JP2012052702A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱庫内の凝縮水が流出するのを防いで、ユーザの安全性を高めることができ、その上、電磁波漏洩を低減できる加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱調理器は、ケーシング内に設けられて、前面側に開口部8cを有すると共に、被加熱物を収容する加熱庫8を備えている。加熱庫8の開口部8cの下縁部には、加熱庫8の内側の底面よりも高い堤防部110が設けられている。これにより、加熱庫8の内側の底面上に凝縮水Wが溜まった状態で、把手付きドア2を開けても、凝縮水Wが加熱庫8の開口部8cから流れ出るのを防ぐことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、被加熱物を電磁波で加熱できる加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器としては、特開2005−127626号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この加熱調理器は、図10に示すように、ケーシング1001と、このケーシング1001内に設けられ、被加熱物1008を収容する加熱庫1002と、加熱庫1002内の上側に配置された上ヒータ1003と、加熱庫1002の底部よりも下側に配置された下ヒータ1004とを備えている。
上記加熱庫1002の前側には、被加熱物1008を出し入れするための開口部1002aを設けている。また、ケーシング1001の前面の下側に扉1005をヒンジ1006で回動自在に取り付け、この扉1005によって開口部1002aを開閉するようになっている。また、加熱庫1002の開口部1002aの周縁部と扉1005の後面(裏面)との間は、シール部材1007でシールされる。
上記従来の加熱調理器は、上ヒータ1003および下ヒータ1004によって、被加熱物1008を焼けるが、被加熱物1008を蒸すことはできない。
このため、他の加熱調理器(以下、「他の従来の加熱調理器」と言う。)が発売された。この他の従来の加熱調理器は、蒸気を発生する蒸気発生装置を備える。この蒸気発生装置で発生した蒸気を加熱庫内に供給して、被加熱物を蒸すことができる。また、上記他の従来の加熱調理器は、マグネトロンで発生するマイクロ波を加熱庫内に供給し、被加熱物をマイクロ波加熱することもできる。
しかしながら、上記他の従来の加熱調理器において、蒸気を加熱庫内に供給すると、加熱庫内で大量の凝縮水が発生し、加熱庫の内側の底面上に溜まってしまう。このような状態で、扉を開けると、加熱庫内から床へ大量の凝縮水が流れ落ちてしまう。この凝縮水は、被加熱物の加熱終了直後だと温度が高いため、ユーザの足にかかると、ユーザの足が火傷する危険がある。
上記凝縮水の流出を防ぐには、図11に示すように、加熱庫2002の開口部2002aの下縁部に、扉2005側に向かって斜め上方に延びるパッキン2007を取り付ければよい。この場合、加熱庫2002の開口部2002aの周縁部と扉2005の後面との間の隙間C’が大きくなる。このため、加熱庫2002内の被加熱物をマイクロ波で加熱すると、多量のマイクロ波が隙間C’を介して漏れ出てしまう。
すなわち、上記パッキン2007を使用すると、大きな隙間C’によってマイクロ波漏洩が増大してしまう。
上記マイクロ波の漏洩の低減には、図12に示すように、加熱庫2002の開口部2002aの周縁部と扉3005の後面との間の隙間C’を小さくしなければならない。この場合、開口部2002aの周縁部に接触するパッキン3007を扉3005の後面に設けることになる。ここで、開口部2002aの周縁部においてパッキン3007が接触する箇所より内側の表面(いわゆるシーラーコンタクト面S’)を広くすれば、マイクロ波の漏洩の防止効果を高めることができる。
しかしながら、上記隙間C’を小さくすることでマイクロ波の漏れを低減できても、パッキン3007上の隙間C’に凝縮水W’が溜まってしまう。
したがって、上記扉3005を開放すると、凝縮水W’が流れ落ちて、ユーザが火傷する危険がある。
このように、凝縮水の流出の防止とマイクロ波の漏洩の低減とを両立させるのは、非常に困難であった。
なお、図11および図12に示す加熱調理器は、本発明の課題を明確にするために便宜上提示するもので、公知技術ではない。
特開2005−127626号公報
そこで、本発明の課題は、加熱庫内の凝縮水が流出するのを防いで、ユーザの安全性を高めることができ、その上、電磁波漏洩を低減できる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、
ケーシングと、
上記ケーシング内に設けられて、前面側に開口部を有すると共に、被加熱物を収容する加熱庫と、
上記加熱庫内の被加熱物を加熱するための蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記加熱庫内の被加熱物を加熱するための電磁波を発生する電磁波発生装置と、
上記加熱庫の上記開口部を開閉する扉と、
上記ケーシングの前面と閉鎖時の上記扉の後面との間をシールするシール部材と
を備え、
上記加熱庫の上記開口部の下縁部には、上記加熱庫の内側の底面よりも高い堤防部が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、上記蒸気発生装置が発生した蒸気を用いて、ケーシング内の被加熱物を加熱すると、加熱庫の内側の底面上に凝縮水が溜まる。その後、上記扉を開放しても、加熱庫の開口部の下縁部には、加熱庫の内側の底面よりも高い堤防部が設けられているので、加熱庫の開口部から凝縮水が流出するのを防ぐことができる。したがって、ユーザが高温の凝縮水で火傷する危険性を低減でき、ユーザの安全性を高めることができる。
また、上記加熱庫の開口部から凝縮水が流出するのを防ぐことができるので、凝縮水による床などの汚れを低減でき、良好な使用環境を維持できる。
また、上記加熱庫の開口部の下縁部には、加熱庫の内側の底面よりも高い堤防部が設けられるので、堤防部の表面分、いわゆるシーラーコンタクト面が広くなる。したがって、上記扉の閉鎖時、加熱庫の開口部の下縁部と扉の後面(加熱庫側の表面)との間を介した電磁波漏洩の防止効果を高めることができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記シール部材は、上記扉の後面に設けられ、上記加熱庫の上記開口部の周縁部に接触する。
上記実施形態によれば、上記シール部材は、扉の後面に設けられ、加熱庫の開口部の周縁部に接触するので、扉の閉鎖時、加熱庫の開口部の下縁部と扉の後面との間の隙間を狭くできる。したがって、上記隙間を介した電磁波漏洩を低減できる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記加熱庫の内側の底面は、前側より後側が低くなるように傾斜している。
上記実施形態によれば、上記加熱庫の内側の底面は前側より後側が低くなるように傾斜しているので、加熱庫の内側の底面上の凝縮水が加熱庫の後側に流れ易くなる。つまり、上記凝縮水は加熱庫の前側の開口部へ流れ難くなる。したがって、上記凝縮水の流出の防止効果を上げることができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシングの前面の下側に配置され、上記ケーシングの前面から滴下する水滴を受ける露受容器を備え、
上記扉は、一端部が上記ケーシングの前面に回動自在に取り付けられると共に、開放時、その一端部が他端部より低くなる。
上記実施形態によれば、上記扉の開放時、扉の一端部が扉の他端部よりも低いので、扉の他端部側の凝縮水を、扉の他端部側に流し、露受容器内に入れることができる。したがって、上記扉の開放時、扉の下方に落ちる凝縮水を低減できる。
一実施形態の加熱調理器は、
一端が上記加熱庫の底部に接続される一方、他端が上記露受容器上に位置する排水経路を備える。
上記実施形態によれば、上記排水経路の一端が加熱庫の底部に接続され、排水経路の他端が露受容器上に位置するので、加熱庫内の例えば凝縮水を排水経路内に入れて露受容器上に案内して、露受容器内に滴下させることができる。したがって、上記加熱庫内に溜まる凝縮水を低減できる。
上記実施形態において、加熱庫の内側の底面が、前側より後側が低くなるように傾斜している場合、排水経路の一端を加熱庫の底部の後側に接続するのが好ましい。
本発明の加熱調理器によれば、加熱庫の上記開口部の下縁部には、加熱庫の内側の底面よりも高い堤防部が設けられているので、加熱庫の開口部から凝縮水が流出するのを防ぐことができる。したがって、ユーザが高温の凝縮水で火傷する危険性を低減でき、ユーザの安全性を高めることができる。
また、上記加熱庫の開口部から凝縮水が流出するのを防ぐことができるので、凝縮水による床などの汚れを低減でき、良好な使用環境を維持できる。
また、上記加熱庫の開口部の下縁部には、加熱庫の内側の底面よりも高い堤防部が設けられるので、堤防部の表面分、いわゆるシーラーコンタクト面が広くなる。したがって、上記加熱庫の開口部の下縁部と閉鎖時の扉との間を介した電磁波漏洩の防止効果を高めることができる。
図1は本発明の一実施形態の加熱調理器の正面図である。 図2は上記加熱調理器の把手付きドアを開放した状態の上面図である。 図3は上記加熱調理器の把手付きドアを開放した状態の正面図である。 図4は上記加熱調理器の模式断面図である。 図5は上記加熱調理器のケーシングを取り外した状態の斜視図である。 図6は上記加熱調理器の加熱庫の開口部の下縁部およびその周辺部の断面図である。 図7は上記加熱調理器の把手付きドアを開いた状態の模式断面図である。 図8は上記加熱調理器の変形例の模式断面図である。 図9は上記加熱調理器の他の変形例の模式断面図である。 図10は従来の加熱調理器の模式断面図である。 図11は本発明の課題を明確にするための図である。 図12は本発明の課題を明確にするための他の図である。
以下、本発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の加熱調理器の正面図である。
上記加熱調理器は、ケーシング1と、このケーシング1の前面側に取り付けられた扉の一例としての把手付きドア2とを備えている。この把手付きドア2の略中央に耐熱ガラス5を取り付けている。また、ケーシング1の前面側には、閉鎖時の把手付きドア2と隣り合うように操作パネル3を設けている。そして、把手付きドア2と操作パネル3の下方には、露受容器4を配置している。
上記操作パネル3は液晶表示部7を有し、この液晶表示部7が操作に応じた表示を行う。また、図示しないが、操作パネル3には、複数の押ボタンなどを設けている。
上記露受容器4は、ケーシング1の底部の前側に設けられた2つの前脚6,6に着脱可能な容器である。そして、露受容器4を前方から後方に向かってケーシング1の下側に挿入して前脚6,6に取り付けると、露受容器4の一部が閉鎖時の把手付きドア2の後面(裏面)の下方に位置する。
図2は、上記加熱調理器の把手付きドア2を開いた状態を上方から見た上面図である。また、図3は、上記加熱調理器の把手付きドア2を開いた状態を正面から見た正面図である。
図2,図3に示すケーシング1内には、被加熱物23(図4参照)を加熱するための加熱庫8を設置している。加熱庫8は前面側に開口部8cに有し、この開口部8cは把手付きドア2の左右方向の回動により開閉される。ここで、把手付きドア2は、ケーシング1の左側の側端部を中心に回動する。
上記把手付きドア2の後面にはラッチフック90が設けられている。このラッチフック90は、把手付きドア2の閉鎖時、開口部8cの周縁部に設けられた挿通孔91に挿通され、ケーシング1内のラッチ機構(図示せず)に解除可能に係止される。また、ラッチフック90の係止の解除は、ユーザが把手付きドア2の把手2aを握ることで行える。
なお、図3において、80は、蒸気発生装置13(図5参照)で発生した蒸気が加熱庫8内に向かって吹き出す蒸気吹出口である。
図4は上記加熱調理器の模式断面図である。
上記加熱調理器では、ケーシング1外の空気が、冷却ファン16によって、複数の吸気口17を介してケーシング1内に吸い込まれる。この複数の吸気口17を介してケーシング1内に吸い込まれた空気の一部は、電装品室9を通過した後、給気ダンパ50が開いて開状態の複数の給気口8aから加熱庫8に流入する。一方、上記複数の吸気口17を介してケーシング1内に吸い込まれた空気の他の一部は、電装品室9を通過した後、ケーシング1の底部側に流れて加熱庫8の下側の風通路112を介して排気ダクト100の冷却空気入口101に流入する。
また、上記加熱庫8内の空気の一部は、排気口8bおよび排気チューブ18を介して排気ダクト100に排出されて、排気ダクト100内で冷却空気入口101から流入した空気と混合されて希釈される。この排気ダクト100内で希釈された空気は、排気ダクト100に設けられた複数の排出口102から、露受容器4の左側端部(把手付きドア2の回動軸に近い側の端部)内に向かって吹き出す。
ここで、上記風通路112を流れる空気の一部は、ケーシング1の底板の前面側に設けられた複数の冷却風吹出口70から、露受容器4の左側側端部内に向かって吹き出す。
なお、図4において、26は、被加熱物23を加熱するためのヒータである。また、各吸気口17はケーシング1の後部に設けられた複数のスリットで構成されている。
図5は、上記加熱調理器のケーシング1を取り外した状態を後方かつ斜め上方から見た斜視図である。
上記ケーシング1内において、加熱庫8の側方かつ操作パネル3の後方に電装品室9を設け、加熱庫8の後方かつ電装品室9の後方に吸気空間10を設けている。
上記加熱庫8内の上側の空間には、被加熱物23を加熱するためのヒータ26を配置している。
一方、上記加熱庫8外においては、加熱庫8の上方、下方、後方および両側方のそれぞれに、遮熱板11,11,…を配置している。つまり、遮熱板11,11,…は、加熱庫8の開口部8cを除く周囲に配置されている。また、遮熱板11と加熱庫8との間の空間には断熱材(図示せず)を充填している。なお、図5において、加熱庫8の上方の遮熱板の図示は省略している。
また、上記加熱庫8の後面側には、蒸気を発生する蒸気発生装置13を配置している。また、加熱庫8の下側には、蒸気発生装置13に給水チューブを介して接続された給水ポンプ35を配置している。
上記電装品室9内には、給水タンク(図示せず)が収納されるタンク収納部15、電磁波発生装置の一例としてのマグネトロン51、電源トランス52などが配置されている。そして、被加熱物23の加熱時には、冷却ファン16からの冷却風が電装品室9内を流れ、マグネトロン51などの電装品を冷却できるようにしている。
上記マグネトロン51で発生したマイクロ波は、導波管(図示せず)を介して加熱庫8の下部中央に導かれ、回転アンテナ(図示せず)によって攪拌されながら加熱庫8内の上方に向かって放射されて被加熱物23を加熱する。
上記収納部15に収納された給水タンク内の水は、給水ポンプ35によって、給水チューブ(図示せず)を介して蒸気発生装置13に供給される。蒸気発生装置13は、給水ポンプ35からの水を蒸気発生用ヒータ24で加熱して、水蒸気を発生する。
上記吸気空間10には、冷却ファン16の駆動に伴い、ケーシング1外の空気が複数の吸気口17(図4参照)から流れ込む。そして、吸気空間10内の空気は冷却ファン16で電装品室9内に送られる。
なお、図5において、21は、電装品室9と吸気空間10とを仕切る間仕切壁である。この間仕切壁21に冷却ファン16を取り付けている。
図6は上記加熱庫8の開口部8cの下縁部およびその周辺部の断面図である。
上記把手付きドア2は、外枠となる耐熱樹脂製のドア本体120と、このドア本体120に取り付けられた金属製の内枠121と、この内枠121の外周縁部121aを覆う耐熱樹脂製のチョークカバー122とを有している。
上記内枠121の外周縁部121aは内側に向かって屈曲している。この外周縁部121aは、高周波漏洩を防ぐためのチョーク構造を有している。このチョーク構造は複数の櫛歯によって構成される。
上記チョークカバー122の内周縁部には、シール部材の一例としてのパッキン123が取り付けられている。このパッキン123は、把手付きドア2の閉鎖時、加熱庫8の開口部8cの周縁部に接触する。これにより、把手付きドア2の後面と加熱庫8の開口部8cの周縁部との間を介して、加熱庫8内の蒸気などが漏れ出るのを防ぐことができるようになっている。
上記加熱庫8の開口部8cの下縁部には、加熱庫8の内側の底面よりも高い堤防部110が設けられている。この堤防部110は、加熱庫8の開口部8cの周縁部を形成する金属板103と、加熱庫8の底部を形成する金属板104とを重ね合わせることで得られる。この金属板103の上端部は、折り曲げられて、金属板104の前端部に挟み込まれている。また、金属板103の上端部には、左右方向(図6の紙面に対して垂直方向)に延びる突出部103aが設けられている。これにより、金属板103の上端部は金属板104の前端部に強固に結合される。また、堤防部110は、加熱庫8の開口部8cの下縁部の一側端から他側端まで延びている(図3参照)。
図7は、上記加熱調理器の把手付きドア2を開いた状態を側方から見た模式断面図である。この図7は本発明の特徴を誇張して図示したものである。
上記加熱庫8の内側の底面は、前側より後側が低くなるように傾斜している。具体的には、加熱庫8の内側の底面は、水平面に対して0.3°〜0.7°(例えば0.5°)を成すように傾斜している。このような傾斜は、ケーシング1の底部の前側に設けられた2つの前脚6,6と、ケーシング1の底部の後側に設けられた2つの後脚19,19とで得ている。つまり、前脚6,6および後脚19,19は、ケーシング1の前部よりもケーシング1の後部が低くなるように形成されている。このため、把手付きドア2を開放すると、把手付きドア2の回動軸側の一端部が把手付きドア2の回動軸側とは反対側の他端部よりも低くなる。このとき、把手付きドア2の回動軸側の一端部下には露受容器4が位置する。
上記構成の加熱調理器において、必要量の水を入れた給水タンクを、タンク収納部15に収納した後、操作パネル3を操作して蒸気を用いた加熱調理を開始する。そうすると、加熱庫8内の上側に配置されたヒータ26がオンされると共に、給水ポンプ35が駆動されて、給水タンク内の水が蒸気発生装置13に供給される。この蒸気発生装置13に供給された水は蒸気発生用ヒータ24で加熱されて、水蒸気が発生する。この水蒸気が蒸気吹出口80から加熱庫8内に吹き出し、加熱庫8内でヒータ26により加熱されて100℃以上の過熱水蒸気となる。これにより、加熱庫8内の食品は、加熱庫8内の上側のヒータ26からの輻射熱および100℃以上の過熱水蒸気により加熱調理される。このとき、食品表面に供給されて付着した過熱水蒸気が食品表面で凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。
この加熱調理器は、蒸気を用いずにヒータ26のみを用いたオーブン調理を行えるし、ヒータ26を用いずに蒸気発生装置13で発生した水蒸気のみを用いた蒸し料理なども行える。
上述したように、上記被加熱物23を加熱するため、加熱庫8内に水蒸気を供給すると、図6に示すように、加熱庫8の内側の底面上に凝縮水Wが溜まる。その後、把手付きドア2を開放しても、加熱庫8の内側の底面よりも高い堤防部110によって、凝縮水Wが加熱庫8の開口部8cから流出するのを防ぐことができる。したがって、ユーザが高温の凝縮水Wで火傷する危険性を低減でき、ユーザの安全性を高めることができる。
また、上記凝縮水Wの流出を防げるので、凝縮水Wによる床などの汚れを低減でき、良好な使用環境を維持できる。
また、上記加熱庫8の開口部8cの下縁部には、加熱庫8の内側の底面よりも高い堤防部110が設けられるので、堤防部110の表面分、いわゆるシーラーコンタクト面Sが広くなる。したがって、加熱庫8の開口部8cの下縁部と閉鎖時の把手付きドア2の後面との間を介したマイクロ波漏洩の防止効果を高めることができる。
また、上記把手付きドア2の後面のパッキン123は加熱庫8の開口部8cの周縁部に接触するパッキンであるので、加熱庫8の開口部8cの下縁部と閉鎖時の把手付きドア2との間の隙間Cを狭くできる。したがって、隙間Sを介したマイクロ波漏洩を低減できる。
また、上記加熱庫8の内側の底面は、図7に示すように、前側より後側が低くなるように傾斜しているので、加熱庫8の内側の底面上の凝縮水Wは矢印A1方向に流すことができる。その結果、凝縮水Wが加熱庫8の開口部8c側に流れ難くなり、凝縮水Wの流出の防止効果を上げることができる。
また、上記把手付きドア2の開放時、把手付きドア2の一端部が把手付きドア2の他端部よりも低くなるので、把手付きドア2の他端部側の凝縮水Wを矢印A2に沿うように流すことができる。つまり、把手付きドア2の開放時の先端側に付着した凝縮水を、把手付きドア2の下縁に沿って流して、露受容器4内に入れることができる。したがって、把手付きドア2の開放時、把手付きドア2の下方に落ちる凝縮水Wを低減できる。
上記実施形態では、ケーシング1および加熱庫8の両方を、図7に示すように、傾斜させていたが、ケーシング1は傾斜させずに、加熱庫8のみを、図7に示すように、傾斜させてもよいし、あるいは、ケーシング1および加熱庫8の両方とも傾斜させないようにしてもよい。
上記実施形態では、把手付きドア2を開放した状態において、把手付きドア2の回動軸側の一端部が把手付きドア2の回動軸側とは反対側の他端部よりも低くなるようにしていたが、例えば、把手付きドア2の回動軸側の一端部が把手付きドア2の回動軸側とは反対側の他端部と同じ高さになるようにしてもよい。
上記実施形態において、図8に示すように、把手付きドア2の下縁部に樋部124を設けてもよい。この樋部124を設けないときよりも樋部124を設ける場合の方が、把手付きドア2の下方に落ちる凝縮水Wを低減できる。
上記実施形態において、図9に示すように、加熱庫8下に排水経路125を設けてもよい。この排水経路125の一端は加熱庫8の後部側に接続されている。一方、排水経路125の他端は露受容器4の上方に位置する。また、排水経路125の他端が設けられている場所は、排水経路125の一端が設けられている場所よりも低い。
図9の加熱調理器では、矢印A1方向に流れる凝縮水Wを排水経路125内に入れることができる。その結果、上記排水経路125内に入った凝縮水Wを矢印A3方向に流して露受容器4内に入れることができる。したがって、上記加熱庫8内に溜まる凝縮水を低減できる。
また、図9の加熱調理器において、把手付きドア2の下縁部に図8の樋部124を設けてもよいし、あるいは、ケーシング1および加熱庫8の両方とも傾斜させないようにしてもよい。
上記実施形態では、加熱庫8内からの排気を排気チューブ18と排気ダクト100とを介して露受容器4内に排気していたが、排気ダクト100をなくして、加熱庫8内からの排気を排気チューブ18から露受容器4内に直接排気するようにしてもよい。
上記実施形態では、ケーシング1に対して横方向に回動する把手付きドア2で加熱庫8の開口部8cを開閉していたが、ケーシング1に対して前後方向にスライドする扉で加熱庫8の開口部8cを開閉するようにしてもよい。すなわち、本発明の加熱調理器が備える扉は、回動式であってもよいし、スライド式であってもよい。
本発明の加熱調理器としては、例えば、過熱水蒸気を使用するオーブンレンジのみならず、過熱水蒸気を使用するオーブン、過熱水蒸気を使用しないオーブンレンジ、過熱水蒸気を使用しないオーブンなどがある。
本発明の加熱調理器では、オーブンレンジなどにおいて、過熱水蒸気または飽和水蒸気を用いることによって、ヘルシーな調理を行うことができる。例えば、本発明の加熱調理器では、温度が100℃以上の過熱水蒸気または飽和水蒸気を食品表面に供給し、食品表面に付着した過熱水蒸気または飽和水蒸気が凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。また、凝縮水が食品表面に付着して塩分や油分が凝縮水と共に滴下することにより、食品中の塩分や油分を低減できる。さらに、加熱室内は過熱水蒸気または飽和水蒸気が充満して低酸素状態となることにより、食品の酸化を抑制した調理が可能となる。ここで、低酸素状態とは、加熱室内において酸素の体積%が10%以下(例えば1.0〜0.5%)である状態を指す。
本発明の具体的な実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1…ケーシング
2…把手付きドア
3…操作パネル
4…露受容器
8…加熱庫
8a…給気口
8b…排気口
8c…開口部
9…電装品室
10…吸気空間
11,11…遮熱板
13…蒸気発生装置
15…タンク収納部
16…冷却ファン
17…吸気口
18…排気チューブ
21…間仕切壁
23…被加熱物
24…蒸気発生用ヒータ
26…ヒータ
35…給水ポンプ
51…マグネトロン
103,104…金属板
110…堤防部
120…ドア本体
121…内枠
122…チョークカバー
123…パッキン
124…樋部
125…排水経路
W…凝縮水
C…隙間
S…シーラーコンタクト面

Claims (5)

  1. ケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられて、前面側に開口部を有すると共に、被加熱物を収容する加熱庫と、
    上記加熱庫内の被加熱物を加熱するための蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    上記加熱庫内の被加熱物を加熱するための電磁波を発生する電磁波発生装置と、
    上記加熱庫の上記開口部を開閉する扉と、
    上記ケーシングの前面と閉鎖時の上記扉の後面との間をシールするシール部材と
    を備え、
    上記加熱庫の上記開口部の下縁部には、上記加熱庫の内側の底面よりも高い堤防部が設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記シール部材は、上記扉の後面に設けられ、上記加熱庫の上記開口部の周縁部に接触することを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    上記加熱庫の内側の底面は、前側より後側が低くなるように傾斜していることを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    上記ケーシングの前面の下側に配置され、上記ケーシングの前面から滴下する水滴を受ける露受容器を備え、
    上記扉は、一端部が上記ケーシングの前面に回動自在に取り付けられると共に、開放時、その一端部が他端部より低くなることを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項4に記載の加熱調理器において、
    一端が上記加熱庫の底部に接続される一方、他端が上記露受容器上に位置する排水経路を備えることを特徴とする加熱調理器。
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