記換気扇の回転数を増大させる制御処理を行うことを特徴としている。このように構成した本発明は、換気扇の回転数を増大させることにより、乗かご内における咳やくしゃみにより発生し、空気中に漂う飛沫に含まれるウィルスを昇降路に放出させることができる。
また本発明は、前記発明において、乗かご内、及び乗場に情報表示装置を備え、前記エレベータ制御部は、前記情報表示装置の少なくとも一方に、前記検知部で、咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染している乗客の存在が検知されたとき、前記検知部の検知結果に関係する情報を表示させる制御処理を行うことを特徴としている。このように構成した本発明は、乗かご内の情報表示装置や乗場の情報表示装置に、咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に関係する情報を表示させることによって、乗かご内の乗客や乗場の乗客に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に対する注意喚起を行うことができる。また、聴覚に障害を持つ乗客に対しても乗かご内の情報表示装置や乗場の情報表示装置によって、視覚的に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に関係する情報を提供することができる。
また本発明は、前記発明において、前記エレベータ制御部は、前記直行運転後、前記かご呼びの登録階で所定時間開扉状態を保持する制御処理を行うことを特徴としている。このように構成した本発明は、乗かごがかご呼びの登録階に到着後、乗かご内を直ちに換気することができる。
また本発明は、前記発明において、前記エレベータ制御部は、前記直行運転後、ホール呼びの無い階床へ走行させ、その階床で所定時間開扉状態を保持する制御処理を行うことを特徴としている。このように構成した本発明は、乗かごがホール呼びの無い階床に到着後、乗かご内を直ちに換気することができる。
本発明は、乗かご内に設置され乗客の画像を撮影する画像撮影部と、この画像撮影部の画像信号を画像解析し、その画像の乗客の体温を把握する画像解析部と、乗かご内に設置され乗かご内の音声を収集する音声記録部と、この音声記録部の音声信号を解析して乗客が咳もしくはくしゃみをしているか否かを解析する音声解析部と、画像解析部、及び音声解析部の解析結果から、乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客が存在することを検知する検知部と、検知部で乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客が存在すると検知されたとき、ホール呼びに優先してかご呼びの登録階へ乗かごを直行運転させる制御処理を行うエレベータ制御部とを備えたことから、乗かご内の乗客が咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染しているかどうかを確実に検知部で検知できる。また、検知部で、乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客が存在すると検知されたときには、エレベータ制御部の制御により、乗かごはかご呼びの登録階へ直行運転する。これにより、乗かご内の咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客と、感染症に感染していない乗客との接触を最小限に抑えることができ、咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症の拡大を防止することができる。
本発明に係るエレベータの制御装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。 本実施形態に備えられる画像撮影部、音声記録部、及びかご内ディスプレイが配置される乗かごを示す斜視図である。 本実施形態に備えられる画像撮影部、音声記録部、及びかご内換気扇が配置される乗かごを示す斜視図である。 本実施形態に備えられるホール側ディスプレイが配置される乗場を示す正面図である。 本実施形態に備えられる画像撮影部、画像解析部、及び検知部における処理動作を示すフローチャートである。 本実施形態に備えられる音声記録部、音声解析部、及び検知部における処理動作を示すフローチャートである。 本実施形態に備えられるエレベータ制御部において行われる主な処理動作を示すフローチャートである。 本実施形態に備えられるエレベータ制御部において行われるかご内換気扇の運転制御に伴う処理動作を示すフローチャートである。 本実施形態に備えられるエレベータ制御部において行われる情報表示制御に伴う処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベータの制御装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るエレベータの制御装置の一実施形態の構成を示すブロック図、図2は本実施形態に備えられる画像撮影部、音声記録部、及びかご内ディスプレイが配置される乗かごを示す斜視図、図3は本実施形態に備えられる画像撮影部、音声記録部、及びかご内換気扇が配置される乗かごを示す斜視図、図4は本実施形態に備えられるホール側ディスプレイが配置される乗場を示す正面図である。
本実施形態に係るエレベータの制御装置は、図1に示すように、乗かご内に配置され、例えば赤外線カメラから成る画像撮影部1と、この画像撮影部1の画像信号を画像解析し、その画像の乗客の体温を把握する画像解析部2と、乗かご内に配置され、音声を収集する例えば集音マイクから成る音声記録部3と、この音声記録部の音声信号を解析して乗客が咳もしくはくしゃみをしているか否かを解析する音声解析部4とを備えている。また、画像解析部2及び音声解析部4の解析結果と、対応する判定基準データとを比較して、乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客が存在することを検知する検知部5とを備えている。
図2,3に示すように、乗かご11は、操作盤12と、この乗かご11の位置を示す位置表示器13と、乗かご11内を照らすカーライト14と、敷居16によって案内されるかごドア15と、乗かご11の側壁を形成する側板17と、乗かご11内の荷重を検出する秤装置21とを備えている。前述した画像撮影部1と音声記録部3は、位置表示器13に対向するように配置された側板17と天井部との境界部に配置してある。画像撮影部1は、かごドア15の開動作によって乗かご11に乗り込んでくる乗客10の上半身よりも上の部分、特に顔面を撮影可能な撮像範囲Aとなるように、設置角度等を調整して取り付けられている。また、音声記録部3は、乗かご11内の乗客10の咳やくしゃみを集音しやすい位置に取り付けてある。
また、本実施形態は、図3に示すように、乗かご11に設置され、乗かご11内の空気を昇降路等の乗かご11外に放出するかご内換気扇7を備えている。また、図2に示すように、本実施形態は、乗かご11内に情報表示装置、すなわちかご内ディスプレイ8を備えている。このかご内ディスプレイ8は、乗かご11内の乗客10が見やすい位置、例えば操作盤12の上方に配置してある。さらに、本実施形態は、図4に示すように、乗場20にも情報表示装置、すなわちホール側ディスプレイ9を配置してある。このホール側ディスプレイ9も、乗場20の乗客10が見やすい位置に、例えば乗場ドア18の側方に配置されたホールボタン19の上方に配置してある。
また、本実施形態は、図1に示すように、検知部5で乗かご11内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客が存在すると検知されたとき、ホール呼びに優先して応答するかご呼びの登録階へ乗かご11を直行運転させる制御処理を行うエレベータ制御部6を備えている。
このエレベータ制御部6は、前述した直行運転制御処理の他に、例えば検知部5で乗かご11内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染している乗客10の存在が検知されたとき、かご内換気扇7の回転数を増大させる制御処理を行う。また、このエレベータ制御部6は、かご内ディスプレイ8及びホール側ディスプレイ9の少なくとも一方に、例えば双方に、検知部5で咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染している乗客10の存在が検知されたとき、検知部5の検知結果に関係する情報を表示させる制御処理を行う。
図5は本実施形態に備えられる画像撮影部、画像解析部、及び検知部における処理動作を示すフローチャートである。この図5に基づいて、乗かご11内に乗り込んだ乗客10が発熱しているかどうかの判定を行う本実施形態における動作について説明する。
乗かご11が乗場20に到着し、かごドア15が開き、乗かご11内に乗客10が入る都度(手順SC1)、画像撮影部1が乗客10の撮像範囲Aに写った画像、例えば顔面像を撮影する(手順SC2)。
乗かご11のかごドア15が閉じられた際に、画像解析部2における画像処理が行われる。ここでは、撮影画象を例えばインフルエンザ等の感染症に感染した際の平均的な発熱温度、例えば39度を閾値として白黒2値化を行う。具体的には、39度以上の画像成分を白、39度未満の画像データを黒というように2値化処理を実施する(手順SC3)。
画像解析部2において乗客10の人数分の画像処理が行われ、検知部5は、画像処理データの中に白の画像成分が存在するかどうか、つまり39度以上の発熱を生じているかどうか判定を行う(手順SC4)。39度以上の発熱を生じている乗客10が存在していると判定された場合には、インフルエンザなどの咳やくしゃみ、及び発熱を伴う感染症と判断し(手順SC5)、この検知部5からエレベータ制御部6に送信される(手順SC6)。なお、手順SC4における判定で、39度以上の発熱を生じている乗客10が存在していないと判定された場合には、画像解析部2における画像処理、及び検知部5における判定処理を停止し、乗客10が再び乗かご11に入ってくるまで待機することが行われる。
図6は本実施形態に備えられる音声記録部、音声解析部、及び検知部における処理動作を示すフローチャートである。この図6に基づいて、乗かご11内に乗り込んだ乗客10が咳やくしゃみを行っているかどうかの判定を行う本実施形態における動作について説明する。
乗かご11のかごドア15が閉じられた後(手順SM1)、乗かご11内の音声情報の記録を音声記録部3が開始する(手順SM2)。乗かご11内で咳やくしゃみが発生したかどうか、この音声記録部3で判定され(手順SM3)、咳やくしゃみが発生した場合には、その音声情報がこの音声記録部3で記録される(手順SM4)。
音声記録部3で所定時間記録がなされた後、記録された音声情報が音声解析部4において音量、周波数などのデータに分解され(手順SM5)、検知部5において、インフルエンザなどの感染症に感染した患者から採取した咳やくしゃみに基き予め設定された判定基準データと、音声解析部4で得られたデータとが比較される。この検知部5における音声解析部4で得られたデータが判定基準データを超えているかどうかの判定に際し(手順SM6)、音声解析部4で得られたデータが判定基準データを超えていると判定されたときには、乗かご11内にインフルエンザなどの咳やくしゃみを伴う感染症の乗客が存在すると判断され(手順SM7)、この検知部5からエレベータ制御部6に送信される(手順SM8)。なお、手順SM6における検知部5の判定に際して、音声解析部4で得られたデータが判定基準データを超えていないと判定されたときには、手順SM4に戻り、乗客10の音声情報の記録が続行される。
図7は本実施形態に備えられるエレベータ制御部において行われる主な処理動作を示すフローチャートである。
この図7に示すように、エレベータ制御部6は、検知部5からの信号、すなわち乗かご11内に感染症の乗客10が存在する旨の信号を受信した後(手順SEC1)、かごドア15が閉じられているかどうかの判定を行い(手順SEC2)、かごドア15が閉じられているときには、主に、かご内換気扇7の運転制御(SEC3)と、かご内ディスプレイ8への情報表示制御(SEC4)と、ホール側ディスプレイ9への情報表示制御(SEC5)とを行う。
図8は本実施形態に備えられるエレベータ制御部において行われるかご内換気扇の運転制御に伴う処理動作を示すフローチャートである。
かご内換気扇7の運転制御に際しては、図8に示すように、検知部5の信号を受信したエレベータ制御部6は、まず、かご内換気扇7を起動させる制御処理を行う(手順SF1)。ここで、エレベータ制御部6は、乗かご11内に乗客10が存在しないかどうか秤装置21からの信号に基づいて判定する(手順SF2)。この判定で、乗かご11内に乗客10が存在すると判定されたときには、起動させたかご内換気扇7の回転数を増加させる制御処理を行う(手順SF3)。これにより乗かご11内のインフルエンザなどの感染症ウイルスを含む空気が、かご内換気扇7から昇降路に放出される。
手順SF2の判定で、乗かご11内に乗客10が存在しなくなったと判定されたときには、このエレベータ制御部6は、ホール呼び登録が有るかどうか判定する。(手順SF4)。ホール呼び登録が有ると判定されたときには、かご内換気扇7の回転数の増加を維持させた状態でホール呼び登録階へ乗かご11を走行させる制御処理を行う(手順SF5)。手順SF4の判定で、ホール呼び登録が無いと判定されたときには、このエレベータ制御部6は、かご内換気扇7の回転数の増加を維持させた状態で(手順SF6)、乗かご11を基準階へ直行させ、この基準階において乗かご11を開扉状態のまま待機させる制御処理を行う(手順SF7)。
図9は本実施形態に備えられるエレベータ制御部において行われる情報表示制御に伴う処理動作を示すフローチャートである。
また、エレベータ制御部6は、検知部5からの信号を受信した際に、図9に示すように、秤装置21からの信号に基づいて乗かご11内に乗客10が存在しているかどうか判定するとともに(手順SD1)、検知部5の検知結果に関係する情報をかご内ディスプレイ8及びホール側ディスプレイ9に表示させる制御処理を行う。例えば、ホール側ディスプレイ9に、感染症対応エレベータであることを表示させる制御処理を行い(手順SD2)、かご内ディスプレイ8に、感染症の注意喚起情報を表示させる制御処理を行う(手順SD3)。
エレベータ制御部6は、手順SD1の判定で、乗かご11内に乗客10が存在していると判定されたときには、途中階でのホール呼びに応答させず、かご呼び登録階へ乗かご11を優先的に直行運転させる制御処理を行う(SD4)。
ここで、エレベータ制御部6は、再び、秤装置21からの信号に基づいて乗かご11内に乗客10が存在しているかどうか判定する(手順SD5)。この判定で乗かご11内に乗客10が存在すると判定されたときには、手順SD4の直行運転が継続される。
手順SD1の判定、及び手順SD5の判定で、乗かご11内に乗客10が存在しなくなったと判定されたときには、このエレベータ制御部6は、乗かご11の運転制御モードを、感染症対応階と基準階との直行運転のみに限定する感染症対応専用運転モードに切り替える制御処理を行う(手順SD6)。
なお、エレベータ制御部6は、検知部5からの信号を受信した際に、かご内ディスプレイ8やホール側ディスプレイ9に、該当する乗かご11がホール呼び登録に応答せず、かご呼び登録階へ直行運転する旨を表示させる制御処理を行ったり、かご呼び登録されている階床の乗場20に設けられたホール側ディスプレイ9に、当該階床に体調異常の乗客10を乗せた乗かご11が向かっている旨を表示させる制御処理を行ってもよい。
以上のように構成した本実施形態によれば、画像撮影部1と画像解析部2とを備え、乗かご11内の乗客10の一人一人の顔画像を撮影して解析を実施し、また、音声記録部3と音声解析部4とを備え、乗かご11内の咳もしくはくしゃみによる音声を記録して音声データの音量、周波数を分析し、検知部5で、乗かご11内の乗客の発熱状態を把握してこの発熱データと判断基準データとを比較し、また、乗かご11内の分析された音声データと判定基準データと比較することで、乗かご11内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染している乗客10が存在するかどうかを検知することが行われる。すなわち本実施形態は、乗かご11内の乗客10が咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染しているかどうかを検知部5において確実に検知することができる。また、この検知部5で乗かご11内に感染症に感染している乗客10が存在することが検知されたとき、エレベータ制御部6によって、かご呼びの登録階へ乗かご11を直行運転させる制御が行われる。これにより、乗かご11内の咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客10と、感染症に感染していない乗客10との接触を最小限に抑えることができ、咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症の拡大を防止することができる。
また本実施形態によれば、検知部5で乗かご11内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染している乗客10の存在が検知されたとき、エレベータ制御部6によってかご内換気扇7の回転数を増大させることにより、乗かご11内における咳やくしゃみにより発生し、空気中に漂う飛沫に含まれるウィルスを昇降路に放出させることができる。これにより咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症の拡大の阻止に貢献する。
また本実施形態によれば、乗かご11のかご内ディスプレイ8や乗場20のホール側ディスプレイ9に、乗かご11内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に関係する情報を表示させることによって、乗かご11内の乗客10や乗場20の乗客10に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に対する注意喚起を行うことができる。また、聴覚に障害を持つ乗客10に対しても乗かご11のかご内ディスプレイ8や乗場20のホール側ディスプレイ9によって、視覚的に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に関係する情報を提供することができ、乗客10に対するサービス性を向上させることができる。
なお、前述した実施形態にあっては、エレベータ制御部6は、検知部5によって乗かご11内に感染症の乗客が検知された場合に、途中階でのホール呼びに応答させず、かご呼び登録階へ乗かご11を優先的に直行運転させる制御処理を行うものであるが、このエレベータ制御部6によって、直行運転によってかご呼び登録階に乗かご11が到着した際に、さらに、そのかご呼び登録階で所定時間開扉状態を保持する制御を行わせるようにしてもよい。このように制御処理するものでは、乗かご11がかご呼び登録階に到着後、乗かご11内をかご呼び登録階の乗場20との間で直ちに換気することができ、これにより咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症の拡大の阻止に貢献する。
また、前述した直行運転後に、エレベータ制御部6によって、ホール呼びの無い階床へ乗かご11を走行させ、その階床で所定時間開扉状態を保持する制御を行わせるようにしてもよい。このように制御処理するものも、乗かご11が該当する階床に到着後、乗かご11内をホール呼びの無い階床の乗場20との間で直ちに換気することができ、これにより咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症の拡大の阻止に貢献する。
1 画像撮影部
2 画像解析部
3 音声記録部
4 音声解析部
5 検知部
6 エレベータ制御部
7 かご内換気扇
8 かご内ディスプレイ(情報表示装置)
9 ホール側ディスプレイ(情報表示装置)
10 乗客
11 乗かご
20 乗場
21 秤装置
A 撮像範囲

Claims (5)

  1. 乗かご内の乗客の健康状態を検知する検知部を有し、この検知部による検知に応じた制御を行うエレベータの制御装置において、
    前記乗かご内に設置され乗客の画像を撮影する画像撮影部と、この画像撮影部の画像信号を画像解析し、その画像の乗客の体温を把握する画像解析部と、
    前記乗かご内に設置され乗かご内の音声を収集する音声記録部と、この音声記録部の音声信号を解析して乗客が咳もしくはくしゃみをしているか否かを解析する音声解析部と、
    前記画像解析部、及び前記音声解析部の解析結果と対応する判定基準データとを比較して、前記乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客が存在することを検知する検知部と、
    前記検知部で前記乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染した乗客が存在すると検知されたとき、ホール呼びに優先してかご呼びの登録階へ前記乗かごを直行運転させる制御処理を行うエレベータ制御部とを備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
    前記乗かごに設置され、前記乗かご内の空気を前記乗かご外に放出する換気扇を備え、
    前記エレベータ制御部は、前記検知部で前記乗かご内に咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染している乗客の存在が検知されたとき、前記換気扇の回転数を増大させる制御処理を行うことを特徴とするエレベータの制御装置。
  3. 請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
    乗かご内、及び乗場に情報表示装置を備え、
    前記エレベータ制御部は、前記情報表示装置の少なくとも一方に、前記検知部で、咳、くしゃみ、発熱を伴う感染症に感染している乗客の存在が検知されたとき、前記検知部の検知結果に関係する情報を表示させる制御処理を行うことを特徴とするエレベータの制御装置。
  4. 請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
    前記エレベータ制御部は、前記直行運転後、前記かご呼びの登録階で所定時間開扉状態を保持する制御処理を行うことを特徴とするエレベータの制御装置。
  5. 請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
    前記エレベータ制御部は、前記直行運転後、ホール呼びの無い階床へ走行させ、その階床で所定時間開扉状態を保持する制御処理を行うことを特徴とするエレベータの制御装置。
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