JP2012040039A

JP2012040039A - 車椅子

Info

Publication number: JP2012040039A
Application number: JP2010180934A
Authority: JP
Inventors: Yuji Nimura; 優治仁村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2010-08-12
Filing date: 2010-08-12
Publication date: 2012-03-01
Anticipated expiration: 2030-08-12
Also published as: JP4712119B1

Abstract

【課題】従来の車椅子では介護者の手を借りることなく身障者が１人で乗り降りするのが極めて困難であった。
【解決手段】本発明の車椅子は、二つ割れ自在な座席と、背面及び座席下部の底面が開放されており、上記座席下面に身障者移動用ベッドを挿入できる空隙を有する車体と、上記二つ割れ自在な座席を互いに離、接する方向に夫々側方に移動して開閉せしめる開閉駆動手段とを有し、上記開閉駆動手段が、上記車体によって支持した、アクチユエータ及びこのアクチユエータによって駆動されるリンク機構とより成り、このリンク機構が上記座席と車体間を連結し、上記二つ割れ座席を水平面内で互いに離、接する方向に移動せしめる。
【選択図】図３

Description

本発明は、車椅子、特に、車体内の座席の下面に身障者移動用ベッドを挿入でき、座席が左右に二つ割れであり、開閉駆動手段によって夫々車体の側方に移動して開閉することによって身障者が車内に対し乗り降りできるようにした車椅子に関するものである。

座席を分離して車外側方に引き出し得るようにした車椅子は特許文献１に示されている。

然しながらこのような車椅子では車椅子とベッド間で身障者が容易に乗り降りできるようにはなっていない欠点があった。

また、二つ割れ自在な座席と、背面及び座席下部の底面が開放されており、上記座席下面に身障者移動用ベッドを挿入できる空隙を有する車体と、上記二つ割れ自在な座席を夫々上方に垂立せしめる開閉駆動手段とを有し、上記座席が開いた状態で上記ベッドと車体内間で身障者が移動できるようにした車椅子は特許文献２に示されている。

然しながら、この車椅子では座席を垂立するため座席をＬ字形のステイの先端に回動自在に枢支しており、その構造が極めて複雑であると共に、強度が弱い欠点があった。

特開２００１−３５４０５５号公報ＷＯ２００５／０５３５９２

本発明の目的は上記従来の車椅子の欠点を除くことにある。

本発明の車椅子は、二つ割れ自在な座席と、背面及び座席下部の底面が開放されており、上記座席下面に身障者移動用ベッドを挿入できる空隙を有する車体と、上記二つ割れ自在な座席を互いに離、接する方向に夫々側方に移動して開閉せしめる開閉駆動手段とを有し、上記開閉駆動手段が、上記車体によって支持した、アクチユエータ及びこのアクチユエータによって駆動されるリンク機構とより成り、このリンク機構が上記座席と車体間を連結し、上記二つ割れ座席を水平面内で互いに離、接する方向に移動せしめることを特徴とする。

上記リンク機構は、基端を上記車体に回動自在に枢支し、遊端を上記二つ割りとした座席の一方に枢支した、水平面内で互いに離間して平行に延びる第１、第２のリンクと、この第１、第２のリンクの基部から夫々同一方向に側方に水平に延びる第３、第４のリンクとより成り、上記第３、第４のリンクの遊端が夫々上記アクチユエータの作動杆に枢支され、上記アクチユエータの駆動によって上記第１、第２のリンクが水平面内で同期して回動されることを特徴とする。

本発明の車椅子によれば、車内の座席を２分割し、夫々互いに離、接する車体の左右側方に移動して開閉するようにしたので車体内に身障者を容易に移動できるようになる。また、座席を開くことによってトイレ使用も可能となる。

座席を閉じた状態における本発明の車椅子の正面図である。座席を閉じた状態における本発明の車椅子の平面図である。座席を閉じた状態における本発明の車椅子の斜視図である。座席を開いた状態における本発明の車椅子の正面図である。座席を開いた状態における本発明の車椅子の平面図である。本発明の車椅子の右側面図である。座席を閉じた状態におけるリンク機構の平面図である。座席を閉じた状態におけるリンク機構の側面図である。座席を開いた状態におけるリンク機構の平面図である。身障者とベッドを示す側面図である。車内に身障者が入り込んだ状態を示す右側面図である。

以下図面によって本発明の実施例を説明する。

本発明の車椅子１は、図１〜図６に示すように背面と底面の一部が開放自在とされている車体２と、この車体２を支持する前車輪３及び後車輪４と、車体２の後方に左右側方に２分割自在に設けた座席５と、上記座席５の下面と上記後車輪４の上面間に形成された、身障者移動用ベッド６を挿入可能な間隙７と、上記車体２の前方上部に形成した身障者用スペース８と、上記座席５の開閉駆動手段９と、上記前車輪３と後車輪４の何れか一方、例えば前車輪３を回転するための車輪回転手段１０とにより構成する。

上記車体２は例えば両側の壁板１１と、この両側の壁板１１の前方下部を連結する床板１２と、上記両側の壁板１１の上端に水平に設けた手すり付き肘掛板１３と、この肘掛板１３のの前端に起伏自在に取り付けた手すりと、上記肘掛板１３下側において上記両側の壁板１１の夫々に水平に設けた、上記座席の開閉駆動手段９の保持板１４とにより構成する。

上記車輪回転手段１０は、上記両側の壁板１１の例えば前車輪３に対応する位置に夫々固定したバッテリー駆動ホイールモータ１５により構成する。

上記座席５の開閉駆動手段９は、図７及び図８に示すように電動ホイスト等のアクチユエータ１６と、このアクチユエータ１６の基端を上記保持板１４上に回動自在に枢支するための枢支杆１７と、上記アクチユエータ１６を附勢することによって上記アクチユエータ１６から進退自在に突出する第１の作動杆１８ａと、この第１の作動杆１８ａの外端に回動自在に枢支した第２の作動杆１８ｂと、夫々基端を上記保持板１４に回動自在に枢支し、遊端を上記２つ割りとした座席５の一方に回動自在に枢支した水平面内で互いに離間して平行に水平に延びる第１及び第２のリンク１９、２０と、この第１及び第２のリンク１９、２０の夫々の基部にその一端を固定し、他端を夫々上記第２の作動杆１８ｂに枢支した、夫々同一方向に側方に水平に延びる第３、第４のリンク２１、２２とにより構成し、上記アクチユエータ１６を付勢してその第１、第２の作動杆１８ａ、１８ｂを図７において左側方に引き込めば、図９に示すように上記第１、第２のリンク１９、２０が夫々の基端を中心として時計方向に略９０°同期して回動し、これによって座席５の一方が車体２の側方外方に移動して閉状態から開状態となるようにする。

２つ割りとした座席５の他方に対しても上記移動開閉手段９と同様のものを設け、両者は互いに同期して作動せしめる。

なお、２３は座席５の側板、２４は２つ割りとした座席５の夫々に設けた背もたれを示す。

本発明の車椅子１は上記のような構成であるから、その使用に際しては手動またはリモコン操作によりアクチユエータ１６を作動せしめて２つ割れの座席５を互いに離、接する方向に左右側方に移動して開いた状態とし、図１０に示すように身障者が着座したベッド６に向って車椅子１をその背面から接近せしめ、ベッド６を上記車体２内の間隙７内に挿入し、身障者を上記車体２の下側に設けた床板１２上に起立せしめ、ベッド６を上記車椅子１から離脱せしめる。次いで、アクチユエータ１６を操作して座席５を閉じた状態とし、図１１に示すように座席５上に身障者を着座せしめ、この状態で電動または手動で車椅子１を移動せしめる。

身障者を車体２内からベッド６上に戻す場合には上記の状態から順次元に戻す作業を行なう。

なお、本発明においては車体２の前面を後面と同様開放せしめれば、身障者を車体２の前面から車体２内に導くことができるようになる。

また、両側の前車輪３間を車軸（図示せず）によって互いに連結せしめれば、上記モータ１５は１個とし上記前車輪１３の何れか一方を回転せしめるようにできる。

なお、強度上の問題がなければ上記第２のリンク２０と第４のリンク２２は省略しても良い。

更に座席の開閉駆動手段９としては例えば小型モータや電磁石やスプリング利用の他の駆動手段を用いても良い。

１車椅子
２車体
３前車輪
４後車輪
５座席
６身障者移動用ベッド
７間隙
８身障者用スペース
９移動開閉手段
１０車輪回転手段
１１壁板
１２床板
１３肘掛板
１４保持板
１５モータ
１６アクチユエータ
１７枢支杆
１８ａ第１の作動杆
１８ｂ第２の作動杆
１９第１のリンク
２０第２のリンク
２１第３のリンク
２２第４のリンク
２３側板
２４背もたれ

本発明の車椅子は、二つ割れ自在な座席と、背面及び座席下部の底面が開放されており、上記座席下面に身障者移動用ベッドを挿入できる空隙と共に、両側壁を有する車体と、上記二つ割れ自在な座席を互いに離、接する方向に夫々側方に移動して開閉せしめる開閉駆動手段と、上記量側壁の夫々に水平に設けた上記座席の開閉駆動手段の保持板とを有し、上記開閉駆動手段が、上記保持板によって支持した、アクチユエータ及びこのアクチユエータによって駆動されるリンク機構とより成り、上記リンク機構が、基端を上記保持板に回動自在に枢支し、遊端を上記二つ割りとした座席の一方に枢支した、水平面内で互いに離間して平行に延びる第１、第２のリンクと、この第１、第２のリンクの基部から夫々同一方向に側方に水平に延びる第３、第４のリンクとより成り、上記第３、第４のリンクの遊端が夫々上記アクチユエータの作動杆に枢支され、上記アクチユエータの駆動によって上記第１〜第４のリンクが水平面内で同期して略９０°回動され、上記リンク機構が上記座席と車体間を連結し、上記二つ割れ座席を水平面内で互いに離、接する方向に移動せしめることを特徴とする。

本発明の車椅子は、二つ割れ自在な座席と、背面及び座席下部の底面が開放されており、上記座席下面に身障者移動用ベッドを挿入できる空隙と共に、両側壁を有する車体と、上記二つ割れ自在な座席を互いに離、接する方向に夫々側方に移動して開閉せしめる開閉駆動手段と、上記両側壁の夫々に水平に設けた上記座席の開閉駆動手段の保持板とを有し、上記開閉駆動手段が、上記保持板によって支持した、作動杆を有するアクチユエータ及びこのアクチユエータの作動杆によって駆動されるリンク機構とより成り、上記リンク機構が、基端を上記保持板に回動自在に枢支し、遊端を上記二つ割りとした座席の一方に枢支した、水平面内で互いに離間して平行に延びる第１、第２のリンクと、この第１、第２のリンクの夫々の基部にその一端を固定し、他端を夫々上記作動杆に枢支した、夫々同一方向に側方に水平に延びる第３、第４のリンクとより成り、上記第３、第４のリンクの遊端が夫々上記アクチユエータの作動杆に枢支され、上記アクチユエータの駆動によって上記第１〜第４のリンクが水平面内で同期して略９０°回動され、上記リンク機構が上記座席と車体間を連結し、上記二つ割れ座席を水平面内で互いに離、接する方向に移動せしめることを特徴とする。

Claims

二つ割れ自在な座席と、背面及び座席下部の底面が開放されており、上記座席下面に身障者移動用ベッドを挿入できる空隙を有する車体と、上記二つ割れ自在な座席を互いに離、接する方向に夫々側方に移動して開閉せしめる開閉駆動手段とを有し、上記開閉駆動手段が、上記車体によって支持した、アクチユエータ及びこのアクチユエータによって駆動されるリンク機構とより成り、このリンク機構が上記座席と車体間を連結し、上記二つ割れ座席を水平面内で互いに離、接する方向に移動せしめることを特徴とする車椅子。
上記リンク機構が、基端を上記車体に回動自在に枢支し、遊端を上記二つ割りとした座席の一方に枢支した、水平面内で互いに離間して平行に延びる第１、第２のリンクと、この第１、第２のリンクの基部から夫々同一方向に側方に水平に延びる第３、第４のリンクとより成り、上記第３、第４のリンクの遊端が夫々上記アクチユエータの作動杆に枢支され、上記アクチユエータの駆動によって上記第１、第２のリンクが水平面内で同期して回動されることを特徴とする請求項１記載の車椅子。