JP2012047098A - 冷却ファン - Google Patents

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Yukio Osawa
幸雄 大沢
Hidetake Ota
秀岳 太田
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Abstract

【課題】ブレードの負圧面側での気流の剥離を抑制して騒音の発生を未然に防止することのできる冷却ファンを提供する。
【解決手段】ブレード13の負圧面20Bの回転方向前方側の縁部13aに突条21を設ける。突条21は断面略三角形状に形成する。ブレード13の負圧面20Bに流れ込んだ気流は回転方向前方側の縁部13aの突条21で負圧面20Bに沿う流れに変えられる。
【選択図】図4

Description

この発明は、自動車のラジエータ等に用いられる冷却ファンに関するものである。
この種の冷却ファンの多くは、エンジンや電動モータ等の回転駆動源に連結されるボス部に、径方向外側に突出する複数のブレードが設けられ、回転駆動源の動力によってブレードを旋回させて、冷却対象物にエアを送風する基本構造とされている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2008/072516号明細書
この種の冷却ファンの場合、各ブレードがファンの回転方向に対して傾斜しており、ファンの回転時には、各ブレードの回転方向の前方に臨む側の面の近傍が正圧となり、後方に臨む側の面の近傍が負圧となる。ここで、各ブレード上のファンの回転時に近傍部が正圧になる側の面を正圧面と呼び、逆に近傍部が負圧になる側の面を負圧面と呼ぶものとすると、ファンの回転時には、各ブレードの正圧面側では気流がその面に沿ってスムーズに流れるが、負圧面側では気流がブレードの端縁に当たった直後からその面から剥離し易くなる。そして、この負圧面側の気流の剥離はファン回転時における騒音発生の原因となり易い。
そこでこの発明は、ブレードの負圧面側での気流の剥離を抑制して騒音の発生を未然に防止することのできる冷却ファンを提供しようとするものである。
この発明に係る冷却ファンでは、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、回転駆動源に連結されるボス部と、このボス部から径方向外側に突出する複数のブレードと、を備えた冷却ファンにおいて、前記ブレードの負圧面の回転方向前方側の縁部に、当該ブレードの延出方向に略沿う突条が設けられていることを特徴とするものである。
これにより、ボス部が回転駆動されると、ブレードの負圧面側に流れ込んだ気流は回転方向前方側の縁部で突条を乗り越え、その突条の後方に回り込んだ後に負圧面に沿って流れることになる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る冷却ファンにおいて、前記突条は、前記ブレードの回転方向に沿う断面が略三角形状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る冷却ファンにおいて、前記突条の高さをh、前記ブレードの回転方向前方側の縁部の肉厚をtとしたときに、h/tが0.6〜1.4の範囲になるように前記突条の高さhが設定されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に係る冷却ファンにおいて、前記ブレードの回転方向前方側の端部から前記突条の最大高さ位置までの距離をd、前記ブレードの前記突条を含む部位の翼弦長をLとしたときに、d/Lが0.01〜0.10の範囲となるように前記突条の位置が設定されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項2〜4のいずれか1項に係る冷却ファンにおいて、前記複数のブレードの径方向外側の端部の近傍を環状に連結する筒状のリング部材が設けられ、ファン半径をr、前記突条の前記リング部材からの径方向内側の延出長さをm、前記突条の前記リング部材からの径方向外側の延出長さをnとしたときに、m/rが0.03〜0.2、n/rが0〜0.1の条件下で、(m+n)/rが0.03〜0.3の範囲となるように前記突条の延出長さが設定されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、ブレードの負圧面側の回転方向前方側の縁部に、当該ブレードの延出方向に略沿う突条が設けられていることから、ブレードの負圧面側に流れ込んだ気流を回転方向前方側の縁部の突条で負圧面に沿う流れに変え、気流の剥離に起因する騒音発生を未然に防止することができる。
また、特に、請求項2に係る発明によれば、突条のブレード回転方向に沿う断面が略三角形状に形成されているため、ブレードの負圧面に流れ込んだ気流を負圧面に沿う流れにスムーズに変えることができるとともに、ブレード部分での回転抵抗の増大や風量の低下を抑制することができる。
この発明の一実施形態の冷却ファンの正面図である。 この発明の一実施形態の冷却ファンのファン本体の斜視図である。 この発明の一実施形態の冷却ファンのブレードの正面図である。 この発明の一実施形態の冷却ファンのブレードの図3のA−A断面に沿う断面図である。 この発明の一実施形態の冷却ファンの突条の高さを変えて騒音低下量と風量低下量を調べた結果を示すグラフである。 この発明の一実施形態の冷却ファンの突条の位置を変えて騒音低下量を調べた結果を示すグラフである。 この発明の一実施形態の冷却ファンの突条の延出長さを変えて騒音低下量を調べた結果を示すグラフである。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この実施形態に係る冷却ファン1を正面から見た図であり、図2は、冷却ファン1のファン本体10を示す斜視図である。
この実施形態の冷却ファン1は、自動車のラジエータに用いられる軸流ファンであり、図示しないエンジンや電動モータ等の回転駆動源によって回転駆動されるファン本体10と、ファン本体10の外周側を覆ってラジエータに対するエアの導入効率を高めるためのシュラウド11と、を備えている。
シュラウド11は、その前面のほぼ中央に、ファン本体10の軸方向に沿った奥行き深さを持つ円形の導風孔30が設けられ、その導風孔30の周壁面の内側にファン本体10が回転可能に配置されるようになっている。また、シュラウド11の前面の導風孔30を囲む領域は導風孔30に向かって窪むテーパ面とされている。
ファン本体10は、回転駆動源に連結される有底円筒状のボス部12と、このボス部12の外周面から径方向外側に突出する複数(この実施形態の場合5枚)のブレード13と、複数のブレード13の径方向外側の端部の近傍を環状に連結する円筒状のリング部材14と、を備えている。
ここで、ファン本体10について、シュラウド11の外側に露出する側の面(図1において正面に見える側の面)を前面と呼び、その裏側の面を後面と呼ぶものとすると、各ブレード13は、図1に矢印Rで示すファン本体10の回転方向の前方側がファン本体10の前面側に開くように傾斜している。したがって、ブレード13の後面側は、ファン本体10の回転時にその近傍部が正圧になる正圧面20Aとされ、ブレード13の前面側は、ファン本体10の回転時にその近傍部が負圧となる負圧面20Bとされている。また、各ブレード13は、付根部側では仰角が大きく、かつ、翼弦長が短く設定されており、延出端側に向かうにつれて仰角が次第に小さくなるとともに翼弦長が次第に長くなるように設定されている。そして、各ブレード13の延出端は、正面視でボス部12と同軸中心の円を描く円弧形状に形成され、シュラウド11の導風孔30の内周面に対してほぼ一定の微小隙間が維持されるようになっている。
また、この実施形態のブレード13は、正面視で延出端側が回転方向の前方に向かって湾曲する前進翼型とされているが、特に、回転方向の前方側の縁部は延出端に近づくにつれて前方側への膨出量が大きくなっている。
図3は、一つのブレード13を拡大して示した正面図であり、図4は、そのブレード13を回転方向に沿って切ったときの断面図である。
リング部材14のエア吸い込み側の軸方向の端面は、各ブレード13の負圧面20Bのうちの、延出端近傍の回転方向前方側の縁部13aと同高さに形成されている。そして、各ブレード13の負圧面20Bの縁部13aには、その縁部13aの延出方向に沿うように突条21が設けられている。
図4に示すように、突条21は、ブレード13の回転方向に沿う断面が略三角形状に形成され、その略三角形状の底辺部分がブレード13の負圧面20B側の端縁13aに接合されている。なお、突条21はブレード13の本体部と一体に形成するようにしても良い。
ここで、突条21の突出高さhと、ブレード13の回転方向前方側の端部から突条21の最大高さ位置までの距離dと、突条21の延出範囲(延出長さ)は、後述する実験結果に基づき以下のように設定されている。
<突条21の突出高さh>
突条21の突出高さをh、ブレード13の回転方向前方側の縁部13aの肉厚をtとしたときに、以下の条件(1)を満たすように設定されている。
0.6≦h/t≦1.4 …(1)
<突条21の最大高さ位置までの距離d>
ブレード13の回転方向前方側の端部から突条21の最大高さ位置までの距離をd、ブレード13のリング部材14の近傍(突条21を含む部位)の翼弦長をLとしたときに、以下の条件(2)を満たすように設定されている。
0.01≦d/L≦0.10 …(2)
<突条21の延出範囲>
ファン本体10の半径(図1参照)をr、突条21のリング部材14(リング部材14の厚みの中心)からの径方向内側の延出長さをm、突条21のリング部材14(リング部材14の厚みの中心)からの径方向外側の延出長さをnとしたときに、m/rが0.03〜0.2、n/rが0〜0.1の条件下で、以下の条件(3)を満たすように設定されている。
0.03≦(m+n)/r≦0.3 …(3)
以上の構成において、この冷却ファン1のボス部12が回転駆動されると、エアがファン本体10の前方と外周側からブレード13間のスペースに吸い込まれ、そのエアがファン本体10の後方側に配置された図示しないラジエータに供給される。
このとき、図4に示すように、各ブレード13の後面側では、エアが正圧面20Aに押されて同正圧面20Aに沿って後方側に流れ、一方、各ブレード13の前面側では、エアがブレード13の回転方向前方側の端部に当たって負圧面20B側に流れ込むと、即時に、略三角形状の突条21の頂部を乗り越え、突条21の背部に回り込んだエアが負圧面20B方向に向きを変えて同負圧面20Bに沿うようにして後方側に流れることになる。
したがって、この冷却ファン1においては、各ブレード13の負圧面20B側に流れ込んだ気流が初期段階で突条21によって負圧面20Bに沿う流れに変えられるため、気流が負圧面20Bから剥離することによる騒音の発生を未然に防止することができる。
ここで、各ブレード13に設ける突条21の断面形状は必ずしも三角形状である必要はないが、この実施形態のように突条21の断面形状を三角形状とした場合には、ブレード13の負圧面20Bに流れ込んだ気流を傾斜面によってスムーズに変えることができるとともに、ブレード13部分での回転抵抗の増大や風量の低下を抑制するうえで有利となる。
図5は、突条21の高さhを変えて騒音の低下量と風量の低下量を調べた実験結果を示すグラフである。
図5のグラフから明らかなように、突条21の高さhが上記の(1)の条件を満たす範囲であるときに、騒音が0.1〜07dB低下して充分な騒音低減効果が得られるようになり、しかも、このとき冷却ファン1の風量の急激な低下が回避されるようになる。
図6は、ブレード13の回転方向前方側の端部からの突条21の最大高さ位置までの距離dを変えて騒音の低下量を調べた実験結果を示すグラフである。
図6のグラフから明らかなように、突条21の位置が上記の(2)の条件を満たす範囲であるときに、騒音が0.3〜0.8dB低下して充分な騒音低減効果が得られるようになる。
図7は、突条21の延出長さを変えて騒音の低下量を調べた実験結果を示すグラフである。
図7のグラフから明らかなように、突条21の延出長さが上記の(3)の条件を満たす範囲であるときに、騒音が0.3〜0.8dB低下して充分な騒音低減効果が得られるようになる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態は、冷却ファンをラジエータの冷却に用いているが、本発明に係る冷却ファンは、ラジエータ冷却用に限定されるものではなく、その他の機器を冷却するものであっても良い。
1…冷却ファン
12…ボス部
13…ブレード
13a…縁部
14…リング部材
20B…負圧面
21…突条

Claims (5)

  1. 回転駆動源に連結されるボス部と、
    このボス部から径方向外側に突出する複数のブレードと、
    を備えた冷却ファンにおいて、
    前記ブレードの負圧面側の回転方向前方側の縁部に、当該ブレードの延出方向に略沿う突条が設けられていることを特徴とする冷却ファン。
  2. 前記突条は、前記ブレードの回転方向に沿う断面が略三角形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却ファン。
  3. 前記突条の高さをh、前記ブレードの回転方向前方側の縁部の肉厚をtとしたときに、h/tが0.6〜1.4の範囲になるように前記突条の高さhが設定されていることを特徴とする請求項2に記載の冷却ファン。
  4. 前記ブレードの回転方向前方側の端部から前記突条の最大高さ位置までの距離をd、前記ブレードの前記突条を含む部位の翼弦長をLとしたときに、d/Lが0.01〜0.10の範囲となるように前記突条の位置が設定されていることを特徴とする請求項2または3に記載の冷却ファン。
  5. 前記複数のブレードの径方向外側の端部の近傍を環状に連結する筒状のリング部材が設けられ、
    ファン半径をr、前記突条の前記リング部材からの径方向内側の延出長さをm、前記突条の前記リング部材からの径方向外側の延出長さをnとしたときに、m/rが0.03〜0.2、n/rが0〜0.1の条件下で、(m+n)/rが0.03〜0.3の範囲となるように前記突条の延出長さが設定されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の冷却ファン。
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