以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1(斜視図)は、遊技盤の前方に2枚のガラス板を配置した遊技機1の構成例を示す。なお、遊技機1は、ぱちんこ機を例にして説明するが、ぱちんこ機に限るものではなく、ぱちんこ機以外の弾球遊技機でもよい。
初めに遊技機1の全体構成を説明する。遊技機1は、図1及び図2(斜視図)に示すように、後側から前側に、固定枠(外枠)3と、遊技盤取付枠(内枠)5と、遊技盤10と、前扉セット40とから構成される。
固定枠3は、ホールにおいて遊技機1が配置される遊技島設備に固定されものであり、機枠として所定の外郭方形枠サイズに構成されている。固定枠3は、その下部に固定枠幅方向(左右方向)に延びる装飾部材50がねじによって取り付けられている。
遊技盤取付枠5は、枠状に形成され、正面視において左側の上下両端部に配設された開閉連結支持機構(図示せず)を介して固定枠3に開閉(片持ち横開き)可能に組付けられて、固定枠3に対して開閉可能に支持されている。
遊技盤取付枠5は、枠形状の内側に遊技盤10を着脱可能にセット保持している。遊技盤10は、詳細については後述するが、パチンコゲームを展開し得るものである。遊技盤取付枠5は、遊技機1の正面の右側下部に配設されたシリンダ錠及びこれと連動する施錠装置を利用して固定枠3に対して閉鎖状態に保持される。
遊技盤取付枠5の正面側には、遊技盤取付枠5の前側面域に合わせた方形状の前扉セット40が横開き開閉及び着脱が可能に組付けられており、シリンダ錠及びこれと連動する施錠装置を利用して遊技盤取付枠5の前面を覆う閉止状態で保持される。
前扉セット40は、前扉体41とこの下部に設けられた受皿ユニット45を有して構成されている。前扉体41は、遊技盤取付枠5の前面側に開閉可能な状態で支持されている。前扉体41には、遊技盤取付枠5に取り付けられた遊技盤10を視認可能にする遊技盤視認用窓42が設けられ、遊技盤視認用窓42の上方には透明性を有する透明上部収納部43が形成されている。
前扉体41の遊技盤視認用窓42には、遊技者側から遊技盤10を視認可能なガラス体100を設けた枠体110が配設されている。枠体110は、遊技盤取付枠5の前側の幅方向左側端部にヒンジ部を介して回動自在で且つ着脱可能に取り付けられ、遊技盤取付枠5の幅方向右側端部に設けられた係合凹部5aに係止されて遊技盤取付枠5に装着される。枠体110は方形状に形成され、その幅方向一方側の端部には、係合凹部5aに係止される係止突起部116が設けられている。
枠体110の内側には、図4(b)(断面図)に示すように、遊技盤10の前方において遊技盤10との間で遊技球の流路を構成するように配置される内ガラス101と、内ガラス101の前方に対向配置される外ガラス102からなるガラス体100が装着されている。ガラス体100は遊技盤10の遊技領域20の前方に配置され、正面視において遊技領域20を含む大きさを有している。
枠体110は、図3(断面図)に示すように、前扉体41が遊技盤取付枠5の前面を覆う閉止状態で保持されると、遊技盤視認用窓42(図2参照)の面域に合うように配置される。このため、遊技者は遊技盤視認用窓42に装着されたガラス体100を介して遊技盤10の視認が可能である。
枠体110は、図4(a)(正面図)、図4(b)に示すように、断面が矩形状に形成されて横方向に直線状に延びる横枠111の両端部に縦枠112の下端部が直角方向に接続されて、正面視において方形状に形成されている。
横枠111の前側には、外ガラス102を挿入して支持する前側凹部111aが横枠111の延びる方向に沿って横枠111の一端から他端に渡って設けられ(図5(c)参照)、横枠111の後側には内ガラス101を挿入して支持する後側段部111bが横枠111の延びる方向に沿って横枠111の一端から他端に渡って設けられている(図5(c)参照)。前側凹部111a及び後側段部111bは外ガラス102の厚さよりも大きな幅を有している。
縦枠112は、その内側前部に外ガラス102を支持する前側凹部112aが縦枠112の延びる方向に沿って設けられ、また縦枠112の内側後部には内ガラス101を装着可能な後側段部112bが縦枠112の延びる方向に沿って設けられている。
前側凹部112aは、横枠111と組み立てた状態で横枠111の前側凹部111aと連続的に繋がっている。縦枠112及び横枠111の前側凹部112a、111aの上端部は開口して開口部が形成されている。このため、外ガラス102は縦枠112の開口部から挿入されて枠体110内に装着される。
前側凹部112aは断面視矩形状に形成され、前側凹部112aの上下方向の寸法Hは、外ガラス102の上下方向の寸法hよりも僅かに大きく、また前側凹部112aの厚さ方向の寸法Wは、外ガラス102の厚さwよりも僅かに大きい。また外ガラス102の幅方向両側に配置される縦枠112の前側凹部112a間の幅方向の寸法Bは外ガラス102の幅方向の寸法bよりも大きい。このため、前側凹部112a内に外ガラス102が挿入されると、外ガラス102は枠体110内に移動可能に支持される。
前側凹部112aの前側の上下両側には、前側凹部112a内に挿入された外ガラス102が前側凹部112a内でガタが生じないように外ガラス102を後側に附勢する板ばね114が設けられている。この板ばね114は、基端側が直線状に延びて前側凹部112aの前側の面に取り付けられ、先端側が外ガラス102側に突出して湾曲して外ガラス102に接触して附勢するように構成されている。
枠体110の幅方向一方側の縦枠112(図面では右側の縦枠112)の表面には、上下方向に所定距離を有して形成された装着凹部115が複数設けられている。この装着凹部115は、縦枠112の表面側と内面側が開口している。装着凹部115内に、外ガラス102の前面側に遊技者の手又は指が近づいているか否かを検出する接近検出センサ120が着脱可能に取り付けられる。接近検出センサ120はその受光面120aが枠体内側方向を向くようにして取り付けられる。なお、装着凹部115は、後述する検出位置変更機構部140(図7参照)と同様の機能を有して接近検出センサ120の検出位置を変更可能にする
複数の装着凹部115は、後述する画像表示装置11(図2参照)の画面11aの上下方向の幅の範囲内及びこの範囲を超えた位置に配設されている。このため、遊技者が画像表示装置11によって表示された図柄(画面11a内で上下位置の異なる複数の図柄も含まれる)に対して直接的に操作が可能な感覚で遊技者の手又は指を外ガラス102の表面に近づけると、接近検出センサ120によって外ガラス102の表面に遊技者の手又は指が近づいたことを検出することができる。
接近検出センサ120は、非接触式センサであり、外ガラス102の前面側に遊技者の手又は指が近づいているか否かを、光を利用して検出するものである。本実施例では接近検出センサ120として赤外線センサが使用されている。この接近検出センサ120は、遊技者の手や指から出る赤外線を検出すると、外ガラス102の前面側に遊技者の手又は指が近づいていることの検出信号を出力する。なお、本実施例では、縦枠112の一方側に接近検出センサ120を配置した例を示したが、枠体110の他方側の縦枠112や、枠体110の両側の縦枠112に接近検出センサ120を設けてもよい。また枠体110の底部に配置された横枠111に接近検出センサ120を設けてもよい。接近検出センサ120は後述する演出制御基板81に電気的に接続される。接近検出センサ120は、光を投射しその反射光を受光可能な光学式センサでもよい。
なお、接近検出センサ120は、図5(a)(平面図)、図5(b)(正面図)、図5(c)(底面図)に示すように、電動モータ153の駆動によって自動的に移動可能に支持されてもよい。枠体110の幅方向一方側に配設された縦枠112'には、接近検出センサ120を保持し縦枠112'の延びる方向に沿って移動自在に支持された保持部123と、保持部123を縦枠112'の延びる方向に沿って移動させる移動機構部150が設けられている。これら保持部123及び移動機構部150によって接近検出センサ120が移動可能に支持される。
縦枠112'は、図6(断面図)に示すように、図4(b)に示す縦枠112と比較して、接近検出センサ120が装着された突出部分112c(図4(c)参照)を、縦枠112'の上下両端部以外の部分から削除するように構成されている。その他の縦枠112'の構成は、図4(b)に示す縦枠112と同様であるので、対応する部分については同一符号を附してその説明を省略する。縦枠112'の上下両端部の幅方向外側には、縦枠112'の延びる方向に沿ってボールねじ155を回転可能に挿通する挿通孔112eが設けられている。
保持部123は、直方体状に形成され、その左右方向の長さLは縦枠112'の幅方向の長さDと略同じ大きさを有し、保持部123の他端部は縦枠112'の外側端面と略同一平面上に配置されている。
保持部123の前面側の一端部には接近検出センサ120を装着可能な装着段部123aが形成されている。この装着段部123aは、接近検出センサ120の外側面と相似する形状を有している(図面では平面状に形成されている。)。保持部123の基端側には、ボールねじ155と螺合するねじ孔123bが設けられている。このため、ボールねじ155が回転すると、ボールねじ155の回転に伴って保持部123がボールねじ155の軸心方向(上下方向)に移動して、保持部123に装着された接近検出センサ120を枠体110に対して上下方向に移動させて無段階に位置調節することができる。
ボールねじ155の上端部は、図5(a)、図5(b)、図5(c)に示すように、縦枠112'の上端部から延出し、この延出した部分に従動ギヤ152が取り付けられている。この従動ギヤ152は縦枠112'の上側の突出部分112cの前面に設けられた電動モータ153の駆動軸153aに装着された駆動ギヤ154に歯合する。このため、電動モータ153が駆動して電動モータ153の駆動軸153aが回転すると、駆動ギヤ154及び従動ギヤ152を介してボールねじ155を回転させることができる。この電動モータ153は、後述する演出制御基板81(図12参照)に電気的に接続されて、その作動が制御される。
なお、保持部123や移動機構部150は、前述した場合に限るものではなく、枠体110の幅方向他方側の縦枠112や枠体底部に配設された横枠111のいずれかに設けられてもよい。保持部123及び移動機構部150は、後述する検出位置変更機構部140(図7参照)と同様の機能を有する。
また、接近検出センサ120は、図7(正面図)、図10(正面図)に示すように、縦枠112及び横枠111に設けられた装着凹部115に検出方向が調整可能に設けられてもよい。
装着凹部115には、接近検出センサ120を装着凹部115に装着するとともに、接近検出センサ120の検出方向を調整可能な検出位置変更機構部140が設けられている。この検出位置変更機構部140は、装着凹部115の底面に設けられた孔調整部141と、これに挿入される軸調整部142(図9(a)参照)を有してなる。
孔調整部141は、図8(a)に示すように、装着凹部115の底面に開口して縦枠112の裏面側へ延びる貫通孔である。孔調整部141の内面には、内面周方向に等間隔に配置されて孔調整部141の軸心方向に延びる係合溝141aが複数設けられている。これらの係合溝141aは、縦枠112及び横枠111の各内面112d、111d(図7参照)に対して直交する方向に突出する係合溝141a1と、この係合溝141a1に対して孔調整部141の周方向に所定間隔を有して配置された複数の係合溝141a2を有する。
係合溝141aは、孔調整部141に挿入される軸調整部142(図9(b)参照)の装着角度を調整して接近検出センサ120の検出方向を所望の方向にするための方向調整手段である。図面上では、16個の係合溝10aを備える孔調整部141が示されており、隣接する係合溝141aに軸調整部142を係合すると、接近検出センサ120の検出方向を約22度の角度調整をすることができる。なお、係合溝10aの数は16個に限るものではなく、これより多い係合溝141aを孔調整部141に設けてもよい。
軸調整部142は、図8(b)、図9(a)、図9(b)に示すように、円板状の頭部142aと、頭部142aの下面から突出する軸部142bとを有してなる。頭部142aは、接近検出センサ120を載置可能な大きさを有するともに、孔調整部141よりも大きな径を有する。頭部142aの表面に接近検出センサ120が取り付けられる。接近検出センサ120の頭部142aへの取り付けは、テープや接着剤等で行う。
軸部142bの外周面には、軸部142bの軸心方向に沿って延びて係合溝141aに係合する係止突起部142cが軸部142bの一端から他端に渡って延びる。係止突起部142cは軸部142bの軸心に対して対象の位置に2つ設けられている。なお、係止突起部142cの数は、2つに限るものではなく、1つ又は3つ以上でもよい。但し、係止突起部142cを3つ以上設ける場合には、係止突起部142cは複数の係合溝141aと同じ間隔で周方向に配置される必要がある。
このように構成された軸調整部142の軸部142bを孔調整部141に挿入し、一方の係止突起部142cを係合溝部141a1に挿入するとともに、他方の係止突起部142cを他の係合溝部141a1に挿入すると、図8(b)に示すように、接近検出センサ120は、検出方向Dが縦枠1112の内面112dに対して直交する方向に向いた状態で装着凹部115に装着される。
また、一方の係止突起部142cを係合溝部141a1に隣接する他の係合溝部141a2に挿入し、他方の係止突起部142cを他の係合溝部141a1と反対側に延びる係合溝部142cに挿入すると、接近検出センサ120は、その検出方向Dが内面112dに対して斜めに傾いた状態で装着凹部115に装着される(図11参照)。
ここで、図10に示すように、縦枠112の装着凹部115に検出方向Dが縦枠112の内面112dに直交する方向になるように接近検出センサ120を装着し、また横枠111の装着凹部115に検出方向Dが横枠111の内面111dに直交する方向になるように接近検出センサ120を装着すると、これらの接近検出センサ120の検出方向Dの交差点Pを、ガラス体100(図3参照)に近づく遊技者の手又は指の検出位置とすることができる。図面では、縦枠112の上から3番目に設けられた接近検出センサ120と、横枠111の右から2番目に設けられた接近検出センサ120の検出方向Dの交差点Pを検出位置としたが、これに限るものではなく、縦枠112の複数の装着凹部115のいずれかに設けた接近検出センサ120と、横枠111の複数の装着凹部115のいずれかに設けた接近検出センサ120の検出方向の交差点を検出位置とすることができる。
また、図11に示すように、縦枠112の装着凹部115に装着された接近検出センサ120の検出方向Dを縦枠112の内面112dに対して斜め方向にし、横枠111の装着凹部115に検出方向Dが横枠111の内面111dに直交する方向になるように接近検出センサ120を装着し、これら2つの接近検出センサ120の検出方向の交差点Pを検出位置としてもよい。なお、これら接近検出センサ120は後述する演出制御基板81に電気的に接続され、演出制御基板81は、これら2つの接近検出センサ120の検出方向の交差点Pを検出位置として認識するように構成される。
さて、遊技者による外ガラス102への接近操作は、詳細は後述するが、遊技中における特定のリーチ演出に際し、外ガラス102の接近操作を促すガイダンスが画像表示装置11に表示される間、有効となるように構成される。なお、外ガラス102による接近操作は、特定のリーチ演出時に限るものではなく、リーチ演出以外の演出(例えば、大当たり演出)時に押圧操作可能にしてもよい。
前扉体41の透明上部収納部43は、図1に示すように、横長の箱状に形成され、透明上部収納部43には、遊技盤10の前方に左右方向に延びる装飾部材としての電飾装置54が収納されている。電飾装置54は透明上部収納部43を介して外部から視認可能である。
前扉体41は、ポリカーボネート等の透明な材料で一体成形される。
受皿ユニット45は、合成樹脂材料製で箱状に形成されたケース本体46を基本構造とし、前扉体41の遊技盤視認用窓42よりも下方に設けられている。受皿ユニット45は、その上面が略水平に延びる上板部46aを有し、上板部46aには、上部が開放した凹状の遊技球供給皿46cが形成されている。この遊技球供給皿46cは、遊技球供給皿46cの内面に開口する球払出口46dから払い出された遊技球を貯留して整列させる。
遊技盤10は、図1、図2(正面図)に示すように、その前面に設けられた遊技領域20を前扉体41の正面に臨ませている。遊技盤10は、合板の前面に樹脂シートを貼り付けたものに、センター役物13等の各種所物や遊技釘14を配設して構成されている。
遊技盤10の遊技領域20の中央部には、センター役物13が設けられている。センター役物13は、開口部17aが形成された枠部材17を主要構成とする前側ユニット16を有し、開口部17aの背面側に画像表示装置11が配置されている。画像表示装置11は、液晶表示器(LCD)を用いたものであり、開口部17aから露出する部分が画面11aとなっている。
センター役物13の枠部材17の上部左側には、上下方向に延びて湾曲する曲面部19が設けられている。遊技領域20は、この曲面部19から左右に分岐して左打ち用の遊技領域20と、勢いが付きすぎた遊技球を遊技領域20に戻し又は遊技盤10の下部に開口する回収口21に導く線路22に分けられている。
左打ち用の遊技領域20には、多数本の遊技釘14とともに、入賞ゲート23、普通入賞口24a、24b、24c、24d、風車25、第1始動口26、第2始動口27、大入賞口ユニット28等が配置されている。大入賞口ユニット28は、遊技盤10を貫通する取付孔に取り付け固定される。
一方、枠部材17の左側に設けられた左側壁17bには、左打ち用の遊技領域20を落下する遊技球が付近の遊技釘14の誘導により比較的低い確率で突入するワープ経路29が設けられている。
枠部材17の下壁の正面側の上面には、ワープ経路29を通過した遊技球が転がるステージ面30が形成されている。ステージ面30の中央には遊技球を第1始動口26に誘導する誘導孔31の入り口が設けられている。誘導孔31の出口32は、第1始動口26の上方に位置する。ステージ面30の手前には、ステージ面30から転落した遊技球が転がるステージ面33が形成されている。
遊技球は、通常の遊技状態で、曲面部19よりも左下側に落下して左打ち用の遊技領域20に導かれ、遊技釘14や風車25に衝突しながら、あるものは、ワープ経路29、ステージ面30及び誘導孔31を通過し第1始動口26に落下し、また、あるものは、ステージ面33を通過し第1始動口26に落下し、また、あるものは、ワープ経路29を介さず直接下方に落下し、普通入賞口24a、24b、24c、24dまたは第1始動口26に入賞し、また、あるものは、アウト球として回収口21に集合し、アウト球通路孔を通って遊技盤10の裏面(背面)側に排出される。
受皿ユニット45の右側端部の下方位置には、遊技盤取付枠5に設けられた発射部39を作動させる操作ハンドル34が配置されている。操作ハンドル34は前扉体41から遊技者側へ突出し、発射部39の駆動によって遊技球を発射させる際に遊技者によって操作されている。
操作ハンドル34は発射部39を駆動させて遊技球を発射させる発射指示部材35を備えている。発射指示部材35は、操作ハンドル34の外周部に、遊技者から見て右回りに回転可能に設けられている。発射指示部材35にはこの回転に連動する発射ボリューム35a(図12参照)が設けられ、遊技者によって直接操作されているときに発射ボリューム35aの抵抗値によって発射部39に遊技球発射の指示を与える。また、操作ハンドル34には遊技者が発射指示部材35を直接操作していることを検出するタッチセンサ34a(図12参照)等が内蔵されている。操作ハンドル34に遊技者の手が接触すると、操作ハンドル34に設けられているタッチセンサ34aが、操作ハンドル34に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板36(図12参照)にタッチ信号を送信する。発射制御基板36は、タッチセンサ34aからタッチ信号を受信すると、発射部39の発射用ソレノイド34b(図12参照)の通電を許可する。
発射部39の駆動によって発射された遊技球は、遊技盤10に取り付けられた外側及び内側のレール37、38間を上昇して遊技盤10の上部位置に達した後、遊技領域20内を落下する。
画像表示装置11の下方には遊技球を受入れ可能な第1始動口26が配置され、第1始動口26の下方には左右一対の可動片27aを有する第2始動口27が配置されている。第2始動口27は一対の可動片27aが閉状態のときに遊技球の受入れを困難にし、開状態のときに第1始動口26よりも遊技球の受入れを容易にする。
画像表示装置11の左側に配設された入賞ゲート23は、遊技球の通過を検出し、第2始動口27を一定時間だけ開放させる普通図柄の抽選を行う。入賞ゲート23の下方位置等には、遊技球が入球したときに所定数(例えば10個)の賞球払い出しの権利を獲得する普通入賞口24a、24b、24c、24dが配置されている。遊技領域20の最下部にはどの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口21が配置されている。
遊技盤10の右側下部には、主制御基板80(図12参照)に設けられた第1特別図柄抽選手段による抽選結果を表示する第1特別図柄表示装置61、及び主制御基板80(図12参照)に設けられた第2特別図柄抽選手段による抽選結果を表示する第2特別図柄表示装置62が配置されている。これら両表示装置61、62には特別図柄が変動表示されていると共に、所定時間経過後に所定の図柄が停止表示され、始動口への遊技球の入球を契機とする抽選の結果が表示されている。両表示装置61、62には複数のLEDが使用され、特別図柄の変動表示の開始に伴ってLEDが点滅することで、現在抽選中であるかのような印象を遊技者に与える。所定時間経過後には、抽選結果に応じて予め設定されたLEDが点灯表示し、遊技者に抽選結果が報知される。
特別図柄の変動表示中に第1始動口26、あるいは第2始動口27に遊技球が入球すると、この入球によって得られる特別図柄の変動表示の権利(以下「保留球」という)が留保されている。この留保された保留球の数は第1特別図柄保留表示装置63及び第2図柄保留表示装置64に表示される。
特別図柄の変動表示中に入賞ゲート23に遊技球が入球すると、普通図柄抽選手段による抽選が行われるが、この抽選結果を表示する普通図柄表示装置65が両表示装置61、62の付近に配置されている。普通図柄の変動表示中に入賞ゲート23に遊技球が入球することによって得られる普通図柄の変動表示の権利、すなわち保留球の数が普通図柄保留表示装置66に表示される。
画像表示装置11は、第1始動口26または第2始動口27に遊技球が入球したときに複数の装飾図柄の変動表示を開始し、所定時間経過後に当該装飾図柄の変動を停止させる。停止時に特定図柄(例えば「777」)が揃えば、大当たり遊技(長当たり遊技)を実行する権利を獲得したこととなり、その後、大当たり遊技(長当たり遊技)が開始される。大当たり遊技(長当たり遊技)が開始されると、遊技領域20の下方に位置する大入賞口ユニット28における開閉扉28aが一定時間、開放する動作を所定回数(例えば15回)繰り返し、入球した遊技球に対応する賞球が払い出されている。
大入賞口ユニット28は遊技盤10に設けられた大入賞口を開閉する開閉扉28aを開閉自在に支持し、開閉扉28aが大入賞口の前面(表面)側に位置した状態で、遊技盤10の背面に設置されている。開閉扉28aは通常時には閉鎖して大入賞口を閉塞しており、大入賞口に遊技球が入球することを阻止している。大当たり遊技が開始されたときには、大入賞口開閉ソレノイド28b(図12参照)への通電により開閉扉28aが開放して大入賞口を開放させる。大入賞口の開放時には、開閉扉28aが遊技球を大入賞口内に導くための受け皿として機能するため、大入賞口に遊技球が入球可能となる。
センター役物13における画像表示装置11の上方及び右側には、演出用の役物装置(以下、「演出用役物装置」という)67、68が配置されている。演出用役物装置67、68は例えばモータによって駆動されるようになっている。センター役物13における演出用役物装置67の上側には、電飾装置69が設けられている。
上皿ユニット45の上板部46aの右側には、遊技機1の左側に設置された遊技球貸出装置7(図12参照)に関わる変換ボタンとしての球貸しボタン74と、返却ボタン75が設けられている。また、これらのボタンの近くには、複数のLEDの点灯によって情報の表示を行う表示部76が設けられている。
遊技機1は、遊技球貸出装置7(図12参照)に送受信可能に接続されている。遊技球貸出装置7は、プリペイドカード等の記録媒体のカード挿排口を備えて記録媒体に記録された金額の残高に応じて遊技球の球貸しの制御を行う。表示部76は、記録媒体に記録された金額の残高の情報を表示するとともに、球貸しボタン74と返却ボタン75が有効中であるか否かを表示する。
遊技球供給皿46cの左右方向右側には、遊技盤幅方向に延びる整列路46eが設けられている。この整列路46eは、遊技盤幅方向右側に向けて下方にわずかに傾斜しており、遊技球供給皿46cからの遊技球を整列させて発射部39に送られる。
整列路46eの右側には、球抜きボタン(図示せず)が設けられている。遊技機1は、この球抜きボタンを手動で押し続けることにより、遊技球供給皿46cに貯留する遊技球を受皿ユニット45の下方の前扉体41に設けられた下側球排出口45aから排出するように構成されている。下側球排出口45aから排出される遊技球は、通常、ドル箱と呼ばれる遊技球収納箱に受け止められ収納される。
遊技盤取付枠5の下部には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカ45bが組み込まれている。このスピーカ45bは高音・中音・低音の領域を出力できる機能を有し、通常演出時は高音・中音・低音をバランス良く出力するが、リーチ大当たり等の特別演出時、または不正等があった場合には周りに良く聞こえるように高音領域を高く出力するように制御されている。
(制御手段の内部構成)
次に、図12を用いて遊技の進行を制御する制御手段について説明する。遊技機1の制御手段は、図12に示すように、主制御基板80、演出制御基板81、払出制御基板86、ランプ制御基板84及び画像制御基板85から構成されている。
主制御基板80は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板80は、メインCPU80a、メインROM80b、メインRAM80cを備えている。メインCPU80aは、各検出センサやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM80bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示装置を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板に所定のコマンドを送信したりする。メインRAM80cは、メインCPU80aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
主制御基板80の入力側には、第1始動口検出センサ26a、第2始動口検出センサ27a、第1大入賞口検出センサ28c、入賞ゲート検出センサ23a及び一般入賞口検出センサ24aが接続されている。これら各センサ26a、27a、28c、23a、24aは、それぞれ対応する検出信号を主制御基板80に送信する。
主制御基板80の出力側には、図1を更に追加して説明すると、第2始動口27の一対の可動片27aを動かす第2始動口開閉ソレノイド27b、大入賞口ユニット28の大入賞口開閉扉28aを動かす大入賞口開閉ソレノイド28bが接続されている。主制御基板80は、出力ポート(図示せず)を介して各ソレノイド27b、28bを制御する信号を各ソレノイド27b、28bに送信する。また、主制御基板80の出力側には、第1特別図柄表示装置61、第2特別図柄表示装置62及び普通図柄表示装置65が接続されるとともに、第1特別図柄保留表示装置63、第2特別図柄保留表示装置64及び普通図柄保留表示装置66が接続されている。主制御基板80は、出力ポート(図示せず)を介して各表示装置61、62、65、63、64、66を制御する信号を各表示装置61、62、65、63、64、66に送信する。また、主制御基板80は、第1始動口検出センサ26a、第2始動口検出センサ27a、一般入賞口検出センサ24a及び第1大入賞口検出センサ28cの検出結果に基づき、各入球口(第1始動口26、第2始動口27、普通入賞口24a、24b、24c、24d、大入賞口)に入球した遊技球に対応した賞球数を払い出させる賞球要求信号を払出制御基板86に送信する。
さらに、主制御基板80の出力側には遊技情報出力端子板87が接続されている。主制御基板80は、出力ポートを介して、所定の遊技に関する情報(以下、遊技情報という)が変換された外部信号を遊技情報出力端子板87に送信する。遊技情報出力端子板87には遊技機1の外側に設けられた遊技情報表示装置88及び遊技店のホールコンピュータが接続されており、遊技情報出力端子板87からは所定の遊技情報(外部信号)が遊技情報表示装置88及びホールコンピュータに送信される。遊技者には、所定の遊技情報が遊技情報表示装置88で出力(表示)されることで、遊技機(台)選びの判断材料が提供されることになる。一方、遊技店は、所定の遊技情報がホールコンピュータに接続された表示装置やプリンターで出力(表示・印刷)されることで、各遊技機の稼働状況を把握することができる。
演出制御基板81は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板81は、サブCPU81a、サブROM81b、サブRAM81cを備えており、主制御基板80に、この主制御基板80から演出制御基板81への一方向に通信可能に接続されている。また、演出制御基板81の入力側には、接近検出センサ120が接続されている。演出制御基板81は、外ガラス102の前面側に遊技者の手又は指が近づいたことを示す検出信号が接近検出センサ120から送信される。
サブCPU81aは、主制御基板80から送信されたコマンド、または、接近検出センサ120や図示しないタイマからの受信信号に基づいて、サブROM81bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、この処理に基づいて、コマンドをランプ制御基板84や画像制御基板85に送信する。サブRAM81cは、サブCPU81aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
払出制御基板86は、遊技球の発射制御と遊技球の払い出し制御とを行う。この払出制御基板86は、払出CPU86a、払出ROM86b、払出RAM86cを備えており、主制御基板80及び発射制御基板36に対して、双方向に通信可能に接続されている。
払出CPU86aの入力側には、遊技機1に設けられた貯留タンクから所定数の遊技球を遊技者に払い出すための払出装置から遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ89が接続されている。また、払出CPU86aの入力側には、球貸しボタン74の操作を検出する球貸しボタン検出スイッチ74aと、返却ボタン75の操作を検出する返却ボタン検出スイッチ75aとが設けられている。
払出CPU86aは、払出球計数スイッチ35aからの払出球検知信号と、球貸しボタン検出スイッチ74aからの球貸しボタン操作検出信号と、返却ボタン検出スイッチ75aからの返却ボタン操作検出信号と、タイマからの受信信号とに基づいて、払出ROM86bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、この処理に基づいて、対応するデータを主制御基板80に送信する。
払出制御基板86の出力側には、貯留タンクから所定数の遊技球を遊技者に払い出すための払出装置の払出駆動部90が接続されている。払出CPU86aは、主制御基板80から送信された賞球要求信号に基づいて、払出ROM86bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置を制御して所定の遊技球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM86cは、払出CPU86aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、払出CPU86aは、遊技機1の外側に設けられた遊技球貸出装置(カードユニット)7が払出制御基板86に接続されているか否かを確認し、遊技球貸出装置7が接続されていれば、発射制御基板36に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
払出制御基板86の出力側には、表示部76(図1参照)に設けられた遊技情報表示基板76aが接続されている。払出CPU86aは、遊技球貸出装置7から受信したデータに基づいて、遊技球貸出装置7のカード挿排口に挿入されたカードの残高を表示部76に表示するとともに、球貸しボタン74が有効中である、即ち、遊技球貸出装置7を用いた玉貸し可能であるか否かを表示部76に表示する。
発射制御基板36は、払出制御基板86から発射制御データを受信すると発射部39による発射の許可を行う。そして、操作ハンドル34に設けられたタッチセンサ34aからのタッチ信号と発射指示部材35に連動する発射ボリューム35aからの入力信号とを読み出し、発射部の発射用ソレノイド34bを通電制御し、遊技球を発射させる。
本実施形態では、発射用ソレノイド34bの回転速度は、発射制御基板36に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射用ソレノイド34bが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。
ランプ制御基板84は、各基板と同様に、ランプCPU84a、ランプROM84b、ランプRAM84cを備えており、遊技盤2に設けられた電飾装置54の発光体(LED)を点灯制御し、また演出用役物装置67、68を作動させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板84は、演出制御基板81に接続されており、演出制御基板81から送信されたコマンドに基づいて、前述した各制御を行う。
具体的には、ランプ制御基板84は、遊技中における特定のリーチ演出に際し、外ガラス102への接近操作を促すガイダンスが画像表示装置11に表示され前に、演出制御基板81から送信されたコマンドに基づいて、電飾装置54の発光体(LED)を点灯制御し、また演出用役物装置67,68を作動させる。
画像制御基板85は、少なくとも画像表示装置11に表示される動画や静止画等の画像を制御する画像制御部85Bと、スピーカ45bから出力される音を制御する音声制御部85Cと、画像制御部85B及び音制御部85Cを統括制御する統括部85Aとを有する。
画像制御基板85の統括部85Aは、演出制御基板81から送信される演出確定コマンドを受信し、統括部85Aの統括CPU85A1が画像表示装置11に表示される画像の制御及びスピーカ45bから出力される音の制御を行う。統括ROM85A2には、この統括CPU85A1の実行する制御プログラムが記憶されている。統括CPU85A1は、統括ROM85A2が接続されるとともに、統括RAM85A3が接続されており、統括CPU85A1の動作に必要な制御プログラムが読み出されるようになっている。
また、統括CPU85A1は、画像制御部85Bの画像CPU85B1、及び、音制御部85Cの音CPU85C1に接続される。画像CPU85B1は画像表示装置11に表示させる画像に対応する画像信号を生成し、生成した画像信号を画像表示装置11の駆動回路に送信する。一方、音CPU85C1は、スピーカ45bから出力させる音に対応する音信号を生成し、生成した音信号をスピーカ45bの駆動回路に送信する。
画像CPU85B1には、画像ROM85B2が接続されている。画像ROM85B2には、画像CPU85B1の実行する制御プログラムが記憶されている。画像ROM85B2からは、画像CPU85B1の動作に必要な制御プログラムが画像CPU85B1の制御により読み出されるようになっている。また、画像CPU85B1は、画像表示装置11に表示する、例えば背景、キャラクタ、装飾図柄等の画像に係る画像データも予め記憶されている。また、画像CPU85B1は、生成した画像信号を展開して記憶させる画像RAM85B3にも接続されている。
なお、画像CPU85B1は、画像表示装置11に対して、背景画像表示処理、装飾図柄表示処理、キャラクタ画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、装飾図柄画像、キャラクタ画像は、画像表示装置11の表示画面上において重畳表示される。すなわち、装飾図柄画像やキャラクタ画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先して画像RAM85B3に記憶させる。
一方、音CPU85C1にも、音声ROM85C2が接続されている。音声ROM85C2には、音CPU85C1の実行する制御プログラムが記憶されている。音声ROM85C2からは音85C1の動作に必要な制御プログラムが音CPU85C1の制御により読み出されるようになっている。音85C1には、スピーカ45b、から出力される音の音データも予め記憶されている。また、音CPU85C1は、生成した音信号を展開して記憶する音RAM85C3にも接続されている。
演出制御基板81は、遊技中における特定のリーチ演出に際し、遊技者による外ガラス102への接近操作を促すガイダンスが画像表示装置11に表示されるときに、接近検出センサ120から送信されて外ガラス102の前面側に遊技者の手又は指が近づいている旨の検出信号を受け取ると、演出確定コマンドを画像制御基板85に送信し、この演出確定コマンドを受信した画像制御基板85の統括部85Aは、画像表示装置11に表示される画像の少なくとも一部を変更する制御及びスピーカ45bから出力される音の制御を行う。
このため、遊技中における特定のリーチ演出に際して画像表示装置11に表示される画像の近くの外ガラス102の前面側で遊技者は手又は指を近づける接近操作をすることができるので、遊技者は表示された画像に対して直接的に操作ができる感覚で遊技を行うことができる。
前述した遊技情報出力端子板87は、主制御基板80において生成された外部信号を遊技店のホールコンピュータ及び遊技情報表示装置88に伝達するための中継的な基板である。本実施形態においては、遊技情報出力端子板87は出力側で遊技情報表示装置88にのみ直接接続されており、遊技情報表示装置88を介してホールコンピュータに接続されている。遊技情報出力端子板87は、主制御基板80と配線接続され、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
なお、実施形態では遊技情報出力端子板87は遊技情報表示装置88を介してホールコンピュータに接続されているが、遊技情報出力端子板87から遊技情報表示装置88及びホールコンピュータの双方に接続される構成でもよい。また、遊技情報出力端子板87はホールコンピュータを介して遊技情報表示装置88に接続される構成でもよい。
前述した払出情報出力端子板91は、払出制御基板86において生成された、賞球払出個数を示す賞球要求信号及び貸し球払出個数を示す球貸要求信号をホールコンピュータに出力するための中継的な基板である。本実施形態においては、払出情報出力端子板91も遊技情報表示装置88を介してホールコンピュータに接続されている。払出情報出力端子板91は、払出制御基板86と配線接続され、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
なお、実施形態では払出情報出力端子板91は遊技情報表示装置88を介してホールコンピュータに接続されているが、払出情報出力端子板91から遊技情報表示装置88及びホールコンピュータの双方に接続される構成でもよい。また、払出情報出力端子板91はホールコンピュータを介して遊技情報表示装置88に接続される構成でもよい。
電源基板92は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており(図示せず)、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板80に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU80aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU80aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用してもよい。
このように、本発明に係わる遊技機1は、図2、図4(a)に示すように、遊技盤10の前方に内ガラス101及び外ガラス102を保持する枠体110が設けられ、外ガラス102の前面側に遊技者の手又は指が近づいているか否かを検出する接近検出センサ120が枠体110に設けられ、接近検出センサ120は、枠体110に設けられた複数の装着凹部115に選択可能に設けられるとともに、検出方向が変更可能に設けられている。このため、遊技機の機種によって、画像表示装置11の位置が変わり、また画像表示装置11に表示される図柄の位置が変わった場合、枠体110はそのままで、枠体110に対する接近検出センサ120の取付位置や検出方向を変更すればよい。従って、遊技機の機種に拘わらずに、枠体110を遊技機の共通部品として使用することができ、遊技機の製造コストの増大を抑えることができる。
また、図10に示すように、縦枠112と横枠111のそれぞれに、検出方向が対応する枠の内面112d、111dに対して直交する方向を向くように接近検出センサ120を設け、これらのセンサの検出方向の交差点Pを検出位置とする。また図11に示すように、縦枠112の装着凹部115に装着される接近検出センサ120の検出方向が縦枠112の内面112dに対して斜め方向になるように接近検出センサ120を設け、横枠111の装着凹部115に装着される接近検出センサ120の検出方向が内面111dに直交する方向になるように接近検出センサ120を設け、これらのセンサの検出方向の交差点Pを検出位置とすることで、検出位置を容易に変更することができる。従って、遊技機の機種によって、遊技盤10に対する画像表示装置11の位置が変わり、また画像表示装置11に表示される図柄の位置が変わった場合でも、これらの位置変更に柔軟に対応して遊技者の手又は指の検出位置を容易に変更することができる。