JP2012049893A - 音声再生回路 - Google Patents

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Junichi Ichihashi
純一 市橋
Yukinao Sakuma
幸直 佐久間
Hiroyuki Kataoka
弘行 片岡
Toshiyuki Iimura
敏之 飯村
Hiroo Masuda
裕央 増田
Shinichi Tsuyuki
真一 露木
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Abstract

【課題】ノイズの影響を抑制しつつ、歪率の良い音声再生回路を提供する。
【解決手段】音声再生回路は、クロック信号が入力される場合、入力される第1音声信号をクロック信号に同期してパルス幅変調し、入力されない場合、第1音声信号を第1自励発振周波数に同期してパルス幅変調する第1変調回路と、第1PWM信号に基づいて、第1スピーカを駆動する第1駆動回路と、クロック信号が入力される場合、第2音声信号をクロック信号に同期してパルス幅変調し、入力されない場合、第2音声信号を第2自励発振周波数に同期してパルス幅変調する第2変調回路と、第2PWM信号に基づいて、第2スピーカを駆動する第2駆動回路と、スピーカで消費される電力が所定値より大きいか否かを判定する判定回路と、所定値より小さいと判定されると変調回路に対しクロック信号を入力し、大きいと判定されるとクロック信号の入力を停止するクロック信号発生回路と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声再生回路に関する。
電力効率の優れたオーディオ用の音声再生回路としては、D級アンプが知られている。D級アンプには、自励の発振周波数に同期して音声信号をパルス幅変調する自励方式のD級アンプや、外部のクロック信号の周波数に同期して音声信号をパルス幅変調する他励方式のD級アンプがある(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2003−115730号公報 特開2004−72707号公報
ところで、複数チャンネルの音声信号が再生される際には、複数のD級アンプが用いられる。例えば、複数のD級アンプの夫々が自励方式である場合、複数のD級アンプの夫々が他励方式である場合と比べ、D級アンプの夫々の歪率は、特にD級アンプが高出力時に良好となる。しかしながら、自励方式のD級アンプが複数用いられる場合、一般に夫々の自励発振周波数は異なるため、例えばチャンネル間の干渉が発生して可聴域のノイズが生じることがある。このような可聴域のノイズの影響は、特にD級アンプが低出力時に顕著になる。一方、他励方式は低出力時のノイズの影響が少なく、この点において優れている。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、ノイズの影響を抑制しつつ、歪率の良い音声再生回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一つの側面に係る音声再生回路は、クロック信号が入力される場合、入力される第1音声信号を前記クロック信号の周波数に同期してパルス幅変調し、前記クロック信号が入力されない場合、前記第1音声信号を第1自励発振周波数に同期してパルス幅変調する第1変調回路と、前記第1変調回路でパルス幅変調された第1PWM信号に基づいて、第1スピーカを駆動するための第1駆動信号を出力する第1駆動回路と、前記クロック信号が入力される場合、入力される第2音声信号を前記クロック信号の周波数に同期してパルス幅変調し、前記クロック信号が入力されない場合、前記第2音声信号を第2自励発振周波数に同期してパルス幅変調する第2変調回路と、前記第2変調回路でパルス幅変調された第2PWM信号に基づいて、第2スピーカを駆動するための第2駆動信号を出力する第2駆動回路と、前記第1または第2スピーカで消費される電力が所定値より大きいか否かを判定する判定回路と、前記第1または第2スピーカで消費される電力が所定値より小さいと判定されると、前記第1及び第2変調回路に対し前記クロック信号を入力し、前記第1または第2スピーカで消費される電力が前記所定値より大きいと判定されると、前記第1及び第2変調回路に対する前記クロック信号の入力を停止するクロック信号発生回路と、を備える。
ノイズの影響を抑制しつつ、歪率の良い音声再生回路を提供することができる。
本発明の一実施形態であるD級アンプ10の構成を示す図である。 音声信号処理回路30aの構成を示す図である。 音声信号LINの入力が停止されている場合における音声信号処理回路30aの動作を説明するための図である。 音声信号LINのレベルが上昇した場合の音声信号処理回路30aの動作を説明するための図である。 音声信号LINのレベルが低下した場合の音声信号処理回路30aの動作を説明するための図である。 クロック信号CLK及びPWM信号Vp1の関係を示す図である。 自励方式または他励方式でD級アンプ10が動作している際の電力Pa及び電圧Vaの歪率の関係を示す図である。 D級アンプ10における電力Pa及び電圧Vaの歪率の関係を示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。図1は、本発明の一実施形態であるD級アンプ10の構成を示す図である。
D級アンプ10(音声再生回路)は、例えばラジオから出力されるアナログのステレオ音声信号をスピーカ15a,15bで再生するための回路である。D級アンプ10は、音声信号処理回路30a,30b、判定回路31、及びクロック発生回路32を含んで構成される。
音声信号処理回路30aは、ステレオ音声信号のうち左側の音声信号LINがスピーカ15aで再生されるよう、音声信号LINを処理して出力する。音声信号処理回路30aは、変調回路40a、駆動回路41a、及び帰還回路42aを含んで構成される。
変調回路40a(第1変調回路)は、クロック信号CLKが入力される場合、クロック信号CLKの周波数fcに同期して音声信号LINをパルス幅変調し、クロック信号CLKが入力されない場合、自励発振周波数f1に同期して音声信号LINをパルス幅変調する。また、変調回路40aは、パルス幅変調された信号をPWM(Pulse Width Modulation)信号Vp1として出力する。
駆動回路41a(第1駆動回路)は、PWM信号Vp1に基づいて、スピーカ15aを駆動するためのパルス幅変調された駆動信号Vdr1を出力する。なお、詳細は後述するが、本実施形態では、音声信号LINのレベルが高くなる程、駆動信号Vdr1がハイレベルとなる期間は長くなる。
帰還回路42aは、駆動信号Vdr1が負帰還制御されるよう、駆動信号Vdr1の振幅を低下させた帰還信号Vfb1を変調回路40aへと帰還する。
インダクタ20a及びコンデンサ21aは、駆動信号Vdr1を平滑化する低域通過フィルタである。また、前述のように音声信号LINのレベルが高くなる程、駆動信号Vdr1がハイレベルとなる期間は長くなるため、コンデンサ21aの電圧Vaは、音声信号LINと同様に変化する。
コンデンサ22a、及び抵抗23aは、スピーカ15aの寄生インダクタンス(不図示)の影響を抑制するための、いわゆるインピーダンス補正回路である。本実施形態では、スピーカ15aの内部の抵抗25aに印加される電圧が、電圧Vaとなるようコンデンサ22aの容量値と、抵抗23aの抵抗値とが設計されている。このため、スピーカ15aの内部の抵抗25aは、音声信号LINの振幅が増幅された電圧Vaで駆動される。
音声信号処理回路30bは、ステレオ音声信号のうち、右側の音声信号RINがスピーカ15bで再生されるよう音声信号RINを処理して出力する。音声信号処理回路30bは、変調回路40b(第2変調回路)、駆動回路41b、及び帰還回路42bを含んで構成される。なお、音声信号処理回路30bは、音声信号処理回路30aと同様であるため、音声信号処理回路30bの説明は省略する。なお、音声信号処理回路30bにおける自励発振周波数f2は、自励発振周波数f1とは異なるよう設計される。また、駆動回路41b(第2駆動回路)から出力される駆動信号Vdr2は、インダクタ20b及びコンデンサ21bからなる低域通過フィルタを介してスピーカ15bに印加される。スピーカ15bにも、スピーカ15aと同様に、コンデンサ22b及び抵抗23bからなるインピーダンス調整回路が設けられている。このため、スピーカ15b内部の抵抗25bは、音声信号RINの振幅が増幅された電圧Vbで駆動される。
判定回路31は、電圧Va,Vbに基づいて、スピーカ15a,15bで消費される電力Pa,Pbの何れかが所定値より大きいか否かを判定する回路である。判定回路31は、電力Pa及び電力Pbが所定値より小さいと“H”レベルの信号を出力する。一方、判定回路31は、電力Pa,Pbの何れかが所定値より大きいと“L”レベルの信号を出力する。
クロック発生回路32は、判定回路31から“H”レベルの信号が出力されている場合、クロック信号CLKを出力し、判定回路31から“L”レベルの信号が出力されている場合、クロック信号CLKの出力を停止する。
==変調回路40a及び駆動回路41aの詳細==
ここで、図2を参照しつつ、変調回路40a及び駆動回路41aの詳細について説明する。
変調回路40aは、積分回路60、及びシュミットトリガ回路61を含んで構成される。積分回路60は、クロック信号CLK、音声信号LIN、PWM信号Vp1、及び帰還信号Vfb1を積分する回路であり、コンデンサ70〜73、抵抗75〜79、及びインバータ80を含んで構成される。
コンデンサ70は、クロック信号CLKの直流成分を遮断し、抵抗75は、クロック信号CLKの振幅に応じた電流を抵抗75及びインバータ80が接続されたノードAに供給する。
コンデンサ71は、音声信号LINの直流成分を遮断し、抵抗76は、音声信号LINの振幅に応じた電流をノードAに供給する。
抵抗77は、PWM信号Vp1の振幅に応じた電流をノードAに供給し、抵抗78は、帰還信号Vfb1の振幅に応じた電流をノードAに供給する。
コンデンサ72,73は、インバータ80の入力と出力との間に接続される。このため、インバータ80、コンデンサ72,73は、ノードAの電圧を積分した電圧を反転して出力する。なお、抵抗79は、積分回路60の積分定数を定めるための抵抗である。
前述のように、ノードAには、クロック信号CLK、音声信号LIN、PWM信号Vp1、及び帰還信号Vfb1の夫々の信号に応じた電流が供給される。このため、積分回路60は、クロック信号CLK、音声信号LIN、PWM信号Vp1、及び帰還信号Vfb1を積分し、積分結果を反転させた電圧Vxを出力することになる。
シュミットトリガ回路61(PWM信号生成回路)は、抵抗100,101、及びインバータ110,111を含んで構成される。
電圧Vxは、抵抗100を介してインバータ110に印加される。インバータ110,111は直列に接続され、抵抗101は、インバータ110の入力と、インバータ111の出力との間に接続される。
このため、例えばインバータ111の出力が“L”レベルの場合、抵抗100とインバータ110とが接続されるノードの電圧Vyは、電圧Vxが抵抗100及び抵抗101で分圧された電圧となる。したがって、電圧Vxがインバータ110のしきい値よりも高くなった場合であっても、電圧Vyがインバータ110のしきい値より低いと、インバータ111の出力は“L”レベルのままである。本実施形態では、インバータ111の出力が“L”レベルの際に、電圧Vxが所定の電圧V1となると、電圧Vyがインバータ110のしきい値となるよう抵抗100,101が設計されていることとする。このため、電圧Vxが所定の電圧V1より高くなると、インバータ111の出力は“L”レベルから“H”レベルに変化する。
また、インバータ111の出力が“H”レベルの場合、電圧Vxがインバータ110のしきい値よりも低くなっても、電圧Vyがインバータ110のしきい値より高いと、インバータ111の出力は“H”レベルのままである。本実施形態では、インバータ111の出力が“H”レベルの際に、電圧Vxが所定の電圧V2となると、電圧Vyがインバータ110のしきい値となることとする。このため、電圧Vxが所定の電圧V2より低くなると、インバータ111の出力は“H”レベルから“L”レベルに変化する。
このように、シュミットトリガ回路61は、電圧Vxが電圧V1より高くなると、電圧Vxが低下するよう、インバータ111の出力、すなわちPWM信号Vp1を“H”レベルとする。一方、シュミットトリガ回路61は、電圧Vxが電圧V2(<V1)より低くなると、電圧Vxが上昇するようPWM信号Vp1を“L”レベルとする。
駆動回路41aは、スイッチング回路130、PMOSトランジスタ131、及びNMOSトランジスタ132を含んで構成される。
スイッチング回路130は、PWM信号Vp1が“L”レベルの際に、PMOSトランジスタ131をオンし、NMOSトランジスタ132をオフする。このため、PMOSトランジスタ131のドレイン電極から出力される駆動信号Vd1は“H”レベルとなる。
また、スイッチング回路130は、PWM信号Vp1が“H”レベルの際に、PMOSトランジスタ131をオフし、NMOSトランジスタ132をオンする。このため、駆動
信号Vd1は“L”レベルとなる。PMOSトランジスタ131のソース電極、NMOSトランジスタ132のソース電極には、スピーカ15aを駆動できるような十分高い電圧である電圧Vcc,−Vccが夫々印加されている。このため駆動回路40aは、PWM信号Vp1の論理レベルを反転させつつ、スピーカ15aを駆動できるようなレベルの駆動信号Vdr1を出力する。
==音声信号処理回路30aの動作==
音声信号LINのレベルが変化した際の音声信号処理回路30aの動作について説明する。なお、ここでは、クロック信号CLKの入力は停止されていることとし、音声信号LINは、0V(ゼロボルト)を中心に変化する信号であるとする。つまり、音声信号LINの入力が停止されている際の音声信号LINのレベルは、例えば0Vであることとする。また、便宜上、帰還信号Vfb1によるノードAへの電流は、PWM信号Vp1によるノードAへの電流よりも十分小さいこととして説明する。
<<音声信号LINの入力が停止されている場合>>
まず、図2及び、図3を参照しつつ、音声信号LINの入力が停止されている場合の音声信号処理回路30aの動作について説明する。このため、音声信号LIN、クロック信号CLK、帰還信号Vfb1によりノードAに供給される電流は無視できるため、積分回路60の電圧Vxは、PWM信号Vp1のみに応じて変化する。
例えば、時刻t0においてPWM信号Vp1が“L”レベルとなると、コンデンサ72は放電されるため、積分回路60の電圧Vxは上昇する。そして、時刻t1に電圧Vxが電圧V1より高くなると、シュミットトリガ回路61は、PWM信号Vp1を“H”レベルに変化させる。このため、コンデンサ72は充電されることになり、電圧Vxは低下する。そして、時刻t2に電圧Vxが電圧V2より低くなると、シュミットトリガ回路61は、PWM信号Vp1を“L”レベルに変化させるため、電圧Vxは上昇する。
また、時刻t2以降は、時刻t0〜t2までの動作が繰り返されるため、変調回路40aは、時刻t0〜t2で定まる発振周波数f1で自励発振する。このように、変調回路40aは、音声信号LINの入力が停止されている場合、図3に示すように所定のデューティ比のPWM信号Vp1を出力する。また、駆動回路41aからは、PWM信号Vp1の論理レベルが反転された駆動信号Vdr1が出力される。
<<音声信号LINのレベルが上昇した場合>>
つぎに、例えば、音声信号LINのレベルが0Vから上昇した場合の音声信号処理回路30aの動作について説明する。音声信号LINのレベルが上昇すると、音声信号LINの変化に応じてノードAに供給される電流は増加する。このため、例えば、PWM信号Vp1が“L”となる際にコンデンサ72から放電される電流は、音声信号LINが上昇しない場合と比較すると減少する。したがって、例えば図4の時刻t10〜t11に示すように、PWM信号Vp1が“L”となった際の電圧Vxの立ち上がりは、図3に示す場合より緩やかになる。
一方、PWM信号Vp1が“H”となる際のコンデンサ72に充電される電流は、音声信号LINが上昇しない場合と比較すると増加する。このため、時刻t11〜t12に示すように、PWM信号Vp1が“H”となった際の電圧Vxの立ち下がりは、図3に示す場合より急峻になる。このように、音声信号LINのレベルが上昇すると、駆動信号Vdr1が“H”レベルとなる期間は増加する。
<<音声信号LINのレベルが低下した場合>>
例えば、音声信号LINのレベルが0Vから低下した場合の音声信号処理回路30aの動作について説明する。音声信号LINのレベルが低下すると、音声信号LINの変化に応じてノードAから流出する電流は増加する。このため、例えば、PWM信号Vp1が“L”となる際にコンデンサ72から放電される電流は、音声信号LINが低下しない場合と比較すると増加する。したがって、例えば図5の時刻t20〜t21に示すように、PWM信号Vp1が“L”となった際の電圧Vxの立ち上がりは、図3に示す場合より急峻になる。
一方、PWM信号Vp1が“H”となる際のコンデンサ72に充電される電流は、音声信号LINが低下しない場合と比較すると減少する。このため、時刻t21〜t22に示すように、PWM信号Vp1が“H”となった際の電圧Vxの立ち下がりは、図3に示す場合より緩やかになる。このように、音声信号LINのレベルが低下すると、駆動信号Vdr1が“H”レベルとなる期間は減少する。したがって、PWM信号Vp1が“H”レベルとなるデューティ比は、音声信号LINのレベルの上昇に応じて増加し、音声信号LINのレベルの低下に応じて減少する。
このように、変調回路40aは、クロック信号CLKが入力されていな場合、自励発振周波数f1に同期して、音声信号LINをパルス幅変調する。
<<クロック信号CLKが入力される場合>>
クロック信号CLKが入力される場合における、クロック信号CLKとPWM信号Vp1との関係を、測定結果に基づいて得られた図6を参照しつつ説明する。なお、ここでは、例えば音声信号LINの入力を停止させている。また、例えば、帰還信号Vfb1によるノードAへの電流は、PWM信号Vp1によるノードAへの電流よりも十分小さく設定されている。さらに、例えばクロック信号CLKの変化に応じてコンデンサ72が充放電される電流が、PWM信号Vp1の変化に応じてコンデンサ72が充放電される電流よりも大きくなるよう、抵抗75,77が設計されている。したがって、クロック信号CLKの変化に応じて発生する電流が、コンデンサ72を充放電する主要な電流となる。
このような場合、図6に示されているように、クロック信号CLKの周波数と、PWM信号Vp1の周波数とは一定の範囲で同期する。なお、図6の同期範囲が、クロック信号CLKの周波数と、PWM信号Vpの周波数とが一致する範囲である。また、実線は、振幅が3.3Vのクロック信号CLKを入力した場合の測定結果を示し、点線は、振幅が5Vのクロック信号CLKを入力した場合の測定結果を示す。つまり、クロック信号CLKの変化に応じてコンデンサ72を充放電させる電流を増加させると、同期範囲は広くなる傾向がある。
また、特に図示しないが、例えば、振幅が大きく変化するような音声信号LINが入力されると、コンデンサ72を充放電する電流のうち音声信号LINによる電流が主要な電流となることがある。このような場合、クロック信号CLKが変調回路40aに入力されていても、PWM信号Vp1がクロック信号CLKに同期しなくなる場合がある。
==電圧Vaの歪率の測定結果==
<<D級アンプ10を強制的に自励方式、または他励方式で動作させている場合>>
まず、D級アンプ10を強制的に自励方式、または他励方式で動作させている際の電圧Vaの歪率の測定結果について、図7を参照しつつ説明する。なお、図1に示すD級アンプ10は、判定回路31からの出力に基づいて、クロック発生回路32が制御される構成であるが、ここでは、例えば、クロック発生回路32を動作させず、外部からクロック信号CLKを供給し、電圧Vaの歪率を測定する。なお、図7は、例えば電圧Vaの歪率であるが、電圧Vbも同様である。
図7において、実線は、変調回路40a,40bに外部の信号源からクロック信号CLKを入力し、D級アンプ10を他励方式のD級アンプとして動作させた際の結果である。
電圧Vaの歪率は、音声信号LINの振幅が増加し、スピーカ15aで消費される電力Paが所定値Aとなるまで減少する。なお、この際には、音声信号LINの振幅が小さいため、変調回路40a,40bはクロック信号CLKに同期して動作する。
そして、電力Paが所定値Aとなると、つまり、音声信号LINの振幅が大きくなり、PWM信号Vp1がクロック信号CLKに同期しなくなると、電圧Vaの歪率は急激に悪化する。
図7における点線は、変調回路40a,40bに対するクロック信号CLKの入力を停止し、D級アンプ10を自励方式のD級アンプとして動作させた際の結果である。
電圧Vaの歪率は、音声信号LINの振幅が小さく、電力Paが小さいうちは他励方式の際の歪率よりも高い。しかし、例えば、電力Paが所定値Bとなると、自励方式の際の電圧Vaの歪率は、他励方式の際の歪率よりも低くなる。
<<D級アンプ10を動作させている場合>>
つぎに、本実施形態のD級アンプ10を動作させている際の電圧Vaの歪率の測定結果について、図8の実線を参照しつつ説明する。なお、ここでは、スピーカ15a,15bで消費される電力Pa,Pbの何れかが所定値Bより大きくなると、判定回路31は“L”レベルの信号を出力することとする。
D級アンプ10において、音声信号LIN,RINの振幅が小さく、例えば電力Pa,Pbが所定値Bより小さい場合、変調回路40a,40bにはクロック信号CLKが入力され続ける。このため、D級アンプ10は、他励方式のD級アンプとして動作し、変調回路40a,40bから出力されるPWM信号Vp1,Vp2の周波数は、ともにクロック信号CLKの周波数fcとなる。したがって、PWM信号Vp1,Vp2を起因とする可聴域のノイズの発生を抑制することができる。
そして、図8に示すように、例えば電力Paが所定値Bよりも大きくなると、変調回路40a,40bに対するクロック信号CLKの入力は停止する。この結果、電力Paが所定値Bよりも大きい領域では、D級アンプ10は、自励方式のD級アンプとして動作するため、良好な歪率を維持することができる。
以上、本実施形態のD級アンプ10について説明した。例えば電力Pa,Pbが所定値Bよりも小さく、可聴域のノイズの影響が顕著になる領域においては、変調回路40a,40bは、クロック信号CLKに同期して動作する。このため、チャンネル間の干渉による可聴域のノイズの発生を抑制することができる。さらに、電力Pa,Pbが所定値Bよりも大きくなると、変調回路40a,40bは、夫々の自励発振周波数f1,f2の周波数に同期して動作する。このため、D級アンプ10は、歪率の良い電圧Va,Vbでスピーカ15a,15bを駆動できる。
また、例えば、積分回路60及びシュミットトリガ回路61を含む変調回路40aは、自励発振周波数f1またはクロック信号CLKの周波数fcに同期して音声信号LINをパルス幅変調する。
また、駆動信号Vdr1は、帰還回路42aを介して積分回路60に負帰還されているため、負帰還されていない場合と比較すると、駆動信号Vdr1の歪みは改善される。
また、スピーカ15aで消費される電力Paと、電圧Vaとの間には、スピーカ15aの内部の抵抗25aの抵抗値をRAとすると、Pa=Va/RAの関係がある。このため、判定回路31は、例えば電圧Vaを検出することにより、電力Paが所定値より大きいか否かを判定できる。
また、D級アンプ10を他励方式で動作させた際の電圧Vaの歪率は、例えば図7に示すように、電力Paの値が所定値Aとなると急激に悪化する。このため、判定回路31は、電圧Vaが最小となる際の所定値Aよりも小さい値でクロック信号CLKを停止させることにより、歪率の急激な悪化を防ぐことができる。また、例えば、本実施形態では、D級アンプ10が、他励方式のD級アンプとして動作している際の歪率と、自励方式のD級アンプとして動作している際の歪率とが等しくなる所定値Bで、D級アンプ10を他励方式から自励方式へと切り換えている。このように、所定値Aよりも小さい領域のうち、所定値B、もしくは所定値Bの近傍でD級アンプ10を他励方式から自励方式へと切り換えることにより、所定値Aで切り換える際よりも更に良好な歪率を得ることができる。
なお、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、スピーカ15a,15bで消費される電力Pa,Pbが所定値より大きいか否かは、例えば、駆動信号Vdr1,Vdr2のデューティ比に基づいて検出することも可能である。
また、判定回路31は、電圧Va,Vbの振幅の平均値等や、電力Pa,Pbの和に基づいて、クロック発生回路32を制御しても良い。
また、図7,8の縦軸は歪率であるが、歪率には、THD(Total Harmonic Distortion)の他、ノイズが含まれている歪率(いわゆる、THD+n)でも良い。
10 D級アンプ
15a,15b スピーカ
20a,20b インダクタ
21a,21b,22a,22b,70〜73 コンデンサ
23a,23b,25a,25b,75〜79,100,101 抵抗
30a,30b 音声信号処理回路
31 判定回路
32 クロック発生回路
40a,40b 変調回路
41a,41b 駆動回路
42a,42b 帰還回路
60 積分回路
61 シュミットトリガ回路
80,110,111 インバータ
130 スイッチング回路
131 PMOSトランジスタ
132 NMOSトランジスタ

Claims (5)

  1. クロック信号が入力される場合、入力される第1音声信号を前記クロック信号の周波数に同期してパルス幅変調し、前記クロック信号が入力されない場合、前記第1音声信号を第1自励発振周波数に同期してパルス幅変調する第1変調回路と、
    前記第1変調回路でパルス幅変調された第1PWM信号に基づいて、第1スピーカを駆動するための第1駆動信号を出力する第1駆動回路と、
    前記クロック信号が入力される場合、入力される第2音声信号を前記クロック信号の周波数に同期してパルス幅変調し、前記クロック信号が入力されない場合、前記第2音声信号を第2自励発振周波数に同期してパルス幅変調する第2変調回路と、
    前記第2変調回路でパルス幅変調された第2PWM信号に基づいて、第2スピーカを駆動するための第2駆動信号を出力する第2駆動回路と、
    前記第1または第2スピーカで消費される電力が所定値より大きいか否かを判定する判定回路と、
    前記第1または第2スピーカで消費される電力が所定値より小さいと判定されると、前記第1及び第2変調回路に対し前記クロック信号を入力し、前記第1または第2スピーカで消費される電力が前記所定値より大きいと判定されると、前記第1及び第2変調回路に対する前記クロック信号の入力を停止するクロック信号発生回路と、
    を備えることを特徴とする音声再生回路。
  2. 請求項1に記載の音声再生回路であって、
    前記第1変調回路は、
    前記第1変調回路に入力される前記クロック信号と、前記第1音声信号と、第1PWM信号とを積分する積分回路と、
    前記積分回路の出力レベルが第1レベルよりも高くなると、前記積分回路の出力レベルが低下するよう前記第1PWM信号を一方の論理レベルに変化させ、前記積分回路の出力レベルが第1レベルよりも低い第2レベルより低くなると、前記積分回路の出力レベルが上昇するよう前記第1PWM信号を他方の論理レベルに変化させるPWM信号生成回路と、
    を含むことを特徴とする音声再生回路。
  3. 請求項2に記載の音声再生回路であって、
    前記第1駆動信号に応じた帰還信号を前記積分回路に入力する帰還回路を更に備えること、を特徴とする音声再生回路。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の音声再生回路であって、
    前記判定回路は、
    前記第1スピーカに印加される電圧と、前記第2スピーカに印加される電圧とに基づいて、前記第1または第2スピーカで消費される電力が前記所定値より大きいか否かを判定すること、
    を特徴とする音声再生回路。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の音声再生回路であって、
    前記所定値は、
    前記第1及び第2変調回路に前記クロック信号が入力されている場合に、前記第1または第2スピーカに印加される電圧の歪率が最小となる際の電力より小さい値であること、
    を特徴とする音声再生回路。
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