JP2012058167A - 内空変位測定方法及び内空変位測定システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トンネル内空変位測定方法はトンネル内空における位置座標が既知の点にターゲットを取り付け、トンネル内空から3次元レーザースキャナによってスキャンデータを取得し(ステップS201)、スキャンデータからトンネル断面の内空形状ラインを取得し(ステップS203)、内空形状ラインにトンネル設計データに基づくスプリングライン及びセンターラインを重ね合わせ(ステップS204)、スプリングライン及びセンターラインの交点から所定距離離れたスプリングライン上の基点と、該基点におけるスプリングラインに対する垂線と内空形状ラインの間の垂線長さを算出し(ステップS205)、異なるタイミング間で算出された垂線長さとの差分によってトンネル内空変位を算出すること、からなる。
【選択図】図3
Description
の高所に反射シートターゲット40を取り付けるためには、高所作業車両が必要となり、作業面でも効率が悪い、という問題があった。
、第1のタイミングで取得されたスキャンデータにより算出された前記垂線長さと、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで取得されたスキャンデータにより算出された前記垂線長さとの差分によって、トンネル内空変位を算出する内空変位算出工程と、からなることを特徴とする内空変位測定方法である。
第2定義工程と、前記第2定義工程で定義された極座標における所定偏角である内空ライン上の位置を算出する第2所定偏角位置算出工程と、前記第1所定偏角位置算出工程により算出された位置と、前記第2所定偏角位置算出工程により算出された位置との差分によって、トンネル内空変位を算出する内空変位算出工程と、からなることを特徴とする内空変位測定方法である。
また、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の内空変位測定方法を用いてトンネル内空変位を算出することを特徴とする内空変位測定システムである。
0の表示手段上でスキャンデータをグラフィック表示したり、スキャンデータを解析したりすることができるようになっている。また、パーソナルコンピューター20の記憶手段には、上記のようなグラフィック表示や、スキャンデータ解析のためのソフトウエアの他に、トンネル線形データなどを含むトンネルの設計データ25が記憶されており、この設計データ25がスキャンデータをデータ処理の際に、利用されるようになっている。トンネル設計データ25は、具体的にはトンネルのスプリングラインSLの位置座標データと、センターラインCLの位置座標データである。
取得する。図4における実線が、ステップS203で求められたトンネル内空断面の内空形状ラインである。このような内空形状ラインは、3次元レーザースキャナ10によって測定されたスキャンデータにおける点群と、点群を補間するラインによって構成することが可能である。スキャンデータの点群を補間するためのアルゴリズムは従来周知のものを適宜用いることが可能である。
、P3、・・・)との間の長さを垂線長さ(V0、V1、V2、V3、・・・)として算出す
る。なお、図5において、基点におけるスプリングラインに対する垂線と内空形状ラインとが交わる交点として、内空形状ラインの上側のもの(トンネル上半の内空断面)を選択するようにしているが、内空形状ラインの下側のもの(トンネル下半の内空断面)をさらに選択するようにしてもよい。また、交点(P0、P1、P2、P3、・・・)同士の間隔は、図示するような間隔で選択されているが、このような交点を増やすことによって、交点の間隔をより狭くして、測定精度を上げることもできる。理論的には、上記のような交点は無数に存在し得るが、実務的には交点の数は、5点程度あればよいものと考えられる。
ステップS302では、第2のタイミングで取得されたスキャンデータに基づく処理済みデータを取得する。
トンネル内空変位を示すものである。
する。
本実施形態に係る内空変位測定方法における水平線長さの概念について図8を参照して説明する。図8は先の図4に対して、水平線長さ等を追記したものである。
上の基点(B1、B2、B3、・・・)と、このような基点におけるセンターラインCLに
対する垂線と内空形状ラインとが交わる交点(P1、P2、P3、・・・)との間の長さを
水平線長さ(H1、H2、H3、・・・)として算出する。なお、図8において、基点にお
けるセンターラインCLに対する垂線と内空形状ラインとが交わる交点として、内空形状ラインの右側のものを選択するようにしているが、内空形状ラインの左側のものを選択するようにしてもよい。
ているが、このような交点を増やすことによって、交点の間隔をより狭くして、測定精度を上げることもできる。理論的には、上記のような交点は無数に存在し得るが、実務的には交点の数は、5点程度あればよいものと考えられる。
を取得したタイミングであり、互いに異なる任意のタイミングであればよい。しかしながら、実務的には、「第2のタイミング」は、「第1のタイミング」から1日経過後程度のものを利用することが妥当である。
づく水平線長さ水平線長さ(H1’、H2’、H3’、・・・)と間の差分(H1−H1’、
H2−H2’、H3−H3’ 、・・・)を算出する。これらの各差分が、トンネル内空変位
を示すものである。
て測定されたスキャンデータにおける点群と、点群を補間するラインによって構成することが可能である。スキャンデータの点群を補間するためのアルゴリズムは従来周知のものを適宜用いることが可能である。
ステップS702では、第2のタイミングで取得されたスキャンデータに基づく処理済みデータを取得する。
図14においてx座標がXminとなる位置)を抽出する。
空形状ライン上の位置(Pi)を算出する。
例に挙げているが、複数の偏角に対応する複数の着目点について、図13のフローチャートで示すデータ処理を行えば、より精度が高まることは言うまでもない。
否かを判定するための判定処理について説明する。
置(Pi’)と間の差分(Pi−Pi’)を算出する。この差分が、トンネル内空変位を示
すものである。
判定する。
においてx座標がX’maxとなる位置)と、最左端の位置L(図17においてx座標がXminとなる位置)や位置L’(図17においてx座標がX’minとなる位置)を抽出する。
内空形状ライン上の位置(Pi)を算出する。
済みデータを保存し、ステップS1009で、測定データ処理を終了する。
例に挙げているが、複数の偏角に対応する複数の着目点について、図16のフローチャートで示すデータ処理を行えば、より精度が高まることは言うまでもない。
察を継続すべきか否かを判定するための判定処理については、図15のフローチャートに示したものと同様のものを用いることが可能である。
10・・・3次元レーザースキャナ
20・・・パーソナルコンピューター
25・・・設計データ
35・・・プリズムターゲット
40・・・反射シートターゲット
50・・・トータルステーション
60・・・パーソナルコンピューター
Claims (7)
- 3次元レーザースキャナによってトンネル内空の内空変位を測定する方法であって、
トンネル内空における位置座標が既知である点にレーザースキャナ用ターゲットを取り付けるターゲット取り付け工程と、
前記レーザースキャナ用ターゲットを含むトンネル内空を3次元レーザースキャナによってスキャンすることでスキャンデータを取得するスキャンデータ取得工程と、
前記スキャンデータから着目トンネル断面における内空形状ラインを取得する内空形状ライン取得工程と、
前記内空形状ライン取得工程で取得された内空形状ラインに基づく所定の値を算出する所定値算出工程と、
第1のタイミングで取得されたスキャンデータに基づいて前記所定値算出工程で算出された所定値と、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで取得されたスキャンデータに基づいて前記所定値算出工程で算出された所定値との差分によって、トンネル内空変位を算出する内空変位算出工程と、からなることを特徴とする内空変位測定方法。 - 3次元レーザースキャナによってトンネル内空の内空変位を測定する方法であって、
トンネル内空における位置座標が既知である点にレーザースキャナ用ターゲットを取り付けるターゲット取り付け工程と、
前記レーザースキャナ用ターゲットを含むトンネル内空を3次元レーザースキャナによってスキャンすることでスキャンデータを取得するスキャンデータ取得工程と、
前記スキャンデータから着目トンネル断面における内空形状ラインを取得する内空形状ライン取得工程と、
前記内空形状ラインに、トンネル設計データに基づくスプリングライン及びセンターラインを重ね合わせる重ね合わせ工程と、
前記スプリングライン及び前記センターラインの交点から、所定距離離れた前記スプリングライン上の基点と、該基点における前記スプリングラインに対する垂線と前記内空形状ラインとが交わる交点との間の垂線長さを算出する垂線長さ算出工程と、
第1のタイミングで取得されたスキャンデータにより算出された前記垂線長さと、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで取得されたスキャンデータにより算出された前記垂線長さとの差分によって、トンネル内空変位を算出する内空変位算出工程と、からなることを特徴とする内空変位測定方法。 - 3次元レーザースキャナによってトンネル内空の内空変位を測定する方法であって、
トンネル内空における位置座標が既知である点にレーザースキャナ用ターゲットを取り付けるターゲット取り付け工程と、
前記レーザースキャナ用ターゲットを含むトンネル内空を3次元レーザースキャナによってスキャンすることでスキャンデータを取得するスキャンデータ取得工程と、
前記スキャンデータから着目トンネル断面における内空形状ラインを取得する内空形状ライン取得工程と、
前記内空形状ラインに、トンネル設計データに基づくスプリングライン及びセンターラインを重ね合わせる重ね合わせ工程と、
前記スプリングライン及び前記センターラインの交点から、所定距離離れた前記センターライン上の基点と、該基点における前記センターラインに対する垂線と前記内空形状ラインとが交わる交点との間の水平線長さを算出する水平線長さ算出工程と、
第1のタイミングで取得されたスキャンデータにより算出された前記水平線長さと、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで取得されたスキャンデータにより算出された前記水平線長さとの差分によって、トンネル内空変位を算出する内空変位算出工程と、からなることを特徴とする内空変位測定方法。 - 3次元レーザースキャナによってトンネル内空の内空変位を測定する方法であって、
トンネル内空における位置座標が既知である点にレーザースキャナ用ターゲットを取り付けるターゲット取り付け工程と、
前記レーザースキャナ用ターゲットを含むトンネル内空を3次元レーザースキャナによってスキャンすることでスキャンデータを取得するスキャンデータ取得工程と、
前記スキャンデータから着目トンネル断面における内空形状ラインを取得する内空形状ライン取得工程と、
前記内空形状ラインに、トンネル設計データに基づくスプリングライン及びセンターラインを重ね合わせる重ね合わせ工程と、
前記内空形状ライン及び前記スプリングライン及び前記センターラインから所定の区画を導出する所定区画導出工程と、
前記所定区画導出工程によって導出された所定の区画における重心位置を算出する重心位置算出工程と、
第1のタイミングで取得されたスキャンデータにより算出された前記重心位置と、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで取得されたスキャンデータにより算出された前記重心位置との差分によって、トンネル内空変位を算出する内空変位算出工程と、からなることを特徴とする内空変位測定方法。 - 3次元レーザースキャナによってトンネル内空の内空変位を測定する方法であって、
トンネル内空における位置座標が既知である点にレーザースキャナ用ターゲットを取り付けるターゲット取り付け工程と、
前記レーザースキャナ用ターゲットを含むトンネル内空を3次元レーザースキャナによってスキャンすることでスキャンデータを取得するスキャンデータ取得工程と、
前記スキャンデータから着目トンネル断面における内空形状ラインを取得する内空形状ライン取得工程と、
前記内空形状ライン上における最右端位置と最左端位置とを抽出する端部工程と、
第1のタイミングで取得されたスキャンデータに基づいた前記内空形状ライン上の天端位置を抽出する第1天端部工程と、
前記第1天端部工程によって抽出された天端位置から、最右端位置と最左端位置とを結ぶ線分に垂線を下ろし求められる交点と、前記線分とで極座標を定義する第1定義工程と、前記第1定義工程で定義された極座標における所定偏角である内空ライン上の位置を算出する第1所定偏角位置算出工程と、
前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで取得されたスキャンデータに基づいた前記内空形状ライン上の天端位置を抽出する第2天端部工程と、
前記第2天端部工程によって抽出された天端位置から、最右端位置と最左端位置とを結ぶ線分に垂線を下ろし求められる交点と、前記線分とで極座標を定義する第2定義工程と、前記第2定義工程で定義された極座標における所定偏角である内空ライン上の位置を算出する第2所定偏角位置算出工程と、
前記第1所定偏角位置算出工程により算出された位置と、前記第2所定偏角位置算出工程により算出された位置との差分によって、トンネル内空変位を算出する内空変位算出工程と、からなることを特徴とする内空変位測定方法。 - 3次元レーザースキャナによってトンネル内空の内空変位を測定する方法であって、
トンネル内空における位置座標が既知である点にレーザースキャナ用ターゲットを取り付けるターゲット取り付け工程と、
前記レーザースキャナ用ターゲットを含むトンネル内空を3次元レーザースキャナによってスキャンすることでスキャンデータを取得するスキャンデータ取得工程と、
前記スキャンデータから着目トンネル断面における内空形状ラインを取得する内空形状ライン取得工程と、
前記内空形状ライン上における最右端位置と最左端位置とを抽出する端部工程と、
前記端部工程で抽出された最右端位置と最左端位置の中間点と、最右端位置と最左端位置を結ぶ線分とで極座標を定義する定義工程と、
前記定義工程で定義された極座標における所定偏角である内空ライン上の位置を算出する所定偏角位置算出工程と、
第1のタイミングで取得されたスキャンデータに基づいて前記所定偏角位置算出工程で算出された位置と、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで取得されたスキャンデータに基づいて前記所定偏角位置算出工程で算出された位置との差分によって、トンネル内空変位を算出する内空変位算出工程と、からなることを特徴とする内空変位測定方法。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の内空変位測定方法を用いてトンネル内空変位を算出することを特徴とする内空変位測定システム。
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