以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール提供システムの一実施の形態の構成の例を示す図である。
図1の写真シール提供システムは、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取る遊戯用システムである。この写真シール提供システムは、利用者が撮影や編集等を行う写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−N(N:1,2,3,・・・,N)、利用者が作成した画像を利用者にデータとして提供するサービスを行うサーバ2、および利用者が所持する携帯端末3−1乃至携帯端末3−M(M:1,2,3,・・・,M)から構成される。
また、写真シール提供システムでは、写真シール作成装置1−1乃至1−Nのそれぞれとサーバ2とは、ネットワーク4を介して接続され、サーバ2と携帯端末3−1乃至3−Mとは、ネットワーク5を介して接続される。
写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−Nは、それぞれが同様の装置であり、利用者に写真シールを作成する写真シール作成ゲームをプレイさせ、成果物として写真シールを提供する。つまり、この、写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−Nは、ゲーム装置(遊戯サービス提供装置)であり、通常、ゲームセンタや観光地等の店舗等に設置される。利用者(主に複数人のグループである場合が多い)は、その写真シール作成ゲームにおいて、硬貨投入後に筐体内に設置されたCCD(Charge Coupled Device)カメラで利用者自身を撮影し、記録された利用者の画像を液晶パネル上で付属のペン等を用いて所定または任意の文字や図形等を書き込んで編集を行い、個性的な画像を作成してシール紙に分割印刷させる。このように作成され利用者に提供されたシール紙は、例えば、利用者によって、利用者の友人や知人と交換したり、手帳に貼り付けてアルバムのようにしたり、ポストカードに貼り付けたりされる。
また、写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−Nは、作成された画像を送信画像として、ネットワーク4を介して、サーバ2に送信(アップロード)する。
なお、以下において、写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−Nをそれぞれ区別する必要の無い場合、写真シール作成装置1と称する。
ネットワーク4は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、または公衆回線網等に代表される、有線または無線からなる、1つまたは複数のネットワークにより構成される。
サーバ2は、写真シール作成装置1において作成(撮影および編集)され、その写真シール作成装置1よりネットワーク4を介して供給される画像データを取得して、保存する。そして、その画像データの作成作業(撮影や編集)を行った利用者が、自分自身の所持する携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mを用いて、ネットワーク5を介してサーバ2にアクセスすると、サーバ2は、要求された画像データを読み出し、送信画像として、要求元の携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mに、ネットワーク5を介して提供する。
携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mは、写真シール作成ゲームを行った利用者の所持する通信機能を有する通信端末であり、例えば、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)、その他これに類する通信機能を有する通信端末が用いられる。携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mは、それぞれ、図示せぬ基地局と無線通信を行うことにより、電話機と通話通信やパケット通信(通信データの授受)を行ったり、他の情報処理装置(例えばサーバ2)とパケット通信を行ったりすることができる。
なお、図1において、携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mが、ネットワーク5に接続されているように示されているが、これは、携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mが、ネットワーク5に接続される基地局との無線通信を確立し、ネットワーク5に接続されている状態(ネットワーク5を介して通信を行うことができる状態)にあることを示している。また、以下において、携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mを互いに区別する必要の無い場合、携帯端末3と称する。
また、写真シール作成装置1の台数に制限は無く、何台であってもよい。また、ネットワーク4の数も制限は無く、サーバ2が接続されるネットワーク4の数は、1つであっても複数であってもよい。つまり、例えば、サーバ2が、1つのネットワーク4を介して、複数の写真シール作成装置1に接続されるようにしてもよい。
また、携帯端末3についても同様であり、設備の都合を考慮しなければ、ネットワーク5に対して携帯端末3が何台接続されるようにしてもよい。
このような写真シール提供システムにおいて、サーバ2は、上述したように、写真シール作成装置1において作成された画像を、送信画像として、利用者の携帯端末3に提供し、その携帯端末3に表示させる。つまり、写真シール作成装置1において写真シールを作成した利用者は、写真シール作成装置1においてプレイした写真シール作成ゲームの成果物として、写真シール作成装置1より写真シールを得るだけでなく、サーバ2よりその送信画像(撮影画像や落書き編集等が行われた画像)を携帯端末3にダウンロードして表示させることができる。
このように、図1の写真シール提供システムは、写真シール作成装置1において、単純に、作成した写真シールを提供する以外に、サーバ2に保存された画像を、送信画像として、利用者の携帯端末3に提供することができるので、利用者の満足度をより向上させることができ、繰り返し写真シール作成ゲームをプレイする、所謂リピータ率を増加させることができ、収益率の向上を期待することができる。
また、後述するように、写真シール作成装置1は、送信画像として、写真シール作成ゲームを一緒に行った複数の利用者毎に、対になったペア画像を作成して、サーバ2に保存し、サーバ2は、利用者の要求に応じて、送信画像としてのペア画像を、利用者のそれぞれが所持する携帯端末3に提供することができるので、利用者は、各自の所持する携帯端末3に表示されたペア画像を閲覧することができる。このように、図1の写真シール提供システムは、利用者の満足度がより向上するようなペア画像を提供することで、収益率の向上をさらに期待することができる。
なお、本実施の形態において、ペア画像は、写真シール作成ゲームを一緒に行った、例えばカップルや友達などの所定のペアに対して提供する対画像であって、第1の画像と第2の画像で同一または対になっている画像である。また、友達とは3人以上であってもよい。
次に、図1の写真シール提供システムを構成する、写真シール作成装置1、サーバ2、および携帯端末3の構成の詳細について説明する。
まず、図2乃至図11を参照して、図1の写真シール作成装置1の構成例について説明する。
図2は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
図2の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
写真シール作成装置1においては、その筐体10は、図2に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット12は、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。また、前方ユニット12Aの側面には、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられているが、その詳細は後述する。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてフラッシュ発光するストロボを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。したがって、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。そこで、天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aにも設けられている。前方ユニット12Aの構成例については、図6を参照して後述する。
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主な利用者である女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
背景カーテンユニット15は、前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者に選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易に利用者の所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対する利用者の満足度を向上させることができる。
なお、背景カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、背景カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中から利用者により選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、利用者の多様な好みに対応することができる。
外付けモニタ16は、撮影ユニット12内の撮影空間で利用者の撮影が行われている場合には、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者や、写真シール作成装置1の傍を通りかかった人に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力(表示)したり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)、写真シール作成装置1が設置されている店舗や地域の広告等を出力する。また、写真シール作成装置1にエラーが発生している場合には、そのエラーの内容を出力する。
スピーカ17は、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等に合わせた音声を出力する。
タッチボタン18は、機械的に動作する機構を有しない構成とされ、例えば、利用者に所定の操作(タッチ)されることで、そのタッチによる圧力や静電気を感知して、利用者の操作を受け付ける。タッチボタン18が利用者の操作を受け付けると、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等は、適宜、その内容が切り替わるようになされている。また、タッチボタン18は、外付けモニタ16が、その上にタッチパネルが重畳されて構成されている場合には、外付けモニタ16の表示領域の一部に表示されて構成されるようにしてもよいし、機械的に動作する機構を有するプッシュボタンとして構成されるようにしてもよい。
また、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18は、前方ユニット12Aの側面のいずれか一方に設けられるようになされている。すなわち、図2において図示されない前方ユニット12Aの側面は、図2において外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられている前方ユニット12Aの側面に外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられない場合に、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設置可能な構造となっている。
図3は、図2の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
編集ユニット13は、図3に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部13Cが設けられている。
図4は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図4に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、側面カーテン21が設けられる。この側面カーテン21は、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、側面カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
この側面カーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させることができる。
次に、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図5を参照して説明する。
図5は、利用者のゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図5に示すように、利用者は、外部(利用者Aまたは利用者A')から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者B)。もし、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、ユニット外部において待機する(利用者Aまたは利用者A')。なお、図5において、利用者(利用者A)は、外付けモニタ16およびスピーカ17によって出力される、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像や写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内するコンテンツを視聴しながら待機することができる。
代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されると、利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
その後、落書き編集が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中に、携帯端末3に送信画像を転送する携帯送信サービス、編集済みの画像を投稿するミニゲーム、アンケート入力等の事後接客サービスを行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者B)に、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。なお、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bがいずれも未使用である場合には、写真シール作成装置1は、利用者(利用者B)に対して、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bのいずれか一方を使用させるように案内するとともに、利用者が案内された編集空間でない方に移動した場合には、案内された編集空間に利用者を誘導させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図6は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図6の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面12A−1の中央付近には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下側にタッチパネルモニタ52が設けられている。タッチパネルモニタ52は、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付ける機能とを備えている。また、正面12A−1には、曲面または平面で構成される乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6の背後に、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置が設置されている他、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置き場54−1および54−2、並びに、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口55が設けられている。
さらに、正面12A−1には、乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−3の裏側であって、撮影空間32の天井付近に、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声が出力される、図示せぬスピーカ124(図9)が設けられている。なお、スピーカ124の数および設置位置は任意である。
カメラ51は、CCDを利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
タッチパネルモニタ52は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のライブビューモニタ123(図9)と、それに積層された無色透明のタッチパネルとにより構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、タッチパネルモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、利用者に指定された画像が合成されたり、その画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。また、タッチパネルモニタ52は、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6の背後には、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置が設置され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。なお、以下において、乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6を互いに区別して説明する必要の無い場合、乳白アクリル板53と称する。また、所定の乳白アクリル板53の表面には、ストロボ発光による撮影空間32の明るさを調整するために、図示せぬLED(Light Emitting Diode)を設けるようにしてもよい。
荷物置き場54−1,54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置き場54−1,54−2は、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、乳白アクリル板53の背後に設置された照明装置の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置き場54−1,54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
硬貨投入返却口55は、利用者が写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図7は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
図7において、第1編集インタフェース13Aの上側には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図7の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、スピーカ64、並びに追加硬貨投入返却口65が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレットが、LCD等の、画像を表示可能な表示デバイスの表示画面上に重畳されることにより構成される。したがって、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ62には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のタブレットと連携して動作する。利用者がタッチペン63を操作して、タブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、および形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ64は、タブレット内蔵モニタ62の右側に配置される。右利きの利用者は、タッチペン63を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ62の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ62の右側にスピーカ64を配置することにより、右利きの利用者が編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、利用者がスピーカ64を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却口65は、利用者が編集可能時間を延長させたいときや写真シールを複数枚出力するときなどに追加代金としての硬貨を投入したり、お釣り等を返却したりするために設けられている。なお、この追加代金の支払いも硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
ただし、編集可能時間の延長は、現在、撮影空間32にて撮影作業が行われていない場合(次の利用者がいない場合)、または、もう一方の編集インタフェース(いまの場合、第2編集インタフェース13B)が空いている場合にのみ可能であり、撮影空間32にて撮影作業が行われており、かつ、もう一方の編集インタフェースが利用されている場合には延長できない。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図7に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図7に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用される。
図8は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
図8に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
編集ユニット13内部には、プリンタ114(図9)が設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタ114によりシール紙に印刷される。プリンタ114より出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
また、写真シール排出部13Cには、図示せぬスピーカが設けられるようにもできる。この図示せぬスピーカは、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シールの印刷および排出に関する音声を出力する。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図9は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
図9において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御部101を有しており、その制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、プリンタ114、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御部101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御部101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、制御部101に制御されて、例えばインターネット等のネットワーク4(図1)を介して、サーバ2(図1)に接続され、写真シール作成装置1で作成された画像を送信画像として、ネットワーク4を介してサーバ2に送信(アップロード)する。また、通信部103は、例えば利用者の電子メールアドレス等の各種の設定情報を、ネットワーク4を介してサーバ2に送信する。
なお、通信部103は、サーバ2以外にも、例えば、利用者の携帯端末3やパーソナルコンピュータ(図示せず)、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行うことも可能である。例えば、通信部103は、制御部101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御部101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御部101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御部101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御部101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御部101に供給する。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、硬貨処理部121、背景カーテンユニット15、照明制御部122、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ124を有する。
硬貨処理部121は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却口55に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、課金処理や案内等をタッチパネルモニタ52およびスピーカ124に行わせる。
背景カーテンユニット15は、制御部101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択は利用者が手動で行うようにしてもよい。
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、乳白アクリル板53の背後に設置されている照明装置を点灯したり、消灯したりする。
カメラ51は、制御部101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御部101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御部101に供給する。また、カメラ51は、制御部101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを記憶部102に記憶させる。
タッチパネルモニタ52は、ライブビューモニタ123を備えて構成される。タッチパネルモニタ52のライブビューモニタ123は、制御部101より供給されるRGB信号に基づく画像(カメラ51によりリアルタイムに取り込まれている画像や、撮影画像を用いて作成された合成画像、GUI画像など)を表示する。また、タッチパネルモニタ52は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルモニタ52にタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ124は、撮影ユニット12の任意の位置に設けられ、例えば、制御部101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図7を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64に加えて、硬貨処理部130を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、LCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御部101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御部101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
硬貨処理部130は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、追加硬貨投入返却口65(図7)に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(追加印刷の受け付け)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、追加印刷処理をプリンタ114に行わせる。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ114は、制御部101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集作業結果をシール紙162に印刷する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71(図8)より排出し、利用者に提供する。
外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32で利用者の撮影が行われている旨の情報を取得すると、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力する。また、外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32で利用者の撮影が行われている旨の情報を取得していない間は、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)を出力する。スピーカ17は、制御部101の制御の下、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツに合わせた音声を出力する。
また、外付けモニタ16は、制御部101より、タッチボタン18が利用者により操作された旨の情報を取得すると、出力している映像やコンテンツ等の内容を切り替えて出力する。
タッチボタン18は、例えば、利用者に所定の操作(タッチ)されると、その操作内容を表す入力信号を制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す操作が受け付けられた旨の情報を外付けモニタ16に供給し、外付けモニタ16の表示内容を切り替えるように制御する。
次に、制御部101について説明する。図10は、制御部101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、利用者を撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
すなわち、制御部101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
図11は、図10の編集処理部203のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図11の例において、編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する落書き編集処理およびペア画像の作成に関する処理を行う。
編集処理部203は、進行制御部211、編集・送信準備処理部212、入力受付制御部213、表示制御部214、および落書き編集処理部215から構成される。
進行制御部211は、編集作業の工程の進行を制御する。
編集・送信準備処理部212は、編集対象画像や送信対象画像の選択等、編集や送信の準備に関する処理を行う。
入力受付制御部213は、タブレット142を制御し、編集用モニタ141に表示される各種のGUIに対して利用者により行われる操作入力を受け付ける処理を行う。
表示制御部214は、編集用モニタ141に表示される編集画面やペア画像作成用の画面等の各種の画面を表示させたり、それらの画面上における各種のGUIの表示に関する処理を行う。
落書き編集処理部215は、利用者によるタッチペン63を用いた入力操作に応じて、編集画像や送信画像に対して落書き編集に関する処理を行う。
ペア画像編集処理部216は、ペア画像の作成に関する処理を行う。
なお、図11の進行制御部211乃至ペア画像編集処理部216によって実行される処理の詳細については後述する。
以上のようにして、図1の写真シール作成装置1は構成される。
次に、図12および図13を参照して、図1のサーバ2および携帯端末3の構成例について説明する。
図12は、サーバ2の構成例を示すブロック図である。
図12において、サーバ2は、サーバ2の装置全体を制御する処理部である制御部301を有しており、その制御部301には、通信部302、画像処理部303、画像管理部304、メール生成部305、画像保存部306、およびメールアドレス保存部307がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
通信部302は、ネットワーク4を介して写真シール作成装置1から送信されてきた各種のデータを受信して、制御部301に供給する。なお、詳細は後述するが、写真シール作成装置1から送信されてくるデータとしては、例えば、送信画像(例えばペア画像)および電子メールアドレスが送信されるので、制御部301は、通信部302により受信された送信画像および電子メールアドレスを、画像処理部303および画像管理部304に供給する。
画像処理部303は、制御部301から供給される送信画像のサムネイル画像を生成し、画像管理部304に供給する。
画像管理部304は、制御部301から供給される送信画像および画像処理部303から供給されるサムネイル画像を画像保存部306に、制御部301から供給される電子メールアドレスをメールアドレス保存部307にそれぞれ対応付けて保存(記録)する。すなわち、画像保存部306には、写真シール作成装置1から受信した各送信画像およびそれらの送信画像のサムネイル画像が保存され、メールアドレス保存部307には、写真シール作成装置1から受信した携帯端末3の電子メールアドレスが保存されることで、送信画像に対応して、そのサムネイル画像と、その送信先となる電子メールアドレスとが保存(記録)されることになる。
また、画像管理部304は、制御部301から供給される送信画像を画像保存部306に保存するに際し、その保存する送信画像を特定するための画像のアドレスとして、URL(Uniform Resource Locator)方式で記述されたアドレス(以下、保存先URLという)を示す情報(画像を特定する情報)を生成し、保存された送信画像に設定する。
メール生成部305は、画像管理部304により保存先URLが設定された送信画像の送信先として、メールアドレス保存部307に保存された対応する電子メールアドレスを取得する。メール生成部305は、取得した電子メールアドレスを宛先とする、保存先URLが記述された電子メールを生成し、制御部301を介して通信部302に供給する。通信部302は、メール生成部305により生成された電子メールを、ネットワーク5を介して、携帯端末3宛てに送信する。これにより、通信部302により送信された電子メールは、ネットワーク5を介して携帯端末3により受信される。
通信部302は、ネットワーク5を介して携帯端末3から送信されてきた各種のデータを受信して、制御部301に供給する。また、通信部302は、制御部301から供給された各種のデータを、ネットワーク5を介して携帯端末3に送信する。
例えば、保存先URLが記述された電子メールを受信した携帯端末3から、送信画像へのアクセスが要求された場合、画像管理部304は、通信部302により受信された要求に応じて、画像保存部306に保存(記録)されている画像から、所定の条件を満たす画像を検索し、検索結果を制御部301に供給する。通信部302は、画像管理部304により検索された送信画像が制御部301から供給された場合、その送信画像を、ネットワーク5を介してアクセスしてきた携帯端末3に送信する。これにより、サーバ2により転送された送信画像は、ネットワーク5を介して携帯端末3により受信される。
なお、実際には、送信画像(サムネイル画像)は、所定のサイトページ(例えばウェブページ)の一部として送信されることもあり、その場合、携帯端末3では、ネットワーク5を介して、サーバ2からサイトページを受信することで、サイトページを構成する送信画像(サムネイル画像)を表示することになるが、本実施の形態では、説明を分かり易くするため、サイトページという表現は使わずに、送信画像が送信され、表示されるものとして説明する。
以上のようにして、図1のサーバ2は構成される。
図13は、携帯端末3の構成例を示すブロック図である。
図13において、携帯端末3は、携帯端末3の装置全体を制御する処理部である制御部351を有しており、その制御部351には、通信部352、表示部353、画像処理部354、入力部355、および記憶部356がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
通信部352は、ネットワーク5を介してサーバ2と通信する。通信部352は、ネットワーク5を介してサーバ2から送信されてきた各種のデータを受信する。また、通信部352は、制御部351を介して携帯端末3の各部から供給された各種のデータを、ネットワーク5を介してサーバ2に送信する。
表示部353は、例えば、LCDなどから構成され、各種の画像や電子メールなどの情報を表示する。画像処理部354は、表示部353に表示する画像から所定の情報を抽出(取得)する。入力部355は、例えば、ボタンなどからなり、利用者の操作に応じた指令を制御部351に供給する。記憶部356は、各種のデータや受信した電子メールなどを記録する。
以上のようにして、図1の携帯端末3は構成される。
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図14のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、前方ユニット12Aの硬貨投入返却口55にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部121は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御部101に供給する。制御部101の撮影処理部202は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、撮影処理部202は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。この撮影作業では、所定の回数の撮影が行われ、撮影画像として、その撮影により得られた撮影画像と、あらかじめ用意された合成用画像との合成画像が生成され、記憶部102に保存される。
撮影作業が終了すると、撮影処理部202は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部203は、ステップS4において、編集空間33に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。なお、編集処理の詳細については後述する。
編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS5において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。
ステップS6において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対して、例えば、携帯端末3に送信画像を転送する携帯送信サービス、編集済み画像を投稿するミニゲーム、アンケート入力等を事後接客サービスとして提供する事後接客処理を行う。なお、事後接客処理の詳細については後述する。
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS7において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内処理を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS8において、プリンタ114を制御して、印刷済みのシール紙を写真シール排出口71より排出し、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
次に、図15のフローチャートを参照して、図14のステップS4において実行される編集処理の詳細な流れの例を説明する。なお、この編集処理は、実際には、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bのうち、図14のフローチャートに対応する写真シール作成ゲームをプレイする利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が第1編集空間33Aに移動したか第2編集空間33Bに移動したかを特に明言せずに、編集空間33に移動したものとして説明する。
編集処理が開始されると、ステップS11において、表示制御部214は、撮影処理により生成され、保存されている撮影画像(合成画像)を、記憶部102から取得して、タブレット内蔵モニタ62(編集用モニタ141)に表示させる。入力受付制御部213は、利用者よるタッチペン63の操作入力を受け付け、表示された複数の撮影画像の中から、編集対象画像としてキープさせる画像(キープ画像)の選択を受け付ける。利用者がタッチペン63によりキープ画像を選択すると、編集・送信準備処理部212は、選択されたキープ画像を、編集対象画像として記憶部102に保存する。
ステップS12において、表示制御部214は、予め用意されているシールレイアウトのパターンを選択するためのシールレイアウト選択画面を、タブレット内蔵モニタ62に表示する。入力受付制御部213は、利用者よるタッチペン63の操作入力を受け付け、表示されたシールレイアウトの中から、利用者によるシールレイアウトの選択を受け付ける。利用者がタッチペン63によりシールレイアウトを選択すると、編集・送信準備処理部212は、選択されたシールレイアウトに関する情報を、印刷処理部204などのシールレイアウトに関する情報を必要とする各部に供給する。なお、シールレイアウトは、写真シールゲームの一連の処理において最終的に出力される写真シールにおける印刷画像(編集済み画像または撮影画像など)の配置を示すものである。
シールレイアウトが選択されると、進行制御部211は、編集の開始を確認する画面をタブレット内蔵モニタ62に表示する。ステップS13において、入力受付制御部213は、タブレット内蔵モニタ62に表示される、編集開始を指示するための編集開始ボタンが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定されるまで待機する。タブレット142を介して利用者によるタッチペン63の操作入力を受け付け、利用者が編集開始ボタンを操作したと判定された場合、処理は、ステップS14に進む。
ステップS14において、表示制御部214は、タブレット内蔵モニタ62に編集画面を表示する。また、入力受付制御部213は、その編集画面に対する利用者によるタッチペン63の操作入力の受け付けを開始する。
ステップS15において、入力受付制御部213は、編集画面における編集対象として編集画像が選択されているか否かを判定する。ステップS15において、編集画像が選択されていると判定された場合、ステップS16において、表示制御部214は、編集画面の所定の領域に、利用者によってキープされた編集対象画像の中から、選択された編集画像を表示させる。
これにより、タブレット内蔵モニタ62には、例えば、図16の編集画面401が表示される。
図16に示されるように、編集画面401は、主な構成が、一部を除き左右に2つずつ設けられている。これは、基本的に同じ組の2名の利用者が同時に落書き編集入力を行うことができるようにするものである。例えば、利用者がカップルである場合、タブレット内蔵モニタ62に向かって左側の編集画面401の作業領域には、男性の利用者により操作される各種のGUIが表示され、右側の編集画面401の作業領域には、女性の利用者により操作される各種のGUIが表示される。なお、利用者は、上述した男性と女性の組み合わせに限らず、また2人に限定されるものではない。例えば、利用者が3人である場合には、編集画面401が、3つの作業領域から構成されるようにしてもよい。
編集画面401の上部中央には、利用者が画像や機能を選択するボタン等が設けられている。この上部中央に表示される編集対象選択部411は、編集対象としての、編集画面401において利用者に落書き編集される画像となり得る編集対象画像の中から、利用者が落書きを行う編集画像を選択するために設けられている。
この編集対象画像は、撮影作業により生成され、編集作業において利用者により選択されたキープ画像である。編集対象選択部411には、このキープ画像のサムネイル画像の一覧が表示される。利用者によって、この編集対象選択部411に表示された編集対象画像のサムネイル画像の中から、所望の編集対象画像のサムネイル画像がタッチペン63で選択されると、その選択された画像が編集画像とされ、編集画面401上に編集画像として大きく表示される。
編集画像表示部412−1は、編集用モニタ141に向かって左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの左側に設けられたタッチペン63−1が操作されて選択された編集対象画像(選択画像)が編集画像として表示される。なお、編集画像表示部412−2は、編集画像表示部412−1と同様の構成を有しており、以下において、編集画像表示部412−1と編集画像表示部412−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集画像表示部412と称する。
編集画面401の上部中央に表示される残時間表示部413は、編集作業に予め割り当てられた制限時間の残り時間(残時間)を表示する。この表示により利用者は、落書き編集のペース配分を行うことができる。
編集対象選択部411の左側に表示される制御指示受付部414−1は、編集画像表示部412−1に表示される編集画像に対する落書き編集全般に関する制御指示を受け付けるためのボタンである。この制御指示受付部414−1には、例えば、今まで行った落書きを消す消しゴム機能のためのボタンや、編集作業の「やり直し」や「やり直しのやり直し」を落書き処理単位で指定するためのボタンや、編集作業の終了を指示するためのボタン等が表示される。なお、制御指示受付部414−2は、制御指示受付部414−1と同様の構成を有している。
編集画面401の上部中央に表示される携帯おまけ作成ボタン415−1および携帯おまけ作成ボタン415−2は、携帯電話機などの携帯端末3に送信するためのペア画像の作成を指示するためのボタンである。なお、詳細は後述するが、携帯おまけ作成ボタン415−1がタッチペン63で選択されると、ペア画像を作成するためのペア画像作成部418−1(図18)が表示される。なお、携帯端末3に送信するための画像としては、ペア画像の他、携帯端末3でプロフィール用の画像として用いられるプロフィール画像等の送信画像を送信する場合もあるが、本実施の形態では、送信画像として、ペア画像を送信する場合を説明する。また、以下において、携帯おまけ作成ボタン415−1および携帯おまけ作成ボタン415−2を互いに区別して説明する必要が無い場合、携帯おまけ作成ボタン415と称する。
編集画面401の下部中央に表示される編集ツール選択部416は、編集画像表示部412に表示されている編集画像の編集に使用する編集ツールを選択するボタンが表示される。図16の例の場合、このボタンとして、例えば、「スペシャル」ボタン、「ペン」ボタン、「メイク」ボタン、「スタンプ」ボタン、「メッセージ」ボタン、および「コロコロ」ボタンが設けられている。これらのボタンは編集ツールの大カテゴリ(編集ツールをグループ化したもの)を選択するものである。各大カテゴリには、それぞれ、1つまたは複数の編集ツールが属する。
利用者がタッチペン63を操作して、これらのボタンを押下すると、選択された大カテゴリに属する編集ツールが、編集用パレット(コンテンツパレット)に表示される。図16の例の場合、編集ツール選択部416の左側に表示されるコンテンツパレット417−1には、利用者がタッチペン63−1を操作して選択したカテゴリに属する編集ツールを操作するための画像が表示されている。これらの編集ツールは、編集画像表示部412−1に表示される編集画像に対する落書きに使用される。カテゴリに複数の編集ツールが属する場合、各編集ツールは、コンテンツパレット417−1にタブで表示される。なお、編集画面401の右側についても同様であり、コンテンツパレット417−2は、コンテンツパレット417−1と同様に構成される。
なお、以上において説明した編集画面401は、一例であり、上述した以外の構成であってももちろんよい。また、以上において説明した編集ツールの一部が省略されるようにしてもよいし、上述した以外の編集ツールがさらに用意されるようにしてもよい。さらに、編集画面401の操作方法も上述した以外の方法が適用されるようにしてもよい。
図15のフローチャートの説明に戻り、ステップS16において、図16の編集画面401の編集画像表示部412に、編集画像が表示されると、処理は、ステップS17に進む。ステップS17において、入力受付制御部213は、編集画面に表示される各種の落書きツールが利用者により操作され、編集画像に対する落書き操作が行われたか否かを判定する。
ステップS17において、編集画像に対する落書き操作が行われたと判定された場合、ステップS18において、落書き編集処理部215は、編集画像に対して行われた落書き操作に応じた処理を行う。
例えば、利用者が、図16の編集画面401の編集画像表示部412において落書きペンツールの作業を行うことにより、例えば「あいうえお」という文字の軌跡が入力された場合、選択しているペンの種類や太さに応じた「あいうえお」という文字の画像が、編集画像表示部412に表示された編集画像に重畳される。また、利用者が、スタンプツールの作業を行った場合には、選択されたスタンプアイコンに対応するスタンプ画像が、編集画像表示部412に表示された編集画像上の、利用者が指定した位置に合成される(貼り付けられる)。
このように、編集対象選択部411において、編集対象として、編集画像が選択された場合、利用者によって、編集画像表示部412に表示された編集画像に対する落書き操作が行われる。
ステップS18の処理が終了すると、処理は、ステップS19に進む。また、ステップS17において、編集画像に対する落書き操作が行われていないと判定された場合、ステップS18をスキップして、処理は、ステップS19に進む。
ステップS19において、進行制御部211または入力受付制御部213は、所定の時間が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定する。落書き編集時間として予め設定された所定の時間を経過しておらず、かつ、終了ボタンが操作されていないと判定された場合、ステップS15に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS15において、他の編集画像が選択された場合には、選択された他の編集画像に対して、先に述べたステップS16乃至ステップS18の落書き編集処理が行われる。一方、ステップS15において、他の編集画像が選択されなかったと判定された場合、ステップS20において、図16の編集画面401の携帯おまけ作成ボタン415が操作されたか否かを判定する。
ステップS20において、携帯おまけ作成ボタン415が操作されたと判定された場合、処理は、ステップS21に進み、携帯端末3に送信するペア画像を作成するためのペア画像作成処理が行われる。ペア画像作成処理の詳細については、図17のフローチャートを参照して後述する。一方、ステップS20において、携帯おまけ作成ボタン415が操作されていないと判定された場合、ステップS21をスキップして、処理は、ステップS19に進む。
そして、ステップS19において、所定の時間が経過するか、あるいは終了ボタンが操作されたと判定されるまで、編集画像に対する落書き編集処理(ステップS16乃至ステップS18)や、ペア画像作成処理(ステップS21)が行われる。一方、ステップS19において、所定の時間が経過するか、あるいは終了ボタンが操作されたと判定された場合、処理は、ステップS22に進む。ステップS22において、編集・送信準備処理部212は、落書き編集処理が施された編集画像またはペア画像を、記憶部102に保存して、編集処理が終了される。その後、処理は、図14のステップS4に戻り、ステップS5以降の処理が実行される。
次に、図17のフローチャートを参照して、図15のステップS21において実行されるペア画像作成処理の詳細な流れについて説明する。
図16の編集画面401の携帯おまけ作成ボタン415が操作されると(図15のステップS20の「Yes」)、表示制御部214は、ステップS31において、タブレット内蔵モニタ62に表示された編集画面401に、ペア画像作成のためのペア画像作成部を表示する。
これにより、タブレット内蔵モニタ62には、例えば、図18のペア画像作成部418−1を表示した編集画面401が表示される。
図18においては、携帯おまけ作成ボタン415−1が操作されたときの編集画面401の表示例を示しており、編集用モニタ141に向かって左側に位置する利用者の作業領域にのみ、ペア画像作成部418−1が表示されている。
ペア画像作成部418−1の上部中央に表示される編集対象選択部421−1は、ペア画像作成部418−1において利用者に落書き編集されるペア画像となり得る編集対象画像の中から、利用者が落書き編集を行うペア画像の元になる編集画像を選択するために設けられている。
この編集対象画像は、例えば、撮影作業により生成される撮影画像であり、そのサムネイル画像の一覧が編集対象選択部421−1に表示される。従って、編集対象画像には、上述した編集作業による落書き編集が反映されていないことになる。利用者によって、この編集対象選択部421−1に表示された編集対象画像のサムネイル画像の中から、所望の編集対象画像のサムネイル画像がタッチペン63で選択されると、その選択された画像がペア画像の元になる編集画像とされ、ペア画像表示部422−1に大きく表示される。
ペア画像表示部422−1は、編集用モニタ141に向かって左側に位置する利用者が落書き編集を行うペア画像やペア画像の元になる編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの左側に設けられたタッチペン63−1が操作されて選択された編集対象画像(選択画像)がペア画像として表示される。
ペア画像作成部418−1の下部に表示されるコンテンツパレット423−1には、トリミングパターンを選択するための画面として、形状選択部431−1およびサイズ選択部432−1が表示される。
形状選択部431−1には、例えば、ペア画像の形状の他、プロフィール画像の形状として予め用意されている形状を示す情報が表示される。図18の例では、5つの画像の形状のうち、枠で囲まれた左側の2つの画像の形状がペア画像の形状に対応し、残りの右側の3つの画像の形状がプロフィール画像の形状に対応する。
すなわち、ペア画像の形状として、携帯端末3の表示部353の表示領域に表示させるペア画像の形状として適した、画像を横に配置する「ヨコ」および正方形の形状である「正方形」の2種類の形状が予め用意されており、形状選択部431−1には、それらの形状を示す四角形が表示されている。また、プロフィール画像の形状として、携帯端末3の表示部353の表示領域に表示させるプロフィール画像の形状として適した、画像を縦に配置する「タテ」、縦長の長方形の形状である「ワイド縦」、および横長の長方形の形状である「ワイド横」の3種類の形状が用意されており、形状選択部431−1には、それらの形状を示す四角形が表示されている。
サイズ選択部432−1は、後述するトリミング枠425−1のサイズの拡大または縮小を表す情報が表示される。図18の例では、トリミング枠425−1のサイズの拡大および縮小の段階が5段階で用意されており、各段階を表す円形の画像がサイズ選択部432−1に表示される。
決定ボタン424−1は、ペア画像表示部422−1に表示されている編集画像(ペア画像の元になる編集画像)上のトリミング枠425−1内の画像を、携帯端末3に送信するペア画像として決定するときに選択される。
なお、図18の例では、携帯おまけ作成ボタン415−1が操作され、編集画面401の左側の利用者の作業領域に、ペア画像作成部418−1が表示される例を説明したが、携帯おまけ作成ボタン415−2が操作された場合、編集画面401の右側の利用者の作業領域に、ペア画像作成部418−2が表示されることになる。
図17のフローチャートの説明に戻り、ステップS32において、入力受付制御部213は、編集対象選択部421−1(図18)が操作されて、編集対象画像の中から、ペア画像の元になる編集画像が選択されたか否かを判定する。ステップS32において、編集画像が選択されていると判定された場合、ステップS33において、表示制御部214は、利用者によって選択されたペア画像の元になる編集画像を、ペア画像表示部422−1(図18)に表示する。
ステップS34において、入力受付制御部213は、コンテンツパレット423−1(図18)の形状選択部431−1およびサイズ選択部432−1に対する利用者の操作に応じて、ペア画像表示部422−1に表示されるペア画像の元になる編集画像のトリミング範囲の選択を受け付ける。
例えば、形状選択部431−1から、ペア画像の形状として、「正方形」が選択され、さらに、サイズ選択部432−1からトリミング枠425−1のサイズを拡大する円形の画像が選択された場合、ペア画像表示部422−1に表示された編集画像上には、拡大された正方形のトリミング枠425−1が表示される。そして、ペア画像表示部422−1内の所定の位置がタッチペン63によりタッチされた場合、表示制御部214は、その位置がトリミング枠425−1の中心となるように、編集画像上のトリミング枠425−1を更新する。このように、トリミング枠425−1の形状とサイズを選択し、そのトリミング枠425−1を編集画像上で移動させることで、トリミング枠425−1内の画像がトリミング範囲として選択される。
トリミング範囲が選択されると、ステップS35において、入力受付制御部213は、決定ボタン424−1(図18)が操作されたか否かを判定する。
ステップS35において、決定ボタン424−1が操作されたと判定された場合、ステップS36において、ペア画像編集処理部216は、ペア画像の元になる編集画像上のトリミング枠425−1内の画像を切り出して加工するトリミング処理を行う。このとき、図19に示すように、編集画面401のペア画像表示部422−1が表示されていた領域には、トリミング処理を行っていることを利用者に知らせるために、「切り取り中」のメッセージが表示される。
そして、ペア画像の元になる編集画像に対するトリミング処理が終了すると、ステップS37において、表示制御部214は、編集画面401のペア画像表示部422に、トリミング処理で得られたペア画像を表示する。すなわち、このペア画像は、ペア画像表示部422に表示されたペア画像の元になる編集画像上のトリミング枠425−1(図18)内の画像に対応するものとなる。
図20は、トリミング処理で得られたペア画像の表示例を示す図である。
図20に示すように、ペア画像作成部418−1は、ペア画像を表示するための領域として、ペア画像表示部422A−1およびペア画像表示部422B−1を有しており、ペア画像表示部422A−1およびペア画像表示部422B−1には、トリミング処理で得られた同一の撮影画像がそれぞれ表示される。なお、以下において、画像表示部422A−1に表示されたペア画像を、ペア画像Aと称し、ペア画像表示部422B−1に表示されたペア画像を、ペア画像Bと称して説明する。また、ペア画像Aとペア画像Bを区別する必要がない場合には、単に、ペア画像と称して説明する。
ペア画像作成部418−1の下部に表示されるコンテンツパレット423−1には、ペア画像Aとペア画像Bのそれぞれに対応する編集を施すためのパターンを選択する画面として、フレームパターン選択部435−1および背景パターン選択部436−1が表示される。
フレームパターン選択部435−1には、「ペア待画」の枠内に示すように、4つのパターンが用意されており、例えば、利用者がカップルである場合には、ペア画像として対になるペア画像Aおよびペア画像Bはそれぞれ、女性用と男性用のペア画像となるので、女性用のペア画像Aにはピンク色のフレームが合成され、男性用のペア画像Bには青色のフレームが合成されるように、各種のフレームのパターンが用意される。また、利用者としては、カップル以外の女性同士の友達などの場合も想定されるため、例えば、同姓の友達がペア画像を作成するに際して、その関係に適した色や模様となるフレームのパターンが用意される。図20のフレームパターン選択部435−1には、ペア画像Aおよびペア画像Bに対する各フレームのパターンを示す四角形の組み合わせが示されている。
背景パターン選択部436−1には、各種の色や模様のパターンが用意されている。すなわち、トリミング処理では、トリミング範囲の画像のみを切り取ることになるため、図20のペア画像表示部422A−1およびペア画像表示部422B−1に表示されているペア画像のように、ペア画像の上側と下側の領域に余白となる領域ができる場合がある。この余白領域に色や模様を合成するために、各種の背景パターンが用意されており、図20の背景パターン選択部436−1には、各色や模様を示す四角形が表示されている。なお、本実施の形態において、フレームとは、上述したピンク色や青色の枠のパターンの他に、前景や背景のパターンも含まれるものである。換言すれば、フレームパターン選択部435−1および背景パターン選択部436−1によって、ペア画像に合成するためのフレームを選択していると言える。
なお、図21に示すように、携帯おまけ作成ボタン415−2が操作された場合、編集画面401の右側の利用者の作業領域に、ペア画像作成部418−2が表示されることは先に述べた通りであるが、編集画面401の左右両領域に、ペア画像作成部418−1およびペア画像作成部418−2を表示した場合には、一方のペア画像作成部418の入力操作を制限することで、ペア画像Aおよびペア画像Bのそれぞれに対応する編集を施すことが可能となる。例えば、図21の編集画面401では、ペア画像作成部418−2のフレームパターン選択部435−2が所謂グレーアウトされており、利用者の操作を受け付けないようになっている。従って、ペア画像Aおよびペア画像Bに対するフレームのパターンは、ペア画像作成部418−1のフレームパターン選択部435−1に対する操作に応じて決定されることになる。
このように、編集画面401の左右の領域のうち、一方の領域でペア画像の作成を行っている場合には、他方の領域ではペア画像を作成できないことになる。
図17のフローチャートの説明に戻り、ステップS38において、入力受付制御部213は、コンテンツパレット(図20)のフレームパターン選択部435−1および背景パターン選択部436−1に対する利用者の操作に応じて、ペア画像表示部422A−1に表示されたペア画像Aおよびペア画像表示部422B−1に表示されたペア画像Bのフレームパターンおよび背景パターンの選択を受け付ける。
例えば、フレームパターン選択部435−1(図20)から、4つのパターンのうち、女性用のペア画像Aにはピンク色のフレームが合成され、男性用のペア画像Bには青色のフレームが合成されるパターンが選択された場合、ペア画像編集処理部216によって、ペア画像表示部422A−1に表示される女性用のペア画像Aには、ピンク色のフレームが合成され、ペア画像表示部422B−1に表示される男性用のペア画像Bには、青色のフレームが合成される。
また、例えば、背景パターン選択部436−1(図20)から、所定の色や模様が選択された場合、ペア画像編集処理部216によって、ペア画像表示部422A−1に表示されたペア画像Aの余白領域と、ペア画像表示部422B−1に表示されたペア画像Bの余白領域には、選択された所定の背景パターンが合成される。これにより、ペア画像Aとペア画像Bのフレームは、例えば、ピンク色と青色のカップルで対応したパターンとなり、さらにその背景は同一の背景パターンとなる。
ステップS39において、入力受付制御部213は、やり直しボタン427−1(図20)が操作されたか否かを判定する。ステップS39において、やり直しボタン427−1が操作されたと判定された場合、選択されたフレームパターンおよび背景パターンがクリアされた後、処理は、ステップS38に戻り、再度、フレームパターンおよび背景パターンの選択が受け付けられる。
ステップS39において、やり直しボタン427−1が操作されていないと判定された場合、ステップS40において、入力受付制御部213は、決定ボタン426−1(図20)が操作されたか否かを判定する。ステップS40において、決定ボタン426−1が操作されていないと判定された場合、処理はステップS38に戻り、フレームパターンおよび背景パターンの選択が受け付けられる。
一方、ステップS40において、決定ボタン426−1が操作されたと判定された場合、処理は、ステップS41に進む。ステップS41において、表示制御部214は、タブレット内蔵モニタ62に表示された編集画面401に、ペア画像に落書き編集をするためのペア画像作成部を表示する。
これにより、タブレット内蔵モニタ62には、例えば、図22のペア画像作成部418−1を表示した編集画面401が表示される。
図22のペア画像作成部418−1において、ペア画像表示部422−1には、落書き編集用のペア画像として、ペア画像Aが表示される。また、編集ツール選択部441−1は、ペア画像表示部422−1に表示されているペア画像Aの編集に使用する編集ツールを選択するボタンが表示される。図22の例の場合、このボタンとして、例えば、「シンプル」ボタン、「オシャレ」ボタン、「スペシャル」ボタン、「ポップ」ボタン、「ネオン」ボタンなどが設けられている。これらのボタンは、編集ツールの大カテゴリ(編集ツールをグループ化したもの)を選択するものである。各大カテゴリには、それぞれ、1つまたは複数の編集ツールが属する。
利用者がタッチペン63を操作して、これらのボタンを押下すると、選択された大カテゴリに属する編集ツールが、コンテンツパレット423−1に表示される。図22の例の場合、編集ツール選択部441−1の左側に表示されるコンテンツパレット423−1には、利用者がタッチペン63−1を操作して選択したカテゴリに属する編集ツールを操作するための画像が表示されている。これらの編集ツールは、ペア画像表示部422−1に表示されるペア画像Aに対する落書きに使用される。カテゴリに複数の編集ツールが属する場合、各編集ツールは、コンテンツパレット423−1にタブで表示される。
なお、図22の例では、編集画面401の左側の利用者の作業領域に、ペア画像に落書き編集をするためのペア画像作成部418−1を表示する例を説明したが、編集画面401の右側の利用者の作業領域についても同様に、ペア画像に落書き編集をするためのペア画像作成部418−2が表示され、同様に操作することが可能とされる。
図17のフローチャートの説明に戻り、ステップS42において、入力受付制御部213は、コンテンツパレット423−1に表示される各種の落書きツールが利用者により操作され、ペア画像Aに対する落書き操作が行われたか否かを判定する。
ステップS42において、ペア画像Aに対する落書き操作が行われたと判定された場合、ステップS43において、落書き編集処理部215は、ペア画像Aに対して行われた落書き操作に応じた処理を行う。
例えば、利用者が、図22の編集画面401(ペア画像作成部418−1)において落書きペンツールの作業を行うことにより、例えば「いろはにほ」という文字の軌跡が入力された場合、選択しているペンの種類や太さに応じた「いろはにほ」という文字の画像が、ペア画像表示部422−1に表示されたペア画像Aに重畳される。また、利用者が、スタンプツールの作業を行った場合には、選択されたスタンプアイコンに対応するスタンプ画像が、ペア画像表示部422−1に表示されたペア画像A上の、利用者が指定した位置に合成される(貼り付けられる)。
また、コンテンツパレット423−1には、利用者が操作することにより、利用者に選択されたスタンプ画像を、編集画面401に垂直な方向を軸としてペア画像表示部422−1上で左回りに回転させる回転ボタンや、編集画面401上で右回りに回転させる回転ボタンがさらに設けられている。さらに、奥行きが感じられるように回転可能な画像を用いた合成用のスタンプツールである奥行きスタンプ画像を、奥行き方向に左回りに回転させるボタンや、奥行きスタンプ画像を奥行き方向に右回りに回転させるボタンなどが設けられている。
このように、利用者によって、ペア画像表示部422−1に表示されたペア画像Aに対する落書き操作が行われる。また、利用者はペア画像表示部422−1に表示されたペア画像Aに対してのみ落書き操作を行うが、落書き編集処理部215またはペア画像編集処理部216によって、ペア画像Aに対して行われた落書き編集と同一の落書き編集が、ペア画像Bに対しても施されるようにする。これにより、ペア画像Aとペア画像Bは、例えば、そのフレームがピンク色と青色で相違しているが、背景パターンや落書き編集の内容は同一の対画像となる。
ステップS43の処理が終了すると、処理は、ステップS44に進む。また、ステップS42において、ペア画像Aに対する落書き操作が行われていないと判定された場合、ステップS43をスキップして、処理は、ステップS44に進む。
ステップS44において、入力受付制御部213は、やり直しボタン447−1(図22)が操作されたか否かを判定する。ステップS44において、やり直しボタン447−1が操作されたと判定された場合、表示制御部214は、図23に示すように、やり直し確認画面451−1を編集画面401に重畳して表示させる。図23のやり直し確認画面451−1の確定ボタン456−1が操作されて、やり直しが確定された場合、処理は、ステップS32に戻り、例えばペア画像の元になる編集画像の選択から再度実行させる。
一方、図23のやり直し確認画面451−1の中止ボタン457−1が操作されて、やり直しが中止された場合、表示制御部214は、図23のやり直し確認画面451−1の表示を消して、図22の編集画面401を表示する。そして、処理は、ステップS45に進む。なお、上述したやり直しの処理においては、トリミング画像はそのままで、フレームおよび背景のパターンの選択前まで戻るようにしてもよい。例えば、図23のやり直し確認画面451−1の確定ボタン456−1を、フレームおよび背景のパターンの選択まで戻るボタンとすることで、処理が、ステップS32の処理まで戻されずに、ステップS38の処理まで戻されるようにすればよい。
ステップS45において、入力受付制御部213は、終了ボタン446−1(図22)が操作されたか否かを判定する。ステップS45において、終了ボタン446−1が操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS42に戻り、ステップS42およびステップS43の処理が繰り返され、ペア画像Aに対する落書き操作が行われる。一方、ステップS45において、終了ボタン446−1が操作されたと判定された場合、処理は、ステップS46に進む。
ステップS46において、ペア画像編集処理部216は、落書き編集されたペア画像Aおよびペア画像Bを、記憶部102に保存する。ステップS47において、表示制御部214は、編集処理を続行するために、編集画面を表示するが、図24に示すように、ペア画像作成処理終了後の編集画像401には、携帯おまけ作成ボタン415−1としての、携帯端末3を模式的に表した画像の画面に、ペア画像が表示される。そして、ペア画像作成処理が終了され、処理は、図15のステップS21に戻り、それ以降の編集処理が実行される。
以上のように、ペア画像作成処理においては、対になる一方のペア画像と他方のペア画像に対して、対応するフレームパターンが合成されるとともに、背景パターンや落書き編集の内容が同一とされるような編集処理が行われる。すなわち、例えば、ペア画像Aには、ペア画像Bと同一または対応する編集処理が施され、ペア画像Bには、ペア画像Aと同一または対応する編集処理が施されることになる。
次に、図25のフローチャートを参照して、図14のステップS6において実行される事後接客処理の詳細な流れの例を説明する。
事後接客処理が開始されると、ステップS51において、事後接客処理部205は、利用者により事後接客サービスとして携帯送信サービスが選択されているか否かを判定する。
ステップS51において、事後接客サービスとして携帯送信サービスが選択されていると判定された場合、ステップS52において、事後接客処理部205は、編集済み画像の中からサーバ2に送信する送信画像を利用者に選択させる画面である送信画像選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
これにより、タブレット内蔵モニタ62には、例えば、図26の送信画像選択画面501が表示される。図26の送信画像選択画面501には、上部の領域に配置された作成された編集済み画像(撮影画像)の一覧と、「セットプリ」の枠内に表示された画像の一覧、「ケータイおまけ」の枠内に表示された携帯送信サービスにより作成された画像(例えば、上述したペア画像Aおよびペア画像B)の一覧が送信対象画像511として表示される。すなわち、例えば、送信対象画像511には、送信用の画像として、編集済み画像、ペア画像、およびプロフィール画像などのサムネイル画像が表示される。この送信対象画像511に対して、利用者は、編集済み画像やペア画像等のサムネイル画像上を、タッチペン63を用いてタップすることにより、その画像を、サーバ2に送信する送信画像として選択する。
図25のフローチャートの説明に戻り、ステップS53において、事後接客処理部205は、タブレット内蔵モニタ62から供給される入力信号に基づいて、携帯端末3へ送信する画像が選択されたか否かを判定し、まだ選択されていない場合、選択されるまで待機する。一方、利用者がサムネイル画像を選択すると、その画像が送信画像表示部513(図26)に表示され、その画像が送信画像として選択されたことが示される。そして、利用者よって、決定ボタン513(図26)が操作されると、ステップS53において、携帯端末3に送信する送信画像が選択され(ステップS53の「Yes」)、処理は、ステップS54に進む。なお、以下の説明では、ペア画像Aおよびペア画像Bに対応するサムネイル画像が、携帯端末3に送信する送信画像として選択されたとして説明する。
利用者により送信画像が選択されると、ステップS54において、事後接客処理部205は、携帯端末3の電子メールアドレスを入力するためのメールアドレス入力画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させて、利用者に自身の携帯端末3で使用している電子メールアドレスを入力させる。
これにより、例えば、タブレット内蔵モニタ62には、図27のメールアドレス入力画面502が表示される。なお、メールアドレス入力画面502には、送信画像としてのペア画像Aおよびペア画像Bの送信先として、2人の利用者の所持する携帯端末3のそれぞれの電子メールアドレスを入力させるため、アドレス入力欄521−1とアドレス入力欄521−2、入力文字記号一覧522−1と入力文字記号一覧522−2、および決定ボタン523−1と決定ボタン523−2とがそれぞれ対になるように設けられている。従って、以下の説明では、説明を簡略化するため、アドレス入力欄521−1とアドレス入力欄521−2をアドレス入力欄521と称し、入力文字記号一覧522−1と入力文字記号一覧522−2を入力文字記号一覧522と称し、決定ボタン523−1と決定ボタン523−2を決定ボタン523と称する。
図27のメールアドレス入力画面502には、電子メールアドレスが入力されるアドレス入力欄521と、電子メールアドレスの入力に利用される、入力文字記号一覧522とが表示される。利用者は、このメールアドレス入力画面502に対して、入力文字記号一覧522に表示された文字上をタップすることにより、その文字を、アドレス入力欄521に表示させることができる。利用者は、このようにして携帯端末3の電子メールアドレスを入力する。
また、メールアドレス入力画面502には、携帯端末3の通信会社および種類(機種)を選択させるボタンが複数表示されており、それらのボタンを選択させることにより、アドレス入力欄521に入力する電子メールアドレスのうち、アットマーク以降の文字(図27におけるアドレス入力欄521の記号“@”の右側の入力欄に入力される文字(または数字))として、携帯端末3の通信会社および種類に対応する文字列が入力される。
このように、利用者に自分が所持している携帯端末3の通信会社名および機種名を選択させることにより、利用者の電子メールアドレスの一部を入力することで、利用者は、いちいち電子メールアドレスの全部を入力する必要がなくなる。
図25のフローチャートの説明に戻り、送信画像としてのペア画像Aおよびペア画像Bの送信先となる、写真シール作成ゲームを一緒に行った2人の利用者の所持する携帯端末3の電子メールアドレスが入力され、決定ボタン523(図27)が操作されると、ステップS54において、事後接客処理部205は、入力された電子メールアドレスを取得する。
ステップS55において、事後接客処理部205は、通信部103を制御して、送信画像選択画面501(図27)において選択された送信画像としてのペア画像およびメールアドレス入力画面502(図27)において入力された電子メールアドレスを、ネットワーク4を介してサーバ2に送信する。
例えば、利用者が、女性と男性のカップルの利用者A,Bである場合、利用者Aによって、利用者Aの所持する携帯端末3−1の電子メールアドレスAが入力され、利用者Bによって、利用者Bの所持する携帯端末3−2の電子メールアドレスBが入力される。そして、入力された電子メールアドレスAおよび電子メールアドレスBは、送信画像として選択されたペア画像Aおよびペア画像Bとともに、サーバ2に送信される。すなわち、通信部103は、ペア画像Aおよびペア画像Bとともに、その宛先として、電子メールアドレスAおよび電子メールアドレスBを送信することで、編集されたペア画像のうち、一方のペア画像Aを、利用者Aの所持する携帯端末3−1に提示し、他方のペア画像Bを、利用者Bの所持する携帯端末3−2に提示できるようにしている。なお、上述した例では、利用者A,Bが、ペア画像A,Bを左右でそれぞれ選択した場合について説明したが、それ以外にも、例えば、利用者A,Bの携帯端末3−1および携帯端末3−2に対して、ペア画像A,Bの2つの画像をそれぞれ送信するようにしてもよい。また、例えば、利用者Aの携帯端末3−1に、ペア画像A,Bの2つの画像を送信し、利用者Aの携帯端末3−1から、ペア画像Bのみを、利用者Bの携帯端末3−2に転送するようにしてもよい。
一方、ステップS51において、事後接客サービスとして携帯送信サービスが選択されていないと判定された場合、ステップS56において、事後接客処理部205は、事後接客サービスとして選択されたミニゲーム、アンケート入力などを提供する処理を行う。
ステップS55またはステップS56の処理が終了すると、処理は、図14のステップS6に戻り、ステップS7に進む。
以上のように、事後接客処理においては、携帯送信サービスが選択された場合、送信画像としてのペア画像を選択させるとともに、利用者の電子メールアドレスを入力させて、それらのペア画像および電子メールアドレスを、ネットワーク4を介してサーバ2に送信する処理が行われる。
以上のようにして、写真シール作成装置1において、写真シール作成ゲームが行われる。
ところで、写真シール作成装置1から、ペア画像および電子メールアドレスが送信されてくると、サーバ2は、ペア画像および電子メールアドレスを受信して、URL方式で記述されたペア画像のアドレス(保存先URL)を設定し、その保存先URLが記述された電子メールを生成して、携帯端末3に送信する処理を行う。そして、ペア画像の保存先URLが記述された電子メールを送信することで、これを受信した携帯端末3は、そのURLにアクセスして、ペア画像をダウンロードして表示させることができる。
そこで、次に、図28のフローチャートを参照して、サーバ2と携帯端末3の間で行われる、メール送受信処理およびペア画像閲覧処理の流れを説明する。
図28においては、写真シール作成装置1、サーバ2、利用者Aの所持する携帯端末3−1、および利用者Bの所持する携帯端末3−2においてそれぞれ行われる処理が示されている。また、写真シール作成装置1の処理として示したステップS55の処理は、図25のステップS55の処理に対応するものであり、図28のフローチャートに示す処理は、写真シール作成装置1が、送信画像としてのペア画像および電子メールアドレスを、ネットワーク4を介してサーバ2に送信した後の処理を示している。
写真シール作成装置1から、ペア画像および電子メールアドレスが送信されると、サーバ2では、以下の処理が行われる。
すなわち、通信部302は、ステップS71において、写真シール作成装置1からネットワーク4を介して送信されてくるペア画像および電子メールアドレスを受信して、制御部301に供給する。制御部301は、通信部302により受信されたペア画像および電子メールアドレスを、画像処理部303および画像管理部304に供給する。画像処理部303は、制御部301から供給されるペア画像のサムネイル画像を生成し、画像管理部304に供給する。
ステップS72において、画像管理部304は、受信されたペア画像およびサムネイル画像を画像保存部306に、受信された電子メールアドレスをメールアドレス保存部307にそれぞれ対応付けて保存する。
ステップS73において、画像管理部304は、画像保存部306に保存されたペア画像を特定するための保存先URLを生成し、保存されたペア画像に設定する。画像管理部304は、生成された保存先URLと、その保存先URLに対応するペア画像の送信先となる電子メールアドレスを、制御部301を介して、メール生成部305に供給する。
ステップS74において、メール生成部305は、画像管理部304から供給される電子メールアドレスを宛先とする、保存先URLが記述された電子メールを生成し、通信部302に供給する。
ステップS75において、通信部302は、メール生成部305により生成された電子メールを、ネットワーク5を介して、携帯端末3宛てに送信する。
このようにして、サーバ2においては、例えば、写真シール作成装置1から、ペア画像Aおよびペア画像Bとともに、その宛先として、電子メールアドレスAおよび電子メールアドレスBが送信されてきた場合、画像管理部304によって、ペア画像Aの保存先URLと、ペア画像Bの保存先URLが生成され、ペア画像Aおよびペア画像Bにそれぞれ設定される。そして、メール生成部305によって、電子メールアドレスAを宛先とする、ペア画像Aの保存先URLが記述された電子メールAと、電子メールアドレスBを宛先とする、ペア画像Bの保存先URLが記述された電子メールBが生成され、通信部302によって、電子メールAが、利用者Aの所持する携帯端末3−1宛てに送信され、電子メールBが、利用者Bの所持する携帯端末3−2宛てに送信される。
このようにペア画像の保存先URLが記述された電子メールを生成して送信することで、これを受信した携帯端末3(図28の例では、携帯端末3−1,携帯端末3−2)は、ペア画像を閲覧するペア画像閲覧処理を行うことで、ペア画像(サムネイル画像)を受信(ダウンロード)して表示させることができる。
すなわち、利用者Aの所持する携帯端末3−1においては、ステップS81において、通信部352は、ネットワーク5を介してサーバ2から送信されてきた電子メールAを受信し、制御部351に供給する。制御部351は、通信部352から供給された電子メールAを表示部353に供給して、表示部353に受信した電子メールAを表示させる。これにより、表示部353には、ペア画像Aの保存先URLが表示される。そして、制御部351は、利用者Aの操作により、電子メールAに記述されたペア画像Aの保存先URLにアクセスして、ペア画像Aを閲覧する指示がされた場合、ペア画像Aの保存先URLを取得して、通信部352に供給する。
ステップS82において、通信部352は、制御部351から供給されたペア画像Aの保存先URLにアクセスすることで、ネットワーク5を介してサーバ2に接続する。
携帯端末3−1がサーバ2に接続されると、サーバ2においては、ステップS76において、通信部302によってペア画像Aの保存先URLが受信され、画像管理部304によって、画像保存部306に保存されているペア画像から、受信された保存先URLにより特定されるペア画像Aが検索されて取得され、制御部301に供給される。そして、通信部302は、制御部301から供給されるペア画像Aを、ネットワーク5を介して携帯端末3−1に送信する。
すると、ネットワーク5を介してサーバ2から携帯端末3−1にはペア画像Aが送信されてくるので、ステップS83において、通信部352は、ネットワーク5を介してサーバ2から送信されてきたペア画像A(一方のペア画像)を受信(ダウンロード)し、制御部351に供給する。そして、制御部351は、通信部352から供給されたペア画像Aを表示部353に供給する。ステップS84において、表示部353は、サーバ2から受信したペア画像として、例えば、図29Aのペア画像A(1組のペア画像のうちの一方の画像)を表示させる。
図29Aに示すように、ペア画像Aは、上述した図17のペア画像作成処理で作成されたペア画像であって、例えば、そのフレームがピンク色で、背景パターンや落書き編集の内容がペア画像Bと同一の画像である。このように、利用者Aは、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームをプレイした後、自身の携帯端末3−1からサーバ2にアクセスすることで、ペア画像Aを閲覧することが可能となる。
図28のフローチャートの説明に戻り、携帯端末3−2には、携帯端末3−1と同様に、ネットワーク5を介してサーバ2から、電子メールBが送信されてくるので、携帯端末3−2は、ステップS91乃至ステップS94の処理を実行する。携帯端末3−2によって実行されるステップS91乃至ステップS94の処理は、上述した携帯端末3−1によって実行されるステップS81乃至ステップS84と基本的には同様である。
すなわち、サーバ2から電子メールBが送信されると、携帯端末3−2においては、電子メールBが受信され、利用者Bによって、ペア画像Bの保存先URLへのアクセスが指示されると、サーバ2からペア画像B(他方のペア画像)が受信(ダウンロード)される。そして、携帯端末3−2の表示部353には、図29Bのペア画像B(1組のペア画像のうちの他方の画像)が表示される。
図29Bに示すように、ペア画像Bは、上述した図17のペア画像作成処理で作成されたペア画像であって、例えば、そのフレームが青色で、背景パターンや落書き編集の内容がペア画像Aと同一の画像である。このように、利用者Bは、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームをプレイした後、自身の携帯端末3−2からサーバ2にアクセスすることで、ペア画像Bを閲覧することが可能となる。
すなわち、利用者Aの携帯端末3−1に提供される図29Aのペア画像Aと、利用者Bの携帯端末3−2に提供される図29Bのペア画像Bは、例えば、ピンク色と青色のカップで対応したフレームのパターンとなり、さらにその背景パターンや落書き編集の内容が同一の対になった画像となる。このように、落書き編集内容が同じであって、フレームの内容の異なるペア画像を容易に作成し、作成されたペア画像を、写真シール作成ゲームを一緒に行った利用者の所持する携帯端末3に送信して、容易に閲覧させることが可能となる。
以上のように、写真シール作成ゲームを一緒に行った利用者Aと利用者Bのそれぞれが所持する携帯端末3−1と携帯端末3−2に送信するペア画像について、一方のペア画像Aに対する編集内容が、他方のペア画像Bに対する編集内容と同一または対応するように編集が行われ、編集されたペア画像のうち、一方のペア画像Aが、利用者Aの所持する携帯端末3−1宛てに送信され、他方のペア画像Bが利用者Bの所持する携帯端末3−2宛てに送信される。
これにより、利用者Aは、自身の携帯端末3−1に提示された、ペア画像Bと同一または対応する編集が施されたペア画像Aを、即座にペア画像であると認識することができる一方、利用者Bは、自身の携帯端末3−2に提示された、ペア画像Aと同一または対応する編集が施されたペア画像Bを、即座にペア画像であると認識することが可能となり、結果として、利用者の満足するペア画像が提供されることとなる。
ところで、サーバ2においては、画像保存部306にペア画像の画像データが保存されているため、サーバ2は、携帯端末3からの要求に応じて、写真シール作成装置1から送信されてきたペア画像をそのまま携帯端末3に提供する以外にも、ペア画像に所定の加工を施してから、加工後のペア画像を携帯端末3に提供することが可能である。例えば、利用者Aと利用者Bなど、基本的には別々の携帯端末3に提供されるペア画像Aとペア画像Bが、1つの携帯端末3に保存された場合、サーバ2は、ペア画像Aとペア画像Bを合成するなどの加工を施してから、加工後のペア画像を携帯端末3に提供することができる。
そこで、次に、図30のフローチャートを参照して、サーバ2と携帯端末3の間で行われる、加工後のペア画像の閲覧処理の流れを説明する。
なお、説明の都合上、利用者Aの所持する携帯端末3−1においては、既に、電子メールAに記述された保存先URLにアクセスして、ペア画像Aが画像保存部306に保存されているものとする。また、携帯端末3−1には、例えば携帯端末3−2から電子メールBが転送されるなどして何らかの方法で、電子メールBが受信され、その表示部353には、ペア画像Bの保存先URLが表示されているものとする。
利用者Aの操作により、他方のペア画像(ペア画像B)の保存先URLにアクセスして、他方のペア画像を閲覧する指示がされた場合、ステップS131において、制御部351は、他方のペア画像の保存先URLを取得して、通信部352に供給する。
ステップS132において、通信部352は、制御部351から供給されたペア画像Bの保存先URLにアクセスすることで、ネットワーク5を介してサーバ2に接続する。
携帯端末3−1がサーバ2に接続されると、サーバ2においては、ステップS111において、通信部302によって保存先URLが受信され、画像管理部304によって、保存先URLに対応するペア画像Bに関する情報が取得され、取得された情報に基づいて、携帯端末3−1に提示するペア画像を加工するか否かが判定される。例えば、画像管理部304は、携帯端末3に対して送信したペア画像に関する情報を管理しており、ペア画像Bの保存先URLにアクセスしてきた携帯端末3−1が、ペア画像Bとペアになるペア画像Aを既に受信(ダウンロード)している場合、そのままペア画像Bを提示するのではなく、ペア画像を加工してから、加工後のペア画像を携帯端末3−1に送信すると判定する。
ステップS112において、ペア画像を加工すると判定された場合、ステップS113において、画像管理部304は、加工の対象となるペア画像として、画像保存部306に保存されているペア画像から、ペア画像Aとペア画像Bを取得し、制御部301を介して画像処理部303に供給する。
ステップS114において、画像処理部303は、画像管理部304により取得された、加工の対象となるペア画像Aとペア画像Bに対して所定の画像処理を施し、それにより得られる画像(以下、加工ペア画像という)を、通信部302に供給する。
この加工ペア画像としては、例えば、携帯端末3−1の表示部353の画面の表示領域に対応したサイズに調整された、ペア画像Aとペア画像Bを横方向(または縦方向)に2つ並べた状態で結合させた画像とすることができる。また、2つのペア画像を結合させるに際して、予め用意しておいた、特別なアニメーションやフラッシュなどの動画像(例えばアニメーションスタンプ)が、加工ペア画像上に合成されるようにしてもよい。
なお、加工ペア画像のサイズの調整方法であるが、所定のタイミングで、ネットワーク5を介して携帯端末3−1と通信して、携帯端末3から、表示部353の画面の解像度に関する情報を取得することで、加工ペア画像を、表示部353の画面の表示領域に対応したサイズに加工することが可能となる。
一方、ステップS112において、ペア画像を加工しないと判定された場合、ステップS115において、画像管理部304は、画像保存部306に保存されているペア画像から、受信された保存先URLにより特定されるペア画像Bが検索されて取得され、制御部301を介して、通信部302に供給される。
ステップS114において、加工ペア画像が生成されるか、あるいは、ステップS115において、ペア画像Bが取得されると、処理は、ステップS116に進む。ステップS116において、通信部302は、制御部301から供給される加工ペア画像またはペア画像Bを、ネットワーク5を介して携帯端末3−1に送信する。
すると、ネットワーク5を介してサーバ2から携帯端末3−1には加工ペア画像またはペア画像Bが送信されてくるので、ステップS133において、通信部352は、ネットワーク5を介してサーバ2から送信されてきた加工ペア画像またはペア画像B(他方のペア画像)を受信(ダウンロード)し、制御部351に供給する。そして、制御部351は、通信部352から供給された加工ペア画像またはペア画像Bを表示部353に供給する。ステップS134において、表示部353は、サーバ2から受信したペア画像として、加工ペア画像またはペア画像Bを表示させる。
以上のように、単に、ペア画像を提供するだけでなく、所定の条件を満たした利用者に対しては、例えば利用者の興味を引くような加工ペア画像を提供することができるので、利用者の満足度がより向上するようなペア画像を提供することができる。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。従って、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしても勿論よい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。すなわち、図1の写真シール提供システムにおいて、例えば、図12に示したサーバ2の機能を、写真シール作成装置1が備えるようにして、写真シール作成装置1が直接、ペア画像を携帯端末3に提供するようにしてもよい。この直接ペア画像を提供する方法としては、例えば、非接触型のICカードを内蔵した携帯端末3にデータを提供するための専用のリーダライタを写真シール作成装置1に設置して、利用者が携帯端末3をリーダライタにかざしたときに、ペア画像を携帯端末3に提供すればよい。また、直接ペア画像を提供する方法としては、例えば、赤外線通信を用いた方法など、ペア画像を、写真シール作成装置1から携帯端末3に直接提供できる方法であれば、他の方法を採用することも可能である。
また、上述した説明では、サーバ2は、利用者Aの携帯端末3−1に対して、ペア画像Aの保存先URLが記述された電子メールAを送信するとともに、利用者Bの携帯端末3−2に対してペア画像Bの保存先URLが記述された電子メールBを送信する例を説明したが、例えば、サーバ2は、電子メールAおよび電子メールBを携帯端末3−1に送信して、電子メールBが、携帯端末3−1から携帯端末3−2に転送されるようにしてもよい。また、サーバ2は、例えば、ペア画像Aおよびペア画像Bの両方の保存先URLが記述された電子メールCを携帯端末Aに送信して、その電子メールCが、携帯端末3−1から携帯端末3−2に転送されるようにしてもよい。要は、携帯端末3−1によって、ペア画像Aの保存先URLが取得され、携帯端末3−2によって、ペア画像Bの保存先URLが取得されればよく、その手段は任意である。
さらに、上述した説明では、ペア画像Aとペア画像Bを加工して得られる加工ペア画像をサーバ2側で生成する方法を説明したが、加工ペア画像を生成するためのアプリケーションを携帯端末3に配布することで、携帯端末3側で、ペア画像Aとペア画像Bの両方のペア画像が受信(ダウンロード)されたタイミングで、そのアプリケーションを起動して、それらのペア画像から加工ペア画像を生成するようにしてもよい。
なお、上述した図21の説明では、編集画面401の左右の領域のうち、一方の領域でペア画像の作成を行っている場合には、他方の領域ではペア画像を作成できないとして説明したが、編集画面401の左右両方の領域で、ペア画像を作成できるようにしてもよい。これにより、例えば、編集画面401の左右両方の領域で、同一のペア画像の元になる編集画像が選択された場合でも、それぞれ編集処理が施されるので、編集内容の異なる複数種類のペア画像を作成することができる。
また、上述した説明では、ペア画像の元になる編集画像は、撮影作業により生成される撮影画像であると説明したが、上述した編集作業による落書き編集が反映された編集済みの画像や、シール紙に印刷する画像などであってもよい。なお、上述した例では、ペア画像に対する落書き内容は同一であるとしたが、落書きに使用された色味(例えばペン色、スタンプ色など)をフレーム色に合わせたものに変更するようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示すように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。