JPH04263876A - グリップエンド、それを装着したスポーツ用具、自転車および工具 - Google Patents

グリップエンド、それを装着したスポーツ用具、自転車および工具

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JPH04263876A
JPH04263876A JP3023604A JP2360491A JPH04263876A JP H04263876 A JPH04263876 A JP H04263876A JP 3023604 A JP3023604 A JP 3023604A JP 2360491 A JP2360491 A JP 2360491A JP H04263876 A JPH04263876 A JP H04263876A
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JP
Japan
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grip end
vibration
sports equipment
grip
preferable
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Application number
JP3023604A
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Inventor
Masahiro Yamagishi
山岸 正弘
Hiroshi Edakawa
枝川 裕志
Naoki Imaeda
直樹 今枝
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃振動源から該振動
を伝搬する物体(スポーツ用具、工具)の伝搬振動を効
果的に減衰し抑制するグリップエンドおよびそれを装着
してなるスポーツ用具、自転車および工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スポーツ用具、たとえばテニスラ
ケットの場合、素材的には一般に木、アルミ合金、繊維
補強合成樹脂(FRP)の高強度、高剛性を有する材料
で形成されている。これらの材料で構成された従来スポ
ーツ用具で打球した時、その衝撃振動を急速に減衰する
機能に関して満足するものは存在しなかった。
【0003】しかし、近年かかる衝撃振動を低減緩和す
ることが試みられており、たとえば、ゴムや軟質の合成
樹脂からなる成型品をラケットのガットとガットの間に
挿着したり、ガット面に圧着して使用するものが市販さ
れている。これらのものを用いた場合、衝撃振動をわず
かに抑制することができるが、とても満足するまでには
至らなかった。
【0004】また、衝撃振動源から該振動を伝搬するそ
の他の物体として、ゴルフクラブ、バット類(野球、ソ
フトボール)、釣竿、自転車および回転鋸(チェインソ
ー)、ハンマーなどの工具などがあげられるが、これら
のものには衝撃振動を抑制する有効な方策は殆んどとら
れていないのが実状であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来ラケット
の場合、打球した時の衝撃振動がフレームに伝搬し、続
いてシャフト部、グリップ部を経て腕や肘に伝わり、手
首、腕および肘などに疲労を蓄積する結果を招いていた
。特にテニスエルボーなどの障害は、テニス愛好家にと
ってやっかいな問題であった。
【0006】また、他のスポーツ、たとえばゴルフの場
合、ゴルフクラブで打球した時の衝撃力が直接的に手に
伝搬し、手首、右腕、肘、等に衝撃が加わることが多く
、特にクラブヘッドの中央近辺のいわゆるスイートスポ
ットをはずして打球した場合には、不快な振動ないしは
シビレを体感する結果を招き、打球による快感が得られ
ないと共にスポーツ障害を起す原因にもなっていたし、
また、練習場などで長時間かつ多数の試打を繰返す場合
には、初心者、熟練者を問わず、スポーツ障害を起すこ
とがあった。
【0007】本発明は、かかる従来のスポーツ用具をは
じめ、衝撃振動源から該振動を伝搬する物体(機器、器
具)の欠点に鑑み、衝撃振動を急速、かつ有効に減衰さ
せることができ、さらに、肩、腕、肘、腰および脚等の
疲労を軽減することのできるグリップエンドを提供せん
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために次のような手段を採用する。
【0009】すなわち、本発明のグリップエンドは、弾
性体を介して荷重材が複合された振動抑止材が固定され
ていることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明のスポーツ用具は、請求項1
記載のグリップエンドを装着したことを特徴とするもの
である。
【0011】また、本発明の自転車は、請求項1記載の
グリップエンドをハンドルに装着したことを特徴とする
ものである。
【0012】また、本発明の工具は、請求項1記載のグ
リップエンドを装着したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明は、衝撃振動源から該振動を伝搬する機
器、器具の構成部材の、たとえばフレームまたはシャフ
ト部よりも、該部材の先端部分、すなわちグリップエン
ド部分に、弾性体を介して荷重材が複合されてなる振動
抑止材を取付けることにより、衝撃振動減衰効果(振動
減衰性)が著しく改善されることを究明して完成された
ものである。
【0014】このように本発明は、グリップエンド部分
という特異な位置に該振動抑止材を取付けたことにより
、プレー中に該振動抑止材に手が触れることもなく、ま
た、風に対する抵抗感もなくプレーをすることができ、
さらに外観上の欠点も解消することができるという利点
を発揮せしめ得たものである。
【0015】本発明でいうグリップエンドとは、グリッ
プ部の最先端部、特に好ましくはその部分に設けられた
蓋(キャップ)部分をいう。
【0016】かかるグリップエンド部に該振動抑止材を
組込む方法としては、該グリップエンド部分の外表面に
装着する方式、グリップエンド部分の内部に内装する方
式の2つの方式が使用される。
【0017】本発明の荷重材とは、好ましくは少なくと
も3 g、さらに好ましくは5〜30g の重量を有す
る物質であればよいが、本発明に使用する荷重材の外観
の上から小さくて重いものがよく、かかる意味から比重
の高いものほどよく、好ましくは比重が2以上であるも
の、さらに好ましくは5〜23である物質から構成され
たものがよい。特に企業的には約7〜15の高比重のも
ので構成されたものが入手し易くてよい。
【0018】かかる比重を有する物質としては、代表的
には金属(合金)、金属化合物(特に金属酸化物などの
無機化合物)、セラミックス、鉱石などを使用すること
ができるが、要するに高比重のものであれば、ガラスや
木材、さらに高分子物質でもよく、上述のものに限定さ
れない。高比重物質の代表的な具体例を下記表1に例示
する。
【0019】
【表1】
【0020】かかる高比重物質は、弾性体と複合して用
いることができ、また、かかる物質を樹脂と複合して荷
重材を構成することもできる。
【0021】かかる複合の形態としては、たとえば、該
物質に樹脂を塗布したり、樹脂中に該物質の粒状体また
は粉体を混合、混練したり、箔状物を積層して荷重材を
構成する。かかる樹脂としては、後述する弾性体を含め
各種天然樹脂ならびに合成樹脂を使用することができる
が、該物質と馴染みのよいものが好ましい。
【0022】たとえば熱可塑性合成樹脂としては、たと
えばポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ABS系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリアクリ
レート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹
脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂等および
これらの混合樹脂が使用できるし、また、熱硬化性合成
樹脂としては、たとえば、エポキシ系樹脂、不飽和ポリ
エステル系樹脂、フェノール系樹脂、ユリア系樹脂、メ
ラミン系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリイミド系樹脂などおよびこれらの混合樹
脂が使用できる。これらの樹脂の中でも、エポキシ系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニー
ル系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア
系樹脂など該物質と接着性のよいものが好ましい。
【0023】本発明の弾性体は、衝撃振動源からの伝搬
振動を励起する作用を有するものである。すなわちこの
弾性体は、衝撃振動源からの伝搬してくる振動に追随し
て振動するが、追随して振動する分、実際にはタイミン
グのずれを生じながら振動を励起する。この振動のずれ
が元の衝撃振動源の伝搬振動を打ち消す作用を有するも
ので、この作用により振動エネルギーを減衰(吸収低減
)させるものである。本発明で使用する弾性体は、荷重
材の重さとのバランスの範囲において、高さが高いもの
ほど励起機能は大きくなるが、好ましくは少なくとも3
mm、さらに好ましくは4〜30mmの高さのものを使
用するが、励起機能は高さが高いほど優れているが、外
観や取扱い性の上から上述の範囲のものが好ましい。
【0024】かかる弾性体として、弾性を有する樹脂、
たとえば天然ゴムなどの天然樹脂やポリ塩化ビニル系、
ポノウレタン系、ポリアミド系、ポリスチレン系、エチ
レン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート
系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、エポキシ系、
フェノール系、フッ素系および尿素系などの合成樹脂、
さらに合成ゴム、たとえばスチレンブタジェン系、ニト
リル系、クロロプレン系、イソプレン系、ヒドリン系、
ブタジエン系、ブチル系、エチレン・プロピレン系、ア
クリル系、シリコーン系、チオコール系および塩素化系
のゴムなどを使用することができる。
【0025】これらの樹脂の中でも50%モジュラスが
小さく柔軟な物質が振動励起性に優れている。具体的に
は、好ましくは50%モジュラスが0.5〜200Kg
/cm2 、さらに好ましくは1〜50Kg/cm2 
、特に好ましくは1〜20Kg/cm2 の範囲にある
ものがよい。
【0026】かかる50%モジュラスの測定法は、JI
S  K−6301に規定される加硫ゴム物理試験方法
に準じて測定する。すなわち、試験片を3号型ダンベル
形状(ただし厚さを4mm)にしたものを使用して、そ
の試験片に50%の伸びを与えたときの荷重を読みとり
、次式によって50%モジュラス(応力)M50を求め
る。 M50=Fn /A M50:50%伸長時応力(kgf/cm2 )Fn 
:50%伸長時荷重(kgf )A  :試験片の断面
積(cm2 ) かかる弾性体は、荷重材を複合した形でグリップエンド
に固定して使用することにより、格段の振動減衰性能を
発揮する。
【0027】本発明の振動抑止材の固定方法には、別に
制約はないが、一般には接着剤による固定方法が使用さ
れる。しかし、その他の固定方法でも差支えない。たと
えば、グリップエンドにネジ込み式に固定する方法を使
用することもできる。
【0028】本発明の特徴は、該振動抑止材の取付け位
置をグリップエンドにしたところにあり、かかる構成を
採用したことにより、衝撃振動源から該振動を伝搬する
物体(機器、器具)の伝搬振動を後述する実施例で示す
如く著しく抑制または減衰することができたものである
【0029】以下、本発明のグリップエンドを図面によ
り説明する。
【0030】図1は、本発明のグリップエンドの要部を
示す斜視図であり、グリップエンド壁1の表面(裏面)
に、弾性体3を介して荷重材2が積層されてなる振動抑
止材4を取り付けてなるグリップエンドの一例を示した
ものである。
【0031】図2は、図1の振動抑止材4をグリップエ
ンド壁1の外表面部に貼着取付けた、本発明のグリップ
エンドの一例である。
【0032】振動抑止材4をグリップエンドの先端部に
位置させることにより、ラケットのシャフトまたはフレ
ーム上のどの位置よりも一段と振動減衰効果が改善でき
、さらに、図から明らかなように、該振動抑止材4の装
着による重量バランスの問題も惹起しないという特徴が
ある。
【0033】図3は、図2とは反対に、グリップエンド
壁1の内側に振動抑止材4を接着内蔵させた、本発明の
グリップエンドの一例である。
【0034】この例のグリップエンドは、左右の重量バ
ランスがよく、シャフトおよびフレーム部の外面へ該振
動抑止材を取付けた場合のような問題を完全に解消でき
、快適にプレーをすることができる。
【0035】図4、図5は、図3のグリップエンド壁1
の内部に取付けるタイプの変形例で、グリップエンド壁
1の内側に、振動抑止材4を内在する剛性材料製筒状体
10を固定した例である。
【0036】図6は、図3の構造において、振動抑止材
4をグリップエンド壁1に嵌め込んで接合した例である
【0037】これらの図で示されるグリップエンドの内
、図4のタイプのものは、基本的に振動源から伝搬され
る衝撃振動の縦波を主として抑止、吸収する機能を有す
るものであり、図5のタイプのものは、主として横波を
抑止、吸収する機能を有するものである。したがって、
これらの混合タイプ、たとえば図7のような図4と図5
を合せた構造のグリップエンドは、縦波も横波も同時に
抑止、吸収する機能を有する。また、図8のように別の
剛性材料製板11をグリップエンド壁1と該筒状体10
の壁にまたがって設け、この板11上に振動抑止材4を
固定したものも同じく縦波と横波を同時に抑止、吸収す
る機能を有する。
【0038】本発明に使用される振動抑止材4、グリッ
プエンドに取付けることおよびその形態からして小サイ
ズで、比較的軽量のものが好ましい。
【0039】本発明のグリップエンドは、代表的には上
述のような構造を有するが、本発明においては、さらに
かかる振動抑止材を着脱可能な構造にしたり、さらにグ
リップエンドそのものを着脱可能な構造にすることがで
きる。かかる構造を採用することによって、使用者の感
覚によって自由に形態や重さの異なるものを好みに合せ
て変更できる利点がある。
【0040】本発明のグリップエンドを装着した機器、
器具は、取付け位置が極めて特異であり、該振動抑止材
の存在が気にならず、動作に不都合なことを惹起するこ
ともなく、極めて高い振動減衰効果を達成させることが
できるものである。
【0041】かかる機器、器具の振動減衰性能は、振動
損失係数で評価することができる。かかる振動損失係数
の測定方法は、たとえば図9のように、振動抑止材4を
バット5のグリップエンド壁1の外側(または内側)に
取り付けた後、グリップ6の中央にマイクロ加速度ピッ
クアップ7を取り付け、バットの先端8をハンマー9で
軽打し、その振動の減衰波形をFFTアナライザー(小
野測器(株)製)で測定し、その波形をマイクロコンピ
ューター(日本電気(株)製)により算出(MIL−P
−22581Bの算出法に準ずる)して振動損失係数(
η)を求める。この係数値は、高いほど振動減衰性能に
優れていることを示す。
【0042】
【実施例】本発明を実施例により、更に詳細に説明する
【0043】実施例1〜2、比較例1〜5荷重材として
金属鉛を用い、その重さが10g の円筒形のものと、
弾性体にポリウレタン樹脂の50%モジュラスが10.
7kgf/cm2 、その厚さが4mmサイズで構成し
て、図1に示す振動抑止材を準備した。
【0044】該振動抑止材を市販ラケット(YONEX
−190DX)に図2(実施例1)および図3(実施例
2)のように接着剤で接着して装着した。
【0045】一方、比較のために、振動抑止材の装着位
置をそれぞれ変えて装着した(比較例1〜4)ものと、
無装着のもの(比較例5)を用意した。
【0046】振動損失係数は、グリップ中央にマイクロ
加速度ピックアップを取付けて、ラケットフレームの先
端をハンマーで軽打して測定した。
【0047】その結果を表2に示した。
【0048】
【表2】
【0049】表2から明らかなように振動抑止材の取り
付け位置を、グリップエンド壁の内、外側にしたものは
、シャフト部およびフレーム部に取り付けた場合よりも
、振動損失係数が格段に優れていることがわかる。また
グリップエンド壁の外側と内側での比較ではほとんど同
じレベルのデーターを示した。
【0050】実施例3、比較例6〜10図1に示した構
成の振動抑止材を、荷重材として8g の金属鉛を使用
し、弾性体として50%モジュラスが18.6kgf/
cm2 の塩化ビニル樹脂を直径8mmで高さ4mmの
円柱を使用して、これらを接着剤で積層して作った。
【0051】この振動抑止材を、市販ゴルフクラブ(w
ood  No1)のグリップエンドの壁の内部に装着
した。装着は、該振動抑止材にネジの一端を埋没させて
、かつ接着剤で固定し、該振動抑止材から突出した該ネ
ジの他端をグリップ壁を貫通させ、外側からネジに合う
ナットで締めつけて固定した(実施例3)。
【0052】なお、比較のために、該振動抑止材を図1
0に示した位置(A〜E:シャフトの長さを4等分した
位置)に順次変えて装着した。B〜Eの位置(比較例6
〜9)での振動抑止材の装着方法は接着剤による方法を
使用した。それぞれの位置による振動損失係数を測定し
て、その結果を表3に示した。
【0053】振動損失係数の測定方法は、実施例1と同
様の方法で行なった。すなわち、ゴルフクラブのグリッ
プ中央部にマイクロ加速ピックアップを取付けて、ヘッ
ドの中央部をハンマーで軽打した。
【0054】
【表3】
【0055】表3から、実施例3のものは、他のシャフ
トのどの位置に装着した比較例6〜9のものよりも振動
損失係数が著しく高いことがわかる。
【0056】特に、無装着(ブランク:比較例10)の
ゴルフクラブに比較すると雲泥の差があることがわかる
【0057】実施例4、比較例11 実施例1で用いた振動抑止材を、市販の硬式金属バット
のグリップエンドの外側に貼着したもの(実施例4)と
、バットのグリップテープから1〜2cm離れた位置に
取付けたもの(比較例11)の2種用意した。これらの
位置による振動減衰効果を上述の実施例と同様に測定し
て比較した。
【0058】その結果を表4に示した。
【0059】
【表4】
【0060】表4の結果から、実施例4のものは、比較
例11のものに比して約2倍も効果が相違し、また無貼
着のブランク(比較例12)とは約8倍も効果が相違す
ることがわかる。
【0061】実施例5〜6、比較例13〜15荷重材に
重さ17g の金属鉛を用い、また弾性体に50%モジ
ュラスが10.7kgf/cm2 で、厚さが4mmの
ポリウレタン樹脂を用い、これらを接着剤で接着して図
1の構造の振動抑止材を作った。
【0062】この振動抑止材を市販の釣竿、投げ釣り用
釣竿(実施例5)とルアー用釣竿(実施例6)のグリッ
プエンド壁外側に取り付けた。また同釣竿でグリップか
ら2cm手前の箇所に、それぞれ該振動抑止材を取付け
た(比較例13、14)。
【0063】振動損失係数は、釣竿を紐吊手で2箇所で
平行に吊り下げ、グリップの中央部にマイクロ加速度ピ
ックアップを取付け、釣竿先端の糸ガイド部をハンマー
で軽打して、実施例1と同じようにして測定した。
【0064】その結果を表5に示した。
【0065】
【表5】
【0066】表5から明らかなように、実施例5、6の
ものは、比較例13、14のものおよび無貼着(ブラン
ク:比較例15)のものに比較して、振動損失係数が高
く、これら釣竿においても良好な衝撃振動吸収効果を示
すことがわかった。
【0067】実施例7 実施例5で用いた振動抑止材を、市販のスポーツ自転車
のハンドル握り先端部(グリップエンド)に取付けた(
実施例7)。
【0068】比較のために、該ハンドルの別の3箇所に
取付けた(比較例16〜18)。
【0069】振動損失係数は、ハンドル握り手中央部に
マイクロ加速度ピックアップを取付け、前フレームをハ
ンマーで軽打して測定した。
【0070】その結果を表6に示した。
【0071】
【表6】
【0072】表6にみられるように、実施例7のものは
、比較例16〜18および無貼着(ブランク:比較例1
9)のものに比べて著しく振動損失係数が高く、優れた
衝撃振動吸収効果を示すことがわかった。
【0073】
【発明の効果】本発明のグリップエンドを装着したスポ
ーツ用具、自転車や回転鋸(チェインソー)、ハンマー
などの工具によれば、その衝撃振動を極めて良好に減衰
させることができ、しかも、不快な振動シビレがなく、
衝撃振動による腕や肘の疲労を軽減し、快適にプレーや
仕事をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の振動抑止材の一例を示す模式図

図2】  本発明のグリップエンドの一例であり、この
例はグリップエンド壁の外側に振動抑止材を装着した例
【図3】  本発明のグリップエンドの一例であり、こ
の例はグリップエンド壁の内側に振動抑止材を装着した
【図4】  本発明のグリップエンドの一例であり、
この例はグリップエンド壁の内側に振動抑止材を内在す
る筒状構造体を装着した例
【図5】  本発明のグリップエンドの一例であり、こ
の例は図4のグリップエンド構造の他の例
【図6】  
本発明のグリップエンドの一例であり、この例はグリッ
プエンド壁に振動抑止材を嵌め込んだ構造の装着例
【図7】  本発明のグリップエンドの一例であり、こ
の例は図4と図6の組合せた構造で、該筒状構造体内に
2つの振動抑止材を内在する例
【図8】  本発明のグリップエンドの一例であり、こ
の例は図4のグリップエンド構造体をさらに変形した構
造の他の例
【図9】  本発明における振動損失係数を測定する方
法を示す説明図
【図10】  実施例3における振動抑止材の装着位置
を示す説明図
【符号の説明】
1:グリップエンド壁 2:荷重材 3:弾性体 4:振動抑止材 5:バット 6:グリップ 7:マイクロ加速度ピックアップ 8:フレームの先端部 9:ハンマー 10:剛性材料製筒状体 11:剛性材料製板 A〜E:振動抑止材の取り付け位置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】  弾性体を介して荷重材が複合された振
    動抑止材が固定されていることを特徴とするグリップエ
    ンド。 【請求項2】  荷重材が、少なくとも重量が3g 以
    上である請求項1記載のグリップエンド。 【請求項3】  荷重材が、高比重物質と樹脂との複合
    体で構成されている請求項1記載のグリップエンド【請
    求項4】  弾性体が、50%モジュラス値が0.5〜
    200Kg/cm2 の範囲にあるものである請求項1
    記載のグリップエンド。 【請求項5】弾性体の高さが、少なくとも3mmである
    請求項1記載のグリップエンド。 【請求項6】  振動抑止材が、着脱可能な構造を有す
    るものである請求項1記載のグリップエンド。 【請求項7】  請求項1記載のグリップエンドを装着
    したことを特徴とするスポーツ用具。 【請求項8】  スポーツ用具が、ラケットであること
    を特徴とする請求項7記載のスポーツ用具。 【請求項9】  スポーツ用具が、ゴルフクラブである
    ことを特徴とする請求項7記載のスポーツ用具。 【請求項10】  スポーツ用具が、野球バットである
    ことを特徴とする請求項7記載のスポーツ用具。 【請求項11】  スポーツ用具が、釣竿であることを
    特徴とする請求項7記載のスポーツ用具。 【請求項12】  請求項1記載のグリップエンドをハ
    ンドルに装着したことを特徴とする自転車。 【請求項13】  請求項1記載のグリップエンドを装
    着したことを特徴とする工具。
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