JP2012060402A - 固体撮像素子、固体撮像素子の駆動方法およびカメラシステム - Google Patents

固体撮像素子、固体撮像素子の駆動方法およびカメラシステム Download PDF

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Abstract

【課題】リアルタイム性を要求される低解像度出力モードでのフレームレートを向上することが可能な固体撮像素子を提供する。
【解決手段】固体撮像素子は、入射光の量に応じた画素信号を出力する画素セル110−1〜110−8が行列状に配置されてなる画素アレイ100と、画素セル110−1〜110−8の列に対応して設けられ、対応する画素セル110−1〜110−8の列の画素信号をデジタル信号に変換するためのAD変換器590−1〜590−4と、AD変換器590−1〜590−4と、該AD変換器590−1〜590−4に対応する画素セル110−1〜110−8の列との接続と非接続とを切り替えるスイッチ301、311、321、331と、異なる画素セル110−1〜110−8の列の接続と非接続とを切り替えるスイッチ351、352とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、2種類以上の解像度の画像の出力が可能な固体撮像素子に関し、特に低解像度の画像出力時に高フレームレートを実現可能な固体撮像素子の回路構成および駆動方法に関するものである。
携帯電話カメラ、およびデジタルスチルカメラなどの撮像装置では、取得画像をデータとして記録する用途では高解像度の画像、記録画像の仕上がりをリアルタイムに確認する用途では低解像度で高フレームレートの動画が要求されることがあり、取得画像の解像度を切り替えられる機能が付加されていることが多い。本機能はカメラシステム全体で実現されているものもあるが、搭載されている固体撮像素子(特にMOS型イメージセンサ)により実現されている場合もある。
図28は特許文献1に開示されているMOS型イメージセンサのブロック図を示している。
このMOS型イメージセンサは、画素アレイ100、画素データを出力する画素セルを画素アレイ100から選択する行選択回路(ロードライバ)600、複数の画素データを平均化するアナログ平均化回路1000、および画素データをアナログ信号からデジタル信号に変換しデジタル信号を出力するデジタル信号出力回路1100から構成されている。
また、画素アレイ100がN列の画素セルで構成される場合、アナログ平均化回路1000は、N個の個別要素回路から構成される。MOS型イメージセンサは、N個の画素セルの信号(画素データ)を各々独立にN個のデータとして出力する高解像度出力モードと、N個の画素セルの信号を平均化し、N/M個のデータとして出力する低解像度出力モードとを備える。
さらに、デジタル信号出力回路1100もN個の個別要素回路から構成される場合、MOS型イメージセンサは、アナログ平均化回路1000が高解像度出力モードで動作している際はN個の要素回路を動作させ、低解像度出力モードでN/M個のデータを出力している際はN/M個の要素回路のみを動作させる駆動モードを備える。
特開2006−14316号公報(第2図)
しかしながら、特許文献1のMOS型イメージセンサでは、低解像度出力モードで動作させる際、デジタル信号出力回路1100は全N個の個別要素回路のうちN/M個の個別要素回路しか使用していないため、全N個の回路を使用できる場合と比較して、単位時間当たりに出力できるデータ数(フレームレート)が低い課題が発生する。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、リアルタイム性を要求される低解像度出力モードでのフレームレートを向上し、高速に画像データをデジタル化し出力することが可能な固体撮像素子、固体撮像素子の駆動方法およびカメラシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る固体撮像素子は、入射光の量に応じた画素信号を出力する単位セルが行列状に配置されてなるセルアレイと、前記単位セルの列に対応して設けられ、対応する前記単位セルの列の画素信号をデジタル信号に変換するための列AD変換器と、前記列AD変換器と、該列AD変換器に対応する前記単位セルの列との接続と非接続とを切り替えるAD接続スイッチと、異なる前記単位セルの列の接続と非接続とを切り替える列接続スイッチとを備えることを特徴とする。
ここで、複数の前記AD接続スイッチおよび前記列接続スイッチは、異なる2つの列の一の行の前記単位セルの画素信号を混合し、前記異なる2つの列の他の行の前記単位セルの画素信号を混合する信号混合部を構成し、複数の前記列AD変換器は、混合された前記一の行の画素信号と、混合された前記他の行の画素信号とを異なる前記列AD変換器に保持し、並列に出力するAD変換部を構成してもよい。
また、前記列AD変換器は、前記単位セルから出力される画素信号と、基準回路から出力されるランプ波形とを比較して、デジタル信号への変換を行ってもよい。
この態様によれば、AD接続スイッチおよび列接続スイッチの切り替えを制御することにより、複数列の単位セルで画素信号を混合する場合において、全ての列AD変換器に混合された画素信号を入力させてAD変換動作をさせることができる。その結果、リアルタイム性を要求される低解像度出力モードでのフレームレートを向上させ、高速に画像データをデジタル化させて出力させることができる。
また、前記固体撮像素子は、さらに、前記単位セルのそれぞれに対応して設けられた色フィルタを備え、前記列接続スイッチは、同じ並びで前記色フィルタが設けられた異なる前記単位セルの列の接続と非接続を切り替えることが、より好ましい。
言い換えると、前記固体撮像素子は、ベイヤ配列の色フィルタを備え、前記列接続スイッチは、1列間をおいて行方向に並んだ2つの前記単位セルの列の接続と非接続とを切り替えることが、より好ましい。
この態様によれば、同色の単位セルの画素信号を平均化することができる。
また、本発明の一態様に係る固体撮像素子の駆動方法は、固体撮像素子の駆動方法であって、前記固体撮像素子は、入射光の量に応じた画素信号を出力する単位セルが行列状に配置されてなるセルアレイと、前記単位セルの列に対応して設けられ、対応する前記単位セルの列の画素信号をデジタル信号に変換するための列AD変換器と、前記列AD変換器と、該列AD変換器に対応する前記単位セルの列との接続と非接続とを切り替えるAD接続スイッチと、異なる前記単位セルの列の接続と非接続とを切り替える列接続スイッチとを備え、第1モードでは、前記列接続スイッチを非接続状態とし、かつ前記列接続スイッチを介して非接続とされた複数の前記単位セルの列に対応して設けられた複数の前記AD接続スイッチを接続状態とし、第2モードでは、前記列接続スイッチを接続状態とし、かつ前記列接続スイッチを介して接続された複数の前記単位セルの列に対応して設けられた複数の前記AD接続スイッチのいずれか1つのみを接続状態として一の行の前記単位セルの画素信号を混合した後、前記列接続スイッチを介して接続された複数の前記単位セルの列に対応して設けられた複数の前記AD接続スイッチのいずれか他の1つのみを接続状態として他の行の前記単位セルの画素信号を混合することを特徴とする。
ここで、前記単位セルは、リセット信号を出力し、前記第2モードでは、一の列および他の列の間の前記列接続スイッチを接続状態とし、かつ前記一の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ前記他の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、一の行の前記単位セルのリセット信号を前記一の列の列AD変換器に読み出させ、次に、前記他の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ前記一の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、他の行の前記単位セルのリセット信号を前記他の列の列AD変換器に読み出させ、次に、前記一の行の単位セルのリセット信号と前記他の行の単位セルのリセット信号とを前記一の列の列AD変換器と前記他の列の列AD変換器とから並列に出力させてもよい。
また、前記第2モードでは、一の列および他の列の間の前記列接続スイッチを接続状態とし、かつ前記一の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ前記他の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、一の行の前記単位セルの画素信号を前記一の列の列AD変換器に読み出させ、次に、前記他の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ前記一の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、他の行の前記単位セルの画素信号を前記他の列の列AD変換器に読み出させ、次に、前記一の行の単位セルの画素信号と前記他の行の単位セルの画素信号とを前記一の列の列AD変換器と前記他の列の列AD変換器とから並列に出力させてもよい。
この態様によれば、AD接続スイッチおよび列接続スイッチの切り替えを制御することにより、第2モード(低解像度出力モード)で全ての列AD変換器に混合された画素信号を入力させてAD変換動作をさせることができる。その結果、リアルタイム性を要求される低解像度出力モードでのフレームレートを向上させ、高速に画像データをデジタル化させて出力させることができる。
また、本発明の一態様に係るカメラシステムは、上記固体撮像素子を搭載することを特徴とする。
この態様によれば、リアルタイム性を要求される低解像度出力モードでのフレームレートを向上させ、高速に画像データをデジタル化させて出力させることができる。
本発明の構成および駆動により、各列のAD変換器を全て使用してAD変換を実施するため、低解像度出力モードにおけるAD変換速度が向上する。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子の高解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態1係る固体撮像素子の低解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子の高解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子の低解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像素子の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像素子の高解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像素子の低解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る固体撮像素子の高解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る固体撮像素子の低解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子の高解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子の低解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子の高解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子の低解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第7の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の第7の実施形態に係る固体撮像素子の高解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第7の実施形態に係る固体撮像素子の低解像度出力モードでの動作を示す駆動タイミングチャートである。 本発明の第8の実施形態に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る裏面照射型の画素セルの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る積層型の画素セルの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の変形例の構成を示す図である。 従来技術に係る固体撮像素子の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態における固体撮像素子、固体撮像素子の駆動方法およびカメラシステムについて、図面を参照しながら説明する。
なお、図面において、実質的に同一の構成、動作、および効果を表す要素については、同一の符号を付す。また、以下において記述される数値は、すべて本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数値に制限されない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子の構成を示すブロック図である。
この固体撮像素子は、画素アレイ(セルアレイ)100、接続切替スイッチ部300、列並列AD変換器(アナログデジタル変換器)500、行選択回路600および制御部700を備えている。
画素アレイ100は、光信号を電気信号に変換する機能をもった、つまり入射光の量に応じた画素信号を出力する複数の画素セル(単位セル)110を2次元状(行列状)に配置して構成されている。ここでは画素セル110をI行N列(IおよびNは2以上の自然数)に配置しているとする。行選択回路600は、画素アレイ100にI本の配線により接続されている。接続切替スイッチ部300は、画素アレイ100とN本の配線により接続されている。列並列AD変換器500は、N個のAD変換器590から構成されており、各AD変換器590は接続切替スイッチ部300に接続されている。
次に、本実施形態に係る固体撮像素子を詳細に説明する。
図2は、図1のブロック図から4列2行分の画素セルおよびそれに対応するAD変換器590等を抜き出した回路図である。図3および図4は、図2の回路の駆動タイミングチャートである。
まず、本実施形態に係る固体撮像素子の回路構成について図2を用いて詳細に説明する。
画素アレイ100は、画素セル110−1〜110−8で構成されている。画素セル110−1〜110−8は、それぞれ同一の構成であり、画素セル110−1について特に説明する。
画素セル110−1は、フォトダイオード(PD)11、電荷転送トランジスタ12、フローティングディフュージョン(FD)13、リセットトランジスタ14、増幅トランジスタ15、および選択トランジスタ16から構成される。
PD11の一端はグランド電位のウェルに接続され、他端は電荷転送トランジスタ12のソース電極に接続されている。電荷転送トランジスタ12のゲート制御線TG1(ゲート電極)は行選択回路600に接続されている。電荷転送トランジスタ12のドレイン電極はFD13に接続されている。FD13はリセットトランジスタ14のソース電極と増幅トランジスタ15のゲート電極に接続されている。リセットトランジスタ14のゲート制御線RG1(ゲート電極)は行選択回路600に接続されており、ドレイン電極は電源VDD端子に接続されている。増幅トランジスタ15のドレイン電極は電源端子に接続されており、ソース電極は選択トランジスタ16のドレイン電極に接続されている。選択トランジスタ16のゲート制御線SG1(ゲート電極)は行選択回路600に接続されており、ソース電極は画素セルの画素信号を行単位で垂直方向(列方向)に伝達する行読み出し信号線(垂直信号線)211−1に接続されている。
画素アレイ100と行選択回路600とは、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4について共通のゲート制御線TG1、RG1、SG1で接続されており、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8については、共通のゲート制御線TG2、RG2、SG2で接続されている。
画素アレイ100と電流源200とは、画素セル110−1、110−5について共通の行読み出し信号線211−1で接続されており、画素セル110−2、110−6について共通の行読み出し信号線211−2で接続されており、画素セル110−3、110−7について共通の行読み出し信号線211−3で接続されており、画素セル110−4、110−8について共通の行読み出し信号線211−4で接続されている。
電流源200は、列電流源210−1〜210−4と、行読み出し信号線211−1〜211−4とで構成されている。列電流源210−1〜210−4は、行読み出し信号線211−1〜211−4のそれぞれに対応して設けられ、対応する行読み出し信号線211−1〜211−4と接続されている。
接続切替スイッチ部300は、スイッチ301、311、321、331、351、352で構成されている。行読み出し信号線211−1はスイッチ301の一端とスイッチ351の一端に接続されている。スイッチ301の他端は列並列AD変換器500を構成するAD変換器590−1に接続されている。スイッチ351の他端は行読み出し信号線211−3に接続され、行読み出し信号線211−3はスイッチ321の一端に接続されている。スイッチ321の他端はAD変換器590−3に接続されている。行読み出し信号線211−2はスイッチ311の一端とスイッチ352の一端とに接続されている。スイッチ311の他端はAD変換器590−2に接続されている。スイッチ352の他端は行読み出し信号線211−4に接続されており、行読み出し信号線211−4はスイッチ331の一端に接続されている。スイッチ331の他端はAD変換器590−4に接続されている。
列並列AD変換器500は、画素セルの列に対応して設けられ、対応する画素セルの列の画素信号をデジタル信号に変換するAD変換器(列AD変換器)590−1〜590−4で構成されている。AD変換器590−1〜590−4は、対応する画素セルの列から出力される画素信号と、基準回路から出力されるランプ波形とを比較して、デジタル信号への変換を行う。AD変換器590−1〜590−4は同一の構成であり、AD変換器590−1について特に説明する。AD変換器590−1は、信号入力容量502、リファレンス入力容量503、アンプ(増幅器)501、リセットスイッチA504、リセットスイッチB505、デジタルカウンタ506で構成される。先に説明したスイッチ301の他端は信号入力容量502の一端に接続されている。信号入力容量502の他端はアンプ501の正転入力端子とリセットスイッチA504の一端に接続されている。リセットスイッチA504の他端はアンプ501の正転出力端子とデジタルカウンタ506とに接続されている。リファレンス入力容量503の一端は基準電圧Vr発生源に接続されている。リファレンス入力容量503の他端はアンプ501の反転入力端子とリセットスイッチB505の一端に接続されている。リセットスイッチB505の他端はアンプ501の反転出力端子に接続されている。
ここで、接続切替スイッチ部300のスイッチ301、311、321、331は、AD変換器と、該AD変換器に対応する画素セルの列との接続と非接続とを切り替えるAD接続スイッチを構成する。また、接続切替スイッチ部300のスイッチ351、352は、異なる画素セルの列(異なる行読み出し信号線)の接続と非接続とを切り替える列接続スイッチを構成する。これら複数のAD接続スイッチおよび列接続スイッチは、異なる2つの列の一の行の画素セルの画素信号を混合し、異なる2つの列の他の行の画素セルの画素信号を混合する信号混合部を構成する。そして、複数のAD変換器は、混合された一の行の画素信号と、混合された他の行の画素信号とを異なるAD変換器に保持し、並列に同じタイミングで出力するAD変換部を構成する。また、複数のAD接続スイッチおよび列接続スイッチは、異なる2つの列の一の行の画素セルが出力するリセット信号を混合し、異なる2つの列の他の行の画素セルが出力するリセット信号を混合する信号混合部を構成する。そして、複数のAD変換器は、混合された一の行のリセット信号と、混合された他の行のリセット信号とを異なるAD変換器に保持し、並列に同じタイミングで出力するAD変換部を構成する。
また、制御部700は、AD接続スイッチおよび列接続スイッチの接続および非接続のタイミングを制御する。具体的に、制御部700は、高解像度出力モード(第1モード)では列接続スイッチを非接続状態とし、かつ列接続スイッチを介して非接続とされた複数の画素セルの列に対応して設けられた複数のAD接続スイッチを全て接続状態とし、低解像度出力モード(第2モード)では列接続スイッチを接続状態とし、かつ列接続スイッチを介して接続された複数の画素セルの列に対応して設けられた複数のAD接続スイッチのいずれか1つのみを接続状態として一の行の画素セルの画素信号を混合した後、列接続スイッチを介して接続された複数の画素セルの列に対応して設けられた複数のAD接続スイッチのいずれか他の1つのみを接続状態として他の行の画素セルの画素信号を混合する。
また、制御部700は、低解像度出力モードでは、まず一の列および他の列の間の列接続スイッチを接続状態とし、かつ一の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ他の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、一の行の画素セルのリセット信号を一の列のAD変換器に読み出させる。次に、他の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ一の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、他の行の画素セルのリセット信号を第2列の列AD変換器に読み出させる。次に、一の行の画素セルのリセット信号と他の行の単位セルのリセット信号とを一の列のAD変換器と他の列のAD変換器とから並列に同じタイミングで出力させる。
また、制御部700は、低解像度出力モードでは、一の列および他の列の間の列接続スイッチを接続状態とし、かつ一の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ他の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、一の行の画素セルの画素信号を一の列のAD変換器に読み出させる。次に、他の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ一の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、他の行の画素セルの画素信号を他の列のAD変換器に読み出させる。次に、一の行の画素セルの画素信号と他の行の画素セルの画素信号とを一の列のAD変換器と他の列のAD変換器とから並列に同じタイミングで出力させる。
また、固体撮像素子は、画素セルのそれぞれに対応して設けられた色フィルタを備えており、列接続スイッチは、同じ並びで色フィルタが設けられた(同じ色配列で色フィルタが設けられた)異なる画素セルの列の接続と非接続を切り替える。具体的に、固体撮像素子は、ベイヤ配列の色フィルタを備えており、列接続スイッチは、1列間をおいて行方向に並んだ2つの画素セルの列の接続と非接続とを切り替える。
次に本実施形態に係る固体撮像素子の動作について説明する。図3は高解像度出力モードでの駆動タイミングチャート、図4は低解像度出力モードでの駆動タイミングチャートを示している。
まず、図3に示した高解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻Tn1より前)では、各制御線TG1、RG1、SG1、TG2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12、14、16、22、24、26、32、34、36、42、44、46、52、54、56、62、64、66、72、74、76、82、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311、321、331は短絡状態、スイッチ351、352は遮断状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535は短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻Tn1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定される。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となりFD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。
時刻Tn2時にリセット制御線RG1は低電位に設定され、リセットスイッチA504、514、524、534と、リセットスイッチB505、515、525、535とは遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。また、リセットスイッチA504、514、524、534とリセットスイッチB505、515、525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2、590−3、590−4について初期化が終了され、基準電圧Vrと接続切替スイッチ部300からの入力とを比較できる状態となる。
時刻Tn3時には、基準電圧Vrが比較のゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536は減算モードに設定される。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn3からTn4の間では基準電圧VrがゼロレベルV0からリセットローレベルVrlまで連続的に変化するように制御され、計測クロック発生源610から計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、接続切替スイッチ部300から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCr1、Cr2、Cr3、Cr4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に基準電位が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4とVcmpとの差分である、Vcmp−Vrst1、Vcmp−Vrst2、Vcmp−Vrst3、Vcmp−Vrst4を反映している。
時刻Tn4時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn5時に、電荷転送制御線TG1は高電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は導通状態となり、PD11、21、31、41に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。
時刻Tn6時に、電荷転送制御線TG1は低電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は遮断状態となり、FD13、23、33、43は信号電荷を保持する。
時刻Tn7時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻Tn7からTn8の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ローレベルVslまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、接続切替スイッチ部300から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCs1、Cs2、Cs3、Cs4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に信号電荷が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4を反映した、Vsig1−Vrst1+Vcmp、Vsig2−Vrst2+Vcmp、Vsig3−Vrst3+Vcmp、Vsig4−Vrst4+Vcmpを反映した値となっている。
時刻Tn8時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻Tn9時に、選択制御線SG1は低電位に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻Tn9からTn10の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
これ以降の時刻T(n+1)1からT(n+1)10までの動作は、電荷転送制御線TG1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、リセットトランジスタ14、24、34、44、FD13、23、33、43、選択トランジスタ16、26、36、46、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、カウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4、電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4、電荷転送トランジスタ12、22、32、42、PD11、21、31、41、カウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4、電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4をそれぞれ、電荷転送制御線TG2、リセット制御線RG2、選択制御線SG2、リセットトランジスタ54、64、74、84、FD53、63、73、83、選択トランジスタ56、66、76、86、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8、カウント値Cr5、Cr6、Cr7、Cr8、電位Vrst5、Vrst6、Vrst7、Vrst8、電荷転送トランジスタ52、62、72、82、PD51、61、71、81、カウント値Cs5、Cs6、Cs7、Cs8、電位Vsig5、Vsig6、Vsig7、Vsig8に置き換えた動作を繰り返し行う。本動作により、4列2行分の画素データを独立に読み出すことができ、高解像度にて画素データを出力できる。
次に、図4に示した低解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻T1より前)では、各制御線TG1、RG1、SG1、TG2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12、14、16、22、24、26、32、34、36、42、44、46、52、54、56、62、64、66、72、74、76、82、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311は短絡状態、各スイッチ321、331は遮断状態、スイッチ351、352は短絡状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535とは短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻T1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ321、331は遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となり、FD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3がAD変換器590−1と接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4がAD変換器590−2と接続される。
時刻T2時にリセット制御線RG1が低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に、選択制御線SG1が低電位に設定され、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515とが遮断状態とされる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、33に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmrst13とする。同時に、画素セル110−2、110−4がAD変換器590−2と接続されているため、FD23、43に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmrst24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4が行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。また、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2について初期化が終了され、基準電位Vrと信号入力容量502、512に保持された電位とを比較できる状態となる。
時刻T3時にリセット制御線RG2と選択制御線SG2とが高電位に設定される。リセット制御線RG2を高電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は導通状態となり、FD53、63、73、83に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG2を高電位に設定することにより選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれは列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−7がAD変換器590−3と接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−6、110−8がAD変換器590−4と接続される。
時刻T4時にリセット制御線RG2は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2が低電位に設定される。リセット制御線RG2を低電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は遮断状態となり、FD53、63、73、83に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−7がAD変換器590−3と接続されているため、FD53、73に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmrst57とする。同時に、画素セル110−6、110−8がAD変換器590−4と接続されているため、FD63、83に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmrst68とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T5時にはリセットスイッチA524、534と、リセットスイッチB525、535とが遮断状態に切り替えられ、デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定された後に、基準電圧VrがゼロレベルV0に設定される。リセットスイッチA524、534とリセットスイッチB525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−3、590−4について初期化が終了し、基準電位Vrと信号入力容量522、532に保持された電位とを比較できる状態となる。また、基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T5からT6の間では基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットローレベルVrlまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCmr13、Cmr24、Cmr57、Cmr68とする。このカウント値は、Vcmp−Vmrst13、Vcmp−Vmrst24、Vcmp−Vmrst57、Vcmp−Vmrst68を反映している。
時刻T6時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cmr13、Cmr24、Cmr57、Cmr68を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T7時に、電荷転送制御線TG1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ301、311は短絡状態とされる。電荷転送制御線TG1を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は導通状態となり、PD11、21、31、41に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。また、選択制御線SG1を高電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3がAD変換器590−1と接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4がAD変換器590−2と接続される。
時刻T8時に電荷転送制御線TG1は低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に選択制御線SG1は低電位に設定される。電荷転送制御線TG1を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ12、22、32、42は遮断状態となり、FD13、23、33、43に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、33に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmsig13とする。同時に、画素セル110−2、110−4がAD変換器590−2と接続されているため、FD23、43に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmsig24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T9時に、電荷転送制御線TG2と選択制御線SG2とは高電位に設定される。電荷転送制御線TG2を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ52、62、72、82は導通状態となり、PD51、61、71、81に保持された信号電荷はFD53、63、73、83へ転送される。また、選択制御線SG2を高電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−7がAD変換器590−3と接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−6、110−8がAD変換器590−4と接続される。
時刻T10時に電荷転送制御線TG2は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2は低電位に設定される。電荷転送制御線TG2を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ52、62、72、82は遮断状態となり、FD53、63、73、83に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−7がAD変換器590−3と接続されているため、FD53、73に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmsig57とする。同時に、画素セル110−6、110−8がAD変換器590−4と接続されているため、FD63、83に保持されている信号電荷が、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmsig68とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T11時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻T11からT12の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ローレベルVslまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCms13、Cms24、Cms57、Cms68とする。このカウント値は、電位Vmsig13、Vmsig24、Vmsig57、Vmsig68を反映した、Vmsig13−Vmrst13+Vcmp、Vmsig24−Vmrst24+Vcmp、Vmsig57−Vmrst57+Vcmp、Vmsig68−Vmrst68+Vcmpを反映した値となっている。
時刻T12時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cms13、Cms24、Cms57、Cms68を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻T12時に、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻T12からT13の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
本動作により、4列2行分の画素データ、つまり画素セル110−1、110−3、110−2、110−4、110−5、110−7、110−6、110−8の画素データを混合し、2列1行分のデータとして低解像度にて出力できる。このとき、全てのAD変換器590−1、590−2、590−3、590−4がAD変換動作を行っており高速にデータを出力できる。
以上の回路構成および動作により、4個の回路(AD変換器)から構成された列並列AD変換器500で、4列2行分の画素信号を各々独立に8個の画素データとして出力する高解像度出力モードと、4列2行分の画素信号を平均化し、2列1行分の4個の画素データとして、4個のAD変換器全てを動作させて従来より高速に画像データを出力できる低解像度出力モードとを実現できる。このとき、低解像度出力モードにてデータを平均化する画素セルの位置が行方向にひとつおき毎になるため、画素セルの色配列がベイヤ配列のときに、同色を平均化する構成となっている。
なお、本実施形態では説明の簡便化のために4列2行分の画素セルと4列分のAD変換器の例を記載したが、一般的なN列I行の画素アレイとN列分のAD変換器についても同様の回路構成と動作により、高速な低解像度出力モードを実現できる。また、平均化する画素セルの数は2列分を例として示したが、K(Kは2以上の自然数)列分を平均し、K行分を同時にAD変換することにより、任意の画素セル数の画素信号を平均化することができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。具体的には、図5は図1のブロック図から、4列2行分の画素セルおよびそれに対応するAD変換器590等を抜き出した回路図である。図5の構成は接続切替スイッチ部300以外は図2の構成と同一である。以下では、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
接続切替スイッチ部300は、スイッチ301、311、321、331、353、354で構成されている。行読み出し信号線211−1はスイッチ301の一端とスイッチ353の一端に接続されている。スイッチ301の他端は列並列AD変換器500を構成するAD変換器590−1に接続されている。スイッチ353の他端は行読み出し信号線211−2に接続され、行読み出し信号線211−2はスイッチ311の一端に接続されている。スイッチ311の他端はAD変換器590−2に接続されている。行読み出し信号線211−3はスイッチ321の一端とスイッチ354の一端とに接続されている。スイッチ321の他端はAD変換器590−3に接続されている。スイッチ354の他端は行読み出し信号線211−4に接続されており、行読み出し信号線211−4はスイッチ331の一端に接続されている。スイッチ331の他端はAD変換器590−4に接続されている。
ここで、接続切替スイッチ部300のスイッチ301、311、321、331は、AD変換器と、該AD変換器に対応する画素セルの列との接続と非接続とを切り替えるAD接続スイッチを構成する。また、接続切替スイッチ部300のスイッチ353、354は、異なる画素セルの列の接続と非接続とを切り替える列接続スイッチを構成する。これら複数のAD接続スイッチおよび列接続スイッチは、異なる2つの列の一の行の画素セルの画素信号を混合し、異なる2つの列の他の行の画素セルの画素信号を混合する信号混合部を構成する。そして、複数のAD変換器は、混合された一の行の画素信号と、混合された他の行の画素信号とを異なるAD変換器に保持し、並列に同じタイミングで出力するAD変換部を構成する。また、複数のAD接続スイッチおよび列接続スイッチは、異なる2つの列の一の行の画素セルが出力するリセット信号を混合し、異なる2つの列の他の行の画素セルが出力するリセット信号を混合する信号混合部を構成する。そして、複数のAD変換器は、混合された一の行のリセット信号と、混合された他の行のリセット信号とを異なるAD変換器に保持し、並列に同じタイミングで出力するAD変換部を構成する。
また、列接続スイッチは、行方向に隣接する2つの画素セルの列の接続と非接続とを切り替える。
次に本実施形態に係る固体撮像素子の動作について説明する。図6は高解像度出力モードでの駆動タイミングチャート、図7は低解像度出力モードでの駆動タイミングチャートを示している。
まず、図6に示した高解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。本動作が第1の実施形態の動作(図3の動作)と異なる点は、スイッチ351、352が存在せず、スイッチ353、354が存在する点であり、その他の点は第1の実施形態の動作と同一である。
初期状態(時刻Tn1より前)では、各制御線TG1、RG1、SG1、TG2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12、14、16、22、24、26、32、34、36、42、44、46、52、54、56、62、64、66、72、74、76、82、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311、321、331は短絡状態、スイッチ353、354は遮断状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535は短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻Tn1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定される。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となりFD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。
時刻Tn2時にリセット制御線RG1は低電位に設定され、リセットスイッチA504、514、524、534と、リセットスイッチB505、515、525、535とは遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。また、リセットスイッチA504、514、524、534とリセットスイッチB505、515、525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2、590−3、590−4について初期化が終了され、基準電位Vrと接続切替スイッチ部300からの入力とを比較できる状態となる。
時刻Tn3時には、基準電圧Vrが比較のゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536は減算モードに設定される。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn3からTn4の間では基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットローレベルVrlまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、接続切替スイッチ部300から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCr1、Cr2、Cr3、Cr4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に基準電位が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4とVcmpとの差分である、Vcmp−Vrst1、Vcmp−Vrst2、Vcmp−Vrst3、Vcmp−Vrst4を反映している。
時刻Tn4時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn5時に、電荷転送制御線TG1は高電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は導通状態となり、PD11、21、31、41に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。
時刻Tn6時に、電荷転送制御線TG1は低電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は遮断状態となり、FD13、23、33、43は信号電荷を保持する。
時刻Tn7時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻Tn7からTn8の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ローレベルVslまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、接続切替スイッチ部300から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCs1、Cs2、Cs3、Cs4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に信号電荷が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4を反映した、Vsig1−Vrst1+Vcmp、Vsig2−Vrst2+Vcmp、Vsig3−Vrst3+Vcmp、Vsig4−Vrst4+Vcmpを示す値となっている。
時刻Tn8時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻Tn9時に、選択制御線SG1は低電位に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻Tn9からTn10の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
これ以降の時刻T(n+1)1からT(n+1)10までの動作は、電荷転送制御線TG1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、リセットトランジスタ14、24、34、44、FD13、23、33、43、選択トランジスタ16、26、36、46、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、カウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4、電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4、電荷転送トランジスタ12、22、32、42、PD11、21、31、41、カウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4、電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4をそれぞれ、電荷転送制御線TG2、リセット制御線RG2、選択制御線SG2、リセットトランジスタ54、64、74、84、FD53、63、73、83、選択トランジスタ56、66、76、86、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8、カウント値Cr5、Cr6、Cr7、Cr8、電位Vrst5、Vrst6、Vrst7、Vrst8、電荷転送トランジスタ52、62、72、82、PD51、61、71、81、カウント値Cs5、Cs6、Cs7、Cs8、電位Vsig5、Vsig6、Vsig7、Vsig8に置き換えた動作を繰り返し行う。本動作により、4列2行分の画素データを独立に読み出すことができ、高解像度にて画素データを出力できる。
次に、図7に示した低解像度出力モードの画像出力動作について説明する。本動作が第1の実施形態の動作(図4の動作)と異なる点は、スイッチ351、352が存在せず、スイッチ353、354が存在する点と、スイッチ311とスイッチ321の動作が入れ替わっている点と、リセットスイッチA514とリセットスイッチA524、リセットスイッチB515とリセットスイッチB525の動作が入れ替わっている点であり、その他の点は第1の実施形態の動作と同一である。
初期状態(時刻T1より前)では、各制御線TG1、RG1、SG1、TG2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12、14、16、22、24、26、32、34、36、42、44、46、52、54、56、62、64、66、72、74、76、82、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、321は短絡状態、各スイッチ311、331は遮断状態、スイッチ353、354は短絡状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535は短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻T1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ311、331は遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となり、FD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、353が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−2がAD変換器590−1と接続され、スイッチ321、354が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−3、110−4がAD変換器590−3と接続される。
時刻T2時にリセット制御線RG1が低電位に設定され、スイッチ301、321が遮断状態、スイッチ311、331が短絡状態に切り替えられた後に選択制御線SG1が低電位に設定され、リセットスイッチA504、524とリセットスイッチB505、525とが遮断状態とされる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−2がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、23に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmrst12とする。同時に、画素セル110−3、110−4がAD変換器590−3と接続されているため、FD33、43に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmrst34とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−3に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4が行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。また、リセットスイッチA504、524とリセットスイッチB505、525とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−3について初期化が終了され、基準電位Vrと信号入力容量502、522に保持された電位とを比較できる状態となる。
時刻T3時にリセット制御線RG2と選択制御線SG2とが高電位に設定される。リセット制御線RG2を高電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は導通状態となり、FD53、63、73、83に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG2を高電位に設定することにより選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれは列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ311、353が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−6がAD変換器590−2と接続され、スイッチ331、354が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−7、110−8がAD変換器590−4と接続される。
時刻T4時にリセット制御線RG2は低電位に設定され、スイッチ311、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2が低電位に設定される。リセット制御線RG2を低電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は遮断状態となり、FD53、63、73、83に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−6がAD変換器590−2と接続されているため、FD53、63に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmrst56とする。同時に、画素セル110−7、110−8がAD変換器590−4と接続されているため、FD73、83に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmrst78とする。この状態で、スイッチ311、331を切り替えるため、AD変換器590−2、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T5時にはリセットスイッチA514、534と、リセットスイッチB515、535とが遮断状態に切り替えられ、デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定された後に、基準電圧VrがゼロレベルV0に設定される。リセットスイッチA514、534とリセットスイッチB515、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−2、590−4について初期化が終了し、基準電位Vrと入力容量512、532に保持された電位とを比較できる状態となる。また、基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T5からT6の間では基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットローレベルVrlまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCmr12、Cmr34、Cmr56、Cmr78とする。このカウント値は、Vcmp−Vmrst12、Vcmp−Vmrst34、Vcmp−Vmrst56、Vcmp−Vmrst78を反映している。
時刻T6時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cmr12、Cmr34、Cmr56、Cmr78を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T7時に、電荷転送制御線TG1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ301、321は短絡状態とされる。電荷転送制御線TG1を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は導通状態となり、PD11、21、31、41に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。また、選択制御線SG1を高電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、353が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−2がAD変換器590−1と接続され、スイッチ321、354が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−3、110−4がAD変換器590−3と接続される。
時刻T8時に電荷転送制御線TG1は低電位に設定され、スイッチ301、321が遮断状態、スイッチ311、331が短絡状態に切り替えられた後に選択制御線SG1は低電位に設定される。電荷転送制御線TG1を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ12、22、32、42は遮断状態となり、FD13、23、33、43に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−2がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、23に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmsig12とする。同時に、画素セル110−3、110−4がAD変換器590−3と接続されているため、FD33、43に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmsig34とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−3に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T9時に、電荷転送制御線TG2と選択制御線SG2とは高電位に設定される。電荷転送制御線TG2を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ52、62、72、82は導通状態となり、PD51、61、71、81に保持された信号電荷はFD53、63、73、83へ転送される。また、選択制御線SG2を高電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ311、353が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素110−5、110−6がAD変換器590−2と接続され、スイッチ331、354が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素110−7、110−8がAD変換器590−4と接続される。
時刻T10時に電荷転送制御線TG2は低電位に設定され、スイッチ311、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2は低電位に設定される。電荷転送制御線TG2を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ52、62、72、82は遮断状態となり、FD53、63、73、83に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−6がAD変換器590−2と接続されているため、FD53、63に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmsig56とする。同時に、画素セル110−7、110−8がAD変換器590−4と接続されているため、FD73、83に保持されている信号電荷が、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmsig78とする。この状態で、スイッチ311、331を切り替えるため、AD変換器590−2、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T11時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻T11からT12の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ローレベルVslまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCms12、Cms34、Cms56、Cms78とする。このカウント値は、電位Vmsig12、Vmsig34、Vmsig56、Vmsig78を反映した、Vmsig12−Vmrst12+Vcmp、Vmsig34−Vmrst34+Vcmp、Vmsig56−Vmrst56+Vcmp、Vmsig78−Vmrst78+Vcmpを反映した値となっている。
時刻T12時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cms12、Cms34、Cms56、Cms78を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻T12時に、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻T12からT13の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、53に保持されているデジタル値が出力される。
本動作により、4列2行分の画素データ、つまり画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−5、110−6、110−7、110−8の画素データを混合し、2列1行分のデータとして低解像度にて出力できる。このとき、全てのAD変換器590−1、590−2、590−3、590−4がAD変換動作を行っており高速にデータを出力できる。
以上の回路構成および動作により、4個の回路(AD変換器)から構成された列並列AD変換器500で、4列2行分の画素信号を各々独立に8個の画素データとして出力する高解像度出力モードと、4列2行分の画素信号を平均化し、2列1行分の4個の画素データとして、4個のAD変換器全てを動作させて従来より高速に画像データを出力できる低解像度出力モードとを実現できる。このとき、低解像度出力モードにてデータを平均化する画素セルの位置が行方向に隣接しており、画素セルの色配列が単色配列のときに、最適な平均化をする構成となっている。
なお、本実施形態では説明の簡便化のために4列2行分の画素セルと4列分のAD変換器の例を記載したが、一般的なN列I行の画素アレイとN列分のAD変換器についても同様の回路構成と動作により、高速な低解像度出力モードを実現できる。また、平均化する画素セルの数は2列分を例として示したが、K列分を平均し、K行分を同時にAD変換することにより、任意の画素セル数の画素信号を平均化することができる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像素子の構成を示すブロック図である。図8の構成は列並列増幅器400が追加されている以外は図1の構成と同一である。以下では、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
列並列増幅器400は、N個のAD変換器590に対応して設けられたN個の増幅器490から構成されており、各増幅器490は接続切替スイッチ部300に接続されている。また、列並列AD変換器500は、N個のAD変換器590から構成されており、各AD変換器590は対応する増幅器490に接続されている。
次に、本実施形態に係る固体撮像素子を詳細に説明する。
図9は、図8のブロック図から4列2行分の画素セルおよびそれに対応するAD変換器590等を抜き出した回路図である。図10および図11は、図9の回路の駆動タイミングチャートである。
まず、本実施形態に係る固体撮像素子の回路構成について図9を用いて詳細に説明する。
本構成が第1の実施形態の構成(図2の構成)と異なる点は、接続切替スイッチ部300と列並列AD変換器500との間に列並列増幅器400が追加されている点であり、その他の点は第1の実施形態の構成と同一である。以下では、図2の構成との差分を中心に説明する。
接続切替スイッチ部300は、スイッチ301、311、321、331、351、352で構成されている。行読み出し信号線211−1はスイッチ301の一端とスイッチ351の一端に接続されている。スイッチ301の他端は列並列増幅器400を構成する増幅器490−1に接続されている。増幅器490−1は、列並列AD変換器500を構成するAD変換器590−1に接続されている。スイッチ351の他端は行読み出し信号線211−3に接続され、行読み出し信号線211−3はスイッチ321の一端に接続されている。スイッチ321の他端は増幅器490−3に接続されている。増幅器490−3はAD変換器590−3に接続されている。行読み出し信号線211−2はスイッチ311の一端とスイッチ352の一端に接続されている。スイッチ311の他端は増幅器490−2に接続されている。増幅器490−2はAD変換器590−2に接続されている。スイッチ352の他端は行読み出し信号線211−4に接続されており、行読み出し信号線211−4はスイッチ331の一端に接続されている。スイッチ331の他端は増幅器490−4に接続されており、増幅器490−4はAD変換器590−4に接続されている。
列並列増幅器400は、AD接続スイッチおよび列接続スイッチとAD変換器との間に、画素セルの列に対応して設けられ、対応する画素セルの列の画素信号を増幅するための増幅器490−1〜490−4で構成されている。増幅器490−1〜490−4は同一の構成であり、増幅器490−1について特に説明する。
増幅器490−1は、増幅器401、信号入力容量402、帰還容量403、およびリセットスイッチ404で構成される。先に説明したスイッチ301の他端は信号入力容量402の一端に接続されている。信号入力容量402の他端は増幅器401の反転入力端子と帰還容量403の一端とリセットスイッチ404の一端とに接続されている。帰還容量403の他端は、リセットスイッチ404の他端と増幅器401の出力端子とAD変換器590−1とに接続されている。増幅器401の正転入力端子は基準電圧Vref発生源に接続されている。
次に本実施形態に係る固体撮像素子の動作について説明する。図10は高解像度出力モードでの駆動タイミングチャート、図11は低解像度出力モードでの駆動タイミングチャートを示している。本実施形態の駆動タイミングチャート(図10および図11の駆動タイミングチャート)と第1の実施形態の駆動タイミングチャート(図3および図4の駆動タイミングチャート)の異なる点は、リセットスイッチ404、414、424、434の動作が追加されている点であり、その他の点は図3および図4の駆動タイミングチャートと同一である。
まず、図10に示した高解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻Tn1より前)では、各制御線TG1、RG1、SG1、TG2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12、14、16、22、24、26、32、34、36、42、44、46、52、54、56、62、64、66、72、74、76、82、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311、321、331は短絡状態、スイッチ351、352は遮断状態、各リセットスイッチ404、414、424、434は短絡状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535は短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻Tn1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定される。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となり、FD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。
時刻Tn2時にリセット制御線RG1は低電位に設定され、リセットスイッチ404、414、424、434と、リセットスイッチA504、514、524、534と、リセットスイッチB505、515、525、535とは遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。また、リセットスイッチ404、414、424、434を遮断状態に切り替えることにより、増幅器490−1、490−2、490−3、490−4についての初期化が終了され、帰還容量403、413、423、433の容量値と信号入力容量402、412、422、432の容量値との比で決まる増幅率を持つ増幅器として動作する状態となる。さらに、リセットスイッチA504、514、524、534とリセットスイッチB505、515、525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2、590−3、590−4について初期化が終了され、基準電位Vrと列並列増幅器400からの入力とを比較できる状態となる。
時刻Tn3時には、基準電圧Vrが比較のゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536は減算モードに設定される。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn3からTn4の間では基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットハイレベルVrhまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、列並列増幅器400から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて高電位から低電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCr1、Cr2、Cr3、Cr4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に基準電位が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4とVcmpとの差分である、Vcmp−Vrst1、Vcmp−Vrst2、Vcmp−Vrst3、Vcmp−Vrst4を反映している。
時刻Tn4時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn5時に、電荷転送制御線TG1は高電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は導通状態となり、PD11、21、31、41に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。
時刻Tn6時に、電荷転送制御線TG1は低電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は遮断状態となり、FD13、23、33、43は信号電荷を保持する。
時刻Tn7時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻Tn7からTn8の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ハイレベルVshまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、列並列増幅器400から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて高電位から低電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCs1、Cs2、Cs3、Cs4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に信号電荷が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4を反映した、Vsig1−Vrst1+Vcmp、Vsig2−Vrst2+Vcmp、Vsig3−Vrst3+Vcmp、Vsig4−Vrst4+Vcmpを反映した値となっている。
時刻Tn8時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻Tn9時に、選択制御線SG1は低電位に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻Tn9からTn10の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
これ以降の時刻T(n+1)1からT(n+1)10までの動作は、電荷転送制御線TG1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、リセットトランジスタ14、24、34、44、FD13、23、33、43、選択トランジスタ16、26、36、46、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、カウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4、電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4、電荷転送トランジスタ12、22、32、42、PD11、21、31、41、カウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4、電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4をそれぞれ、電荷転送制御線TG2、リセット制御線RG2、選択制御線SG2、リセットトランジスタ54、64、74、84、FD53、63、73、83、選択トランジスタ56、66、76、86、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8、カウント値Cr5、Cr6、Cr7、Cr8、電位Vrst5、Vrst6、Vrst7、Vrst8、電荷転送トランジスタ52、62、72、82、PD51、61、71、81、カウント値Cs5、Cs6、Cs7、Cs8、電位Vsig5、Vsig6、Vsig7、Vsig8に置き換えた動作を繰り返し行う。本動作により、4列2行分の画素データを独立に読み出すことができ、高解像度にて画素データを出力できる。
次に、図11に示した低解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻T1より前)では、各制御線TG1、RG1、SG1、TG2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12、14、16、22、24、26、32、34、36、42、44、46、52、54、56、62、64、66、72、74、76、82、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311は短絡状態、各スイッチ321、331は遮断状態、スイッチ351、352は短絡状態、各リセットスイッチ404、414、424、434は短絡状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535とは短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻T1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ321、331は遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となり、FD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3が増幅器490−1に接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4が増幅器490−2と接続される。
時刻T2時にリセット制御線RG1が低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に、選択制御線SG1が低電位に設定され、リセットスイッチ404、414が遮断状態とされ、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515とが遮断状態とされる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3が増幅器490−1と接続されているため、FD13、33に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−1に導入される。また、リセットスイッチ404が遮断状態に設定されるので、増幅器490−1について初期化が終了され、帰還容量403の容量値と信号入力容量402の容量値との比によって決まる増幅率で信号増幅可能な状態となる。増幅器490−1から出力された電位はAD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmrst13とする。同時に、画素セル110−2、110−4がAD変換器590−2と接続されているため、FD23、43に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−2に導入される。また、リセットスイッチ414が遮断状態に設定されるので、増幅器490−2について初期化が終了され、帰還容量413の容量値と信号入力容量412の容量値との比によって決まる増幅率で信号増幅可能な状態となる。増幅器490−2から出力された電位はAD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmrst24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4が行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。また、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2について初期化が終了され、基準電位Vrと信号入力容量502、512に保持された電位とを比較できる状態となる。
時刻T3時にリセット制御線RG2と選択制御線SG2とが高電位に設定される。リセット制御線RG2を高電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は導通状態となり、FD53、63、73、83に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG2を高電位に設定することにより選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれは列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−7が増幅器490−3と接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−6、110−8が増幅器490−4と接続される。
時刻T4時にリセット制御線RG2は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後、リセットスイッチ424、434が遮断状態とされ、選択制御線SG2は低電位に設定される。リセット制御線RG2を低電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は遮断状態となり、FD53、63、73、83に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−7が増幅器490−3と接続されているため、FD53、73に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−3に導入される。また、リセットスイッチ424が遮断状態に設定されるので、増幅器490−3について初期化が終了され、帰還容量423の容量値と信号入力容量422の容量値との比によって決まる増幅率で信号増幅可能な状態となる。増幅器490−3から出力された電位はAD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmrst57とする。同時に、画素セル110−6、110−8が増幅器490−4と接続されているため、FD63、83に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−4に導入される。また、リセットスイッチ434が遮断状態に設定されるので、増幅器490−4について初期化が終了され、帰還容量433の容量値と信号入力容量432の容量値との比によって決まる増幅率で信号増幅可能な状態となる。増幅器490−4から出力された電位はAD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmrst68とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T5時にはリセットスイッチA524、534と、リセットスイッチB525、535とが遮断状態に切り替えられ、デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定された後に、基準電圧VrがゼロレベルV0に設定される。リセットスイッチA524、534とリセットスイッチB525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−3、590−4について初期化が終了され、基準電位Vrと入力容量522、532に保持された電位とを比較できる状態となる。また、基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T5からT6の間では基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットハイレベルVrhまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて高電位から低電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCmr13、Cmr24、Cmr57、Cmr68とする。このカウント値は、Vcmp−Vmrst13、Vcmp−Vmrst24、Vcmp−Vmrst57、Vcmp−Vmrst68を反映している。
時刻T6時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cmr13、Cmr24、Cmr57、Cmr68を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T7時に、電荷転送制御線TG1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ301、311は短絡状態とされる。電荷転送制御線TG1を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は導通状態となり、PD11、21、31、41に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。また、選択制御線SG1を高電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3が増幅器490−1と接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4が増幅器490−2と接続される。
時刻T8時に電荷転送制御線TG1は低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に選択制御線SG1は低電位に設定される。電荷転送制御線TG1を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ12、22、32、42は遮断状態となり、FD13、23、33、43に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3が増幅器490−1と接続されているため、FD13、33に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−1に導入される。増幅器490−1は信号を増幅して出力し、AD変換器590−1に導入する。AD変換器590−1に導入される電位をVmsig13とする。同時に、画素セル110−2、110−4が増幅器490−2と接続されているため、FD23、43に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−2に導入される。増幅器490−2は信号を増幅して出力し、AD変換器590−2に導入する。AD変換器590−2に導入される電位をVmsig24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T9時に、電荷転送制御線TG2と選択制御線SG2とは高電位に設定される。電荷転送制御線TG2を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ52、62、72、82は導通状態となり、PD51、61、71、81に保持された信号電荷はFD53、63、73、83へ転送される。また、選択制御線SG2を高電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−7が増幅器490−3と接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素110−6、110−8が増幅器490−4と接続される。
時刻T10時に電荷転送制御線TG2は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2は低電位に設定される。電荷転送制御線TG2を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ52、62、72、82は遮断状態となり、FD53、63、73、83に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−7が増幅器490−3と接続されているため、FD53、73に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−3に導入される。増幅器490−3は信号を増幅して出力し、AD変換器590−3に導入する。AD変換器590−3に導入される電位をVmsig57とする。同時に、画素セル110−6、110−8が増幅器490−4と接続されているため、FD63、83に保持されている信号電荷が、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−4に導入される。増幅器490−4は信号を増幅して出力し、AD変換器590−4に導入する。AD変換器590−4に導入される電位をVmsig68とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T11時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻T11からT12の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ハイレベルVshまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて高電位から低電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCms13、Cms24、Cms57、Cms68とする。このカウント値は、電位Vmsig13、Vmsig24、Vmsig57、Vmsig68を反映した、Vmsig13−Vmrst13+Vcmp、Vmsig24−Vmrst24+Vcmp、Vmsig57−Vmrst57+Vcmp、Vmsig68−Vmrst68+Vcmpを反映した値となっている。
時刻T12時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cms13、Cms24、Cms57、Cms68を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻T12時に、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻T12からT13の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
本動作により、4列2行分の画素データ、つまり画素110−1、110−3、110−2、110−4、110−5、110−7、110−6、110−8の画素データを混合し、2列1行分のデータとして低解像度にて出力できる。このとき、全てのAD変換器590−1、590−2、590−3、590−4がAD変換動作を行っており高速にデータを出力できる。
以上の回路構成および動作により、4個の回路(AD変換器)から構成された列並列AD変換器500で、4列2行分の画素信号を各々独立に8個の画素データとして出力する高解像度出力モードと、4列2行分の画素信号を平均化し、2列1行分の4個の画素データとして、4個のAD変換器全てを動作させて従来より高速に画像データを出力できる低解像度出力モードとを実現できる。このとき、低解像度出力モードにてデータを平均化する画素セルの位置が行方向にひとつおき毎になるため、画素セルの色配列がベイヤ配列のときに、同色を平均化する構成となっている。
なお、本実施形態では説明の簡便化のために4列2行分の画素セルと4列分のAD変換器の例を記載したが、一般的なN列I行の画素アレイとN列分のAD変換器についても同様の回路構成と動作により、高速な低解像度出力モードを実現できる。また、平均化する画素セルの数は2列分を例として示したが、K列分を平均し、K行分を同時にAD変換することにより、任意の画素セル数の画素信号を平均化することができる。
(第4の実施形態)
図12は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。具体的には、図5は図1のブロック図から、4列2行分の画素セルおよびそれに対応するAD変換器590等を抜き出した回路図である。図12の構成は接続切替スイッチ部300の構成以外は図9の構成と同一である。以下では、第3の実施形態との差分を中心に説明する。
まず、本実施形態に係る固体撮像素子の回路構成について図12を用いて詳細に説明する。
接続切替スイッチ部300は、スイッチ301、311、321、331、353、354で構成されている。行読み出し信号線211−1はスイッチ301の一端とスイッチ353の一端とに接続されている。スイッチ301の他端は列並列増幅器400を構成する増幅器490−1に接続されている。増幅器490−1は、列並列AD変換器500を構成するAD変換器590−1に接続されている。スイッチ353の他端は行読み出し信号線211−2に接続され、行読み出し信号線211−2はスイッチ311の一端に接続されている。スイッチ311の他端は増幅器490−2に接続されている。増幅器490−2はAD変換器590−2に接続されている。行読み出し信号線211−3はスイッチ321の一端とスイッチ354の一端とに接続されている。スイッチ321の他端は増幅器490−3に接続されている。増幅器490−3はAD変換器590−3に接続されている。スイッチ354の他端は行読み出し信号線211−4に接続されており、行読み出し信号線211−4はスイッチ331の一端に接続されている。スイッチ331の他端は増幅器490−4に接続されており、増幅器490−4はAD変換器590−4に接続されている。
次に本実施形態に係る固体撮像素子の動作について説明する。図13は高解像度出力モードでの駆動タイミングチャート、図14は低解像度出力モードでの駆動タイミングチャートを示している。本実施形態の駆動タイミングチャート(図13および図14の駆動タイミングチャート)と第3の実施形態のタイミングチャート(図10および図11の駆動タイミングチャート)の異なる点は、スイッチ351、352が存在せず、スイッチ353、354が存在する点と、スイッチ311とスイッチ321の動作が入れ替わっている点と、リセットスイッチ414とリセットスイッチ424の動作が入れ替わっている点と、リセットスイッチA514とリセットスイッチA524、リセットスイッチB515とリセットスイッチB525の動作が入れ替わっている点であり、その他の点は図10および図11の駆動タイミングチャートと同一である。
まず、図13に示した高解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻Tn1より前)では、各制御線TG1、RG1、SG1、TG2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12、14、16、22、24、26、32、34、36、42、44、46、52、54、56、62、64、66、72、74、76、82、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311、321、331は短絡状態、スイッチ353、354は遮断状態、各リセットスイッチ404、414、424、434は短絡状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535は短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻Tn1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定される。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となり、FD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。
時刻Tn2時にリセット制御線RG1は低電位に設定され、リセットスイッチ404、414、424、434と、リセットスイッチA504、514、524、534と、リセットスイッチB505、515、525、535とは遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。また、リセットスイッチ404、414、424、434を遮断状態に切り替えることにより、増幅器490−1、490−2、490−3、490−4について初期化が終了され、帰還容量403、413、423、433の容量値と信号入力容量402、412、422、432の容量値との比で決まる増幅率を持つ増幅器として動作する状態となる。さらに、リセットスイッチA504、514、524、534とリセットスイッチB505、515、525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2、590−3、590−4について初期化が終了され、基準電位Vrと列並列増幅器400からの入力とを比較できる状態となる。
時刻Tn3時には、基準電圧Vrが比較のゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536は減算モードに設定される。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn3からTn4の間では基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットハイレベルVrhまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、列並列増幅器400から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて高電位から低電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCr1、Cr2、Cr3、Cr4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に基準電位が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4とVcmpとの差分である、Vcmp−Vrst1、Vcmp−Vrst2、Vcmp−Vrst3、Vcmp−Vrst4を反映している。
時刻Tn4時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn5時に、電荷転送制御線TG1は高電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は導通状態となり、PD11、21、31、41に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。
時刻Tn6時に、電荷転送制御線TG1は低電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は遮断状態となり、FD13、23、33、43は信号電荷を保持する。
時刻Tn7時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻Tn7からTn8の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ハイレベルVshまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、列並列増幅器400から入力される電位と基準電圧Vrに応じて高電位から低電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCs1、Cs2、Cs3、Cs4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に信号電荷が保持されている状態の行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4を反映した、Vsig1−Vrst1+Vcmp、Vsig2−Vrst2+Vcmp、Vsig3−Vrst3+Vcmp、Vsig4−Vrst4+Vcmpを反映した値となっている。
時刻Tn8時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻Tn9時に、選択制御線SG1は低電位に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻Tn9からTn10の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
これ以降の時刻T(n+1)1からT(n+1)10までの動作は、電荷転送制御線TG1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、リセットトランジスタ14、24、34、44、FD13、23、33、43、選択トランジスタ16、26、36、46、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、カウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4、電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4、電荷転送トランジスタ12、22、32、42、PD11、21、31、41、カウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4、電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4をそれぞれ、電荷転送制御線TG2、リセット制御線RG2、選択制御線SG2、リセットトランジスタ54、64、74、84、FD53、63、73、83、選択トランジスタ56、66、76、86、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8、カウント値Cr5、Cr6、Cr7、Cr8、電位Vrst5、Vrst6、Vrst7、Vrst8、電荷転送トランジスタ52、62、72、82、PD51、61、71、81、カウント値Cs5、Cs6、Cs7、Cs8、電位Vsig5、Vsig6、Vsig7、Vsig8に置き換えた動作を繰り返し行う。本動作により、4列2行分の画素データを独立に読み出すことができ、高解像度にて画素データを出力できる。
次に、図14に示した低解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻T1より前)では、各制御線TG1、RG1、SG1、TG2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12、14、16、22、24、26、32、34、36、42、44、46、52、54、56、62、64、66、72、74、76、82、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311は短絡状態、各スイッチ321、331は遮断状態、スイッチ353、354は短絡状態、各リセットスイッチ404、414、424、434は短絡状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535とは短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻T1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ321、331は遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となり、FD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、353が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素110−1と画素110−2が増幅器490−1に接続され、スイッチ321、354が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−3、110−4が増幅器490−3と接続される。
時刻T2時にリセット制御線RG1が低電位に設定され、スイッチ301、321が遮断状態、スイッチ311、331が短絡状態に切り替えられた後に、選択制御線SG1が低電位に設定され、リセットスイッチ404、424が遮断状態とされ、リセットスイッチA504、524とリセットスイッチB505、525とが遮断状態とされる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−2が増幅器490−1と接続されているため、FD13、23に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−1に導入される。また、リセットスイッチ404が遮断状態に設定されるので、増幅器490−1について初期化が終了され、帰還容量403の容量値と信号入力容量402の容量値との比によって決まる増幅率で信号増幅可能な状態となる。増幅器490−1から出力された電位はAD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmrst12とする。同時に、画素セル110−3、110−4がAD変換器590−3と接続されているため、FD33、43に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−3に導入される。また、リセットスイッチ424が遮断状態に設定されるので、増幅器490−3について初期化が終了され、帰還容量423の容量値と信号入力容量422の容量値との比によって決まる増幅率で信号増幅可能な状態となる。増幅器490−3から出力された電位はAD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmrst34とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−3に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4が行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。また、リセットスイッチA504、524とリセットスイッチB505、525とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−3について初期化が終了され、基準電位Vrと信号入力容量502、522に保持された電位とを比較できる状態となる。
時刻T3時にリセット制御線RG2と選択制御線SG2とが高電位に設定される。リセット制御線RG2を高電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は導通状態となり、FD53、63、73、83に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG2を高電位に設定することにより選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれは列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ311、353が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−6が増幅器490−2と接続され、スイッチ331、354が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−7、110−8が増幅器490−4と接続される。
時刻T4時にリセット制御線RG2は低電位に設定され、スイッチ311、331が遮断状態に切り替えられた後、リセットスイッチ414、434が遮断状態とされ、選択制御線SG2は低電位に設定される。リセット制御線RG2を低電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は遮断状態となり、FD53、63、73、83に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素110−5、110−6が増幅器490−2と接続されているため、FD53、63に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−2に導入される。また、リセットスイッチ414が遮断状態に設定されるので、増幅器490−2について初期化が終了され、帰還容量413の容量値と信号入力容量412の容量値との比によって決まる増幅率で信号増幅可能な状態となる。増幅器490−2から出力された電位はAD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmrst56とする。同時に、画素セル110−7、110−8が増幅器490−4と接続されているため、FD73、83に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−4に導入される。また、リセットスイッチ434が遮断状態に設定されるので、増幅器490−4について初期化が終了され、帰還容量433の容量値と信号入力容量432の容量値との比によって決まる増幅率で信号増幅可能な状態となる。増幅器490−4から出力された電位はAD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmrst78とする。この状態で、スイッチ311、331を切り替えるため、AD変換器590−2、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T5時にはリセットスイッチA514、534と、リセットスイッチB515、535とが遮断状態に切り替えられ、デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定された後に、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定される。リセットスイッチA514、534とリセットスイッチB515、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−2、590−4について初期化が終了され、基準電位Vrと信号入力容量512、532に保持された電位とを比較できる状態となる。また、基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T5からT6の間では基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットハイレベルVrhまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrに応じて高電位から低電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCmr12、Cmr34、Cmr56、Cmr78とする。このカウント値は、Vcmp−Vmrst12、Vcmp−Vmrst34、Vcmp−Vmrst56、Vcmp−Vmrst78を反映している。
時刻T6時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0へ設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cmr12、Cmr34、Cmr56、Cmr78を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T7時に、電荷転送制御線TG1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ301、321は短絡状態とされる。電荷転送制御線TG1を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42は導通状態となり、PD11、21、31、41に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。また、選択制御線SG1を高電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、353が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−2が増幅器490−1と接続され、スイッチ321、354が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−3、110−4が増幅器490−3と接続される。
時刻T8時に電荷転送制御線TG1は低電位に設定され、スイッチ301、321が遮断状態、スイッチ311、331が短絡状態に切り替えた後に選択制御線SG1は低電位に設定される。電荷転送制御線TG1を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ12、22、32、42は遮断状態となり、FD13、23、33、43に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−2が増幅器490−1と接続されているため、FD13、23に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−1に導入される。増幅器490−1は信号を増幅して出力し、AD変換器590−1に導入する。AD変換器590−1に導入される電位をVmsig12とする。同時に、画素セル110−3、110−4が増幅器490−3と接続されているため、FD33、43に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−3に導入される。増幅器490−3は信号を増幅して出力し、AD変換器590−3に導入する。AD変換器590−3に導入される電位をVmsig34とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−3に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T9時に、電荷転送制御線TG2と選択制御線SG2とは高電位に設定される。電荷転送制御線TG2を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ52、62、72、82は導通状態となり、PD51、61、71、81に保持された信号電荷はFD53、63、73、83へ転送される。また、選択制御線SG2を高電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ311、353が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−6が増幅器490−2と接続され、スイッチ331、354が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−7、110−8が増幅器490−4と接続される。
時刻T10時に電荷転送制御線TG2は低電位に設定され、スイッチ311、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2は低電位に設定される。電荷転送制御線TG2を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ52、62、72、82は遮断状態となり、FD53、63、73、83に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−6が増幅器490−2と接続されているため、FD53、63に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−2に導入される。増幅器490−2は信号を増幅して出力し、AD変換器590−2に導入する。AD変換器590−2に導入される電位をVmsig56とする。同時に、画素セル110−7、110−8が増幅器490−4と接続されているため、FD73、83に保持されている信号電荷が、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、増幅器490−4に導入される。増幅器490−4は信号を増幅して出力し、AD変換器590−4に導入する。AD変換器590−4に導入される電位をVmsig78とする。この状態で、スイッチ311、331を切り替えるため、AD変換器590−2、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T11時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻T11からT12の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ハイレベルVshまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて高電位から低電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCms12、Cms34、Cms56、Cms78とする。このカウント値は、電位Vmsig12、Vmsig34、Vmsig56、Vmsig78を反映した、Vmsig12−Vmrst12+Vcmp、Vmsig34−Vmrst34+Vcmp、Vmsig56−Vmrst56+Vcmp、Vmsig78−Vmrst78+Vcmpを反映した値となっている。
時刻T12時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cms12、Cms34、Cms56、Cms78を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻T12時に、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻T12からT13の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
本動作により、4列2行分の画素データ、つまり画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−5、110−6、110−7、110−8の画素データを混合し、2列1行分のデータとして低解像度にて出力できる。このとき、全てのAD変換器590−1、590−2、590−3、590−4がAD変換動作を行っており高速にデータを出力できる。
以上の回路構成および動作により、4個の回路(AD変換器)から構成された列並列AD変換器500で、4列2行分の画素信号を各々独立に8個の画素データとして出力する高解像度出力モードと、4列2行分の画素信号を平均化し、2列1行分の4個の画素データとして、4個のAD変換器全てを動作させて従来より高速に画像データを出力できる低解像度出力モードとを実現できる。このとき、低解像度出力モードにてデータを平均化する画素セルの位置が行方向に隣接しており、画素セルの色配列が単色配列のときに、最適な平均化をする構成となっている。
なお、本実施形態では説明の簡便化のために4列2行分の画素セルと4列分のAD変換きの例を記載したが、一般的なN列I行の画素アレイとN列分のAD変換器についても同様の回路構成と動作により、高速な低解像度出力モードを実現できる。また、平均化する画素セルの数は2列分を例として示したが、K列分を平均し、K行分を同時にAD変換することにより、任意の画素セル数の画素信号を平均化することができる。
(第5の実施形態)
図15は、本発明の第5の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。具体的には、図15は図1のブロック図から、4列4行分の画素セルおよびそれに対応するAD変換器590等を抜き出した回路図である。図15の構成は画素セルが4列4行となっている以外は図2の構成と同一である。以下では、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
画素アレイ100は、画素セル110−1〜110−16で構成されている。画素セル110−1〜110−16は、それぞれ同一の構成である。
次に本実施形態に係る固体撮像素子の動作について説明する。図16は高解像度出力モードでの駆動タイミングチャート、図17は低解像度出力モードでの駆動タイミングチャートを示している。
まず、図16に示した高解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
図16の動作では、図3の動作に続いて、画素セル110−9〜110−16の画素信号を読み出す動作が行われる。
具体的には、電荷転送制御線TG1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、リセットトランジスタ14、24、34、44、FD13、23、33、43、選択トランジスタ16、26、36、46、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、電荷転送トランジスタ12、22、32、42、PD11、21、31、41をそれぞれ、電荷転送制御線TG3、リセット制御線RG3、選択制御線SG3、リセットトランジスタ94、104、114、124、FD93、103、113、123、選択トランジスタ96、106、116、126、画素セル110−9、110−10、110−11、110−12、電荷転送トランジスタ92、102、112、122、PD91、101、111、121、に置き換えた動作がまず行われる。
その後、電荷転送制御線TG2、リセット制御線RG2、選択制御線SG2、リセットトランジスタ54、64、74、84、FD53、63、73、83、選択トランジスタ56、66、76、86、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8、電荷転送トランジスタ52、62、72、82、PD51、61、71、81、をそれぞれ、電荷転送制御線TG4、リセット制御線RG4、選択制御線SG4、リセットトランジスタ134、144、154、164、FD133、143、153、163、選択トランジスタ136、146、156、166、画素セル110−13、110−14、110−15、110−16、電荷転送トランジスタ132、142、152、162、PD131、141、151、161に置き換えた動作が行われる。
本動作により、4列4行分の画素データを独立に読み出すことができ、高解像度にて画素データを出力できる。
次に、図17に示した低解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻T1より前)では、各制御線TG1、RG1、SG1、TG2、RG2、SG2、TG3、RG3、SG3、TG4、RG4、SG4は低電位に設定されており、各トランジスタ12、14、16、22、24、26、32、34、36、42、44、46、52、54、56、62、64、66、72、74、76、82、84、86、92、94、96、102、104、106、112、114、116、122、124、126、132、134、136、142、144、146、152、154、156、162、164、166は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311は短絡状態、各スイッチ321、331は遮断状態、スイッチ351、352は短絡状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535とは短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻T1時にリセット制御線RG1、RG3と選択制御線SG1、SC3とは高電位に設定され、スイッチ321、331は遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1、RG3を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44、94、104、114、124は導通状態となり、FD13、23、33、43、93、103、113、123に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1、SG3を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46、96、106、116、126は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−9、110−10、110−11、110−12はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3、110−9、110−11がAD変換器590−1と接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4、110−10、110−12がAD変換器590−2と接続される。
時刻T2時にリセット制御線RG1、RG3が低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に、選択制御線SG1、SG3が低電位に設定され、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515とが遮断状態とされる。リセット制御線RG1、RG3を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44、94、104、114、124は遮断状態となり、FD13、23、33、43、93、103、113、123に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3、110−9、110−11がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、33、93、113に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ15、95、選択トランジスタ16、96、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、115、選択トランジスタ36、116、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmrst13とする。同時に、画素セル110−2、110−4、110−10、110−12がAD変換器590−2と接続されているため、FD23、43、103、123に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ25、105、選択トランジスタ26、106、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、125、選択トランジスタ46、126、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmrst24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1、SG3を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46、96、106、116、126は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−9、110−10、110−11、110−12が行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。また、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2について初期化が終了され、基準電位Vrと信号入力容量502、512に保持された電位とを比較できる状態となる。
時刻T3時にリセット制御線RG2、RG4と選択制御線SG2、SG4とが高電位に設定される。リセット制御線RG2、RG4を高電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84、134、144、154、164は導通状態となり、FD53、63、73、83、133、143、153、163に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG2、SG4を高電位に設定することにより選択トランジスタ56、66、76、86、136、146、156、166は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8、110−13、110−14、110−15、110−16のそれぞれは列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−7、110−13、110−15がAD変換器590−3と接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−6、110−8、110−14、110−16がAD変換器590−4と接続される。
時刻T4時にリセット制御線RG2、RG4は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2、SG4が低電位に設定される。リセット制御線RG2、RG4を低電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84、134、144、154、164は遮断状態となり、FD53、63、73、83、133、143、153、163に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−7、110−13、110−15がAD変換器590−3と接続されているため、FD53、73、133、153に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ55、135、選択トランジスタ56、136、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、155、選択トランジスタ76、156、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmrst57とする。同時に、画素セル110−6、110−8、110−14、110−16がAD変換器590−4と接続されているため、FD63、83、143、163に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ65、145、選択トランジスタ66、146、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、165、選択トランジスタ86、166、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmrst68とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2、SG4を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86、136、146、156、166は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8、110−13、110−14、110−15、110−16は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T5時にはリセットスイッチA524、534と、リセットスイッチB525、535とが遮断状態に切り替えられ、デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定された後に、基準電圧VrがゼロレベルV0に設定される。リセットスイッチA524、534とリセットスイッチB525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−3、590−4について初期化が終了し、基準電位Vrと信号入力容量522、532に保持された電位とを比較できる状態となる。また、基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T5からT6の間では基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットローレベルVrlまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCmr13、Cmr24、Cmr57、Cmr68とする。このカウント値は、Vcmp−Vmrst13、Vcmp−Vmrst24、Vcmp−Vmrst57、Vcmp−Vmrst68を反映している。
時刻T6時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cmr13、Cmr24、Cmr57、Cmr68を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T7時に、電荷転送制御線TG1、TG3と選択制御線SG1、SG3とは高電位に設定され、スイッチ301、311は短絡状態とされる。電荷転送制御線TG1、TG3を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ12、22、32、42、92、102、112、122は導通状態となり、PD11、21、31、41、91、101、111、121に保持された信号電荷がFD13、23、33、43、93、103、113、123へ転送される。また、選択制御線SG1、SG3を高電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46、96、106、116、126は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−9、110−10、110−11、110−12のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3、110−9、110−11がAD変換器590−1と接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4、110−10、110−12がAD変換器590−2と接続される。
時刻T8時に電荷転送制御線TG1、TG3は低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に選択制御線SG1、SG3は低電位に設定される。電荷転送制御線TG1、TG3を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ12、22、32、42、92、102、112、122は遮断状態となり、FD13、23、33、43、93、103、113、123に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3、110−9、110−11がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、33、93、113に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ15、95、選択トランジスタ16、96、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、115、選択トランジスタ36、116、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmsig13とする。同時に、画素セル110−2、110−4、110−10、110−12がAD変換器590−2と接続されているため、FD23、43、103、123に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ25、105、選択トランジスタ26、106、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、125、選択トランジスタ46、126、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmsig24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1、SG3を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46、96、106、116、126は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−9、110−10、110−11、110−12は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T9時に、電荷転送制御線TG2、TG4と選択制御線SG2、SG4とは高電位に設定される。電荷転送制御線TG2、TG4を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ52、62、72、82、132、142、152、162は導通状態となり、PD51、61、71、81、131、141、151、161に保持された信号電荷はFD53、63、73、83、133、143、153、163へ転送される。また、選択制御線SG2、SG4を高電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86、136、146、156、166は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8、110−13、110−14、110−15、110−16のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−7、110−13、110−15がAD変換器590−3と接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−6、110−8、110−14、110−16がAD変換器590−4と接続される。
時刻T10時に電荷転送制御線TG2、TG4は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2、SG4は低電位に設定される。電荷転送制御線TG2、TG4を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ52、62、72、82、132、142、152、162は遮断状態となり、FD53、63、73、83、133、143、153、163に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−7、110−13、110−15がAD変換器590−3と接続されているため、FD53、73、133、153に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ55、135、選択トランジスタ56、136、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、155、選択トランジスタ76、156、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmsig57とする。同時に、画素セル110−6、110−8、110−14、110−16がAD変換器590−4と接続されているため、FD63、83、143、163に保持されている信号電荷が、増幅トランジスタ65、145、選択トランジスタ66、146、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、165、選択トランジスタ86、166、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmsig68とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2、SG4を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86、136、146、156、166は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8、110−13、110−14、110−15、110−16は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T11時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻T11からT12の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ローレベルVslまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCms13、Cms24、Cms57、Cms68とする。このカウント値は、電位Vmsig13、Vmsig24、Vmsig57、Vmsig68を反映した、Vmsig13−Vmrst13+Vcmp、Vmsig24−Vmrst24+Vcmp、Vmsig57−Vmrst57+Vcmp、Vmsig68−Vmrst68+Vcmpを反映した値となっている。
時刻T12時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cms13、Cms24、Cms57、Cms68を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻T12時に、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻T12からT13の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
本動作により、4列4行分の画素データ、つまり画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−5、110−6、110−7、110−8、110−9、110−10、110−11、110−12、110−13、110−14、110−15、110−16の画素データを混合し、2列2行分のデータとして低解像度にて出力できる。このとき、全てのAD変換器590−1、590−2、590−3、590−4がAD変換動作を行っており高速にデータを出力できる。
以上の回路構成および動作により、4個の回路(AD変換器)から構成された列並列AD変換器500で、4列4行分の画素信号を各々独立に16個の画素データとして出力する高解像度出力モードと、4列4行分の画素信号を平均化し、2列2行分の4個の画素データとして、4個のAD変換器全てを動作させて従来より高速に画像データを出力できる低解像度出力モードとを実現できる。このとき、低解像度出力モードにてデータを平均化する画素セルの位置が行方向にひとつおき毎になるため、画素セルの色配列がベイヤ配列のときに、同色を平均化する構成となっている。
なお、本実施形態では説明の簡便化のために4列4行分の画素セルと4列分のAD変換器の例を記載したが、一般的なN列I行の画素アレイとN列分のAD変換器についても同様の回路構成と動作により、高速な低解像度出力モードを実現できる。また、平均化する画素セルの数は2列分を例として示したが、K列分を平均し、K行分を同時にAD変換することにより、任意の画素セル数の画素信号を平均化することができる。
(第6の実施形態)
図18は、本発明の第6の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。具体的には、図18は図1のブロック図から、4列2行分の画素セルおよびそれに対応するAD変換器590等を抜き出した回路図である。図18の構成は画素セルが多画素1セルの構造(画素セルが複数のPDを含む構造)となっている以外は図2の構成と同一である。以下では、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
画素セル110−1は、PD11−1、11−2、電荷転送トランジスタ12−1、12―2、FD13、リセットトランジスタ14、増幅トランジスタ15、および選択トランジスタ16から構成される。
PD11−1の一端はグランド電位のウェルに接続され、他端は電荷転送トランジスタ12−1のソース電極に接続されている。PD11−2の一端はグランド電位のウェルに接続され、他端は電荷転送トランジスタ12−2のソース電極に接続されている。電荷転送トランジスタ12−1のゲート制御線TG1−1(ゲート電極)は行選択回路600に接続されている。電荷転送トランジスタ12−2のゲート制御線TG1−2(ゲート電極)は行選択回路600に接続されている。電荷転送トランジスタ12−1、12−2のドレイン電極はFD13に接続されている。
画素アレイ100と行選択回路600とは、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4について共通のゲート制御線TG1−1、TG1−2、RG1、SG1で接続されており、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8については、共通のゲート制御線TG2−1、TG2−2、RG2、SG2で接続されている。
次に本実施形態に係る固体撮像素子の動作について説明する。図19は高解像度出力モードでの駆動タイミングチャート、図20は低解像度出力モードでの駆動タイミングチャートを示している。
まず、図19に示した高解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻Tn1より前)では、各制御線TG1−1、TG1−2、RG1、SG1、TG2−1、TG2−2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12−1、12−2、14、16、22−1、22−2、24、26、32−1、32−2、34、36、42−1、42−2、44、46、52−1、52−2、54、56、62−1、62−2、64、66、72−1、72−2、74、76、82−1、82−2、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311、321、331は短絡状態、スイッチ351、352は遮断状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535は短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻Tn1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定される。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となりFD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。
時刻Tn2時にリセット制御線RG1は低電位に設定され、リセットスイッチA504、514、524、534と、リセットスイッチB505、515、525、535とは遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。また、リセットスイッチA504、514、524、534とリセットスイッチB505、515、525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2、590−3、590−4について初期化が終了され、基準電位Vrと接続切替スイッチ部300からの入力とを比較できる状態となる。
時刻Tn3時には、基準電圧Vrが比較のゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536は減算モードに設定される。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn3からTn4の間では基準電圧VrがゼロレベルV0からリセットローレベルVrlまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、接続切替スイッチ部300から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCr1、Cr2、Cr3、Cr4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に基準電位が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4とVcmpとの差分である、Vcmp−Vrst1、Vcmp−Vrst2、Vcmp−Vrst3、Vcmp−Vrst4を反映している。
時刻Tn4時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn5時に、電荷転送制御線TG1−1は高電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1は導通状態となり、PD11−1、21−1、31−1、41−1に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。
時刻Tn6時に、電荷転送制御線TG1−1は低電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1は遮断状態となり、FD13、23、33、43は信号電荷を保持する。
時刻Tn7時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻Tn7からTn8の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ローレベルVslまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、接続切替スイッチ部300から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCs1、Cs2、Cs3、Cs4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に信号電荷が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4を反映した、Vsig1−Vrst1+Vcmp、Vsig2−Vrst2+Vcmp、Vsig3−Vrst3+Vcmp、Vsig4−Vrst4+Vcmpを反映した値となっている。
時刻Tn8時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻Tn9時に、選択制御線SG1は低電位に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻Tn9からTn10の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
これ以降の時刻T(n+1)1からT(n+1)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1をそれぞれ、電荷転送制御線TG1−2、電荷転送トランジスタ12−2、22−2、32−2、42−2、PD11−2、21−2、31−2、41−2に置き換えた動作を繰り返し行う。
また、時刻T(n+2)1からT(n+2)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1をそれぞれ、電荷転送制御線TG2−1、リセット制御線RG2、選択制御線SG2、電荷転送トランジスタ52−1、62−1、72−1、82−1、PD51−1、61−1、71−1、81−1に置き換えた動作を繰り返し行う。
また、時刻T(n+3)1からT(n+3)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1をそれぞれ、電荷転送制御線TG2−2、リセット制御線RG2、選択制御線SG2、電荷転送トランジスタ52−2、62−2、72−2、82−2、PD51−2、61−2、71−2、81−2に置き換えた動作を繰り返し行う。
本動作により、4列2行分の画素データを独立に読み出すことができ、高解像度にて画素データを出力できる。
次に、図20に示した低解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻T1より前)では、各制御線TG1−1、TG1―2、RG1、SG1、TG2−1、TG2−2、RG2、SG2は低電位に設定されており、各トランジスタ12−1、12―2、14、16、22−1、22―2、24、26、32−1、32―2、34、36、42−1、42―2、44、46、52−1、52―2、54、56、62−1、62―2、64、66、72−1、72―2、74、76、82−1、82―2、84、86は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311は短絡状態、各スイッチ321、331は遮断状態、スイッチ351、352は短絡状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535とは短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻T1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ321、331は遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となり、FD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3がAD変換器590−1と接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4がAD変換器590−2と接続される。
時刻T2時にリセット制御線RG1が低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に、選択制御線SG1が低電位に設定され、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515とが遮断状態とされる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、33に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmrst13とする。同時に、画素セル110−2、110−4がAD変換器590−2と接続されているため、FD23、43に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmrst24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4が行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。また、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2について初期化が終了され、基準電位Vrと信号入力容量502、512に保持された電位とを比較できる状態となる。
時刻T3時にリセット制御線RG2と選択制御線SG2とが高電位に設定される。リセット制御線RG2を高電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は導通状態となり、FD53、63、73、83に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG2を高電位に設定することにより選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれは列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−7がAD変換器590−3と接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−6、110−8がAD変換器590−4と接続される。
時刻T4時にリセット制御線RG2は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2が低電位に設定される。リセット制御線RG2を低電位に設定することによりリセットトランジスタ54、64、74、84は遮断状態となり、FD53、63、73、83に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−7がAD変換器590−3と接続されているため、FD53、73に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmrst57とする。同時に、画素セル110−6、110−8がAD変換器590−4と接続されているため、FD63、83に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmrst68とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T5時にはリセットスイッチA524、534と、リセットスイッチB525、535とが遮断状態に切り替えられ、デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定された後に、基準電圧VrがゼロレベルV0に設定される。リセットスイッチA524、534とリセットスイッチB525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−3、590−4について初期化が終了し、基準電位Vrと信号入力容量522、532に保持された電位とを比較できる状態となる。また、基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T5からT6の間では基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットローレベルVrlまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCmr13、Cmr24、Cmr57、Cmr68とする。このカウント値は、Vcmp−Vmrst13、Vcmp−Vmrst24、Vcmp−Vmrst57、Vcmp−Vmrst68を反映している。
時刻T6時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cmr13、Cmr24、Cmr57、Cmr68を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻T7時に、電荷転送制御線TG1−1と選択制御線SG1とは高電位に設定され、スイッチ301、311は短絡状態とされる。電荷転送制御線TG1−1を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1は導通状態となり、PD11−1、21−1、31−1、41−1に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。また、選択制御線SG1を高電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3がAD変換器590−1と接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4がAD変換器590−2と接続される。
時刻T8時に電荷転送制御線TG1−1は低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に選択制御線SG1は低電位に設定される。電荷転送制御線TG1−1を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1は遮断状態となり、FD13、23、33、43に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、33に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmsig13とする。同時に、画素セル110−2、110−4がAD変換器590−2と接続されているため、FD23、43に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmsig24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T9時に、電荷転送制御線TG2−1と選択制御線SG2とは高電位に設定される。電荷転送制御線TG2−1を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ52−1、62−1、72−1、82−1は導通状態となり、PD51−1、61−1、71−1、81−1に保持された信号電荷はFD53、63、73、83へ転送される。また、選択制御線SG2を高電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−5、110−7がAD変換器590−3と接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−6、110−8がAD変換器590−4と接続される。
時刻T10時に電荷転送制御線TG2−1は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG2は低電位に設定される。電荷転送制御線TG2−1を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ52−1、62−1、72−1、82−1は遮断状態となり、FD53、63、73、83に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−5、110−7がAD変換器590−3と接続されているため、FD53、73に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmsig57とする。同時に、画素セル110−6、110−8がAD変換器590−4と接続されているため、FD63、83に保持されている信号電荷が、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmsig68とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻T11時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻T11からT12の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ローレベルVslまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCms13、Cms24、Cms57、Cms68とする。このカウント値は、電位Vmsig13、Vmsig24、Vmsig57、Vmsig68を反映した、Vmsig13−Vmrst13+Vcmp、Vmsig24−Vmrst24+Vcmp、Vmsig57−Vmrst57+Vcmp、Vmsig68−Vmrst68+Vcmpを反映した値となっている。
時刻T12時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cms13、Cms24、Cms57、Cms68を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻T12時に、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻T12からT13の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
これ以降の時刻T13からT26までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、TG2−1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、52−1、62−1、72−1、82−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1、51−1、61−1、71−1、81−1をそれぞれ、電荷転送制御線TG1−2、TG2−2、電荷転送トランジスタ12−2、22−2、32−2、42−2、52−2、62−2、72−2、82−2、PD11−2、21−2、31−2、41−2、51−2、61−2、71−2、81−2に置き換えた動作を繰り返し行う。
本動作により、4列4行分の画素データ、つまりPD11−1、21−1、31−1、41−1、51−1、61−1、71−1、81−1、11−2、21−2、31−2、41−2、51−2、61−2、71−2、81−2の画素データを混合し、2列4行分のデータとして低解像度にて出力できる。このとき、全てのAD変換器590−1、590−2、590−3、590−4がAD変換動作を行っており高速にデータを出力できる。
以上の回路構成および動作により、4個の回路(AD変換器)から構成された列並列AD変換器500で、4列4行分の画素信号を各々独立に16個の画素データとして出力する高解像度出力モードと、4列4行分の画素信号を平均化し、2列4行分の8個の画素データとして、4個のAD変換器全てを動作させて従来より高速に画像データを出力できる低解像度出力モードとを実現できる。このとき、低解像度出力モードにてデータを平均化する画素セルの位置が行方向にひとつおき毎になるため、画素セルの色配列がベイヤ配列のときに、同色を平均化する構成となっている。
なお、本実施形態では説明の簡便化のために4列4行分の画素セルと4列分のAD変換器の例を記載したが、一般的なN列I行の画素アレイとN列分のAD変換器についても同様の回路構成と動作により、高速な低解像度出力モードを実現できる。また、平均化する画素セルの数は2列分を例として示したが、K列分を平均し、K行分を同時にAD変換することにより、任意の画素セル数の画素信号を平均化することができる。同様に、平均化する画素セルの数は4行分を例として示したが、L(Lは2以上の自然数)行分を平均し、L行分を同時にAD変換することにより、任意の画素セル数の画素信号を平均化することができる。
(第7の実施形態)
図21は、本発明の第7の実施形態に係る固体撮像素子の詳細な構成を示す回路図である。具体的には、図21は図1のブロック図から、4列4行分の画素セルおよびそれに対応するAD変換器590等を抜き出した回路図である。図21の構成は画素セルが多画素1セルの構造(画素セルが複数のPDを含む構造)となっている以外は図2の構成と同一である。以下では、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
画素セル110−1は、PD11−1、11−2、電荷転送トランジスタ12−1、12−2、FD13、リセットトランジスタ14、増幅トランジスタ15、および選択トランジスタ16から構成される。
PD11―1の一端はグランド電位のウェルに接続され、他端は電荷転送トランジスタ12−1のソース電極に接続されている。PD11−2の一端はグランド電位のウェルに接続され、他端は電荷転送トランジスタ12−2のソース電極に接続されている。電荷転送トランジスタ12−1のゲート制御線TG1−1(ゲート電極)は行選択回路600に接続されている。電荷転送トランジスタ12−2のゲート制御線TG1−2(ゲート電極)は行選択回路600に接続されている。電荷転送トランジスタ12−1、12−2のドレイン電極はFD13に接続されている。
画素アレイ100と行選択回路600とは、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4について共通のゲート制御線TG1−1、TG1−2、RG1、SG1で接続されており、画素セル110−5、110−6、110−7、110−8については、共通のゲート制御線TG2−1、TG2−2、RG2、SG2で接続されている。また、画素セル110−9、110−10、110−11、110−12について共通のゲート制御線TG3−1、TG3−2、RG3、SG3で接続されており、画素セル110−13、110−14、110−15、110−16については、共通のゲート制御線TG4−1、TG4−2、RG4、SG4で接続されている。
次に本実施形態に係る固体撮像素子の動作について説明する。図22は高解像度出力モードでの駆動タイミングチャート、図23は低解像度出力モードでの駆動タイミングチャートを示している。
まず、図22に示した高解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻Tn1より前)では、各制御線TG1−1、TG1−2、RG1、SG1、TG2−1、TG2−2、RG2、SG2、TG3−1、TG3−2、RG3、SG3、TG4−1、TG4−2、RG4、SG4は低電位に設定されており、各トランジスタ12−1、12−2、14、16、22−1、22−2、24、26、32−1、32−2、34、36、42−1、42−2、44、46、52−1、52−2、54、56、62−1、62−2、64、66、72−1、72−2、74、76、82−1、82−2、84、86、92−1、92−2、94、96、102−1、102−2、104、106、112−1、112−2、114、116、122−1、122−2、124、126、132−1、132−2、134、136、142−1、142−2、144、146、152−1、152−2、154、156、162−1、162−2、164、166は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311、321、331は短絡状態、スイッチ351、352は遮断状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535は短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻Tn1時にリセット制御線RG1と選択制御線SG1とは高電位に設定される。リセット制御線RG1を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は導通状態となりFD13、23、33、43に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。
時刻Tn2時にリセット制御線RG1は低電位に設定され、リセットスイッチA504、514、524、534と、リセットスイッチB505、515、525、535とは遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44は遮断状態となり、FD13、23、33、43に基準電位がそれぞれ保持される。また、リセットスイッチA504、514、524、534とリセットスイッチB505、515、525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2、590−3、590−4について初期化が終了され、基準電位Vrと接続切替スイッチ部300からの入力とを比較できる状態となる。
時刻Tn3時には、基準電位Vrが比較のゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536は減算モードに設定される。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn3からTn4の間では基準電圧VrがゼロレベルV0からリセットローレベルVrlまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されていることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、接続切替スイッチ部300から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCr1、Cr2、Cr3、Cr4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に基準電位が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3,211−4の電位Vrst1、Vrst2、Vrst3、Vrst4とVcmpとの差分である、Vcmp−Vrst1、Vcmp−Vrst2、Vcmp−Vrst3、Vcmp−Vrs4を反映している。
時刻Tn4時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cr1、Cr2、Cr3、Cr4を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn5時に、電荷転送制御線TG1−1は高電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1は導通状態となり、PD11−1、21−1、31−1、41−1に保持された信号電荷がFD13、23、33、43へ転送される。
時刻Tn6時に、電荷転送制御線TG1−1に低電位に設定される。これにより、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1は遮断状態となり、FD13、23、33、43は信号電荷を保持する。
時刻Tn7時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻Tn7からTn8の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ローレベルVslまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、接続切替スイッチ部300から入力される電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCs1、Cs2、Cs3、Cs4とする。このカウント値は、FD13、23、33、43に信号電荷が保持されている状態での行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4の電位Vsig1、Vsig2、Vsig3、Vsig4を反映した、Vsig1−Vrst1+Vcmp、Vsig2−Vrst2+Vcmp、Vsig3−Vrst3+Vcmp、Vsig4−Vrst4+Vcmpに対応した値となっている。
時刻Tn8時には、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cs1、Cs2、Cs3、Cs4を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。
時刻Tn9時に、選択制御線SG1は低電位に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻Tn9からTn10の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
これ以降の時刻T(n+1)1からT(n+1)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1をそれぞれ、電荷転送制御線TG1−2、電荷転送トランジスタ12−2、22−2、32−2、42−2、PD11−2、21−2、31−2、41−2に置き換えた動作を繰り返し行う。
また、時刻T(n+2)1からT(n+2)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1をそれぞれ、電荷転送制御線TG2−1、リセット制御線RG2、選択制御線SG2、電荷転送トランジスタ52−1、62−1、72−1、82−1、PD51−1、61−1、71−1、81−1に置き換えた動作を繰り返し行う。
また、時刻T(n+3)1からT(n+3)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1、FD13、23、33、43、増幅トランジスタ15、25、35、45、選択トランジスタ16、26、36、46をそれぞれ、電荷転送制御線TG2−2、リセット制御線RG2、選択制御線SG2、電荷転送トランジスタ52−2、62−2、72−2、82−2、PD51−2、61−2、71−2、81−2、FD53、63、73、83、増幅トランジスタ55、65、75、85、選択トランジスタ56、66、76、86に置き換えた動作を繰り返し行う。
また、時刻T(n+4)1からT(n+4)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1、FD13、23、33、43、増幅トランジスタ15、25、35、45、選択トランジスタ16、26、36、46をそれぞれ、電荷転送制御線TG3−1、リセット制御線RG3、選択制御線SG3、電荷転送トランジスタ92−1、102−1、112−1、122−1、PD91−1、101−1、111−1、121−1、FD93、103、113、123、増幅トランジスタ95、105、115、125、選択トランジスタ96、106、116、126に置き換えた動作を繰り返し行う。
また、時刻T(n+5)1からT(n+5)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1、FD13、23、33、43、増幅トランジスタ15、25、35、45、選択トランジスタ16、26、36、46をそれぞれ、電荷転送制御線TG3−2、リセット制御線RG3、選択制御線SG3、電荷転送トランジスタ92−2、102−2、112−2、122−2、PD91−2、101−2、111−2、121−2、FD93、103、113、123、増幅トランジスタ95、105、115、125、選択トランジスタ96、106、116、126に置き換えた動作を繰り返し行う。
また、時刻T(n+6)1からT(n+6)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1、FD13、23、33、43、増幅トランジスタ15、25、35、45、選択トランジスタ16、26、36、46をそれぞれ、電荷転送制御線TG4−1、リセット制御線RG4、選択制御線SG4、電荷転送トランジスタ132−1、142−1、152−1、162−1、PD131−1、141−1、151−1、161−1、FD133、143、153、163、増幅トランジスタ135、145、155、165、選択トランジスタ136、146、156、166に置き換えた動作を繰り返し行う。
また、時刻T(n+7)1からT(n+7)10までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、リセット制御線RG1、選択制御線SG1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1、FD13、23、33、43、増幅トランジスタ15、25、35、45、選択トランジスタ16、26、36、46をそれぞれ、電荷転送制御線TG4−2、リセット制御線RG4、選択制御線SG4、電荷転送トランジスタ132−2、142−2、152−2、162−2、PD131−2、141−2、151−2、161−2、FD133、143、153、163、増幅トランジスタ135、145、155、165、選択トランジスタ136、146、156、166に置き換えた動作を繰り返し行う。
本動作により、4列4行分の画素セルのデータ(4列8行分のPDのデータ)を独立に読み出すことができ、高解像度にて画素データを出力できる。
次に、図23に示した低解像度出力モードでの画像出力動作について説明する。
初期状態(時刻Tn1より前)では、各制御線TG1−1、TG1−2、RG1、SG1、TG2−1、TG2−2、RG2、SG2、TG3−1、TG3−2、RG3、SG3、TG4−1、TG4−2、RG4、SG4は低電位に設定されており、各トランジスタ12−1、12−2、14、16、22−1、22−2、24、26、32−1、32−2、34、36、42−1、42−2、44、46、52−1、52−2、54、56、62−1、62−2、64、66、72−1、72−2、74、76、82−1、82−2、84、86、92−1、92−2、94、96、102−1、102−2、104、106、112−1、112−2、114、116、122−1、122−2、124、126、132−1、132−2、134、136、142−1、142−2、144、146、152−1、152−2、154、156、162−1、162−2、164、166は遮断状態となっている。また、各スイッチ301、311は短絡状態、各スイッチ321、331は遮断状態、スイッチ351、352は短絡状態、各リセットスイッチA504、514、524、534と各リセットスイッチB505、515、525、535は短絡状態となっている。また、デジタルカウンタ506、516、526、536は基準カウンタ値Crefを保持して停止状態となっている。基準電圧Vr発生源は一定の基準電圧Vcmpを出力している。計測クロック発生源610は停止状態となっている。
時刻Tn1時にリセット制御線RG1、RG2と選択制御線SG1、SG2とは高電位に設定され、スイッチ321、331は遮断状態に切り替えられる。リセット制御線RG1、RG2を高電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44、54、64、74、84は導通状態となり、FD13、23、33、43、53、63、73、83に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG1、SG2を高電位に設定することにより選択トランジスタ16、26、36、46、56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−5、110−6、110−7、110−8はそれぞれ列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3、110−5、110−7がAD変換器590−1と接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4、110−6、110−8がAD変換器590−2に接続される。
時刻Tn2時にリセット制御線RG1、RG2が低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に、選択制御線SG1、SG2が低電位に設定され、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515が遮断状態とされる。リセット制御線RG1、RG2を低電位に設定することによりリセットトランジスタ14、24、34、44、54、64、74、84は遮断状態となり、FD13、23、33、43、53、63、73、83に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3、110−5、110−7がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、33、53、73に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmrst13とする。同時に、画素セル110−2、110−4、110−6、110−8がAD変換器590−2と接続されているため、FD23、43、63、83に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−2へ導入される。AD変換器590−2へ導入される電位をVmrst24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1、SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46、56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−5、110−6、110−7、110−8が行読み出し信号線210−1、210−2、210−3、210−4から切り離される。また、リセットスイッチA504、514とリセットスイッチB505、515とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−1、590−2について初期化が終了され、基準電位Vrと信号入力容量502、512に保持された電位とを比較できる状態となる。
時刻Tn3時にリセット制御線RG3、RG4と選択制御線SG3、SG4とが高電位に設定される。リセット制御線RG3、RG4を高電位に設定することによりリセットトランジスタ94、104、114、124、134、144、154、164は導通状態となり、FD93、103、113、123、133、143、153、163に電源電位VDDが導入される。また選択制御線SG3、SG4を高電位に設定することにより選択トランジスタ96、106、116、126、136、146、156、166は導通状態となり、画素セル110−9、110−10、110−11、110−12、110−13、110−14、110−15、110−16のそれぞれは、列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−9、110−11、110−13、110−15がAD変換器590−3と接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−10、110−12、110−14、110−16がAD変換器590−4に接続される。
時刻Tn4時にリセット制御線RG3、RG4は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG3、SG4が低電位に設定される。リセット制御線RG3、RG4を低電位に設定することによりリセットトランジスタ94、104、114、124、134、144、154、164は遮断状態となり、FD93、103、113、123、133、143、153、163に基準電位がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−9、110−11、110−13、110−15がAD変換器590−3と接続されているため、FD93、113、133、153に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ95、選択トランジスタ96、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ115、選択トランジスタ116、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ135、選択トランジスタ136、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ155、選択トランジスタ156、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmrst911とする。同時に、画素セル110−10、110−12、110−14、110−16がAD変換器590−4と接続されているため、FD103、123、143、163に保持されている基準電位が、増幅トランジスタ105、選択トランジスタ106、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ125、選択トランジスタ126、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ145、選択トランジスタ146、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ165、選択トランジスタ166、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmrst1012とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG3、SG4を低電位に設定することにより、選択トランジスタ96、106、116、126、136、146、156、166は遮断状態となり、画素セル110−9、110−10、110−11、110−12、110−13、110−14、110−15、110−16は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻Tn5時にはリセットスイッチA524、534と、リセットスイッチB525、535とが遮断状態に切り替えられ、デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定された後に、基準電圧VrがゼロレベルV0に設定される。リセットスイッチA524、534とリセットスイッチB525、535とを遮断状態に切り替えることにより、AD変換器590−3、590−4について初期化が終了し、基準電位Vrと信号入力容量522、532に保持された電位とを比較できる状態となる。また、基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn5からTn6の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0からリセットローレベルVrlまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が減算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が低下する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントを停止させる。停止したカウント値をそれぞれCmr13、Cmr24、Cmr911、Cmr1012とする。このカウント値は、Vcmp−Vmrst13、Vcmp−Vmrst24、Vcmp−Vmrst911、Vcmp−Vmrst1012を反映している。
時刻Tn6時には、計測クロック発生源610が停止し、基準電圧VrはゼロレベルV0に設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cmr13、Cmr24、Cmr911、Cmr1012を保持したまま停止する。基準電圧VrをV0に設定することにより、アンプ501、511、521、531から低電位がそれぞれデジタルカウンタ506、516、526、536に供給され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント可能状態となる。
時刻Tn7時に、電荷転送制御線TG1−1、TG2−1と選択制御線SG1、SG2とは高電位に設定され、スイッチ301、311は短絡状態とされる。電荷転送制御線TG1−1、TG2−1を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、52−1、62−1、72−1、82−1は導通状態となり、PD11−1、21−1、31−1、41−1、51−1、61−1、71−1、81−1に保持された信号電荷がFD13、23、33、43、53、63、73、83へ転送される。また、選択制御線SG1、SG2を高電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46、56、66、76、86は導通状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−5、110−6、110−7、110−8のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ301、351が短絡状態、スイッチ321が遮断状態となっていることにより、画素セル110−1、110−3、110−5、110−7がAD変換器590−1に接続され、スイッチ311、352が短絡状態、スイッチ331が遮断状態となっていることにより、画素セル110−2、110−4、110−6、110−8がAD変換器590−2に接続される。
時刻Tn8時に電荷転送制御線TG1−1、TG2−1は低電位に設定され、スイッチ301、311が遮断状態、スイッチ321、331が短絡状態に切り替えられた後に選択制御線SG1、SG2は低電位に設定される。電荷転送制御線TG1−1、TG2−1を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、52−1、62−1、72−1、82−1は遮断状態となり、FD13、23、33、43、53、63、73、83に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−1、110−3、110−5、110−7がAD変換器590−1と接続されているため、FD13、33、53、73に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ35、選択トランジスタ36、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ55、選択トランジスタ56、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ75、選択トランジスタ76、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されてAD変換器590−1に導入される。AD変換器590−1に導入される電位をVmsig13とする。同時に、画素セル110−2、110−4、110−6、110−8がAD変換器590−2と接続されているため、FD23、43、63、83に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ25、選択トランジスタ26、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ45、選択トランジスタ46、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ65、選択トランジスタ66、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ85、選択トランジスタ86、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されてAD変換器590−2に導入される。AD変換器590−2に導入される電位をVmsig24とする。この状態で、スイッチ301、311、321、331を切り替えるため、AD変換器590−1、590−2に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG1、SG2を低電位に設定することにより、選択トランジスタ16、26、36、46、56、66、76、86は遮断状態となり、画素セル110−1、110−2、110−3、110−4、110−5、110−6、110−7、110−8は行読み出し信号線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻Tn9時に、電荷転送制御線TG3−1、TG4−1と選択制御線SG3、SG4とは高電位に設定される。電荷転送制御線TG3−1、TG4−1を高電位に設定することにより、電荷転送トランジスタ92−1、102−1、112−1、122−1、132−1、142−1、152−1、162−1は導通状態となり、PD91−1、101−1、111−1、121−1、131−1、141−1、151−1、161−1に保持された信号電荷はFD93、103、113、123、133、143、153、163へ転送される。また、選択制御線SG3、SG4を高電位に設定することにより、選択トランジスタ96、106、116、126、136、146、156、166は導通状態となり、画素セル110−9、110−10、110−11、110−12、110−13、110−14、110−15、110−16のそれぞれが列電流源210−1、210−2、210−3、210−4に接続される。スイッチ321、351が短絡状態、スイッチ301が遮断状態となっていることにより、画素セル110−9、110−11、110−13、110−15がAD変換器590−3に接続され、スイッチ331、352が短絡状態、スイッチ311が遮断状態となっていることにより、画素セル110−10、110−12、110−14、110−16がAD変換器590−4に接続される。
時刻Tn10時に電荷転送制御線TG3−1、TG4−1は低電位に設定され、スイッチ321、331が遮断状態に切り替えられた後に選択制御線SG3、SG4は低電位に設定される。電荷転送制御線TG3−1、TG4−1を低電位に設定することにより電荷転送トランジスタ92−1、102−1、112−1、122−1、132−1、142−1、152−1、162−1は遮断状態となり、FD93、103、113、123、133、143、153、163に信号電荷がそれぞれ保持される。このとき画素セル110−9、110−11、110−13、110−15がAD変換器590−3に接続されているため、FD93、113、133、153に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ95、選択トランジスタ96、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ115、選択トランジスタ116、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ135、選択トランジスタ136、行読み出し信号線211−1、および列電流源210−1で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ155、選択トランジスタ156、行読み出し信号線211−3、および列電流源210−3で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−3に導入される。AD変換器590−3に導入される電位をVmsig911とする。同時に、画素セル110−10、110−12、110−14、110−16がAD変換器590−4に接続されているため、FD103、123、143、163に保持されている信号電位が、増幅トランジスタ105、選択トランジスタ106、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ125、選択トランジスタ126、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ145、選択トランジスタ146、行読み出し信号線211−2、および列電流源210−2で構成されたソースフォロア回路と、増幅トランジスタ165、選択トランジスタ166、行読み出し信号線211−4、および列電流源210−4で構成されたソースフォロア回路とで混合されて、AD変換器590−4に導入される。AD変換器590−4に導入される電位をVmsig1012とする。この状態で、スイッチ321、331を切り替えるため、AD変換器590−3、590−4に導入された電位は、そのまま保持される。その後、選択制御線SG3、SG4を低電位に設定することにより、選択トランジスタ96、106、116、126、136、146、156、166は遮断状態となり、画素セル110−9、110−10、110−11、110−12、110−13、110−14、110−15、110−16は行読み出し線211−1、211−2、211−3、211−4から切り離される。
時刻Tn11時に、デジタルカウンタ506、516、526、536は加算モードに設定され、計測クロックの入力が開始される。
時刻Tn11からTn12の間では、基準電圧VrはゼロレベルV0から信号ローレベルVslまで連続的に変化するように制御され、計測クロックが入力される。デジタルカウンタ506、516、526、536が加算モードに設定されることにより、計測クロックが入力されるたびにカウンタ値が増加する。また、アンプ501、511、521、531の出力は、信号入力容量502、512、522、532に保持されている電位と基準電圧Vrとに応じて低電位から高電位へと変化し、デジタルカウンタ506、516、526、536のカウントが停止される。停止したカウント値をそれぞれCmr13、Cms24、Cms911、Cms1012とする。このカウント値は、電位Vmsig13、Vmsig24、Vmsig911、Vmsig1012を反映した、Vmsig13−Vmrst13+Vcmp、Vmsig24−Vmrst24+Vcmp、Vmsig911−Vmrst911+Vcmp、Vmsig1012−Vmrst1012+Vcmpに対応した値となっている。
時刻Tn12時に、基準電圧Vrは基準電圧Vcmpに設定され、デジタルカウンタ506、516、526、536はカウント値Cms13、Cms24、Cm911、Cm1012を保持したまま停止し、計測クロック発生源610は停止する。その後、デジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているカウンタ値のデジタルデータとしての出力が開始される。
時刻Tn12からTn13の間に全てのデジタルカウンタ506、516、526、536に保持されているデジタル値が出力される。
これ以降の時刻T(n+1)1からT(n+1)13までの動作は、電荷転送制御線TG1−1、TG2−1、TG3−1、TG4−1、電荷転送トランジスタ12−1、22−1、32−1、42−1、52−1、62−1、72−1、82−1、92−1、102−1、112−1、122−1、132−1、142−1、152−1、162−1、PD11−1、21−1、31−1、41−1、51−1、61−1、71−1、81−1、91−1、101−1、111−1、121−1、131−1、141−1、151−1、161−1をそれぞれ、電荷転送制御線TG1−2、TG2−2、TG3−2、TG4−2、電荷転送トランジスタ12−2、22−2、32−2、42−2、52−2、62−2、72−2、82−2、92−2、102−2、112−2、122−2、132−2、142−2、152−2、162−2、PD11−2、21−2、31−2、41−2、51−2、61−2、71−2、81−2、91−2、101−2、111−2、121−2、131−2、141−2、151−2、161−2に置き換えた動作を繰り返し行う。
本動作により、4列4行分の画素データ(4列8行分のPDデータ)、つまり、PD11−1、21−1、31−1、41−1、51−1、61−1、71−1、81−1、91−1、101−1、111−1、121−1、131−1、141−1、151−1、161−1、11−2、21−2、31−2、41−2、51−2、61−2、71−2、81−2、91−2、101−2、111−2、121−2、131−2、141−2、151−2、161−2のPDデータを混合し、2列2行分の画素データ(2列4行分のPDデータ)として低解像度にて出力できる。このとき、全てのAD変換器590−1、590−2、590−3、590−4がAD変換動作を行っており高速にデータを出力できる。
以上の回路構成および動作により、4個の回路(AD変換器)から構成された列並列AD変換器500で、4列4行分の画素信号(4列8行分のPD信号)を各々独立に16個の画素データ(32個のPDデータ)として出力する高解像度出力モードと、4列4行分の画素信号(4列8行分のPDデータ)を平均化し、2列2行分の4個の画素データ(2列4行分の8個のPDデータ)として、4個のAD変換器全てを動作させて従来より高速に画像データを出力できる低解像度出力モードとを実現できる。このとき、低解像度出力モードにてデータを平均化する画素セルの位置が行方向にひとつおき毎になるため、画素セルの色配列がベイヤ配列のときに、同色を平均化する構成となっている。
なお、本実施形態では説明の簡便化のために4列4行分の画素セルと4列分のAD変換器の例を記載したが、一般的なN列I行の画素アレイとN列分のAD変換器についても同様の回路構成と動作により、高速な低解像度出力モードを実現できる。また、平均化する画素セルの数は2列分を例として示したが、K列分を平均化し、K行分を同時にAD変換することにより、任意の画素セル数の画素信号を平均化することができる。同時に、平均化する画素セルの数は2行分を例として示したが、L(Lは2以上の自然数)行分を平均し、L行分を同時にAD変換することにより、任意の画素セル数の画素信号を平均化することができる。
(第8の実施形態)
図24は、本発明の第8の実施形態に係るカメラシステム10000の構成を示すブロック図である。
カメラシステム10000は、第1〜第7の実施形態に記した固体撮像素子5000と制御回路部6000とから構成されている。制御回路部6000からは固体撮像素子5000の解像度を選択する制御線MSが出力されており、固体撮像素子5000に入力されている。
次にカメラシステム10000の動作について説明する。
ある時刻T1において、固体撮像素子5000の低解像度出力モードを選択する信号が制御回路部6000から制御線MSを通じて固体撮像素子5000の制御部700に出力されており、カメラシステム10000(制御部700)は低解像度出力モードにて動作している。
次に、ある時刻T2において、固体撮像素子5000の高解像度出力モードを選択する信号が制御回路部6000から制御線MSを通じて固体撮像素子5000の制御部700に出力され、カメラシステム10000(制御部700)は高解像度出力モードにて動作する。
以上のように、本実施形態に係るカメラシステムは、高解像度出力モードと低解像度出力モードとを切り替えて使用することが可能であり、取得画像をデータとして記録する用途では高解像度の画像、記録画像の仕上がりをリアルタイムに確認する用途では低解像度で高フレームレートの動画の両方を取得することが可能である。
以上、本発明の固体撮像素子、固体撮像素子の駆動方法およびカメラシステムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、複数の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態において、画素セルの構成は特定されなかったが、画素セルは裏面照射型の画素セルであってもよいし、また積層型の構成であってもよい。
裏面照射型の画素セルは、例えば図25の断面図に示されるような構成を有する。この画素セルでは、FD領域143aによりFDが構成され、光電変換領域(活性領域)142bによりPDが構成されている。電荷転送トランジスタのゲート電極141bがFD領域143aと光電変換領域142bとの間に配置されている。増幅トランジスタは、ゲート電極146a、ソース領域147およびドレイン領域145bより構成されている。FD領域143a、ドレイン領域145b、ソース領域147およびゲート電極146aは、コンタクト部150、154b、155、151aを通して導電線に接続されている。増幅トランジスタとPDとは素子分離領域166aにより電気的に分離されている。FD領域143a、光電変換領域142b、素子分離領域166a、ドレイン領域145bおよびソース領域147は、半導体基板161内形成されている。導電線、ゲート電極146a、ゲート電極141b、コンタクト部150、151a、154bおよび層間絶縁膜167は、半導体基板161表面に形成されている。入射光を光電変換領域142bに導くためのマイクロレンズ169およびカラーフィルタ168は、半導体基板161裏面に形成されている。入射光はカラーフィルタ168およびマイクロレンズ169を通過し、半導体基板161の裏面から光電変換領域142bに入る。
積層型の画素セルは、例えば図26の断面図に示されるような構成を有する。この画素セルでは、半導体基板231内に形成された拡散層領域251、254と、半導体基板231に形成されたゲート電極243とからリセットトランジスタが構成されている。同様に、半導体基板231内に形成された拡散層領域251、252と、半導体基板231上に形成されたゲート電極241とから増幅トランジスタが構成されている。さらに、半導体基板231内に形成された拡散層領域252、253と、半導体基板231上に形成されたゲート電極242とから選択トランジスタが構成されている。半導体基板231の上方には、層間絶縁膜、画素電極246、光電変換膜245および透明電極247が順次積層されている。画素電極246は、層間絶縁膜235内のコンタクト236を介してゲート電極241および拡散層領域254と接続されている。透明電極247には定電圧が印加されており、光電変換膜245で発生した信号電荷は画素電極246により収集される。
また、上記実施形態において、2列の画素セルが列接続スイッチを介して接続され、2列の画素セルの画素信号が平均化されるとしたが、図27に示されるように、3列の画素セル110がスイッチ(列接続スイッチ)351、352、361、362を介して接続され、3列の画素セル110の画素信号が平均化されてもよい。
また、上記実施形態において、固体撮像素子の全ての構成要素は、1チップで形成されてもよいし、制御部700だけが別チップで形成されてもよい。
本発明は、固体撮像素子およびその駆動方法ならびにカメラシステムに有用であり、特に光や放射線など種々の物理量分布を検知するための撮像装置に有用である。
11、11−1、11−2、21、21−1、21−2、31、31−1、31−2、41、41−1、41−2、51、51−1、51−2、61、61−1、61−2、71、71−1、71−2、81、81−1、81−2、91、91−1、91−2、101、101−1、101−2、111、111−1、111−2、121、121−1、121−2、131、131−1、131−2、141、141−1、141−2、151、151−1、151−2、161、161−1、161−2 フォトダイオード
12、12−1、12−2、22、22−1、22−2、32、32−1、32−2、42、42−1、42−2、52、52−1、52−2、62、62−1、62−2、72、72−1、72−2、82、82−1、82−2、92、92−1、92−2、102、102−1、102−2、112、112−1、112−2、122、122−1、122−2、132、132−1、132−2、142、142−1、142−2、152、152−1、152−2、162、162−1、162−2 電荷転送トランジスタ
13、23、33、43、53、63、73、83、93、103、113、123、133、143、153、163 フローティングディフュージョン
14、24、34、44、54、64、74、84、94、104、114、124、134、144、154、164 リセットトランジスタ
15、25、35、45、55、65、75、85、95、105、115、125、135、145、155、165 増幅トランジスタ
16、26、36、46、56、66、76、86、96、106、116、126、136、146、156、166 選択トランジスタ
100 画素アレイ
110、110−1、110−2、110−3、110−4、110−5、110−6、110−7、110−8、110−9、110−10、110−11、110−12、110−13、110−14、110−15、110−16 画素セル
141b、146a、241、242、243 ゲート電極
142b 光電変換領域
143a FD領域
145b ドレイン領域
147 ソース領域
150、151a、154b、155 コンタクト部
161、231 半導体基板
166a 素子分離領域
167 層間絶縁膜
168 カラーフィルタ
169 マイクロレンズ
210−1、210−2、210−3、210−4 列電流源
211−1、211−2、211−3、211−4 行読み出し信号線
235 層間絶縁膜
236 コンタクト
245 光電変換膜
246 画素電極
247 透明電極
251、252、253、254 拡散層領域
300 接続切替スイッチ部
301、311、321、331、351、352、353、354、361、362 スイッチ
400 列並列増幅器
401、411、421、431、490 増幅器
402、412、422、432、502、512、522、532 信号入力容量
403、413、423、433 帰還容量
404、414、424、434 リセットスイッチ
500 列並列AD変換器
501、511、521、531 アンプ
503、513、523、533 リファレンス入力容量
504、514、524、534 リセットスイッチA
505、515、525、535 リセットスイッチB
506、516、526、536 デジタルカウンタ
590、590−1、590−2、590−3、590−4 AD変換器
600 行選択回路
610 計測クロック発生源
700 制御部
1000 アナログ平均化回路
1100 デジタル信号出力回路
5000 固体撮像素子
6000 制御回路部
10000 カメラシステム

Claims (13)

  1. 入射光の量に応じた画素信号を出力する単位セルが行列状に配置されてなるセルアレイと、
    前記単位セルの列に対応して設けられ、対応する前記単位セルの列の画素信号をデジタル信号に変換するための列AD変換器と、
    前記列AD変換器と、該列AD変換器に対応する前記単位セルの列との接続と非接続とを切り替えるAD接続スイッチと、
    異なる前記単位セルの列の接続と非接続とを切り替える列接続スイッチとを備える
    固体撮像素子。
  2. 複数の前記AD接続スイッチおよび前記列接続スイッチは、異なる2つの列の一の行の前記単位セルの画素信号を混合し、前記異なる2つの列の他の行の前記単位セルの画素信号を混合する信号混合部を構成し、
    複数の前記列AD変換器は、混合された前記一の行の画素信号と、混合された前記他の行の画素信号とを異なる前記列AD変換器に保持し、並列に出力するAD変換部を構成する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記固体撮像素子は、さらに、前記AD接続スイッチおよび前記列接続スイッチの接続および非接続のタイミングを制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    第1モードでは、前記列接続スイッチを非接続状態とし、かつ前記列接続スイッチを介して非接続とされた複数の前記単位セルの列に対応して設けられた複数の前記AD接続スイッチを接続状態とし、
    第2モードでは、前記列接続スイッチを接続状態とし、かつ前記列接続スイッチを介して接続された複数の前記単位セルの列に対応して設けられた複数の前記AD接続スイッチのいずれか1つのみを接続状態として前記一の行の単位セルの画素信号を混合した後、前記列接続スイッチを介して接続された複数の前記単位セルの列に対応して設けられた複数の前記AD接続スイッチのいずれか他の1つのみを接続状態として前記他の行の単位セルの画素信号を混合する
    請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記単位セルは、リセット信号を出力し、
    複数の前記AD接続スイッチおよび前記列接続スイッチは、異なる2つの列の一の行の前記単位セルのリセット信号を混合し、前記異なる2つの列の他の行の前記単位セルのリセット信号を混合する信号混合部を構成し、
    複数の前記列AD変換器は、混合された前記一の行のリセット信号と、混合された前記他の行のリセット信号とを異なる前記列AD変換器に保持し、並列に出力するAD変換部を構成する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  5. 前記固体撮像素子は、さらに、前記単位セルのそれぞれに対応して設けられた色フィルタを備え、
    前記列接続スイッチは、同じ並びで前記色フィルタが設けられた異なる前記単位セルの列の接続と非接続を切り替える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  6. 前記固体撮像素子は、ベイヤ配列の色フィルタを備え、
    前記列接続スイッチは、1列間をおいて行方向に並んだ2つの前記単位セルの列の接続と非接続とを切り替える
    請求項5記載の固体撮像素子。
  7. 前記列接続スイッチは、行方向に隣接する2つの前記単位セルの列の接続と非接続とを切り替える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  8. 前記列AD変換器は、前記単位セルから出力される画素信号と、基準回路から出力されるランプ波形とを比較して、デジタル信号への変換を行う
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  9. 前記固体撮像素子は、さらに、前記AD接続スイッチおよび前記列接続スイッチと前記列AD変換器との間に、前記単位セルの列に対応して設けられ、対応する前記単位セルの列の画素信号を増幅するための増幅器を備える
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  10. 固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記固体撮像素子は、
    入射光の量に応じた画素信号を出力する単位セルが行列状に配置されてなるセルアレイと、
    前記単位セルの列に対応して設けられ、対応する前記単位セルの列の画素信号をデジタル信号に変換するための列AD変換器と、
    前記列AD変換器と、該列AD変換器に対応する前記単位セルの列との接続と非接続とを切り替えるAD接続スイッチと、
    異なる前記単位セルの列の接続と非接続とを切り替える列接続スイッチとを備え、
    第1モードでは、前記列接続スイッチを非接続状態とし、かつ前記列接続スイッチを介して非接続とされた複数の前記単位セルの列に対応して設けられた複数の前記AD接続スイッチを接続状態とし、
    第2モードでは、前記列接続スイッチを接続状態とし、かつ前記列接続スイッチを介して接続された複数の前記単位セルの列に対応して設けられた複数の前記AD接続スイッチのいずれか1つのみを接続状態として一の行の前記単位セルの画素信号を混合した後、前記列接続スイッチを介して接続された複数の前記単位セルの列に対応して設けられた複数の前記AD接続スイッチのいずれか他の1つのみを接続状態として他の行の前記単位セルの画素信号を混合する
    固体撮像素子の駆動方法。
  11. 前記単位セルは、リセット信号を出力し、
    前記第2モードでは、
    一の列および他の列の間の前記列接続スイッチを接続状態とし、かつ前記一の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ前記他の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、一の行の前記単位セルのリセット信号を前記一の列の列AD変換器に読み出させ、
    次に、前記他の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ前記一の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、他の行の前記単位セルのリセット信号を前記他の列の列AD変換器に読み出させ、
    次に、前記一の行の単位セルのリセット信号と前記他の行の単位セルのリセット信号とを前記一の列の列AD変換器と前記他の列の列AD変換器とから並列に出力させる
    請求項10記載の固体撮像素子の駆動方法。
  12. 前記第2モードでは、
    一の列および他の列の間の前記列接続スイッチを接続状態とし、かつ前記一の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ前記他の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、一の行の前記単位セルの画素信号を前記一の列の列AD変換器に読み出させ、
    次に、前記他の列のAD接続スイッチを接続状態とし、かつ前記一の列のAD接続スイッチを非接続状態とすることにより、他の行の前記単位セルの画素信号を前記他の列の列AD変換器に読み出させ、
    次に、前記一の行の単位セルの画素信号と前記他の行の単位セルの画素信号とを前記一の列の列AD変換器と前記他の列の列AD変換器とから並列に出力させる
    請求項10又は11記載の固体撮像素子の駆動方法。
  13. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の固体撮像素子を搭載した
    カメラシステム。
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