JP2012045353A - ウェイト可変のグリップ固定具及び短尺ゴルフグリップ - Google Patents

ウェイト可変のグリップ固定具及び短尺ゴルフグリップ Download PDF

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Abstract

【課題】 従来のゴルフクラブのバランス調整はヘッド側で行うのが一般的で、グリップ側で行う場合は重量の異なるグリップに交換していた。ゴルフグリップのシャフトへの固着は両面テープで接着する方法しかなかった。ゴルフクラブのグリップを短尺にするメリットを活かせるグリップがなかった。
【解決手段】ゴルフクラブのグリップエンドにバランス調整のためのウェイト可変でグリップの固定強化のできる固定具を取り付ける。又、この固定具を活用することによってグリップを短尺にできるので今までなかったグリップ手法が可能になり、飛距離アップやゴルフクラブのコントロールが図れる。
【選択図】図1

Description

本発明はゴルフクラブのバランス調整機能とグリップの固定機能を兼ねたウェイト可変のグリップ固定具であり、そのウェイト可変のグリップ固定具を備えたゴルフグリップである。又、グリップの固定機能によってグリップを短尺にして装着可能なので、新しいグリップの握り方によって飛距離アップやゴルフクラブのコントロールが図れることを特徴とした短尺ゴルフグリップである。
従来よりゴルフクラブのグリップエンドにウェイト機能を持たせたゴルフグリップは特許文献1〜特許文献3に開示されているように、グリップエンドにウェイトを設けたゴルフクラブが提供されている。
特許文献1に記載されている実施形態1のウェイト部材の取付けはグリップエンドに備えられた雌ネジにウェイト部材の雄ネジを締結するものであり、実施形態3のウエイト構造体の取付けはグリップエンドに開けられた開口部よりそのウエイト構造体を差し込む構造となっている。
特許文献2ならびに特許文献3に記載されているウエイト部材のゴルフクラブのシャフト内への取り付けは接着剤や両面テープを用いる形態となっていてウェイト可変の構造になっていない。
ゴルフグリップはシャフトに両面テープと揮発性の溶剤を使って装着するのが唯一の方法である。
ゴルフグリップはゴルフのルールにおいて、パターグリップ以外は断面が円形でシャフトの中心軸に対して平行であり均一な形状でなければならず、くびれを設けてはいけないことになっている。ゴルフスイングの練習用のクラブに装着されているような指が収まるような形に作られたグリップはプレーには使用できない。
ゴルフクラブのグリップの太さと形状についてはルールに規定されているが、長さの規定はない。ゴルフクラブはスイングのときにグリップ以外のシャフト部分を持ってスイングしても構わない。
特許4507266号 公報 特開2010−000155 公報 特開2010−017200 公報
発明が解決しようとする課題
特許文献1に記載されている実施形態1のウェイト部材のグリップへの取付けはグリップのグリップエンド部に備えられた雌ネジにウエイト部材に備えられた雄ネジを締結する方法が取られているが、ゴルフグリップは一般的にゴム質系の弾性の素材が使われており雌ネジをグリップエンド部に固定するのが難しく、たとえ雌ネジを固定できたとしてもそこに雄ネジのウェイト部材を取り付けるとシャフトの最端部とグリップエンドの最端部が離れ過ぎ、実際の使用においてゴルフクラブのスイング時は握りの最端部の小指付近が最も力のかかる部分であることを考えると固定強度に疑問がある。
又、特許文献1に記載されている実施形態3のウエイト構造体は任意の重量の鉛テープを構造体に巻きつけてウェイト調整をし、グリップエンドの開口部を通してシャフト内に挿し込む方法を取っているが、挿し込み固定の場合は密着性が重要であるためグリップエンド部の素材が限定される。ゴルフグリップには様々な素材や形状のものがすでにあり、ゴルファーは自分のフィーリングに合うゴルフグリップでウエイト調整できるものを求めている。
特許文献2、特許文献3に記載されているグリップエンドに備えられるウェイト部材は、グリップをシャフトに装着する前に必ずシャフト内への締結が必要で、しかも接着剤や両面テープを使用するとなっているので、ゴルファーが自ら安易に取り付けや交換ができない。又、ウェイト重量の変更にあたってはグリップをシャフトから外して交換する必要があり、ウェイトの変更をしながら自分のスイングに合った調整ができない。
ゴルフクラブはヘッドとシャフトとグリップで構成されておりゴルフクラブはそれぞれの重量のバランスを考えて造られているが、ゴルフスイングは人それぞれでありゴルファーは自分のスイングに合ったバランスのゴルフクラブを求めるためにクラブヘッドに鉛を貼ったり、ウェイトを交換したりしてバランスの微調整を行うことがある。
しかしグリップ側でウェイト調整をしようとする場合、グリップに鉛を貼ることはルール上も許されず重量の違うグリップに交換する方法が一般的であり、グリップ側で微調整することが難しかった。ヘッド側とグリップ側の双方でウェイト調整を行うことが出来ればより自分のスイングに合ったバランスのゴルフクラブにすることができる。
ゴルフグリップとシャフトの固着は一般的に両面テープを用いられているが、特に夏の暑い時期に車に積んでおくと熱でテープの固着が緩み固定力が低下することがある。グリップエンド部分はインパクトの衝撃も大きく、固着が緩んだ状態で使用すると次第にグリップの固定力の低下を招きスイングに悪影響を与えるので、グリップそのものは劣化していなくてもグリップの交換をしなければいけないことがあり、グリップの固着力を補う方法が求められていた。
ゴルフクラブのグリップを握るときに利き手の人差し指はトリガーにしてゴルフクラブの挙動をコントロールするのだがアマチュアゴルファーの多くはそれが曖昧になってミスをすることがある。利き手の人差し指を引っ掛ける部分があればクラブをコントロールし易いのだが、ゴルフのルールではグリップにくびれ部分を設けてはいけないことになっており、アマチュアゴルファーのスイングのパワーロスの一因になっていた。
ゴルフのルールではグリップ部分以外を握ってスイングしても構わないので、グリップを短くしてグリップの端に利き手の人差し指を引っ掛けて握ると、特にアマチュアゴルファーに起こりがちなミスショットの軽減に役立つのだが、そういう目的で使用できるグリップは今までなかった。
今までも短尺のゴルフグリップはあったが、単に短くすることによってグリップを軽くしてヘッド側のウエイトバランスを重くするものでしかなく、本件の発明による短尺グリップの活用法である利き手側のグリップの端に人差し指を引っ掛けて握るグリップ方法が可能ものはなかった。
グリップを短尺にした場合に固着面積が少なくなるのでシャフトとグリップの固着力が低下するという問題があり、それを補う固定方法がなかった。
課題を解決するための手段
上述した課題を解決すべく本発明は、ゴルフクラブのシャフトとグリップの固定強化と共にゴルフクラブのバランス調整のためのウェイト可変のグリップ固定具であり、そのウェイト可変のグリップ固定具を具備したゴルフグリップである。又、そのウェイト可変のグリップ固定具を具備することによって実現できる短尺グリップである。そのウェイト可変のグリップ固定具に用いる締結部品はウェルナットと称するゴム製のブラインドナットで、頭フランジというツバ部分のある円筒ゴムにナットを埋め込んだ構造をしている。ナット部位をネジ締めすることで円筒のゴム部分が膨んでシャフトの内側に締結するものである。
ウェルナットはデリケートな材質の部材の取付けやモーターなどの振動を伴う部位の締結に用いられる締結部品である。ゴルフクラブのシャフトが中空の円筒体であることや、グリップの材質がゴム質系の弾力のある素材であることから安定した固着力を保つ構造にすることが難しい上に、ゴルフクラブは打撃時に振動を伴う道具であるのでスイングの際に固定具による音や手指に伝わる違和感があってはならず、ゴルフの用具ルール上もプレー中に緩みなどによってゴルフクラブの形状の変化の起こらないようにする必要があることなどを考えると締結部品としてウェルナットが最適であることを発見した。
シャフトの先端部分の内側に差し込まれたウェルナットはワッシャーとネジによってシャフト内に締結され、シャフトとグリップエンドの固定を強化する。又、ネジ締めに用いられるネジをウェイトとして活用することも新しい発想である。ネジの長さを替えることによってウェイトの重量を替えられ、ゴルフクラブの手元側でのウェイト調整が可能になる。ネジはウェルナットと一体となってシャフト内の中心軸上に固定されているので、ゴルフクラブの使用中にウエイトが移動したり緩んだりすることがない。本件発明のウェイト可変のグリップ固定具及びそのウェイト可変のグリップ固定具を具備したゴルフグリップ、そしてそのウェイト可変のグリップ固定具することで実現できた短尺グリップについて第1実施形態〜第3実施形態によって説明する。符号は同じ部分については同一のものを付す。
第1実施形態として、グリップエンドに設ける穴をウェルナットを通せる大きさ程度の穴にする場合はグリップをシャフトに装着している状態のゴルフクラブに取付ることが可能であり、締結部品であるウェルナットおよび、ウェイトとしての役目を持つネジとワッシャーを一体として取替え可能である。グリップエンドからシャフトの内側に挿してネジ締めで締結するだけである。この形態の場合は既にゴルフクラブにグリップを装着している状態であれはドリルでグリップエンドに13mm程度の穴を開ければ可能なのでゴルフショップのクラフトマンなどに使用中のゴルフクラブの加工を依頼すれば取付け可能である。ただし未装着のグリップの加工は難しい。
第2実施形態として、グリップエンドに設ける穴をネジ穴程度にする場合はウェルナットをシャフトの内側に挿しておき、グリップを既存のグリップ装着方法による両面テープと揮発性溶剤を用いてシャフトに装着し、グリップエンドとネジの間にワッシャーを挟んでネジ締めで締結する。第2実施形態のメリットは既存のグリップの加工がグリップエンドに設ける穴をネジ穴程度に加工するだけで済むので装着前の未使用のグリップを容易く加工できることである。
第3実施形態として、短尺グリップに本発明の固定具を用いる場合はグリップ先端の開口部が通常の長さのグリップより大きいので、予めウェルナットをグリップの内側に差し込み易いため、グリップの中に内蔵してネジでグリップと一体となった状態で既存のグリップ装着を行うことができる。こればゴルフクラブのシャフトが一般的に末端から15cm程度は太さが同じ位に造られており、そのあたりからクラブヘッド側に次第に細くなっているので、それに合わせてグリップの内径も決められているため、17cm程の本発明の短尺グリップの場合は内径が通常のサイズのグリップより先端の内径が大きいためである。そのためグリップの装着もし易い。
重量の異なるグリップに挿し替えることによって手元側のウエイト調整を行う場合はグリップ本体の全体に重量配分されるが、本発明の場合はグリップエンドに取付けられるので少ない重量の差異によってウエイト調整を行うことができる上、ウェイトを自由に替えられるので自分に合ったバランスのクラブに調整できる。
ゴルフグリップを握る時に必要な長さは17cm程だが、グリップを両手で握れるだけの短尺の長さにして利き手の人差し指をシャフトに引っ掛けることにより、ゴルフスイングにおいてゴルフクラブの挙動をコントロールし易くなる。
ゴルフグリップを短尺にするとグリップの重量が軽くなるが、ネジの長さを替えることでウェイト調整ができる。
短尺のゴルフグリップはシャフトとの固着力が低下するが、グリップの固定強化機能があるので短尺にしても使用できる。
夏場の暑い時期に起こりがちな熱によるグリップの固着力の低下を招いた場合でも、グリップの固定強化機能によってグリップエンドの固定が維持できるので、固着力の低下によるグリップ交換の必要がなくなる。
発明の効果
以上のように本発明によれば、ゴルフクラブのバランス調整を手元側で誰でも簡単に行うことができるのでゴルファーのスイングや球筋の修正に貢献できる。
ゴルフクラブの設計にあたって、手元側でのウェイト調整が行えることによりクラブヘッドの設計上の自由度を増すことが期待される。
グリップを短尺にすることのメリットとして、特にアマチュアゴルファーに多いスライス球の原因の修正に効果があり飛距離の向上に貢献できる。
本件発明の取付け具に使用するウェルナットはゴム素材であり本来の用途としてモーターやポンプの締結部品として振動を抑制する目的に使われていることから、シャフトの内側に締結することによりゴルフクラブのシャフトの振動を軽減し、打撃の際の衝撃を緩和することができる。
本件発明の実施形態である第1実施形態〜第3実施形態について説明する。ゴルフクラブは図2に示すようにヘッドa、シャフトb、グリップ6で構成されている。本件発明のウェイト可変のグリップ固定具は図2のグリップ6の末端に配置される。(第1〜第3実施形態)
本件発明の第1実施形態の構成は、図1に示すように、ウェルナット1とワッシャー4とネジ5とグリップ6で構成されており、図3に示すようにグリップ6のグリップエンド2にはウェルナット1の通せる取付け穴7が設けられている。取付け穴7はウェルナット1がぎりぎり通せる穴の大きさでよく、ウェルナット1の外径が12.7mmなので13mm程度が望ましい。あまり大きい穴にするとウェルナット1の頭フランジ8が16mmなので頭フランジ部の押さえが利きづらくなる。取付け穴7の最端部にはウェルナットの頭フランジ8が収まるように直径16mm、深さ1.3mmの頭フランジ開口部9が設けられており、ワッシャー4の上からウェルナット1にネジ5を差込んでネジ締めする。頭フランジ開口部9は必ずしも設けなくてもよいが、ワッシャー4とグリップの末端12に頭フランジ8が圧縮されて頭フランジ8の劣化を招くかもしれない。図7に示すように、ネジの頭がワッシャー4に達してネジ締めを強めていくとシャフト内に挿し込まれたウェルナット1のゴム部分17がネジの頭方向に引き寄せられて短くなることで外径が大きくなりシャフトbの内側に締結される。ネジ締めを戻すとゴム部分17の直径も元に戻り何度でも繰り返せる。ネジ締めに用いられるネジ5の長さを替えることでウェイト調整が可能である。ワッシャー4は頭フランジ8より大きい方がよく、グリップの末端12の直径より小さい方がよい。ワッシャー4の重量を替えてウェイト調整することも可能である。
本件発明の第2実施形態の構成は図4に示すように、ウェルナット1とワッシャー4とパッキン3とネジ5とグリップ6で構成されている。第1実施形態との違いはグリップの末端12に開けられている穴の大きさがネジ5の通せる6mmのネジ通し穴11にしていることと、ウェルナット1にパッキン3を備えたことである。既存のゴルフグリップのグリップエンドの空気穴は一般的に2〜3mmであるが、その穴を6mmのネジ穴11に広げるだけの加工を施せば、既存のゴルフグリップを活用できる構造となっている。
図4に示すようにウェルナット1とシャフトエンド10の間にはパッキン3を配置する。シャフトbがカーボン素材の場合はパッキン3を配置しなくても大丈夫だが、シャフトがスチール素材の場合はシャフトエンド10の先端で頭フランジ8が切れることがあるので保護の目的により配置する。これはネジ締めでウェルナット1を締結する際に頭フランジ8が切れた場合、ウェイト交換のためにネジ5を取替えるときにウェルナット1がシャフトbの中に滑落して再締結が出来なくなるのを防ぐためである。パッキン3は硬質樹脂や金属のように比較的硬さがありシャフトエンド10の先端で切れない程度のものが望ましい。パッキン3のサイズは内径がウェルナット1が通るぎりぎりの大きさで、外径は頭フランジ8の直径に等しいか少し小さい位が望ましい。あまり大きいとグリップが挿入し辛くなる。第1実施形態で示したワッシャー4とネジ5の用途は第2実施形態においても同様とする。
本件発明の実施形態において図1に示す、グリップ6とシャフトbの接着に用いる両面テープ18の貼り付けは、一般的にはシャフトbのシャフトエンド10の開口部を塞ぐように両面テープ18を貼るのだが、本件発明の実施形態においては両面テープ18を貼らないようにする。特に第2実施形態において両面テープ18をウェルナット1の頭フランジ8の上に貼ってしまうと、グリップ装着後にネジ締めする際にネジ5にテープが付着してウェルナット1のネジ締めに支障をきたすからである。
本件発明の第3実施形態は図5で示すように、ウェルナット1とワッシャー4とネジ5とグリップ6とグリップキャップ15の構成となっている。通常ゴルフグリップの長さは25cmほどあるのだが、本件発明の短尺グリップはグリップを握った両手の幅の17cm程としている。これは図6で示すように利き手の人差し指13や親指14をグリップの先端16に引っ掛けて握れる構造にするためであり、グリップの先端16にはグリップ先端の締め付け強度を高めるために、グリップ6本体の素材よりやや硬質で厚みを持たせたグリップキャップ15を接着によって取付けている。このグリップキャップ15の形状はやや丸みがあって指が適度に引っ掛かる形が望ましいがグリップキャップ15自体の厚みを大きくすることはルール上のグリップの形状の制約に抵触することも考えられるので、グリップ本体の太さを太くして引っ掛けやすい形状にする。
図1に示すゴルフクラブのシャフトエンド10の口径はおおむね外径15mmと内径13mmなので、ウェルナット1は外径が12.7mm、長さ26.7mm、頭フランジ8の直径が16mm、の規格サイズのものを用いる。ウェルナット1が長ければ締結力が増すのだが、ウェルナット1の長さが長くなると使用できるネジの長さの最短が長くなる。この程度の長さがあればグリップの固定に充分な締結力が得られるが、ウェルナット1の長さを長くしても構わない。
図1に示すネジ締めに用いるネジ5は太さ6mm、ピッチ1mmの規格サイズのものでよく、グリップの末端12の厚みを考えると長さ40mm以上のものであればウェルナットのネジ締めに使用でき、ネジの長さが20mm換算で3gの重さを替えられる。ネジの素材を比重の重いものにする場合は換算率が変わる。又、ウェイト調整にはネジ5の長さで変更する方法の他に、ワッシャー4の重さで替えてもよい。
ゴルフグリップは一般的にゴム質系の素材で作られているので、図1に示すグリップの末端12とネジ5の間にはワッシャー4を用いる。ワッシャー4はネジ締めしたときにグリップの末端12に埋没しない程度の大きさが望ましく、グリップを握ったときに邪魔にならない程度の大きさにすべきである。ワッシャー4の種類は一般的な平ワッシャーでも構わないが、緩み止めを考えるならノルトロックワッシャーなどの座面にくさび加工の施されたワッシャーを用いると緩むことはない。
図7に示すようにネジ5をネジ締めすることでウェルナット1のゴム部分17が膨らみシャフトbの内側に締結してグリップエンド2を固定する。ネジ5はボルトを用いても構わない。
短尺グリップの活用方法について図6(a)(b)で示す。一般的にゴルフグリップの握り方は利き手を下にして握り、その利き手の人差し指はトリガーと称される拳銃の引き金を引く形にしてグリップにあてがわれるのが良いとされている。これはゴルフスイングが遠心力を利用してスイングすることに起因しているのだが、アマチュアゴルファーの多くには利き手の使い過ぎや強く握り過ぎることによってパワーロスを招いていることがあり、本件の発明である短尺グリップの握り方を示す図6(a)のように利き手の人差し指13をグリップの先端16に引っ掛けるようにして握ることで、利き手を脱力した状態でもゴルフクラブを支持しやすいのでパワーロスを軽減できる。図6(b)は利き手の親指14をグリップの先端16に引っ掛けて握った図で、アプローチなどのときにダフリというボールの手前を叩いてしまう現象を軽減したり、ショットの際にフェースターンが上手くできないでパワーロスするゴルファーに効果的な握り方である。
本発明の第1実施形態を示すウェイト可変のグリップ固定具を具備したグリップを示す一部透視の要部拡大断面図である。 本発明の実施形態を示すゴルフクラブの構成を表す略図である。(第1〜第3実施形態) 本発明の第1実施形態を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す要部透視斜視図である。 本発明の第3実施形態である短尺グリップの分解斜視図である。 本発明の第3実施形態である短尺グリップの使用例の図6(a)(b)である。 本発明のグリップ固定具のシャフト内への締結の様子を示す断面図である。
a ヘッド
b シャフト
1 ウェルナット
2 グリップエンド
3 パッキン
4 ワッシャー
5 ネジ
6 グリップ
7 取付け穴
8 頭フランジ
9 頭フランジ開口部
10 シャフトエンド
11 ネジ通し穴
12 グリップの末端
13 利き手人差し指
14 利き手親指
15 グリップキャップ
16 グリップの先端
17 ゴム部分
18 両面テープ
本発明はゴルフクラブのバランス調整機能とグリップの固定機能を兼ねたウェイト可変のグリップ固定具であり、そのウェイト可変のグリップ固定具を備えたゴルフグリップである。又、グリップの固定機能によってグリップを短尺にして装着可能なので、新しいグリップの握り方によって飛距離アップやゴルフクラブのコントロールが図れることを特徴とした短尺ゴルフグリップである。
従来よりゴルフクラブのグリップエンドにウェイト機能を持たせたゴルフグリップは特許文献1〜特許文献3に開示されているように、グリップエンドにウェイトを設けたゴルフクラブが提供されている。
特許文献1に記載されている実施形態1のウェイト部材の取付けはグリップエンドに備えられた雌ネジにウェイト部材の雄ネジを締結するものであり、実施形態3のウェイト構造体の取付けはグリップエンドに開けられた開口部よりそのウェイト構造体を差し込む構造となっている。
特許文献2ならびに特許文献3に記載されているウェイト部材のゴルフクラブのシャフト内への取り付けは接着剤や両面テープを用いる形態となっていてウェイト可変の構造になっていない。
ゴルフグリップはシャフトに両面テープと揮発性の溶剤を使って装着するのが唯一の方法である。
ゴルフグリップはゴルフのルールにおいて、パターグリップ以外は断面が円形でシャフトの中心軸に対して平行であり均一な形状でなければならず、くびれを設けてはいけないことになっている。ゴルフスイングの練習用のクラブに装着されているような指が収まるような形に作られたグリップはプレーには使用できない。
ゴルフクラブのグリップの太さと形状についてはルールに規定されているが、長さの規定はない。ゴルフクラブはスイングのときにグリップ以外のシャフト部分を持ってスイングしても構わない。
特許4507266号 公報 特開2010−000155 公報 特開2010−017200 公報
発明が解決しようとする課題
特許文献1に記載されている実施形態1のウェイト部材のグリップへの取付けはグリップのグリップエンド部に備えられた雌ネジにウエイト部材に備えられた雄ネジを締結する方法が取られているが、ゴルフグリップは一般的にゴム質系の弾性の素材が使われており雌ネジをグリップエンド部に固定するのが難しく、たとえ雌ネジを固定できたとしてもそこに雄ネジのウェイト部材を取り付けるとシャフトの最端部とグリップエンドの最端部が離れ過ぎ、実際の使用においてゴルフクラブのスイング時は握りの最端部の小指付近が最も力のかかる部分であることを考えると固定強度に疑問がある。
又、特許文献1に記載されている実施形態3のウエイト構造体は任意の重量の鉛テープを構造体に巻きつけてウェイト調整をし、グリップエンドの開口部を通してシャフト内に挿し込む方法を取っているが、挿し込み固定の場合は密着性が重要であるためグリップエンド部の素材が限定される。ゴルフグリップには様々な素材や形状のものがすでにあり、ゴルファーは自分のフィーリングに合うゴルフグリップでウェイト調整できるものを求めている。
特許文献2、特許文献3に記載されているグリップエンドに備えられるウェイト部材は、グリップをシャフトに装着する前に必ずシャフト内への締結が必要で、しかも接着剤や両面テープを使用するとなっているので、ゴルファーが自ら安易に取り付けや交換ができない。又、ウェイト重量の変更にあたってはグリップをシャフトから外して交換する必要があり、ウェイトの変更をしながら自分のスイングに合った調整ができない。
ゴルフクラブはヘッドとシャフトとグリップで構成されておりゴルフクラブはそれぞれの重量のバランスを考えて造られているが、ゴルフスイングは人それぞれでありゴルファーは自分のスイングに合ったバランスのゴルフクラブを求めるためにクラブヘッドに鉛を貼ったり、ウェイトを交換したりしてバランスの微調整を行うことがある。
しかしグリップ側でウェイト調整をしようとする場合、グリップに鉛を貼ることはルール上も許されず重量の違うグリップに交換する方法が一般的であり、グリップ側で微調整することが難しかった。ヘッド側とグリップ側の双方でウェイト調整を行うことが出来ればより自分のスイングに合ったバランスのゴルフクラブにすることができる。
ゴルフグリップとシャフトの固着は一般的に両面テープを用いられているが、特に夏の暑い時期に車に積んでおくと熱でテープの固着が緩み固定力が低下することがある。グリップエンド部分はインパクトの衝撃も大きく、固着が緩んだ状態で使用すると次第にグリップの固定力の低下を招きスイングに悪影響を与えるので、グリップそのものは劣化していなくてもグリップの交換をしなければいけないことがあり、グリップの固着力を補う方法が求められていた。
ゴルフクラブのグリップを握るときに利き手の人差し指はトリガーにしてゴルフクラブの挙動をコントロールするのだがアマチュアゴルファーの多くはそれが曖昧になってミスをすることがある。利き手の人差し指を引っ掛ける部分があればクラブをコントロールし易いのだが、ゴルフのルールではグリップにくびれ部分を設けてはいけないことになっており、アマチュアゴルファーのスイングのパワーロスの一因になっていた。
ゴルフのルールではグリップ部分以外を握ってスイングしても構わないので、グリップを短くしてグリップの端に利き手の人差し指を引っ掛けて握ると、特にアマチュアゴルファーに起こりがちなミスショットの軽減に役立つのだが、そういう目的で使用できるグリップは今までなかった。
今までも短尺のゴルフグリップはあったが、単に短くすることによってグリップを軽くしてヘッド側のウエイトバランスを重くするものでしかなく、本件の発明による短尺グリップの活用法である利き手側のグリップの端に人差し指を引っ掛けて握るグリップ方法が可能ものはなかった。
グリップを短尺にした場合に固着面積が少なくなるのでシャフトとグリップの固着力が低下するという問題があり、それを補う固定方法がなかった。
課題を解決するための手段
上述した課題を解決すべく本発明は、ゴルフクラブのシャフトとグリップの固定強化と共にゴルフクラブのバランス調整のためのウェイト可変のグリップ固定具であり、そのウェイト可変のグリップ固定具を具備したゴルフグリップである。又、そのウェイト可変のグリップ固定具を具備することによって実現できる短尺グリップである。そのウェイト可変のグリップ固定具に用いる締結部品はウェルナットと称するゴム製のブラインドナットで、頭フランジというツバ部分のある円筒ゴムにナットを埋め込んだ構造をしている。ナット部位をネジ締めすることで円筒のゴム部分が膨んでシャフトの内側に締結するものである。
ウェルナットはデリケートな材質の部材の取付けやモーターなどの振動を伴う部位の締結に用いられる締結部品である。ゴルフクラブのシャフトが中空の円筒体であることや、グリップの材質がゴム質系の弾力のある素材であることから安定した固着力を保つ構造にすることが難しい上に、ゴルフクラブは打撃時に振動を伴う道具であるのでスイングの際に固定具による音や手指に伝わる違和感があってはならず、ゴルフの用具ルール上もプレー中に緩みなどによってゴルフクラブの形状の変化の起こらないようにする必要があることなどを考えると締結部品としてウェルナットが最適であることを発見した。
シャフトの先端部分の内側に差し込まれたウェルナットはワッシャーとネジによってシャフト内に締結され、シャフトとグリップエンドの固定を強化する。又、ネジ締めに用いられるネジをウェイトとして活用することも新しい発想である。ネジの長さを替えることによってウェイトの重量を替えられ、ゴルフクラブの手元側でのウェイト調整が可能になる。ネジはウェルナットと一体となってシャフト内の中心軸上に固定されているので、ゴルフクラブの使用中にウエイトが移動したり緩んだりすることがない。本件発明のウェイト可変のグリップ固定具及びそのウェイト可変のグリップ固定具を具備したゴルフグリップ、そしてそのウェイト可変のグリップ固定具することで実現できた短尺グリップについて第1実施形態〜第3実施形態によって説明する。符号は同じ部分については同一のものを付す。
第1実施形態として、グリップエンドに設ける穴をウェルナットを通せる大きさ程度の穴にする場合はグリップをシャフトに装着している状態のゴルフクラブに取付ることが可能であり、締結部品であるウェルナットおよび、ウェイトとしての役目を持つネジとワッシャーを一体として取替え可能である。グリップエンドからシャフトの内側に挿してネジ締めで締結するだけである。この形態の場合は既にゴルフクラブにグリップを装着している状態であれはドリルでグリップエンドに13mm程度の穴を開ければ可能なのでゴルフショップのクラフトマンなどに使用中のゴルフクラブの加工を依頼すれば取付け可能である。ただし未装着のグリップの加工は難しい。
第2実施形態として、グリップエンドに設ける穴をネジ穴程度にする場合はウェルナットをシャフトの内側に挿しておき、グリップを既存のグリップ装着方法による両面テープと揮発性溶剤を用いてシャフトに装着し、グリップエンドとネジの間にワッシャーを挟んでネジ締めで締結する。第2実施形態のメリットは既存のグリップの加工がグリップエンドに設ける穴をネジ穴程度に加工するだけで済むので装着前の未使用のグリップを容易く加工できることである。
第3実施形態として、短尺グリップに本発明の固定具を用いる場合はグリップ先端の開口部が通常の長さのグリップより大きいので、予めウェルナットをグリップの内側に差し込み易いため、グリップの中に内蔵してネジでグリップと一体となった状態で既存のグリップ装着を行うことができる。これはゴルフクラブのシャフトが一般的に末端から15cm程度は太さが同じ位に造られており、そのあたりからクラブヘッド側に次第に細くなっているので、それに合わせてグリップの内径も決められているため、17cm程の本発明の短尺グリップの場合は内径が通常のサイズのグリップより先端の内径が大きいためである。そのためグリップの装着もし易い。
重量の異なるグリップに挿し替えることによって手元側のウエイト調整を行う場合はグリップ本体の全体に重量配分されるが、本発明の場合はグリップエンドに取付けられるので少ない重量の差異によってウエイト調整を行うことができる上、ウェイトを自由に替えられるので自分に合ったバランスのクラブに調整できる。
ゴルフグリップを握る時に必要な長さは17cm程だが、グリップを両手で握れるだけの短尺の長さにして利き手の人差し指をシャフトに引っ掛けることにより、ゴルフスイングにおいてゴルフクラブの挙動をコントロールし易くなる。
ゴルフグリップを短尺にするとグリップの重量が軽くなるが、ネジの長さを替えることでウェイト調整ができる。
短尺のゴルフグリップはシャフトとの固着力が低下するが、グリップの固定強化機能があるので短尺にしても使用できる。
夏場の暑い時期に起こりがちな熱によるグリップの固着力の低下を招いた場合でも、グリップの固定強化機能によってグリップエンドの固定が維持できるので、固着力の低下によるグリップ交換の必要がなくなる。
発明の効果
以上のように本発明によれば、ゴルフクラブのバランス調整を手元側で誰でも簡単に行うことができるのでゴルファーのスイングや球筋の修正に貢献できる。
ゴルフクラブの設計にあたって、手元側でのウェイト調整が行えることによりクラブヘッドの設計上の自由度を増すことが期待される。
グリップを短尺にすることのメリットとして、特にアマチュアゴルファーに多いスライス球の原因の修正に効果があり飛距離の向上に貢献できる。
本件発明の取付け具に使用するウェルナットはゴム素材であり本来の用途としてモーターやポンプの締結部品として振動を抑制する目的に使われていることから、シャフトの内側に締結することによりゴルフクラブのシャフトの振動を軽減し、打撃の際の衝撃を緩和することができる。
本件発明の実施形態である第1実施形態〜第3実施形態について説明する。ゴルフクラブは図2に示すようにヘッドa、シャフトb、グリップ6で構成されている。本件発明のウェイト可変のグリップ固定具は図2のグリップ6の末端に配置される。(第1〜第3実施形態)
本件発明の第1実施形態の構成は、図1に示すように、ウェルナット1とワッシャー4とネジ5とグリップ6で構成されており、図3に示すようにグリップ6のグリップエンド2にはウェルナット1の通せる取付け穴7が設けられている。取付け穴7はウェルナット1がぎりぎり通せる穴の大きさでよく、ウェルナット1の外径が12.7mmなので13mm程度が望ましい。あまり大きい穴にするとウェルナット1の頭フランジ8が16mmなので頭フランジ部の押さえが利きづらくなる。取付け穴7の最端部にはウェルナットの頭フランジ8が収まるように直径16mm、深さ1.3mmの頭フランジ開口部9が設けられており、ワッシャー4の上からウェルナット1にネジ5を差込んでネジ締めする。頭フランジ開口部9は必ずしも設けなくてもよいが、ワッシャー4とグリップの末端12に頭フランジ8が圧縮されて頭フランジ8の劣化を招くかもしれない。図7に示すように、ネジの頭がワッシャー4に達してネジ締めを強めていくとシャフト内に挿し込まれたウェルナット1のゴム部分17がネジの頭方向に引き寄せられて短くなることで外径が大きくなりシャフトbの内側に締結される。ネジ締めを戻すとゴム部分17の直径も元に戻り何度でも繰り返せる。ネジ締めに用いられるネジ5の長さを替えることでウェイト調整が可能である。ワッシャー4は頭フランジ8より大きい方がよく、グリップの末端12の直径より小さい方がよい。ワッシャー4の重量を替えてウェイト調整することも可能である。
本件発明の第2実施形態の構成は図4に示すように、ウェルナット1とワッシャー4とパッキン3とネジ5とグリップ6で構成されている。第1実施形態との違いはグリップの末端12に開けられている穴の大きさがネジ5の通せる6mmのネジ通し穴11にしていることと、ウェルナット1にパッキン3を備えたことである。既存のゴルフグリップのグリップエンドの空気穴は一般的に2〜3mmであるが、その穴を6mmのネジ穴11に広げるだけの加工を施せば、既存のゴルフグリップを活用できる構造となっている。
図4に示すようにウェルナット1とシャフトエンド10の間にはパッキン3を配置する。シャフトbがカーボン素材の場合はパッキン3を配置しなくても大丈夫だが、シャフトがスチール素材の場合はシャフトエンド10の先端で頭フランジ8が切れることがあるので保護の目的により配置する。これはネジ締めでウェルナット1を締結する際に頭フランジ8が切れた場合、ウェイト交換のためにネジ5を取替えるときにウェルナット1がシャフトbの中に滑落して再締結が出来なくなるのを防ぐためである。パッキン3は硬質樹脂や金属のように比較的硬さがありシャフトエンド10の先端で切れない程度のものが望ましい。パッキン3のサイズは内径がウェルナット1が通るぎりぎりの大きさで、外径は頭フランジ8の直径に等しいか少し小さい位が望ましい。あまり大きいとグリップが挿入し辛くなる。第1実施形態で示したワッシャー4とネジ5の用途は第2実施形態においても同様とする。
本件発明の実施形態において図1に示す、グリップ6とシャフトbの接着に用いる両面テープ18の貼り付けは、一般的にはシャフトbのシャフトエンド10の開口部を塞ぐように両面テープ18を貼るのだが、本件発明の実施形態においては両面テープ18を貼らないようにする。特に第2実施形態において両面テープ18をウェルナット1の頭フランジ8の上に貼ってしまうと、グリップ装着後にネジ締めする際にネジ5にテープが付着してウェルナット1のネジ締めに支障をきたすからである。
本件発明の第3実施形態は図5で示すように、ウェルナット1とワッシャー4とネジ5とグリップ6とグリップキャップ15の構成となっている。通常ゴルフグリップの長さは25cmほどあるのだが、本件発明の短尺グリップはグリップを握った両手の幅の17cm程としている。これは図6で示すように利き手の人差し指13や親指14をグリップの先端16に引っ掛けて握れる構造にするためであり、グリップの先端16にはグリップ先端の締め付け強度を高めるために、グリップ6本体の素材よりやや硬質で厚みを持たせたグリップキャップ15を接着によって取付けている。このグリップキャップ15の形状はやや丸みがあって指が適度に引っ掛かる形が望ましいがグリップキャップ15自体の厚みを大きくすることはルール上のグリップの形状の制約に抵触することも考えられるので、グリップ本体の太さを太くして引っ掛けやすい形状にする。
図1に示すゴルフクラブのシャフトエンド10の口径はおおむね外径15mmと内径13mmなので、ウェルナット1は外径が12.7mm、長さ26.7mm、頭フランジ8の直径が16mm、の規格サイズのものを用いる。ウェルナット1が長ければ締結力が増すのだが、ウェルナット1の長さが長くなると使用できるネジの長さの最短が長くなる。この程度の長さがあればグリップの固定に充分な締結力が得られるが、ウェルナット1の長さを長くしても構わない。
図1に示すネジ締めに用いるネジ5は太さ6mm、ピッチ1mmの規格サイズのものでよく、グリップの末端12の厚みを考えると長さ40mm以上のものであればウェルナットのネジ締めに使用でき、ネジの長さが20mm換算で3gの重さを替えられる。ネジの素材を比重の重いものにする場合は換算率が変わる。又、ウェイト調整にはネジ5の長さで変更する方法の他に、ワッシャー4の重さで替えてもよい。
ゴルフグリップは一般的にゴム質系の素材で作られているので、図1に示すグリップの末端12とネジ5の間にはワッシャー4を用いる。ワッシャー4はネジ締めしたときにグリップの末端12に埋没しない程度の大きさが望ましく、グリップを握ったときに邪魔にならない程度の大きさにすべきである。ワッシャー4の種類は一般的な平ワッシャーでも構わないが、緩み止めを考えるならノルトロックワッシャーなどの座面にくさび加工の施されたワッシャーを用いると緩むことはない。
図7に示すようにネジ5をネジ締めすることでウェルナット1のゴム部分17が膨らみシャフトbの内側に締結してグリップエンド2を固定する。ネジ5はボルトを用いても構わない。
短尺グリップの活用方法について図6(a)(b)で示す。一般的にゴルフグリップの握り方は利き手を下にして握り、その利き手の人差し指はトリガーと称される拳銃の引き金を引く形にしてグリップにあてがわれるのが良いとされている。これはゴルフスイングが遠心力を利用してスイングすることに起因しているのだが、アマチュアゴルファーの多くには利き手の使い過ぎや強く握り過ぎることによってパワーロスを招いていることがあり、本件の発明である短尺グリップの握り方を示す図6(a)のように利き手の人差し指13をグリップの先端16に引っ掛けるようにして握ることで、利き手を脱力した状態でもゴルフクラブを支持しやすいのでパワーロスを軽減できる。図6(b)は利き手の親指14をグリップの先端16に引っ掛けて握った図で、アプローチなどのときにダフリというボールの手前を叩いてしまう現象を軽減したり、ショットの際にフェースターンが上手くできないでパワーロスするゴルファーに効果的な握り方である。
本発明の第1実施形態を示すウェイト可変のグリップ固定具を具備したグリップを示す一部透視の要部拡大断面図である。 本発明の実施形態を示すゴルフクラブの構成を表す略図である。(第1〜第3実施形態) 本発明の第1実施形態を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す要部透視斜視図である。 本発明の第3実施形態である短尺グリップの分解斜視図である。 本発明の第3実施形態である短尺グリップの使用例の図6(a)(b)である。 本発明のグリップ固定具のシャフト内への締結の様子を示す断面図である。
a ヘッド
b シャフト
1 ウェルナット
2 グリップエンド
3 パッキン
4 ワッシャー
5 ネジ
6 グリップ
7 取付け穴
8 頭フランジ
9 頭フランジ開口部
10 シャフトエンド
11 ネジ通し穴
12 グリップの末端
13 利き手人差し指
14 利き手親指
15 グリップキャップ
16 グリップの先端
17 ゴム部分
18 両面テープ

Claims (3)

  1. ゴルフクラブのバランス調整を行うためのウェイト調整具ならびに、グリップの固定強化のための固定具において、ウェルナットとパッキンとワッシャーとネジを有することを特徴とするウェイト可変のグリップ固定具。
  2. 請求項1に記載のウェイト可変のグリップ固定具を具備し、前記ウェルナットの通し穴およびネジ穴をグリップエンドに有したゴルフグリップ。
  3. 請求項2に記載のウェイト可変のグリップ固定具を具備したゴルフグリップにおいて、短尺を特徴としたゴルフグリップ。
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