JP2012047302A - 軸受部材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外周面の軸方向一部領域を圧迫してラジアル動圧発生部を形成された軸受部材を用いた流体動圧軸受装置の回転トルクを低減する。
【解決手段】軸受部材にラジアル動圧発生部(動圧溝G1,G2)成形するにあたり、軸受部材(軸受スリーブ8)の外周面8dを圧迫する領域P1,P2の軸方向中心側(逃げ部E側)の端部を、動圧溝G1,G2の軸方向領域内にとどめた。これにより、軸受スリーブ8の内周面8aの逃げ部Eが外径側から圧迫されず、逃げ部Eの逃げ深さDEを十分に大きくすることができ、トルクの低減を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体動圧軸受装置に用いられる軸受部材及びその製造方法に関し、特に、内周面にラジアル動圧発生部が形成された軸受部材に及びその製造方法に関する。
流体動圧軸受装置は、軸受部材の内周面と軸部材の外周面との間のラジアル軸受隙間の潤滑油の動圧作用により、軸部材を相対回転自在に支持するものである。流体動圧軸受装置は、優れた回転精度および静粛性を有するため、各種ディスク駆動装置(例えばHDDの磁気ディスク駆動装置や、CD−ROM等の光ディスク駆動装置等)のスピンドルモータ用、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ用、プロジェクタのカラーホイールモータ用、又は電気機器の冷却等に使用されるファンモータなどの小型モータ用として好適に使用されている。
流体動圧軸受装置は、軸受部材の内周面に、ラジアル軸受隙間の潤滑油に積極的に動圧作用を発生させるラジアル動圧発生部(例えば動圧溝)を形成することがある。例えば特許文献1には、軸受部材の内周にコアロッドを挿入した状態で、軸受部材の外周面の軸方向一部領域を圧迫し、軸受部材の内周面をコアロッドの外周面に形成された成形型に押し付けて、成形型の形状を軸受部材の内周面に転写することにより、軸受部材の内周面に動圧溝を形成する方法が示されている。このとき、動圧溝の形成領域(ラジアル軸受面)を除く領域(逃げ部)はラジアル軸受面よりも大径に形成され、これにより軸部材の回転トルクの低減が図られる。
特開平11−037156号公報
上記特許文献1の方法でラジアル動圧発生部を形成する場合、ラジアル動圧発生部を端部まで確実に成形するために、軸受部材の外周面のうち、ラジアル動圧発生部の軸方向幅よりも大きい領域を圧迫する必要があると考えられていた(上記特許文献1の段落0015参照)。しかし、この場合、ラジアル動圧発生部に隣接した逃げ部を外径側から圧迫することとなり、逃げ部が小径化されて軸部材との間の隙間が小さくなるため、トルクの増大を招くこととなる。
本発明の解決すべき課題は、外周面の軸方向一部領域を圧迫してラジアル動圧発生部を形成された軸受部材において、ラジアル動圧発生部を精度良く形成しつつ、逃げ部を十分に大径化して回転トルクを低減することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、内周面に、ラジアル軸受隙間の潤滑油に動圧作用を発生させるラジアル動圧発生部と、ラジアル動圧発生部の軸方向一方側に隣接した領域に形成され、ラジアル動圧発生部よりも大径な逃げ部とを備え、ラジアル動圧発生部が、軸受部材の外周面の軸方向一部領域を内径向きに圧迫して、軸受部材の内周面を成形型に押し付けることにより形成された軸受部材であって、前記圧迫により軸受部材の外周面に形成された圧迫痕の軸方向一方側の端部が、ラジアル動圧発生部の軸方向領域内にあることを特徴とする軸受部材を提供する。
また、前記課題を解決するために、本発明は、軸受部材の外周面の軸方向一部領域を内径向きに圧迫して、軸受部材の内周面を成形型に押し付けることによりラジアル動圧発生部を形成すると共に、ラジアル動圧発生部の軸方向一方側に隣接した領域に、ラジアル動圧発生部よりも大径な逃げ部を形成するにあたり、軸受部材の外周面を圧迫する領域の軸方向一方側の端部が、ラジアル動圧発生部の軸方向領域内であることを特徴とする軸受部材の製造方法を提供する。
従来は、上述のように、軸受部材の外周面を内径向きに圧迫してラジアル動圧発生部を形成するには、ラジアル動圧発生部の軸方向幅よりも広い領域を圧迫する必要があると考えられていたが、本発明ではこのような従来の技術常識を打破し、軸受部材の外周面を圧迫する領域の軸方向一方側(逃げ部側)の端部を、ラジアル動圧発生部の軸方向領域内にとどめるという着想により得られたものである。これにより、軸受部材の内周面の逃げ部が外径側から圧迫されず、ラジアル動圧発生部と比べて逃げ部を十分大径に形成することができ、トルクの低減を図ることができる。
上記の内容を、図7に基づいて詳しく説明する。図7(c)に示す軸受部材8は、外周面8dを圧迫して、軸受部材の内周面8aの軸方向に離隔した2箇所にラジアル動圧発生部(図示例ではヘリングボーン形状の動圧溝G1,G2)を形成すると共に、動圧溝G1,G2の軸方向間に逃げ部Eを形成したものである。図7(a)及び(b)は、軸受部材8の内周面8aの形状を誇張して表す図であり、横軸が内周面8aの軸方向位置を表し、縦軸が内周面8aの径方向位置(上方が内径側)を表す。図7(a)及び(b)に示すように、圧迫領域P,P’では内周面8aが小径化してラジアル動圧発生部G1,G2が形成される。また、圧迫領域P,P’の軸方向間の非圧迫領域Q,Q’では、内周面8aが全く小径化しないわけではなく、軸方向中央部を最深部として圧迫領域Pに近づくにつれて徐々に小径化する。このため、図7(a)に示すように、軸受部材8の外周面8dの圧迫領域P’が動圧溝G1,G2形成領域の軸方向幅よりも大きいと、逃げ部Eの軸方向両端部付近が外径側から圧迫され、逃げ部Eの最深部の深さDEが浅くなる。これに対し、図7(b)に示すように、圧迫領域Pが逃げ部Eにかからないようにすれば、すなわち、圧迫領域Pの逃げ部E側の端部P0を動圧溝G1,G2の形成領域の範囲内とすれば、圧迫による逃げ部Eの小径化が抑えられ、逃げ部Eの最深部の深さDEが深くなる。この場合、動圧溝G1,G2のうち、非圧迫領域Qにかかる部分は、圧迫領域Pに追従して小径化して成形型に押し付けられるため、動圧溝G1,G2を逃げ部E側端部まで確実に成形することができる。
例えば、軸受部材の外周面の軸方向一部領域に大径外周面を形成し、この軸受部材の大径外周面を、当該大径外周面よりも小径なダイの成形孔に挿入することにより、軸受部材の外周面を圧迫することができる。この場合、軸受部材の外周面のうち、圧迫痕が形成された領域は、軸方向一方側(逃げ部側)に隣接する領域と同一径、あるいはこれよりも大径となる。
また、ダイの成形孔の軸方向一部領域に小径内周面を形成し、このダイの小径内周面に、当該小径内周面よりも大径な軸受部材を挿入することにより、軸受部材の外周面を圧迫することができる。この場合、軸受部材の外周面のうち、圧迫痕が形成された領域は、軸方向一方側(逃げ部側)に隣接する領域よりも小径となる。
軸受部材の内周面のうち、逃げ部の最大径とラジアル動圧発生部の最小径との径差を、ラジアル動圧発生部における最大径と最小径の径差の4倍以上とすれば、安定した低トルクを得ることができる。
圧迫痕及びラジアル動圧発生部を軸方向に離隔した2箇所に形成した場合、2箇所の圧迫痕の軸方向間隔を、軸受部材の軸方向全長の40%以上とすれば、逃げ部を十分に大径化して安定した低トルクを得ることができる。この場合、2箇所のラジアル動圧発生部の軸方向間隔は、軸受部材の軸方向全長の30%以上とすることが好ましい。
上記のような軸受部材の端面にスラスト動圧発生部を形成してもよい。このとき、ラジアル動圧発生部を形成する金型で、軸受部材の端面にスラスト動圧発生部を形成すれば、製造コストの低減が図られる。
以上のように、本発明によれば、外周面の軸方向一部領域を圧迫してラジアル動圧発生部を形成された軸受部材において、ラジアル動圧発生部を精度良く形成しつつ、逃げ部を十分に大径化してトルクを低減することができる。
スピンドルモータの断面図である。 流体動圧軸受装置の断面図である。 軸受スリーブの断面図である。 軸受スリーブの下面図である。 圧粉体の断面図である。 軸受スリーブのサイジング工程を示す断面図である。 (a)は、動圧発生部形成領域よりも広い領域で外周面を圧迫した場合における、軸受部材の内周面形状を表す図である。(b)は、動圧発生部形成領域内で外周面を圧迫した場合における、軸受部材の内周面形状を表す図である。(c)は(a)図及び(b)図に対応した軸受部材の断面図を示す。 逃げ部の逃げ深さDEに対する軸部材の回転トルクの変化を表したグラフである。 (圧迫部間の軸方向距離L2)/(軸受部材の軸方向寸法L)に対する逃げ部の逃げ深さDEの変化を表したグラフである。 ラジアル軸受面A1の下端部と圧迫痕P1の下端部との軸方向距離と、動圧溝深さとの関係を表すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、例えば2.5インチHDDのディスク駆動装置に用いられるスピンドルモータを示し、軸部材2を回転自在に非接触支持する流体動圧軸受装置1と、軸部材2に装着されたディスクハブ3と、流体動圧軸受装置1が取り付けられたブラケット6と、半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル4およびロータマグネット5とを備えている。ステータコイル4はブラケット6に取り付けられ、ロータマグネット5はディスクハブ3に取り付けられる。ディスクハブ3には、磁気ディスク等のディスクDが所定の枚数(図示例では2枚)保持される。ステータコイル4に通電すると、ステータコイル4とロータマグネット5との間の電磁力でロータマグネット5が相対回転し、これによりディスクハブ3、ディスクD、および軸部材2が一体となって回転する。
流体動圧軸受装置1は、図2に示すように、軸部材2と、内周に軸部材2を挿入した軸受部材(軸受スリーブ8)と、内周面に軸受スリーブ8が固定され、軸方向両側を開口したハウジング7と、ハウジング7の軸方向一方の開口部をシールするシール部9と、ハウジング7の軸方向他方の開口部を閉塞する蓋部材10とを備える。本実施形態では、ハウジング7とシール部9が一体成形されている。尚、以下では、軸方向でシール部9側を上側、蓋部材10側を下側として説明を進める。
軸部材2は、軸部2aと、軸部2aの下端に設けられたフランジ部2bとからなる。軸部2aはストレートな中実の軸状に形成され、その外周面2a1は平滑な円筒面状に形成される。フランジ部2bは、軸部2aの下端部から外径に突出した円盤形状をなし、その両端面は平坦面状に形成される。本実施形態では、軸部2aとフランジ部2bとがステンレス鋼等で別体に形成された後、両者を溶接等により接合して一体化することで、軸部材2が形成される。
軸受スリーブ8は略円筒形状を成し、本実施形態では多孔質体、例えば焼結金属、特に銅あるいは銅及び鉄系金属を主成分とする焼結金属で形成される。
軸受スリーブ8の内周面8aには、軸方向に離隔した2箇所の領域に設けられたラジアル軸受面A1,A2と、これらの軸方向間に設けられ、ラジアル軸受面A1,A2よりも大径な逃げ部Eとが設けられる。ラジアル軸受面A1,A2には、それぞれラジアル動圧発生部が形成され、本実施形態では、例えば図3に示すようなヘリングボーン形状の動圧溝G1,G2がそれぞれ形成される。図3では、他の領域よりも一段高くなった丘部をクロスハッチングで示し、この丘部の間に動圧溝G1,G2が形成される。図示例の動圧溝G1,G2は、いずれも軸方向対称な形状となっている。
軸受スリーブ8の下側端面8bにはスラスト軸受面Bが設けられる。スラスト軸受面Bには、図4に示すように、例えばスパイラル形状の動圧溝8b1が形成される。図4では、他の領域よりも一段高くなった丘部をクロスハッチングで示し、この丘部の間に動圧溝8b1が形成される。このスパイラル形状の動圧溝8b1は、軸部材2の相対回転に伴って潤滑油を内径側に押し込む、いわゆるポンプインタイプである。
軸受スリーブ8の外周面8dには、軸方向全長にわたって軸方向溝8d1が形成され、本実施形態では、例えば3本の軸方向溝8d1が円周方向に等配されている(図4参照)。また、軸受スリーブ8の上側端面8cには、径方向全長にわたって径方向溝8c1が形成され(図3参照)、本実施形態では、例えば3本の径方向溝8c1が円周方向に等配されている(図示省略)。これらの軸方向溝8d1及び径方向溝8c1により、潤滑油の連通路が形成される。
軸受スリーブ8の内周面8aに形成される動圧溝G1,G2は、外周面8dの軸方向一部領域を圧迫して、内周面8aを成形型に押し付けることにより形成される(詳細は後述する)。この圧迫により、軸受スリーブ8の外周面8dの軸方向一部領域には、圧迫痕が形成される。本実施形態では、図3に示すように、上側のラジアル軸受面A1の外径側に形成された圧迫痕P1と、下側のラジアル軸受面A2の外径側に形成された圧迫痕P2とが、軸方向に離隔して形成される。圧迫痕P1,P2は、軸受スリーブ8の製造工程(特に動圧溝G1,G2形成工程)において強い圧迫力が加わった領域であり、圧迫痕P1,P2の軸方向間の非圧迫領域Qよりも表面開口率が小さくなっている。
上側の圧迫痕P1の形成領域は、非圧迫領域Qよりも小径であり、本実施形態では、上方に向けて縮径したテーパ部と、テーパ部の上方に設けられた円筒部とで構成される。圧迫痕P1の上端部は軸受スリーブ8の外周面8dの上端まで達している。圧迫痕P1の下端部P10は、上側のラジアル軸受面A1の動圧溝G1形成領域の範囲内にあり、すなわち、圧迫痕P1の下端部P10が動圧溝G1形成領域の下端部G10より上方に位置している。このとき、軸受スリーブ8の外周面8dの圧迫により動圧溝G1を端部まで確実に形成するために、圧迫痕P1の下端部P10と動圧溝G1の下端部G10との軸方向距離は、なるべく小さい方が好ましい。図10は、上記軸方向距離と軸受幅(上側のラジアル軸受面A1の軸方向寸法)との比と、動圧溝G1の溝深さとの関係を表すグラフである。このグラフから、上記軸方向距離が上側のラジアル軸受面A1の軸方向寸法の10%以下であれば、動圧溝深さを十分確保できると言える。
下側の圧迫痕P2の形成領域は、非圧迫領域Qと同一径(あるいは僅かに大径)の円筒面形状を成している。圧迫痕P2の下端部は軸受スリーブ8の外周面8dの下端まで達している。圧迫痕P2の上端部P20は、下側のラジアル軸受面A2の動圧溝G2形成領域の範囲内にあり、すなわち、圧迫痕P2の上端部P20が動圧溝G2形成領域の上端部G20より下方に位置している。このとき、動圧溝G2を端部まで確実に形成するために、圧迫痕P2の下端部P20と動圧溝G2の下端部G20との軸方向距離は、なるべく小さい方が好ましく、例えば、この軸方向距離を、下側のラジアル軸受面A2の軸方向寸法の10%以下とすることが好ましい。
ここで、図8に、逃げ部Eの逃げ深さDE(逃げ部Eの最深部とラジアル軸受面A1,A2の丘部との直径差、図7参照)に対する回転トルクの変化を示す。この図から、逃げ深さDEが10μm以上であると、軸部材の回転トルクが安定することが分かる。本実施形態では、動圧溝G1,G2の溝深さDG(動圧溝G1,G2と丘部との径差)が約2μmであるため、逃げ深さDEを溝深さDGの4倍以上に設定すれば良いと言える。
また、図9は、非圧迫領域Qの軸方向距離L2と軸受スリーブ8の軸方向寸法Lとの比(L2/L,%)に対する逃げ部Eの逃げ深さDEの変化を表すグラフである。このグラフから、逃げ深さDEを10μm以上に設定するためには、圧迫痕P1,P2の軸方向間隔、すなわち非圧迫領域Qの軸方向寸法L2を軸受スリーブ8の軸方向寸法Lの40%以上に設定すれば良いことが分かる。この場合、ラジアル軸受面A1,A2の軸方向間隔L1が小さすぎると、ラジアル軸受面A1,A2に対して圧迫領域が狭すぎて動圧溝G1,G2が精度良く形成されない恐れがあるため、ラジアル軸受面A1,A2の軸方向間隔L1は軸受スリーブ8の軸方向寸法Lの30%以上に設定することが好ましい。
ハウジング7は、例えば樹脂の射出成形で形成され、図2に示すように略円筒状に形成される。ハウジング7の円筒面状内周面7aには、軸受スリーブ8の外周面8dが接着、圧入、接着剤介在下の圧入等により固定される。
シール部9は、ハウジング7の上端部に一体に設けられる。シール部9の内周面9aは、下方に向けて縮径したテーパ面状に形成され、軸部材2の軸部2aの円筒面状外周面2a1との間に、下方に向けて径方向幅を漸次縮小した楔形状のシール空間Sを形成する。このシール空間Sの毛細管力により、ハウジング7の内部に充満された潤滑油の漏れ出しを防止する。シール部9の下側端面9bは、軸受スリーブ8の上側端面8cと当接している。
ハウジング7の内周面7aの下端部には、蓋部材10が適宜の手段で固定される。蓋部材10の上側端面10aには、スラスト軸受面Cが設けられる。スラスト軸受面Cには、例えばポンプインタイプのスパイラル形状の動圧溝が形成される(図示省略)。
以上のようにして、シール部9で密封されたハウジング7の内部の空間に、軸受スリーブ8の内部気孔を含め、潤滑油を充満させることにより、図2に示す流体動圧軸受装置1が完成する。
軸部材2が回転すると、軸受スリーブ8の内周面8aのラジアル軸受面A1,A2と軸部2aの外周面2a1との間にラジアル軸受隙間が形成される。そして、ラジアル軸受面A1,A2に形成された動圧溝G1,G2により上記ラジアル軸受隙間の潤滑油の圧力が高められ、この動圧作用により軸部材2をラジアル方向に回転自在に非接触支持するラジアル軸受部R1,R2が構成される。
これと同時に、軸受スリーブ8の下側端面8bのスラスト軸受面Bとフランジ部2bの上側端面2b1との間、及び、蓋部材10の上側端面10aのスラスト軸受面Cとフランジ部2bの下側端面2b2との間に、それぞれスラスト軸受隙間が形成される。そして、スラスト軸受面Bの動圧溝8b1及びスラスト軸受面Cの動圧溝により上記スラスト軸受隙間の潤滑油の圧力が高められ、この動圧作用により軸部材2を両スラスト方向に回転自在に非接触支持するスラスト軸受部T1,T2が構成される。
次に、軸受スリーブ8の製造方法について説明する。軸受スリーブ8は、圧縮成形工程、焼結工程、及びサイジング工程を経て製造される。
まず、圧縮成形工程において金属粉末を圧縮成形して、図5に示すような圧粉体18を形成する。圧粉体18の内周面18aは平滑な円筒面状に形成される。圧粉体18の外周面18dには、軸受スリーブ8の外周面8dの外径寸法と同一径の小径外周面18d1と、小径外周面18d1の上方に設けられた大径外周面18d2と、これらの間に形成された肩面18d3とが設けられる。小径外周面18d1及び大径外周面18d2は共に円筒面状に形成される。
この圧粉体18を焼結工程で焼結することにより、焼結体28が得られる。この焼結体28をサイジング工程に移送して、所定の形状にサイジングする。サイジング工程は、図6に示すサイジング金型を用いて行なわれる。サイジング金型は、コアロッド31と、ダイ32と、上パンチ33と、下パンチ34とを備える。尚、図6に示す焼結体28は、図2に示す軸受スリーブ8と上下反対に配置した状態であり、図6に示す焼結体28の内周面28aの下方部分に動圧溝G1が形成され、上方部分に動圧溝G2が形成される。以下では、図6に示す上下方向を用いてサイジング工程の説明を行なう(図1及び図2に示す上下方向とは逆向きとなる)。
コアロッド31の外周面には、動圧溝G1,G2(図2参照)を成形するための成形型G1’,G2’が形成されている。例えば、図2のクロスハッチングで示す丘部と同形状の凹部により、成形型G1’,G2’が構成される。コアロッド31の外径寸法は、焼結体28の内径寸法よりも若干小さく設定される。
ダイ32の成形孔32aは、入口側(上側)に設けられた円筒部32a1と、奥部側(下側)に設けられた絞り部32a2とで構成される。円筒部32a1は、焼結体28の小径外周面28d1よりも僅かに大径に形成され、且つ、焼結体28の大径外周面28d2よりも小径に形成される。絞り部32a2は、奥部側に向けて縮径したテーパ部32a21と、テーパ部32a21のさらに奥部側に設けられた円筒部32a22とからなる。円筒部32a22は、焼結体28の小径外周面28d1よりも小径に形成される。
上パンチ33の下面には、軸受スリーブ8のスラスト軸受面Bの動圧溝を成形するための成形型が形成されている(図示省略)。
上記のサイジング金型を用いたサイジング工程は、以下の手順で行なわれる。まず、図6(a)に示すように、焼結体28をダイ32の成形孔32aの入口部に配置する。具体的には、焼結体28の小径外周面28d1をダイ32の成形孔32aの円筒部32a1に挿入すると共に、焼結体28の外周面28dの肩面28d3をダイ32の上側端面32bで係止した状態で配置する。そして、焼結体28の内周にコアロッド31を挿入する。このとき、コアロッド31と焼結体28との間に径方向隙間が形成される。このとき、図6(a)に示す状態で、焼結体28の大径外周面28d2の下端部(図示例では肩面28d3)は成形型G2’の軸方向領域内にあり、すなわち、肩面28d3が成形型G2’の下端部よりも上方に位置している。
この状態で、焼結体28の端面28bを上パンチ33で下向きに押圧し、焼結体28,コアロッド31,及び上パンチ33を一体的に降下させ、焼結体28の大径外周面28d2をダイ32の成形孔32aの円筒部32a1に押し込む(図6(b)参照)。これにより、焼結体28の大径外周面28d2が内径向きに圧迫され、焼結体28の内周面28aがコアロッド31の外周面に形成された成形型G2’に押し付けられる。これにより、成形型G2’の形状が焼結体28の内周面28aに転写され、動圧溝G2が形成される。
これと同時に、焼結体28の小径外周面28d1の下端部が、ダイ32の成形孔32aの絞り部32a2に押し込まれる。これにより、焼結体28の小径外周面28d1の下端部が内径向きに圧迫され、焼結体28の内周面28aがコアロッド31の外周面に形成された成形型G1’に押し付けられる。これにより、成形型G1’の形状が焼結体28の内周面28aに転写され、動圧溝G1が形成される。このとき、焼結体28の外周面28dには、ダイ32の成形孔32aの絞り部32a2の形状に倣ってテーパ部及び円筒部が形成される。また、図6(b)に示す状態で、ダイ32の絞り部32a2の上端部(図示例ではテーパ部32a21の上端部)は下側の成形型G1’の軸方向領域内にあり、すなわち、絞り部32a2の上端部が成形型G1’の上端部よりも下方に位置している。
そして、焼結体28の下端部が下パンチ34に当接したら、さらに上パンチ33を若干降下させ、上パンチ33と下パンチ34で焼結体28を上下から圧迫する。こうして、上パンチ33の下面の成形型を焼結体28の端面28bに押し付けることにより、端面28bに動圧溝を形成する。
その後、コアロッド31,上パンチ33,及び下パンチ34を連動して上昇させ、成形した焼結体28(軸受スリーブ8)をダイ32の成形孔32aから抜き出す(図示省略)。このとき、焼結体28の内周面28aはスプリングバックにより僅かに拡径するため、焼結体28をコアロッド31から引き抜く際に、焼結体28に形成された動圧溝G1,G2とコアロッド31の成形型G1’,G2’とが干渉することを防止できる。以上により、軸受スリーブ8が完成する。
本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、以上の実施形態では、軸受スリーブ8の内周面8aの軸方向に離隔した2箇所のラジアル軸受面A1,A2にそれぞれラジアル動圧発生部(動圧溝G1,G2)を形成する場合を示しているが、これに限らず、例えば、一方のラジアル軸受面にのみラジアル動圧発生部を形成してもよい。
また、以上の実施形態では、軸受スリーブ8の内周面8aにヘリングボーン形状の動圧溝からなるラジアル動圧発生部が形成されているが、これに限らず、他の形状(例えばステップ形状等)の動圧溝や、軸受スリーブ8の内周面8aを複数の円弧を組み合わせた多円弧形状とすることにより、ラジアル動圧発生部を構成してもよい。
また、以上の実施形態では、軸受スリーブ8の端面8bにスパイラル形状の動圧溝からなるスラスト動圧発生部が形成されているが、これに限らず、他の形状(例えばヘリングボーン形状やステップ形状等)の動圧溝でスラスト動圧発生部を構成しても良い。また、以上の実施形態では、軸受スリーブ8の端面8bや蓋部材10の上側端面10aにスラスト動圧発生部が形成されているが、これらの面とスラスト軸受隙間を介して対向するフランジ部2bの両端面2b1,2b2にスラスト動圧発生部を形成してもよい。
1 流体動圧軸受装置
2 軸部材
7 ハウジング
8 軸受スリーブ(軸受部材)
9 シール部
10 蓋部材
18 圧粉体
28 焼結体
31 コアロッド
32 ダイ
33 上パンチ
34 下パンチ
G1,G2 動圧溝
G1’,G2’ 成形型
P 圧迫領域
P1,P2 圧迫痕
Q 非圧迫領域
E 逃げ部
R1,R2 ラジアル軸受部
T1,T2 スラスト軸受部
A1,A2 ラジアル軸受面
B,C スラスト軸受面
S シール空間

Claims (12)

  1. 内周面に、ラジアル軸受隙間の潤滑油に動圧作用を発生させるラジアル動圧発生部と、ラジアル動圧発生部の軸方向一方側に隣接した領域に形成され、ラジアル動圧発生部よりも大径な逃げ部とを備え、ラジアル動圧発生部が、軸受部材の外周面の軸方向一部領域を内径向きに圧迫して、軸受部材の内周面を成形型に押し付けることにより形成されたものである軸受部材であって、
    前記圧迫により軸受部材の外周面に形成された圧迫痕の軸方向一方側の端部が、ラジアル動圧発生部の軸方向領域内にあることを特徴とする軸受部材。
  2. 軸受部材の外周面のうち、前記圧迫痕が形成された領域が、軸方向一方側に隣接した領域と同一径、あるいはこれより大径である請求項1記載の軸受部材。
  3. 軸受部材の外周面のうち、前記圧迫痕が形成された領域が、軸方向一方側に隣接した領域よりも小径である請求項1記載の軸受部材。
  4. 軸受部材の内周面のうち、逃げ部の最大径とラジアル動圧発生部の最小径との径差が、ラジアル動圧発生部における最大径と最小径の径差の4倍以上である請求項1〜3の何れかに記載の軸受部材。
  5. 前記圧迫痕及びラジアル動圧発生部が、軸方向に離隔した2箇所に形成された請求項1〜4の何れかに記載の軸受部材。
  6. 前記2箇所の圧迫痕の軸方向間隔が、軸受部材の軸方向全長の40%以上である請求項5記載の軸受部材。
  7. 前記2箇所のラジアル動圧発生部の軸方向間隔が、軸受部材の軸方向全長の30%以上である請求項6記載の軸受部材。
  8. 端面にスラスト動圧発生部が形成された請求項1〜7の何れかに記載の軸受部材。
  9. 軸受部材の外周面の軸方向一部領域を内径向きに圧迫して、軸受部材の内周面を成形型に押し付けることによりラジアル動圧発生部を形成すると共に、ラジアル動圧発生部の軸方向一方側に隣接した領域に、ラジアル動圧発生部よりも大径な逃げ部を形成するにあたり、
    軸受部材の外周面を圧迫する領域の軸方向一方側の端部が、ラジアル動圧発生部の軸方向領域内であることを特徴とする軸受部材の製造方法。
  10. 軸受部材の外周面の軸方向一部領域に大径外周面を形成し、この軸受部材の大径外周面を、当該大径外周面よりも小径なダイの成形孔に挿入することにより、軸受部材の大径外周面を内径向きに圧迫する請求項9記載の軸受部材の製造方法。
  11. ダイの成形孔の軸方向一部領域に小径内周面を形成し、このダイの小径内周面に、当該小径内周面よりも大径な軸受部材の外周面を挿入することにより、軸受部材の外周面を内径向きに圧迫する請求項9又は10記載の軸受部材の製造方法。
  12. ラジアル動圧発生部を形成する金型で、軸受部材の端面にスラスト動圧発生部を形成する請求項9〜11の何れかに記載の軸受部材の製造方法。
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