JP2012054661A - 撮像装置、および信号処理方法、並びにプログラム - Google Patents

撮像装置、および信号処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像合成による広ダイナミックレンジ画像と通常画像を生成する撮像装置におけるメモリ利用構成の改善とスムーズなモード切り替えを実現する。
【解決手段】撮像信号を格納するメモリと、メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、制御部は、画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時に、画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定し、画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、画像補正部による補正前の信号をメモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置、および信号処理方法、並びにプログラムに関する。特に、複数の露光時間の異なる画像を利用した画像合成処理によりダイナミックレンジの広い高品質な画像を生成可能とした撮像装置、および信号処理方法、並びにプログラムに関する。
ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどに用いられるCCDイメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサのような固体撮像素子は入射光量に応じた電荷を蓄積し、蓄積した電荷に対応する電気信号を出力する光電変換を行う。しかし、光電変換素子における電荷蓄積量には上限があり、一定以上の光量を受けると蓄積電荷量が飽和レベルに達してしまい、一定以上の明るさの被写体領域は飽和した輝度レベルに設定されるいわゆる白とびが発生してしまう。
このような現象を防止するため、外光の変化等に応じて、光電変換素子における電荷蓄積期間を制御して露光時間を調整し、感度を最適値に制御するといった処理が行なわれる。例えば、明るい被写体に対しては、シャッタを高速に切ることで露光時間を短縮し光電変換素子における電荷蓄積期間を短くして蓄積電荷量が飽和レベルに達する以前に電気信号を出力させる。このような処理により被写体に応じた階調を正確に再現した画像の出力が可能となる。
しかし、明るいところと暗いところが混在するような被写体の撮影においては、シャッタを高速に切ると、暗い部分で十分な露光時間がとれないためにS/Nが劣化し画質が落ちることになる。このように明るいところと暗いところが混在する被写体の撮影画像において、明るい部分、暗い部分の輝度レベルを正確に再現するためには、イメージセンサ上での入射光が少ない画素では長い露光時間として高いS/Nを実現し、入射光が多い画素では飽和を回避する処理が必要となる。
このような処理を実現する手法として、露光時間の異なる複数の画像を利用する手法が知られている。すなわち、暗い画像領域では長時間露光画像を利用し、長時間露光画像では白とびとなってしまうような明るい画像領域では短時間露光画像を利用して最適な画素レベルを決定するという手法である。このように、複数の異なる露光画像を合成することで、白とびのないダイナミックレンジの広い画像を得ることができる。
例えば特許文献1(特開2008−99158号公報)や、特許文献2(特開2008−227697号公報)は、複数の異なる露光量の画像を合成して広いダイナミックレンジの画像を得る構成を開示している。
図1に、撮像素子の露光時間を長時間露光と短時間露光を垂直期間毎に切換えて得られた2種類の感度の画像を合成して広ダイナミックレンジ画像を生成する従来の撮像装置10のブロック図を示す。
図1の撮像装置10において広ダイナミックレンジ画像を生成する処理について説明する。レンズ11を介して入射した光を撮像素子12で光電変換して出力される映像信号をアナログフロントエンド13で相関2重サンプリング処理とAGCをかけた後にAD変換してデジタル信号にする。アナログフロントエンド13の出力するデジタル撮像信号は信号処理部20に入力される。
信号処理部20では、まずYRGB生成回路21によって、輝度信号Y信号と色信号であるR信号、G信号、B信号を生成する。YRGB生成回路21出力のY信号、R信号、G信号、B信号は第1信号処理部22において必要な信号処理が施された後、メモリ23に対する書き込み(Write)処理がなされる。
メモリ23には、撮像素子の露光時間が異なる低感度と高感度の画像、すなわち長時間露光画像と短時間露光画像が格納される。その後、メモリ23から長時間露光画像と短時間露光画像を読み出して画像合成部(WDR:Wide Dynamic Range合成)24に入力されて、画像合成による広ダイナミックレンジ化処理が施される。
その後、広ダイナミックレンジ化された合成画像を画像補正部(γ補正)25に入力し、例えばYRGB信号を色差信号含むYCbCr信号に変換する処理を含むγ補正処理等を実行して、さらに第2信号処理部26において最終的な信号処理を行って最終的な出力画像を生成する。
なお、第1信号処理部22では周波数補正や信号レベル補正、ホワイトバランス(WB)調整などを行い、第1信号処理部22と第2信号処理部26とでメモリ23への制御と連動して画像の垂直反転やスロースチルや手振れ補正や電子ズームなどを行い、第2信号処理部26では、ピーククリップや色差信号生成、OSDや出力エンコード処理などを行う場合が多い。
このような長時間露光画像と短時間露光画像の合成処理により広ダイナミックレンジ画像を生成する撮像装置では、広ダイナミックレンジ化を実行しない通常画像と広ダイナミックレンジ化した画像と撮像装置10の出力信号レベルの定格値が同じために、被写体の状況によって、広ダイナミックレンジ化を実行しない通常画像と広ダイナミックレンジ化画像のそれぞれの被写体のコントラストや明るさが異なってしまうために、必ずしも広ダイナミックレンジ化した画像側が常に好ましい画像でないことが多く、そのため広ダイナミックレンジ化を実行しない通常画像の撮影と、広ダイナミックレンジ化画像の撮影のいずれも可能な構成となっているものが多く、被写体の状況によって広ダイナミックレンジ化するかしないかを選択して使用する設定としたものが多い。
なお、図1に示すように画像合成による広ダイナミックレンジ化処理を行う画像合成部24の合成処理は画像補正部25のγ処理前に行う必要がある。従って、例えば、従来のY,Cr,Cb各8bitを出力信号として生成する撮像装置では、メモリへ書き込み/読み出しデータ、すなわちライトリードデータは図2に示すように、輝度信号(Y)と、色信号(G)(R)(B)各々10bit以上で、輝度信号2画素に対して色信号1ペアの分解能のいわゆる422形式のデータ形式でライトリードを行う。
図2(a)に示すように、輝度信号(Y)は画素単位の信号を利用するが、色信号(G)(R)(B)については2画素の平均値として利用する422形式でデータのリードライトを行う。
図2(b)は、輝度信号(Y)=10bit、色信号(G)(R)(B)=12bitとしてライトリードする場合の各信号のビット設定例を示している。
なお、撮像素子からのデータ読み出し方式としては、全画素を全て独立な信号として読み出すプログレッシブ読み出し方式と、上下隣接した2ラインの画素を混合して読み出しを行うインターレース読み出し方式が知られている。
インターレース表示方式であるNTSCやPALフォーマットに対応した撮像素子の駆動周波数は、撮像素子からのインターレース読み出しの場合、13.5MHz,約14MHz,18MHz等であり、プログレッシブ読み出しの場合、その倍の27MHz,約28MHz,36MHzが多く用いられている。
撮像素子からのデータ読み出し方式が、プログレッシブ読み出しの場合、広ダイナミックレンジ化のために2つの画像の合成処理を行うためには、1回のライトに対して2回リードが必要になるので、メモリ23を1個とするためには、少なくとも撮像素子の駆動周波数の3倍の周波数でメモリを動作させる必要があり、プログレッシブ読み出しの場合、その倍の81MHz,約86MHz,108MHzとなる。
YRGBを422形式でライトリードするためには、データは1クロックあたり50÷2=25bitが必要となるので、メモリのデータ幅が32bit品を使うか、16bit品を使うためには、周波数をさらに倍として162MHz,約171MHz,216MHzとする必要がある。NTSCやPALフォーマットに対応した撮像装置で広ダイナミックレンジの画像を得るためには4つの画像を記憶する必要があるが、プログレッシブ動作時でもデータ容量は64MB未満で満足できるが、64MBに対応するメモリでは、133〜166MHzが最大周波数であって、133MHzを採用する代わりにデータ幅を32bitとするか、高速なメモリを採用する必要があった。
前者ではメモリ制御線が増加する、あるいはメモリを2個使うために、実装面積が大きくなる、メモリ需要が少ない品種となるために高価になるなどの問題があった。また、メモリのデータフォーマットを16bit以下としようとするとデータの分解能不足で画質が低下する問題があり、特に広ダイナミックレンジ化のためにWDR合成しないときに画質の低下が目立つ問題があった。また、広ダイナミックレンジ化画像と通常画像の2種類のデータフォーマットを切換えて動作させる撮像装置では切り替えの際にエラー画像が出る問題があった。
特開2008−99158号公報 特開2008−227697号公報
本発明は、例えば、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、広ダイナミックレンジ化画像と通常画像の2種類の画像の撮影が可能な撮像装置において、必要なメモリの容量の低減や、広ダイナミックレンジ化画像と通常画像の2種類の画像の撮影モードの切り替え時における出力エラーの発生等を防止し、スムーズなモード切り替えを可能とした撮像装置、および信号処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
撮像信号を格納するメモリと、
メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、
γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、
メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、
前記制御部は、
前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、前記画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行し、
前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、前記画像補正部による補正前の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する撮像装置にある。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記撮像装置は、撮像素子からの出力信号に対する信号処理を実行する第1信号処理部を有し、前記第1信号処理部は、輝度信号(Y)9ビット、色信号(R,G,B)について、(G)10ビット、(R),(B)各々9ビット、上記設定とした輝度(Y)4に対して色信号(R,G,B)各1の比率を持つフォーマット(f2)に従った信号を出力し、前記制御部は、前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時に、前記フォーマット(f2)に従った信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記撮像装置は、前記画像補正部の出力信号を入力して信号処理を実行する第2信号処理部を有し、前記第2信号処理部は、輝度信号(Y)8ビット、色差信号(Cb,Cr)について、(Cb),(Cr)各々8ビット、上記設定とした輝度(Y)4に対して色差信号(Cb,Cr)各2の比率、または、輝度(Y)4に対して色差信号(Cb,Cr)各1の比率を持つフォーマット(f1)に従った信号を出力し、前記制御部は、前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時に、前記フォーマット(f1)に従った信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記制御部は、前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、撮像素子の出力信号を、前記第1信号処理部から前記画像補正部、さらに前記第2信号処理部と、前記メモリを経由して、撮像装置出力を生成する第3信号処理部へ入力する信号経路を設定する制御を行う。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記制御部は、前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、撮像素子の出力信号を、前記第1信号処理部から前記メモリ、さらに、メモリ読み出し信号を前記画像合成部に入力し、さらに、前記画像補正部と、前記第2信号処理部を経由して、撮像装置出力を生成する第3信号処理部へ入力する信号経路を設定する制御を行う。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記制御部は、前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、2つのメモリアドレスを交互に利用して通常画像を順次メモリへ書き込み、書き込みアドレス以外のアドレスを利用して書き込みデータをメモリから読み出す処理を実行させる制御を行う。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記制御部は、前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、4つのメモリアドレスを順次利用して長時間露光画像(光感度画像)と短時間露光画像(低感度画像)を順次メモリへ書き込み、書き込みアドレス以外のアドレスを利用して、長時間露光画像(光感度画像)と短時間露光画像(低感度画像)をメモリから並列に読み出す処理を実行させる制御を行う。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記制御部は、通常画像生成処理モードと広ダイナミックレンジ画像生成処理モードとの切り替え処理時に、前記メモリに対する入力データを切り替え後のモードに対応するデータを入力し、前記メモリからの出力データを切り替え前のモードに対応するデータを出力する設定とした遷移期間を設けて、該遷移期間の経過後、前記メモリからの出力データを切り替え後のモードに対応するデータを出力する設定とする制御を行う。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記制御部は、切り替え後モードが広ダイナミックレンジ画像生成処理モードである場合、前記遷移期間を広ダイナミックレンジ画像の生成に必要な長時間露光画像(光感度画像)と短時間露光画像(低感度画像)の格納が終了するまでの期間とし、切り替え後モードが通常画像生成処理モードである場合、前記遷移期間を通常画像の生成に必要な画像の格納が終了するまでの期間とする制御を行う。
さらに、本発明の撮像装置の一実施態様において、前記制御部は、メモリ格納データの垂直反転処理に対応したアドレス設定処理を実行する場合、通常画像生成処理モードと広ダイナミックレンジ画像生成処理モードとの切り替え処理時に、アドレスとデータとの対応関係を維持したアドレス設定制御を行う。
さらに、本発明の第2の側面は、
撮像信号を格納するメモリと、
メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、
γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、
メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、
前記制御部は、
前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、前記画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行し、
前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、前記画像補正部による補正前の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する画像処理装置にある。
さらに、本発明の第3の側面は、
画像処理装置において実行する信号処理方法であり、
前記画像処理装置は、
メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、
γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、
メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、
前記制御部は、
前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、前記画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行し、
前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、前記画像補正部による補正前の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する信号処理方法にある。
さらに、本発明の第4の側面は、
画像処理装置において信号処理制御を実行させるプログラムであり、
前記画像処理装置は、
メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、
γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、
メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、
前記プログラムは、前記制御部に、
前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、前記画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行させ、
前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、前記画像補正部による補正前の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行させるプログラムにある。
なお、本発明のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の一実施例の構成によれば、画像合成による広ダイナミックレンジ画像と、画像合成を行わない通常画像を生成する撮像装置におけるメモリ利用構成の改善とスムーズなモード切り替えを実現することができる。本発明の一実施例に係る撮像装置は、撮像信号を格納するメモリと、メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、制御部は、画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時に、画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定し、画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、画像補正部による補正前の信号をメモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する。
これらの構成により、例えば、通常画像生成モードではYCbCr信号、広ダイナミックレンジ画像生成モードではYRGB信号をメモリに格納する設定として、それぞれのフォーマットを定義して格納データを設定することで限られたメモリ容量を利用した効率的なメモリ利用構成が実現される。
また、通常画像生成モードと広ダイナミックレンジ画像生成モードとの切り替え時にロモリ入力データを先行して切り替えることで、出力画像を途切れさせることのないスムーズなモード遷移が実現される。
2種類の感度の画像を合成して広ダイナミックレンジ画像を生成する撮像装置の構成例について説明する図である。 撮像装置におけるメモリ格納データの構成例について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の構成例について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置において、通常画像を生成する通常画像モード設定時のスイッチ設定および処理について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置において、広ダイナミックレンジ像を生成する広ダイナミックレンジモード設定時のスイッチ設定および処理について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置におけるメモリ格納データのフォーマットの一例について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置におけるメモリ格納データのフォーマットの一例について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成シーケンスについて説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例2)について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンス(例1)について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンス(例2)について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例2)について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例3)について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例4)について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成と広ダイナミックレンジ画像生成の切り替えシーケンスについて説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成と広ダイナミックレンジ画像生成の切り替えシーケンスにおけるスイッチ設定について説明する図である。 本発明の一実施例に係る撮像装置の実行するプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成と広ダイナミックレンジ画像生成の切り替えシーケンスにおけるスイッチ設定について説明する図である。 通常画像生成と広ダイナミックレンジ画像生成の切り替えシーケンスにおける問題点について説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の撮像装置、および信号処理方法、並びにプログラムについて説明する。説明は以下の項目順に行う。
1.撮像装置の全体構成例について
2.通常画像生成処理と広ダイナミックレンジ画像生成処理時の設定について
3.メモリ格納データのフォーマットについて
4.画像生成処理の詳細シーケンスについて
(4−A)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成シーケンス
(4−B)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)
(4−C)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例2)
(4−D)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンス(例1)
(4−E)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンス(例2)
(4−F)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)
(4−G)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例2)
(4−H)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例3)
(4−I)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例4)
(4−J)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成と広ダイナミックレンジ画像生成の切り替えシーケンス
[1.撮像装置の全体構成例について]
図3は、本発明の撮像装置の一実施例を示すブロック図である。なお、以下の説明では撮像装置の実施例として説明するが、本発明は、撮像信号を入力して信号処理を行う撮像部分を持たない画像処理装置においても利用可能な発明である。
図3に示す撮像装置100の構成と処理について説明する。
レンズ101を介して入射した光は撮像素子102で光電変換される。撮像素子102において生成された画像に対応する電気信号はアナログフロントエンド103で相関2重サンプリング処理とAGCが施され、さらにAD変換されて画像に対応するデジタル信号が生成される。
さらに、アナログフロントエンド103の出力するデジタル信号は、信号処理部120のYRGB生成部121に入力され、YRGB生成部121において、輝度信号Y信号と色信号であるR信号、G信号、B信号が生成される。
YRGB生成部121の出力するY信号、R信号、G信号、B信号は第1信号処理部122において必要な信号処理が実行され、切り替えスイッチa,151aのN側入力端子と切り替えスイッチc,151cのW側入力端子に入力される。
切り替えスイッチa,151aの出力は画像合成部(WDR合成)123に入力され、必要に応じて画像合成処理、すなわち、短時間露光画像と長時間露光画像との画像合成処理による広ダイナミックレンジ化処理が実行される。なお、通常画像の生成時には、画像合成部(WDR合成)123での画像合成処理は実行せず第2信号処理部125において実行する第2信号処理に必要な分解能を持つ信号である第1信号処理部122からの入力をそのまま画像補正部(γ補正)124に出力する。
なお、第1信号処理部122は、通常画像の生成時には第2信号処理部125において実行する通常画像のメモリ130に対する格納データ(後述する図6に示すフォーマット1(f1)に従ったデータ)を生成可能とした信号、例えばYRGB各10ビット以上の信号を出力する。
画像補正部(γ補正)124は、YRGB信号それぞれにγ変換処理を実行して補正画像を第2信号処理部125に出力する。
第2信号処理部125は、例えば色差信号を含む信号(YCbCr)への変換処理等の必要な信号処理を行い、処理画像を切り替えスイッチ151bのW側入力端子と切り替えスイッチc,151cのN側入力端子に出力する。
切り替えスイッチb,151bの出力は第3信号処理部126に入力され、最終的な信号処理を行い、撮像装置出力信号を生成して出力される。
切り替えスイッチc,151c出力はメモリ130に対する書き込み(Write)データとなり、メモリ130からの読み出し(Read)データは切り替えスイッチ151dに入力される。
切り替えスイッチd,151dのN側出力端子から出力される信号は切り替えスイッチ151bのN側入力端子に入力され、切り替えスイッチd,151dのW側出力端子から出力される信号は切り替えスイッチa,151aのW側入力端子に入力される。
なお、第1信号処理部122では周波数補正や信号レベル補正、ホワイトバランス(WB)調整などを行う。第2信号処理部125では、ピーククリップや色差信号の生成や補正などを行い、第3信号処理部126ではOSDや出力エンコードなどを行う場合が多いが、これらの信号処理部の役割は、適宜変更可能である。
なお、第1信号処理部22では周波数補正や信号レベル補正、ホワイトバランス(WB)調整などを行い、第2信号処理部125と第3信号処理部126とでメモリ130への制御と連動して画像の垂直反転やスロースチルや手振れ補正や電子ズームなどを行い、第2信号処理部26では、ピーククリップや色差信号生成、OSDや出力エンコード処理などを行う場合が多い。
図3に示す撮像装置100は、
(1)撮像素子102の出力する1つの画像フレームを1つの出力画像として生成する通常(Normal)画像生成処理、
(2)撮像素子102の露光時間を長時間露光と短時間露光を垂直期間毎に切換えて得られた2種類の感度の画像を合成して広ダイナミックレンジの画像を生成する広ダイナミックレンジ(WDR:Wide Dynamic Range)画像生成処理、
これらの処理を選択的に実行可能な構成を持つ。
通常画像生成処理において好ましい明るさで出力されている被写体は、広ダイナミックレンジ化した場合、暗くなり、コントラストが低下する画像となってしまう。このため、広ダイナミックレンジ化できるビデオカメラであっても、広ダイナミックレンジ化した方がいい被写体条件と通常画像の方が好ましい被写体条件が有る。
図3に示す撮像装置100においては、例えば入力部106を介するユーザ設定をマイコン(制御部)105が検出して、通常画像生成動作と広ダイナミックレンジ画像生成動作を切換えることを可能としている。
あるいは、例えばマイコン(制御部)105が撮影画像の解析、例えば長時間露光による高感度画像の輝度信号のヒストグラムを解析し、白つぶれ領域の比率が高いと判断した時に、短時間露光による低感度画像の撮像を実行させる制御を行ってもよい。例えば高感度撮像時のヒストグラムにおいて黒つぶれ白つぶれ領域が少ない場合は広ダイナミックレンジ化することが好ましくないと判断して、通常画像撮影動作に切換える。
マイコン(制御部)105は、メモリに対するアクセス制御、例えばアドレス設定やアクセスシーケンスの制御等を行う。さらに通常画像生成動作と広ダイナミックレンジ画像生成動作の切り替え処理に際して、例えばメモリ130に対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する。なお、マイコン(制御部)105は、マイコン内の記憶部あるいは図示しない記憶部に格納されたプログラムに従って各種の処理や制御を実行する。
マイコン(制御部)105の実行する制御の1つである通常画像生成動作と広ダイナミックレンジ画像生成動作の切り替え処理の具体的な処理は例えば以下の処理である。画像合成部123における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、画像補正部124による補正後の信号をメモリ130に対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行し、画像合成部123における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、画像補正部124による補正前の信号をメモリ130に対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する。
このように、撮像装置100は、ユーザ設定あるいはマイコンによる自動制御により、通常画像生成モードと、広ダイナミックレンジ画像生成モードの切り替えを行う構成である。
マイコン(制御部)105は、通常画像生成モードである場合は、信号処理部120のスイッチa〜d,151a〜dをN側接続構成とし、広ダイナミックレンジ画像生成モードである場合は、信号処理部120のスイッチa〜d,151a〜dをW側接続構成とする制御を行う。
また、マイコン(制御部)105は、通常画像生成モードにある場合には、画像合成部123における画像合成処理は停止させ、第1信号処理部122からの入力をそのまま画像補正部(γ補正)124に出力させる制御を行う。
広ダイナミックレンジ画像生成モードである場合は、画像合成部123における画像合成処理を実行させる。画像合成部123は、長時間露光によって得られる高感度画像の白つぶれ領域に、短時間露光によって得られる低感度画像の有効画素値を設定する画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する。
[2.通常画像生成処理と広ダイナミックレンジ画像生成処理時の設定について]
図3の撮像装置100の構成において、通常画像を生成する通常動作時と、広ダイナミックレンジ画像を生成する広ダイナミックレンジ動作時ではスイッチ151a〜dの設定が異なり、信号の流れが異なる。
これら、モードの違いによる信号の流れの違いを図4、図5を参照して説明する。
図4は、通常画像を生成する通常動作時における信号の流れを太線で示した図である。
図5は、広ダイナミックレンジ画像を生成する広ダイナミックレンジ動作時における信号の流れを太線で示した図である。
まず、図4を参照して、通常画像を生成する通常動作時における信号の流れについて説明する。
通常画像を生成する通常動作時には、切り替えスイッチ151a〜151dをN側に切り替える。
撮像素子102からの入力信号はアナログフロントエンド103を介してデジタル信号に変換された後、信号処理部120のYRGB生成部121に入力され、YRGB生成部121において、輝度信号Y信号と色信号R、G、B信号が生成される。
輝度信号Y信号と色信号R、G、B信号は第1信号処理部122において信号処理が実行された後、スイッチa,151aを介して画像合成部123に入力される。
画像合成部123は、通常動作時は画像合成処理を行わず、入力信号をそのまま画像補正部124に出力する。
画像補正部124はYRGB信号それぞれにγ補正を行い、補正信号を第2信号処理部125に出力する。第2信号処理部125では、例えば色差信号を含む信号(YCbCr)への変換処理等やピーククリップやその他の信号処理を行い、処理信号がメモリ130の入力部にあるスイッチc,151cを介してメモリ130に書き込まれる。
さらに、メモリ130からの読み出し(Read)信号がスイッチd,151dと、スイッチb,151bを介して第3信号処理部126に入力される。
第3信号処理部126は、メモリ130からの読み出し信号に対する最終的な信号処理を実行して撮像装置から出力する通常画像を生成して出力する。
次に図5を参照して、広ダイナミックレンジ画像を生成する広ダイナミックレンジ動作時における信号の流れについて説明する。
広ダイナミックレンジ画像を生成する広ダイナミックレンジ動作時には、切り替えスイッチ151a〜151dをW側に切り替える。
撮像素子102からの入力信号はアナログフロントエンド103を介してデジタル信号に変換された後、信号処理部120のYRGB生成部121に入力され、YRGB生成部121において、輝度信号Y信号と色信号R、G、B信号が生成される。
輝度信号Y信号と色信号R、G、B信号は第1信号処理部122において信号処理が実行されたYRGB信号は、その後の信号処理を行う前に一旦、メモリ130に格納される。メモリ130の入力部にあるスイッチc,151cを介してメモリ130に書き込む。
先に説明したように広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成処理は、長時間露光画像と短時間露光画像の2枚の画像を利用する。従って、ここまで説明した撮像素子102による画像撮影〜メモリ130への画像格納処理は、
(a)短時間露光画像(低感度画像:Ln)
(b)長時間露光画像(高感度画像:Hn)
上記(a),(b)の連続撮影された2枚の画像に対する処理として行われる。
なお、具体的な処理シーケンスについては後段で詳細に説明する。
メモリ130へ格納された2枚の画像は、その後、メモリ130の出力部にあるスイッチd,151dを介してメモリ130からの読み取りが実行され、スイッチa,151aを介して画像合成部123に入力される。
メモリ130からの画像読み取り処理は、
(a)短時間露光画像(低感度画像:Ln)
(b)長時間露光画像(高感度画像:Hn)
これら2枚の画像をそれぞれのメモリ格納アドレスを適用して並列に読み取る処理として実行される。
画像合成部123は、メモリ130から読み取った短時間露光画像と長時間露光画像を合成して広ダイナミックレンジ画像を生成する。
生成された広ダイナミックレンジ画像合は、画像補正部124に出力される。
画像補正部124はYRGB信号それぞれにγ補正を行い、補正信号を第2信号処理部125に出力する。第2信号処理部125では、例えば色差信号を含む信号(YCbCr)への変換処理等やピーククリップやその他の信号処理を行い、処理信号をスイッチb,151bを介して第3信号処理部126に入力する。
第3信号処理部126は、メモリ130からの読み出し信号に対する最終的な信号処理を実行して撮像装置から出力する広ダイナミックレンジ画像を生成して出力する。
図4を参照して説明した通常画像生成処理と、
図5を参照して説明した広ダイナミックレンジ画像生成処理、
これらの処理時の大きな差異の1つは、以下のメモリ書き込み、読み出しタイミングである。
図4を参照して説明した通常画像生成処理では、画像補正部124における画像補正(γ補正)と、第2信号処理部125における信号処理後にメモリ130に対する書き込み、読み取り処理が行われる。その後、メモリ130からの読み取り信号に対して第3信号処理部125において最終的な信号処理が実行され通常画像の出力がなされる。
一方、図5を参照して説明した広ダイナミックレンジ画像生成処理では、画像合成部123における画像合成処理と、画像補正部124における画像補正(γ補正)と、第2信号処理部125における信号処理以前にメモリ130に対する書き込み、読み取り処理が行われる。
その後、メモリ130からの読み出し信号に対して、画像合成部123における画像合成処理と、画像補正部124における画像補正(γ補正)と、第2信号処理部125における信号処理がなされ、さらに、第3信号処理部125において最終的な信号処理が実行され広ダイナミックレンジ画像の出力がなされる。
なお、広ダイナミックレンジ画像生成処理では、メモリ130に対する書き込みは、
(a)短時間露光画像(低感度画像:Ln)
(b)長時間露光画像(高感度画像:Hn)
これら2枚の画像を個別のメモリアドレス指定位置に対してシーケンシャルに書き込む処理が実行され、読み取りに際しては2つのメモリアドレスを利用して並列に読み取る処理が行われる。
なお、図4を参照して説明した通常画像生成処理では、画像補正部124における画像補正(γ補正)後の信号、具体的には、例えばYCbCr信号がメモリ130に書き込まれ、また読み取りが行われる。
一方、図5を参照して説明した広ダイナミックレンジ画像生成時には、メモリ130に対する書き込み、読み取りは画像補正部124における画像補正(γ補正)の処理以前に行われる。すなわち第1信号処理部122の出力であるYRGB信号の書き込み、読み取りが実行される。
なお、図5を参照して説明した広ダイナミックレンジ画像生成時には、
(a)短時間露光画像(低感度画像:Ln)
(b)長時間露光画像(高感度画像:Hn)
これ等2つの画像各々のYRGB各信号値がメモリ130に格納される。
[3.メモリ格納データのフォーマットについて]
上述したように、図4を参照して説明した通常画像生成処理では、画像補正部124における画像補正(γ補正)、第2信号処理部125における信号処理結果としてのYCbCr信号がメモリ130に書き込まれ、また読み取りが行われる。
メモリ格納データ構成例を図6(1a),(1b)に示す。
図6(1a)に示すように輝度信号(Yn)2画素に対して色信号(Cbn,Crn)1ペアの分解能のいわゆる422形式の信号、あるいは、図6(1b)に示すように出力信号と同様の輝度信号(Y)8bit、色信号(Cr=R−Y,Cb=B−Y)8bitで、輝度信号4画素に対して色信号1ペアの分解能のいわゆる411形式のデータ形式(以下データフォーマット1(=f1))と記す)でメモリ130に対するデータ格納が行われる。
なお、図6(1b)に示す2つのCb1は同じ8ビットデータ(例えば2画素分の平均)を意味する。2つのCr1も同じCr1の8ビットデータである。
一方、図5を参照して説明した広ダイナミックレンジ画像生成時には、第1信号処理部122の出力信号がメモリ130に格納される。
この場合のメモリ格納データの構成例を図7(2)に示す。
図7(2)に示すように、輝度信号(Y)9bit、色信号(G)10bit、色信号(R)9bitと(B)9bitで、輝度信号4画素に対して色信号1ペアの分解能のいわゆる411形式のデータ形式(以下データフォーマット2(=f2)と記す)でメモリ130に対するデータ書き込み、読み取りを実行する。
前述したように、マイコン(制御部)105は、画像合成部123における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、画像補正部124による補正後の信号をメモリ130に対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行し、画像合成部123における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、画像補正部124による補正前の信号をメモリ130に対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する。
第2信号処理部125は、
輝度信号(Y)8ビット、
色差信号(Cb,Cr)について、(Cb),(Cr)各々8ビット、
上記設定とした輝度(Y)4に対して色差信号(Cb,Cr)各2の比率、または、輝度(Y)4に対して色差信号(Cb,Cr)各1の比率を持つ図6に示すフォーマット(f1)に従った信号を出力し、マイコン(制御部)105は、画像合成部123における画像合成処理を実行しない通常画像生成時に、図6に示すフォーマット(f1)に従った信号をメモリ130に対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する。
また、第1信号処理部122は、
輝度信号(Y)9ビット、
色信号(R,G,B)について、(G)10ビット、(R),(B)各々9ビット、
上記設定とした輝度(Y)4に対して色信号(R,G,B)各1の比率を持つ図7に示すフォーマット(f2)に従った信号を出力し、マイコン(制御部)105は、画像合成部123における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時に、フォーマット(f2)に従った信号をメモリ130に対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する。
[4.画像生成処理の詳細シーケンスについて]
図3〜図5を参照して説明したように、本発明の撮像装置は、
図4を参照して説明した通常画像モードにおいて実行する通常画像生成処理と、
図5を参照して説明した広ダイナミックレンジモードにおいて実行する広ダイナミックレンジ画像生成処理、
これらの2つのモードで異なる画像を生成する。
本発明の撮像装置は、これらの異なる画像生成処理においてメモリ130に対する格納データを変更し、また、メモリ書き込み、読み出しタイミングを異ならせた処理を行う。
以下では、本発明の撮像装置の実行する様々な画像生成処理シーケンスの詳細について説明する。
なお、撮像素子からの画素値読み出し態様として、画像の構成画素の画素値を1回の走査で読み出すプログレッシブ読み出しと、偶数ライン走査と奇数ライン走査を個別に実行して読み出すインターレース読み出しがある。
また、表示装置に対する出力である撮像装置出力の態様にも、画像の構成画素の画素値を1回の走査で出力するプログレッシブ出力と、偶数ライン走査と奇数ライン走査を個別に実行して出力するインターレース出力がある。
以下では、これらの様々な読み出しと出力態様の組み合わせに応じた具体的な画像生成処理シーケンスの詳細について個別に説明する。以下の各処理について順次、説明する。
(4−A)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成シーケンス(図8)
(4−B)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)(図9)
(4−C)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例2)(図10)
(4−D)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンス(例1)(図11)
(4−E)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンス(例2)(図12)
(4−F)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)(図13)
(4−G)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例2)(図14)
(4−H)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例3)(図15)
(4−I)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例4)(図16)
(4−J)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成と広ダイナミックレンジ画像生成の切り替えシーケンス(図17)
(4−A)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成シーケンス
まず、図8を参照してプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成シーケンスの詳細について説明する。
図8は、本発明の撮像装置において、撮像素子をプログレッシブ読み出しで動作させ、撮像装置出力をプログレッシブ動作させて通常画像を生成する通常動作時(図4参照)の詳細シーケンスを示す図である。
左から右に時間経過(時間t0〜t6)を示し、これらの各時間における以下のデータおよび設定を示している。
(1)撮像素子102の露光と出力
(2)スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定
(3)メモリ130に対する書き込みアドレスと書き込みデータ
(4)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(5)スイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定
(6)撮像装置100の出力
これらのデータおよび設定を示している。
時間t0〜t1、t1〜t2・・、この時間間隔は、撮像素子102からの信号読み取り周期としての垂直周期に相当する。
図8(1)に示すように、撮像素子102は、各垂直周期(t0〜t1、t1〜t2・・)において露光された結果としての撮像素子出力として、(VI1),(VI2),(VI3),(VI4)・・・を出力する。
数値1,2は撮像素子からの出力順を示す識別番号である。
図8(2)に示すように、スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定は、通常画像生成モードでは図4を参照して説明した通り、全て端子N側に設定される。なお、この設定はマイコン105によって行われる。
このスイッチ設定に従い、メモリ103には第2信号処理部125の処理結果が格納される。
図8(3)に示すように、2つのメモリアドレス(AD1)、(AD2)を交互に使用して、第2信号処理部125の処理結果としてのデータ(f1_1)、(f1_2)、(f1_3)・・・、が順次格納される。
なお、f1は、
メモリ格納フォーマット=フォーマット1
に従ってメモリに格納されることを意味する。
フォーマット1(f1)は、先に図6(1a),(1b)を参照して説明したフォーマットに対応し、図6(1a),または(1b)の第1フォーマットで第2信号処理部125の処理結果であるYCbCr信号を格納する。
通常画像生成モードでは第2信号処理部126の処理結果として出力されるYCbCr信号を図6(1a)または(1b)に示す第1フォーマット(f1)でメモリ130に記録する。すなわち、図6(1a)に示すように輝度信号(Yn)2画素に対して色信号(Cbn,Crn)1ペアの分解能のいわゆる422形式の信号、あるいは、図6(1b)に示すように輝度信号4画素に対して色信号1ペアの分解能のいわゆる411形式の信号として輝度信号(Y)8bit、色信号(Cr,Cb)8bit信号をメモリ130に書き込む。
なお、図8(1)に示す撮像素子出力(VI1)の第2信号処理部125の処理結果としてのデータが図8(3)に示すメモリ格納データ(f1_1)に対応する。
時間t0〜t1の期間内で撮像素子102の出力〜メモリ130への格納までの処理が行われる。
この時間t0〜t1において実行されるのは、メモリアドレス(AD1)によって指定される位置にフォーマット1(=f1)でデータ(f1_1)を格納するまでの処理である。
次の時間t1〜t2においては、
(1)撮像素子〜(3)メモリ書き込みまでの処理は、次の撮像素子出力(VI2)に対して、時間t0〜t1における撮像素子出力(VI1)に対する処理と同様の処理が実行される。
ただし、時間t0〜t1でメモリに格納したアドレスとは異なるアドレス(AD2)のメモリ位置にデータ(f1_2)が書き込まれる。
この時間t1〜t2の期間においては、さらに、
図8(4)メモリ読み出し〜(6)撮像装置出力までの処理も行われる。これらの処理は、時間t0〜t1においてメモリに書き込まれたデータ(f1_1)に対する処理である。
図8(4)メモリ読み出しの欄に示すように、アドレス(AD1)位置からデータ(f1_1)が読み出される。
図8(5)のスイッチ設定はスイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定状態を示している。図4を参照して説明したように通常画像生成処理モードにおいては、スイッチd,151dと、スイッチb,151bはいずれもN側接続の設定とされる。
このスイッチ設定に従ってメモリ130から読み出されたデータ(f1_1)は第3信号処理部126に供給され、最終的な信号処理が実行されて通常画像としての出力(VO1)として出力される。
図8に示すプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成シーケンスでは、データフォーマット1(=f1)でメモリの2つのアドレス(AD1),(AD2)を利用して交互にデータ書き込みが実行される。
データ書き込み処理に併せて書き込み処理の適用アドレス以外のアドレスを利用してデータ読み出しが実行される。
時間t1以降は、このようにアドレス(AD1),(AD2)の一方を利用して撮像素子から入力するデータの書き込みが実行され、他方を利用してメモリに先行して書き込まれたデータの読み出しが実行される。
この処理を繰り返し、実行して、通常画像の撮像装置出力VO1,VO2,VO3,VO4・・・を出力する。
(4−B)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)
次に、図9を参照してプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンスの詳細について説明する。
図9は、本発明の撮像装置において、撮像素子をプログレッシブ読み出しで動作させ、撮像装置出力をプログレッシブ動作させて広ダイナミックレンジ画像を生成する広ダイナミック動作時(図5参照)の詳細シーケンスを示す図である。
左から右に時間経過(時間t0〜t6)を示し、これらの各時間における以下のデータおよび設定を示している。
(1)撮像素子102の露光と出力
(2)スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定
(3)メモリ130に対する書き込みアドレスと書き込みデータ
(4a)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(4b)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(5)スイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定
(6)撮像装置100の出力
これらのデータおよび設定を示している。
本例では、メモリ130からのデータ読み出しは、画像合成部123において実行する画像合成処理に適用する長時間露光画像(高感度画像(Hn))と短時間露光画像(低感度画像(Ln))、これら2枚の画像データの読み出し処理として実行される。
この並列読み出し処理が(4a),(4b)の処理に対応する。
時間t0〜t1、t1〜t2・・、この時間間隔は、撮像素子102からの信号読み取り周期としての垂直周期に相当する。
図9(1)に示すように、撮像素子102は、各垂直周期(t0〜t1、t1〜t2・・)において露光された結果としての撮像素子出力として、(VIL1),(VIH1),(VIL2),(VIH2)・・・を出力する。
なお、Lは短時間露光画像(低感度画像)、Hは、長時間露光画像(高感度画像)を意味する。
数値1,2は撮像素子からの出力順を示す識別番号である。
図9(2)に示すように、スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定は、広ダイナミックレンジ画像生成モードでは図5を参照して説明した通り、全て端子W側に設定される。なお、この設定はマイコン105によって行われる。
このスイッチ設定に従い、メモリ103には、第1信号処理部122の処理結果が格納される。
図9(3)に示すように、4つのメモリアドレス(AD1)、(AD2)、(AD3)、(AD4)を順番に繰り返し使用して、第1信号処理部122の処理結果としてのデータ(f2_L1)、(f2_H1)、(f2_L2)、(f2_H2)・・・、が順次格納される。
すなわち、短時間露光画像(低感度画像(Ln))と、長時間露光画像(高感度画像(Hn))が順次格納される。
なお、f2は、
メモリ格納フォーマット=フォーマット2
に従ってメモリに格納されることを意味する。
フォーマット2(f2)は、先に図7(2)を参照して説明したフォーマットに対応し、図7(2)の第2フォーマットで第1信号処理部122の処理結果であるYRGB信号を格納する。
広ダイナミックレンジ画像生成モードでは第1信号処理部122の処理結果として出力されるYRGB信号を図7(2)に示すフォーマットでメモリ130に記録する。すなわち、輝度信号(Y)9bit、色信号(G)10bit、色信号(R)9bitと(B)9bitで、輝度信号4画素に対して色信号1ペアの分解能のいわゆる411形式のデータ形式(第2フォーマット(=f2))でメモリ130に対するデータ書き込み、読み取りを実行する。
なお、図9(1)に示す撮像素子出力(VIL1)の第1信号処理部122の処理結果データが図9(3)に示すメモリ格納データ(f2_L1)に対応する。
時間t0〜t1の期間内で撮像素子102の出力〜メモリ130への格納までの処理が行われる。
この時間t0〜t1において実行されるのは、メモリアドレス(AD1)によって指定される位置にフォーマット2(=f2)でデータ(f2_L1)を格納するまでの処理である。
次の時間t1〜t2においては、
(1)撮像素子〜(3)メモリ書き込みまでの処理が、次の撮像素子出力(VIH1)に対して、時間t0〜t1における撮像素子出力(VIL1)に対する処理と同様の処理が実行される。
なお、時間t0〜t1における撮像素子出力(VIL1)と、撮像素子出力(VIH1)は広ダイナミックレンジ画像生成のための画像合成処理の対象となる2つの画像である。
図9の(3)メモリ書き込みにおいては、t0〜t1でメモリに格納したアドレス(AD1)とは異なるアドレス(AD2)のメモリ位置にデータ(f1_2)が書き込まれる。
次の時間t2〜t3の期間においては、
(1)撮像素子〜(3)メモリ書き込みまでの処理が、次の撮像素子出力(VIL2)に対して、時間t0〜t1における撮像素子出力(VIL1)に対する処理と同様の処理が実行される。
図9の(3)メモリ書き込みにおいては、t0〜t1でメモリ書き込みに利用したアドレス(AD1)、t1〜t2でメモリ書き込みに利用したアドレス(AD2)、これらとは異なるアドレス(AD3)のメモリ位置にデータ(f2_L2)が書き込まれる。
さらに、時間t2〜t3の期間においては、
図9(4)メモリ読み出し〜(6)撮像装置出力までの処理も行われる。これらの処理は、時間t0〜t1においてメモリに書き込まれたデータ(f2_L1)、時間t1〜t2においてメモリに書き込まれたデータ(f2_H1)に対する処理である。
図9(4a)メモリ読み出しの欄に示すように、アドレス(AD1)位置からデータ(f2_L1)が読み出される。
さらに、図9(4b)メモリ読み出しの欄に示すように、アドレス(AD2)位置からデータ(f2_H1)が読み出される。
ただし、データ(f2_L1)とデータ(f2_H1)の読み出しは、この時間t2〜t3のみではなく、次の時間t3〜t4も同じデータ読み出しが実行される。
図9の時間t2〜t3、t3〜t4の欄に示すように、
合成画像を生成するために必要となる2つのデータ、すなわちデータ(f2_L1)のアドレス(AD1)からの読み出しと、データ(f2_H1)のアドレス(AD2)からの読み出しは、
時間t2〜t3におけるデータ(f2_L2)のメモリ(アドレス=AD3)への書き込み時間と、
時間t3〜t4におけるデータ(f2_H2)のメモリ(アドレス=AD4)への書き込み時間、
これらの時間t2〜t3,t3〜t4を利用して行われる。
すなわち、合成画像を生成するために必要となる2つの画像の書き込み処理時間に併せて、先行してメモリに書き込まれた合成画像を生成するために必要となる2つの画像の読み取りが実行される。
図9(5)のスイッチ設定はスイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定状態を示している。図5を参照して説明したように広ダイナミックレンジ画像生成処理モードにおいては、スイッチd,151dと、スイッチb,151bはいずれもW側接続の設定とされる。
このスイッチ設定に従ってメモリ130から読み出された、
短時間露光画像データ(低感度画像(f2_L1))と、
長時間露光画像データ(高感度画像(f2_H1))、
これらのデータは画像合成部123に出力される。
画像合成部123では、これらの2つの画像を利用した画像合成処理を実行し、広ダイナミックレンジ画像を生成する。
その後、生成された広ダイナミックレンジ画像合は、画像補正部124に出力される。画像補正部124はγ補正を行い補正信号を第2信号処理部125に出力する。第2信号処理部125では、YRGB信号を例えばYCbCr信号に変換し、変換信号をスイッチb,151bを介して第3信号処理部126に入力する。
第3信号処理部126は、メモリ130からの読み出し信号に対する最終的な信号処理を実行して撮像装置から出力する広ダイナミックレンジ画像を生成して出力する。
この最終出力が図9(6)撮像装置出力(WV11)に相当する。
図9に示すプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンスでは、データフォーマット2(=f2)でメモリの4つのアドレス(AD1),(AD2),(AD3),(AD4)を順次利用して、
短時間露光画像データ(低感度画像(f2_Ln))と、
長時間露光画像データ(高感度画像(f2_Hn))、
さらに、次の
短時間露光画像データ(低感度画像(f2_Ln+1))と、
長時間露光画像データ(高感度画像(f2_Hn+1))、
これ等の画像ペアが、順次メモリの異なる位置に書き込まれる。
時間t2以降の処理として示すように、データ書き込み処理に併せて書き込み処理の適用アドレス以外の2つのアドレスを利用して合成画像生成用の2つの画像データの読み出しが実行される。
時間t2以降は、アドレス(AD1)〜(AD4)のいずれかを利用して撮像素子から入力するデータの書き込みが実行され、アドレス(AD1),(AD2)または(AD3),(AD4)のいずれかの組み合わせを利用してメモリに先行して書き込まれた合成画像生成用の2つの画像データの読み出しが実行される。
この処理を繰り返し実行して、広ダイナミックレンジ画像の撮像装置出力WV11,WV11,WV22,WV22・・・、これらを出力する。
なお、WVは広ダイナミックレンジ画像であることを意味し、その後の数値列は、前の数値が長時間露光画像(高感度画像(H))の識別番号、後の数値が短時間露光画像(低感度画像(L))の識別番号である。
例えば、
時間t2〜t3の出力WV11は、メモリから読み出された長時間露光画像(高感度画像(H))(f2_H1)と、短時間露光画像(低感度画像(L))(f2_L1)の合成処理によって生成された広ダイナミックレンジ画像である。
時間t3〜t4の出力WV11も同じ出力となる。
時間t4〜t5の出力WV22は、メモリから読み出された長時間露光画像(高感度画像(H))(f2_H2)と、短時間露光画像(低感度画像(L))(f2_L2)の合成処理によって生成された広ダイナミックレンジ画像である。
なお、この処理例では、2つの連続する時間t2〜t3、t3〜t4の間の出力画像は同じ広ダイナミックレンジ画像となり、次の時間t4〜t5、t5〜t6の間の出力画像も同じ広ダイナミックレンジ画像となる。すなわち、先に図8を参照して説明した通常画像の出力レートより低下した出力レートとなる。
(4−C)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例2)
次に、図10を参照してプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンスのもう1つの例について説明する。
図10に示す処理例は、図9に示す処理例と同様、プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンスである。ただし、図10に示す処理では、広ダイナミックレンジ画像を生成するためにメモリ130から読み出す画像のペアの設定を常に最新の画像として設定している点が異なっている。
例えば図9に示すシーケンスでは、
時間t2〜t3においてデータ(f2_L1)のアドレス(AD1)からの読み出しと、データ(f2_H1)のアドレス(AD2)からの読み出しを実行し、
さらに、時間t3〜t4においてデータ(f2_L1)のアドレス(AD1)からの読み出しと、データ(f2_H1)のアドレス(AD2)からの読み出しを実行している。
一方、図10に示すシーケンスでは、
図9では読み出し処理が実行されていなかった時間t1〜t2において、データ(f2_L1)のアドレス(AD1)からの読み出しを開始している。
さらに、時間t2〜t3においてデータ(f2_L1)のアドレス(AD1)からの読み出しと、データ(f2_H1)のアドレス(AD2)からの読み出しを実行し、
次の、時間t3〜t4においては、データ(f2_L2)のアドレス(AD3)からの読み出しと、データ(f2_H1)のアドレス(AD2)からの読み出しを実行している。
すなわち、図10に示す本処理例では、時間t2〜t3においてデータ(f2_L2)のアドレス(AD3)からの読み出しを行う点が異なる。このデータ(f2_L2)は、直前の時間t2〜t3にメモリ130に書き込まれたデータである。
この処理例では、メモリ130に格納されたデータ中も最新のデータの組み合わせを利用して合成画像としての広ダイナミックレンジ画像を生成するシーケンスである。
図10に示すシーケンスにおいて、(1)撮像素子〜(3)メモリ書き込みまでの処理は、図9と同様である。
(4a),(4b)のメモリ読み出し処理は、上述したようにメモリに格納されたデータ中、最新のデータ、すなわち最も後のタイミングでメモリ130に書き込まれたデータを読み取っている点が異なっている。
(5)スイッチ設定は図9のシーケンスと同様であり、先に図5を参照して説明したようにW側の接続に設定される。
(6)撮像装置出力は、図9を参照して説明したシーケンスにおける出力とは異なる画像となる。すなわち、広ダイナミックレンジ画像を生成するために適用する画像の組み合わせが異なるからである。
図10(6)撮像装置出力に示すように、
時間t2〜t3の出力は、WV11、
時間t3〜t4の出力は、WV12、
時間t4〜t5の出力は、WV22、
時間t5〜t6の出力は、WV23、
このような設定となる。
なお、WVは広ダイナミックレンジ画像であることを意味し、その後の数値列は、前の数値が長時間露光画像(高感度画像(H))の識別番号、後の数値が短時間露光画像(低感度画像(L))の識別番号である。
例えば、
時間t2〜t3の出力WV11は、メモリから読み出された長時間露光画像(高感度画像(H))(f2_H1)と、短時間露光画像(低感度画像(L))(f2_L1)の合成処理によって生成された広ダイナミックレンジ画像である。
時間t3〜t4の出力WV12は、メモリから読み出された長時間露光画像(高感度画像(H))(f2_H1)と、短時間露光画像(低感度画像(L))(f2_L2)の合成処理によって生成された広ダイナミックレンジ画像である。
このように、本処理例では、利用化可能な最新のメモリ格納画像を取得して合成処理を行って広ダイナミックレンジ画像を生成する処理例である。
このように、図10に示す処理例は、メモリ130には第1信号処理部122の出力をデータフォーマット2(f2)でメモリ130の4つのアドレス(AD1)〜(AD4)を利用して、順次書き込みを行う。メモリからのデータ読み出しに際しては、高感度データと低感度データをそれぞれ最新のデータを読み取る。
画像合成部123では、最新の画像のペアを利用して広ダイナミックレンジ化した映像信号を生成して、撮像装置出力WV11,WV12,WV22,WV23,WV33,WV34,・・・として出力する。このように本処理例では、広ダイナミックレンジ化処理に適用する低感度画像と高感度各画像の組合せを、より新しい撮影画像に基づいて生成することを可能としたものである。
(4−D)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンス(例1)
次に、図11を参照してプログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンスの詳細について説明する。
図11は、本発明の撮像装置において、撮像素子をプログレッシブ読み出しで動作させ、撮像装置出力をインターレース動作させて通常画像を生成する通常動作時(図4参照)の詳細シーケンスを示す図である。
左から右に時間経過(時間t0〜t6)を示し、これらの各時間における以下のデータおよび設定を示している。
(1)撮像素子102の露光と出力
(2)スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定
(3)メモリ130に対する書き込みアドレスと書き込みデータ
(4)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(5)スイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定
(6)撮像装置100の出力
これらのデータおよび設定を示している。
時間t0〜t1、t1〜t2・・、この時間間隔は、撮像素子102からの信号読み取り周期としての垂直周期に相当する。
インターレース出力では、図11(4)メモリ読み出しの欄に示すように、垂直周期毎に撮像素子の奇数ライン出力と撮像素子の偶数ライン出力を読み取る。
なお、例えば時間t2〜t3のメモリ読み出しデータ(f1_1o)は、フォーマット1(f1)の第1番目の奇数フィールド(o:ODD)のメモリ格納データであることを意味する。
oはODD(奇数)、eはEVEN(偶数)フィールドのデータである。
インターレース出力では、垂直周期毎に撮像素子の奇数ライン出力と撮像素子の偶数ライン出力を読み取ることによって、(6)に示す撮像装置出力をODD、EVENフィールド出力VO1o,VO1e,VO2o,VOe2,VO3o,VO3e・・・の順に出力する。すなわち、インターレース出力を実現している。この出力により、出力信号をODD+EVENの組合せで合成するとインターレースブレのない画像を得ることができる。
図11(1)に示すように、撮像素子102は、各垂直周期の2倍の期間(t0〜t2、t2〜t4・・)において露光された結果としての撮像素子出力として、(VI1),(VI2),(VI3)・・・を出力する。
図11(2)に示すように、スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定は、通常画像生成モードでは図4を参照して説明した通り、全て端子N側に設定される。なお、この設定はマイコン105によって行われる。
図11(3)に示すように、2つのメモリアドレス(AD1)、(AD2)を交互に使用して、第2信号処理部125の処理結果としてのデータ(f1_1)、(f1_2)、(f1_3)・・・、が順次格納される。
なお、f1は、図6を参照して説明したフォーマット1に従ってメモリに格納されることを意味する。
時間t2までに、メモリアドレス(AD1)にデータ(f1_1)が格納される。
時間t4までに、メモリアドレス(AD2)にデータ(f1_2)が格納される。
時間t6までに、メモリアドレス(AD1)にデータ(f1_3)が格納される。
時間t2以降の期間においては、さらに、
図11(4)メモリ読み出し〜(6)撮像装置出力までの処理も行われる。これらの処理は、メモリに書き込まれたデータに対する処理である。
時間t2〜t3においては、図11(4)メモリ読み出しの欄に示すように、アドレス(AD1o)位置からデータ(f1_1o)が読み出される。
なお、アドレス(AD1o)は、アドレス(AD1)の一部を構成し、奇数(ODD)フィールドに対応するデータの読み出し用アドレスである。
アドレス(ADn)は、奇数(ODD)フィールドに対応するデータの読み出し用アドレス(ADno)と、偶数(EVEN)フィールドに対応するデータの読み出し用アドレス(ADne)とに分離して利用可能な構成を持つ。
アドレス(AD1o)位置から読み出されるデータ(f1_1o)は、出力フレームを構成する全フィールドの奇数フィールドのみのデータである。
図11(5)のスイッチ設定はスイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定状態を示している。図4を参照して説明したように通常画像生成処理モードにおいては、スイッチd,151dと、スイッチb,151bはいずれもN側接続の設定とされる。
このスイッチ設定に従ってメモリ130から読み出されたデータ(f1_1o)は第3信号処理部126に供給され、最終的な信号処理が実行されて通常画像としての出力(VO1o)として出力される。
出力(VO1o)は、アドレス(AD1o)位置から読み出されるデータ(f1_1o)に基づいて生成される出力であり、出力フレームを構成する全フィールドの奇数フィールドのみの出力である。
次の時間t3〜t4において、奇数フィールド出力(VO1o)に対応する偶数フィールド出力(VO1e)がメモリ130からアドレス(AD1e)によって読み出されたデータ(f1_1e)によって生成されて出力される。
このように、本処理例では、垂直周期毎に、撮像素子の奇数ライン出力と撮像素子の偶数ライン出力をメモリ130から読み出すことによって、撮像装置出力をODD、EVENフィールド出力VO1o,VO1e,VO2o,VO2e,VO3o,VO3e・・・として出力するもので、出力信号をODD+EVENの組合せで合成するとインターレースブレのない画像を得ることができる。
(4−E)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンス(例2)
次に、図12を参照してプログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンス第2例の詳細について説明する。
図12は、本発明の撮像装置において、撮像素子をプログレッシブ読み出しで動作させ、撮像装置出力をインターレース動作させて通常画像を生成する通常動作時(図4参照)の詳細シーケンスを示す図である。
左から右に時間経過(時間t0〜t6)を示し、これらの各時間における以下のデータおよび設定を示している。
(1)撮像素子102の露光と出力
(2)スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定
(3)メモリ130に対する書き込みアドレスと書き込みデータ
(4)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(5)スイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定
(6)撮像装置100の出力
これらのデータおよび設定を示している。
時間t0〜t1、t1〜t2・・、この時間間隔は、撮像素子102からの信号読み取り周期としての垂直周期に相当する。
図12に示す例は、先に説明した図11の例と同様、プログレッシブ読み出し、インターレース出力における通常画像生成シーケンスである。
図11と図12の違いは、(6)撮像装置出力のシーケンスである。
図11を参照して説明した処理では、出力順が、
VO1o,VO1e,VO2o,VO2e・・・
であり、奇数(ODD)フィールド、偶数(EVEN)フィールドの順で出力する構成である。
一方、図12に示す例では、出力順が、
VO1e,VO1o,VO2e,VO2o・・・
であり、偶数(EVEN)フィールド、奇数(ODD)フィールドの順で出力する構成である。
この出力順の変更に伴い、(4)メモリ読み出しの順番も偶数(EVEN)フィールドデータ(f1_1e)を、奇数(ODD)フィールドデータ(f1_1o)に先行して読み取る設定としている。
その他の点は、先に図11を参照して説明した処理と同様である。
本処理例においても、先に図11を参照して説明した処理例と同様、垂直周期毎に、撮像素子の偶数ライン出力と撮像素子の奇数ライン出力をメモリ130から読み出すことによって、撮像装置出力をEVEN、ODDフィールド出力VO1e,VO1o,VO2e,VO2o,VO3e,VO3o・・・として出力するもので、出力信号をEVEN+ODDの組合せで合成するとインターレースブレのない画像を得ることができる。
(4−F)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)
次に、図13を参照してプログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンスの詳細について説明する。
図13は、本発明の撮像装置において、撮像素子をプログレッシブ読み出しで動作させ、撮像装置出力をインターレース動作させて広ダイナミックレンジ画像を生成する広ダイナミックレンジ動作時(図5参照)の詳細シーケンスを示す図である。
左から右に時間経過(時間t0〜t6)を示し、これらの各時間における以下のデータおよび設定を示している。
(1)撮像素子102の露光と出力
(2)スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定
(3)メモリ130に対する書き込みアドレスと書き込みデータ
(4a)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(4b)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(5)スイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定
(6)撮像装置100の出力
これらのデータおよび設定を示している。
本例では、メモリ130からのデータ読み出しは、画像合成部123において実行する画像合成処理に適用する長時間露光画像(高感度画像(Hn))と短時間露光画像(低感度画像(Ln))、これら2枚の画像データの読み出し処理として実行される。
この並列読み出し処理が(4a),(4b)の処理に対応する。
時間t0〜t1、t1〜t2・・、この時間間隔は、撮像素子102からの信号読み取り周期としての垂直周期に相当する。
図13(1)に示すように、撮像素子102は、各垂直周期(t0〜t1、t1〜t2・・)において露光された結果としての撮像素子出力として、(VIL1),(VIH1),(VIL2),(VIH2)・・・を出力する。
なお、Lは短時間露光画像(低感度画像)、Hは、長時間露光画像(高感度画像)を意味する。
数値1,2は撮像素子からの出力順を示す識別番号である。
図13(2)に示すように、スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定は、広ダイナミックレンジ画像生成モードでは図5を参照して説明した通り、全て端子W側に設定される。なお、この設定はマイコン105によって行われる。
このスイッチ設定に従い、メモリ103には、第1信号処理部122の処理結果が格納される。
図13(3)に示すように、4つのメモリアドレス(AD1)、(AD2)、(AD3)、(AD4)を順番に繰り返し使用して、第1信号処理部122の処理結果としてのデータ(f2_L1)、(f2_H1)、(f2_L2)、(f2_H2)・・・、が順次格納される。
すなわち、短時間露光画像(低感度画像(Ln))と、長時間露光画像(高感度画像(Hn))が順次格納される。
フォーマット2(f2)は、先に図7(2)を参照して説明したフォーマットに対応し、図7(2)の第2フォーマットで第1信号処理部122の処理結果であるYRGB信号を格納する。
なお、図13(1)に示す撮像素子出力(VIL1)の第1信号処理部122の処理結果データが図13(3)に示すメモリ格納データ(f2_L1)に対応する。
時間t0〜t1の期間内で撮像素子102の出力〜メモリ130への格納までの処理が行われる。
この時間t0〜t1において実行されるのは、メモリアドレス(AD1)によって指定される位置にフォーマット2(=f2)でデータ(f2_L1)を格納するまでの処理である。
次の時間t1〜t2においては、
(1)撮像素子〜(3)メモリ書き込みまでの処理が、次の撮像素子出力(VIH1)に対して、時間t0〜t1における撮像素子出力(VIL1)に対する処理と同様の処理が実行される。
なお、時間t0〜t1における撮像素子出力(VIL1)と、撮像素子出力(VIH1)は広ダイナミックレンジ画像生成のための画像合成処理の対象となる2つの画像である。
図13の(3)メモリ書き込みにおいては、t0〜t1でメモリに格納したアドレス(AD1)とは異なるアドレス(AD2)のメモリ位置にデータ(f1_2)が書き込まれる。
次の時間t2〜t3の期間においては、
(1)撮像素子〜(3)メモリ書き込みまでの処理が、次の撮像素子出力(VIL2)に対して、時間t0〜t1における撮像素子出力(VIL1)に対する処理と同様の処理が実行される。
図13の(3)メモリ書き込みにおいては、t0〜t1でメモリ書き込みに利用したアドレス(AD1)、t1〜t2でメモリ書き込みに利用したアドレス(AD2)、これらとは異なるアドレス(AD3)のメモリ位置にデータ(f2_L2)が書き込まれる。
さらに、時間t2〜t3の期間においては、
図13(4)メモリ読み出し〜(6)撮像装置出力までの処理も行われる。これらの処理は、時間t0〜t1においてメモリに書き込まれたデータ(f2_L1)、時間t1〜t2においてメモリに書き込まれたデータ(f2_H1)に対する処理である。
図13(4a)メモリ読み出しの欄に示すように、アドレス(AD1o)位置からデータ(f2_L1o)が読み出される。
さらに、図13(4b)メモリ読み出しの欄に示すように、アドレス(AD2o)位置からデータ(f2_H1o)が読み出される。
なお、アドレス(AD1o)は、アドレス(AD1)の一部を構成し、奇数(ODD)フィールドに対応するデータの読み出し用アドレスである。
アドレス(ADn)は、奇数(ODD)フィールドに対応するデータの読み出し用アドレス(ADno)と、偶数(EVEN)フィールドに対応するデータの読み出し用アドレス(ADne)とに分離して利用可能な構成を持つ。
時間t2〜t3において、
アドレス(AD1o)位置から読み出されるデータ(f2_L1o)は、
短時間露光画像(低感度画像(L))の奇数(ODD)フィールドデータである。
アドレス(AD2o)位置から読み出されるデータ(f2_H1o)は、
長時間露光画像(高感度画像(H))の奇数(ODD)フィールドデータである。
図13(5)のスイッチ設定はスイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定状態を示している。図5を参照して説明したように広ダイナミックレンジ画像生成処理モードにおいては、スイッチd,151dと、スイッチb,151bはいずれもW側接続の設定とされる。
このスイッチ設定に従ってメモリ130から読み出された、
短時間露光画像データ(低感度画像(L))の奇数フィールドデータ(f2_L1o))と、
長時間露光画像データ(高感度画像(H))の奇数フィールドデータ(f2_H1o))、
これらのデータは画像合成部123に出力される。
画像合成部123では、これらの2つの画像を利用した画像合成処理を実行し、広ダイナミックレンジ画像の奇数フィールドに対応する合成画像を生成する。
その後、生成された奇数フィールド対応の広ダイナミックレンジ画像合は、画像補正部124に出力される。画像補正部124はγ補正を行い補正信号を第2信号処理部125に出力する。第2信号処理部125では、YRGB信号を例えばYCbCr信号に変換し、変換信号をスイッチb,151bを介して第3信号処理部126に入力する。
第3信号処理部126は、メモリ130からの読み出し信号に対する最終的な信号処理を実行して撮像装置から出力する広ダイナミックレンジ画像を生成して出力する。
この最終出力が図13(6)撮像装置出力(WV11o)に相当する。
なお、WVは広ダイナミックレンジ画像であることを意味し、その後の数値列は、前の数値が長時間露光画像(高感度画像(H))の識別番号、後の数値が短時間露光画像(低感度画像(L))の識別番号である。
oは奇数(ODD)フィールド画像、
eは偶数(EVEN)フィールド画像であることを示す。
この撮像装置出力(WV11o)は奇数フィールドのみの画像である。
次の時間(t3〜t4)において、この撮像装置出力(WV11o)に対応する偶数フィールド画像(WV11e)が生成され出力される。
時間t3〜t4では、アドレス(AD1e)位置からデータ(f2_L1e)が読み出される。
さらに、図13(4b)メモリ読み出しの欄に示すように、アドレス(AD2e)位置からデータ(f2_H1e)が読み出される。
なお、アドレス(AD1e)は、アドレス(AD1)の一部を構成し、偶数(EVEN)フィールドに対応するデータの読み出し用アドレスである。
時間t2〜t3において、
アドレス(AD1e)位置から読み出されるデータ(f2_L1e)は、
短時間露光画像(低感度画像(L))の偶数(EVEN)フィールドデータである。
アドレス(AD2e)位置から読み出されるデータ(f2_H1e)は、
長時間露光画像(高感度画像(H))の偶数(EVEN)フィールドデータである。
図13(5)のスイッチ設定はスイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定状態を示している。図5を参照して説明したように広ダイナミックレンジ画像生成処理モードにおいては、スイッチd,151dと、スイッチb,151bはいずれもW側接続の設定とされる。
このスイッチ設定に従ってメモリ130から読み出された、
短時間露光画像データ(低感度画像(L))の偶数フィールドデータ(f2_L1e))と、
長時間露光画像データ(高感度画像(H))の偶数フィールドデータ(f2_H1e))、
これらのデータは画像合成部123に出力される。
画像合成部123では、これらの2つの画像を利用した画像合成処理を実行し、広ダイナミックレンジ画像の偶数フィールドに対応する合成画像を生成する。
その後、生成された偶数フィールド対応の広ダイナミックレンジ画像合は、画像補正部124に出力される。画像補正部124はγ補正を行い補正信号を第2信号処理部125に出力する。第2信号処理部125では、YRGB信号を例えばYCbCr信号に変換し、変換信号をスイッチb,151bを介して第3信号処理部126に入力する。
第3信号処理部126は、メモリ130からの読み出し信号に対する最終的な信号処理を実行して撮像装置から出力する広ダイナミックレンジ画像を生成して出力する。
この最終出力が図13(6)撮像装置出力(WV11e)に相当する。
この撮像装置出力(WV11e)は偶数フィールドのみの画像である。
前の時間(t2〜t3)における撮像装置出力(WV11o)に併せて出力され、フレーム画像全体が表示されることになる。
本処理例では、2種類の露光時間を垂直周期毎に交番させて得る高感度、低感度の撮像素子出力VIL1,VIH1,V1L2,VIH2,VIL3,VIH4・・・は第1信号処理部122において処理された後、メモリ130に、4つの異なるアドレス(AD1)〜(AD4)を順次適用して格納される。
さらに、垂直周期毎にアドレス(AD1)〜(AD4)の奇数ライン出力と偶数ライン出力をメモリ130から読み取り、画像合成、補正処理、信号処理を行い、撮像装置出力をODD、EVENフィールド個別に出力する。この処理により、図13(6)に示すように、WV11o,WV11e,WV22o,WV222・・・として、出力信号をODD+EVENの組合せで合成してインターレース出力が実行される。本処理例ではインターレースブレの少ない広ダイナミックレンジ画像の出力が実現される。
(4−G)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例2)
次に、図14を参照してプログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス第2例の詳細について説明する。
図14は、本発明の撮像装置において、撮像素子をプログレッシブ読み出しで動作させ、撮像装置出力をインターレース動作させて広ダイナミックレンジ画像を生成する広ダイナミックレンジ動作時(図5参照)の詳細シーケンスを示す図である。
左から右に時間経過(時間t0〜t6)を示し、これらの各時間における以下のデータおよび設定を示している。
(1)撮像素子102の露光と出力
(2)スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定
(3)メモリ130に対する書き込みアドレスと書き込みデータ
(4a)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(4b)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(5)スイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定
(6)撮像装置100の出力
これらのデータおよび設定を示している。
本例では、メモリ130からのデータ読み出しは、画像合成部123において実行する画像合成処理に適用する長時間露光画像(高感度画像(Hn))と短時間露光画像(低感度画像(Ln))、これら2枚の画像データの読み出し処理として実行される。
この並列読み出し処理が(4a),(4b)の処理に対応する。
時間t0〜t1、t1〜t2・・、この時間間隔は、撮像素子102からの信号読み取り周期としての垂直周期に相当する。
この図14に示す例は、先に説明した図13の例と同様、プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンスである。
図13と図14の違いは、(6)撮像装置出力のシーケンスである。
図13を参照して説明した処理では、出力順が、
WV11o,WV11e,WV22o,WV22e・・・
であり、奇数(ODD)フィールド、偶数(EVEN)フィールドの順で出力する構成である。
一方、図14に示す例では、出力順が、
WV11e,WV11o,WV22e,WV22o・・・
であり、偶数(EVEN)フィールド、奇数(ODD)フィールドの順で出力する構成である。
この出力順の変更に伴い、(4)メモリ読み出しの順番も偶数(EVEN)フィールドデータ(f2_L1e),(f2_H1e)を、奇数(ODD)フィールドデータ(f2_L1o),(f2_H1o)に先行して読み取る設定としている。
その他の点は、先に図13を参照して説明した処理と同様である。
本処理例においても、先に図13を参照して説明した処理例と同様、垂直周期毎に、撮像素子の偶数ライン出力と撮像素子の奇数ライン出力をメモリ130から読み出すことによって、撮像装置出力をEVEN、ODDフィールド出力WV11e,WV11o,WV22e,WV22o・・・として出力する。本処理例に従って、出力信号をEVEN+ODDの組合せで合成するとインターレースブレのない画像を得ることができる。
(4−H)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例3)
次に、図15を参照してプログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス第3例の詳細について説明する。
図15に示す処理例は、図13に示す処理例と同様、プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンスである。ただし、図15に示す処理では、広ダイナミックレンジ画像を生成するためにメモリ130から読み出す画像のペアの設定を常に最新の画像として設定している点が異なっている。
例えば図13に示すシーケンスでは、
時間t2〜t3において、
(4a)データ(f2_L1o)のアドレス(AD1o)からの読み出しと、
(4b)データ(f2_H1o)のアドレス(AD2o)からの読み出し、
これらを実行し、さらに、時間t3〜t4において、
(4a)データ(f2_L1e)のアドレス(AD1e)からの読み出しと、
(4b)データ(f2_H1e)のアドレス(AD2e)からの読み出し<
これらを実行している。
一方、図15に示すシーケンスでは、
時間t1〜t2において、
(4a)データ(f2_L1e)のアドレス(AD1e)からの読み出しを実行し、
時間t2〜t3において、
(4a)データ(f2_L1o)のアドレス(AD1o)からの読み出しと、
(4b)データ(f2_H1o)のアドレス(AD2o)からの読み出し、
これらを実行し、
次の、時間t3〜t4においては、
(4a)データ(f2_L2e)のアドレス(AD3e)からの読み出しと、
(4b)データ(f2_H1e)のアドレス(AD2e)からの読み出し<
これらを実行している。
すなわち、図15に示す本処理例では、メモリからの読み出しデータを最新のデータに設定している点が異なる。本処理例では各読み出しタイミングで読み出し可能なデータ中、最新のデータを取得する。
この処理例では、メモリ130に格納されたデータ中も最新のデータの組み合わせを利用して合成画像としての広ダイナミックレンジ画像を生成するシーケンスである。
図15に示すシーケンスにおいて、(1)撮像素子〜(3)メモリ書き込みまでの処理は、図13と同様である。
時間t1以降におけるメモリからの読み出しデータが図13とは異なり、メモリ格納済みのデータから最新のデータを読み取る設定としている。
図13(5)のスイッチ設定はスイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定状態を示している。図5を参照して説明したように広ダイナミックレンジ画像生成処理モードにおいては、スイッチd,151dと、スイッチb,151bはいずれもW側接続の設定とされる。
このスイッチ設定に従ってメモリ130から読み出されたデータは合成処理部123に入力され画像合成による広ダイナミックレンジ画像生成処理が行われる。
ただし、時間t1〜t2では、
(4a)アドレス(AD1e)から短時間露光画像データ(低感度画像(L))(f2_L1e)が読み出されているのみで、長時間露光画像データ(高感度画像(H))の読み出しが実行されていないので、この時間t1〜t2では画像合成処理は実行されない。
時間t2〜t3では、メモリ130から読み出された、
(4a)短時間露光画像データ(低感度画像(L))データ(f2_L1o)、
(4b)長/時間露光画像データ(高感度画像(H))データ(f2_H1o)、
これらのデータの合成処理により奇数(ODD)フィールドのみの広ダイナミックレンジ画像の生成が実行される。
その後、生成された奇数フィールド対応の広ダイナミックレンジ画像合は、画像補正部124に出力される。画像補正部124はγ補正を行い補正信号を第2信号処理部125に出力する。第2信号処理部125では、YRGB信号を例えばYCbCr信号に変換し、変換信号をスイッチb,151bを介して第3信号処理部126に入力する。
第3信号処理部126は、メモリ130からの読み出し信号に対する最終的な信号処理を実行して撮像装置から出力する広ダイナミックレンジ画像を生成して出力する。
この最終出力が図53(6)撮像装置出力(WV11o)に相当する。
この撮像装置出力(WV11o)は奇数フィールドのみの画像である。
次の時間(t3〜t4)における撮像装置出力(WV12e)に併せて出力され、フレーム画像全体が表示されることになる。
時間t3〜t4では、図15(4a)メモリ読み出しの欄に示すように、アドレス(AD3e)位置からデータ(f2_L2e)が読み出される。
さらに、図15(4b)メモリ読み出しの欄に示すように、アドレス(AD2e)位置からデータ(f2_H1e)が読み出される。
時間t2〜t3において、
アドレス(AD3e)位置から読み出されるデータ(f2_L2e)は、
短時間露光画像(低感度画像(L))の偶数(EVEN)フィールドデータである。
アドレス(AD2e)位置から読み出されるデータ(f2_H1e)は、
長時間露光画像(高感度画像(H))の偶数(EVEN)フィールドデータである。
図15(5)のスイッチ設定はスイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定状態を示している。図5を参照して説明したように広ダイナミックレンジ画像生成処理モードにおいては、スイッチd,151dと、スイッチb,151bはいずれもW側接続の設定とされる。
このスイッチ設定に従ってメモリ130から読み出された、
短時間露光画像データ(低感度画像(L))の偶数フィールドデータ(f2_L2e))と、
長時間露光画像データ(高感度画像(H))の偶数フィールドデータ(f2_H1e))、
これらのデータは画像合成部123に出力される。
画像合成部123では、これらの2つの画像を利用した画像合成処理を実行し、広ダイナミックレンジ画像の偶数フィールドに対応する合成画像を生成する。
その後、生成された偶数フィールド対応の広ダイナミックレンジ画像合は、画像補正部124に出力される。画像補正部124はγ補正を行い補正信号を第2信号処理部125に出力する。第2信号処理部125では、YRGB信号を例えばYCbCr信号に変換し、変換信号をスイッチb,151bを介して第3信号処理部126に入力する。
第3信号処理部126は、メモリ130からの読み出し信号に対する最終的な信号処理を実行して撮像装置から出力する広ダイナミックレンジ画像を生成して出力する。
この最終出力が図15(6)撮像装置出力(WV12e)に相当する。
この撮像装置出力(WV12e)は偶数フィールドのみの画像である。
前の時間(t2〜t3)における撮像装置出力(WV11o)に併せて出力され、フレーム画像全体が表示されることになる。
本処理例では、2種類の露光時間を垂直周期毎に交番させて得る高感度、低感度の撮像素子出力VIL1,VIH1,V1L2,VIH2,VIL3,VIH4・・・は第1信号処理部122において処理された後、メモリ130に、4つの異なるアドレス(AD1)〜(AD4)を順次適用して格納される。
さらに、垂直周期毎にアドレス(AD1)〜(AD4)の奇数ライン出力と偶数ライン出力をメモリ130から読み取り、画像合成、補正処理、信号処理を行い、撮像装置出力をODD、EVENフィールド個別に出力する。この処理に際してメモリからの読み取り画像を最新のデータとする設定としている。
この処理により、図15(6)に示すように、WV11o,WV12e,WV22o,WV23o・・・として、インターレース出力が実行される。このように本処理例では、広ダイナミックレンジ化処理に適用する低感度画像と高感度各画像の組合せを、より新しい撮影画像に基づいて生成することを可能としたものである。
(4−I)プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例4)
次に、図16を参照してプログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス第4例の詳細について説明する。
図16は、本発明の撮像装置において、撮像素子をプログレッシブ読み出しで動作させ、撮像装置出力をインターレース動作させて広ダイナミックレンジ画像を生成する広ダイナミックレンジ動作時(図5参照)の詳細シーケンスを示す図である。
左から右に時間経過(時間t0〜t6)を示し、これらの各時間における以下のデータおよび設定を示している。
(1)撮像素子102の露光と出力
(2)スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定
(3)メモリ130に対する書き込みアドレスと書き込みデータ
(4a)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(4b)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(5)スイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定
(6)撮像装置100の出力
これらのデータおよび設定を示している。
本例では、メモリ130からのデータ読み出しは、画像合成部123において実行する画像合成処理に適用する長時間露光画像(高感度画像(Hn))と短時間露光画像(低感度画像(Ln))、これら2枚の画像データの読み出し処理として実行される。
この並列読み出し処理が(4a),(4b)の処理に対応する。
時間t0〜t1、t1〜t2・・、この時間間隔は、撮像素子102からの信号読み取り周期としての垂直周期に相当する。
この図16に示す例は、先に説明した図15の例と同様、プログレッシブ読み出し、インターレース出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンスである。
図15と図16の違いは、(6)撮像装置出力のシーケンスである。
図15を参照して説明した処理では、出力順が、
WV11o,WV12e,WV22o,WV23e・・・
であり、奇数(ODD)フィールド、偶数(EVEN)フィールドの順で出力する構成である。
一方、図16に示す例では、出力順が、
WV11e,WV12o,WV22e,WV23o・・・
であり、偶数(EVEN)フィールド、奇数(ODD)フィールドの順で出力する構成である。
この出力順の変更に伴い、(4)メモリ読み出しの順番も変更される。すなわち。偶数(EVEN)フィールドデータと奇数(ODD)フィールドデータの読み出し順が図15と図16では入れ替わっている。
その他の点は、先に図15を参照して説明した処理と同様である。
本処理例においても、先に図15を参照して説明した処理例と同様、垂直周期毎に、撮像素子の偶数ライン出力と撮像素子の奇数ライン出力をメモリ130から読み出すことによって、撮像装置出力をEVEN、ODDフィールド出力WV11e,WV12o,WV22e,WV23o・・・としてインターレース出力する。広ダイナミックレンジ化処理に適用する低感度画像と高感度各画像の組合せを、より新しい撮影画像に基づいて生成することが可能となる。
(4−J)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成と広ダイナミックレンジ画像生成の切り替えシーケンス
次に、図17を参照してプログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成と広ダイナミックレンジ画像生成の切り替えシーケンスについて説明する。
この図17に示す処理は、先に図8を参照して説明した処理と、図9を参照して説明した処理を途中で切り替える処理シーケンスである。すなわち、
(4−A)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成シーケンス(図8)
(4−B)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)(図9)
上記(A),(B)の処理を切り替える処理である。
図17は、本発明の撮像装置において、撮像素子をプログレッシブ読み出しで動作させ、撮像装置出力についてもプログレッシブ動作させる設定において、通常画像を生成する通常モード(図4参照)と、広ダイナミックレンジ画像を生成する広ダイナミックレンジモード(図5参照)との切り替え制御を行う場合の詳細シーケンスを示す図である。
なお、モード切り替え時にはスイッチa〜d,151a〜151dの接続設定を全てN接続から全てW接続へ切り替える制御、またはその逆の全てのスイッチをW接続からN接続へ切り替える制御が実行される。この切り替えはマイコン105によって行われる。
図17には、左から右に時間経過(時間t0〜t17)を示し、これらの各時間における以下のデータおよび設定を示している。
(1)撮像素子102の露光と出力
(2)スイッチa,151aと、スイッチc,151cの設定
(3)メモリ130に対する書き込みアドレスと書き込みデータ
(4a)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(4b)メモリ130からの読み出しアドレスと読み出しデータ
(5)スイッチd,151dと、スイッチb,151bの設定
(6)撮像装置100の出力
これらのデータおよび設定を示している。
時間タイミングTa(=t6)までは、通常画像の生成処理である通常モード動作で処理が行われる。
時間t0〜t6の処理は、先に図8を参照して説明した処理、すなわち、
(4−A)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における通常画像生成シーケンス
この処理と同一の処理が行われる。図17の(1)撮像素子露光/出力〜(6)撮像装置出力に示す設定は、図8に示すt0〜t6の処理における設定と同じ設定である。
時間タイミングTa(=t6)において、マイコン(制御部)105は、通常画像の生成処理からダイナミックレンジ画像の生成処理への移行を開始する。
なお、前述したように、これらのモード切り替え処理は、例えばマイコン(制御部)105の撮影画像の解析結果に基づく自動制御、あるいは入力部106を介するユーザ指示に基づいて行われる。
時間Ta(=t6)以降、撮像素子では、短時間露光画像(低感度画像(L))と長時間露光画像(高感度画像(H))が交互に撮影される。
通常動作から広ダイナミックレンジ動作への切換え処理に際して、マイコン(制御部)105は以下のようなスイッチ制御を行う。
まず、メモリ130の入力部のスイッチであるスイッチ151cのみをW側に切換える。時間Ta(=t6)〜Tb(=t8)の期間のスイッチ設定である。
このスイッチ設定を図18に示す。図18に示すように、メモリ130の入力部のスイッチであるスイッチ151cのみをW側に切換える。その他のスイッチa,151a、スイッチb,151b、スイッチd,151dはN側の接続設定のままとする。
時間Ta(=t6)〜Tb(=t8)では、メモリ130からのデータ読み出し用アドレスは、アドレス(AD2)、(AD2)と同じアドレスを継続させる。この同じ読み出しアドレスを適用したデータ読み出し処理によってこの期間の出力は(6)撮像装置出力に示すように(VO6),(VO6)と通常画像の出力が継続される。
また、時間Ta(=t6)〜Tb(=t8)では、この読み出しアドレス(AD2)以外のアドレスを利用して、撮像素子102で撮影され、第1信号処理部122において信号処理された短時間露光画像(低感度画像(L))と長時間露光画像(高感度画像(H))がスイッチc,151cを介してメモリ130に記録される。
すなわち、図17に示すように、
時間t6〜t7において、アドレス(AD3)に従って短時間露光画像(低感度画像(L))データ(f2_L1)が書き込まれる。
時間t7〜t8において、アドレス(AD4)に従って長時間露光画像(高感度画像(H))データ(f2_H1)が書き込まれる。
時間Ta(=t6)〜Tb(=t8)において、広ダイナミックレンジ画像を生成するための合成処理に適用する2つの画像がメモリ130に書き込まれた後、スイッチa,151a、スイッチb,151b,スイッチd,151dをW側に切換える。すなわち、図5を参照して説明したダイナミックレンジモードの設定とする。
この時間Tb(=t8)において、通常モードから広ダイナミックレンジモードへの切り替えを完了する。
すなわち、通常モードから広ダイナミックレンジモードへの切り替え時には、メモリ130に対する入力データのみを先行してダイナミックレンジ画像の入力に切り替え、メモリ130からの出力やその他の処理部の接続は通常モードの設定(N側接続)に維持する。
ダイナミックレンジ画像の生成に必要な画像がメモリ130に格納された後、すなわちジカンTb(=t8)において、メモリ130からの出力やその他の処理部の接続をダイナミックレンジモードの設定(W側接続)に変更する。
図17において、時間Tb(=t8)〜Tc(=t14)の処理は、先に図9を参照して説明した処理、すなわち、
(4−B)プログレッシブ読み出し、プログレッシブ出力における広ダイナミックレンジ画像生成シーケンス(例1)
この処理と同じ処理が行われる。図17の時間時間Tb(=t8)〜Tc(=t14)の(1)撮像素子露光/出力〜(6)撮像装置出力に示す処理は、図9に示すt0〜t6の処理と同様の処理である。
なお、図17では時間t6〜t8においてメモリ書き込みアドレスとして、(AD3),(AD4)を先行して利用しているので、図9と図17ではアドレスとデータ識別子の設定にずれか発生している。しかし、処理としてはいずれも同様の処理である。
時間Tc(=t14)において、マイコン(制御部)105は、ダイナミックレンジ画像の生成処理から通常画像の生成処理への移行を開始する。
なお、前述したように、これらのモード切り替え処理は、例えばマイコン(制御部)105の撮影画像の解析結果に基づく自動制御、あるいは入力部106を介するユーザ指示に基づいて行われる。
時間Tc(=t14)以降、撮像素子では、通常画像が順次撮影される。
広ダイナミックレンジ動作から通常動作への切換え処理に際して、マイコン(制御部)105は以下のようなスイッチ制御を行う。
まず、メモリ130の入力部のスイッチであるスイッチ151cのみをN側に切換える。時間Tc(=t14)〜Td(=t15)の期間のスイッチ設定である。
このスイッチ設定を図19に示す。図19に示すように、メモリ130の入力部のスイッチであるスイッチ151cのみをN側に切換える。その他のスイッチa,151a、スイッチb,151b、スイッチd,151dはW側の接続設定のままとする。
時間Tc(=t14)〜Td(=t15)では、メモリ130からのデータ読み出し用アドレスは、直前の時間t13〜t14の読み出しアドレス(AD3)、(AD4)と同じアドレスを継続させる。この同じ読み出しアドレスを適用したデータ読み出し処理によってこの期間の出力は(6)撮像装置出力に示すように(WV33),(WV33)と広ダイナミックレンジ画像の出力が継続される
また、時間Tc(=t14)〜Td(=t15)では、この読み出しアドレス以外のアドレスを利用して、撮像素子102で撮影され、第2信号処理部125において信号処理された通常画像がスイッチc,151cを介してメモリ130に記録される。
すなわち、図17に示すように、
時間Tc(=t14)〜Td(=t15)において、アドレス(AD1)には、メモリ130からのデータ読み出し用アドレスは、直前の時間t13〜t14の読み出しアドレス(AD3)、(AD4)と同じアドレスを継続させる。この同じ読み出しアドレスを適用したデータ読み出し処理によってこの期間の出力は(6)撮像装置出力に示す(WV33)の広ダイナミックレンジ画像の出力が継続されていてスイッチa,151aがW側になっていて画像合成部123にて広ダイナミックレンジ画像(WV33)が生成され、γ補正部124、第2信号処理部125の処理結果としてのフォーマット1形式の広ダイナミックレンジ画像のデータ(f1_WV33)がスイッチc、151cを介してがメモリ130に書き込まれる。
時間Tc(=t14)〜Td(=t15)において、通常画像がメモリ130に書き込まれた後、スイッチa,151a、スイッチb,151b,スイッチd,151dをN側に切換える。すなわち、図4を参照して説明した通常画像モードの設定とする。
この時間Td(=t15)〜Te(=t16)において、広ダイナミックレンジモードの画像が出て、Te(=t16)において、広ダイナミックレンジモードから通常モードへの切り替えを完了する。
この切り替え制御はマイコン(制御部)105の制御によって実行される。マイコン(制御部)105は、通常画像生成処理モードと広ダイナミックレンジ画像生成処理モードとの切り替え処理時に、メモリ130に対する入力データを切り替え後のモードに対応するデータを入力し、メモリ130からの出力データを切り替え前のモードに対応するデータを出力する設定とした遷移期間を設けて、該遷移期間の経過後、メモリ130からの出力データを切り替え後のモードに対応するデータを出力する設定とする制御を行う。
具体的には、マイコン(制御部)105は、切り替え後モードが広ダイナミックレンジ画像生成処理モードである場合、遷移期間を広ダイナミックレンジ画像の生成に必要な長時間露光画像(光感度画像)と短時間露光画像(低感度画像)の格納が終了するまでの期間とし、切り替え後モードが通常画像生成処理モードである場合、遷移期間を通常画像の生成に必要な画像の格納が終了するまでの期間とする制御を行う。
このように、本発明に従ったモード切り替え処理では、メモリ入力データのみを先行して切り替え、メモリに通常画像生成用の1つの画像データ、あるいは広ダイナミックレンジ画像生成用の2つの画像の格納が完了した時点で、メモリ出力データおよびその他の処理回路のスイッチを切り替える構成としている。
この制御により、各切り替えタイミングにおいて、撮像装置からの出力は、通常画像または広ダイナミックレンジ画像のいずれかの画像が確実に出力され、モード切り替え時に画像が途切れることなくスムーズなモード切り替え、画像出力が実現される。
なお、参考シーケンスとして、すべてのスイッチa〜d,151a〜dを同一タイミングで切り替えた場合の処理シーケンスを図20に示す。
図20に示すように、このような制御を行うと、モード切り替え後の一定期間、メモリ読み出しエラー、あるいは撮像装置出力エラーが発生することになる。
たとえば図20の時間Taにおいて、通常画像モードから広ダイナミックレンジ画像モードへの切り替え時にスイッチa〜d,151a〜dを全てNからW接続に切り替えてしまうと、広ダイナミックレンジ画像を生成するための画像がメモリに格納されていない状態で広ダイナミックレンジ画像の出力が開始されることになり、結果として画像出力ができない(NG)状態となる。
図20の時間Tbにおいても、広ダイナミックレンジ画像モードから通常画像モードへの切り替え時にスイッチa〜d,151a〜dを全てWからN接続に切り替えてしまうと、通常画像を生成するための画像がメモリに格納されていない状態で通常画像の出力が開始されることになり、結果として画像出力ができない(NG)状態となる。
これに対して、図17を参照して説明したようにメモリ入力データのみを先行して切り替える制御を実行することで、撮像装置の出力にエラーを発生させることなく、スムーズなモード切り替えと画像出力切り替えが実現される。
なお、例えば、メモリの格納データに対して垂直反転等の処理を行うことが可能であるが、このような処理を実行する場合は、メモリ130の入力部のスイッチc,151cのみが切り替わっているときのメモリの書き込み(Write)アドレスを垂直反転に対応させるか、残りのスイッチa,151a、スイッチb,151b,スイッチd,151dを切換えた直後のメモリの読み出し(Read)アドレスを、一定期間垂直反転をしない対応とするといった制御を行ってメモリレ130に対する読み出し書き込み(Read/Write)を実行すればよい。
すなわちマイコン(制御部)105は、エラーのないアドレスとデータとの対応付けを維持するようにメモリへのデータ書き込み、読み出しを制御する。
本発明の撮像装置では、通常画像を生成する通常動作時には、メモリ格納データとして、先に図6を参照して説明したYCrCb各8bit422形式のフォーマットでの記録が可能となる。
また、広ダイナミックレンジ動作時には、画像合成部において長時間露光画像(高感度画像)と短時間露光画像(低感度画像)の2枚の画像に基づく合成画像が生成される。この画像合成に際しては、2つの画像の画素値に対して1より小さい値を乗算し加算する画素値設定による合成処理が行われる。この合成処理により各画像の分解能不足が補間され広ダイナミックレンジ化された画像が生成される。
また、本願の撮像装置においてメモリ130に対するデータ格納は、先に図6、図7を参照して説明したように、通常画像生成モードと、広ダイナミックレンジ画像高生成モードにおいて、異なるデータフォーマットで格納する。
通常画像生成モードでは、YCbCr信号を、図6(1a)に示す8ビット輝度信号(Y)2画素に対して8ビット色信号(Cb,Cr)1ペアの422形式の信号、あるいは、図6(1b)に示す輝度信号(Y)4画素に対して、色信号(Cr,Cb)1ペアの411形式のデータ形式(データフォーマット1(=f1))で格納する。
また、広ダイナミックレンジ画像生成モードでは、図7(2)に示すように、輝度信号(Y)9bit、色信号(G)10bit、色信号(R)9bitと(B)9bitで、輝度信号4画素に対して色信号1ペアの分解能のいわゆる411形式のデータ形式(データフォーマット2(=f2))で格納する。
このようなメモリ格納フォーマットの使い分けにより、例えば、データ幅16bit、アクセス速度133MHz、メモリ容量64MBのメモリ一個の構成として、NTSC,PALフォーマットに対応した通常画像と広ダイナミックレンジ画像の双方の画像を出力可能とした撮像装置が実現可能となる結果として、メモリ用量の削減、実装面積の削減、コスト削減が実現できる。
また、図17を参照して説明したように、通常動作時と広ダイナミックレンジ動作時のメモリデータ形式が異なっていてもモード遷移時に、メモリ入力データのみを先行して切り替える制御を行うことで、データ形式が異なることによるエラー画像の出力が防止され、なめらかなモード遷移が実現できる。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の一実施例の構成によれば、画像合成による広ダイナミックレンジ画像と、画像合成を行わない通常画像を生成する撮像装置におけるメモリ利用構成の改善とスムーズなモード切り替えを実現することができる。本発明の一実施例に係る撮像装置は、撮像信号を格納するメモリと、メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、制御部は、画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時に、画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定し、画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、画像補正部による補正前の信号をメモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する。
これらの構成により、例えば、通常画像生成モードではYCbCr信号、広ダイナミックレンジ画像生成モードではYRGB信号をメモリに格納する設定として、それぞれのフォーマットを定義して格納データを設定することで限られたメモリ容量を利用した効率的なメモリ利用構成が実現される。
また、通常画像生成モードと広ダイナミックレンジ画像生成モードとの切り替え時にロモリ入力データを先行して切り替えることで、出力画像を途切れさせることのないスムーズなモード遷移が実現される。
10 撮像装置
11 レンズ
12 撮像素子
13 アナログフロントエンド
14 タイミングジェネレータ(TG)
15 マイコン(制御部)
16 入力部
20 信号処理部
21 YRGB生成部
22 第1信号処理部
23 メモリ
24 画像合成部(WDR合成)
25 画像補正部(γ補正)
26 第2信号処理部
100 撮像装置
101 レンズ
102 撮像素子
103 アナログフロントエンド
104 タイミングジェネレータ(TG)
105 マイコン(制御部)
106 入力部
120 信号処理部
121 YRGB生成部
122 第1信号処理部
123 画像合成部(WDR合成)
124 画像補正部(γ補正)
125 第2信号処理部
126 第3信号処理部
130 メモリ
151a〜d スイッチ

Claims (13)

  1. 撮像信号を格納するメモリと、
    メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、
    γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、
    メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、前記画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行し、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、前記画像補正部による補正前の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する撮像装置。
  2. 前記撮像装置は、
    撮像素子からの出力信号に対する信号処理を実行する第1信号処理部を有し、
    前記第1信号処理部は、
    輝度信号(Y)9ビット、
    色信号(R,G,B)について、(G)10ビット、(R),(B)各々9ビット、
    上記設定とした輝度(Y)4に対して色信号(R,G,B)各1の比率を持つフォーマット(f2)に従った信号を出力し、
    前記制御部は、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時に、前記フォーマット(f2)に従った信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置は、
    前記画像補正部の出力信号を入力して信号処理を実行する第2信号処理部を有し、
    前記第2信号処理部は、
    輝度信号(Y)8ビット、
    色差信号(Cb,Cr)について、(Cb),(Cr)各々8ビット、
    上記設定とした輝度(Y)4に対して色差信号(Cb,Cr)各2の比率、または、輝度(Y)4に対して色差信号(Cb,Cr)各1の比率を持つフォーマット(f1)に従った信号を出力し、
    前記制御部は、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時に、前記フォーマット(f1)に従った信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御部は、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、
    撮像素子の出力信号を、前記第1信号処理部から前記画像補正部、さらに前記第2信号処理部と、前記メモリを経由して、撮像装置出力を生成する第3信号処理部へ入力する信号経路を設定する制御を行う請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御部は、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、
    撮像素子の出力信号を、前記第1信号処理部から前記メモリ、さらに、メモリ読み出し信号を前記画像合成部に入力し、さらに、前記画像補正部と、前記第2信号処理部を経由して、撮像装置出力を生成する第3信号処理部へ入力する信号経路を設定する制御を行う請求項3または4に記載の撮像装置。
  6. 前記制御部は、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、
    2つのメモリアドレスを交互に利用して通常画像を順次メモリへ書き込み、書き込みアドレス以外のアドレスを利用して書き込みデータをメモリから読み出す処理を実行させる制御を行う請求項1〜5いずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記制御部は、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、
    4つのメモリアドレスを順次利用して長時間露光画像(光感度画像)と短時間露光画像(低感度画像)を順次メモリへ書き込み、書き込みアドレス以外のアドレスを利用して、長時間露光画像(光感度画像)と短時間露光画像(低感度画像)をメモリから並列に読み出す処理を実行させる制御を行う請求項1〜6いずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記制御部は、
    通常画像生成処理モードと広ダイナミックレンジ画像生成処理モードとの切り替え処理時に、
    前記メモリに対する入力データを切り替え後のモードに対応するデータを入力し、
    前記メモリからの出力データを切り替え前のモードに対応するデータを出力する設定とした遷移期間を設けて、該遷移期間の経過後、前記メモリからの出力データを切り替え後のモードに対応するデータを出力する設定とする制御を行う請求項1〜7いずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記制御部は、
    切り替え後モードが広ダイナミックレンジ画像生成処理モードである場合、前記遷移期間を広ダイナミックレンジ画像の生成に必要な長時間露光画像(光感度画像)と短時間露光画像(低感度画像)の格納が終了するまでの期間とし、
    切り替え後モードが通常画像生成処理モードである場合、前記遷移期間を通常画像の生成に必要な画像の格納が終了するまでの期間とする制御を行う請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記制御部は、
    メモリ格納データの垂直反転処理に対応したアドレス設定処理を実行する場合、
    通常画像生成処理モードと広ダイナミックレンジ画像生成処理モードとの切り替え処理時に、アドレスとデータとの対応関係を維持したアドレス設定制御を行う請求項8または9に記載の撮像装置。
  11. 撮像信号を格納するメモリと、
    メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、
    γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、
    メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、前記画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行し、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、前記画像補正部による補正前の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する画像処理装置。
  12. 画像処理装置において実行する信号処理方法であり、
    前記画像処理装置は、
    メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、
    γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、
    メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、前記画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行し、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、前記画像補正部による補正前の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行する信号処理方法。
  13. 画像処理装置において信号処理制御を実行させるプログラムであり、
    前記画像処理装置は、
    メモリに格納された画像信号を入力して画像合成処理を実行して広ダイナミックレンジ画像を生成する画像合成部と、
    γ補正処理による信号変換処理を実行する画像補正部と、
    メモリに対する入出力経路の切り替えを伴う信号経路制御を実行する制御部を有し、
    前記プログラムは、前記制御部に、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行しない通常画像生成時には、前記画像補正部による補正後の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行させ、
    前記画像合成部における画像合成処理を実行する広ダイナミックレンジ画像生成時には、前記画像補正部による補正前の信号を前記メモリに対する書き込み読み出し信号として設定する信号経路制御を実行させるプログラム。
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