JP2012047079A - 高圧燃料ポンプ - Google Patents

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Takeshi Yabuuchi
武之 薮内
Takashi Usui
隆 臼井
Koichi Yokoyama
浩一 横山
Yoshihiro Tanaka
義博 田中
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Abstract

【課題】ローラロッカと当接するプランジャ底面の摩耗を抑制できる高圧燃料ポンプを提供する。
【解決手段】プランジャ20と、プランジャ20を駆動するカム30と、プランジャ20とカム30との間に介装されるローラロッカ40と、を具備し、カム30によりローラロッカ40を介してプランジャ20をリフトさせることによって燃料を圧送し、ローラロッカ40は回動軸を中心に回動可能に構成され、ローラロッカ40の回動動作に伴って、ローラロッカ40とプランジャ20との当接部CAが一方向に移動する高圧燃料ポンプ10であって、プランジャ20のローラロッカ40との当接面は、ローラロッカ40とプランジャ20との当接部の移動方向に平行な対向する2つの辺を含む形状とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、高圧燃料ポンプの技術であって、特にプランジャの技術に関する。
高圧燃料ポンプは、内燃機関の燃料供給装置の一構成装置として、高い圧力を加え燃料を燃料系統配管に圧送する装置として公知である。例えば、特許文献1は、筒内直噴射型多気筒ガソリンエンジンに用いられる高圧燃料ポンプの構成を開示している。
特開2008−286124号公報
高圧燃料ポンプの一構成として、出願人は、プランジャとカムとの間にローラロッカを介装し、プランジャとポンプボディとの偏摩耗を抑制することができる高圧燃料ポンプ(以下、従来の高圧燃料ポンプとする)を開発した。
図7を用いて、従来の高圧燃料ポンプ110について説明する。
従来の高圧燃料ポンプ110は、ローラロッカ140の配設態様に特徴を有するものである。
従来の高圧燃料ポンプ110は、円柱状部材にて構成されるプランジャ120と、プランジャ120を駆動するカム130と、プランジャ120とカム130との間に介装され支点Oを中心に回動可能なローラロッカ140と、を具備し、ローラロッカ140を介してプランジャ120をリフトさせることによって燃料を圧送するものである。ここで、カム130の軸方向の断面視にて、ローラロッカ140とプランジャ120との接点Mと、ローラロッカ140の支点Oと、を結ぶ直線を基準線SLとする。また、基準線SLとプランジャ120の中心軸CLとのなす角θを基準角θとする。
図7(A)は、基準角θが90°より大きくなる範囲でプランジャ120が摺動する場合の高圧燃料ポンプ110の態様を示している。また、図7(A)は、プランジャ20が最小リフト位置にあるとき、すなわちプランジャ120がリフトされていないときの状態を実線で示す一方、プランジャ120が最大リフト位置にあるときの状態を二点鎖線で示している。さらに、図7(A)の右側には、プランジャ120が最小リフト位置および最大リフト位置にあるときのプランジャ底面120Bとローラロッカ140との当接部CAの位置および面積を示している。
ここで、図7(A)に示すように、基準角θが90°より大きくなっているときには、ローラロッカ140が中心軸CLよりも支点Oから遠い位置でプランジャ120に当接するようにローラロッカ140が配設されている。
また、ローラロッカ140のプランジャ120との当接面は上側向きに凸となる湾曲面に形成されており、プランジャ120のリフト位置によってローラロッカ140とプランジャ120との当接位置が変化するように構成されている。具体的には、基準角θが90°に近い角度にあるとき(プランジャ120が最小リフト位置にあるとき)にはローラロッカ140は中心軸CLに近い位置でプランジャ120に当接し、プランジャ120が最小リフト位置から上方にリフトされて基準角θが大きくなるに従って、ローラロッカ140のプランジャ120に対する当接位置は、支点Oから遠く離れる側へ移動する。
図7(B)は、基準角θが90°より小さくなる範囲でプランジャ120が摺動する場合の高圧燃料ポンプ110の態様を示している。また、図7(B)は、プランジャ120が最小リフト位置にあるとき、すなわちプランジャ120がリフトされていないときの状態を実線で示す一方、プランジャ120が最大リフト位置にあるときの状態を二点鎖線で示している。さらに、図7(B)の右側には、プランジャ120が最小リフト位置および最大リフト位置にあるときのプランジャ底面120Bとローラロッカ140との当接部CAの位置および面積を示している。
ここで、図7(B)に示すように、基準角θが90°より小さくなっているときには、ローラロッカ140が中心軸CLよりも支点Oから近い位置でプランジャ120に当接するようにローラロッカ140が配設されている。
また、ローラロッカ140のプランジャ120との当接面は上に凸となる湾曲面に形成されており、プランジャ20のリフト位置によってローラロッカ140とプランジャ120との当接位置が変化するように構成されている。具体的には、基準角θが最小の角度にあるとき(プランジャ120が最小リフト位置にあるとき)にはローラロッカ140は中心軸CLよりも内側の位置でプランジャ120に当接し、プランジャ120が最小リフト位置から上方にリフトされて基準角θが大きくなり90°に近づくに従って、ローラロッカ140のプランジャ120に対する当接位置は、支点Oから遠く離れる側(中心軸CLに近づく側)へ移動することとなる。
このような構成とすることで、従来の高圧燃料ポンプ110では、プランジャ120がリフトされる際に、プランジャ120がローラロッカ140から上側向きへ押圧されることによりプランジャ120に働く、プランジャ軸と直交する方向の力と、ローラロッカ140とプランジャ120との間に生じる摩擦力によりプランジャ120に働く、プランジャ軸と直交する方向の力とが、打ち消し合うこととなり、プランジャ120とポンプボディ150との偏摩耗を抑制することが可能となっている。
しかし、図7(A)および図7(B)の右側に示すように、従来の高圧燃料ポンプ110では、プランジャ底面120Bが円形形状であるため、プランジャ120のリフト位置によりローラロッカ140とプランジャ120との当接位置が変化すると、プランジャ120とローラロッカ140との当接部CAの面積が変化することになる。このとき、当接部CAの面積が減少すると、当接部CAの圧力が増加して、プランジャ120のプランジャ底面120Bが摩耗する場合がある。
解決しようとする課題は、ローラロッカと当接するプランジャ底面の摩耗を抑制できる高圧燃料ポンプを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、プランジャと、前記プランジャを駆動するカムと、前記プランジャと前記カムとの間に介装されるローラロッカと、を具備し、前記カムにより前記ローラロッカを介して前記プランジャをリフトさせることによって燃料を圧送し、前記ローラロッカは回動軸を中心に回動可能に構成され、前記ローラロッカの回動動作に伴って、前記ローラロッカと前記プランジャとの当接部が一方向に移動する高圧燃料ポンプであって、前記プランジャの前記ローラロッカとの当接面は、前記ローラロッカとプランジャとの当接部の移動方向に平行な対向する2つの辺を含む形状とするものである。
請求項2においては、請求項1記載の高圧燃料ポンプであって、前記プランジャの前記ローラロッカとの当接面は、前記プランジャ軸方向の断面視にて、正方形とするものである。
請求項3においては、請求項2記載の高圧燃料ポンプであって、前記ローラロッカとの当接面が形成される前記プランジャの下端部は、前記プランジャに対し回転自在に設けられるものである。
本発明の高圧燃料ポンプによれば、ローラロッカと当接するプランジャ底面の摩耗を抑制できる。
本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプを示す断面構成図。 同じくプランジャの挙動と当接部との関係を示す断面構成図。 同じく別のプランジャの挙動と当接部との関係を示す断面構成図。 実施形態1のプランジャを示す断面構成図。 実施形態2のプランジャを示す断面構成図。 実施形態3のプランジャを示す断面構成図。 従来の高圧燃料ポンプのプランジャの挙動と当接部との関係を示す断面構成図。
図1を用いて、高圧燃料ポンプ10について説明する。
図1〜図6では、紙面の上下方向をプランジャ20の軸方向であるプランジャ軸方向とし、プランジャ20のプランジャ底面20Bを下側として説明する。また、紙面の奥行き方向をカムシャフト31の軸方向であるカムシャフト軸方向として説明する。さらに、紙面の左右方向をプランジャ軸方向およびカムシャフト軸方向と直交する方向となる基準方向とし、支点Oから中心Mに向かう方向を外側向きとして説明する。なお、図1は、カム軸方向の断面構成図を示している。
高圧燃料ポンプ10は、エンジンのシリンダヘッドを構成するハウジング5に設けられている。高圧燃料ポンプ10は、プランジャ20と、カム30と、ローラロッカ40と、ポンプボディ50と、圧力室60と、を具備している。
プランジャ20は、略円柱形状に形成され、ポンプボディ50に収容されている。プランジャ20は、プランジャ軸方向に摺動可能である。プランジャ20には、リテーナ25が取り付けられている。リテーナ25とポンプボディ50との間には、プランジャ軸方向の下側向きにプランジャ20を付勢するスプリング26が圧入されている。プランジャ20のさらに詳しい構成については、後述する。
カム30は、エンジンの運転に伴って回転するカムシャフト31に固設されている。
ローラロッカ40は、ローラ41と、支持部42と、凸部43と、を具備している。ローラ41は、ローラロッカ40の基準方向の中央部に回動自在に固定され、カム30に当接している。凸部43は、上側向きに凸の湾曲形状に形成されており、ローラロッカ40の基準方向におけるローラ41よりも外側に形成され、プランジャ20のプランジャ底面20Bと当接している。支持部42は、ローラロッカ40の基準方向におけるローラ41よりも内側に形成され、ハウジング5に形成されるピポット6に遊嵌している。ローラロッカ40は、支持部42を中心として凸部43が上下する方向へ回動可能に構成されている。
圧力室60は、プランジャ20のプランジャ軸方向の上方に形成されている。圧力室60の容積は、プランジャ20の往復運動によって増減される。
このような構成とすることで、エンジンの運転によってカムシャフト31およびカム30が回転し、カム30の作用によってローラロッカ40がピポット6によって支持される支持部42の回動軸となる支点Oを中心として揺動し、ローラロッカ40の上側向きの揺動によって、プランジャ20がスプリング26の付勢力に抗してプランジャ軸方向の上側向きにリフトされる。
図2および図3を用いて、高圧燃料ポンプ10におけるローラロッカ40の配設態様について説明する。
図2および図3は、プランジャ20が最小リフト位置にあるとき、すなわちプランジャ20がリフトされていないときの状態を実線で示している。一方、プランジャ20が最大リフト位置にあるときの状態を二点鎖線で示している。なお、図2および図3は、カム軸方向の断面構成図を示している。図2および図3においては、ローラロッカ40の凸部43とプランジャ20のプランジャ底面20Bとの当接部CAの中心を中心Mで示し、支点Oと中心Mとを通る線を基準線SLで示し、基準線SLとプランジャ20の中心軸CLとのなす角を基準角θで示している。
また、図2および図3は、説明を分かりやすくするため、リテーナ25およびスプリング26を省略して図示している。さらに、図2および図3の右側には、プランジャ20が最小リフト位置および最大リフト位置にあるときのプランジャ底面20Bとローラロッカ40との当接部CAの位置および面積を示している。
図2には、基準角θが90°より大きくなる範囲でプランジャ20が回動する場合の高圧燃料ポンプ10の態様を示している。
図2の実線で示すプランジャ20の最小リフト位置について説明する。
プランジャ20の最小リフト位置では、ローラ41がカム30のカム面のベース面に当接している。このとき、ローラロッカ40は、当接部CAがプランジャ20の中心軸CLよりも基準方向において外側に位置するように、すなわち中心軸CLよりも支点Oから遠い位置で当接するように配設されている。同時に、支点Oと当接部CAの中心Mとを通る基準線SLと、プランジャ20の中心軸CLとのなす角θ(以下、基準角θ)が90°以上となっている。
図2の二点鎖線で示すプランジャ20の最大リフト位置について説明する。
プランジャ20の最大リフト位置では、ローラ41がカム30のカム面の最も高い位置に当接している。このとき、ローラロッカ40は、当接部CAがプランジャ20の中心軸CLよりも基準方向において外側に位置するように、すなわち中心軸CLよりも支点Oから遠い位置で当接するように配設されている。同時に、基準角θが90°以上となっている。
すなわち、本実施形態の高圧燃料ポンプ10は、基準角θが90°以上になる領域でプランジャ20がリフトされるようにしている。同時に、プランジャ20がリフトされる間には、ローラロッカ40が常にプランジャ20の中心軸CLよりも基準方向の外側に当接するように、すなわち中心軸CLよりも支点Oから遠い位置で当接するようにローラロッカ40を配設するようにしている。
また、高圧燃料ポンプ10においては、ローラロッカ40の凸部43のプランジャ20との当接面は上側向きに凸となる湾曲面に形成されており、プランジャ20のリフト位置によってローラロッカ40とプランジャ20との当接位置が変化するように構成されている。具体的には、基準角θが90°に近い角度にあるとき(プランジャ20が最小リフト位置にあるとき)にはローラロッカ40の凸部43は中心軸CLに近い位置でプランジャ20に当接し、プランジャ20が最小リフト位置から上方にリフトされて基準角θが大きくなるに従って、ローラロッカ40の凸部43のプランジャ20に対する当接位置は、支点Oから遠く離れる側へ移動する。
図2の白抜き矢印で示す摩擦力F1および押力F2について説明する。
プランジャ20がリフトされるときには、ローラロッカ40が支点Oを中心に回動するため、プランジャ20から見れば、ローラロッカ40の凸部43における現在の当接部CAは、見かけ上、プランジャ20の上昇に伴って基準方向の内側向きに変位しようとする。そして、凸部43における当接部CAがプランジャ20に対して基準方向の内側向きに変位しようとするため、ローラロッカ40とプランジャ20との間には摩擦が生じる。このとき、プランジャ20には、基準方向の内側向きの摩擦力F1が作用するようになる。なお、前述のように、凸部43における当接部CAの位置は、プランジャ20のリフトに伴い、現在の当接部CAの位置から基準方向の外側向きに移行する。
一方、プランジャ20がリフトされるときには、プランジャ20には、ローラロッカ40からの押力が、常にプランジャ20のプランジャ底面20Bにおける中心軸CLよりも基準方向で外側の部分に作用する。このとき、プランジャ20には、基準方向の外側向きの押力F2が作用するようになる。
このような構成とすることで、プランジャ20には、ローラロッカ40との摩擦によって摩擦力F1が作用するものの、ローラロッカ40が常にプランジャ20の中心軸CLよりも基準方向の外側に当接するようにローラロッカ40を配設するため、押力F2が作用し、摩擦力F1の一部を相殺することができる。
図3には、基準角θが90°より小さくなる範囲でプランジャ20が回動する場合の高圧燃料ポンプ10の態様を示している。
図3の実線で示すプランジャ20の最小リフト位置について説明する。
プランジャ20の最小リフト位置では、ローラ41がカム30のカム面のベース面に当接している。このとき、ローラロッカ40は、当接部CAがプランジャ20の中心軸CLよりも基準方向において内側に位置するように、すなわち中心軸CLよりも支点Oから近い位置で当接するように配設されている。同時に、支点Oと当接部CAの中心Mとを通る基準線SLと、プランジャ20の中心軸CLとのなす角θ(以下、基準角θ)が90°以下となっている。
図3の二点鎖線で示すプランジャ20の最大リフト位置について説明する。
プランジャ20の最大リフト位置では、ローラ41がカム30のカム面の最も高い位置に当接している。このとき、ローラロッカ40は、当接部CAがプランジャ20の中心軸CLよりも基準方向において内側に位置するように、すなわち中心軸CLよりも支点Oから近い位置で当接するように配設されている。同時に、基準角θが90°以下となっている。
すなわち、本実施形態の高圧燃料ポンプ10は、基準角θが90°以下になる領域でプランジャ20がリフトされるようにしている。同時に、プランジャ20がリフトされる間には、ローラロッカ40が常にプランジャ20の中心軸CLよりも基準方向の内側に当接するように、すなわち中心軸CLよりも支点Oから近い位置で当接するようにローラロッカ40を配設するようにしている。
また、高圧燃料ポンプ10においては、ローラロッカ40の凸部43のプランジャ20との当接面は上側向きに凸となる湾曲面に形成されており、プランジャ20のリフト位置によってローラロッカ40とプランジャ20との当接位置が変化するように構成されている。具体的には、基準角θが最小の角度にあるとき(プランジャ20が最小リフト位置にあるとき)にはローラロッカ40の凸部43は中心軸CLよりも内側の位置でプランジャ20に当接し、プランジャ20が最小リフト位置から上方にリフトされて基準角θが大きくなり90°に近づくに従って、ローラロッカ40の凸部43のプランジャ20に対する当接位置は、支点Oから遠く離れる側(中心軸CLに近づく側)へ移動する。
図3の白抜き矢印で示す摩擦力F1および押力F2について説明する。
プランジャ20がリフトされるときには、ローラロッカ40が支点Oを中心に回動するため、プランジャ20から見れば、ローラロッカ40の凸部43における現在の当接部CAは、見かけ上、プランジャ20の上昇に伴って基準方向の外側向きに変位しようとする。そして、凸部43における当接部CAがプランジャ20に対して基準方向の外側向きに変位しようとするため、ローラロッカ40とプランジャ20との間には摩擦が生じる。このとき、プランジャ20には、基準方向の外側向きの摩擦力F1が作用するようになる。なお、前述のように、凸部43における当接部CAの位置は、プランジャ20のリフトに伴い、現在の当接部CAの位置から基準方向の外側向きに移行する。
一方、プランジャ20がリフトされるときには、プランジャ20には、ローラロッカ40からの押力が、常にプランジャ20のプランジャ底面20Bにおける中心軸CLよりも基準方向で内側の部分に作用する。このとき、プランジャ20には、基準方向の内側向きの押力F2が作用するようになる。
このような構成とすることで、プランジャ20には、ローラロッカ40との摩擦によって摩擦力F1が作用するものの、ローラロッカ40が常にプランジャ20の中心軸CLよりも基準方向の内側に当接するようにローラロッカ40を配設するため、押力F2が作用し、摩擦力F1の一部を相殺することができる。
このようにして、摩擦力F1によってプランジャ20がポンプボディ50に押し付けられ、プランジャ20が偏摩耗することを抑制できる。
図4を用いて、実施形態1であるプランジャ20の構成について説明する。
図4(A)はカム軸方向から見た図を示し、図4(B)は図4(A)におけるBB´断面図を示し、図4(C)は図4(A)におけるCC´断面図を示している。
図4(A)に示すように、プランジャ20は、本体部21と、接続部22と、下端部23と、プランジャ底面20Bと、を具備している。図4(B)に示すように、本体部21は、円柱形状に形成され、ポンプボディ50に収容される部分である。接続部22は、本体部21と同様に円柱形状に形成されている。図4(C)に示すように、下端部23は、プランジャ軸方向の断面視にて、基準方向に平行な対向する2つの辺23S・23Sを含んだ形状に形成されている。下端部23は、例えば円柱形状の部材の2面を削ることで辺23S・23Sが形成されるものとする。
実施形態1であるプランジャ20の作用および効果について説明する。
プランジャ20の下端部23は、基準方向に平行な対向する2つの辺23S・23Sを含んで形成されているため、下端部23の下面であるプランジャ底面20Bも同様に基準方向に平行な対向する2つの辺23S・23Sを含む形状に形成される。このような構成とすることで、プランジャ120がリフトされるときには、プランジャ120とローラロッカ140との当接部CAの位置が基準方向に移動したとしても、当接部CAの面積が変化することがない(図2および図3の右側参照)。
従来の高圧燃料ポンプ110では、プランジャ120がリフトされるときには、プランジャ底面120Bが円形形状であるため、プランジャ120とローラロッカ140との当接部CAの位置が基準方向に移動すると、当接部CAの面積が変化する構成であった。このとき、当接部CAの面積が減少すると、当接部CAの圧力が増加して、プランジャ120のプランジャ底面120Bが摩耗する場合があった(図7(A)および図7(B)の右側参照)。
しかし、実施形態1の構成では、ローラロッカ40との当接面となるプランジャ底面20Bが、当接部CAの移動方向に平行な対向する2つの辺23S・23Sを含む形状に形成されており、プランジャ20とローラロッカ40との当接部CAの面積が変化することがないため、当接部CAの圧力が増加することがなく、プランジャ20のプランジャ底面20Bの摩耗を抑制できる。
図5を用いて、実施形態2であるプランジャ220について説明する。
図5(A)はカム軸方向から見た図を示し、図5(B)は図5(A)におけるBB´断面図を示し、図5(C)は図5(A)におけるCC´断面図を示している。
図5(A)に示すように、プランジャ220は、本体部221と、接続部222と、下端部223と、プランジャ底面220Bと、Cリング225と、を具備している。図5(B)に示すように、本体部221は、円柱形状に形成され、ポンプボディ50に収容される部分である。接続部222は、本体部221と同様に円柱形状に形成されている。図5(C)に示すように、下端部23は、プランジャ軸方向の断面視にて、正方形になるように形成されているため、下端部223の下面であるプランジャ底面220Bも同様に正方形となる。ここで、プランジャ220は、接続部222と下端部223とがCリング225を介して接続されているため、下端部223が接続部222から抜け落ちることがなく、同時に、下端部223と接続部222とが相対的にプランジャ軸周りに回転自在となるように構成されている。
このような構成とすることで、実施形態2であるプランジャ220は、実施形態1であるプランジャ20と同様の作用および効果が得られる。さらに、本体部221および接続部222が下端部23に対し、プランジャ軸周りに回転自在に構成されているため、本体部221が一定の位置のみでポンプボディ50と摺動することがなく、プランジャ20の偏摩耗を抑制できる。また、本体部221および接続部222が下端部223に対し、プランジャ軸周りに回転自在に構成されているため、高圧燃料ポンプ10に組付けるときの組付け性を向上できる。さらに、プランジャ底面220Bが正方形であって、下端部223がプランジャ軸方向に回転自在に構成されているため、高圧燃料ポンプ10に組付けるときのプランジャ220の位置が定まりやすく、組付け性を向上できる。
図6を用いて、実施形態3であるプランジャ320について説明する。
図6(A)はカム軸方向から見た図を示し、図6(B)は図6(A)におけるBB´断面図を示し、図6(C)は図6(A)におけるCC´断面図を示している。
図6(A)に示すように、プランジャ320は、本体部321と、接続部322と、下端部323と、プランジャ底面320Bと、リテーナ部325と、を具備している。図6(B)および図6(C)に示すように、本体部321、接続部322および下端部323の形状は、実施形態1の本体部21、接続部22および下端部23の形状と同様であるため説明を省略する。リテーナ部325は、円板形状に形成され、接続部322と下端部323との間に配設されている。プランジャ320が高圧燃料ポンプ10に組付けられたときに、リテーナ部325とポンプボディ50との間にスプリング26が圧入されるように構成されている。
このような構成とすることで、実施形態3であるプランジャ320は、実施形態1であるプランジャ20と同様の作用および効果が得られる。さらに、プランジャ320が高圧燃料ポンプ10に組み付けられたときには、リテーナ25の構成を省略できる。そのため、高圧燃料ポンプ10の部品コストを削減できる。
10 高圧燃料ポンプ
20 プランジャ
20B プランジャ底面
21 本体部
22 接続部
23 下端部
30 カム
40 ローラロッカ
O 支点
M 中心
CL プランジャの中心軸
SL 基準線
θ 基準角
CA 当接部

Claims (3)

  1. プランジャと、
    前記プランジャを駆動するカムと、
    前記プランジャと前記カムとの間に介装されるローラロッカと、
    を具備し、
    前記カムにより前記ローラロッカを介して前記プランジャをリフトさせることによって燃料を圧送し、
    前記ローラロッカは回動軸を中心に回動可能に構成され、
    前記ローラロッカの回動動作に伴って、前記ローラロッカと前記プランジャとの当接部が一方向に移動する高圧燃料ポンプであって、
    前記プランジャの前記ローラロッカとの当接面は、前記ローラロッカとプランジャとの当接部の移動方向に平行な対向する2つの辺を含む形状とする、
    高圧燃料ポンプ。
  2. 請求項1記載の高圧燃料ポンプであって、
    前記プランジャの前記ローラロッカとの当接面は、前記プランジャ軸方向の断面視にて、正方形とする、
    高圧燃料ポンプ。
  3. 請求項2記載の高圧燃料ポンプであって、
    前記ローラロッカとの当接面が形成される前記プランジャの下端部は、前記プランジャに対し回転自在に設けられる、
    高圧燃料ポンプ。
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