JP2012048005A - レンズ保持用ラック - Google Patents

レンズ保持用ラック Download PDF

Info

Publication number
JP2012048005A
JP2012048005A JP2010190535A JP2010190535A JP2012048005A JP 2012048005 A JP2012048005 A JP 2012048005A JP 2010190535 A JP2010190535 A JP 2010190535A JP 2010190535 A JP2010190535 A JP 2010190535A JP 2012048005 A JP2012048005 A JP 2012048005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
holding
holding member
rack
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010190535A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Masuyama
豊 増山
Hiroshi Asami
浩志 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2010190535A priority Critical patent/JP2012048005A/ja
Publication of JP2012048005A publication Critical patent/JP2012048005A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)

Abstract

【課題】レンズを保持した状態で閉空間が形成されることがないようにする。
【解決手段】レンズ基材2の外周部に下方から接触する第1の保持部材3と、レンズ基材2の外周部に水平方向の一方と他方とから接触する第2の保持部材4、第3の保持部材5とを備える。第1〜第3の保持部材3〜5は、レンズ基材2の厚み方向への移動を規制し、レンズ基材2を略垂直に保持する。第1〜第3の保持部材3〜5を支持するラック本体6を備える。第1〜第3の保持部材3〜5は、レンズ基材2に接触する接触部3a,4a,5aからレンズ基材2の厚み方向に延びる水平方向延在部3b,4b,5bをそれぞれ有する。水平方向延在部3b,4b,5bは、レンズ基材2より前記厚み方向に離間した位置においてラック本体6に接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、眼鏡レンズを略垂直に立てた状態で保持するレンズ保持用ラックに関するものである。
従来、眼鏡用レンズ(以下、単にレンズという)にハードコート膜や反射防止膜などの膜を設けるためには、いわゆる浸漬法によって行われている。この浸漬法は、成膜用の塗布液が貯留された塗布液槽内にレンズを浸漬させ、所定時間経過後に引き上げ、その後、レンズを乾燥させることによって行われている。従来においては、多数のレンズを一つのラックに保持させた状態で前記浸漬工程と前記乾燥工程とが実施されている。
前記ラックは、例えば数十枚のレンズを略垂直に立てた状態で保持する構造が採られている。従来のこの種のラックとしては、例えば特許文献1の図8に開示されているものがある。この従来のレンズ保持用ラックは、成膜を行うレンズ基材を略垂直状態として載せるための第1の保持部材と、レンズ基材の外周部に水平方向の一方と他方とから接触する第2、第3の保持部材と、これらのレンズ毎の第1〜第3の保持部材を支持するラック本体などを備えている。
前記第1の保持部材は、上方から見てレンズ基材に沿うように側方に延びる腕部を有し、この腕部を介してラック本体に支持されている。この腕部の中間部に第2、第3の保持部材のうち一方の保持部材が設けられている。すなわち、第1の保持部材の腕部と、前記一方の保持部材と、レンズ基材の外周部とによって、レンズ基材の厚み方向から見て閉じた空間が形成されることになる。
ところで、前記塗布液中には、レンズ基材上に均一な膜が形成されるようにレベリング剤が添加されることがある。レベリング剤が添加されている塗布液は、泡や膜が発生し易くなる。このような塗布液中に上述したラックを使用してレンズ基材を浸漬させ、引き上げると、前記閉じた空間に膜や気泡が形成され易くなる。前記膜や気泡は、レンズ基材が塗布液槽から引き上げられた後に破れる。
特開2003−71650号公報
しかしながら、レンズ基材を塗布液から引き上げた後に上述した膜や気泡が破れると、飛沫が生じ、この飛沫がレンズ面に付着してしまう。レンズ面に塗布液の飛沫が付着すると、レンズ面上の塗膜に微小な凹凸が形成されてしまい、塗布不良となる。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、レンズを保持した状態で閉空間が形成されることがなく、レンズに膜厚が均一な塗布を可能にし、塗布不良が発生しないレンズ保持用ラックを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るレンズ保持用ラックは、レンズ基材の外周部に下方から接触してレンズ基材の厚み方向への移動を規制する第1の保持部材と、前記レンズ基材の外周部に水平方向の一方から接触してレンズ基材の厚み方向への移動を規制する第2の保持部材と、前記レンズ基材の外周部に水平方向の他方から接触してレンズ基材の厚み方向への移動を規制し、前記第1の保持部材および前記第2の保持部材と協働してレンズ基材を略垂直に保持する第3の保持部材と、前記第1ないし第3の保持部材を支持するラック本体とを備え、前記第1ないし第3の保持部材は、レンズ基材に接触する接触部からレンズ基材の厚み方向に延びる水平方向延在部をそれぞれ有し、前記水平方向延在部は、第1ないし第3の保持部材に保持されたレンズ基材より前記厚み方向に離間した位置において前記ラック本体に接続されているものである。
本発明は、前記発明において、前記第1ないし第3の保持部材は、それぞれレンズ基材の厚み方向に延びるように形成され、かつ前記厚み方向の両端部において前記ラック本体にそれぞれ支持され、前記第1ないし第3の保持部材の前記各接触部は、第1ないし第3の保持部材の長手方向において同一位置に位置しかつ前記長手方向に所定の間隔をおいて並ぶように複数ずつ設けられ、前記第1の保持部材の下端部には、この第1の保持部材の長手方向と直交する水平方向から見て谷と山とが交互に繰り返される形状の鋸刃状部が形成されているものである。
本発明は、前記発明において、第2の保持部材と第3の保持部材の前記接触部は、レンズ基材に上端部が接触するように上下方向に延びるアームによって形成され、前記アームは、自らの弾性で前記レンズ基材に押し付けられるように形成されているものである。
本発明は、前記発明において、第1ないし第3の保持部材は、レンズ基材の厚み方向から見てラック本体を挟んで水平方向の一方と他方とにそれぞれ振り分けられるように配設され、前記ラック本体の下端は、第1ないし第3の保持部材の下端より下方に突出する位置に形成されているものである。
本発明によれば、第1ないし第3の保持部材に保持されたレンズ基材の下方が開放される。すなわち、前記レンズ基材の下方であって、第1の保持部材と第2の保持部材との間には、上下方向に延びる開放空間が形成される。また、前記レンズ基材の下方であって、第1の保持部材と第3の保持部材との間には、レンズ基材から下方に延びる開放空間が形成される。
このため、本発明に係るレンズ保持用ラックは、前記レンズ基材の厚み方向から見た状態で閉空間が形成されることがない。すなわち、このラックに保持されたレンズ基材を塗布液から引き上げたときに膜や気泡が形成されることはない。したがって、本発明によれば、レンズ基材に膜厚が均一になるように塗膜を形成することでき、塗布不良が発生しないレンズ保持用ラックを提供することができる。
本発明に係るレンズ保持用ラックの構成を示す斜視図である。 レンズ保持用ラックの具体例を示す正面図である。 レンズ保持用ラックの具体例を示す側面図である。 レンズ保持用ラックの具体例を示す平面図である。 第1の保持部材を示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。 第1の保持部材の接触部を拡大して示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は図(a)におけるB−B線断面図、同図(c)は図(a)におけるC−C線断面図である。 第2、第3の保持部材の保持部材本体を示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。 第1ないし第3の保持部材でレンズ基材を保持した状態を示す正面図である。 第2の保持部材の取付用ブラケットを示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。 第3の保持部材の取付用ブラケットを示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。 具体例による第1〜第3の保持部材の概略構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係るレンズ保持用ラックの一実施の形態を図1〜図11によって詳細に説明する。
先ず、本発明に係るレンズ保持用ラックの基本的な構成を図1によって説明する。図1に示すレンズ保持用ラック1は、レンズ基材2を略垂直に立てた状態で保持するために、第1〜第3の保持部材3〜5と、これら第1〜第3の保持部材3〜5を支持するラック本体6とを備えている。
前記第1の保持部材3は、前記レンズ基材2の外周部に下方から接触し、レンズ基材2の厚み方向への移動を規制している。
前記第2の保持部材4は、前記レンズ基材2の外周部に水平方向の一方(図1においては左方)から接触してレンズ基材2の厚み方向への移動を規制している。
前記第3の保持部材5は、前記レンズ基材2の外周部に水平方向の他方から接触してレンズ基材2の厚み方向への移動を規制している。
これらの第1〜第3の保持部材3〜5は、レンズ基材2に接触する接触部3a,4a,5aからレンズ基材2の厚み方向に延びる水平方向延在部3b,4b,5bをそれぞれ有している。この水平方向延在部3b,4b,5bは、第1〜第3の保持部材3〜5に保持されたレンズ基材2より前記厚み方向に離間した位置において前記ラック本体6に接続されている。
このように構成されたレンズ保持用ラック1においては、第1〜第3の保持部材3〜5に保持されたレンズ基材2の下方に開放空間S1,S2が形成されるされる。すなわち、前記レンズ基材2の下方であって、第1の保持部材3と第2の保持部材4との間には、上下方向に延びるように開放空間S1が形成される。また、前記レンズ基材2の下方であって、第1の保持部材3と第3の保持部材5との間には、レンズ基材2から下方に延びるように第2の開放空間S2が形成される。
このため、この実施の形態によるレンズ保持用ラック1は、前記レンズ基材2の厚み方向から見た状態で閉空間が形成されることがない。すなわち、このラック1に保持されたレンズ基材2を塗布液から引き出したときに膜や気泡が形成されることはない。
次に、本発明に係るレンズ保持用ラックの具体例について説明する。本発明に係るレンズ保持用ラックは、具体的には図2〜図4に示すように、多数のレンズ基材2を一度に保持できるように構成される。この具体例によるレンズ保持用ラック11は、図2に示すように、レンズ基材2の厚み方向から見て、水平方向に並ぶ第1のレンズ保持部12と第2のレンズ保持部13とを備えている。
第1のレンズ保持部12と第2のレンズ保持部13とは、それぞれ複数のレンズ基材2を厚み方向に一列に並べて保持できるように構成されている。また、これら第1、第2のレンズ保持部12,13は、ラック本体6を挟んで水平方向の一方と他方とにそれぞれ振り分けられるように配設されている。この実施の形態による第1のレンズ保持部12と第2のレンズ保持部13とは、図2において上下方向に延びる中心線Cに対して線対称となるように形成されている。このため、ここでは二つのレンズ保持部12,13のうち、図2において右側に位置する第1のレンズ保持部12について説明し、第2のレンズ保持部13については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この具体例によるレンズ保持用ラック11の第1の保持部材3は、図5および図6に示すように、レンズ基材2の厚み方向{図5(a)においては左右方向}に延びる支持板14と、この支持板14の長手方向の両端部から上方に延びる一対の取付用ブラケット15,15とによって構成されている。前記支持板14の上部には、複数のレンズ基材2を厚み方向に並べて支持できるように、複数の接触部3aと複数の水平方向延在部3bとが交互に並べて形成されている。
前記各接触部3a,3a…は、図5(a)に示すように、レンズ基材2の厚み方向とは直交する水平方向から見て、上方に向けて開放するV字状の溝によって形成されている。これらの接触部3aどうしは、互いに予め定めたレンズ間隔をおいて離間するように形成されている。一方、水平方向延在部3bは、上方に向けて凸になる山形状に形成されている。また、支持板14の上端縁14aは、図6(b),(c)に示すように、レンズ基材2の厚み方向から見て断面山形状に形成されている。さらに、接触部3aには、図6(c)に示すように、上下方向に延びる溝16が形成されている。この溝16は、接触部3aとレンズ基材2のコバ面(外周面)との間から塗布液を流下させるためのものである。この溝16は、支持板14の表面と裏面の両方にそれぞれ形成されている。
支持板14の下端縁14bは、図6(b),(c)に示すようにレンズ基材2の厚み方向から見て断面V字状に形成されている。これは、支持板14を塗布液中に浸漬させるときに塗布液が不必要に波立つことがないようにするためである。
この支持板14の下端部であって、長手方向の中央部には、図5(a)および図6(a)に示すように、鋸刃状部17が形成されている。この鋸刃状部17は、前記長手方向と直交する水平方向から見て谷17aと山17bとが交互に繰り返される形状に形成されている。
支持板14の両端部に設けられた取付用ブラケット15は、前記支持板14をラック本体6に接続するためのもので、図2に示すように、支持板14から前記中心線C側に延び、この延在端側において上方に延びる形状に形成されている。取付用ブラケット15の上端部は、第1〜第3の保持部材3〜5に保持されたレンズ基材2より高い位置においてラック本体6に取付けられている。
この具体例によるラック本体6は、図2〜図4に示すように、前記長手方向の両側に位置する一対の枠体21,21と、これらの枠体21どうしを接続する2本の上部バー22,22および1本の下部バー23と、前記枠体21から下方に延びる一対の補強板24とを備えている。前記枠体21は、図1に示すように、前記長手方向から見て下方に向けて開放するコ字状に形成されている。この枠体21の下端部には、補強板24の上端部が溶接されている。前記第1の保持部材3の取付用ブラケット15は、図2に示すように、前記補強板24の上端部に取付用ボルト25によって取付けられている。
前記一対の枠体21の上端部どうしは、前記2本の上部バー22によって接続されている。枠体21の下端部どうしは、前記下部バー23によって接続されている。前記上部バー22は、ラック本体6を搬送するときに例えば搬送装置(図示せず)に取付けられる。
前記補強板24は、図1に示すように、下方に延びる逆T字状に形成されている。これらの補強板24の下端部は、前記長手方向から見て第1、第2のレンズ保持部12,13の下端部と重なるように形成されている。また、補強板24の下端24aは、図3に示すように、第1、第2のレンズ保持部12,13の下端より下に位置している。すなわち、ラック本体6の下端は、第1〜第3の保持部材3〜5の下端より下方に突出する位置に形成されている。
この具体例による第2の保持部材4と第3の保持部材5は、図7に示す保持部材本体26をそれぞれ使用して構成されている。図7に示す保持部材本体26は、前記レンズ基材2の厚み方向{図7(a)においては左右方向}に延びるように形成されており、複数の接触部4a,5aを前記厚み方向に並べて一体に形成した構造が採られている。
第2、第3の保持部材4,5の前記接触部4a,5aは、レンズ基材2に上端部が接触するように上下方向に延びる複数のアーム27によって構成されている。第2、第3の保持部材4,5の前記水平方向延在部4b,5bは、各アーム27の下端部どうしを接続するサイドプレート28によって構成されている。
各アーム27は、図7(a)に示すように、上下方向に延びるアーム本体27aと、このアーム本体27aの上端部に溶接された保持体27bとによって構成されている。アーム本体27aは、前記サイドプレート28と一体に形成されており、図7(b)に示すように、レンズ基材2の厚み方向から見てレンズ基材2の側方に向けて凸になる山形状に折り曲げられている。また、各アーム本体27aは、前記レンズ間隔をおいて前記レンズ基材2の厚み方向に並べられている。このアーム本体27aおよび前記サイドプレート28は、弾性材料によって形成されている。
前記保持体27bは、図7(a)に示すように、前記厚み方向とは直交する水平方向から見てY字状に形成されている。すなわち、この保持体27bの上端部内にレンズ基材2の外周部が挿入されることによって、レンズ基材2の厚み方向への移動が規制される。
第2の保持部材4は、前記保持部材本体26と、この保持部材本体26の長手方向の一端部26a{図7(a)においては右側の端部}に取付けられた取付用ブラケット29(図2および図9参照)とによって構成されている。取付用ブラケット29は、保持部材本体26の前記一端部26aから上方に延び、上部において前記中心線C側に延びるように形成されている。取付用ブラケット29の下端部には、図9に示すように、取付片29aが設けられている。この取付片29aは、保持部材本体26の一端部26aに重ねられ、取付用ボルト(図2,3参照)30によって取付けられている。
この取付用ブラケット29の上側の先端部は、ラック本体6の二つの枠体21,21のうち、一方の枠体21に前記第1の保持部材3の取付用ブラケット15とともに取付用ボルト25によって取付けられている。すなわち、第2の保持部材4の一端部は、ラック本体6に支持されている。
前記保持部材本体26の他端部26bは、図4に示すように、前記第1の保持部材3の支持板14に連結用ロッド31によって連結されている。すなわち、第2の保持部材4の他端部は、第1の保持部材3を介してラック本体6に支持されている。前記連結用ロッド31は、図5に示すように、第1、第2の保持部材3,4の水平方向延在部3b,4bどうしを接続している。
この具体例による第2の保持部材4は、図2に示すように、第1の保持部材3の側方に並ぶようにラック本体6に取付けられている。すなわち、第2の保持部材4の下端部(前記サイドプレート28)は、図2に示すように、前記支持板14と略同じ高さに配置されている。また、第2の保持部材4の保持部材本体26は、前記支持板14の一側方に予め定めた距離だけ離間した位置に配置されている。また、第2の保持部材4の接触部4a(アーム27)は、保持部材本体26の長手方向において、第1の保持部材3の接触部3aと同一位置に位置付けられている。
第3の保持部材5は、前記保持部材本体26と、この保持部材本体26の長手方向の一端部26a{図7(a)においては右側の端部}に取付けられた取付用ブラケット32(図1および図10参照)とによって構成されている。この取付用ブラケット32は、保持部材本体26の前記一端部26aから上方に延び、上部において前記中心線C側に延びるように形成されている。取付用ブラケット32の下端部には、図10に示すように、取付片32aが設けられている。この取付片32aは、保持部材本体26の一端部26aに重ねられ、取付用ボルト(図2,3参照)33によって取付けられている。
この取付用ブラケット32の上側の先端部は、前記第2の保持部材4が取り付けられている枠体21とは異なる他方の枠体21に、前記第1の保持部材3の取付用ブラケット15とともに取付用ボルト25によって取付けられている。
すなわち、第3の保持部材5の一端部は、ラック本体6に支持されている。
第3の保持部材5を構成する保持部材本体26の他端部26bは、図4に示すように、前記第1の保持部材3の支持板14に連結用ロッド34によって連結されている。すなわち、第3の保持部材5の他端部は、第1の保持部材3を介してラック本体6に支持されている。前記連結用ロッド34は、図5に示すように、第1、第3の保持部材3,5の水平方向延在部3b,5bどうしを接続している。
この具体例による第3の保持部材5は、図2に示すように、第1の保持部材3を挟んで反対側に位置するように設けられている。すなわち、第3の保持部材5の下端部(サイドプレート28)は、前記支持板14と略同じ高さに配置されている。また、この保持部材本体26は、第2の保持部材4の保持部材本体26とは前記支持板14を挟んで反対側に予め定めた距離だけ離間した位置に配置されている。さらに、第3の保持部材5の接触部5a(アーム27)は、保持部材本体26の長手方向において、第1、第2の保持部材3,4の接触部3a,4aと同一位置に位置付けられている。
第2の保持部材4のアーム27と、第3の保持部材5のアーム27の保持体27bどうしの間隔は、レンズ基材2の外径より狭くなるように設定されている。レンズ基材2を第1〜第3の保持部材3〜5に保持させるためには、前記保持体27b,27bどうしの間にレンズ基材2を上方から挿入することによって行う。すなわち、保持体27b,27b間にレンズ基材2を上方から挿入することによって、レンズ基材2の外周部が保持体27bを側方に押し、アーム27,27がレンズ基材2を挟みながら弾性変形して開く。そして、レンズ基材2は、第1の保持部材3の上に載置されることにより、外周部にアーム27が押し付けられる状態でアーム27に保持される。このため、図8に示すように、第1の保持部材3の支持板14の上に載せられたレンズ基材2を第2、第3の保持部材4,5のアーム27で水平方向の両側から把持することができる。
第1〜第3の保持部材3〜5は、それぞれレンズ基材2の厚み方向に延びるように形成されているから、上述したように第1〜第3の保持部材3〜5にレンズ基材2が保持された状態においては、レンズ基材2の下方が広く開放された状態になる。すなわち、レンズ基材2の下方であって、第1の保持部材3と第2の保持部材4との間には、上下方向に延びる開放空間S1(図4参照)が形成される。また、前記レンズ基材2の下方であって、第1の保持部材3と第3の保持部材5との間には、レンズ基材2から下方に延びる開放空間S2(図4参照)が形成される。
このため、このレンズ保持用ラック11は、レンズ基材2の厚み方向から見た状態で閉空間が形成されることがない。なお、図8においては、第1の保持部材3と第2、第3の保持部材4,5との間にそれぞれ連結用ロッド31,34が位置しており、あたかもレンズ基材2の下方に閉空間が形成されているように見える。しかし、連結用ロッド31,34は、第1〜第3の保持部材3〜5の水平方向延在部3b,4b,5bどうしを接続するものであり、接触部3a,4a,5aとは前記厚み方向に離間しているから、接触部3a,4a,5aから連結用ロッド31,34に達するような膜が形成されることはない。
上述したように構成されたレンズ保持用ラック11は、第1のレンズ保持部12と第2のレンズ保持部13とにそれぞれ複数枚ずつレンズ基材2を保持した状態で図示していない塗布液槽内に浸漬させられる。このとき、レンズ保持用ラック11は、塗布液槽の液面が図2中に二点鎖線Lで示す位置に達するように塗布液槽内に浸漬させられる。そして、このレンズ保持用ラック11は、浸漬後に所定の時間が経過した後、塗布液槽から引き上げられる。
この実施の形態によるレンズ保持用ラック11は、上述したようにレンズ基材2の下方に開放空間S1,S2が形成されており、レンズ基材2の厚み方向から見た状態で閉空間が形成されることがない。したがって、ラック11に保持されたレンズ基材2を塗布液から引き上げたときに膜や気泡が形成されることはない。この結果、この実施の形態によれば、レンズ基材2に膜厚が均一になるように塗膜を形成することでき、塗布不良が発生しないレンズ保持用ラックを提供することができる。
この実施の形態によるレンズ保持用ラック11の第1〜第3の保持部材3〜5は、それぞれレンズ基材2の厚み方向に延びるように形成され、かつ前記厚み方向の両端部において前記ラック本体6にそれぞれ支持されている。これら第1〜第3の保持部材3〜5の前記各接触部3a,4a,5aは、第1〜第3の保持部材3〜5の長手方向において同一位置に位置しかつ前記長手方向に所定の間隔をおいて並ぶように複数ずつ設けられている。
このため、この実施の形態によるレンズ保持用ラック11は、図4に示すように、上方から見ると第1〜第3の保持部材3〜5とラック本体6とによって囲まれた閉空間が形成され、塗布液槽から引き上げるときにこの閉空間に膜が形成されるおそれがある。しかし、第1の保持部材3の下端部に形成されている前記鋸刃状部17が膜を破るから、前記閉空間に膜が形成されることはない。
したがって、この実施の形態によれば、多数のレンズ基材2に塗膜を正しく形成することが可能なレンズ保持用ラックを提供することができる。
この実施の形態による第2の保持部材4と第3の保持部材5の前記接触部4a,5aは、レンズ基材2に上端部が接触するように上下方向に延びるアーム27によって形成されている。前記アーム27は、自らの弾性で前記レンズ基材2に押し付けられるように形成されている。
このため、第2、第3の保持部材4,5によってレンズ基材2を把持できるから、塗布液槽から引き上げるときに何らかの原因でラック11に衝撃が加えられたとしても、レンズ基材2が振動することはない。したがって、この実施の形態によれば、レンズ面に形成された塗膜が濡れている状態で強く揺らされるようなことを防ぐことができるから、より一層品質が高い塗膜を形成することができる。
この実施の形態による第1〜第3の保持部材3〜5は、図2に示すように、レンズ基材2の厚み方向から見てラック本体6を挟んで水平方向の一方と他方とにそれぞれ振り分けられるように配設されている。また、前記ラック本体6の下端(前記補強板24の下端24a)は、図3に示すように、第1〜第3の保持部材3〜5の下端より下方に突出する位置に形成されている。
このため、上方から見て一方の第1〜第3の保持部材3〜5からなる第1のレンズ保持部12と、他方の第1〜第3の保持部材3〜5からなる第2のレンズ保持部13との間に閉空間が形成され、塗布液槽から引き上げるときにこの閉空間に膜が形成されるおそれがある。しかし、ラック本体6の下端が膜を破るから、塗布液槽から引き上げるときに前記閉空間に膜が形成されることはない。
したがって、この実施の形態によれば、塗膜の品質を高く保ちながら、1度に保持するレンズ基材2の個数をさらに増大させることができる。
1,11…レンズ保持用ラック、3…第1の保持部材、4…第2の保持部材、5…第3の保持部材、3a,4a,5a…接触部、3b,4b,5b…水平方向延在部、6…ラック本体、14…支持板、15,29,32…取付用ブラケット、17…鋸刃状部、21…枠体、22…上部バー、23…下部バー、24…補強板、27…アーム、27b…保持体、28…サイドプレート。

Claims (4)

  1. レンズ基材の外周部に下方から接触してレンズ基材の厚み方向への移動を規制する第1の保持部材と、
    前記レンズ基材の外周部に水平方向の一方から接触してレンズ基材の厚み方向への移動を規制する第2の保持部材と、
    前記レンズ基材の外周部に水平方向の他方から接触してレンズ基材の厚み方向への移動を規制し、前記第1の保持部材および前記第2の保持部材と協働してレンズ基材を略垂直に保持する第3の保持部材と、
    前記第1ないし第3の保持部材を支持するラック本体とを備え、
    前記第1ないし第3の保持部材は、レンズ基材に接触する接触部からレンズ基材の厚み方向に延びる水平方向延在部をそれぞれ有し、
    前記水平方向延在部は、第1ないし第3の保持部材に保持されたレンズ基材より前記厚み方向に離間した位置において前記ラック本体に接続されていることを特徴とするレンズ保持用ラック。
  2. 請求項1記載のレンズ保持用ラックにおいて、前記第1ないし第3の保持部材は、それぞれレンズ基材の厚み方向に延びるように形成され、かつ前記厚み方向の両端部において前記ラック本体にそれぞれ支持され、
    前記第1ないし第3の保持部材の前記各接触部は、第1ないし第3の保持部材の長手方向において同一位置に位置しかつ前記長手方向に所定の間隔をおいて並ぶように複数ずつ設けられ、
    前記第1の保持部材の下端部には、この第1の保持部材の長手方向と直交する水平方向から見て谷と山とが交互に繰り返される形状の鋸刃状部が形成されていることを特徴とするレンズ保持用ラック。
  3. 請求項2記載のレンズ保持用ラックにおいて、第2の保持部材と第3の保持部材の前記接触部は、レンズ基材に上端部が接触するように上下方向に延びるアームによって形成され、
    前記アームは、自らの弾性で前記レンズ基材に押し付けられるように形成されていることを特徴とするレンズ保持用ラック。
  4. 請求項2または請求項3に記載のレンズ保持用ラックにおいて、第1ないし第3の保持部材は、レンズ基材の厚み方向から見てラック本体を挟んで水平方向の一方と他方とにそれぞれ振り分けられるように配設され、
    前記ラック本体の下端は、第1ないし第3の保持部材の下端より下方に突出する位置に形成されていることを特徴とするレンズ保持用ラック。
JP2010190535A 2010-08-27 2010-08-27 レンズ保持用ラック Pending JP2012048005A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010190535A JP2012048005A (ja) 2010-08-27 2010-08-27 レンズ保持用ラック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010190535A JP2012048005A (ja) 2010-08-27 2010-08-27 レンズ保持用ラック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012048005A true JP2012048005A (ja) 2012-03-08

Family

ID=45902948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010190535A Pending JP2012048005A (ja) 2010-08-27 2010-08-27 レンズ保持用ラック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012048005A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20090053418A (ko) 평판 표시장치의 박막 증착용 마스크 조립체
JP2004268013A (ja) レンズ保持治具
JP4634333B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP6300100B2 (ja) ガラス板収容治具及び化学強化ガラス板の製造方法
JP2006321575A (ja) ディスプレイパネルの製造装置および製造方法
JP2012048005A (ja) レンズ保持用ラック
JP2018049199A5 (ja)
JP4529698B2 (ja) レンズ保持治具
KR101696545B1 (ko) 유리 박형화용 지그
JP2012060137A5 (ja)
JP2010215287A (ja) 基板用ワイヤーカセット
JPWO2014112444A1 (ja) ガラス板収納体及び化学強化ガラスの製造方法
JP7342604B2 (ja) 偏光ガラス板の製造方法及び偏光ガラス板用バスケット
JP2012093608A (ja) レンズ保持装置
JP4885064B2 (ja) ウェーハキャリヤおよびそれを使用したウェーハエッチング方法
JP2019087597A (ja) 基板用カセット
JP6954277B2 (ja) 化学強化ガラス板の製造方法及び化学強化用ガラス板収容体
CN112993277B (zh) 用于石墨电极的挡板及包括该挡板的浸渍装置
TWI478880B (zh) 化學鋼化爐玻璃支撐架
JP5118560B2 (ja) ウエハ収納キャリア
JP2018116981A (ja) ガラス基板収容治具
JP2009212324A (ja) 基板保持用治具
JPH0410714Y2 (ja)
JP2016043967A (ja) ガラス板収納体及び化学強化ガラスの製造方法
JP2022130831A (ja) 基板カセット