JP2002369075A - 撮像装置および画像処理装置並びに撮像プログラムおよび画像処理プログラム - Google Patents

撮像装置および画像処理装置並びに撮像プログラムおよび画像処理プログラム

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JP2002369075A
JP2002369075A JP2001168557A JP2001168557A JP2002369075A JP 2002369075 A JP2002369075 A JP 2002369075A JP 2001168557 A JP2001168557 A JP 2001168557A JP 2001168557 A JP2001168557 A JP 2001168557A JP 2002369075 A JP2002369075 A JP 2002369075A
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scene
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JP2001168557A
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English (en)
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Kazuhito Horiuchi
一仁 堀内
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閃光発光された撮影シーンにおいても画像の
階調を適切に再現することができる撮像装置等を提供す
る。 【解決手段】 必要に応じてストロボを発光させ、レン
ズにより結像された被写体像を撮像素子で光電変換する
ことにより画像情報aaを取得する撮像装置であって、
上記ストロボに関するストロボ関連情報jj(閃光の有
無、閃光光量、被写体距離等)を取得する閃光情報取得
回路27と、上記画像情報aaに基づく処理対象画像情
報hhから画面の中央部と周辺部における輝度の分布を
分析し、該分析情報と上記ストロボ関連情報jjとに基
づいて撮影シーンを推定する撮影状況推定回路28と、
この撮影状況推定回路28による推定結果に応じて階調
変換曲線を生成する際の重み付けを変化させ画像の階調
を制御する階調制御回路29と、を備えた撮像装置等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影シーンに応じ
て画像の階調を制御する撮像装置および画像処理装置並
びに撮像プログラムおよび画像処理プログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、撮像素子を用いて画像を電子的に
取り込むデジタルカメラが広く一般に普及するようにな
ってきており、こうしたデジタルカメラで撮影された画
像は、例えばパーソナルコンピュータのモニタ画面に表
示したり、あるいはプリンタで印刷することにより、楽
しむようになっている。
【0003】こうしたデジタルカメラから得られる画像
情報を、上記モニタやプリンタ等の出力機器に画像とし
て再現する場合には、「階調再現性」が非常に重要な要
素となっており、画像の高画質化を図るためには、この
階調再現性が高いことが必要である。
【0004】撮像装置としてのデジタルカメラは、画像
情報を取得するためにCCDやCMOS等の固体撮像素
子を用いているが、こうした固体撮像素子の性能は、次
第に向上してきているために、画像のダイナミックレン
ジが少しずつ広くなりつつある。さらに、デジタルカメ
ラによっては、同一シーンに対する異なる露光量の複数
画像を撮像して、これらの画像を合成することにより、
ダイナミックレンジのより広い画像を得ることができる
ようになっているものもある。
【0005】このようなデジタルカメラのダイナミック
レンジに比べて、出力機器のダイナミックレンジは狭い
のが実状であるために、デジタルカメラで撮影したダイ
ナミックレンジの広い画像の階調を適切に再現するに
は、出力機器のダイナミックレンジを有効に利用するこ
とが重要である。
【0006】ところで、市販されているデジタルカメラ
は、被写体を照明するための閃光装置(ストロボ)が、
内蔵されているか、または外付けすることができるよう
に構成されているのが一般的である。
【0007】このようなストロボの用途としては、主
に、日中時の逆光撮影で使われる場合と、夜間撮影で使
われる場合とがあるが、撮影された画像におけるのスト
ロボの効果は、夫々の状況で異なっている。
【0008】すなわち、日中時の逆光撮影、例えば比較
的明るい背景の下に暗い主要被写体がいるというシーン
を撮影する場合には、主要被写体を明るく照明するため
に、ストロボが使用される。しかし、このような撮影シ
ーンでは、ストロボを使用しても背景の周辺光の方が依
然として明るいことが多いために、主要被写体は、画面
全体において相対的に暗いのが一般的である。
【0009】一方、夜間撮影の場合には、シーン全体が
暗い中で主要被写体を明るく照明するためにストロボが
使用される。このような撮影シーンでは、画面の周辺に
位置することが多い背景等はストロボ光の影響が小さい
ために、主要被写体は、画面全体において相対的に明る
いのが一般的である。
【0010】このようにストロボを使用した画像の階調
再現を制御する際には、ストロボの発光の有無や発光量
といった情報のみに基づくのではなく、撮影シーンによ
って発光の効果が異なる主要被写体の状況も考慮して制
御することが望ましい。このストロボ発光時のシーンの
状況判断に用いる情報としては、自動露光(AE)情報
が代表的な例として挙げられる。
【0011】上述したようなストロボに関する情報を用
いて、階調をより良く再現するように画像処理を行う技
術は、従来より、幾つかのものが提案されている。
【0012】例えば特開平10−79887号公報に
は、ストロボの照明状態(照明の有無、発光量等)を判
断して、その判断結果に応じて、予め設定された複数の
画像処理特性(γ特性等)を選択して画像処理を行う技
術が記載されている。
【0013】また、特開平11−317875号公報に
は、フィルムによる入力画像のヒストグラムから最大値
や平均値等の統計量を算出して、その画像がストロボ撮
影されたものであるか否かを判別し、該判別結果に基づ
いて、γ変換を行う技術が記載されている。
【0014】さらに、特開2000−134467号公
報には、画像のヒストグラムから、該画像が逆光におい
て撮影されたものであるか、または夜間にストロボを発
光して撮影されたものであるかを判定して、その判定結
果に応じて、画像処理を行う際の条件を設定する技術が
記載されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−79887号公報に記載のものでは、予め設
定される複数の画像処理特性は、ストロボ照明の対象と
なる被写体の明るさのみに依存するが、被写体以外の特
徴は考慮されないために、被写体と異なる明るさの部分
(例えば日中の逆光撮影における明るい背景部分、ある
いは夜間撮影における被写体以外の暗い周辺部分など)
の階調は、十分に再現することができない場合がある。
また、被写体がストロボから数メートル程度離れている
場合には、ストロボ照明の効果が弱くなるために、被写
体の階調を十分に再現することができなくなる場合もあ
る。
【0016】また、上記特開平11−317875号公
報に記載のものでは、ヒストグラムの統計量に関する条
件からストロボ使用の有無を判別するようになっている
が、こうした判別手段を用いると、日中の逆光撮影にお
いてストロボが使用されたような場合には、判断を誤っ
てしまう可能性がある。そして、γ変換は、撮影シーン
に依存しない特性であるために、ストロボ使用の有無に
関らず、画像の階調を十分に再現することができない場
合がある。
【0017】さらに、上記特開2000−134467
号公報に記載のものでは、ヒストグラムの平均やピーク
に関する情報から逆光シーンまたは夜間ストロボ撮影の
判定を行い、その結果に依存した露出補正を行うように
なっているが、画像内の被写体の特徴については考慮さ
れないために、逆光シーンや夜間ストロボ撮影であると
判定された場合でも、被写体の特徴を生かすように画像
の階調を再現することができない場合がある。特に、画
像のヒストグラムを用いた露光補正では、ヒストグラム
の度数が多い(つまり、画像内における面積の大きい)
部分に階調が割り当てられるために、逆光シーンでのハ
イライト部分や夜間ストロボ撮影でのシャドウ部分等が
強調されてしまい、違和感を感じることになる場合があ
る。
【0018】こうして、上述したような従来の技術で
は、ストロボにより照明される被写体を含めた画像全体
の階調が、適切に再現されているとはいえなかった。
【0019】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、撮影シーンに応じて、特に閃光発光された撮影シ
ーンにおいても、画像の階調を適切に再現することがで
きる撮像装置および画像処理装置並びに撮像プログラム
および画像処理プログラムを提供することを目的として
いる。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明による撮像装置は、画像情報を取得す
る画像取得部と、閃光を発光する閃光発光部と、上記閃
光発光部に関する閃光情報を取得する閃光情報取得部
と、上記画像情報および上記閃光情報に基づいて撮影シ
ーンを推定するシーン推定部と、上記シーン推定部によ
る推定結果に応じて画像の階調を制御する階調制御部
と、を備えたものである。
【0021】また、第2の発明による撮像装置は、上記
第1の発明による撮像装置において、上記画像取得部
が、異なる露光により撮影した複数の画像を合成してダ
イナミックレンジの広い画像を生成し、該ダイナミック
レンジの広い画像に係る画像情報を取得するものであ
る。
【0022】さらに、第3の発明による撮像装置は、上
記第2の発明による撮像装置において、上記閃光発光部
が、異なる露光により撮影する際の露光量の比に応じて
閃光の光量を制御するものである。
【0023】第4の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記閃光情報が、閃光の
有無を示す情報と、閃光の光量を示す情報と、撮影対象
である被写体の測距情報と、の内の一以上を含むもので
ある。
【0024】第5の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記閃光発光部による発
光が行われて上記画像情報が取得された場合には、上記
シーン推定部は、該画像情報に係る撮影シーンが、逆光
撮影による撮影シーンと夜間撮影による撮影シーンとの
何れか一方に該当するかを判定し、該当すると判定され
た場合にはその判定結果を推定結果とし、何れにも該当
しないと判定された場合にはその他の撮影シーンを推定
結果とするものである。
【0025】第6の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記シーン推定部が、上
記画像情報に基づいて、画像を構成する画素の輝度に対
する出現頻度を示すヒストグラムを算出し、算出したヒ
ストグラムを用いて撮影シーンを推定するものである。
【0026】第7の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記階調制御部が、上記
画像情報の内のエッジに該当する部分を構成する画素の
輝度に対する出現頻度を示すヒストグラムを算出して、
算出したヒストグラムを用いて階調変換特性を生成する
階調変換特性生成部を含むものである。
【0027】第8の発明による撮像装置は、上記第7の
発明による撮像装置において、上記階調変換特性生成部
が、画面の位置に応じて、上記出現頻度の度数の増分値
を変更するように制御してヒストグラムを算出するもの
である。
【0028】第9の発明による撮像装置は、上記第5の
発明による撮像装置において、上記シーン推定部により
撮影シーンが逆光撮影の撮影シーンであると推定された
場合に、上記階調制御部は、暗部に相当する部分の階調
の割り当てを多くするように階調を制御するものであ
る。
【0029】第10の発明による撮像装置は、上記第5
の発明による撮像装置において、上記シーン推定部によ
り撮影シーンが夜間撮影の撮影シーンであると推定され
た場合に、上記階調制御部は、明部に相当する部分の階
調の割り当てを多くするように階調を制御するものであ
る。
【0030】第11の発明による撮像装置は、上記第1
の発明による撮像装置において、上記階調制御部が、上
記画像情報から肌色部分を検出する肌色検出部を含み、
この肌色検出部によって検出された肌色部分の階調を制
御するものである。
【0031】第12の発明による撮像装置は、上記第1
1の発明による撮像装置において、上記階調制御部が、
上記肌色検出部によって検出された肌色部分の階調に制
限を設けて階調を制御するものである。
【0032】第13の発明による画像処理装置は、撮影
により生成された画像情報を取得する画像取得部と、撮
影により上記画像情報と同時に生成された閃光に関する
閃光情報を取得する閃光情報取得部と、上記画像情報お
よび上記閃光情報に基づいて撮影シーンを推定するシー
ン推定部と、上記シーン推定部による推定結果に応じて
画像の階調を制御する階調制御部と、を備えたものであ
る。
【0033】第14の発明による画像処理装置は、上記
第13の発明による画像処理装置において、上記画像取
得部が、異なる露光により撮影した複数の画像を合成し
てダイナミックレンジの広い画像を生成し、該ダイナミ
ックレンジの広い画像に係る画像情報を取得するもので
ある。
【0034】第15の発明による画像処理装置は、上記
第13の発明による画像処理装置において、上記閃光情
報が、閃光の有無を示す情報と、閃光の光量を示す情報
と、撮影対象である被写体の測距情報と、の内の一以上
を含むものである。
【0035】第16の発明による画像処理装置は、上記
第13の発明による画像処理装置において、上記閃光情
報が閃光の有を示す情報を含むものである場合には、上
記シーン推定部は、上記画像情報に係る撮影シーンが、
逆光撮影による撮影シーンと夜間撮影による撮影シーン
との何れか一方に該当するかを判定し、該当すると判定
された場合にはその判定結果を推定結果とし、何れにも
該当しないと判定された場合にはその他の撮影シーンを
推定結果とするものである。
【0036】第17の発明による画像処理装置は、上記
第13の発明による画像処理装置において、上記シーン
推定部が、上記画像情報に基づいて、画像を構成する画
素の輝度に対する出現頻度を示すヒストグラムを算出
し、算出したヒストグラムを用いて撮影シーンを推定す
るものである。
【0037】第18の発明による画像処理装置は、上記
第13の発明による画像処理装置において、上記階調制
御部が、上記画像情報の内のエッジに該当する部分を構
成する画素の輝度に対する出現頻度を示すヒストグラム
を算出して算出したヒストグラムを用いて階調変換特性
を生成する階調変換特性生成部を含むものである。
【0038】第19の発明による画像処理装置は、上記
第18の発明による画像処理装置において、上記階調変
換特性生成部が、画面の位置に応じて、上記出現頻度の
度数の増分値を変更するように制御してヒストグラムを
算出するものである。
【0039】第20の発明による画像処理装置は、上記
第16の発明による画像処理装置において、上記シーン
推定部により撮影シーンが逆光撮影の撮影シーンである
と推定された場合に、上記階調制御部は、暗部に相当す
る部分の階調の割り当てを多くするように階調を制御す
るものである。
【0040】第21の発明による画像処理装置は、上記
第16の発明による画像処理装置において、上記シーン
推定部により撮影シーンが夜間撮影の撮影シーンである
と推定された場合に、上記階調制御部は、明部に相当す
る部分の階調の割り当てを多くするように階調を制御す
るものである。
【0041】第22の発明による画像処理装置は、上記
第13の発明による画像処理装置において、上記階調制
御部が、上記画像情報から肌色部分を検出する肌色検出
部を含み、この肌色検出部によって検出された肌色部分
の階調を制御するものである。
【0042】第23の発明による画像処理装置は、上記
第22の発明による画像処理装置において、上記階調制
御部が、上記肌色検出部によって検出された肌色部分の
階調に制限を設けて、階調を制御するものである。
【0043】第24の発明による撮像プログラムは、コ
ンピュータに、画像情報を取得する手順と、閃光を発光
させる指示を行う手順と、上記発光させた閃光に関する
閃光情報を取得する手順と、上記画像情報および上記閃
光情報に基づいて撮影シーンを推定する手順と、上記推
定結果に応じて画像の階調を制御する手順と、を実行さ
せるためのものである。
【0044】第25の発明による画像処理プログラム
は、コンピュータに、撮影により生成された画像情報を
取得する手順と、撮影により上記画像情報と同時に生成
された閃光に関する閃光情報を取得する手順と、上記画
像情報および上記閃光情報に基づいて撮影シーンを推定
する手順と、上記推定結果に応じて画像の階調を制御す
る手順と、を実行させるためのものである。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図13は本発明の第1の
実施形態を示したものであり、図1はデジタルカメラの
基本的な構成を示すブロック図、図2はカメラ情報処理
回路の構成を示すブロック図、図3は異なる露光の画像
を合成するときの入射光量に対する出力レベルの様子を
示す線図、図4は撮影状況推定回路の構成を示すブロッ
ク図、図5はブロック領域ヒストグラム演算回路におけ
る処理のイメージ例を示す図、図6はブロック領域分布
解析回路内における処理のイメージ例を示す図、図7は
撮影状況推定情報演算回路内における処理の流れを示す
フローチャート、図8は中央部と周辺部における代表レ
ベル統合値の算出例および重みをつけた代表レベル統合
値の算出例を示す図、図9は閃光情報に基づきストロボ
発光効果の有無を判断する分類例を示す図表、図10は
階調制御回路の構成を示すブロック図、図11は階調変
換特性を生成するための重み付けパターンの例を示す
図、図12は撮影状況推定情報により制御される階調変
換特性の例を示す線図、図13は輝度色差空間における
階調変換の様子を示す図である。
【0046】このデジタルカメラは、電子シャッタ機能
を有する単板式のカラーCCD等で構成され被写体像を
光電変換して画像情報として出力するための撮像素子1
と、この撮像素子1上に被写体像を結像するためのレン
ズ2と、このレンズ2を通過した光束の通過範囲や通過
時間を制御するための絞り・シャッタ機構3と、上記撮
像素子1から出力された後に図示しない相関二重サンプ
リング回路等でノイズ成分の除去が行われた画像情報を
増幅するアンプ4と、このアンプ4により増幅されたア
ナログ情報をデジタル情報に変換するためのA/D変換
器5と、このA/D変換器5によりデジタル化された情
報に後述するような各種の処理を施すカメラ情報処理回
路(画像取得部、閃光情報取得部、シーン推定部、階調
制御部、階調変換特性生成部を含む)6と、上記A/D
変換器5からのデジタル出力を受けて、AF(自動フォ
ーカス)情報、AE(自動露出)情報、AWB(自動ホ
ワイトバランス)情報を検出するためのAF,AE,A
WB検波回路7と、上記カメラ情報処理回路6からの画
像データを例えばJPEG方式で圧縮処理する圧縮回路
9と、この圧縮回路9により圧縮された画像データを後
述するメモリカード15に記録するための制御を行うメ
モリカードI/F14と、このメモリカードI/F14
の制御により画像データを記録するメモリカード15
と、画像データの色処理等を行う際に作業用メモリとし
て用いられるDRAM11と、このDRAM11の制御
を行うメモリコントローラ10と、上記メモリカード1
5に記録されている画像データをパーソナルコンピュー
タ(PC)17等へ転送するためのインタフェースであ
るPCI/F16と、後述するLCD13の制御を行う
表示回路12と、この表示回路12の制御により上記メ
モリカード15に記録された画像データを再生して表示
したり、このデジタルカメラに係る各種の撮影状態等を
表示したりするLCD13と、被写体を照明するための
照明光(閃光)を発光する閃光発光部たるストロボ19
と、上記撮像素子1を駆動するためのタイミングパルス
を発生するタイミングジェネレータ(TG)18と、各
種の撮影モードを設定するためのスイッチや撮影動作を
指示入力するためのトリガスイッチ等を有してなる入力
キー20と、上記カメラ情報処理回路6、圧縮回路9、
メモリコントローラ10、表示回路12、メモリカード
I/F14、PCI/F16、とバスラインを介して接
続されていて、上記AF,AE,AWB検波回路7の検
出結果や上記入力キー20による入力、あるいは上記ス
トロボ19による閃光情報等を受け取るとともに、上記
レンズ2,絞り・シャッタ機構3,タイミングジェネレ
ータ18,カメラ情報処理回路6,ストロボ19,入力
キー20や上記バスラインに接続された各回路を含むこ
のデジタルカメラ全体の制御を行うコンピュータたるC
PU8と、を有して構成されている。
【0047】このデジタルカメラでは、一画像を撮影し
てそれを画像データとする通常撮影モードと、露光の異
なる複数画像の撮影を時間的に近接して行い、これらの
画像を合成して一の広ダイナミックレンジ(以下、適宜
DRと省略する。)画像を得る広DR撮影モードと、を
取り得るようになっている。これらの撮影モードは、上
記入力キー20の操作により手動的に選択するようにし
ても良いし、あるいは上記撮像素子1からの画像情報の
白飛びを検出するなどしてCPU8が判断を行い自動的
に選択するようにしても構わない。そして、CPU8
は、選択された撮影モードに応じて、撮影動作の制御を
行うようになっている。
【0048】すなわち、通常撮影モードが選択された場
合には、撮影動作によって一回の撮影で上記撮像素子1
から1画面分の画像情報を取得し、一方、広DR撮影モ
ードが選択された場合には、撮像素子1の電子シャッタ
機能、あるいはこの電子シャッタ機能と上記絞り・シャ
ッタ機構3との組み合わせによる公知の手段によって、
一被写体に対する撮影で撮像素子1から露光量の異なる
複数画面分の画像情報を得て、上記カメラ情報処理回路
6において撮影モードに応じた画像データの処理を行う
ようになっている。
【0049】なお、本実施形態では、広DR撮影モード
において合成する画像情報を、2画面分の画像情報とす
る例について説明する。
【0050】次に図2を参照して、上記カメラ情報処理
回路6の構成について説明する。
【0051】このカメラ情報処理回路6は、上記A/D
変換器5から入力されるデジタル化された画像情報aa
の出力先を上記CPU8からのモード情報ooに基づい
て切り替える第1スイッチ21と、この第1スイッチ2
1からの単一画像情報bbが入力されて補間処理等が行
われる単一画像処理回路22と、上記第1スイッチ21
からの広DR画像情報ddが長時間露光画像情報である
場合に入力されるLE画像情報バッファ24と、同第1
スイッチ21からの広DR画像情報ddが短時間露光画
像情報である場合に入力されるSE画像情報バッファ2
5と、上記LE画像情報バッファ24からのLE画像情
報eeと上記SE画像情報バッファ25からのSE画像
情報ffとが入力される画像情報合成回路26と、入力
する画像情報を上記CPU8からのモード情報ooに基
づいて上記単一画像処理回路22からの補間後の画像情
報ccと上記画像情報合成回路26からの合成画像情報
ggとの何れかに切り替える第2スイッチ23と、上記
ストロボ19からの閃光情報を含むストロボに関する情
報を上記CPU8を介してストロボ関連情報jjとして
取得する閃光情報取得部たる閃光情報取得回路27と、
上記第2スイッチ23からの処理対象画像情報hhと上
記閃光情報取得回路27からの閃光情報kkとに基づい
て撮影シーンを推定するシーン推定部たる撮影状況推定
回路28と、この撮影状況推定回路28により推定され
た撮影状況推定情報mmに基づき上記第2スイッチ23
からの処理対象画像情報hhを階調変換し処理画像情報
nnをバスラインに出力する階調制御部たる階調制御回
路29と、を有して構成されている。
【0052】このように構成されたカメラ情報処理回路
6による処理の流れは次のようになる。
【0053】上記A/D変換器5からデジタル化された
画像情報aaが入力されると、第1スイッチ21は、C
PU8からの撮影モードを表すモード情報ooを受け
て、その出力先が、単一画像処理回路22、若しくは、
LE画像情報バッファ24またはSE画像情報バッファ
25、の何れかになるように変更する。
【0054】すなわち、撮影モードが「通常撮影モー
ド」に設定されている場合には、モード情報ooは、通
常撮影モードを表す情報となり、第1スイッチ21は、
出力先が単一画像処理回路22側となるように切り替え
られる。これにより、画像情報aaは、単一画像情報b
bとして第1スイッチ21から単一画像処理回路22に
入力される。単一画像処理回路22は、受け取った単一
画像情報bb中における欠落情報の補間等の画像処理を
行い、補間後の画像情報ccを上記第2スイッチ23に
出力する。
【0055】また、撮影モードが「広DR撮影モード」
に設定されている場合には、モード情報ooは、広DR
撮影モードを表す情報となり、第1スイッチ21は、出
力先がLE画像情報バッファ24またはSE画像情報バ
ッファ25の何れかとなるように切り替えられる。これ
により、画像情報aaは、広DR画像情報ddとして第
1スイッチ21からLE画像情報バッファ24またはS
E画像情報バッファ25の何れかに出力される。
【0056】出力先のバッファがLE画像情報バッファ
24とSE画像情報バッファ25の何れになるかは、広
DR撮影モードでの複数画面撮影における、露光時間の
長短に応じて変更される。
【0057】例えば、本実施形態のように広DR撮影モ
ードが2画面分の撮影で行われる場合には、広DR画像
情報ddが露光時間が長い画像情報であると判断された
ときには、長時間露光(LE:Long Exposure)画像情
報としてLE画像情報バッファ24に出力される。
【0058】一方、広DR画像情報ddが露光時間が短
い画像情報であると判断されたときには、短時間露光
(SE:Short Exposure)画像情報としてSE画像情報
バッファ25に出力される。
【0059】なお、広DR撮影モードによる撮影で上記
ストロボ19が使用される場合には、長時間露光画像情
報を生成する際のストロボの発光量と、短時間露光画像
情報を生成する際のストロボの発光量と、を各画像の露
光時間の比に応じて制御するようになっている。すなわ
ち、各画像の露光時間の比と、各画像のストロボ発光量
の比と、が等しくなるように制御することで、ストロボ
19の発光を行っても画像情報の露光比(画像の明るさ
の比)を保持することができるようにしている。
【0060】広DR撮影によりLE画像情報バッファ2
4とSE画像情報バッファ25とに入力された各画像情
報は、それぞれ、LE画像情報eeとSE画像情報ff
として出力される。
【0061】出力された2つの画像情報は、画像情報合
成回路26に入力されて、上記単一画像処理回路22で
行われる欠落情報の補間等の画像処理と同様の画像処理
が行われた後に、さらに、一枚の広DR画像情報を生成
するための画像合成処理が行われる。
【0062】この画像合成処理について、図3を参照し
て説明する。なお、この図3は、長時間露光画像と短時
間露光画像との露光比が、8:1となる場合の様子を模
式的に示している。
【0063】該画像合成処理は、入射光量に対する出力
レベルが、図3(A)に示すようになるLE画像情報e
eと、図3(B)に示すようになるSE画像情報ffと
を、図3(C)の実線に示すように合成して一画像とす
ることにより行われる。
【0064】より詳しくは、LE画像情報eeの出力が
飽和している部分(出力レベルが100%となっている
部分であり、入射光量が図示のa以上となっている部
分)を、SE画像情報ffを露光比分だけゲイン調整し
た画像情報により置き換えることで、図3(C)の実線
に示すような、露光比に対応する分だけダイナミックレ
ンジが拡大された(すなわち、この例ではダイナミック
レンジが8倍に拡大された)合成画像が生成される。
【0065】こうして生成された画像は、この画像情報
合成回路26から、合成画像情報ggとして第2スイッ
チ23に出力される。
【0066】第2スイッチ23は、上記第1スイッチ2
1と同様に、CPU8からのモード情報ooに応じて制
御されるようになっていて、該モード情報ooが通常撮
影モードを表す情報である場合には、入力先を単一画像
処理回路22に切り替え、一方、モード情報ooが広D
R撮影モードを表す情報である場合には、入力先を画像
情報合成回路26に切り替えるようになっている。
【0067】この第2スイッチ23を経由して出力され
る補間後の画像情報ccまたは合成画像情報ggは、処
理対象画像情報hhとして、撮影状況推定回路28に入
力される。
【0068】一方、CPU8から出力されたストロボ関
連情報jjに基づいて、閃光情報取得回路27が閃光情
報kkを取得し、この閃光情報kkも撮影状況推定回路
28に入力される。なお、この閃光情報kkとしては、
閃光発光の有無、閃光の光量、撮影対象である被写体の
測距値、等の情報が含まれている。
【0069】撮影状況推定回路28は、後述するような
手段により、この閃光情報kkと上記処理対象画像情報
hhとを用いて撮影状況に関する推定を行い、その推定
結果を撮影状況推定情報mmとして出力する。
【0070】階調制御回路29は、この撮影状況推定情
報mmと上記処理対象画像情報hhとを受けて、後述す
るような手段により、撮影状況推定情報mmの結果を考
慮した階調制御を処理対象画像情報hhに対して行う。
【0071】この階調制御回路29から階調制御が行わ
れた処理画像情報nnが出力されると、該処理画像情報
nnは、バスラインを介して各回路に伝送されるように
なっている。
【0072】なお、本実施形態では、通常撮影モードに
よる単一画像と、広DR撮影モードによる広DR画像
と、の両方に対して、上記撮影状況推定回路28による
処理および階調制御回路29による処理が行われるよう
になっている。
【0073】次に図4を参照して、上記撮影状況推定回
路28の詳細について説明する。
【0074】この撮影状況推定回路28は、上記第2ス
イッチ23から入力される処理対象画像情報hhに基づ
き輝度画像情報ppを算出する輝度情報算出回路31
と、1画面をブロックに分割してブロック毎に上記輝度
画像情報ppのヒストグラムを算出するブロック領域ヒ
ストグラム演算回路32と、このブロック領域ヒストグ
ラム演算回路32から出力されるブロック単位のヒスト
グラム情報qqを解析して各ブロックの輝度特性を表す
代表レベル情報rrを算出し出力するブロック領域分布
解析回路33と、上記代表レベル情報rrと上記閃光情
報取得回路27から出力される閃光情報kkとに基づい
て撮影状況を推定し撮影状況推定情報mmを上記階調制
御回路29へ出力する撮影状況推定情報演算回路34
と、を有して構成されている。
【0075】このように構成された撮影状況推定回路2
8における処理の流れは、次のようになる。
【0076】上記第2スイッチ23を経由して伝送され
た処理対象画像情報hh(つまり、補間後の単一画像情
報ccまたは広DRの合成画像情報gg)は、まず、輝
度情報算出回路31に入力されて、画像の輝度情報が算
出される。
【0077】ここで、上記処理対象画像情報hhが、例
えば「R」(赤)、「G」(緑)、「B」(青)の情報
を表すものである場合には、この輝度情報算出回路31
により、次の数式1を用いて輝度情報「Y」が算出され
ることになる。
【0078】
【数1】 Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B
【0079】輝度情報算出回路31は、各画素について
このような輝度情報「Y」を演算することにより、輝度
画像情報ppを生成する。
【0080】なお、本実施形態では、数式1により算出
される輝度情報Yを輝度画像情報ppとしているが、輝
度画像情報ppはこれに限らず、RGBの色情報、例え
ば「G」(緑)の情報を輝度画像情報ppとして用いる
ようにしても良い。
【0081】こうして生成された輝度画像情報ppは、
ブロック領域ヒストグラム演算回路32に入力される。
このブロック領域ヒストグラム演算回路32における処
理の様子を、図5を参照しながら説明する。
【0082】ブロック領域ヒストグラム演算回路32
は、例えば図5(A)に示すような1画面を構成する輝
度画像情報ppを、図5(B)に示すような例えば5×
5のブロック領域分割パターンを用いて、図5(C)に
示すように複数のブロックに領域分割し、各ブロック単
位で輝度に対する出現頻度を示すヒストグラムを算出す
る(図5(D)における幾つかのブロックの、輝度に対
する出現頻度を示すヒストグラムを、図5(E)、図5
(F)、図5(G)、図5(H)に例示している。)よ
うになっている。こうして、ブロック単位のヒストグラ
ム情報qqが生成されて出力される。
【0083】なお、上記図5(A)は、昼間の風景を背
景として逆光となっている主要被写体である人物をスト
ロボを用いて撮影した撮影シーンの例における、処理対
象画像の輝度情報を示したものである。この例に示す処
理対象画像においては、画面中央に存在する人物の輝度
はストロボが照射されているにもかかわらず相対的に低
く(暗く)、一方、背景である山や空の輝度は直射日光
の影響などで相対的に高い(明るい)。従って、1つの
ブロック内に、複数の被写体(あるいは被写体の一部)
が存在する場合には、ヒストグラム演算を行うことによ
り、各々の被写体に対応した頻度が算出されることにな
る。こうした様子は、上記図5(E)、図5(F)、図
5(G)、図5(H)等における例のように、ヒストグ
ラム中に複数のピーク(ローカルピーク)があるなどに
より示されている。
【0084】こうして生成されたブロック単位のヒスト
グラム情報qqは、ブロック領域分布解析回路33に入
力される。このブロック領域分布解析回路33では、ブ
ロック単位のヒストグラム情報qqを解析して、各ブロ
ックの輝度特性を表す「代表レベル」を算出して、ブロ
ック単位の代表レベル情報rrとして出力する。ここ
に、上記代表レベルとしては、各ブロックにおけるヒス
トグラムの、例えば平均値、分散、中央値、最頻値、等
の何れか1つの値、あるいはこれらの内の2つ以上を組
み合わせた値を用いる。
【0085】このようなブロック領域分布解析回路33
における処理の様子について、図6を参照して説明す
る。
【0086】図6(A)は、上記図5(A)や図5
(C)に示したものと同様の、ストロボを使用した逆光
撮影による処理対象画像の例を示しており、一方、図6
(C)は、ストロボを使用した夜間撮影による処理対象
画像の例を示している。
【0087】そして、上記図6(A)に示すような処理
対象画像について、ヒストグラムの最頻値により各ブロ
ックの代表レベルを算出すると、例えば図6(B)に示
すようになる。すなわち、図示のように、相対的に輝度
が低い画面中央の人物が占めるブロックの代表レベルは
小さくなる一方で、相対的に輝度が高い画面上部の空が
占めるブロックの代表レベルは大きくなっている。
【0088】一方、図6(C)に示すような処理対象画
像について、同様に、ヒストグラムの最頻値により各ブ
ロックの代表レベルを算出すると、例えば図6(D)に
示すようになる。すなわち、図示のように、相対的に輝
度が低い画面周囲の夜景等が占めるブロックの代表レベ
ルは小さくなる一方で、相対的に輝度が高い画面中央の
人物や建物の窓の明かり等が占めるブロックの代表レベ
ルは大きくなっている。
【0089】こうして生成されたブロック単位の代表レ
ベル情報rrは、上記閃光情報取得回路27から出力さ
れた閃光情報kkと共に、撮影状況推定情報演算回路3
4に入力される。
【0090】この撮影状況推定情報演算回路34は、入
力された代表レベル情報rrと閃光情報kkとに基づい
て、撮影状況を推定し、その推定結果を表す撮影状況推
定情報mmを出力する。
【0091】このような撮影状況推定情報演算回路34
における処理について、図7を参照して説明する。
【0092】処理が開始されると、まず最初に、ブロッ
ク単位の代表レベル情報rrを用いて、画面の中央部に
位置するブロックの代表レベルから、中央部代表レベル
統合値を算出する(ステップS1)。この中央部代表レ
ベル統合値の算出を行う際には、例えば、図8(A)の
斜線部に示すようなブロックを用いて、これらブロック
の代表レベル同士の、平均値、中央値、最頻値、分散、
等を算出し、これを中央部代表レベル統合値とする。
【0093】次に、画面の周辺部に位置するブロックの
代表レベルから、周辺部代表レベル統合値を算出する
(ステップS2)。この周辺部代表レベル統合値の算出
を行う際には、例えば、図8(B)の斜線部に示すよう
なブロックを用いて、上記ステップS1と同様の手段に
より、周辺部代表レベル統合値を算出する。
【0094】なお、上記ステップS1やステップS2に
おいては、上記図8(A)および図8(B)に示したよ
うなブロックを用いて中央部と周辺部の代表レベル統合
値を算出したが、これに限るものではなく、例えば図8
(C)および図8(D)に示すようなブロックの位置に
応じた重み付けパターンを用いて、中央部と周辺部の代
表レベル統合値を算出するようにしても構わない。図8
(C)は、中央部代表レベル統合値を算出する際に用い
る重み付けパターンの例を示したものであり、上記図8
(A)に代わって、ステップS1で用いることができ
る。また、図8(D)は、周辺部代表レベル統合値を算
出する際に用いる重み付けパターンの例を示したもので
あり、上記図8(B)に代わって、ステップS2で用い
ることができる。
【0095】次に、上述したような閃光発光の有無、閃
光の光量、撮影対象である被写体の測距値、等の情報を
含む閃光情報kkに基づいて、撮影された画像には、ス
トロボを発光させたことによる効果があるか否かを判断
する(ステップS3)。
【0096】この判断は、例えば図9に示すようなテー
ブルによって決定される。
【0097】この図9に示す例においては、上記閃光発
光の有無、閃光の光量、撮影対象である被写体の測距値
に基づいて、Pat1〜5までの5つのパターンに分類
されている。
【0098】まず、第1のパターンPat1は、ストロ
ボ19による閃光発光が行われていない場合である。こ
のときには、閃光発光が行われていないために、当然に
して、ストロボ発光効果はないと判断される。
【0099】次に、第2のパターンPat2は、ストロ
ボ19による閃光発光は行われたが、被写体までの距離
値が第1の閾値TD1よりも大きく、被写体が無限遠に
あったり、あるいはかなり遠くにあったりする場合であ
る。このときには、閃光発光は行われたものの、被写体
までの距離が遠いために、ストロボ発光効果はないと判
断される。
【0100】第3のパターンPat3は、ストロボ19
による閃光発光が行われ、かつ被写体までの距離値が第
1の閾値TD1以下であるが、第2の閾値TD2よりは
大きいような、例えば中程度の距離にある場合であり、
さらに、発光された閃光の光量が所定値TL1よりも小
さい場合である。このときには、閃光発光が行われ、被
写体までの距離も中程度であるが、閃光光量が小さいた
めに、ストロボ発光効果はないと判断される。
【0101】第4のパターンPat4は、ストロボ19
による閃光発光が行われた点と、被写体までの距離値と
は上記第3のパターンPat3と同様であるが、発光さ
れた閃光の光量が所定値TL1以上となる場合である。
このときには、ある程度以上の閃光光量で閃光発光が行
われ、被写体までの距離も中程度であるために、ストロ
ボ発光効果はあると判断される。
【0102】そして、第5のパターンPat5は、スト
ロボ19による閃光発光が行われ、かつ被写体までの距
離値が第2の閾値TD2以下であるような、例えば近距
離にある場合である。このときには、閃光発光が行わ
れ、被写体までの距離が近いために、閃光光量に関わら
ず、ストロボ発光効果はあると判断される。
【0103】なお、撮影モードが「広DR撮影モード」
である場合は、長時間露光画像情報におけるストロボ発
光時の閃光情報を用いるようにする。
【0104】このような判断を行うステップS3におい
て、ストロボ発光効果が「無」と判断された場合には、
撮影状況が「非ストロボ撮影」であると推定して、これ
を撮影状況推定情報mmとする(ステップS4)。この
「非ストロボ撮影」は、ストロボ19を使用していない
か、あるいは、ストロボ19が使用されていてもその効
果が見られない撮影であることを意味している。
【0105】また、上記ステップS3において、ストロ
ボ発光効果が「有」と判断された場合には、上記ステッ
プS1において算出された中央部代表レベル統合値と、
上記ステップS2において算出された周辺部代表レベル
統合値と、を比較する(ステップS5)。
【0106】このステップS5において、中央部代表レ
ベル統合値が周辺部代表レベル統合値以上であると判断
された場合には、周辺部代表レベル統合値を暗部判定閾
値ThDと比較する(ステップS6)。この暗部判定閾
値ThDは、周辺部が暗部であるか否かを判断するため
の閾値である。
【0107】このステップS6において、周辺部代表レ
ベル統合値が暗部判定閾値ThD未満であると判断され
た場合には、被写体に対してストロボ効果があってかつ
画面の周辺部が暗い(輝度が低い)ということになるた
めに、撮影状況が「夜間ストロボ撮影」であると推定し
て、これを撮影状況推定情報mmとする(ステップS
7)。
【0108】また、上記ステップS6において、周辺部
代表レベル統合値が暗部判定閾値ThD以上であると判
断された場合には、被写体に対してストロボ効果はある
が、画面の周辺部は夜間ほど暗くはないということにな
る。こうして、夜間であると言える撮影状況ではなくま
た昼間の逆光であると言える撮影状況でもないために、
撮影状況が、夜間撮影や逆光撮影以外であるという位置
付けの「一般ストロボ撮影」であると推定し、これを撮
影状況推定情報mmとする(ステップS8)。
【0109】一方、上記ステップS5において、中央部
代表レベル統合値が周辺部代表レベル統合値未満である
と判断された場合には、周辺部代表レベル統合値を明部
判定閾値ThBと比較する(ステップS9)。この明部
判定閾値ThBは、周辺部が明部であるか否かを判断す
るための閾値である。
【0110】このステップS9において、周辺部代表レ
ベル統合値が明部判定閾値ThB以上であると判断され
た場合には、被写体に対してストロボ効果があってかつ
画面の周辺が明るい(輝度が高い)ということになるた
めに、撮影状況が「逆光ストロボ撮影」であると推定し
て、これを撮影状況推定情報mmとする(ステップS1
0)。
【0111】また、上記ステップS9において、周辺部
代表レベル統合値が明部判定閾値ThB未満であると判
断された場合には、被写体に対してストロボ効果はある
が、画面の周辺部は昼間ほど明るくはないということに
なる。こうして、昼間の逆光であると言える撮影状況で
はなくまた夜間であると言える撮影状況でもないため
に、上記ステップS8と同様に、撮影状況が「一般スト
ロボ撮影」であると推定し、これを撮影状況推定情報m
mとする(ステップS11)。
【0112】こうして、上記ステップS4、ステップS
7、ステップS8、ステップS10、ステップS11の
何れかにより推定された撮影状況推定情報mmが、撮影
状況推定回路28から出力されて、階調制御回路29に
伝送される。
【0113】次に、図10を参照して、上記階調制御回
路29の詳細について説明する。
【0114】この階調制御回路29は、上記第2スイッ
チ23から処理対象画像情報hhを入力するとともに上
記撮影状況推定回路28から撮影状況推定情報mmを入
力して処理画像情報nnをバスラインに出力するもので
あり、上記処理対象画像情報hhから輝度画像情報ss
を算出する輝度情報算出回路41と、この輝度画像情報
ssから輝度エッジ情報ttを算出する輝度エッジ情報
算出回路42と、上記処理対象画像情報hhに基づき肌
色部情報uuを生成する肌色検出部たる肌色検出回路4
3と、上記撮影状況推定情報mmに基づき重み付けパタ
ーン情報wwを生成する重み付けパターン設定回路44
と、上記輝度画像情報ssと上記輝度エッジ情報ttと
に基づき上記重み付けパターン情報wwを考慮しながら
エッジヒストグラム情報xxを生成するエッジヒストグ
ラム算出回路45と、上記エッジヒストグラム情報xx
に基づき上記重み付けパターン情報wwと上記肌色部情
報uuと上記撮影状況推定情報mmとを考慮しながら階
調変換特性情報yyを生成する階調変換特性生成部たる
階調変換特性設定回路46と、上記階調変換特性情報y
yに基づき上記処理対象画像情報hhと上記輝度画像情
報ssとを階調変換して処理画像情報nnを生成する画
像情報階調変換回路47と、を有して構成されている。
【0115】このように構成された階調制御回路29に
おける処理の流れは、次のようになる。
【0116】上記第2スイッチ23を経由して伝送され
た処理対象画像情報hh(つまり、補間後の単一画像情
報ccまたは広DRの合成画像情報gg)は、まず、輝
度情報算出回路41に入力されて、上記図4に示した輝
度情報算出回路31と同様に、画像の輝度情報が算出さ
れ、輝度画像情報ssとして出力される。
【0117】なお、本実施形態では、上記数式1により
算出される輝度情報Yを輝度画像情報ssとしている
が、輝度画像情報ssはこれに限らず、RGBの色情
報、例えば「G」(緑)の情報を輝度画像情報ssとし
て用いるようにしても良い。
【0118】こうして生成された輝度画像情報ssは、
輝度エッジ情報算出回路42に入力される。この輝度エ
ッジ情報算出回路42は、ラプラシアンやソーベル等の
公知のエッジ検出アルゴリズムを用いて、輝度エッジ情
報ttを生成するものである。なお、本実施形態では、
上記輝度エッジ情報ttは、各画素におけるエッジの有
無を表すバイナリ情報(2値情報)として生成されるよ
うになっているが、もちろん、エッジの強度を多値で表
す情報として生成されるようにしても構わない。
【0119】一方、上記処理対象画像情報hhは、肌色
検出回路43にも入力されて、画面における肌色部分を
検出して、肌色部情報uuが生成される。このような肌
色部分の検出を行うことにより、画面において人物の肌
が露呈している部分、例えば顔面部等を特定することが
できる。
【0120】この肌色部分の検出は、上記処理対象画像
情報hhがRGB情報として表されるものである場合に
は、該RGB情報からまず色差情報を算出して、算出し
た色差情報を肌色の範囲に相当する色差情報と比較し、
肌色の範囲内であると認識される色差情報の部分を検出
する、等の手段により実現するようになっている。
【0121】上記肌色部情報uuは、本実施形態では、
肌色であると判断される部分の各画素の輝度情報として
生成されるが、これに限らず、肌色の範囲に相当する色
差情報と各画素の色差情報との差を基にした「適合度」
を表す情報として生成されても良いし、あるいは、肌色
であるか否かを表すバイナリ情報として生成されても構
わない。
【0122】一方、上記撮影状況推定回路28から出力
された撮影状況推定情報mmは、重み付けパターン設定
回路44に入力される。この重み付けパターン設定回路
44では、以降の処理で処理対象画像の階調変換特性を
生成するための重み付けパターンを設定する。
【0123】ここでいう重み付けパターンは、推定され
た撮影状況に応じて画面の位置に依存した重みを設定す
るものであり、その一例を図11に示す。
【0124】撮影状況が、例えば、「夜間ストロボ撮
影」や「逆光ストロボ撮影」であると推定された場合に
は、図11(A)に示すように、ストロボの発光効果が
見られる画面の中央部分を、画面の周辺部分よりも大き
な重みとなるように(重みの差を大きくするように)設
定する。
【0125】また、撮影状況が、「非ストロボ撮影」で
あると推定された場合には、ストロボの発光効果は見ら
れないことから、図11(B)に示すように、画面全体
の重みが均一となるように設定する。
【0126】さらに、撮影状況が、「一般ストロボ撮
影」であると推定された場合には、図11(C)に示す
ような重みとなるように、つまり、上記図11(A)に
示した重みと上記図11(B)に示したような重みとの
中間的な重みとなるように設定する。
【0127】ただし、撮影状況が「非ストロボ撮影」で
あると推定された場合でも、昼間の順光状態で人物を撮
影する場合などの、ストロボを発光しなくても適切な撮
影が行われる場合もあるために、撮影状況を推定したと
きの閃光情報(閃光発光の有無、閃光の光量、撮影対象
である被写体の測距値、等)を撮影状況推定情報mmに
含めて出力するようにして、これらの情報も併せて総合
的に判断して重み付けパターンを決定するようにしても
良い。
【0128】具体的には、例えば、撮影状況が「非スト
ロボ撮影」であると推定された場合でも、被写体の測距
値が小さい(被写体との距離が近い)場合は、いわゆる
マクロ撮影などの近接撮影となって、この場合には画面
の中央部に位置する被写体が重要である場合が多いため
に、上記図11(A)や図11(C)に示したような重
み付けパターンを設定する、等が考えられる。
【0129】このようにして重み付けパターン設定回路
44により設定された重み付けパターンは、重み付けパ
ターン情報wwとして出力される。
【0130】次に、上記輝度情報算出回路41から出力
された輝度画像情報ssと、上記輝度エッジ情報算出回
路42から出力された輝度エッジ情報ttと、上記重み
付けパターン設定回路44から出力された重み付けパタ
ーン情報wwとは、エッジヒストグラム算出回路45に
入力される。
【0131】このエッジヒストグラム算出回路45は、
上記輝度エッジ情報ttにおけるエッジ部分の輝度情報
に関するヒストグラムを算出するが、このときに、上記
重み付けパターン情報wwを考慮して、画面の位置に依
存した重み付けを行い、輝度に対するエッジの出現頻度
の度数の増分値を制御するようになっている。これによ
り、エッジヒストグラム情報xxが生成される。
【0132】続いて、上記エッジヒストグラム算出回路
45から出力されたエッジヒストグラム情報xxと、上
記撮影状況推定回路28から出力された撮影状況推定情
報mmと、上記肌色検出回路43から出力された肌色部
情報uuと、上記重み付けパターン設定回路44から出
力された重み付けパターン情報wwとは、階調変換特性
設定回路46に入力される。
【0133】この階調変換特性設定回路46は、エッジ
ヒストグラムを累積することにより累積ヒストグラムを
算出し、この累積ヒストグラムを入力輝度情報と出力輝
度情報の関係に合わせて正規化することにより、階調変
換特性を生成する。このとき、該階調変換特性設定回路
46は、撮影状況推定情報mm、肌色部情報uu、重み
付けパターン情報wwを用いることにより、生成する階
調変換特性を制御するようになっている。
【0134】ここで一例として、撮影状況推定情報mm
を用いて階調変換特性を制御する様子について、図12
を参照して説明する。
【0135】まず、図12(A)は、エッジヒストグラ
ム情報xxから生成される累積ヒストグラムの例を示し
ており、撮影状況推定情報mm等により制御して生成さ
れる階調変換特性の元となるものである。この累積ヒス
トグラムは、他の図12(B)〜図12(G)において
は、比較のために2点差線で表してある。
【0136】まず、撮影状況推定情報mmが「逆光スト
ロボ撮影」である場合には、図12(B)に示すよう
に、元の累積ヒストグラムにおいて、入力輝度情報が低
い部分、すなわち、相対的に暗い部分の階調の割り当て
を多くする(このときには、階調変換特性を示す曲線の
傾きが大きくなる)よう制御して、階調変換特性を生成
する。これは、逆光撮影という状況では、ストロボ発光
の効果を有する被写体(主要被写体)が、相対的に輝度
が低い部分に存在するために、その被写体の階調再現性
を高めるような階調変換特性を生成する制御となってい
る。
【0137】また、撮影状況推定情報mmが「夜間スト
ロボ撮影」である場合には、図12(C)に示すよう
に、元の累積ヒストグラムにおいて、入力輝度情報が高
い部分、すなわち、相対的に明るい部分の階調の割り当
てを多くするよう制御して、階調変換特性を生成する。
これは、夜間撮影という状況では、ストロボ発光の効果
を有する被写体(主要被写体)が、相対的に輝度が高い
部分に存在するために、その被写体の階調再現性を高め
るような階調変換特性を生成する制御となっている。
【0138】また、撮影状況推定情報mmが「一般スト
ロボ撮影」である場合には、図12(D)に示すよう
に、元の累積ヒストグラムにおいて、入力輝度情報が中
間をなす部分の階調の割り当てを多くするよう制御し
て、階調変換特性を生成する。これは、ストロボ発光の
効果を有する被写体(主要被写体)が、相対的に輝度が
低い部分に存在するわけではなくかつ相対的に輝度が高
い部分に存在するわけでもないために、その被写体が存
在する中間の輝度の階調再現性を高めるような階調変換
特性を生成する制御となっている。
【0139】さらに、撮影状況推定情報mmが「非スト
ロボ撮影」である場合には、図12(E)に示すよう
に、元の累積ヒストグラムをそのまま用いて、階調変換
特性を生成する。
【0140】一方、撮影状況推定情報mmが「逆光スト
ロボ撮影」である場合には、上記図12(B)に示した
階調変換特性の代わりに、図12(F)に示すような階
調変換特性を生成するようにしても良い。この図12
(F)に示す階調変換特性は、輝度が低い部分に存在す
る主要被写体の階調を多くとりながら、輝度が高い部分
の非主要被写体の階調を上記図12(A)の状態よりも
抑制するように制御して生成される階調変換特性であ
る。
【0141】また、撮影状況推定情報mmが「夜間スト
ロボ撮影」である場合には、上記図12(C)に示した
階調変換特性の代わりに、図12(G)に示すような階
調変換特性を生成するようにしてもよい。この図12
(G)に示す階調変換特性は、輝度が高い部分に存在す
る主要被写体の階調を多くとりながら、輝度が低い部分
の非主要被写体の階調を上記図12(C)の状態よりも
抑制するように制御して生成される階調変換特性であ
る。
【0142】ただし、上記重み付けパターン設定回路4
4において説明したように、撮影状況推定情報mmが
「非ストロボ撮影」であっても、昼間の順光状態におけ
る人物撮影のような、ストロボを発光させなくても適切
な撮影が行われる場合もある。このような場合には、上
記肌色部情報uuや重み付けパターン情報wwを用い
て、階調変換特性の制御を行うようにすると良い。
【0143】例えば、肌色部情報uuを用いる場合に
は、該肌色部情報uuから肌色部とされる部分の輝度情
報を取り出して、その輝度情報の階調を制御する手段が
用いられる。その具体的な一例としては、肌色部の輝度
情報の階調が、他の輝度情報の階調よりも多く割り当て
られるように制御しつつ、逆に階調が多く割り当てられ
過ぎてコントラストが必要以上に強くなることのないよ
うに、階調の変化(階調変換特性の傾き)に制限を設け
るようにすると良い。これにより、肌色を呈する被写体
(人物)の階調再現性を、より自然なものにする階調変
換特性を生成することができる。
【0144】また、上記重み付けパターン情報wwを用
いる場合には、例えば上記図11(A)〜図11(C)
に示したような重み付けパターンの種類に応じて、階調
変換特性を制御すると良い。
【0145】すなわち、図11(A)に示したように、
画面の中央部の重みが大きい場合には、該中央部の輝度
に階調を多く割り当てるように階調変換特性を制御し、
一方、図11(B)に示したように、重み付けが画面内
において均一である場合には、累積ヒストグラムをその
まま用いるように階調変換特性を制御することにより、
重み付けパターン情報wwの生成時の状況を反映した階
調変換特性を生成することができる。
【0146】なお、階調変換特性の制御に用いる上述し
たような各情報は、それぞれを単独で用いるようにして
も構わないが、複数を組み合わせて用いるようにすれ
ば、さらに精度の高い制御を行うことが可能となる。
【0147】次に、上記階調変換特性設定回路46から
出力された階調変換特性情報yyと、上記輝度情報算出
回路41から出力された輝度画像情報ssと、上記処理
対象画像情報hhとは、画像情報階調変換回路47に入
力される。
【0148】この画像情報階調変換回路47は、上記階
調変換特性情報yyに基づいて輝度画像情報ssを変換
し、また、上記処理対象画像情報hhから色差情報を生
成して、生成した色差情報を変換前後の輝度画像情報に
基づいて変換し、変換後の色差情報および変換後の輝度
画像情報を元のRGB情報に戻す処理を行うようになっ
ている。
【0149】なお、輝度画像情報ssが上記数式1に示
す輝度情報Yと異なる場合(例えば「G」(緑)の情報
を輝度画像情報ssとしている場合)は、上記処理対象
画像情報hhから数式1に示す輝度情報と色差情報を同
時に生成し、生成された輝度情報に対して上記階調変換
特性情報yyに基づいて変換すればよい。
【0150】このような画像情報階調変換回路47の処
理について、図13を参照して説明する。
【0151】画像情報階調変換回路47は、上記階調変
換特性情報yyに基づき、まず最初に、輝度画像情報s
sを変換する。ここで、変換前の輝度情報をY、変換後
の輝度情報をY’、階調変換特性をTrs(x)とする
と、YとY’の関係は、次の数式2により表される。
【0152】
【数2】Y’=Trs(Y)
【0153】次に、色差情報を算出して、算出した色差
情報について変換を行う。この色差情報の変換を行う際
には、変換前後の輝度情報を用いることになるが、単に
変換前後の輝度情報の比率を乗じるだけでは、通常再現
することができる色差情報の範囲を超えてしまう可能性
がある。
【0154】すなわち、色空間(例えばY,Cb,Cr
空間)内における色再現には図13に示すような理論限
界特性があり、この色再現の理論限界特性は、大筋にお
いて、輝度Yを増加させて行くに従い色再現可能な色差
範囲が広がり、ある輝度Yを越えたところで今度は色再
現可能な色差範囲が狭まるという特性となっている。つ
まり、輝度が低ければ全体が黒っぽくなるために色再現
範囲が狭く、適宜の輝度では広い範囲の色を再現するこ
とができ、さらに輝度が高くなると全体に白っぽくなる
ために色再現範囲が再び狭くなるという特性である。
【0155】こうした色再現範囲を考慮することなく輝
度と同様に階調変換をしてしまうと、色再現範囲の限界
に近づいたりあるいは越えてしまったりして、階調変換
後の色が本来の色とは異なってしまう可能性がある。
【0156】そこで、色差情報が再現することができる
範囲、つまり、図13に示すような色差情報の再現範囲
を示す限界特性を用いて、色差情報の変換を行うように
なっている。
【0157】まず、変換前の処理対象画像情報hhであ
るRGB情報に基づき、変換前の色差情報Crを次の数
式3を用いて算出し、同様に、変換前の色差情報Cbを
次の数式4を用いて算出する。
【0158】
【数3】Cr=0.50000×R−0.41869×
G−0.08131×B
【数4】Cb=−0.16874×R−0.33126
×G+0.50000×B
【0159】そして、図13に示すように、変換前の輝
度情報から生成される限界特性をLmt(Y)とし、変
換後の輝度情報から生成される限界特性をLmt
(Y’)として、これらの比GCを次の数式5に示すよ
うに算出する。
【0160】
【数5】GC=Lmt(Y’)/Lmt(Y)
【0161】こうして算出される比GCを、色差情報の
変換係数とするようになっている。つまり、変換前の色
差情報Cr,Cbのそれぞれに、この比GCを乗じるこ
とにより、変換後の輝度情報Y’に各対応する色差情報
Cr’,Cb’が生成される。
【0162】このように、輝度情報に関する階調変換特
性と、色差情報の再現範囲を示す限界特性との両方に基
づいて、変換後の色差情報Cr’,Cb’を算出するこ
とにより、再現範囲の中で適切に階調変換を行うことが
できる。
【0163】このようにして変換された輝度情報Y’お
よび色差情報Cr’,Cb’を用いて、次の数式6、数
式7、数式8に示すような演算を行うことにより、変換
後のRGB情報(R’,G’,B’)が生成される。
【0164】
【数6】R’=Y’+1.402×Cr’
【数7】G’=Y’−0.71414×Cr’−0.3
4414×Cb’
【数8】B’=Y’+1.772×Cb’
【0165】これら数式6、数式7、数式8を用いて生
成された情報は、処理画像情報nnとして出力され、上
述したように、バスラインを介して各回路に伝送される
ようになっている。
【0166】なお、本実施形態の撮像装置の動作は、コ
ンピュータであるCPU8が、撮像プログラムを実行す
ることによって制御するようになっており、この撮像プ
ログラムは、撮像装置内に設けられている不揮発性の記
録媒体に記録されている。この不揮発性の記録媒体とし
ては、例えばROMやEEPROMなどが挙げられる。
【0167】このような第1の実施形態によれば、スト
ロボを使用する撮影における撮影状況と、撮影された画
像の特徴とを考慮して、画像情報の階調変換を行うよう
にしたために、ストロボ撮影に適した画像を生成するこ
とができる。
【0168】図14は本発明の第2の実施形態を示した
ものであり、画像処理装置が備える画像処理回路の構成
を示すブロック図である。この第2の実施形態におい
て、上述の第1の実施形態と同様である部分については
同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点に
ついてのみ説明する。
【0169】上述した第1の実施形態は、デジタルカメ
ラ等の撮像装置を対象とする実施形態であったが、この
第2の実施形態は、こうした撮像装置から外部に出力さ
れる、画像情報やその関連情報を記録したファイルを入
力して処理を行い、画像として出力するような例えばプ
リンタ等の画像処理装置を対象とする実施形態である。
【0170】この第2の実施形態の画像処理装置は、入
力されるファイルの情報を後述する画像処理回路51に
伝送する制御を行う入力I/Fと、該画像処理回路51
により処理された画像情報を出力媒体に出力する制御を
行う出力I/Fと、の間に画像に係る各種の処理を行う
画像処理回路51が設けられた構成となっていて、その
他にも、これらの入力I/F、出力I/F、画像処理回
路51などを制御するためのCPU等でなる図示しない
制御手段が設けられているものとする。
【0171】上記画像処理回路51は、画像ファイル情
報aaaを入力して画像情報bbbとモード情報ooと
ストロボ関連情報jjとに分離する画像ファイル情報解
析回路61と、上記画像情報bbbをRGBのカラー画
像情報cccに変換する画像情報解析回路62と、上記
モード情報ooに基づきこのカラー画像情報cccの出
力先を切り替える上記第1スイッチ21と、上記カラー
画像情報cccが長時間露光画像情報である場合に記憶
するLE画像情報バッファ63と、上記カラー画像情報
cccが短時間露光画像情報である場合に記憶するSE
画像情報バッファ64と、上記LE画像情報バッファ6
3から出力されるカラーLE画像情報dddと上記SE
画像情報バッファ64から出力されるカラーSE画像情
報eeeとを合成して広DRの合成画像情報ggを生成
する画像情報合成回路65と、上記モード情報ooに基
づき上記第1スイッチ21に連動して動作する上記第2
スイッチ23と、上記ストロボ関連情報jjから閃光発
光の有無、閃光の光量、撮影対象である被写体の測距値
等の内容を含む閃光情報kkを出力する上記閃光情報取
得回路27と、上記第2スイッチ23から出力される処
理対象画像情報hhおよび上記閃光情報kkに基づき撮
影状況を推定する上記撮影状況推定回路28と、この撮
影状況推定回路28から出力される撮影状況推定情報m
mに基づき上記処理対象画像情報hhを階調変換して処
理画像情報nnとして出力する上記階調制御回路29
と、を有して構成されている。
【0172】このように構成された画像処理回路51に
おける処理の流れは、次のようになる。
【0173】入力I/Fを介して入力される画像ファイ
ル情報aaaは、撮影された画像情報を含むとともに、
それ以外にも、撮影状態に関する情報として、撮影モー
ドに関するモード情報と、ストロボの状態に関する閃光
情報と、を含んでいる。
【0174】このような画像ファイル情報aaaが、画
像ファイル情報解析回路61に入力されると、該画像フ
ァイル情報解析回路61は、入力した画像ファイル情報
aaaを、画像情報bbbとモード情報ooとストロボ
関連情報jjとに分離して、それぞれを出力する。
【0175】なお、これらの内のモード情報ooとスト
ロボ関連情報jjは、それぞれ、上述した第1の実施形
態においてCPU8から出力されるモード情報ooとス
トロボ関連情報jjと同様の形態のものである。
【0176】上記画像ファイル情報解析回路61から出
力された画像情報bbbは、画像情報解析回路62に入
力されて、RGBのカラー画像情報cccに変換され
る。
【0177】すなわち、上記画像情報bbbは、例えば
「JPEG圧縮」、「TIFF非圧縮」、「Rawデー
タ」等の形式で記録されていた画像情報であるために、
これらから、RGB情報への変換が行われる。
【0178】なお、上述したような各形式で記録されて
いた画像情報bbbが、例えば3板式のRGBカラー情
報ではなく、単板式のカラー情報である場合は、この画
像情報解析回路62において、欠落画素の補間処理等も
併せて行うようになっている。
【0179】上記画像情報解析回路62により生成され
たカラー画像情報cccは、上記モード情報ooに応じ
て制御される第1スイッチ21を経由して、その設定に
応じて、上記第2スイッチ23と、LE画像情報バッフ
ァ63と、SE画像情報バッファ64と、の何れかに伝
送されるようになっている。
【0180】この第1スイッチ21は、上記モード情報
ooが「通常撮影モード」を示すものである場合、また
は「広DR撮影モード:合成後画像出力」を示すもので
ある場合に、出力先を第2スイッチ23とするように切
り替えられる。
【0181】一方、上記モード情報ooが「広DR撮影
モード:合成前画像出力」を示すものである場合には、
出力先を、LE画像情報バッファ63またはSE画像情
報バッファ64の何れかとするように切り替えられる。
【0182】なお、この第2の実施形態においては、撮
像装置で撮像後にファイルに記録された情報を用いてい
るために、モード情報ooとして、「広DR撮影モー
ド:合成後画像出力」も含まれ得るようになっている。
このモード情報ooは、上述した第1の実施形態に示し
たように、撮像装置において広DRに合成された画像が
ファイルとして記録されている場合を表している。
【0183】さらに、この第2の実施形態においては、
LE画像情報バッファ63およびSE画像情報バッファ
64に記憶される画像情報は、上述した第1の実施形態
とは異なり、既にカラー化されている画像情報である。
【0184】露光の異なるカラー画像情報、すなわち、
上記LE画像情報バッファ63から出力されるカラーL
E画像情報dddと、上記SE画像情報バッファ64か
ら出力されるカラーSE画像情報eeeとは、画像情報
合成回路65に入力されて、上述した第1の実施形態と
同様の手段により合成されることで広DRの合成画像情
報ggが生成され、出力される。
【0185】その他の処理については、上述した第1の
実施形態と同様である。
【0186】すなわち、例えば上記閃光情報取得回路2
7は、上記画像ファイル情報解析回路61から出力され
たストロボ関連情報jjに基づいて、閃光発光の有無、
閃光の光量、撮影対象である被写体の測距値等の内容を
含む閃光情報kkを出力する。
【0187】また、上記撮影状況推定回路28は、上記
第2スイッチ23を経由して出力された処理対象画像情
報hh(つまり、通常撮影による単一画像情報または広
DR画像情報)と、上記閃光情報kkと、を用いて、画
像情報のヒストグラム等により、夜間ストロボ撮影や逆
光ストロボ撮影、非ストロボ撮影等の撮影状況に関する
情報を表す撮影状況推定情報mmを生成して出力する。
【0188】さらに、上記階調制御回路29は、処理対
象画像情報hhと撮影状況推定情報mmと閃光情報kk
とに基づいて、画面位置を考慮した画像情報のエッジの
ヒストグラムを生成するとともに、画面内の肌色に関す
る情報等を生成して、これらを用いて、画像情報の階調
を変換するための変換特性を撮影状況に応じて生成す
る。そして、生成した変換特性を用いて画像情報を変換
する処理を行い、処理対象画像nnとして出力する。
【0189】こうして階調制御回路29から出力された
処理対象画像nnは、出力I/Fから出力されるように
なっている。
【0190】なお、本実施形態の画像処理装置の動作
は、コンピュータであるCPU等の制御手段が、画像処
理プログラムを実行することによって制御するようにな
っており、この画像処理プログラムは、画像処理装置内
に設けられている不揮発性の記録媒体に記録されてい
る。この不揮発性の記録媒体としては、例えばROMや
ハードディスクやCD−ROMなどが挙げられる。
【0191】また、本実施形態の画像処理装置は、画像
処理プログラムをパーソナルコンピュータ等において実
行させることにより、画像処理装置として機能させるよ
うな構成であっても構わない。
【0192】このような第2の実施形態によれば、上述
した第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏することがで
き、すなわち、ストロボを使用する撮影における撮影状
況と、撮影された画像の特徴とを考慮して、画像情報の
階調変換を行うようにしたために、画像処理装置におい
て、ストロボ撮影に適した画像を生成して出力すること
ができる。
【0193】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0194】
【発明の効果】以上説明したように請求項1による本発
明の撮像装置によれば、画像情報および閃光情報に基づ
いて撮影シーンの推定を行っているために、閃光発光部
により発光した状態で得られた画像がどのような状況で
撮影されたものであるかを正確に推定することができ
る。また、階調制御部が推定結果に応じて画像の階調を
制御するために、閃光発光部により発光されて撮影され
た画像に適した階調を再現することが可能となる。こう
して、ダイナミックレンジを有効に利用し、かつ全体と
して違和感のない画像を再現することができる。
【0195】また、請求項2による本発明の撮像装置に
よれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏すると
ともに、異なる露光により撮影した複数の画像を合成し
てダイナミックレンジの広い画像を生成し、該ダイナミ
ックレンジの広い画像に係る画像情報を取得しているた
めに、ダイナミックレンジの広い画像を再現することが
可能となる。
【0196】さらに、請求項3による本発明の撮像装置
によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、閃光発光部が、異なる露光により撮影する際
の露光量の比に応じて閃光の光量を制御するために、閃
光発光部を発光させた場合にも、露光量に対する明るさ
のバランスが保持され、閃光発光部を発光させない場合
と同様に画像の合成を行って、ダイナミックレンジの広
い画像を再現することが可能になる。
【0197】請求項4による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、閃光情報が、閃光の有無を示す情報と、閃光の光量
を示す情報と、撮影対象である被写体の測距情報と、の
内の一以上を含むものであるために、閃光の状態を適切
に反映させて画像を再現することができる。
【0198】請求項5による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、閃光発光部による発光が行われて画像情報が取得さ
れた場合には、該画像情報に係る撮影シーンが、逆光撮
影による撮影シーンと夜間撮影による撮影シーンとの何
れか一方に該当するかを判定し、該当すると判定された
場合にはその判定結果を推定結果とし、何れにも該当し
ないと判定された場合にはその他の撮影シーンを推定結
果とするようにしたために、閃光発光部が発光したとき
の撮影シーンを正確に推定することができる。
【0199】請求項6による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、画像情報に基づいて画像を構成する画素の輝度に対
する出現頻度を示すヒストグラムを算出し、算出したヒ
ストグラムを用いて撮影シーンを推定するようにしてい
るために、撮影された画像の状態を反映させて撮影シー
ンを正確に推定することができる。
【0200】請求項7による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、画像情報の内のエッジに該当する部分の階調変換特
性が生成されるために、該エッジ部分の階調を生かす階
調変換が実現され、ダイナミックレンジを有効に利用し
て画像を再現することができる。
【0201】請求項8による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項7に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、画面の位置に応じて出現頻度の度数の増分値を変更
するように制御してヒストグラムを算出しているため
に、撮影シーンの種類に適した階調変換を行うことがで
きる。
【0202】請求項9による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、撮影シーンが逆光撮影の撮影シーンであると推定さ
れた場合に暗部に相当する部分の階調の割り当てを多く
するように階調を制御しているために、逆光撮影におい
て閃光が照射される暗い被写体の階調再現性を高めるこ
とができる。
【0203】請求項10による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、撮影シーンが夜間撮影の撮影シーンであると推定さ
れた場合に明部に相当する部分の階調の割り当てを多く
するように階調を制御しているために、夜間撮影におい
て閃光が照射される明るい被写体の階調再現性を高める
ことができる。
【0204】請求項11による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、画像情報から肌色部分を検出して該肌色部分の階調
を制御するようにしているために、人物が被写体である
場合には、その人物の階調を適切に再現することが可能
となる。
【0205】請求項12による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項11に記載の発明と同様の効果を奏するとと
もに、肌色部分の階調に制限を設けて階調を制御してい
るために、人物が被写体である場合に、その人物のコン
トラストが必要以上に高くなるのを防止することができ
る。
【0206】請求項13による本発明の画像処理装置に
よれば、画像情報および閃光情報に基づいて撮影シーン
の推定を行っているために、閃光発光部により発光した
状態で得られた画像がどのような状況で撮影されたもの
であるかを正確に推定することができる。また、階調制
御部が推定結果に応じて画像の階調を制御するために、
閃光発光部により発光されて撮影された画像に適した階
調を再現することが可能となる。こうして、ダイナミッ
クレンジを有効に利用し、かつ全体として違和感のない
画像を再現することができる。
【0207】請求項14による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項13に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、異なる露光により撮影した複数の画像を合成
してダイナミックレンジの広い画像を生成し、該ダイナ
ミックレンジの広い画像に係る画像情報を取得している
ために、ダイナミックレンジの広い画像を再現すること
が可能となる。
【0208】請求項15による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項13に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、閃光情報が、閃光の有無を示す情報と、閃光
の光量を示す情報と、撮影対象である被写体の測距情報
と、の内の一以上を含むものであるために、閃光の状態
を適切に反映させて画像を再現することができる。
【0209】請求項16による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項13に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、閃光の有を示す情報を含む閃光情報に係る画
像情報が取得された場合には、該画像情報に係る撮影シ
ーンが、逆光撮影による撮影シーンと夜間撮影による撮
影シーンとの何れか一方に該当するかを判定し、該当す
ると判定された場合にはその判定結果を推定結果とし、
何れにも該当しないと判定された場合にはその他の撮影
シーンを推定結果とするようにしたために、閃光発光部
が発光したときの撮影シーンを正確に推定することがで
きる。
【0210】請求項17による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項13に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、画像情報に基づいて画像を構成する画素の輝
度に対する出現頻度を示すヒストグラムを算出し、算出
したヒストグラムを用いて撮影シーンを推定するように
しているために、撮影された画像の状態を反映させて撮
影シーンを正確に推定することができる。
【0211】請求項18による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項13に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、画像情報の内のエッジに該当する部分の階調
変換特性が生成されるために、該エッジ部分の階調を生
かす階調変換が実現され、ダイナミックレンジを有効に
利用して画像を再現することができる。
【0212】請求項19による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項18に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、画面の位置に応じて出現頻度の度数の増分値
を変更するように制御してヒストグラムを算出している
ために、撮影シーンの種類に適した階調変換を行うこと
ができる。
【0213】請求項20による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項16に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、撮影シーンが逆光撮影の撮影シーンであると
推定された場合に暗部に相当する部分の階調の割り当て
を多くするように階調を制御しているために、逆光撮影
において閃光が照射される暗い被写体の階調再現性を高
めることができる。
【0214】請求項21による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項16に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、撮影シーンが夜間撮影の撮影シーンであると
推定された場合に明部に相当する部分の階調の割り当て
を多くするように階調を制御しているために、夜間撮影
において閃光が照射される明るい被写体の階調再現性を
高めることができる。
【0215】請求項22による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項13に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、画像情報から肌色部分を検出して該肌色部分
の階調を制御するようにしているために、人物が被写体
である場合には、その人物の階調を適切に再現すること
が可能となる。
【0216】請求項23による本発明の画像処理装置に
よれば、請求項22に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、肌色部分の階調に制限を設けて階調を制御し
ているために、人物が被写体である場合に、その人物の
コントラストが必要以上に高くなるのを防止することが
できる。
【0217】請求項24による本発明の撮像プログラム
によれば、該撮像プログラムをコンピュータに実行させ
ることにより、画像情報および閃光情報に基づいて撮影
シーンの推定が行われるために、閃光発光した状態で得
られた画像がどのような状況で撮影されたものであるか
を正確に推定することができる。また、推定結果に応じ
て画像の階調が制御されるために、閃光発光されて撮影
された画像に適した階調を再現することが可能になる。
こうして、ダイナミックレンジを有効に利用し、かつ全
体として違和感のない画像を再現することができる。
【0218】請求項25による本発明の画像処理プログ
ラムによれば、該画像処理プログラムをコンピュータに
実行させることにより、画像情報および閃光情報に基づ
いて撮影シーンの推定が行われるために、閃光発光した
状態で得られた画像がどのような状況で撮影されたもの
であるかを正確に推定することができる。また、推定結
果に応じて画像の階調が制御されるために、閃光発光さ
れて撮影された画像に適した階調を再現することが可能
になる。こうして、ダイナミックレンジを有効に利用
し、かつ全体として違和感のない画像を再現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるデジタルカメ
ラの基本的な構成を示すブロック図。
【図2】上記第1の実施形態におけるカメラ情報処理回
路の構成を示すブロック図。
【図3】上記第1の実施形態において、異なる露光の画
像を合成するときの入射光量に対する出力レベルの様子
を示す線図。
【図4】上記第1の実施形態における撮影状況推定回路
の構成を示すブロック図。
【図5】上記第1の実施形態のブロック領域ヒストグラ
ム演算回路における処理のイメージ例を示す図。
【図6】上記第1の実施形態のブロック領域分布解析回
路内における処理のイメージ例を示す図。
【図7】上記第1の実施形態の撮影状況推定情報演算回
路内における処理の流れを示すフローチャート。
【図8】上記第1の実施形態において、中央部と周辺部
における代表レベル統合値の算出例および重みをつけた
代表レベル統合値の算出例を示す図。
【図9】上記第1の実施形態において、閃光情報に基づ
きストロボ発光効果の有無を判断する分類例を示す図
表。
【図10】上記第1の実施形態における階調制御回路の
構成を示すブロック図。
【図11】上記第1の実施形態における階調変換特性を
生成するための重み付けパターンの例を示す図。
【図12】上記第1の実施形態において、撮影状況推定
情報により制御される階調変換特性の例を示す線図。
【図13】上記第1の実施形態において、輝度色差空間
における階調変換の様子を示す図。
【図14】本発明の第2の実施形態において、画像処理
装置が備える画像処理回路の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…撮像素子 6…カメラ情報処理回路(画像取得部、閃光情報取得
部、シーン推定部、階調制御部、階調変換特性生成部を
含む) 8…CPU(コンピュータ) 15…メモリカード 19…ストロボ(閃光発光部) 24…LE画像情報バッファ 25…SE画像情報バッファ 26…画像情報合成回路 27…閃光情報取得回路(閃光情報取得部) 28…撮影状況推定回路(シーン推定部) 29…階調制御回路(階調制御部) 31…輝度情報算出回路 32…ブロック領域ヒストグラム演算回路 33…ブロック領域分布解析回路 34…撮影状況推定情報演算回路 41…輝度情報算出回路 42…輝度エッジ情報算出回路 43…肌色検出回路(肌色検出部) 44…重み付けパターン設定回路 45…エッジヒストグラム算出回路 46…階調変換特性設定回路(階調変換特性生成部) 47…画像情報階調変換回路 51…画像処理回路(画像処理装置に含まれる) 61…画像ファイル情報解析回路 62…画像情報解析回路 63…LE画像情報バッファ 64…SE画像情報バッファ 65…画像情報合成回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/00 100 G06T 7/00 100C 5C022 H04N 1/407 H04N 5/20 5C066 5/20 9/68 A 5C077 9/68 101:00 5L096 // H04N 101:00 1/40 101E Fターム(参考) 2H002 CD11 DB25 2H053 AD11 AD21 CA41 5B047 AA07 AB04 BA03 BB04 BC11 CA19 CB04 5B057 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE09 CE11 CE16 DA08 DB02 DB06 DB09 DC16 DC23 DC25 5C021 RA00 XA03 XA14 XA35 5C022 AB15 AB19 AB68 AC69 5C066 AA01 BA20 CA05 CA07 EC01 KD06 KE01 KE02 KM10 5C077 LL04 MM03 MP01 MP08 PP15 PP28 PP32 PQ12 PQ18 PQ19 PQ23 SS01 TT09 5L096 AA02 AA06 CA02 EA35 EA39 FA06 FA15 FA37

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を取得する画像取得部と、 閃光を発光する閃光発光部と、 上記閃光発光部に関する閃光情報を取得する閃光情報取
    得部と、 上記画像情報および上記閃光情報に基づいて撮影シーン
    を推定するシーン推定部と、 上記シーン推定部による推定結果に応じて、画像の階調
    を制御する階調制御部と、 を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記画像取得部は、異なる露光により撮
    影した複数の画像を合成してダイナミックレンジの広い
    画像を生成し、該ダイナミックレンジの広い画像に係る
    画像情報を取得するものであることを特徴とする請求項
    1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記閃光発光部は、異なる露光により撮
    影する際の露光量の比に応じて、閃光の光量を制御する
    ものであることを特徴とする請求項2に記載の撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 上記閃光情報は、閃光の有無を示す情報
    と、閃光の光量を示す情報と、撮影対象である被写体の
    測距情報と、の内の一以上を含むものであることを特徴
    とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記シーン推定部は、上記閃光発光部に
    よる発光が行われて上記画像情報が取得された場合に
    は、該画像情報に係る撮影シーンが、逆光撮影による撮
    影シーンと夜間撮影による撮影シーンとの何れか一方に
    該当するかを判定し、該当すると判定された場合にはそ
    の判定結果を推定結果とし、何れにも該当しないと判定
    された場合にはその他の撮影シーンを推定結果とするも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記シーン推定部は、上記画像情報に基
    づいて、画像を構成する画素の輝度に対する出現頻度を
    示すヒストグラムを算出し、算出したヒストグラムを用
    いて撮影シーンを推定するものであることを特徴とする
    請求項1に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記階調制御部は、上記画像情報の内の
    エッジに該当する部分を構成する画素の輝度に対する出
    現頻度を示すヒストグラムを算出して、算出したヒスト
    グラムを用いて階調変換特性を生成する階調変換特性生
    成部を含むものであることを特徴とする請求項1に記載
    の撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記階調変換特性生成部は、画面の位置
    に応じて、上記出現頻度の度数の増分値を変更するよう
    に制御してヒストグラムを算出するものであることを特
    徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記階調制御部は、上記シーン推定部に
    より撮影シーンが逆光撮影の撮影シーンであると推定さ
    れた場合に、暗部に相当する部分の階調の割り当てを多
    くするように階調を制御するものであることを特徴とす
    る請求項5に記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 上記階調制御部は、上記シーン推定部
    により撮影シーンが夜間撮影の撮影シーンであると推定
    された場合に、明部に相当する部分の階調の割り当てを
    多くするように階調を制御するものであることを特徴と
    する請求項5に記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 上記階調制御部は、上記画像情報から
    肌色部分を検出する肌色検出部を含み、この肌色検出部
    によって検出された肌色部分の階調を制御するものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 上記階調制御部は、上記肌色検出部に
    よって検出された肌色部分の階調に制限を設けて、階調
    を制御するものであることを特徴とする請求項11に記
    載の撮像装置。
  13. 【請求項13】 撮影により生成された画像情報を取得
    する画像取得部と、 撮影により上記画像情報と同時に生成された閃光に関す
    る閃光情報を取得する閃光情報取得部と、 上記画像情報および上記閃光情報に基づいて撮影シーン
    を推定するシーン推定部と、 上記シーン推定部による推定結果に応じて、画像の階調
    を制御する階調制御部と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 上記画像取得部は、異なる露光により
    撮影した複数の画像を合成してダイナミックレンジの広
    い画像を生成し、該ダイナミックレンジの広い画像に係
    る画像情報を取得するものであることを特徴とする請求
    項13に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 上記閃光情報は、閃光の有無を示す情
    報と、閃光の光量を示す情報と、撮影対象である被写体
    の測距情報と、の内の一以上を含むものであることを特
    徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 上記シーン推定部は、上記閃光情報が
    閃光の有を示す情報を含むものである場合には、該画像
    情報に係る撮影シーンが、逆光撮影による撮影シーンと
    夜間撮影による撮影シーンとの何れか一方に該当するか
    を判定し、該当すると判定された場合にはその判定結果
    を推定結果とし、何れにも該当しないと判定された場合
    にはその他の撮影シーンを推定結果とするものであるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  17. 【請求項17】 上記シーン推定部は、上記画像情報に
    基づいて、画像を構成する画素の輝度に対する出現頻度
    を示すヒストグラムを算出し、算出したヒストグラムを
    用いて撮影シーンを推定するものであることを特徴とす
    る請求項13に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 上記階調制御部は、上記画像情報の内
    のエッジに該当する部分を構成する画素の輝度に対する
    出現頻度を示すヒストグラムを算出して、算出したヒス
    トグラムを用いて階調変換特性を生成する階調変換特性
    生成部を含むものであることを特徴とする請求項13に
    記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 上記階調変換特性生成部は、画面の位
    置に応じて、上記出現頻度の度数の増分値を変更するよ
    うに制御してヒストグラムを算出するものであることを
    特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 上記階調制御部は、上記シーン推定部
    により撮影シーンが逆光撮影の撮影シーンであると推定
    された場合に、暗部に相当する部分の階調の割り当てを
    多くするように階調を制御するものであることを特徴と
    する請求項16に記載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】 上記階調制御部は、上記シーン推定部
    により撮影シーンが夜間撮影の撮影シーンであると推定
    された場合に、明部に相当する部分の階調の割り当てを
    多くするように階調を制御するものであることを特徴と
    する請求項16に記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 上記階調制御部は、上記画像情報から
    肌色部分を検出する肌色検出部を含み、この肌色検出部
    によって検出された肌色部分の階調を制御するものであ
    ることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 上記階調制御部は、上記肌色検出部に
    よって検出された肌色部分の階調に制限を設けて、階調
    を制御するものであることを特徴とする請求項22に記
    載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 コンピュータに、 画像情報を取得する手順と、 閃光を発光させる指示を行う手順と、 上記発光させた閃光に関する閃光情報を取得する手順
    と、 上記画像情報および上記閃光情報に基づいて撮影シーン
    を推定する手順と、 上記推定結果に応じて、画像の階調を制御する手順と、 を実行させるための撮像プログラム。
  25. 【請求項25】 コンピュータに、 撮影により生成された画像情報を取得する手順と、 撮影により上記画像情報と同時に生成された閃光に関す
    る閃光情報を取得する手順と、 上記画像情報および上記閃光情報に基づいて撮影シーン
    を推定する手順と、 上記推定結果に応じて、画像の階調を制御する手順と、 を実行させるための画像処理プログラム。
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