JP2007212090A - 乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】断熱箱体からなる本体10内に内箱11が間隔を開けて収納されることで内箱11の周りに通風路17A〜17Cが形成されるとともに、内箱11の左右の側面板11B,11Cに、流入口18と流出口19とが開口され、上側通風路17Aの出口側に設置された循環ファン22が駆動されることで、通風路17A〜17Cと内箱11内にわたり空気を一方向に循環流通させる循環路23が形成される。上側通風路17Aにおける循環ファン22の吸引側には、吸込口29と吐出口30とをこの上側通風路17Aに臨ませてなるバイパス路37が設けられ、このバイパス路37に冷却器32と冷却ファン35とが設けられる。循環ファン22の吸引側に生じる負圧部分に、バイパス路37で生成された乾燥空気が吐出されることになるから、スムーズに合流される。
【選択図】図1
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、乾燥空気を効率良く循環空気流に合流させるところにある。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記バイパス路の前記吸込口の断面積が、この吸入口が臨んだ前記通風路の断面積よりも小さくされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記冷却ファンの送風能力が、前記循環ファンの送風能力よりも小さくされているところに特徴を有する。
乾燥運転時には、循環ファンにより循環路に空気が流通するとともに、冷却ファンにより循環空気の一部がバイパス路に吸い込まれて、冷却器を通過する間に除湿され、その乾燥空気が循環空気に合流されて内箱内に投入される。
ここで、循環空気流に対してバイパス路で生成された乾燥空気を合流させる部分の構造は、バイパス路の吸込口と吹出口とを通風路における循環ファンの吸引側に臨ませた構造とされ、この構造であると、循環ファンの吸引側には連続した負圧が生じ、その負圧が生じる部分に乾燥空気が吐出されることになるから、乾燥空気は循環空気流に衝突するのではなく、負圧部分に吸引されるようにして循環空気流に合流される。すなわち、生成された乾燥空気が効率良く循環空気流に合流される。
通風路には大流量で循環空気が流通することで、循環ファンの吸引側には大きな負圧が連続して生じることになり、その負圧部分に対して小流量で乾燥空気が吐出されのであるから、合流がよりスムーズに行われる。
<請求項3の発明>
バイパス路の吸込口の断面積が通風路のそれよりも小さくされることで、バイパス路の流量が通風路のそれよりも小さくされる。
<請求項4の発明>
冷却ファンの送風能力が循環ファンのそれよりも小さくされることで、バイパス路の流量が通風路のそれよりも小さくされる。
除霜運転は冷却ファンを止めて冷却器を加熱することで行われ、この間循環ファンの運転は継続される。除霜運転の間、まず冷却ファンが停止されることでバイパス路の吸込口に強制的な負圧が生じない。また循環ファンの運転によって生じる吸引側の負圧がバイパス路に影響することも考えられるが、バイパス路の吸込口と吐出口とは、通風路の一辺の側壁にほぼ直交した姿勢で開口されているから、吸込口と吐出口との間には差圧が生じなく、さらに冷却器を構成している冷媒配管や放熱フィンによる空気抵抗があることで、バイパス路への空気の流通はほとんどない。
したがって除霜運転中では、バイパス路を除いた循環路のみに空気が循環され、言い換えると、除霜に伴う湿気が混入することのない空気が循環されることになり、結果、除霜運転中でも乾燥能力を保持することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図12によって説明する。
図1及び図2において、符号10は前面開口の断熱箱体からなる本体10であって、本体10内には、金属板製の内箱11が装着されている。内箱11は、上面板11A並びに左右の側面板11B,11Cが、本体10の開口よりも一回り小さい正面門型に組み付けられており、各板11A〜11Cが本体10内の天井面並びに左右の側面との間に間隔を開け、かつ奥側の端面を本体10内の奥面に当てて取り付けられ、内箱11の内部によって乾燥室12が構成されている。乾燥室12内には、複数枚の棚網13が、図示しない棚受けを介して複数段にわたって装着されるようになっている。棚網13上には、食材等の被乾燥物が載せられるようになっている。
内箱11における左側通風路17Bと対向した左側面板11Bには流入口18が、また右側通風路17Cと対向した右側面板11Cには流出口19が、それぞれ複数ずつ間隔を開けて多段に開口されている。
流入口18側では、その下縁から外側に向けて水平に突出したガイド板18Aが形成されている。ただし、これらのガイド板18Aは、上段から下段に向けて次第に突出長aが大きくなるように設定されている。
一方、流出口19側では、その上縁から外側の斜め下方に突出したガイド板19Aが形成されている。これらのガイド板19Aは、上段から下段に向けて次第に開き角度が大きく、かつ長さが小さくなるように形成されており、そのため上段から下段に向かうにしたがって、流出口19の下縁と対応するガイド板19Aの下縁との間隔、すなわち実質的な開口の大きさbが大きくなるように設定されている。
ここで上述したように、流入口18側では、循環ファン22の吹出側から遠い下段側ほど、ガイド板18Aの突出長aが大きく取られて空気の流入がしやすくされ、結果各段の流入口18の流入量が均等化される。一方、流出口19側では、循環ファン22の吸込側から遠い下段側ほど、実際の開口の大きさbが大きく取られることで、空気の流出がしやすくされ、結果各段の流出口19の流出量が均等化される。そのため乾燥室12内において、高低の全領域にわたってほぼ均一に空気を流通させることができる。
冷却ファン35が駆動されると、図1の矢線に示すように、上記した循環路23における右側通風路17Cから上側通風路17Aの右端(入口)に回り込んだ空気の一部が、吸込口29から上向きに冷却器室25内に吸い込まれ、冷却器32を左方に貫通して流通したのち、吐出口30から下向きに上側通風路17Aに対して吐き出されるようになっている。これにより空気流のバイパス路37が形成され、特にバイパス路37の吸込口29と吐出口30とが、ともに上側通風路17Aと直交した向きで形成されている。
上記の吸込口29には、庫内温度(乾燥室12内の温度)を検知するための庫内温度センサ60が装備されている。なお、同庫内温度センサ60は、乾燥室12内、すなわち内箱11内に配置してもよい。
また、上記した冷却器室25と、冷凍装置等は、機械室42を構成するケーシング内に収容されている。
また、上側通風路17Aにおける仕切壁28の下方位置、言い換えると、バイパス路37の吸込口29と吐出口30との間の位置には、燃焼式の脱臭ユニット47が設けられている。この脱臭ユニット47は、図3に概略を示すように、筒形のケース48内に、メタルハニカム触媒49(以下、触媒49という)が嵌着される一方、その吸気側に、シーズヒータ等からなる脱臭を促進するための脱臭用ヒータ50が配設された構造となっていて、例えば、触媒49を約300℃に加熱した状態で空気を通過させることにより、臭気成分の酸化分解、すなわち脱臭を行うことができる機能を有している。
さらに、同じく上側通風路17Aにおける循環ファン22の上流側には、脱臭フィルタ52が装備されている。この脱臭フィルタ52は、例えばハニカム担体の表面に人工酵素が担持されたものであって、低温から常温領域で脱臭機能を発揮することができる。
それに加え、除霜運転と、さらには、初めは冷蔵運転で所定時間が経過したら乾燥運転に切り替わるもの、あるいは乾燥運転と冷蔵運転とを交互に繰り返すものの各制御運転が可能であって、それぞれ所定のプログラムに基づいて実行されるようになっている。
制御装置55の入力側には、運転モード設定手段57、温度設定手段58、時間設定手段59、庫内温度センサ60、冷却器温度センサ61が接続されている。
運転モード設定手段57は、乾燥モード、冷蔵モード、初めは冷蔵で途中で乾燥へ切り替わる切替運転モード、並びに乾燥と冷蔵との繰り返し運転モードとが、選択的に設定できるようになっている。
温度設定手段58は、庫内温度(乾燥室12内の温度)を予め設定するためのものであり、乾燥用と冷蔵用とが個別に設定できるようになっている。また時間設定手段59は、運転時間を設定するためのものであって、冷蔵モードと乾燥モードとにそれぞれ設定できるようになっている。
庫内温度センサ60は、既述のように庫内温度(乾燥室12内の温度)を検知するものであり、また冷却器温度センサ61は、冷却器32の温度を検知するものであって、除霜運転の終了の適否を判断する等に利用される。
表示パネル63には、運転モードの種別、庫内温度等が表示できるようになっている。この表示パネル63には、上記した運転モード設定手段57、温度設定手段58並びに時間設定手段59の設定操作部が併せて設けられ、機械室42の前面下部位置に設けられている。
[乾燥モード]
乾燥モードを図5のタイミングチャートを参照して説明する。この場合は、乾燥モードに設定する一方、乾燥用の庫内温度の設定を行う。乾燥用の庫内設定温度T1 は、5〜40℃の範囲で設定される。この設定温度に伴って、冷却器32の温度が変更され、例えば、庫内設定温度T1 が「5℃」、「20℃」、「35℃」のときには、冷却器32の温度は、それぞれ「−3℃前後」、「7℃前後」、「15℃前後」となる。
その点この実施形態では、バイパス路37の流量が小さく抑えられているから、加熱ヒータ45のオフ時においても冷気の吐出量が少なく、したがって温度変動を小さく抑えることができる。
このように、燃焼式の脱臭ユニット47の脱臭機能は、触媒49並びにそれに触れる空気の温度を300℃にしなければ有効に発揮できないという事情があるが、そのため特に脱臭ユニット47は、上側通風路17Aのうちのバイパス路37の吸込口29と吐出口30との間の位置に設けられている。
例えば、同脱臭ユニット47がバイパス路37の吸込口29の上流側にあると、冷却器32に向けて吸い込まれる空気の温度が上昇して露点温度以上に留められるために結露しない可能性があり、それを回避するには、冷却器32を低温として高温の空気を露点温度以下に下げる必要があり、すなわち大きな冷凍能力が必要とされる。
また、同脱臭ユニット47がバイパス路37の吐出口30の下流側にあると、冷気が脱臭ユニット47を通過することになるために、触媒49を高温に保つためには脱臭用ヒータ50の発熱量をより大きくする必要がある。
そのため、脱臭用ヒータ50への通電が遮断されて、臭気成分の分解がされない約80℃に下がるまでの温度帯と、逆に脱臭用ヒータ50への通電が開始されて触媒49が完全燃焼分解温度(約300℃)に達するまでは、臭気成分の不完全分解によって中間生成物が生じることが懸念される。しかしながら、これらの中間生成物は、常温における臭気成分の分解機能を有する上記の脱臭フィルタ52によって分解され、乾燥室12内に吹き出されることが抑制される。
除霜運転に際しては、図5に示すように、圧縮機33、凝縮器ファン34並びに冷却ファン35が停止される一方、除霜ヒータ39に通電される。循環ファン22は継続運転される。また、加熱ヒータ45への通電が遮断される一方で、脱臭ユニット47の脱臭用ヒータ50への通電は継続される。
上記により、冷却器32が加熱されて着霜が融かされ、除霜水はドレンパン40で受けられたのち、外部に排水される。
除霜運転が終了すると、7.5分程度の水切り時間を経たのち、先に圧縮機33と凝縮器ファン34のみが運転され(予冷)、5分程度遅れて冷却ファン35が駆動され、それとともに加熱ヒータ45への通電が可能な状態となって、上述した乾燥運転が再開される。
したがって除霜運転中では、バイパス路37を除いた循環路23のみに空気が循環され、言い換えると、除霜に伴う湿気が混入することのない空気が循環されることになって、収納された被乾燥物の表面からの蒸発がなお継続され、結果、除霜運転中でも乾燥能力を保持することができる。
そのため、図9に示すように、除霜運転中において、庫内温度センサ60で検知された庫内温度が0℃以下となったら、加熱ヒータ45に通電するようになっている。これにより循環空気が昇温されて庫内温度が0℃を超えた温度に上昇し、被乾燥物の凍結が防止される。なお庫内温度が、乾燥側の設定温度T1 の上限値T1uにまで上昇したら、加熱ヒータ45への通電が遮断される。
そこで、図10に示すように、除霜運転中において、庫内温度センサ60で検知された庫内温度が設定温度T1 の上限値T1u以上となったら、脱臭用ヒータ50への通電を遮断するようになっている。これにより循環空気の昇温が抑制されて庫内温度の上昇も抑えられ、被乾燥物が過剰に温度上昇することが防止される。
なお、庫内温度が設定温度T1 の下限値T1dにまで下がったら、脱臭用ヒータ50への通電が再開される。
さらに、庫内を水洗いしたような場合には、加熱ヒータ45と循環ファン22、並びに冷凍装置(圧縮機33)と冷却ファン35を用いて、上記に示したような乾燥運転を1時間程度行うとよい。すなわち、循環空気流に吸収した水分を、冷却器32を通過させて除湿するのを繰り返すことにより、水洗いしたのちの庫内を乾燥することができる。
冷蔵モードを図6のタイミングチャートを参照して説明する。この場合は、冷蔵モードに設定する一方、冷蔵用の庫内温度の設定を行う(例えば、5℃程度)。
冷蔵モードでは基本的には、加熱ヒータ45と脱臭ユニット47の脱臭用ヒータ50へは通電されない。スタートスイッチがオンされると、バイパス路37の冷却ファン35と、循環路23の循環ファン22とが駆動され、両ファン35,22が駆動されたのち3分が経ったら、冷凍装置の圧縮機33と凝縮器ファン34とが駆動される。これにより、図1の矢線に示すように、循環路23に空気が流れ、右側通風路17Cから上側通風路17Aの右端に回り込んだ空気の一部が、バイパス路37の吸込口29から上向きに冷却器室25内に吸い込まれ、冷却器32を通過することで熱交換によって冷気が生成され、その冷気が吐出口30から下向きに上側通風路17Aに対して吐き出されて合流され、これが継続されて空気が次第に低温になりつつ循環路23を流通し、乾燥室12内が次第に冷却される(初期冷却)。
除霜運転の間、循環ファン22は継続運転されるが、上記の乾燥モードで詳述したと同様の理由によって、バイパス路37への空気の流通はほとんどなく、バイパス路37を除いた循環路23のみに空気が循環される。言い換えると、循環空気流には除霜に伴う熱気が混入することがなくてその温度上昇が回避され、庫内温度が上昇することが極力抑えられる。
除霜運転が終了すると、7.5分程度の水切り時間を経たのち、先に圧縮機33と凝縮器ファン34のみが運転され(予冷)、5分程度遅れて冷却ファン35が駆動され、それ以降、上記した庫内温度に基づいて圧縮機33と凝縮器ファン34とがオンオフを繰り返すコントロール冷却が実行される。
このモードでは、初めに冷蔵運転が実行され、所定時間経過したところで乾燥運転に切り替えられる。そのため時間設定手段59により、冷蔵運転の運転時間が設定される。それとともに、冷蔵運転と乾燥運転の個々について庫内温度が設定される。
運転が開始されると、初めに、図6に示された冷蔵運転が実行され、簡単に繰り返すと、冷却ファン35と循環ファン22とが連続運転される一方、冷凍装置(圧縮機33)が庫内温度に応じてオンオフ制御されることで、庫内温度がほぼ設定温度T2 に冷却され、被乾燥物が冷蔵保存される。冷蔵運転の間、例えば6時間ごとに、除霜運転が挟まれる。
(1)被乾燥物が「魚の干物」である場合、加工前の食材(魚)から、重量比で20%の水分が蒸発したときが「干物」としての完成品であるとすると、例えば「あじの開き」では、4時間程度の乾燥時間を取る必要がある。一方、1日における作業可能な時間帯は、例えば朝8時頃から夕方5時頃までのおよそ9時間であって、この間に、上記した4時間の乾燥運転を行おうとすると、せいぜい2サイクルしか行うことができない。
言い換えると、乾燥運転を一日のうちの通常の作業時間帯よりも早い時間に自動的に開始することができるから、上記のように作業時間帯内で3サイクルの乾燥運転を行うことができ、結果生産量を増加させることができる。
また、完成品である「干物」は、庫内から取り出されたときの温度が乾燥温度(例えば20℃)であって、冷蔵温度(例えば5℃)ではないから、「干物」の表面に外気中の水分が結露することはほとんどない。
そこでこの例では、3種類の「干物」の加工前の食材を、前日の夕刻に揃って収納し、早朝4時まで冷蔵運転を行い、続いて乾燥運転を行うように設定する。そうすると、早朝4時から乾燥運転が行われ、4時間が経過した8時には、「あじの開き」が取り出せ、その2時間後の10時には「きすの丸干し」が、さらにその4時間後の午後2時には、「かれいの丸干し」がそれぞれ取り出される。
この例によれば、乾燥に10時間を要する「かれいの丸干し」についても、通常の作業時間帯内の比較的早いときに余裕を持って取り出すことができる。また、乾燥時間が異なる3種類の「干物」を、同一装置によって同日に得ることができ、多種少量の生産に好適となる。
このモードでは、乾燥運転と冷蔵運転とが交互に繰り返して実行される。まず乾燥運転を実行すると、食材等の被乾燥物の表面部が乾燥され、続いて冷蔵運転が行われると、被乾燥物が、菌の繁殖、腐食、凍結等の品質劣化が起きない温度で維持され、その間に中心部の水分が表面部に移動する。再び乾燥運転に切り替わると表面部が乾燥され、これを繰り返すことによって、中心部と表面部をほぼ同一の水分量とすることができる。
特に、厚肉の食材や、さらには木材の乾燥に好適である。乾燥運転のみで中心部の水分量を所定まで下げる場合に比べて時間短縮が図れ、また、乾燥運転と停止を交互に行うものと比べて、品質劣化が防止できる。
そのため、上側通風路17Aには、大流量で図1の左方向に循環空気が流通するため、循環ファン22の上流側には大きな負圧が連続して生じる。そして、バイパス路37の吐出口30は、上記の負圧が生じる部分に開口しており、しかも乾燥空気は小流量で吐出されるのであるから、乾燥空気は循環空気流に衝突するのではなく、負圧部分に吸引されるようにして循環空気流に合流され、すなわち生成された乾燥空気を、効率良く循環空気流に合流させることができる。
また本実施形態では、バイパス路37を、本体10の上面側に張り出して設けたから、本体10内にバイパス路37を設ける場合とは違って、内箱11を小さくする必要がなく、そのため本体10内を有効利用して乾燥室12の容積を大きく取ることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)循環空気に対して、乾燥空気または冷気をスムーズに合流することを意図するのであれば、バイパス路の吸込口と吐出口とは、循環ファンの吸引側に臨んでいる限り、必ずしも通風路に対して直交して開口していなくてもよい。
(2)循環ファンと冷却ファンとの間で送風能力に差を付ける手段としては、上記実施形態に例示したように台数を変えること以外に、ファンの容量自体を変えるようにしてもよい。
(4)本発明は、横型(台下)冷蔵庫のように、本体の側方に冷却器室が設けられた形式のものにも適用でき、この場合は例えば、冷却器室と対向した側部側に設けられた縦向きの通風路に対して、冷却器室を含むバイパス路を接続し、同バイパス路の吐出口の上方位置に循環ファンを設けることで実施可能である。
Claims (5)
- 断熱箱体からなる本体内には内箱が間隔を開けて収納されるとともに内箱の側面には通口が形成され、前記内箱の周りに形成された通風路の所定位置に設けられた循環ファンを駆動することにより、前記通風路と前記内箱内にわたり空気を一方向に循環流通させる循環路が形成されるようにした乾燥装置において、
前記通風路における前記循環ファンの吸引側には、吸込口と吐出口とをこの通風路に臨ませてなるバイパス路が設けられ、このバイパス路に冷却器と冷却ファンとが設けられていることを特徴とする乾燥装置。 - 前記バイパス路の流量が、前記通風路の流量よりも小さくされていることを特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
- 前記バイパス路の前記吸込口の断面積が、この吸入口が臨んだ前記通風路の断面積よりも小さくされていることを特徴とする請求項2記載の乾燥装置。
- 前記冷却ファンの送風能力が、前記循環ファンの送風能力よりも小さくされていることを特徴とする請求項2記載の乾燥装置。
- 前記冷却器を加熱する除霜運転が実行可能なものであって、前記バイパス路の前記吸込口と前記吐出口とがともに、一辺の前記通風路の側壁にほぼ直交して開口されているとともに、前記除霜運転中は、前記冷却ファンが停止される一方、前記循環ファンが駆動されるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の乾燥装置。
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