JP2012057591A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

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松栄 上田
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良一 日比野
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Abstract

【課題】還元剤の吸着量を精度良く推定することができるようにする。
【解決手段】触媒モデルにより推定された、尿素の供給停止直前のNH3吸着量と、尿素の供給を停止したときの内燃機関の運転状態の時系列データとに基づいて、尿素の供給を停止している間のNOxの浄化量の時系列データを算出して、尿素の供給を停止している間のNOxの排出量の時系列データを算出する。算出されたNOxの排出量の時系列データと、尿素の供給を停止している間に検出されたNOxの検出値の時系列データとを比較して、推定された、尿素の供給停止直前のNH3吸着量を修正する。修正された尿素の供給停止直前のNH3吸着量の修正量だけ、触媒モデルにより推定された現在のNH3吸着量を補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、排ガスの排出経路におけるNOx還元触媒の上流に還元剤を供給して排ガスを浄化する排ガス浄化装置に関する。
従来より、アンモニアを還元剤とする排気浄化装置において、触媒の劣化や個体差バラツキが生じてもNH3のスリップを抑制しつつNOx浄化率を高く維持するために、浄化率を表現する式の係数を更新する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−196340号公報
しかしながら、上記の特許文献1には、還元剤の吸着量の補正については何も記述されておらず、長時間の使用の場合には、実際の還元剤の吸着量と触媒モデルで推定される吸着量とに差が生じ、正しいNOx浄化率を推定することができなくなる、という問題がある。
また、上記の特許文献1に記載の技術では、係数の更新を施す場合、NH供給を止めて吸着しているNHを全て追い出したあと、尿素添加を施し係数を更新している。このように、吸着しているNHを全て放出する過程を入れているため、この過程の間のNOx浄化は期待できず、場合によっては多量のNOxを排出してしまうことになる。
本発明は、上記事実を考慮して、還元剤の吸着量を精度良く推定することができる排ガス浄化装置を得ることが目的である。
本発明に係る排ガス浄化装置は、排出ガスの排出経路に設けられたNOx還元触媒と、前記排出経路における前記NOx還元触媒の上流に、前記NOx還元触媒で前記排ガスと接触して該排ガスを浄化する還元剤を供給する還元剤供給手段と、前記排出経路における前記NOx還元触媒の下流におけるNOxを検出する検出手段と、内燃機関の運転状態と、前記検出手段によって検出されたNOxの検出値とに基づいて、前記NOx還元触媒に吸着している還元剤の吸着量を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定された前記還元剤の吸着量に応じて、前記還元剤供給手段による供給量を制御する供給制御手段と、前記還元剤供給手段による前記還元剤の供給を停止するように制御する停止制御手段と、前記推定手段によって推定された前記還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量と、前記還元剤供給手段による前記還元剤の供給を停止したときに前記検出手段によって検出されたNOxの検出値の時系列データと、前記還元剤の供給を停止したときの前記内燃機関の運転状態の時系列データに基づいて、前記推定手段によって推定された現在の前記還元剤の吸着量を補正する補正手段と、を含んで構成されている。
本発明に係る排ガス浄化装置では、還元剤供給手段によって、排出経路におけるNOx還元触媒の上流に、NOx還元触媒で排ガスと接触して該排ガスを浄化する還元剤を供給する。また、検出手段によって、排出経路におけるNOx還元触媒の下流におけるNOxを検出する。
そして、推定手段によって、内燃機関の運転状態と、検出手段によって検出されたNOxの検出値とに基づいて、NOx還元触媒に吸着している還元剤の吸着量を推定し、供給制御手段によって、推定手段によって推定された還元剤の吸着量に応じて、還元剤供給手段による供給量を制御する。
そして、停止制御手段によって、還元剤供給手段による還元剤の供給を停止するように制御する。補正手段によって、推定手段によって推定された還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量と、還元剤供給手段による還元剤の供給を停止したときに検出手段によって検出されたNOxの検出値の時系列データと、還元剤の供給を停止したときの内燃機関の運転状態の時系列データに基づいて、推定手段によって推定された現在の前記還元剤の吸着量を補正する。
このように、推定された還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量と、還元剤の供給を停止したときに検出されたNOxの検出値の時系列データと、還元剤の供給を停止したときの内燃機関の運転状態の時系列データに基づいて、推定された現在の還元剤の吸着量を補正することにより、還元剤の吸着量を精度良く推定することができる。
本発明に係る停止制御手段は、検出手段によって検出されるNOxの検出値が所定値以上となるまで還元剤の供給を停止するように還元剤供給手段を制御するようにすることができる。これによって、還元剤の吸着量が0となる前に還元剤の供給を再開することができ、多量のNOxが排出されるのを防止することができる。
本発明に係る排ガス浄化装置は、推定手段によって推定された還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量と、還元剤供給手段による還元剤の供給を停止したときの内燃機関の運転状態の時系列データとに基づいて、還元剤の供給を停止したときのNOxの浄化量の時系列データを算出して、還元剤の供給を停止したときのNOxの排出量の時系列データを算出する時系列データ算出手段と、時系列データ算出手段によって算出されたNOxの排出量の時系列データと、還元剤の供給を停止したときに検出手段によって検出されたNOxの検出値の時系列データとが対応するように、推定手段によって推定された還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量を修正する修正手段とを更に含み、補正手段は、修正手段によって修正された還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量の修正量に基づいて、推定手段によって推定された現在の前記還元剤の吸着量を補正するようにすることができる。
本発明に係る推定手段は、内燃機関の運転状態に基づいて、NOx還元触媒に流入するNOxの流入量を算出し、算出されたNOxの流入量と、検出手段によって検出されたNOxの検出値とに基づいて、NOxの浄化量を算出し、算出されたNOxの浄化量と、還元剤供給手段によって供給された還元剤の供給量とに基づいて、NOx還元触媒に吸着している還元剤の吸着量を推定するようにすることができる。
本発明に係る還元剤供給手段は、排出経路におけるNOx還元触媒の上流に尿素水を供給することにより、還元剤としてのアンモニアを供給するようにすることができる。
本発明に係る還元剤供給手段は、排出経路におけるNOx還元触媒の上流に、還元剤としてのアンモニアを供給するようにすることができる。
以上説明したように本発明に係る排ガス浄化装置は、推定された還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量と、還元剤の供給を停止したときに検出されたNOxの検出値の時系列データと、還元剤の供給を停止したときの内燃機関の運転状態の時系列データに基づいて、推定された現在の還元剤の吸着量を補正することにより、還元剤の吸着量を精度良く推定することができる、という優れた効果を有する。
本発明の本実施形態に係る排ガス浄化装置の概略構成を示す図である。 尿素の添加を停止したときのNOxの排出量の変化を示すグラフである。 本発明の本実施形態に係る排ガス浄化装置のコントローラによる吸着量補正処理ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の本実施形態に係る排ガス浄化装置のコントローラによる吸着量補正処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、車両に搭載された排ガス浄化装置に、本発明を適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る排ガス浄化装置10は、ディーゼルエンジン等の内燃機関12の排気管14中に供給される尿素でNOxを浄化する触媒16と、内燃機関12と触媒16との間の排気管14中に尿素水を噴射して添加するインジェクタ18を有する尿素噴射装置20と、尿素噴射装置20に供給される尿素水を蓄えておく尿素タンク22と、触媒16の下流側の排気管14中に設置されたNOxセンサ24と、触媒16の温度を検出する温度センサ26と、尿素噴射装置20による尿素水の噴射を制御するコントローラ28とを備えている。
触媒16は、NOx還元触媒であり、尿素噴射装置20によって排気管14に供給された尿素水が転換されてアンモニアガスとして排気ガスと共に触媒16に流入される。触媒16では、アンモニアガスにより排気ガス中のNOxが選択的に還元又は分解され、これにより、排気ガス中のNOxガスが浄化されて大気中に放出される。
排気管14には、尿素水を排気管14内に噴射するためのインジェクタ18が設けられており、尿素噴射装置20がコントローラ28によって制御されることにより、インジェクタ18から尿素水が排気管14内に噴射される。
尿素噴射装置20は、尿素タンク22に貯留された尿素水を、吸入管30を介して吸い出すための尿素ポンプ(図示省略)を備えており、尿素ポンプによって吸入管30を介して吸い出された尿素水が、供給管32及びインジェクタ18を介して排気管14に供給される。なお、吸入管30の尿素タンク22側の端部にはフィルタ(図示省略)が設けられており、フィルタによって異物等が除去されて排気管14に尿素水が供給されるようになっている。
NOxセンサ24は、排気管14の触媒16下流側において、NOx濃度を検出する。
コントローラ28は、CPU、RAM、ROMを備えたマイクロコンピュータで構成されている。ROMには、尿素噴射装置20を制御するためのプログラムや、後述する吸着量補正処理ルーチンを実行するためのプログラム、NH3転換量と尿素水噴射量の関係を表すマップ、エンジンの運転状態と排出NOx量の関係を表わすマップ、各種データ等が記憶されており、RAMは、ROMに記憶されたプログラム等を展開して実行するための作業エリアとして機能する。
また、コントローラ28は、内燃機関12に接続されており、内燃機関12に設けられた、内燃機関12の運転状態(負荷、回転数など)を検出する運転状態センサから、内燃機関の負荷及び回転数を取得する。
また、コントローラ28は、尿素噴射装置20、NOxセンサ24、及び温度センサ26に接続されており、コントローラ28には、NOxセンサ24及び温度センサ26の検出結果が入力され、各センサの検出結果に基づいて、尿素噴射装置20が制御される。
ここで、コントローラ28によって尿素噴射装置20を制御する原理について説明する。
まず、コントローラ28は、ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF、図示省略)内に堆積したすす等を除去するために、ディーゼルエンジンの運転状態を変化させることで高温の排出ガスが排気管14に導入された時、触媒16が高温状態(例えば、400℃)になる。この時、触媒16に吸着しているNH3を全て放出したとして、NH3吸着量を0とする。そして、コントローラ28は、尿素噴射装置20による尿素水の供給を開始すると共に、内燃機関12の負荷、エンジン回転数、尿素水の供給量、NOxセンサ24の検出値を継続的に取得する。
また、コントローラ28は、触媒のモデルを用いて、触媒16中に現在吸着しているNH3量を推定し、推定されたNH3吸着量に応じて、NH3転換量と尿素水噴射量の関係を表すマップに従って、NH3吸着量が適切な所定範囲内となるような尿素噴射量を算出し、尿素噴射装置20による尿素水の噴射を制御する。これによって、常に高い浄化率でNOxを浄化することができる。
ここで、コントローラ28は、触媒のモデルを用いて、各時刻において、現在のNH3吸着量を以下のように推定する。なお、触媒のモデルを用いたNH3吸着量の推定は、推定手段に対応している。
コントローラ28は、吸着量を0にしてからの内燃機関12の負荷、エンジン回転数の時系列データ、及びその時のエンジンの運転状態と排出NOx量の関係マップに基づいて、触媒16への現在までのNOxの流入量の総和を算出する。また、コントローラ28は、吸着量を0にしてからの尿素水の供給量の時系列データに基づいて、触媒16への現在までのNH3の供給量の総和を算出する。また、コントローラ28は、吸着量を0にしてからのNOxセンサ24の検出値の時系列データに基づいて、触媒16の下流に排出されたNOx排出量の総和を算出する。
そして、コントローラ28は、NOxの流入量の総和とNOx排出量の総和とに基づいて、NOxの浄化量の総和を算出し、NOxの浄化量の総和から、NH3の消費量を算出する。そして、コントローラ28は、NH3の供給量の総和から、NH3の消費量を減算して、現在のNH3吸着量を算出し、推定値とする。
長時間の使用の場合には、実際のNH3吸着量と上記のように推定されたNH3吸着量とに差が生じ、NH3吸着量が適切な所定範囲内となるように制御することが困難となる。
そこで、本実施の形態では、コントローラ28によって、以下に説明するように、吸着量の推定値を補正する。
内燃機関12の運転が定常状態であり、所定量以上にNH3が吸着している場合、コントローラ28は、一度、NH3の添加(尿素水の噴射)を停める。そして、コントローラ28は、内燃機関12の運転状態、触媒温度、排出されるNOx量等のデータを収集し、NOxセンサ24による検出値が所定値以上となるまで収集する。なお、排出されるNOx量は、NOxセンサ24の検出値に基づいて求められる。また、NOxセンサ24による検出値が所定値以上となると、コントローラ28は、NH3の添加を再開させる。
コントローラ28は、収集されたデータを基に、以下の(1)式〜(4)式に従って、NH3の添加を停止した期間の各時刻における、NOxの浄化量を計算する。以下の(1)式〜(3)式は、NOx浄化の3つの総括反応を示している。
d[NO]/dt=k*[NO][O2][NH3]α ・・・(1)
d[NOx]/dt=k*[NO][NO2][NH3]β ・・・(2)
d[NO2]/dt=k*[NO2][NH3]γ ・・・(3)
ここで、k、k、kは、以下の(4)式に示すアレニウスの形の式を用いて計算されている。
=A*exp(−E/RT) ・・・(4)
ここでA、Eは定数である。また、[NO]、[NO2]、[O2]はNO、NO2、O2の濃度であり、内燃機関12の運転状態に基づいてマップ等で算出される。[NH3]は、上述したように算出された、吸着したNHの濃度であり、[NOx]は、浄化されたNOxの濃度である。また、α、β、γは定数、Rはガス定数、Tは、温度センサ26によって検出された触媒温度である。
コントローラ28は、NH3の添加を停止した期間の各時刻について、算出したNOxの浄化量と、内燃機関12の運転状態に基づいて算出されるNOxの流入量とに基づいて、浄化されずに排出されたNOxの排出量を算出する。
ここで、ガス温度、NOx濃度、尿素の濃度が一定の状態から尿素の供給を止めた場合、排出されるNOxの時間的な変化は、図2に示すように、吸着していたNH3量に応じて変化する。そこで、本実施の形態では、この変化を利用して、以下に説明するように、触媒モデルが推定しているNH3吸着量と実際のNH3吸着量との差を補正する。
まず、コントローラ28は、NH3の添加を停止した期間について、NOxセンサで検出されたNOxの排出量の時系列データと、上記で算出したNOxの排出量の時系列データとを比較して、その差(例えば、NOx排出量の時系列データの積分値の差分)が大きい場合には、NH3の添加停止直前のNH3吸着量の推定値が間違っていた可能性が高いと判断して、NH3の添加停止直前のNH3吸着量の推定値を修正する。NOxセンサで検出されたNOxの排出量の時系列データに一致するように、NH3の添加停止直前のNH3吸着量の推定値を修正する。コントローラ28は、修正された、NH3の添加停止直前のNH3吸着量の修正量だけ、触媒のモデルを用いて推定された現在のNH3吸着量を補正する。この時、補正されたNH3吸着量が、予め求められた飽和量を超える場合は、飽和量を推定値とし、また、補正されたNH3吸着量が0以下になる場合は、推定値を0とする。
上述したNH3吸着量の推定値の補正は、所定期間毎に繰り返される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
自動車の内燃機関12の運転中に、コントローラ28は、随時、内燃機関12の負荷、エンジン回転数、尿素水の供給量、NOxセンサ24の検出値を取得し、触媒のモデルを用いて、触媒16中に現在吸着しているNH3量を推定する。また、コントローラ28は、推定されたNH3吸着量に応じて、尿素噴射量を随時算出して、尿素噴射装置20による尿素水の噴射を制御し、尿素噴射装置20によって、排気管14に尿素水が噴射される。
また、所定期間毎に、コントローラ28によって、図3、4に示す吸着量補正処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ100において、内燃機関12の運転が、定常状態(例えば、アイドル状態)か否かを判定する。定常状態でないと判定された場合には、吸着量補正処理ルーチンを終了するが、一方、アイドル等、定常状態であると判定された場合、ステップ104において、触媒モデルによる現在のNH3吸着量の推定値を取得する。そして、ステップ106において、上記ステップ104で取得した現在のNH3吸着量の推定値が、事前に設定した閾値以上か否かを判定する。現在のNH3吸着量の推定値が閾値未満である場合、補正が十分働かない可能性が高い為、吸着量補正処理ルーチンを終了する。なお、上記の閾値は、例えば、触媒16の前段にNH3が飽和状態で吸着している状態におけるNH3吸着量に基づいて予め設定しておけばよい。また、飽和状態でのNH3吸着量が非常に多い触媒では、上限値も設け、ステップ106で、現在のNH3吸着量の推定値が上限値以下の場合のみ、ステップ108へ進むようにすることもできる。
上記ステップ106で、現在のNH3吸着量の推定値が閾値以上であると判定された場合、ステップ108で、尿素噴射装置20による尿素水の噴射を停止させる。そして、ステップ110において、各種センサの検出値を取得して、エンジンの運転状態、触媒温度、排出されるNOxの排出量等のデータを収集する。
次のステップ112では、NOxセンサ24によって検出される検出値が閾値以上となったか否かを判断する。これにより、吸着しているNH3がある程度消費され、減少したことを知ることができる。
上記ステップ112で、NOxの検出値が閾値未満であると判定された場合には、上記ステップ110へ戻るが、NOxの検出値が閾値に到達した場合には、ステップ114へ進む。
ステップ114では、尿素噴射装置20による尿素水の噴射を再開させる。次のステップ116では、上記ステップ110で収集したデータ数が、閾値以上であるか否かを判定し、データ数が、閾値未満である場合には、吸着量補正処理ルーチンを終了する。一方、データ数が、閾値以上である場合には、ステップ118において、上記ステップ110で収集したデータに基づいて、NH3の添加を停止した期間の各時刻について、NOxの浄化量を算出し、浄化されずに排出されたNOxの排出量を算出する。
そして、ステップ120において、上記ステップ110で収集したデータのNOx排出量の時系列データと、上記ステップ118で算出されたNOxの排出量の時系列データとを比較して、各時系列データの積分値の差分が閾値以上であるか否かを判定する。差分が閾値以上である場合には、ステップ122において、NH3の添加停止直前のNH3吸着量の推定値を修正して、上記ステップ118へ戻り、時系列データを再計算する。
この時、上記ステップ118で算出されたNOxの排出量の時系列データの方が多い場合には、NH3の添加停止直前のNH3吸着量の推定値を増やすように修正し、算出されたNOxの排出量の時系列データの方が少ない場合には、NH3の添加停止直前のNH3吸着量の推定値を減らすように修正して、時系列データを再計算する。
一方、上記ステップ120で、差分が閾値未満であると判定された場合には、計測されたNOx排出量と算出されたNOx排出量がほぼ等しくなったと判断し、ステップ124へ移行する。
ステップ124では、上記ステップ122における修正があったか否かを判定し、修正がなかったと判定された場合には、現在のNH3吸着量の推定値を補正せずに、吸着量補正処理ルーチンを終了する。一方、上記ステップ122における修正があったと判定された場合には、ステップ126において、修正された、NH3の添加停止直前のNH3吸着量の修正量だけ、触媒モデルによる現在のNH3吸着量の推定値を補正して、吸着量補正処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る排ガス浄化装置によれば、推定された尿素の供給停止直前のNH3の吸着量と、尿素の供給を停止している間に検出されたNOxの検出値の時系列データと、尿素の供給を停止している間の内燃機関の運転状態の時系列データとに基づいて、推定された現在のNH3の吸着量を補正することにより、NH3の吸着量を精度良く推定することができる。
また、ガス温度、NOx濃度、尿素(NH3)の濃度が一定の状態から尿素の供給を止めた場合に、排出されるNOxの時間的な変化は、吸着していたNH3量に応じて変化するため、この変化を利用して、触媒モデルが推定しているNH3吸着量と実際のNH3吸着量との差を補正して、NH3の吸着量を正確に推定することにより、アンモニアの排出をなくし、常に高い浄化率でNOxを浄化することができる。
また、NH3吸着量を推定する場合、一旦、尿素供給を止めるが、全部の吸着NH3が触媒表面上からなくなる前に、尿素の供給を再開することができるため、多量のNOxが排出されるのを防止することができる。
なお、上記の実施の形態では、尿素水を排気管に噴射する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、アンモニアガスを排気管に直接供給するようにしてもよい。この場合には、コントローラによって、アンモニア供給装置によるアンモニアガスの供給量を制御するようにすればよい。
また、本実施例では、エンジンから排出されるNOx(NO、NO2)を、エンジンの運転状態と排出NOx量との関係マップから導出する方法を用いたが、触媒16の上流側の排気菅14にNOxセンサーを設け、Noxセンサーでの計測値を利用してもよい。
10 排ガス浄化装置
12 内燃機関
14 排気管
16 触媒
18 インジェクタ
20 尿素噴射装置
24 NOxセンサ
26 温度センサ
28 コントローラ

Claims (6)

  1. 排出ガスの排出経路に設けられたNOx還元触媒と、
    前記排出経路における前記NOx還元触媒の上流に、前記NOx還元触媒で前記排ガスと接触して該排ガスを浄化する還元剤を供給する還元剤供給手段と、
    前記排出経路における前記NOx還元触媒の下流におけるNOxを検出する検出手段と、
    内燃機関の運転状態と、前記検出手段によって検出されたNOxの検出値とに基づいて、前記NOx還元触媒に吸着している還元剤の吸着量を推定する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された前記還元剤の吸着量に応じて、前記還元剤供給手段による供給量を制御する供給制御手段と、
    前記還元剤供給手段による前記還元剤の供給を停止するように制御する停止制御手段と、
    前記推定手段によって推定された前記還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量と、前記還元剤供給手段による前記還元剤の供給を停止したときに前記検出手段によって検出されたNOxの検出値の時系列データと、前記還元剤の供給を停止したときの前記内燃機関の運転状態の時系列データに基づいて、前記推定手段によって推定された現在の前記還元剤の吸着量を補正する補正手段と、
    を含む排ガス浄化装置。
  2. 前記停止制御手段は、前記検出手段によって検出されるNOxの検出値が所定値以上となるまで前記還元剤の供給を停止するように前記還元剤供給手段を制御する請求項1記載の排ガス浄化装置。
  3. 前記推定手段によって推定された前記還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量と、前記還元剤供給手段による前記還元剤の供給を停止したときの前記内燃機関の運転状態の時系列データとに基づいて、前記還元剤の供給を停止したときのNOxの浄化量の時系列データを算出して、前記還元剤の供給を停止したときのNOxの排出量の時系列データを算出する時系列データ算出手段と、
    前記時系列データ算出手段によって算出されたNOxの排出量の時系列データと、前記還元剤の供給を停止したときに前記検出手段によって検出されたNOxの検出値の時系列データとが対応するように、前記推定手段によって推定された前記還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量を修正する修正手段とを更に含み、
    前記補正手段は、前記修正手段によって修正された前記還元剤の供給停止直前の還元剤の吸着量の修正量に基づいて、前記推定手段によって推定された現在の前記還元剤の吸着量を補正する請求項1又は2記載の排ガス浄化装置。
  4. 前記推定手段は、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記NOx還元触媒に流入するNOxの流入量を算出し、前記算出されたNOxの流入量と、前記検出手段によって検出されたNOxの検出値とに基づいて、NOxの浄化量を算出し、前記算出されたNOxの浄化量と、前記還元剤供給手段によって供給された還元剤の供給量とに基づいて、前記NOx還元触媒に吸着している還元剤の吸着量を推定する請求項1〜請求項3の何れか1項記載の排ガス浄化装置。
  5. 前記還元剤供給手段は、前記排出経路における前記NOx還元触媒の上流に尿素水を供給することにより、前記還元剤としてのアンモニアを供給する請求項1〜請求項4の何れか1項記載の排ガス浄化装置。
  6. 前記還元剤供給手段は、前記排出経路における前記NOx還元触媒の上流に、前記還元剤としてのアンモニアを供給する請求項1〜請求項4の何れか1項記載の排ガス浄化装置。
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