JP2012046018A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦安定性を確保しつつ排水性を向上させた空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッド12に形成され溝幅の総和がトレッド幅TWの18〜25%の範囲内とされる周方向主溝14、20と、タイヤ幅方向最外側の周方向主溝20よりもタイヤ幅方向外側にそれぞれ配置され周方向主溝20との間にショルダーリブ26を区画し周方向主溝20よりも溝深さが浅く且つ周方向主溝20よりも溝幅が狭く溝容積の総和が周方向主溝14、20の溝容積の総和の1〜5%の範囲内とされる副溝28と、を空気入りタイヤ10が有すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤ、特に操縦安定性を確保しつつ排水性を向上させた乗用車用の空気入りタイヤに関する。
従来より、ウェット路面や乾燥路面において、エッジ効果で十分な制動性能を発揮する空気入りタイヤが知られている(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1、2では、トレッドに複数本の周方向溝及びラグ溝を形成してタイヤ周方向に延びるリブとこのリブに隣接する複数のブロックを区画し、制動時のブロックの変形(エッジ部分のめくれ上がり)をリブで抑えて、ブロックのエッジ効果を十分に発揮させ、制動性能を確保している。
特開2009−101740号公報 特開2009−255633号公報
ところで、排水性向上のために周方向主溝の溝容積の総和を増やすと、リブやブロックなどのトレッド陸部の剛性が低下し、操縦安定性が低下する傾向がある。
本発明は、溝容積を適正化して操縦安定性を確保しつつ排水性を向上させた空気入りタイヤを提供することを課題とする。
請求項1の空気入りタイヤは、トレッドに形成され、タイヤ周方向に延び、溝幅の総和がトレッド幅の18〜25%の範囲内とされる複数の周方向主溝と、前記トレッドに形成され、タイヤ幅方向最外側の前記周方向主溝よりも前記タイヤ幅方向外側にそれぞれ配置され、タイヤ周方向に延び、タイヤ幅方向最外側の前記周方向主溝との間にリブを区画し、前記周方向主溝よりも溝深さが浅く且つ前記周方向主溝よりも溝幅が狭く、溝容積の総和が前記周方向主溝の溝容積の総和の1〜5%の範囲内とされる副溝と、を有している。
請求項1の空気入りタイヤでは、周方向主溝の溝幅の総和をトレッド幅の18〜25%の範囲内としていることから、周方向主溝の排水性を確保しつつ、トレッドの横剛性(タイヤ幅方向の剛性)を確保することができる。なお、周方向主溝の溝幅の総和がトレッド幅の18%未満の場合には、周方向主溝の排水性が十分に確保されず、25%を超えた場合には、リブやブロックなどの陸部の幅(タイヤ幅方向に沿った長さ)が狭くなりトレッドの横剛性が低下する。従って、周方向主溝の溝幅の総和はトレッド幅の18〜25%の範囲内とすることが好ましい。なお、トレッドの横剛性を確保することで、コーナリング時などの操縦安定性を確保することができる。
また、副溝の溝容積の総和を周方向主溝の溝容積の総和の1〜5%の範囲内としていることから、上記のように周方向主溝の溝幅の総和をトレッド幅の18〜25%の範囲内としても、トレッドの横剛性を十分に確保することができる。そして、周方向主溝の排水性に副溝の排水性が加えられることから、タイヤの排水性を向上させることができる。なお、副溝の溝容積の総和が周方向主溝の溝容積の総和の1%未満の場合には、副溝の排水性が低く、タイヤの排水性の向上代が少ない。また、副溝の溝容積の総和が周方向主溝の溝容積の総和の5%を超えた場合には、副溝の排水性が向上するが、この副溝により区画されるリブ及び該リブに隣接するブロックなどの陸部の横剛性が低下する、すなわち、トレッドの横剛性が低下する。従って、副溝の溝容積の総和は周方向主溝の溝容積の総和の1〜5%の範囲内とすることが好ましい。
以上、請求項1の空気入りタイヤによれば、溝容積を適正化することにより、操縦安定性を確保しつつ排水性を向上させることができる。
請求項2の空気入りタイヤは、請求項1の空気入りタイヤにおいて、前記副溝の溝底にタイヤ周方向に間隔をあけて形成され、容積の総和が前記副溝の溝容積の総和の1〜5%の範囲内とされる複数の凹部、を有している。
請求項2の空気入りタイヤでは、副溝の溝底に複数の凹部を形成することから、リブ及び該リブに隣接するブロックなどの陸部の摩耗により副溝が浅くなっても副溝の排水性を確保することができる。また、凹部の容積の総和を副溝の溝容積の総和の1〜5%の範囲内としていることから、摩耗により浅くなった副溝の排水性を確保することができる。なお、凹部の容積の総和が副溝の溝容積の総和の1%未満の場合には、摩耗により浅くなった副溝の排水性が十分に確保されず、凹部の容積の総和が副溝の溝容積の総和の5%を超えた場合には、凹部内で乱流が生じやすくなり、副溝の排水性が低下する虞がある。従って、凹部の容積の総和は副溝の溝容積の総和の1〜5%の範囲内とすることが好ましい。
請求項3の空気入りタイヤは、請求項2の空気入りタイヤにおいて、前記トレッドに形成され、前記副溝からタイヤ幅方向外側へ延び、前記リブのタイヤ幅方向外側に隣接するブロックを区画する複数のラグ溝と、前記ブロックに形成され、前記副溝からタイヤ幅方向外側へ延びるサイプと、を有し、前記凹部は、前記サイプの前記副溝側の開口に対応した位置に配置されている。
請求項3の空気入りタイヤでは、凹部をサイプの副溝側の開口に対応した位置に配置していることから、凹部の部分で副溝の排水貯留量が増え、サイプから副溝へ流れ込む水を効率よく副溝を通して排水することができる。
また、請求項3の空気入りタイヤでは、ウェット路面においては、ブロックのラグ溝側のエッジが効果的に働き、タイヤ周方向の入力時、例えば、制動時において、十分な制動性能を発揮できる。一方、高入力時もしくは乾燥路においては、路面との摩擦によってブロックのラグ溝側のエッジ部分がめくれ上がろうとする場合があるが、ブロックは、周方向主溝よりも浅く且つ幅が狭い副溝を介してリブが隣接しており、このリブがブロックの変形を抑えるように働くので、ブロックのラグ溝側のエッジ部分のめくれ上がりが抑えられ、高入力時もしくは乾燥路においても十分な制動性能を発揮できる。
さらに、トレッドに対してタイヤ幅方向の入力(コーナリング時の入力など)がある場合、ブロックがタイヤ幅方向に変形しようとするが、ブロックに隣接したリブがブロックのタイヤ幅方向の変形を抑えるので、ブロックを構成するゴムの内部摩擦に起因する発熱が低減され、タイヤの転がり抵抗を下げることが可能となり、車両の低燃費化に貢献できる。
請求項4の空気入りタイヤは、請求項3の空気入りタイヤにおいて、前記副溝は、前記ブロック側の溝壁の該ブロックの踏面に対する角度が、前記リブ側の溝壁の該リブの踏面に対する角度よりも小さい。
請求項4の空気入りタイヤでは、ブロック側の溝壁の該ブロックの踏面に対する角度をリブ側の溝壁の該リブの踏面に対する角度よりも小さくしていることから、ブロックの横剛性が向上し、ブロックのタイヤ幅方向の変形が抑えられる。これにより、コーナリング時などの操縦安定性が確保される。また、ブロックのタイヤ幅方向の変形が抑えられることにより、ブロックを構成するゴムの内部摩擦に起因する発熱が低減され、タイヤの転がり抵抗を下げることが可能となり、車両の低燃費化に貢献できる。
以上説明したように本発明の空気入りタイヤによれば、操縦安定性を確保しつつ排水性を向上させることができる。
第1実施形態の空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 第1実施形態の空気入りタイヤのトレッドの外輪郭形状をタイヤ回転軸に沿った断面で見た断面図である。 浅溝の断面図である。
以下、本発明に係る空気入りタイヤの一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図中の矢印W方向はタイヤ幅方向を示している。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ赤道面CL上にタイヤ周方向に沿って延びる第1周方向主溝14が形成されている。この第1周方向主溝14のタイヤ幅方向両外側にはタイヤ周方向に沿って延びる細溝18が形成され、第1周方向主溝14と細溝18との間にはタイヤ周方向に沿って連続して延びるセンターリブ16が区画されている。なお、本実施形態のセンターリブ16は、溝やサイプが形成されないプレーンリブとされている。
図2に示すように、1本の第1周方向主溝14の溝幅W1と2本の第2周方向主溝20の各溝幅W2の総和T1が、トレッド幅TWの18〜25%の範囲内に設定されている。
なお、図1及び図2の符号12Eは、トレッド12の接地端を示している。この接地端12Eは、空気入りタイヤ10をJATMA YEAR BOOK(2010年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ幅方向最外の接地部分を指す。また、トレッド幅TWは、一方の接地端12Eから他方の接地端12Eまでのタイヤ幅方向に沿った距離を指す。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
図1に示すように、トレッド12には、細溝18のタイヤ幅方向外側にタイヤ周方向に沿って延びる第2周方向主溝20が形成され、細溝18と第2周方向主溝20との間にはタイヤ幅方向に対して傾斜し、細溝18と第2周方向主溝20とを連結するセンターラグ溝22がタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら細溝18、第2周方向主溝20及びセンターラグ溝22によって、トレッド12に複数のセンターブロック24が区画されている。このセンターブロック24の鋭角部24Cは、ブロック高さが低くなるように緩やかに傾斜している。これにより、鋭角部24Cの欠けなどの発生が抑制される。また、センターブロック24には、タイヤ周方向中央部分に、センターラグ溝22と同方向に傾斜するサイプ34が形成されている。このサイプ34の深さは、第1周方向主溝14及び第2周方向主溝20よりも浅くされている。
また、センターラグ溝22は、長手方向の中央部分が溝深さをほぼ一定とした平坦部22Aとされ、平坦部22Aよりも細溝18側が溝深さを細溝18側に向かって漸次深くした傾斜部22Bとされ、平坦部22Aよりも第2周方向主溝20側が溝深さを第2周方向主溝20に向かって漸次深くした傾斜部22Cとされている。すなわち、センターラグ溝22は、中央部分である平坦部22Aが他の部分よりも浅くされていることから、タイヤ周方向の入力に対するセンターブロック24の変形が抑制される。
なお、第1周方向主溝14、第2周方向主溝20、及びセンターラグ溝22は、トレッド12が接地してリブ及びブロックが圧縮変形しても溝が閉じることがないように溝幅が設定されている。また、これらの溝は、ウェット路面走行時の排水性を確保するために、トレッド12において、他の溝よりも溝深さを深くしている(図2参照)。
細溝18は、第1周方向主溝14及び第2周方向主溝20よりも溝幅が狭く、トレッド12が接地してセンターリブ16、及びセンターブロック24が各々圧縮変形した際に、細溝18の溝壁であるセンターリブ16の壁面16Aとセンターブロック24の壁面24Aとが接触するように、溝幅が設定されている。なお、本実施形態の細溝18は、溝底から踏面側の溝開口部分にわたって略一定の溝幅となっている。また、細溝18の溝幅は、例えば、1.0mm以下が好ましい。
また、トレッド12には、第2周方向主溝20のタイヤ幅方向外側にタイヤ周方向に沿って延びる副溝28が形成され、第2周方向主溝20と第2副溝28との間にタイヤ周方向に沿って連続して延びるショルダーリブ26が区画されている。このショルダーリブ26には、ショルダーリブ26を横断するように、第1周方向主溝14、及び第2周方向主溝20よりも浅いサイプ36がタイヤ周方向に間隔をあけて形成されている。なお、本実施形態では、副溝28は接地端12Eからタイヤ赤道面CLへ向かってトレッド幅TWの概ね30%の範囲内に形成されている。
さらに、トレッド12には、副溝28のタイヤ幅方向外側に副溝28からタイヤ幅方向外側へ向けて延びるショルダーラグ溝30がタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成され、副溝28及びショルダーラグ溝30によって複数のショルダーブロック32が区画されている。このショルダーブロック32には、タイヤ周方向中央部分に、ショルダーラグ溝30と略平行なサイプ38が形成されている。このサイプ38の深さは、副溝28と略同じ深さに設定されている。なお、ここで言うサイプとは、接地時に閉じて溝幅が零となるものを意味する。
図2、3に示すように、副溝28は、断面形状が略V字形状とされ、溝深さが第1周方向主溝14及び第2周方向主溝20よりも浅く、溝幅が第1周方向主溝14及び第2周方向主溝20よりも狭くされている。また、副溝28は、ショルダーリブ26側の溝壁面28Aと、ショルダーブロック32側の溝壁面28Bと、断面弧状の溝底28Cとで構成されている。溝壁面28Bのショルダーブロック32の踏面32Tに対する角度θは溝壁面28Aのショルダーリブ26の踏面26Tに対する角度θよりも小さくなっている。なお、本実施形態の副溝28では、溝壁面28Aの角度θが直角に近くなっている。
また、複数本(本実施形態では2本)の副溝28の各溝容積の総和T2が、1本の第1周方向主溝14の溝容積と2本の第2周方向主溝20の各溝容積との総和T3の1〜5%の範囲内に設定されている。
副溝28には、溝底28Cから溝壁面28Bに亘り、タイヤ周方向に間隔をあけて複数の凹部40が形成されている。この凹部40は、サイプ38の副溝28側の開口に対応した位置に配置されている。具体的には、本実施形態の凹部40は、サイプ38の延長線上に配置され、サイプ38と凹部40とが連通している。
凹部40は、トレッド平面視で略菱形とされ、対向する2辺が溝壁面28Aと溝底28Cとの境界から溝壁面28Bの開口端へ延びている。なお、本実施形態では、凹部40をトレッド平面視で菱形としているが、この構成に限らず、凹部40を菱形以外の形状(例えば、多角形(長方形)、円形など)としてもよい。
また、複数の凹部40の各容積の総和T4が、複数本(本実施形態では2本)の副溝28の各溝容積の総和T2の1〜5%の範囲内に設定されている。
次に、空気入りタイヤ10の作用を説明する。
空気入りタイヤ10では、例えば、ウェット路面等の低μ路においては、センターブロック24のラグ溝側のエッジ、及びショルダーブロック32のラグ溝側のエッジが効果的に働くので、十分な制動性能を発揮することができる。
一方、高入力時もしくは乾燥路においては、路面との摩擦によってラグ溝側のエッジ部分がめくれ上がろうとする場合があるが、センターブロック24はセンターリブ16に隣接しており、ショルダーブロック32はショルダーリブ26に隣接しており、センターリブ16はセンターブロック24の変形を抑えるように働き、ショルダーリブ26はショルダーブロック32の変形を抑えるように働くので、各ブロックのラグ溝側のエッジ部分のめくれ上がりが抑えられ、高入力時もしくは乾燥路においても十分な制動性能を発揮できる。
また、トレッド12に対してタイヤ幅方向の入力がある場合、例えば、コーナリング時においては、車両の旋回半径方向外側のショルダーブロック32の入力が最も大きく、このショルダーブロック32がタイヤ幅方向内側(タイヤ赤道面側)に変形しようとするが、ショルダーブロック32のタイヤ幅方向内側に隣接したショルダーリブ26がこのショルダーブロック32のタイヤ幅方向内側への変形を抑えるので、ショルダーブロック32を構成するゴムの内部摩擦に起因する発熱が低減され、転がり抵抗を下げることが可能となり、車両の低燃費化に貢献できる。
なお、トレッド中央側のセンターブロック24においても、センターリブ16がタイヤ幅方向の変形を抑えるので、センターブロック24の発熱を低減でき、車両の低燃費化に貢献できる。また、本実施形態の空気入りタイヤ10では、急加速時においてもセンターブロック24のラグ溝側のエッジ部分、及びショルダーブロック32のラグ溝側のエッジ部分のめくれ上がりを抑制することができる。
また、総和T1がトレッド幅TWの18〜25%の範囲内とされていることから、第1周方向主溝14及び第2周方向主溝20の排水性を確保しつつ、トレッド12の横剛性(タイヤ幅方向の剛性)を確保することができる。なお、上記総和T1がトレッド幅TWの18%未満の場合には、第1周方向主溝14及び第2周方向主溝20の排水性が十分に確保されず、該総和T1が25%を超えた場合には、各リブや各ブロックの幅(タイヤ幅方向に沿った長さ)が狭くなりトレッド12の横剛性が低下する。従って、上記総和T1はトレッド幅TWの18〜25%の範囲内とすることが好ましい。
また、総和T2が総和T3の1〜5%の範囲内とされていることから、上記のように総和T1をトレッド幅TWの18〜25%の範囲内としても、トレッド12の横剛性を十分に確保することができる。そして、第1周方向主溝14及び第2周方向主溝20の排水性に副溝28の排水性が加えられることから、空気入りタイヤ10の排水性を向上させることができる。なお、総和T2が総和T3の1%未満の場合には、副溝28の排水性が低く、空気入りタイヤ10の排水性の向上代が少ない。また、総和T2が総和T3の5%を超えた場合には、副溝28の排水性が向上するが、この副溝28により区画されるショルダーリブ26及びこれに隣接するショルダーブロック32の横剛性が低下する、すなわち、トレッド12の横剛性が低下する。従って、総和T2は総和T3の1〜5%の範囲内とすることが好ましい。
以上のことから、空気入りタイヤ10によれば、溝容積を適正化することにより、操縦安定性を確保しつつ排水性を向上させることができる。
副溝28の溝底28Cに複数の凹部40を形成することから、ショルダーリブ26及びショルダーブロック32の摩耗により副溝28が浅くなっても副溝28の排水性を確保することができる。また、総和T4が総和T2の1〜5%の範囲内とされることから、摩耗により浅くなった副溝28の排水性が凹部40により確保される。なお、総和T4が総和T2の1%未満の場合には、摩耗により浅くなった副溝28の排水性が十分に確保されず、総和T4が総和T2の5%を超えた場合には、凹部40内で乱流が生じやすくなり、副溝28の排水性が低下する虞がある。従って、総和T4は総和T2の1〜5%の範囲内とすることが好ましい。
凹部40がサイプ38の副溝28側の開口に対応した位置に配置されていることから、凹部40の部分で副溝28の排水貯留量が増え、サイプ38から副溝28へ流れ込む水を効率よく副溝28を通して排水することができる。これにより、副溝28の排水性が向上する。
副溝28の溝壁面28Bの角度θが溝壁面28Aの角度θよりも小さいことから、ショルダーブロック32の横剛性が向上し、ショルダーブロック32のタイヤ幅方向の変形が抑えられる。これにより、コーナリング時などの操縦安定性が確保される。また、ショルダーブロック32のタイヤ幅方向の変形が抑えられることにより、ショルダーブロック32を構成するゴムの内部摩擦に起因する発熱が低減され、空気入りタイヤ10の転がり抵抗を下げることが可能となり、車両の低燃費化に貢献できる。
[その他の実施形態]
上述の実施形態では、副溝28の断面形状が略V字形状であったが、ショルダーリブ26がショルダーブロック32の変形を抑えられれば、副溝28の断面形状はV字形状以外(例えば、台形状)であっても良い。
また、上述の実施形態では、副溝28を一対の第2周方向主溝20のタイヤ幅方向外側にそれぞれ形成する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、副溝を一対の第2周方向主溝20のタイヤ幅方向外側にそれぞれ複数形成してもよい。また、例えば、副溝28の数がタイヤ幅方向の一方側と他方側で異なるようにしてもよく、同じになるようにしてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、比較例の空気入りタイヤ、及び本発明の適用された実施例の空気入りタイヤを用意し、各供試タイヤの排水性、及びドライ路面(乾燥路面)での操縦安定性について評価した。
各供試タイヤは、タイヤサイズが195/65R15 91Hであり、JATMAで規定された標準リムに組み付けてVW(フォルクスワーゲン)のGOLF VIに装着し、ドライバーの体重に600Nを加えた荷重条件の下で、車両指定内圧を充填し、以下の評価を行った。
排水性は、水深2mmのウェット路面を走行し、ハイドロプレーニング発生速度を測定して評価した。評価は、比較例1のハイドロプレーニング発生速度を100とする指数表示とした。指数の数値が大きいほどハイドロプレーニング発生速度が高く、排水性に優れている。
ドライ路面での操縦安定性は、乾燥したテストコースを走行したときのテストドライバーのフィーリングをもって評価した。評価は、比較例1のフィーリングを100とする指数表示とした。指数の数値が大きいほどドライ路面での操縦安定性に優れている。
比較例1のタイヤは、第1実施形態の空気入りタイヤ10と略同じ構造であり、副溝に凹部が形成されていないタイヤである。このタイヤは、トレッド幅TWに対する総和T1の割合が15%であり、総和T3に対する総和T2の割合が10%である。
比較例2のタイヤは、第1実施形態の空気入りタイヤ10と略同じ構造であり、副溝に凹部が形成されていないタイヤである。このタイヤは、トレッド幅TWに対する総和T1の割合が17%であり、総和T3に対する総和T2の割合が1%である。
比較例3のタイヤは、空気入りタイヤ10と略同じ構造であり、副溝に凹部が形成されていないタイヤである。このタイヤは、トレッド幅TWに対する総和T1の割合が26%であり、総和T3に対する総和T2の割合が5%である。
比較例4のタイヤは、空気入りタイヤ10と略同じ構造であり、副溝に凹部が形成されていないタイヤである。このタイヤは、トレッド幅TWに対する総和T1の割合が18%であり、総和T3に対する総和T2の割合が5.1%である。
比較例5のタイヤは、空気入りタイヤ10と略同じ構造であり、副溝に凹部が形成されていないタイヤである。このタイヤは、トレッド幅TWに対する総和T1の割合が25%であり、総和T3に対する総和T2の割合が0.9%である。
比較例6のタイヤは、空気入りタイヤ10と略同じ構造であり、副溝に凹部が形成されていないタイヤである。このタイヤは、トレッド幅TWに対する総和T1の割合が14.3%であり、総和T3に対する総和T2の割合が5.4%である。
実施例1のタイヤは、第1実施形態のタイヤ10と同じ構造を有するタイヤである。このタイヤは、トレッド幅TWに対する総和T1の割合が22.3%であり、総和T3に対する総和T2の割合が2.7%であり、総和T2に対する総和T4の割合0.9%である。
実施例2のタイヤは、第1実施形態のタイヤ10と同じ構造を有するタイヤである。このタイヤは、トレッド幅TWに対する総和T1の割合が22.3%であり、総和T3に対する総和T2の割合が2.7%であり、総和T2に対する総和T4の割合5.1%である。
実施例3のタイヤは、第1実施形態のタイヤ10と同じ構造を有するタイヤである。このタイヤは、トレッド幅TWに対する総和T1の割合が22.3%であり、総和T3に対する総和T2の割合が2.7%であり、総和T2に対する総和T4の割合2.5%である。
Figure 2012046018
表1に示すように、実施例1〜3のタイヤはいずれも比較例1〜6のタイヤと比べて、操縦安定性を確保しつつ、排水性が向上していることが分かる。
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
14 第1周方向主溝(周方向主溝)
20 第2周方向主溝(周方向主溝)
26 ショルダーリブ(リブ)
28 副溝
30 ショルダーラグ溝
32 ショルダーブロック
38 サイプ
40 凹部
CL タイヤ赤道面
TW トレッド幅
W1 溝幅
W2 溝幅
T1 総和(複数の周方向溝の溝幅の総和)
T2 総和(複数の副溝の溝容積の総和)
T3 総和(複数の周方向主溝の溝容積の総和)
T4 総和(複数の凹部の容積の総和)
θ 角度
θ 角度


Claims (4)

  1. トレッドに形成され、タイヤ周方向に延び、溝幅の総和がトレッド幅の18〜25%の範囲内とされる複数の周方向主溝と、
    前記トレッドに形成され、タイヤ幅方向最外側の前記周方向主溝よりも前記タイヤ幅方向外側にそれぞれ配置され、タイヤ周方向に延び、タイヤ幅方向最外側の前記周方向主溝との間にリブを区画し、前記周方向主溝よりも溝深さが浅く且つ前記周方向主溝よりも溝幅が狭く、溝容積の総和が前記周方向主溝の溝容積の総和の1〜5%の範囲内とされる副溝と、
    を有する空気入りタイヤ。
  2. 前記副溝の溝底にタイヤ周方向に間隔をあけて形成され、容積の総和が前記副溝の溝容積の総和の1〜5%の範囲内とされる複数の凹部、を有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッドに形成され、前記副溝からタイヤ幅方向外側へ延び、前記リブのタイヤ幅方向外側に隣接するブロックを区画する複数のラグ溝と、
    前記ブロックに形成され、前記副溝からタイヤ幅方向外側へ延びるサイプと、を有し、
    前記凹部は、前記サイプの前記副溝側の開口に対応した位置に配置されている請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記副溝は、前記ブロック側の溝壁の該ブロックの踏面に対する角度が、前記リブ側の溝壁の該リブの踏面に対する角度よりも小さい請求項3に記載の空気入りタイヤ。
JP2010188899A 2010-08-25 2010-08-25 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP5623824B2 (ja)

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