JP2012046904A - 貯水槽およびそれを用いた給水システム - Google Patents

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Abstract

【構成】 貯水槽10は、非常時に飲料水として用いられ得る水を貯留するものであり、槽本体12を備えている。槽本体12の一方の端面(22b)の中心には、導入口26が設けられる。導入口26には、給水管16から給水圧が作用する水道水が供給される。また、内管(38)は、導入口26を通って槽本体12の内部を他端に向けて延び、槽本体12の断面の中心位置に給水口(40)を形成する。端面(22b)の最下部には、導出口28が設けられる。導出口28は、非常時には非常用取水栓として兼用される給水栓18aに連結される。また、端面(22b)の最上部には、導出口30が設けられる。導出口30は、槽本体12への貯水時には排気口として兼用される給水栓18bに連結される。
【効果】 施工性に優れ、しかも特別なメンテナンスをしなくても、槽本体内の全ての水道水を清潔に保つことができる、
【選択図】図1

Description

この発明は、貯水槽およびそれを用いた給水システムに関し、特にたとえば、建物内の給水系管路に設けられる、貯水槽およびそれを用いた給水システムに関する。
従来、非常時に家庭で用いられる飲料水などを貯える目的で、給水系管路に貯水槽を設ける技術が公知である。たとえば、特許文献1では、貯水装置(貯水槽)のタンクの上手側の底壁近傍に、上水道管に接続した給水管が配管され、タンクの下手側の上壁近傍に、水を取り出す送水管が配管されている。
特開2004−238820号公報[E03B 11/02、E03B 11/14]
しかしながら、特許文献1の技術では、タンクに水を供給する給水管とタンクから水を取り出す送水管とを、タンクの上手側と下手側とに別々に配管する必要があり、その作業が面倒であった。
一方、これを回避するために、給水管と送水管とをタンクの上手側または下手側の一方にまとめて配管することが考えられるが、この場合には、タンクの上手側の底壁からタンクの下手側の上壁に向かう水の流れがなくなるため、水の置換性が悪くなり、衛生面で問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、施工性に優れ、しかもメンテナンスフリーで清潔な水を確保することができる、貯水槽およびそれを用いた給水システムを提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、両端が封止された筒状に形成され、長手方向に一定の断面を有する槽本体、槽本体の一端面に設けられ、給水管から給水圧が作用する水道水が供給される導入口、導入口から槽本体の他端に延びて当該槽本体の他端面に向く給水口を形成し、その給水口を通して槽本体内に水道水を供給する内管、および一端面に設けられ、非常時には非常用取水栓として使用される第1給水栓に槽本体内の水道水を供給する第1導出口を備える、貯水槽である。
第1の発明では、貯水槽(10)は、槽本体(12)を備えており、非常時に飲料水として用いられ得る水を貯留するとともに、給水管(16)にたとえば住宅(100)内の各給水栓(18a,18b)を接続して、宅内に水道水を供給するために用いられる。槽本体の一端面(22b)のたとえば中心には、導入口(26)が設けられる。導入口には、給水管が接続され、給水管から給水圧が作用する水道水が供給される。また、導入口には、内管(38)が設けられる。内管は、導入口から槽本体の他端に向けて延び、他端面(24b)に向く給水口(40)を形成する。また、槽本体の一端面のたとえば最下部には、導出口(28)が設けられる。導出口には、配水管(34a)が接続され、この配水管が非常時には非常用取水栓として使用される給水栓(18a)に連結される。
第1の発明によれば、槽本体の一端面に導入口および導出口を設けるようにしたため、貯水槽に給水管および配水管を接続する配管作業をまとめて行うことができ、施工性に優れる。しかも、給水口を槽本体の他端面に向けて開口させたことにより、槽本体内の水道水の全体を攪拌することが可能である。したがって、槽本体の清掃など特別なメンテナンスをしなくても、槽本体内の全ての水道水が循環して常に清潔に保たれ、非常時にも清潔な水を得ることができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、給水口を固定位置に保持する保持手段をさらに備える。
第2の発明では、貯水槽(10)は、給水口(40)を固定位置に保持する保持手段を備えており、たとえば、槽本体(12)内で内管(38)の先端部を支持具で支持することによって、給水口の位置を固定する。
第3の発明は、第2の発明に従属し、保持手段は、少なくとも内管を挟んで対向する2箇所で槽本体の内面に接触するように内管を配管する配管手段を含む。
第3の発明では、内管(38)が、少なくとも内管を挟んで対向する2箇所で槽本体(12)の内面に接触するように配管され、実施例では、内管を槽本体内の最上部および最下部に接触させて、内管の上下方向の動きを規制することによって、給水口(40)の位置を固定する。また、他の実施例では、内管を槽本体の内径と略等しい径で巻回させることによって形成したコイル状部(52)を槽本体の内面に接触させて、内管の全方向の動きを規制することによって、給水口の位置を固定する。
第4の発明は、第3の発明に従属し、長手方向は水平方向であり、内管は、配管手段により槽本体内の最上部に接触するまで立ち上げられるとともに、槽本体内の最下部に接触するまで立ち下げられ、さらに内管の最上部には、吸気口が設けられる。
第4の発明では、内管(38)をたとえば曲がり継手(44)を介して上側に曲げて、槽本体(12)内の最上部に接触するまで立ち上げるとともに、たとえば曲がり継手を介して下側に曲げて、槽本体内の最下部に接触するまで立ち下げる。そして、内管の最上部には、吸気口(50)が設けられる。このため、非常時にたとえば貯水槽(10)の逆止弁(34)が破損しても、吸気口が内管内に空気を取り込んでサイフォン現象を防止することにより、槽本体(12)内の水道水が給水管(16)へ逆流してしまうことがない。
第5の発明は、第1ないし4のいずれかの発明に従属し、他端面が曲面に形成される。
第5の発明では、槽本体(12)の他端面(24b)は、曲面に形成される。実施例では、槽本体の他端面は、凹状球面に形成され、給水口(40)から槽本体内に流入した水道水が他端面に沿って槽本体の中心から径方向の外側かつ槽本体の一方の端面(22b)の方向へスムーズに流れる。
第6の発明は、第1ないし5のいずれかの発明に従属し、槽本体は断面円形に形成され、その断面の中心位置に前記給水口が形成される。
第6の発明では、槽本体(12)は、長手方向に円形の断面を有しており、内管(38)は、導入口(26)から槽本体の他端に向けて延び、槽本体の断面の中心位置に給水口(40)を形成する。
第6の発明によれば、槽本体内の水道水を均等に攪拌することができる。したがって、槽本体の清掃など特別なメンテナンスをしなくても、槽本体内の全ての水道水が循環して常に清潔に保たれる。
第7の発明は、第1ないし6のいずれかの発明に従属し、一端面に設けられ、槽本体への貯水時には排気口として使用される第2給水栓に槽本体内の水道水を供給する第2導出口をさらに備え、長手方向は水平方向であり、一端面の最下部に第1導出口が設けられ、一端面の最上部に第2導出口が設けられる。
第7の発明では、貯水槽(10)が横置きにして設置され、槽本体(12)の一端面(22b)の最下部には、非常時には非常用取水栓として使用される給水栓(18a)に水道水を供給する導出口(28)が設けられる。また、槽本体の一端面の最上部には、導出口(30)が設けられる。導出口には、配水管(34b)が接続され、配水管が給水栓(18b)に連結される。そして、槽本体への貯水時にこの給水栓を開いておくことにより、給水栓から槽本体内の空気が逃がされるため、水道水はスムーズに槽本体に流入して、槽本体が満たされる。
第8の発明は、両端が封止された円筒状に形成され、水平方向に一定の断面を有する槽本体、槽本体の一端面の中心に設けられ、給水管から給水圧が作用する水道水が供給される導入口、導入口から槽本体の他端に延び、槽本体内の最上部に接触するまで立ち上げられるとともに、槽本体内の最下部に接触するまで立ち下げられて、槽本体の他端面に向く給水口を形成し、その給水口を通して槽本体内に水道水を供給する内管、一端面の最下部に設けられ、非常時には非常用取水栓として使用される第1給水栓に槽本体内の水道水を供給する第1導出口、および一端面の最上部に設けられ、槽本体への貯水時には排気口として使用される第2給水栓に水道水を供給する第2導出口を備える、貯水槽である。
第8の発明では、貯水槽(10)は、槽本体(12)を備えており、たとえば住宅(100)の天井裏の空き空間(106)などに横置きにして設置される。槽本体の一端面(22b)には、導入口(26)および導出口(28,30)が設けられる。導入口は、たとえば一端面の中心に設けられる。導入口には、給水管(16)が接続されて、給水管から給水圧が作用する水道水が供給される。また、導入口には、内管(38)が設けられる。内管は、槽本体の内部を他端に向けて延び、槽本体内の最上部まで立ち上げられた後、槽本体内の最下部まで立ち下げられて、槽本体の他端面(24b)に向く給水口(40)を形成する。導出口(28)は、一端面のたとえば最下部に設けられる。導出口には、配水管(34a)が接続され、この配水管が非常時には非常用取水栓として使用される給水栓(18a)に連結される。導出口(30)は、一端面の最上部に設けられる。導出口には、配水管(34b)が接続され、この配水管が槽本体への貯水時には排気口として使用される給水栓(18b)に連結される。
第9の発明は、第7または8の発明の貯水槽を住宅の給水系管路に設けた給水システムであって、第1導出口から水道水を第1給水栓に供給する第1配水管、第2導出口から水道水を第2給水栓に供給する第2配水管、および第2配水管に設けられる吸気手段を備える、給水システムである。
第9の発明では、給水システムでは、槽本体(12)の導出口(28)に接続される配水管(34a)が、非常時には非常用取水栓として兼用される給水栓(18a)に連結される。また、槽本体の導出口(30)に接続される配水管(34b)が、槽本体への貯水時には排気口として兼用される給水栓(18b)に連結され、この配水管には、配水管内に外気を吸入するための吸気弁(42)が設けられる。
この発明によれば、導入口および導出口を槽本体の一端面に設けるようにしたため、施工性が向上され、しかも、給水口を槽本体の他端面に向けて開口させたことにより、槽本体内の水道水の全体を攪拌することが可能である。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例の貯水槽を住宅の給水系管路に設けた給水システムを示す図解図である。 図1の貯水槽を示す横方向断面図である。 図1の貯水槽を示す上方向断面図である。 図1の貯水槽を示す正面図である。 図1の貯水槽の一端を示す図解図である。 図1の貯水槽の他端を示す図解図である。 図1の給水栓を示す図解図である。 この発明の別の実施例の貯水槽を示す横方向断面図である。 図8の貯水槽の内管の立ち上げ部を示す拡大図である。 この発明のさらに別の実施例の貯水槽の他端を示す図解図である。 この発明のさらに別の実施例の貯水槽を示す横方向断面図である。 この発明のさらに別の実施例の貯水槽の他端を示す図解図である。 この発明の一実施例の貯水槽を設置した様子を示す正面図である。 この発明の一実施例の貯水槽を別の設置方法で設置した様子を示す正面図である。 この発明の一実施例の貯水槽をさらに別の設置方法で設置した様子を示す正面図である。 この発明の一実施例の貯水槽をさらに別の設置方法で設置した様子を示す正面図である。 この発明の一実施例の貯水槽をさらに別の設置方法で設置した様子を示す正面図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である貯水槽10は、槽本体12を備えており、マンションおよび戸建などの住宅100に設置されて、非常時に飲料水として用いられ得る水を貯留する。この実施例では、貯水槽10は、浴室102の天井裏の空き空間104に横置きにして載置され、その場所で給水系管路に接続される。
給水系管路は、水道管14から住宅100内へ延びる給水管16を含み、貯水槽10は給水管16に住宅100内の各給水栓18a,18bを接続して、宅内に水道水を供給するために用いられる。つまり、この実施例では、貯水槽10は給水ヘッダとして機能するとともに、非常用貯水槽としても機能する。
図2−図4に示すように、槽本体12は、水を貯留する部位であり、硬質塩化ビニルおよびポリエチレンなどの合成樹脂によって形成される。槽本体12は、管部20および2つのキャップ部22,24を含み、長手方向、この実施例では水平方向に一定の断面を有するように形成されている。
管部20は、両端開口の円管、つまり汎用の合成樹脂製パイプであり、その両端がそれぞれキャップ部22,24で塞がれる。たとえば、キャップ部22,24は、管部20の両端のそれぞれの外面にTS接合法などで装着される。この実施例では、内径が146mmの円管を用いて管部20を形成し、その長さを約1.5mとすることによって、1つの槽本体12に18リットルの水が貯留される。
図5に示すように、管部20の一端を塞ぐキャップ部22(以下、「第1キャップ部22」ということがある)の側壁22aは円筒状であり、この側壁22aの内面は管部20の内面より外側に配置されている。
また、第1キャップ部22の底面(つまり、槽本体12の一端を塞ぐ端面)22bには、3つの受口26,28,30が設けられる。3つの受口26,28,30は、槽本体12の外側に突き出しており、そこに接続継手32が設けられている。そして、この接続継手32を介して、給水管16ないし配水管34a,34bと接続される。
接続継手32には、図示は省略するが、たとえばワンタッチ式等の適宜な方式の継手が採用されるが、この発明の要旨ではないため、図5では正確に図解していない。一例を挙げると、市販品では、たとえば、TOTO株式会社製のAHS(アクアハイウェイシステム)継手およびクイックファスナー等が用いられ得る。
図2−図4に示すように、受口26は導入口として利用され、端面22bの中心、つまり槽本体12の断面の中心位置に設けられる。そして、この導入口26に接続継手32を取り付けて、接続継手32に給水管16を接続することにより、給水圧が作用する水道水が導入口26に供給される。
導入口26には、給水管16側に水道水が逆流しないようにするための逆止弁36が設けられているが、逆流の恐れがない場合、たとえば貯水槽10の内管38や貯水槽10の上流側に逆流防止機能がある場合などには、導入口26に逆止弁36を設けなくてもよい。
また、導入口26には、給水管16と反対側に、槽本体12の内部を他端に向けて延びる内管38が設けられる。内管38は、硬質塩化ビニルやポリエチレンなどの合成樹脂管であり、導入口26からたとえば管部20の他端側へ管部20の管軸に平行に延び、管部20の他端を塞ぐキャップ部24(以下、「第2キャップ部24」ということがある)の底面(つまり、槽本体12の他端を塞ぐ端面)24bに向けて開口する。そして、その開口が導入口26に供給された水道水を槽本体12内に供給する給水口40として利用される。つまり、給水口40は、槽本体12の断面の中心位置に配置されており、この給水口40と端面24bとの距離は、給水口40から通常の給水圧で水道水が噴出したときに、その水道水が端面24bに当たる範囲内に設定されている。
また、受口28は第1の導出口として利用され、図5に示すように、端面22bの最下部に設けられる。この導出口28のほぼ下側半分は管部20の管底より下側に位置し、導出口28は、第1キャップ部22の中で管部20の内面より外側に形成された空間、つまり管部20の管底より低い位置に形成された空間に連通されている。
そして、この導出口28に接続継手32を取り付けて、接続継手32に配水管34aを接続することにより、槽本体12内の水道水が配水管34aに供給される。配水管34aは、可撓性のある合成樹脂管などであり、たとえば、貯水槽10よりも下位にある浴室102の給水栓18aに接続される(図1参照)。給水栓18aは、通常時には通常の給水栓として使用されるが、地震が発生して断水したときのように、水道水に給水圧が作用しなくなる非常時には、非常用取水栓として兼用される。
また、図2−図4に示すように、受口30は第2の導出口として利用され、端面22bの最上部に設けられる。図5に示すように、導出口30のほぼ上側半分は管部20の内面の最上部より上方に位置し、導出口30は、第1キャップ部22の中で管部20の内面より外側に形成された空間、つまり管部20の管頂より高い位置に形成された空間に連通されている。
そして、この導出口30に接続継手32を取り付けて、接続継手32に配水管34bを接続することにより、槽本体12内の水道水が配水管34bに供給される。たとえば、配水管34bは、洗面所106の給水栓18bに接続される(図1参照)。
給水栓18bは、通常時には通常の給水栓として使用されるが、槽本体12への貯水時には、空気抜き用の排気口として兼用される。つまり、槽本体12への貯水時に給水栓18bを開いておくことにより、ここから槽本体12内の空気が逃がされるため、空気弁を設けなくても、水道水はスムーズに槽本体12に流入して、槽本体12を満たすこととなる。
図2および図3に戻って、第2キャップ部24の側壁24aは円筒状であり、その底面24bは凹状球面に形成される。この理由は、図6に示すように、給水口40から槽本体12内に流入した水道水が底面24bにぶつかったときに、その水道水が第2キャップ部24の底面24aに沿って槽本体12の中心から径方向の外側かつ第1キャップ部22の方向へスムーズに流れるようにし、これによって、槽本体12内の水道水の攪拌を促進させるためである。
また、図1および図7に示すように、槽本体12の導出口30に接続される配水管34bには、配水管34b内に外気を吸入するための吸気弁42が設けられる。吸気弁42は、維持管理を簡単に行うことができるように居住空間に面する位置に設けられ、洗面所106のたとえばシンク下の収納スペースに相当する位置などに設置される。
このような貯水槽10を住宅100内の給水系管路に設けた給水システムにおいては、給水管16から給水圧が作用する水道水が槽本体12の導入口26に流入し、その水道水が内管38を通って給水口40から槽本体12に供給され、槽本体12内に貯えられる。このとき、上述したように、洗面所106の給水栓18bを開いておくことにより、ここから槽本体12内の空気が逃がされるため、水道水はスムーズに槽本体12に流入することとなる。
そして、槽本体12が水道水で満たされた後、給水栓18a,18bが使用されると、槽本体12内に貯水されている水道水が導出口28,30から配水管34a,34bを通って給水栓18a,18bへ供給され、それに伴い新たな水道水が給水口40から槽本体12へ供給される。つまり、生活用水が使用される度に槽本体12内に貯えられている水道水は給水管16から供給される新たな水道水へ入れ替わる。このため、槽本体12内の水道水は循環し、常に衛生的に保たれる。
また、非常時、水道水に給水圧が作用していない場合に、貯水槽10の下位にある浴室102の給水栓18aを使用すると、槽本体12内の水道水は配水管34aを通って自然流下し、給水栓18aから流れ出す。このとき、水道水が槽本体12から流出しても、配水管34aに設けられた吸気弁42から空気が槽本体12に吸引され、それに伴い槽本体12の内部の圧力は大気圧に保たれるため、槽本体12の水道水は自然流下し続ける。
この実施例によれば、導入口26および導出口28,30を槽本体12の一方の端面22bに設けるようにしたため、貯水槽10に給水管16および配水管34a,34bを接続する配管作業をまとめて行うことが可能である。したがって、施工性に優れる。
ここで、上述したように、槽本体12の一方の端面22bに水道水の導入口26および導出口28,30を集中させると、水の置換性が悪くなるが、この実施例では、導入口26を通って槽本体12の他端まで延びる内管38を設けて、給水口40を槽本体12の他端に配置したことにより、槽本体12内に貯水されている水道水に給水口40から各導出口28,30へ向かう流れができて、槽本体12内の水道水が広範囲で攪拌される。よって、槽本体12内の水道水が衛生的である。
しかも、給水口40を槽本体12の他方の端面24bに向くように開口させたことにより、この給水口40から槽本体12に供給された水道水は、先ず、槽本体の端面24bにぶつかり、そこから端面24bに沿ってその付近を流動した後で、各導出口28,30へ向けて流れる。よって、通常であれば、水の置換性が悪い槽本体12の端面24bの付近の水道水も攪拌することができる。したがって、結果的に槽本体12内に水道水が滞留する部分がなくなって、槽本体12内の水道水の全体が攪拌されることとなる。
このように、この実施例によれば、施工性が向上され、しかも槽本体12の清掃など特別なメンテナンスをしなくても、槽本体12内の全ての水道水が循環して常に清潔に保たれ、非常時にも清潔な水を得ることができる。
さらに、槽本体12の一方の端面22bに水道水の導入口26および導出口28,30を集中させたことで、槽本体12と給水管16および配水管34a,34bとの接続部が槽本体12の端面22b近傍にまとめて配置されるため、それらの接続部の設備点検をまとめて行うことができ、維持管理性も向上する。
また、この実施例では、槽本体12の端面22bの最下部に導出口28を設け、この導出口28を非常時には非常用取水栓として兼用される給水栓18aに連結するようにしたため、非常時に槽本体12内に貯留されている水道水を無駄無く取り出すことができる。しかも、第1キャップ部22内で管部20の管底より低い位置に形成される空間に連通する導出口28に給水栓(非常用取水栓)18aを連結したことで、槽本体12内の水道水は管部20の管底より低い空間に流下して集められるため、槽本体12内に貯められた水道水を全て使用することが可能である。そして、断水により、万が一槽本体12内に砂などの異物が入った場合にも、給水栓18aを利用すれば槽本体12内の異物を簡単に取り出すことができる。
さらにまた、この実施例によれば、槽本体12の端面22bの最上部に導出口30を設け、この導出口30を槽本体12への貯水時に排気口として兼用される給水栓18bに連結するようにしたため、槽本体12のたとえば上部に排気弁(排気口)などを設けなくても、槽本体12への貯水時に、槽本体12内を水道水で満たすことが可能である。したがって、槽本体12内に空気が存在しないため、槽本体12内の水道水が衛生的である。
さらに、この実施例によれば、槽本体12を断面円形にして、その断面の中心位置に給水口40を配置したことにより、給水口40から槽本体12に供給された水道水が槽本体12の径方向に均等に分散するため、槽本体12内の水道水を均等に攪拌することが可能である。
また、この実施例によれば、洗面所106の給水栓18bに水道水を供給する配水管34bに吸気弁42を設けるようにしたため、たとえば貯水槽10(槽本体12)の上部に吸気弁を直接設けた場合と比較して、吸気弁の維持管理が容易になる。そして、吸気弁42をたとえば洗面所106のシンク下の収納スペースなど居住空間に面する位置に配置するようにすれば、維持管理性はより向上する。
図8および図9に示すこの発明の他の一実施例である貯水槽10では、内管38の形状が異なる。以下、図1に示す貯水槽10と共通する部分については同じ番号を付して、重複する説明は省略する。
図8に示すように、内管38には、立ち上げ部44、および立ち下げ部46が形成される。具体的には、内管38は、導入口26から槽本体12の他端に向けて所定の長さ延びた後、90°エルボ等の曲がり継手48を介して上側に曲げられ、槽本体12内の最上部、つまり管部20の管頂に接触するまで立ち上げられ、そこに立ち上げ部44が形成される。なお、この立ち上げ部44の最上部、つまり内管38の最上部には、図9に示すように、上方向に向けて開口する吸気口50が設けられている。そして、そこから槽本体12内の最上部を槽本体12の他端に向けて所定の長さだけ延び、曲がり継手48を介して下側に曲げられ、槽本体12内の最下部、つまり管部20の管底に接触するまで立ち下げられ、そこに立ち下げ部46が形成される。それから、槽本体12内の最下部を槽本体22の他端に向けて所定の長さだけ延び、曲がり継手48を介して上側に曲げられて、槽本体12の断面の中心位置まで立ち上げられる。そして、内管38はそこから槽本体12の他端に向けて延びて、槽本体12の他端24bに向けて開口し、そこに給水口40が形成される。
立ち上げ部44、および立ち下げ部46は、内管38の先端部に形成される。この理由は、内管38を槽本体12内の最上部まで立ち上げ、そして槽本体12内の最下部まで立ち下げた後で、槽本体12の他端側に向けてあまり長く延ばすようにすると、内管38をたとえば水より比重の軽いポリエチレン等によって形成した場合には、内管38が浮力によって浮き上がることで給水口40の位置が少し上方にずれる可能性があり、一方、内管38をたとえば水より比重の重い硬質塩化ビニル等によって形成した場合には、内管38が自重により垂れ下がることで給水口40の位置が少し下方にずれる可能性があるからである。
このように、この実施例では、内管38を槽本体12内の最上部まで立ち上げるとともに、槽本体12内の最下部まで立ち下げて、槽本体12内の最上部および最下部に接触するようにしたため、内管38の上下方向の動きを規制することができる。よって、給水口40を固定位置、つまり槽本体12の断面の中心位置に保持することができる。
また、この実施例では、内管38の最上部に吸気口50が設けられる。このため、たとえば地震が発生して断水したときのように、水道水に給水圧が作用しなくなる非常時に、その地震によって導入口26の逆止弁34が破損等しても、吸気口50が内管38内に空気を取り込んでサイフォン現象を防止することにより、槽本体12内の水道水の給水管16への逆流を防止することができる。
なお、この実施例における「接触」とは、内管38と槽本体12の内面とが接触している場合はもちろん、通常時には僅かに隙間が生じているが内管38が少しでも動けば槽本体12の内面と接触するような場合もそれに該当するものである。
また、この実施例では、曲がり継手48を用いて内管38を上側ないし下側に屈曲させたが、これに限定される必要はない。たとえば、図示は省略するが、曲げ加工により内管38を緩やかに湾曲させて、槽本体12内の最上部まで立ち上げるとともに、槽本体12内の最下部まで立ち下げるようにしてもよい。
さらに、図示は省略するが、吸気口50を内管38の最上部のみならず、最下部にも設けるようにしてもよい。こうすることにより、貯水槽10を上下逆向きに設置した場合であっても、サイフォン現象による槽本体12内の水道水の給水管16への逆流を防止することができる。
さらにまた、図10に示すように、内管38を槽本体12内の最下部まで立ち下げた後、槽本体12内の最上部まで立ち上げて、そこからそのまま槽本体12内の最上部を槽本体22の他端側に延ばして、槽本体12内の最上部に給水口40を形成するようにしてもよい。この場合には、たとえば水道水に給水圧が作用しなくなる非常時に逆止弁34が破損等しても、給水口40から内管38内に空気を取り込んでサイフォン現象を防止することが可能である。つまり、給水口40をサイフォン防止用の吸気口として兼用できる。
また、図示は省略するが、内管38の立ち上げ部44および立ち下げ部46と槽本体12の内面との間にポリエチレン(PE)やポリ塩化ビニル(PVC)等のような樹脂からなるスペーサを取り付けて、このスペーサによって内管38を受け止めるようにしてもよい。こうすることにより、内管38が動いて槽本体12の内面と衝突しても、その衝撃で内管38ないし槽本体12が破損等してしまうことがなくなる。
さらに、この実施例では、内管38を槽本体12内の最上部に接触するまで立ち上げるとともに、槽本体12内の最下部に接触するまで立ち下げて、内管38の動きを規制することによって、給水口40の位置を固定したが、これに限定される必要はない。要は、内管38を少なくとも内管38を挟んで対向する2箇所で槽本体12の内面に接触するように配管すれば、その2箇所での接触により内管38の動きが規制されるため、給水口40を固定位置に保持することが可能である。
たとえば、図11に示すように、内管38を部分的に管部20の内径と略等しい径(巻き径)で巻回させることによってコイル状部52を形成し、このコイル状部52を槽本体12の内面に接触させることで内管38の動きを規制して、給水口40を固定位置に保持するようにしてもよい。この場合には、上下方向のみならず、内管38の全方向の動きを規制することができる。なお、コイル状部52は、図9の実施例の立ち上げ部44、および立ち下げ部46と同じ理由により、内管38の先端部に形成される。
また、たとえば、図12に示すように、内管38を汎用のチーズ継手等の分岐継手54を用いて上方向に延びる内管38aと下方向に延びる内管38bとに分岐させ、一方の内管38aを槽本体12内の最上部に接触するまで立ち上げて、そこからそのまま槽本体12内の最上部を槽本体22の他端に向けて延ばし、槽本体12内の最上部に給水口40aを形成するようにし、もう一方の内管38bを槽本体12内の最下部に接触するまで立ち下げて、そこからそのまま槽本体12内の最下部を槽本体22の他端に向けて延ばし、槽本体12内の最下部に給水口40bを形成するようにしてもよい。この場合には、たとえば水道水に給水圧が作用しなくなる非常時に逆止弁34が破損等しても、給水口40aから内管38内に空気を取り込んでサイフォン現象を防止することが可能であり、さらに、貯水槽10を上下逆向きに設置した場合であっても、給水口40bから内管38内に空気を取り込んでサイフォン現象を防止することが可能である。
さらに、図示は省略するが、たとえばパンチングメタル等の厚み方向の通水が可能な素材によって支持具を形成し、内管38の先端部をこの支持具で支持することによって、給水口40を固定位置に保持するようにしてもよい。
ところで、上述の実施例では、貯水槽10が浴室102の天井裏の空き空間106に横置きにして載置されたが、これに限定される必要はなく、少なくとも非常時に非常用取水栓として使用される給水栓18aより高い位置であって、かつ強度の高い場所であれば、住宅100内の任意の場所に設置可能である。
たとえば、図示は省略するが、貯水槽10を縦置きで設置して、槽本体12の端面24bが最下部になるようにしてもよい。ただし、この場合には、槽本体12への貯水時にエア抜きでき、かつ非常時に非常用取水栓を使用しても槽本体12内に空気が吸引されるように、槽本体12の最上部、つまり槽本体12の端面22bに吸排気弁を設ける必要がある。こうすることにより、導出口28,30が連結される給水栓18a,18bのそれぞれを非常用給水栓として使用可能である。
また、たとえば、住宅100の中の躯体108、たとえば天井裏のコンクリートスラブや梁などに吊りボルト56を固定し、この吊りボルト56に貯水槽10を吊り下げて設置するようにしてもよい。
一例を挙げると、図13に示すように、槽本体12の外面に水平方向に突き出す固定部58を設け、住宅100の躯体108に固定した吊りボルト56をこの固定部58に挿通して、ナット等で適宜固定する。このように、貯水槽10を住宅100の躯体108に吊り下げて設置することにより、地震等の非常時に、コンクリートスラブなどと比較して強度が弱い天井材が破損して貯水槽10ごと落下してしまうことを防ぐことができ、しかも槽本体12の周方向への転がり(回転)を防止することができる。
また、図14に示すように、槽本体12を挟み込んで連結する半割り管状のフレーム60,60によって槽本体12の外面を覆い、住宅100の躯体108に固定した吊り金具56をこのフレーム60,60の周方向の両端縁に形成された鍔部60aに挿通し、ナット等で適宜固定することによって、貯水槽10を設置するようにしてもよい。なお、この場合には、フレーム60,60の内側での槽本体12の転がりを防止する手段として、槽本体12の外面、およびフレーム60の内側のそれぞれに、互いに嵌まり合う凸部、または凹部を形成すると好適である。
さらに、図15に示すように、下端に円形の筒部56aを有する吊り下げ具56を住宅100の躯体108に固定し、この吊り下げ具56の筒部56aに貯水槽10の導出口30に取り付けた接続継手32を挿通させることによって、貯水槽10を吊り下げ具56に掛止させて固定するようにしてもよい。この場合には、導出口30が必然的に端面22bの最上部に位置決めされるため、貯水槽10の設置時に現場で槽本体12の向きを調整する手間を省くことができ、作業性が向上される。
さらにまた、図16に示すように、天井裏などに台座62を設置して、この台座62の上に貯水槽10を載置するようにしてもよい。台座62の上面は、槽本体12の外形に相当する所定の径で湾曲する凹状曲面62aによって形成されており、この凹状曲面62aに槽本体12のたとえばキャップ部22,24を沿わせて載置することによって、貯水槽10の周方向への転がりが防止される。
さらに、図示は省略するが、このような台座62を槽本体12のたとえばキャップ部22,24の外面上に一体的に形成するようにしてもよい。
また、図16に示すように、天井裏の空き空間106などに断熱材などで形成された矩形状のケース60を設置して、このケース64の中に貯水槽10を収めるようにしてもよい。たとえば、ケース64の内面を槽本体12の外面に沿う形状に形成すれば、このケース64の中に貯水槽10を収容することにより、槽本体12の周方向への転がりを防止することが可能である。また、導出口28,30をそれぞれ槽本体12の最上部ないし最下部に位置させた状態で貯水槽10をケース64の中に収容しておけば、貯水槽10の設置時に現場で槽本体12の向きを調整する手間を省くことができ、作業性が向上される
さらにまた、槽本体12内の水道水を手動ポンプや電動ポンプなどにより直接汲み上げるのであれば、給水栓18aより高い位置に貯水槽10を設置する必要もない。
また、図示は省略するが、居住空間に面する位置、たとえば階段下や床上、天井下などに専用のスペースを設けて、その場所に貯水槽12を設置し、槽本体12の導出口28に直接給水栓(非常用取水栓)を設けるようにしてもよい。
さらにまた、上述の実施例では、洗面所106のシンク下の収納スペースに吸気弁42を配置したが、これに限定される必要はなく、吸気弁42は配水管34bの任意の場所に設けられていればよい。さらに、給水栓18b自体の、バルブよりも上流側に吸気弁42を設けるようにしてもよい。また、槽本体12内の水道水を給水栓18a(非常用取水栓)から取り出すときに、給水栓18bを開けておくことで、給水栓18bの吐水口を吸気口として兼用させるようにすれば、吸気弁42を設ける必要もない。さらにまた、吸気弁42の代わりに、吸排気弁を設けるようにしてもよい。要は、配水管34bないし給水栓18bに吸気手段が設けられていればよい。
また、上述の実施例では、槽本体12を管部20とキャップ部22,24とに分けて形成し、キャップ部22に導入口26と導出口28,30を設けたが、これに限定される必要はなく、管部20とキャップ部22とを一体的に成形してもよい。また、キャップを略円板状に形成してもよいし、管の管端とキャップとの接合方法についても、接着接合、融着接合、溶着接合等の適宜の接合手段を採用することができる。
さらに、槽本体12の端面24b(つまり、キャップ24の底面)24bを必ずしも凹状球面に形成する必要もなく、平坦な面や曲面に形成してもよい。たとえば、槽本体12の端面24bを、給水口40の位置を頂点として湾曲する曲面に形成すれば、給水口40から槽本体12内に流入して端面24bにぶつかった水道水が、曲面に沿ってその付近を流動することで、新しい水道水が槽本体12の端面24bの付近の全体にスムーズに行き届くため、槽本体12内の水道水の攪拌が促進されることとなる。
さらにまた、上述の実施例では、槽本体12を断面円形に形成して、その断面の中心位置に給水口40を配置したが、これに限定される必要はない。
たとえば、給水口40を必ずしも槽本体12の断面の中心位置に配置する必要はない。ただし、給水口40を槽本体12の断面の中心位置に近づければ、その分だけ槽本体12内の水道水をより均等に攪拌することが可能になる。
また、槽本体12は、長手方向に一定の断面を有するかつ両端が封止された筒体であれば必ずしも断面円形に形成する必要はなく、たとえば断面四角形、断面六角形、その他軸対称な任意の形状に形成してもよい。
さらにまた、上述の実施例では、非常時に槽本体12内に貯留されている水道水を無駄無く取り出すことができるように、槽本体12の端面22bの最下部に設けた導出口28から水道水を供給する給水栓18aを非常用取水栓として使用したが、これに限定される必要はない。
さらに、貯水槽10の導出口28が当該貯水槽10よりも下位にある浴室102の給水栓18aに連結され、また貯水槽10の導出口30が洗面所106の給水栓18bに連結されたが、これに限定される必要はない。
たとえば、貯水槽10の導出口30に接続された配水管34bをキッチン108の給水栓18cに供給するようにしてもよい。要は、槽本体12の一端を塞ぐ端面22bに設けられる導出口のうち、最も高位に位置する導出口を槽本体12への貯水時に排気口として兼用される給水栓に連結し、最も低位に位置する導出口を非常時に非常用取水栓として兼用される給水栓に連結するのであれば、導出口28,30は住宅100内のどの給水栓に連結されていてもよい。
さらにまた、上述の実施例では、住宅100の給水系管路に貯水槽10が設けられたが、これに限定される必要はない。住宅のみならず、ビルや倉庫や事務所などの各種建物の給水系管路に適用可能である。
なお、上述した径や長さ等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
10 …貯水槽
12 …槽本体
16 …給水管
18a,18b …給水栓
20 …管部
22,24 …キャップ部
26 …導入口
28,30 …導出口
34a,34b …配水管
38 …内管
40 …給水口
42 …吸気弁
100 …住宅

Claims (9)

  1. 両端が封止された筒状に形成され、長手方向に一定の断面を有する槽本体、
    前記槽本体の一端面に設けられ、給水管から給水圧が作用する水道水が供給される導入口、
    前記導入口から前記槽本体の他端に延びて当該槽本体の他端面に向く給水口を形成し、その給水口を通して前記槽本体内に水道水を供給する内管、および
    前記一端面に設けられ、非常時には非常用取水栓として使用される第1給水栓に前記槽本体内の水道水を供給する第1導出口を備える、貯水槽。
  2. 前記給水口を固定位置に保持する保持手段をさらに備える、請求項1記載の貯水槽。
  3. 前記保持手段は、少なくとも前記内管を挟んで対向する2箇所で前記槽本体の内面に接触するように前記内管を配管する配管手段を含む、請求項2記載の貯水槽。
  4. 前記長手方向は水平方向であり、前記内管は、前記配管手段により前記槽本体内の最上部に接触するまで立ち上げられるとともに、前記槽本体内の最下部に接触するまで立ち下げられ、さらに前記内管の最上部には、吸気口が設けられる、請求項3記載の貯水槽。
  5. 前記他端面が曲面に形成される、請求項1ないし4のいずれかに記載の貯水槽。
  6. 前記槽本体は断面円形に形成され、その断面の中心位置に前記給水口が形成される、請求項1ないし5のいずれかに記載の貯水槽。
  7. 前記一端面に設けられ、前記槽本体への貯水時には排気口として使用される第2給水栓に前記槽本体内の水道水を供給する第2導出口をさらに備え、
    前記長手方向は水平方向であり、前記一端面の最下部に前記第1導出口が設けられ、前記一端面の最上部に前記第2導出口が設けられる、請求項1ないし6のいずれかに記載の貯水槽。
  8. 両端が封止された円筒状に形成され、水平方向に一定の断面を有する槽本体、
    前記槽本体の一端面の中心に設けられ、給水管から給水圧が作用する水道水が供給される導入口、
    前記導入口から前記槽本体の他端に延び、前記槽本体内の最上部に接触するまで立ち上げられるとともに、前記槽本体内の最下部に接触するまで立ち下げられて、前記槽本体の他端面に向く給水口を形成し、その給水口を通して前記槽本体内に水道水を供給する内管、
    前記一端面の最下部に設けられ、非常時には非常用取水栓として使用される第1給水栓に前記槽本体内の水道水を供給する第1導出口、および
    前記一端面の最上部に設けられ、前記槽本体への貯水時には排気口として使用される第2給水栓に水道水を供給する第2導出口を備える、貯水槽。
  9. 請求項7または8記載の貯水槽を建物の給水系管路に設けた給水システムであって、
    前記第1導出口から水道水を前記第1給水栓に供給する第1配水管、
    前記第2導出口から水道水を前記第2給水栓に供給する第2配水管、および
    前記第2配水管に設けられる吸気手段を備える、給水システム。
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