JPWO2002053236A1 - グリップエンド底部加重用錘及びグリップエンド底部加重構造 - Google Patents

グリップエンド底部加重用錘及びグリップエンド底部加重構造 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2002053236A1
JPWO2002053236A1 JP2002554182A JP2002554182A JPWO2002053236A1 JP WO2002053236 A1 JPWO2002053236 A1 JP WO2002053236A1 JP 2002554182 A JP2002554182 A JP 2002554182A JP 2002554182 A JP2002554182 A JP 2002554182A JP WO2002053236 A1 JPWO2002053236 A1 JP WO2002053236A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
grip
grip end
load
soft material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002554182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3826313B2 (ja
Inventor
岡本 幸士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=11736856&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPWO2002053236(A1) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPWO2002053236A1 publication Critical patent/JPWO2002053236A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3826313B2 publication Critical patent/JP3826313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B49/00Stringed rackets, e.g. for tennis
    • A63B49/02Frames
    • A63B49/08Frames with special construction of the handle
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • A63B60/02Ballast means for adjusting the centre of mass
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • A63B60/06Handles
    • A63B60/16Caps; Ferrules
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • A63B60/06Handles
    • A63B60/22Adjustable handles
    • A63B60/24Weighted handles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • A63B60/54Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like with means for damping vibrations

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

高比重物質である荷重材と軟質素材との複合体からなり、荷重材を内部加重要素と外部加重要素とに振り分け可能な打球用具のグリップエンンド底部に装着される加重用錘と、それを用い、重心を掌握部よりに、かつ、グリップ上の振動の節をグリップ支点に移動したグリップエンド底部加重構造である。装着状態にある荷重材は、グリップエンド構成材との間に軟質素材領域を介在させて離隔配置されている。加重用錘は、少なくとも簡易装着性とバランス調整の柔軟性を有し、プレイ中に離脱することがない。そして、インパクト直前まではヘッド・ライト(グリップ・ヘビー)によりスイングやストロークに係る操作性を向上するとともに、インパクトの瞬間では重心まわりの慣性モーメントを増大し、かつ、インパクトによる衝撃振動を抑制又は吸収(減衰)する。

Description

技術分野
本発明は、打球用具のためのグリップエンド底部加重用錘及びグリップエンド底部加重構造に関する。なお、錘と重り、加重用錘とバランス調整重り、打撃の中心(無衝撃位置)と振動の節はそれぞれ互換的に使用する。
背景技術
打球用具、特にテニスラケットに関し、従来から振りやすいラケットを製作するため、ラケット本体を軽量化したり、ラケットの重心を移動するためのバランス調整(重量配分)を施したものが知られている。
また、球を打った瞬間の衝撃振動を抑制又は吸収(減衰)して、身体への負荷やしびれ等の不快感を軽減しようとする提案があった。
例えば、グリップエンドについてこの種の手段を講じたものに、特許第2853926号及び特開平4−263876号が知られている。
ここでは、衝撃振動吸収部材を介して振動子としての荷重材(重り)を装着することが提案されている。この提案の効果は、従来的な重りをグリップエンドに直接装着すると衝撃を増大させてしまうという難点を解消する点にあると考察される。
しかしながら、上記従来例は、衝撃振動吸収部材及び荷重材をグリップ内に収納するか、外付けする構成を採用しており、バランス調整(重量配分)、とりわけ本発明に関する加重構造による錘の重要性(重心まわりの慣性モーメントの増大)と、打撃時にラケットに生じる2節曲げ振動のグリップ上の無衝撃位置(振動の節)が掌握部(グリップ支点)に移動することにより打球感が良好となるというような作用効果の記載はない。
一方、主に衝撃振動を吸収するためのバランス調整手段(スタビライザーを含む。)を概観するとき、グリップエンドではなくラケットヘッド(フレーム)や中間部(スロート)に設けたものがあるが、本発明構成に対する示唆とはならないので、このような提案は先行技術から除外される。
こうしたなかで、本発明者は、上記課題を解消するに必要なバランス調整手段、詳しくは打球用具のグリップエンド底部から突出したバランス調整重りを設けて重心位置を掌握部寄りに移動させ、重心まわりの慣性モーメントを増大することにより、手関節を中心とするスナップ動作を容易にしてヘッドスピードを高め、かつ、インパクトによる衝撃振動を吸収することで打球用具の特性を改善可能な「打球用具におけるバランス調整重り」を提案してきた。(特願2000−65171)
ここでは、特徴的構成として、打球用具のグリップエンドキャップやエンドラバーの底部から突出させてバランス調整重りを設けることを提案しており、本発明と概略の目的効果を同じくするが、加重用錘とそれにともなう加重構造には、グリップ上の打撃の中心(振動の節)を移動するための重量設計等を含み改変される余地があった。
近年、テニスラケットは軽量トップヘビーが主流となってきており、打球時におけるグリップ上の振動の節はグリップエンドからは遠くなっているため、よく反発するが衝撃(振動)が大きい。重量バランスにより差はあるものの、通常、グリップエンドから90〜180mm範囲に振動の節がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、プレイ(競技力)のレベルアップ、特にグリップエンド底部への簡単装着により、ヘッドスピードの向上に寄与するラケットの操作性と、打球感や障害予防効果を考慮した制振効果(とりわけグリップ上の振動の節の移動)の改善を実現したグリップエンド底部加重用錘及びグリップエンド底部加重構造を提供するものである。
なお、用途に関し、代表的にはテニスラケットであるが、これに限定されるものではない。例えば、ソフトテニスラケット、スカッシュラケット、バトミントンラケット及びラケットボール等のラケット群はもとより、野球・ソフトボール用バット、ゴルフクラブ、グランドゴルフクラブ、ゲートボールクラブ及びホッケースティックその他の打球用具のグリップへの適用が考慮される。
発明の開示
本発明は、テニスラケット等の打球用具のグリップエンド底部から突出した加重用錘を設けて、打球時における重心まわりの慣性モーメントを増大し、かつ、インパクトによる衝撃振動を抑制又は吸収ないしは減衰する。同時に、グリップ上の打撃の中心(振動の節)を掌握部(グリップ支点)に移動して打球感の向上を図る。
すなわち、インパクト直前まではヘッド・ライト(グリップ・ヘビー)で操作性がよく、インパクトの瞬間は重心まわりの慣性モーメントが大きいので、ボールに負けないスイングやストロークを可能とする。
しかも、加重用錘の装着位置や荷重材の重量配分を変更することにより加重バランスが調整可能である。
第一の発明は、グリップエンド底部加重用錘(以下、加重用錘。)であって、高比重物質からなる荷重材を複合的に一体化した衝撃振動吸収性を有する軟質素材が、軸対称の素材断面肉厚を有し、かつ、グリップエンド底部に形成した装着孔に対して体部を弾性変形することにより装着可能に造形され、少なくとも体半部をグリップエンド底部から突出させて装着してなることを特徴とするものである。ここで、加重用錘は、グリップ上の打撃の中心(振動の節)を掌握部(グリップ支点)に移動すべく重量設計される。
第二の発明は、グリップエンド底部加重構造(以下、加重構造。)であって、上記加重用錘を打球用具のグリップエンドに着脱自在に装着することにより、打球時における重心まわりの慣性モーメントを増大し、かつ、インパクトによる衝撃振動を抑制又は吸収ないしは減衰するようにしたことを特徴とするものである。
ここでは、面央部に装着孔を形成したエンドキャップ又はエンドラバーを含むグリップエンド構成材と、高比重物質からなる荷重材と、前記荷重材を複合的に一体化した軟質素材を具備するとともに、前記軟質素材が軸対称の素材断面肉厚を有し、かつ、前記装着孔に対してその体部を弾性変形することにより装着可能に造形され、少なくとも体半部を打球用具のグリップエンド底部から突出させて装着固定し、前記グリップエンド構成材との間で、軟質素材領域を介在させて前記荷重材を離隔配置する。
上記各発明構成において、複合的な一体化は、軟質素材を母材として荷重材を内蔵、包埋、囲繞ないしは接合又は複合ないしは分散複合するものである。後述するように、典型的な形状は概略洋樽型であって、中央の大径部に周溝又は周フランジを形設する。体部を弾性変形して、装着孔に回動不自由に拘束(嵌着)し、かつ、該装着孔の壁面を介して体半部の一方をグリップ内に収納し、他方をグリップエンド底部から突出させてバランス装着することにより、プレイ中の離脱を防ぐようにしている。
また、装着孔はエンドキャップ又はエンドラバーを含むグリップエンド構成材の底面をくり抜いて孔形成したものである。
また、軟質素材の装着は弾性エネルギーを蓄積することにより装着孔に着脱可能な嵌着、圧着ないしは挟着又は螺着によるものである。
さらに、加重用錘は、荷重材を軟質素材の端部二方向に偏在させて、装着における内部加重要素と外部加重要素とに重量配分する場合がある。
したがって、打球用具に上記構成の加重用錘を装着することにより、打球時に重心まわりの慣性モーメントが増大するので反発力が向上し、かつ、インパクトによる衝撃振動を吸収(減衰)する。同時に、グリップ上の打撃の中心(振動の節)を掌握部(グリップ支点)に移動すべく重量設計されているので、打球感の向上が図れる。
これにより、非打球時(インパクト直前まで)はヘッド・ライト(グリップヘビー)であるため、手関節を中心としたスナップ動作が容易であり、ヘッドスピードを高め軽快に振り抜くことができ、ボールにもスピンをかけやすくなる。
上記加重用錘を用いた加重構造は、テニスラケット、ソフトテニスラケット、スカッシュラケット、バドミントンラケットその他のラケット群、野球・ソフトボール用バット、ゴルフクラブ、及びホッケースティックのグリップエンドその他の打球用具に適用可能である。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説述するために、添付図面に基づいて以下説明する。
(実施例1)
第1図に標準的なテニスラケットを示す。図中、ラケット全長がAE、打撃点(範囲)がB、非打球時のラケットバランス(重心)がC〔加重用錘装着前〕及びC’〔加重用錘装着後〕、並びにグリップ上の打撃の中心〔振動の節)がD〔加重用錘装着前〕及びD’〔加重用錘装着後〕である。なお、打球時にボールとの衝撃力はBに作用するものとする。
図示したように、加重用錘Wをグリップエンド底部に装着することにより、非打球時のラケットの重心はCからC’に移動する。したがって、掌握部よりに重心が移動するので、スナップ動作が容易でヘッドスピードの向上が図れる。
また、グリップ上のラケットの打撃の中心〔振動の節)はDからD’に移動する。標準的な握りをすると、掌握部(グリップ支点)はグリップエンドから約7cmの位置にあり、ここにD’がくると振動の節を握っていることになり、打撃振動が極小となるので打球感が良好となる。
打球時のラケットの基本的な振動は2節曲げ振動であって、振動の節はグリップ上とストリングス面上(概略Bの所謂スウィートスポット)にあるが、少なくともグリップ上の節を掌握し、ストリングス面上の節で打球(センター打撃)すると、手に伝わる振動(エネルギー)は極小となり、ラケットの反発力のロスも避けられる。
実験的事実に基づいて、加重用錘の重量設計を検証しておく。
300gのラケットのグリップエンド底部に50gの加重用錘を装着した場合、振動の節は、グリップエンドから12cm〔加重錘装着前〕の位置から7cmの位置に移動する。概略、加重用錘の重量が10g増減すると、グリップ上の振動の節は1cm移動する。
このように、加重用錘をグリップエンド底部に装着すると、グリップ上の振動の節はグリップエンド方向に移動するのである。因みに、反発力の向上を主眼にフレーム先端を加重すると振動の節は逆方向に移動するので、本発明の目的効果とは異なるものとなる。
したがって、軽量トップヘビーのラケットに対して、グリップ上の振動の節(グリップエンドから90〜180mm範囲)を標準的な掌握部(シングルハンドの場合、グリップエンドから60〜80mm位置)に移動させるには、10〜120gの加重用錘をグリップエンド底部に装着することになる。なお、ダブルハンドの場合は、グリップエンドから70〜140mm位置、好ましくは80〜120mm位置に振動の節が移動するように重量設計する。
加重用錘Wは、第2図に示すように、高比重物質からなる荷重材1(例えば、鉛。)を内蔵、包埋、囲繞ないしは接合又は複合ないしは分散複合を含みコンポジット化した衝撃振動吸収性を有する軟質素材2(例えば、天然ゴムやシリコン系その他の合成ゴム。)からなり、軸対称の素材断面肉厚を有するように概略洋樽型に造形され、中央の大径部には周溝21を形設している。
そして、第3図に示すように、テニスラケットのグリップエンド底部に形成した装着孔41に対して体部を弾性変形することにより、装着孔41の周縁との間で嵌着し、該装着孔41の壁面を介して体半部の一方をグリップ内に収納し、他方をグリップエンド底部から突出させてバランス装着するようにしている。
したがって、装着状態にある荷重材1は、エンドキャップを含むグリップエンド構成材4との間に軟質素材2領域を介在させて離隔配置されている。
加重範囲は、プレイに支障が生じない範囲で個々に選択すればよいが、実用上は10〜120g、好適には10〜80gである。なお、製品化に関し、重量別に等級(クラス又はグレード)分けした加重用錘Wを市場提供することになる。
ここで、加重用錘Wは、荷重材1を軟質素材2の端部二方向に偏在させて、装着における内部加重要素11と外部加重要素12とに重量配分している。
バランス調整に関し、内部加重要素11と外部加重要素12とを均等荷重とする場合と不均等荷重とする場合がある。不均等荷重とした場合には、装着方向を入れ替えて内部加重要素11と外部加重要素12の加重バランスを変更可能に構成してもよい。
また、離脱防止用の保護キャップを設けるようにしてもよい。この改変改変例を第4図に示す。
ところで、荷重材1の形状や一体化(複合化)手段にはとくにこだわる必要はなく、軟質素材2を母材として荷重材1を内蔵、包埋、囲繞ないしは接合又は複合ないしは分散複合(コンポジット)としてもよい。改変例を第5図に示す。
また、内部加重要素11は、必ずしも荷重材によるものとせず、占有領域を拡大した軟質素材2自体の重量により代替させても許される。この改変例を第6図に示す。
なお、装着孔41はエンドキャップ(を含むグリップエンド構成材4)の中心をくり抜いて孔形成し、その周縁又は端面に、加重用錘W(軟質素材2)との間で協働的に嵌着、圧着ないしは挟着又は螺着可能な係合手段を加工形成する。種々の打球用具への適用において、個々に手段構成されればよい。参考までに、ゴルフクラブのエンドラバー底部に装着した適用例を第7図に示す。
(実施例2)
第8図に示すように、加重用錘Wは、上記実施例1記載と同様に軟質素材2を概略洋樽型に造形し、周溝21に替えて中央の大径部には周フランジ22を形設している。したがって、装着孔41の端面に嵌合溝を形設して嵌着するようにしている。嵌合部材間(2;4)で凹凸を違えただけである。
(実施例3)
第9図に示すように、本実施例は他の加重構造であって、打球用具のエンドキャップを重合するか、又は肉厚に形成して装着孔を二重又は二段に設け、装着位置を可変構成している。このようなバランス調整のための手段構成は、本発明の加重構造の要旨を逸脱しない限り、種々の改変が可能である。
なお、上記各実施例に用いる加重用錘は、装着孔を形成したグリップエンド構成部材とセットで製品化し、グリップエンドの一構成部材(パーツ)として提供することを考慮してもよい。
叙上のとおり、本発明の要旨は上記各実施例から把握されてよいが、本発明の保護範囲はこれらにより限定されるものではなく、以下の重要事項を満たしていれば、種々の改変が許される。
加重用錘の構成においては、荷重材と軟質素材との複合体であること、及び荷重材を内部加重要素と外部加重要素とに振り分け可能であることが重要である。
また、これを用いた加重構造の構成においては、装着状態にある荷重材が、エンドキャップを含むグリップエンド構成材との間に軟質素材領域を介在させて離隔配置されること、及び少なくとも簡易装着性とバランス調整の柔軟性、すなわち可変装着による重量配分の変更容易性とを有していることが重要である。
当然のことながら、打球時における重心まわりの慣性モーメントを増大し、かつ、衝撃振動の抑制又は吸収(減衰)を向上するという作用効果が担保されなければならない。
産業上の利用可能性
以上のとおり、本発明によると、打球用具のグリップエンド底部に内部加重要素と外部加重要素からなる荷重材を配し、掌握部寄りに重心を移動させることにより、インパクト直前まではヘッド・ライト(グリップ・ヘビー)で操作性がよく、インパクトの瞬間は重心まわりの慣性モーメントが大きいので、ボールに負けないスイングやストロークを可能とし、打球感も改善するものである。
打球感の改善に関し、センター打撃の時の無衝撃位置(2節曲げ振動のグリップ上の振動の節)がグリップエンドから約7cmの位置(グリップ支点;標準的な握りの位置の中心)にくることが確かめられている。
操作性に関し、手関節を中心としたスナップ動作が容易になるので、スイングやストロークの打球動作をする際にヘッドスピードを高めて打球のスピードアップやスピンをかけやすく、軽快に振り抜くことができる。したがって、近年普及化傾向にあるロングラケットに対する適用においても、その振り抜き難いという操作上の欠点を改善できる。
また、エンドキャップを含むグリップエンド構成材との間で、軟質素材領域を介在させて荷重材を離隔配置するようにしているので、打球(ヒッティング)時に生じる衝撃振動を効果的に抑制又は吸収(減衰)でき、打球感が良好となる。しかも、加重錘はグリップエンド底部の内外にバランス配置されているのでプレイ中に離脱することがない。
全体として、インパクトによる身体への負荷やしびれ等の不快感を軽減するとともに、プレイ(競技力)のレベルアップに寄与する操作性の向上や障害予防効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は打球用具を代表する標準的なテニスラケットを示す説明図である。
第2図は加重用錘の(a)一部欠截正面視説明図、及び(b)左側面視説明図である。
第3図は加重構造を示す断面視説明図である。
第4図は実施例1の改変例を示す断面視説明図である。
第5図は実施例1の他の改変例を示す断面視説明図である。
第6図は実施例1のさらに他の改変例を示す断面視説明図である。
第7図はゴルフクラブへの適用例を示す断面視説明図である。
第8図は他の加重用錘とその加重構造を示す断面視説明図である。
第9図はさらに他の加重用錘とその加重構造を示す断面視説明図である。

Claims (14)

  1. 打球用具のグリップエンド底部から突出して設けられるグリップエンド底部加重用錘において、
    高比重物質からなる荷重材を複合的に一体化した衝撃振動吸収性を有する軟質素材が、軸対称の素材断面肉厚を有し、かつ、グリップエンド底部に形成した装着孔に対して体部を弾性変形することにより装着可能に造形され、少なくとも体半部をグリップエンド底部から突出させて装着してなることを特徴とするグリップエンド底部加重用錘。
  2. 複合的な一体化が軟質素材を母材として荷重材を内蔵、包埋、囲繞ないしは接合又は複合ないしは分散複合するものであり、装着孔がエンドキャップ又はエンドラバーを含むグリップエンド構成材の底面をくり抜いて孔形成したものであり、前記軟質素材の装着が弾性エネルギーを蓄積することにより前記装着孔に着脱可能な嵌着、圧着ないしは挟着又は螺着によるものである請求の範囲第1項記載のグリップエンド底部加重用錘。
  3. 軟質素材が装着孔に回動不自由に拘束され、かつ、該装着孔の壁面を介して体半部の一方をグリップ内に収納し、他方をグリップエンド底部から突出させてバランス装着されるものである請求の範囲第1項又は第2項記載のグリップエンド底部加重用錘。
  4. 軟質素材を概略洋樽型に造形し、中央の大径部に周溝又は周フランジを形設してなり、装着孔の周縁との間で嵌着することにより着脱自在に装着するようにした請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項記載のグリップエンド底部加重用錘。
  5. 荷重材を軟質素材の端部二方向に偏在させて、装着における内部加重要素と外部加重要素とに重量配分した請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか1項記載のグリップエンド底部加重用錘。
  6. グリップ上の打撃の中心(振動の節)を掌握部(グリップ支点)に移動するために、
    請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか1項記載のグリップエンド底部加重用錘が10〜120g範囲の重量を有するものであるグリップエンド底部加重用錘。
  7. 請求の範囲第1項乃至第6項のいずれか1項記載のグリップエンド底部加重用錘を、打球用具のグリップエンドに着脱自在に装着し、かつ、打球時における重心まわりの慣性モーメントを増大し、かつ、インパクトによる衝撃振動を抑制又は吸収ないしは減衰するようにしたことを特徴とするグリップエンド底部加重構造。
  8. 打球用具のグリップエンド底部から突出して設けられるグリップエンド底部加重構造において、
    面央部に装着孔を形成したエンドキャップ又はエンドラバーを含むグリップエンド構成材と、
    高比重物質からなる荷重材と、
    前記荷重材を複合的に一体化した軟質素材を具備するとともに、
    前記軟質素材が軸対称の素材断面肉厚を有し、かつ、前記装着孔に対してその体部を弾性変形することにより装着可能に造形され、少なくとも体半部を打球用具のグリップエンド底部から突出させて装着固定し、前記グリップエンド構成材との間で、軟質素材領域を介在させて前記荷重材を離隔配置してなり、
    打球時における重心まわりの慣性モーメントを増大し、かつ、インパクトによる衝撃振動を抑制又は吸収ないしは減衰するようにしたことを特徴とするグリップエンド底部加重構造。
  9. 複合的な一体化が軟質素材を母材として荷重材を内蔵、包埋、囲繞ないしは接合又は複合ないしは分散複合するものであり、装着孔がエンドキャップ又はエンドラバーを含むグリップエンド構成材の底面をくり抜いて孔形成したものであり、前記軟質素材の装着が弾性エネルギーを蓄積することにより前記装着孔に着脱可能な嵌着、圧着ないしは挟着又は螺着によるものであり、
    軟質素材を装着孔に回動不自由に拘束し、かつ、該装着孔の壁面を介して体半部の一方をグリップ内に収納し、他方をグリップエンド底部から突出させてバランス装着するようにした請求の範囲第8項記載のグリップエンド底部加重構造。
  10. 軟質素材を概略洋樽型に造形し、中央の大径部に周溝又は周フランジを形設してなり、装着孔の周縁との間で嵌着することにより着脱自在に装着するようにした請求の範囲第8項又は第9項記載のグリップエンド底部加重構造。
  11. 荷重材を軟質素材の端部二方向に偏在させて、打球用具への装着における内部加重要素と外部加重要素とに重量配分した請求の範囲第8項乃至第10項のいずれか1項記載のグリップエンド底部加重構造。
  12. 打球用具のエンドキャップ又はエンドラバーを重合するか、又は肉厚に形成して装着孔を二重又は二段に設け、装着位置を可変構成した請求の範囲第8項乃至第11項のいずれか1項記載のグリップエンド底部加重構造。
  13. グリップ上の打撃の中心(振動の節)を掌握部(グリップ支点)に移動するために、
    打球用具のグリップエンド底部に10〜120gの重量範囲の加重を付加するものである請求の範囲第8項乃至第12項のいずれか1項記載のググリップエンド底部加重用錘。
  14. 請求の範囲第7項乃第13項のいずれか1項記載の打球用具が、テニスラケット、ソフトテニスラケット、スカッシュラケット、バドミントンラケットその他のラケット群、野球・ソフトボール用バット、ゴルフクラブ、及びホッケースティックから選択されるものであるグリップエンド底部加重構造。
JP2002554182A 2000-12-27 2000-12-27 グリップエンド底部加重用錘及びグリップエンド底部加重構造 Expired - Fee Related JP3826313B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2000/009367 WO2002053236A1 (fr) 2000-12-27 2000-12-27 Masse supplementaire pour extremite de poignee et structure de poids supplementaire pour extremite de poignee

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2002053236A1 true JPWO2002053236A1 (ja) 2004-04-30
JP3826313B2 JP3826313B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=11736856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002554182A Expired - Fee Related JP3826313B2 (ja) 2000-12-27 2000-12-27 グリップエンド底部加重用錘及びグリップエンド底部加重構造

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6988968B2 (ja)
JP (1) JP3826313B2 (ja)
WO (1) WO2002053236A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6988968B2 (en) * 2000-12-27 2006-01-24 Koji Okamoto Grip end bottom weight and grip end bottom weighting structure
US7399235B2 (en) * 2006-12-01 2008-07-15 Eaton Corporation Variable mass grip
US7874944B2 (en) * 2008-04-02 2011-01-25 Lax Advantage Llc Weighted end cap for lacrosse stick
WO2009125183A1 (en) * 2008-04-08 2009-10-15 Martin John Lenzini Inhibiting vibration in sports equipment and hand tools
US7931544B2 (en) * 2009-03-30 2011-04-26 Eaton Corporation Implement grip assembly with hard cap
JP5752411B2 (ja) 2010-12-27 2015-07-22 ダンロップスポーツ株式会社 ゴルフクラブ
JP5647889B2 (ja) 2010-12-29 2015-01-07 ダンロップスポーツ株式会社 ゴルフクラブ
US8882616B2 (en) 2011-02-23 2014-11-11 Edward Allen Stein Racket and a process that allows the entire length of the racket handle accessible to receive insertable and removable cartridge carriers of various weights for play testing and racket customization
WO2012142980A1 (en) * 2011-04-19 2012-10-26 20Ten Sports, S.R.O. Multipurpose handle endcap
US8888606B2 (en) * 2011-05-26 2014-11-18 Heavy Putter Golf grip
US20130165249A1 (en) 2011-12-22 2013-06-27 Ryan Margoles Golf club with improved weight distribution
US20130303297A1 (en) * 2012-05-11 2013-11-14 Charles Victor Mackie T/P weights 5
US9211456B2 (en) 2014-03-14 2015-12-15 Acushnet Company Golf club with improved weight distribution
US9421421B2 (en) 2014-03-14 2016-08-23 Acushnet Company Golf club with improved weight distribution
US9937397B2 (en) 2014-03-14 2018-04-10 Acushnet Company Golf club with improved weight distribution
US20160263453A1 (en) * 2015-03-13 2016-09-15 Greg Gormley Apparatus for modifying weight distribution of a device
ES2590217B1 (es) * 2015-05-18 2017-09-05 Universidad De Cádiz Inhibidor de vibraciones en objetos alargados sometidos a impactos, golpes y cualquier tipo de empuje
US9616298B1 (en) 2015-09-24 2017-04-11 Acushnet Company Golf club with improved weighting
EP3537427A4 (en) * 2016-11-01 2020-06-10 Koizumi Factory DRINKING CONTAINER TO USE FOR DRINKING SQUEEZING AND DRINKING CONTAINERS AS A BELL
WO2021026406A1 (en) * 2019-08-06 2021-02-11 Sizemore Bruce E Jr Golf club grip assembly

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3075768A (en) * 1960-10-31 1963-01-29 Fawick Flexi Grip Company Weighted golf club and method of weighting same
US3941380A (en) * 1972-07-31 1976-03-02 Patentex S.A. Tennis rackets and similar implements with vibration damper
US4674746A (en) * 1984-03-27 1987-06-23 Benoit William R Golf club
ATE70200T1 (de) * 1985-05-14 1991-12-15 Donnay En Abrege Donnay S A Et Vorrichtung zum veraendern des gewichts des traegheitsmoments oder des schwerpunktes von ballschlaegern.
DE3704121A1 (de) * 1986-02-19 1987-08-20 Nippon Musical Instruments Mfg Schwingungsabsorber fuer ein rakett
BE1000688A6 (fr) * 1987-07-14 1989-03-14 Donnay Donnay S A Ets Poignee de raquette.
US4822052A (en) * 1987-12-07 1989-04-18 Dimmick Gary S Golf club grip attachment for identification and ball position marking
US5362046A (en) * 1993-05-17 1994-11-08 Steven C. Sims, Inc. Vibration damping
US5605327A (en) * 1994-09-07 1997-02-25 Mccutchen; Wilmot H. Shock damping racquet butt cap
US5651545A (en) * 1995-06-07 1997-07-29 Roush Anatrol, Inc. Vibration damping device for stringed racquets
US6106417A (en) * 1995-08-22 2000-08-22 Head Sport Aktiengesellschaft Lightweight tennis racket having high frequency
US6007439A (en) * 1997-04-14 1999-12-28 Hillerich & Bradsby Co. Vibration dampener for metal ball bats and similar impact implements
US5964672A (en) * 1998-01-20 1999-10-12 Bianchi; Jean-Claude Vibration damper
DE29822451U1 (de) * 1998-12-17 1999-04-01 You Chin San Stoßdämpfer für einen Ballspielartikel mit einem röhrenförmigen Körper
US20020055403A1 (en) * 1999-09-23 2002-05-09 Mccutchen Wilmot H. Tennis racquet
US6625848B1 (en) * 1999-10-12 2003-09-30 Terry L. Schneider Striking implement with improved energy storage and vibration dampening properties
US6988968B2 (en) * 2000-12-27 2006-01-24 Koji Okamoto Grip end bottom weight and grip end bottom weighting structure

Also Published As

Publication number Publication date
US20060063618A1 (en) 2006-03-23
JP3826313B2 (ja) 2006-09-27
US20040038762A1 (en) 2004-02-26
WO2002053236A1 (fr) 2002-07-11
US6988968B2 (en) 2006-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3826313B2 (ja) グリップエンド底部加重用錘及びグリップエンド底部加重構造
US5593158A (en) Shock attenuating ball bat
US7988566B2 (en) Soft golf club head
US5772541A (en) Vibration dampened hand-held implements
US5180163A (en) Baseball bat
US6575854B1 (en) Automatic adjusting device for adjusting the position of the center of gravity of an object
US5203561A (en) Vibration dampening handle having metal particles and a viscus fluid
US5865694A (en) Tennis racket with vibration damping and torsional elasticity
US5842933A (en) Implement grip with built-in shock absorber
US7651419B2 (en) Handle providing shock absorption
KR20110066892A (ko) 경량 골프 그립
US6863628B1 (en) Vibration damping striking implement
US20150157909A1 (en) Vibration damper end knob for baseball and softball bats
JP2853926B2 (ja) 衝撃振動吸収部材およびそれを用いてなるスポーツ用具のグリップエンド、工具のグリップエンドならびに二輪車のグリップエンド
US20180361215A1 (en) Shock and vibration absorbing system for baseball and softball bats
JPH10201892A (ja) 衝撃減衰バット
KR100642166B1 (ko) 골프 퍼터용 헤드
JP3710047B2 (ja) エンドキャップおよび該エンドキャップを取り付けたラケットフレーム
KR102092479B1 (ko) 테니스용 라켓
US11771969B2 (en) Liquid damper for a bat knob and/or end cap
KR100474785B1 (ko) 충격완화볼배트
JPH11333029A (ja) ラケット
JP3875675B2 (ja) エンドキャップおよび該エンドキャップを取り付けたラケットフレーム
KR200355029Y1 (ko) 골프 퍼터용 헤드
EP0790847B1 (en) Vibration damping

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150714

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150714

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150714

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees