JP2012061633A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力と、第2被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力との差が大きくなることを抑制することのできる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】プリンターは、幅寸法が異なる印刷用紙12A,12Bを搬送する搬送部と、搬送される印刷用紙12A,12Bを支持する支持部15Aを有する支持部材15と、支持部材15に支持された印刷用紙12A,12Bにインクを噴射する液体噴射ヘッドとを備え、支持部15Aは、液体噴射ヘッドにより印刷用紙12A,12Bの幅方向Yの両縁に噴射される液体を回収する回収部32A,32Bと、幅方向Yにおいて一対の回収部32Aの間に設けられる第1吸引孔33と、幅方向Yにおいて回収部32A,32Bの間に設けられる第2吸引孔34とを有し、第1吸引孔33および第2吸引孔34は、その開口形状が互いに異なるとともに開口面積が互いに等しい。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置に関する。
液体噴射装置として、例えば特許文献1に記載のように写真等を印刷用紙(被搬送媒体)に印刷するときに印刷用紙の四辺に余白を形成することなく印刷する、いわゆる縁なし印刷が可能なインクジェット式プリンターが知られている。
このようなプリンターにおいて、印刷用紙を支持するとともに液体噴射ヘッドに対向して設けられる支持部材には、縁なし印刷において液体噴射ヘッドから噴射された液体を回収するための回収部と、印刷用紙を空気負圧により支持部材に吸着するための吸引孔とが設けられている。
回収部は、印刷用紙の幅方向の縁に対応した位置にそれぞれ設けられている。この回収部は、印刷用紙の搬送方向が長手となる長方形状に形成されている。
吸引孔は、支持部材の平面視において丸形状の貫通孔として、幅方向において隣り合う回収部の間に設けられている。吸引孔の開口面積および個数は、画像品質の悪化を抑制するために必要となる印刷用紙を吸引する力および印刷用紙の平面度に応じて設定される。
特開2004−216620号公報
ところで、5インチの印刷用紙の幅方向の縁に対応する2つの回収部Aと、6インチの印刷用紙(第1被搬送媒体)の幅方向の縁に対応する2つの回収部Bと、8インチの印刷用紙(第2被搬送媒体)の幅方向の縁に対応する2つの回収部Cとを支持部材に形成する場合、回収部Aと回収部Bとの間の距離が2つの回収部Aの間の距離および回収部Bと回収部Cとの間の距離よりも小さくなる。このような場合、以下の問題が生じる。
すなわち、回収部Aと回収部Bとの間の領域に吸引孔Xを設けるとともに、2つの回収部Aの間の領域および回収部Bと回収部Cとの間の領域に吸引孔Yを設ける場合、吸引孔Xおよび吸引孔Yを同一の開口形状および同一の開口面積にすることが困難となる場合がある。このため、吸引孔Xおよび吸引孔Yを同一の開口形状としたときには、吸引孔Yの開口面積を吸引孔Xの開口面積よりも小さくしなければならない。その結果、6インチの印刷用紙の幅方向の縁を吸引する力は5インチおよび8インチの印刷用紙の幅方向の縁を吸引する力よりも小さくなる。すなわち、6インチの印刷用紙の幅方向の縁を吸引する力と、5インチおよび8インチの印刷用紙の幅方向の縁を吸引する力との差が大きくなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力と、第2被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力との差が大きくなることを抑制することのできる液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、被搬送媒体として第1被搬送媒体およびこの第1被搬送媒体よりも幅方向の寸法が大きい第2被搬送媒体を前記幅方向と交差する搬送方向に沿って搬送する搬送部と、搬送される前記被搬送媒体を支持する支持部を有する支持部材と、前記支持部に前記被搬送媒体を吸着させるための吸引手段と、前記支持部に支持された前記被搬送媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドとを備え、前記支持部は、前記液体噴射ヘッドにより前記第1被搬送媒体の前記幅方向の両縁に噴射される液体を回収する一対の第1回収部と、前記液体噴射ヘッドにより前記第2被搬送媒体の前記幅方向の両縁に噴射される液体を回収する一対の第2回収部と、前記幅方向において前記一対の第1回収部の間に設けられる第1吸引孔と、前記幅方向において前記第1回収部と前記第2回収部との間に設けられる第2吸引孔とを有し、前記第1吸引孔および前記第2吸引孔は、その開口形状が互いに異なるとともに開口面積が互いに等しい。
この発明によれば、第1吸引孔の開口形状と第2吸引孔の開口形状とを互いに異ならせるようにしているため、一対の第1回収部の間の距離および第1回収部と第2回収部との間の距離に応じて第1吸引孔および第2吸引孔の幅方向の寸法をそれぞれ設定することができる。また、第1吸引孔の開口面積および第2吸引孔の開口面積を互いに等しくしているため、第1被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力と第2被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力との差が大きくなることを抑制することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドは、前記被搬送媒体が前記支持部上の第1搬送位置に搬送されたとき、および前記被搬送媒体が前記第1搬送位置よりも所定の距離だけ前記支持部上で下流側の第2搬送位置に搬送されたときに前記被搬送媒体に対して液体を噴射する構成とされ、前記第1吸引孔および前記第2吸引孔は、それぞれ前記支持部上の前記第1搬送位置と前記第2搬送位置との間に形成される。
もし仮に、第1吸引孔および第2吸引孔が第1搬送位置および第2搬送位置を跨るように設けられた場合、被搬送媒体が第1搬送位置または第2搬送位置に搬送されたとき、第1吸引孔および第2吸引孔のそれぞれには被搬送媒体に覆われる部分と被搬送媒体に覆われない部分とが形成されることになる。この状態において被搬送媒体に向けて液体噴射ヘッドから液体が噴射されると、第1吸引孔および第2吸引孔における被搬送媒体に覆われない部位に生じる空気流の影響により、液体が被搬送媒体の所望の位置とは異なる位置に付着するおそれがある。
その点、本発明は、第1吸引孔および第2吸引孔が第1搬送位置と第2搬送位置との間に設けられるため、被搬送媒体が第1搬送位置または第2搬送位置に搬送されたときには、被搬送媒体に対応する第1吸引孔および第2吸引孔の全体が被搬送媒体に覆われる。したがって、上記のような問題が生じることを抑制することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記第1回収部の開口縁と前記幅方向の内方において同開口縁に隣り合う前記第1吸引孔の開口縁とを結ぶ最短距離を第1最短距離とし、前記第2回収部の開口縁と前記幅方向の内方において同開口縁に隣り合う前記第2吸引孔の開口縁とを結ぶ最短距離を第2最短距離として、前記第1最短距離と前記第2最短距離とが互いに等しい。
この発明によれば、第1最短距離と第2最短距離とが互いに等しいため、第1被搬送媒体の幅方向の縁と第1吸引孔の開口縁とを結ぶ最短距離と、第2搬送媒体の幅方向の縁と第2吸引孔の開口縁とを結ぶ最短距離とが互いに等しくなる。このため、第1被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力と、第2被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力との差が大きくなることを抑制する効果がより高められる。
本発明の液体噴射装置において、前記第1吸引孔として前記支持部の平面視において丸形状のものが形成され、前記幅方向において隣り合う前記第1回収部と前記第2回収部との間の最短距離を回収部間最短距離とし、前記第2最短距離に前記第1吸引孔の内径を加えた距離を上限距離として、前記回収部間最短距離が前記上限距離以下に設定される。
回収部間最短距離が上限距離以下に設定された場合、第2吸引孔を第1吸引孔と同様の丸形状に形成したとすると、第2最短距離を確保したうえで第1吸引孔と開口面積が等しい第2吸引孔を形成することができないので、これでは被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力が被搬送媒体の寸法違いによりばらつくおそれがある。
その点、本発明は、第1吸引孔の開口形状とは異なる開口形状の第2吸引孔を形成するため、回収部間最短距離が上限距離以下に設定されたとしても、第2最短距離を確保したうえで第1吸引孔と開口面積が等しい第2吸引孔を形成することができ、その結果、第1被搬送媒体および第2被搬送媒体の幅方向の縁を吸引する力のばらつきを抑制することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記第2吸引孔として前記搬送方向が長手方向となる形状の長孔が形成される。
この発明によれば、第2吸引孔として搬送方向が長手方向となる形状の長孔が形成される。このため、第2吸引孔として搬送方向が短手方向となる形状の孔が形成される場合と比較して、第2最短距離(第2回収部の開口縁と幅方向の内方において同開口縁に隣り合う第2吸引孔の開口縁とを結ぶ最短距離)が大きくなる。すなわち、第2吸引孔として搬送方向が短手方向となる形状の孔が形成される場合よりも支持部により支持される被搬送媒体の幅方向の縁の幅が大きくなる。このため、第2吸引孔により被搬送媒体の幅方向の縁が支持部に吸引されたとき、第2吸引孔として搬送方向が短手方向となる形状の孔が形成される場合よりも被搬送媒体の幅方向の縁が支持部に対して吸着される幅が大きくなる。これにより、第2吸引孔として搬送方向が短手方向となる形状の孔が形成される場合よりも被搬送媒体の幅方向の縁が支持部に対して離間することを抑制することができる。したがって、第1被搬送媒体の幅方向の縁の平面度と第2被搬送媒体の幅方向の縁の平面度とのばらつきを小さくすることができる。
本発明の液体噴射装置において、前記第2吸引孔として開口形状がトラック形状のものが形成される。
この発明によれば、第2吸引孔の開口形状がトラック形状のため、第2吸引孔の開口形状が長方形状の場合と比較して、第2吸引孔内を流れる空気流の流路損失を少なくすることができる。
実施形態のプリンターの概略模式図。 同実施形態の支持部材の平面図。 図2の支持部材の回収部および吸引孔の周辺の拡大図。 比較例としての支持部材の回収部および吸引孔の周辺の拡大図。
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」と略す場合もある。)に具体化した実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」および「上下方向」をいう場合は、各図中に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、この場合における「前後方向」はその後側から前側に向かう方向が被搬送媒体の搬送方向に相当するとともに、「左右方向」は被搬送媒体の搬送方向と交差する幅方向に相当し、「上下方向」は鉛直方向に相当する。
図1に示すように、プリンター11は、本体フレーム(図示略)内に、被搬送媒体としての印刷用紙12を搬送方向X(本実施形態では前方)に搬送するための搬送部13と、液体としてのインクを噴射する液体噴射ヘッド14と、印刷用紙12を支持する矩形板状の支持部材15とを備えている。
このプリンター11は、印刷用紙12の縁に余白を形成する通常印刷と余白を形成しない縁なし印刷とを実行する。縁なし印刷において印刷用紙12の縁を印刷するとき、液体噴射ヘッド14のインクは、印刷用紙12の縁よりも内側の領域と同縁から外側に外れる領域とに噴射される。
液体噴射ヘッド14は、搬送部13および支持部材15の上方において本体フレームに左右方向への往復移動可能に支持されている。液体噴射ヘッド14の下面からなるノズル形成面14Aには、インク(液体)を噴射可能なノズル開口14Bが左右方向に沿って複数設けられている。
搬送部13は、駆動モーター(図示略)により駆動される駆動ローラー16,17と、駆動ローラー16,17の上方に設けられた従動ローラー18,19とを備えている。駆動ローラー16,17と従動ローラー18,19との間に印刷用紙12を挟んだ状態で駆動モーターの駆動にともない駆動ローラー16,17および従動ローラー18、19が回転することにより印刷用紙12が前方に搬送される。
プリンター11において駆動ローラー16および従動ローラー18よりも搬送方向上流側には、印刷用紙12を1枚ずつ給紙するための給紙ローラー対20が設けられている。一方、プリンター11において駆動ローラー17および従動ローラー19よりも搬送方向下流側には、印刷用紙12を1枚ずつ本体フレーム外に排紙するための排紙ローラー対21が設けられている。
支持部材15には、印刷用紙12を支持する平面状の支持部15Aが設けられている。この支持部15Aには、吸引孔31が設けられている。また、支持部材15内には、空気負圧により印刷用紙12を支持部15Aに吸着させるためのファン22が設けられている。支持部15Aに印刷用紙12が搬送されるとともに、ファン22の駆動により支持部15Aに設けられた吸引孔31(図1では複数の第1吸引孔33のみ図示)を介して支持部材15内に空気が吸引されるため、支持部15Aに印刷用紙12が吸着される。なお、ファン22は、吸引手段に相当する。
印刷用紙12の搬送および印刷について説明する。
印刷用紙12は、給紙ローラー対20によって駆動ローラー16および従動ローラー18の間に搬送されるとともに駆動ローラー16および従動ローラー18によって支持部15Aに搬送される。支持部15A上の印刷用紙12は、ファン22により支持部15Aに吸着されつつ、液体噴射ヘッド14により印刷処理が施される。そして、印刷処理が終了した印刷用紙12は、駆動ローラー17および従動ローラー19によって支持部材15から排紙ローラー対21に搬送された後、排紙ローラー対21によって本体フレーム外に排紙される。
図2〜図4を参照して、支持部材15の詳細な構造について説明する。図3および図4の前後方向(搬送方向X)に延びる2点鎖線は、各サイズの印刷用紙12の縁(側縁)を示している。以下では、搬送部13により搬送される印刷用紙12の搬送方向Xおよび鉛直方向と交差する(直交する)方向を印刷用紙12の「幅方向Y」とする。そして、印刷用紙12が支持部材15により支持されたとき、幅方向Yはプリンター11の左右方向と一致する。また、支持部15Aに対して印刷用紙12が上下方向に離間する距離の大きさを「平面度」とする。支持部15Aに対して印刷用紙12が上下方向に離間する距離が小さいとき、平面度が高い。一方、支持部15Aに対して印刷用紙12が上下方向に離間する距離が大きいとき、平面度が低い。
図2に示すように、支持部材15は、平面視において左右方向が長手方向となる長方形状に形成されている。この支持部材15の上面を含む支持部15Aには、吸引孔31と、縁なし印刷の実行時に印刷用紙12(図3参照)の縁から外れた領域に噴射されるインクを回収するための回収部32とが設けられている。
印刷用紙12が支持部15A上に搬送されるとき、印刷用紙12は、支持部15A上において搬送方向Xの上流側(後方)から下流側に向けて順に第1搬送位置P1〜第7搬送位置P7を通過する。印刷用紙12が各搬送位置P1〜P7に位置するとき、液体噴射ヘッド14(図1参照)からインクが噴射されることにより印刷処理が施される。
各搬送位置P1〜P7は以下の関係となる。すなわち、第1搬送位置P1と第2搬送位置P2との間の距離、第2搬送位置P2と第3搬送位置P3との間の距離、第3搬送位置P3と第4搬送位置P4との間の距離、第4搬送位置P4と第5搬送位置P5との間の距離、第5搬送位置P5と第6搬送位置P6との間の距離、第6搬送位置P6と第7搬送位置P7との間の距離はそれぞれ等しい。以下、上記の搬送方向Xに隣り合う搬送位置P1〜P7の間の距離を「送りピッチPC」とする。
回収部32は、印刷用紙12の幅方向Yの縁(以下、「側縁」)に対応する位置に設けられている。具体的には、幅が4インチ、5インチ、6インチ、8インチ、10インチおよび12インチの印刷用紙12の側縁に対応してそれぞれ設けられている。以下では、上記の4インチ〜12インチの印刷用紙12を順に「印刷用紙12A」〜「印刷用紙12F」とする(図3参照)。また、印刷用紙12A〜12Fにそれぞれ対応する回収部32を順に「回収部32A」〜「回収部32F」とする。なお、印刷用紙12Aは第1被搬送媒体に相当し、印刷用紙12Bは第2被搬送媒体に相当する。また、回収部32Aは第1回収部に相当し、回収部32Bは第2回収部に相当する。
回収部32A〜32Fは、支持部15Aの平面視において前後方向が長手方向となる長方形状の穴として形成されている。回収部32A〜32Fにおける幅方向Yで内方側の開口縁は、印刷用紙12A〜12Fの側縁よりも内方に設けられている。その一方、回収部32A〜32Fにおける幅方向Yで外方側の開口縁は、印刷用紙12A〜12Fの側縁よりも外方に設けられている。このため、回収部32A〜32F上に印刷用紙12A〜12Fの側縁が位置しているとき、回収部32A〜32Fの一部のみが回収部32A〜32Fに対応する印刷用紙12A〜12Fにそれぞれ覆われる(図3参照)。
図2および図3に示すように、吸引孔31は、支持部15Aの平面視において丸形状となる複数の第1吸引孔33と、第1吸引孔33とは開口形状が異なる複数の第2吸引孔34とを含む。
第1吸引孔33は、搬送方向Xにおいて印刷用紙12の送りピッチPCと対応した間隔をおいた複数箇所に1つずつ設けられることにより、搬送方向Xに沿う開口列33A,33Bを形成する。すなわち、第1吸引孔33は、開口列33A,33B毎に、印刷用紙12の各送りピッチPCの範囲内に1つずつ設けられている。そして、支持部15Aには、各送りピッチPCの範囲内において搬送方向Xの後方側に位置する第1吸引孔33により列設された開口列33Aと、各送りピッチPCの範囲内において搬送方向Xの前方側に位置する第1吸引孔33により列設された開口列33Bとが設けられている。なお、開口列33A,33Bは左右方向に交互に配置されている。また、支持部材15の左右方向の中央には、開口列33Aが2つ隣り合うように設けられている。
第2吸引孔34も、第1吸引孔33の場合と同様に、搬送方向Xにおいて印刷用紙12の送りピッチPCと対応した間隔をおいた複数個所に1つずつ設けられることにより、搬送方向Xに沿う開口列を形成する。すなわち、第2吸引孔34も、その開口列毎に、印刷用紙12の各送りピッチPCの範囲内に1つずつ設けられている。なお、第2吸引孔34は、各送りピッチPCの範囲内において搬送方向X(前後方向)のほぼ中間に位置するように配列されている。
印刷用紙12における搬送方向Xの下流側縁となる前縁が支持部15Aの各搬送位置P1〜P7に搬送されるとき、各サイズの印刷用紙12は、搬送された各搬送位置P1〜P7よりも搬送方向Xの上流側において同用紙12に対応した第1吸引孔33および第2吸引孔34の全体を覆う状態となる。
第1吸引孔33は、左側の回収部32Aと右側の回収部32Aとの間、左側の回収部32Cと左側の回収部32Dとの間、左側の回収部32Dと左側の回収部32Eとの間、左側の回収部32Eと左側の回収部32Fとの間、右側の回収部32Cと右側の回収部32Dとの間、右側の回収部32Dと右側の回収部32Eとの間、および右側の回収部32Eと右側の回収部32Fとの間にそれぞれ設けられている。
第2吸引孔34は、左側の回収部32Aと左側の回収部32Bとの間、左側の回収部32Bと左側の回収部32Cとの間、右側の回収部32Aと右側の回収部32Bとの間、および右側の回収部32Bと右側の回収部32Cとの間にそれぞれ設けられている。
このように、第1吸引孔33は、隣り合う回収部32A〜32Fの間において対応する印刷用紙12のサイズの差が2インチの領域に設けられている。その一方、第2吸引孔34は、隣り合う回収部32A〜32Fの間において対応する印刷用紙12のサイズの差が1インチの領域に設けられている。
図3に示すように、各第1吸引孔33の開口面積はそれぞれ等しい。また、各第2吸引孔34の開口面積はそれぞれ等しい。そして、第1吸引孔33の開口面積と第2吸引孔34の開口面積とは互いに等しい。
ここで、第1吸引孔33および第2吸引孔34を形成するときの加工誤差により第1吸引孔33の開口面積と第2吸引孔34の開口面積とが多少異なることが考えられる。しかし、上記の開口面積の大きさの相違は、上記開口面積の大きさと比較して十分に小さい。このため、第1吸引孔33の開口面積と第2吸引孔34の開口面積との上記加工誤差による相違を無視することができる。
また、各回収部32Aの幅方向Yの大きさ(寸法)G1、各回収部32Bの幅方向Yの大きさ(寸法)G2、各回収部32Cの幅方向Yの大きさ(寸法)G3、各回収部32Eの幅方向Yの大きさ(寸法)G5および各回収部32Fの幅方向Yの大きさ(寸法)G6は互いに等しい。一方、各回収部32Dの幅方向Yの大きさ(寸法)G4は、上記大きさ(寸法)G1〜G3,G5およびG6よりも大きい。
また、幅方向Yにおいて隣り合う回収部32A〜32Fの最短距離を回収部間最短距離Tとしたとき、回収部間最短距離Tは以下の関係となる。すなわち、左側の回収部32Aと左側の回収部32Bとの間の回収部間最短距離T2と、左側の回収部32Bと左側の回収部32Cとの間の回収部間最短距離T3とは互いに等しい。また、図示していないが右側の回収部32Aと右側の回収部32Bとの間の回収部間最短距離と、右側の回収部32Bと右側の回収部32Cとの間の回収部間最短距離とも互いに等しい。
また、上記距離T2,T3は、左側の回収部32Cと左側の回収部32Dとの間の回収部間最短距離T4、左側の回収部32Dと左側の回収部32Eとの間の回収部間最短距離T5、左側の回収部32Eと左側の回収部32Fとの間の回収部間最短距離T6、および左側の回収部32Aと右側の回収部32Aとの間の回収部間最短距離T1よりも小さい。また、回収部間最短距離T4と回収部間最短距離T6とは互いに等しく、回収部間最短距離T5は、回収部間最短距離T4,T6よりも小さい。また、回収部間最短距離T1は回収部間最短距離T2〜T6よりも大きい。これは、右側の回収部32C、右側の回収部32D、および右側の回収部32Eに応じた回収部間最短距離ついても同様である。
また、幅方向Yにおいて、印刷用紙12A〜12Fの側縁と、印刷用紙12A〜12Fに対応する回収部32A〜32Fの開口縁の内方の部位との間の最短距離を重畳最短距離Rとする。このとき、上記距離Rは以下の関係となる。すなわち、印刷用紙12Aと回収部32Aとの重畳最短距離R1、印刷用紙12Bと回収部32Bとの重畳最短距離R2、印刷用紙12Cと回収部32Cとの重畳最短距離R3、印刷用紙12Dと回収部32Dとの重畳最短距離R4、印刷用紙12Eと回収部32Eとの重畳最短距離R5、および印刷用紙12Fと回収部32Fとの重畳最短距離R6は互いに等しい。
ここで、回収部32A〜32Fのそれぞれの加工誤差と印刷用紙12A〜12Fの加工誤差および支持部材15に印刷用紙12が配置されるときの印刷用紙12の予め設定された配置位置からのばらつきとにより、各重畳最短距離R1〜R6が多少異なることが考えられる。しかし、その各重畳最短距離R1〜R6の大きさの相違は、各重畳最短距離R1〜R6の大きさと比較して十分に小さい。このため、上記の回収部32A〜32Fの加工誤差と、印刷用紙12A〜12Fの加工誤差および同用紙12A〜12Fの予め設定された配置位置からのばらつきによる各重畳最短距離R1〜R6の相違を無視することができる。
ところで、印刷用紙12A〜12Fに縁なし印刷を行うとき、印刷用紙12A〜12Fの側縁に対して印刷品質を一様にするためには、印刷用紙12A〜12Fの側縁の部分の平面度がそれぞれ均一であることが要求される。そのためには、第1吸引孔33および第2吸引孔34が印刷用紙12A〜12Fの側縁を吸引する力(以下、「側縁吸引力」)が互いに等しいことが必要である。そのためには、印刷用紙12A〜12Fの側縁と、幅方向Yにおいて同側縁に隣り合う第1吸引孔33および第2吸引孔34の開口縁との最短距離が等しいことが少なくとも必要である。
そこで、このプリンター11では、回収部32A〜32Fの開口縁と、幅方向Yにおいて同開口縁の内方に隣り合う第1吸引孔33および第2吸引孔34の開口縁との最短距離が互いに等しくなるように、回収部32A〜32Fと、第1吸引孔33および第2吸引孔34とがそれぞれ設けられている。
具体的には、回収部32A〜32Fの開口縁と、幅方向Yの内方において同開口縁に隣り合う吸引孔31の開口縁との間の最短距離を最短距離Dとしたとき、最短距離Dは以下の関係となる。
すなわち、回収部32Aと第1吸引孔33との第1最短距離D1、回収部32Bと第2吸引孔34との第2最短距離D2、回収部32Cと第2吸引孔34との第3最短距離D3、回収部32Dと第1吸引孔33との第4最短距離D4、回収部32Eと第1吸引孔33との第5最短距離D5、および回収部32Fと第1吸引孔33との第6最短距離D6は互いに等しい。このため、各サイズの印刷用紙12の側縁と幅方向Yの内方において同縁に隣り合う吸引孔31の開口縁との最短距離、すなわち重畳最短距離Rと最短距離Dとの合計距離を合計距離Qとしたとき、合計距離Qは以下の関係となる。
すなわち、重畳最短距離R1と第1最短距離D1との合計距離Q1、重畳最短距離R2と第2最短距離D2との合計距離Q2、重畳最短距離R3と第3最短距離D3との合計距離Q3、重畳最短距離R4と第4最短距離D4との合計距離Q4、重畳最短距離R5と第5最短距離D5との合計距離Q5、および重畳最短距離R6と第6最短距離D6との合計距離Q6は互いに等しい。
ここで、回収部32A〜32Fの加工誤差と第1吸引孔33および第2吸引孔34の加工誤差とにより、各最短距離D1〜D6が多少異なることが考えられる。しかし、各最短距離D1〜D6の大きさの相違は、各最短距離D1〜D6と比較して十分に小さい。このため、各最短距離D1〜D6の相違は無視することができる。なお、第1最短距離D1が第1最短距離に相当し、第2最短距離D2が第2最短距離に相当する。
ところで、印刷用紙12の側縁を吸着させるために必要な側縁吸引力および印刷用紙12の平面度を考慮して第1吸引孔33の開口縁の内径Cが設定されている。このとき、第2最短距離D2(第3最短距離D3)と第1吸引孔33の開口縁の内径Cとの合計距離を上限距離としたとき、回収部間最短距離T2,T3は、上限距離以下に設定されている。
ここで、第1吸引孔33と同一の開口形状および同一の開口面積の吸引孔を仮想吸引孔として、このような仮想吸引孔を第2吸引孔34に代えて支持部15Aに形成するとしたときは、各最短距離D1〜D6を互いに等しい関係に維持することができない。すなわち、回収部間最短距離T2,T3に仮想吸引孔を設ける場合には、第2最短距離D2および第3最短距離D3が第1最短距離D1および第4最短距離D4〜第6最短距離D6よりも小さくなる。このため、第2最短距離D2および第3最短距離D3に対応する印刷用紙12B,12Cの各側縁を支持する支持部15Aの部位の面積が第1最短距離D1および第4最短距離D4〜第6最短距離D6に対応する印刷用紙12A,12D〜12Fの各側縁を支持する支持部15Aの部位の面積よりも小さくなる。したがって、吸引孔31により印刷用紙12が支持部15Aに吸着されたとき、印刷用紙12B,12Cの側縁が印刷用紙12A,12D〜12Fの側縁よりも支持部15Aによって支持されなくなる。このため、吸引孔31による印刷用紙12の支持部15Aへの吸引力により、印刷用紙12B,12Cの側縁が印刷用紙12A,12D〜12Fの側縁よりも支持部15Aに対して離間してしまう。その結果、印刷用紙12B,12Cの平面度が印刷用紙12A,12D〜12Fの平面度よりも低くなってしまう。すなわち、印刷用紙12B,12Cの平面度と印刷用紙12A,12D〜12Fの平面度とにばらつきが生じてしまう。その結果、印刷用紙12A〜12Fの側縁の印刷品質にばらつきを生じてしまう。
そこで、図4に示す比較例のように、第2最短距離D2および第3最短距離D3を第1最短距離D1および第4最短距離D4〜第6最短距離D6と等しくするため、仮想吸引孔に代えて、その開口面積を半分とするとともに丸形状の2つの小径吸引孔100を構成することが考えられる。これにより、各最短距離D1〜D6および各合計距離Q1〜Q6が互いに等しくなる。
しかし、このようにした場合は、小径吸引孔100の開口面積が第2吸引孔34の開口面積の半分であるため、第2吸引孔34と比較して、小径吸引孔100の流路損失が増大する。このため、第2吸引孔34と比較して、側縁吸引力が低下してしまう。したがって、印刷用紙12B,12Cの幅方向Yの縁の平面度が印刷用紙12A,12D〜12Fの幅方向Yの縁の平面度よりも低下するおそれがある。
そこで、プリンター11には、図3に示すように、左側の回収部32Aと左側の回収部32Bと送りピッチPC毎の1点鎖線で示す幅方向Yに沿って延びる仮想線とにより区画された領域、および右側の回収部32Aと右側の回収部32Bと送りピッチPC毎の1点鎖線で示す幅方向Yに沿って延びる仮想線とにより区画された領域のそれぞれにおいて、開口縁が搬送方向Xを長手方向となる形状の長孔の第2吸引孔34が1つ形成される。具体的には、第2吸引孔34は、左右方向(幅方向Y)に平行となる一対の直線部34Aと、これら直線部34Aの前後方向の端部を互いに連結するとともに円弧形状となる曲線部34Bとから構成される、いわゆる陸上競技場のトラック形状を有する。第2吸引孔34における開口縁の幅方向Yの距離H1は、第1吸引孔33の開口縁の内径Cよりも小さい。その一方、第2吸引孔34における開口縁の前後方向の距離H2は、第1吸引孔33の開口縁の内径Cよりも大きい。
このように、第2吸引孔34の開口面積を第1吸引孔33の開口面積と等しくするとともに、各最短距離D1〜D6の関係を維持しつつ、距離T2,T3内に第2吸引孔34を設けることができる。したがって、上記のような問題が生じることを抑制することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、支持部15Aには、互いに開口形状が異なるとともに開口面積が同一となる第1吸引孔33と第2吸引孔34とが設けられている。すなわち、第1吸引孔33および第2吸引孔34は、互いに開口面積が同一であるという条件を満たしつつ、回収部間最短距離T1〜T6に応じて第1吸引孔33および第2吸引孔34の幅方向Yにおけるそれぞれの大きさ(幅寸法)を設定することができる。したがって、印刷用紙12B,12Cに作用する側縁吸引力と、印刷用紙12A,12D〜12Fに作用する側縁吸引力との差が大きくなることを抑制することができる。
(2)もし仮に、第2吸引孔34が印刷用紙12の各搬送位置P1〜P7を跨るように設けられた場合、印刷用紙12が各搬送位置P1〜P7にそれぞれ搬送されたとき、第2吸引孔34が印刷用紙12に覆われる部分と印刷用紙12に覆われない部分とが形成されることとなる。このとき、印刷用紙12に向けて液体噴射ヘッド14からインクが噴射されると、第2吸引孔34の印刷用紙12に覆われない部分に生じる空気流の影響により設定された印刷用紙12の位置とは異なる位置に不要インクが付着してしまう。
その点、本実施形態では、各搬送位置P1〜P7の間に第1吸引孔33および第2吸引孔34がそれぞれ設けられている。このため、印刷用紙12が各搬送位置P1〜P7に搬送されるときに各送りピッチPCにおいて第1吸引孔33および第2吸引孔34の全体が印刷用紙12に覆われる。したがって、上記のような不要インクの付着という問題が生じることを抑制することができる。
(3)本実施形態では、各最短距離D1〜D6は互いに等しい。したがって、印刷用紙12B,12Cに作用する側縁吸引力と、印刷用紙12A,12D〜12Fに作用する側縁吸引力との差が大きくなることを抑制することができる効果がより高められる。
(4)本実施形態では、第2吸引孔34として搬送方向Xが長手方向となる形状の長孔が形成される。したがって、第2吸引孔34として搬送方向Xが短手方向となる形状の孔の場合と比較して、印刷用紙12B,12Cの平面度が印刷用紙12A,12D〜12Fの平面度よりも低くなることを抑制することができる。このため、各サイズの印刷用紙12の平面度のばらつきを抑制することができる。
(5)本実施形態では、第2吸引孔34として支持部15Aの平面視においていわゆる陸上競技場のトラック形状のものが形成されている。したがって、第2吸引孔34が長方形状の場合と比較して、搬送方向Xの両側における流路損失を減少することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、第1吸引孔33を例えば楕円形状、多角形状等の他の形状とすることもできる。
・上記実施形態において、第2吸引孔34を例えば前後方向が長手方向となる楕円形状および前後方向が長手方向となる多角形状に変更することもできる。要するに、第2吸引孔34は、その開口縁の幅方向Yの距離H1と最短距離D2または最短距離D3との合計距離(上限距離)が回収部間最短距離T2,T3よりも小さく、かつ第1吸引孔33と開口面積が同一であればよい。また、開口形状が楕円形状に形成された第2吸引孔34と、開口形状が多角形状に形成された第2吸引孔34とを同時に設けることもできる。すなわち、互いに異なる開口形状の第2吸引孔34を併用することもできる。
・上記実施形態において、各搬送位置P1〜P7の間に複数の第1吸引孔33および第2吸引孔34を前後方向に沿って設けることもできる。
・上記実施形態において、6インチ〜12インチの印刷用紙12の1インチ毎に回収部32を設けることもできる。この場合、隣り合う回収部32の幅方向Yの間の領域には、第2吸引孔34が設けられる。
・上記実施形態において、吸引手段として、支持部材15の内部に接続されるパイプを介して支持部材15内の空気を吸引する吸引ポンプを支持部材15の外部に設けることもできる。
・上記実施形態において、駆動ローラー、従動ローラー、テンションローラーおよび支持部材15を囲むように各ローラーに巻き付けられる搬送ベルトにより搬送部13を構成することもできる。この場合、駆動ローラーは、搬送方向Xの上流側となる前方に設けられる。また、従動ローラーは、搬送方向Xの下流側となる後方に設けられる。また、テンションローラーは、駆動ローラーおよび従動ローラーの前後方向の間に設けられるとともに搬送ベルトの張設状態を維持する。そして、印刷用紙12は、搬送ベルト上に載置された状態で駆動ローラー側から支持部材15に搬送されるとともに印刷処理が施されて支持部材15から従動ローラー側に搬送される。要するに、印刷用紙12が支持部材15に搬送されるとともに同用紙12に印刷処理が施された後、本体フレーム外に排紙される構成であれば、実施形態とは異なる構成であってもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高いまたは低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸またはアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…プリンター(液体噴射装置)、12A…印刷用紙(第1被搬送媒体、被搬送媒体)、12B…印刷用紙(第2被搬送媒体、被搬送媒体)、13…搬送部、14…液体噴射ヘッド、15…支持部材、15A…支持部、22…ファン(吸引手段)、32A…第1回収部、32B…第2回収部、33…第1吸引孔、34…第2吸引孔、C…内径、D1…第1最短距離、D2…第2最短距離、P1…第1搬送位置、P2…第2搬送位置、PC…送りピッチ(所定の距離)、T2…回収部間最短距離、X…搬送方向、Y…幅方向。

Claims (6)

  1. 被搬送媒体として第1被搬送媒体およびこの第1被搬送媒体よりも幅方向の寸法が大きい第2被搬送媒体を前記幅方向と交差する搬送方向に沿って搬送する搬送部と、
    搬送される前記被搬送媒体を支持する支持部を有する支持部材と、
    前記支持部に前記被搬送媒体を吸着させるための吸引手段と、
    前記支持部に支持された前記被搬送媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドとを備え、
    前記支持部は、前記液体噴射ヘッドにより前記第1被搬送媒体の前記幅方向の両縁に噴射される液体を回収する一対の第1回収部と、前記液体噴射ヘッドにより前記第2被搬送媒体の前記幅方向の両縁に噴射される液体を回収する一対の第2回収部と、前記幅方向において前記一対の第1回収部の間に設けられる第1吸引孔と、前記幅方向において前記第1回収部と前記第2回収部との間に設けられる第2吸引孔とを有し、
    前記第1吸引孔および前記第2吸引孔は、その開口形状が互いに異なるとともに開口面積が互いに等しい
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記液体噴射ヘッドは、前記被搬送媒体が前記支持部上の第1搬送位置に搬送されたとき、および前記被搬送媒体が前記第1搬送位置よりも所定の距離だけ前記支持部上で下流側の第2搬送位置に搬送されたときに前記被搬送媒体に対して液体を噴射する構成とされ、
    前記第1吸引孔および前記第2吸引孔は、それぞれ前記支持部上の前記第1搬送位置と前記第2搬送位置との間に形成される
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体噴射装置において、
    前記第1回収部の開口縁と前記幅方向の内方において同開口縁に隣り合う前記第1吸引孔の開口縁とを結ぶ最短距離を第1最短距離とし、前記第2回収部の開口縁と前記幅方向の内方において同開口縁に隣り合う前記第2吸引孔の開口縁とを結ぶ最短距離を第2最短距離として、
    前記第1最短距離と前記第2最短距離とが互いに等しい
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項3に記載の液体噴射装置において、
    前記第1吸引孔として前記支持部の平面視において丸形状のものが形成され、
    前記幅方向において隣り合う前記第1回収部と前記第2回収部との間の最短距離を回収部間最短距離とし、前記第2最短距離に前記第1吸引孔の内径を加えた距離を上限距離として、
    前記回収部間最短距離が前記上限距離以下に設定される
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射装置において、
    前記第2吸引孔として前記搬送方向が長手方向となる形状の長孔が形成される
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項5に記載の液体噴射装置において、
    前記第2吸引孔として開口形状がトラック形状のものが形成される
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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