JP2012058376A - レンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ保持手段に保持されるレンズ体の位置を高精度に設定することができるとともに、ヨークの固定にレーザ溶接を用いることに適した構造のレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】レンズ体を保持するレンズホルダ4と、磁石5、コイル41およびヨーク6を有し、レンズホルダ4を光軸方向に沿って移動させる移動機構と、金属板材11が一部露出した状態でインサート成形された、樹脂材料からなるベース部材2と、を具備し、金属板材11のうちベース部材2から露出した部分は、他の部分より厚い構造を有し、ベース部材2から露出した金属板材11にヨーク6の一部を固定したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】レンズ体を保持するレンズホルダ4と、磁石5、コイル41およびヨーク6を有し、レンズホルダ4を光軸方向に沿って移動させる移動機構と、金属板材11が一部露出した状態でインサート成形された、樹脂材料からなるベース部材2と、を具備し、金属板材11のうちベース部材2から露出した部分は、他の部分より厚い構造を有し、ベース部材2から露出した金属板材11にヨーク6の一部を固定したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズ駆動装置に関し、特に、デジタルカメラにおけるオートフォーカス機構等に好適なレンズ駆動装置に関する。
従来、デジタルカメラにおけるオートフォーカス機構等に用いられるレンズ駆動装置においては、レンズ体を保持するレンズホルダを、磁石、コイルおよびヨークからなる移動機構により光軸方向に沿って移動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このレンズ駆動装置においては、移動機構を構成するヨークを、装置の外壁を構成するシールドケースの内壁に固定し、このシールドケースを装置の底面を構成する樹脂製のベース部材に接着固定している。
しかしながら、上述したレンズ駆動装置においては、平坦度を数百ミクロンオーダーで管理することが困難な樹脂製のベース部材に、ヨークを固定したシールドケースを接着固定することから、レンズ保持手段に保持されるレンズ体の位置を高精度に設定することが困難であるという課題がある。また、ヨークをレーザ溶接にて固定することも考えられるが、樹脂製のベース部材への悪影響が及ぶおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、レンズ保持手段に保持されるレンズ体の位置を高精度に設定することができるとともに、ヨークの固定にレーザ溶接を用いることに適した構造のレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズ体を保持するレンズ保持手段と、磁石、コイルおよびヨークを有し、前記レンズ保持手段を光軸方向に沿って移動させる移動機構と、金属板材が一部露出した状態でインサート成形された、樹脂材料からなるベース部材と、を具備し、前記金属板材のうち前記ベース部材から露出した部分は、他の部分より厚い構造を有し、前記ベース部材から露出した前記金属板材に前記ヨークの一部を固定したことを特徴とする。
上記レンズ駆動装置によれば、ベース部材から露出した金属板材にヨークの一部が固定されることから、ベース部材の樹脂部分を基準にヨークの位置決めが行われる従来のレンズ駆動装置に比べて、ヨークが固定される基準面の平坦度を確保することができるので、レンズ保持手段に保持されるレンズ体の位置を高精度に設定することが可能となる。また、ヨークの一部が固定されるベース部分から露出した金属板材は他の部分より厚い構造を有していることから、溶接に用いるレーザが金属板材を貫通してしまいベース部材の樹脂材料が焦げるなど悪影響を与えることを抑制できるので、ヨークの固定にレーザ溶接を用いることに適した構造とすることが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記金属板材のうち前記ベース部材から露出した部分は、複数枚の前記金属板材による積層構造を有することが好ましい。この場合には、ヨークの一部が固定されるベース部分から露出した金属板材は複数枚の金属板材による積層構造を有していることから、溶接に用いるレーザが金属板材を貫通してしまいベース部材の樹脂材料が焦げるなど悪影響を与えることを抑制できるので、ヨークの固定にレーザ溶接を用いることに適した構造とすることが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記金属板材のうち前記ベース部材から露出した部分は、折り曲げによる積層構造を有することが好ましい。この場合には、ヨークの一部が固定されるベース部分から露出した金属板材は折り曲げによる積層構造を有していることから、溶接に用いるレーザが金属板材を貫通してしまいベース部材の樹脂材料が焦げるなど悪影響を与えることを抑制できるので、ヨークの固定にレーザ溶接を用いることに適した構造とすることが可能となる。また、金属板材のうちヨークの一部が固定されるベース部分から露出した部分のみ金属材料を積層構造とするため、金属板材全体の厚さは変化せず、レンズ駆動装置全体の厚さに影響しない。レンズ駆動装置においては、撮像素子側の基盤のレイアウトに応じて給電端子や位置決め形状が決まるため溶接箇所の場所も変化するが、このような構造とすることで溶接可能な箇所の自由度を高めることが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記ベース部材から露出した前記金属板材に前記ヨークを溶接により固定することが好ましい。この場合には、ベース部材から露出した金属板材とヨークとが溶接により固定されるので、ヨークを固定したシールドケースをベース部材に対して接着固定する従来のレンズ駆動装置に比べて、ヨークの固定に要する時間を短縮でき、レンズ駆動装置の製造に要する時間を短縮することが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記ベース部材を矩形状とし、当該ベース部材の側面部および上面部の一部において前記金属板材の一部を露出させることが好ましい。この場合には、矩形状に設けられたベース部材の側面部および上面部の一部から露出する金属板材にヨークが固定されることから、装置本体の大型化を防止することが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記金属板材に接地片を設け、前記金属板材を介して前記ヨークを接地させることが好ましい。この場合には、ベース部材にインサート成形した金属板材を介してヨークを接地させることができるので、別途、ヨークを接地させるための構成を設ける必要がなく、装置本体の構成を簡素化することが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記金属板材を半田濡れ性に優れた材料で構成することが好ましい。この場合には、金属板材とヨークとの良好な接合状態を確保することができ、確実にヨークをベース部材に固定することが可能となる。
本発明によれば、ベース部材から露出した金属板材にヨークの一部が固定されることから、ベース部材の樹脂部分を基準にヨークの位置決めが行われる従来のレンズ駆動装置に比べて、ヨークが固定させる基準面の平坦度を確保することができるので、レンズ保持手段に保持されるレンズ体の位置を高精度に設定することが可能となる。また、ヨークの一部が固定されるベース部分から露出した金属板材は他の部分より厚い構造を有していることから、溶接に用いるレーザが金属板材を貫通してしまいベース部材の樹脂材料が焦げるなど悪影響を与えることを抑制できるので、ヨークの固定にレーザ溶接を用いることに適した構造とすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズ駆動装置1の分解斜視図である。レンズ駆動装置1は、装置の底面部を構成するベース部材2と、一対のターミナル3と、レンズ体(図示しない)を保持するレンズ保持手段としてのレンズホルダ4と、このレンズホルダ4を光軸方向に移動させる移動機構を構成する磁石5およびヨーク6と、レンズホルダ4をベース部材2およびヨーク6に弾性的に固定する一対の板ばね(下側板ばね7および上側板ばね8)と、上側板ばね8をヨーク6に固定するカバー部材9と、を含んで構成されている。
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズ駆動装置1の分解斜視図である。レンズ駆動装置1は、装置の底面部を構成するベース部材2と、一対のターミナル3と、レンズ体(図示しない)を保持するレンズ保持手段としてのレンズホルダ4と、このレンズホルダ4を光軸方向に移動させる移動機構を構成する磁石5およびヨーク6と、レンズホルダ4をベース部材2およびヨーク6に弾性的に固定する一対の板ばね(下側板ばね7および上側板ばね8)と、上側板ばね8をヨーク6に固定するカバー部材9と、を含んで構成されている。
ベース部材2は、例えば、絶縁性の樹脂材料で形成され、矩形状に設けられている。ベース部材2の中央近傍には、イメージセンサ(図示しない)に対応する位置に矩形状の開口部21が設けられている。また、ベース部材2の四隅部には、ヨーク6の内壁に嵌合する嵌合片22a〜22d(図1において、22cは図示しない)が設けられている。これらの嵌合片22a〜22dの近傍には、ヨーク6および下側板ばね7の位置決めを行う位置決め片23a〜23d(図1において、23cは図示しない)が設けられている。
ベース部材2には、所定形状を有する金属板材11がその一部を露出した状態でインサート成形されている。この金属板材11は、ベース部材2の対向する2辺の側面部および上面部において露出する繋止部11a〜11dと、繋止部11dの近傍において下方側に折れ曲がって延出する接地片11eと、を有している。この金属板材11は、例えば、洋白、リン青銅または下地としてニッケルめっきを施した上に金めっきを施したステンレスなどの半田濡れ性に優れた金属材料で構成されている。金属板材11は、レンズ駆動装置1が実装される基板等との外部端子としての機能を果たす。
一対のターミナル3はそれぞれ、孔31をベース部材2に形成された固定ピン24に挿入することにより位置決めおよび固定される。また、一対のターミナル3はそれぞれ、ベース部材2に形成された係止溝25から下方側に折れ曲がって延出している。なお、ベース部材2の辺のうち、ターミナル3が延出する辺と接地片11eが延出する辺とは一致している。
レンズホルダ4は、例えば、絶縁性の樹脂材料で形成され、概して円筒形状に設けられている。レンズホルダ4の内周には、レンズ体(図示しない)をねじ込み可能なねじ溝が設けられている。レンズホルダ4の外周には、4つの保持片42a〜42d(図1において、42b,42cは図示しない)が設けられ、これによりコイル41が保持されている。これらの保持片42a〜42dの上端および下端には、コイル41の移動を規制し、かつ、その位置決めを行う位置決め片43a〜43d(上端),44a〜44d(下端)が設けられている(図1において、43b,43c,44b,44cは図示しない)。また、これらの位置決め片43a〜43dの上方には、レンズホルダ4の外周面から径方向に突出する突出片45a〜45dが設けられている。さらに、これらの突出片45a〜45dの上端には、上側板ばね8の位置決めを行う位置決め片46a〜46dがそれぞれ設けられている。これらの位置決め片46a〜46dは、後述する上側板ばね8の切り欠き部82aと係合可能に構成されている。
磁石5は、ヨーク6の四隅部分に固定される4つの磁石5a〜5dから構成される。磁石5a〜5dは、それぞれ直交する一対の側面部51,52と、内周面部53と、を有している。この場合、磁石5a〜5dは、側面部51,52をヨーク6の四隅の内壁面に対向させるとともに、内周面部53を後述するヨーク6の垂下壁面63a〜63dの内壁面に一定距離だけ離間して対向させた状態で固定される。例えば、磁石5a〜5dは、側面部51,52を接着材等により接着されることによって、ヨーク6の四隅部分に固定される。
コイル41は、概して八角形を有する環形状に束ねられ、上述したレンズホルダ4の保持片42a〜42dによってその内周部が保持される。レンズホルダ4の外周面よりもわずかに径方向に突出して形成されている保持片42a〜42dにより、コイル41は保持片42a〜42dが存在しない部分においてレンズホルダ4の外周面と一定距離だけ離間した状態で配置されている。このようにレンズホルダ4に保持されたコイル41の外周面は磁石5a〜5dの内周面部53に対向配置される一方、その内周面はヨーク6の垂下壁面63a〜63dの内壁面に対向配置されている。レンズ駆動装置1においては、このようにコイル41を概して八角形を有する環形状に設けていることから、コイル41が円環形状を有する場合と比較して中央の開口部を広くとることができ、レンズホルダ4に保持されるレンズの装着スペースを広く確保できるものとなっている。
ヨーク6は、金属材料を機械加工することで形成され、図1に示す下方側に開口した箱形状を有している。また、ヨーク6は、概して矩形状に設けられ、その中央に概して八角形を有する開口部61が設けられている。ヨーク6の対向する2辺における下端部分にはわずかに側方側に突出し、かつ、その一部に切り欠き部62e〜62hを有する固定片62a〜62dが設けられている(図1において、62c,62g,62hは図示しない)。これらの固定片62a〜62dが有する切り欠き部62e〜62hは、ベース部材2の繋止部11a〜11dに対応して設けられている。また、開口部61の周縁部におけるヨーク6の四隅部分に対応する位置には、垂下壁面63a〜63dが垂下して設けられている。これらの垂下壁面63a〜63dはレンズホルダ4を収容した状態においてレンズホルダ4の外周面とコイル41の内周面との間に配置される。さらに、開口部61の周縁部における垂下壁面63a〜63dの間の位置には、レンズホルダ4の突出片45a〜45dを収容可能な4つの凹部64a〜64dが設けられている。そして、これらの凹部64a〜64dの側方にはわずかに開口部61の内側に向けて突出する一対の当接片65a〜65dがそれぞれ設けられている。さらに、ヨーク6の上面における四隅部分の近傍には、後述するカバー部材9の固定ピン92が挿入される4つの孔66a〜66dが設けられている。
下側板ばね7は、例えば、リン青銅などの導電性材料で構成され、ベース部材2に固定される一対の外側固定部71と、レンズホルダ4の下面に固定される一対の内側固定部72と、これらの外側固定部71と内側固定部72とを連結する4本の腕部73と、を有している。外側固定部71の所定位置には複数の孔71aが設けられ、これらの孔71aにベース部材2の位置決め片23a〜23dが挿入された状態で、下側板ばね7がベース部材2に固定されている。また、内側固定部72の所定位置には複数の孔72aが設けられ、これらの孔72aにレンズホルダ4の下面に設けられた固定ピンが挿入された状態で下側板ばね7がレンズホルダ4に固定されている。腕部73は、ベース部材2の四隅部分に対応する外側固定部71の位置から複数回折り返して内側固定部72に連結されている。
上側板ばね8は、下側板ばね7と同様に、例えば、リン青銅などの導電性材料で構成され、ヨーク6の上面に固定される環形状を有する外側固定部81と、レンズホルダ4の上面に固定される円環形状を有する内側固定部82と、これらの外側固定部81と内側固定部82とを連結する4本の腕部83と、を有している。外側固定部81の所定位置には4つの孔81aが設けられ、これらの孔81aに後述するカバー部材9の固定ピン92が挿入された状態で上側板ばね8がヨーク6に固定されている。また、内側固定部82の所定位置には4つの切り欠き部82aが設けられ、これらの切り欠き部82aにレンズホルダ4の位置決め片43a〜43dを収容した状態で上側板ばね8がレンズホルダ4に固定されている。腕部83は、ヨーク6の四隅部分に対応する外側固定部81の位置から複数回折り返して内側固定部82に連結されている。
カバー部材9は、金属材料を機械加工することで形成されている。カバー部材9は、概して矩形状に設けられ、その中央に円形状の開口部91が設けられている。カバー部材9は、ヨーク6の上面の形状と略同一の形状を有しており、開口部91がヨーク6の開口部61に対応するように構成されている、カバー部材9の下面であって、その四隅部分に対応する位置には、上側板ばね8をヨーク6の上面に固定する4本の固定ピン92が設けられている。
ここで、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1が有するベース部材2にインサート成形される金属板材11の構成について説明する。図2は、本実施の形態に係るレンズ駆動装置1が有するベース部材2の斜視図である。なお、図2においては、説明の便宜上、ベース部材2にインサート成形される金属板材11を抜き出して示している。
金属板材11は、上面視にて概して矩形形状に設けられ、その中央に矩形形状の開口部が設けられている。金属板材11の対向する2辺の両端近傍にそれぞれ繋止部11a〜11dが設けられている。これらの繋止部11a〜11dはインサート成形された状態でベース部材2の位置決め片23a〜23dの近傍に設けられた繋止溝26a〜26dに嵌め込まれる構成となっている。また、繋止部11dの近傍には、接地片11eが設けられている。この接地片11eは、ベース部材2における2つの係止溝25の間に配置され、下方側に折れ曲がって延出するものとなっている。
金属板材11のうち繋止部11a〜11dは、金属材料の端部が下方に折り返された構造となっており、この部分は金属材料が折り曲げによる2枚重ねの積層構造となっている。
このような構成を有するレンズ駆動装置1を組み立てる際には、まずコイル41を保持させた状態のレンズホルダ4を、ターミナル3および下側板ばね7を介してベース部材2に固定する。次に、レンズホルダ4がヨーク6の開口部61の内側に配置されるように、四隅部分の内壁に磁石5a〜5dが固定されたヨーク6をベース部材2に固定する。そして、上側板ばね8の切り欠き部82aでレンズホルダ4の位置決め片43a〜43dを収容するようにレンズホルダ4およびヨーク6の上面に上側板ばね8を載せる。その後、上側板ばね8の孔81aを介してカバー部材9の固定ピン92をヨーク6の孔66a〜66dに挿入し、カバー部材9を固定する。これによりレンズ駆動装置1の組み立て作業が完了し、図3および図4に示した状態のレンズ駆動装置1が完成する。
ヨーク6は、ベース部材2の嵌合片22a〜22dをヨーク6の四隅部分の内壁にそれぞれ嵌合させるようにベース部材2にかぶせることで、ベース部材2に固定される。このとき、図3および図4に示すように、ヨーク6の固定片62a〜62dにおける切り欠き部62e〜62hがベース部材2の側面部および上面部において露出する金属板材11の繋止部11a〜11dの上に配置された状態となる。そして、ヨーク6の固定片62a〜62dと金属板材11の繋止部11a〜11dとをレーザ溶接により接合することで、ヨーク6はベース部材2に固定される。この場合において、金属板材11は上述のとおり半田濡れ性に優れた金属材料で構成されていることから、金属板材11とヨーク6との良好な接合状態を確保することができる。したがって、確実にヨーク6をベース部材2に固定することが可能となっている。
このように本実施の形態に係るレンズ駆動装置1においては、ベース部材2にインサート成形した金属板材11の一部を露出させ、その露出した部分にヨーク6の一部を溶接接合することにより、ベース部材の樹脂部分を基準にヨークの位置合わせが行われる従来のレンズ駆動装置に比べて、ヨーク6が固定される基準面の平坦度を確保することができる。これにより、レンズホルダ4に保持されるレンズ体の位置を高精度に設定することが可能となる。また、ヨークを固定したシールドケースをベース部材に対して接着固定する渋滞のレンズ駆動装置に比べて、ヨーク6の固定に要する時間を短縮でき、レンズ駆動装置1の製造に要する時間を短縮化することが可能となる。
また、金属板材11のうち繋止部11a〜11dは金属材料が2枚重ねになっているため、溶接に用いるレーザが金属板材11を貫通してしまい繋止部11a〜11dの下側にあるベース部材2の樹脂材料が焦げるなど悪影響を与えることを抑制できる。なお、金属板材11のうち繋止部11a〜11dのみ部分的に金属材料を2枚重ねとする構造のため、金属板材11全体の厚さは変化せず、レンズ駆動装置1全体の厚さに影響しない。レンズ駆動装置1においては、撮像素子側の基盤のレイアウトに応じて給電端子や位置決め形状が決まるため溶接箇所の場所も変化するが、このような繋止部の構造とすることで溶接可能な箇所の自由度を高めることが可能となる。
また、ベース部材2の側面部および上面部の一部において金属板材11の繋止部11a〜11dを露出させ、これらの繋止部11a〜11dにヨーク6の固定片62a〜62dを固定することから、装置本体の大型化を防止することが可能となる。
そして、図3に示すように、レンズ駆動装置1が組み立てられた状態において、カバー部材9の開口部91の内部にレンズホルダ4が配置されている。レンズホルダ4は下側板ばね7によりベース部材2に固定される一方、上側板ばね8によりヨーク6に固定され、これら一対の板ばねの付勢力によって初期位置に保持された状態となっている。図示しないレンズ体は、このレンズホルダ4に図3に示す上方側からねじ込むことで組み込まれ、このレンズホルダ4と一体的に移動可能に構成される。
レンズホルダ4の外周面に保持されたコイル41に電流を流すと、コイル41に流れる電流が磁石5a〜5dから発生する磁界と作用することにより、コイル41を図3に示す上下方向に移動させる推力が発生する。本実施の形態に係るレンズ駆動装置1においては、例えば、装置本体を搭載する携帯電話やデジタルカメラの制御部からの駆動指示に応じてコイル41に流す電流量を制御することによってこの推力を制御し、コイル41を上下移動させ、その位置決めを行う。これにより、コイル41が保持されるレンズホルダ4の位置決めを行うとともに、レンズホルダ4に組み込まれたレンズ体の位置決めを行うことが可能となる。
本実施の形態に係るレンズ駆動装置1において、レンズホルダ4の外周面に設けられた複数の突出片45a〜45dを、ヨーク6の開口部61の周縁部に設けられた当接片65a〜65dと係合させ、レンズホルダ4の回転を規制した状態でレンズホルダ4に対するレンズ体の組み込み作業が行われる。このようにレンズホルダ4の突出片45a〜45dをヨーク6の当接片65a〜65dと係合させることにより、専用の治具などを必要とせずに簡単にレンズホルダ4にレンズ体を組み込むことが可能となる。
このように本実施の形態に係るレンズ駆動装置1においては、ベース部材2から露出した金属板材11にヨーク6の一部を固定するようにしたことから、ベース部材の樹脂部分を基準にヨークの位置決めが行われる従来のレンズ駆動装置に比べて、レンズホルダ4に保持されるレンズ体の位置を高精度に設定することが可能となる。また、ヨーク6の一部が固定されるベース部分2から露出した金属板材11は他の部分より厚い構造を有していることから、溶接に用いるレーザが金属板材11を貫通してしまいベース部材2の樹脂材料が焦げるなど悪影響を与えることを抑制できるので、ヨーク6の固定にレーザ溶接を用いることに適した構造とすることが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、レンズ駆動装置1の筺体の一部をヨーク6で構成する場合について説明しているが、筺体の構成についてはこれに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、ヨーク6とは別の筺体としてのケース等を具備するようにしてもよい。この場合には、ヨーク6が備えるレンズホルダ4の回転規制機能をそのケース等に移すことも可能である。
また、上記実施の形態においては、金属板材11のうち繋止部11a〜11dは、金属材料の端部が下方に折り返された構造となっており、この部分は金属材料が2枚重ねの積層構造となっている場合について説明しているが、繋止部11a〜11dの構造はこれに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、繋止部11a〜11dを、金属板材の他の部分より厚い構造とすることが考えられる。また、繋止部11a〜11dを、複数枚の金属板材を積層した構造とすることが考えられる。あるいは、繋止部11a〜11dを、金属材料の端部を折り返すことによる3枚重ねまたは4枚重ねの積層構造とすることが考えられる。
1 レンズ駆動装置
2 ベース部材
21 開口部
22a〜22d 嵌合片
23a〜23d 位置決め片
24 固定ピン
25 係止溝
26a〜26d 繋止溝
3 ターミナル
31 孔
4 レンズホルダ
41 コイル
42a〜42d 保持片
43a〜43d,44a〜44d 位置決め片
45a〜45d 突出片
46a〜46d 位置決め片
5 磁石
5a〜5d 磁石
51,52 側面部
53 内周面部
6 ヨーク
61 開口部
62a〜62d 固定片
62e〜62h 切り欠き部
63a〜63d 垂下壁面
64a〜64d 凹部
65a〜65d 当接片
66a〜66d 孔
7 下側板ばね
71 外側固定部
71a 孔
72 内側固定部
72a 孔
73 腕部
8 上側板ばね
81 外側固定部
81a 孔
82 内側固定部
82a 切り欠き部
83 腕部
9 カバー部材
91 開口部
92 固定ピン
11 金属板材
11a〜11d 繋止部
11e 接地片
2 ベース部材
21 開口部
22a〜22d 嵌合片
23a〜23d 位置決め片
24 固定ピン
25 係止溝
26a〜26d 繋止溝
3 ターミナル
31 孔
4 レンズホルダ
41 コイル
42a〜42d 保持片
43a〜43d,44a〜44d 位置決め片
45a〜45d 突出片
46a〜46d 位置決め片
5 磁石
5a〜5d 磁石
51,52 側面部
53 内周面部
6 ヨーク
61 開口部
62a〜62d 固定片
62e〜62h 切り欠き部
63a〜63d 垂下壁面
64a〜64d 凹部
65a〜65d 当接片
66a〜66d 孔
7 下側板ばね
71 外側固定部
71a 孔
72 内側固定部
72a 孔
73 腕部
8 上側板ばね
81 外側固定部
81a 孔
82 内側固定部
82a 切り欠き部
83 腕部
9 カバー部材
91 開口部
92 固定ピン
11 金属板材
11a〜11d 繋止部
11e 接地片
Claims (7)
- レンズ体を保持するレンズ保持手段と、
磁石、コイルおよびヨークを有し、前記レンズ保持手段を光軸方向に沿って移動させる移動機構と、
金属板材が一部露出した状態でインサート成形された、樹脂材料からなるベース部材と、
を具備し、
前記金属板材のうち前記ベース部材から露出した部分は、他の部分より厚い構造を有し、
前記ベース部材から露出した前記金属板材に前記ヨークの一部を固定したことを特徴とするレンズ駆動装置。 - 前記金属板材のうち前記ベース部材から露出した部分は、複数枚の前記金属板材による積層構造を有する請求項1記載のレンズ駆動装置。
- 前記金属板材のうち前記ベース部材から露出した部分は、折り曲げによる積層構造を有する請求項2記載のレンズ駆動装置。
- 前記ベース部材から露出した前記金属板材に前記ヨークを溶接により固定する請求項1から請求項3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
- 前記ベース部材を矩形状とし、当該ベース部材の側面部および上面部の一部において前記金属板材の一部を露出させた請求項1から請求項4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
- 前記金属板材に接地片を設け、前記金属板材を介して前記ヨークを接地させた請求項1から請求項5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
- 前記金属板材を半田濡れ性に優れた材料で構成した請求項1から請求項6のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
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