JP2012049393A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置内部材の温度を安定化し、CD変動の少ないプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】誘電体窓103に温風ヒーター126を接続し、誘電体窓103温度を温度センサー128により計測された温度信号を元に誘電体窓103の温度制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマ処理装置に係わり、特にプラズマを用いて半導体基板等の表面処理を行うのに好適なプラズマ処理装置及びそのプラズマ処理装置を用いて半導体基板等の表面処理を行うのに好適なプラズマ処理方法に関する。
近年の半導体素子は微細化により、リソグラフィーにより形成されたマスクを下層膜に転写するエッチング工程にはより高い精度の寸法精度、つまりCD(Critical Dimension)精度が要求されている。量産現場において高いCD制御性に加えて、CDの再現性を確保することが重要な課題である。一般にエッチング工程においてCDが変動する要因としてはエッチングチャンバー内壁に被処理材から発生した反応生成物が付着する、チャンバー内部材が長期的な使用により消耗する、チャンバー内部材の温度等が変動し、チャンバー内内壁等へのラジカルの付着確率が変化し、エッチング性能へ影響するプラズマ状態が変動する等の要因が挙げられる。
従来のプラズマ処理装置はチャンバー内温度変動を抑制するために、真空チャンバーに温度制御器を設置し、真空チャンバーの温度を調整し、温度制御器を設置できない、プラズマ生成用の電磁波導入用誘電体窓等は、被処理材の処理前に予備放電を行う等の方法にて、その温度制御を実施していた。しかし、処理と処理の間の待機時間等が変化するため、待機中のチャンバー内温度が変化し予備放電による温度制御が安定に行えない可能性があった。
本出願人は、本発明と同様に、プラズマ処理装置の装置内部材の温度を安定化し、CD精度の変動の少ないプラズマ処理装置を提供しようとして、既に、プラズマ処理装置の誘電体窓に温風ユニットを接続し、誘電体窓あるいはシャワープレートの温度を温度センサーにより計測した温度信号を元に、温風ユニットを制御して誘電体窓あるいはシャワープレートの温度制御を行うことを出願し公開されている(特願2008−315631(特開2010−141104号公報:特許文献1)。
特開2010−141104号公報
半導体集積回路の集積度が高まるにつれ、長期的なCD変動の抑制が要求されている。本発明では、装置内部材の温度を安定化し、CD変動の少ないプラズマ処理装置を提供することにある。
本発明ではウエハに対向し処理室を構成するため上部に設置された誘電体窓の処理室の反対側に密閉した空間を有し、その空間に温風を導入するドライエアを導入するガスラインとそのドライエアを加熱する温風ヒーターを接続し、更に誘電体窓表面温度を測定するための温度センサーを設置し、その測定信号を元に温風ヒーターをON−OFFさせることにより、誘電体窓の温度制御を行う。
本発明のプラズマ処理装置は、真空排気装置が接続され内部を減圧可能な真空容器、該真空容器を誘電体窓により密閉して形成された処理室、前記処理室内へガスを供給するガス供給装置、被処理材を載置可能でかつ温度制御器により温度制御が可能な基板電極、前記誘電体窓と空洞共振器とで密閉された空間内にプラズマを発生するための電磁波を導入するための高周波導入手段と該高周波導入手段に接続された高周波電源からなるプラズマ処理装置において、前記誘電体窓と前記空洞共振器との空間内部へドライエアを導入するガスラインと、前記誘電体窓温度をモニターする温度センサーと、前記ドライエアを出し入れするための導入口、排気口と、前記ドライエアを加熱する温風ヒーターを有し、
前記温度センサーにより測定した信号を元に、前記温風ヒーターをONもしくはOFFすることにより、前記誘電体窓の温度調節が可能なことを特徴とする。
さらに本発明のプラズマ処理装置は、前記温度センサーが赤外線計測型であることを特徴とする。
さらに本発明のプラズマ処理装置は、前記高周波電源から発生する電磁波がマイクロ波であり、前記誘電体窓を密閉する空洞共振器が該マイクロ波の伝送路であることを特徴とする。
さらに本発明のプラズマ処理装置は、前記空洞共振器にドライエアのガス導入穴を設けるとともに該ガス導入穴の高さ方向に15°〜45°の角度を持たせることにより、導入ガスの熱伝達率を向上させることを特徴とする。
さらに本発明のプラズマ処理装置は、前記空洞共振器にドライエアのガス導入穴を設けるとともに該ガス導入穴の周方向に0°〜45°の角度をもたせることにより前記誘電体窓の面内温度均一性を向上させることを特徴とする。
さらに本発明のプラズマ処理装置は、前記空洞共振器に前記高周波導入手段としての導波管を設け、この導波管に、マイクロ波を減衰させ、且排気流量を満たすことができるパイプ形状の排気口を設けることを特徴とする。
さらに本発明のプラズマ処理装置は、前記空洞共振器に前記高周波導入手段としての導波管を設け、該導波管への熱影響を抑制するための冷却水流路を備え、その位置は、空洞共振器上部にあり、加えて、前記導波管、前記温度センサーへの熱を遮断するため、それらの部品より外側、前記ガス導入穴よりも内側にあることを特徴とする。
本発明のプラズマ処理装置は、真空排気装置が接続され内部を減圧可能な真空容器、該真空容器を覆う誘電体窓により密閉された処理室、該処理室内へガスを供給するガス供給装置、被処理材を載置可能でかつ温度制御器により温度制御が可能な基板電極、前記誘電体窓よりプラズマを発生するための電磁波を導入するための高周波導入手段と該高周波導入手段に接続された高周波電源からなるプラズマ処理装置において、前記誘電体窓温度をモニターする第1の温度センサー、前記真空容器壁温度をモニターする第2の温度センサー、前記基板電極温度をモニターする第3の温度センサーを有し、前記誘電体窓に温風を導入する温風ヒーターに接続された第1の温度制御機構、前記真空容器壁に接続された第2の温度制御機構、前記基板電極に接続された第3の温度制御機構を有し、前記第1、第2、第3の温度センサーはエッチング装置全体を制御するエッチング装置制御ユニットに接続された温度制御ユニットに接続され、前記第1、第2、第3の温度センサーにて測定された温度信号は前記温度制御ユニットにて信号処理され、該第1、第2、第3の温度センサーの測定部位に直接接続された前記第1、第2、第3の温度制御機構を独立的に制御、又は該第1、第2、第3の温度センサーの測定部位に直接接続されていない第1、第2、第3の温度制御機構を複合的に制御することが可能であることを特徴とする。
さらに本発明のプラズマ処理装置は、プラズマ処理中以外は前記第1、第2、第3の温度制御機構は前記誘電体窓の温度変化を極小とするように制御することを特徴とする。
本発明のプラズマ処理方法では、誘電体窓の温度変動が抑制されることから、リアクタ内壁温度により変動する壁表面とのプラズマとの相互作用が安定化され、エッチング性能に影響するプラズマ中状態が安定化することから、CDの変動抑制が可能であるという効果がある。
本発明の一実施例であるマイクロ波ECRエッチング装置の縦断面図。 シャワープレートとCD変動の関係を示す特性図。 パイプ周辺の拡大図。 パイプ周辺の斜視図。 ガス導入穴の拡大図。 ガス誘電体窓近傍のガス流れ図。 ガス導入穴を上部から見た拡大図。 誘電体窓上部から見たガス流れ図。 垂直に開けたガス導入穴と本実施例のガス導入穴で誘電体窓を加熱した結果。 ヒーター1本あたりのドライエアの流量に対する誘電体窓とドライエアの熱伝達係数の関係図。 投入熱量ごとの加熱時間に対する誘電体窓の温度の関係図。 シャワープレート温度時間変化の誘電体窓加熱有無の影響を示す特性図。 ウエハ1ロット処理時のシャワープレート温度時間変化を示す特性図。
以下、本発明の一実施例であるマイクロ波ECR(Electron Cyclotron Resonance)エッチング装置を用いたプラズマ処理装置を図1〜図11により説明する。なお、本明細書においては、プラズマ処理装置を中心にしてその実施例を詳細に説明するが、その説明の流れの中で、当該プラズマ処理装置を用いた半導体基板等の表面処理を行うのに好適なプラズマ処理方法の説明を行っている。
図1に本発明の第一の実施例であるプラズマ処理装置の構成を示す。上部が開放された真空容器101の上部に、真空容器101内にエッチングガスを導入するためのシャワープレート102(例えば石英製またはイットリア製)、誘電体窓103(例えば石英製)を設置し、密封することにより処理室104を形成する。真空容器101の外部にはヒーター122が設置され、ヒーター制御器123(第2の温度制御機構)に接続されている。真空容器101には第2の温度センサー124が設置され、その信号はヒーター制御器123に伝送され、真空容器101内壁が任意の温度になるようにヒーター122へ出力制御される。シャワープレート102にはエッチングガスを流すためのガス供給装置105が接続される。また、真空容器101には真空排気口106を介し真空排気装置(図示省略)が接続されている。プラズマを生成するための電力を処理室104に伝送するため、誘電体窓103の上方には電磁波を放射する高周波導入手段として導波管107(またはアンテナ)が設けられる。導波管107(またはアンテナ)へ伝送される電磁波は電磁波発生用電源109から発振させる。電磁波の周波数は特に限定されないが、本実施例では2.45GHzのマイクロ波を使用する。処理室104の外周部には、磁場を形成する磁場発生コイル110が設けてあり、電磁波発生用電源109より発振された電力は、形成された磁場との相互作用により、処理室104内にプラズマを生成する。また、シャワープレート102に対向して真空容器101の下部にはウエハ載置用電極111が設けられる。ウエハ載置用電極111は電極表面が溶射膜(図示省略)で被覆されており、高周波フィルター115を介して直流電源116が接続されている。さらに、ウエハ載置用電源111には、マッチング回路113を介して高周波電源114が接続される。ウエハ載置用電極111は、冷媒用流路117を有し、温調器118(第3の温度制御機構)に接続されているとともに、ヒーター119を有し、ヒーター制御器120に接続されている。またウエハ載置用電極111には第3の温度センサー121が設置され、その信号はヒーター制御器120に伝送され、ウエハ112温度を所望の温度になるように、ヒーター119の出力および冷媒の温度を制御する温調器118の設定温度を制御する。
処理室104内に搬送されたウエハ112は、直流電源116から印加される直流電圧の静電気力でウエハ載置用電極111上に吸着、温度調節され、ガス供給装置105によって所望のエッチングガスを供給した後、真空容器101内を所定の圧力とし、処理室104内にプラズマを発生させる。ウエハ載置用電極111に接続された高周波電源114から高周波電力を印加することにより、プラズマからウエハへイオンを引き込み、ウエハ112がエッチング処理される。
従来、エッチングチャンバー内の温度は、真空容器101の内壁はヒーター122にて、ウエハ載置用電極111は、ヒーター119、温調器118にて任意の温度に制御されていた。しかしエッチングチャンバー内の表面積としてもうひとつ大きな面積を占めるシャワープレート102、および誘電体窓103は積極的な温度制御は行われておらず、主にそれらの温度はプラズマからの入熱の影響を強く受けていた。図2にシャワープレート102の温度とそのとき得られるCD値との関係を示す。CD値はシャワープレート102温度と良い相関があることが分かる。また誘電体窓103温度も過渡現象を除けばCD値と相関があることが分かっており、CD値を常に安定させるためには、シャワープレート102ならびに誘電体窓103の温度を安定にする必要がある。シャワープレート102は誘電体窓103の直下に位置する同心を持つ平行円板であり、その隙間にプロセスガスを異常放電が発生しないように流すために、コンマ数mm程度しか離れていない。その為、形態係数が0.8〜1と大きいことから、輻射熱伝達で数百W程度の熱のやり取りが行われる。このことから、誘電体窓103を温度制御することにより、シャワープレート102の温度制御を行うことができる。
本発明では、誘電体窓103、およびシャワープレート102の温度制御を行うため、誘電体窓103と該誘電体窓103と対向する空洞共振器108とで密閉された空間151内に常温のドライエアを導入するガスライン160とそのドライエアを加熱する温風ヒーター126が接続されている。温風ヒーター126は温風ヒーター制御器127(第1の温度制御機構)に接続されている。温風ヒーター126で加熱されたドライエアはガス導入穴134を通して導波路内に導入される。その加熱されたドライエアは誘電体窓103と接触し、熱エネルギーが伝達され、誘電体窓103を加熱する。また、温風ヒーター126でドライエアを加熱せずに常温で導入することにより、誘電窓103を冷却することも出来る。その為、温風ヒーター126をON−OFFすることにより、誘電窓103の加熱と冷却が可能となる。
導入したドライエアを排出する為に、電磁波発生用電源109の手前の導波路に導電性のパイプ125が設けられ、そのパイプ125を通過してドライエアは導波管107の外に排気される。図3にパイプ125周辺の拡大図をしめす。図3に示すように電磁波発生用電源109の直前にはドライエアが進入しないように、誘電体プレート133が設置されている。パイプ125の大きさは電磁波が導波路より外に漏れ出さないように、十分に減衰する構造になっていなければならない。本実施例ではマイクロ波2.45GHzを1%未満に減衰させるために外径8mm、内径6mm、長さ50mmの構造とした。また、図4にパイプ125周辺の斜視図を示す。図4に示すように、投入したガスを十分に排気する必要があるため、必要排気量を応じて取り付けるパイプ本数を増やす構造とした。本実施例ではパイプ本数を10本とした。
また、ガス導入穴134はドライエアと誘電体窓103との熱伝達率向上の為に、高さ方向に角度をもっている。図5にガス導入穴134の拡大図をしめす。図5に示すように本実施例では垂直方向に対して角度を30°傾けた穴とした。図6にガス誘電体窓103近傍のガス流れ図を示す。図6に示すように角度を傾けた穴を用いることにより、排気に向うガスの最適な流れが出来ると供に、誘電体窓103に対する水平方向成分の流速が増すことによって熱伝達率が向上する。
本実施例では30°としたが、誘電体窓103へ効率的に熱を伝える為には、15°〜45°の範囲が望ましい。その理由として、ドライエアがガス導入穴134から誘電体窓103に到達し、空洞共振器108の側壁まで流れる距離は一定の為、45°以上になるとドライエアが誘電体窓103に到達するまでの距離が伸び、到達してから誘電体窓103の表面を空洞共振器108の側壁まで流れる距離が短くなってしまう。この表面を流れる距離が短くなることは、ドライエアから見た誘電体窓103の特性長さを短くすることになる。その為、レイノルズ数が減少し乱流から層流となる為、熱伝達率が1/3に減少する。また、15°未満になると、ドライエアの水平方向成分の流速が減少することよりレイノルズ数が減少し乱流とみなせなくなる為、熱伝達率が1/3に減少する。
また、ガス導入穴134は誘電体窓103を面内均一に加熱するために円周方向に角度をもっている。図7にガス導入穴134を上部から見た拡大図を示す。図7に示すように本実施例では周方向に対して30°とした。図8に誘電体窓103上部から見たガス流れ図を示す。図8に示すように周方向に角度を持たせることによって、旋回流れが生じ、面内を均一に加熱することができる。本実施例では周方向に対して30°としたが、誘電体窓103の面内を均一に、そして効率よく加熱する為には0°〜45°の範囲が望ましい。その理由として45°以上になるとドライエアの流速は周方向の速度成分より径方向の速度成分の方が大きくなり、効率良く旋回流れを生み出せなくなる。また、ガス導入穴134より外周にドライエアが流れにくくなり、誘電体窓103を面内均一に加熱することが難しくなる。また、0°以下になると、ドライエアの流れの方向が壁方向に向き過ぎてしまい、誘電体窓103の表面を流れる距離が短くなってしまう。この表面を流れる距離が短くなることは、ドライエアから見た誘電体窓103の特性長さを短くすることになる。その為、レイノルズ数が減少し乱流とみなせなくなる為、熱伝達率が1/3に減少する。実施例ではガス導入穴134を4箇所としたが、面内を均一に加熱することを考えると2箇所以上あることが望ましい。図9に垂直に開けたガス導入穴と本実施例のガス導入穴で誘電体窓を加熱した結果を示す。図9で示すように垂直に開けたガス導入穴ではガス噴出し穴近傍と遠方で温度差が25℃以上あるが、本実施例のガス導入穴134では、ガス噴出し穴近傍と遠方の温度差を10℃以下に抑えることができる。このことから、本実施例の構造により面内の均一性が向上できる。それぞれのガス導入穴134から導入するドライエアの方向は、流れを打ち消しあわないように時計回り、もしくは反時計まわりに合わせることが望ましい。
次に、図10にヒーター1本あたりのドライエアの流量に対する誘電体窓103とドライエアの熱伝達係数の関係図を示す。図10に示されるように、流量50L/min近傍を堺にドライエアの流れが層流から乱流に変わることにより、熱伝達係数の値が3倍程度向上する。このことから、効率的に誘電体窓103とドライエアを熱交換させるには、導入するドライエアの流量は50L/min以上が望ましい。
また図11に投入熱量ごとの加熱時間に対する誘電体窓103の温度の関係図を示す。被処理材の処理中における誘電体窓103の温度は80℃〜100℃である。そのため、装置立ち上げ時にその温度まで予備加熱する必要がある。一般的に装置立ち上げ時間は1時間程度であることから、1時間以内に80℃まで温度を上昇させるには図11に示されるように誘電体窓103の単位体積あたりの入熱量、75kW/m以上の熱量が必要である。このことから導入する熱量は誘電体窓103の単位体積あたりの入熱量、75kW/m以上が望ましい。
また誘電体窓103の温度を監視するため、空洞共振器108上部には第1の温度センサーが設置されている。ここで第1の温度センサーは直接誘電体窓103に接続しても良いが、本実施例の場合誘電体窓103上部は高周波電磁波の伝送路であることから、高周波電磁界への影響を低減するため、赤外線計測型温度モニター128が設置してある。ここで使用する赤外線は誘電体窓103の透過波長域以上の赤外波長を使用し、一般的に数μmの波長域となる。また、直接シャワープレート102の温度を測定する場合には、シャワープレート102上部に赤外計測用マーカー135を設置する。赤外計測用マーカー135の材質は誘電体窓103およびシャワープレート102の赤外線透過波長域にて、吸収波長領域を有することが必要である。またこの場合は赤外線計測形温度モニター128の使用赤外波長を、誘電体窓103に対して透過波長、赤外計測用マーカー135に対して吸収波長となる波長領域を使用することで、直接シャワープレート102の温度を測定することが可能となる。赤外線計測型温度モニター128にて測定された温度信号は温風ヒーター制御器127に伝送され、誘電体窓103またはシャワープレート102が所望の温度になるように、温風ヒーター126をON−OFF制御する。ここで調整する温度範囲を室温〜100℃とすることで、より効果的な温度調節が可能である。
加えて、空洞共振器108内部に加熱したガスを流すため、導波管107が加熱され熱膨張やクリープ等が問題となってくる。その為、空洞共振器108上部に冷却水を流す為の冷却水流路129を設けることにより、空洞共振器108を冷却する。その位置は、導波管107、赤外線計測型温度モニター128への熱を遮断するため、空洞共振器108上部のそれらの部品より外周にあり、ガス導入穴134よりも内側が望ましい。その温度は空洞共振器108や導波管107に使用する材料がアルミニウムであることから熱膨張やクリープ等を考慮すると100℃以下が望ましい。
前述のように本発明の実施例では、真空容器101の内壁温度をヒーター122で、ウエハ載置電極111の温度をヒーター119と温調器118で、誘電体窓103またはシャワープレート102を温風ユニット125にてそれぞれ所望の温度に制御することができるが、更にヒーター制御器120、温調器118、ヒーター制御器123、温風ヒーター制御器127は中央温度制御ユニット130に接続されている。中央温度制御ユニット130は、エッチング装置全体の制御を行うエッチング制御ユニット131に接続されており、それぞれの温度制御機器は、直接それらが接続されている部品以外の温度制御も複合的に行うことが可能である。例えば、シャワープレート102は放電OFF時に、上部の誘電体窓103だけでなく、エッチングチャンバー下部からも熱エネルギーを損失する。この熱エネルギーの損失を抑制するために、放電OFF時にシャワープレート102または誘電体窓103の温度を一定にするように、温風ユニット125だけでなく、ヒーター124、ヒーター119、温調器118を用いて温度調節(主に加熱)することが効果的である。更にエッチング装置下部からの熱の損失が支配的な場合は、真空容器101を構成している材質の熱伝達率よりも低い熱伝達率を有する材料を装置下部に設置することも熱エネルギーの損失を抑制する点で有効である。図12には実際に誘電体窓103を加熱した場合の放電OFF時の誘電体窓103の温度の時間変化を示す。加熱ありの場合には従来方式に比べ温度の下降が抑制されていることが分かる。また、図13に従来技術と本実施例のウエハ1ロット処理時におけるシャワープレート102の温度変動を示す。上述の温度制御機構を用いることで、CD安定化が可能であるシャワープレート102の温度変動25℃以下を達成することができる。
本発明である温風ヒーター126を用いて誘電体窓103およびシャワープレート102の温度制御を行うことにより、エッチング装置の処理室104を構成する部品の温度を安定にすることが可能であり、CD安定性を向上できることから、歩留り低下、経時変化の少ないエッチング処理が可能である。
101 真空容器
102 シャワープレート
103 誘電体窓
104 処理室
105 ガス供給装置
106 真空排気口
107 導波管
108 空洞共振器
109 電磁波発生用電源
110 磁場発生コイル
111 ウエハ載置用電極
112 ウエハ
113 マッチング回路
114 高周波電源
115 フィルター
116 静電吸着用直流電源
117 冷媒用流路
118 温調器
119 ヒーター
120 ヒーター制御器(第3の温度制御機構)
121 第3の温度センサー
122 ヒーター
123 ヒーター制御器(第2の温度制御機構)
124 第2の温度センサー
125 パイプ
126 温風ヒーター
127 温風ヒーター制御器(第1の温度制御機構)
128 赤外線計測型温度モニター(第1の温度センサー)
129 冷却水流路
130 中央温度制御ユニット
131 エッチング装置制御ユニット
133 誘電体プレート
134 ガス導入穴
135 赤外線計測用マーカー
108 空洞共振器
151 空間
160 ガスライン

Claims (9)

  1. 真空排気装置が接続され内部を減圧可能な真空容器、該真空容器を誘電体窓により密閉して形成された処理室、前記処理室内へガスを供給するガス供給装置、被処理材を載置可能でかつ温度制御器により温度制御が可能な基板電極、前記誘電体窓と空洞共振器とで密閉された空間内にプラズマを発生するための電磁波を導入するための高周波導入手段と該高周波導入手段に接続された高周波電源からなるプラズマ処理装置において、
    前記誘電体窓と前記空洞共振器との空間内部へドライエアを導入するガスラインと、前記誘電体窓温度をモニターする温度センサーと、前記ドライエアを出し入れするための導入口、排気口と、前記ドライエアを加熱する温風ヒーターを有し、
    前記温度センサーにより測定した信号を元に、前記温風ヒーターをONもしくはOFFすることにより、前記誘電体窓の温度調節が可能なことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1記載のプラズマ処理装置において、前記温度センサーが赤外線計測型であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項1又は2記載のプラズマ処理装置において、前記高周波電源から発生する電磁波がマイクロ波であり、前記誘電体窓を密閉する空洞共振器が該マイクロ波の伝送路であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項1記載のプラズマ処理装置において、前記空洞共振器にドライエアのガス導入穴を設けるとともに該ガス導入穴の高さ方向に15°〜45°の角度を持たせることにより、導入ガスの熱伝達率を向上させることを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 請求項1記載のプラズマ処理装置において、前記空洞共振器にドライエアのガス導入穴を設けるとともに該ガス導入穴の周方向に0°〜45°の角度をもたせることにより前記誘電体窓の面内温度均一性を向上させることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、前記空洞共振器に前記高周波導入手段としての導波管を設け、この導波管に、マイクロ波を減衰させ、且排気流量を満たすことができるパイプ形状の排気口を設けることを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、前記空洞共振器に前記高周波導入手段としての導波管を設け、該導波管への熱影響を抑制するための冷却水流路を備え、その位置は、空洞共振器上部にあり、加えて、前記導波管、前記温度センサーへの熱を遮断するため、それらの部品より外側、前記ガス導入穴よりも内側にあることを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. 真空排気装置が接続され内部を減圧可能な真空容器、該真空容器を覆う誘電体窓により密閉された処理室、該処理室内へガスを供給するガス供給装置、被処理材を載置可能でかつ温度制御器により温度制御が可能な基板電極、前記誘電体窓よりプラズマを発生するための電磁波を導入するための高周波導入手段と該高周波導入手段に接続された高周波電源からなるプラズマ処理装置において、
    前記誘電体窓温度をモニターする第1の温度センサー、前記真空容器壁温度をモニターする第2の温度センサー、前記基板電極温度をモニターする第3の温度センサーを有し、
    前記誘電体窓に温風を導入する温風ヒーターに接続された第1の温度制御機構、前記真空容器壁に接続された第2の温度制御機構、前記基板電極に接続された第3の温度制御機構を有し、
    前記第1、第2、第3の温度センサーはエッチング装置全体を制御するエッチング装置制御ユニットに接続された温度制御ユニットに接続され、前記第1、第2、第3の温度センサーにて測定された温度信号は前記温度制御ユニットにて信号処理され、該第1、第2、第3の温度センサーの測定部位に直接接続された前記第1、第2、第3の温度制御機構を独立的に制御、又は該第1、第2、第3の温度センサーの測定部位に直接接続されていない第1、第2、第3の温度制御機構を複合的に制御することが可能であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  9. 請求項8記載のプラズマ処理装置において、プラズマ処理中以外は前記第1、第2、第3の温度制御機構は前記誘電体窓の温度変化を極小とするように制御することを特徴とするプラズマ処理装置。
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