JP2012052337A - 外装構造 - Google Patents

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【課題】既設屋根上に、太陽電池パネル、緑化パネル、新設屋根などの新設外装構造を容易に取り付けることができる外装構造を提供する。
【解決手段】本発明は、既存屋根上に取付具2A、支持材3Aを配して新設外装構造6を設置した外装構造であって、取付具2Aは、上面部21と既存屋根への挟持部22とを有すると共に、上面部21には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部231,231'を備えた延出部23,23'を有し、前記支持材3Aは、新設外装構造6を直接もしくは間接的に支持する支持部31と、側壁部32,32と、該側壁部32,32の下方に位置して前記取付具2Aの延出部22,22に配されるフランジ部33,33と、を有し、既存屋根に取り付けられた前記取付具2Aの延出部23,23'上に、前記支持材3Aのフランジ部33,33が位置するように載置し、被係止部231と側壁部32間に固定具5Aを取り付けることで取付具2Aと支持材3Aを組み付け、支持材3Aに新設外装構造6を配したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、既存屋根にビス穴やボルト孔を形成することなく、既設屋根上に、太陽電池パネル、緑化パネル、新設屋根などの新設外装構造を容易に取り付けることができる外装構造に関する。
既存屋根上に新たに外装構造を構築する場合、既存屋根に取付具や支持材などを配して新たな基礎を構築し、その基礎に新設外装構造を設置する構造が採用されているが、取付具や支持材は、ビス止めやボルトによる締着によって既存屋根上に組み付けられている。
しかし、ビスによって固定される場合、締着時に発生する「切り粉」が錆の発生に繋がり、既存屋根を劣化させる恐れがあった。
また、前記「切り粉」の発生がないボルト締めによる固定も採用されているが、この場合には予め「孔」を設ける必要があり、製造時に手間がかかり管理も面倒であった。
さらに、ビス穴やボルト孔を設ける場合には、孔付近での破断を防ぐために、端部から孔までの距離(長さ)の制限があったり、素材の厚みに制限を受け、結果、部材コストを高騰させる要因にもなっていた。
そこで、本発明は、既存屋根にビス穴やボルト孔を形成することなく、既設屋根上に、太陽電池パネル、緑化パネル、新設屋根などの新設外装構造を容易に取り付けることができる外装構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、既存屋根上に取付具、支持材を配して新設外装構造を設置した外装構造であって、前記取付具は、上面部と既存屋根への挟持部とを有すると共に、前記上面部には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部を備えた延出部を有し、前記支持材は、新設外装構造を直接もしくは間接的に支持する支持部と、側壁部と、該側壁部の下方に位置して前記取付具の延出部に配されるフランジ部と、を有し、既存屋根に取り付けられた前記取付具の延出部上に、前記支持材のフランジ部が位置するように載置し、被係止部と側壁部間に固定具を取り付けることで取付具と支持材を組み付け、支持材に新設外装構造を配したことを特徴とする外装構造に関するものである。
また、本発明は、前記外装構造において、支持材は、固定具の一方の端部が位置する被係合部を有することを特徴とする外装構造をも提案する。
また、本発明は、前記外装構造において、支持材は、連続材からなると共に、その支持部には締着具が収納可能な溝部を有することを特徴とする外装構造をも提案するものである。
さらに、本発明は、既存屋根上に取付具、支持材を配して新設外装構造を設置する外装構造の施工法であって、前記取付具は、上面部と既存屋根への挟持部とを有すると共に、前記上面部には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部を備えた延出部を有し、前記支持材は、新設外装構造を直接もしくは間接的に支持する支持部と、側壁部と、該側壁部の下方に位置して前記取付具の延出部に配されるフランジ部と、を有し、既存屋根に取付具を取り付ける第1の工程と、取り付けられた前記取付具の延出部上に、前記支持材のフランジ部が位置するように載置し、被係止部と側壁部間に固定具を取り付けることで取付具と支持材を組み付ける第2の工程と、取り付けられた支持材に新設外装構造を配して構築する第3の工程と、からなることを特徴とする外装構造の施工法をも提案するものである。
本発明の外装構造は、固定具の取り付け(打ち込み、スライドによる差し込み等)によって取付具と支持材を組み付けるため、前記従来構造のようにビス止め等を行うことなく取付施工を実施できるので、作業が容易である。
また、前記従来構造のように取付具と支持材の組み付けにビス穴やボルト孔を形成することがないので、前記「切り粉」が発生することもなく、錆の発生も防止できる。
さらに、本発明は、前述のように固定具の取り付けによって固定されるため、仮に取り外す必要が生じた場合には、逆方向へスライドさせて容易に取り外すことができ、施工誤差等に柔軟に対応することができる。
また、取付具と支持材の組み付けにビスやボルトの締着手段を用いないので、ビス穴等が荷重によって破断するのも防止できる。さらに、材料の厚みに制限を受けないので、結果、材料の使用量抑制に繋がるものである。
特に支持材が固定具の一方の端部が位置する被係合部を有する場合には、固定具は取付具の被係止部と支持材の被係合部とにそれぞれ係止して留め付けることができ、その取付安定性が高いものとなる。
また、支持材が連続材からなり、支持部に締着具が収納可能な溝部を有する場合には、ボルトの位置あわせを容易に行うことができる。
さらに、本発明の外装構造の施工法は、第1〜第3の工程を容易に実施でき、特に第2の工程において、固定具の取り付け(打ち込み、スライドによる差し込み等)によって取付具と支持材を組み付けるため、従来技術のように既存屋根を劣化させる恐れもなく、製造時に手間がかかることもなく、素材の厚みに制限を受けたり、部材コストを高騰させることもない。
(a)本発明の外装構造の一実施例(第1実施例)の要部を示す正面図、(b)その側断面図、(c)それに用いた外装材の要部を示す正面図である。 (a)第1実施例に用いた取付具の拡大正面図、(b)その拡大側断面図、(c)支持材の拡大側断面図、(d)固定具の拡大側断面図、(e)溝部に収納させる締着具の拡大側断面図、(f)緑化構造表面に配するパッチの平面図、(g)その側面図である。 (a)本発明の第1実施例の平面図、(b)正面図、(c)側断面図である。 (a)本発明の外装構造の他の一実施例(第2実施例)の要部を示す正面図、(b)その側断面図、(c)それに用いた取付具を分解した拡大正面図、(d)拡大側面図,(e)それに用いた支持材の拡大側面図である。 (a)本発明の外装構造の他の一実施例(第3実施例)の要部を示す正面図、(b)その側断面図、(c)それに用いた取付具を拡大した分解正面図、(d)その拡大した分解側面図、(e)それに用いた支持材の拡大側面図である。
本発明の外装構造は、既存屋根上に取付具、支持材を配して新設外装構造を設置した構成である。
以下に、この取付構造に用いられる(A)既存屋根、(B)取付具、(C)支持材の各部材について順に説明する。
(A)既存屋根
本発明が適用される既存屋根は、取付具の挟持部が取り付けられる構成、例えば縦桟(又は横桟)、或いは縦方向(又は横方法)に沿って形成される凸部が形成される構成であり、後述する図示実施例のように複数の山状部が形成される既存屋根であって、山状部の頂部に縦桟状の凸部が形成されるものであってもよい。なお、取付具の挟持部は、縦桟(又は横桟)や縦凸部(又は横凸部)の基端を挟持するように取り付けられることにより、上方へ引っ張られた際の抜け止めとなる。
この既存屋根を構成する外装材は、代表的には概ね0.4〜1.6mm程度の溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板等の防錆処理鋼板、特殊鋼、非鉄金属、ステンレス鋼板、耐候性鋼板、銅板、アルミニウム合金板、鉛板、亜鉛板、チタニウム板などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらは殆ど長尺なコイル状形態で供給される。そして、上記各種の長尺なコイル状の金属材料を定尺切断したり、左右の側縁にはロール成形等により成形が施される。
前記外装材が敷設された下地は、木造、鉄骨造、コンクリート造等、釘、ビス、アンカー等の固定金具が取付可能な全ての建築躯体を用いることができ、前記躯体上に断熱その他の必要に応じて敷設する木毛セメント板等のボード類を含む。この下地として型鋼を用いる場合には、主に母屋、梁等に用いられているL型鋼,H型鋼、リップ溝形鋼、チャンネル鋼等の実際に用いられているものであればよい。また、下地は新設されたものでも、既存の外装材を撤去した状態の型鋼であってもよい。
前記下地に前記外装材を取り付けるために、吊子(保持部材)を用いる場合には、型鋼等からなる下地(躯体)への固定部と前記外装材を保持するための被保持部とを併せ持つ保持部材であればよく、特にその具体的な構成を特定するものではなく、この保持部材としては、単一部材でも複数部材からなるものでもよく、下地への取付方法も何等限定するものではない。
(B)取付具
本発明に用いられる取付具は、上面部と既存屋根への挟持部とを有すると共に、前記上面部には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部を備えた延出部を有する構成であり、後述する図1〜3;第1実施例のように単一部材からなる構成でも、後述する図4;第2実施例や図5;第3実施例のように複数部材からなる構成でもよい。なお、複数部材からなる構成であっても、予め各部材を分離しないように組み付けておくことにより、現場施工に際して単一部材のように取り扱うことができる。
前記挟持部は、既存屋根の桟や凸部を左右(又は前後)から挟み込む部位を指し、より詳しくはボルトナット等の締め付け機構を具備し、該締め付け機構の締め付けにより挟持されるようにする。
図示実施例では、この挟持部は、既存屋根の山状部の頂部に形成される凸部を左右一対の凹状面にて左右から包持する包持部分と、凸部の下端を左右一対の凸状面にて左右から締め付ける締め付け部分と、左右方向に締め付け可能なボルトナット(締め付け機構)とから構成されるが、特にこれに限定されるものではない。
前記延出部は、上面部の端部を折り返して被係止部を備える部位を指し、より詳しくは後述する支持材のフランジ部が配置されてさらに固定具を取り付けることにより、取付具と支持材とが組み付けられる。
図示実施例では、この延出部を、上面部の水上側、水下側の各端部を折り返して被係止部を形成して上方が開放する皿状に形成し、その両方に支持材のフランジ部を配置し、後述する図1〜3;第1実施例では水下側の延出部のみに固定具を取り付け、後述する図4;第2実施例や図5;第3実施例では水上側、水下側の両方の延出部に固定具を取り付けるようにした。
(C)支持材
本発明に用いられる支持材は、新設外装構造を直接もしくは間接的に支持する支持部と、側壁部と、該側壁部の下方に位置して前記取付具の延出部に配されるフランジ部とを有する通し材であり、特にその素材を限定するものではないが、新設外装構造を支持するために、アルミや硬質樹脂による押出成形品、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等のプレス加工品及びセラミック等より形成すればよい。
前記支持部としては、新設外装構造を直接もしくは間接的に支持するであるから、略平坦状の支持部分を備える構成でもよいし、或いは長さ方向に沿う1つ以上の溝部を備える構成としてもよい。この溝部は、後述する図示実施例のように上方が開放する構成であって、この溝部内を締着具としての取付ボルトが長さ方向に移動する構成とすることが望ましい。
また、前記側壁部や前記フランジ部としては、特に形状を限定するものではないが、後述ずる図示実施例に示すように、固定具の一方の端部が位置する被係合部を設けることが望ましい。この場合、固定具は取付具の被係止部と支持材の被係合部とにそれぞれ係止して留め付けることができ、その取付安定性が高いものとなる。
この被係合部としては、後述する図1〜3;第1実施例に示すようにフランジ部の上方に外側に突出する突出片を設けてフランジ部との間に溝状に形成されるものでもよいし、後述する図4;第2実施例や図5;第3実施例に示すように予め側壁部に凹状に形成されるものでもよく、固定具の端部が位置規制されるものであればその形状は問わず、連続状に設けられるものでも部分的に設けられるものでもよい。
前記取付具や前記支持材を配して外装構造を施工する方法は、既存屋根に取付具を取り付ける第1の工程と、取り付けられた前記取付具の延出部上に、前記支持材のフランジ部が位置するように載置し、被係止部と側壁部間に固定具を取り付けることで取付具と支持材を組み付ける第2の工程と、取り付けられた支持材に新設外装構造を配して構築する第3の工程と、からなる。
前記第1の工程は、既存屋根に取付具を取り付けるものであって、取付具に設けた挟持部を既存屋根の凸部に取り付けて固定する。
前記第2の工程は、取り付けられた前記取付具の延出部上に、前記支持材のフランジ部が位置するように載置し、被係止部と側壁部間に固定具を取り付けることで取付具と支持材を組み付けるので、前記従来構造のようにビス止め等を行うことなく取付施工を実施できるので、作業が容易である。
この固定具の取り付けとしては、後述する図示実施例のように差し込みにより取り付けるものでもよいし、その他の取付方法を採用してもよい。
前記第3の工程は、取り付けられた支持材に新設外装構造を配して構築するものであって、公知の手法を採用してどのような新設外装構造をどのように形成してもよい。
本発明にて取り付けられる新設外装構造としては、太陽電池パネル、緑化パネル、新設屋根などが想定されるが、これらに限定するものではなく、既存屋根に設置する新設外装構造であれば特にその構造を特定するものではない。
本発明の外装構造は、既存屋根(外装材1)上に取付具2、支持材3を配して新設外装構造を設置した構成であり、図1〜3に示す第1実施例では、複数の山状部1Aが形成される既存屋根に、単一部材からなる取付具2A、及び2本の締着具4,4を保持してなる支持材3Aを配し、新設外装構造として緑化パネル6を敷設した構成である。
この第1実施例における既存屋根は、縦葺き屋根は、略水平状の面板部11の左右側縁に傾斜状に立ち上がる立ち上げ部分12,12を形成し、該立ち上げ部分12,12の上端に略水平状の台状部分13,13、略垂直状の起立片14,14が延設された外装材1からなり、左右に隣接する外装材1,1の立ち上げ部分12,12及び台状部分13,13にて山状部1Aが形成され、突き合わされた起立片14,14の上端を係合せしめて略円筒状の凸部10を形成した構成である。
この第1実施例における取付具2Aは、図2(a),(b)に示すように一枚の金属板材の略矩形状の中央部分を上面部21とし、その左右に延在する片を下方へ且つ内側へ絞りつつ屈曲して左右一対の挟持部22とし、その前後に延在する片を下方への段差211を介して略水平状に延在させ、その外端を折り返し延出部23,23'とした構成の単一部材からなる。なお、前記挟持部22を構成する左右に延在する片は、僅かに拡開できるように形成されている。
前記挟持部22は、図2(a)に示すように前記既存屋根の山状部1Aの頂部に形成される凸部10を左右一対の凹状面にて左右から包持する包持部分221と、凸部の下端を左右一対の凸状面にて左右から締め付ける締め付け部分222と、左右方向に締め付け可能なボルトナット(締め付け機構)223とから構成される。
前記延出部23,23'は、図2(b)に示すように前記上面部21から下方への段差211を介して流れ方向に延在する端部を折り返して内側が解放する溝状の被係止部231,231'を形成して上方が開放する皿状に形成した構成である。
これらの延出部23,23'には、それぞれ後述する支持材3Aのフランジ部33,33が配されるが、さらに水下側(図では左側)に形成される延出部23のみに固定具5を差し込むように取り付ける。この水下側(図では左側)に形成される延出部23は、水上側(図では右側)に形成される延出部23'よりも幅広に形成され、また延出部23の皿状底面は内側よりも外側が高く形成されている。
この第1実施例における支持材3Aは、図2(c)に示すように左右対称の略門側フレーム材であって、後述する新設外装構造としての緑化パネルを支持する支持部31と、側壁部32,32と、該側壁部32,32の下方に位置して前記取付具2Aの延出部23,23'に配されるフランジ部33,33とを有する通し材である。
前記支持部31は、略平坦(水平面)状であって、その前後(図では左右)に上方が開放する溝部311,311を備え、該溝部311は、その開放上縁が内部より幅狭に形成され、この溝部311内を図2(d)に示す締着具4としての取付ボルトが長さ方向に移動することができる。
より詳しくは、この支持部31の溝部311に、締着具4として取付ボルトを配設するには、予め溝部311の内部幅を締着具(取付ボルト)4の頭部41よりも僅かに大きく形成すると共に溝部311の開放上縁の幅を取付ボルト4の雄ネジ部分よりも僅かに大きく形成すればよく、溝部311内を取付ボルト4が長さ方向にスライド状に移動(調整)することができる。
前記側壁部32は、前記支持部31から下方へ垂下する略垂直面状であって、その下端から外側へ略水平状にフランジ部33が延設され、さらにこのフランジ部33の上方に外側へ突出する突出片が設けられ、この突出片と前記フランジ部33との間に溝状の被係合部321が設けられている、
また、前記取付具2Aの水下側(図では左側)に形成される延出部23のみに(前記支持材3Aのフランジ部33を配した後に)取り付けられる固定具5は、図2(d)に示すように前後(図では左右)に略水平状に延在する係止部51,51を備え、略中央に上方へ突出状の把持部52を備えるピース材であり、横幅寸法(外側の係止部51の端縁から内側の係止部51の端縁までの長さ)xLは、一方端(図では手前側又は奥側)と他方端(図では奥側又は手前側)とで長さが異なるように成形され、両係止部51,51からなる底面形状はテーパ状に形成されている。
これらの取付具2A、支持材3Aを前記既存屋根上に取り付けるには、まず第1の工程として、前記取付具2Aを既存屋根の山状部1Aの頂部に形成される凸部10に取り付け固定する。
その際、前述のように挟持部22を構成する左右に延在する片は僅かに拡開できるように形成されているので、これを拡開した状態で既存屋根の凸部10を包持するように臨ませ、ボルトナット(締め付け機構)223で締め付けて取り付け固定する。
次に、第2の工程として、既存屋根に取り付けられた前記取付具2Aの延出部23,23'上に、前記支持材3Aのフランジ部33,33が位置するように載置し、被係止部231と側壁部32間に固定具5を取り付ける(差し込む)ことで取付具2Aと支持材3Aを組み付ける。
より詳しくは、支持材3Aを配する場合には、水上側(図では右側)のフランジ部33を下にして傾斜状に臨ませ、取付具2Aの水上側(図では右側)の延出部23'の被係止部231'に係合させ、それから支持材3Aを傾動させて水下側(図では左側)のフランジ部33を水下側(図では左側)の延出部23上に載置させる。
なお、予め支持材3Aのフランジ部33の長さを、取付具2Aの延出部23'の寸法(=水上側の段差211と被係止部231'との間隔)とほぼ一致させているので、この時点(固定具5を配設する以前)で、水下側の側壁部32は段差211に近接状に沿い、その下端のフランジ部33は延出部23の内側付近に載置(接地)している。
この状態で、固定具5を水下側(図では左側)の延出部23に臨ませ、その係止部51,51が被係止部231と側壁部32間に位置するように固定具5を差し込むように取り付ける。なお、この第1実施例では、前述のように溝状の被係合部321を設けたので、固定具5は被係止部231と被係合部321との間に安定に係止されるものとなる。
より詳しくは、固定具5の外側の係止部51が、取付具2Aの被係止部231に係止した状態で、内側の係止部51にて支持材3Aの被係合部321を押圧し、この押圧により、二次的に被係合部321が形成された側壁部32を段差211に押し付け、安定な取付状態が維持されるものとなる。
なお、前記固定具5の取り付け(差し込み)について具体的に説明すると、前記固定具5の横幅寸法(外側の係止部51の端縁から内側の係止部51の端縁までの長さ)xLは、一方端(図では手前側又は奥側)と他方端(図では奥側又は手前側)とで長さが異なるように成形され、底面形状がテーパ状に形成されている。
そのため、この固定具5の把持部52を把持した状態で係止部51,51を内外方向(図では左右方向)に向くように且つ横幅寸法xLを小さく形成した一方端(図では手前側又は奥側)のみを延出部23内に配置し、他方端(図では奥側又は手前側)をハンマー等でたたき込むことにより延出部23内をスライドさせて固定具5の全体を延出部23内に差し込むように取り付け、係止部51,51が内外方向に向くように配置させ、被係止部231と被係合部321との間に安定に係止する。
また、固定具5の係止部51,51の先端は、略波歯状に形成して被係止部231や被係合部321に食い込むように係止する構成としてもよい。
その後、第3の工程として、取り付けられた支持材3Aに新設外装構造6を配して構築する。
具体的には、前記支持材3Aには、溝部311に締着具4として取付ボルトを取り付けているので、この取付ボルト4が挿通する取付孔を設けた緑化パネルを新設外装構造6として前記支持材3Aの支持部31上に載置し、その上面に押さえ面材7を配して締着ナット42で締着する。
なお、締着具4としての取付ボルトは、前述のように溝部311の長さ方向にスライド状に調整可能であって、緑化パネル6の配設に伴って適宜に調整すればよく、締着ナット42を締め付けることにより、緑化パネル6を挟着状に固定すると共に、この取付ボルト4自体を溝部311の適正位置に固定することができる。
また、前記押さえ面材7は、図2(f)に示すように合計4つの長孔71を備え、図3に示すように前後左右に隣接する4つの緑化パネル6に跨って配設される。
このような手順にて施工された第1の実施例の外装構造は、固定具5の取り付け(差し込み)によって取付具2Aと支持材3Aを組み付けるため、前記従来構造のようにビス止め等を行うことなく取付施工を実施できるので、作業が容易である。
また、前記従来構造のように素材にビス穴やボルト孔を形成することがないので、前記「切り粉」が発生することも錆の発生もなく、仮に施工誤差が判明した場合には容易に取り外して柔軟に対応することができる。
図4に示す第2実施例では、既存屋根や新設外装構造(緑化パネル)6等については前記第1実施例と全く同様であり、同一符号を付して説明を省略するが、取付具2Bは複数部材を施工以前に一体化したものであり、その各延出部24,24にそれぞれ支持材3Bのフランジ部33,33が配設された後、さらにそれぞれに固定具5,5が取り付けられる(差し込まれる)例である。
この第2実施例における取付具2Bは、図4(c),(d)に示すように挟持部22を形成する左側部材20L,右側部材20R、上面部21と前後に延出する延出部23,23とを備える上側部材20O、とこれらを連結する連結具20B,20Nとからなる。
前記左側部材20L,右側部材20Rは、それぞれ略水平状の下面部分と上面部分とその間の半円弧状部分とからなり、この半円弧状部分が凸部10を左右から包持する包持部分221であり、その下端が締め付け部分222であり、連結具20B.20Nが締め付け機構223となる。
前記上側部材20Oは、流れ方向に延在する端部を折り返して被係止部231,231を形成して上方が開放する皿状に形成される延出部23,23を形成した前後対称材であり、左右の端縁を上方へ略鉛直状に立ち上げて受片状とし、後述する支持材3Bを上方から嵌め付けて保持することができる被保持部24,24を形成している。この被保持部24は、下方に凹部241,241を備える略扇形状に形成されている。
そして、これらの複数部材20L,20R,20O,20B,20Nは、予め分離しないように一体的に組み付けておくことにより、単一部材としての取付具2Bとして取り扱うことが望ましく、この場合、左側部材20Lと右側部材20Rを横方向の連結具20B,20Nにて緩く連結しておき、さらにその右側部材20Rと上側部材20Oを縦方向の連結具20B,20Nにて緩く連結しておけばよい。
また、この第2実施例における支持材3Bは、図4(e)に示すように左右対称の略門側フレーム材であって、略平坦(水平面)状の支持部31に溝部311,311を備え、前記支持部31から下方へ略垂直面状に垂下する側壁部32,32にフランジ部33,33を延設した構成は前記第1実施例と同様であるが、この第2実施例におけるフランジ部33は、前記側壁部32の下端を内側へ湾曲状に屈曲して外側へ延在させた保持部34を介して延設されている点で異なる。なお、この湾曲状の保持部34の外面側は、略横U字溝状の被係合部321である。
このような構成を有する取付具2B及び支持材3Bを用いて新設外装構造6を敷設するには、ほぼ前記第1実施例と同様の施工手順にて施工すればよく、まず第1の工程として、前記複数部材20L,20R,20O,20B,20Nからなる取付具2Bを予め一体的に組み付けておき、既存屋根の山状部1Aの頂部に形成される凸部10に取り付け固定する。
次に、第2の工程として、既存屋根に取り付けられた前記取付具2Bの延出部23,23上に、前記構成の支持材3Bのフランジ部33,33が位置するように載置するが、この第2実施例では、支持材3Bを臨ませた状態で上方から押圧すると、側壁部32,32の下端に設けた湾曲状の保持部34,34が取付具2Bに設けた受片状の被保持部24,24に当接しつつ側壁部32,32が弾性に抗して拡開しながら下降し、被保持部24,24が下方に設けた凹部241,241に嵌合する状態(=弾性回復した状態)で取り付けられる。
なお、この時点(固定具5を配設する以前)では、側壁部32,32は弾性により段差211,211に密着状に沿い、その下端のフランジ部33は延出部23の内側に載置(接地)している。
この状態で、固定具5を取付具2Bの延出部23,23にそれぞれ臨ませ、その係止部51,51が被係止部231と側壁部32間に位置するように固定具5を差し込むように取り付ける。この固定具5の取り付け(差し込み)については、前記第1実施例と同様に行えばよい。なお、この第2実施例では、前述のように略横U字溝状の被係合部321を設けたので、固定具5は被係止部231と被係合部321との間に安定に係止されるものとなる。
その後、第3の工程として、取り付けられた支持材3Bに新設外装構造6を配して構築する。
具体的には、前記支持材3Bには、溝部311に締着具4として取付ボルトを取り付けているので、この取付ボルト4が挿通する取付孔を設けた緑化パネルを新設外装構造6として前記支持材3Bの支持部31上に載置し、その上面に押さえ面材7を配して締着ナット42で締着する。
このような手順にて施工された第2の実施例の外装構造は、前記第1実施例と同様の効果を奏することができ、固定具5,5の取り付け(差し込み)によって取付具2Bと支持材3Bを組み付けるため、前記従来構造のようにビス止め等を行うことなく取付施工を実施できるので、作業が容易である。
図5に示す第3実施例では、既存屋根や新設屋根構造(緑化パネル)6等については前記第1実施例と全く同様で、取付具2Cも、図5(c),(d)に示すように前記第2実施例と全く同様であり、支持材3Cも、図5(e)に示すように支持部31に設けられる溝部311が前後2列から中央1列に変更した以外は、前記第2実施例とほぼ同様であるから、同一符号を付して説明を省略する
そして、この第3実施例でも、前記第2実施例と全く同様に第1〜第3の工程を実施することにより、容易に外装構造を施工することができる。
この第3の実施例の外装構造も、前記第1実施例及び第2実施例と同様の効果を奏することができ、固定具5,5の取り付け(差し込み)によって取付具2Cと支持材3Cを組み付けることができ、前記従来構造のようにビス止め等を行うことなく取付施工を実施できるので、作業が容易である。
1 外装材
1A 山状部
10 凸部
11 面板部
111 溝部
12 立ち上げ部分
13 台状部分
14 起立片
2A〜2C 取付具
21 上面部
22 挟持部
221 包持部分
222 締め付け部分
223 締め付け機構
23,23' 延出部
231,231' 被係止部
3A〜3C 支持材
31 支持部
311 溝部
32 側壁部
321 被係合部
33 フランジ部
4 締着具(取付ボルト)
41 頭部
42 締着ナット
5 固定具
51 係止部
52 把持部
6 新設外装構造(緑化パネル)
7 押さえ面材

Claims (4)

  1. 既存屋根上に取付具、支持材を配して新設外装構造を設置した外装構造であって、
    前記取付具は、上面部と既存屋根への挟持部とを有すると共に、前記上面部には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部を備えた延出部を有し、
    前記支持材は、新設外装構造を直接もしくは間接的に支持する支持部と、側壁部と、該側壁部の下方に位置して前記取付具の延出部に配されるフランジ部と、を有し、
    既存屋根に取り付けられた前記取付具の延出部上に、前記支持材のフランジ部が位置するように載置し、被係止部と側壁部間に固定具を取り付けることで取付具と支持材を組み付け、支持材に新設外装構造を配したことを特徴とする外装構造。
  2. 支持材は、固定具の一方の端部が位置する被係合部を有することを特徴とする請求項1に記載の外装構造。
  3. 支持材は、連続材からなると共に、その支持部には締着具が収納可能な溝部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の外装構造。
  4. 既存屋根上に取付具、支持材を配して新設外装構造を設置する外装構造の施工法であって、
    前記取付具は、上面部と既存屋根への挟持部とを有すると共に、前記上面部には外側に延在し、その端部を折り返して被係止部を備えた延出部を有し、
    前記支持材は、新設外装構造を直接もしくは間接的に支持する支持部と、側壁部と、該側壁部の下方に位置して前記取付具の延出部に配されるフランジ部と、を有し、
    既存屋根に取付具を取り付ける第1の工程と、
    取り付けられた前記取付具の延出部上に、前記支持材のフランジ部が位置するように載置し、被係止部と側壁部間に固定具を取り付けることで取付具と支持材を組み付ける第2の工程と、
    取り付けられた支持材に新設外装構造を配して構築する第3の工程と、
    からなることを特徴とする外装構造。
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