JP2007212090A - 乾燥装置 - Google Patents

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Yasuo Hara
安夫 原
Kenji Kobayashi
健治 小林
Yusuke Yorita
優介 頼田
Hiroshi Ebita
洋志 海老田
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Abstract

【課題】乾燥空気を効率良く循環空気流に合流させる。
【解決手段】断熱箱体からなる本体10内に内箱11が間隔を開けて収納されることで内箱11の周りに通風路17A〜17Cが形成されるとともに、内箱11の左右の側面板11B,11Cに、流入口18と流出口19とが開口され、上側通風路17Aの出口側に設置された循環ファン22が駆動されることで、通風路17A〜17Cと内箱11内にわたり空気を一方向に循環流通させる循環路23が形成される。上側通風路17Aにおける循環ファン22の吸引側には、吸込口29と吐出口30とをこの上側通風路17Aに臨ませてなるバイパス路37が設けられ、このバイパス路37に冷却器32と冷却ファン35とが設けられる。循環ファン22の吸引側に生じる負圧部分に、バイパス路37で生成された乾燥空気が吐出されることになるから、スムーズに合流される。
【選択図】図1

Description

本発明は、食材や木材等を乾燥することに用いる乾燥装置に関する。
従来この種の乾燥装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、断熱箱体からなる本体内に内箱が間隔を開けて収納されることによって、内箱の上側から左右両側にわたって通風路が形成されているとともに、内箱の左右両側面に通口が開口されており、さらに上側通風路が上下に仕切られて、上部ダクトに冷却器と冷却ファンが、下部ダクトに循環ファンが装備された構造となっている。そして、循環ファンが駆動されることにより、通風路と内箱内にわたって空気が一方向に循環流通される一方、冷却ファンが駆動されることで、上側通風路のうちの下部ダクトに流通する空気の一部が、上部ダクト側に吸い込まれて冷却器を通過することで除湿され、その乾燥空気が上部ダクトの出口側で合流され、内箱内に収納された被乾燥物の乾燥に供されるようになっている。
特開2003−106766公報
しかしながら上記の従来装置では、循環ファンから吹き出された循環空気に、上部ダクト側からの乾燥空気が吹き込まれる構造であって、言い換えると乾燥空気が循環空気流に衝突することとなってスムーズに合流できず、循環空気を除湿する上で効率が悪いという問題があった。特に、循環空気の風量が大きい場合には、冷却ファンによる乾燥空気の投入機能が発揮できないおそれもあり、さらなる改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、乾燥空気を効率良く循環空気流に合流させるところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、断熱箱体からなる本体内には内箱が間隔を開けて収納されるとともに内箱の側面には通口が形成され、前記内箱の周りに形成された通風路の所定位置に設けられた循環ファンを駆動することにより、前記通風路と前記内箱内にわたり空気を一方向に循環流通させる循環路が形成されるようにした乾燥装置において、前記通風路における前記循環ファンの吸引側には、吸込口と吐出口とをこの通風路に臨ませてなるバイパス路が設けられ、このバイパス路に冷却器と冷却ファンとが設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記バイパス路の流量が、前記通風路の流量よりも小さくされているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記バイパス路の前記吸込口の断面積が、この吸入口が臨んだ前記通風路の断面積よりも小さくされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記冷却ファンの送風能力が、前記循環ファンの送風能力よりも小さくされているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記冷却器を加熱する除霜運転が実行可能なものであって、前記バイパス路の前記吸込口と前記吐出口とがともに、一辺の前記通風路の側壁にほぼ直交して開口されているとともに、前記除霜運転中は、前記冷却ファンが停止される一方、前記循環ファンが駆動されるようにしたところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
乾燥運転時には、循環ファンにより循環路に空気が流通するとともに、冷却ファンにより循環空気の一部がバイパス路に吸い込まれて、冷却器を通過する間に除湿され、その乾燥空気が循環空気に合流されて内箱内に投入される。
ここで、循環空気流に対してバイパス路で生成された乾燥空気を合流させる部分の構造は、バイパス路の吸込口と吹出口とを通風路における循環ファンの吸引側に臨ませた構造とされ、この構造であると、循環ファンの吸引側には連続した負圧が生じ、その負圧が生じる部分に乾燥空気が吐出されることになるから、乾燥空気は循環空気流に衝突するのではなく、負圧部分に吸引されるようにして循環空気流に合流される。すなわち、生成された乾燥空気が効率良く循環空気流に合流される。
<請求項2の発明>
通風路には大流量で循環空気が流通することで、循環ファンの吸引側には大きな負圧が連続して生じることになり、その負圧部分に対して小流量で乾燥空気が吐出されのであるから、合流がよりスムーズに行われる。
<請求項3の発明>
バイパス路の吸込口の断面積が通風路のそれよりも小さくされることで、バイパス路の流量が通風路のそれよりも小さくされる。
<請求項4の発明>
冷却ファンの送風能力が循環ファンのそれよりも小さくされることで、バイパス路の流量が通風路のそれよりも小さくされる。
<請求項5の発明>
除霜運転は冷却ファンを止めて冷却器を加熱することで行われ、この間循環ファンの運転は継続される。除霜運転の間、まず冷却ファンが停止されることでバイパス路の吸込口に強制的な負圧が生じない。また循環ファンの運転によって生じる吸引側の負圧がバイパス路に影響することも考えられるが、バイパス路の吸込口と吐出口とは、通風路の一辺の側壁にほぼ直交した姿勢で開口されているから、吸込口と吐出口との間には差圧が生じなく、さらに冷却器を構成している冷媒配管や放熱フィンによる空気抵抗があることで、バイパス路への空気の流通はほとんどない。
したがって除霜運転中では、バイパス路を除いた循環路のみに空気が循環され、言い換えると、除霜に伴う湿気が混入することのない空気が循環されることになり、結果、除霜運転中でも乾燥能力を保持することができる。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図12によって説明する。
図1及び図2において、符号10は前面開口の断熱箱体からなる本体10であって、本体10内には、金属板製の内箱11が装着されている。内箱11は、上面板11A並びに左右の側面板11B,11Cが、本体10の開口よりも一回り小さい正面門型に組み付けられており、各板11A〜11Cが本体10内の天井面並びに左右の側面との間に間隔を開け、かつ奥側の端面を本体10内の奥面に当てて取り付けられ、内箱11の内部によって乾燥室12が構成されている。乾燥室12内には、複数枚の棚網13が、図示しない棚受けを介して複数段にわたって装着されるようになっている。棚網13上には、食材等の被乾燥物が載せられるようになっている。
上記した内箱11と本体10との間の空間の前面は、蓋板15(一部省略)で塞がれており、したがって内箱11の外面と本体10の内面との間には、上側通風路17A、左側通風路17B及び右側通風路17Cが形成されている。各通風路17A〜17Cは、内箱11の奥行に匹敵した寸法の幅を有している。
内箱11における左側通風路17Bと対向した左側面板11Bには流入口18が、また右側通風路17Cと対向した右側面板11Cには流出口19が、それぞれ複数ずつ間隔を開けて多段に開口されている。
流入口18側では、その下縁から外側に向けて水平に突出したガイド板18Aが形成されている。ただし、これらのガイド板18Aは、上段から下段に向けて次第に突出長aが大きくなるように設定されている。
一方、流出口19側では、その上縁から外側の斜め下方に突出したガイド板19Aが形成されている。これらのガイド板19Aは、上段から下段に向けて次第に開き角度が大きく、かつ長さが小さくなるように形成されており、そのため上段から下段に向かうにしたがって、流出口19の下縁と対応するガイド板19Aの下縁との間隔、すなわち実質的な開口の大きさbが大きくなるように設定されている。
上側通風路17Aの正面から見た左端(出口)には、循環ファン22が装備されている。この循環ファン22は、図示3個が同上側通風路17Aの全幅にわたって並んで配置されている。そして循環ファン22が駆動されると、図1の矢線に示すように、循環ファン22から吐出された空気が左側通風路17Bを下方に向けて流下し、順次に各流入口18から乾燥室12内に流入して同乾燥室12内を右方に流通し、流出口19から出て右側通風路17Cを立ち上ったのち、上側通風路17Aを循環ファン22に向けて左方に流通するといった循環流が生じるようになっている。すなわち、循環ファン22による循環路23が構成されるようになっている。
ここで上述したように、流入口18側では、循環ファン22の吹出側から遠い下段側ほど、ガイド板18Aの突出長aが大きく取られて空気の流入がしやすくされ、結果各段の流入口18の流入量が均等化される。一方、流出口19側では、循環ファン22の吸込側から遠い下段側ほど、実際の開口の大きさbが大きく取られることで、空気の流出がしやすくされ、結果各段の流出口19の流出量が均等化される。そのため乾燥室12内において、高低の全領域にわたってほぼ均一に空気を流通させることができる。
本体10の上面には、冷却器32を収容する冷却器室25が設けられている。詳細には、本体10の上面の右端寄りの位置で、かつ奥行方向の中央部には、横長の長方形をなす窓孔26が開口されており、この窓孔26の上方を、発泡スチロール等の断熱材により一体形成された下面開放の箱形をなす断熱ケース27で覆うことによって、その内部に冷却器室25が形成されている。なお、上記した窓孔26の奥行は、上側通風路17Aの幅(奥行)の半分程度である。また、窓孔26の左右方向の中央部におけるほぼ1/3の長さ範囲には、断熱性の仕切壁28が嵌着されて左右に仕切られ、右側に吸込口29が、左側に吐出口30がそれぞれ形成されている。
冷却器室25内には、仕切壁28の上方位置において冷却器32が設けられている。この冷却器32は、本体10の上面における冷却器室25の外側に設置された冷凍装置(圧縮機33、凝縮器等からなる)と冷媒配管により循環接続され、周知の冷凍サイクルが構成されている。また吐出口30には、2個の冷却ファン35が取付部材を介して装備されている。取付部材は例えば、吐出口30を塞ぐような板状で、2個の孔が並んで開口され、その孔部分に冷却ファン35がそれぞれ配置されている。ここで、冷却ファン35全体の送風能力は、3個を備えた循環ファン22全体の送風能力よりも小さい。
冷却ファン35が駆動されると、図1の矢線に示すように、上記した循環路23における右側通風路17Cから上側通風路17Aの右端(入口)に回り込んだ空気の一部が、吸込口29から上向きに冷却器室25内に吸い込まれ、冷却器32を左方に貫通して流通したのち、吐出口30から下向きに上側通風路17Aに対して吐き出されるようになっている。これにより空気流のバイパス路37が形成され、特にバイパス路37の吸込口29と吐出口30とが、ともに上側通風路17Aと直交した向きで形成されている。
上記の吸込口29には、庫内温度(乾燥室12内の温度)を検知するための庫内温度センサ60が装備されている。なお、同庫内温度センサ60は、乾燥室12内、すなわち内箱11内に配置してもよい。
また、後記するように除霜運転が行われるようになっており、そのため冷却器32には除霜ヒータ39が取り付けられているとともに、仕切壁28の上面には、冷却器32の下面側を受けるようにしてドレンパン40が装着されている。ドレンパン40は、主に冷却器32からの除霜水を受けて、外部に排水するように機能する。
また、上記した冷却器室25と、冷凍装置等は、機械室42を構成するケーシング内に収容されている。
上記した上側通風路17Aにおけるバイパス路37の吐出口30が開口された位置の少し下流側には、加熱ヒータ45が配されている。この加熱ヒータ45は、例えば螺旋巻きされて、上側通風路17Aの幅(奥行)一杯を横切って装着されている。
また、上側通風路17Aにおける仕切壁28の下方位置、言い換えると、バイパス路37の吸込口29と吐出口30との間の位置には、燃焼式の脱臭ユニット47が設けられている。この脱臭ユニット47は、図3に概略を示すように、筒形のケース48内に、メタルハニカム触媒49(以下、触媒49という)が嵌着される一方、その吸気側に、シーズヒータ等からなる脱臭を促進するための脱臭用ヒータ50が配設された構造となっていて、例えば、触媒49を約300℃に加熱した状態で空気を通過させることにより、臭気成分の酸化分解、すなわち脱臭を行うことができる機能を有している。
さらに、同じく上側通風路17Aにおける循環ファン22の上流側には、脱臭フィルタ52が装備されている。この脱臭フィルタ52は、例えばハニカム担体の表面に人工酵素が担持されたものであって、低温から常温領域で脱臭機能を発揮することができる。
本実施形態の乾燥装置は基本的には、冷凍装置(圧縮機33)と冷却ファン35並びに循環ファン22を連続運転する一方、加熱ヒータ45への通電を庫内温度に応じてオンオフする乾燥運転と、冷凍装置(圧縮機33)を庫内温度に応じてオンオフする冷蔵運転とが実行可能となっている。
それに加え、除霜運転と、さらには、初めは冷蔵運転で所定時間が経過したら乾燥運転に切り替わるもの、あるいは乾燥運転と冷蔵運転とを交互に繰り返すものの各制御運転が可能であって、それぞれ所定のプログラムに基づいて実行されるようになっている。
上記の運転の制御機構を、図4によって説明する。本制御機構では、マイクロコンピュータ、タイマ56等を搭載した制御装置55を備えており、各種プログラムが格納されている。
制御装置55の入力側には、運転モード設定手段57、温度設定手段58、時間設定手段59、庫内温度センサ60、冷却器温度センサ61が接続されている。
運転モード設定手段57は、乾燥モード、冷蔵モード、初めは冷蔵で途中で乾燥へ切り替わる切替運転モード、並びに乾燥と冷蔵との繰り返し運転モードとが、選択的に設定できるようになっている。
温度設定手段58は、庫内温度(乾燥室12内の温度)を予め設定するためのものであり、乾燥用と冷蔵用とが個別に設定できるようになっている。また時間設定手段59は、運転時間を設定するためのものであって、冷蔵モードと乾燥モードとにそれぞれ設定できるようになっている。
庫内温度センサ60は、既述のように庫内温度(乾燥室12内の温度)を検知するものであり、また冷却器温度センサ61は、冷却器32の温度を検知するものであって、除霜運転の終了の適否を判断する等に利用される。
一方、制御装置55の出力側には、表示パネル63、冷凍装置を構成する圧縮機33と凝縮器ファン34、冷却ファン35、循環ファン22、除霜ヒータ39、加熱ヒータ45並びに脱臭用ヒータ50が接続されている。
表示パネル63には、運転モードの種別、庫内温度等が表示できるようになっている。この表示パネル63には、上記した運転モード設定手段57、温度設定手段58並びに時間設定手段59の設定操作部が併せて設けられ、機械室42の前面下部位置に設けられている。
続いて、各運転モードの作動を説明する。
[乾燥モード]
乾燥モードを図5のタイミングチャートを参照して説明する。この場合は、乾燥モードに設定する一方、乾燥用の庫内温度の設定を行う。乾燥用の庫内設定温度T1 は、5〜40℃の範囲で設定される。この設定温度に伴って、冷却器32の温度が変更され、例えば、庫内設定温度T1 が「5℃」、「20℃」、「35℃」のときには、冷却器32の温度は、それぞれ「−3℃前後」、「7℃前後」、「15℃前後」となる。
スタートスイッチがオンされると、バイパス路37に装備された冷却ファン35と、循環路23に装備された循環ファン22とが駆動され、1分後に、加熱ヒータ45と、脱臭ユニット47に装備された脱臭用ヒータ50へ通電される。スタート後3分が経ったら、冷凍装置の圧縮機33と凝縮器ファン34とが駆動される。これにより、図1の矢線に示すように、循環路23に空気が流れ、右側通風路17Cから上側通風路17Aの右端に回り込んだ空気の一部が、バイパス路37の吸込口29から上向きに冷却器室25内に吸い込まれ、冷却された冷却器32を通過することで空気中の水蒸気が冷却器32に結露し、すなわち除湿されることで乾燥空気が生成される。この乾燥空気が吐出口30から下向きに上側通風路17Aに対して吐き出されて、同上側通風路17Aを左方に流れる空気流に合流され、そののち加熱ヒータ45を通過することで加熱され、これが継続されて、除湿された空気が次第に昇温されつつ循環路23すなわち乾燥室12に流通し、乾燥室12内が次第に昇温される(初期加熱)。
庫内温度が、予め定められた乾燥用の設定温度T1 よりも所定温度(1.0K)高い上限値T1uに達したら、加熱ヒータ45への通電が遮断されて、循環空気の温度が次第に低下し、それに伴って庫内温度も下降する。庫内温度が、設定温度T1 よりも所定温度(2.0K)低い下限値T1dに達したら、加熱ヒータ45へ再度通電され、循環空気が加熱されることで昇温され、それに伴って庫内温度も次第に上昇する。それ以降、上記の繰り返しによって、庫内温度がほぼ設定温度T1 に維持される(コントロール加熱)。この間、乾燥室12内に収納された被乾燥物は、含有した水分の蒸発が促進され、すなわち次第に乾燥されることになる。
ここで、循環空気流に対してバイパス路37で生成された乾燥空気を合流させる部分の構造は、図1に示すように、水平方向を向いて途中での抵抗が比較的少ない上側通風路17Aの出口側に、送風能力の大きい循環ファン22が設けられているとともに、バイパス路37は、上側通風路17Aにおける循環ファン22の上流側(吸引側)において、吸込口29と吐出口30とを同上側通風路17Aの上壁に開口した形態で配されている。それに加え、バイパス路37に配された冷却ファン35の送風能力は循環ファン22のそれよりも小さく、またバイパス路37の吸込口29の断面積が、上側通風路17Aのそれよりも小さく設定されている。
以上により上側通風路17Aには、大流量で同図の左方向に循環空気が流通するため、循環ファン22の上流側(吸引側)には大きな負圧が連続して生じる。そして、バイパス路37の吐出口30は、上記の負圧が生じる部分に開口しており、しかも乾燥空気は小流量で吐出されるのであるから、乾燥空気は循環空気流に衝突するのではなく、負圧部分に吸引されるようにして循環空気流に合流される。すなわち、生成された乾燥空気が効率良く循環空気流に合流される。
なお乾燥運転時では、上記のようにバイパス路37から冷気(乾燥空気)を吐出させつつ加熱ヒータ45をオンオフ制御するようになっており、加熱ヒータ45がオフとなったときには、冷気がそのままに循環路23に加えられるため、庫内温度の低下が急速かつ大きくなることが懸念される。その場合、加熱ヒータ45の容量を大きくして温度回復を図る必要があるため、消費電力が多く、また加熱ヒータ45のオンオフを頻繁に繰り返す必要があるため、接点等の耐用寿命も短くなるといった問題がある。
その点この実施形態では、バイパス路37の流量が小さく抑えられているから、加熱ヒータ45のオフ時においても冷気の吐出量が少なく、したがって温度変動を小さく抑えることができる。
また上記した乾燥運転の間、脱臭ユニット47の脱臭用ヒータ50に通電されて触媒49が昇温され、特に触媒49の温度が約300℃(完全燃焼分解温度)に達すると、同触媒49を流通する空気中の臭気成分の酸化分解、すなわち脱臭が完全に行われる。
このように、燃焼式の脱臭ユニット47の脱臭機能は、触媒49並びにそれに触れる空気の温度を300℃にしなければ有効に発揮できないという事情があるが、そのため特に脱臭ユニット47は、上側通風路17Aのうちのバイパス路37の吸込口29と吐出口30との間の位置に設けられている。
例えば、同脱臭ユニット47がバイパス路37の吸込口29の上流側にあると、冷却器32に向けて吸い込まれる空気の温度が上昇して露点温度以上に留められるために結露しない可能性があり、それを回避するには、冷却器32を低温として高温の空気を露点温度以下に下げる必要があり、すなわち大きな冷凍能力が必要とされる。
また、同脱臭ユニット47がバイパス路37の吐出口30の下流側にあると、冷気が脱臭ユニット47を通過することになるために、触媒49を高温に保つためには脱臭用ヒータ50の発熱量をより大きくする必要がある。
その点この実施形態では、脱臭ユニット47がバイパス路37の吸込口29と吐出口30との間の位置に設けられているから、冷却器32に向かう空気は脱臭ユニット47を通る前に吸い込まれるために、温度がいたずらに上昇することはなく、したがって空気温度を下げるべく冷却器32を必要以上に低温にすることはない。また、吐出された冷気が直接に脱臭ユニット47を通過するわけではないから、触媒49の温度を上げるべく脱臭用ヒータ50の発熱量を必要以上に上げることもない。
乾燥運転時において、図7に示すように、庫内温度の設定温度T1 が20℃以上の場合に限って、脱臭用ヒータ50への通電を行い、20℃未満のときは、同脱臭用ヒータ50への通電を遮断するようにしてもよい。これは、庫内温度が20℃未満の時には、被乾燥物からの臭気成分の放出が少ないため、敢えて燃焼式の脱臭ユニット47を作動させなくても、脱臭フィルタ52のみでも十分に臭気分解が可能であるという理由に基づく。脱臭ユニット47の作動を停止し、すなわち脱臭用ヒータ50をオフとしておけば、冷却器32への熱負荷を低減させることができ、冷凍能力の減少を図ることができる。
なお、脱臭ユニット47は詳細には、触媒49の温度が約80℃になった状態から臭気成分の酸化分解が始まり、約300℃まで上昇すると、上記のように完全に分解されることになる。
そのため、脱臭用ヒータ50への通電が遮断されて、臭気成分の分解がされない約80℃に下がるまでの温度帯と、逆に脱臭用ヒータ50への通電が開始されて触媒49が完全燃焼分解温度(約300℃)に達するまでは、臭気成分の不完全分解によって中間生成物が生じることが懸念される。しかしながら、これらの中間生成物は、常温における臭気成分の分解機能を有する上記の脱臭フィルタ52によって分解され、乾燥室12内に吹き出されることが抑制される。
また、乾燥運転中では、図8に示すように、冷却器温度センサ61で検知される冷却器32の温度が3℃以下の状態が3時間継続したことを条件に、除霜運転が実行される。上記の状態では、冷却器32への着霜が進んで冷却能力すなわち除湿能力が低下しているため、除湿能力を回復することを意図している。
除霜運転に際しては、図5に示すように、圧縮機33、凝縮器ファン34並びに冷却ファン35が停止される一方、除霜ヒータ39に通電される。循環ファン22は継続運転される。また、加熱ヒータ45への通電が遮断される一方で、脱臭ユニット47の脱臭用ヒータ50への通電は継続される。
上記により、冷却器32が加熱されて着霜が融かされ、除霜水はドレンパン40で受けられたのち、外部に排水される。
この間、冷却器温度センサ61によって冷却器32の表面温度が検知され、同検知温度が例えば15℃に達したら、着霜が無くなったと見なされて除霜ヒータ39への通電が遮断され、すなわち除霜運転が終了する。なお、除霜ヒータ39への通電が開始されてから25分経過しても冷却器32の温度が15℃に達しなかった場合には、除霜ヒータ39への通電が遮断されて、除霜運転が強制終了される。また除霜運転は、スイッチ操作によって随時に手動運転で行うこともできる。
除霜運転が終了すると、7.5分程度の水切り時間を経たのち、先に圧縮機33と凝縮器ファン34のみが運転され(予冷)、5分程度遅れて冷却ファン35が駆動され、それとともに加熱ヒータ45への通電が可能な状態となって、上述した乾燥運転が再開される。
除霜運転では上記したように、循環ファン22が継続運転される一方、冷却ファン35は停止される。そのためまず、バイパス路37の吸込口29に強制的な負圧が生じない。また循環ファン22の運転によって生じる吸引側の負圧がバイパス路37に影響することも考えられるが、バイパス路37の吸込口29と吐出口30とは、共通の上側通風路17Aの上壁において同上側通風路17Aの流通方向に対して直交した姿勢で開口されているから、吸込口29と吐出口30との間には差圧が生じなく、さらに冷却器32を構成している冷媒配管や放熱フィンによる空気抵抗があり、吐出口30が冷却ファン35やその取付部材で塞がれるために、バイパス路37への空気の流通はほとんどない。
したがって除霜運転中では、バイパス路37を除いた循環路23のみに空気が循環され、言い換えると、除霜に伴う湿気が混入することのない空気が循環されることになって、収納された被乾燥物の表面からの蒸発がなお継続され、結果、除霜運転中でも乾燥能力を保持することができる。
また除霜運転中では、加熱ヒータ45への通電が遮断され、また上記したようにバイパス路37からの熱の流入も抑えられた状態にあり、そのため例えば冬場等で外気温度が低いと、庫内温度が0℃以下になる可能性がある。そうすると、被乾燥物の表面が凍結し、除霜運転が終了して乾燥運転が再開された場合に、被乾燥物の中心部の水分が蒸発し難くなるという問題がある。
そのため、図9に示すように、除霜運転中において、庫内温度センサ60で検知された庫内温度が0℃以下となったら、加熱ヒータ45に通電するようになっている。これにより循環空気が昇温されて庫内温度が0℃を超えた温度に上昇し、被乾燥物の凍結が防止される。なお庫内温度が、乾燥側の設定温度T1 の上限値T1uにまで上昇したら、加熱ヒータ45への通電が遮断される。
さらに除霜運転中では、上述したように乾燥能力が保持されていて、併せて脱臭ユニット47の脱臭用ヒータ50への通電が継続されて脱臭機能が発揮されるようになっているが、それがために、庫内温度が設定温度T1 を超えて上昇するおそれもある。
そこで、図10に示すように、除霜運転中において、庫内温度センサ60で検知された庫内温度が設定温度T1 の上限値T1u以上となったら、脱臭用ヒータ50への通電を遮断するようになっている。これにより循環空気の昇温が抑制されて庫内温度の上昇も抑えられ、被乾燥物が過剰に温度上昇することが防止される。
なお、庫内温度が設定温度T1 の下限値T1dにまで下がったら、脱臭用ヒータ50への通電が再開される。
また、乾燥運転を停止する際、加熱ヒータ45と脱臭用ヒータ50との温度を早期に低下させるために、循環ファン22はなお10分程度回転を継続するようにしてもよい。
さらに、庫内を水洗いしたような場合には、加熱ヒータ45と循環ファン22、並びに冷凍装置(圧縮機33)と冷却ファン35を用いて、上記に示したような乾燥運転を1時間程度行うとよい。すなわち、循環空気流に吸収した水分を、冷却器32を通過させて除湿するのを繰り返すことにより、水洗いしたのちの庫内を乾燥することができる。
[冷蔵モード]
冷蔵モードを図6のタイミングチャートを参照して説明する。この場合は、冷蔵モードに設定する一方、冷蔵用の庫内温度の設定を行う(例えば、5℃程度)。
冷蔵モードでは基本的には、加熱ヒータ45と脱臭ユニット47の脱臭用ヒータ50へは通電されない。スタートスイッチがオンされると、バイパス路37の冷却ファン35と、循環路23の循環ファン22とが駆動され、両ファン35,22が駆動されたのち3分が経ったら、冷凍装置の圧縮機33と凝縮器ファン34とが駆動される。これにより、図1の矢線に示すように、循環路23に空気が流れ、右側通風路17Cから上側通風路17Aの右端に回り込んだ空気の一部が、バイパス路37の吸込口29から上向きに冷却器室25内に吸い込まれ、冷却器32を通過することで熱交換によって冷気が生成され、その冷気が吐出口30から下向きに上側通風路17Aに対して吐き出されて合流され、これが継続されて空気が次第に低温になりつつ循環路23を流通し、乾燥室12内が次第に冷却される(初期冷却)。
庫内温度が、予め定められ冷蔵用の設定温度T2 よりも所定温度(2.0K)低い下限値T2dに達したら、圧縮機33と凝縮器ファン34とが停止し、バイパス路37からの冷気の合流が停止されることで循環空気が次第に昇温し、それに伴って庫内温度も上昇する。庫内温度が、設定温度T2 よりも所定温度(1.5K)高い上限値T2uに達したら、圧縮機33と凝縮器ファン34とが再駆動され、バイパス路37から再び冷気が合流されることで循環空気が次第に低温となり、それに伴って庫内温度も下降する。それ以降、上記の繰り返しによって、庫内温度がほぼ設定温度T2 に維持される(コントロール冷却)。すなわち被乾燥物は、乾燥室12内で冷蔵保存されることになる。なお、コントロール冷却中において、圧縮機33の停止時間は、3分以上が確保される。
循環空気流に対してバイパス路37で生成された冷気を合流させる部分では、上記の乾燥モードで詳述したと同様に、上側通風路17Aを大きな負圧を連続して生じさせつつ大流量で流通する循環空気流の負圧部分に対して、冷気が小流量で吐出されるのであるから、冷気は循環空気流にぶつかるのではなく、負圧部分に吸引されるようにして循環空気流に合流される。すなわち、生成された冷気が効率良く循環空気流に合流される。
冷蔵モードでは、冷蔵運転が開始されてから例えば6時間が経過したら、除霜運転が行われる。除霜運転に際しては、同様に、圧縮機33、凝縮器ファン34並びに冷却ファン35が停止される一方、除霜ヒータ39に通電され、また循環ファン22は継続運転される。これにより冷却器32等から除霜され、除霜水はドレンパン40で受けられたのち外部に排水される。
除霜運転の間、循環ファン22は継続運転されるが、上記の乾燥モードで詳述したと同様の理由によって、バイパス路37への空気の流通はほとんどなく、バイパス路37を除いた循環路23のみに空気が循環される。言い換えると、循環空気流には除霜に伴う熱気が混入することがなくてその温度上昇が回避され、庫内温度が上昇することが極力抑えられる。
また除霜運転の間、冷却器温度センサ61によって冷却器32の表面温度が検知され、同様に検知温度が15℃に達したら、着霜が無くなったと見なされて除霜ヒータ39への通電が遮断され、除霜運転が終了する。なおこの除霜運転は、タイマ56による自動運転に限らず、スイッチ操作によって随時に手動運転で行うこともできる。
除霜運転が終了すると、7.5分程度の水切り時間を経たのち、先に圧縮機33と凝縮器ファン34のみが運転され(予冷)、5分程度遅れて冷却ファン35が駆動され、それ以降、上記した庫内温度に基づいて圧縮機33と凝縮器ファン34とがオンオフを繰り返すコントロール冷却が実行される。
[切替運転モード]
このモードでは、初めに冷蔵運転が実行され、所定時間経過したところで乾燥運転に切り替えられる。そのため時間設定手段59により、冷蔵運転の運転時間が設定される。それとともに、冷蔵運転と乾燥運転の個々について庫内温度が設定される。
運転が開始されると、初めに、図6に示された冷蔵運転が実行され、簡単に繰り返すと、冷却ファン35と循環ファン22とが連続運転される一方、冷凍装置(圧縮機33)が庫内温度に応じてオンオフ制御されることで、庫内温度がほぼ設定温度T2 に冷却され、被乾燥物が冷蔵保存される。冷蔵運転の間、例えば6時間ごとに、除霜運転が挟まれる。
冷蔵運転が開始されてから、予め設定された運転時間が経過したら、図5の符号「A」に示すタイミングから乾燥運転が実行される。端的には、冷凍装置(圧縮機33)と冷却器32ファン並びに循環ファン22が連続運転される一方、加熱ヒータ45への通電が庫内温度に応じてオンオフ制御されることで、庫内温度がほぼ設定温度T1 に維持され、被乾燥物からの水分の蒸発が促進され、すなわち乾燥される。なお、乾燥運転の間、上記した条件となったら除霜運転が行われる。
続いて、この切替運転モードの適用例を示す。
(1)被乾燥物が「魚の干物」である場合、加工前の食材(魚)から、重量比で20%の水分が蒸発したときが「干物」としての完成品であるとすると、例えば「あじの開き」では、4時間程度の乾燥時間を取る必要がある。一方、1日における作業可能な時間帯は、例えば朝8時頃から夕方5時頃までのおよそ9時間であって、この間に、上記した4時間の乾燥運転を行おうとすると、せいぜい2サイクルしか行うことができない。
そこでこの例では、図11に示すように、前日の夕刻に加工前の食材を収納し、早朝4時まで冷蔵運転を行い、続いて乾燥運転を行うように設定する。そうすると、早朝4時から1回目の乾燥運転が行われ、8時に1回目が終了するから、完成品としての「干物」を取り出しのち、それに代わって、別の冷蔵庫等で保存されていた加工前の食材を収納する。その入れ替えに30分程度掛かったとしても、2回目の乾燥運転は12時30分頃に終了し、さらに入れ替えを行ったのち、3回目の乾燥運転を行っても、17時頃には終了させることができ、通常の作業時間帯内で3サイクルの乾燥運転を行うことができる。
言い換えると、乾燥運転を一日のうちの通常の作業時間帯よりも早い時間に自動的に開始することができるから、上記のように作業時間帯内で3サイクルの乾燥運転を行うことができ、結果生産量を増加させることができる。
なお、本実施形態の装置では、冷蔵運転中でも数%の水分蒸発があると思われるので、それを見越して、少なくとも冷蔵運転に引き続いて行われる1回目の乾燥運転では、乾燥運転の時間を数十分程度減少させるとよい。
また、完成品である「干物」は、庫内から取り出されたときの温度が乾燥温度(例えば20℃)であって、冷蔵温度(例えば5℃)ではないから、「干物」の表面に外気中の水分が結露することはほとんどない。
(2)「干物」を完成させるまでに要する乾燥時間は、種類によって異なり、上記のように「あじの開き」が4時間である場合、庫内温度等の条件を同一とすると、「きすの丸干し」が6時間、「かれいの丸干し」が10時間それぞれ要する。特に「かれいの丸干し」については、通常の作業時間帯内では取り出しができない。
そこでこの例では、3種類の「干物」の加工前の食材を、前日の夕刻に揃って収納し、早朝4時まで冷蔵運転を行い、続いて乾燥運転を行うように設定する。そうすると、早朝4時から乾燥運転が行われ、4時間が経過した8時には、「あじの開き」が取り出せ、その2時間後の10時には「きすの丸干し」が、さらにその4時間後の午後2時には、「かれいの丸干し」がそれぞれ取り出される。
この例によれば、乾燥に10時間を要する「かれいの丸干し」についても、通常の作業時間帯内の比較的早いときに余裕を持って取り出すことができる。また、乾燥時間が異なる3種類の「干物」を、同一装置によって同日に得ることができ、多種少量の生産に好適となる。
[繰り返し運転モード]
このモードでは、乾燥運転と冷蔵運転とが交互に繰り返して実行される。まず乾燥運転を実行すると、食材等の被乾燥物の表面部が乾燥され、続いて冷蔵運転が行われると、被乾燥物が、菌の繁殖、腐食、凍結等の品質劣化が起きない温度で維持され、その間に中心部の水分が表面部に移動する。再び乾燥運転に切り替わると表面部が乾燥され、これを繰り返すことによって、中心部と表面部をほぼ同一の水分量とすることができる。
特に、厚肉の食材や、さらには木材の乾燥に好適である。乾燥運転のみで中心部の水分量を所定まで下げる場合に比べて時間短縮が図れ、また、乾燥運転と停止を交互に行うものと比べて、品質劣化が防止できる。
以上説明したように本実施形態によれば、循環空気流に対してバイパス路37で生成された乾燥空気を合流させる部分の構造は、水平方向を向いて途中での抵抗が比較的少ない上側通風路17Aの出口側に、送風能力の大きい循環ファン22が設けられているとともに、バイパス路37は、上側通風路17Aにおける循環ファン22の上流側(吸引側)において、吸込口29と吐出口30とを同上側通風路17Aの上壁に開口した形態で配されており、それに加え、バイパス路37に配された冷却ファン35の送風能力は循環ファン22のそれよりも小さく、またバイパス路37の吸込口29の断面積が、上側通風路17Aのそれよりも小さく設定されている。
そのため、上側通風路17Aには、大流量で図1の左方向に循環空気が流通するため、循環ファン22の上流側には大きな負圧が連続して生じる。そして、バイパス路37の吐出口30は、上記の負圧が生じる部分に開口しており、しかも乾燥空気は小流量で吐出されるのであるから、乾燥空気は循環空気流に衝突するのではなく、負圧部分に吸引されるようにして循環空気流に合流され、すなわち生成された乾燥空気を、効率良く循環空気流に合流させることができる。
また本実施形態では、バイパス路37を、本体10の上面側に張り出して設けたから、本体10内にバイパス路37を設ける場合とは違って、内箱11を小さくする必要がなく、そのため本体10内を有効利用して乾燥室12の容積を大きく取ることができる。
乾燥運転の途中で、条件等によって除霜運転が行われる場合があり、これは冷却ファン35を止めて冷却器32を加熱することで行われるが、この間循環ファン22の運転は継続される。この除霜運転の間、まず冷却ファン35が停止されることでバイパス路37の吸込口29に強制的な負圧が生じない。また循環ファン22の運転によって生じる吸引側の負圧がバイパス路37に影響することも考えられるが、バイパス路37の吸込口29と吐出口30とは、上側通風路17Aの上壁にほぼ直交した姿勢で開口されているから、吸込口29と吐出口30との間には差圧が生じなく、さらに冷却器32を構成している冷媒配管や放熱フィンによる空気抵抗があり、吐出口30が冷却ファン35やその取付部材でほぼ塞がれるために、バイパス路37への空気の流通はほとんどない。したがって除霜運転中では、バイパス路37を除いた循環路23のみに空気が循環され、言い換えると、除霜に伴う湿気が混入することのない空気が循環されることになり、そのため除霜運転中でも乾燥能力を保持することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)循環空気に対して、乾燥空気または冷気をスムーズに合流することを意図するのであれば、バイパス路の吸込口と吐出口とは、循環ファンの吸引側に臨んでいる限り、必ずしも通風路に対して直交して開口していなくてもよい。
(2)循環ファンと冷却ファンとの間で送風能力に差を付ける手段としては、上記実施形態に例示したように台数を変えること以外に、ファンの容量自体を変えるようにしてもよい。
(3)通風路とバイパス路とで流量に差を付けるために、通風路とバイパス路との断面積を異ならせることと、循環ファンと冷却ファンとの送風能力を異ならせることとのいずれか一方のみを採用するようにしてもよい。
(4)本発明は、横型(台下)冷蔵庫のように、本体の側方に冷却器室が設けられた形式のものにも適用でき、この場合は例えば、冷却器室と対向した側部側に設けられた縦向きの通風路に対して、冷却器室を含むバイパス路を接続し、同バイパス路の吐出口の上方位置に循環ファンを設けることで実施可能である。
本発明の一実施形態に係る乾燥装置の内部構造を示す概略断面図 上側通風路付近の構造を示す一部切欠斜視図 燃焼式脱臭ユニットの模式図 運転制御機構のブロック図 乾燥モードのタイミングチャート 冷蔵モードのタイミングチャート 脱臭用ヒータの制御動作を示すフローチャート 乾燥運転中に除霜運転に移行する場合を示すフローチャート 乾燥運転中の除霜運転時における加熱ヒータの制御動作を示すフローチャート 乾燥運転中の除霜運転時における脱臭用ヒータの制御動作を示すフローチャート 切替運転モードの一適用例を示す説明図 他の適用例を示す説明図
符号の説明
10…本体 11…内箱 11B,11C…側面板 17A〜17C…通風路 18…流入口(通口) 19…流出口(通口) 22…循環ファン 23…循環路 25…冷却器室 29…吸込口 30…吐出口 32…冷却器 35…冷却ファン 37…バイパス路 39…除霜ヒータ 55…制御装置

Claims (5)

  1. 断熱箱体からなる本体内には内箱が間隔を開けて収納されるとともに内箱の側面には通口が形成され、前記内箱の周りに形成された通風路の所定位置に設けられた循環ファンを駆動することにより、前記通風路と前記内箱内にわたり空気を一方向に循環流通させる循環路が形成されるようにした乾燥装置において、
    前記通風路における前記循環ファンの吸引側には、吸込口と吐出口とをこの通風路に臨ませてなるバイパス路が設けられ、このバイパス路に冷却器と冷却ファンとが設けられていることを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記バイパス路の流量が、前記通風路の流量よりも小さくされていることを特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
  3. 前記バイパス路の前記吸込口の断面積が、この吸入口が臨んだ前記通風路の断面積よりも小さくされていることを特徴とする請求項2記載の乾燥装置。
  4. 前記冷却ファンの送風能力が、前記循環ファンの送風能力よりも小さくされていることを特徴とする請求項2記載の乾燥装置。
  5. 前記冷却器を加熱する除霜運転が実行可能なものであって、前記バイパス路の前記吸込口と前記吐出口とがともに、一辺の前記通風路の側壁にほぼ直交して開口されているとともに、前記除霜運転中は、前記冷却ファンが停止される一方、前記循環ファンが駆動されるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の乾燥装置。
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