JP2012052337A - 外装構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、既存屋根上に取付具2A、支持材3Aを配して新設外装構造6を設置した外装構造であって、取付具2Aは、上面部21と既存屋根への挟持部22とを有すると共に、上面部21には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部231,231'を備えた延出部23,23'を有し、前記支持材3Aは、新設外装構造6を直接もしくは間接的に支持する支持部31と、側壁部32,32と、該側壁部32,32の下方に位置して前記取付具2Aの延出部22,22に配されるフランジ部33,33と、を有し、既存屋根に取り付けられた前記取付具2Aの延出部23,23'上に、前記支持材3Aのフランジ部33,33が位置するように載置し、被係止部231と側壁部32間に固定具5Aを取り付けることで取付具2Aと支持材3Aを組み付け、支持材3Aに新設外装構造6を配したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また、前記「切り粉」の発生がないボルト締めによる固定も採用されているが、この場合には予め「孔」を設ける必要があり、製造時に手間がかかり管理も面倒であった。
さらに、ビス穴やボルト孔を設ける場合には、孔付近での破断を防ぐために、端部から孔までの距離(長さ)の制限があったり、素材の厚みに制限を受け、結果、部材コストを高騰させる要因にもなっていた。
また、前記従来構造のように取付具と支持材の組み付けにビス穴やボルト孔を形成することがないので、前記「切り粉」が発生することもなく、錆の発生も防止できる。
さらに、本発明は、前述のように固定具の取り付けによって固定されるため、仮に取り外す必要が生じた場合には、逆方向へスライドさせて容易に取り外すことができ、施工誤差等に柔軟に対応することができる。
また、取付具と支持材の組み付けにビスやボルトの締着手段を用いないので、ビス穴等が荷重によって破断するのも防止できる。さらに、材料の厚みに制限を受けないので、結果、材料の使用量抑制に繋がるものである。
以下に、この取付構造に用いられる(A)既存屋根、(B)取付具、(C)支持材の各部材について順に説明する。
本発明が適用される既存屋根は、取付具の挟持部が取り付けられる構成、例えば縦桟(又は横桟)、或いは縦方向(又は横方法)に沿って形成される凸部が形成される構成であり、後述する図示実施例のように複数の山状部が形成される既存屋根であって、山状部の頂部に縦桟状の凸部が形成されるものであってもよい。なお、取付具の挟持部は、縦桟(又は横桟)や縦凸部(又は横凸部)の基端を挟持するように取り付けられることにより、上方へ引っ張られた際の抜け止めとなる。
本発明に用いられる取付具は、上面部と既存屋根への挟持部とを有すると共に、前記上面部には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部を備えた延出部を有する構成であり、後述する図1〜3;第1実施例のように単一部材からなる構成でも、後述する図4;第2実施例や図5;第3実施例のように複数部材からなる構成でもよい。なお、複数部材からなる構成であっても、予め各部材を分離しないように組み付けておくことにより、現場施工に際して単一部材のように取り扱うことができる。
図示実施例では、この挟持部は、既存屋根の山状部の頂部に形成される凸部を左右一対の凹状面にて左右から包持する包持部分と、凸部の下端を左右一対の凸状面にて左右から締め付ける締め付け部分と、左右方向に締め付け可能なボルトナット(締め付け機構)とから構成されるが、特にこれに限定されるものではない。
図示実施例では、この延出部を、上面部の水上側、水下側の各端部を折り返して被係止部を形成して上方が開放する皿状に形成し、その両方に支持材のフランジ部を配置し、後述する図1〜3;第1実施例では水下側の延出部のみに固定具を取り付け、後述する図4;第2実施例や図5;第3実施例では水上側、水下側の両方の延出部に固定具を取り付けるようにした。
本発明に用いられる支持材は、新設外装構造を直接もしくは間接的に支持する支持部と、側壁部と、該側壁部の下方に位置して前記取付具の延出部に配されるフランジ部とを有する通し材であり、特にその素材を限定するものではないが、新設外装構造を支持するために、アルミや硬質樹脂による押出成形品、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等のプレス加工品及びセラミック等より形成すればよい。
この被係合部としては、後述する図1〜3;第1実施例に示すようにフランジ部の上方に外側に突出する突出片を設けてフランジ部との間に溝状に形成されるものでもよいし、後述する図4;第2実施例や図5;第3実施例に示すように予め側壁部に凹状に形成されるものでもよく、固定具の端部が位置規制されるものであればその形状は問わず、連続状に設けられるものでも部分的に設けられるものでもよい。
この固定具の取り付けとしては、後述する図示実施例のように差し込みにより取り付けるものでもよいし、その他の取付方法を採用してもよい。
これらの延出部23,23'には、それぞれ後述する支持材3Aのフランジ部33,33が配されるが、さらに水下側(図では左側)に形成される延出部23のみに固定具5を差し込むように取り付ける。この水下側(図では左側)に形成される延出部23は、水上側(図では右側)に形成される延出部23'よりも幅広に形成され、また延出部23の皿状底面は内側よりも外側が高く形成されている。
より詳しくは、この支持部31の溝部311に、締着具4として取付ボルトを配設するには、予め溝部311の内部幅を締着具(取付ボルト)4の頭部41よりも僅かに大きく形成すると共に溝部311の開放上縁の幅を取付ボルト4の雄ネジ部分よりも僅かに大きく形成すればよく、溝部311内を取付ボルト4が長さ方向にスライド状に移動(調整)することができる。
その際、前述のように挟持部22を構成する左右に延在する片は僅かに拡開できるように形成されているので、これを拡開した状態で既存屋根の凸部10を包持するように臨ませ、ボルトナット(締め付け機構)223で締め付けて取り付け固定する。
より詳しくは、支持材3Aを配する場合には、水上側(図では右側)のフランジ部33を下にして傾斜状に臨ませ、取付具2Aの水上側(図では右側)の延出部23'の被係止部231'に係合させ、それから支持材3Aを傾動させて水下側(図では左側)のフランジ部33を水下側(図では左側)の延出部23上に載置させる。
なお、予め支持材3Aのフランジ部33の長さを、取付具2Aの延出部23'の寸法(=水上側の段差211と被係止部231'との間隔)とほぼ一致させているので、この時点(固定具5を配設する以前)で、水下側の側壁部32は段差211に近接状に沿い、その下端のフランジ部33は延出部23の内側付近に載置(接地)している。
この状態で、固定具5を水下側(図では左側)の延出部23に臨ませ、その係止部51,51が被係止部231と側壁部32間に位置するように固定具5を差し込むように取り付ける。なお、この第1実施例では、前述のように溝状の被係合部321を設けたので、固定具5は被係止部231と被係合部321との間に安定に係止されるものとなる。
より詳しくは、固定具5の外側の係止部51が、取付具2Aの被係止部231に係止した状態で、内側の係止部51にて支持材3Aの被係合部321を押圧し、この押圧により、二次的に被係合部321が形成された側壁部32を段差211に押し付け、安定な取付状態が維持されるものとなる。
そのため、この固定具5の把持部52を把持した状態で係止部51,51を内外方向(図では左右方向)に向くように且つ横幅寸法xLを小さく形成した一方端(図では手前側又は奥側)のみを延出部23内に配置し、他方端(図では奥側又は手前側)をハンマー等でたたき込むことにより延出部23内をスライドさせて固定具5の全体を延出部23内に差し込むように取り付け、係止部51,51が内外方向に向くように配置させ、被係止部231と被係合部321との間に安定に係止する。
また、固定具5の係止部51,51の先端は、略波歯状に形成して被係止部231や被係合部321に食い込むように係止する構成としてもよい。
具体的には、前記支持材3Aには、溝部311に締着具4として取付ボルトを取り付けているので、この取付ボルト4が挿通する取付孔を設けた緑化パネルを新設外装構造6として前記支持材3Aの支持部31上に載置し、その上面に押さえ面材7を配して締着ナット42で締着する。
なお、締着具4としての取付ボルトは、前述のように溝部311の長さ方向にスライド状に調整可能であって、緑化パネル6の配設に伴って適宜に調整すればよく、締着ナット42を締め付けることにより、緑化パネル6を挟着状に固定すると共に、この取付ボルト4自体を溝部311の適正位置に固定することができる。
また、前記押さえ面材7は、図2(f)に示すように合計4つの長孔71を備え、図3に示すように前後左右に隣接する4つの緑化パネル6に跨って配設される。
また、前記従来構造のように素材にビス穴やボルト孔を形成することがないので、前記「切り粉」が発生することも錆の発生もなく、仮に施工誤差が判明した場合には容易に取り外して柔軟に対応することができる。
前記左側部材20L,右側部材20Rは、それぞれ略水平状の下面部分と上面部分とその間の半円弧状部分とからなり、この半円弧状部分が凸部10を左右から包持する包持部分221であり、その下端が締め付け部分222であり、連結具20B.20Nが締め付け機構223となる。
前記上側部材20Oは、流れ方向に延在する端部を折り返して被係止部231,231を形成して上方が開放する皿状に形成される延出部23,23を形成した前後対称材であり、左右の端縁を上方へ略鉛直状に立ち上げて受片状とし、後述する支持材3Bを上方から嵌め付けて保持することができる被保持部24,24を形成している。この被保持部24は、下方に凹部241,241を備える略扇形状に形成されている。
そして、これらの複数部材20L,20R,20O,20B,20Nは、予め分離しないように一体的に組み付けておくことにより、単一部材としての取付具2Bとして取り扱うことが望ましく、この場合、左側部材20Lと右側部材20Rを横方向の連結具20B,20Nにて緩く連結しておき、さらにその右側部材20Rと上側部材20Oを縦方向の連結具20B,20Nにて緩く連結しておけばよい。
なお、この時点(固定具5を配設する以前)では、側壁部32,32は弾性により段差211,211に密着状に沿い、その下端のフランジ部33は延出部23の内側に載置(接地)している。
この状態で、固定具5を取付具2Bの延出部23,23にそれぞれ臨ませ、その係止部51,51が被係止部231と側壁部32間に位置するように固定具5を差し込むように取り付ける。この固定具5の取り付け(差し込み)については、前記第1実施例と同様に行えばよい。なお、この第2実施例では、前述のように略横U字溝状の被係合部321を設けたので、固定具5は被係止部231と被係合部321との間に安定に係止されるものとなる。
具体的には、前記支持材3Bには、溝部311に締着具4として取付ボルトを取り付けているので、この取付ボルト4が挿通する取付孔を設けた緑化パネルを新設外装構造6として前記支持材3Bの支持部31上に載置し、その上面に押さえ面材7を配して締着ナット42で締着する。
そして、この第3実施例でも、前記第2実施例と全く同様に第1〜第3の工程を実施することにより、容易に外装構造を施工することができる。
1A 山状部
10 凸部
11 面板部
111 溝部
12 立ち上げ部分
13 台状部分
14 起立片
2A〜2C 取付具
21 上面部
22 挟持部
221 包持部分
222 締め付け部分
223 締め付け機構
23,23' 延出部
231,231' 被係止部
3A〜3C 支持材
31 支持部
311 溝部
32 側壁部
321 被係合部
33 フランジ部
4 締着具(取付ボルト)
41 頭部
42 締着ナット
5 固定具
51 係止部
52 把持部
6 新設外装構造(緑化パネル)
7 押さえ面材
Claims (4)
- 既存屋根上に取付具、支持材を配して新設外装構造を設置した外装構造であって、
前記取付具は、上面部と既存屋根への挟持部とを有すると共に、前記上面部には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部を備えた延出部を有し、
前記支持材は、新設外装構造を直接もしくは間接的に支持する支持部と、側壁部と、該側壁部の下方に位置して前記取付具の延出部に配されるフランジ部と、を有し、
既存屋根に取り付けられた前記取付具の延出部上に、前記支持材のフランジ部が位置するように載置し、被係止部と側壁部間に固定具を取り付けることで取付具と支持材を組み付け、支持材に新設外装構造を配したことを特徴とする外装構造。 - 支持材は、固定具の一方の端部が位置する被係合部を有することを特徴とする請求項1に記載の外装構造。
- 支持材は、連続材からなると共に、その支持部には締着具が収納可能な溝部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の外装構造。
- 既存屋根上に取付具、支持材を配して新設外装構造を設置する外装構造の施工法であって、
前記取付具は、上面部と既存屋根への挟持部とを有すると共に、前記上面部には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部を備えた延出部を有し、
前記支持材は、新設外装構造を直接もしくは間接的に支持する支持部と、側壁部と、該側壁部の下方に位置して前記取付具の延出部に配されるフランジ部と、を有し、
既存屋根に取付具を取り付ける第1の工程と、
取り付けられた前記取付具の延出部上に、前記支持材のフランジ部が位置するように載置し、被係止部と側壁部間に固定具を取り付けることで取付具と支持材を組み付ける第2の工程と、
取り付けられた支持材に新設外装構造を配して構築する第3の工程と、
からなることを特徴とする外装構造。
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JPH05163805A (ja) * | 1991-12-16 | 1993-06-29 | Sekisui Chem Co Ltd | ボルト及びこのボルトを使用した折版屋根取付装置 |
JP3045252U (ja) * | 1997-06-10 | 1998-01-27 | 洋之 川畑 | 屋根上架台取付具 |
JP2007297860A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Sanko Metal Ind Co Ltd | 外囲体用取付具 |
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- 2010-09-01 JP JP2010195546A patent/JP5532427B2/ja active Active
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