JP2012056673A - 粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法 - Google Patents

粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012056673A
JP2012056673A JP2010200695A JP2010200695A JP2012056673A JP 2012056673 A JP2012056673 A JP 2012056673A JP 2010200695 A JP2010200695 A JP 2010200695A JP 2010200695 A JP2010200695 A JP 2010200695A JP 2012056673 A JP2012056673 A JP 2012056673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granular material
motor
supply
powder
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010200695A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazukiyo Chiba
一清 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP2010200695A priority Critical patent/JP2012056673A/ja
Publication of JP2012056673A publication Critical patent/JP2012056673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Screw Conveyors (AREA)
  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Abstract

【課題】秒単位で起こる粉粒体の供給量の斑を防止し、非常に高い精度で粉粒体供給量を制御できる粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法を提供すること。
【解決手段】本発明の粉粒体を所定量づつ供給する粉粒体定量供給装置は、モータ10と、モータの出力軸14と粉粒体を収容する貯留タンク2と、一端側で貯留タンクから粉粒体を受け入れ、受け入れた粉粒体を、内部に配置され且つモータの出力軸の回りに配置されたスクリューコンベア8によって他端に設けられた供給口20に向けて搬送する搬送手段4と、搬送手段の他端側であって供給口よりも上流側に形成された空間部からなる充填室18と、充填室と供給口との間に設けられた規制板16であって、前記粉粒体が通過する開口を有する規制板と、を備え、開口がモータの出力軸よりも上方側にのみ形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、概略的には、粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法に関し、詳細には、板状部材を粗面化する粗面化装置等に使用される粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法に関する。
液晶表示装置においては、装置のコンパクト化を図ることができるなどの理由から、板状の導光体の一端面に光源からの光を入射させて導光体内を伝搬させ、表面から出射させる所謂エッジライト方式の面光源が、近年、多用されてきている。
近年、ノートパソコンでは、マルチメディア視聴の機会が増加し、このような用途では、液晶表示装置に対する高解像度化、低消費電力化が求められている。さらに、ノートパソコンでは、携帯性を考慮し、軽量化、薄型化、低消費電力化の需要が高まっている。
この結果、ノートパソコンに使用される液晶表示装置用の面光源に対して輝度性能の向上、薄型化、低消費電力化が求められている。
一方、このような液晶表示装置に用いられる面光源用の導光体は、製造時に導光体の表面または裏面をブラスト装置(粗面化装置)で粗面化し、輝度の調整(均一化)を図っている。
このような用途で使用される粗面化装置(ブラスト装置)は、スクリューコンベアを利用した粉粒体定量供給装置で粉粒体を搬送する構成を備えている。
しかしながら、粉粒体は、粉粒体間に存在する気体の量によって、嵩密度が変動するため、スクリューコンベアを利用した粉粒体定量供給装置では、所定時間あたりの供給量を一定に保つことが難しかった。
また、スクリューコンベアを利用した粉粒体定量供給装置では、スクリューピッチによる送り斑が発生し、粉粒体を斑無く送り出すことが難しかった。
この結果、スクリューコンベアを利用した粉粒体定量供給装置を用いた粗面化装置では、均一且つ高精度な粗面を形成することが困難となっていた。
このため、ブラスト装置内に設けられたスクリューコンベアを利用した粉粒体定量供給装置の下流側に、10%〜70%の開口率を有する規制板を設けることで、スクリューコンベアが搬送した粉粒体を一旦、充填室に滞留させ、その後、被加工物側に粉粒体を供給する構成とし、毎分あたりの粉粒体の供給精度を向上させ、精密な粗面化加工を可能とする技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−176701号公報
しかしながら、上述したように、液晶表示装置用の面光源に輝度性能の向上、薄型化、低消費電力化が求められているため、このような面光源に使用される導光体の表面の粗面化にも、より高い精度が求められている。
この結果、導光体の表面を粗面化する粗面化装置に対して粉粒体の供給精度の向上が要求され、スクリューコンベアを利用した粉粒体定量供給装置における粉粒体の供給精度も、他の用途における分単位の供給量管理から、秒単位の供給量管理とし、精度を向上させることが望まれている。
即ち、一般的な粗面化では、ブラスト装置内での秒単位の粉粒体の供給量の斑が問題を引き起こすことは希であるが、導光体等の光学製品の粗面化では、一般的な用途では問題とならないような微少な粉粒体の供給斑が、最終製品上で視認される瑕疵となることがあるため、光学製品の粗面化では粉粒体の供給精度の更なる向上が望まれている。
また、高精度な粗面化が要求される他の用途においても、ブラスト装置の粉粒体定量供給装置において粉粒体を高い精度で供給することができる構成が求められている。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、秒単位で起こる粉粒体の供給量の斑を防止し、非常に高い精度で粉粒体供給量を制御できる粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、
粉粒体を所定量づつ供給する粉粒体定量供給装置であって、
モータと、
前記モータの出力軸と
前記粉粒体を収容する貯留タンクと、
一端側で前記貯留タンクから粉粒体を受け入れ、前記受け入れた粉粒体を、内部に配置され且つ前記モータの出力軸の回りに配置されたスクリューコンベアによって他端に設けられた供給口に向けて搬送する搬送手段と、
該搬送手段の他端側であって前記供給口よりも上流側に形成された空間部からなる充填室と、
該充填室と前記供給口との間に設けられた規制板であって、前記粉粒体が通過する開口を有する規制板と、を備え、
前記開口が前記モータの出力軸よりも上方側にのみ形成されている、
ことを特徴とする粉粒体定量供給装置が提供される。
このような構成によれば、スクリューコンベアによって搬送されてきた粉粒体は、モータの出力軸より上方側に設けられた開口のみから下流側に送られるので、秒単位で起こる粉粒体の供給量の斑が防止され、非常に高い精度で粉粒体供給量を制御できる粉粒体定量供給装置が提供される。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記開口が、前記規制板の上端部に形成された弓形の切り欠きである。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記開口が、前記規制板の上端部に形成され上方に向かって拡開する略三角形の切り欠きである。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記規制板の下流側に堆積防止板が配置され、
該堆積防止板は、中央で前記粉粒体の安息角以上の角度をなすよう屈曲された形状を備え、前記屈曲部が、前記規制板の開口の下部の高さ位置で、前記粉粒体搬送方向に延びるように配向されている。
前記規制板が、前記搬送手段の一端側に向かって先細りする形状の規制部材として構成されている。
本発明の他の態様によれば、
粉粒体を所定量づつ供給する粉粒体定量供給方法であって、
モータと、前記モータの出力軸と、前記粉粒体を収容する貯留タンクと、一端側で前記貯留タンクから粉粒体を受け入れ、前記受け入れた粉粒体を、内部に配置され且つ前記モータの出力軸の回りに配置されたスクリューコンベアによって他端に設けられた供給口に向けて搬送する搬送手段と、該搬送手段の他端側であって前記供給口よりも上流側に形成された空間部からなる充填室と、該充填室と前記供給口との間に設けられた規制板であって、前記粉粒体が通過する開口を有する規制板と、を備え、前記開口が前記モータの出力軸よりも上方側にのみ形成されている粉粒体定量供給装置から粉粒体を供給するステップを備えている、
ことを特徴とする粉粒体定量供給方法が提供される。
本発明によれば、秒単位で起こる粉粒体の供給量の斑を防止し、非常に高い精度で粉粒体供給量を制御できる粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態の粉粒体定量供給装置の概略的な構成を示す一部分を破断した模式的な図面である。 図1の粉粒体定量供給装置のケーシングの他端側部分を模式的に示す一部分を破断した拡大図である。 本発明の一実施形態で使用される規制板の正面図である。 規制板と堆積防止板との関係を示す斜視図である。 規制板と堆積防止板との関係を示す正面図である。 本発明の他の実施形態で使用される規制板の正面図である。 本発明の他の実施形態の粉粒体定量供給装置の一部分を示す概略図である。 図7の粉粒体定量供給装置の規制部材の正面図である。 図7の粉粒体定量供給装置の他の規制部材の正面図である。 従来の規制板の正面図である。 本発明の実施例1と比較例1における粉粒体供給量10g/minの場合の1秒ごとの粉体供給量を示すグラフである。 本発明の実施例1と比較例1における粉粒体供給量20g/minの場合の1秒ごとの粉体供給量を示すグラフである。 本発明の実施例3と比較例1における粉粒体供給量10g/minの場合の1秒ごとの粉体供給量を示すグラフである。 本発明の実施例3と比較例1における粉粒体供給量20g/minの場合の1秒ごとの粉体供給量を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の粉粒体定量供給装置について説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態の粉粒体定量供給装置1の概略的な構成を示す模式的な図面である。
粉粒体定量供給装置1は、貯留タンク2に貯蔵された粉粒体を所定量ずつ供給する装置である。
以下、板状部材の表面を粗面化する装置に粉粒体を供給する場合を例にとって説明する。
図1に示されているように、粉粒体定量供給装置1は、粉粒体を貯蔵するホッパー状の貯留タンク2と、粉粒体の搬送経路を規定し搬送手段を構成する中空円筒状のケーシング4を備えている。貯留タンク2の下端に設けられた開口(図示せず)が、ケーシング4の一端側に設けられた取入口6に接続され、貯留タンク2内の粉粒体が、ケーシング4の内部空間の一端側に順次、供給されるように構成されている。
ケーシング4内にはスクリューコンベア8が配置されている。スクリューコンベア8は、図1に模式的に示すように、ケーシング4の内部空間を長手方向に延びるように配置されている。
スクリューコンベア8は、公知のスクリューコンベアと同一の構成を有し、ケーシング4の一端側外方部分に配置されたモータ10によって回転駆動される。詳細には、スクリューコンベア8は、ケーシング4の他端側まで延び他端側で軸受け12によって支持されたモータ10の出力軸14の周囲に取付けられて、即ち出力軸14の回りに配置され、貯留タンク2からケーシング4の内部空間の一端側に供給された粉粒体を、モータ10の回転速度に応じて、ケーシング4の内部空間の他端側に順次、搬送するように構成されている。
本記実施形態では粉粒体として、平均粒子径が80μm、最大粒径105μm、かさ密度が1.42g/cm3のガラスビーズ研削材が使用されるが、アルミナ系、セラミック系、樹脂系の研磨材等も使用可能である。
図2は、このケーシング4の他端側部分を模式的に示す一部分を破断した拡大図である。図2等に示されているように、ケーシング4の内部空間の円形断面の開放した先端部分は、上下方向に延びるように配置された規制板16によって部分的に閉鎖されている。スクリューコンベア8の他端(先端)は、規制板16より貯留タンク2側の位置で終端し、その結果、スクリューコンベア8の他端(先端)と規制板16との間に、スクリューコンベア8のスクリュー部分が配置されていない空間である充填室18が形成されている。
さらに、図1および図2に示されているように、規制板16で部分的に閉鎖されているケーシング4の先端部分は、下方に向かって開口した供給口20に接続されている。
規制板16は、図3に示されているように、概略的にはドーナツ形状を有する板部材であり、その外径は、ケーシング4の内部空間の円形断面の開放した先端部分のとほぼ同じに設定されている。
また、規制板16は、外周部がケーシング4の内周面に接続されるとともに、中央開口16aにモータ10の出力軸14が挿通され、ケーシング4の内部空間の円形断面の開放した先端部分を部分的に閉鎖するように構成されている。なお、モータ10の出力軸14は、規制板16の中央開口16aに回転自在に挿通されている。
さらに、図3に示されているように、規制板16は、上端部に開口22を備えている。詳細には、開口22は、規制板16の上端を弓形に切取ることによって形成されている。スクリューコンベア8によって搬送されてきた粉粒体は、規制板16の上部の開口のみを通って下流側に流出することになる。
弓形形状の弦の長さは、特に制限されないが、規制板の直径の10%〜75%が好ましい。弦の長さが規制板の直径の10%以上の場合に粉体が詰まらない傾向にあり、75%以下の場合に供給精度が良好となる傾向にある。弦の長さの下限値は、規制板の直径の20%以上がより好ましく、30%以上が特に好ましい。また、弦の長さの上限値は、規制板の直径の65%以下がより好ましく、55%以下が特に好ましい。
本実施形態の粉粒体定量供給装置では、スクリューコンベア8により搬送れてきた粉粒体が充填室18に送り込まれる。上述したように、充填室18の前方側、すなわちケーシング4の開放端は、規制板16によって、部分的に閉鎖されているので、スクリューコンベア8で搬送されてきた粉粒体は、充填室18内に滞留した後、規制板16の上方に位置する開口部22から供給口20に送られることになる。この充填室18における滞留の際、粉粒体は充填室18内で圧縮されて脱気され、かさ密度が所定値まで強制的に高められる。
したがって、貯留タンク2内の粉粒体間の気体の混入の程度によるかさ密度の変動、およびスクリューコンベア8のスクリューピッチによる送りムラに影響されることなく、粉粒体が高い供給精度で一定量ずつ供給口20に送られる。この粉粒体は、下流側の粗面化装置で粗面化加工に使用され、斑の少ない粗面化加工を可能とする。
本発明の上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
例えば、上記実施形態の粉粒体定量供給装置の規制板16の下流、すなわち供給口20側に、図4、および図5に示されている堆積防止板24を設けても良い。堆積防止板24は、中央で前記粉粒体の安息角以上の角度をなすよう屈曲された「屋根型」形状を備え、屈曲部即ち稜線が、規制板16の開口22の下部の高さ位置で、粉粒体搬送方向(モータ出力軸14と平行な方向)に延びるように配向されて規制板に固定されている。
このような構成によれば開口部22から供給口20側に排出された粉粒体が、モータ10の出力軸14に堆積することが防止される。この結果、粉粒体の流動性変化を防止することができ、また、規制板16の壁面への粉粒体の付着も防止される。
また、図6に示されるように、規制板16’に設けられる開口22’を規制板16’の上端部に形成され上方に向かって拡開する略三角形の切り欠きによって構成してもよい。略三角形の頂点とケーシング4の内周面との距離(隙間の最大値)は、特に制限されないが、ケーシング4とモータ10の出力軸14との距離以下が好ましく、ケーシング4とモータ10の出力軸14との距離の0.5倍以下がより好ましく、0.3倍以下が特に好ましい。
さらに、図7に示されているように、円柱の一端側をその中心軸に対して所定角度をなす平面で切断した形状の部材によって構成した規制板(規制部材)28を規制板16に代えて用いてもよい。
このような形状の規制部材28は、軸線方向長さが長い部分を下側にして、切断された側を貯留タンク2側(ケーシング4の一端側)に向けた状態で、ケーシング4内に配置される。即ち、規制部材28が、搬送手段の一端側に向かって先細りしていることになる。
この場合、規制部材28(28’)には、上方側に配置される軸線方向長さが短い部分に、横断面が弓形の開口(貫通孔)30(図8)、あるいは横断面が略三角形の開口(貫通孔)32(図9)が形成されている。
次に本発明の実施例について説明する。
(比較例1)
搬送手段として、ケーシング内径が30mmφ、スクリューコンベアの軸径が8mmφ、羽根径が26.6mmφであるスクリューコンベア8を用いて、開口部40がリング形状となる従来型の規制板42(図10)を使用した場合の粉粒体の供給量を測定した。なお、この規制板42の直径は26.7mmφであり、その外周とケーシングの内周面との間に幅1.65mmのリング形状の隙間即ち開口部40を持たせている。
使用した粉粒体は、GB#220:ガラスビーズ(ポッターズバロティーニ社製、平均粒子径80μm、最大粒径105μm、真密度2.52g/cm3、かさ密度1.42g/cm3)である。
粉粒体の供給は、貯留タンクの取入口、及び規制板の下流側の供給口20が大気圧の状態で行い、株式会社エー・アンド・デイ製のウエイング・インジケータ(AD−4401)、ロードセル(LC4101−G600:最小重量単位 0.02g)を用いて、供給口20から供給される粉粒体の重量を測定した。
また、粉粒体の供給量が10g/min(スクリューコンベアの回転速度2.7rpm)の場合と20g/min(スクリューコンベアの回転速度5.3rpm)の場合において、1分間ごとの粉粒体の供給量および1秒間ごとの粉粒体の供給量を測定し、供給精度を以下の式により求めた。
供給精度(%)=(3σ/μ)×100%
ここで、μは供給量の平均値であり、σは標準偏差である。
表1には、10g/min供給時の1分間あたりの供給量を示す。まず最初に、粉粒体供給量30g/minで3分間以上放流して、ケーシング内を粉粒体で充填させた後、粉粒体供給量を10g/minに変更して1分間のグラム数が安定した後、一旦供給を停止してから再度起動し測定を開始、測定開始時を0分とした。0分から1分の間の供給量は11.14gであり、1分から2分の間の供給量は10.98gであり、2分から3分の間の供給量は10.94gであった。これらの供給量の平均値は11.02g/min、標準偏差は0.11g/minであり、これらの値から求めた供給精度は2.88%であった。
図11には、10g/min供給時の1秒間あたりの供給量を示す。これらの供給量の平均値は0.18g/sec、標準偏差は0.12g/secであり、これらの値から求めた供給精度は192%であった。これらの結果を表2に示す。
次に、粉粒体供給量を20g/minに変更して1分間のグラム数が安定した後、一旦供給を停止してから再度起動し測定を開始、測定開始時を0分とした。表3に、20g/min供給時の1分間あたりの供給量を示す。これらの供給量の平均値は20.43g/min、標準偏差は0.17g/minであり、これらの値から求めた供給精度は2.50%であった。
図12には、20g/min供給時の1秒間あたりの供給量を示す。これらの供給量の平均値は0.34g/sec、標準偏差は0.11g/secであり、これらの値から求めた供給精度は96%であった。これらの結果を表4に示す。
(実施例1)
規制板として、弓形の開口をもつ規制板(図3のタイプ)であって、ケーシング上部内周面から弦までの距離が2mm(ケーシング内面と規制板との隙間の最大値が2mm)である規制板を用いること以外は、比較例1と同様にして、供給精度を評価した。
10g/min供給時の1分間あたりの供給量及び供給精度を表1に示す。10g/min供給時の1秒間あたりの供給量及び供給精度を図11及び表2にそれぞれ示す。
20g/min供給時の1分間あたりの供給量及び供給精度を表3に示す。20g/min供給時の1秒間あたりの供給量及び供給精度を図12及び表4に示す。
(実施例2)
規制板として、弓形の開口をもつ規制板(図3のタイプ)であって、ケーシング上部内周面から弦までの距離が1mm(ケーシング内面と規制板との隙間の最大値が1mm)である規制板を用いること以外は、比較例1と同様にして、供給精度を評価した。結果を表1〜4に示す。
(実施例3)
規制板として、逆三角形の開口をもつ規制板(図6のタイプ)であって、ケーシング上部内周面から頂点までの距離2mm(ケーシング内面と規制板との隙間の最大値が2mm)である規制板を用いること以外は、比較例1と同様にして、供給精度を評価した。
10g/min供給時の1分間あたりの供給量及び供給精度を表1に示す。10g/min供給時の1秒間あたりの供給量及び供給精度を図13及び表2にそれぞれ示す。
20g/min供給時の1分間あたりの供給量及び供給精度を表3に示す。20g/min供給時の1秒間あたりの供給量及び供給精度を図14及び表4に示す。
表1〜4からわかるように、従来の規制板(比較例1)に比べて、本発明の規制板(実施例1〜3)を用いた場合には、供給精度が良好となる。特に、秒単位でみた場合の供給量のふれが狭く、非常に高い精度で粉粒体供給量を制御できた。
[表1]
10g/min供給時の1分間あたりの各規制板の供給精度
Figure 2012056673
[表2]
10g/min供給時の1秒間あたりの各規制板の供給精度
Figure 2012056673
[表3]
20g/min供給時の1分間あたりの各規制板の供給精度
Figure 2012056673
[表4]
20g/min供給時の1秒間あたりの各規制板の供給精度
Figure 2012056673
以上のように、規制板の開口をモータの出力軸よりも上方にのみ設けることで、非常に高い精度で粉粒体を連続的に供給できることが可能となる。
1:粉粒体定量供給装置
2:貯留タンク
4:ケーシング
8:スクリューコンベア
10:モータ
16:規制板
18:充填室
20:供給口

Claims (6)

  1. 粉粒体を所定量づつ供給する粉粒体定量供給装置であって、
    モータと、
    前記モータの出力軸と
    前記粉粒体を収容する貯留タンクと、
    一端側で前記貯留タンクから粉粒体を受け入れ、前記受け入れた粉粒体を、内部に配置され且つ前記モータの出力軸の回りに配置されたスクリューコンベアによって他端に設けられた供給口に向けて搬送する搬送手段と、
    該搬送手段の他端側であって前記供給口よりも上流側に形成された空間部からなる充填室と、
    該充填室と前記供給口との間に設けられた規制板であって、前記粉粒体が通過する開口を有する規制板と、を備え、
    前記開口が前記モータの出力軸よりも上方側にのみ形成されている、
    ことを特徴とする粉粒体定量供給装置。
  2. 前記開口が、前記規制板の上端部に形成された弓形の切り欠きである、
    請求項1に記載の粉粒体定量供給装置。
  3. 前記開口が、前記規制板の上端部に形成され上方に向かって拡開する略三角形の切り欠きである、
    請求項1に記載の粉粒体定量供給装置。
  4. 前記規制板の下流側に堆積防止板が配置され、
    該堆積防止板は、中央で前記粉粒体の安息角以上の角度をなすよう屈曲された形状を備え、前記屈曲部が、前記規制板の開口の下部の高さ位置で、前記粉粒体搬送方向に延びるように配向されている、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粉粒体定量供給装置。
  5. 前記規制板が、前記搬送手段の一端側に向かって先細りする形状の規制部材として構成されている、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の粉粒体定量供給装置。
  6. 粉粒体を所定量づつ供給する粉粒体定量供給方法であって、
    モータと、前記モータの出力軸と、前記粉粒体を収容する貯留タンクと、一端側で前記貯留タンクから粉粒体を受け入れ、前記受け入れた粉粒体を、内部に配置され且つ前記モータの出力軸の回りに配置されたスクリューコンベアによって他端に設けられた供給口に向けて搬送する搬送手段と、該搬送手段の他端側であって前記供給口よりも上流側に形成された空間部からなる充填室と、該充填室と前記供給口との間に設けられた規制板であって、前記粉粒体が通過する開口を有する規制板と、を備え、前記開口が前記モータの出力軸よりも上方側にのみ形成されている粉粒体定量供給装置から粉粒体を供給するステップを備えている、
    ことを特徴とする粉粒体定量供給方法。
JP2010200695A 2010-09-08 2010-09-08 粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法 Pending JP2012056673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010200695A JP2012056673A (ja) 2010-09-08 2010-09-08 粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010200695A JP2012056673A (ja) 2010-09-08 2010-09-08 粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012056673A true JP2012056673A (ja) 2012-03-22

Family

ID=46054247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010200695A Pending JP2012056673A (ja) 2010-09-08 2010-09-08 粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012056673A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5877619B1 (ja) * 2015-08-09 2016-03-08 アムコン株式会社 粉体溶解装置
JP2017149548A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 住友金属鉱山株式会社 粉体搬送装置及び粉体定量供給装置
CN109014201A (zh) * 2018-09-14 2018-12-18 上海理工大学 金属粉末送粉装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5877619B1 (ja) * 2015-08-09 2016-03-08 アムコン株式会社 粉体溶解装置
JP2017035656A (ja) * 2015-08-09 2017-02-16 アムコン株式会社 粉体溶解装置
JP2017149548A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 住友金属鉱山株式会社 粉体搬送装置及び粉体定量供給装置
CN109014201A (zh) * 2018-09-14 2018-12-18 上海理工大学 金属粉末送粉装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007176701A (ja) 粉粒体定量供給装置及び粉粒体定量供給方法
CN106829227B (zh) 粉末精细定量化储运输送装置及其方法
JP2012056673A (ja) 粉粒体定量供給装置および粉粒体定量供給方法
JP5985155B2 (ja) 粉体定量供給方法
JP2007075814A (ja) 粉末供給システム
JP2012201489A (ja) 粉粒体定量供給装置及び方法
JP2017047976A (ja) ベルトコンベヤシステムの制御方法
JP2017094294A (ja) 粉粒体の散布方法及び粉粒体散布装置、並びに粉粒体含有物品の製造方法
JPWO2016043269A1 (ja) 粉体供給器、成膜装置、及び、成膜方法
KR101315147B1 (ko) 분말 연속공급장치
JP6892107B2 (ja) 粉粒体原料の供給装置および供給方法
JP2013049478A (ja) 粉体ブリッジ防止装置および粉体供給装置
CN210458367U (zh) 一种小型高精度激光熔覆送粉装置
JP2012056710A (ja) 粗面化装置および粗面化方法
JP6893276B1 (ja) 粉粒体散布装置及び粉粒体の散布方法
JP4789078B2 (ja) 複合構造物作製装置
JP2009247999A (ja) 混合装置
CN109625808B (zh) 一种水平式螺旋输送机变量输送的方法
JP2012211010A (ja) 粉粒体供給装置
JP5964166B2 (ja) 粉体ブリッジ防止装置および粉体供給装置
JP2014144781A (ja) 材料供給ホッパー構造
CN113474143A (zh) 粉体贮存器、熔融混炼机及粉体贮存方法、以及热塑性树脂组合物的制造方法
MX2020009841A (es) Aparato para alimentar y dosificar polvo, aparato para producir una estructura de capa sobre un area de superficie de un dispositivo, elemento de calentamiento plano y metodo para producir un elemento de calentamiento plano.
WO2021166731A1 (ja) 粉粒体の散布方法及び粉粒体含有物品の製造方法
US20240067372A1 (en) Concentrate filling system