JP5170185B2 - 路側通信装置、異常処理方法及び情報中継システム - Google Patents

路側通信装置、異常処理方法及び情報中継システム Download PDF

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Description

本発明は、情報元装置が送信した情報提供サービス用の情報を取得して車載機に送信する路側通信装置と、この装置が行う異常処理方法に関する。
また、本発明は、情報元装置から送信された情報提供サービス用の情報を、上記路側通信装置に中継する情報中継システムに関する。
例えば、車両の安全運転支援や歩行者の安全を支援するための、路車協調の情報提供システムが既に開発されている。
このシステムは、路側センサにより検出した車両情報や歩行者情報、或いは、交通信号機の信号情報を、路上装置(例えば、光ビーコン等の路側通信装置)を通じて車両に送信することで運転者の安全運転に役立てるものである。
従来、かかる情報提供システムとして、中央装置、交通信号制御機及び路上装置を備え、中央装置が、各交差点がサービス交差点か否かの識別情報等を含むサービス交差点情報を複数の交通信号機へ送信するものがある(特許文献1参照)。
この場合、路上装置は、通信回線で接続された交通信号制御機からサービス交差点情報を受信すると、その情報を車載機へ送信する。また、車載機は、受信したサービス交差点情報に基づいて、サービス交差点の所在地を道路地図に重畳して報知情報を作成し、これを運転者へ提供する。
上述の情報提供システムでは、情報元装置である中央装置や交通信号制御機と、車載機と通信可能な路上装置との間の情報の授受は、装置間の接続網を定義した情報テーブルを設定することで、予め定められた接続網に従って行われる。
例えば、ある交通信号制御機は、予め定められた路上装置へ情報を送信するように情報テーブルが設定されている。また、他の交通信号制御機は、別の路上装置へ情報を送信するように情報テーブルが設定されている。
特開2008−112255号公報
特許文献1に記載の従来の情報提供システムでは、予め設定された情報テーブルによって情報元装置と路上装置が関連付けられているので、無関係の情報元装置の情報が特定の路上装置に提供されることはない。
しかし、情報テーブルで定められた正式な情報元装置が、何らかの原因で桁落ちやデータ欠損のある異常な情報を送信することがあり得る。このような情報を路上装置が車載機に送信すると、車載機側での安全運転支援に支障が生じるおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、取得した情報に異常があっても適切な異常対応処理を行うことができる路側通信装置等を提供することを目的とする。
(1) 本発明の路側通信装置は、情報元装置が送信した情報提供サービス用の情報を取得して車載機に送信する路側通信装置であって、取得した前記情報に異常があるか否かを判定する第1判定部と、取得した前記情報が、所定時間毎の変動が予定されている変動情報と所定時間毎の変動が予定されていない不変動情報のうちのいずれに該当するかを判定する第2判定部と、前記第1判定部が異常と判定した前記情報について、前記第2判定部による判定結果に応じて異なった異常対応処理を実行する処理部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の路側通信装置によれば、上記処理部が、第1判定部が異常と判定した情報について、第2判定部による判定結果に応じて異なった異常対応処理を実行するので、路側通信装置が取得した情報に異常があっても、当該路側通信装置において適切な異常対応処理を行うことができる。
(2) 本発明の路側通信装置において、前記情報を前記車載機にダウンリンクする提供用情報として記憶可能な記憶部と、前記提供用情報が前記記憶部から削除された場合に、当該提供用情報の送信要求を前記送信元装置に送信するリクエスト部と、を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記処理部が実行する異常対応処理は、取得した前記情報が前記変動情報である場合には、前記変動情報と同種の前記提供用情報を前記記憶部から削除せずに、取得した前記情報を破棄する処理とすればよい。
その理由は、上記「変動情報」は、所定時間毎の変動が予定されている情報であるから、記憶部から古い提供用情報を削除しなくても、次回以降の更新処理によって変動情報を上書きすることにすれば、比較的短時間で正しい情報に校正できるからである。
また、前記処理部が実行する異常対応処理は、取得した前記情報が前記不変動情報である場合には、前記変動情報と同種の前記提供用情報を前記記憶部から削除し、かつ、取得した前記情報を破棄する処理とすればよい。
その理由は、上記「不変動情報」は、所定時間毎の変動が予定されていない情報であるから、古い提供用情報を記憶部から削除して提供用情報の送信要求をリクエスト部に送信させることにより、改めて更新すべき情報を情報元装置に要求しないと、古い提供用情報のままで情報提供サービスが運用されることになるからである。
(3) 本発明の路側通信装置において、前記第1判定部は、例えば、取得した前記情報に記されているデータ長の値と、当該情報に実際に格納されているデータ長とを比較することにより、当該情報が異常か否かを判定することができる。
(4) また、前記第1判定部において、取得した前記情報に記されている可変項目数の値と、当該情報に実際に格納されている可変項目の数とを比較することにより、当該情報が異常か否かを判定することにしてもよい。
(5) 本発明の情報中継システムは、本発明の路側通信装置を用いた情報中継システムであり、情報提供サービス用の情報を送信する1又は複数の前記情報元装置と、送信された前記情報を1又は複数の前記路側通信装置に中継する情報中継装置と、自身に中継された前記情報を前記車載機に送信する1又は複数の前記路側通信装置と、を備えている。
このため、本発明の情報中継システムは、本発明の路側通信装置と同様の作用効果を奏する。
(6) また、本発明の異常処理方法は、情報元装置が送信した情報提供サービス用の情報を取得して車載機に送信する、本発明の路側通信装置が行う異常処理方法である。
このため、本発明の異常処理方法についても、本発明の路側通信装置と同様の作用効果を奏する。
以上の通り、本発明によれば、路側通信装置が取得した情報に異常があっても、適切な異常対応処理を行うことができる。
情報中継システムの一例を示す模式図である。 システム情報のフォーマット例を示す図である。 信号情報のフォーマット例を示す図である。 障害物検知情報のフォーマット例を示す図である。 情報中継装置の構成の一例を示すブロック図である。 機器テーブルの構成例を示す説明図である。 サービステーブルの構成例を示す説明図である。 サービステーブルで決定された情報の中継状態の例を示す模式図である。 サービステーブルの生成処理手順を示すフローチャートである。 不変動情報の処理手順を示すタイムチャートである。 変動情報の処理手順を示すタイムチャートである。 光ビーコンの構成の一例を示すブロック図である。 光ビーコンの制御部の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る路側通信装置(例えば、光ビーコン5)とこれを用いた情報中継システムの実施形態を説明する。
〔情報中継システム〕
図1は情報中継システムの一例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態の情報中継システムは、情報中継装置1、情報元装置の一例としての交通信号制御機2、情報元装置の一例としての画像式の車両感知器4、路側通信装置としての光ビーコン5、及び、中央装置8などを備えている。
なお、図1に示す各装置の数や設置場所はあくまでも一例であって、本発明のシステムが図1の構成に限定されるものではない。
図1の例では、交差点付近に2つの車両感知器4A,4Bが設置され、交差点に向かう同じ流入道路に2つの光ビーコン5A,5Bが設置されている。なお、本明細書においては、車両感知器の共通事項の場合は共通符号「4」を用い、車両感知器ごとに相違する個別事項の場合は符号「4A」「4B」を用いて両者を区別する。光ビーコンについても同様である。
図1に示すように、交差点の四隅付近には信号灯器3が設置されている。各信号灯器3は交通信号制御機2により制御される。
交通信号制御機2は、中央装置8から受信した灯色切替タイミングに基づいて、所定時間(例えば1秒)毎に「信号情報」(図3参照)を生成し、これを外部に送信することができる。この信号情報は、例えば、各信号灯器3の現在ステップにおける残り表示時間(残秒数)や、将来ステップにおける表示時間(例えば2サイクル分)などの情報で構成される。
交差点付近には、画像式の車両感知器4が設置されている。この車両感知器4は交差点に繋がる道路の所要領域や交差点内の領域である、感知領域40に存在する車両や歩行者等を検知することができる。
車両感知器4は、車両の存在、感知領域40に存在する車両の台数、車両の位置及び速度、車種、感知後の経過時間などの「車両感知情報」を生成し、これを外部に送信することができる。
図1に示す2つの車両感知器4A,4Bのうち、車両感知器4Aは、交差点を矢印X方向に流入する道路(以下、単に「流入道路」ということがある。)における、渋滞長や交通量を検出するためのものである。
また、車両感知器4Bは、上記流入道路を走行して交差点に進入する車両から見た、対向直進車両の位置と速度等を検出するためのものである。対向直進車両の位置と速度は、例えば右直事故を防止する安全運転支援を行う場合に役立つ情報である。
なお、車両感知器4は、画像式に限定されるものではなく、超音波式など他の方式のものでもよい。
上述の流入道路には光ビーコン5が設置されている。この光ビーコン5は、通信領域50において車載機7と赤外光を用いた双方向通信を行う。従って、光ビーコン5を経由して、後述の「情報提供サービス」に応じた所要の情報を含むダウンリンク情報を、通信領域50を通過する車両の車載機7に向けて送信することができる。
また、光ビーコン5は、通信領域50を通過する車両の車載機7から、旅行時間やプローブデータなどを含むアップリンク情報を受信することができる。
図1に示す2つの光ビーコン5A,5Bのうち、交差点から上流側に適長距離だけ離れた光ビーコン5Aは、主に車両感知器4Aの感知情報を車載機7に伝送するために設置されたものである。また、交差点近傍の光ビーコン5Bは、主に車両感知器4Bの感知情報を車載機7に伝送するために設置されたものである。
なお、光ビーコン5に代えて、電波ビーコン、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、狭域の無線LAN通信装置などを用いることもできる。
情報中継装置1は、交差点付近の適宜の場所に設置されている。情報中継装置1は、交通管制センター等に設置された中央装置8、交通信号制御機2、車両感知器4及び光ビーコン5と所定のインタフェース規格で接続されている。
なお、情報中継装置1は、図1に示すように、他装置と別体であってもよいが、交通信号制御機2や光ビーコン5に内蔵する一体型の装置であってもよい。
情報中継装置1は、中央装置8、交通信号制御機2及び車両感知器4などが出力する各種の情報を、「情報提供サービス」の内容に応じて中継する。すなわち、光ビーコン5は、自身に設定された「情報提供サービス」に必要な情報を、情報報中継装置1を経由して情報元装置から取得し、取得した情報を車載機7に送信する。
また、情報中継装置1は、光ビーコン5が有線インタフェース側に送信する情報を、中央装置8や交通信号制御機2などに中継する。
中央装置8は、光ビーコン5による情報提供サービスの管理機能を有する。すなわち、中央装置8は、光ビーコン5が提供する「情報提供サービス」の定義部分を有する、光ビーコン5毎に定めた「システム情報」を生成し、これを外部に送信することができる。
中央装置8が送信した「システム情報」は、情報中継装置1を経由して光ビーコン5が受信する。光ビーコン5は、受信した「システム情報」によって定められた「情報提供サービス」に応じて、所要の情報を車載機7へ送信する。
〔情報提供サービスの種類とダウンリンク情報〕
本実施形態の情報中継システムによって光ビーコン5から提供されるサービス(情報提供サービス)には、例えば次のものが含まれる。
1)「信号情報」を提供するための「信号情報提供サービス」
2)「道路交通に関する規制内容」を提供するための「規制情報提供サービス」
3)「道路上の障害物に関する情報」を提供する「障害物検知情報提供サービス」
4)「路面情報」を車両に提供するための「路面情報提供サービス」
上記4種類のサービスのうち、種別番号1の「信号情報提供サービス」の場合には、光ビーコン5が送出するダウンリンク情報に次の各情報が含められる。
・システム情報
・道路線形情報
・信号情報
・信号事象表現情報
また、種別番号3の「障害物検知情報提供サービス」の場合には、光ビーコン5が送出するダウンリンク情報に次の各情報が含められる。
・システム情報
・道路線形情報
・障害物検知情報
・障害物検知事象表現情報
なお、以下において、光ビーコン5が、情報提供サービスの種別に応じてダウンリンク情報に含めることにより、車載機7にダウンリンクする上記各情報を「提供用情報」という場合がある。
ここで、ダウンリンク情報に含める提供用情報の種別毎の簡単な定義と、その各情報の送信元及び「変動情報」か「不変動情報」かの種別(時間的属性)を記載すると、次の通りである。この場合の「変動情報」とは、所定時間毎の変動が予定されている動的な情報のことをいい、「不変動情報」とは、所定時間毎の変動が予定されていない静的な情報のことをいう。また、1つの光ビーコン5で複数のサービスを行う場合には、「システム情報」は各サービスについて共通情報となる。
「システム情報」:光ビーコン5のサービス稼働状態を規定する基本情報
送信元 :中央装置8
時間的属性:不変動情報
「道路線形情報」:光ビーコン5から対象交差点等までの道路構造の情報
送信元 :中央装置8
時間的属性:不変動情報
「信号情報」:対象交差点の信号機の予定秒数を表す情報
送信元 :交通信号制御機2
時間的属性:変動情報
「信号事象表現情報」:信号情報に対応する停止線の位置情報
送信元 :中央装置8
時間的属性:不変動情報
「障害物検知情報」:障害物検知事象表現情報の検知エリアを特定する情報
送信元 :車両感知器4
時間的属性:不変動情報
「障害物検知事象表現情報」:障害物を検出するセンサの検知状態を表す情報(本実施形態では、車両感知器4による車両感知情報)
送信元 :車両感知器4
時間的属性:変動情報
〔各情報のデータフォーマット〕
図2〜図4は、ダウンリンク情報を構成する上記各情報のうち、「システム情報」、「信号情報」及び「障害物検知情報」のデータフォーマットの一例を示す図である。
<システム情報のデータフォーマット>
図2はシステム情報のフォーマット例を示す図である。
図2において、それぞれのレコードのデータ長は1又は2バイトとなっている。
「バージョン」は格納情報のバージョンを示し、バージョンが未定や不明の場合にはフルビットが格納される。「データ長」は次のフィールド以降の実データ長を示す。
「送信時刻」は光ビーコン5による車載機7への情報提供時刻を示し、ここには、光ビーコン5自身がダウンリンク送信の際にその送信時刻を格納する。
「光ビーコンヘッド数(M)」は各光ビーコン5が有する車線毎のビーコンヘッドの数を示す。「光ビーコンヘッド位置(1)〜(M)」には、ヘッド番号1〜Mの各ビーコンヘッドの位置情報(例えば緯度・経度・標高)が格納される。
「情報提供サービス数(N)」は、当該光ビーコン5が行う情報提供サービスの数を示す。「サービス情報(1)〜(N)」には、情報提供サービスについてのシステム上の識別番号や、当該サービスの種別を特定するための情報が格納される。
具体的には、「サービス情報(1)〜(N)」には、識別番号としての「サービス番号1〜N」と、当該番号1〜Nのサービスの稼働状態を示す「サービス状態」と、当該番号1〜Nについての情報提供サービスの「サービス種別番号」とが格納される。
この「サービス種別番号」には、1〜4のいずれかの数値が格納され、これにより、光ビーコン5における特定のサービス番号についての前記「情報提供サービス」の種別が決定される。
例えば、本実施形態では、光ビーコン5Aが、「信号情報提供サービス」と車両感知器4Aを用いた「障害物検知情報提供サービス」を行うことを想定している。
このため、光ビーコン5Aのシステム情報に格納される情報提供サービス数Nは、「2」となる。また、光ビーコン5Aのシステム情報には、例えば、サービス番号1のサービス情報(1)に、「信号情報提供サービス」に対応するサービス種別番号「1」が格納され、サービス番号3(仮に、サービス番号2は欠番とする。)のサービス情報(3)に、「障害物検知情報提供サービス」に対応するサービス種別番号「3」が格納される。
また、本実施形態では、光ビーコン5Bが、「信号情報提供サービス」と車両感知器4Bを用いた「障害物検知情報提供サービス」を行うことを想定している。
このため、光ビーコン5Bのシステム情報に格納される情報提供サービス数Nは、「2」となる。また、光ビーコン5Bのシステム情報には、例えば、サービス番号1のサービス情報(1)に、「信号情報提供サービス」に対応するサービス種別番号「1」が格納され、サービス番号4のサービス情報(4)に、「障害物検知情報提供サービス」に対応するサービス種別番号「3」が格納される。
<信号情報のデータフォーマット>
図3は1つの流入道路についての信号情報のフォーマット例を示す図である。
図3において、それぞれのレコードのデータ長は1又は2バイトとなっている。
「バージョン」は格納情報のバージョンを示し、バージョンが未定や不明の場合にはフルビットが格納される。「データ長」は次のフィールド以降の実データ長を示す。
「総灯器数(J)」は灯色とその変化タイミングとが共通するグループの数を示し、「灯色変化数(K)」は当該灯器における、現サイクルと次サイクルにおける信号灯色の出力変化数を示す。
「灯色情報(1)」は現在の信号灯色の情報を示し、「灯色情報(2)」は2番目の信号灯色の情報を示す。「丸信号灯色表示」は当該灯色情報における丸灯の灯色を示し、これには、「0:不明」「1:青」「2:黄」「3:赤」「4:黄点滅」「5:赤点滅」「6:滅灯」の7種類がある。
「青矢信号表示方向」は青矢灯器の通行許可方向を表し、その許可方向には、「bit7:左斜め後」「bit6:左」「bit5:左斜め前」「bit4:直進」「bit3:右斜め前」「bit2:右」「bit1:右斜め後」「bit0:Uターン」の8方向がある。
「最小残秒数」は当該灯色の予定継続の最小秒数(0.1秒単位:0.0〜240.0秒)を示しており、残秒数が確定している場合は確定秒数が格納され、残秒数が可変の場合は最小残秒数が格納される。
「最大残秒数」は当該灯色の予定継続の最大秒数(0.1秒単位:0.0〜240.0秒)を示しており、残秒数が確定している場合は確定秒数が格納され、残秒数が可変の場合は最大残秒数が格納される。
<障害物検知情報のデータフォーマット>
図4は障害物検知情報のフォーマット例を示す図である。
図4において、それぞれのレコードのデータ長は1又は2バイトとなっている。
「バージョン」は格納情報のバージョンを示し、バージョンが未定や不明の場合にはフルビットが格納される。「データ長」は次のフィールド以降の実データ長を示す。
「検知エリア数(K)」は提供サービスに対応したセンサ(本実施形態では車両感知器4)の検知エリアの数を示す。
「検知エリア情報(1)〜(K)」はエリア番号1〜Kのセンサの、検知エリア1〜Kについての位置情報を示す。この位置情報は、例えば、光ビーコン5から当該検知エリア1〜Kの始端までの道程距離よりなる。
本実施形態では、光ビーコン5Aが、車両感知器4Aを用いた「障害物検知情報提供サービス」を行うことを想定している。
このため、光ビーコン5Aの障害物検知情報に格納される検知エリア数Kは、「1」となる。また、エリア番号1の検知エリア情報(1)に、光ビーコン5Aの代表位置(例えば、ビーコンヘッド位置)から車両感知器4Aの検知エリア(感知領域40)の始端までの道程距離が格納される。
また、本実施形態では、光ビーコン5Bが、車両感知器4Bを用いた「障害物検知情報提供サービス」を行うことを想定している。
このため、光ビーコン5Bの障害物検知情報に格納される検知エリア数Kは、「1」となる。また、エリア番号2の検知エリア情報(2)に、光ビーコン5Bの代表位置(例えば、ビーコンヘッド位置)から車両感知器4Bの検知エリア(感知領域40)の始端までの道程距離が格納される。
〔情報中継装置の構成〕
図5は情報中継装置1の構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施形態の情報中継装置1は、第1インタフェース部11、第2インタフェース部12、中継部13、情報中継装置1全体を制御する制御部10、記憶部15、特定部14、生成部16、中継情報としてのサービステーブル17などを備えている。
第1インタフェース部11は、情報元装置としての中央装置8、車両感知器4及び交通信号制御機2との間の通信機能を有する。第2インタフェース部12は、路側通信装置としての光ビーコン5との間の通信機能を有する。
中継部13は、第1インタフェース部11及び第2インタフェース部12を経由して送受される情報を中継する。具体的には、中継部13は、制御部10の制御の下、例えば、車両感知器4A,4Bや交通信号制御機2からの情報を、いずれの光ビーコン5A,5Bへ送出するかを決定する。
記憶部15は、制御部10が実行する各種の中継用プログラムの他、車両感知器4、交通信号制御機2などの情報元装置の識別情報である機器テーブル151を記憶している。図6はその機器テーブル151の構成例を示す説明図である。
すなわち、機器テーブル151は、情報中継装置1と有線で通信可能に接続された情報元装置の「機器名称」と、その「機器識別番号」とを対応付けた情報テーブルである。
本実施形態の情報中継装置1には、図1に示すように、交通信号制御機2(機器識別番号を「21」とする。)と、車両感知器4A(機器識別番号を「41」とする。)及び車両感知器4B(機器識別番号を「42」とする。)とが接続されているので、機器テーブル151は図6に示すように構成される。
なお、図6の例では、情報元装置の1つである中央装置8が省略されているが、中央装置8とこれに対応する機器識別番号を機器テーブル151に記載してもよい。
特定部14は、中央装置8が光ビーコン5A,5B宛に送信した「システム情報」を中継部13が取得すると、上記機器テーブル151を参照して、取得した「システム情報」から抽出した前記サービス番号及びサービス種別番号と、その種別番号のサービスを行うのに必要な情報源となる車両感知器4又は交通信号制御機2の機器識別番号を特定する。
また、生成部16は、上記特定部14が特定した機器識別番号に基づいて、次の「サービステーブル17」を生成する。
図7はサービステーブル17の構成例を示す説明図である。
図7に示すように、サービステーブル17は、光ビーコン5A,5B毎に生成され、各光ビーコン5A,5Bが行う「情報提供サービス」のサービス数、サービス番号及びサービス種別番号と、当該サービスで使用する情報の情報元装置の機器識別番号とが関連付けて定義されている。
例えば、光ビーコン5Aのサービステーブル17では、当該光ビーコン5Aが行う2つのサービスのうち、サービス番号1でかつサービス種別番号1のサービス(信号情報提供サービス)の情報元として、機器識別番号21である交通信号制御機2が関連付けられている。
また、サービス番号3でかつサービス種別番号3のサービス(障害物検知情報提供サービス)の情報元として、機器識別番号41である車両感知器4Aが関連付けられている。
光ビーコン5Bのサービステーブル17では、当該光ビーコン5Bが行う2つのサービスのうち、サービス番号1でかつサービス種別番号1のサービス(信号情報提供サービス)の情報元として、機器識別番号21である交通信号制御機2が関連付けられている。
また、サービス番号4でかつサービス種別番号3のサービス(障害物検知情報提供サービス)の情報元として、機器識別番号42である車両感知器4Bが関連付けられている。
制御部10は、上記サービステーブル17に基づいて、情報元装置である交通信号制御機2や車両感知器4A,4Bが送出した情報の中継先を中継部13に指示する。
図8はサービステーブル17に基づく中継状態を示す模式図である。この図8は図7で示すサービステーブル17に基づいて中継部13が行う情報中継状態を、模式的に示したものである。
図8から明らかなように、車両感知器4Aから送出された情報(車両感知器4Aについての障害物検知情報や車両感知情報)は、中継部13を経由して光ビーコン5Aへ伝送され、車両感知器4Bから送出された情報は、中継部13を経由して光ビーコン5Bへ伝送される。
また、交通信号制御機2から送出された情報(信号情報)は、中継部13を経由して双方の光ビーコン5A,5Bへ送出される。
このように、本実施形態の情報中継装置1によれば、生成部16が、中央装置8から取得したシステム情報に基づいてサービステーブル17を自動的に生成し、制御部10が、生成されたサービステーブル17に基づいて中継先を決定する。
このため、光ビーコン5に対する情報提供サービスを変更する必要が生じた場合に、作業員が情報中継装置1の設置現場に赴いて中継状態を設定し直す保守作業が不要となり、作業を省力化できるという利点がある。
また、情報中継装置1の生成部16は、システム情報を取得する都度、すなわち、システム情報が更新又は変更されても、更新又は変更されたシステム情報に基づいてサービステーブル17を生成する。
これにより、情報提供サービスを変更する場合には、その都度システム情報を情報中継装置1へ送出するだけで、サービステーブル17を自動的に生成することができる。
〔サービステーブルの生成処理手順〕
図9はサービステーブル17の生成処理手順を示すフローチャートである。
なお、以下では、情報中継装置1内における制御部10、中継部13、特定部14及び生成部16を纏めて「処理部」と称し、この「処理部」の動作として生成処理手順を説明する。
まず、処理部は、システム情報を取得したか否かを判定し(S11)、システム情報を取得していない場合(S11でNo)、ステップS11の処理を続ける。
処理部は、システム情報を取得した場合(S11でYes)、機器テーブル151を参照し(S12)、システム情報に基づいて情報提供サービスに対応する機器識別番号を特定する(S13)。また、処理部は、情報提供サービスと機器識別番号を関連付けてサービステーブル17を生成し(S14)、すべての光ビーコンについて処理を終了したか否かを判定する(S15)。
すべての光ビーコンについて処理が終了していない場合(S15でNo)、処理部は、ステップS13以降の処理を続け、処理が終了した場合(S15でYes)、サービステーブル17生成の処理を終了する。
〔情報中継システムでの情報の処理手順〕
<不変動情報の処理手順>
図10は情報中継システムでの不変動情報の処理手順を示すタイムチャートである。
図10の例は、例えば、中央装置8からシステム情報を光ビーコン5に最初に送信する場合、あるいは情報提供サービスを変更するため、中央装置8から更新したシステム情報を光ビーコン5に送信する場合を示す。なお、個々のプロセスは、P1、P2……で表わされている。
まず、運用当初又はサービス変更時のP1において、中央装置8は、特定の光ビーコン5宛の「システム情報」を情報中継装置1へ送信する。なお、P1において、中央装置8は、システム情報に加えて、光ビーコン5での情報提供サービスに必要なその他の情報を送信することもできる。
P2において、情報中継装置1は、受信したシステム情報を、所定の光ビーコン5へ中継する。光ビーコン5は、受信したシステム情報を「登録情報」として記憶する。なお、「登録情報」とは、それが光ビーコン5の記憶部56(図12参照)に記憶されていないと、情報提供サービスを運用しない情報のことをいう。
P3では、情報中継装置1は、取得したシステム情報を用いて、サービステーブル17を生成する。サービステーブル17の生成は前記処理手順(図9)で行われる。なお、P2とP3の前後は任意である。
P4では、車両感知器4が、自身に関連する「障害物検知情報」を情報中継装置1へ送信する。障害物検知情報は、前述の通り、車両感知器4が検知する検知エリアやサービス区間などを示す初期情報であり、「不変動情報」の一種である。
P5では、情報中継装置1は、取得した障害物検知情報を光ビーコン5へ送信する。光ビーコン5は、受信した情報が障害物検知情報のような「不変動情報」である場合も、システム情報の場合と同様に、受信した情報を「登録情報」として記憶する。
従って、図10に示すタイムチャートにおいて、P5において受信した障害物検知情報が登録されると、当該光ビーコン5についての登録処理が完了する。
P5の後のP6において、中央装置8が「運用許可」を情報中継装置1へ送信すると、P7において、情報中継装置1は、受信した「運用許可」を光ビーコン5へ送信する。
これにより、光ビーコン5は、システム情報によって自身に通知された「情報提供サービス」の開始が可能であると判定する。
一方、光ビーコン5は、「登録状態情報」を所定時間(例えば30秒)毎に生成する。この登録状態情報は、「情報未登録」と「登録」のいずれかを記すフラグフィールドと、「情報未登録」の場合に、その未登録情報の種別を特定するフィールドとを有する。
従って、光ビーコン5は、システム情報で指定された情報提供サービスに必要な「登録情報」が揃っている場合には、フラグフィールドが「登録」である登録状態情報を生成し、「登録情報」が揃っていない場合には、フラグフィールドが「情報未登録」でかつ未登録情報の種別を記した登録状態情報を生成する。
図10に破線で示すように、P8において、光ビーコン5が登録状態情報を情報中継装置1に送信すると、情報中継装置1は、P9において、登録状態情報のヘッダ情報に基づいて、その情報を例えば中央装置8に中継する。
中央装置8は、登録状態情報のフラグフィールドが「登録」である場合には、その送信元の光ビーコン5の登録情報が揃っていると判定する。なお、この判定後に「運用許可」を送信することにしてもよい。
また、中央装置8は、登録状態情報のフラグフィールドが「情報未登録」でかつ未登録情報の種別がシステム情報である場合には、送信元の光ビーコン5のためのシステム情報を当該光ビーコン5宛に送信する。
なお、図10には図示していないが、「情報未登録」の登録状態情報において、未登録情報の種別が障害物検知情報である場合には、その登録状態情報は車両感知器4に中継される。この場合、登録状態情報を受信した車両感知器4は、登録状態情報の送信元の光ビーコン5のための障害物検知情報を当該光ビーコン5宛に送信することになる。
<変動情報の処理手順>
図11は情報中継システムでの変動情報の処理手順を示すタイムチャートである。
図11の例は、図10に示す処理手順でシステムの運用が開始された後に、それぞれの情報元装置(交通信号制御機2や車両感知器4)から所定の変動情報が送信された場合の処理手順を示している。
まず、P11では、交通信号制御機2が「信号情報」を情報中継装置1へ送信する。なお、この信号情報の送信は所定の時間間隔(例えば、1秒経過の都度)で行われる。P12において、情報中継装置1は、取得した信号情報に対して適宜編集等を行う。
P13において、情報中継装置1は、サービステーブル17(図7)を参照して、取得した信号情報を、これを必要とする光ビーコン5に中継する。
図7に示すサービステーブル17に従う場合、光ビーコン5A,5Bはいずれも機器識別番号21である交通信号制御機2からの情報を必要とするので、信号情報は双方の光ビーコン5A,5Bに送信される。P14では、光ビーコン5は、取得した信号情報を車載機7へ送信する。
P15では、車両感知器4が障害物検知事象表現情報としての「車両感知情報」を中継装置1へ送信する。P16において、情報中継装置1は、車両感知器4から取得した車両感知情報に対して適宜編集等を行う。
P17では、情報中継装置1は、取得した車両感知情報を必要とする情報提供サービスを行う光ビーコン5に対して、当該車両感知情報を中継する。
図7に示すサービステーブル17に従う場合、光ビーコン5Aが機器識別番号41である車両感知器4Aからの情報を必要とするので、当該車両感知器4Aの車両感知情報は光ビーコン5Aに送信される。
また、光ビーコン5Bが機器識別番号42である車両感知器4Bからの情報を必要とするので、当該車両感知器4Bの車両感知情報は光ビーコン5Bに送信される。
P18では、光ビーコン5は、取得した車両感知情報を車載機7へ送信する。
車両感知器4からの車両感知情報の送出は、例えば、200m秒経過の都度行うことができる。すなわち、P19〜P22において、P15〜P18と同様の処理が行われ、以降同様の処理が、例えば200m秒経過の都度繰り返される。
また、P23〜P26において、P11〜P14と同様の処理が行われ、以降同様の処理が、例えば1秒経過の都度繰り返される。
図11に示すように、信号情報や車両感知情報のような「変動情報」は、例えば200m秒や1秒といった非常に短い時間間隔で情報元装置から送信されるので、これを受信する光ビーコン5において、受信した情報を常に新しい情報に上書きする更新処理を実行すれば、「変動情報」については、概ね常に正常な情報が取得できていると考えられる。従って、かかる変動情報の場合は、前記「登録情報」の対象ではない。
〔光ビーコンの構成〕
図12は光ビーコン5の構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、光ビーコン5は、ビーコン制御機51と1又は複数のビーコンヘッド52とから構成されている。ビーコン制御機51は、中継側インタフェース部53、ヘッド側インタフェース部54、制御部55及び記憶部56などを備えている。
中継側インタフェース部53は、情報中継装置1との間の通信機能を有する。また、ヘッド側インタフェース部54は、車線毎に設けられたビーコンヘッド52との間の通信機能を有する。
ビーコンヘッド52は、道路上に架設した梁に車線毎に設置されており、発光ダイオード等からなる発光素子と、フォトダイオード等からなる受光素子とを筐体内に格納することによって構成されている。
発光素子は、光信号よりなるダウンリンク情報を通信領域50内の車載機7に送出し、受光素子は光信号よりなるアップリンク情報を通信領域50内の車載機7から受光する。
ビーコン制御機51の制御部55は、第1判定部551、第2判定部552、処理部553、登録更新部554及びリクエスト部555を備える。
このうち、第1判定部551は、中継側インタフェース部53が取得した情報に対して後述のフォーマットチェックを行い、取得した情報に異常があるか否かを判定する。
第2判定部552は、中継側インタフェース部53で取得した情報が、所定時間毎の変動が予定されている前記「変動情報」と、所定時間毎の変動が予定されていない前記「不変動情報」のうちの、いずれに該当するかを判定する。
また、処理部553は、第1判定部552が異常と判定した情報について、第2判定部553による判定結果に応じて、異なった2種類の異常対応処理を実行する。この異常対応処理の内容は後述する。
登録更新部554は、中継側インタフェース部53が取得した情報を第1判定部552が正常と判定すると、記憶部56が既に記憶している複数種類の「提供用情報」の中から、正常と判定された情報と同種の提供用情報を抽出し、抽出された古い提供用情報を新たに取得した情報と入れ替えて更新する更新機能を有する。
また、登録更新部554は、正常と判定された情報が「登録情報」の対象(すなわち不変動情報)である場合には、その更新で「登録情報」がすべて揃ったか否かを判定し、揃っている場合には、フラグフィールドが「登録」である前記登録状態情報を生成する。
一方、リクエスト部555は、処理部553が「登録情報」の一部又は全部を削除すること等が原因で「登録情報」が揃っていない場合に、フラグフィールドが「情報未登録」であり、かつ、その未登録情報の種別を記した前記登録状態情報を生成する。
従って、リクエスト部555が生成する「登録状態情報」は、登録情報を記憶部56から削除して未登録状態になった場合に、情報中継装置1を経由して、削除した情報と同じ情報を情報元装置に要求する「送信要求」を構成する。
なお、本実施形態の情報中継装置1は、光ビーコン5から上記「送信要求」を取得した場合には、ヘッダ情報に記された宛先に基づいて、当該送信要求を中央装置8又は車両感知器4若しくはこれらの双方に中継することができる。
ビーコン制御機51の記憶部56は、上記各機能を制御部55の各部で実行するためのコンピュータプログラムの格納領域と、中継側インタフェース部53が取得した情報を一時的に記憶するバッファ領域と、車載機7へのダウンリンク情報に含める「提供用情報」を記憶するデータ記憶領域とを有する。
このデータ記憶領域には、ダウンリンク用の提供用情報がその種別毎に記録されるとともに、提供用情報毎の送信元や時間的属性(不変動情報か変動情報かの種別)も記録される。
〔光ビーコンの制御部の処理手順〕
図13は光ビーコン5の制御部55の処理手順を示すフローチャートである。
図13に示すように、制御部55は、情報中継装置1からの情報を取得したか否かを繰り返し判定し(ステップST1)、取得している場合には、その取得した情報に対してフォーマットチェックを実行する(ステップST2)。
上記フォーマットチェックには2種類の方式があり、そのうちの1つは「データ長チェック」である。このデータ長チェックは、取得した情報に記されているデータ長の値と、当該情報に実際に格納されているデータ長を比較することによって行われる。
例えば、取得した情報が「システム情報」(図2参照)の場合、制御部55は、「データ長」の値と、次フィールド以降に格納されている実際のデータ長との値を比較し、その値が一致しない場合に当該システム情報を異常と判定する。
なお、図3に示す「信号情報」と図4に示す「障害物検知情報」の場合にも、「データ長」のフィールドがあるので、制御部55は、信号情報と障害物検知情報についても当該データ長チェックを行うことができる。
このように、「データ長」のフィールドがある場合には、取得した情報が変動情報であるか不変動情報であるかに拘わらず、データ長チェックを実行することができる。
もう一つは、「フィールド数チェック」である。このフィールド数チェックは、取得した情報に記されている可変項目数の値と、当該情報に実際に格納されている可変項目の数とを比較することによって行われる。
例えば、取得した情報が「システム情報」(図2参照)の場合、制御部55は、可変項目である「光ビーコンヘッド数(M)」の値と、次フィールド以降に実際に格納されている「光ビーコンヘッド位置」の数とを比較し、その値が一致しない場合に当該システム情報を異常と判定する。
図4に示す「障害物検知情報」の場合にも、可変項目である「検知エリア数(K)」のフィールドがあるので、制御部55は、障害物検知情報についても当該フィールド数チェックを行うことができる。
しかし、図3に示す「信号情報」の場合には、可変項目に該当するフィールドが定義されていないので、フィールド数チェックを実行することはできない。
制御部55は、上記「データ長チェック」又は「フィールド数チェック」若しくはこれらの双方を行って、取得した情報に対するフォーマットチェックを実行する(ステップST2)。
次に、制御部55は、フォーマットチェックの結果、取得した情報に異常があるか否かを判定し(ステップST3)、異常がない場合には、その取得した情報を記憶部56のデータ記憶領域に既に記録されている同種の提供用情報に上書きする更新処理を行う(ステップST5)。
一方、取得した情報に異常がある場合には、制御部55は、更にその情報が「変動情報」であるか「不変動情報」のいずれであるかの種別判定を行う(ステップST4)。
この判定の結果、異常ありと判定された情報が「変動情報」である場合には、制御部55は、「異常対応処理1」を実行する(ステップST6)。
また、異常ありと判定された情報が「不変動情報」である場合には、制御部55は、それとは異なる「異常対応処理2」を実行する(ステップST7)。
上記2種類の異常対応処理1,2のうち、「変動情報」に対して行う「異常対応処理1」(ステップST6)は、その変動情報と同種の古い提供用情報を記憶部56のデータ記憶領域から削除せずに、取得した当該情報だけを破棄(バッファ領域からの消去)する処理となっている。
その理由は、前述の通り、信号情報や車両感知情報のような「変動情報」は、比較的短い周期で逐次送信されるほぼリアルタイムの情報であるから、わざわざ記憶部56から古い提供用情報を削除しなくても、更新処理によって上書きすれば足りるからである。
また、例えば、取得した「信号情報」をフォーマット異常のために破棄しても、前回の信号情報のデータ値(残秒数)を経過時間分だけカウントダウンして補正すれば、通信タイムアウト時間(例えば5秒に設定)が生じるまでの間は、前回の信号情報のデータ値を流用することができる。
これに対して、「不変動情報」に対して行う「異常対応処理2」(ステップST7)は、その不変動情報と同種の古い提供用情報を記憶部56のデータ記憶領域から削除した上で、取得した当該情報を破棄する処理となっている。
その理由は、システム情報や障害物検知情報のような「不変動情報」の場合には、変動時期が定まっていないことから、記憶部56のデータ記憶領域から削除することで前記送信要求を発動し、更新用の正しい情報を情報元装置に再送信して貰わないと、古い提供用情報のままで情報提供サービスが運用されることになるからである。
本実施形態では、制御部55が異常対応処理2を実行すると、フォーマット異常と判定された「不変動情報」(これは「登録情報」の対象である。)と同じ情報が記憶部56から削除され、これにより、リクエスト部555が、「情報未登録」を記した登録状態情報(送信要求)を生成して情報中継装置1に送信する。
これにより、フォーマット異常と判定された「不変動情報」に代わる、正しい不変動情報を情報元装置から取得することができる。
このように、本実施形態の光ビーコン5によれば、処理部553が、第1判定部551が異常と判定した情報について、第2判定部552による判定結果に応じて異なった異常対応処理を実行するので、光ビーコン5が取得した情報に異常があっても、当該光ビーコン5において適切な異常対応処理を行うことができる。
上述の実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 情報中継装置
2 交通信号制御機(情報元装置)
4 車両感知器(情報元装置)
5 光ビーコン(路側通信装置)
7 車載機
8 中央装置
55 制御部
551 第1判定部
552 第2判定部
553 処理部
554 登録更新部
555 リクエスト部
56 記憶部

Claims (5)

  1. 情報元装置が送信した情報提供サービス用の情報を取得して車載機に送信する路側通信装置であって、
    取得した前記情報に異常があるか否かを判定する第1判定部と、
    取得した前記情報が、所定時間毎の変動が予定されている変動情報と所定時間毎の変動が予定されていない不変動情報のうちのいずれに該当するかを判定する第2判定部と、
    前記第1判定部が異常と判定した前記情報について、前記第2判定部による判定結果に応じて異なった異常対応処理を実行する処理部と、
    前記情報を前記車載機にダウンリンクする提供用情報として記憶可能な記憶部と、
    前記提供用情報が前記記憶部から削除された場合に、当該提供用情報の送信要求を前記送信元装置に送信するリクエスト部と、を備えており、
    前記処理部が実行する異常対応処理は、
    取得した前記情報が前記変動情報である場合には、前記変動情報と同種の前記提供用情報を前記記憶部から削除せずに、取得した前記情報を破棄する処理であり、
    取得した前記情報が前記不変動情報である場合には、前記不変動情報と同種の前記提供用情報を前記記憶部から削除し、かつ、取得した前記情報を破棄する処理であることを特徴とする路側通信装置。
  2. 前記第1判定部は、取得した前記情報に記されているデータ長の値と、当該情報に実際に格納されているデータ長とを比較することにより、当該情報が異常か否かを判定する請求項に記載の路側通信装置。
  3. 前記第1判定部は、取得した前記情報に記されている可変項目数の値と、当該情報に実際に格納されている可変項目の数とを比較することにより、当該情報が異常か否かを判定する請求項1又は2に記載の路側通信装置。
  4. 情報提供サービス用の情報を送信する1又は複数の前記情報元装置と、
    送信された前記情報を請求項1に記載の1又は複数の前記路側通信装置に中継する情報中継装置と、
    自身に中継された前記情報を前記車載機に送信する1又は複数の前記路側通信装置と、
    を備えていることを特徴とする情報中継システム。
  5. 情報元装置が送信した情報提供サービス用の情報を取得して車載機に送信する路側通信装置が行う異常処理方法であって、
    取得した前記情報に異常があるか否かを判定する第1ステップと、
    取得した前記情報が、所定時間毎の変動が予定されている変動情報と所定時間毎の変動が予定されていない不変動情報のうちのいずれに該当するかを判定する第2ステップと、
    前記第1ステップで異常ありと判定された前記情報について、前記第2ステップによる判定結果に応じて異なった異常対応処理を実行する第3ステップと、
    前記情報を前記車載機にダウンリンクする提供用情報として記憶部に記憶させる第4ステップと、
    前記提供用情報が前記記憶部から削除された場合に、当該提供用情報の送信要求を前記送信元装置に送信する第5ステップと、を備えており、
    前記第3ステップにおける異常対応処理は、
    取得した前記情報が前記変動情報である場合には、前記変動情報と同種の前記提供用情報を前記記憶部から削除せずに、取得した前記情報を破棄する処理であり、
    取得した前記情報が前記不変動情報である場合には、前記不変動情報と同種の前記提供用情報を前記記憶部から削除し、かつ、取得した前記情報を破棄する処理であることを特徴とする異常処理方法。
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