JP2012048165A - 露光装置、露光装置のステージ温度制御方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光装置のステージ温度制御方法、及び表示用パネル基板の製造方法 Download PDF

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宏幸 神田
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啓 渡邉
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Abstract

【課題】基板を移動するステージをリニアモータにより駆動する際、ステージの温度変化を小さくして、パターンの焼付けを精度良く行う。
【解決手段】ステージの温度を調節する温度調節液が流れる通路52a,52bをXステージ5,Yステージ7に設け、ステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置53,54の内の1つから、温度調節液を通路52a,52bへ供給する。ステージの温度変化が小さくなり、パターンの焼付けが精度良く行われる。
【選択図】図7

Description

本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、基板の露光を行う露光装置、露光装置のステージ温度制御方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に基板を移動するステージをリニアモータにより駆動する露光装置、露光装置のステージ温度制御方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
プロキシミティ露光装置は、基板を真空吸着して支持するチャックを備え、チャックは、基板の移動及び位置決めを行うステージ上に搭載されている。チャックへの基板のロード及びチャックからの基板のアンロードは、マスクと基板との接触を避けるために、マスクの下の露光位置から離れたロード/アンロード位置で行われる。ロード/アンロード位置で基板をチャックに搭載した後、ステージがマスクの下の露光位置へ移動し、露光位置で基板の位置決めを行う。
従来、プロキシミティ露光装置において、ステージの駆動には、ボールねじ等の送りねじが使用されていた。しかしながら、表示用パネルの大画面化に伴って基板が大型化する程、基板の移動を高速かつ高精度に行いたいという要求が強くなり、従来のステージでは、基板を移動する速度及び精度の向上に限界があった。
送りねじに代わる機構として、磁石又はコイルを内蔵した固定子と、コイル又は磁石を内蔵した可動子とを用いるリニアモータが開発されている。固定子と可動子は、わずかな隙間を介して接触しない様に設置され、コイルに電流を流すと、コイルの電流と磁石の磁界とから、フレミングの左手の法則によって、可動子に推力(ローレンツ力)が働く。固定子と可動子が非接触で摩擦が無いため、高速かつ高精度な移動が可能である。この様なリニアモータを使用したプロキシミティ露光装置として、特許文献1及び特許文献2に記載のものがある。
特開2009−258195号公報 特開2009−258196号公報
液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の露光を行う露光装置において、基板を移動するステージをリニアモータにより駆動する場合、ステージの重量が大きく移動距離も長いため、リニアモータの負荷が大きく、リニアモータから多量の熱が発生する。そのため、ステージの移動時と、ステージの移動を停止した時とで、ステージの温度が大きく変化する。ステージの温度が大きく変化すると、熱膨張によるステージの変形量が大きく変化するため、ステージにより移動される基板の位置及び水平方向に対する傾きが変動して、パターンの焼付け精度が低下するという問題がある。
本発明の課題は、基板を移動するステージをリニアモータにより駆動する際、ステージの温度変化を小さくして、パターンの焼付けを精度良く行うことである。また、本発明の課題は、パターンの焼付けを精度良く行って、高品質な表示用パネル基板を製造することである。
本発明の露光装置は、基板を支持するチャックと、チャックを移動する移動ステージと、移動ステージを駆動するリニアモータとを備えた露光装置であって、移動ステージに設けられ、移動ステージの温度を調節する温度調節液が流れる通路と、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置と、複数の供給装置の内の1つを通路へ接続する切り替え手段と、切り替え手段を制御する制御手段とを備え、制御手段が、移動ステージの動作状態に応じて、切り替え手段を制御して、複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を通路へ供給させるものである。
また、本発明の露光装置のステージ温度制御方法は、基板を支持するチャックと、チャックを移動する移動ステージと、移動ステージを駆動するリニアモータとを備えた露光装置のステージ温度制御方法であって、移動ステージの温度を調節する温度調節液が流れる通路を移動ステージに設け、移動ステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を通路へ供給するものである。
例えば、ステージの移動時は、リニアモータから多量の熱が発生するので、露光装置内の温度が24℃〜25℃程度に管理されている場合、ステージの周囲の温度よりも低い20℃〜22℃程度の温度の温度調節液を、ステージに設けた温度調節液の通路へ供給して、ステージを冷却する。ステージの移動を停止した時は、リニアモータから新たな熱が発生しないので、移動時と同じ温度の温度調節液をステージに設けた温度調節液の通路へ供給し続けると、ステージの温度が下がり過ぎてしまう。そこで、ステージの移動を停止した時は、ステージの周囲の温度よりも高い26℃〜28℃程度の温度の温度調節液を、ステージに設けた温度調節液の通路へ供給して、ステージの温度を保つ。ステージの温度変化が小さくなり、パターンの焼付けが精度良く行われる。
さらに、本発明の露光装置は、移動ステージが、X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージと、Y方向(又はX方向)へ移動する第2ステージとを有し、通路が、第1のステージに設けられた第1の通路と、第2のステージに設けられた第2の通路とに分かれ、切り替え手段が、複数の供給装置の内の1つを、第1の通路と第2の通路とへ別々に接続し、制御手段が、第1のステージの動作状態に応じて、切り替え手段を制御して、複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第1の通路へ供給させ、第2のステージの動作状態に応じて、切り替え手段を制御して、複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第2の通路へ供給させるものである。
また、本発明の露光装置のステージ温度制御方法は、移動ステージに、X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージと、Y方向(又はX方向)へ移動する第2ステージとを設け、通路を、第1のステージに設けた第1の通路と、第2のステージに設けた第2の通路とに分け、第1のステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第1の通路へ供給し、第2のステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第2の通路へ供給するものである。各ステージの温度制御が、各ステージの動作状態に応じて独立して行われるので、各ステージの温度変化がさらに小さくなり、パターンの焼付けがさらに精度良く行われる。
さらに、本発明の露光装置は、第1ステージの温度を検出する第1の検出手段と、第2ステージの温度を検出する第2の検出手段とを備え、制御手段が、第1の検出手段の検出結果に応じて、切り替え手段を制御して、複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第1の通路へ供給させ、第2の検出手段の検出結果に応じて、切り替え手段を制御して、複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第2の通路へ供給させるものである。
また、本発明の露光装置のステージ温度制御方法は、第1のステージの温度を検出し、検出結果に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第1の通路へ供給し、第2のステージの温度を検出し、検出結果に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第2の通路へ供給するものである。各ステージの実際の温度に適した温度の温度調節液が、各ステージに設けた温度調節液の通路へ供給され、各ステージの温度制御が精度良く行われる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかの露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、上記のいずれかの露光装置のステージ温度制御方法を用いてステージの温度を制御して、基板の露光を行うものである。ステージの温度変化が小さくなり、パターンの焼付けが精度良く行われるので、高品質な表示用パネル基板が製造される。
本発明の露光装置及び露光装置のステージ温度制御方法によれば、移動ステージの温度を調節する温度調節液が流れる通路を移動ステージに設け、移動ステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を通路へ供給することにより、移動ステージの温度変化を小さくして、パターンの焼付けを精度良く行うことができる。
さらに、本発明の露光装置及び露光装置のステージ温度制御方法によれば、第1のステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第1の通路へ供給し、第2のステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第2の通路へ供給することにより、各ステージの温度制御を、各ステージの動作状態に応じて独立して行うことができるので、各ステージの温度変化をさらに小さくして、パターンの焼付けをさらに精度良く行うことができる。
さらに、本発明の露光装置及び露光装置のステージ温度制御方法によれば、第1のステージの温度を検出し、検出結果に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第1の通路へ供給し、第2のステージの温度を検出し、検出結果に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第2の通路へ供給することにより、各ステージの実際の温度に適した温度の温度調節液を、各ステージに設けた温度調節液の通路へ供給して、各ステージの温度制御を精度良く行うことができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、ステージの温度変化を小さくして、パターンの焼付けを精度良く行うことができるので、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。
本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態による露光装置の側面図である。 本発明の一実施の形態による露光装置の正面図である。 本発明の一実施の形態による露光装置からYステージより上の部分を取り除いた状態を示す上面図である。 図5(a)はXステージの上面図、図5(b)はXステージの正面図である。 図6(a)はYステージの上面図、図6(b)はYステージの側面図である。 ステージの温度制御を行う制御系のブロック図である。 ステージの温度制御動作の一例を示すフローチャートである。 ステージの温度制御動作の他の例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。また、図2は本発明の一実施の形態による露光装置の側面図、図3は本発明の一実施の形態による露光装置の正面図である。本実施の形態は、マスク2と基板1との間に微小なギャップを設けて、マスク2のパターンを基板1へ転写するプロキシミティ露光装置の例を示している。露光装置は、ベース3、Xガイド4、移動ステージ、チャック10、マスクホルダ20、複数のリニアモータ、固定子取り付けベース33,43、可動子取り付けベース34、駆動回路60、及び主制御装置70を含んで構成されている。なお、図2及び図3では、駆動回路60、及び主制御装置70が省略されている。露光装置は、これらの他に、基板1をチャック10へ搬入し、また基板1をチャック10から搬出する基板搬送ロボット、露光光を照射する照射光学系、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
基板1は、基板1の露光を行う露光位置から離れたロード/アンロード位置において、図示しない基板搬送ロボットにより、チャック10へ搬入され、またチャック10から搬出される。チャック10への基板1のロード及びチャック10からの基板1のアンロードは、チャック10に設けた複数の突き上げピンを用いて行われる。突き上げピンは、チャック10の内部に収納されており、チャック10の内部から上昇して、基板1をチャック10にロードする際、基板搬送ロボットから基板1を受け取り、基板1をチャック10からアンロードする際、基板搬送ロボットへ基板1を受け渡す。
図1及び図2において、チャック10は、基板1の露光を行う露光位置にある。露光位置の上空には、マスク2を保持するマスクホルダ20が設置されている。図1において、マスクホルダ20には、露光光が通過する開口20aが設けられており、開口20aの下方には、マスク2が装着されている。マスクホルダ20の下面の開口20aの周囲には、吸着溝が設けられており、マスクホルダ20は、吸着溝により、マスク2の周辺部を真空吸着して保持している。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、図示しない照射光学系が配置されている。露光時、照射光学系からの露光光がマスク2を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
図2及び図3において、チャック10は、移動ステージに搭載されている。移動ステージは、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、及びチャック支持台9を含んで構成されている。Xステージ5は、ベース3に設けられたX方向へ伸びるXガイド4に搭載され、Xガイド4に沿ってX方向へ移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたY方向へ伸びるYガイド6に搭載され、Yガイド6に沿ってY方向へ移動する。θステージ8は、Yステージ7に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台9は、θステージ8に搭載され、チャック10を複数箇所で支持する。
Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10は、ロード/アンロード位置と露光位置との間を移動される。ロード/アンロード位置において、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、チャック10に搭載された基板1のプリアライメントが行われる。露光位置において、Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10に搭載された基板1のXY方向へのステップ移動が行われる。そして、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、基板1の位置決めが行われる。また、図示しないZ−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることによって、マスク2と基板1とのギャップ合わせが行われる。
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行っているが、チャック支持台9にZ−チルト機構を設けて、チャック10をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。
本実施の形態では、Xステージ5を駆動する駆動機構として、2つのリニアモータを使用する。各リニアモータは、磁石を内蔵した板状の固定子31と、コイルを内蔵した板状の可動子32とを有する。
図3において、ベース3には、X方向(図3の図面奥行き方向)へ伸びる溝が設けられている。ベース3の溝の左右の隅には、X方向へ伸びる固定子取り付けベース33がそれぞれ取り付けられている。各固定子取り付けベース33には、各リニアモータの固定子31が取り付けられている。各リニアモータの固定子31は、固定子取り付けベース33により、ベース3に設けた溝内に立てた状態でX方向へ伸ばして取り付けられている。一方、Xステージ5の下面には、断面がT字型の可動子取り付けベース34が取り付けられている。可動子取り付けベース34の左右の側面には、各リニアモータの可動子32が取り付けられている。各リニアモータの可動子32は、共通の可動子取り付けベース34により、Xステージ5にそのリニアモータの固定子31と向き合わせて取り付けられている。2つのリニアモータは、固定子31と可動子32とを横方向に向き合わせて、左右対称に配置されている。
固定子31と可動子32とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された2つのリニアモータを用いて、Xガイド4に沿ってXステージ5を移動して、基板1のX方向への移動を行う。各リニアモータで発生する磁気吸引力が互いに打ち消し合い、Xガイド4に掛かる負荷が軽減される。そして、ベース3にX方向へ伸びる溝を設け、各リニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子31を、ベース3の溝内に立てた状態でX方向へ伸ばして取り付け、各リニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子32を、Xステージ5にそのリニアモータの固定子31と向き合わせて取り付けるので、ベース3とXステージ5との間にリニアモータの固定子31及び可動子32を配置する空間を確保するための台を設ける必要がなく、装置全体の高さが抑えられる。
図4は、本発明の一実施の形態による露光装置からYステージより上の部分を取り除いた状態を示す上面図である。本実施の形態では、Yステージ7を駆動する駆動機構として、2つのリニアモータを使用する。各リニアモータは、磁石を内蔵した板状の固定子41と、コイルを内蔵した板状の可動子42とを有する。
図2及び図4において、各リニアモータの可動子42は、Yステージ7のY方向(図2の図面奥行き方向)へ伸びる側面に取り付けられている。Xステージ5の上面の左右の端には、Y方向へ伸びる固定子取り付けベース43がそれぞれ取り付けられている。各リニアモータの固定子41は、各固定子取り付けベース43により、Xステージ5に立てた状態でそのリニアモータの可動子42と向き合わせてY方向へ伸ばして取り付けられている。2つのリニアモータは、固定子41と可動子42とを横方向に向き合わせて、左右対称に配置されている。
固定子41と可動子42とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された2つのリニアモータを用いて、Yガイド6に沿ってYステージ7を移動して、基板1のY方向への移動を行う。各リニアモータで発生する磁気吸引力が互いに打ち消し合い、Yガイド6に掛かる負荷が軽減される。そして、各リニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子42を、Yステージ7のY方向へ伸びる側面に取り付け、各リニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子41を、Xステージ5にそのリニアモータの可動子42と向き合わせてY方向へ伸ばして取り付けるので、Xステージ5とYステージ7との間にリニアモータの固定子41及び可動子42を配置する空間を確保するための台を設ける必要がない。そのため、ステージ全体の重心が高くならず、ステージ全体の運動性能が低下しない。また、Xステージ5に溝を設ける必要がなく、Xステージ5の剛性が低下しない。
図1において、駆動回路60は、主制御装置70の制御により、リニアモータの可動子32,42のコイルへ電流を供給して、リニアモータを駆動する。このとき、Xステージ5及びYステージ7は重量が大きく移動距離も長いため、リニアモータの負荷が大きく、リニアモータの可動子32,42から多量の熱が発生する。そのため、各ステージの移動時と、各ステージの移動を停止した時とで、各ステージの温度が大きく変化する。各ステージの温度が大きく変化すると、熱膨張による各ステージの変形量が大きく変化するため、各ステージにより移動される基板1の位置及び水平方向に対する傾きが変動して、パターンの焼付け精度が低下する。
図4において、Xステージ5の一側面には、温度センサー51aが取り付けられている。温度センサー51aは、Xステージ5の温度を検出し、検出結果をステージ温度制御装置50へ出力する。また、Yステージ7の一側面には、温度センサー51bが取り付けられている。温度センサー51bは、Yステージ7の温度を検出し、検出結果をステージ温度制御装置50へ出力する。ステージ温度制御装置50は、主制御装置70から、チャック10の位置情報と、Xステージ5及びYステージ7の動作状態を示す情報と、ステージの温度制御停止指令とを受け、これらの情報と温度センサー51a,51bの検出結果とに基づいて、後述する様にステージの温度制御動作を行う。
図5(a)はXステージの上面図、図5(b)はXステージの正面図である。図5(a)において、Xステージ5の下面には、破線で示す取り付けベース34が取り付けられており、Xステージ5と取り付けベース34との間には、破線で示す2つの温度調節液通路52aが設けられている。本実施の形態では、各温度調節液通路52aが、図5(b)に示す様に、取り付けベース34の上面に設けた溝に埋める様にして、Xステージ5の下面に取り付けられている。図5(a)に示す様に、各温度調節液通路52aは、上方から見てU字型をしており、Xステージ5の左右の端の位置に入口及び出口を有する。各温度調節液通路52aの入口へ供給された温度調節液は、各温度調節液通路52aの内部を流れる間にXステージ5及びリニアモータの可動子32の温度を調節して、各温度調節液通路52aの出口から排出される。図5(a)の矢印は、温度調節液が各温度調節液通路52aの入り口へ供給され、また各温度調節液通路52aの出口から排出される方向を示している。
図6(a)はYステージの上面図、図6(b)はYステージの側面図である。図6(a)において、Yステージ7の内部には、破線で示す2つの温度調節液通路52bが設けられている。本実施の形態では、各温度調節液通路52bが、図6(a),(b)に示す様に、リニアモータの可動子32が取り付けられたYステージ7の側面に近い位置に設けられている。図6(a)に示す様に、各温度調節液通路52bは、上方から見て真っ直ぐ伸びており、Yステージ7の一方の側面に入口を有し、他方の側面に出口を有する。各温度調節液通路52bの入口へ供給された温度調節液は、各温度調節液通路52bの内部を流れる間にYステージ7及びリニアモータの可動子42の温度を調節して、各温度調節液通路52bの出口から排出される。図6(a)の矢印は、温度調節液が各温度調節液通路52bの入り口へ供給され、また各温度調節液通路52bの出口から排出される方向を示している。
図7は、ステージの温度制御を行う制御系のブロック図である。ステージの温度制御を行う制御系は、ステージ温度制御装置50、温度調節液供給装置53,54、切り替え弁55a,55b,55c,56a,56b,56c、流量制御弁57、及び流量計58を含んで構成されている。温度調節液供給装置53,54は、互いに異なる温度の温度調節液を供給し、ステージ温度制御装置50は、温度調節液供給装置53,54が供給する温度調節液の温度を設定する。例えば、露光装置内の温度が24℃〜25℃程度に管理されている場合、温度調節液供給装置53は、各ステージの周囲の温度よりも低い20℃〜22℃程度の温度の温度調節液を供給し、温度調節液供給装置54は、各ステージの周囲の温度よりも高い26℃〜28℃程度の温度の温度調節液を供給する。
切り替え弁55a,55b,55c,56a,56b,56cは、例えば電磁弁から成り、ステージ温度制御装置50の制御により、温度調節液供給装置53,54のいずれかを、温度調節液通路52a,52bへ別々に接続する。流量制御弁57は、温度調節液供給装置53,54から切り替え弁55a,55b,56a,56bを介して温度調節液通路52a,52bへ供給される温度調節液の流量を調節し、流量計58は、流量制御弁57により調節された温度調節液の流量を測定する。
図8は、ステージの温度制御動作の一例を示すフローチャートである。本例は、Xステージ5の温度制御動作を示している。まず、ステージ温度制御装置50は、主制御装置70から受けたチャック10の位置情報から、チャック10がロード/アンロード位置にあるか否かを判断する(ステップ301)。チャック10がロード/アンロード位置にない場合、チャック10は、露光位置にあるか、または露光位置へ移動中である。チャック10が露光位置にある場合は、基板1のステップ移動や位置決めのためにXステージ5の移動が頻繁に行われ、またチャック10が露光位置へ移動中である場合は、Xステージ5が移動中であるので、リニアモータの可動子32からの発熱によりXステージ5の温度が上昇する。そこで、チャック10がロード/アンロード位置にない場合、ステージ温度制御装置50は、図7の切り替え弁56a,56cを閉じ、切り替え弁55a,55cを開いて、温度調節液供給装置53から低温の温度調節液をXステージ5に設けた温度調節液通路52aへ供給させる(ステップ305)。
チャック10がロード/アンロード位置にある場合、ステージ温度制御装置50は、主制御装置70から受けたXステージ5の動作状態を示す情報から、Xステージ5がロード/アンロード位置において移動中であるか否かを判断する(ステップ302)。Xステージ5が移動中である場合、ステージ温度制御装置50は、図7の切り替え弁56a,56cを閉じ、切り替え弁55a,55cを開いて、温度調節液供給装置53から低温の温度調節液をXステージ5に設けた温度調節液通路52aへ供給させる(ステップ305)。
Xステージ5が移動中でない場合、ステージ温度制御装置50は、温度センサー51aの検出結果から、Xステージ5の温度が予め定めた所定値以上であるか否かを判断する(ステップ303)。Xステージ5の温度が所定値以上である場合、ステージ温度制御装置50は、図7の切り替え弁56a,56cを閉じ、切り替え弁55a,55cを開いて、温度調節液供給装置53から低温の温度調節液をXステージ5に設けた温度調節液通路52aへ供給させる(ステップ305)。
温度調節液供給装置53から温度調節液通路52aへ供給された低温の温度調節液により、Xステージ5が冷却され、Xステージ5の温度変化が抑えられる。図7において、温度調節液通路52aへ供給された温度調節液は、温度調節液通路52a内を流れた後、切り替え弁55cを通って温度調節液供給装置53へ回収される。
Xステージ5の温度が所定値以上でない場合、ステージ温度制御装置50は、図7の切り替え弁55a,55cを閉じ、切り替え弁56a,56cを開いて、温度調節液供給装置54から高温の温度調節液をXステージ5に設けた温度調節液通路52aへ供給させる(ステップ304)。
ステップ302において、Xステージ5が移動中でない場合、リニアモータの可動子32から熱が発生しないので、もし、温度調節液供給装置53から低温の温度調節液をXステージ5に設けた温度調節液通路52aへ供給すると、Xステージ5の温度が下がり過ぎてしまう。本実施の形態では、温度調節液供給装置54から温度調節液通路52aへ供給された高温の温度調節液により、Xステージ5が保温され、Xステージ5の温度変化が抑えられる。図7において、温度調節液通路52aへ供給された温度調節液は、温度調節液通路52a内を流れた後、切り替え弁56cを通って温度調節液供給装置54へ回収される。
ステージ温度制御装置50は、主制御装置70からステージの温度制御停止指令があったか否かを判断する(ステップ306)。ステージの温度制御停止指令があった場合、ステージ温度制御装置50は、図7の切り替え弁55a,55b,55c,56a,56b,56cを全て閉じて、温度調節液の供給を停止する(ステップ307)。ステージの温度制御停止指令がなかった場合、ステップ301へ戻る。
図9は、ステージの温度制御動作の他の例を示すフローチャートである。本例は、Yステージ7の温度制御動作を示している。まず、ステージ温度制御装置50は、主制御装置70から受けたYステージ7の動作状態を示す情報から、Yステージ7が移動中であるか否かを判断する(ステップ401)。Yステージ7が移動中である場合、ステージ温度制御装置50は、図7の切り替え弁56b,56cを閉じ、切り替え弁55b,55cを開いて、温度調節液供給装置53から低温の温度調節液をYステージ7に設けた温度調節液通路52bへ供給させる(ステップ404)。
Yステージ7が移動中でない場合、ステージ温度制御装置50は、温度センサー51bの検出結果から、Yステージ7の温度が予め定めた所定値以上であるか否かを判断する(ステップ402)。Yステージ7の温度が所定値以上である場合、ステージ温度制御装置50は、図7の切り替え弁56b,56cを閉じ、切り替え弁55b,55cを開いて、温度調節液供給装置53から低温の温度調節液をYステージ7に設けた温度調節液通路52bへ供給させる(ステップ404)。
温度調節液供給装置53から温度調節液通路52bへ供給された低温の温度調節液により、Yステージ7が冷却され、Yステージ7の温度変化が抑えられる。図7において、温度調節液通路52bへ供給された温度調節液は、温度調節液通路52b内を流れた後、切り替え弁55cを通って温度調節液供給装置53へ回収される。
Yステージ7の温度が所定値以上でない場合、ステージ温度制御装置50は、図7の切り替え弁55b,55cを閉じ、切り替え弁56b,56cを開いて、温度調節液供給装置54から高温の温度調節液をYステージ7に設けた温度調節液通路52bへ供給させる(ステップ403)。
ステップ401において、Yステージ7が移動中でない場合、リニアモータの可動子42から熱が発生しないので、もし、温度調節液供給装置53から低温の温度調節液をYステージ7に設けた温度調節液通路52bへ供給すると、Yステージ7の温度が下がり過ぎてしまう。本実施の形態では、温度調節液供給装置54から温度調節液通路52bへ供給された高温の温度調節液により、Yステージ7が保温され、Yステージ7の温度変化が抑えられる。図7において、温度調節液通路52bへ供給された温度調節液は、温度調節液通路52b内を流れた後、切り替え弁56cを通って温度調節液供給装置54へ回収される。
ステージ温度制御装置50は、主制御装置70からステージの温度制御停止指令があったか否かを判断する(ステップ405)。ステージの温度制御停止指令があった場合、ステージ温度制御装置50は、図7の切り替え弁55a,55b,55c,56a,56b,56cを全て閉じて、温度調節液の供給を停止する(ステップ406)。ステージの温度制御停止指令がなかった場合、ステップ401へ戻る。
なお、Xステージ5及びYステージ7の温度制御動作は、図8及び図9に示した例に限らず、Xステージ5及びYステージ7の動作状態に応じて異なる温度の温度調節液を切り替えるものであればよい。また、Xステージ5の温度制御動作を図9に示したYステージ7の温度制御動作と同様に行い、あるいは、Yステージ7の温度制御動作を図8に示したXステージ5の温度制御動作と同様に行ってもよい。
以上説明した実施の形態によれば、ステージの温度を調節する温度調節液が流れる温度調節液通路52a,52bをXステージ5,Yステージ7に設け、Xステージ5,Yステージ7の動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の温度調節液供給装置53,54の内の1つから、温度調節液を温度調節液通路52a,52bへ供給することにより、Xステージ5,Yステージ7の温度変化を小さくして、パターンの焼付けを精度良く行うことができる。
さらに、Xステージ5の動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の温度調節液供給装置53,54の内の1つから、温度調節液を温度調節液通路52aへ供給し、Yステージ7の動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の温度調節液供給装置53,54の内の1つから、温度調節液を温度調節液通路52bへ供給することにより、各ステージの温度制御を、各ステージの動作状態に応じて独立して行うことができるので、各ステージの温度変化をさらに小さくして、パターンの焼付けをさらに精度良く行うことができる。
さらに、Xステージ5の温度を検出し、検出結果に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の温度調節液供給装置53,54の内の1つから、温度調節液を温度調節液通路52aへ供給し、Yステージ7の温度を検出し、検出結果に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の温度調節液供給装置53,54の内の1つから、温度調節液を温度調節液通路52bへ供給することにより、各ステージの実際の温度に適した温度の温度調節液を、各ステージに設けた温度調節液通路52a,52bへ供給して、各ステージの温度制御を精度良く行うことができる。
なお、以上説明した実施の形態では、低温と高温の二つの温度調節液を切り替えて、各ステージの温度制御を行ってるが、各ステージの動作状態に応じて、三つ以上の異なる温度の温度調節液を切り替えて、各ステージの温度制御を行ってもよい。
本発明の露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、本発明の露光装置のステージ温度制御方法を用いてステージの温度を制御して、基板の露光を行うことにより、ステージの温度変化を小さくして、パターンの焼付けを精度良く行うことができるので、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。
例えば、図10は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
また、図11は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図10に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図11に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)及び着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明の露光装置又は本発明の露光装置のステージ温度制御方法を適用することができる。
1 基板
2 マスク
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 チャック支持台
10 チャック
20 マスクホルダ
31,41 固定子
32,42 可動子
33,43 固定子取り付けベース
34 可動子取り付けベース
50 ステージ温度制御装置
51a,51b 温度センサー
52a,52b 温度調節液通路
53,54 温度調節液供給装置
55a,55b,55c,56a,56b,56c 切り替え弁
57 流量制御弁
58 流量計
60 駆動回路
70 主制御装置

Claims (8)

  1. 基板を支持するチャックと、
    前記チャックを移動する移動ステージと、
    前記移動ステージを駆動するリニアモータとを備えた露光装置であって、
    前記移動ステージに設けられ、前記移動ステージの温度を調節する温度調節液が流れる通路と、
    互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置と、
    前記複数の供給装置の内の1つを前記通路へ接続する切り替え手段と、
    前記切り替え手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記移動ステージの動作状態に応じて、前記切り替え手段を制御して、前記複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を前記通路へ供給させることを特徴とする露光装置。
  2. 前記移動ステージは、X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージと、Y方向(又はX方向)へ移動する第2ステージとを有し、
    前記通路は、前記第1のステージに設けられた第1の通路と、前記第2のステージに設けられた第2の通路とに分かれ、
    前記切り替え手段は、前記複数の供給装置の内の1つを、前記第1の通路と前記第2の通路とへ別々に接続し、
    前記制御手段は、前記第1のステージの動作状態に応じて、前記切り替え手段を制御して、前記複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を前記第1の通路へ供給させ、前記第2のステージの動作状態に応じて、前記切り替え手段を制御して、前記複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を前記第2の通路へ供給させることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記第1ステージの温度を検出する第1の検出手段と、
    前記第2ステージの温度を検出する第2の検出手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第1の検出手段の検出結果に応じて、前記切り替え手段を制御して、前記複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を前記第1の通路へ供給させ、前記第2の検出手段の検出結果に応じて、前記切り替え手段を制御して、前記複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を前記第2の通路へ供給させることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 基板を支持するチャックと、
    チャックを移動する移動ステージと、
    移動ステージを駆動するリニアモータとを備えた露光装置のステージ温度制御方法であって、
    移動ステージの温度を調節する温度調節液が流れる通路を移動ステージに設け、
    移動ステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を通路へ供給することを特徴とする露光装置のステージ温度制御方法。
  5. 移動ステージに、X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージと、Y方向(又はX方向)へ移動する第2ステージとを設け、
    通路を、第1のステージに設けた第1の通路と、第2のステージに設けた第2の通路とに分け、
    第1のステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第1の通路へ供給し、
    第2のステージの動作状態に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第2の通路へ供給することを特徴とする請求項4に記載の露光装置のステージ温度制御方法。
  6. 第1のステージの温度を検出し、
    検出結果に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第1の通路へ供給し、
    第2のステージの温度を検出し、
    検出結果に応じて、互いに異なる温度の温度調節液を供給する複数の供給装置の内の1つから、温度調節液を第2の通路へ供給することを特徴とする請求項5に記載の露光装置のステージ温度制御方法。
  7. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  8. 請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の露光装置のステージ温度制御方法を用いてステージの温度を制御して、基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
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