JP2012055276A - 食用花粉の製造方法、加工食品として好適な食用花粉、及び食用花粉が備える細胞壁の除去方法 - Google Patents

食用花粉の製造方法、加工食品として好適な食用花粉、及び食用花粉が備える細胞壁の除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】細胞壁を除去した食用花粉の製造方法を提供する。
【解決手段】原料食用花粉の細胞壁に納豆菌の菌体外セルラーゼを作用させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程を含み、食用花粉の製造方法の一形態は、原料食用花粉と納豆菌とを混合する工程と、混合させた前記原料食用花粉と納豆菌とを反応させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

納豆菌によって花粉の細胞壁を除去する技術に関する。
蜜蜂花粉などの食用花粉(以下、単に花粉と言う。)は、たんぱく質、炭水化物、ビタミン、ミネラル等を豊富に含んでおり、極めて栄養価に富んだ食品である。しかし、花粉は非常に硬い細胞壁に覆われており、酸やアルカリに対して安定である。従って、人が何らの処理を施さない花粉を食しても、花粉の有する豊富な栄養素を体内へ十分に吸収し利用することができないと言う問題点が有った。
この問題点を解決するために、花粉が備える細胞壁を物理的に破砕する技術や、繊維分解酵素であるセルラーゼを直接添加し当該細胞壁を溶解させる技術が提案されている(特許文献1、特許文献2など)。
特開昭61−28354号 特許第3565666号
しかしながら、上記のように花粉の細胞壁を物理的に破砕すると、その破砕工程において花粉が備える栄養成分も劣化させてしまう恐れがあると言う問題点が有る。また、花粉の細胞壁を物理的に破砕するためには、その工程を実施するための大きな設備が必要となり、食用花粉の製造コストが高くなると言う問題点もある。
他方、上記のようにセルラーゼを直接添加し当該細胞壁を溶解させるには、前段階としてセルラーゼを生成する工程が必要となり、細胞壁を溶解させる工程の増加に伴い、食用花粉を製造するための手間及びコストが増加すると言う問題点が有る。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、大きな手間を掛けずに、かつ、安価に、細胞壁を除去した食用花粉を製造する方法を提供することを目的とする。
納豆菌は、菌体外セルラーゼを生成する。納豆菌から効率良く菌体外セルラーゼを取得するための納豆菌の培養手法については種々の研究があるものの、本発明においてはどの培養手法を用いても良い。
一方で繊維分解酵素であるセルラーゼは、植物細胞の細胞壁のみを分解する機能が広く知られている。従って、花粉にセルラーゼを作用させることによって、花粉の備える強固な細胞壁は分解されるが、当該細胞壁内に存在するたんぱく質、炭水化物、ビタミン、ミネラル等の栄養成分はほとんど影響を受けない。
そこで、納豆菌が生成する菌体外セルラーゼを原料花粉に作用させることによって花粉の細胞壁が除去され、人が当該処理後の花粉を食した場合、細胞壁内に存在するたんぱく質、炭水化物、ビタミン、ミネラル等の栄養素が十分に体内へ吸収されることとなる。
納豆菌が生成する菌体外セルラーゼを花粉に作用させる方法は、納豆菌と原料花粉とを混合させる方法、納豆と原料花粉とを混合させる方法、納豆を洗浄して得られるセルラーゼを含む洗浄液と原料花粉とを混合させる方法が考えられる。そして、これら混合物を所定条件下に置くことで、納豆菌の菌体外セルラーゼによって花粉の細胞壁が分解される。ここで所定条件とは、常温放置であっても良く、納豆菌による菌体外セルラーゼの生成が活性化される温度・湿度・時間などの諸条件であっても良い。
納豆菌、納豆、納豆を洗浄した処理済み溶液はいずれも容易かつ安価に入手することができるため、開示する食用花粉の製造方法は、大きな手間を掛けずに、かつ、安価に、細胞壁を除去した食用花粉を製造することができる。
開示する食用花粉の製造方法は、大きな手間を掛けずに、かつ、安価に、細胞壁を除去した食用花粉を製造することができる。
以下、本発明に係る食用花粉の製造方法について説明する。なお、本発明に係る方法は、食用花粉として従来認められている何れの食用花粉にも適用される。最も代表的な食用花粉は、蜜蜂が蜂蜜と一緒に集める蜜蜂花粉である。
(第1実施形態)
はじめに、原料となる花粉と納豆菌とを用意する。そして、用意した原料花粉と納豆菌とを混合し、当該混合物を所定条件の下に置く。ここで所定条件とは、常温放置であっても良く、納豆菌による菌体外セルラーゼの生成が活性化される温度・湿度・時間などの諸条件であっても良い。このような処理を行うことで、納豆菌の菌体外セルラーゼによって花粉の細胞壁が分解され、細胞壁を除去した食用花粉が製造される。
上記のようにして製造された食用花粉は、エキス剤としたり、フリーズドライ製法又はスプレードライ製法で乾燥させ、錠剤・顆粒に加工することで品質を安定化させることもできる。
(第2実施形態)
はじめに、原料となる花粉と大豆を納豆菌によって発酵させた結果物である納豆とを用意する。そして、用意した原料花粉と納豆とを混合し、当該混合物を所定条件の下に置く。ここで所定条件とは、常温放置であっても良く、納豆菌による菌体外セルラーゼの生成が活性化される温度・湿度・時間などの諸条件であっても良い。また所定条件とは、菌体外セルラーゼのセルロース分解能が高まる温度・湿度・時間などの諸条件であっても良い。このような処理を行うことで、納豆菌の菌体外セルラーゼによって花粉の細胞壁が分解され、細胞壁を除去した食用花粉が製造される。
上記のようにして製造された食用花粉は、エキス剤としたり、フリーズドライ製法又はスプレードライ製法で乾燥させ、錠剤・顆粒に加工することで品質を安定化させることもできる。
(第3実施形態)
はじめに、原料となる花粉、納豆、及び当該納豆を洗浄するための液体を用意する。次に、納豆を、用意した水などの液体で洗浄し、洗浄処理済み溶液を生成する。当該洗浄処理済み溶液には納豆菌及び納豆菌の菌体外セルラーゼが含まれている。そして、用意した原料花粉と当該洗浄処理済み溶液とを混合し、当該混合物を所定条件の下に置く。ここで所定条件とは、常温放置であっても良く、納豆菌による菌体外セルラーゼの生成が活性化される温度・湿度・時間などの諸条件であっても良い。また所定条件とは、菌体外セルラーゼのセルロース分解能が高まる温度・湿度・時間などの諸条件であっても良い。このような処理を行うことで、納豆菌の菌体外セルラーゼによって花粉の細胞壁が分解され、細胞壁を除去した食用花粉が製造される。
上記のようにして製造された食用花粉は、エキス剤としたり、フリーズドライ製法又はスプレードライ製法で乾燥させ、錠剤・顆粒に加工することで品質を安定化させることもできる。
原料の食用花粉として、スペイン産の蜜蜂花粉(1kgあたり約3,500円で購入可能)を用意した。一方で、市販の納豆も用意した。そして、用意した食用花粉を納豆に振りかけ、当該納豆を掻き混ぜた後、常温で24時間放置した。
24時間放置後、納豆に混合された食用花粉の細胞壁は、納豆菌の菌体外セルラーゼによって分解されている。従って、当該納豆と共に細胞壁が除去された食用花粉を食することで、花粉内に存在するたんぱく質、炭水化物、ビタミン、ミネラル等の栄養素を十分に体内へ吸収することができる。
(総括)
納豆菌・納豆を安価に入手することが可能であることから、開示する食用花粉の製造方法は、細胞壁を除去した食用花粉を安価に製造することができる。
開示する食用花粉の製造方法は、原料花粉に納豆菌・納豆・納豆洗浄処理済み溶液を混合すれば良いので、多大な設備投資の必要も無く、細胞壁を除去した食用花粉を安価に製造することができる。
開示する食用花粉の製造方法は、花粉の細胞壁を分解させるためのセルラーゼを生成する工程が必要でないことから、細胞壁を除去した食用花粉を大きな手間を掛けずに製造することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態・実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (9)

  1. 原料食用花粉の細胞壁に納豆菌の菌体外セルラーゼを作用させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程を含むことを特徴とする食用花粉の製造方法。
  2. 原料食用花粉と納豆菌とを混合する工程と、
    混合させた前記原料食用花粉と納豆菌とを反応させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の食用花粉の製造方法。
  3. 原料食用花粉と納豆とを混合する工程と、
    混合させた前記原料食用花粉と納豆とを反応させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の食用花粉の製造方法。
  4. 納豆を洗浄し、洗浄処理済み溶液を生成する工程と、
    原料食用花粉と前記洗浄処理済み溶液とを混合する工程と、
    混合させた前記原料食用花粉と洗浄処理済み溶液とを反応させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の食用花粉の製造方法。
  5. 請求項1乃至4の何れかの一に記載の方法によって製造され、加工食品として好適な食用花粉。
  6. 原料食用花粉の細胞壁に納豆菌の菌体外セルラーゼを作用させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程を含むことを特徴とする食用花粉が備える細胞壁の除去方法。
  7. 原料食用花粉と納豆菌とを混合する工程と、
    混合させた前記原料食用花粉と納豆菌とを反応させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程と、を含むことを特徴とする請求項6に記載の食用花粉が備える細胞壁の除去方法。
  8. 原料食用花粉と納豆とを混合する工程と、
    混合させた前記原料食用花粉と納豆とを反応させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程と、を含むことを特徴とする請求項6に記載の食用花粉が備える細胞壁の除去方法。
  9. 納豆を洗浄し、洗浄処理済み溶液を生成する工程と、
    原料食用花粉と前記洗浄処理済み溶液とを混合する工程と、
    混合させた前記原料食用花粉と洗浄処理済み溶液とを反応させ、該原料食用花粉の細胞壁を除去する工程と、を含むことを特徴とする請求項6に記載の食用花粉が備える細胞壁の除去方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106912861A (zh) * 2017-03-09 2017-07-04 金寨胜达农业科技有限公司 一种简便制作砀山酥梨花粉的方法

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