JP2012052710A - 冷却装置のドレン水蒸発装置 - Google Patents

冷却装置のドレン水蒸発装置 Download PDF

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Abstract

【課題】機械室内に固定された蒸発皿内のドレン水を任意に抜き差し自在に設置された蒸発皿に廃棄可能とする冷却装置のドレン水蒸発装置を提供する。
【解決手段】本発明のドレン水蒸発装置28は、冷却装置の機械室10内に設置され、冷却装置の冷媒回路を構成する冷却器44からのドレン水を受容して蒸発処理する蒸発皿30と、蒸発皿30の下方に位置して機械室10内に抜き差し自在に取り付けられたドレン水タンク31とを備え、蒸発皿30には、当該蒸発皿30内のドレン水をドレン水タンク31に排出する排水栓46を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷却装置の機械室内に設置され、冷却器からのドレン水を受容して蒸発処理する冷却装置のドレン水蒸発装置に関するものである。
従来よりこの種の冷却装置のドレン水蒸発装置は、冷蔵ショーケースなどの本体下部に形成された機械室内に金属製の蒸発皿を設け、冷却器からのドレン水をこの蒸発皿にて受容していた。そして、この蒸発皿内に配設される電気ヒータにて、蒸発皿内のドレン水を強制的に加熱処理していた。
これ以外にも、ドレン水を受容する蒸発皿と、この蒸発皿内に設置される蒸発部材により冷却装置のドレン水蒸発装置を構成したものがある。この蒸発部材は、帯状の親水性多孔板を蛇行状に折曲することにより構成されており、蒸発皿内の温度の高くなったドレン水は、ドレン水表面から蒸発すると共に、蒸発部材の下部から吸い上げられ、蒸発部材の表面から蒸発していた。
しかしながら、開口面積が大きいショーケースなどでは、特に夏場などにおいて湿度を多く含む外気がショーケース内に侵入するため、より多くのドレン水が発生し、上記各従来技術では、蒸発処理能力が不足するという問題があった。そのため、ドレン受け皿に到達し、蒸発しきれなかったドレン水を外部に廃棄するメンテナンス作業を行う必要がある。
そこで、例えば、特許文献1に設けられたドレン水蒸発装置では、機械室内に第1の蒸発装置と、第2の蒸発装置と、第3の蒸発装置とを設け、第1の蒸発装置にて受容しきれなくなったドレン水をオーバーフローパイプによって第2の蒸発装置に送り、更に、当該第2の蒸発装置にて受容しきれなくなったドレン水をオーバーフローパイプによって第3の蒸発装置に送出可能とする。当該第3の蒸発装置は、機械室内から引き出した外部にドレン水を廃棄可能とされている。
特開2010−112672号公報
しかしながら、上述した如き従来のドレン水蒸発装置の構成では、第2の蒸発装置から第3の蒸発装置へはオーバーフローパイプからしかドレン水が溢出しない構成とされていた。そのため、ドレン水が多くなる夏場等では、第2の蒸発装置内のドレン水を前もって廃棄したい場合であっても、第3の蒸発装置に溢出してからでないと廃棄できないという問題があった。
そのため、ドレン水の廃棄作業は、第2の蒸発装置内にドレン水が多く受容されている場合であっても、第3の蒸発装置にドレン水が受容されてからでないと行うことができず、この状態が放置されると、第3の蒸発装置からドレン水が設置床面等に溢出してしまう問題があった。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、機械室内に固定された蒸発皿内のドレン水を任意に抜き差し自在に設置された蒸発皿に廃棄可能とする冷却装置のドレン水蒸発装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明のドレン水蒸発装置は、冷却装置の機械室内に設置され、冷却装置の冷媒回路を構成する冷却器からのドレン水を受容して蒸発処理する蒸発皿と、該蒸発皿の下方に位置して機械室内に抜き差し自在に取り付けられたドレン水タンクとを備え、蒸発皿には、当該蒸発皿内のドレン水をドレン水タンクに排出する排水栓を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、蒸発皿内のドレン水を加熱する加熱装置と、該加熱装置を制御する制御装置とを備え、該制御装置は、蒸発皿内のドレン水が所定の低水位まで貯留された場合に、加熱装置を発熱させることを特徴とする。
請求項3の発明は、上記発明において、制御装置は警報装置を備え、制御装置は、蒸発皿内のドレン水が低水位よりも高い所定の高水位まで貯留された場合に、警報装置を動作させることを特徴とする。
請求項4の発明は、上記発明において、蒸発皿は、高水位よりも高い位置にて上端が開口し、下端がドレン水タンク上にて開口するオーバーフローパイプを備えていることを特徴とする。
請求項5の発明は、上記各発明において、機械室内に設置された補助蒸発皿を備え、冷却器からのドレン水は一旦補助蒸発皿に受容された後、蒸発皿に溢出することを特徴とする。
請求項6の発明は、上記各発明において、蒸発皿内、又は、蒸発皿内及び補助蒸発皿内には、ドレン水が浸透して当該ドレン水の蒸散を促進する蒸発板が設けられていることを特徴とする。
本発明のドレン水蒸発装置によれば、冷却装置の機械室内に設置され、冷却装置の冷媒回路を構成する冷却器からのドレン水を受容して蒸発処理する蒸発皿と、該蒸発皿の下方に位置して機械室内に抜き差し自在に取り付けられたドレン水タンクとを備え、蒸発皿には、当該蒸発皿内のドレン水をドレン水タンクに排出する排水栓を設けたことにより、任意のタイミングで排水栓を開放することで蒸発皿内に受容されたドレン水を機械室内に抜き差し自在に取り付けられたドレン水タンクに排出することができる。
請求項2の発明によれば、上記発明に加えて、蒸発皿内のドレン水を加熱する加熱装置と、該加熱装置を制御する制御装置とを備え、該制御装置は、蒸発皿内のドレン水が所定の低水位まで貯留された場合に、加熱装置を発熱させることにより、蒸発皿に受容されたドレン水の蒸散処理を促進させることができる。
請求項3の発明によれば、上記発明に加えて、制御装置は警報装置を備え、制御装置は、蒸発皿内のドレン水が低水位よりも高い所定の高水位まで貯留された場合に、警報装置を動作させることにより、上記加熱装置による加熱処理によっても蒸発皿内のドレン水が高水位まで貯留された場合には、警報操作を動作させることで、発報後いち早く排水栓を開放して蒸発皿内のドレン水をドレン水タンクに排出させて、ドレン水タンクを機械室から引き出して、ドレン水を廃棄することができるようになる。これにより、ドレン水の漏洩による浸水を未然に回避することができる。
請求項4の発明によれば、上記発明に加えて、蒸発皿は、高水位よりも高い位置にて上端が開口し、下端がドレン水タンク上にて開口するオーバーフローパイプを備えていることにより、警報装置による発報後、気づかずに排水栓を開放するまで時間を要した場合であっても、オーバーフローパイプにて蒸発皿内のドレン水をドレン水タンクに溢出させることができる。これにより、フェールセーフが実現される。
請求項5の発明によれば、上記各発明において、機械室内に設置された補助蒸発皿を備え、冷却器からのドレン水は一旦補助蒸発皿に受容された後、蒸発皿に溢出することにより、蒸発皿の前段に補助蒸発皿が設けられているため、当該補助蒸発皿でもドレン水を蒸発処理することができる。これにより、ドレン水の蒸散処理能力を高めることができ、ドレン水の廃棄処理の回数を低減させることができる。
請求項6の発明によれば、上記各発明において、蒸発皿内、又は、蒸発皿内及び補助蒸発皿内には、ドレン水が浸透して当該ドレン水の蒸散を促進する蒸発板が設けられているので、更にドレン水の蒸散を促進させることができ、処理能力の向上を図ることができる。
本発明を適用した一実施例のショーケースの(他面側からみた)正面図である。 図1を側板とは反対側から見た縦断側面図である。 ショーケースの一部透視平面図である。 機械室内の(他面側からみた)正面図である。 図4を側板とは反対側から見た側面図である。 機械室内の平面図である。 ドレン水蒸発装置の部分拡大図である。 ドレン水蒸発装置の部分拡大図である。 制御装置のブロック図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について冷却装置としてのショーケース1を例に挙げて詳述する。図1は本発明を適用した一実施例のショーケース1の(他面側からみた)正面図、図2は図1を側板9とは反対側から見た縦断側面図、図3はショーケース1の一部透視平面図をそれぞれ示している。
実施例のショーケース1は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗に設置されて飲料や食品を冷却しながら陳列販売するためのショーケースであり、全体として上面が開口する断熱壁2とその上方に設けられた天壁3との間に一面、当該一面に対向する他面(図1に面する面)及び一側面(図1では向かって左側面)の開口4、6、7にて三面が開口した陳列室8が構成されている。断熱壁2は天壁3よりも外側に張り出しており、また、側面開口7の隅角部は湾曲形状とされ、陳列室8の他側面(図1では向かって右側面)は側板9にて閉塞されている。
陳列室8の中央部には、側板9から一側の側面開口7の手前(側面開口7側の陳列室8の背面となる位置)間での範囲で内部中空のダクト部材11が上下に渡って構成されている。このダクト部材11は一面開口4側の陳列室8の背面となる背面板12と、他面開口6側の陳列室8の背面となる背面板13と、側面開口7側の陳列室8の背面となる背面板14とにより構成されている。
また、陳列室8の底面には断熱壁2の底面2A上方に間隔を存して陳列棚16、17、18が着脱自在に取り付けられている。なお、断熱壁2の底面2A上方に設けられる陳列棚16、17、18は通常、デッキパンと称される。陳列棚16は一面開口4側の陳列室8に、陳列棚17は他面開口6側の陳列室8に、陳列棚18は側面開口7側の陳列室8にそれぞれ対応している。そして、前記ダクト部材11は、この陳列棚16乃至18から天壁3までに至る寸法で構成されている。
そして、この陳列棚16乃至18と断熱壁2の底面2Aとの間から前記ダクト部材11内及び天壁3内に連続した冷気ダクト19が構成されており、この冷気ダクト19は陳列室8の一面開口4、他面開口6及び側面開口7の上縁及び下縁にそれぞれ開口形成された一面の冷気吐出口32、他面の冷気吐出口33、側面の冷気吐出口34及び一面の冷気吸込口36、他面の冷気吸込口37、側面の冷気吸込口38に連通している。
また、ダクト部材11の背面板12及び13、14の両側部には上下に渡って、透明板材(ガラス或いは硬質樹脂)から構成された陳列棚43・・・が複数段架設されている。この場合、各段の陳列棚43は一面開口4側の陳列室8から側面開口7側の陳列室8を経て他面開口6側の陳列室8側に渡って設けられる。
そして、陳列室8下方の断熱壁2の底面2A上の冷気ダクト19内に冷却装置の冷媒回路を構成する冷却器44が設置される。本実施例では、当該冷却器44は、それぞれ冷気吸込口36、37に略平行に延在して配設されると共に、側面開口7側の端部は、冷気吸込口38が形成される断熱壁2側端付近にまで延在している。そして、それぞれの冷却器44と冷気吸込口36、37との間には、図示しない送風機が長手方向に渡って複数台設置されている。
一方、断熱壁2の下方には、四方が一面、他面、一側面のそれぞれに着脱自在に取り付けられるパネル20、21、22及び他側面側に設けられる側板9下部によって区画される機械室10が形成されている。パネル20は一面開口4側と同じ側に、パネル21は他面開口6側と同じ側に、パネル22は側面開口7側と同じ側にそれぞれ対応している。
次に、図4乃至図6を参照してショーケース1下部に構成された機械室10内について説明する。図4は機械室10内の(他面側からみた)正面図、図5は図4を側板とは反対側から見た側面図、図6は機械室10内の平面図をそれぞれ示している。
機械室10の底面は、ユニットベース23により構成されており、当該ユニットベース23は、四隅に設けられる脚部24・・によって、ユニットベース23と設置床面との間には、四方が開放された排気通路が形成されている。
ユニットベース23上(機械室10内)には、前記冷却器44と共に冷却装置の冷媒回路を構成する圧縮機27や凝縮器25、凝縮器用送風機26、本願発明に係る冷却装置のドレン水蒸発装置28などが設置されている。
そして、本実施例では、陳列室8の一面開口側と同じ側(即ち、機械室10の一面)に設けられているパネル(一面側パネル)20には、凝縮器用送風機26の運転により外気(機械室10外の空気)を機械室10内に吸引するための複数の吸気口20Aが形成されている。また、当該パネル20が設けられる機械室10の一面と対向する機械室10の他面に設けられるパネル(他面側パネル)21には、機械室10内の排気を外部に排出するための排気口21Aが複数形成されている。
これにより、機械室10内は、吸気口20Aが設けられる一面側パネル20側が空気の上流側となり、排気口21Aが設けられる他面側パネル21側が空気の下流側となる。そのため、機械室10の空気上流側に発熱機器である圧縮機や凝縮器25を配設し、その空気下流側にその排熱を利用するドレン水蒸発装置28を配設する。
次に、機械室10内に設置されたドレン水蒸発装置28について、上記各図に加え、図7及び図8の部分拡大図を参照して詳述する。本実施例において、ドレン水蒸発装置28は、補助蒸発皿29と、蒸発皿(主蒸発皿)30と、ドレン水タンク31とを備えている。
補助蒸発皿29は、これら蒸発皿の内、最も高い位置に配設されており、冷却器44から流下したドレン水を一旦受容する。当該補助蒸発皿29は、所定の深さ寸法を有しており、当該補助蒸発皿29内には、受容されたドレン水の蒸散を促進する複数の蒸発板39が設けられている。この補助蒸発皿29の上部側面には、当該補助蒸発皿29にて処理しきれいないドレン水を蒸発皿30に溢出させるオーバーフローパイプ40が接続されている。
蒸発皿30は、補助蒸発皿29よりも低い位置であって、ドレン水タンク31よりも高い位置に配設されており、これら蒸発皿のうち、主となる蒸発皿を構成する。蒸発皿30は、所定の深さを有する矩形状を呈しており、その底面には、当該蒸発皿30内に受容されたドレン水を加熱する加熱装置としての電気ヒータ45が配設されている。当該電気ヒータ45の通電制御は、詳細は後述する制御装置Cにより行う。また、当該蒸発皿30内には、受容されたドレン水の蒸散を促進する複数の蒸発板41が設けられている。
これら蒸発板39、41は、ドレン水が浸透していって、その表面から拡散しやすくする材料、本実施例では、一例としてユニベックス(商品名)を使用している。これは、ポリエステル繊維等の不織布を基材とし、この基材に微粒子のフェノールを熱硬化させて固着剤とし、更に親水性を付与してアルコール系の溶剤に浸した後、乾燥させて形成したものである。
そして、この蒸発皿30の底部側面には、当該蒸発皿30内に受容されたドレン水を当該蒸発皿30よりも低い位置に設けられたドレン水タンク31に排出する排水栓46が設けられている。当該排水栓46の排水口46Aは、ドレン水タンク31上、本実施例では、ドレン水タンク31の把手側に形成される開口31A上方にて開口する。本実施例において当該排水栓46は、手動により開閉可能とされるものを採用する。
また、蒸発皿30の底面には、当該蒸発皿30にて処理しきれないドレン水をドレン水タンク31に溢出させるオーバーフローパイプ47が接続されている。本実施例において、当該オーバーフローパイプ47は、上端47Aが所定の高水位HWLよりも高い位置にて開口し、下端47Bがドレン水タンク31上、本実施例では、ドレン水タンク31の把手側に形成される図示しない開口上方にて開口する。
更に、当該蒸発皿30には、当該蒸発皿30内に貯留されたドレン水が上記所定の高水位HWLよりも低い所定の低水位LWLであるか否かを検出する低水位センサ(低水位検出手段)48及び所定の高水位HWLであるか否かを検出する高水位センサ49(高水位検出手段)が設けられている。何れもセンサボックス50内に配設されていると共に、制御装置Cに接続されている。
ドレン水タンク31は、補助蒸発皿29及び蒸発皿30よりの低い位置に設けられるものであり、機械室10の一面側から他面側に延在してレール部材42に摺動自在に保持される。当該蒸発皿31は、レール部材42から抜き差し自在とされており、本実施例では、機械室10の他面側に設けられた把手31Bによって蒸発皿31Aを引き出して別途ドレン水を外部に廃棄可能とされている。
本実施例では、当該ドレン水タンク31は、把手31B側のみに上記各開口31Aが形成され、その他の上面が閉塞されたタンク状を呈している。そのため、ドレン水タンク31内にドレン水が受容された状態で、把手31Bを持って機械室10内から引き出し、当該把手31Bを上側とした略垂直状態としても、受容されたドレン水をこぼすことなく廃棄場所まで運ぶことが可能とされる。
次に、図9を参照して上記制御装置Cについて説明する。制御装置Cは、汎用のマイクロコンピュータにより構成されており、当該入力側には、少なくとも上述した如き低水位センサ48と、高水位センサ49と、各種スイッチが設けられたコントロールパネル51が接続されている。制御装置Cの出力側には、圧縮機27、凝縮器用送風機26、図示しない冷気循環用送風機、電気ヒータ45及び、ドレン水警報装置(本実施例ではブザー)52等が接続されている。
以上の構成により、圧縮機27が運転されると圧縮機27から吐出された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器25で放熱して凝縮し、図示しない減圧装置で減圧された後、冷却器44に流入する。そして、当該冷却器44にて冷媒は蒸発し、そのときに冷却作用を発揮する。
そして、冷気循環用送風機が運転されると、一面、他面の冷気吸込口36、37、及び一側面の冷気吸込口38から冷気ダクト19内に吸い込まれた空気は、そこで冷却器44と熱交換して冷却される。ダクト部材11内の冷気ダクト19を上昇した冷気は、天壁3に至り、陳列室8の一面開口4、他面開口6及び側面開口7の上縁にそれぞれ開口形成された冷気吐出口32、33、34より各開口4、6、7に向けて吐出される。そして、冷気は各開口4、6、7にエアーカーテンを構成した後、一面、他面の冷気吸込口36、37及び側面の冷気吸込口38から再び冷気ダクト19内に吸い込まれる循環を繰り返す。
また、上記冷却運転に伴い凝縮器用送風機26が運転されると、一面側パネル20に形成される吸気口20Aを介して機械室10外の空気(外気)が機械室10内に吸引される。吸気口20Aから吸い込まれた空気は、圧縮機27や凝縮器25を冷却した後、その下流側に配設されるドレン水蒸発装置28を通過した後、機械室10の他面に設けられるパネル21の排気口21Aより外部に排出される。
係る冷却運転によって、冷却器44には着霜が生じるが、冷却器44は定期的に除霜が行われる。この除霜時に生じた除霜水や陳列室8から落下したドレン水は、断熱壁2の底面2A上に滴下し、当該底面2Aに形成された排水口を介して機械室10内に配設されるドレン水蒸発装置28に排出される。
ここで、冷却器44から排出されたドレン水は、先ず初めに、ドレン水蒸発装置28の補助蒸発皿29に一旦受容される。当該補助蒸発皿29には、上述したようにドレン水が浸透して当該ドレン水の蒸散を促進する蒸発板39が複数設けられているので、当該補助蒸発皿29内に受容されたドレン水の蒸散処理を促進させることができる。
そして、この補助蒸発皿29にて受容しきれなくなったドレン水は、上部側面に形成されたオーバーフローパイプ40を介して蒸発皿30に溢出する。これにより、蒸発皿30内のドレン水が上記所定の低水位LWLまで貯留された場合、センサボックス50に設けられた低水位センサ48がドレン水の低水位を検出し、制御装置Cは、これに基づき、電気ヒータ45に通電し発熱させる。これにより、当該蒸発皿30に受容されたドレン水の蒸散処理を促進させることができる。
また、当該蒸発皿30にもドレン水が浸透して当該ドレン水の蒸散を促進する蒸発板41が複数設けられているので、当該蒸発皿30内に受容されたドレン水の蒸散処理を促進させることができる。
上記電気ヒータ45による加熱処理によっても更に、蒸発皿30内のドレン水の水位が上昇し、所定の高水位HWLまで貯留された場合には、センサボックス50に設けられた高水位センサ49がドレン水の高水位を検出し、制御装置Cは、これに基づき警報装置52による警報操作を動作させる。本実施例では、ブザーにより発報を行う。
使用者は、当該ブザーの発報により蒸発皿30の排水動作を行う。即ち、蒸発皿30に設けられた排水栓46を開放して蒸発皿30内のドレン水をドレン水タンク31に排出させる。そして、ドレン水タンク31を機械室10から引き出して、ドレン水を外部に排水する。これにより、ドレン水の漏洩による浸水を未然に回避することができる。
ブザーの発報は、所定時間の鳴動、若しくは、コントロールパネル51に設けられたスイッチによって停止させることができる。そのため、直ぐに上記排水動作を行うことができない場合や気づかなかった場合には、排水栓46を開放するまで時間を要することとなる。
この場合、蒸発皿30内のドレン水は、上記所定の高水位HWLよりも高い水位となり、当該位置にて上端47Aが開口したオーバーフローパイプ47よりドレン水タンク31に溢出させることができる。これにより、フェールセーフが実現される。
ここでは、警報装置52の警報動作に基づいて排水動作を行うこととしているが、これに限定されるものではなく、例えば、設置された店舗等の繁忙時間の前に任意に排水栓46を開放して、それまで蒸発皿30内に受容されているドレン水を機械室10内に抜き差し自在に取り付けられたドレン水タンク31に排出し、外部に廃棄処理しても良い。
このような使用態様が可能となることで、蒸発皿30内がドレン水を受容しきれなくなるまで待つことなく、当該蒸発皿30内の殆どのドレン水を抜き差し自在なドレン水タンク31に排出して、外部に廃棄処理を行うことができる。従って、蒸発皿30のドレン水の貯留量にかかわらず、任意のタイミングで廃棄処理を行うことができ、利便性の向上を図ることができる。
特に、このような三面が開口して陳列室8が形成されるショーケース1は、開口面積が大きいため、夏場などでは、ドレン水の排出量が多くなる。従って、ドレン水の管理が煩雑化するが、このように、蒸発皿30内のドレン水の廃棄タイミングが限定されないため、好適にドレン水の廃棄処理を実現でき、ドレン水の漏洩による設置床面への浸水を未然に回避することができる。
また、本実施例では、蒸発皿30の前段には、補助蒸発皿29が設けられているため、ドレン水蒸発装置28全体のドレン水の蒸散処理能力を高めることができ、ドレン水の廃棄処理の回数を低減させることができる。
尚、上記実施例において蒸発皿30内のドレン水をドレン水タンク31に排水する排水栓46は、手動のものを採用しているがこれに限定されるものではなく、制御装置Cによって開閉制御されるものを採用しても良い。この場合、コントロールパネル51に設けられた排水栓開閉スイッチを操作することにより、当該排水栓46を開閉制御可能とする。これにより、使用者が気づかないうちに当該排水栓46が開放され、当該ドレン水タンク31内からドレン水が外部に溢出してしまう不都合を回避することができる。
1 ショーケース(冷却装置)
2 断熱壁
3 天壁
4、6、7 開口
8 陳列室
10 機械室
20A 吸気口
21A 排気口
25 凝縮器
26 凝縮器用送風機
27 圧縮機
28 ドレン水蒸発装置
29 補助蒸発皿
30 蒸発皿(主蒸発皿)
31 ドレン水タンク
31A 開口
31B 把手
39 蒸発板
40 オーバーフローパイプ
41 蒸発板
42 レール部材
44 冷却器
45 電気ヒータ(加熱装置)
46 排水栓
46A 排水口
47 オーバーフローパイプ
48 低水位センサ(低水位検出手段)
49 高水位センサ(高水位検出手段)
50 センサボックス
51 コントロールパネル
52 ドレン水警報装置(ブザー)

Claims (6)

  1. 冷却装置の機械室内に設置され、前記冷却装置の冷媒回路を構成する冷却器からのドレン水を受容して蒸発処理する蒸発皿と、
    該蒸発皿の下方に位置して前記機械室内に抜き差し自在に取り付けられたドレン水タンクとを備え、
    前記蒸発皿には、当該蒸発皿内のドレン水を前記ドレン水タンクに排出する排水栓を設けたことを特徴とする冷却装置のドレン水蒸発装置。
  2. 前記蒸発皿内のドレン水を加熱する加熱装置と、該加熱装置を制御する制御装置とを備え、該制御装置は、前記蒸発皿内のドレン水が所定の低水位まで貯留された場合に、前記加熱装置を発熱させることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置のドレン水蒸発装置。
  3. 前記制御装置は警報装置を備え、前記制御装置は、前記蒸発皿内のドレン水が前記低水位よりも高い所定の高水位まで貯留された場合に、前記警報装置を動作させることを特徴とする請求項2に記載の冷却装置のドレン水蒸発装置。
  4. 前記蒸発皿は、前記高水位よりも高い位置にて上端が開口し、下端が前記ドレン水タンク上にて開口するオーバーフローパイプを備えていることを特徴とする請求項3に記載の冷却装置のドレン水蒸発装置。
  5. 前記機械室内に設置された補助蒸発皿を備え、前記冷却器からのドレン水は一旦前記補助蒸発皿に受容された後、前記蒸発皿に溢出することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の冷却装置のドレン水蒸発装置。
  6. 前記蒸発皿内、又は、前記蒸発皿内及び補助蒸発皿内には、ドレン水が浸透して当該ドレン水の蒸散を促進する蒸発板が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の冷却装置のドレン水蒸発装置。
JP2010193952A 2010-08-31 2010-08-31 ショーケース Active JP5683879B2 (ja)

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