JP2012044519A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラのコスト上昇や電池寿命の低下を招くことなくライブビュー画像や動画像のフレームレートの低下を抑制可能とし、なおかつ色再現性に優れた画像を記録可能とする。
【解決手段】マルチスペクトル撮像素子は互いに異なる分光感度特性を有する4以上の色のカラーセンサを構成する画素R、G、B、λ1、λ2、…、λ12を備える。第1の信号読み出しモード時には4以上の色のカラーセンサを構成する画素から読み出される4以上の種類全部の信号を含む画像信号がマルチスペクトル撮像素子から読み出される。第2の信号読み出しモード時には、第1の信号読み出しモード時よりも少ない色数で、第1の信号読み出しモードで読み出される画像信号によって再現可能な色域よりも狭められた色域を形成する画像信号が読み出される。
【選択図】図4

Description

本発明は、4色以上のカラーセンサを持った撮像素子(マルチスペクトルセンサ)を備えるデジタルカメラに関する。
デジタルカメラは撮像素子の高画素化が進んでおり、一眼レフカメラのみならず、いわゆるコンパクトデジタルカメラや携帯電話に内蔵されるカメラでも1,000万を越す画素数のものがある。この撮像素子の高画素化により、近年は解像度(画像のピクセルサイズ)を増加させること以外に、撮像時の色数を増やして色再現性能を向上させるという利用方法も提案されている。これは、従来のデジタルカメラがR、G、B3色のカラーセンサが用いられているのに対し、4色以上のカラーセンサを用いて撮影する際の色数を増やすことにより、被写体の色成分をより正確に検出することを可能にするとともに再現可能な色域を拡大し、色再現性能を向上させようというものである。
このようなマルチスペクトルセンサを利用したものとして、特許文献1、特許文献2、および特許文献3に開示されるものがある。特許文献1には、狭帯域特性を有する16色のカラーフィルタを用いる例が開示される。特許文献2には、RGBのフィルタの他に、G色よりも短波長寄りまたは長波長寄りの中心波長を有する分光透過特性のフィルタを用いる例が開示される。特許文献3には、RGBの他にグレー色のフィルタを用いる例が開示される。
特開2003−87806号公報 特開2005−151549号公報 特開2002−135792号公報
デジタルカメラの多くは、ライブビュー表示の機能を有している。ライブビュー表示は、例えば30fpsといったフレームレートで撮像素子から読み出した画像信号を処理し、カメラの背面等に設けられるモニタ表示装置や、内蔵あるいは外付け式の電子ビューファインダ(EVF)に画像を表示するものである。
ライブビュー表示では、比較的高いフレームレートで表示が更新されるので、カメラの撮影範囲をほぼリアルタイムで表示することができる。したがって、ユーザはライブビュー画像を観てカメラの向きや撮影レンズの焦点距離を調節して構図を決定したり、露出確認や焦点調節(あるいは焦点調節状態の確認)等をしたりすることができる。このように、比較的高いフレームレートでの表示更新を可能とする一方、表示画素数(表示解像度)は記録画素数に比して減じられており、その表示解像度はQVGAからSVGA程度となっている。
撮像素子自体は上述したようにSVGAを遙かに越すような有効画素数、例えば1,000万画素を越すような画素数を有していて、いわゆる全画素読み出しを行うと、撮像素子から読み出される画像信号の情報量は飛躍的に増すので、高いフレームレートでの画像信号の読み出しは難しくなる。あるいは、高画素、高フレームレートでの画像信号の読み出し、処理、そして表示を可能とするためには、より複雑な回路構成、より高度な処理能力が求められるので、電池寿命の低下やカメラの製造コスト上昇を招く。
そのような理由により、画像表示をする際には全画素読み出しは行わず、代わりに間引き読み出し、画素加算読み出し、切り出し読み出し等の技術を用いて撮像素子から画像信号を読み出す際の読み出し情報量を減じている。
ところで、上述したマルチスペクトルセンサを備えるカメラでライブビュー表示を行うことについて、上述した特許文献1から3のいずれにも開示は無いが、もし、特許文献1から3に開示される技術を用いたカメラでライブビュー表示を行おうとすると、以下のような問題を生じ得る。
すなわち、撮像素子から読み出す画像信号の色数が多いことにより、単板式の撮像素子から読み出された画像信号にデモザイキングや他の画像処理をする際の処理負荷が増してライブビュー表示時のフレームレートを高めることが困難となる。また、撮像素子によって取得した画像信号から導出されるコントラストに基づいて被写体像の合焦状態を検出し、撮影光学系の焦点位置を検出するようにした、いわゆるコントラスト検出方式の自動焦点調節(以下、イメージャAFという)を行うカメラでは焦点調節動作が緩慢となる。何故ならば、フレームレートが低いと、そのフレームレートに対応した低い頻度でしか焦点調節状態の検出を行うことができないからである。
上述した問題を改善するために、撮像素子からの画像信号読み出し速度を高め、さらに読み出した画像信号を処理する際の処理速度を増そうとすると、先にも説明したように、より複雑な回路構成、より高度な処理能力が求められるので、カメラの製造コスト上昇や消費電力上昇による電池寿命の低下を招くことになる。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、カメラのコスト上昇や電池寿命の低下を招くことなくライブビュー画像や動画像のフレームレートの低下を抑制可能とし、なおかつ色再現性に優れた画像を記録可能とすることを目的とする。
本発明のある態様によれば、互いに異なる分光感度特性を有する4以上の色のカラーセンサを構成する画素を備え、第1の信号読み出し時間で第1の情報量の画像信号を読み出す第1の信号読み出しモードと、前記第1の読み出し時間よりも短い第2の読み出し時間で前記第1の情報量よりも少ない第2の情報量の画像信号を読み出す第2の信号読み出しモードとのいずれかで動作可能なマルチスペクトル撮像素子を備えるデジタルカメラにおいて、
前記マルチスペクトル撮像素子が、前記第1の信号読み出しモード時には前記4以上の色のカラーセンサを構成する画素から読み出される前記4以上の色全部に対応する色数の画像信号を出力する一方、前記第2の信号読み出しモード時には、前記第1の信号読み出しモード時よりも少ない色数の画像信号であって、前記第1の信号読み出しモードで読み出される画像信号によって再現可能な色域よりも狭められた色域を形成する画像信号を出力することが可能に構成されることにより、上述した課題を解決する。
本発明によれば、第2の信号読み出しモード時に読み出す画像信号の情報量を効果的に減じることが可能となる。
本発明が適用されるデジタルカメラの内部構成を概略的に説明するブロック図である。 画像信号処理部の内部構成を概略的に説明するブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラに備えられる単板式撮像素子上に配置されるカラーフィルタの配列を説明する図であり、(a)は全ての色のカラーフィルタが配列される様子を示し、(b)はR色のカラーフィルタが配列される様子を示し、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)はそれぞれR色、G色、B色、C色、O色のフィルタの単位配列を示す。 本発明の第2の実施の形態に係るデジタルカメラに備えられる単板式撮像素子上に配置されるカラーフィルタの配列を説明する図であり、(a)は全ての色のカラーフィルタが配列される様子を示し、(b)は間引き読み出しモードで画像信号が読み出される対象の画素上に配置されるR色、G色、B色のカラーフィルタの配列を示す。 本発明の第3の実施の形態に係るデジタルカメラに備えられる単板式撮像素子上に配列されるカラーフィルタの配列を説明する図であり、(a)はすべての色のカラーフィルタが配列される様子を示し、(b)は画素加算読み出しモードで画像信号が読み出された結果、等価的にR、G、B各色の画像信号が得られる様子を概念的に説明する図である。 図5に示されるカラーフィルタそれぞれの分光透過特性と、撮像素子の分光感度特性とで決まる各色の分光感度特性および画素加算読み出しによって得られる信号の分光特性の例を概念的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るデジタルカメラに備えられる単板式撮像素子上に配置されるカラーフィルタの配列の図5とは異なる例を示す図であり、(a)はすべての色のカラーフィルタが配列される様子を示し、(b)は画素加算読み出しモードで画像信号が読み出された結果、等価的にR、G、B各色のベイヤ配列の画像信号が得られる様子を概念的に説明する図である。 図7に示されるカラーフィルタそれぞれの分光透過特性と、撮像素子の分光感度特性とで決まる各色の分光感度特性および画素加算読み出しによって得られる信号の分光特性の例を概念的に示す図である。 本発明第4の実施の形態に係るデジタルカメラに備えられる単板式撮像素子上に配置されるカラーフィルタの配列を説明する図であり、間引き読み出しと画素加算とを併用することによって等価的にR、G、B各色のベイヤ配列の画像信号が得られる様子を概念的に示す図である。 図9に示されるカラーフィルタそれぞれの分光透過特性を設定する際の様子を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態に係るデジタルカメラに備えられる単板式撮像素子の内部構成を概略的に説明するブロック図である。 図11に示される撮像素子の1画素分の内部構成を概略的に説明する回路図である。 図11に示される撮像素子で、グローバルシャッタモードでの露光動作および画像信号読み出し動作が行われる際のシーケンスを説明するタイミングチャートである。 図11に示される撮像素子上に配置されるカラーフィルタの配列例を示す図であり、グローバルシャッタモードでの露光動作後、優先読み出しの対象となっている行の画素からの画像信号読み出しに続いて優先読み出しの対象となっていない残りの行からの画像信号の読み出しとローリングシャッタモードでの露光とが行われる様子を概念的に説明する図である。
− 第1の実施の形態 −
図1は、本発明が適用されるデジタルカメラの概略的構成を説明するブロック図である。本発明の実施の形態において、デジタルカメラ100は、デジタルスチルカメラであるものとして説明する。無論、静止画も撮影可能なデジタルムービーカメラに本発明を適用することも可能である。
デジタルカメラ100は、撮影レンズ102と、撮像素子110と、センサ制御部120と、画像信号処理部200と、システムコントローラ140と、バッファメモリ142と、画像表示部144と、画像記録部146と、操作部148と、システムバス150とを備える。
撮像素子110、センサ制御部120、画像信号処理部200、システムコントローラ140、バッファメモリ142、画像表示部144、画像記録部146、操作部148は、システムバス150を介して電気的に接続される。
システムコントローラ140はCPU等で構成され、デジタルカメラ100の動作を統括的に制御する。バッファメモリ142は、SDRAM等で構成されていて、比較的高速のアクセス速度を有するものである。このバッファメモリ142は、システムコントローラ140からも画像信号処理部200からもアクセス可能に構成されている。バッファメモリ142は、撮像素子110から出力されたデジタル画像信号を画像信号処理部200が処理して画像データを生成する際のワークエリアとして用いられる。バッファメモリ142はまた、システムコントローラ140がデジタルカメラ100を制御するためのプログラムを実行する際のワークエリアとしても用いられる。
画像表示部144は、カラー液晶表示素子やバックライト装置等を備え、デジタルカメラ100で撮像して得られた画像やライブビュー画像、そしてデジタルカメラ100の動作状態等を表示可能に構成される。画像表示部144は、デジタルカメラ100の背面や側面に備えられる形態を有していても、比較的小型の表示素子と拡大光学系とで構成されるEVF(電子ビューファインダ)の形態を有していても、両方の形態を有していて、使用状況に応じていずれかをユーザが使用可能に構成されていてもよい。画像表示部144は、カラー液晶表示素子とバックライトとの組み合わせに代えて有機EL表示素子等を備えて構成されていてもよい。
画像記録部146は、内蔵式、あるいは外付け式のフラッシュメモリ等で構成され、デジタルカメラ100で撮像をして生成された画像データファイル等を記憶可能に構成される。
操作部148は、各種のスイッチやダイヤル等を備え、デジタルカメラ100のユーザによる動作モードの設定操作や撮像に際してのレリーズ操作等を受付可能に構成される。
撮影レンズ102は、被写体像を撮像素子110の受光面上に形成する。この撮影レンズ102はデジタルカメラ100に固定されているものであっても、デジタルカメラ100に対して着脱可能な交換式のものであってもよい。
撮像素子110は、CCDであってもCMOSイメージセンサであってもよい。本明細書において撮像素子110は単板式のCMOSイメージセンサであるものとして説明する。撮像素子110は、受光部111と、垂直走査回路112と、水平読み出し回路113と、A/Dコンバータ(図1中ではA/Dと表記される)114とを備える。
受光部111は、横方向(水平方向)および縦方向(垂直方向)に二次元配列された多数の画素を備え、撮影レンズ102によって形成された被写体像に対応するカラーの画像信号を出力可能に構成される。各画素上には、4以上の色数のオンチップカラーフィルタのうち、いずれかの色のものが配置されている。撮像素子110は、上記の構成を備えていて、互いに異なる分光感度特性を有する4以上の色のカラーセンサを構成する画素を備えたマルチスペクトル撮像素子である。そして、撮像素子110から読み出された画像信号に後述するデモザイク処理等をすることにより、4以上の色数のマルチスペクトル画像データを生成可能に構成される。
垂直走査回路112は、受光部111内で上述のように二次元配列された画素中、行単位(水平ライン単位)で画像信号を読み出す対象の画素を指定可能に構成される。水平読み出し回路113は、垂直走査回路112で指定された行(水平ライン上)の画素中、画像信号を読み出す対象の画素を順次指定して、指定された画素から出力される画像信号を読み出して増幅し、A/Dコンバータ114に出力可能に構成される。A/Dコンバータ114は、水平読み出し回路113から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。このデジタル画像信号は、バッファメモリ142に一時的に記憶される。
センサ制御部120は、システムコントローラ140から出力される指令信号に基づき、垂直走査回路112および水平読み出し回路113に制御信号を発し、任意の画素からのデジタル画像信号が出力されるように撮像素子110を制御することができる。
ここでセンサ制御部120の動作を説明する前に、撮像素子110が備える二つの画像信号読み出しモードについて説明する。撮像素子110は、第1の信号読み出しモードおよび第2の信号読み出しモードによる画像信号の読み出しが可能に構成される。
第1の信号読み出しモード時、撮像素子110からは、上述した4以上の色のカラーセンサを構成する画素から出力される4以上の色全部の画像信号が出力される。このとき、出力される画像信号は第1の情報量を有していて、画像信号の読み出しには第1の読み出し時間を要するものとする。この第1の信号読み出しモードとしては全画素読み出しモードとすることが可能である。
第2の信号読み出しモード時、撮像素子110からは、第1の信号読み出しモード時に出力される画像信号の色数よりも少なく、且つ、三原色を構成するR(赤)、G(緑)、B(青)に相当する色を少なくとも含む画像信号が出力される。このとき、出力される画像信号は、第1の信号読み出しモード時における第1の情報量よりも少ない第2の情報量を有している。また、第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域は、第1の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域よりも狭い。
また、第2の信号読み出しモード時の画像信号の読み出しは、第1の信号読み出しモード時に要する第1の読み出し時間よりも短い第2の読み出し時間で完了する。第2の信号読み出しモードでは、使用される撮像素子110の仕様に応じて間引き読み出し、画素加算読み出し、または両方を組み合わせた読み出しが行われる。これら第1の信号読み出しモード、第2の信号読み出しモードで出力される画像信号の詳細については後で説明する。
ユーザがデジタルカメラ100を被写体に向けて構図決定や焦点調節状態の確認をするときに、デジタルカメラ100はライブビュー画像を画像表示部144に表示可能に構成される。このとき、画像表示部144には、15fps、30fps、あるいはそれより高速のフレームレートで画像が表示されることが望ましい。この場合、撮像素子110からは第2の信号読み出しモードで画像信号が読み出される。
システムコントローラ140は、デジタルカメラ100の動作状況に応じて第1の信号読み出しモードおよび第2の信号読み出しモードのうち、どちらの信号読み出しモードで撮像素子110から画像信号を読み出すかを決定し、決定された信号読み出しモードに対応して制御信号をセンサ制御部120および画像信号処理部200に出力する。
センサ制御部120は、システムコントローラ140から出力された制御信号に基づき、第1の信号読み出しモードおよび第2の信号読み出しモードのうち、いずれかの信号読み出しモードで撮像素子110から画像信号が読み出されるように垂直走査回路112および水平読み出し回路113に制御信号を出力する。
画像信号処理部200は、第1信号処理部250と第2信号処理部210とを備える。第1信号処理部250は、撮像素子110から第1の信号読み出しモードで読み出され、バッファメモリ142に一時的に記憶されたデジタル画像信号を処理してマルチスペクトル画像データまたはRGB画像データを生成する。
第2信号処理部210は、撮像素子110から第2の信号読み出しモードで読み出され、バッファメモリ142に一時的に記憶されたデジタル画像信号を処理して、画像表示部144にライブビュー画像を表示するための画像データまたは画像記録部146に動画像データとして記録するための画像データを生成する。以下では、第2信号処理部210は、RGB3色デジタル画像信号を処理してライブビュー表示用の画像データを生成するものとして説明をする。
図2は、画像信号処理部200の構成をより詳細に示すブロック図である。画像信号処理部200は、先に説明した第1信号処理部250、第2信号処理部210に加えて、OB減算処理部232と、処理切替部230と、ライブビュー表示処理部234とをさらに備える。
OB減算処理部232は、バッファメモリ142に一時的に記憶されているデジタル画像信号に対してOB減算処理(撮像素子110から読み出される画像信号中の暗電流成分をキャンセルする処理)を行う。処理切替部230は、上記OB減算処理部232でOB減算処理されてバッファメモリ142に一時的に記憶されているデジタル画像信号に対して行う処理として、第1信号処理部250で行われる処理および第2信号処理部210で行われる処理のうち、システムコントローラ140から出力された制御信号に基づいていずれかに切り替える。
第1信号処理部250は、MSデモザイク処理部252と、NR処理部254と、MS−RGB変換処理部256と、色変換処理部258と、色・ガンマ補正処理部260とを備える。
MSデモザイク処理部252は、バッファメモリ142に一時的に記憶されるマルチスペクトルのデジタル画像信号に対してデモザイキングの処理を行う。そして第1の信号読み出しモードで撮像素子110から読み出された、上記4以上の色全部の画像信号に基づき、各画素に対応して上記4以上の色数の画素値を含む画像データが生成される。つまり、4以上のカラープレンからなるマルチスペクトルの画像データが生成される。
NR処理部254は、MSデモザイク処理部252により生成されたマルチスペクトルの画像データに対してコアリング処理、メディアンフィルタ処理等によるノイズ低減処理を行う。
デジタルカメラ100がマルチスペクトルの画像データを記録するモードに設定されている場合、NR処理部254で処理されてバッファメモリ142に一時的に記憶されているマルチスペクトルの画像データ(図2中ではMS画像データと表記される)に対し、必要に応じて圧縮の処理が行われ、所定のフォーマットに従って生成されたマルチスペクトル画像データファイルとして画像記録部146に記録される。このとき、マルチスペクトル画像データファイル中には、後で画像を再生する処理が行われる際に参照される色再現情報がタグ情報として付加される。色再現情報としては、撮影レンズ102の分光透過率、撮像素子110の分光感度、撮影時に被写体を照明していた光(撮影照明光)の分光放射輝度、被写体の分光反射率を推定する処理に際して参照される、被写体固有の統計情報などを含むことが可能である。
また、デジタルカメラ100に多原色モニタMPMが接続されていて、デジタルカメラ100の動作モードが画像再生モードに設定されている場合、NR処理部254で処理されたマルチスペクトルの画像データに対して色変換処理部258で色変換処理が行われる。色変換処理部258は、多原色モニタMPMのモニタプロファイル等に関する情報(モニタプロファイル情報)を予め取得する。色変換処理部258はまた、多原色モニタMPMの設置される環境を照明している照明光の分光放射輝度に関する情報(観察照明分光分布情報)を多原色モニタMPMの近傍に設置されたセンサから取得する。色変換処理部258は、これらのモニタプロファイル情報や観察照明分光分布情報をもとに色変換処理を行い、多原色モニタMPMに出力する。
色変換処理部258において上述した色変換処理が行われることにより、被写体があたかも多原色モニタMPMの設置されている環境を照明している照明光で照明されているかのような色合いで再生され、多原色モニタMPMを観視している観察者は、リアリティのより高められた再生画像を観視することが可能となる。
MS−RGB変換処理部256は、NR処理部254で処理されたマルチスペクトルの画像データをRGBの画像データに変換する処理を行う。デジタルカメラ100がRGBの画像データを記録するモードに設定されている場合、MS−RGB変換処理部で変換処理されて生成されたRGBの画像データは、必要に応じて圧縮処理され、所定のフォーマットに従って生成されたRGB画像データファイルとして画像記録部146に記録される。
また、デジタルカメラ100にRGBモニタRGBMが接続されていて、デジタルカメラ100の動作モードが画像再生モードに設定されている場合、MS−RGB変換処理部256で処理されて生成されたRGBの画像データに対して色・ガンマ補正処理部260で色・ガンマ補正処理が行われる。色・ガンマ補正処理部260は、RGBモニタRGBMのモニタプロファイル情報を予め取得する。色・ガンマ補正処理部260は、このモニタプロファイル情報をもとに色変換処理とガンマ補正処理を行い、RGBモニタRGBMに出力する。
ところで、デジタルカメラ100の画像表示部144にいわゆるポストビュー表示(撮影して得られた画像を撮影直後の一定時間にわたり表示)する場合には、色・ガンマ補正処理部260で処理されて生成されたRGBの画像データに基づく画像が画像表示部144に表示される。
第2信号処理部210は、ホワイトバランス補正部(図2中ではWB補正部と表記される)212と、RGBデモザイク処理部214と、色補正処理部216と、ガンマ補正処理部218と、NR処理部220とを備える。
ホワイトバランス補正部212は、デジタルカメラ100で予め設定されているホワイトバランスモードに応じて、デジタル画像信号にホワイトバランス補正処理を行う。例えば、デジタルカメラ100のホワイトバランスモードがタングステン灯、昼白色蛍光灯、昼光色蛍光灯、太陽光、曇天、フラッシュ光等のプリセットホワイトバランスモードのうち、いずれかに設定されている場合、設定されているプリセットホワイトバランスモードに対応したホワイトバランス補正処理をデジタル画像信号に対して行う。また、デジタルカメラ100が自動ホワイトバランスモードに設定されている場合、デジタル画像信号を解析して光源の種類を推定する処理がホワイトバランス補正部212で行われる。そして、推定された光源の種類に対応したホワイトバランス補正処理が行われる。
RGBデモザイク処理部214は、デジタル画像信号に対してデモザイキングの処理を行い、1画素あたりRGB3色の画素値を有する画像データを生成してバッファメモリ142へ一時的に記憶する。なお、本明細書中において、デモザイキングの処理が行われる前のものをデジタル画像信号と称し、デモザイキングの処理が行われた後のものを画像データと称する。
色補正処理部216は、画像表示部144の色再現特性、デジタルカメラ100で予め設定されている色調再現モード等に応じ、バッファメモリ142に一時的に記憶されている画像データに対して色補正処理を行う。
ガンマ補正処理部218は、画像データに対して階調補正処理を行う。例えば、撮像素子110から出力されるデジタル画像信号が12ビットのビット深度を有する一方、画像表示部144で表示される際の表示階調がRGB各色8ビットである場合、ハイライト部およびシャドウ部における階調を圧縮して中間部の階調情報ができるだけ保存されるような特性のガンマ補正特性がデジタル画像信号に適用される。このとき、画像表示部144の階調再現特性も加味してガンマ補正処理が行われる。なお、第2信号処理部210で生成される画像データが動画記録用の画像データである場合、上述したのとは異なるガンマ補正特性を適用することも可能である。
NR処理部220は、画像データに対してコアリング処理、メディアンフィルタ処理等によるノイズ低減処理を行う。
ライブビュー表示処理部234は、上記ノイズ低減処理の行われた画像データをもとにライブビュー画像データ、すなわち画像表示部144にライブビュー画像を表示するための画像データを生成し、画像表示部144に出力する。
以上に説明したように、デジタルカメラ100の動作状況に応じてシステムコントローラ140がセンサ制御部120および画像信号処理部200に制御信号を発する。そして、ライブビュー表示を行う際には第2の信号読み出しモードで撮像素子110から読み出された画像信号を第2信号処理部210で処理し、画像表示部144にライブビュー表示を行う。また、マルチスペクトルの静止画撮影が行われたときには第1の信号読み出しモードで撮像素子110から読み出された画像信号を第1信号処理部250で処理し、マルチスペクトル画像データファイルを生成して画像記録部146に記録する。このとき、必要に応じて、マルチスペクトル画像データからRGB画像データが生成され、RGBモニタへ表示する処理やRGB画像データファイルを生成する処理が行われる。
図3は、撮像素子110の受光部111に二次元配列されたフォトダイオード(光電変換部)の上に設けられるカラーフィルタの配列例を概念的に示す図である。図3において、撮像素子110はR、G、Bの各色に加え、C(シアン)、O(橙)の計5色のカラーフィルタを備える。
以下では、R、G、B、C、O各色のカラーフィルタそれぞれが有する分光透過特性と、撮像素子110中に配列される光電変換部(フォトダイオード)の分光感度特性との組み合わせで決まる分光感度特性を、R画素の分光感度特性、B画素の分光感度特性、G画素の分光感度特性、C画素の分光感度特性、O画素の分光感度特性と称して説明をする。また、カラーフィルタの配列について説明する際に、図3の左右方向を行方向と称し、上下方向を列方向と称する。
上記5色の画素のうち、R画素、G画素、B画素それぞれの分光感度特性の組み合わせによって波長380nmから780nmまでの可視光波長帯域をカバーすることが可能に構成される。すなわち、これらR画素、G画素、B画素から出力される画像信号は、三原色を構成するR、G、Bに相当する色を含んだものとなっている。これらR画素、G画素、B画素から得られる画像信号に加え、C画素、O画素から得られる画像信号を組み合わせることにより、色域のより拡大された画像、観察者メタメリズムの影響がより減じられた画像を生成することが可能となる。
図3(a)は、R、G、B、C、O各色のカラーフィルタが行方向、列方向に規則的に二次元配列される様子を示している。図3(b)は、R色のカラーフィルタのみの配列を抜き出して示す図である。図3(c)から図3(g)は、R、G、B、C、Oそれぞれの色のカラーフィルタの単位配列を説明する図である。
先ず、図3(b)を参照して説明すると、一つの色のカラーフィルタの配列は、任意の位置にあるカラーフィルタ、例えば図3(b)において符号Iの付されたカラーフィルタ(これをカラーフィルタIと称する)を基準として、そのカラーフィルタIに最近接するように配置され、かつ、カラーフィルタIの周囲を取り巻くように配置される四つのカラーフィルタ(カラーフィルタII、III、IV、V)は、いずれもカラーフィルタIから等距離の位置に配列される。その配列の規則性は、他のカラーフィルタ、例えばカラーフィルタVを基準としたときにも維持されている。結果として、カラーフィルタは等距離配置されたものとなっている。
図3(c)は、撮像素子110の受光部111に二次元配列されたフォトダイオードの上に設けられるR色のカラーフィルタのうち、互いに最も近接して配置される四つのカラーフィルタを抜き出して描いたものである。これら四つのカラーフィルタは、点Pを中心とする一つの円上に等間隔配置されている。この配列の規則性は、図3(d)から図3(g)に示されるように、他の色のカラーフィルタでも同じである。
図3(c)から図3(g)のそれぞれに示される配列のカラーフィルタを単位配列として組み合わせることにより、図3(a)に示されるカラーフィルタの配列が形成される。すなわち、図3(c)から図3(g)に示される単位配列の図中、u、v、w、xの符号が付された辺について、同じ符号が付された辺同士を接触させるようにしてこれらのカラーフィルタを組み合わせて配列することにより、図3(a)に示されるカラーフィルタの配列が完成する。
図3に例示されるカラーフィルタの配置によれば、サンプリング空間周波数が、カラーフィルタの色によらず全て同じであるという特徴を有する。
図1、図2を参照して説明したデジタルカメラ100が、図3を参照して以上に説明したようにオンチップカラーフィルタが形成された撮像素子110を備えるものである場合に、第1、第2の信号読み出しモードでどのように画像信号が読み出されるかについて説明する。
第1の信号読み出しモードでは、全画素読み出しモードによる画像信号の読み出しが行われる。センサ制御部120は、垂直走査回路112、水平読み出し回路113に制御信号を出力し、以下で図3(a)を参照して説明するように撮像素子110から画像信号が読み出される。
露光動作完了後、垂直走査回路112は図3(a)で符号aの付された水平ラインを指定(以下、a、b、c、…の符号が付された各水平ラインを水平ラインa、水平ラインb、…と称する)する。その後、水平読み出し回路113は、符号1の付された列の画素、符号2の付された列の画素(以下、1、2、3、…の符号の付された列の各画素を列1の画素、列2の画素、…と称する)、…から画像信号が点順次で出力されるように受光部111にタイミング信号を出力する。そして水平ラインaからの画像信号の読み出しが完了すると水平ラインb、水平ラインcと、同様の画像信号読み出し動作を繰り返す。その結果、R画素、G画素、B画素、C画素、O画素の、全部の色の画素から出力される5色の画像信号が撮像素子110から読み出される。
第2の信号読み出しモードでは、間引き読み出しモードによる画像信号の読み出しが行われる。露光動作完了後、垂直走査回路112は水平ラインaを指定する。その後、水平読み出し回路113は、列1の画素、列2の画素、列3の画素(R画素、G画素、B画素)から画像信号が点順次で出力されるよう受光部111にタイミング信号を出力する。そして列4、列5(C画素、O画素の列)はスキップして、列6の画素、列7の画素、列8の画素(R画素、G画素、B画素)から画像信号が点順次で出力されるように受光部111にタイミング信号を出力する。以下、同様にして二つの連続する列(C画素、O画素の列)をスキップし、三つの連続する列(R画素、G画素、B画素の列)の画素から点順次に画像信号を読み出す動作を、水平ラインaの末尾の列に達するまで繰り返し行う。
以上のようにして水平ラインaからの画像信号の読み出しが完了すると、垂直走査回路112は水平ラインbを指定する。水平ラインbに対応して、水平読み出し回路113は先ず列1の画素から画像信号が出力されるように受光部111にタイミング信号を出力する。その後、二つの連続する列をスキップし、三つの連続する列の画素から画像信号を点順次に読み出す動作を、水平ラインbの末尾の列に達するまで繰り返し行う。
同様に、水平ラインcで、列1はスキップして列2の画素、列3の画素、列4の画素から画像信号が点順次で出力されるように水平読み出し回路113は受光部111にタイミング信号を出力する。その後、二つの連続する列をスキップし、三つの連続する列の画素から点順次に画像信号を読み出す動作を、水平ラインcの末尾の列に達するまで繰り返し行う。
以下、同様にして、最後の水平ラインに達するまで第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出し動作が繰り返し行われる。
以上では、第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出し動作に際して、全水平ラインから画像信号読み出し、そのときにR画素、G画素、B画素以外の色に対応する画像信号は間引いて読み出さないようにして、R画素、G画素、B画素のみから画像信号を読み出す例について説明した。つまり、色間引きによってC画素、O画素からの画像信号読み出しをスキップして、撮像素子110からの画像信号の読み出しに要する時間の短縮を可能としている。
上記の例に対して、第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出し動作に際して、ある本数の水平ラインごとに一本または複数本の水平ラインから画像信号を読み出すようにする間引き読み出しをしてもよい。このときに、上述した色間引きによる画像信号読み出しを行って、C画素、O画素からの画像信号読み出しをスキップすることにより、撮像素子110からの画像信号の読み出しに要する時間のさらなる短縮が可能となる。
また、以上では色間引きの結果として、C画素およびO画素からの画像信号読み出しをスキップする例について説明したが、画像信号読み出しをスキップする対象をC画素のみ、あるいはO画素のみとしてもよい。大事なことは、第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号の情報量が、第1の信号読み出しモードで読み出される画像信号の情報量よりも減じられている点である。
− 第2の実施の形態 −
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るデジタルカメラ100に備えられる撮像素子110の受光部111に二次元配列されたフォトダイオード(光電変換部)の上に設けられるカラーフィルタの配列例を概念的に示す図である。図4(a)にはすべての色のカラーフィルタの配置を示し、図4(b)にはR、G、Bの3色のカラーフィルタのみの配置を抜き出して示す。
図4(a)に示されるように、撮像素子110はR、G、Bの各色に加え、λ1、λ2、…、λ12の合計15色のカラーフィルタを備える。また、図4(b)に示されるように、G色のフィルタの配置数が他の色の2倍となっていて、R、G、Bの色のフィルタのみの配置に着目するとベイヤ配列となっている。本実施の形態の説明においても、R、G、B、λ1、λ2、…、λ12各色のカラーフィルタそれぞれが有する分光透過特性と、撮像素子110中に配列される光電変換部(フォトダイオード)の分光感度特性との組み合わせで決まる分光感度特性を、R画素の分光感度特性、G画素の分光感度特性、B画素の分光感度特性、λ1画素の分光感度特性、λ2画素の分光感度特性、…、λ12画素の分光感度特性と称する。
図4に示される例においても、上記15色の画素のうち、R画素、G画素、B画素それぞれの分光感度特性の組み合わせによって、波長380nmから780nmまでの可視光波長帯域をカバーすることが可能に構成される。これらR画素、G画素、B画素から得られる画像信号に加えてλ1からλ12の12色の画素から得られる画像信号を組み合わせることで、より正確で色域の拡大された色再現をすることが可能となる。
λ1画素からλ12画素までの画素それぞれが備える分光感度特性は、R画素、G画素、B画素それぞれの画素が備える分光感度特性よりも狭帯域のもの、広帯域のもの、あるいは赤外域や紫外域等に感度を有するもの等、様々な分光透過特性のものを設定可能である。
図1、図2を参照して説明したデジタルカメラ100が、図4を参照して以上に説明したようにオンチップカラーフィルタが形成された撮像素子110を備えるものである場合に、第1、第2の信号読み出しモードでどのように画像信号が読み出されるかについて説明する。
第1の信号読み出しモードでは、全画素読み出しモードによる画像信号の読み出しが行われる。センサ制御部120は、垂直走査回路112、水平読み出し回路113に制御信号を出力し、以下で図4(a)を参照して説明するように撮像素子110から画像信号が読み出される。
露光動作完了後、垂直走査回路112は図4(a)中の水平ラインaを指定する。その後、水平読み出し回路113は、列1の画素、列2の画素、…から画像信号が点順次で出力されるように受光部111にタイミング信号を出力する。そして水平ラインaからの画像信号の読み出しが完了すると水平ラインb、水平ラインcと、同様の画像信号読み出し動作を繰り返す。その結果、λ1画素、λ2画素、…、λ12画素、R画素、G画素、B画素のそれぞれから出力される15色の画像信号が撮像素子110から読み出される。
第2の信号読み出しモードでは、間引き読み出しモードによる画像信号の読み出しが行われる。露光動作完了後、垂直走査回路112は水平ラインaを指定する。その後、水平読み出し回路113は、水平ラインa中の列1、列3、列5、列7、…と、奇数列の画素(R画素、G画素)から画像信号が点順次で出力されるよう受光部111にタイミング信号を出力する。
以上のようにして水平ラインaからの画像信号の読み出しが完了すると、垂直走査回路112は水平ラインcを指定する。水平ラインcに対応して、水平読み出し回路113は、同じく奇数列の画素(G画素、B画素)から画像信号が点順次で出力されるよう、受光部111にタイミング信号を出力する。
以下、同様にして、最後の水平ラインに達するまで一つ飛ばしで水平ラインを指定し、指定した水平ライン中、奇数列の画素から画像信号が点順次で出力されるよう、受光部111にタイミング信号を出力して第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出し動作が繰り返し行われる。第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域は、第1の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域よりも狭くなる。
以上では、R画素、G画素、B画素が図4に例示されるように配列されていることを前提として説明をしたが、本発明は図4の例に限られるものではなく、他の様々な配列とすることが可能である。すなわち、図4では水平方向、垂直方向のそれぞれに4画素ずつの16画素が一つの配列ユニットを構成していて、その配列ユニット中の奇数行、奇数列の位置にR画素、G画素、B画素が割り当てられている。このような配列に代えて、一つの配列ユニット中の偶数行、偶数列の位置にある画素にR画素、G画素、B画素を割り当ててもよい。また、一つの配列ユニットを構成する行方向、列方向の画素数を4よりも大きな数として、その配列ユニット中におけるR画素、G画素、B画素の配置も様々に変更可能である。その場合、これらR画素、G画素、B画素の配列に応じて、間引き読み出しをする際に指定するラインおよび読み出す対象の列を変えればよい。また、以上では第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出し動作に際して、すべてのR画素、G画素、B画素から画像信号を読み出す例について説明したが、必ずしも全部のR画素、G画素、B画素から画像信号を読み出す必要はない。
上述のようにして第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号は、図4(b)に示されるようにベイヤ配列の撮像素子から読み出された画像信号と同様の色の配置となる。したがって、デモザイキングの処理に際して、従来からあるベイヤ補間のアルゴリズムを利用できるので処理を効率化することが可能となる。
また、第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出し動作に際して、間引き読み出しに代えて、あるいは間引き読み出しと併用して、画素加算読み出しをすることも可能である。画素加算読み出しをする場合の一例について図4(b)を参照して説明すると、水平ラインaおよび水平ラインeを同時に指定した上で奇数列の画素を指定して点順次に画像信号を読み出すことにより画素加算読み出しをすることができる。続いて、水平ラインcおよび水平ラインgを同時に指定した上で奇数列の画素を指定して点順次に画像信号を読み出すことにより画素加算読み出しをすることができる。
無論、画素加算する際の加算ライン数等は、撮像素子110の仕様や読み出して得られる画像データのピクセル数に応じて変えることができる。
第1および第2の実施の形態では、第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号が三原色を構成するR、G、B色に相当する色を含んだものとなっている例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、Y(黄)、C(シアン)、M(マゼンタ)に相当する色等、所定の色域を形成可能な色の画像信号が読み出されればよい。また、デジタルカメラ100の用途に応じて、第2の信号読み出しモード時には二色または一色の画像信号が読み出されるものであってもよい。一色の画像信号としては、例えばR、G、B、Y、C、M等の色のうち、いずれかの色の画像信号が読み出されるものとすることが可能である。二色の画像信号としては、例えばG色およびB色、B色およびR色、R色およびG色、Y色およびC色、C色およびM色、M色およびY色などの組み合わせのうち、いずれかの組み合わせの画像信号が読み出されるものとすることが可能である。
− 第3の実施の形態 −
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るデジタルカメラ100に備えられる撮像素子110の受光部111に二次元配列されたフォトダイオード(光電変換部)の上に設けられるカラーフィルタの配列例を概念的に示す図である。図5(a)は、λ1からλ9の、9色のカラーフィルタが規則的に配列される様子を示す。本実施の形態の説明においても、λ1、λ2、…、λ9各色のカラーフィルタそれぞれが有する分光透過特性と、撮像素子110中に配列される光電変換部(フォトダイオード)の分光感度特性との組み合わせで決まる分光感度特性を、λ1画素の分光感度特性、λ2画素の分光感度特性、…、λ9画素の分光感度特性と称する。
図5(b)は、λ1画素、λ2画素、およびλ3画素、λ4画素、λ5画素、およびλ6画素、そしてλ7画素、λ8画素、およびλ9画素で、それぞれ画素加算読み出しが行われた結果、これらの画素の画素位置から等価的にR色、G色、B色に対応する画像信号が得られる様子を示す図である。ここで、R色、G色、B色に対応する画像信号とは、これらの画像信号の組み合わせによって波長380nmから780nmまでの可視光波長帯域をカバーすることが可能な、三原色を構成する色の画像信号であることを意味する。
図5(a)において、行方向に三つ、列方向に三つのタイル状に正方配列されたλ1からλ9のカラーフィルタを一組の単位配列として、その単位配列をさらに行方向、列方向に並べるようにして各色のカラーフィルタが配列されている。図5(a)中、太線で描かれた正方形の枠で囲われたものが一つの単位配列である。図5(a)に示される配列の例では、ある単位配列と、その単位配列に対して列方向に隣接して配置される単位配列とは、行方向に1画素分ずらされている。つまり、複数の単位配列が行方向(水平方向)に配列されて形成された一つの行に隣接して次の行を配列する際、行方向に1画素分ずらしてある。このとき、一の行から次の行、次の行からさらに次の行へと進むにつれて同じ方向に1画素ずつずらした雁行配置となっている。
図6は、λ1画素からλ9画素まで、それぞれの分光感度特性を概念的に示すグラフである。図6において、各色の画素の分光感度特性にλ1からλ9の符号を付してある。また、太線の破線で示される三つの曲線にはR、G、Bの符号を付してある。図6において、λ9が380nmの波長の光に対して感度を有し、λ1が780nmの波長の光に対して感度を有するように特性が定められている。
λ1画素、λ2画素、λ3画素から画素加算して画像信号を読み出すことにより、これらλ1画素、λ2画素、λ3画素から読み出される画像信号が、等価的にR色の分光感度特性を有する画素から読み出されたのと略同一となるようにλ1、λ2、λ3のフィルタの分光透過特性は定められている。また、λ4画素、λ5画素、λ6画素から画素加算して読み出される画像信号が、等価的にG色の分光感度特性を有する画素から読み出されたのと略同一となるようにλ4、λ5、λ6のフィルタの分光透過特性は定められている。さらに、λ7画素、λ8画素、λ9画素から画素加算して読み出される画像信号が、等価的にB色の分光感度特性を有する画素から読み出されたのと略同一となるようにλ7、λ8、λ9のフィルタの分光透過特性は定められている。
以上について、λ1画素、λ2画素、…、λ9画素それぞれの分光感度特性をλ1、λ2、…、λ9とし、R色、G色、B色の分光感度特性をR、G、Bとすると、

R ≒ λ1+λ2+λ3 … 式(1)
G ≒ λ4+λ5+λ6 … 式(2)
B ≒ λ7+λ8+λ9 … 式(3)

で表すことができる。λ1画素からλ9画素それぞれの分光感度特性を上述のように定めて画素加算読み出しをした結果がR色、G色、B色の分光感度特性に極力近くなるように設定することにより、良好な色分離性を得ることが可能となる。このとき、上記加算読み出しに対応して用意された色補正マトリクスを適用することにより、良好な色再現性を得ることが可能となる。
なお、図6に示されるグラフは、各色の画素の分光感度特性を、概念的に示すものであり、各色の分光感度特性の最大値で正規化したかたちでグラフが示されている。無論、各色の分光感度プロファイル(感度の中心波長や帯域幅等)は目的に応じて様々に変更することが可能である。
上述したR色、G色、B色の分光感度特性は、これらR色、G色、B色の分光感度特性の組み合わせによって可視光波長帯域をカバーすることが可能に構成される。すなわち、これらλ1画素からλ3画素、λ4画素からλ6画素、λ7画素からλ9画素それぞれで画素加算読み出しをして得られた画像信号は、三原色を構成するR、G、Bに相当する色を含んだものとなっている。
図1、図2を参照して説明したデジタルカメラ100が、図5を参照して以上に説明したようにオンチップカラーフィルタが形成された撮像素子110を備えるものである場合に、第1、第2の信号読み出しモードでどのように画像信号が読み出されるかについて説明する。
第1の信号読み出しモードでは、全画素読み出しモードによる画像信号の読み出しが行われる。センサ制御部120は、垂直走査回路112、水平読み出し回路113に制御信号を出力し、以下で図5(a)を参照して説明するように撮像素子110から画像信号が読み出される。
露光動作完了後、垂直走査回路112は図5(a)中の水平ラインaを指定する。その後、水平読み出し回路113は、列1の画素、列2の画素、…から画像信号が点順次で出力されるように受光部111にタイミング信号を出力する。そして水平ラインaからの画像信号の読み出しが完了すると、水平ラインb、水平ラインc、…と、同様の画像信号読み出し動作を繰り返す。その結果、λ1画素、λ2画素、…、λ9画素から出力される全9色の画像信号が撮像素子110から読み出される。
第2の信号読み出しモードでは、画素加算読み出しモードによる画像信号の読み出しが行われる。露光動作完了後、垂直走査回路112は水平ラインa、b、およびcの3ラインを同時に指定する。その後、水平読み出し回路113は、水平ラインa、b、およびc中の列1の画素から最後の列の画素まで、画像信号が点順次で出力されるよう受光部111にタイミング信号を出力する。
以上のようにして水平ラインa、b、およびcからの画像信号の読み出し(画素加算読み出し)が完了すると、垂直走査回路112は水平ラインd、e、およびfを指定する。水平ラインd、e、およびfに対しても、水平読み出し回路113は列1の画素から最後の列の画素まで、画像信号が点順次で出力されるよう受光部111にタイミング信号を出力する。
以下、同様にして、最後の水平ラインに達するまで三本ずつ水平ラインを指定し、指定した水平ライン中の全ての列の画素から画像信号が点順次で出力されるよう、受光部111にタイミング信号を出力して第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出し動作が繰り返し行われる。第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域は、第1の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域よりも狭くなる。
以上では第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出し動作に際して、すべての水平ラインのすべての列の画素から画素加算読み出しにより画像信号を読み出す例について説明したが、必要とされる解像度(ピクセルサイズ)に応じて間引き読み出しも併用することが可能である。
以上では、二次元配列される画素の列方向に加算読み出しして上述したR色、G色、B色の画像信号が得られる例について説明したが、行方向に加算読み出しして上記R色、G色、B色の画像信号が得られるようにしてもよい。その場合に適用される3×3の単位配列について説明すると、第1行目の行方向(水平方向)に沿ってλ1画素、λ2画素、λ3画素を配置し、第2行目の行方向にλ4画素、λ5画素、λ6画素を配置する。そして、第3行目の行方向にλ7画素、λ8画素、λ9画素を配置する。
上記のように単位配列を形成し、その単位配列を行方向(水平方向)に並べてゆく際に、1画素ずつ列方向にずらしてゆくことが望ましい。つまり、図5においては雁行配置を得るために行方向に1画素ずつずれるように単位配列を配置しているのと異なり、列方向に1画素ずつずれるように単位配列を配置することが望ましい。
以上では図5を参照し、正方配列された9個の画素から一つの単位配列が形成されていて、列方向に並ぶ3画素ずつ画素加算読み出しをして上述したR色、G色、B色の画像信号が得られる例について説明した。本発明はこの例に限られるものではなく、以下にも例示するように様々なカラーフィルタの配置をすることが可能である。
図7は、単位配列が4×4の16画素からなるものとし、画素加算読み出しに際して、行方向および列方向の2画素、つまり4画素の画素加算読み出しをする例について説明する図である。
図7(a)には、一組の単位配列が示されており、行方向に四つ、列方向に四つのタイル状に正方配列されたλ1からλ12のカラーフィルタが示されている。図7(a)においてはλ5からλ8の分光透過特性を有するカラーフィルタの配列数が他の分光透過特性を有するカラーフィルタ(λ1からλ4、λ9からλ12)の配列数の2倍となっている。また、λ5からλ8の分光透過特性を有する四つのカラーフィルタは行方向に2つ、列方向に2つの正方配列によってサブユニットが形成され、そのサブユニットが、1組の単位配列内において対角配列されている。図7(a)内では右上および左下の位置に上記サブユニットが配置されている。図7(a)に示される単位配列が、さらに行方向、列方向に沿って配列されてカラーフィルタの配列が形成される。
本例の説明においても、λ1、λ2、…、λ12各色のカラーフィルタそれぞれが有する分光透過特性と、撮像素子110中に配列される光電変換部(フォトダイオード)の分光感度特性との組み合わせで決まる分光感度特性を、λ1画素の分光感度特性、λ2画素の分光感度特性、…、λ12画素の分光感度特性と称する。
図8は、図7(a)に示すλ1画素からλ12画素まで、それぞれの分光感度特性を概念的に示すグラフである。図8において、各色の画素の分光感度特性にλ1からλ12の符号を付してある。また、太線の破線で示される三つの曲線にはR、G、Bの符号を付してある。図8において、λ12が380nmの波長の光に対して感度を有し、λ1が780nmの波長の光に対して感度を有するように特性が定められている。
λ1画素、λ2画素、λ3画素、λ4画素から画素加算して画像信号を読み出すことにより、これらλ1画素、λ2画素、λ3画素、λ4画素から読み出される画像信号が、等価的にR色の分光感度特性を有する画素から読み出されたものとなるようにλ1、λ2、λ3、λ4のフィルタの分光透過特性は定められている。また、λ5画素、λ6画素、λ7画素、λ8画素から画素加算して読み出される画像信号が、等価的にG色の分光感度特性を有する画素から読み出されたものとなるようにλ5、λ6、λ7、λ8のフィルタの分光透過特性は定められている。さらに、λ9画素、λ10画素、λ11画素、λ12画素から画素加算して読み出される画像信号が、等価的にB色の分光感度特性を有する画素から読み出されたものとなるようにλ9、λ10、λ11、λ12のフィルタの分光透過特性は定められている。これらR色、G色、B色の分光感度特性の組み合わせによって波長380nmから780nmまでの可視光波長帯域をカバーすることが可能に構成されている。
以上について、λ1画素、λ2画素、…、λ12画素それぞれの分光感度特性をλ1、λ2、…、λ12とし、R色、G色、B色の分光感度特性をR、G、Bとすると、

R ≒ λ1+λ2+λ3+λ4 … 式(4)
G ≒ λ5+λ6+λ7+λ8 … 式(5)
B ≒ λ9+λ10+λ11+λ12 … 式(6)

で表すことができる。λ1画素からλ12画素それぞれの分光感度特性を上述のように定めて画素加算読み出しをした結果がR色、G色、B色の分光感度特性に極力近くなるように設定することにより、良好な色分離性を得ることが可能となる。
また、λ1画素、λ2画素、…、λ12画素が図7(a)を参照して以上に説明したように配列されていることにより、第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号は、図7(b)に示されるようにベイヤ配列の撮像素子から読み出された画像信号と同様の色の配置となる。したがって、デモザイキングの処理に際して、従来からあるベイヤ補間のアルゴリズムを利用できるので処理を効率化することが可能となる。
以上では、上記R色、G色、B色それぞれの分光感度特性が、複数の互いに異なる分光感度特性を有する画素を組み合わせることによって得られる例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、撮像素子110がλ1画素、λ2画素、G画素、B画素を有するものとしてもよい。そして、λ1画素およびλ2画素からの画像信号を加算することにより、R色の分光感度特性が得られるようにしてもよい。
この場合、λ1画素、λ2画素の分光感度特性をλ1、λ2とし、R色の分光感度特性をRとすると、

R ≒ λ1+λ2 … 式(7)

で表すことができる。
− 第4の実施の形態 −
図9は、本発明の第4の実施の形態に係るデジタルカメラ100に備えられる撮像素子110の受光部111に二次元配列されたフォトダイオード(光電変換部)の上に設けられるカラーフィルタの配列例を概念的に示す図である。図9に示される例では、配置されるカラーフィルタの分光感度特性は、λ1、λ2、…、λ9の9種類である。図9においては、撮像素子110の左上隅の部分を示しており、一番上の行(水平ライン)を第1行とし、以下、第2行、第3行とする。図9に示されるカラーフィルタの配列は、奇数行とそれに続く偶数行とで一組の配列パターンが形成されている。
奇数行においては、図9の左から順にλ1、λ5、λ3、λ6、λ2、λ4と六つのカラーフィルタが配列され、それを奇数行における単位配列として末尾の列に至るまで規則的に配列される。偶数行においては、図9の左から順にλ6、λ9、λ4、λ7、λ5、λ8と六つのカラーフィルタが配列され、それを偶数行における単位配列として末尾の列に至るまで規則的に配列される。すなわち、奇数行および偶数行それぞれにおける単位配列を組み合わせて形成される単位配列は、2行6列からなる12のカラーフィルタで構成され、λ4、λ5、λ6のカラーフィルタの配置数がそれぞれ二つ、他の色のカラーフィルタの配置数がそれぞれ一つとなっている。
本実施の形態の説明においても、λ1、λ2、…、λ9各色のカラーフィルタそれぞれが有する分光透過特性と、撮像素子110中に配列される光電変換部(フォトダイオード)の分光感度特性との組み合わせで決まる分光感度特性を、λ1画素の分光感度特性、λ2画素の分光感度特性、…、λ9画素の分光感度特性と称する。
図10はxy色度図上にλ1画素、λ2画素、…、λ9画素の分光感度帯域をプロットした様子を示す図である。この図10にはまた、波長380nmから780nmに至るまでの可視光のスペクトル軌跡とその軌跡の両端を線分で結んで形成された釣り鐘形状の図形が示されている。
図10に示されるように、λ1からλ9それぞれの分光感度特性は、xy色度図上のスペクトル軌跡に略沿うように定められる。また、λ1からλ9それぞれの分光感度帯域の中心波長に対応するx、y座標値を求めて色度図上に点をプロット(図10において符号P1からP9を付した点がその例)し、それらの点をつなぐ曲線(同じく、図10において符号Lを付した太い破線の曲線がその例)を描いたとき、その線は上記点によって略等しい長さに分割されるように各分光感度特性が定められている。
図9、図10に示される例では、λ1、λ2、λ3が可視光波長帯域中における長波長寄り(赤系統)の分光感度特性を備えている。同様に、λ4、λ5、λ6は可視光波長帯域中における中波長部分(緑系統)の分光感度特性を備えている。そしてλ7、λ8、λ9は、短波長寄り(青系統)の分光感度特性を備えている。
図1、図2を参照して説明したデジタルカメラ100が、図9、図10を参照して以上に説明したようにオンチップカラーフィルタが形成された撮像素子110を備えるものである場合に、第1、第2の信号読み出しモードでどのように画像信号が読み出されるかについて説明する。
第1の信号読み出しモードでは、全画素読み出しモードによる画像信号の読み出しが行われる。すなわち、露光動作完了後、垂直走査回路112は、図9において左右方向に延在する複数の行中、例えば一番上の行(以下では一番上の行から下に向かって順に第1行、第2行、…と称する)から順に線順次で行を指定する。その後、指定された行において、例えば一番左の列から順に、λ1画素、λ5画素、λ3画素、λ6画素、λ2画素、λ4画素、…から画像信号が点順次で出力されるように水平読み出し回路113は受光部111にタイミング信号を発する。そして第1行から最終行まで上記読み出しを繰り返し行った結果、λ1画素、λ2画素、…、λ9画素から出力される9色の画像信号が撮像素子110から読み出される。
第2の信号読み出しモードでは、画素加算読み出しモードおよび画素間引き読み出しを組み合わせた画像信号の読み出しが行われる。露光動作完了後、垂直走査回路112は第1行、第3行および第5行を同時に指定する。その後、水平読み出し回路113は、垂直走査回路112で指定された複数行中、図9の左側の列(以下では左側の列から右に向かって順に第1列、第2列、…と称する)から順に各列の画像信号を点順次で加算読み出しする。
その結果、第1列からは第1行、第3行、第5行のλ1画素、つまり三つのλ1画素からの画像信号が読み出される。同様に、第2列からは三つのλ5画素からの、第3列からは三つのλ3画素からの、第4列からは三つのλ6からの画像信号が順次読み出される。
第2信号処理部210は、上述のように加算読み出しされた画像信号をさらに行方向(水平方向)に加算する処理を行う。すなわち、第1列、第3列、第5列から読み出されたλ1、λ3、λ2の色の画像信号を加算する一方、第4列、第6列、第8列から読み出されたλ6、λ4、λ5の色の画像信号を加算する。以下同様にして、三つの連続する奇数列の画像信号を加算し、三つの連続する偶数列の画像信号を加算することを最後の列まで繰り返し行う。
続いて、垂直走査回路112は第4行、第6行、第8行を同時に指定する。その後、水平読み出し回路113は、垂直走査回路112で指定された複数行中、第1列から順に最後の列まで点順次で全部の列の画像信号を加算読み出しする。
第2信号処理部210は、上述のように加算読み出しされた画像信号をさらに行方向に加算する処理を行う。そして、第1列、第3列、第5列から読み出されたλ6、λ4、λ5の色の画像信号を加算し、第4列、第6列、第8列から読み出されたλ7、λ8、λ9の色の画像信号を加算する。以下同様にして三つの連続する奇数列の画像信号を加算し、三つの連続する偶数列の画像信号を加算することを最後の列まで繰り返し行う。
以下、連続する三つの奇数行からの画素加算読み出し、連続する三つの偶数行からの画素加算読み出しが繰り返し行われ、第2信号処理部210では上述したように画像信号を加算する処理が行われる。
以上のようにして画像信号の加算読み出しおよび読み出された画像信号の加算処理が行われる結果、九つの画素からの画像信号が加算される。例えば、図9の第1行、第3行、第5行中の第1列、第3列、第5列からはλ1画素、λ3画素、λ2画素から加算読み出しされた画像信号がさらに加算されて第1行から第5行、第1列から第5列の矩形領域を代表するR色の画像信号を得ることができる。また、第1行、第3行、第5行中の第4列、第6列、第8列からはλ6画素、λ4画素、λ5画素から加算読み出しされた画像信号がさらに加算されて第1行から第5行、第4列から第8列の矩形領域を代表するG色の画像信号を得ることができる。
同様に、第4行、第6行、第8行中の第1列、第3列、第5列からはλ6画素、λ4画素、λ5画素から加算読み出しされた画像信号がさらに加算されて第4行から第8行、第1列から第5列の矩形領域を代表するG色の画像信号を得ることができる。そして、第4行、第6行、第8行中の第4列、第6列、第8列からはλ7画素、λ8画素、λ9画素から加算読み出しされた画像信号がさらに加算されて第4行から第8行、第4列から第8列の矩形領域を代表するB色の画像信号を得ることができる。
以上に説明したように、加算読み出しされた画像信号をさらに加算する処理をすることにより、加算読み出しされる対象の行と、第2信号処理部210で加算処理される対象の列とで画定される矩形の領域を代表するR色、B色、G色の画像信号を得ることができる。このとき、図9において黒塗りの矩形中に白抜きの文字で示したように、第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号が第2信号処理部210で上記のように処理した結果、画像信号はベイヤ配列の撮像素子から読み出された画像信号と同様の色の配置となる。したがって、デモザイキングの処理に際して、従来からあるベイヤ補間のアルゴリズムを利用できるので処理を効率化することが可能となる。第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域は、第1の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域よりも狭くなる。
第3および第4の実施の形態では、第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号が三原色を構成するR、G、B色に相当する色を含んだものとなっている例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、Y(黄)、C(シアン)、M(マゼンタ)に相当する色等、所定の色域を形成可能な色の画像信号が読み出されればよい。また、デジタルカメラ100の用途に応じて、第2の信号読み出しモード時には二色または一色の画像信号が読み出されるものであってもよい。一色の画像信号としては、例えばR、G、B、Y、C、M等の色のうち、いずれかの色、もしくは彩度の情報が含まれずに明度の情報のみが含まれる、いわゆるモノクロの画像信号が読み出されるものとすることが可能である。二色の画像信号としては、例えばG色およびB色、B色およびR色、R色およびG色、Y色およびC色、C色およびM色、M色およびY色などの組み合わせのうち、いずれかの組み合わせの画像信号が読み出されるものとすることが可能である。
− 第5の実施の形態 −
図11から図14を参照して本発明の第5の実施の形態について説明する。図11は、本発明の第5の実施の形態に係るデジタルカメラ100に備えられる撮像素子110Aの概略的構成を説明するブロック図である。撮像素子110Aは、CMOS撮像素子であり、電子シャッタによる露光制御が可能に構成される。撮像素子110Aは、x−yアドレス指定の方式で各画素から画像信号を読み出すことが可能に構成される。撮像素子110Aはまた、電子シャッタの動作モードとして、グローバルシャッタモードおよびローリングシャッタモードのいずれの動作モードでも動作可能に構成される。
理解を容易にすることを目的として、図11において撮像素子110Aは4行5列(水平方向に5画素、垂直方向に4画素)からなる20画素(P11、P21、…、P44、P54)を備えるものとして描かれている。以下では、撮像素子110Aが20画素を備えるものとして説明するが、当然、撮像素子110Aは図11に示されるものよりも多くの画素を備える。
撮像素子110Aは、負荷電流源を構成するトランジスタTr11、Tr12、…、Tr15と、受光部111Aと、垂直走査回路112Aと、水平読み出し回路113Aと、A/Dコンバータ114Aとを備える。
受光部111Aは、P11、P21、…、P44、P54の、20個の画素を備える。各画素上にはカラーフィルタが設けられており、各画素の受光部の分光感度特性とカラーフィルタの分光透過率特性との組み合わせによって各画素は複数の分光感度特性を有するカラーセンサを構成する。垂直走査回路112Aから、これらの画素のそれぞれに制御信号が出力されて、グローバルシャッタによる露光動作とローリングシャッタによる露光動作による露光・信号読み出し動作が行われる。列方向(垂直方向)に配列される画素P11、P12、P13、P14の出力は、共通信号線CSL1に接続される。同様に、画素P21から画素P24の出力が共通信号線CSL2に、画素P31から画素P34の出力が共通信号線CSL3に、画素P41から画素P44の出力が共通信号線CSL4に、画素P51から画素P54の出力が共通信号線CSL5に、それぞれ接続される。
水平読み出し回路113Aは、列選択トランジスタTr21、Tr22、…、Tr25と、シフトレジスタ1106と、ヘッドアンプ1108とを備える。
共通信号線CSL1の一端は、列選択トランジスタTr21を介してヘッドアンプ1108の入力部に、他端はトランジスタTr11を介してVssに接続される。他の共通信号線CSL2、…、CSL5も同様に接続される。列選択トランジスタTr21、Tr22、…、Tr25のゲートはシフトレジスタ1106に接続されている。シフトレジスタ1106からは、列選択トランジスタTr21、Tr22、…、Tr25の各ゲートに対して選択信号が点順次に出力される。その結果、選択された列の画素からの出力が点順次でヘッドアンプ1108に入力され、このヘッドアンプ1108で増幅された信号がA/Dコンバータ114Aに出力される。
なお、水平読み出し回路113Aの入力部にはサンプルホールド回路が設けられていて、一つの行上に配列される各画素から出力される信号は、水平読み出し回路113Aが1行分の信号の処理を完了するまで保持されるものとする。
図12は、図11に示される画素の配列中、第m行第n列の位置に配置される一つの画素(Pmn)の内部構成を概略的に説明する回路図である。画素Pmnは、フォトダイオードPDと、5つのトランジスタM1、M2、…、M5とを備える。FDは、画素Pmn中に形成されるフローティングディフュージョンである。以下ではこのフローティングディフュージョンをFDと称する。
画素Pmnには、垂直走査回路112Aから四つの信号、すなわちRM、TR、RPD、SELの信号が入力される。これら四つの信号はパルス状の信号である。以下ではこれら四つの信号は正論理のパルス信号(ポジティブエッジに続いてネガティブエッジが発生するパルス信号)であるものとして説明をする。
フォトダイオードPDは、画素Pmnに入射した光量に応じた電荷を生成する。トランジスタM1の一端はフォトダイオードPDのカソードに、他端はVddに接続される。垂直走査回路112Aからパルス状のRPD信号がトランジスタM1のゲートに入力されるとトランジスタM1はオンし、フォトダイオードPD中に蓄積されていた電荷がクリア(排出)される。つまり、RPD信号はフォトダイオードリセット信号である。RPD信号がトランジスタM1のゲートに入力されると、フォトダイオードPDでは、RPD信号のネガティブエッジ発生時点から新たな光電変換および電荷蓄積の動作が始まる。すなわち電子シャッタによる露光動作が始まる。
トランジスタM2の一端はフォトダイオードPDのカソードとトランジスタM1との接続部に、他端はFDに接続される。垂直走査回路112AからTR信号がトランジスタM2のゲートに入力される間、トランジスタM2がオンして、フォトダイオードPD中に蓄積された電荷がFDに導かれる。以上から理解できるように、RPD信号のネガティブエッジ発生タイミングとTR信号のネガティブエッジ発生タイミングとの時間差によって、電子シャッタによる露光時間が画定される。つまり、RPD信号のネガティブエッジを契機として露光が始まり、TR信号のネガティブエッジ発生タイミングを契機として露光が完了する。
トランジスタM3の一端はVddに、他端はトランジスタM2とFDとの接続部に接続される。垂直走査回路112AからトランジスタM3のゲートにRM信号が入力される間、トランジスタM3がオンして、FDに蓄積されている電荷がクリアされる。このとき、後述するトランジスタM4のゲート部に存在する電荷もクリアされる。
トランジスタM4の一端はVddに、他端はトランジスタM5の一端に接続される。トランジスタM5の他端は共通信号線CSLnに接続される。トランジスタM4は、共通信号線CSLnに接続されたトランジスタTr1nとでソースフォロワアンプを構成し、FD内に蓄積された電荷量に応じた電位の信号をトランジスタM5に出力する。この信号は、垂直走査回路112AからSEL信号がトランジスタM5のゲートに入力されたときに、共通信号線CSLnに出力される。
図13は、撮像素子110Aでグローバルシャッタモードによる露光動作が行われ、第1の信号読み出しモードで画像信号読み出しが行われる際の動作を説明するタイミングチャートである。
先ず、第1行から第m行まで、順次RM信号およびSEL信号が入力される。例えば、第1行の画素P11、P21、…、Pn1にRM信号およびSEL信号が入力されると、第1行に配置されるすべての画素P11、P21、…、Pn1のFDおよびトランジスタM4のゲート部に存在する電荷がリセットされる。このとき、SEL信号がトランジスタM5のゲートに入力されるのに伴い、トランジスタM4の出力信号(リセット電位)が各列の共通信号線CSL1、CSL2、…CSLnに出力される。このリセット電位に対応する画像信号がバッファメモリ142に一時的に記憶される。
以上が図13におけるタイミングt−2からタイミングt−1に至るまでの動作である。なお、図13においては露光動作開始のタイミングをt0とし、それよりも前のタイミングを上記のようにt−2(tマイナス2)、t−1(tマイナス1)と表している。
続いて、垂直走査回路112Aは撮像素子110A内のすべての行に対して同時にRPD信号を出力する。その結果、すべての画素中のフォトダイオードPD内に蓄積されている電荷がクリアされる。
撮像素子110A内のすべての行に出力されるRPD信号がタイミングt0において立ち下がり、露光動作が全画素で一斉に始まる。被写体輝度、デジタルカメラ100の設定感度、撮影レンズ102の設定絞り値等に応じて予め定められた露光時間に近づくのに伴い、垂直走査回路112Aは撮像素子110A内のすべての行に対して同時にTR信号を出力する。撮像素子110A内のすべての行に出力されるTR信号がタイミングt1において立ち下がるのに伴い、全画素のフォトダイオードで露光動作中に蓄積された電荷のFDへの転送が完了する。このようにしてグローバルシャッタモードでの露光動作を完了する。
その後、タイミングt1からタイミングt2までの間で、第1行中のすべての列の画素からの画像信号(トランジスタM4の信号電位)の点順次読み出しが行われ、バッファメモリ142に一時的に記憶される。画像信号処理部200は、トランジスタM4の信号電位に対応する画像信号の信号値から、タイミングt−2からタイミングt−1までの動作で得られた上記リセット電位に対応する画像信号の信号値を画素ごとに減じる処理(リセットノイズ除去処理)を行う。
続くタイミングt2からタイミングt3までの間では、第2行中のすべての列の画素からの画像信号を読み出してリセットノイズ除去処理が行われる。以下、第m行中のすべての列の画素からの画像信号読み出しおよびリセットノイズ処理除去処理が完了するまで上述した処理が繰り返し行われる。
撮像素子110Aは、以上のようにしてグローバルシャッタモードでの露光および第1の信号読み出しモードでの画像信号読み出しが可能である。撮像素子110Aはまた、以下に説明するように撮像素子110A内の任意の行での露光、例えばローリングシャッタモードでの露光も可能である。
ローリングシャッタモードでの露光動作が行われる場合、撮像素子110A中の任意の行で露光動作および画像信号読み出しを行うことが線順次に行われる。すなわち、図13を参照して説明した、FD中の電荷のクリア、露光、画像信号の点順次読み出しの動作が第1行から第m行中の任意の行に対して行われる。このとき、他の行において、当該のローリングシャッタモードでの露光動作を行う前に行われた露光で得られ、FDに蓄積された電荷には影響を及ぼすことが無い。理由は、フォトダイオードの電荷クリア、FDのリセット、あるいはフォトダイオードからFDへの電荷転送といった動作を行単位で制御することが可能であるからである。
本実施の形態においては、上述した特徴、すなわち特定の行の画素でローリングシャッタモードでの露光動作を行っても、それ以外の行の画素で当該のローリングシャッタモードでの露光動作が行われる以前の露光動作でFD中に蓄積された電荷を保存可能である特性を利用して以下のように露光動作および画像信号読み出し動作が行われる。
すなわち、本実施の形態においては、静止画像の記録のために先ずグローバルシャッタモードでの露光動作が行われ、第1の画像信号読み出しモードでの画像信号読み出しが行われる。また、ライブビュー画像を画像表示部144に表示するために、ローリングシャッタモードでの露光動作が行われ、第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出しが行われる。
ところで、グローバルシャッタモードでの露光動作後、第1の信号読み出しモードですべての画素から画像信号を読み出そうとすると、情報量が多いので画像信号の読み出し完了までに相応の時間を要する。その間、画像表示部144に表示されるライブビュー画像の表示更新をすることができない。例えば子どもやペット等の動き回る被写体を連続撮影モードで撮影し、複数の静止画像を得ようとした場合を想定すると、第1の信号読み出しモードでの画像信号読み出しが完了するまでの間はライブビュー画像の表示更新をすることができないためにフリーズしてしまう。従って、ライブビュー画像を観ながら被写体に追随するフレーミング操作をすることができない。
本実施の形態においては、上述した問題点を解消するために、以下に説明するシーケンスで露光動作および画像信号読み出し動作を行う。すなわち、
(1) グローバルシャッタモードでの露光動作を行い、
(2) 表示用画像データを生成するための露光を行う対象として予め決定されている行の画素からの画像信号を優先的に第1の信号読み出しモードで読み出す優先読み出しを行い、
(3) 上記(2)の優先読み出しの対象となっていない残りの行の画素からの第1の信号読み出しモードでの画像信号の読み出しと、上記(2)で優先読み出しを完了した行を用いてのローリングシャッタモードでの露光および第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出しおよびライブビュー表示用画像データの生成を交互に(時分割方式で)行うことを繰り返す。以下では(3)の動作を「記録用画像/表示用画像交互読み出し」と称する。
図14は、撮像素子110Aの受光部111に二次元配列されたフォトダイオード(光電変換部)の上に設けられるカラーフィルタの配列例を概念的に示す図である。図14には、λ1からλ12の12色のカラーフィルタに加えてR色、G色、B色のカラーフィルタが規則的に配列される様子を示す。G色のカラーフィルタの配列数は他の色のカラーフィルタの配列数の2倍となっている。λ1からλ12、R色、B色、そして二つのG色の計16のカラーフィルタが4行4列に正方配列されて一つの単位配列が形成されている。本実施の形態の説明においても、λ1、λ2、…、λ12、R、G、B各色のカラーフィルタそれぞれが有する分光透過特性と、撮像素子110A中に配列される光電変換部(フォトダイオード)の分光感度特性との組み合わせで決まる分光感度特性を、λ1画素の分光感度特性、R色画素の分光感度特性などと称する。撮像素子110Aはm行n列の画素の配列を有するものとする。
これらの画素の分光感度特性は、例えば図8に示されるものとすることが可能である。この場合、R画素、G画素、B画素の分光感度特性は、これらR色、G色、B色の分光感度特性の組み合わせによって波長380nmから780nmまでの可視光波長帯域をカバーすることが可能に構成される。また、λ1画素からλ12画素それぞれの分光感度帯域は、R画素、G画素、B画素それぞれの分光感度帯域よりも狭い帯域の分光感度特性が付与されている。図8において、λ12が380nmの波長の光に対して感度を有し、λ1が780nmの波長の光に対して感度を有するように特性が定められている。無論、図8に示されるのは一例であって、λ1からλ12の各色の画素の分光感度特性は目的に応じて様々なものに変更可能である。
図14では、撮像素子110Aの左上隅の画素の配列が部分的に示されており、1、2、…、14の符号は、画素の配列の行番号を示している。以下では、上述した(1)、(2)、(3)の動作に沿って説明をする。ここで、デジタルカメラ100は静止画撮影モードに設定されていて、レリーズ動作の前および後には画像表示部144にライブビュー画像が表示されるものとする。
デジタルカメラ100のレリーズスイッチが押下されてグローバルシャッタモードでの露光動作が始まるのにあたり、図13中のタイミングt−2からタイミングt−1までの動作、つまりFDリセット動作とトランジスタM4からのリセット信号読み出し動作が行われる。その後、(1)のグローバルシャッタモードでの露光動作、つまり図13中のタイミングt0からタイミングt1までの動作が全画素(すべての行)で行われる。
続いて、(2)の優先読み出しが行われる。すなわち、図14において第1行、第3行、第9行、第11行、…の画素からの画像信号読み出しが線順次で行われる。この優先読み出しの動作を、撮像素子110Aの第1行から第m行までの中の、優先読み出しの対象となっているすべての行について行う。
次に、(3)の記録用画像/表示用画像交互読み出しが行われる。この記録用画像/表示用画像交互読み出しにおいては、
(3−1) (2)の優先読み出しを終えた行を用いてのローリングシャッタモードでの露光、
(3−2) 上記ローリングシャッタモードでの露光で得られた表示用画像信号の第2の信号読み出しモードでの画像信号の読み出し、
(3−3) 上記(2)の優先読み出しの対象となっていない残りの行の画素からの第1の信号読み出しモードでの画像信号の読み出し
が行われる。
上記(3−2)の、第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出しに際しては、列方向にも間引き読み出しをして、第1列から第nまでの画素中、奇数列のみから画像信号を読み出すようにすることにより、処理時間を短縮することが可能となる。なお、図14中では奇数列にR色、G色、B色の画素が配列されているので上記のように奇数列から画像信号を間引き読み出す例について説明したが、これらR色、G色、B色の配列に応じて間引き読み出しする対象の列を決めればよい。
図14中で、長めの実線の矢印を付した行が優先読み出しの対象となっている行を示しており、これらの行で上記(3−1)の動作が行われる。また、図14中で短めの破線の矢印を付した行が上記(2)の優先読み出しの対象となっていない行を示しており、これらの短めの破線の矢印を付した行において上記(3−3)の動作が行われる。
このとき、上記(3−1)から(3−3)までの動作を行う際のシーケンスについてはデジタルカメラ100や撮像素子110Aの仕様等に応じて様々な形態とすることが可能である。
例えば、5行分、10行分などといった複数行分について上記(3−3)の動作を連続して行うことと、(3−1)、(3−2)の動作を行うこととを交互に行うことができる。
以上のようにして、上記(3−1)、(3−2)の動作を繰り返し行うことによって第1行から第m行中の第1、第3、第9、第11、…、第(16×p+1)、第(16×p+3)、第(16×p+9)、第(16×p+11) (p:正の整数)の各行から第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号からはベイヤ配列されたR画素、G画素、B画素からの画像信号を得ることが可能となる。なお、図14を参照して説明した間引き読み出しは本発明の一例を示したに過ぎず、ライブビュー画像表示のために必要とされる情報量に応じて様々な形態での間引き読み出しをすることが可能である。
以上では表示用画像信号を撮像素子110Aから読み出す際にローリングシャッタの方式で露光動作を行う例について説明したが、上記(2)の優先読み出しを終えた行で同時に露光動作を行われるように垂直走査回路112Aから制御信号が発せられてもよい。
以上に説明した第5の実施の形態によれば、情報量の比較的多い記録用画像信号の読み出し中にライブビュー表示用画像データ生成のための露光と第2の信号読み出しモードでの画像信号読み出しとが行われることにより、ライブビュー画像の表示更新が滞るのを抑制してデジタルカメラの操作性を向上させることが可能となる。第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域は、第1の信号読み出しモードで読み出された画像信号で再現可能な色域よりも狭くなるが、ライブビュー画像表示用として問題なく使用することができる。
以上では、第2の信号読み出しモードで撮像素子110、110Aから読み出された画像信号は、ライブビュー表示用画像データを生成するために用いられる例について説明したが、動画像記録用として用いられるようにしてもよい。この場合、静止画像データの記録用には第1の信号読み出しモードで読み出されたマルチスペクトルの画像信号が処理され、動画像データの記録用には第2の信号読み出しモードで読み出されたRGBの画像信号が処理されるものとすることが可能である。
第5の実施の形態では、第2の信号読み出しモードで読み出された画像信号が三原色を構成するR、G、B色に相当する色を含んだものとなっている例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、Y(黄)、C(シアン)、M(マゼンタ)に相当する色等、所定の色域を形成可能な色の画像信号が読み出されればよい。また、デジタルカメラ100の用途に応じて、第2の信号読み出しモード時には二色または一色の画像信号が読み出されるものであってもよい。一色の画像信号としては、例えばR、G、B、Y、C、M等の色のうち、いずれかの色の画像信号が読み出されるものとすることが可能である。二色の画像信号としては、例えばG色およびB色、B色およびR色、R色およびG色、Y色およびC色、C色およびM色、M色およびY色などの組み合わせのうち、いずれかの組み合わせの画像信号が読み出されるものとすることが可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。
本発明は、デジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラなどに適用可能である。
100 … デジタルカメラ
102 … 撮影レンズ
110、110A … 撮像素子(マルチスペクトル撮像素子)
111、111A … 受光部
112、112A … 垂直走査回路
113、113A … 水平読み出し回路
120 … センサ制御部
140 … システムコントローラ
142 … バッファメモリ
144 … 画像表示部
146 … 画像記録部
150 … システムバス
200 … 画像信号処理部
210 … 第2信号処理部
230 … 処理切替部
234 … ライブビュー表示処理部
250 … 第1信号処理部
1106 … シフトレジスタ
CSL1 〜 CSL5 … 共通信号線
FD … フローティングディフュージョン
M1〜M5 … トランジスタ(MOSFET)PD … フォトダイオード
P11〜P54 … 画素
Tr21〜Tr25 … 列選択トランジスタ

Claims (13)

  1. 互いに異なる分光感度特性を有する4以上の色のカラーセンサを構成する画素を備え、第1の信号読み出し時間で第1の情報量の画像信号を読み出す第1の信号読み出しモードと、前記第1の読み出し時間よりも短い第2の読み出し時間で前記第1の情報量よりも少ない第2の情報量の画像信号を読み出す第2の信号読み出しモードとのいずれかで動作可能なマルチスペクトル撮像素子を備えるデジタルカメラであって、
    前記マルチスペクトル撮像素子が、前記第1の信号読み出しモード時には前記4以上の色のカラーセンサを構成する画素から読み出される前記4以上の色全部に対応する色数の画像信号を出力する一方、前記第2の信号読み出しモード時には、前記第1の信号読み出しモード時よりも少ない色数の画像信号であって、前記第1の信号読み出しモードで読み出される画像信号によって再現可能な色域よりも狭められた色域を形成する画像信号を出力することが可能に構成されることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記マルチスペクトル撮像素子が、前記第2の信号読み出しモード時に、三原色を構成するR(赤)、G(緑)、B(青)に相当する色の信号を少なくとも含む画像信号を出力することが可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 前記マルチスペクトル撮像素子が、
    前記4以上の色のカラーセンサを構成する画素中に、前記三原色を構成するR、G、Bに相当する分光感度特性を有するカラーセンサを構成する画素を含み、
    前記第2の信号読み出しモード時には間引き読み出しを行うことが可能に構成され、前記間引き読み出しで前記画像信号が読み出されるときに、前記R、G、Bに相当する色の分光感度特性を有するカラーセンサを構成する画素以外の画素からの信号が間引かれる
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  4. 前記マルチスペクトル撮像素子が、
    前記間引き読み出しで前記画像信号が読み出されるときの読み出し対象となる画素の配列がRGBベイヤ配列となるように前記カラーセンサを構成する画素の配列および前記間引き読み出しの対象となる画素が設定されていることを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
  5. 前記マルチスペクトル撮像素子が、
    前記間引き読み出しで前記画像信号が読み出されるときの読み出し対象となるそれぞれの画素に関して、同色の画素間の配設ピッチが色によらず略一定となるように前記R、G、Bに相当する色の分光感度特性を有するカラーセンサを構成する画素が配列されていることを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
  6. 前記マルチスペクトル撮像素子が、
    前記第2の信号読み出しモード時に画素加算読み出しを行うことが可能に構成され、
    前記画素加算読み出しで前記画像信号が読み出されるときに、前記4以上の色のカラーセンサを構成する画素のうち、少なくとも2色のカラーセンサを構成する画素については、互いに異なる分光感度特性を備えた複数の画素から出力される信号が足し合わせられるように画素加算されることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  7. 前記マルチスペクトル撮像素子が、
    前記第2の信号読み出しモード時に画素加算読み出しを行うことが可能に構成され、
    前記画素加算読み出しで前記画像信号が読み出されるときに、前記4以上の色のカラーセンサを構成する画素のうち、少なくとも2色のカラーセンサを構成する画素については、互いに異なる分光感度特性を備えた複数の画素から出力される信号が足し合わせられるように画素加算され、
    前記画素加算される対象の画素それぞれの分光感度特性を組み合わせた結果として得られる分光感度特性が、前記R、G、Bに相当する分光感度特性のうち、いずれかの分光感度特性を有するように前記複数の画素それぞれの分光感度特性と前記画素加算される画素の組み合わせが設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
  8. 前記マルチスペクトル撮像素子が、互いに異なる分光感度特性を有する6以上の色のカラーセンサを構成する画素を備え、
    前記第2の信号読み出しモードにおいて前記画素加算により読み出される前記R、G、Bに相当する色の信号のそれぞれは、互いに異なる分光感度特性を備えた複数のカラーセンサを構成する各画素から出力される信号が足し合わせられたものであることを特徴とする請求項7に記載のデジタルカメラ。
  9. 前記6以上の色のカラーセンサを構成する画素中で、前記画素加算される複数の画素それぞれの組み合わせを一つのセンサブロックとして見て、各センサブロックの分光感度特性に着目したときに、
    前記R、G、Bに相当する色に対応するそれぞれのセンサブロックに関して、同色のセンサブロック間の配設ピッチが色によらず略一定となるように前記前記R、G、Bに相当する色に対応するセンサブロックが配列されていることを特徴とする請求項8に記載のデジタルカメラ。
  10. 前記6以上の色のカラーセンサを構成する画素中で、前記画素加算される複数の画素それぞれの組み合わせを一つのセンサブロックとして見て、各センサブロックの分光感度特性に着目したときに、
    前記R、G、Bに相当する色に対応するそれぞれのセンサブロックの配列がRGBベイヤ配列となるように前記画素の配列および前記画素加算読み出しの対象となる画素が設定されていることを特徴とする請求項8に記載のデジタルカメラ。
  11. 前記マルチスペクトル撮像素子から読み出された画像信号を処理して生成される画像データに基づき、画像を表示可能な画像表示部と、
    前記第2の信号読み出しモードで前記マルチスペクトル撮像素子から読み出された画像信号をもとに、前記画像表示部にライブビュー表示をするためのライブビュー画像データを生成するライブビュー画像データ生成部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載のデジタルカメラ。
  12. 前記マルチスペクトル撮像素子から読み出された画像信号を処理して生成される画像データに基づき、画像を表示可能な画像表示部と、
    前記第2の信号読み出しモードで前記マルチスペクトル撮像素子から読み出された画像信号をもとにライブビュー画像データを生成して前記画像表示部にライブビュー表示をするライブビュー表示処理部とをさらに備え、
    前記マルチスペクトル撮像素子は、全画素の露光を同時に行い、得られた信号電荷を画素ごとに設けられた電荷蓄積部に蓄積する露光モードである一括露光モード、および前記マルチスペクトル撮像素子中における特定の水平ラインのみで露光動作を行う部分露光モードであって、前記特定の水平ラインで露光動作が行われる際に、他の水平ラインの画素それぞれにおいて以前の露光動作の結果として蓄積されている信号電荷に影響を及ぼすことなく露光が可能な露光モードである部分露光モードのいずれの露光モードでも動作可能に構成され、
    前記第1の信号読み出しモード用の露光は前記一括露光モードで行われる一方、前記第2の信号読み出しモード用の露光は前記部分露光モードで行われ、
    前記画像信号処理部は、前記一括露光モードで露光動作が行われた後の前記第1の信号読み出しモードでの画像信号読み出しに際し、前記特定の水平ラインの画素から優先的に画像信号を読み出し、その後前記特定の水平ラインを用いての前記部分露光モードでの露光、前記特定の水平ラインの画素からの画像信号読み出し、および前記ライブビュー表示処理部によるライブビュー表示を繰り返しつつ、前記他の水平ラインの画素それぞれから前記一括露光モードで得られた信号電荷に対応する画像信号を読み出す処理をすることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のデジタルカメラ。
  13. 前記撮像素子が、前記第1および第2の信号読み出しモードで各画素から画像信号を
    読み出すのに際して、x−yアドレス指定の方式で読み出し可能に構成されることを特徴とする請求項12に記載のデジタルカメラ。
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