JPH07293173A - ロックビット - Google Patents

ロックビット

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JPH07293173A
JPH07293173A JP11050594A JP11050594A JPH07293173A JP H07293173 A JPH07293173 A JP H07293173A JP 11050594 A JP11050594 A JP 11050594A JP 11050594 A JP11050594 A JP 11050594A JP H07293173 A JPH07293173 A JP H07293173A
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JP
Japan
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hemisphere
axis
radius
mounting portion
center
Prior art date
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Pending
Application number
JP11050594A
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English (en)
Inventor
Fumitaka Kaya
文隆 嘉屋
Mamoru Boshi
衛 傍士
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MARUWA GIKEN KK
Original Assignee
MARUWA GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のボタン型ロックビットを改良し、硬岩
質及び摩砕性の大きな岩質の掘削においても破損や摩耗
変形が生じにくく、しかも高穿孔速度を達成できるビッ
トを提供する 【構成】 鋼製台金の頭部にボタン型の超硬チップ刃体
を設けてなるロックビットにおいて、前記超硬チップの
刃体は、台金に埋設される円柱状の取り付け部と、該取
り付け部の上端部に形成された穿孔部とからなり、前記
穿孔部は、先端側ほど順次曲率半径が小さくなるが半径
が少なくとも1mm以上の半球体を複数個積み重ねた形
状に形成されているロックビット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉱山、土木工事分野に
おいて、さく岩機に取り付けて岩石の掘削等に使用され
るロックビットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より岩石等の掘削に使用されるロッ
クビットは、その刃先形状からチゼルタイプの刃先を有
するチゼルビットと先端部が半球状のチップを有するボ
タンビットの2種類に大別される。このうちボタンビッ
トは、岩石と衝突する打撃点が多くとれ、寿命も長い場
合が多い。また、ボタンビットには先端部の半球部を円
錐状に尖らした円錐ボタンビットもあり、このビットは
通常のボタンビットよりも穿孔速度を早くすることがで
きる。
【0003】上記円錐ボタンビットの穿孔速度が速くな
るのは、刃体を円錐形とすることによって穿孔部の半径
を小さくすることができるからであるが、逆にこの部分
の体積が小さくなるので、穿孔部の摩耗変形が生じ易
く、急速な穿孔速度の低下を招く原因となっている。
【0004】また、穿孔部の体積が小さいことと、摩耗
変形による鋭利化のために、欠損が生じ易くなり、結果
的にビットの寿命を低下させるという問題点がある。こ
の現象は、硬岩質及び摩砕性の大きな岩質の掘削におい
て更に顕著となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
した従来の円錐ボタンビットの問題点を解決し、硬岩質
及び摩砕性の大きな岩質の掘削においても破損や摩耗変
形が生じにくく、しかも高穿孔速度を達成できるビット
を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかるロックビットは、鋼製台金の頭部に超硬チ
ップの刃体を設けてなるロックビットにおいて、前記超
硬チップの刃体は、台金に埋設される円柱状の取り付け
部と、該取り付け部の上端部に形成された穿孔部とから
なり、前記穿孔部は、先端側ほど順次曲率半径が小さく
なるが少なくとも半径1mm以上の半球体を複数個積み
重ねた形状に形成されていることを特徴としている。
【0007】上記取り付け部の直上部の第1半球体は、
その半球体中心が取り付け部の軸芯上にあり、その半径
が取り付け部の半径と等しく、その上の第N番目の半球
体は、当該半球体の直下の第N−1番目の半球体よりも
小さい半径を持ち、その回転対称軸は取り付け部円柱軸
芯を通る線上にあり、その中心ON は取り付け部軸芯線
上にあって第N−1番目の半球体中心からの距離LONが RN-1 −RN <LON<(RN-1 2−RN 21/2 の位置に設けられているのが好ましい。
【0008】また、ビット頭部に植付けられている複数
の超硬チップの刃体のうち、頭部の最外側に取り付けら
れている超硬チップ刃体は、その取り付け部の軸芯がロ
ックビットの軸芯に対し25〜50度傾斜しており、第
2半球体及びその上に設けられている半球体の回転対称
軸が第1半球体の軸芯線に対し外側に傾斜しているのが
好ましい。
【0009】
【作用】このロックビットは、刃体の穿孔部が形状的に
最も強靭で、かつ対摩耗性に優れる半球体であるので、
強度的に優れている。また、刃体が半球体であるので、
どの方位で岩盤に当たってもその半径が変わらず、穿孔
速度の低下が生じにくい。さらに、穿孔部が上側が次第
に径が小さくなるような複数の半球体を積み重ねた形状
となっているので、全体的には先端部の径が次第に小さ
くなるような形状となり、穿孔速度を大きくすることが
できる。
【0010】また、最外側の刃体(ゲ−ジボタン)は、
取り付け部の軸芯をビットの軸芯に対し25〜50度外
向きに傾斜させるとともに、積み重ねられる半球体の回
転対称軸を外向きに傾斜させておくことにより、外周部
のチップ体積を増大させ、摩耗変形を減少させて穿孔速
度低下に対する抵抗性を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下図面に表された本発明の実施例について
説明する。
【0012】図は本発明の1実施例を表すもので、この
ロックビット1は、鋼製のビット本体(台金)2の頭部
3に超硬チップの刃体(ボタン)5,…を埋め込んでな
る。本体2の下部には、さく岩機に接続されるさく孔ロ
ッドに取り付けられる取り付け部6が設けられている。
【0013】上記超硬チップの刃体5のうち、頭部3の
外周部に位置するものA,…は通常ゲ−ジボタンと呼ば
れるもので、ビットの軸芯よりも25〜50度外向きに
傾けて設けられている。このため、刃体の外周部の一部
が、ビットの台金外周から1〜3mm側方に突出してい
る。
【0014】上記ゲ−ジボタンAの内側には、フェ−ス
ボタンと呼ばれる刃体B,…が埋め込まれている。フェ
−スボタンBは、その回転対称軸(中心軸)が通常ビッ
トの中心軸と平行になるように設けられるが、適用岩質
によってはゲ−ジボタンに近いフェ−スボタンをゲ−ジ
ボタンの傾斜角度を越えない範囲で傾けておく場合もあ
る。
【0015】頭部3の先端面には、圧縮空気または加圧
水を噴出する噴出口7が設けられている。この噴出口
は、さく孔ロッド(通常は中継ぎロッド)の芯部の貫通
孔に連通しており、さく岩機を介して圧縮空気または加
圧水を供給するコンプレッサ−又はポンプに連なってい
る。穿孔によって発生する繰粉の大部分は噴出口7から
噴出する圧縮空気または加圧水と共に頭部3の外周面に
形成された繰粉溝9に送り込まれ、後方へ排出される。
【0016】つぎに、上記刃体5について説明する。こ
のビットに埋設されている刃体5のうちフェ−スボタン
5(B)は、図3、4に示すように、円柱状の取り付け
部10と、その上端部に一体に形成された穿孔部20か
らなる。穿孔部20は、複数(図示例では3個)の半球
体21、22、23を積み重ねた形状に形成され、先端
部の半球体23以外の半球体の上部は、その上に積み重
ねられた半球体のために平坦化(21a,22a)して
いる。
【0017】また、ゲ−ジボタンAは、図5、6に示す
ように、円柱状の取り付け部30と、その上端部に一体
に形成された穿孔部40からなる。穿孔部40は、複数
(図示例では3個)の半球体41、42、43を積み重
ねた形状に形成され、先端部の半球体23以外の半球体
の上部は、フェ−スボタンと同様に、その上に積み重ね
られた半球体のために平坦化(41a,42a)してい
る。ゲ−ジボタンの上二つの半球体42、43は、その
回転対称軸Jが取り付け部30の中心軸Cに対し角αだ
け外向きに傾斜している。なお、フェ−スボタン、ゲ−
ジボタンの半球体は、必ずしも正確な半球である必要は
なく、外形がほぼ半球形を呈していればよい。
【0018】上記フェ−スボタンの取り付け部10の直
上部の第1半球体21は、その半球体中心O1 が取り付
け部の軸芯C上にあり、その半径が取り付け部の半径と
等しく、その上の第2番目の半球体22は、当該半球体
の直下の第1番目の半球体21よりも小さい半径を持
ち、その回転対称軸は取り付け部円柱軸芯Cを通る線上
にあり、その中心O2 は取り付け部軸芯線C上にあって
第1番目の半球体中心O1 からの距離LO2が R1 −R2 <LO2<(R1 2−R2 21/2 の位置に設けられている。
【0019】同様にその上の第N番目の半球体は、当該
半球体の直下の第N−1番目の半球体よりも小さい半径
を持ち、その回転対称軸は取り付け部円柱軸芯を通る線
上にあり、その中心ON は取り付け部軸芯線上にあって
第N−1番目の半球体中心からの距離LONが RN-1 −RN <LON<(RN-1 2−RN 21/2 の位置に設けられている。
【0020】上記のように構成された本発明のロックビ
ットを用いて実際に穿孔を行ったテスト結果では、通常
のボタンビットに比べて約2倍の掘削速度が得られた。
これは円錐ボタンビットに等しい掘削速度である。ま
た、摩砕性の大きな岩質である花崗岩の掘削に適用した
場合にもその掘削速度は低下しにくく、その掘削速度低
下率は通常のボタンビットのそれに等しかった。さら
に、刃体部の破損率は通常のボタンビットのそれとほぼ
同等であった。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるロックビットは、頭部に植付けられている超硬
チップの刃体が、台金に埋設される円柱状の取り付け部
と、該取り付け部の上端部に形成された穿孔部とからな
り、この穿孔部は、先端側ほど順次曲率半径が小さくな
るが少なくとも半径1mm以上の半球体を複数個積み重
ねた形状に形成されているので、従来のボタンビットに
比べて高さく孔速度が得られるとともに、刃体の欠損や
摩耗変形の生じにくい優れたものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を表す一部断面側面図であ
る。
【図2】その平面図である。
【図3】フェ−スボタンの平面図である。
【図4】その側面図である。
【図5】ゲ−ジボタンの平面図である。
【図6】その側面図である。
【符号の説明】
1 ロックビット 2 ビット本体 3 頭部 5 刃体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製台金の頭部に超硬チップの刃体を設
    けてなるロックビットにおいて、前記超硬チップの刃体
    は、台金に埋設される円柱状の取り付け部と、該取り付
    け部の上端部に形成された穿孔部とからなり、前記穿孔
    部は、先端側ほど順次曲率半径が小さくなるが半径が少
    なくとも1mm以上の半球体を複数個積み重ねた形状に
    形成されていることを特徴とするロックビット。
  2. 【請求項2】 取り付け部の直上部の第1半球体は、そ
    の半球体中心が取り付け部の軸芯上にあり、その半径が
    取り付け部の半径と等しく、その上の第N番目の半球体
    は、当該半球体の直下の第N−1番目の半球体よりも小
    さい半径を持ち、その回転対称軸は取り付け部円柱軸芯
    を通る線上にあり、その中心ON は取り付け部軸芯線上
    にあって第N−1番目の半球体中心からの距離LONが RN-1 −RN <LON<(RN-1 2−RN 21/2 の位置に設けられている請求項1に記載のロックビッ
    ト。
  3. 【請求項3】 頭部の最外側に取り付けられている超硬
    チップ刃体の取り付け部の軸芯がロックビットの軸芯に
    対し25〜50度傾斜しており、第2半球体及びその上
    に設けられている半球体の回転対称軸が第1半球体の軸
    芯線に対し外側に傾斜している請求項1に記載のロック
    ビット。
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