JP2012057310A - 掘削ビット - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲージチップの削孔性能の高さを長期に亙って維持する。
【解決手段】ビット軸線Oを中心としたビット本体1先端部外周のゲージ面2Bに、先端側に向かうに従い外周側にチップ中心線Cが傾斜するゲージチップ3Bが植設され、ゲージチップ3Bの先端部には、チップ中心線Cに沿った断面が先端側に向かうに従い曲率半径が段階的に小さくなる凸曲線状をなす少なくとも2段の凸曲面部3b、3cが形成され、ビット軸線Oを中心として凸曲面部3b、3cにビット本体1の外周側から接する仮想円筒面の直径は、チップ中心線C方向最後端の第1凸曲面部3bの第1仮想円筒面P1の直径D1と、そのチップ中心線C方向先端側に隣接する第2凸曲面部3cの第2仮想円筒面P2の直径D2とが、ゲージ面2Bの後端縁の直径D0より大きくされるとともに、直径D1が直径D2以上とされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、削岩機等に取り付けられて地盤や岩盤の掘削に用いられる掘削ビットに関するものである。
この種の掘削ビットとして、特許文献1には、鋼製台金の頭部に超硬チップの刃体を設けてなるロックビットにおいて、超硬チップの刃体が、台金に埋設される円柱状の取り付け部と、該取り付け部の上端部に形成された穿孔部とからなり、この穿孔部が、先端側ほど順次曲率半径が小さくなるが半径が少なくとも1mm以上の半球帯を複数個積み重ねた形状に形成されているものが記載されている。
特許文献1によれば、このようなロックビットでは、刃体の穿孔部が形状的に最も強靭で、かつ対摩耗性に優れる半球体であるので、強度的に優れており、また、刃体が半球体であるので、どの方位で岩盤に当たってもその半径が変わらず、穿孔速度の低下が生じにくく、さらに、穿孔部が上側が次第に径が小さくなるような複数の半球体を積み重ねた形状となっているので、全体的には先端部の径が次第に小さくなるような形状となり、穿孔速度を大きくすることができるとされている。
また、特に、最外側の刃体(ゲ−ジボタン)は、取り付け部の軸芯をビットの軸芯に対し25〜50度外向きに傾斜させるとともに、積み重ねられる半球体の回転対称軸を外向きに傾斜させておくことにより、外周部のチップ体積を増大させ、摩耗変形を減少させて穿孔速度低下に対する抵抗性を向上させることができるとの記載も特許文献1にはなされている。
特開平7−293173号公報
ところで、このような掘削ビットでは、上記最外側の刃体すなわちゲージチップは、その先端部が地盤や岩盤を掘削して削孔を形成することにより摩耗してゆくとともに、こうして形成された削孔の内周面に、台金すなわちビット本体の外周側を向く部分が摺接することにより、この内周面を拡げるように掘削しつつ、自身はこの外周側を向く部分からも摩耗してゆく。
しかしながら、上記特許文献1に記載の掘削ビット、特にゲージチップの積み重ねられる半球体の回転対称軸をビット本体の外向きに傾斜させたものでは、先端部の半球体がビット本体の外周側にも突き出して削孔の内周面に摺接することになるため、ゲージチップはこの先端部の半球体が先端側からも外周側からも摩耗してゆくことになる。このため、先端部の径の小さな半球体による削孔性能の高さが長続きせず、早期に削孔速度が低下してしまうおそれがあった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、ゲージチップの削孔性能の高さを長期に亙って維持することが可能な掘削ビットを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、ビット軸線を中心とした外形略円柱状のビット本体の先端部外周に、外周側に向かうに従い後端側に向けて傾斜するゲージ面が形成され、このゲージ面に、先端側に向かうに従い外周側に向けてチップ中心線が傾斜するようにゲージチップが植設された掘削ビットにおいて、上記ゲージ面から突出する上記ゲージチップの先端部には、上記チップ中心線に沿った断面が先端側に向かうに従い曲率半径が段階的に小さくなる凸曲線状をなす少なくとも2段の凸曲面部が形成されており、上記ビット軸線を中心としてこれらの凸曲面部に上記ビット本体の外周側から接する仮想円筒面の直径は、上記チップ中心線方向最後端の第1凸曲面部に接する第1仮想円筒面の直径D1と、この第1凸曲面部の上記チップ中心線方向先端側に隣接する第2凸曲面部に接する第2仮想円筒面の直径D2とが、上記ゲージ面の後端縁の直径D0よりも大きくされているとともに、上記第1仮想円筒面の直径D1が上記第2仮想円筒面の直径D2以上とされていることを特徴とする。
このように構成された掘削ビットでは、まず、ビット本体のゲージ面から突出するゲージチップの先端部において、少なくとも2段すなわち複数段の凸曲面部が、そのチップ中心線に沿った断面が先端側に向かうに従い曲率半径が段階的に小さくなる凸曲線状をなしており、つまり最先端の凸曲面部の上記曲率半径が最も小さくなるので、地盤や岩盤に応力を集中させやすくなって破砕性を高めることができ、削孔性能の向上を図ることができる。また、このうちチップ中心線方向最後端の第1凸曲面部とその先端側に隣接する第2凸曲面部とは、その上記仮想円筒面(第1、第2仮想円筒面)の直径D1、D2がビット本体のゲージ面後端縁の直径D0よりも大きくされているので、削孔の内周面を掘削する際にビット本体が先に摩耗することはない。
そして、その一方で、チップ中心線方向後端側の第1凸曲面部は、その上記第1仮想円筒面の直径D1が先端側に位置する第2凸曲面部の上記第2仮想円筒面の直径D2以上とされており、従ってこれら第1、第2凸曲面部の間では、D1>D2の場合には、後端側の第1凸曲面部が削孔の内周面に摺接して掘削しつつ先に摩耗してゆくことになる。ここで、この第1凸曲面部はチップ中心線に沿った断面がなす凸曲線の曲率半径が大きくて耐摩耗性が高いため、第1凸曲面部の外周側からの摩耗が第2凸曲面部に至るのを抑制することができる。また、たとえD1=D2の場合でも、こうして第1凸曲面部の耐摩耗性が高いことによって第2凸曲面部の摩耗も抑制されるので、これにより、先端側の第2凸曲面部による上述のような削孔性能の高さは長期的に維持したまま掘削を行うことが可能となる。
なお、ゲージチップの先端部に3段以上の凸曲面部を形成した場合、上記第2凸曲面部の先端側に隣接する第3凸曲面部以降の凸曲面部は、これらの凸曲面部に外周側から接する仮想円筒面の直径が先端側の凸曲面部ほど小さくなっているのが望ましいが、そのチップ中心線に沿った断面がなす凸曲線の曲率半径が先端側の凸曲面部ほど小さくなっていれば、必ずしも仮想円筒面の直径は先端側ほど小さくなっていなくてもよい。
これは、たとえ第3以降の凸曲面部に接する第3以降の仮想円筒面の直径が第1、第2仮想円筒面の直径D1、D2よりも大きくされていて、これら第3以降の凸曲面部が先に摩耗したとしても、結果的に最後に残る第1、第2凸曲面部では上述のように第1凸曲面部の外周側からの摩耗が抑えられることにより、第2凸曲面部による高い削孔性能を長期的に維持することができるからである。
一方、上記第1仮想円筒面の直径D1が上記第2仮想円筒面の直径D2よりも大きくされている場合には、上記第1凸曲面部と上記第2凸曲面部との境界部に上記ビット本体の外周側から接する仮想円筒面の直径D3は、上記第2仮想円筒面の直径D2よりもさらに小さくされていることが望ましい。直径D1、D2がD1>D2である場合、第1、第2凸曲面部が外周側から摩耗してゆくときには第1凸曲面部が外周側から摩耗してゆくが、直径D2、D3をD2>D3とすることにより、第1仮想円筒面のビット軸線に対する直径D1が第2仮想円筒面の直径D2に達したときに、上記境界部を経て連続的に摩耗するのではなく、先に第2凸曲面部が削孔の内周面に摺接してこれを掘削しながら外周側から摩耗してゆくことになるので、ビット本体外周側に曲率半径の小さな断面凸曲線状の形状が維持された第2凸曲面部によって削孔内周面の掘削を行うことができ、この内周面の掘削においても高い削孔性能を回復することが可能となる。
なお、上記第1仮想円筒面の直径D1と上記第2仮想円筒面の直径D2との比率D1/D2は100%〜105%の範囲とされるのが望ましい。これら第1、第2仮想円筒面の直径の比率D1/D2が100%よりも小さいと、第2凸曲面部画題1凸曲面部よりも外周側に突出することになってしまって外周側の摩耗も第2凸曲面部から始まってしまい、上述のようなこの第2凸曲面部による高い削孔性能を長期的に維持することができなくなる一方、限られた大きさのゲージチップにおいて、逆にこれら第1、第2仮想円筒面の直径D1、D2の比率を上記範囲より大きくするには、第2凸曲面部の断面がなす凸曲線の曲率半径を小さくして、この第2凸曲部自体を小さくしなければならず、外周側からの摩耗が第2凸曲面部に達する前に先端側からの摩耗で第2凸曲面部が摩滅してしまうおそれがある。
以上説明したように、本発明によれば、ゲージチップにおいて耐摩耗性と高い削孔性能とを両立することができ、これにより長期に亙って効率的な掘削を安定して行うことが可能となる。
本発明の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態の側面図である。 図1に示す実施形態の正面図である。 図1に示す実施形態の断面図である。 図1に示す実施形態の先端部の拡大断面図である。
図1ないし図5は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態においてビット本体1は、鋼材等により形成されてその外形がビット軸線Oを中心とした略円柱状をなしている。具体的に、本実施形態ではビット本体1の外形は、その後端部(図1において左上側部分、図2および図4においては左側部分)から先端部(図1において右下側部分、図2および図4においては右側部分)に向けて、外径が一定の小径部1Aから先端側に向けて外径が漸次大きくなるテーパ部1Bを経て小径部1Aよりも僅かに大きな一定外径とされた大径部1Cに至り、次いで先端側に向かうに従い外径が漸次小さくなった後にビット軸線Oに沿った断面が凹曲線をなすようにして外径が大きくなるくびれ部1Dを介して、このくびれ部1Dからさらに先端側に向かうに従い外径が大きくなる拡径部1Eがビット本体1の先端面2に交差するように形成されており、この先端面2と拡径部1Eとの交差稜線の位置でビット本体1は最大外径D0となる。
この先端面2は、その中央部がビット軸線Oを中心とする円形で該ビット軸線Oに垂直な平坦面2Aとされるとともに、この平坦面2A外周側のビット本体1先端部外周において上記拡径部1Eと交差する部分は、外周側に向かうに従い後端側に向けて傾斜するゲージ面2Bとされている。なお、このゲージ面2Bがビット軸線Oに沿った断面において平坦面2Aに対してなす傾斜角は30°〜40°の範囲とされている。そして、これら先端面2の平坦面2Aとゲージ面2Bとには、それぞれ超硬合金等の硬質材料よりなる掘削チップ3が植設されており、平坦面2Aに植設された掘削チップ3はフェイスチップ3Aとされるとともに、ゲージ面2Bに植設された掘削チップ3がゲージチップ3Bとされる。
なお、ビット本体1の上記拡径部1E外周面には、先端面2のゲージ面2B外周からくびれ部1D先端側にかけて、繰り粉の排出溝4がビット軸線O方向に延びるように形成されている。この排出溝4は、本実施形態では、周方向に幅広の複数(2つ)の排出溝4Aと幅狭の複数(3つ)の排出溝4Bとが、周方向に間隔を開けて形成されたものとされており、ゲージチップ3Bはゲージ面2Bにおける各排出溝4の間において周方向に排出溝4と交互に配設されている。
また、ビット本体1の後端面から先端側に向けては、ビット軸線O回りの回転力と該ビット軸線O先端側に向けての推力および打撃力を当該掘削ビットに与えるロッドがねじ込まれて連結される雌ネジ孔5が、上記大径部1C部分に孔底が位置するように形成されていて、こうして連結されたロッドから与えられる上記回転力、推力および打撃力が上記掘削チップ3に伝えられることにより、地盤や岩盤が掘削されて削孔が形成される。
さらに、この雌ネジ孔5の孔底からは、ビット軸線Oに沿って吐出孔5Aが先端側に向けてくびれ部1Dと拡径部1Eとの境界辺りまで穿設されていて、この吐出孔5Aからは先端側に向かうに従い外周側に向けて傾斜するように複数のブローホール5Bが分岐させられて、先端面2の平坦面2Aと排出溝4のうち少なくとも1つずつの排出溝4A、4Bとに開口させられており、上記ロッド内を通して供給されたエアー等の流体が吐出口5Aからブローホール5Bを介して吐出させられて、掘削で生じた繰り粉を削孔の後方側に排出するようになされている。
一方、上記フェイスチップ3Aとされる掘削チップ3とゲージチップ3Bとされる掘削チップ3とは、本実施形態では略同形状とされていて、その後端部がチップ中心線Cを中心とした円柱状をなす植設部3aとされ、この植設部3aが、ビット本体1の先端面2の上記平坦面2Aとゲージ面2Bとにそれぞれ垂直に形成された断面円形の植設孔2aに圧入等により固着されることで、フェイスチップ3Aとゲージチップ3Bとは、それぞれそのチップ中心線Cを平坦面2Aとゲージ面2Bとに垂直にして植設されている。従って、フェイスチップ3Aのチップ中心線Cはビット軸線Oに平行とされ、またゲージチップ3Bのチップ中心線Cは先端側に向かうに従い外周側に向かうように傾斜させられることになる。
さらに、これらの掘削チップ3のうち少なくともゲージチップ3Bの先端部には、チップ中心線Cに沿った断面が先端側に向かうに従い曲率半径が段階的に小さくなる凸曲線状をなす少なくとも2段の凸曲面部が形成されており、本実施形態では第1、第2の2段の凸曲面部3b、3cが形成されている。なお、本実施形態ではフェイスチップ3Aの先端部にも同様に第1、第2の2段の凸曲面部3b、3cが形成されている。
これらの第1、第2凸曲面部3b、3cは、例えば特許文献1に記載された刃体と同様に、先端側の第2凸曲面部3cが後端側の第1凸曲面部3bよりも半径の小さなともに半球状とされたものを、その中心がともにチップ中心線C上に位置するようにして重ね合わされたような形状をなすものであって、第1、第2凸曲面部3b、3cが重なり合う円周状の境界部3dは、チップ中心線Cに沿った断面が凹曲線をなす凹曲面部によって滑らかに連続するようにされている。ただし、このうち第2凸曲面部3cは半球よりも小さな球状とされている。
そして、このように先端部に2段の第1、第2凸曲面部3b、3cが形成されたゲージチップ3Bが、上述のようにそのチップ中心線Cをビット本体1の先端側に向かうに従い外周側に向かうように傾斜させていることにより、このゲージチップ3B先端部の第1、第2凸曲面部3b、3cもビット本体1の外周側に傾けられて、そのビット軸線Oからの最大外径がビット本体1の上記最大外径つまり先端面2のゲージ面2B後端縁の拡径部1Eとの交差稜線の直径D0よりも僅かに大きくなるようにされている。
すなわち、ビット軸線Oを中心としてゲージチップ3Bのこれら第1、第2凸曲面部3b、3cにビット本体1の外周側から接する仮想円筒面を想定したとき、図5に示すように第1凸曲面部3bに接する第1仮想円筒面P1の直径D1と第2凸曲面部3cに接する第2仮想円筒面P2の直径D2とが、ビット本体1の最大外径であるゲージ面2B後端縁の直径D0よりも大きくされている。そして、さらにゲージチップ3Bの第1、第2凸曲面部3b、3c間においては、上記第1仮想円筒面P1の直径D1が第2仮想円筒面P2の直径D2以上とされており、本実施形態では図5に示すように直径D1が直径D2よりも大きくされている。
なお、本実施形態では、これら第1、第2凸曲面部3b、3cの外径の比率、つまり上記第1仮想円筒面P1の直径D1と第2仮想円筒面P2の直径D2との比率D1/D2は100%〜105%の範囲とされている。また、第1、第2凸曲面部3b、3cの外径とビット本体1の最大外径である上記直径D0との比率は、第1仮想円筒面P1の直径D1との比率D1/D0が102%〜105%の範囲とされるのが望ましく、第2仮想円筒面P2の直径D2との比率D2/D0は100%を超えて105%以下の範囲とされるのが望ましい。
一方、本実施形態では、上述のようにチップ中心線Cに沿った断面が凹曲線をなす凹曲面部によって滑らかに連続するようにされた第1、第2凸曲面部3b、3cの境界部3dにビット本体1の外周側から接する仮想円筒面P3の直径D3は、本実施形態の掘削ビットで最大外径とされる第1凸曲面部3bの直径D1よりは小さく、さらに第2凸曲面部3cに接する仮想円筒面P2の直径D2よりも小さくされている。
すなわち、ゲージチップ3Bの先端部のビット軸線Oに対して外周側を向く部分は、先端側に向けて、少なくとも第1凸曲面部3bにおいて最も外周側に凸となって上記最大の直径D1となった後、内周側に後退して境界部3dにおいて直径D3となり、さらに先端側に向けて第2凸曲面部3cにおいて再び外周側に凸となって、上記直径D1よりも小さいか等しい上記直径D2となり、しかる後にゲージチップ3B最先端のチップ中心線Cに至るようにされている。
このような構成の掘削ビットによれば、まずゲージチップ3Bの先端部が、先端側に向けて曲率半径が段階的に小さくなる複数段の凸曲面部3b、3cが形成されており、すなわちビット本体1に植設される植設部3aの半径に対してゲージチップ3B最先端の第2凸曲面部3cの曲率半径(半径)を小さくすることができるので、例えばこの先端部が植設部3aの半径と等しい半径の単一の半球状とされた一般的なボタンチップと比べ、地盤や岩盤への応力集中を生じさせやすくなる。このため、高い破砕性を得ることができて削孔性能を向上させることができ、効率的な掘削を行うことが可能となる。
その一方で、ゲージチップ3B先端部の後端側の第1凸曲面部3bにおいては、この第1凸曲面部3bに外周側から接する第1仮想円筒面P1の直径D1が、ビット本体1の最大外径D0やゲージチップ3Bの境界部3dに接する仮想円筒面P3の直径D3よりも大きく、また第2仮想円筒面P2の直径D2に対しても等しいか、これより大きくされているので、上記ゲージチップ3B最先端の第2凸曲面部3cやフェイスチップ3Aによって形成された削孔の内周面には、まず少なくともこの第1凸曲面部3bが摺接して該内周面を掘削してゆき、自身は摩耗してゆくことになる。
ところが、この第1凸曲面部3bは、そのチップ中心線Cに沿った断面がなす凸曲線の曲率半径が第2凸曲面部3cよりも大きくされていて、第2凸曲面部3cのような地盤や岩盤への応力集中は小さい反面、表面が緩やかに湾曲していて自身への応力や負荷の集中も小さく、高い耐摩耗性を確保することができる。従って、そのような第1凸曲面部3bが削孔の内周面に摺接することにより、この内周面との摺接によるゲージチップ3Bの摩耗を抑制して第2凸曲面部3cによる上述のような高い破砕性を長期に亙って維持することが可能となる。
また、たとえ第1、第2仮想円筒面P1、P2の直径D1、D2が等しくても、こうして第1凸曲面部3bの上記断面がなす凸曲線の曲率半径が第2凸曲面部3cより大きくされているのに伴い、図3に示すように軸線O方向先端側から見たときにも、第1凸曲面部3bの曲率半径が第2凸曲面部3cよりも大きくされて、第2凸曲面部3cが第1凸曲面部3bに内接するように配設することができる。このため、削孔の内周面には専ら第1凸曲面部3bが摺接することになって、第2凸曲面部3cの早期の摩耗は抑制することが可能となる。
そして、これら第1、第2凸曲面部3b、3cに接する第1、第2仮想円筒面P1、P2の直径D1、D2がビット本体1の最大外径D0よりも大きくされており、従って、上述のように第1凸曲面部3bによってゲージチップ3Bの摩耗が長期に亙って抑制された後、あるいはこれと同時に第2凸曲面部3cが削孔の内周面に摺接することになり、ビット本体1が摺接するのはさらにその後になる。このため、上記構成の掘削ビットによれば、このビット本体1の摩耗により、例えば先端側に向かうに従い外径が大きくなる拡径部1Eが逆に先端側に向かうに従い外径が小さくなる逆テーパとなって掘削不可能となるのを抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態では、上述のように第1凸曲面部3bの第1仮想円筒面P1の直径D1の次に第2凸曲面部3cの第2仮想円筒面P2の直径D2が大きくされた上で、これら第1、第2凸曲面部3b、3cの境界部3dに外周側から接する仮想円筒面P3の直径D3は,これらの直径D1、D2より小さくされている。従って、本実施形態では、第1凸曲面部3bが摩耗した後に第2凸曲面部3cが摩耗することになるが、この第2凸曲面部3cが摩耗し始める際には、第1凸曲面部3bから連続して摩耗が進行するのではなく、境界部3dを飛び越えて第2凸曲面部3cが削孔の内周面に摺接することにより、この内周面を掘削しつつ自身が摩耗してゆくことになる。
このため、第1凸曲面部3bの摩耗が境界部3dを経て第2凸曲面部3cに連続してゆく場合のようにゲージチップ3Bによる削孔内周面の掘削の切れ味が徐々に鈍ってゆくのではなく、第1凸曲面部3bが摩耗して第2凸曲面部3cが掘削し始めるときには、未摩耗の曲率半径の小さな第2凸曲面部3cの外周側を向く部分が掘削に用いられることになる。従って、こうして第2凸曲面部3cにより削孔内周面が掘削されるときにはゲージチップ3Bによる切れ味が回復されるので、本実施形態の掘削ビットによれば一層効率的な地盤や岩盤の掘削を促すことができる。
なお、上述のように先端側の凸曲面部ほど曲率半径が段階的に小さくされた掘削チップ3では、例えば地盤や岩盤の性状によって所望の削孔性能を得ることができないことが判明した際には、その先端部を再研磨して地盤や岩盤の性状に応じた形状に修正することも可能である。すなわち、掘削チップ3の上記形状よりも高い耐摩耗性を要する地盤や岩盤を掘削する場合には、第2凸曲面部3cを再研磨して先端部全体を曲率半径の大きな第1凸曲面部3bによりボタンチップ状に形成すればよく、逆により高い破砕性が要求される場合には、第1凸曲面部3bの表面を第2凸曲面部3cに滑らかに連なるチップ中心線Cを中心とした円錐台面状等に再研磨して、いわゆるスパイク状や砲弾状に先端部を形成すればよい。
ここで、上述のように第1凸曲面部3bに接する第1仮想円筒面P1の直径D1と,これよりも小さな第2凸曲面部3cに接する第2仮想円筒面P2の直径D2との比率D1/D2は、本実施形態のように100%〜105%の範囲とされるのが望ましい。これは、この比率D1/D2が100%より小さいと第2凸曲面部3cが第1凸曲面部3bよりも外周側に突出してしまうことになる一方、比率D1/D2が大きすぎると、第2凸曲面部3cの曲率半径が第1凸曲面部3bの曲率半径に対して小さくなりすぎてしまって、すなわち第2凸曲面部3c自体が小さくなるおそれがあり、応力集中による破砕性は向上しても、削孔を形成する際の先端側からの摩耗で第2凸曲面部3cが早期に摩滅してしまうおそれがあるからである。
なお、これら第1、第2凸曲面部3b、3cに接する第1、第2仮想円筒面P1、P2の直径D1、D2とビット本体1の上記直径D0との比率は、上述のように第1仮想円筒面P1の直径D1との比率D1/D0が102%〜105%の範囲とされるのが望ましく、また第2仮想円筒面P2の直径D2との比率D2/D0は100%を超えて105%以下の範囲とされるのが望ましい。すなわち、比率D1/D0やD2/D0が小さすぎると、これら第1、第2凸曲面部3b、3cが摩耗し始めてから直ぐにビット本体1のゲージ面2Bが摩耗して削孔速度の低下および逆テーパの促進を招くおそれがある一方、これらの比率D1/D0やD2/D0が大きすぎても、ゲージチップ3Bの先端部がゲージ面2Bから大きく突出することになって、掘削時の抵抗等によりゲージチップ3Bの欠損を招くおそれが生じる。
ところで、本実施形態では、このゲージチップ3Bの先端部に第1、第2の2段の凸曲面部3b、3cを形成した場合について説明したが、3段以上の凸曲面部を形成するようにしてもよい。この場合には、第2凸曲面部3cよりも先端側の凸曲面部は、チップ中心線Cに沿った断面における曲率半径が先端側の凸曲面部ほど段階的に小さくなるが、外周側から接するビット軸線Oを中心とした仮想円筒面の直径は、後端側の第1、第2凸曲面部3b、3cに接する第1、第2仮想円筒面P1、P2の直径D1、D2がD1≧D2となっていれば、これよりも先端側に隣接する凸曲面部も段階的に小さくなるのが望ましいのであるが、必ずしもそうなっていなくてもよい。
これは、たとえ3段目以降の凸曲面部に接する仮想円筒面の直径が第1、第2凸曲面部3b、3cに接する第1、第2仮想円筒面P1、P2の直径D1、D2より大きくされていても、この先端側の3段目以降の凸曲面部が削孔を形成するとともにこの削孔の内周面に摺接することにより先に摩耗してしまうため、結果的に上記実施形態と同様の第1、第2凸曲面部3b、3cが形成された先端部と同じ形状のゲージチップ3Bとなってしまうからである。
なお、上記実施形態では、第1、第2凸曲面部3b、3cを、チップ中心線C上に中心を有する異なる半径の半球状としたが、チップ中心線Cに沿った断面においてなす凸曲線の曲率半径が、先端側の第2凸曲面部3cが後端側の第1凸曲面部3bより小さくされていれば、例えば同断面において楕円状や長円状の凸曲線をなす凸曲面部とされていてもよい。また、上記直径D1、D2がD1≧D2とされていれば、例えば先端側の第2凸曲面部3cの中心はチップ中心線Cからずれていたりしてもよい。
さらに、本実施形態ではビット本体1の先端面2中央部の平坦面2Aに植設されたフェイスチップ3Aもゲージチップ3Bと同じように第1、第2凸曲面部3b、3cを有するものとされているが、フェイスチップ3Aについては通常のボタンチップやスパイク状チップ、砲弾状チップであってもよい。
1 ビット本体
2 ビット本体1の先端面
2B ゲージ面
3 掘削チップ
3A フェイスチップ
3B ゲージチップ
3a 植設部
3b 第1凸曲面部
3c 第2凸曲面部
3d 境界部
O ビット軸線
C チップ中心線
P1 ビット軸線Oを中心として第1凸曲面部3bにビット本体1の外周側から接する仮想円筒面
P2 ビット軸線Oを中心として第2凸曲面部3cにビット本体1の外周側から接する仮想円筒面
P3 ビット軸線Oを中心として境界部3dにビット本体1の外周側から接する仮想円筒面
D0 ビット本体1のゲージ面2B後端縁の直径
D1 仮想円筒面P1の直径
D2 仮想円筒面P2の直径
D3 仮想円筒面P3の直径

Claims (3)

  1. ビット軸線を中心とした外形略円柱状のビット本体の先端部外周に、外周側に向かうに従い後端側に向けて傾斜するゲージ面が形成され、このゲージ面に、先端側に向かうに従い外周側に向けてチップ中心線が傾斜するようにゲージチップが植設された掘削ビットにおいて、上記ゲージ面から突出する上記ゲージチップの先端部には、上記チップ中心線に沿った断面が先端側に向かうに従い曲率半径が段階的に小さくなる凸曲線状をなす少なくとも2段の凸曲面部が形成されており、上記ビット軸線を中心としてこれらの凸曲面部に上記ビット本体の外周側から接する仮想円筒面の直径は、上記チップ中心線方向最後端の第1凸曲面部に接する第1仮想円筒面の直径D1と、この第1凸曲面部の上記チップ中心線方向先端側に隣接する第2凸曲面部に接する第2仮想円筒面の直径D2とが、上記ゲージ面の後端縁の直径D0よりも大きくされているとともに、上記第1仮想円筒面の直径D1が上記第2仮想円筒面の直径D2以上とされていることを特徴とする掘削ビット。
  2. 上記第1仮想円筒面の直径D1が上記第2仮想円筒面の直径D2よりも大きくされるとともに、上記第1凸曲面部と上記第2凸曲面部との境界部に上記ビット本体の外周側から接する仮想円筒面の直径D3は、上記第2仮想円筒面の直径D2よりも小さくされていることを特徴とする請求項1に記載の掘削ビット。
  3. 上記第1仮想円筒面の直径D1と上記第2仮想円筒面の直径D2との比率D1/D2が、100%〜105%の範囲とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削ビット。
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