JP3909930B2 - 単板カラー固体撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、全画素読み出し時には色、輝度の解像特性を損なわず、ラインの飛ばし読み出し(間引き読み出し)時には1ラインで色生成を行えるようにした単板カラー固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、単板カラー固体撮像装置において、固体撮像素子を順次読み出し方式で全画素を読み出したときに色信号を作成するために、一般的に利用されている補色フィルタを用いたものとしては、図14に示すような構成のカラーフィルタアレイが知られている。このカラーフィルタアレイはYe ,Mg ,Cy ,Gの4つの色フィルタをモザイク状に配列したもので、図14の(A)はCR信号を作成するときの信号処理態様を、図14の(B)はCB信号を作成するときの信号処理態様を、図14の(C)はYL信号を作成するときの信号処理態様を、それぞれ示している。なお、CR信号は(R−Y)色差信号に、CB信号は(B−Y)色差信号に、YLはY信号に相当するもので、この3つの信号を組み合わせることによって色信号(RGB)を作成することが可能である。図14の(B)における数字1,2,3,4は、それぞれYe ,Mg ,Cy ,Gに相当し、それらの並び方を示しており、図14の(A),(C)に示す配列と同様のものと考えてよい。補色フィルタYe ,Mg ,Cy は、Ye =R+G,Mg =R+B,Cy =B+Gの成分を示すフィルタであり、またCR信号、CB信号、YL信号は、次式(1),(2),(3)で表される。
CR=(Ye +Mg )−(Cy +G)=2R−G ・・・・・・・(1)
CB=(Cy +Mg )−(Ye +G)=2B−G ・・・・・・・(2)
YL=Ye +Mg +Cy +G=2R+3G+2B ・・・・・・・(3)
【0003】
次に、図14の(A)に示されているCR信号の作成態様について説明すると、図14の(A)の1ライン目の1画素目においては、(Ye 11+Mg 21)−(Cy 12+G22)の信号処理により、1画素目のCR信号を作成することができる。2画素目のCR信号は、(Ye 13+Mg 23)−(Cy 12+G22)の信号処理で形成され、以下同様にして3画素目以降のCR信号を順次形成することにより、1ライン目のライン上に全てのCR信号を作成することが可能となる。また、3ライン目の1画素目においては、(Ye 32+Mg 42)−(Cy 31+G41)の信号処理で、1ライン目と同様に1画素目のCR信号を作成することができる。3ライン目の2画素目、3画素目、及び他の奇数ラインについても同様な信号処理を行うことにより、奇数ライン上に全てCR信号を作成することが可能となる。偶数ライン、例えば2ライン目の1画素目のCR信号については、1ライン目の1画素目と3ライン目の1画素目の上下のCR信号を補間することにより作成することが可能であり、他の偶数ラインの画素に対応するCR信号についても同様に上下補間して作成することができる。これにより、全ての画素に対応するCR信号を作成することが可能となる。更に、CB信号及びYL信号についても、図14の(B),(C)に示すような信号処理を行うことにより、作成することができる。
【0004】
次に、CR信号、CB信号及びYL信号を作成するための信号処理を行うデジタル回路のブロック構成図を図15に示し、その動作を図14の(A),(B),(C)を参照しながら説明する。まず最初に、入力信号SigINと該入力信号SigINを1H(ライン)遅らせた信号とを加算して平均をとることにより、ライン加算(垂直加算)を行う。すなわち、1ライン目+2ライン目、2ライン目+3ライン目というように、順次ライン加算を行っている。次に、YL信号〔図14の(C)〕を作成するには、このライン加算された信号Aとこの信号Aを1D(データ)遅らせた信号Bとを加算して平均をとることによって、水平方向に加算された信号が得られ、これがYL信号となる。
【0005】
CR信号〔図14の(A)〕,CB信号〔図14の(B)〕を作成するには、ライン加算された信号Aから信号Aを1D(データ)遅らせた信号Bを減算した信号(A−B)と、その逆の減算信号(B−A)を、1D(データ)毎に交互に選択して得られる信号が、CR/CB信号となる。このCR/CB信号は、奇数ラインがCR信号、偶数ラインがCB信号となっている。したがって、CR/CB信号とこのCR/CB信号を2H遅らせた信号とを加算平均(垂直補間)した信号と、CR/CB信号を1H遅らせた信号とを、1H毎に交互に選択することによって、CR信号とCB信号とを形成することができる。
【0006】
次に、同じく固体撮像素子を順次読み出し方式で全画素を読み出したときに、混合補色フィルタを用いて色信号を作成する従来の方式について、図16を用いて説明する。混合補色フィルタアレイは、図16に示すように、Wr ,Gr ,Gb ,Wb の4つの色フィルタをモザイク状に配列したもので、図16の(A)はCR信号を作成するときの信号処理態様を、図16の(B)はCB信号を作成するときの信号処理態様を、図16の(C)はYL信号を作成するときの信号処理態様を、それぞれ示している。なお、混合補色フィルタについては、特公平1−42192号公報に開示がなされている。
【0007】
図16の(B)において数字1,2,3,4は、それぞれWr ,Gr ,Gb ,Wb に相当し、それらの並び方を示しており、図16の(A),(C)に示す配列と同様のものと考えてよい。混合補色フィルタWr ,Gr ,Gb ,Wb は、Wr =Ye +Mg ,Gr =Ye +G,Gb =Cy +G,Wb =Cy +Mg の成分をもつフィルタである。また、Ye =R+G,Mg =R+B,Cy =B+Gより、CR信号、CB信号、YL信号は、次式(4),(5),(6)で表される。
CR=(Ye +Mg )−(Cy +G)=Wr −Gb =2R−G ・・・(4)
CB=(Cy +Mg )−(Ye +G)=Wb −Gr =2B−G ・・・(5)
YL=Ye +Mg +Cy +G=Wr +Gb =Wb +Gr =2R+3G+2B
・・・・・(6)
【0008】
次に、図16の(A)に示されているCR信号の作成態様について説明すると、図16の(A)の1ライン目の1画素目においては、(Wr 11−Gb 12)の信号処理により、1画素目のCR信号を作成することができる。2画素目のCR信号は、(Wr 13−Gb 12)の信号処理で形成され、以下同様にして3画素目以降のCR信号を順次形成することにより、1ライン目のライン上に全てのCR信号を作成することが可能となる。また、3ライン目の1画素目においては、(Wr 32−Gb 31)の信号処理で1ライン目と同様に1画素目のCR信号を作成することができる。3ライン目の2画素目、3画素目、及び他の奇数ラインについても同様な信号処理を行うことにより、奇数ライン上に全てのCR信号を作成することが可能となる。偶数ライン、例えば2ライン目の1画素目のCR信号については、1ライン目の1画素目と3ライン目の1画素目の上下のCR信号を補間することにより作成することが可能であり、他の偶数ラインの画素に対応するCR信号についても同様に上下補間して作成することができる。これにより、全ての画素に対応するCR信号を作成することが可能となる。更に、CB信号及びYL信号につても、図16の(B),(C)に示すような信号処理を行うことにより、作成することができる。
【0009】
次に、上記混合補色フィルタアレイを用いて色信号を形成する場合における、CR信号、CB信号及びYL信号を作成するための信号処理を行うデジタル回路のブロック構成図を図17に示し、その動作を図16の(A),(B),(C)を参照しながら説明する。このデジタル信号処理回路は、図15に示した補色フィルタアレイを用いて色信号を形成する場合のデジタル信号処理回路における最初のライン加算(垂直加算)処理部分が省かれたものとなっている。まず、YL信号を作成するには、入力信号SigIN(信号A)とこの信号Aを1D(データ)遅らせた信号Bとを加算して平均をとることによって、水平方向に加算された信号が得られ、これがYL信号〔図16の(C)〕となる。
【0010】
CR信号〔図16の(A)〕,CB信号〔図16の(B)〕を作成するには、入力信号(SigIN)Aから該信号Aを1D(データ)遅らせた信号Bを減算した信号(A−B)と、その逆の減算信号(B−A)を、1D(データ)毎に交互に選択して得られた信号が、CR/CB信号となる。このCR/CB信号は、奇数ラインがCR信号、偶数ラインがCB信号となっている。したがって、CR/CB信号とこのCR/CB信号を2H遅らせた信号とを加算平均(垂直補間)した信号と、CR/CB信号を1H遅らせた信号とを、1H毎に交互に選択することによって、CR信号とCB信号とを形成することができる。
【0011】
次に、同じく固体撮像素子を順次読み出し方式で全画素を読み出したときに、R,G,B原色フィルタを用いて色信号を作成する一般的な方式について、図18を用いて説明する。図18に示すR,G,B原色フィルタアレイは、いわゆるベイヤ配列のカラーフィルタアレイで、図18の(A)はR信号を作成するときの処理態様を、図18の(B)はB信号を作成するときの処理態様を、図18の(C)はG信号を作成するときの処理態様を、それぞれ示している。図18の(B)において数字1,2,3,4は、それぞれR,B,G,Gに相当し、それらの並び方を示しており、図18の(A),(C)に示す配列と同様のものと考えてよい。
【0012】
次に、図18の(A)に示されているR信号の作成態様について説明すると、R信号の作成の場合には、R11,R13,R31,R33に対応する信号を、そのまま取り出し、これらのR信号より左右補間や上下補間を行って、全部のR信号を作成する。B信号についても図18の(B)に示すように同様の処理を行って作成する。G信号についても、Gフィルタの数が多いが、図18の(C)に示すように同様に補間を行って作成する。以上の処理によりR,G,B信号を作成することができる。
【0013】
次に、上記R,G,B原色フィルタアレイを用いて色信号を作成するための処理を行うデジタル回路のブロック構成図を図19に示し、その動作を図18を参照しながら説明する。まず、R信号〔図18の(A)〕及びB信号〔図18の(B)〕を作成するには、入力信号SigINとこの入力信号SigINを2H遅延させた信号とを加算平均した信号と、入力信号SigINを1H遅延させた信号とを、1H毎に選択することにより上下のライン補間が可能となり、R/G信号及びB/G信号が形成される。このR/G信号と該R/G信号を2D(データ)遅延させた信号を加算平均した信号と、R/G信号を1D(データ)遅延させた信号とを1D毎に交互に選択することによって、R信号が作成される。また同様に、B/G信号と該B/G信号を2D遅延させた信号を加算平均した信号と、B/G信号を1D遅延させた信号とを1D毎に交互に選択することにより、B信号が作成される。次に、G信号については、入力信号SigINを1H及び1D遅延した信号と、入力信号SigINと該入力信号SigINを2H遅延させた信号とを加算平均した信号と該信号を2D遅延させた信号とを加算平均した信号とを、1D毎に交互に選択することによりG信号が作成される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、単板カラー固体撮像装置において、解像度を重視して固体撮像素子のカラーフィルタアレイを構成する場合、上記カラーフィルタアレイのように色線順次方式によるのが有利である。ところが、近年、電子カメラなどに利用されるCCD撮像素子を用いた固体撮像装置は、高画素で構成されるようになってきているため、静止画を記録するとき以外は、全画素を読み出さずに、画素を飛ばして読み出す、すなわち間引き読み出しを行うことによって、高速処理が要求される、液晶表示部に表示するときや、AE,AF動作を行わせるときなどに、対応させている。
【0015】
色線順次方式のカラーフィルタアレイを用いた単板カラー固体撮像装置において、飛ばし読み出し方式を適用して、単純に1ラインの間引き読み出し等を行うと、線順次のデータが得られなくなる。例えば、図14に示す構成の補色フィルタアレイを用いている場合に、1ラインの間引き読み出しを行うと、1ライン目はCR信号、3ライン目はCR信号、5ライン目もCR信号というように、CR信号の成分しか取り出せない状態の場合があり、この場合はCB信号を取り出すことはできなく、1フレーム内で色信号を形成することができなくなってしまうという問題点が生じる。
【0016】
このような問題点は図16に示した混合補色フィルタアレイを用いた場合や、図18に示した原色フィルタアレイを用いた場合にも生じる。すなわち、図16に示した混合補色フィルタアレイを用いた色信号形成方式においては、ライン毎にCR,CB,CR,CBというようにCR信号とCB信号が交互に出力されているので、補色フィルタアレイを用いた場合と同様に、1ラインの飛ばし読み出しを行う際には、CR信号のみ、あるいはCB信号のみ出力されてしまうことがあり、1画面で色信号を作成することができなくなる。また、図18に示した原色フィルタアレイを用いた場合においても、1ラインの間引き読み出しを行うと、1ライン目はR,G信号、3ライン目はR,G信号、5ライン目もR,G信号というように、R,G信号の成分しか取り出せない状態のときがあり、B信号を取り出すことができず、1フレーム内で色信号を形成することができなくなる。
【0017】
本発明は、従来のカラーフィルタアレイを用いた単板カラー固体撮像装置における上記問題点を解消するためになされたもので、全画素読み出し時においては色、輝度の解像特性を損なわず、ライン飛ばし読み出し(間引き読み出し)時においても1ラインで色信号の作成が可能なカラーフィルタアレイを用いた単板カラー固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、水平及び垂直方向に配列された複数の画素を備えた固体撮像素子と、該固体撮像素子の各画素に対応して水平及び垂直方向に配列された複数個の色フィルタからなるカラーフィルタアレイとを有する単板カラー固体撮像装置において、前記カラーフィルタアレイは混合補色フィルタからなり、第1,第3の垂直画素列からは第1の色差信号が一定画素数周期で変調された信号として得られ、第2,第4の垂直画素列からは第2の色差信号が第1の色差信号と同一画素数周期で変調された信号として得られ、且つ第3,第4の垂直画素列から得られる第1,第2の色差信号の一方が、第1,第2の垂直画素列から得られる第1,第2の色差信号と 180°位相が異なるように配列した色フィルタ列を、水平方向に第1,第2,第3,第4と4画素の繰り返し周期で順次配列して構成するものである。また請求項2記載の発明は、請求項1記載の単板カラー固体撮像装置において、前記固体撮像素子を駆動し制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記固体撮像素子を順次走査して全画素の画素信号を取り出し静止画を記録するモードの駆動機能と、前記固体撮像素子より垂直方向のm(mは2以上の整数)ライン毎にn(nは1以上の整数)ラインの画素信号を取り出し静止画を記録、又は動画処理するモードの駆動機能を備えていることを特徴とするものである。また請求項3記載の発明は、請求項2記載の単板カラー固体撮像装置において、前記固体撮像素子より垂直方向のmライン毎にnラインの画素信号を取り出し静止画を記録、又は動画処理をするモードの動作時に、水平方向の第1,第2,第3,第4と4画素の繰り返し周期の色フィルタ列により1ライン単位で色生成させるように構成することを特徴とするものである。
【0019】
このような構成の混合補色フィルタからなるカラーフィルタアレイを用いることにより、全画素読み出し時における色、輝度の解像特性を損なわせることがなく、またライン飛ばし読み出し時においては、1ラインで色生成が可能なために、あらゆるライン飛ばし読み出し時においても、色ずれを生じさせることがない。また、人間の目は垂直方向よりも水平方向の解像度が高く、したがって、水平方向に隣接する画素を加算させて輝度信号を生成させる色線順次方式は、水平方向の解像度を劣化させてしまうという欠点があるが、請求項1記載の発明においては、垂直方向に隣接する画素を加算させて輝度信号を生成させるようにしているので、従来の色線順次方式の混合補色フィルタを用いたものに比べ、水平解像度を向上させることができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、水平及び垂直方向に配列された複数の画素を備えた固体撮像素子と、該固体撮像素子の各画素に対応して水平及び垂直方向に配列されたそれぞれ異なる分光感度をもつ3種類の色フィルタからなるカラーフィルタアレイと、前記固体撮像素子を駆動し制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記固体撮像素子を順次走査して全画素の画素信号を取り出し静止画を記録するモードの駆動機能と、前記固体撮像素子より垂直方向のm(mは2以上の整数)ライン毎にn(nは1以上の整数)ラインの画素信号を取り出し静止画を記録、又は動画処理するモードの駆動機能を備えている単板カラー固体撮像装置において、前記カラーフィルタアレイは原色フィルタからなり、各色フィルタ列は水平方向に第1,第2,第3,第3の色フィルタの順番に配列され、そして第n+1行の色フィルタ列は第n行の色フィルタ列に対して水平方向に2画素ピッチだけシフトして配列し構成するものである。また請求項5記載の発明は、請求項4記載の単板カラー固体撮像装置において、前記固体撮像素子より垂直方向のmライン毎にnラインの画素信号を取り出し静止画を記録、又は動画処理をするモードの動作時に、水平方向の第1,第2,第3,第4と4画素の繰り返し周期の色フィルタ列により1ライン単位で色生成させるように構成していることを特徴とするものである。
【0021】
このような構成の原色フィルタからなるカラーフィルタアレイを用いることにより、請求項1〜3記載の各発明と同様に、全画素読み出し時における色、輝度の解像特性を損なわせることがなく、またライン飛ばし読み出し時においては、1ラインで色生成が可能なために、あらゆるライン飛ばし読み出し時においても、色ずれを生じさせないようにすることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、実施の形態について説明する。図1は本発明に係る単板カラー固体撮像装置を電子カメラに適用した場合の全体構成を示すブロック構成図である。図1において、1は光信号を電気的な信号に光電変換するカラーフィルタアレイを備えたCCD撮像素子であり、該CCD撮像素子1には、焦点調節用レンズを含むレンズ2及び光量を調節する絞り3を通って、光が入力されるようになっている。4はCCD撮像素子1の出力のノイズを除去するための相関二重サンプリング回路(CDS)で、5は該相関二重サンプリング回路4の出力を増幅するアンプである。6はアナログデータであるアンプ5の出力をデジタルデータに変換するA/D変換器で、7はCCD撮像素子1からの信号を映像データとして処理するプロセス回路である。8はプロセス回路7で信号処理された映像データを一時的に記憶しておくDRAMであり、9は該DRAM8に記憶されている映像データを圧縮し、また圧縮されたデータを伸長する圧縮伸長回路で、圧縮されたデータは記録媒体10に記録され、記録媒体10から読み出される記録データは伸長されるようになっている。
【0023】
また11はCCD撮像素子1からの信号を処理して得られた映像データを液晶に表示する液晶表示部であり、12は映像データを外部のモニタ等に表示するための外部表示用のインターフェース部である。13はCCD撮像素子1等のタイミングを制御するタイミングジェネレータであり、14は該タイミングジェネレータ13にタイミング信号を送出するSG回路であり、15は以上の各部の全ての動作を制御するCPUである。16はレンズ駆動系、17は絞り駆動系、18はレリーズ機構部である。
【0024】
このような構成の電子カメラにおいては、CCD撮像素子1における光電変換により得られた電気信号は、相関二重サンプリング回路4,アンプ5,A/D変換器6を通って、プロセス回路7において信号処理されて映像信号となる。そして最初の映像信号は記録媒体10に記録したり、液晶表示部11に表示して、どのような静止画を記録するかという画角合わせを行って、最終的には記録媒体10に静止画を記録するようになっている。そして、CPU15の制御により、CCD撮像素子1は全画素の信号電荷を読み出す全画素読み出しモード、又は画素信号を飛ばし読み出し(間引き読み出し)方式で読み出す飛ばし読み出しモードで駆動されるようになっている。
【0025】
次に、CCD撮像素子1に用いられるカラーフィルタアレイの本発明に関連する参照例を図2に基づいて説明する。図2に示す参照例は、カラーフィルタとして補色フィルタを適用したもので、図2の(A),(B),(C)の右側には、この補色フィルタアレイを用い順次読み出しで全画素を読み出す場合における色信号(CR,CB,YL)を作成する信号処理態様を示している。この補色フィルタアレイは、Ye を1,Mg を2,Cy を3,Gを4で表すと、図2の(B)に示すような配列となり、図14の(B)に示した従来の補色フィルタアレイと比べると分かるように、従来の各補色フィルタを90度回転させたような配列となっている。本参照例の補色フィルタアレイの特徴は、1ラインにYe ,Mg ,Cy ,Gの各色フィルタが含まれている点である。なお、図2の(A),(B),(C)においては、4×4構成の補色フィルタアレイを示しているが、図示の配列のアレイを左右上下方向に繰り返し配置して全体の補色フィルタアレイを構成するものである。
【0026】
次に、この補色フィルタアレイを用い全画素読み出しを行う場合における、CR,CB,YLの各信号の作成について説明する。図14に示した従来例と同様に、CR信号は、(Ye +Mg )−(Cy +G)により、CB信号は、(Cy +Mg )−(Ye +G)により、YL信号は、(Cy +Mg +Ye +G)により得られるが、従来例ではライン毎にCR,CB信号が出力されるようになっていたのに対し、本参照例においては、1列毎にCR,CB信号が得られるようになっている。これにより、全画素読み出しモードにより読み出す際には、解像度を劣化させることなく、CR,CB,YL信号を作成することができる。そして1ライン毎にCR,CB,YL信号が得られ、色生成が可能となるため、色ずれを起こすことがない。
【0027】
次に、この参照例の補色フィルタアレイにより、CR,CB,YL信号を作成するための信号処理を行うデジタル回路のブロック構成図を図3に示し、その動作を図2の(A),(B),(C)を参照しながら説明する。なお、このデジタル信号処理回路は、図1におけるプロセス回路7の内部に設けられている。全画素読み出しモード時において、CR,CB,YL信号を得るには、まず最初に入力信号SigINと該入力信号SigINを1D(データ)遅らせた信号とを加算して平均をとることによって、水平加算を行う。すなわち、(1画素目+2画素目)、(2画素目+3画素目)というように、順次水平加算を行う。次いで、YL信号を作成するためには、前記水平加算された信号Aと該信号Aを1H(ライン)遅らせた信号Bとを加算して平均をとることによって、垂直方向を加算した信号が得られ、これがYL信号となる。次に、CR信号、CB信号を作成するには、水平加算された信号Aから該信号Aを1Hライン遅らせた信号Bを減算した信号(A−B)と、その逆の減算信号(B−A)とを1D毎に交互に選択して得られた信号がCR/CB信号となる。このCR/CB信号は、奇数水平データがCR信号、偶数水平データがCB信号となっている。したがって、CR/CB信号と該CR/CB信号を2D遅らせた信号とを加算平均(水平補間)した信号と、CR/CB信号を1D遅らせた信号とを1D毎に交互に選択することにより、CR信号〔図2の(A)〕とCB信号〔図2の(B)〕を作成することができる。
【0028】
次に、図2に示した構成の補色フィルタアレイを用いたCCD撮像素子を飛ばし読み出しモードで駆動した場合における、CR,CB,YL信号の形成態様を図4に基づいて説明する。全画素読み出しモード時においては、水平及び垂直方向の4画素を組にしてCR,CB,YL信号を作成していたが、飛ばし読み出しモード時においては、CR信号についての1画素目は、(Ye 11+Mg 12)−(Cy 13+G10)という水平方向の画素のみで作成する。なお、G10は図4の(A)に示した補色フィルタアレイにおいて左上端の補色フィルタYe 11の左側に隣接する補色フィルタを表している。2画素目も同様に、(Ye 11+Mg 12)−(Cy 13+G14)で作成され、3画素目も同様に水平方向の画素のみで作成される。以上のようにして、3ライン目以降のCR信号も作成することができる。
【0029】
CB信号については、1画素目は(Cy 13+Mg 12)−(Ye 11+G10)というように水平方向の画素で作成することが可能である。2画素目以降及び3ライン目以降のCB信号についても同様にして得られる。またYL信号については、1画素目は(Ye 11+Mg 12)+(Cy 13+G10)というように水平方向の画素で作成され、2画素目以降及び他のラインについても同様にしてYL信号が作成することができる。このように、ライン毎に1画素単位で必ず色信号を作成することができるので、あらゆる飛ばし読み出し時においても、色信号を作成することが可能となる。
【0030】
次に、この飛ばし読み出しモード時における補色フィルタアレイにより、CR,CB,YL信号を作成するための信号処理を行うデジタル回路のブロック構成図を図5に示し、その動作を図4の(A),(B),(C)を参照しながら説明する。まず最初に、入力信号SigINと該入力信号SigINを1D(データ)遅らせた信号とを加算して平均をとることにより、水平加算を行う。すなわち、(1画素目+2画素目)、(2画素目+3画素目)というように順次水平加算を行う。次いで、YL信号を作成するには、前記水平加算された信号Aと該信号Aを更に2D遅らせた信号Bとを加算して平均をとることによって、水平方向を加算した信号が得られ、これがYL信号となる。
【0031】
次に、CR信号及びCB信号を作成するには、水平加算された信号Aから該信号Aを更に2D遅らせた信号Bを減算した信号(A−B)をCR/CB1信号とし、その逆の減算信号(B−A)をCR/CB2信号とし、更にCR/CB1信号を1D遅らせた信号をCR/CB3信号とし、CR/CB2信号を1D遅らせた信号をCR/CB4信号とし、これらのCR/CB1信号とCR/CB2信号とCR/CB3信号とCR/CB4信号とを、2D周期で1D毎に交互に選択することにより、CR信号〔図4の(A)〕及びCB信号〔図4の(B)〕を作成することができる。
【0032】
次に、本発明に係る単板カラー固体撮像装置におけるカラーフィルタアレイの第1の実施の形態を、図6に基づいて説明する。この実施の形態は、請求項1記載の発明に対応するもので、混合補色フィルタからなるカラーフィルタアレイに本発明を適用したもので、図6の(A),(B),(C)の右側には、この混合補色フィルタアレイを用い全画素読み出しモードでCCD撮像素子を駆動する場合における、色信号(CR,CB,YL)を作成する信号処理態様を示している。この混合補色フィルタアレイは、Wr を1,Gr を2,Gb を3,Wb を4で表すと、図6の(B)に示すような配列となり、図16の(B)に示した従来の混合補色フィルタアレイにおける各混合補色フィルタを90度回転させたようなフィルタ配列となっている。
【0033】
次に、この混合補色フィルタアレイを用い全画素読み出しモードで駆動する場合におけるCR,CB,YLの各信号の作成について説明する。これらの色信号は従来例と同様に、CR信号は(Wr −Gb )により、CB信号は(Wb −Gr )により、YL信号は(Wr +Gb )又は(Wb +Gr )で作成されるが、従来例ではCR,CB,CR,CBというように1ライン(1行)毎に出力されるようになっていたのに対し、本実施の形態においては、1列毎にCR,CB信号が出力されるようになっており、特に解像度を劣化させずに、全画素を読み出すことが可能である。また、飛ばし読み出しモード時においても、1ライン毎にCR,CB,YL信号が得られるので、色生成が可能となる。
【0034】
次に、この実施の形態の混合補色フィルタアレイにより、CR,CB,YL信号を作成するための信号処理を行うデジタル回路のブロック構成図を図7に示し、その動作を図6の(A),(B),(C)を参照しながら説明する。全画素読み出しモード時において、CR,CB,YL信号を得るには、まず入力信号(SigIN)Aと該入力信号Aを1H(ライン)遅らせた信号Bとを加算して平均をとることによって、垂直方向を加算した信号が得られ、これがYL信号となる。次にCR信号及びCB信号を作成するには、入力信号Aから該入力信号Aを1H遅らせた信号Bを減算した信号(A−B)と、その逆の減算信号(B−A)を1D毎に交互に選択して得られた信号がCR/CB信号となる。このCR/CB信号は、奇数水平データがCR信号、偶数水平データがCB信号となっている。したがって、CR/CB信号と該CR/CB信号を2D遅らせた信号とを加算平均(水平補間)した信号と、CR/CB信号を1D遅らせた信号とを1D毎に交互に選択することにより、CR信号〔図6の(A)〕とCB信号〔図6の(B)〕を作成することができる。
【0035】
次に、図6に示した構成の混合補色フィルタアレイを用いたCCD撮像素子を飛ばし読み出しモードで駆動した場合における、CR,CB,YL信号の形成態様を図8に基づいて説明する。図16に示した従来の混合補色フィルタアレイを用いた場合に、飛ばし読み出しモードで、例えば1ライン目と3ライン目を読み出す場合は、CR信号しか取り出すことができないが、本実施の形態においては、1ライン目,3ライン目において、CR,CB,YLの各信号をそれぞれ取り出すことができる。すなわち、CR信号については、1ライン目の1画素目は(Wr 11−Gb 13),2画素目は(Wr 11−Gb 13)というようにして、3画素目及び4画素目も得られ、1ライン目のCR信号が作成することができ、3ライン目においても同様にCR信号を作成することできる。CB信号については、1ライン目において(Wb 10−Gr 12)を取り出すことにより、1画素目のCB信号を取り出すことが可能であり、2画素目についても同様に(Wb 14−Gr 12)によりCB信号を取り出すことが可能である。なお、Wb 10は図8の(A)に示した混合補色フィルタアレイにおいて左上端の混合補色フィルタWr 11の左側に隣接する混合補色フィルタを表している。3画素目及び4画素目についても同様にして取り出すことができ、3ライン目についても同様にしてCB信号を取り出すことができる。YL信号については、例えば1ライン目の1画素目は(Wr 11+Gb 13)により取り出すことができ、同様にして他の画素及びラインのYL信号を取り出すことが可能である。以上のように、1ライン目あるいは3ライン目のみを読み出しても、CR,CB,YLの各信号を全て取り出すことができ、これによりあらゆる飛ばし読み出しモード時においても、色信号を生成することができる。
【0036】
次に、この飛ばし読み出しモード時における混合補色フィルタアレイにより、CR,CB,YL信号を作成するための信号処理を行うデジタル回路のブロック構成図を図9に示し、その動作を図8の(A),(B),(C)を参照しながら説明する。まず、入力信号(SigIN)Aと該信号Aを更に2D遅らせた信号Bとを加算して平均をとることによって、水平方向に加算した信号が得られ、これがYL信号となる。次に、CR,CB信号を作成するには、入力信号Aから該信号Aを更に2D遅らせた信号Bを減算した信号(A−B)をCR/CB1信号とし、その逆の減算信号((B−A)をCR/CB2信号とし、更にCR/CB1信号を1D遅らせた信号をCR/CB3信号とし、CR/CB2信号を1D遅らせた信号をCR/CB4信号とし、これらのCR/CB1信号とCR/CB2信号とCR/CB3信号とCR/CB4信号とを、2D周期で1D毎に交互に選択することにより、CR信号〔図8の(A)〕及びCB信号〔図8の(B)〕を作成することができる。
【0037】
次に、カラーフィルタアレイの第2の実施の形態を、図10に基づいて説明する。この実施の形態は、請求項4記載の発明に対応するもので、原色フィルタからなるカラーフィルタアレイに本発明を適用したもので、図10の(A),(B),(C)の右側には、この原色フィルタアレイを用い全画素読み出しモードでCCD撮像素子を駆動する場合における、色信号(R,G,B)を作成する信号処理態様を示している。この原色フィルタアレイは、Rを1,Bを2,Gを3,4で表すと、図10の(B)に示すような配列となり、図2の(B)に示した参照例、あるいは図6の(B)に示した第1の実施の形態のカラーフィルタアレイと同じような並び方をした配列である。
【0038】
次に、この原色フィルタアレイを用いた場合におけるR,G,Bの各信号の作成について説明する。まずR信号を作成するときは、図10の(A)に示すようにR11,R31,R23,R43から上下左右に補間を行ってR信号を作成することが可能である。B信号についても図10の(B)に示すように同様に上下左右に補間を行い、またG信号については図10の(C)に示すように上下補間によって作成することかできる。したがって、図18に示した従来の配列の原色フィルタアレイを用いた場合に比べ、解像度を劣化させずに、全画素を読み出すことができる。
【0039】
次に、この実施の形態の原色フィルタアレイによりR,G,B信号を信号処理を行うデジタル回路のブロック構成図を図11に示し、その動作を図10の(A),(B),(C)を参照しながら説明する。まず、R信号及びB信号を作成するには、入力信号SigINと該入力信号SigINを2H遅延させた信号を加算平均した信号と、入力信号SigINを1H遅延させた信号とを1H毎に選択することにより、上下のライン補間が可能となり、更に2D(データ)毎に選択することによってR/G,B/G信号が得られる。このR/G信号と該R/G信号を2D遅延させた信号とを加算平均した信号と、R/G信号を1D遅延した信号とを1D毎に交互に選択することにより、R信号〔図10の(A)〕が作成される。同様に、B/G信号と該B/G信号を2D遅延させた信号とを加算平均した信号と、B/G信号を1D遅延させた信号とを1D毎に交互に選択することにより、B信号〔図10の(B)〕が作成される。
【0040】
次に、G信号を作成するには、入力信号SigINと該入力信号SigINを2H遅延させた信号を加算平均した信号と、入力信号SigINを1H遅延させた信号とを1H毎に交互に選択することにより、上下のライン補間が可能となり、更に2D毎に交互に選択することにより、G信号〔図10の(C)〕が作成される。
【0041】
次に、図10に示した構成の原色フィルタアレイを用いたCCD撮像素子を飛ばし読み出しモードで駆動した場合における、R,G,B信号の形成態様を図12に基づいて説明する。図18に示した従来の原色フィルタアレイを用いた場合に、飛ばし読み出しモードで、例えば1ライン目と3ライン目を読み出すときには、1ライン目ではR信号とG信号、3ライン目でもR信号とG信号しか取り出すことができないが、本実施の形態においては、飛ばし読み出しモードで駆動してもライン毎に全色信号を取り出すことが可能となる。これを図12の(A)におけるR信号について説明すると、例えば1ライン目の1画素目はR11はそのまま使い、2画素目及び3画素目ではR11に置き換え、4画素目はR15(図12の(A)に示した原色フィルタアレイにおいて右上端の原色フィルタG14の右側に隣接しているフィルタを表している)で置き換えることが可能である。なお、ここではR11とR15を用いて置き換えるようにしたものを示しているが、1ライン目の3画素目に関しては、(R11+R15)で補間することも可能である。3ライン目の3画素目に関しても、(R32+R35)で補間することが可能である。
【0042】
B信号についても、例えば1ライン目の1画素目はB12に置き換え、2画素目はB12をそのまま用い、3画素目はB12に置き換え、4画素目もB12に置き換えて、B信号を作成することができる。3ライン目についても同様にしてB信号を作成することができる。G信号についても、例えば1ライン目の1画素目はG10(図12の(C)に示した原色フィルタアレイにおいて左上端の原色フィルタR11の左側に隣接しているフィルタを表している)に置き換え、2画素目はG13に置き換え、3画素目はG13をそのまま用い、4画素目もG14をそのまま用いて、1ライン目のG信号を作成することができる。この場合も、勿論、1画素目及び2画素目は(G10+G13)で補間することも可能である。以上のようにして、各ライン毎にR信号、B信号及びG信号を出力することが可能であり、したがって、あらゆる飛ばし読み出しを行っても、色信号を生成することが可能となる。
【0043】
次に、飛ばし読み出しモード時における原色フィルタアレイにより、R,G,B信号を作成するための信号処理を行うデジタル回路のブロック構成図を図13に示し、その動作を図12の(A),(B),(C)を参照しながら説明する。まず、R信号及びB信号を作成するには、入力信号SigINを1D遅延させた信号と2D遅延させた信号とを1D毎に交互に選択して得られる信号と、入力信号SigINを3D遅延させた信号と5D遅延させた信号とを1D毎に交互に選択して得られる信号とを、更に2D毎に交互に選択することによりR信号〔図12の(A)〕が作成される。また、入力信号SigINを2D遅延させた信号と4D遅延させた信号とを1D毎に交互に選択して得られる信号と、入力信号SigINを3D遅延させた信号と6D遅延させた信号とを1D毎に交互に選択して得られる信号とを、更に2D毎に交互に選択することによりB信号〔図12の(B)〕が作成される。またG信号〔図12の(C)〕に関しては、入力信号SigINと該入力信号SigINを2D遅延させた信号とを1D毎に交互に選択して得られる信号と、入力信号SigINを1D遅延させた信号とを2D毎に交互に選択することによりG信号が得られる。
【0044】
【発明の効果】
以上の実施の形態に基づいて説明したように、本発明によれば、固体撮像素子の全画素読み出し時においては、色、輝度の解像特性を劣化させることがなく、またライン飛ばし読み出し時においても1ラインで色信号の作成が可能となり、色ずれ等を生じないようにした単板カラー固体撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る単板カラー固体撮像装置の実施の形態の全体構成を示すブロック構成図である。
【図2】 図1に示したCCD撮像素子に用いられるカラーフィルタアレイの本発明に関連する参照例、及びその参照例の全画素読み出しモード時における色信号作成の信号処理態様を示す図である。
【図3】 図2に示した色信号作成のための信号処理を行うデジタル回路を示すブロック構成図である。
【図4】 図2に示したカラーフィルタアレイの参照例における飛ばし読み出しモード時の色信号作成の信号処理態様を示す図である。
【図5】 図4に示した色信号作成のための信号処理を行うデジタル回路を示すブロック構成図である。
【図6】 本発明に係る単板カラー固体撮像装置におけるカラーフィルタアレイの第1の実施の形態、及びその実施の形態の全画素読み出しモード時における色信号作成の信号処理態様を示す図である。
【図7】 図6に示した色信号作成のための信号処理を行うデジタル回路を示すブロック構成図である。
【図8】 図6に示したカラーフィルタアレイの第1の実施の形態における飛ばし読み出しモード時の色信号作成の信号処理態様を示す図である。
【図9】 図8に示した色信号作成のための信号処理を行うデジタル回路を示すブロック構成図である。
【図10】 カラーフィルタアレイの第2の実施の形態、及びその実施の形態の全画素読み出しモード時における色信号作成の信号処理態様を示す図である。
【図11】 図10に示した色信号作成のための信号処理を行うデジタル回路を示すブロック構成図である。
【図12】 図10に示したカラーフィルタアレイの第2の実施の形態における飛ばし読み出しモード時の色信号作成の信号処理態様を示す図である。
【図13】 図12に示した色信号作成のための信号処理を行うデジタル回路を示すブロック構成図である。
【図14】 従来の補色フィルタアレイの構成、及び該フィルタアレイを用いた場合の全画素読み出しモード時における色信号作成の信号処理態様を示す図である。
【図15】 図14に示した色信号作成のための信号処理を行うデジタル回路を示すブロック構成図である。
【図16】 従来の混合補色フィルタアレイの構成、及び該フィルタアレイを用いた場合の全画素読み出しモード時における色信号作成の信号処理態様を示す図である。
【図17】 図16に示した色信号作成のための信号処理を行うデジタル回路を示すブロック構成図である。
【図18】 従来の原色フィルタアレイの構成、及び該フィルタアレイを用いた場合の全画素読み出しモード時における色信号作成の信号処理態様を示す図である。
【図19】 図18に示した色信号作成のための信号処理を行うデジタル回路を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 CCD撮像素子
2 レンズ
3 絞り
4 相関二重サンプリング回路
5 アンプ
6 A/D変換器
7 プロセス回路
8 DRAM
9 圧縮伸長回路
10 記録媒体
11 液晶表示部
12 インターフェース部
13 タイミングジェネレータ
14 SG回路
15 CPU
16 レンズ駆動系
17 絞り駆動系
18 レリーズ機構部
Claims (5)
- 水平及び垂直方向に配列された複数の画素を備えた固体撮像素子と、該固体撮像素子の各画素に対応して水平及び垂直方向に配列された複数個の色フィルタからなるカラーフィルタアレイとを有する単板カラー固体撮像装置において、前記カラーフィルタアレイは混合補色フィルタからなり、第1,第3の垂直画素列からは第1の色差信号が一定画素数周期で変調された信号として得られ、第2,第4の垂直画素列からは第2の色差信号が第1の色差信号と同一画素数周期で変調された信号として得られ、且つ第3,第4の垂直画素列から得られる第1,第2の色差信号の一方が、第1,第2の垂直画素列から得られる第1,第2の色差信号と 180°位相が異なるように配列した色フィルタ列を、水平方向に第1,第2,第3,第4と4画素の繰り返し周期で順次配列して構成されていることを特徴とする単板カラー固体撮像装置。
- 前記固体撮像素子を駆動し制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記固体撮像素子を順次走査して全画素の画素信号を取り出し静止画を記録するモードの駆動機能と、前記固体撮像素子より垂直方向のm(mは2以上の整数)ライン毎にn(nは1以上の整数)ラインの画素信号を取り出し静止画を記録、又は動画処理するモードの駆動機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の単板カラー固体撮像装置。
- 前記固体撮像素子より垂直方向のmライン毎にnラインの画素信号を取り出し静止画を記録、又は動画処理をするモードの動作時に、水平方向の第1,第2,第3,第4と4画素の繰り返し周期の色フィルタ列により1ライン単位で色生成させるように構成していることを特徴とする請求項2記載の単板カラー固体撮像装置。
- 水平及び垂直方向に配列された複数の画素を備えた固体撮像素子と、該固体撮像素子の各画素に対応して水平及び垂直方向に配列されたそれぞれ異なる分光感度をもつ3種類の色フィルタからなるカラーフィルタアレイと、前記固体撮像素子を駆動し制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記固体撮像素子を順次走査して全画素の画素信号を取り出し静止画を記録するモードの駆動機能と、前記固体撮像素子より垂直方向のm(mは2以上の整数)ライン毎にn(nは1以上の整数)ラインの画素信号を取り出し静止画を記録、又は動画処理するモードの駆動機能を備えている単板カラー固体撮像装置において、前記カラーフィルタアレイは原色フィルタからなり、各色フィルタ列は水平方向に第1,第2,第3,第3の色フィルタの順番に配列され、そして第n+1行の色フィルタ列は第n行の色フィルタ列に対して水平方向に2画素ピッチだけシフトして配列されて構成していることを特徴とする単板カラー固体撮像装置。
- 前記固体撮像素子より垂直方向のmライン毎にnラインの画素信号を取り出し静止画を記録、又は動画処理をするモードの動作時に、水平方向の第1,第2,第3,第4と4画素の繰り返し周期の色フィルタ列により1ライン単位で色生成させるように構成していることを特徴とする請求項4記載の単板カラー固体撮像装置。
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