JP2012044425A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに負担をかけることなく、期待した効果がかかった写真を容易に撮影できる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像部22と、撮影シーン認識部36と、撮像部22からの画像データを処理して特殊効果を付加した画像ファイルを生成する画像処理部33と、画像処理部33で処理可能な複数の特殊効果から一の特殊効果を設定する特殊効果設定部35、画像処理部33で処理可能な複数の特殊効果と撮影シーン認識部36で認識可能な複数の撮影シーンとの組合せの適合/不適合を含む撮影シーン組合せ情報を記憶する記憶部24と、記憶部24に記憶されている撮影シーン組合せ情報に基づいて、特殊効果設定部35で設定された特殊効果に対する撮影シーン認識部36で認識された撮影シーンの適合/不適合を判定し、不適合と判定した場合に不適合報知をする不適合報知制御部37と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置に関するものである。
従来のデジタルカメラとして、ユーザがマニュアル等を参考にしなくても、簡単に操作が行えるようにするため、マニュアルの内容をカメラのメモリに記憶し、要求があった場合に、つまりヘルプモードにおいて、現在の状態における操作説明をカメラの表示部へ表示するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、近年のデジタルカメラには、風景、人物、夜景、マクロ等の様々なシーンに合わせたシーンモードが実装されている。シーンモードは、ユーザ操作によって、シーン設定メニューからマニュアルで設定される場合もあるし、シーン認識機能の実装により、撮影中のライブ画像から自動的にシーンを認識して設定される場合もある。
また、近年では、画像処理技術の進歩および高速化に伴って、撮影画像の画像データに対して、例えばアートフィルタやマジックフィルタと称されている特殊なフィルタ処理(画像処理)を施すことにより、撮影者(ユーザ)の感性を反映させた特殊効果を確認しながら、所望の特殊効果を設定して撮影できるデジタルカメラも提案されている。
ここで、アートフィルタには、例えば、ポップアート、ファンタジックフォーカス、デイドリーム、ライトトーン、ラフモノクローム、トイフォト、ジオラマ、クロスプロセスと称されているもの等が知られている。ポップアートは、撮影画像をカラフルで鮮やかな元気な色の作風に仕上げるものである。ファンタジックフォーカスは、撮影画像をソフトフォーカス特有の幻想的な作風に仕上げるものである。デイドリームは、撮影画像を青く柔らかな光に満ちた旅行の作風に仕上げるものである。ライトトーンは、撮影画像を暗部もハイライト部も柔らかく描写して、上質で落ち着いた作風に仕上げるものである。ラフモノクロームは、撮影画像をモノクロ写真ならではの印象的な粗粒子写真の作風に仕上げるものである。トイフォトは、撮影画像をトイカメラで撮影したような周辺が減光された作風に仕上げるものである。ジオラマは、撮影画像を周辺のピントをぼかしておもちゃの世界のような作風に仕上げるものである。クロスプロセスは、撮影画像を予想外の発色と色の転びの非現実的な作風に仕上げるものである。
また、マジックフィルタには、例えば、ポップ、ピンホール、スケッチ、フィッシュアイと称されているもの等が知られている。ポップは、アートフィルタにおけるポップアートと同様に、撮影画像をカラフルで鮮やかな色の作風に仕上げるものである。ピンホールは、アートフィルタにおけるトイフォトと同様に、撮影画像をトイカメラで撮影したような周辺が減光された作風に仕上げるものである。スケッチは、撮影画像を輪郭が線画で描写された作風に仕上げるものである。フィッシュアイは、撮影画像を魚眼レンズで撮影したような作風に仕上げるものである。
また、他の特殊効果として、例えば、画像データのダイナミックレンジを拡大するダイナミックレンジ拡大効果(HDR: High Dynamic Range)や、露光中にフォーカスを移動させて撮影する露光中フォーカス移動効果も知られている。
特開2004−128820号公報
ところで、フィルタ処理による特殊効果を設定する場合、ユーザは、撮影したいシーンに対して、それぞれの特殊効果による仕上がり状態を予測した上で、適切な特殊効果を設定する必要がある。そのためには、ユーザが特殊効果と撮影シーンとの適合性を把握する必要があり、ユーザの負担が大きくなる。その結果、ユーザは、特殊効果での撮影を避けることとなって、特殊効果による新しい表現というメリットを享受できないという問題が生じていた。また、特殊効果の選択を誤ると、シーンによっては期待した効果がかかった写真を撮影することができず、ユーザが満足できるような新しい表現の写真を撮影できないことがあった。
このような問題を解決する方法として、特許文献1に開示の技術を適用し、ヘルプモードにおいて、ユーザが設定した特殊効果に対応する適合撮影シーンを表示することが想定される。
しかしながら、この場合、ユーザは、特殊効果を設定してヘルプモードを選択する毎に、表示された適合撮影シーンを一時的に覚える必要がある。そのため、ユーザに負担を強いることになる。また、ユーザが、適合撮影シーンを忘れてしまったり、勘違いして覚えていたりした場合は、期待した効果がかかった写真を撮影することができないことになる。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、ユーザに負担をかけることなく、期待した効果がかかった写真を容易に撮影できる撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る撮像装置の発明は、
被写体を撮影して画像データを生成する撮像部と、
前記画像データに基づいて撮影シーンを認識する撮影シーン認識部と、
前記画像データを処理して当該撮影画像に特殊効果を付加した画像ファイルを生成する画像処理部と、
前記画像処理部で処理可能な複数の特殊効果から一の特殊効果を設定する特殊効果設定部と、
前記画像処理部で処理可能な複数の特殊効果と前記撮影シーン認識部で認識可能な複数の撮影シーンとの組合せの適合/不適合を含む撮影シーン組合せ情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記撮影シーン組合せ情報に基づいて、前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に対する前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンの適合/不適合を判定し、不適合と判定した場合に不適合報知をする不適合報知制御部と、
を備えることを特徴とするものである。
第2の観点に係る発明は、第1の観点に係る撮像装置において、
前記撮影シーン組合せ情報は、前記画像処理部で処理可能な特殊効果と前記撮影シーン認識部で認識可能な撮影シーンとの不適合な組合せの不適合理由を含み、
前記不適合報知制御部は、前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンが前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に不適合の場合、前記記憶部に記憶されている対応する前記不適合理由を報知する、
ことを特徴とするものである。
第3の観点に係る発明は、第1の観点に係る撮像装置において、
入力操作を受け付ける操作入力部をさらに備え、
前記撮影シーン組合せ情報は、前記画像処理部で処理可能な特殊効果と前記撮影シーン認識部で認識可能な撮影シーンとの不適合な組合せの不適合理由を含み、
前記不適合報知制御部は、前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンが前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に不適合の場合、前記操作入力部による所定の入力操作の受け付けに同期して、前記記憶部に記憶されている対応する前記不適合理由を報知する、
ことを特徴とするものである。
第4の観点に係る発明は、第1の観点に係る撮像装置において、
前記撮影シーン組合せ情報は、前記画像処理部で処理可能な特殊効果に対する推奨撮影シーンを含み、
前記不適合報知制御部は、前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンが前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に不適合の場合、前記記憶部に記憶されている当該特殊効果に対する推奨撮影シーンを報知する、
ことを特徴とするものである。
第5の観点に係る発明は、第1の観点に係る撮像装置において、
前記画像処理部で生成される画像ファイルを記憶する画像ファイル記憶部をさらに備え、
前記不適合報知制御部は、前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンが前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に不適合の場合、不適合を示す情報とともに当該画像ファイルを前記画像ファイル記憶部に記憶する、
ことを特徴とするものである。
第6の観点に係る発明は、第1の観点に係る撮像装置において、
通信インタフェースをさらに備え、
前記通信インタフェースを介して前記記憶部の前記撮影シーン組合せ情報を更新する、
ことを特徴とするものである。
第7の観点に係る発明は、第1の観点に係る撮像装置において、
記録媒体を着脱自在に装着する記録媒体装着部をさらに備え、
前記記録媒体装着部に装着された前記記録媒体から、当該記録媒体にダウンロードされた前記撮影シーン組合せ情報の更新情報を読み取って、前記記憶部の前記撮影シーン組合せ情報を更新する、
ことを特徴とするものである。
本発明に係る撮像装置によると、設定された特殊効果に対して撮影シーンが不適合の場合、不適合報知がなされる。これにより、ユーザは、撮影シーンを適合する撮影シーンに変更することが可能となる。したがって、ユーザは、特殊効果に適合する撮影シーンを覚えるという負担を強いられることなく、期待した効果がかかった写真を容易に撮影することが可能となる。
本発明の第1実施の形態に係る撮像装置の外観の概略構成を説明するための図である。 図1の撮像装置の内部の概略構成を示す機能ブロック図である。 図2に示す記憶部の撮影シーン組合せ情報格納領域に記憶される特殊効果と撮影シーンとの適合/不適合を含む撮影シーン組合せ情報の一例を示す図である。 図1の撮像装置の全体の概略動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施の形態に係る撮像装置の内部の概略構成を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1(a)および(b)は、本発明の第1実施の形態に係る撮像装置の外観の概略構成を説明するための図である。この撮像装置10は、いわゆる一眼のデジタルカメラであり、図1(a)に示すように、カメラボディ11の前面に、撮影レンズ12が交換可能に装着される。撮影レンズ12は、例えば、標準レンズ、望遠レンズ、ズームレンズ、魚眼レンズ、ティルトレンズ、360度レンズ、ソフトフォーカスレンズ、撮像素子付レンズ、アナモフィックレンズ等の各種の撮影レンズからいずれか一つが装着される。これらの撮影レンズ12には、その被写体側鏡筒端部に、各種の光学フィルタ13が着脱可能となっている。
また、カメラボディ11の天面には、コネクタ部(ホットシュー)14、レリーズボタン15aおよび電源スイッチ15bが設けられている。コネクタ部14には、電子ビューファインダ(EVF;Electronic View Finder)16やストロボ装置17が着脱可能に装着される。
さらに、図1(b)に示すように、カメラボディ11の背面には、ライブビュー画像、撮影画像、メニュー画面等を表示する表示部18、ズーム操作スイッチ19a、ヘルプボタン19b、表示部18に表示されたメニュー画面に応じて撮影モードや再生モード、特殊効果設定等の各種の入力操作を行うタッチパネルからなる操作部20等が設けられている。表示部18は、LCD(Liquid Crystal Display)パネルや有機EL(electro-luminescence)パネル等で構成される。なお、図1(b)は、操作部20が表示部18上に配置されたタッチパネルで構成された場合を例示しているが、操作部20はタッチパネルに限らず、十字キーやジョグキー等で構成して表示部18と分離して設けられる場合もある。また、図示しないが、カメラボディ11は、その底面において、三脚の雲台に着脱可能となっている。
図2は、図1に示した撮像装置の内部の概略構成を示す機能ブロック図である。カメラボディ11は、全体の動作を制御するシステムコントローラ21を備える。このシステムコントローラ21には、撮像部22、カードメモリ部23、記憶部24、三脚検出部25、レンズコネクタ部26が接続されている。また、上述したコネクタ部14、レリーズボタン15a、電源スイッチ15b、ズーム操作スイッチ19a、ヘルプボタン19bおよび操作部20が接続されているとともに、表示駆動部27を介して表示部18が接続されている。
システムコントローラ21は、撮像部22からの出力に基づいて自動露出(AE)制御およびAF制御を行うAE制御部31およびAF制御部32と、被写体像の画像データを生成する画像処理部33との機能を有する。画像処理部33は、被写体像の画像データに対して特殊効果に応じた所要のフィルタ処理を実行するフィルタ処理部34の機能を有する。フィルタ処理部34は、複数の特殊効果が実行可能であり、その中からユーザによって指定された特殊効果を実行する。
さらに、システムコントローラ21は、操作部20による入力操作によってフィルタ処理部34で実行する特殊効果を設定する特殊効果設定部35と、撮像部22からの画像データに基づいて撮影シーンを認識する撮影シーン認識部36と、記憶部24に記憶されている後述する撮影シーン組合せ情報に基づいて、特殊効果設定部35で設定された特殊効果に対する撮影シーン認識部36で認識された撮影シーンの適合/不適合を判定し、不適合の場合に不適合報知をする不適合報知制御部37と、の機能を有する。
撮像部22は、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子、アナログ−デジタル変換回路等を有し、システムコントローラ21の制御のもとに、撮影レンズ12を介して撮影される被写体像を光電変換して、デジタル信号としてシステムコントローラ21に供給する。そして、システムコントローラ21は、処理した画像データをカードメモリ部23に供給するとともに、表示駆動部27を介して表示部18に供給して表示する。
コネクタ部14は、該コネクタ部14に装着されたアクセサリの情報、すなわち電子ビューファインダ16やストロボ装置17の情報を取得するもので、その取得情報はシステムコントローラ21に供給される。
カードメモリ部23は、カード状の記録媒体(画像ファイル記憶部)を着脱自在に装着する記録媒体装着部を構成するもので、システムコントローラ21の制御のもとに、撮影モードにおいては、レリーズボタン15aの操作により撮影された静止画像を画像ファイルとして記録媒体に記録する。また、再生モードにおいては、記録媒体に画像ファイルとして記録されている静止画像を、表示駆動部27を介して表示部18に表示する。
記憶部24は、ROMおよびRAMを有し、撮影プログラムを含む撮影動作に必要な各種のデータがROMに格納され、画像処理中の画像データがRAMに一時的に格納される。また、例えば、カードメモリ部23に記録媒体が装着されていない場合、撮影された画像の画像ファイルを格納する画像ファイル記憶部としても機能する。本実施の形態において、記憶部24は、さらに、アクセサリ情報格納領域24a、特殊効果情報格納領域24bおよび撮影シーン組合せ情報格納領域24cを有する。
アクセサリ情報格納領域24aには、装着下のアクセサリの情報、すなわち撮影レンズ12、光学フィルタ13、電子ビューファインダ16、ストロボ装置17、三脚39等のアクセサリ情報が格納される。特殊効果情報格納領域24bには、画像処理部33で実行可能な複数の特殊効果と、各特殊効果が顕著に現れるアクセサリ情報とを関連させた特殊効果情報が格納される。撮影シーン組合せ情報格納領域24cには、画像処理部33で処理可能な複数の特殊効果と撮影シーン認識部36で認識可能な複数の撮影シーンとの組合せの適合/不適合を含む撮影シーン組合せ情報が記憶される。
図3は、撮影シーン組合せ情報格納領域24cに記憶される特殊効果と撮影シーンとの適合/不適合を含む撮影シーン組合せ情報の一例を示す図である。
図3において、○印は適合組合せを示し、△印は不適合組合せを示す。不適合組合せにおいて、ポップアートは、彩度を非常に高くすることから、人物を撮影すると顔の色が非常に濃くなって顔が自然に再現できないため、人物の撮影には不向きである。トイフォトは、周辺部を減光させることから、夜景のように空が暗いと減光しているかどうか認識しづらいため、夜景の撮影には不向きである。また、夜景は、全体的に暗いため、より暗くしてしまうと、写真として不自然なほど暗いイメージになりかねないため、トイフォトとは適合しない。デイドリームは、黒浮きさせる画像処理を行うため、夜景の撮影では夜景らしさが失われる可能性が高くなり、夜景の撮影には不向きである。
また、HDRは、複数枚の撮影画像を重ね合わせるため、動きのある被写体の撮影には不向きである。スケッチは、線画的な画像処理を行うため、空や雪面等を含む風景のような平坦な撮影には不向きである。ドラマチックトーンは、濃淡を強調するため、ある程度の平坦部がないと効果的な写真が得られない。そのため、明るい所と暗い所とが混在した夜景等の撮影には不向きである。
さらに、本実施の形態に係る撮像装置では、記憶部24に、上述した不適合な組合せの理由(不適合理由)を撮影シーン組合せ情報として記憶するとともに、各特殊効果に対する推奨撮影シーンも撮影シーン組合せ情報として記憶する。ここで、推奨撮影シーンは、例えば、各特殊効果について、実際の組合せ頻度に応じて、組合せ頻度の最も高い撮影シーンを推奨撮影シーンとして決定する。
図2において、三脚検出部25は、撮像装置10のカメラボディ11が三脚39に固定されたか否かを検出するもので、公知の三脚検出スイッチ等で構成される。この、三脚検出部25の検出情報は、システムコントローラ21に供給される。
また、レンズコネクタ部26は、カメラボディ11に装着された撮影レンズ12の種別や該撮影レンズ12に装着されている光学フィルタ13の種別、撮影レンズ12の状態等を示す情報を取得するもので、その取得情報はシステムコントローラ21に供給される。
撮影レンズ12は、レンズ光学系41、レンズ情報メモリ42、レンズ駆動モータ43、レンズコントローラ44、ピント操作部45、ズーム操作部46、ボディコネクタ部47、および、フィルタコネクタ部48を有する。なお、ズーム操作部46は、当然のことながらレンズ光学系41がズーム機能を有する場合にのみ設けられる。レンズ情報メモリ42には、当該撮影レンズ12の識別情報や光学特性等のレンズ情報が格納されている。このレンズ情報は、レンズコントローラ44およびボディコネクタ部47を経て、カメラボディ11のレンズコネクタ部26からシステムコントローラ21に供給される。
撮影レンズ12は、AF機能を有する場合、システムコントローラ21からのAF制御信号が、レンズコネクタ部26およびボディコネクタ部47を経てレンズコントローラ44に供給される。これより、レンズ駆動モータ43が駆動されて、レンズ光学系41のAF動作が行われる。一方、AF機能を有しない場合や手動フォーカスモードが設定されている場合は、ピント操作部45の操作に基づいて、レンズコントローラ44によりレンズ駆動モータ43が駆動されて、レンズ光学系41のAF動作が行われる。また、駆動モータ43を駆動することなく、ユーザが手動でピント操作するようにしてもよい。
また、ズーム機能を有する場合において、カメラボディ11側のズーム操作スイッチ19aが操作された場合は、そのズーム操作に基づいて、システムコントローラ21からレンズコネクタ部26およびボディコネクタ部47を経てレンズコントローラ44にズーム制御信号が供給される。これにより、レンズ駆動モータ43が駆動されてレンズ光学系41のズーム動作が行われる。一方、撮影レンズ12側のズーム操作部46が操作された場合は、そのズーム操作に応じてレンズコントローラ44によりレンズ駆動モータ43が駆動されて、レンズ光学系41のズーム動作が行われる。
光学フィルタ13は、フィルタ光学系51、フィルタ情報メモリ52、および、レンズコネクタ部53を有する。フィルタ情報メモリ52には、当該光学フィルタ13の識別情報や光学特性等の光学フィルタ情報が格納されている。この光学フィルタ情報は、レンズコネクタ部53から、当該光学フィルタ13が装着されている撮影レンズ12のフィルタコネクタ部47、レンズコントローラ43およびボディコネクタ部46を経て、カメラボディ11のレンズコネクタ部26からシステムコントローラ21に供給される。
電子ビューファインダ16は、ボディコネクタ部55、EVFコントローラ56、表示駆動部57、EVF表示部58、および、接眼レンズ光学系59を有する。EVF表示部58は、カメラボディ11の表示部18と同様に、LCDパネルや有機ELパネル等で構成される。この電子ビューファインダ16は、カメラボディ11のコネクタ部14に装着されると、システムコントローラ21からコネクタ部14およびボディコネクタ部55を経てEVFコントローラ56にライブビュー画像や撮影画像等の画像信号が供給され、その画像が表示駆動部57を経てEVF表示部58に表示される。これにより、ユーザは、接眼レンズ光学系59を介して、EVF表示部58に表示された画像を観察することができる。
ストロボ装置17は、ボディコネクタ部61、ストロボコントローラ62、発光駆動部63、および、発光部64を有する。発光部64は、光源として、例えばキセノン管が用いられる。このストロボ装置17は、カメラボディ11のコネクタ部14に装着されると、撮影動作に連動して、システムコントローラ21からコネクタ部14およびボディコネクタ部61を経てストロボコントローラ62に発光信号が供給される。これにより、発光駆動部63を介して発光部64が発光して被写体が照明される。
以下、本実施の形態に係る撮像装置10の概略動作を説明する。
図4は、本実施の形態に係る撮像装置10の全体の概略動作を示すフローチャートである。先ず、システムコントローラ21は、電源スイッチ15bのオンを検出すると、システムの初期設定を行った後(S101)、動作モードを判定する(S103)。その結果、動作モードが撮影モードの場合は、現在装着されているアクセサリの検出処理を行って、その検出したアクセサリ情報を記憶部24のアクセサリ情報格納領域24aに格納する(S105)。
その後、システムコントローラ21は、ヘルプボタン19bの操作を監視する(S106)。その結果、ヘルプボタン19bが操作されたのを検出すると、システムコントローラ21は、撮影モードからヘルプモードに移行する。そして、システムコントローラ21は、記憶部24のアクセサリ情報格納領域24aに格納されているアクセサリ情報と、特殊効果情報格納領域24bに格納されている特殊効果情報とに基づいて、推奨の特殊効果を抽出し、その抽出した推奨特殊効果を一覧として表示駆動部27を経て表示部18に表示する(S107)。その後、システムコントローラ21は、特殊効果の設定処理を実行する(S108)。
この特殊効果の設定処理においては、例えば、推奨特殊効果の一覧表示後の所定時間内に、操作部20による入力操作によって、表示中の特殊効果のなかから一の特殊効果が選択された場合は、その選択された特殊効果を特殊効果設定部35により設定して、例えばシステムコントローラ21の内部メモリに登録する。その後、システムコントローラ21は、ヘルプモードから撮影モードに移行して、レリーズ操作の有無を監視する(S112)。これに対し、所定時間内に特殊効果が設定されなかった場合は、所定時間が経過した時点で推奨特殊効果の一覧表示を消去し、これによりヘルプモードから撮影モードに移行して、S112においてレリーズ操作の有無を監視する。
なお、S106においてヘルプボタン19bが操作されていない場合、システムコントローラ21は、撮影モードのまま、S112においてレリーズ操作の有無を監視する。また、システムコントローラ21は、撮影モード中にヘルプボタン19bが操作される毎、ヘルプモードに移行して、上記の処理を実行する。
システムコントローラ21は、S112においてレリーズ操作の有無の監視を開始するまでに、適宜のタイミングで、現在のアクセサリの装着状態で得られるライブビュー画像を、表示駆動部27を経て表示部18に表示する。そして、S112においてレリーズ操作が検出されるまで、ライブビュー画像の表示を継続する。
そのため、システムコントローラ21は、先ず、AE制御部31でAE制御を行いながら(S113)、撮像部22で被写体を撮影し(S114)、その撮影画像を画像処理部33で画像処理して(S115)、表示部18に表示する(S116)。また、システムコントローラ21は、撮影シーン認識部36により撮影画像から撮影シーンを認識する(S117)。そして、不適合報知制御部37において、記憶部24の撮影シーン組合せ情報格納領域24cに記憶されている撮影シーン組合せ情報をチェックして(S118)、特殊効果設定部35で設定された特殊効果に対する撮影シーン認識部36で認識された撮影シーンの適合/不適合を判定する(S119)。
その結果、不適合の場合、不適合報知制御部37は、不適合報知を行う(S120)。不適合報知は、例えば、表示部18に所定のオブジェクトを点滅表示したり、スピーカからビープ音を鳴らしたり、偏心モータや圧電素子によりカメラボディ11を振動させたり、して実行される。あるいは、不適合報知とともに、記憶部24の撮影シーン組合せ情報格納領域24cに記憶されている、対応する不適合理由や推奨撮影シーンを表示部18に表示する。なお、不適合理由は、不適合報知後、操作部20による所定の入力操作の受け付けに同期して、表示部18に表示してもよい。
その後、システムコントローラ21は、電源スイッチ15bのオフ操作の有無を監視し(S121)、オフ操作がされていない場合は、S112に移行して上記の動作を繰り返し、オフ操作がされている場合は、システムの停止設定を行って(S122)、動作を終了する。
これに対し、S119での判定の結果、撮影シーン認識部36で認識された撮影シーンが、特殊効果設定部35で設定された特殊効果に適合する場合、システムコントローラ21は、不適合報知制御部37により不適合報知を行うことなくS121へ移行する。
一方、システムコントローラ21は、S112においてレリーズ操作を検出すると、静止画像の撮影処理を実行する(S123)。この際、特殊効果の中でもフィルタ処理を伴わない特殊効果、例えば露光中フォーカス移動効果が設定されている場合は、その特殊効果に応じた撮影動作を実行する。
その後、システムコントローラ21は、フィルタ処理を伴う特殊効果が設定されているか否かを判定する(S124)。その結果、フィルタ処理を伴う特殊効果が設定されていると判定された場合は、画像処理部33において当該特殊効果に応じて、フィルタ処理部34による所要のフィルタ処理を実行する(S125)。そして、特殊効果が付加された画像データを、カードメモリ部23の記録媒体または記憶部24に画像ファイルとして記録する(S126)。この際、特殊効果が付加された画像データにおける撮影シーンが、S119において不適合と判定されたものである場合は、必要に応じて、その結果も同時に記録する。これにより、後の編集や再生モード等において、不適合な組合せによる特殊効果画像であることを把握することが可能となる。
これに対し、S124において、フィルタ処理を伴う特殊効果が設定されていないと判定された場合は、画像処理部33において通常の画像処理を実行して、S126において取得された画像データを画像ファイルとして記録する。
システムコントローラ21は、S126において撮影画像の画像ファイルを格納すると、その撮影画像をユーザに確認させるために表示部18に一時的に表示し(S127)、その後、S121に移行する。
なお、S103において、動作モードが再生モードの場合、システムコントローラ21は、カードメモリ部23に装着されている記録媒体に格納されている画像ファイル、あるいは、記憶部24に格納されている画像ファイルの再生動作を実行して(S129)、S121に移行する。
以上説明した第1実施の形態に係る撮像装置10によると、不適合報知制御部37において、特殊効果設定部35で設定された特殊効果に対して撮影シーン認識部36で認識された撮影シーンが不適合と判定されると、不適合報知がなされる。これにより、ユーザは、撮影シーンを適合する撮影シーンに変更することが可能となる。したがって、ユーザは、特殊効果に適合する撮影シーンを覚えるという負担を強いられることなく、期待した効果がかかった写真を容易に撮影することが可能となる。
(第2実施の形態)
図5は、本発明の第2実施の形態に係る撮像装置の内部の概略構成を示す機能ブロック図である。この撮像装置70は、図2に示した構成において、システムコントローラ21に接続された通信インタフェース(I/F)28をさらに備える。通信I/F28は、パーソナルコンピュータやネットワークに接続可能で、システムコントローラ21の制御のもとに、接続先のパーソナルコンピュータや、ネットワーク上のサーバから実行可能な特殊効果情報、認識可能な撮影シーン情報、特殊効果と撮影シーンとの適合/不適合情報、不適合理由、推奨撮影シーン等の撮影シーン組合せ情報の更新情報を取得する。これにより、記憶部24に記憶されている対応する情報を更新する。その他の構成および動作は、第1実施の形態と同様である。
このように構成すれば、次々と開発あるいは改良される最新の撮影シーン組合せ情報を容易に取得して更新することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、撮影シーン認識部36による撮影シーンの認識処理は、撮像部22からの画像データに限らず、GPS(Global Positioning System)からの撮影場所情報、日付情報から得られる撮影時間や季節等の情報を利用して認識することも可能である。また、特殊効果と撮影シーンとの組合せが不適合と判定された場合、レリーズボタン15aを押しにくくする等して、ユーザに対して撮影シーンや特殊効果の変更を促すようにすることもできる。
また、第2実施の形態のように、通信I/F28を有する場合は、例えば通信I/F28を介してパーソナルコンピュータやサーバ等の外部処理装置と接続して、特殊効果の全部または一部を外部処理装置で実行させて、外部処理装置から特殊効果が付加された画像ファイルを取得するように構成することもできる。さらに、第2実施の形態における撮影シーン組合せ情報の更新は、例えば、カードメモリ部23に装着可能な記録媒体を介して実行するように構成することもできる。この場合は、例えば、記録媒体をパソコン等に装着して、パソコン等を介してサーバ等から更新情報を記録媒体にダウンロードし、その後、記録媒体をカードメモリ部23に装着して、当該記録媒体にダウンロードされた更新情報を読み取って、記録部24の撮影シーン組合せ情報を更新する。
10 撮像装置
11 カメラボディ
12 撮影レンズ
16 電子ビューファインダ
18 表示部
19b ヘルプボタン
20 操作部
21 システムコントローラ
22 撮像部
24 記憶部
24b 特殊効果情報格納領域
24c 撮影シーン組合せ情報格納領域
27 表示駆動部
28 通信インタフェース
33 画像処理部
34 フィルタ処理部
35 特殊効果設定部
36 撮影シーン認識部
37 不適合報知制御部
70 撮像装置

Claims (7)

  1. 被写体を撮影して画像データを生成する撮像部と、
    前記画像データに基づいて撮影シーンを認識する撮影シーン認識部と、
    前記画像データを処理して当該撮影画像に特殊効果を付加した画像ファイルを生成する画像処理部と、
    前記画像処理部で処理可能な複数の特殊効果から一の特殊効果を設定する特殊効果設定部と、
    前記画像処理部で処理可能な複数の特殊効果と前記撮影シーン認識部で認識可能な複数の撮影シーンとの組合せの適合/不適合を含む撮影シーン組合せ情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている前記撮影シーン組合せ情報に基づいて、前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に対する前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンの適合/不適合を判定し、不適合と判定した場合に不適合報知をする不適合報知制御部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影シーン組合せ情報は、前記画像処理部で処理可能な特殊効果と前記撮影シーン認識部で認識可能な撮影シーンとの不適合な組合せの不適合理由を含み、
    前記不適合報知制御部は、前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンが前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に不適合の場合、前記記憶部に記憶されている対応する前記不適合理由を報知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 入力操作を受け付ける操作入力部をさらに備え、
    前記撮影シーン組合せ情報は、前記画像処理部で処理可能な特殊効果と前記撮影シーン認識部で認識可能な撮影シーンとの不適合な組合せの不適合理由を含み、
    前記不適合報知制御部は、前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンが前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に不適合の場合、前記操作入力部による所定の入力操作の受け付けに同期して、前記記憶部に記憶されている対応する前記不適合理由を報知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記撮影シーン組合せ情報は、前記画像処理部で処理可能な特殊効果に対する推奨撮影シーンを含み、
    前記不適合報知制御部は、前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンが前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に不適合の場合、前記記憶部に記憶されている当該特殊効果に対する推奨撮影シーンを報知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記画像処理部で生成される画像ファイルを記憶する画像ファイル記憶部をさらに備え、
    前記不適合報知制御部は、前記撮影シーン認識部で認識された撮影シーンが前記特殊効果設定部で設定された特殊効果に不適合の場合、不適合を示す情報とともに当該画像ファイルを前記画像ファイル記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 通信インタフェースをさらに備え、
    前記通信インタフェースを介して前記記憶部の前記撮影シーン組合せ情報を更新する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 記録媒体を着脱自在に装着する記録媒体装着部をさらに備え、
    前記記録媒体装着部に装着された前記記録媒体から、当該記録媒体にダウンロードされた前記撮影シーン組合せ情報の更新情報を読み取って、前記記憶部の前記撮影シーン組合せ情報を更新する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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