JP2012041091A - 底上げ可能なシート用収納箱とその底上げ方法 - Google Patents

底上げ可能なシート用収納箱とその底上げ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シート類が少なくなっても取り出すのに支障がないよう収納箱を変形し、底上げ状態にできる底上げ可能なシート用収納箱を提供する。
【解決手段】六面体の紙質箱体17の平面部にシート取出し口が形成されたシート用収納箱において、正面部1と背面部3と左右両側面部7、8の4面には、それらと底面部4とが交わる辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に底上げ用折り込み線15を設けるとともに、底面部4の角隅で、たて、横、高さの辺が交わる4つの頂点19からなる立体角隅部分に、底上げ用折り込み線15の高さ位置まで立体角隅部分を容易に押し込み反転できるようにする折り込み線30aおよび/または切り込み線30bからなる反転用補助線30を設けた底上げ可能なシート用収納箱とした。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ティシュペーパー、ウエットティシュ、ちり紙、メモ用紙、キッチンペーパー、紙ナプキン、油取紙、ポリ袋などの薄手のシート類を箱体内に収納しておき、容易に取り出しできるように構成されているシート用収納箱について、その収容されているシート類が少なくなっても順次そのシート類を取り出すのに支障がないように収納箱を変形し、底上げ状態にすることができるシート用収納箱に関する。
従来より、ティシュペーパー等のシート類を紙製または同質資材で製造された箱体内に収納し、取り出し口から連続的に容易に取り出すことのできるシート類の収納箱入り商品が種々開発され、製造販売されている。これら商品化されているシート用収納箱の高さは、3〜12cmまで多種多様である。そのうちシート用収納箱の高さが比較的低い(3〜6cm)場合には、開封直後から当該シート類を使い終わるまで、指先がとどくので、シート類の取り出し易さはほとんど変わらない。しかし、シート用収納箱の高さが大きく(6cm以上)なると、使用により収納されているシート類の量が少なくなったとき、上方に設けた取り出し口から箱体内のシート類までの距離が大きくなって指先がとどかなくなり、シート類を取り出すのが困難になる。また、例えばティシュペーパーの場合には、連続的にポップアップ式で連続的に取り出せるように折りたたみ方が工夫されているが、ティシュペーパーの量が少なくなると、折りたたみ方の工夫だけでは対応できなくなり連続的なポップアップができなくなったり、ティシュペーパーがよれたり偏ったりして取り出しにくくなったりする。
このため、従来より各方面で、このような課題を解決すべくいろいろの工夫がなされてきている。例えば、
イ)二重底方式
実開平5−71182号公報には、ティシュペーパーの箱の底の底面よりやや小さめの厚紙の上にティシュペーパーを置いたものを箱に収めるとともに、U字を横にした形のミシン目をティシュペーパーの箱の正面と背面に各2カ、計4ヵ所入れるように構成されたティシュペーパーの箱が記載されている。これは、二重底にし、収納されている厚紙を上げ底状態にして、その上げ底状態をミシン目を内側に折り込んで係止させるようにしたものである。このような二重底方式の考案は、ほぼ底面の全面を底上げができるので安定しているが、底面よりやや小さめの厚紙という余分の材料を必要とするのでコスト高となる欠点がある。
ロ)底面の起立片方式
特開平11−245977号公報には、切込み支柱片と連動して、この切込み支柱片と凸状を構成する係止片、或いは、もう一方の支柱片を箱の内部底面に着けるようにしたティシュペーパー入り上げ底箱が記載されている。
実開平7−15580号公報には、立板を2枚立ち上げこれを止板で固定する方式のティシュペーパーボックスの上げ底が記載されている。本考案の特徴は、頂上線を二本線にしたもので、組み立てが簡単で安定している効果があると記載されている。
実開平8−1578号公報には、立板と固定板を組み立てて、略十字形の上げ底をつくる構造の、ティシュペーパーの上げ底が記載されている。
上記先行文献には箱の底面に起立片を立ち上げてティシュペーパーの一部を取り出し口近くに持ち上げる方式の発明、考案である。これらはいずれも組み立てが簡単であるが、上げ底により持ち上げ支持されるのはティシュペーパーの一部だけでその面積が低いため、取り出し易さを具現する範囲が狭く、取り出しにくい範囲も生じるため、使用態様が限定されその実用性があまり高くない。特に、当該箱を移動させたり、振動させたり、縦向きにしたり、投げ出したりとき、ティシュペーパーが持ち上げる所定の位置から外れて偏ったり持ち上がらなかったりして取り出しにくくなる可能性がある。更に、当該上げ底の構造があまり丈夫ではないという欠点もある。
ハ)底面部の切り離し部分押し上方式
特開平10−167354号公報には、第1発明として、底面部の適宜位置に折り曲げ線を設定し、その両端から切り離し線を延設し、それらの先を折り曲げ線から適宜離れた地点で繋いで上げ底を形成し、上げ底における折り曲げ線に対向した先端部付近に一方の係合部を設け、その係合部から適宜離れた位置にくびれ部を形成し、それによって必然的に形成される張り出し部に他方の係合部を設け、被収容物品が少なくなったとき、切り離し線を押し離し、両方の係合部を係合することによって上げ底となし、被収容物品の取り出しを容易にしたことを特徴とするティッシュペーパー等の容器が記載されている。
また同文献には、第2発明として底面部に適宜間隔のもとに2本の切り離し線を設け、それらに連続して正面部及び背面部にも、その高さの2分の1未満のもとに切り離し線を設けて上げ底部を形成し、被収容物が残り少なくなったとき、上げ底部を押して上げ底状となし、被収容物の取り出しを容易にしたことを特徴とするティッシュペーパー等の容器が記載されている。
当該第1発明、第2発明は、簡単な操作で面積の比較的広い一種の上げ底状態にできる長所があるが、底部に大きな開口部分ができて、収納物にごみが入ったり汚れたりし易い欠点がある。また、当該第1発明、第2発明は、単に上げ底部を押すだけで上げ底状となしているので、上方から紙を取り出そうとする際、少しでも押圧力が加わると上げ底は、すぐに押し下げられて元にもどろうとするため取出し易さという機能を充分に発揮できない難点があった。
二)箱体の変形方式
特開2007−76660号公報には、厚紙1枚を折り曲げ、接着剤で貼り付けて形成されたペーパーボックスで、内部にティッシュペーパーを収納しえるように形成し、ティッシュペーパー残量が少なくなった時点で、ペーパーボックス下部をミシン目及びプレス折り目により折り曲げることにより上げ底を可能にしたペーパーボックスで、折り曲げることにより、残量目安とし、又、折り曲げることにより上げ底周囲にティッシュペーパーポケットを構成しうるペーパーボックスであり、尚且つ上面にティッシュペーパー取り出し用開口孔を設けたペーパーボックスが記載されている。
実開平7−9783号公報には、上面壁にペーパー取り出し口が形成され、正面壁及び背面壁が横長矩形に形成された横長立方体のティッシュペーパー用紙箱において、前記正面壁と背面壁に、正面形状が凸形で、その頂部が底面壁からの高さが正面壁の高さの略1/3となる位置をとおり、その左右が正面及び背面の下隅角部に至る若しくは左右の延長が下隅角を通る計上の谷折目を一本または複数本形成し、収容ペーパー量が半分程度に減少した際に、底面壁を上面とした状態で、前記谷折り目を基準として紙箱内へ凹ませ、正面から見て底面壁を略アーチ形に変形させるようにしたことを特徴とするティッシュペーパー用紙箱、が記載されている。
両先行技術文献には、収容されているシート類の量が少なくなったとき、箱体を変形させることにより、上げ底状態にして収納されているティッシュペーパーを持ち上げ、ペーパーの取り出しに支障が生じないようにするものである。しかし、この方法は、せっかくの横長立方体で美しい紙箱の下部を凹ませるように変形するものであり、これが箱の一部を潰したような印象を与えるため、外観的に商品価値が低下する欠点があった。
実開平5−71182号公報 特開平11−245977号公報 実開平7−15580号公報 実開平8−1578号公報 特開平10−167354号公報 特開2007−76660号公報 実開平7−9783号公報
叙上のように、ティシュペーパー等のシート類が箱体内に収納され、上部の取り出し口から容易に取り出すことのできるシート類収納箱において、収納されているシート類16が少なくなったとき取出し難くなるという技術課題を解決するために上げ底にする方法が多方面で開発されているが、いずれも満足できるものがなかった。
本発明者は、上記の技術的課題を解消し、より満足できるものを提供するため、研究した結果、開発に成功したのが本発明である。
近年の生活環境の向上に伴って、収納するシート類の品質が高級化するとともに、その収納量も増加することが要請されるようになった。このように、シート類の収容量が増加してきて箱の容積が大きくなると、当初はシート類が取り出し口の近くにあって容易に取り出すことができたが、シート類が少なくなるにつれて、取り出し口との距離が遠くなるうえ、収納しているシート類が箱内の空間を遊び出したり、偏ったりして、取り出しにくくなるという難点が生ずる。このような技術的課題を解消するためには、箱体の底部を底上げして、取り出し口とシート類との位置と姿勢とを当初のような状態に戻すことが望ましい。そこで、シート収納箱の底上げをするに際して、まず第1に、当該底上げ作業が道具などを使わず簡単にできること、第2に、当該底上げは箱体底面部の一部ではなく、略底面部全体を上げ底状態にすること、第3に、その上げ底状態は、多様な使用態様に耐えて維持することができ安定的であること、第4に、シート収納箱は、リビングルーム、寝室、応接室、などで使用される場合他のインテリア家具との調和が要請されるため、外観の美しさを保っていること、第5に、他の材料が加わったり道具を使用することがなく余分な経済的負担が無いこと、などの条件を満足させることができる底上げ可能なシート用収納箱とその底上げ方法を提供せんとするものである。
特許を受けようとする第1発明は、正面部1、背面部3、左側面部7、右側面部8、平面部2、底面部4のすべての面が長方形あるいは長方形と正方形で構成される六面体で、隣接する面がほぼ直角に交わる直方体の紙質箱体17であって、その平面部2にシート取出し口18が形成されてなるシート用収納箱において、正面部1と背面部3と左右両側面部7、8の4面には、それらと底面部4とが交わる各辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に底上げ用折り込み線15を設けるとともに、底面部4の角隅で、たて、横、高さの辺が交わる4つの頂点19からなる立体角隅部分に、前記底上げ用折り込み線15の高さ位置まで立体角隅部分を容易に押し込み反転できるようにする折り込み線30aおよび/または切り込み線30bからなる反転用補助線30を設けたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱である。
当該第1発明は、直方体の紙質箱体17に底上げ用折り込み線15を設けるとともに、底面部4の各隅にある4つの頂点19のある立体角隅部分に、前記底上げ用折り込み線15の高さ位置まで立体角隅部分を容易に押し込み反転できるようにする折り込み線30aおよび/または切り込み線30bからなる反転用補助線30を設けたことを特徴とするものである。当該第1発明は、立体角隅部分に折り込み線30aおよび/または切り込み線30bからなる反転用補助線30を設けて、立体角隅部分を切除するのではなく、手作業により切り込み操作や折り込み操作をするだけで当該立体角隅部分を押し込み反転し易い状態にして、予定された底上げ高まで底上げする方式である。
ここに反転用補助線30とは、立体角隅部分に折り込み線30aおよび/または切り込み線30bを施すことにより構成されるものである。具体的には、例えば図9乃至図12に示したように様々な態様が考えられる。その構成は、立体角隅部分を容易に押し込み反転できるように設計されたものであれば、当該反転用補助線30は、折り込み線だけで構成されていてもよいし、切り込み線だけで構成されていても良いし、折り込み線と切り込み線の組み合わせ構成であっても良い。すなわち、立体角隅部分を容易に押し込み反転できるように設計されたものであれば、必ずしも図示実施態様に限らないこと勿論である。
特許を受けようとする第2発明は、第1発明に係る底上げ可能なシート用収納箱を用いて、底上げをする方法である。本発明は、シート用収納箱の立体角隅部分に、容易に押し込み反転できるようにした折り込み線30aおよび/または切り込み線30bからなる反転用補助線30を設けておく。そのうえで、当該反転用補助線30を利用して、手作業で切り込み線30bの部分を破いたり、折り込み線30aの部分を折り込んだりして、容易に押し込み反転できるようにしたうえ、立体角隅部分を押し込み反転させる。同時に、底上げ用折り込み線15にそって紙質箱体17の内側に折込むことにより、紙質箱体17の高さを低く変化させる。更に、底面部4の周辺を反転させながら当該底面部4を紙質箱体17内に押し込むようにする。このように簡単な作業をすることにより、紙質箱体17の底面部4が折り込んだ分だけ凹んで底上げした状態に変形させるのである。
厚紙で製造された六面体で隣接する面がほぼ直角に交わる直方体の紙質箱体17の場合、その頂点19を中心に構成されている立体角隅部分は、周辺の壁面部分に比較して構造的に強度が大きく、押し込んだり反転したりすることが難しい。そのため、紙質箱体17の底面部4を押し込み反転させて底上げ状態に変形させようとする際、底面部の4角隅にある立体角隅部分をどのようにして反転させるかが大きな技術的課題となる。この技術的課題を解消するため、当該第2発明は、立体角隅部分を切除するのではなく、反転用補助線30の切り込み操作や折り込む操作により予備変形させることにより前記技術的課題を解消して、その後、予定された底上げ高まで底上げするようにしたことが特徴である。
ここに反転用補助線30は、立体角隅部分に容易に押し込み反転できるような折り込み線30aおよび/または切り込み線30bを施すことにより構成されるものである。その構成は具体的には、折り込み線だけで構成されていてもよいし、切り込み線だけで構成されていても良いし、折り込み線と切り込み線の組み合わせ構成である場合など様々な態様が考えられる。図9乃至図11に示した実施例は、いずれも折り込み線と切り込み線の組み合わせ構成である。
本願発明は、このように簡単な手作業により、確実にシート用収納箱の高さを低くし、且つ底面部4の全面を上げ底状態に変形することが出来るものである。しかも、その上げ底状態は底面部4とその周辺を山折から谷折に反転するように変えながら当該底面部4を紙質箱体17内に押し込まれており、その押し込み部分に反発力が生じて適度の圧力をもって折り込まれているので安定している。従って、シート用収納箱からシート類16を取り出す際に、適度な圧力が負荷されても、その上げ底状態を維持することができる。
更に、本願発明におけるシート用収納箱の底上げは、いずれも底面部4の一部ではなく、ほぼ全面が底上げ状態となっているのが特徴である。その結果、少なくなったシート類16の安定性がよく、取り出し口からシート類16を順次取り出す機能が失われること無く確保されることになる。また、当該シート用収納箱を立て向きや横向きにして使用する場合でも、振動したり移動したりした場合でも収納されているシート類16が偏ったり、折れ曲がったりして取出しにくくなることがない。即ち、多様な環境下で使用しても、常に使いやすいシート用収納箱を提供することが出来るものである。
しかも、シート用収納箱に、底上げ用折り込み線15と反転用補助線30を施しただけのシンプルな加工であるため、箱体のデザインや外観を損ねることがほとんどない。近年のシート用収納箱は、インテリアの一部としてそのデザインや意匠が商品価値として重要視される傾向にあるため、外観への細工は少ない方が好ましいとされているが、本願発明は、箱体への細工が少ないので、このような要請に充分対応していることになる。
更に、本願発明は、いずれも1枚の厚紙の展開図として設計することが出来、これを組み立てるだけで、底上げ可能なシート用収納箱を製造でき、他の材料や道具を必要としない。従って、従来のシート用収納箱と同じ作業と費用で容易に製造できるので経済的である。
本願発明は、正面部1、背面部3、左側面部1c、右側面部1d、平面部2、底面部4のすべての面が長方形あるいは長方形と正方形で構成される六面体で、隣接する面がほぼ直角に交わる直方体の紙質箱体17であって、その平面部2にシート取り出し口18が形成されてなるシート用収納箱に図1に示したような細工を施したものである。
イ)紙質箱体17の周辺側壁をなす正面部1と背面部3と左右両側面部7、8の4面には、それらと底面部4とが交わる辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に、底上げ用折り込み線15を設けるようにする。
ロ)紙質箱体17の底面部4の角隅で、たて、横、高さの辺が交わる4つの頂点19から下方に立体角隅部が形成されているが、その立体角隅部分に前記底上げ用折り込み線15の高さ位置までの錐体状に切除できる切り離し線14を設ける。
本願発明は、上記のようなイ)底上げ用折り込み線15とロ)切り離し線14とを設けたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱である。
尚、当該錐体状に切除できる切り離し線14というのは、展開図にすると第43発明から第7発明に記載されているような正方形、円形、または特定多角形のいずれであっても良い。
以下、本発明に係る底上げ可能なシート用収納箱を図示実施例に基づいて説明する。
図1は、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱を示す斜視図であり、図2は、図2は、底上げ可能なシート用収納箱に底上げ用折り込み線15と切り離し線14を施した状態を示す斜視図であり、図3は、底上げ可能なシート用収納箱を裏返して底面部とその周辺を底上げ用折り込み線15に沿って山折から谷折に反転するように変えながら当該底面部を紙質箱体内に押し込んで上げ底状態にすることを示す斜視図であり、図4は、底上げ可能なシート用収納箱の高さを低く変化させ、且つ底上げした状態に変形させた姿を示す斜視図である。また、図5は、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱の一実施例を示す展開図であり、図6、は、図7は、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱の他実施例を示す展開図であり、図8は、図7に示す実施例の切り離し線を示す要部拡大の展開図である。図9は、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱に設けた反転用補助線30の一実施例であり、その(イ)は、シート用収納箱に反転用補助線30を施した状態を示す要部説明図であり、(ロ)は、当該反転用補助線30を予備加工した状態を示す要部説明図である。図10、図11、図12は、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱に設けた反転用補助線30の他実施例であり、その(イ)は、シート用収納箱に反転用補助線30を施した状態を示す要部説明図であり、(ロ)は、当該反転用補助線30を予備加工した状態を示す要部説明図である。
本願発明は、図1、図2に示すように、正面部1、背面部3、左側面部1C、右側面部1D、平面部2、底面部4のすべての面が長方形あるいは長方形と正方形で構成される六面体で、隣接する面がほぼ直角に交わる直方体の紙質箱体17であって、その平面部2に取り出し口2が形成されてなるシート用収納箱に、底上げ可能なように工夫を施したものである。その工夫とは、正面部1と背面部3と左右両側面部7、8の4面には、それらと底面部4とが交わる各辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に底上げ用折り込み線15を設けるとともに、底面部4の角隅で、たて、横、高さの辺が交わる4つの頂点19から前記底上げ用折り込み線15の高さ位置まで錐体状に切除できる切り離し線14を設けたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱である。このシート用収納箱の中には、ティシュペーパー、ウエットティシュ、ちり紙、メモ用紙、キッチンペーパー、紙ナプキン、油取紙、ポリ袋のいずれかのシート類16が積み重ねた状態で収納されている。尚、その収納方法は、シート類16が順次に取り出されるように工夫されている場合が多い。
本願発明は、図1及び図2に示す通り、直方体である紙質箱体17の構成面にプレス若しくはミシン目にて底上げ用折り込み線15や切り離し線14が施されただけである。その底上げ用折り込み線15や切り離し線14の細工は、目立つことがなく、デザインなどの外観を損なうことがない。また、その細工は、当該シート用収納箱をそのまま使用しても当初はその本来の機能に何の影響も与えることがないので、実用的である。
しかし、使用しているうちにシート類16が少なくなってくると、取出しにくくなってくる。そのようになったら図3のように箱を裏返して、底面部の4つの頂点19を含む立体角隅部分を切り離し線14に沿って錐体状または三角錐状に切除する。そのうえで、前記正面部1と背面部3と左側面下部7Bと右側面下部8Bとを底上げ用折り込み線15にそって紙質箱体17の内側に折込むようにする。これによって、紙質箱体1の高さを低く変化させることが出来る。同時に前記底面部4の周辺を山折から谷折に変えながら当該底面部4を紙質箱体17内に押し込むことにより紙質箱体1の底面部4が折り込んだ分だけ凹んで底上げした状態に変形させることができるのである。このように本発明に係るシート用収納箱を用いれば、簡単な手作業により底上げができるのである。図4は、このようにしてシート用収納箱の底上げ作業を終えた後、回転して元の姿勢に直して使用する状態を示す斜視図である。
図5乃至図7は、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱の展開図である。即ち、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱は、一枚の平面状の厚紙で展開図を裁断したうえ、これを組み立て、糊付けするだけで製造できるのである。
従って、本願発明の製造方法は、展開図の設計を変えるだけでよく、従来の製造方法と比較しても同様な設備と工程で簡単に製造できるので、余分な設備投資などの必要がなく、経済的である。
以下、本願発明の実施態様ごとに設計されたシート用紙質箱体の展開図を説明する。本願発明の基本的構造は、いずれも直方体の紙質箱体17である。従って、正面部1、背面部3、左側面部7、右側面部8、平面部2、底面部4のすべての面が長方形あるいは長方形と正方形で構成される六面体で、隣接する面がほぼ直角に交わることが特徴となる。このような直方体の展開図は多数あるが、本願発明の場合には、シート類16を充填・収納するという機能と、原料となる平面状の厚紙を出来るだけ無駄なく裁断したいとの意向と、基本的に箱体を形成してからシート類16を充填してから閉めて糊付けをするという製造工程を考慮して、合理的な展開図を特定するものである。特に、その特徴とするところは、左側面部7と右側面部8を上下に分割している点である。
そこで、図示実施例で使用する共通の紙質箱体17の基本的な構造の展開図を説明する。図示実施例は、たて辺の長さ(245mm)が共通する長方形の正面部1(245×105mm)、平面部2(245×115mm)、背面部3(245×105mm)、底面部(245×115mm)4を、たて辺方向に折り込み線を介して順次列設しており、当該正面部1の左右両横辺方向には、それぞれ左側耳片11(50×105mm)と右側耳片12(50×105mm)を折り込み線を介して連設してあり、前記平面部2の左右両横辺方向には、それぞれ左側面上部7A(60×115mm)と右側面上部8A(60×115mm)を折り込み線を介して連設してあり、前記背面部3の左右両横辺方向には、それぞれ左側耳片13(50×105mm)と右側耳片14(50×105mm)を折り込み線を介して連設してあり、前記底面部4の左右両横辺方向には、それぞれ左側面下部7B(60×115mm)と右側面下部8B(60×115mm)を折り込み線を介して連設してあり、更に前記底面部4の左側面下部7Bと右側面下部8Bの先端部にはそれぞれ粘着部11、12(5×115mm)が形成されていると共に、当該底面部4の先端側たて辺方向にはたてたて粘着部13(245×15mm)を折り込み線を介して連設するように構成されているのである。
前述したように、この展開図の特徴は、左右両側面7、8が上部7a、8aと下部7b、8bに分かれていて、後からシート類16を挿入収納できるように構成した点にある。
本発明は、このように構成されている直方体の紙質箱体17の展開図に、次のような細工をしたものである。
まず、図5に示した実施例について説明する。これは、第3発明の展開図であり、紙質箱体17の立体角隅部を正三角錐状に切除できる切り離し線14を得ることが出来るものである。
正面部1と背面部3と左右両側面下部7b、8bの4面には、それらと底面部4とが交わる辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に底上げ用折り込み線15を設けてある。例えば上記のように紙質箱体の高さを105mmに特定した場合、設計上予定する底上げ高を50mmとすると、底上げ用折り込み線15の高さ位置は、25mmということになる。
次に、底面部4の角隅にある4つの頂点19のうち、背面部3と隣接する2頂点19を中心にして、正面部1との左側耳片部5又は右側耳片部6との2面には、たて、横、高さの辺が対角線となる正方形の切り離し線14を設けるが、当該正方形はその対角線の中心から正方形の頂点19までの長さが前記底上げ用折り込み線15の高さ(25mm)に等しい正方形の切り離し線14を設ける。
更に、底面部4の角隅にある4つの頂点19のうち、たて粘着部13と隣接する2頂点19を中心にして、底面部4と左側面下部7bまたは右側面下部8bと、たて粘着部13との3面に、たて、横、高さの辺が対角線となる正方形であって、その対角線の中心4から正方形頂点19までの長さが前記底上げ用折り込み線15の高さに等しい正方形の一部対応形の切り離し線14aを設ける。
更に、正面部1と左側耳片部5または右側耳片部6との2面には、正面部1の下辺と左右両横辺方向の折り込み線とを対角線とし、正面部1の底上げ用折り込み線15と左右両横辺方向の折り込み線との交点を正方形の頂点とする正方形を描いた際に対応するV字状2辺を切り離し線14bとして設ける。
以上のように、底上げ用折り込み線15と前記3種類の切り離し線14、14a、14bとを設けたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱の展開図である。
図6に示した実施例3について説明する。これは、第4発明の展開図であり、紙質箱体17の立体角隅部を錐体状に切除できる切り離し線14を得ることが出来るものである。当該錐体状というのは三角錐の各面における下辺が円弧状になっているものである。なお、直方体の紙質箱体17は、共通のものであり、その展開図は実施例として既に具体的に説明しているので、ここでの説明は省略する。
本発明は、直方体の紙質箱体17の展開図において、まず、正面部1と背面部3と左側面下部7bと右側面下部8bの4面には、それらと底面部4とが交わる辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に底上げ用折り込み線15を設ける。
次に、底面部4の角隅にある4つの頂点19のうち、背面部3と隣接する2頂点19を中心にして、正面部1と背面部3と左側面下部7bまたは右側面下部8bの4面には、底面部4の当該2つの頂点19を中心に半径が前記底上げ用折り込み線15の高さと等しい円形の切り離し線14を設け、更に、底面部4の角隅にある4つの頂点19のうち、たて粘着部13と隣接する2頂点19を中心にして、底面部4と左側面下部7bまたは右側面下部8bと、たて粘着部13の3面には、当該頂点19を中心に半径が前記底上げ用折り込み線15の高さと等しい円形の一部対応形の切り離し線14bを設け、更に、正面部1と左側耳片部5または右側耳片部6との2面には、正面部1の下辺と左右両横辺方向の折り込み線との交点を中心にして、半径が前記底上げ用折り込み線15の高さと等しい円形の円周となる半円形状の切り離し線14bを設ける。
以上のように第4発明は、直方体の紙質箱体17に底上げ用折り込み線15と前記3種類の切り離し線14、14a、14bとを設けたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱の展開図である。
次に第3発明の実施例について具体的に説明する。この発明は、立体角隅部分に折り込み線30aおよび/または切り込み線30bからなる反転用補助線30を設けて、立体角隅部分を切除するのではなく、手作業により切り込み操作や折り込み操作をするだけで当該立体角隅部分を押し込み反転し易い状態にして、予定された底上げ高まで底上げする方式のものである。
第3発明の実施例は、正面部1、背面部3、左側面部7、右側面部8、平面部2、底面部4のすべての面が長方形あるいは長方形と正方形で構成される六面体で、隣接する面がほぼ直角に交わる直方体の紙質箱体17であって、その平面部2にシート取出し口18が形成されてなるシート用収納箱において、正面部1と背面部3と左右両側面部7、8の4面には、それらと底面部4とが交わる各辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に底上げ用折り込み線15を設けるとともに、底面部4の角隅で、たて、横、高さの辺が交わる4つの頂点19からなる立体角隅部分に、前記底上げ用折り込み線15の高さ位置まで立体角隅部分を容易に押し込み反転できるようにする折り込み線30aおよび/または切り込み線30bからなる反転用補助線30を設けたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱である。
当該第3発明は、当該直方体の紙質箱体17に底上げ用折り込み線15を設けるとともに、底面部4の各隅にある4つの頂点19のある立体角隅部分に、前記底上げ用折り込み線15の高さ位置まで立体角隅部分を容易に押し込み反転できるようにする折り込み線30aおよび/または切り込み線30bからなる反転用補助線30を設けたことを特徴とするものである。
当該反転用補助線30は、具体的には、例えば図9乃至図12に示したように様々な態様が考えられる。その構成は、立体角隅部分を容易に押し込み反転できるように設計されたものであれば、当該反転用補助線30は、折り込み線だけで構成されていてもよいし、切り込み線だけで構成されていても良いし、折り込み線と切り込み線の組み合わせ構成であっても良い。以下、反転用補助線30の具体的な図示実施例を詳細に説明する。
図9(イ)に示した反転用補助線30は、立体角隅部分の正面部1または背面部3と左側面下部7bまたは右側面下部8bとの交わる高さ辺zの両側へ所定の幅離れた位置に、底上げ用折り込み線15から底面部4と交わるたて辺x、横辺yまでの高さ方向への左右両側の切り込み線30b、30bが設けられていると共に、当該切り込み線30b,30bに連続して底面部4と交わるたて辺xと横辺yへの底辺方向への切り込み線30bを設けるようにする。このように当該反転用補助線30は、矩形状の高さ方向への左右両側の切り込み線30b,30bと、たて辺xと横辺yへの底辺切り込み線30bとなし、上辺を折り込み線30aに構成してある。そのうえで当該切り込み線30b,30b,30bの部分を切り離して矩形状の舌片30cを加工形成したうえ、図9(ロ)に示すように当該矩形状の舌片30cを折り込み線30aに沿って上方内側に折込んで矩形状の穴を開け、立体角隅部分の隣接する面がほぼ直角に交わる構造を壊すことにより、反転しにくいという技術的課題を解消したものである。その後は底面部4は容易に押し込むことができるので、底上げ状態にすることができる。
図10(イ)に示した反転用補助線30は、立体角隅部分の正面部1または背面部3と左側面下部7bまたは右側面下部8bとの交わる高さ辺zの両側へ所定の幅離れた位置から頂点19まで切り込み線30b、30bが設けられている。このように当該反転用補助線30は、三角形状の左右側辺を切り込み線30b,30bとなし、上辺を折り込み線30aに構成してあるので、その切り込み線30b,30bの部分を切り離して三角形状の舌片30dを加工形成したうえ、図10(ロ)に示すように当該三角形状の舌片30dを折り込み線30aに沿って上方内側に折込んで穴を開け、立体角隅部分の隣接する面がほぼ直角に交わる構造を壊すことにより、反転しにくいという技術的課題を解消したものである。
図11(イ)に示した反転用補助線30は、立体角隅部分の正面部1または背面部3と左側面下部7bまたは右側面下部8bとの交わる高さ辺zへの切り込み線30bと、その辺の両側へ所定の幅離れた位置から頂点19までへの切り込み線30b,30bと3本設けられている。このように当該反転用補助線30は、頂点19から放射状に延びた3本の切り込み線30bと上辺の折り込み線30aとで2個の三角形が構成されている。その切り込み線30b,30b,30bの部分を切り離して2個の三角形状の舌片30e,30eを加工形成したうえ、図11(ロ)に示すように当該三角形状の舌片30e,30eを折り込み線30a,30aに沿って左右両上方の内側に折込んで菱形状の穴を開け、立体角隅部分の隣接する面がほぼ直角に交わる構造を壊すことにより、反転しにくいという技術的課題を解消したものである。
図12(イ)に示した反転用補助線30は、底面部4の4角隅にある頂点19から隣接する面がほぼ直角に交わるたて辺x、横辺y、高さ辺zに、所定の長さの切り込み線30b,30b,30bを設け、その高さ辺zの上端からたて辺xと横辺yの端部を結ぶ折り込み線30a,30aを設け、2個の三角形状が構成されている。その切り込み線30b,30b,30bの舌片30f,30fを加工形成したうえ、図12(ロ)に示すように当該三角形状の舌片30f,30fを折り込み線30a,30aに沿って左右両上方の内側に折込んで菱形状の穴を開け、立体角隅部分の隣接する面がほぼ直角に交わる構造を壊すことにより、反転しにくいという技術的課題を解消したものである。
図6は、実施例5について説明する。これは、第5発明の展開図であり、前述した共通する直方体の紙質箱体17に底上げ用折り込み線15を設けるとともに、当該紙質箱体17の立体角隅部を任意寸法の三角錐状に切除できる切り離し線14を得ることが出来るものである。なお、当該直方体の紙質箱体17は、共通のものであり、その展開図は既に具体的に説明しているのでここでの説明は省略する。
第1に、直方体の紙質箱体17の展開図において、正面部1と背面部3と左側面下部7bと右側面下部8bの4面に、それらと底面部4とが交わる辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に底上げ用折り込み線15を設ける。
第2に、紙質箱体17の立体角隅部を任意の三角錐体状に切除できる切り離し線14は、次のようにして特定することができる。基本的には、底面部4の4つの角隅に、頂点19部を直角とする任意寸法の直角三角を切り離す部分として特定すると、これによって自動的に頂点19を中心にして構成される残りの3面の直角三角形が特定されることになる。その原理について、図7と図8に基づいて説明する。
まず、底面部4の角隅にある4つの頂点19のうち、背面部3と隣接する2頂点19を中心にして、底面部4には、たて辺xと横の辺Yと底面斜辺FRとで2つの底面直角三角形22、22を作る。このたて辺xと横の辺Yの長さについては、任意の長さ寸法を選定することにより底面斜辺FRが決まるが、この底面直角三角形22、22が基準となる。
次に、背面部3には前記たて辺xと底上げ用折り込み線15の高さzと同じ長さの高さ辺zと背面斜辺brとで背面直角三角形23、23を作る。
次に、左側面下部7bと右側面下部8bには前記横の辺yと底上げ用折り込み線15の高さZと同じ長さの高さ辺zと側面斜辺drとで側面直角三角形24、24を作る。
更に、背面部3の左側耳片部9と左側耳片部10には背面部3の高さ辺zと底面部4の横の辺Yと同じ長さの耳片の辺Yと耳片斜辺grとで耳片直角三角形25、25を作る。
これらの4つの直角三角形を組み合わせたとき出来る多角形26、26の各斜辺(dr、fr、br、gr)を連結した形状に切り離し線14を設ける。
なお、前記側面直角三角形24と耳片直角三角形25とは、同一形状の直角三角形であり、それが頂点19を中心として90度回転したものである。当該側面直角三角形24と耳片直角三角形25とは、展開図を紙質箱体17に組み立てたとき、重なり合う構成になるからである。
第3に、底面部4の角隅にある4つの頂点19のうち、たて粘着部13と隣接する2頂点19を中心にして、底面部4には、たて辺xと横の辺yと底面斜辺frとで2つの底面直角三角形22、22を作る。
次に、左側面下部7bと右側面下部8bには前記横の辺yと底上げ用折り込み線15の高さと同じ長さの高さ辺zと側面斜辺DRとで側面直角三角形24、24を作る。
次に、粘着部13には、前記たて辺xと底上げ用折り込み線15の高さと同じ長さの仮想高さ辺zと仮想粘着斜辺grとで仮想粘着直角三角形を作ったときの一部対応形27、27を作る。これら2つの直角三角形22、24と一部対応形27とを組み合わせたとき出来る多角形の各斜辺(fr、cr、gr)と(fr、dr、gr)を組み合わせた形状に切り離し線14aを設ける。
第4に、正面部1には前記背面直角三角形23、23と対称の正面直角三角形28、28を作り、正面部1の左側耳片部5と右側耳片部6には、背面部3の耳片直角三角形25、25と対称の正面部1の耳片直角三角形29、29をつくり、両者を組み合わせたときできる三角形の各斜辺を組み合わせたV字状(br−dy)の切り離し線14bを設ける。
以上のように、第5発明は、底上げ用折り込み線15と前記3種類の切り離し線14、14a、14bとを設けたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱の展開図である。
本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱を示す斜視図である。 底上げ可能なシート用収納箱に底上げ用折り込み線15と切り離し線14を施した状態を示す斜視図である。 底上げ可能なシート用収納箱を裏返して底面部とその周辺を底上げ用折り込み線15に沿って山折から谷折に反転するように変えながら当該底面部を紙質箱体内に押し込んで上げ底状態にすることを示す斜視図である。 底上げ可能なシート用収納箱の高さを低く変化させ、且つ底上げした状態に変形させた姿を示す斜視図である。 本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱の一実施例を示す展開図である。 本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱の他実施例を示す展開図である。 本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱の他実施例を示す展開図である。 図7に示す実施例の切り離し線を示す要部拡大の展開図である。 本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱に設けた反転用補助線の一実施例であり、その(イ)は、シート用収納箱に反転用補助線30を施した状態を示す要部説明図であり、(ロ)は、当該反転用補助線30を予備加工した状態を示す要部説明図である。 は、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱に設けた反転用補助線30の他実施例であり、その(イ)は、シート用収納箱に反転用補助線30を施した状態を示す要部説明図であり、(ロ)は、当該反転用補助線30を予備加工した状態を示す要部説明図である。 は、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱に設けた反転用補助線30の他実施例であり、その(イ)は、シート用収納箱に反転用補助線30を施した状態を示す要部説明図であり、(ロ)は、当該反転用補助線30を予備加工した状態を示す要部説明図である。 は、本願発明に係る底上げ可能なシート用収納箱に設けた反転用補助線30の他実施例であり、その(イ)は、シート用収納箱に反転用補助線30を施した状態を示す要部説明図であり、(ロ)は、当該反転用補助線30を予備加工した状態を示す要部説明図である。
1:正面部
2:平面部
3:背面部
4:底面部
5:左側耳片部
6:右側耳片部
7:左側面部
8:右側面部
7a:左側面上部
8a:右側面上部
7b:左側面下部
8b:右側面下部
9:左側耳片部
10:右側耳片部
11:粘着部
12:粘着部
13:たて粘着部
14:切り離し線
14a:切り離し線
14b:切り離し線
15:底上げ用折り込み線
16:シート類
17:紙質箱体
18:シート取出し口
19:頂点
22:底面直角三角形
23:背面直角三角形
24:側面直角三角形
25:耳片直角三角形
26:多角形
27:一部対応形
28:正面直角三角形
29:耳片直角三角形
30:反転補助線
30a:折り込み線
30b:切り込み線
30c:矩形状の舌片
30d:三角形状の舌片
30e:三角形状の舌片
30f:三角形状の舌片

Claims (2)

  1. 正面部、背面部、左側面部、右側面部、平面部、底面部のすべての面が長方形あるいは長方形と正方形で構成される六面体で、隣接する面がほぼ直角に交わる直方体の紙質箱体であって、前記平面部にシート取出し口が形成されてなるシート用収納箱において、
    前記正面部と前記背面部と前記左右両側面部の4面には、それらと前記底面部とが交わる各辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に底上げ用折り込み線を設けるとともに、前記底面部の角隅で、たて、横、高さの辺が交わる4つの頂点からなる立体角隅部分に、前記底上げ用折り込み線の高さ位置まで前記立体角隅部分を容易に押し込み反転できるようにする折り込み線および/または切り込み線からなる反転用補助線を設けたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱。
  2. 正面部、背面部、左側面部、右側面部、平面部、底面部のすべての面が長方形あるいは長方形と正方形で構成される六面体で、隣接する面がほぼ直角に交わる直方体の紙質箱体であって、前記平面部にシート取出し口が形成されてなるシート用収納箱において、
    前記正面部と前記背面部と前記左右両側面部の4面には、それらと前記底面部とが交わる各辺から設計上予定された底上げ高の1/2の高さ位置に底上げ用折り込み線を設けるとともに、前記底面部の角隅で、たて、横、高さの辺が交わる4つの頂点からなる立体角隅部分に、前記底上げ用折り込み線の高さ位置まで前記立体角隅部分を容易に押し込み反転できるようにした折り込み線および/または切り込み線からなる反転用補助線を設けたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱の底上げ方法であって、前記紙質箱体内にシート類を充填するように収納して、前記シート取出し口から収納した前記シート類が順次取り出せるようにしておき、
    前記紙質箱体内に収容されている前記シート類が減少した際、前記立体角隅部分を前記反転用補助線を利用して押し込み反転させたうえ、
    前記正面部と前記背面部と前記左右両側面部の下部を前記底上げ用折り込み線にそって前記紙質箱体の内側に折込むことにより、前記紙質箱体の高さを低く変化させるとともに、
    前記底面部の周辺を山折から谷折に反転させながら前記底面部を前記紙質箱体内に押し込むことにより前記底面部が折り込んだ分だけ凹んで底上げした状態に変形させることができるようにしたことを特徴とする底上げ可能なシート用収納箱の底上げ方法。
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