JP2012059893A - 波長変換部材、光源及び波長変換部材の製造方法 - Google Patents

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【課題】発光素子と、波長変換部材とを備え、発光素子から出射され波長変換部材を透過した光と波長変換部材から出射された光との合成光を発する光源の高輝度化を図る。
【解決手段】波長変換部材10は、無機透光性材料からなる支持層12と、前記支持層12の上に接合されており、無機蛍光体粉末が分散しているガラスからなる波長変換層11とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長変換部材、それを備える光源及び波長変換部材の製造方法に関する。
近年、例えば、液晶ディスプレイのバックライトなどの用途に用いられる白色光源の開発が盛んに行われている。そのような白色光源の一例として、例えば下記の特許文献1には、青色光を出射するLED(Light Emitting Diode)の光出射側にLEDからの光の一部を吸収し、黄色の光を出射する波長変換部材を配置した光源が開示されている。この光源は、青色光と黄色光の合成により白色光を発することができる。
この波長変換部材としては、従来、樹脂マトリクス中に無機蛍光体粉末を分散させたものが使用されていた。しかしながら、樹脂マトリクス中に無機蛍光体粉末を分散させた波長変換部材では、LEDからの光により樹脂が劣化し、白色光源の輝度が経時的に低くなりやすいという問題がある。特に、LEDからの光が、青色光などの波長の短く、エネルギーが強い光である場合は、樹脂が劣化しやすい。
このような問題に鑑み、例えば、下記の特許文献2,3には、ガラス中に無機蛍光体粉末を分散させた波長変換部材が提案されている。特許文献2,3に記載の波長変換部材は、樹脂を含まず、無機固体のみから構成されるため、優れた耐熱性及び耐候性を有している。従って、この波長変換部材を用いることにより輝度が低下しにくい白色光源を実現することができる。
また、特許文献2には、ガラス中に無機蛍光体粉末を分散させた波長変換部材の一例として、ガラス粉末と無機蛍光体粉末とを含む混合粉末からなる予備成形体を焼成することにより得た焼結体をプレスすることによりドーム状の波長変換部材を作製することが記載されている。
特開2007−25285号公報 WO2009/104356 A1号公報 特開2008−021868号公報
近年、波長変換部材を用いた光源に対する高輝度化の要求が高まってきている。光源を高輝度化するためには、波長変換部材における蛍光体の含有率を高めると共に、波長変換部材の厚みを薄くすることが必要となる。しかしながら、特許文献2,3に記載の波長変換部材では、蛍光体の含有量を多くし、厚みを薄くしてしまうと、十分に高い機械的強度を実現できなくなる。従って、特許文献2,3に記載の波長変換部材では、蛍光体含有量を多くしたり、薄くしたりすることができず、特許文献2,3に記載の波長変換部材を用いたのでは、光源を十分に高輝度化できないという課題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、発光素子と、波長変換部材とを備え、発光素子から出射され波長変換部材を透過した光と波長変換部材から出射された光との合成光を発する光源の高輝度化を図ることにある。
本発明に係る波長変換部材は、支持層と、波長変換層とを有する。支持層は、無機透光性材料からなる。波長変換層は、支持層の上に接合されている。波長変換層は、無機蛍光体粉末が分散しているガラスからなる。
本発明では、波長変換層を支持している支持層が設けられているため、波長変換部材の機械的強度の低下を抑制しつつ、波長変換層を薄くしたり、波長変換層における無機蛍光体粉末の含有量を多くしたりすることができる。このため、本発明に係る波長変換部材を用いることによって、高輝度な光源を実現することが可能となる。
また、本発明に係る波長変換部材であれば、波長変換層が薄く、無機蛍光体粉末の含有量が多くすることができるため、波長変換層の機械的強度が低い場合であっても、加熱プレス成形法を用いて、高い形状精度で容易に波長変換部材を成形することができる。
なお、本発明において、「透光性材料」とは、厚みが1mmである場合の波長550nmにおける全光線透過率が30%以上である材料をいう。
本発明において、「ガラス」には、結晶化ガラスが含まれるものとする。
本発明に係る波長変換部材は、曲板状であってもよい。すなわち、本発明に係る波長変換部材は、非平面形状を有していてもよい。具体的には、本発明に係る波長変換部材は、ドーム状または横断面円弧の曲板状であってもよい。この場合は、波長変換層は、支持層の内側の表面上に接合されていることが好ましい。この構成の波長変換部材を用いることによって、光源のさらなる高輝度化を図ることができる。
支持層と波長変換層とは、融着していることが好ましい。この構成によれば、支持層と波長変換層との間の界面における光の反射を抑制することができる。従って、この構成を有する波長変換部材を用いることによって、光源のさらなる高輝度化を図ることができる。
支持層の波長550nmにおける全光線透過率は、50%以上であることが好ましく、特に80%以上であることがより好ましい。支持層の波長550nmにおける全光線透過率が低すぎると、支持層における光吸収率が高くなりすぎ、光源を十分に高輝度化できなくなる場合がある。
無機透光性材料としては、例えば、ガラスが好ましく用いられる。無機透光性材料としてガラスを用いる場合は、無機透光性材料は、波長変換層を構成しているガラスと同種のガラスであることが好ましい。その場合、波長変換層と支持層との密着強度をより高めることができる。また、波長変換層と支持層との間の屈折率差が小さくなるため、波長変換層と支持層との間の界面における光の反射を抑制することができる。従って、光源の輝度をより効果的に向上することができる。
また、無機透光性材料がガラスである場合は、支持層及び波長変換層を構成しているガラスのそれぞれの軟化温度が600℃以下であることが好ましい。この場合、例えば600℃以下という低い温度で積層体の加熱プレスを行うことができるため、非平面形状の波長変換部材を加熱プレス成形により好適に製造することができる。また、加熱プレス成形工程において、無機蛍光体粉末の劣化を抑制することができる。また、耐熱性が低い無機蛍光体粉末を用いることも可能となる。
軟化温度が600℃以下であるガラスとしては、例えば、SnO−P−B
系ガラスが挙げられる。SnO−P−B系ガラスの具体例としては、ガラスの組成として、モル%で、SnO:35〜80%、P:5〜40%及びB:1〜30%を含有するガラスが挙げられる。そのSnO−P−B系ガラスは、ガラスの組成として、モル%で、Al:0〜10%、SiO:0〜10%、LiO:0〜10%、NaO:0〜10%、KO:0〜10%(但し、LiO+NaO+KO:0〜10%)、MgO:0〜10%、CaO:0〜10%、SrO:0〜10%及びBaO:0〜10%(但し、MgO+CaO+SrO+BaO:0〜10%)をさらに含有するものであってもよい。
波長変換層の厚みと支持層の厚みとの比(波長変換層の厚み:支持層の厚み)は、1:2〜1:40の範囲内にあることが好ましい。波長変換層の厚みに対する支持層の厚みの比が小さすぎると、波長変換部材の機械的強度が低くなりすぎる場合がある。一方、波長変換層の厚みに対する支持層の厚みの比が大きすぎると、支持層における光吸収ロスが大きくなり、輝度低下の原因となる場合がある。
波長変換層の厚みは、0.05mm〜1mmの範囲内にあることが好ましい。波長変換層の厚みを1mm以下とした場合に、波長変換部材を用いた光源の輝度をより効率的に向上できるためである。波長変換層が厚すぎると、光源の輝度を十分に向上できない場合がある。一方、波長変換層が薄すぎると、波長変換層に含まれている無機蛍光体粉末の量が少なくなりすぎ、所望の波長変換特性が得られなくなる場合がある。
支持層の厚みは、0.1mm〜2mmの範囲内にあることが好ましい。支持層の厚みが薄すぎると、波長変換部材の機械的強度が低くなりすぎたり、波長変換部材の加熱プレス成形が困難となったりする場合がある。一方、支持層の厚みが厚すぎると、支持層における光吸収ロスが大きくなり、輝度低下の原因となる場合がある。
支持層及び波長変換層を構成しているガラスのそれぞれの屈折率ndは、1.5〜2.1の範囲内にあることが好ましい。ここで、屈折率ndとは、d線(波長が589nmの光)に対する屈折率である。
本発明に係る光源は、上記本発明に係る波長変換部材と、波長変換部材に対して、励起光を出射する発光素子とを備えている。
発光素子は、特に限定されないが、好ましく用いられる発光素子の具体例としては、LEDが挙げられる。
発光素子は、青色光を出射するものであってもよい。この場合、波長変換部材は、青色光の一部を吸収して黄色光を発し、青色光と黄色光との合成光である白色光が光源から出射されるように構成されていることが好ましい。
ここで、「青色光」とは、440nm〜480nmの波長域の光をいう。「黄色光」とは、540nm〜595nmの波長域の光をいう。「白色光」とは、色度xが0.25〜0.45であり、かつ、色度yが0.25〜0.45の光をいう。
本発明に係る波長変換部材の製造方法は、ガラス粉末と無機蛍光体粉末とを含む成形体を焼成することにより、平板状の波長変換層プリフォームを作製する工程と、無機透光性材料からなる支持層プリフォームと、波長変換層プリフォームとを積層する工程と、支持層プリフォームと波長変換層プリフォームとの積層体を加熱プレスすることにより波長変換部材を成形する工程とを備えている。この方法によれば、上記本発明に係る波長変換部材を高い形状精度で容易に製造することができる。
本発明によれば、発光素子と、波長変換部材とを備え、発光素子から出射され波長変換部材を透過した励起光と波長変換部材から出射された蛍光との合成光を発する光源の高輝度化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る光源の略図的断面図である。 本発明の第1の実施形態における波長変換部材の製造工程を説明するための略図的断面図である。 本発明の第2の実施形態における波長変換部材の略図的断面図である。 本発明の第3の実施形態における波長変換部材の略図的斜視図である。 図4の線V−Vにおける略図的断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る光源の略図的断面図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明を実施した好ましい形態について、図1に示す光源1を例に挙げて説明する。但し、光源1及び光源1に用いられている波長変換部材10は、単なる例示である。本発明に係る光源及び波長変換部材は、光源1及び波長変換部材10に何ら限定されない。
図1は、第1の実施形態に係る光源の略図的断面図である。図1に示すように、光源1は、発光素子13と、波長変換部材10とを備えている。発光素子13は、基板14の上に実装されている。波長変換部材10は、非平面形状、すなわち曲板状に形成されている。具体的には、波長変換部材10は、ドーム状に形成されており、発光素子13を覆うように基板14に取り付けられている。
発光素子13は、波長変換部材10に含まれる無機蛍光体粉末の励起光を出射できるものであれば特に限定されない。発光素子13は、例えば、LEDやプラズマ発光素子、エレクトロルミネッセンス発光素子などにより構成することができる。中でも、発光素子13は、LEDにより構成されていることが好ましい。
波長変換部材10は、それぞれドーム状に形成されている波長変換層11と支持層12とを有している。
支持層12は、発光素子13からの励起光、及び波長変換部材10からの蛍光を透過させる無機透光性材料からなる。無機透光性材料の具体例としては、透光性セラミックスやガラスなどが挙げられる。本実施形態では、具体的には、支持層12は、無機蛍光体粉末を含有しないガラスにより形成されている。
支持層12の波長550nmにおける全光線透過率は、30%以上であることが好ましい。そうすることによって、光源1の輝度を高めることができる。
支持層12の厚みは、特に限定されない。本実施形態では、支持層12の厚みは、0.1mm〜2mmの範囲内とされている。支持層12の外形寸法は、1mm以上であることが好ましく、5mm〜50mmの範囲内であることが好ましく、8mm〜13mmの範囲内であることがさらに好ましい。
波長変換層11は、支持層12の内表面12a上に接合されている。このため、波長変
換層11は、支持層12よりも発光素子13側に配置されている。波長変換層11と支持層12との接合方法は特に限定されない。波長変換層11と支持層12とは、例えば、接着剤や粘着剤を用いて互いに接合されていてもよいし、融着されていてもよい。以下、本実施形態では、波長変換層11と支持層12とが融着されている例について説明する。
波長変換層11の厚みは、特に限定されない。本実施形態では、波長変換層11の厚みは、0.05mm〜1mmの範囲内とされている。
波長変換層11は、無機蛍光体粉末が分散しているガラスにより形成されている。無機蛍光体粉末は、発光素子13から出射される光を受光し、受光した光とは異なる波長の光を出射するものである。
無機蛍光体粉末は、例えば、酸化物蛍光体、窒化物蛍光体、酸窒化物蛍光体、塩化物蛍光体、酸塩化物蛍光体、硫化物蛍光体、酸硫化物蛍光体、ハロゲン化物蛍光体、カルコゲン化物蛍光体、アルミン酸塩蛍光体、ハロリン酸塩化物蛍光体、YAG系化合物蛍光体から選ばれた1種以上からなるものとすることができる。
波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光を照射すると青色の発光を発する無機蛍光体としては、Sr(POCl:Eu2+、(Sr,Ba)MgAl1017:Eu2+、(Sr,Ba)MgSi:Eu2+などが挙げられる。
波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光を照射すると緑色の蛍光(波長が500nm〜540nmの蛍光)を発する無機蛍光体としては、SrAl:Eu2+、SrGa:Eu2+、SrBaSiO:Eu2+、CdS:In、CaS:Ce3+、Y(Al,Gd)12:Ce2+、CaScSi12:Ce3+、SrSiOn:Eu2+、ZnS:Al3+,Cu、CaS:Sn2+、CaS:Sn2+,F、CaSO:Ce3+,Mn2+、LiAlO:Mn2+、BaMgAl1017:Eu2+,Mn2+、ZnS:Cu,Cl、CaWO:U、CaSiOCl:Eu2+、Sr0.2Ba0.7Cl1.1Al3.45:Ce3+,Mn2+、BaMgSi:Eu2+、BaSiO:Eu2+、BaLiSi:Eu2+、ZnO:S、ZnO:Zn、CaBa(POCl:Eu2+、BaAl:Eu2+などが挙げられる。
波長440〜480nmの青色の励起光を照射すると緑色の蛍光(波長が500nm〜540nmの蛍光)を発する無機蛍光体としては、SrAl:Eu2+、SrGa:Eu2+、SrBaSiO:Eu2+、CdS:In、CaS:Ce3+、Y(Al,Gd)12:Ce2+、CaScSi12:Ce3+、SrSiOn:Eu2+などが挙げられる。
波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光を照射すると黄色の蛍光(波長が540nm〜595nmの蛍光)を発する無蛍光体としては、ZnS:Eu2+、Ba(POCl:U、SrWO:U、CaGa:Eu2+、SrSO:Eu2+,Mn2+、ZnS:P、ZnS:P3−,Cl、ZnS:Mn2+などが挙げられる。
波長440〜480nmの青色の励起光を照射すると黄色の蛍光(波長が540nm〜595nmの蛍光)を発する無機蛍光体としては、Y(Al,Gd)12:Ce2+、Ba(POCl:U、CaGa:Eu2+、SrSiO:Eu2+が挙げられる。
波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光を照射すると赤色の蛍光(波長が600nm〜700nmの蛍光)を発する無機蛍光体としては、CaS:Yb2+,Cl、GdGa12:Cr3+、CaGa:Mn2+、Na(Mg,Mn)LiSi10:Mn、ZnS:Sn2+、YAl12:Cr3+、SrB13:Sm2+、MgSrSi:Eu2+,Mn2+、α−SrO・3B:Sm2+、ZnS−CdS、ZnSe:Cu,Cl、ZnGa:Mn2+、ZnO:Bi3+、BaS:Au,K、ZnS:Pb2+、ZnS:Sn2+,Li、ZnS:Pb,Cu、CaTiO:Pr3+、CaTiO:Eu3+、Y:Eu3+、(Y、Gd):Eu3+、CaS:Pb2+,Mn2+、YPO:Eu3+、CaMgSi:Eu2+,Mn2+、Y(P、V)O:Eu3+、YS:Eu3+、SrAl:Eu3+、CaYAlO:Eu3+、LaOS:Eu3+、LiW:Eu3+,Sm3+、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(POCl:Eu2+,Mn2+、BaMgSi:Eu2+,Mn2+などが挙げられる。
波長440〜480nmの青色の励起光を照射すると赤色の蛍光(波長が600nm〜700nmの蛍光)を発する無機蛍光体としては、ZnS:Mn2+,Te2+、MgTiO:Mn4+、KSiF:Mn4+、SrS:Eu2+、CaS:Eu2+、Na1.230.42Eu0.12TiSi11、Na1.230.42Eu0.12TiSi13:Eu3+、CdS:In,Te、CaAlSiN:Eu2+、CaSiN:Eu2+、(Ca,Sr)Si:Eu2+、Euなどが挙げられる。
なお、励起光や発光の波長域に合わせて、複数種類の無機蛍光体粉末を混合して用いてもよい。
無機蛍光体粉末の平均粒子径D50は、特に限定されないが、例えば、1μm〜50μm程度であることが好ましく、5μm〜25μm程度であることがより好ましい。無機蛍光体粉末の平均粒子径が大きすぎると、発光色が不均一になる場合がある。一方、無機蛍光体粉末の平均粒子径が小さすぎると、発光強度が低下する場合がある。
波長変換層11における無機蛍光体粉末の含有量は、特に限定されず、発光素子13から出射される光の強度、無機蛍光体粉末の発光特性、得ようとする光の色度などに応じて適宜設定することができる。波長変換層11における無機蛍光体粉末の含有量は、一般的には、例えば、0.01質量%〜30重量%程度とすることができ、0.05質量%〜20質量%であることが好ましく、0.08質量%〜15質量%であることがさらに好ましい。波長変換層11における無機蛍光体粉末の含有量が多すぎると、波長変換層11における気孔率が高くなり、光源1の発光強度が低下してしまう場合がある。一方、波長変換層11における無機蛍光体粉末の含有量が少なすぎると、十分に強い蛍光が得られなくなる場合がある。
波長変換層11に含まれる分散媒としてのガラスは、無機蛍光体粉末を好適に分散できるものであれば特に限定されない。波長変換層11に含まれるガラスは、例えば、珪酸塩系ガラス、硼珪酸塩系ガラス、リン酸塩系ガラス、硼リン酸塩系ガラスなどであってもよい。硼リン酸塩系ガラスの具体例としては、SnO−P−B系ガラスが挙げられる。硼珪酸塩系ガラスの具体例としては、SiO−B系ガラス、SiO−B−Al系ガラス、SiO−B−ZnO系ガラス、SiO−B−TiO−ZnO−Nb系ガラスなどが挙げられる。
但し、波長変換層11に含まれるガラスは、支持層12を構成しているガラスと同種のガラスであることが好ましい。この場合、波長変換層11と支持層12との密着強度を高めることができる。また、波長変換層11と支持層12との間の屈折率差を小さくできる
。このため、波長変換層11と支持層12との間の界面における光の反射を抑制することができる。その結果、光源1の発光強度を高めることができる。同様の理由により、波長変換層11と支持層12とを異種のガラスにより形成する場合は、波長変換層11と支持層12との屈折率差が、0.5以下であることが好ましく、0.3以下であることがより好ましい。
なお、支持層12及び波長変換層11を構成しているガラスの屈折率は、1.5〜2.1程度であることが好ましい。
本実施形態の光源1では、発光素子13から、波長変換部材10に向けて、波長変換層11に含まれる無機蛍光体粉末の励起光が出射される。この励起光の一部は、波長変換部材10を透過する一方、他の一部は、波長変換部材10に吸収される。この吸収された光によって、波長変換層11に含まれている無機蛍光体粉末が励起され、無機蛍光体粉末から異なる波長の光が出射される。この無機蛍光体粉末から出射された光と、発光素子13から出射され波長変換部材10を透過した光との合成光が光源1から出射される。
このため、例えば、発光素子13として、青色光を出射するLEDを用い、青色光を吸収し、黄色光を発光する波長変換部材10を用いることにより、例えば、液晶ディスプレイの光源として有用な白色光光源1を実現することができる。
次に、波長変換部材10の製造方法の一例について、図2を参照しながら説明する。
まず、ガラス粉末と無機蛍光体粉末とを含む成形体を作製する。成形体の作製は、例えば、ガラス粉末と無機蛍光体粉末との混合粉末を所定の形状にプレスして押し固めることにより行うことができる。次に、その成形体を焼成することにより、無機蛍光体粉末が分散したガラスからなる平板状の波長変換層プリフォーム21を作製する。この波長変換層プリフォーム21と、ガラス製の支持層プリフォーム20とを積層し、その積層体24を一対の成形型22,23を用いて加熱プレスすることにより波長変換部材10を成形することができる。この方法によれば、波長変換部材10を高い形状精度で容易に製造することができる。
なお、成形体の焼成温度は、成形体を構成するガラス粉末の組成や無機蛍光体粉末の種類等によって適宜設定することができる。焼成温度は、一般的には、600℃以下であることが好ましく、500℃以下であることがより好ましく、400℃以下であることがさらに好ましい。成形体の焼成温度を低くするほど、無機蛍光体粉末の劣化を抑制できるためである。
また、成形体の焼成は、減圧雰囲気中で行うことが好ましい。具体的には、成形体の焼成は、1.013×10Pa未満で行うことが好ましく、1000Pa以下で行うことがより好ましく、400Pa以下で行うことがさらに好ましい。そうすることによって、波長変換層11に残存する気泡の量を少なくすることができる。その結果、光源1の輝度をより高めることができる。なお、焼成工程全体を減圧雰囲気中で行ってもよいし、例えば焼成工程のみを減圧雰囲気中で行い、その前後の昇温工程や降温工程を減圧雰囲気ではない雰囲気で行ってもよい。
上記製造方法においては、積層体24の加熱プレスを低温で行うことが好ましい。無機蛍光体粉末の劣化を抑制できるためである。また、加熱プレス時の温度が低い場合は、例えばシリケート系の無機蛍光体粉末や窒化物系の無機蛍光体粉末などの耐熱性が低い無機蛍光体粉末の使用が可能となる。具体的には、積層体24の加熱プレスを600℃以下の温度で行うことが好ましく、500℃以下の温度で行うことがより好ましく、400℃以
下の温度で行うことがさらに好ましい。このような低温での加熱プレスを実現する観点からは、支持層12及び波長変換層11を構成しているガラスの軟化温度は、600℃以下であることが好ましく、500℃以下の温度で行うことがより好ましく、400℃以下の温度で行うことがさらに好ましい。
軟化温度が600℃以下であるガラスとしては、例えば、SnO−P−B系ガラスが挙げられる。SnO−P−B系ガラスの具体例としては、ガラスの組成として、モル%で、SnO:35〜80%、P:5〜40%及びB:1〜30%を含有するガラスが挙げられる。そのSnO−P−B系ガラスは、ガラスの組成として、モル%で、Al:0〜10%、SiO:0〜10%、LiO:0〜10%、NaO:0〜10%、KO:0〜10%(但し、LiO+NaO+KO:0〜10%)、MgO:0〜10%、CaO:0〜10%、SrO:0〜10%及びBaO:0〜10%(但し、MgO+CaO+SrO+BaO:0〜10%)をさらに含有するものであってもよい。
SnOはガラスの骨格を形成するとともに、軟化点を下げる成分である。SnOの含有量は、35モル%〜80モル%であることが好ましく、50モル%〜70モル%であることがより好ましく、55モル%〜65モル%であることがさらに好ましい。SnOの含有量が少なくなると、ガラスの軟化点が上昇する傾向にある。このため、上記加熱プレス時の温度や焼成時の温度が高くなり、無機蛍光体粉末が劣化してしまう場合がある。一方、SnOの含有量が多くなると、ガラスが失透しやすくなり、ガラスの全光線透過率が低くなってしまう場合がある。
はガラスの骨格を形成する成分である。Pの含有量は5モル%〜40モル%であることが好ましく、10モル%〜30モル%であることがより好ましく、15モル%〜24モル%であることがさらに好ましい。Pの含有量が少な過ぎると、ガラスが不安定になる場合がある。一方、Pの含有量が多くなると、ガラスの軟化点が上昇する傾向にある。また、Pの含有量が多くなると、耐候性が低下する場合がある。
は、耐候性を向上させる成分である。また、Bは、ガラスを安定化させる成分でもある。Bの含有量は、1モル%〜30モル%であることが好ましく、2モル%〜20モル%であることがより好ましく、4モル%〜18モル%であることがさらに好ましい。Bの含有量が少なすぎると、ガラスが不安定となる場合がある。一方、Bの含有量が多すぎると、耐候性が低下してしまう場合がある。また、Bの含有量が多すぎると、ガラスの軟化点が上昇する傾向にある。
Alは、ガラスを安定化させる成分である。Alの含有量は、0モル%〜10モル%であることが好ましく、0モル%〜7モル%であることがより好ましく、1モル%〜5モル%であることがさらに好ましい。Alの含有量が多くなりすぎると、ガラスの軟化点が上昇する傾向にある。
SiOは、耐候性を向上させる成分である。SiOの含有量は、0モル%〜10モル%であることが好ましく、0モル%〜7モル%であることがより好ましく、0モル%〜5モル%であることがさらに好ましい。SiOの含有量が多くなりすぎると、ガラスの軟化点が高くなりすぎる場合がある。また、SiOの含有量が多くなりすぎると、ガラスが分相しやすくなる場合がある。
LiO、NaO、KOなどのアルカリ金属酸化成分は、ガラスの軟化点を低下させるとともに、ガラスを安定化させる成分である。LiO、NaO、KOの含有量
は、それぞれ、0モル%〜10モル%であることが好ましく、0モル%〜7モル%であることがより好ましく、0モル%〜5モル%であることがさらに好ましい。LiO、NaO、KO各含有量が多くなりすぎると、ガラスが不安定になってしまう場合がある。なお、LiO、NaO、KOは、合量で、0モル%〜10モル%であることが好ましく、0モル%〜7モル%であることがより好ましく、1モル%〜5モル%であることがさらに好ましい。LiO、NaO、KOの合量が多くなりすぎると、ガラスが不安定になってしまう場合がある。
MgO、CaO、SrO、BaOなどのアルカリ土類金属酸化物は、ガラスを安定化させる成分である。MgO、CaO、SrO、BaOのそれぞれの含有量は、0モル%〜10モル%であることが好ましく、0モル%〜7モル%であることがより好ましく、0モル%〜5モル%であることがさらに好ましい。MgO、CaO、SrO、BaOの各含有量が多くなりすぎると、ガラスが不安定になり、失透しやすくなる場合がある。なお、MgO、CaO、SrO、BaOは、合量で、0モル%〜10モル%であることが好ましく、0モル%〜7モル%であることがより好ましく、0モル%〜5モル%であることがさらに好ましい。MgO、CaO、SrO、BaOの合量が多くなりすぎると、ガラスが不安定となり、失透しやすくなる場合がある。
また、支持層12及び波長変換層11を構成しているガラスには、上記成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で種々の成分を添加することができる。具体的には、支持層12及び波長変換層11を構成しているガラスには、例えば、ZnO、Ta、TiO、Nb、Gd及びLaの少なくとも一つの成分を、合量で10%まで添加してもよい。
また、上記加熱プレス成形は、中性雰囲気または還元雰囲気中で行うことが好ましい。そうすることにより、無機蛍光体粉末の劣化をより効果的に抑制することができる。中性雰囲気の具体例としては、例えば、Arなどの不活性ガス雰囲気やN雰囲気などが挙げられる。還元雰囲気の具体例としては、例えば、H雰囲気やCO雰囲気などが挙げられる。
成形型22,23は、積層体24の熱膨張係数と似通った熱膨張係数を有するものであることが好ましい。そうすることにより、成形型22,23からの波長変換部材10の離型性を高めることができる。具体的には、成形型22,23の熱膨張係数と積層体24の熱膨張係数との差は、50×10−7/℃以下であることが好ましく、30×10−7/℃以下であることがより好ましく、25×10−7/℃以下であることがさらに好ましい。
以上説明したように、本実施形態では、波長変換層11を支持している支持層12が設けられている。このため、波長変換部材10の機械的強度の低下を抑制しつつ、無機蛍光体粉末を含む波長変換層11を薄くできると共に、波長変換層11における無機蛍光体粉末の含有量を高めることができる。従って、光源1の発光強度を高めることができる。
また、例えば、支持層を設けない場合と比べて、加熱プレス成形による波長変換部材10の製造工程において割れや欠けの発生を抑制することができる。従って、本実施形態の波長変換部材10は、加熱プレス成形によって好適に製造することができる。
特に、本実施形態では、波長変換層の厚みと支持層の厚みとの比(波長変換層の厚み:支持層の厚み)が1:2〜1:40の範囲内とされているため、波長変換部材10の機械的強度の低下をより効果的に抑制することができる。
また、支持層12の厚みが0.1mm以上とされているため、波長変換部材10の機械的強度の低下をより効果的に抑制することができる。波長変換部材10の機械的強度を高める観点からは、支持層12が厚いことが好ましい。但し、支持層12が厚すぎると、支持層12における光吸収率が高くなる傾向にある。従って、支持層12の厚みは、2mm以下であることが好ましい。
また、本実施形態では、波長変換層11の厚みが1mm以下とされているため、光源1の発光強度をより効果的に高めることができる。光源1の発光強度をさらに高める観点からは、波長変換層11がさらに薄いことが好ましい。但し、波長変換層11が薄すぎると、波長変換層11から出射する蛍光の強度が小さくなりすぎる場合がある。従って、波長変換層11の厚みは、0.05mm以上であることが好ましい。
また、本実施形態では、波長変換層11と支持層12とが融着している。従って、波長変換層11と支持層12との間の界面における光の反射を抑制することができる。従って、光源1の発光強度をより効果的に高めることができる。
また、本実施形態では、波長変換層11は、支持層12よりも発光素子13側に配置されている。このため、光源1の発光強度をより高めることができる。これは、発光素子13からの光を波長変換層11に効率的に供給できるためであると考えられる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の他の例について説明する。以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参酌し、説明を省略する。
(第2及び第3の実施形態)
図3は、第2の実施形態における波長変換部材の略図的断面図である。図4は、第3の実施形態における波長変換部材の略図的斜視図である。図5は、図4の線V−Vにおける略図的断面図である。
上記第1の実施例では、波長変換部材10がドーム状に形成されている例について説明した。但し、本発明において、波長変換部材の形状は、特に限定されない。波長変換部材は、例えば平板状であってもよい。また、図3に示すように、波長変換部材10は、互いに対向する2対の壁部と、天板部とを有する有底角柱状に形成されていてもよい。また、図4及び図5に示すように、波長変換部材10は、横断面が円弧状である曲板状に形成されていてもよい。
(第4の実施形態)
図6は、第4の実施形態に係る光源の略図的断面図である。
上記第1の実施形態では、波長変換層11が支持層12の内表面12aの上に形成されている例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。波長変換層11は、例えば図6に示すように、支持層12の外表面12bの上に形成されていてもよい。すなわち、波長変換層11は、支持層12よりも発光素子13とは反対側に設けられていてもよい。
(実施例1)
モル%で、SnO:62%、P2O5:22%、B2O3:11%、Al2O3:2%、MgO:3%の組成を有するバッチを坩堝内で1000℃で2時間加熱した。その後、得られた溶融ガラスの一部をロール成形することにより、ガラスフィルムを作製した。また、溶融ガラスの残りの一部をカーボン枠内に鋳込むことにより、ガラスブロックを作製
した。
得られたガラスブロックを、所定の大きさに切り出し、30℃〜380℃の温度範囲における熱膨張係数をディラトメーターを用いて測定した。その結果、ガラスの熱膨張係数は140×10−7/℃であった。
次に、上記作製のガラスフィルムを、らいかい機を用いて15分間粉砕した後に、100μmのふるいに通してガラス粉末(D50:14μm、Dmax:145μm)を得た。得られたガラス粉末に対して、バリウムシリケート系黄色蛍光体粉末を添加して混合粉末を作製した。この混合粉末をプレス成形することにより、成形体を作製した。なお、この成形体における無機蛍光体粉末の含有量は、20質量%とした。
次に、成形体を、200Paの減圧雰囲気中において400℃で30分間焼結し、その後、切断加工を行うことにより、直径13mm、厚み0.4mmの円板状の波長変換層プリフォームを作製した。
また、上記作製のガラスブロックから、直径13mm、厚み1.0mmの円板状のガラス板(支持層プリフォーム)を切り出した。
次に、支持層プリフォームと波長変換層プリフォームとの積層体を、SYS製の精密ガラスプレス装置を用いて窒素雰囲気中、360℃で加熱プレス成形した。これにより、波長変換層が内側に位置しており、波長変換層の厚みが0.3mmであり、厚み1mm、深さ6mmのドーム状の波長変換部材を作製した。なお、加熱プレス成形には、タングステンカーバイト製の凹型と、ステンレス製の凸型とを用いた。凹型及び凸型の30℃〜380℃の温度範囲における熱膨張係数は、それぞれ、60×10−7/℃、160×10−7/℃であった。
作製した波長変換部材の形状等を下記の表1にまとめる。
(比較例1)
蛍光体粉末の含有量を7質量%とし、波長変換層の厚みを1mmとし、支持層を設けなかったこと以外は、上記実施例1と同様にして波長変換部材を作製した。
(比較例2)
波長変換層の厚みを0.3mmとしたこと以外は、上記比較例1と同様にして波長変換部材を作製しようとした。しかしながら、加熱プレス成形時において破損してしまい、波長変換部材を作製することはできなかった。
(発光強度評価)
上記実施例1及び比較例1のそれぞれにおいて作製した波長変換部材に、LEDを用いて、波長が460nmの青色光を照射し、オーシャンフォトニクス製、小型分光器(USB2000)を用いて、その際に得られた光の色度及び全光束値を測定した。結果を下記の表1に示す。
Figure 2012059893
上記表1に示すように、支持層を設け、波長変換層の厚みを薄くすることによって、得られる全光束値を大きくできることが分かる。
1…光源
10…波長変換部材
11…波長変換層
12…支持層
12a…内表面
12b…外表面
13…発光素子
14…基板
20…支持層プリフォーム
21…波長変換層プリフォーム
22,23…成形型
24…積層体

Claims (21)

  1. 無機透光性材料からなる支持層と、
    前記支持層の上に接合されており、無機蛍光体粉末が分散しているガラスからなる波長変換層と、
    を備える波長変換部材。
  2. 前記支持層と前記波長変換層とが融着している、請求項1に記載の波長変換部材。
  3. 曲板状である、請求項1に記載の波長変換部材。
  4. ドーム状または横断面円弧の曲板状である、請求項3に記載の波長変換部材。
  5. 前記波長変換層は、前記支持層の内側の表面上に接合されている、請求項4に記載の波長変換部材。
  6. 前記無機透光性材料は、ガラスである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の波長変換部材。
  7. 前記無機透光性材料は、前記波長変換層を構成しているガラスと同種のガラスである、請求項6に記載の波長変換部材。
  8. 前記波長変換層の厚みと前記支持層の厚みとの比(前記波長変換層の厚み:前記支持層の厚み)は、1:2〜1:40の範囲内にある、請求項1〜7のいずれか一項に記載の波長変換部材。
  9. 前記波長変換層の厚みは、0.05mm〜1mmの範囲内にある、請求項1〜8のいずれか一項に記載の波長変換部材。
  10. 前記支持層の厚みは、0.1mm〜2mmの範囲内にある、請求項1〜9のいずれか一項に記載の波長変換部材。
  11. 前記支持層の波長550nmにおける全光線透過率が50%以上である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の波長変換部材。
  12. 前記支持層及び前記波長変換層を構成しているガラスのそれぞれの屈折率ndが1.5〜2.1の範囲内にある、請求項1〜11のいずれか一項に記載の波長変換部材。
  13. 前記支持層及び前記波長変換層を構成しているガラスのそれぞれの軟化温度が600℃以下である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の波長変換部材。
  14. 前記支持層及び前記波長変換層を構成しているガラスのそれぞれは、SnO−P−B系ガラスである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の波長変換部材。
  15. 前記支持層及び前記波長変換層を構成しているガラスのそれぞれは、ガラスの組成として、モル%で、SnO:35〜80%、P:5〜40%及びB:1〜30%を含有する、請求項14に記載の波長変換部材。
  16. 前記支持層及び前記波長変換層を構成しているガラスのそれぞれは、ガラスの組成として、モル%で、Al:0〜10%、SiO:0〜10%、LiO:0〜10%
    、NaO:0〜10%、KO:0〜10%(但し、LiO+NaO+KO:0〜10%)、MgO:0〜10%、CaO:0〜10%、SrO:0〜10%及びBaO:0〜10%(但し、MgO+CaO+SrO+BaO:0〜10%)をさらに含有する、請求項15に記載の波長変換部材。
  17. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の波長変換部材と、
    前記波長変換部材に対して、前記波長変換部材の励起光を出射する発光素子と、
    を備える光源。
  18. 前記発光素子は、LEDである、請求項17に記載の光源。
  19. 前記発光素子は、青色光を出射し、
    前記波長変換部材は、前記青色光の一部を吸収して黄色光を発し、
    前記青色光と前記黄色光との合成光である白色光を発する、請求項17または18に記載の光源。
  20. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の波長変換部材の製造方法であって、
    ガラス粉末と無機蛍光体粉末とを含む成形体を焼成することにより、波長変換層プリフォームを作製する工程と、
    前記無機透光性材料からなる支持層プリフォームと、前記波長変換層プリフォームとを積層する工程と、
    前記支持層プリフォームと前記波長変換層プリフォームとの積層体を加熱プレスすることにより前記波長変換部材を成形する工程と、
    を備える、波長変換部材の製造方法。
  21. 前記積層体の加熱プレスを600℃以下の温度で行う、請求項20に記載の波長変換部材の製造方法。
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