JP2012038528A - 負極板、リチウムイオン二次電池及び負極板の製造方法 - Google Patents

負極板、リチウムイオン二次電池及び負極板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電池容量を大きくできると共に、耐久性を高くできる負極板、これを備えるリチウムイオン二次電池等を提供すること。
【解決手段】負極板131は、負極集電板132とこの上に形成された負極活物質層133とを備える、リチウムイオン二次電池用の負極板である。この負極板131は、負極活物質として、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質を含み、充放電時の負極活物質の膨張収縮に伴って負極活物質層133に生じる応力を緩和させる凹溝133mを、負極活物質層133に設けてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、導電性集電板とこの上に形成された負極活物質層とを備えるリチウムイオン二次電池用の負極板、及び、この負極板の製造方法に関する。また、この負極板を備えるリチウムイオン二次電池に関する。
従来より、リチウムイオン二次電池用の負極板として、導電性集電板とこの上に形成された負極活物質層とを有するものが知られている。負極活物質層を構成する負極活物質には、主に黒鉛などの炭素系材料が利用されてきたが、炭素系材料は、リチウムイオンを吸蔵可能な容量が小さいため、電池容量を大きくするのが難しいという問題があった。そこで、近年は、例えばシリコンや酸化シリコン、酸化スズなど、リチウムイオンと反応して化合物を生成することによりリチウムイオンを吸蔵する材料を、負極活物質として利用することが検討されている。
なお、例えば特許文献1,2に、このようなリチウムイオンと反応して化合物を形成する負極活物質を用いたリチウム二次電池が開示されている。
特開2003−109589号公報 WO01/029913号公報
しかしながら、前述のようなリチウムイオンと反応して化合物を形成する負極活物質を用いて負極活物質層を形成したリチウムイオン二次電池では、充放電によるリチウムイオンの吸蔵・放出に伴い、負極活物質が大きく膨張・収縮する。このため、充放電を繰り返し行ううちに、負極活物質層にクラックが発生して負極活物質層が導電性集電板から剥離するなどの不具合が生じ、耐久性が良好でなかった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電池容量を大きくできると共に、耐久性を高くできる負極板、及び、この負極板を備えるリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。また、この負極板の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、導電性集電板と、この導電性集電板上に形成され、負極活物質を含む負極活物質層と、を備える、リチウムイオン二次電池用の負極板であって、前記負極活物質として、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質を含み、充放電時の前記負極活物質の膨張収縮に伴って前記負極活物質層に生じる応力を緩和させる応力緩和空間を、前記負極活物質層に設けてなる負極板である。
この負極板は、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質を含むので、この負極板を用いてリチウムイオン二次電池を製造すれば、電池容量を大きくできる。
しかも、この負極板は、前述の応力緩和空間を負極活物質層に設けているので、この負極板を用いたリチウムイオン二次電池では、充放電によるリチウムイオンの吸蔵・放出に伴い、負極活物質が膨張・収縮するものの、その際に負極活物質層に生じる応力を緩和させることができる。従って、負極活物質層にクラックが生じ難く、充放電の繰り返しにより負極活物質層が導電性集電板から剥離するのを抑制でき、リチウムイオン二次電池の耐久性を高くできる。
なお、「負極活物質」としては、例えば、シリコンや酸化シリコン、酸化スズなどが挙げられる。また、負極板の形状は、特に限定されないが、矩形板状や円板状、長尺板状などが挙げられる。
また、「応力緩和空間」としては、例えば、負極活物質層に凹設した多数の凹溝や、負極活物質層内に設けた多数の空孔などが挙げられる。凹溝は、負極活物質層を貫通する形態(凹溝の底面に導電性集電板が露出する形態)としてもよいし、負極活物質層を貫通しない形態(凹溝の底部が負極活物質層からなる形態)としてもよい。
更に、上記の負極板であって、前記応力緩和空間は、前記負極活物質層に凹設した多数の凹溝であって、前記負極活物質層を多数の小負極活物質層に分割して、これら小負極活物質層同士を互いに離間させる多数の凹溝である負極板とすると良い。
この負極板では、応力緩和空間が、負極活物質層を多数の小負極活物質層に分割して、これら小負極活物質層同士を互いに離間させる多数の凹溝である。このため、充放電によるリチウムイオンの吸蔵・放出に伴い、負極活物質が膨張・収縮するときに、個々の小負極活物質層がそれぞれ独立して膨張・収縮するので、小負極活物質層にクラックが生じ難い。また、仮に1つの小負極活物質層にクラックが生じたとしても、このクラックが隣り合う小負極活物質層にまで延びることがない。従って、リチウムイオン二次電池の耐久性を更に高くできる。
更に、上記の負極板であって、前記応力緩和空間は、前記負極活物質層内に設けた多数の空孔である負極板とすると良い。
この負極板では、応力緩和空間が、負極活物質層内に設けた多数の空孔である。このため、充放電によるリチウムイオンの吸蔵・放出に伴い、負極活物質が膨張・収縮するときに、この空孔により応力が緩和されるので、負極活物質層にクラックが生じ難く、充放電の繰り返しにより負極活物質層が導電性集電板から剥離するのを抑制できる。従って、リチウムイオン二次電池の耐久性を更に高くできる。
更に、上記のいずれかに記載の負極板であって、前記負極活物質は、シリコン及び酸化シリコンの少なくともいずれかからなる負極板とすると良い。
シリコンは、黒鉛に比して、例えば12倍程度のリチウムイオンを吸蔵できるので、シリコンや酸化シリコンを負極活物質に用いることにより、電池容量を特に大きくできる。
また、他の態様は、上記のいずれかに記載の負極板を備えるリチウムイオン二次電池である。
負極板は、前述のように、多くのリチウムイオンの吸蔵・放出できると共に、負極活物質粒子にクラックが入り難く耐久性が高いので、この負極板を用いたリチウムイオン二次電池の電池容量を大きくできると共に、リチウムイオン二次電池の耐久性を高くできる。
なお、リチウムイオン二次電池の形状は、特に限定されないが、例えば、コイン型、円筒型、角型などが挙げられる。
また、他の態様は、上記のリチウムイオン二次電池を搭載し、このリチウムイオン二次電池に蓄えた電気エネルギを、駆動源の駆動エネルギの全部または一部として使用する車両である。
リチウムイオン二次電池は、前述のように、電池容量を大きくできると共に、耐久性を高くできるので、このリチウムイオン二次電池を搭載した車両の性能を高くできる、或いは性能をそのままに軽量化できる。また、車両の耐久性を高くできる。
なお、「車両」としては、例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド鉄道車両、フォークリフト、電気車いす、電動アシスト自転車、電動スクータなどが挙げられる。
また、他の態様は、上記のリチウムイオン二次電池を搭載し、このリチウムイオン二次電池をエネルギ源の少なくとも1つとして使用する電池使用機器である。
リチウムイオン二次電池は、前述のように、電池容量を大きくできると共に、耐久性を高くできるので、このリチウムイオン二次電池を搭載した電池使用機器の性能を高くできる、或いは性能をそのままに軽量化できる。また、電池使用機器の耐久性を高くできる。
なお、「電池使用機器」としては、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、電池駆動の電動工具、無停電電源装置など、電池で駆動される各種の家電製品、オフィス機器、産業機器などが挙げられる。
また、他の態様は、導電性集電板と、この導電性集電板上に形成され、負極活物質を含む負極活物質層と、を備える、リチウムイオン二次電池用の負極板であって、前記負極活物質として、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質を含み、充放電時の前記負極活物質の膨張収縮に伴って前記負極活物質層に生じる応力を緩和させる応力緩和空間を、前記負極活物質層に設けてなる負極板の製造方法であって、前記導電性集電板上において、前記応力緩和空間となる部分に、第1材料からなる除去予定部を形成すると共に、前記負極活物質を含む前記負極活物質層を形成する第1工程と、前記第1工程後に、前記除去予定部をなす前記第1材料を除去して、前記応力緩和空間を前記負極活物質層に形成する第2工程と、を備える負極板の製造方法である。
この負極板の製造方法では、第1工程において、導電性集電板上のうち、応力緩和空間となる部分に、第1材料からなる除去予定部を形成すると共に、負極活物質を含む負極活物質層を形成し、第2工程において、除去予定部をなす第1材料を除去して、応力緩和空間を負極活物質層に形成する。このようにすることで、応力緩和空間を負極活物質層に容易に設けることができるので、負極板を容易に製造できる。
なお、「第1工程」では、先に除去予定部だけ形成してから、続いて負極活物質層を形成してもよいし、除去予定部と負極活物質層とを同時に形成してもよい。
更に、上記の負極板の製造方法であって、前記応力緩和空間は、前記負極活物質層に凹設した多数の凹溝であって、前記負極活物質層を多数の小負極活物質層に分割して、これら小負極活物質層同士を互いに離間させる多数の凹溝であり、前記第1工程は、前記導電性集電板上に、多数の前記凹溝の形状に対応した所定パターンに、前記第1材料からなる前記除去予定部であるレジスト部を形成するレジスト形成工程と、前記導電性集電板のうち、前記レジスト部が形成されずに前記導電性集電板が露出する露出部上に、前記負極活物質層を形成する活物質層形成工程と、を有し、前記第2工程は、前記負極活物質層の成分は溶解しないが、前記第1材料が溶解する有機溶剤を用いた洗浄により、前記レジスト部をなす前記第1材料を除去して、多数の前記凹溝を前記負極活物質層に形成する洗浄凹溝形成工程である負極板の製造方法とすると良い。
この負極板の製造方法では、第1工程のレジスト形成工程において、導電性集電板上に、多数の凹溝の形状に対応した所定パターンに、第1材料からなるレジスト部(除去予定部)を形成し、第1工程の活物質層形成工程において、導電性集電板の露出部上に、負極活物質層を形成する。そして、第2工程(洗浄凹溝形成工程)において、前述の有機溶剤を用いた洗浄により、レジスト部をなす第1材料を除去して、多数の凹溝を負極活物質層に形成する。このようにすることで、凹溝を負極活物質層に容易に形成できるので、負極板を容易に製造できる。
更に、上記の負極板の製造方法であって、前記活物質層形成工程は、スパッタ法により、前記負極活物質層を形成するスパッタ活物質層形成工程である負極板の製造方法とすると良い。
この負極板の製造方法では、活物質層形成工程(スパッタ形成工程)において、スパッタ法により負極活物質層を形成するので、導電性集電板の露出部上への負極活物質層の形成を容易にできる。
更に、前記の負極板の製造方法であって、前記応力緩和空間は、前記負極活物質層内に設けた多数の空孔であり、前記第1工程は、前記負極活物質層の形成と共に、多数の前記空孔に対応し、各々が前記第1材料からなる前記除去予定部である多数の除去予定粒子を前記負極活物質層内に形成する同時形成工程であり、前記第2工程は、前記負極活物質層の成分は除去しないが、前記第1材料は除去する熱処理により、前記除去予定粒子をなす第1材料を除去して、多数の前記空孔を前記負極活物質層に形成する熱処理空孔形成工程である負極板の製造方法とすると良い。
この負極板の製造方法では、第1工程(同時形成工程)において、負極活物質層の形成と共に、多数の空孔に対応し、第1材料からなる多数の除去予定粒子(除去予定部)を負極活物質層内に形成し、第2工程(熱処理空孔形成工程)において、前述の熱処理により、除去予定粒子をなす第1材料を除去して、多数の空孔を負極活物質層に形成する。このようにすることで、空孔を負極活物質層に容易に形成できるので、負極板を容易に製造できる。
更に、上記の負極板の製造方法であって、前記同時形成工程では、アークイオンプレーティング法により、前記負極活物質層及び前記除去予定粒子を同時形成するAIP同時形成工程である負極板の製造方法とすると良い。
この負極板の製造方法では、同時形成工程(AIP同時形成工程)において、アークイオンプレーティング法により、負極活物質層及び除去予定粒子を同時形成するので、負極活物質層及び除去予定粒子を容易に形成できる。
実施形態1に係るリチウムイオン二次電池の縦断面図である。 実施形態1に係る負極板の断面図である。 実施形態1に係る負極板の部分平面図である。 実施形態1に係る負極板の製造方法に関し、負極集電板上にレジスト部を形成した様子を示す説明図である。 実施形態1に係る負極板の製造方法に関し、負極集電板の露出部上に負極活物質層を形成した様子を示す説明図である。 実施形態2に係るリチウムイオン二次電池の縦断面図である。 実施形態2に係る負極板の断面図である。 実施形態2に係る負極板の製造方法に関し、負極集電板上に除去予定粒子を内包する負極活物質層を形成した様子を示す説明図である。 実施形態2に係る負極板の製造方法に関し、フィルターレスアークイオンプレーティング装置を示す説明図である。 実施例1,2及び比較例のリチウムイオン二次電池について、充放電のサイクル数と電池容量との関係を示すグラフである。 実施形態3に係る車両を示す説明図である。 実施形態4に係るハンマードリルを示す説明図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態1に係るリチウムイオン二次電池100を示す。また、図2及び図3に、本実施形態1に係る負極板131を示す。このリチウム二次電池100は、コインセルであり、電池容量は0.7mAhである。リチウム二次電池100は、電池ケース110、この電池ケース110内に収容された正極板121、負極板131、セパレータ141、ガスケット150等から構成されている。
このうち電池ケース110は、正極側(図1中、下側)に位置する概略有底円筒状の正極側ケース111と、負極側(図1中、上側)に位置する概略有底円筒状の負極側ケース113とからなる。正極側ケース111と負極側ケース113とは、概略円環状に形成された絶縁性のガスケット150を介して、互いに電気的に絶縁されると共に、電池ケース110内を封止している。
電池ケース110内には、正極板121と負極板131とがセパレータ141を介して積層されている。具体的には、正極板121は、正極側ケース111の底部111tの中央に配置され、正極側ケース111と電気的に接続している。一方、負極板131は、負極側ケース113の底部113tの中央に配置され、負極側ケース133と電気的に接続している。また、電池ケース110内には、非水電解液160が充填されている。
セパレータ141は、円板状をなし、PPやPEなどの公知の多孔質樹脂から形成されている。また、正極板121は、円板状をなし、リチウムメタルから形成されている。一方、負極板131は、円板状をなし、銅箔からなる負極集電板(導電性集電板)132と、この負極集電板132上に形成された負極活物質層133とからなる(図1〜図3参照)。
このうち、負極活物質層133は、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質(本実施形態1では結晶性のシリコン)からなる。なお、負極活物質は、シリコンに代えて、酸化シリコンを用いてもよいし、また、シリコンと酸化シリコンの両方を用いてもよい。
また、この負極活物質層133には、充放電時の負極活物質の膨張収縮に伴って、この負極活物質層133に生じる応力を緩和させる応力緩和空間133m,133m,…が設けられている。本実施形態1では、この応力緩和空間133m,133m,…は、負極活物質層133に凹設した多数の凹溝133m,133m,…である。これらの凹溝133m,133m,…は、負極活物質層133を多数の小負極活物質層133c,133c,…に分割して、これら小負極活物質層133c,133c,…同士を互いに離間させている。各々の凹溝131mは、幅100μmで直線状に形成されている。また、凹溝131m,131m,…同士は、400μmの間隔をあけて格子状に配置されている。これにより、各々の小負極活物質層133cは、一辺の長さが400μmの平面視矩形状となっている。
このように、本実施形態1に係る負極板131は、負極活物質層133が、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質からなるので、この負極板131を用いたリチウムイオン二次電池100の電池容量を大きくできる。特に、負極活物質にシリコンや酸化シリコンを用いているので、電池容量を特に大きくできる。
また、この負極板131は、応力緩和空間としての凹溝131m,131m,…を負極活物質層133に設けているので、この負極板131を用いたリチウムイオン二次電池100では、充放電によるリチウムイオンの吸蔵・放出に伴い、負極活物質が膨張・収縮するものの、その際に負極活物質層133に生じる応力を緩和させることができる。従って、負極活物質層133にクラックが生じ難く、充放電の繰り返しにより負極活物質層133が負極集電板132から剥離するのを抑制でき、リチウムイオン二次電池100の耐久性を高くできる。
また、応力緩和空間である凹溝131m,131m,…が、負極活物質層133を多数の小負極活物質層133c,133c,…に分割して、これら小負極活物質層133cl133c,…同士を互いに離間させている。このため、充放電によるリチウムイオンの吸蔵・放出に伴い、負極活物質が膨張・収縮するときに、個々の小負極活物質層133c,133c,…がそれぞれ独立して膨張・収縮するので、小負極活物質層133c,133c,…にクラックが生じ難い。また、仮に1つの小負極活物質層133cにクラックが生じたとしても、このクラックが隣り合う小負極活物質層133cにまで延びることがない。従って、リチウムイオン二次電池100の耐久性を更に高くできる。
次いで、上記負極板131及び上記リチウムイオン二次電池100の製造方法について説明する。まず、負極板131を製造する。即ち、銅箔からなる負極集電板132を用意する。そして、第1工程のうちのレジスト形成工程において、図4に示すように、この負極集電板132の一方の主面上において、多数の凹溝131m,131m,…の形状に対応した所定パターン(平面視格子状)に、第1材料からなる除去予定部であるレジスト部JY1を形成する。
具体的には、第1材料であるTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)を含む感光性塗料を負極集電板132上に塗布し、その後、露光・現像を行ってパターンニングすることにより、平面視格子状のレジスト部JY1を形成する。なお、例えば、所定パターンを有するマスクを用いたスクリーン印刷により、TMAH(第1材料)を含む感光性塗料を塗布することにより、平面視格子状のレジスト部JY1を形成することもできる。
次に、第1工程のうちの活物質層形成工程において、図5に示すように、負極集電板132のうち、レジスト部JY1が形成されずに負極集電板132が露出する露出部132r上に、負極活物質層133を形成する。本実施形態1では、スパッタ法により、負極活物質(シリコン)を堆積させて、負極集電板132の露出部132r上に、多数の小負極活物質層133c,133c,…からなる負極活物質層133を形成する。
次に、第2工程である洗浄凹溝形成工程において、レジスト部JY1をなすTMAH(第1材料)を除去して、応力緩和空間である多数の凹溝131m,131m,…を負極活物質層133に形成する。具体的には、負極活物質層133の成分(シリコン)は溶解しないが、TMAH(第1材料)が溶解する有機溶剤(本実施形態1では、アセトン)を用いた洗浄により、レジスト部JY1をなすTMAH(第1材料)を除去して、凹溝131m,131m,…を形成する。かくして、前述の負極板131ができる(図2及び図3参照)。
このように、本実施形態1の負極板131の製造方法では、第1工程(レジスト形成工程及び活物質層形成工程)において、凹溝(応力緩和空間)131m,131m,…となる部分に、TMAH(第1材料)からなるレジスト部(除去予定部)JY1を形成すると共に、負極活物質層133を形成している。より具体的には、第1工程のレジスト形成工程において、負極集電板132上に、凹溝131m,131m,…の形状に対応した所定パターンに、所定パターンのレジスト部JY1を形成し、第1工程の活物質層形成工程において、負極集電板132の露出部132r上に負極活物質層133を形成している。そして、 第2工程である洗浄凹溝形成工程において、レジスト部JY1をなすTMAH(第1材料)を除去して、凹溝131m,131m,…を形成している。このようにすることで、凹溝131m,131m,…を負極活物質層133に容易に形成できるので、負極板131を容易に製造できる。
更に、本実施形態1では、スパッタ法により負極活物質層133を形成しているので、負極集電板132の露出部133r上への負極活物質層133の形成を容易にできる。
また、本実施形態1では、負極活物質層133の成分は溶解しないが、TMAH(第1材料)が溶解する有機溶剤を用いた洗浄により、レジスト部JY1をなす第1材料を除去して凹溝131m,131m,…を形成しているので、凹溝131m,131m,…を容易に形成できる。
また別途、リチウムメタルからなる正極板121を用意する。また、セパレータ141、ガスケット150、正極側ケース111及び負極側ケース113、及び、非水電解液160を用意する。そして、正極側ケース111と負極側ケース113との間に、正極板121とセパレータ141と負極板131とのこの順に積層して配置する。また、正極側ケース111と負極側ケース113との間に、ガスケット150を配置すると共に、非水電解液160を注入する。その後、正極側ケース111の周縁部を加締めて、正極側ケース111と負極側ケース113との間をガスケット150を介して封止する。かくして、リチウムイオン二次電池100が完成する。
(実施形態2)
次いで、第2の実施の形態について説明する。図6に、本実施形態2に係るリチウムイオン二次電池200を示し、図7に、本実施形態2に係る負極板231を示す。本実施形態2では、負極板231及びその製造方法が、上記実施形態1の負極板131及びその製造方法と異なる。それ以外は、上記実施形態1と同様であるので、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
本実施形態2に係るリチウム二次電池200を構成する負極板231は、上記実施形態1と同様な銅箔からなる負極集電板132と、この負極集電板132上に形成された負極活物質層233とからなる。このうち、負極活物質層233は、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質(本実施形態1では結晶性のシリコン)からなる。
また、この負極活物質層233には、充放電時の負極活物質の膨張収縮に伴って、この負極活物質層233に生じる応力を緩和させる応力緩和空間233n,233n,…が設けられている。本実施形態2では、この応力緩和空間233n,233n,…は、負極活物質層233内に設けた多数の空孔233n,233n,…である。これらの空孔233n,233n,…は、平均すると直径70μm程度であり、空孔率は10〜20%(本実施形態2では15%)となっている。
このように、本実施形態2に係る負極板231も、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質からなるので、この負極板231を用いたリチウムイオン二次電池200の電池容量を大きくできる。
また、この負極板131には、応力緩和空間としての空孔231n,231n,…を負極活物質層233に設けているので、この負極板231を用いたリチウムイオン二次電池200では、充放電によるリチウムイオンの吸蔵・放出に伴い、負極活物質が膨張・収縮するものの、その際に負極活物質層233に生じる応力を緩和させることができる。従って、負極活物質層233にクラックが生じ難く、充放電の繰り返しにより負極活物質層233が負極集電板132から剥離するのを抑制でき、リチウムイオン二次電池200の耐久性を高くできる。その他、上記実施形態1と同様な部分は、上記実施形態1と同様な作用効果を奏する。
次いで、上記負極板231及び上記リチウムイオン二次電池200の製造方法について説明する。まず、銅箔からなる負極集電板132を用意し、第1工程である同時形成工程(AIP同時形成工程)において、図8に示すように、負極集電板132の一方の主面上において、負極活物質層233を形成すると共に、応力緩和空間(空孔)231n,231n,…に対応し、各々が炭素(第1材料)からなる除去予定粒子(除去予定部)JY2,JY2,…を負極活物質層233内に形成する。
本実施形態2では、図9に概略を示すフィルターレスアークイオンプレーティング装置300を用いたフィルターレスアークイオンプレーティング法により、負極集電板132上に負極活物質層233及び除去予定粒子JY2,JY2,…を同時形成する。
フィルターレスアークイオンプレーティング装置300は、真空容器301と、保持治具303と、ターゲット305と、陽極307と、アーク電源309と、バイアス電源311とを有する。真空容器301は、図示外の真空排気ポンプにより内部が真空となるように構成されている。また、保持治具303は、被処理物である負極集電板132を保持可能に構成されている。また、ターゲット305は、陰極を構成する。本実施形態2では、ターゲット305にカーボンターゲットを用いている。また、アーク電源307は、陰極(ターゲット305)と陽極307との間に接続されている。また、バイアス電源311は、負極集電板132にバイアス電圧を印加するように構成されている。
負極集電板132上に負極活物質層233及び除去予定粒子JY2,JY2,…を同時形成するには、まず、アーク電源309を起動させ、陽極307とターゲット305との間でアーク放電AHを生じさせる。このアーク放電AHにより、ターゲット305は、局部的に溶解し、溶融粒子(Cドロップレット)DPが発生すると共に、一部は蒸発すると同時にイオン化してイオン化蒸発物質となる。これらの溶融粒子DP及びイオン化蒸発物質は、バイアス電源311からバイアス電圧を負極集電板132に印加することにより加速されて、負極集電板132上に堆積する。これにより、負極集電板132上に、溶融粒子DPから除去予定粒子JY2,JY2,…が形成されると共に、イオン化蒸発物質から負極活物質層233が形成される。
次に、第2工程である熱処理空孔形成工程において、除去予定粒子JY2をなす炭素(第1材料)を除去して、応力緩和空間である多数の空孔231n,231n,…を負極活物質層233に形成する。本実施形態2では、負極活物質層233の成分(具体的にはシリコン)は除去しないが、炭素(第1材料)は除去する熱処理を行い、負極活物質層233内から除去予定粒子JY2をなす炭素(第1材料)を除去して、空孔231n,231n,…を形成する。具体的には、酸素雰囲気化にて500℃で5時間加熱する熱処理を行って、空孔231n,231n,…を形成する。かくして、前述の負極板231ができる(図6及び図7参照)。
このように、本実施形態2に係る負極板231の製造方法では、第1工程である同時形成工程(AIP同時形成工程)において、空孔(応力緩和空間)231n,231n,…となる部分に、炭素(第1材料)からなる除去予定粒子(除去予定部)JY2,JY2,…を形成すると共に、負極活物質層233を形成している。より具体的には、負極活物質層233の形成と共に、空孔231n,231n,…に対応し、炭素からなる多数の除去予定粒子JY2,JY2,…を同時に形成している。そして、第2工程である熱処理空孔形成工程において、除去予定部JY2,JY2,…をなす炭素を除去して、空孔231n,231n,…を形成している。このようにすることで、空孔231n,231n,…を負極活物質層233に容易に形成できるので、負極板231を容易に製造できる。
更に、本実施形態2では、アークイオンプレーティング法により、負極活物質層233及び除去予定粒子JY2,JY2,…を同時形成しているので、多数の除去予定粒子JY2,JY2,…を内包する負極活物質層233を容易に形成できる。
また、本実施形態2では、熱処理により、負極活物質層233内から除去予定粒子JY2,JY2,…をなす炭素を除去して、空孔231n,231n,…を形成しているので、空孔231n,231n,…を容易に形成できる。その他、上記実施形態1と同様な部分は、上記実施形態1と同様な作用効果を奏する。
(実施例)
次いで、本発明の効果を検証するために行った試験の結果について説明する。
本発明の実施例1として上記実施形態1のリチウムイオン二次電池100を、実施例2として上記実施形態2のリチウムイオン二次電池200を用意した。また、比較例として、負極活物質層に応力緩和空間を設けない形態のリチウムイオン二次電池、即ち、上記実施形態1のリチウムイオン二次電池100において、負極活物質層133に凹溝133mを設けない形態のリチウムイオン二次電池を用意した。
これら実施例1,2及び比較例の各リチウムイオン二次電池100等について、充放電のサイクル数と電池容量との関係をそれぞれ調べた。即ち、25℃の環境下で、リチウムイオン二次電池100等を電池電圧が1.5Vになるまで充電した。その後、0.2Cの定電流で電池電圧が0.01Vになるまで放電し、再び、0.2Cの定電流で電池電圧が1.5Vになるまで充電した。この充放電を1サイクルとして繰り返し35回行い、電池容量の変化を調べた。その結果を図10のグラフに示す。
比較例1のリチウムイオン二次電池では、サイクル数が約10回までは、電池容量が0.6〜0.7mAhの範囲でほぼ横ばいであった。しかし、サイクル数が10回を越えるあたりから電池容量が徐々に低下し、サイクル数が20回の時点で電池容量が0.3mAhを下回り、サイクル数が30回あたりで電池容量が0.1mAhを下回った。
これに対し、実施例1のリチウムイオン二次電池100では、サイクル数が20回あたりまでは、電池容量が0.6〜0.7mAhの範囲でほぼ横ばいであった。その後は、電池容量が徐々に低下するが、サイクル数が35回の時点でも、電池容量が0.3mAhを上回っていた。また、実施例2のリチウムイオン二次電池200では、サイクル数が25回あたりまでは、電池容量が0.6〜0.7mAhの範囲でほぼ横ばいであった。その後は、電池容量が徐々に低下するが、サイクル数が35回の時点でも、電池容量が0.5mAhを上回っていた。
このような結果から、負極活物質層に応力緩和空間を設けることにより、電池容量の低下を抑制できし、電池の耐久性を高くできることが判る。
(実施形態3)
次いで、第3の実施の形態について説明する。本実施形態3に係る車両700は、上記実施形態1のリチウムイオン二次電池100を複数搭載したものであり、図11に示すように、エンジン740、フロントモータ720及びリアモータ730を併用して駆動するハイブリッド自動車である。
具体的には、この車両700は、車体790、エンジン740、これに取り付けられたフロントモータ720、リアモータ730、ケーブル750、インバータ760を備える。更に、この車両700は、複数のリチウムイオン二次電池100,100,…を自身の内部に有する組電池710を備え、この組電池710に蓄えられた電気エネルギを、フロントモータ720及びリアモータ730の駆動に利用している。
前述したように、リチウムイオン二次電池100は、電池容量を大きくできると共に、耐久性を高くできるので、このリチウムイオン二次電池100を搭載した車両700の性能を高くできる、或いは性能をそのままに軽量化できる。また、車両700の耐久性を高くできる。
(実施形態4)
次いで、第4の実施の形態について説明する。本実施形態4のハンマードリル800は、図12に示すように、上記実施形態1のリチウムイオン二次電池100を含むバッテリパック810を搭載した電池使用機器である。具体的には、このハンマードリル800は、本体820の底部821に、バッテリパック810が収容されており、このバッテリパック810を、ドリルを駆動するためのエネルギ源として利用している。
前述したように、リチウムイオン二次電池100は、電池容量を大きくできると共に、耐久性を高くできるので、このリチウムイオン二次電池100を搭載したハンマードリル800の性能を高くできる、或いは性能をそのままに軽量化できる。また、ハンマードリル800の耐久性を高くできる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態1〜4に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態1〜4では、負極集電板132の一方の主面にのみ、負極活物質層133を形成した負極板131を例示したが、負極活物質層133は、負極集電板132の両主面に形成することもできる。
また、上記実施形態1〜4では、負極活物質層133を、負極活物質のみから形成しているが、負極活物質層に導電材や結着剤などを加えることもできる。
また、上記実施形態1〜4では、1つの正極板121と1つの負極板131とがセパレータ141を介して積層されたリチウムイオン二次電池100を例示したが、電極体の形態はこれに限定されない。例えば、複数の正極板と複数の負極板とをセパレータを介して交互に積層した積層型の電極体としてもよいし、正極板と負極板とをセパレータを介して重ね、捲回した捲回型の電極体としてもよい。
また、上記実施形態1〜4では、正極板121をリチウムメタルにより形成しているが、正極板121は、このようなものに限定されない。例えば、正極板を、金属箔からなる正極集電板(導電性集電板)と、この正極集電板上に形成された正極活物質層とからなるものとしてもよい。正極活物質層は、例えば、正極活物質、導電剤及び結着剤から形成できる。
100,200 リチウムイオン二次電池
121 正極板
131,231 負極板
132 負極集電板(導電性集電板)
132r 露出部
133,233 負極活物質層
133c 小負極活物質層
133m 凹溝(応力緩和空間)
233n 空孔(応力緩和空間)
300 フィルターレスアークイオンプレーティング装置
700 車両
710 組電池
800 ハンマードリル(電池使用機器)
810 バッテリパック
JY1 レジスト部(除去予定部)
JY2 除去予定粒子(除去予定部)

Claims (10)

  1. 導電性集電板と、この導電性集電板上に形成され、負極活物質を含む負極活物質層と、を備える、リチウムイオン二次電池用の負極板であって、
    前記負極活物質として、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質を含み、
    充放電時の前記負極活物質の膨張収縮に伴って前記負極活物質層に生じる応力を緩和させる応力緩和空間を、前記負極活物質層に設けてなる
    負極板。
  2. 請求項1に記載の負極板であって、
    前記応力緩和空間は、
    前記負極活物質層に凹設した多数の凹溝であって、前記負極活物質層を多数の小負極活物質層に分割して、これら小負極活物質層同士を互いに離間させる多数の凹溝である
    負極板。
  3. 請求項1に記載の負極板であって、
    前記応力緩和空間は、
    前記負極活物質層内に設けた多数の空孔である
    負極板。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の負極板であって、
    前記負極活物質は、シリコン及び酸化シリコンの少なくともいずれかからなる
    負極板。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の負極板を備えるリチウムイオン二次電池。
  6. 導電性集電板と、この導電性集電板上に形成され、負極活物質を含む負極活物質層と、を備える、リチウムイオン二次電池用の負極板であって、
    前記負極活物質として、リチウムイオンと反応して化合物を生成することにより、リチウムイオンを吸蔵する負極活物質を含み、
    充放電時の前記負極活物質の膨張収縮に伴って前記負極活物質層に生じる応力を緩和させる応力緩和空間を、前記負極活物質層に設けてなる
    負極板の製造方法であって、
    前記導電性集電板上において、前記応力緩和空間となる部分に、第1材料からなる除去予定部を形成すると共に、前記負極活物質を含む前記負極活物質層を形成する第1工程と、
    前記第1工程後に、前記除去予定部をなす前記第1材料を除去して、前記応力緩和空間を前記負極活物質層に形成する第2工程と、を備える
    負極板の製造方法。
  7. 請求項6に記載の負極板の製造方法であって、
    前記応力緩和空間は、
    前記負極活物質層に凹設した多数の凹溝であって、前記負極活物質層を多数の小負極活物質層に分割して、これら小負極活物質層同士を互いに離間させる多数の凹溝であり、
    前記第1工程は、
    前記導電性集電板上に、多数の前記凹溝の形状に対応した所定パターンに、前記第1材料からなる前記除去予定部であるレジスト部を形成するレジスト形成工程と、
    前記導電性集電板のうち、前記レジスト部が形成されずに前記導電性集電板が露出する露出部上に、前記負極活物質層を形成する活物質層形成工程と、を有し、
    前記第2工程は、
    前記負極活物質層の成分は溶解しないが、前記第1材料が溶解する有機溶剤を用いた洗浄により、前記レジスト部をなす前記第1材料を除去して、多数の前記凹溝を前記負極活物質層に形成する洗浄凹溝形成工程である
    負極板の製造方法。
  8. 請求項7に記載の負極板の製造方法であって、
    前記活物質層形成工程は、
    スパッタ法により、前記負極活物質層を形成するスパッタ活物質層形成工程である
    負極板の製造方法。
  9. 請求項6に記載の負極板の製造方法であって、
    前記応力緩和空間は、
    前記負極活物質層内に設けた多数の空孔であり、
    前記第1工程は、
    前記負極活物質層の形成と共に、多数の前記空孔に対応し、各々が前記第1材料からなる前記除去予定部である多数の除去予定粒子を前記負極活物質層内に形成する同時形成工程であり、
    前記第2工程は、
    前記負極活物質層の成分は除去しないが、前記第1材料は除去する熱処理により、前記除去予定粒子をなす第1材料を除去して、多数の前記空孔を前記負極活物質層に形成する熱処理空孔形成工程である
    負極板の製造方法。
  10. 請求項9に記載の負極板の製造方法であって、
    前記同時形成工程では、
    アークイオンプレーティング法により、前記負極活物質層及び前記除去予定粒子を同時形成するAIP同時形成工程である
    負極板の製造方法。
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