JP2012048627A - 路側通信装置及び信号情報の異常判定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の路側通信装置(例えば光ビーコン5)は、灯色毎の表示予定時間が記された信号情報を所定時間毎に取得する取得部53と、既に取得した信号情報の現在灯色の表示予定時間を、その取得時点からの経過時間を減算したカウントダウン値に置き換えた更新情報を生成する更新部551と、新たに取得した信号情報である新規情報の現在灯色が、更新情報の現在灯色と一致するか否かの第1比較を行う灯色比較部552と、第1比較の結果が肯定的である場合に、当該第1比較において一致した灯色間で生じるタイムラグが所定の閾値以下であるか否かにより、新規情報の異常を判定する判定部553とを備える。
【選択図】 図5
Description
そして、その時間情報を受けた車載装置において、当該時間情報とその際の走行速度とに基づいて演算を行い、交差点を安全に通過できる時間がないと判断した場合、つまり、交差点手前で停止すべきと判断した場合に、自動的にブレーキがかかり車両を減速又は停止させる制御を行う。
この場合、交通信号制御機と路上通信装置との間の通信頻度の軽減するため、交通信号制御機から路上通信装置に信号情報を送信する第一周期(例えば10秒)よりも短い第二周期(例えば1秒)毎に路上通信装置が信号情報を更新し、新たな信号情報を取得する次の第二周期が経過するまでの間は、前回取得した信号情報を更新した情報を車両側に提供するという方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、信号情報の情報元装置である交通信号制御機が、何らかの原因で表示予定時間に誤りのある信号情報を生成したり、不測の通信遅延等のために、路上通信装置が信号情報を受信した時点では既に現在灯色の表示予定時間が狂っていたりすることがあり得る。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、データ内容に誤りがある異常な信号情報の到来を監視することができる路側通信装置等を提供することを目的とする。
このため、例えば、異常と判定された新規情報を路側通信装置から外部に送信しないようにすることにより、異常な信号情報が車載機に渡ることによる安全運転支援への悪影響を未然に防止することができる。
このため、仮に第1比較の結果が否定的(現在灯色が不一致)というだけで、新規情報を異常と判定してしまうと、実際には正常とすべき新規情報を誤って異常と判定してしまう場合がある。
(y) 新規情報の現在灯色が更新情報の現在灯色のm個後(m≧1の整数)の灯色と一致するか否かの第2比較
(z) 新規情報の現在灯色が更新情報の現在灯色のn個前(n≧1の整数)の灯色と一致するか否かの第3比較
このため、例えば図7(b)に示すような、更新情報が新規情報から見て若干遅れていることが原因で、判定時点が新規情報の灯色切り替わり時点と更新情報の灯色切り替わり時点との間に挟まれるタイミングであっても、新規情報の異常を正確に判定することができる。
このため、例えば図7(c)に示すような、更新情報が新規情報から見て若干進んでいることが原因で、判定時点が新規情報の灯色切り替わり時点と更新情報の灯色切り替わり時点との間に挟まれるタイミングであっても、新規情報の異常を正確に判定することができる。
かかる予定終了時刻差を用いることにすれば、例えば、更新部によるカウントダウンの際の繰り上げ処理の影響で、更新情報の過去の灯色の表示予定時間を記憶しない場合であっても、第3比較において一致した灯色間で生じるタイムラグを適切に求めることができる。
その理由は、第1、第2及び第3比較の結果がすべて否定的である場合には、新規情報に含まれるいずれかの灯色の表示予定時間に誤りがある可能性が高いからである。
このため、本発明の異常判定方法についても、本発明の路側通信装置と同様の作用効果を奏する。
〔情報中継システム〕
図1は情報中継システムの一例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態の情報中継システムは、情報中継装置1、情報元装置の一例としての交通信号制御機2、情報元装置の一例としての画像式の車両感知器4、路側通信装置としての光ビーコン5、及び、中央装置8などを備えている。
図1の例では、交差点付近に2つの車両感知器4A,4Bが設置され、交差点に向かう同じ流入道路に2つの光ビーコン5A,5Bが設置されている。なお、本明細書においては、車両感知器の共通事項の場合は共通符号「4」を用い、車両感知器ごとに相違する個別事項の場合は符号「4A」「4B」を用いて両者を区別する。光ビーコンについても同様である。
また、中央装置8は、自身のネットワークに属する交通信号制御機2について、同一道路上の交通信号機群を調整する系統制御や、この系統制御を道路網に拡張した広域制御(面制御)を行うことができる。
従って、中央装置8は、所定時間毎(例えば2.5分毎)に上記系統制御(面制御を含む。)を行って、各交差点の信号灯器3の灯色切り替えタイミングに関する信号制御指令を生成する。
なお、中央装置8は、VICS(Vehicle Information and Communication System:「VICS」は登録商標)センターから取得したVICS情報を定期的に取得し、これに含まれる渋滞、事故及び交通規制等に関する交通情報を、情報中継装置2に送信する。
交通信号制御機2は、中央装置8から受信した信号制御指令に含まれる灯色切替タイミングに基づいて、所定時間(例えば1秒)毎に「信号情報」(図2参照)を生成し、これを外部に送信することができる。この信号情報は、例えば、各信号灯器3の現在ステップにおける残りの表示予定時間(残秒数)や、将来ステップにおける表示時間(例えば2サイクル分)などの情報で構成される。
車両感知器4は、車両の存在、感知領域40に存在する車両の台数、車両の位置及び速度、車種、感知後の経過時間などの「車両感知情報」を生成し、これを外部に送信することができる。
また、車両感知器4Bは、上記流入道路を走行して交差点に進入する車両から見た、対向直進車両の位置と速度等を検出するためのものである。対向直進車両の位置と速度は、例えば右直事故を防止する安全運転支援を行う場合に役立つ情報である。
なお、車両感知器4は、画像式に限定されるものではなく、超音波式など他の方式のものでもよい。
また、光ビーコン5は、通信領域50を通過する車両の車載機7から、旅行時間やプローブデータなどを含むアップリンク情報を受信することができる。
なお、光ビーコン5に代えて、電波ビーコン、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、狭域の無線LAN通信装置などを用いることもできる。
なお、情報中継装置1は、図1に示すように、他装置と別体であってもよいが、交通信号制御機2や光ビーコン5に内蔵する一体型の装置であってもよい。
また、情報中継装置1は、光ビーコン5が有線インタフェース側に送信する情報を、中央装置8や交通信号制御機2などに中継する。
図2は信号情報のフォーマット例を示す図である。なお、図2の例では、1つの流入道路の通行権を定める1つの信号灯器3の信号情報のデータフォーマットを示している。
図2において、それぞれのレコードのデータ長は1又は2バイトとなっている。
「バージョン情報」は格納情報のバージョンを示し、バージョンが未定や不明の場合にはフルビットが格納される。「データ長」は次のフィールド以降の実データ長を示す。
「灯色情報(1)」は現在の信号灯色の情報を示し、「灯色情報(2)」は2番目の信号灯色の情報を示す。「丸信号灯色表示」は当該灯色情報における丸灯の灯色を示し、ここの格納される灯色データ値には、「0:不明」「1:青」「2:黄」「3:赤」「4:黄点滅」「5:赤点滅」「6:滅灯」の7種類がある。
「最小残秒数」は当該灯色の予定継続の最小秒数(0.1秒単位:0.0〜240.0秒)を示しており、残秒数が確定している場合は確定秒数が格納され、残秒数が可変の場合は最小残秒数が格納される。
従って、これらの残秒数は、現サイクルにおける信号灯器3の灯色毎の表示予定時間を表している。なお、本明細書では、単に「残秒数」というときは、「最小残秒数」と「最大残秒数」の双方を含むものとする。
図3は情報中継装置1の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態の情報中継装置1は、第1インタフェース部11、第2インタフェース部12、中継部13、情報中継装置1全体を制御する制御部10、記憶部14などを備えている。
中継部13は、第1インタフェース部11及び第2インタフェース部12を経由して送受される情報を中継する。具体的には、中継部13は、制御部10の制御の下、例えば、車両感知器4A,4Bや交通信号制御機2から受信した動的情報を、いずれの光ビーコン5A,5Bへ送出するかを決定する。
制御部10は、上記サービステーブルに基づいて、情報元装置である交通信号制御機2や車両感知器4A,4Bが送出した情報の中継先を中継部13に指示する。
また、交通信号制御機2から送出された信号情報は、中継部13を経由して双方の光ビーコン5A,5Bへ送出されるようになっている。
図4は情報中継システムでの情報の処理手順を示すタイムチャートである。
図4に示すように、まず、P1において、中央装置8が「信号制御指令」を交通信号制御機2へ送信する。
P2において、交通信号制御機2は、受信した信号制御指令に基づいて信号灯器3毎の「信号情報」を生成し、P3において、生成した信号情報を情報中継装置1へ送信する。なお、信号情報の送信は所定の時間間隔(例えば、1秒経過の都度)で行われる。
本実施形態では、光ビーコン5A,5Bはいずれも交通信号制御機2からの信号情報を必要とするので、信号情報は双方の光ビーコン5A,5Bに送信される。P6では、光ビーコン5は、取得した信号情報を車載機7へ送信する。
P9では、情報中継装置1は、取得した車両感知情報を必要とする情報提供サービスを行う光ビーコン5に対して、当該車両感知情報を中継する。
また、光ビーコン5Bが車両感知器4Bからの車両感知情報を必要とするので、当該車両感知器4Bの車両感知情報は光ビーコン5Bに送信される。P10では、光ビーコン5は、取得した車両感知情報を車載機7へ送信する。
また、P15〜P18において、P3〜P6と同様の処理が行われ、以降同様の処理が、例えば1秒経過の都度繰り返される。
図5は光ビーコン5の構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、光ビーコン5は、ビーコン制御機51と1又は複数のビーコンヘッド52とから構成されている。ビーコン制御機51は、中継側インタフェース部53、ヘッド側インタフェース部54、制御部55及び記憶部56などを備えている。
中継側インタフェース部53は、情報中継装置1との間の通信機能を有する。また、ヘッド側インタフェース部54は、車線毎に設けられたビーコンヘッド52との間の通信機能を有する。
発光素子は、光信号よりなるダウンリンク情報を通信領域50内の車載機7に送出し、受光素子は光信号よりなるアップリンク情報を通信領域50内の車載機7から受光する。
このうち、更新部551は、中継側インタフェース部53が取得した信号情報の「カウントダウン処理」を実行する。この処理は、取得した信号情報の「現在灯色」の残秒数(すなわち最小残秒数と最大残秒数の双方)を、その取得時点からの経過時間を減算したカウントダウン値に置き換えた「更新情報」を生成し、信号情報のデータ内容をほぼリアルタイム値に更新する処理のことをいう。
従って、例えば図2に示す信号情報において、信号情報の入力時点で灯色情報(1)の「最小残秒数」と「最大残秒数」が「100」(=10.0秒)であったとすると、0.8秒経過後の更新情報では、灯色情報(1)の「最小残秒数」と「最大残秒数」は「92」(=9.2秒)となる。
すなわち、例えば図2に示す信号情報において、灯色情報(1)の残秒数をカウントダウンしてそれが「0」になると、その灯色情報(1)が「前回灯色情報」(残秒数=0)となり、次の灯色情報(2)が灯色情報(1)に繰り上がってその残秒数が所定周期でカウントダウンされる。
灯色比較部552は、中継側インタフェース部53が新たに取得した信号情報(以下、「新規情報」という。)の灯色と、既に取得された信号情報をカウントダウン処理した「更新情報」の灯色との比較を行う。この比較には、次の(x)〜(z)で定義される3種類の比較が含まれる。
(y) 第2比較:新規情報の現在灯色(信号情報(1)の値)が更新情報の「次回灯色」(信号情報(2)の値)と一致するか否かの比較
(z) 第3比較:新規情報の現在灯色(信号情報(1)の値)が更新情報の「前回灯色」(前回信号情報の灯色)と一致するか否かの比較
なお、灯色比較部552は、第1、第2及び第3比較の結果がすべて否定的である場合には、新規情報を異常と判定する。その理由は、第1、第2及び第3比較の結果がすべて否定的である場合には、新規情報に含まれるいずれかの灯色の残秒数に誤りがある可能性が高いと考えられるからである。
具体的には、判定部553は、第1比較の結果が肯定的である場合には、第1比較で一致するとされた、新規情報の現在灯色と更新情報の「現在灯色」との間で生じるタイムラグが閾値Th以下の場合に新規情報を正常と判定し、超える場合は新規情報を異常と判定する。
更に、判定部553は、第3比較の結果が肯定的である場合には、第3比較で一致するとされた、新規情報の現在灯色と更新情報の「前回灯色」との間で生じるタイムラグが閾値Th以下の場合に新規情報を正常と判定し、超える場合は新規情報を異常と判定する。
このデータ記憶領域には、新たに取得した信号情報である「新規情報」の記憶領域と、更新部551による更新対象となる「更新情報」の記憶領域などが含まれる。
図6は光ビーコン5の制御部55が行う異常判定処理を示すフローチャートである。
なお、この異常判定処理は、ほぼ1秒毎に送信される信号情報の受信と同時に、カウントダウン周期(100m秒)未満の短い処理時間で行われる。
図6に示すように、制御部55は、信号情報を受信したか否かを繰り返し判定し(ステップST1)、受信した場合には、新規情報の現在灯色(灯色情報(1))が更新情報の「現在灯色」と一致するか否かの判定(第1比較)を行う(ステップST2)。
制御部55は、上記判定の結果、算出したタイムラグが閾値Th以下の場合には、新規情報を正常と判定し(ステップST11)、閾値Thを超える場合には、新規情報を異常と判定する(ステップST12)。
制御部55は、上記判定の結果、算出したタイムラグが閾値Th以下の場合には、新規情報を正常と判定し(ステップST11)、閾値Thを超える場合には、新規情報を異常と判定する(ステップST12)。
制御部55は、上記判定の結果、算出したタイムラグが閾値Th以下の場合には、新規情報を正常と判定し(ステップST11)、閾値Thを超える場合には、新規情報を異常と判定する(ステップST12)。
一方、制御部55は、異常と判定された新規情報の場合も、破棄せずに記憶部56の更新情報の記憶領域に取り込むが、その新規情報を、車載機7へのダウンリンク情報に格納する提供用情報としては指定しない。これにより、残秒数等のデータ内容に誤りのある異常な信号情報が車載機7に渡るのを未然に防止することができる。
すなわち、灯色比較部552が行う探索順序である、第1比較(ステップST2)、第2比較(ステップST5)及び第3比較(ステップST5)の実行順序は、その順列数分のバリエーションで任意に入れ替えることができる。
次に、図7〜図10を参照しつつ、上述の異常判定処理(図6)における、一致した灯色間の「タイムラグ」の算出方法(図6のステップST3,ST6,ST9)の具体例について説明する。
図7において、時点tcは制御部55(灯色比較部552)による両情報のデータの比較時点を示し、Δt(例えば0.4秒)は両情報間に実際に生じたタイムラグの大きさであるとする。
なお、本実施形態では閾値Th=500m秒であるから、図7(a)〜(c)に示す各例では、いずれも新規情報が正常と判定される。
図7(b)は、更新情報が新規情報よりΔtだけ遅れているため、比較時点tcが、新規情報の青から黄への灯色切り替わり時点と、更新情報の青から黄への灯色切り替わり時点との間に挟まれている場合を示す。
図7(c)は、更新情報が新規情報よりΔtだけ進んでいるため、比較時点tcが、更新情報の青から黄への灯色切り替わり時点と、新規情報の青から黄への灯色切り替わり時点との間に挟まれている場合を示す。
図9は図7(b)のタイムチャートに対応する更新情報と新規情報のデータ内容の一例を示す概念図である。
図10は図7(c)のタイムチャートに対応する更新情報と新規情報のデータ内容の一例を示す概念図である。
3つの矢印は、それぞれ前記第1〜第3比較を行うデータの対応関係を示し、実線の矢印は当該比較の結果が肯定的であることを示している。他方、破線の矢印は当該比較の結果が否定的であることを示している。
そこで、図8に示すデータからタイムラグを求めるには、両情報から現在灯色(青)の残秒数値(5.0秒と5.4秒)をそれぞれ抽出し、その値の差(0.4秒)をタイムラグとすればよい。
そこで、図9に示すデータからタイムラグを求めるには、新規情報から現在灯色(黄)の残秒数値(2.7秒)を抽出し、更新情報から現在灯色(青)の残秒数値(0.1秒)と次回灯色(黄)の残秒数値(3.0秒)を抽出し、3.0+0.1−2.7=0.4としてタイムラグを算出すればよい。
しかし、本実施形態では、前記「繰り上げ処理」によって生成される前回灯色情報の残秒数は必ず「0」に設定されるので、更新情報の前回灯色(青)の残秒数を予定終了時刻の演算に使用できない。すなわち、更新情報の現在灯色が「黄」である判定時点tcにおいて、前回灯色である「青」の過去の予定終了時刻を知ることができない。
その理由は、黄時間(本実施形態では3秒)は両情報で同じ値になっているから、青同士の予定終了時刻差は黄同士の予定終了時刻差と同じ値になるからである。
このように、第3比較において一致した灯色間で生じるタイムラグは、その一致した灯色自体の予定終了時刻差ではなく、一致した灯色の次回以降の灯色の予定終了時刻差で代用することができる。
また、以上説明したタイムラグの算出方法はあくまで1つの具体例であり、その他の種々のバリエーションがあり得る。
以上の通り、本実施形態の光ビーコン5によれば、制御部55(判定部553)が、第1比較の結果が肯定的である場合に、当該第1比較において一致した灯色間で生じるタイムラグが所定の閾値以下であるか否かにより、新規情報の異常を判定するので、データ内容に誤りがある異常な信号情報の到来を監視することができる。
このため、異常と判定された新規情報を光ビーコン5から車載機7に送信しないように処理することで、異常な信号情報が車載機7に渡ることによる安全運転支援への悪影響を防止することができる。
上述の実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
もっとも、この場合には、更新部551が行うカウントダウン時の繰り上げ処理において、更新情報の少なくともn個前までの過去の灯色情報を残しておく必要がある。
更に、図6に示す異常判定処理(その変形例も含む。)は、光ビーコン5の制御部55ではなく情報中継装置1の制御部10が行うようにしてもよい。この場合、交通信号制御機2から新たに受信した信号情報のデータ内容が異常である場合に、その異常な信号情報が光ビーコン5に中継されるのを防止することができる。
2 交通信号制御機
4 車両感知器
5 光ビーコン(路側通信装置)
7 車載機
8 中央装置
53 中継側インタフェース部(取得部)
54 ヘッド側インタフェース部
55 制御部
551 更新部
552 灯色比較部
553 判定部
56 記憶部
Claims (6)
- 灯色毎の表示予定時間が記された信号情報を所定時間毎に取得する取得部と、
既に取得した前記信号情報の現在灯色の表示予定時間を、その取得時点からの経過時間を減算したカウントダウン値に置き換えた更新情報を生成する更新部と、
新たに取得した前記信号情報である新規情報の現在灯色が、前記更新情報の現在灯色と一致するか否かの第1比較を行う灯色比較部と、
前記第1比較の結果が肯定的である場合に、当該第1比較において一致した灯色間で生じるタイムラグが所定の閾値以下であるか否かにより、前記新規情報の異常を判定する判定部と、
を備えていることを特徴とする路側通信装置。 - 前記灯色比較部は、前記第1比較、以下の(y)に定義する第2比較及び以下の(z)に定義する第3比較のうち、前記第1比較を含む少なくとも2種類の比較のいずれが肯定的であるかを探索し、
前記判定部は、結果が肯定的であった比較において一致した灯色間で生じるタイムラグが所定の閾値以下であるか否かにより、前記新規情報の異常を判定する請求項1に記載の路側通信装置。
(y) 新規情報の現在灯色が更新情報の現在灯色のm個後(m≧1の整数)の灯色と一致するか否かの第2比較
(z) 新規情報の現在灯色が更新情報の現在灯色のn個前(n≧1の整数)の灯色と一致するか否かの第3比較 - 前記(y)に定義する前記第2比較において、前記新規情報の現在灯色と比較する前記更新情報の灯色は、当該更新情報の次回灯色(m=1の場合)であり、
前記(z)に定義する前記第3比較において、前記新規情報の現在灯色と比較する前記更新情報の灯色は、当該更新情報の前回灯色(n=1の場合)である請求項2に記載の路側通信装置。 - 前記灯色比較部が行う比較に前記第3比較が含まれており、
前記判定部は、前記第3比較の結果が肯定的である場合に、当該第3比較において一致した灯色間で生じるタイムラグとして、その一致した灯色の次回以降の灯色の予定終了時刻差を用いる請求項2又は3に記載の路側通信装置。 - 前記灯色比較部が行う比較に前記第1、第2及び第3比較のすべてが含まれており、
前記灯色比較部は、前記第1、第2及び第3比較の結果がすべて否定的である場合に、前記新規情報を異常と判定する請求項2〜4のいずれか1項に記載の路側通信装置。 - 灯色毎の表示予定時間が記された信号情報を所定時間毎に取得するステップと、
既に取得した前記信号情報の現在灯色の表示予定時間を、その取得時点からの経過時間を減算したカウントダウン値に置き換えた更新情報を生成する更新部と、
新たに取得した前記信号情報である新規情報の現在灯色が、前記更新情報の現在灯色と一致するか否かの第1比較を行うステップと、
前記第1比較の結果が肯定的である場合に、当該第1比較において一致した灯色間で生じるタイムラグが所定の閾値以下であるか否かにより、前記新規情報の異常を判定するステップと、
を含むことを特徴とする信号情報の異常判定方法。
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