JP2012037320A - 回転角度検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】励磁コイルを多重に形成して、渦電流を生じさせる領域を変化させることで、2つの溝間における回転体の回転角度を精度良く検出することを可能とした回転角度検出装置を提供する。
【解決手段】円盤状の回転体20と、回転体20の円盤面に交番磁界を付与することにより渦電流を発生させる励磁コイルと、回転体20の円盤面に発生した渦電流に起因して生じる磁界を検出する検出コイルとを備え、回転体20の円盤面には、その回転方向に角度間隔をおいて複数の溝Dを設け、検出コイルを通じて検出される磁界の変化に基づいて溝Dの有無を検知することにより、回転体20の2つの溝D間における回転角度を求める回転角度検出装置であって、励磁コイルは、回転体20に生じさせる渦電流の領域を可変するために、個別に通電される径の異なる複数のコイルが同心円上に配設されてなる回転角度検出装置。
【選択図】図2
【解決手段】円盤状の回転体20と、回転体20の円盤面に交番磁界を付与することにより渦電流を発生させる励磁コイルと、回転体20の円盤面に発生した渦電流に起因して生じる磁界を検出する検出コイルとを備え、回転体20の円盤面には、その回転方向に角度間隔をおいて複数の溝Dを設け、検出コイルを通じて検出される磁界の変化に基づいて溝Dの有無を検知することにより、回転体20の2つの溝D間における回転角度を求める回転角度検出装置であって、励磁コイルは、回転体20に生じさせる渦電流の領域を可変するために、個別に通電される径の異なる複数のコイルが同心円上に配設されてなる回転角度検出装置。
【選択図】図2
Description
本発明は、回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置に関する。
近年、例えば自動車に搭載されるパワーステアリング装置やエアコンディショナなどでは、その駆動源となるモータとして、いわゆるブラシレスモータが使用されることが多い。このブラシレスモータは、一般に、永久磁石によって形成されるロータと、通電可能とされたコイルからなるステータとを有し、ステータに供給される電力に応じた電磁力をロータに作用させることでモータの回転軸を回転させるものである。そして、このブラシレスモータでは、通常、ロータの回転角度を検出する回転角度検出装置が設けられており、この回転角度検出装置を通じて検出されるロータの回転角度に基づいて上記ステータへの給電を制御し、これによってモータの回転軸の回転態様を制御するようにしている。
このようなロータ、あるいは回転軸等の回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この回転角度検出装置は、回転体と一体となって回転するパルスリングと、同パルスリングの外周面に対向して配置される励磁コイル、及び励磁コイルの内側に配置される検出コイルとを有している。ここで、パルスリングは磁性材料からなる部材であって、その回転方向に所定間隔で溝が形成されている。このように構成された回転角度検出装置では、励磁コイルによってパルスリングに渦電流を発生させ、当該渦電流により発生する磁束を検出コイルによって検出する。パルスリングには、所定間隔で溝が形成されているので、パルスリングが回転すると溝の有無によって渦電流に変化が生じる。この渦電流の変化に伴い、検出コイルで検出される磁束も変化する。この回転角度検出装置では、磁束の変化に応じて変化する検出コイルに誘起される電圧に基づいて、回転体(パルスリング)に形成された2つの溝間における回転角度を算出している。
特許文献1の回転角度検出装置では、パルスリングが回転した際に、パルスリングに形成された溝の有無により変化する磁界を検出することによって、回転角度の角度検出を行っている。しかし、この検出装置では、溝の間隔より小さい回転角度については、算出することができない。パルスリングの回転角度について、細かい角度まで検出するためには、溝を増やす必要があるが、溝を増やしすぎると、励磁コイルによってパルスリングに生じる渦電流が、常時溝に影響されることになる。すなわち、パルスリングに設けることのできる溝の数には限界がある。従って、特許文献1の回転角度検出装置では、パルスリングの回転角度を算出できる精度に限界あるため、この点について改善の余地があった。
本発明は、こうした実状を鑑みてなされたものであり、その目的は、励磁コイルを多重に形成して、渦電流を生じさせる領域を変化させることで、2つの溝間における回転体の回転角度を精度良く検出することを可能とした回転角度検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、導電性材料により円盤状に形成された回転体と、前記回転体の円盤面に交番磁界を付与することにより渦電流を発生させる複数の励磁コイルと、前記回転体の円盤面に発生した渦電流に起因して生じる磁界を検出する検出コイルとを備え、前記回転体の円盤面には、その回転方向に角度間隔をおいて複数の溝又は突部を設け、前記検出コイルを通じて検出される磁界の変化に基づいて前記溝又は突部の有無を検知することにより、前記回転体の回転方向において隣接する2つの前記溝又は突部間における回転角度を求める回転角度検出装置であって、前記励磁コイルは、前記回転体に生じさせる前記渦電流の領域を可変するために、個別に通電される径の異なる複数のコイルが同心円上に配設されてなることを要旨とする。
この種の回転角度検出装置では、溝又は突部の数を増やすほど回転体の回転角度を細かい単位まで算出可能となる。しかしながら、溝又は突部の数を増やしすぎると、励磁コイルにより回転体の円盤面に生じる渦電流は、常に溝又は突部に影響されることになるので、溝又は突部の数を増やすのには限界がった。すなわち、回転体の回転角度の算出精度には限界があった。この点、同構成によれば、励磁コイルは、径の異なる複数の同心円上に配設されたコイルからなる。励磁するコイルを切り替えることにより、励磁コイルは、回転体に生じさせる渦電流の領域を可変させることができる。このため、回転体の溝又は突部の位置が同じ位置であったとしても、径の異なる複数の径を有するコイルのうちどのコイルを励磁させるかによって、渦電流が溝又は突部の影響を受けたり受けなかったりする。この影響の有無は、検出コイルに誘起される交流電圧の大きさにより分かる。渦電流が溝又は突部の影響を受けない場合は、励磁した特定のコイルの中心と溝又は突部とが、励磁した特定のコイルの半径分は離れているということである。また、渦電流が溝又は突部の影響を受ける場合は、励磁した特定のコイルの直下に溝又は突部が存在するということである。回転体と励磁コイルとの中心間距離、及び励磁コイルを構成する複数のコイルのそれぞれの半径の大きさは既知である。従って、溝が検出されたとき、励磁した特定のコイルと回転体との中心間距離と、同励磁した特定のコイルの半径の大きさとから、隣接する溝又は突部間における回転体の回転角度を精度良く検出することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転角度検出装置において、前記検出コイルは、前記励磁コイルと同心円上に設けられてなることを要旨とする。
同構成によれば、検出コイルは、前記渦電流によって前記回転体から発せられる磁界を好適に検出することができる。
同構成によれば、検出コイルは、前記渦電流によって前記回転体から発せられる磁界を好適に検出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の回転角度検出装置において、前記複数の励磁コイルのうち少なくとも2つは、前記回転体の回転軸を間に挟んで設け、これら励磁コイルの角度間隔は、円盤面に形成される溝又は突部の角度間隔の整数倍と異なることを要旨とする。
2つの励磁コイルから出力される信号が一致する場合、隣接する溝又は突部間における回転角度は、どちらの溝又は突部からの回転角度であるか、換言すれば、ある特定の励磁コイルが、ある特定の溝に対して左右どちら側にあるかを特定することが困難となる。そこで、同構成によれば、2つの検出コイルは、溝又は突部の角度間隔の整数倍と異なる様に配設されることにより、各検出コイルから出力される信号には、ずれが生じる。これにより、ある特定の励磁コイルが、ある特定の溝に対して左右どちら側にあるかを特定することができるので、隣接する溝又は突部間における回転体の回転角度を精度良く検出することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転角度検出装置において、前記回転体の回転軸方向からみた場合、前記励磁コイルが、前記回転体の回転方向において隣接する前記溝又は突部間の中間に位置するとき、前記溝又は突部が最外側に配置されるコイルの接線となるように同コイルの外径が設定されてなることを要旨とする。
励磁コイルに複数のコイルを用いた回転角度検出装置の場合、隣接する溝又は突部間の回転角度を検出する際、外側に配設されたコイルの励磁を通じて回転体に発生する渦電流が溝又は突部の影響を受けることを検知することにより、溝又は突部が内側に配設されたコイルの半径分は離れており且つ外側に配設されたコイルの半径分は離れていないことを検知する。すなわち、溝又は突部の影響を受けなければ、回転体の回転角度を検出することができない。しかし、同構成によれば、最外側に配置されたコイルから回転体に生じさせた渦電流が、溝又は突部の影響を受けなければ、励磁コイルが溝又は突部の中間に位置していることを検出することができる。なぜならば、励磁コイルが溝又は突部の中間に位置している場合でしか、最外側に配置されたコイルから回転体に生じさせた渦電流が、溝又は突部の影響を受けない状況にないからである。つまり、このように構成することにより、最外側に配置されたコイルの更に外側にコイルを設けなくとも、回転体の回転角度を検出することができるので、その分、複数のコイルから構成される励磁コイルを小型化することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転角度検出装置において、前記励磁コイルは、複数の径を有するコイルが互いに等間隔に配置されてなることを要旨とする。
同構成によれば、コイル数に起因する検出可能な回転角度のサンプリング間隔が、一定間隔となる。すなわち、回転方向において一定の角度間隔で、隣接する溝又は突部間における回転体の回転角度を検出することができる。
本発明では励磁コイルを多重に形成して、渦電流を生じさせる領域を変化させることで、回転体の2つの溝間における回転角度を精度良く検出することを可能とした回転角度検出装置を提供することができる。
以下、本発明にかかる回転角度検出装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示されるように、ブラシレスモータ10のモータ軸11には、同モータ軸11と一体回転する回転体20が設けられている。この回転体20は導電性材料からなり円盤状をなす。図2に示すように、回転体20の右面には、径方向に延びる6本の溝Dが形成されている。溝Dは、回転体20の回転方向に一定の角度間隔(本例では60°)をおいて設けられている。
図1に示されるように、ブラシレスモータ10のモータ軸11には、同モータ軸11と一体回転する回転体20が設けられている。この回転体20は導電性材料からなり円盤状をなす。図2に示すように、回転体20の右面には、径方向に延びる6本の溝Dが形成されている。溝Dは、回転体20の回転方向に一定の角度間隔(本例では60°)をおいて設けられている。
図1に示すように、回転体20右方には、2つの渦電流探傷センサ30,40が設けられている。渦電流探傷センサ30,40は、回転体20の右面に対向している。渦電流探傷センサ30,40は、モータ軸11を間に挟んで反対側に設けられている。図2に示すように、回転体20の軸方向から見て、各渦電流探傷センサ30,40の中心O1,O2とモータ軸11の中心Oとの距離(中心間距離)は、距離rに設定されている。また、モータ軸11の上側に設けられる渦電流探傷センサ30の位置を回転体20の軸心(モータ軸11)に対して0°とすると、モータ軸11の下側の渦電流探傷センサ40は、225°(60°×4−15°(=60°/4))の位置に設けられる。すなわち、渦電流探傷センサ40は、溝間隔(ここでは60°)に対して4分の1周期だけ反時計方向へずらした位置(−15°)に配置される。
図3に示すように、渦電流探傷センサ30は、励磁コイル31とこれの内側に同軸上に設けられる検出コイル32とにより構成され、それらの軸方向が、回転体20の円盤面(右面)に対して垂直方向(モータ軸11の軸方向と同一)となるように設けられている。励磁コイル31は、交流電圧の供給に基づいて回転体20の円盤面に対して交番磁界を印加して、当該円盤面に渦電流を発生させる。これに対して、検出コイル32は、渦電流によって生じる磁界(交番磁界)により誘起される交流電圧を出力する。検出コイル32に誘起される交流電圧は、回転体20の回転に伴う溝Dの有無により変化する。
励磁コイル31は、7重のコイルから構成される。なお、図3では、各コイルの外側の輪郭線を模式的に図示してある。励磁コイル31は、検出コイル32(中心O1)側から励磁コイル31a,31b,31c,31d,31e,31f,31gの順番で等間隔に配設され、それぞれ制御装置12(図1参照)に接続されている。各励磁コイル31a〜31gの半径は、それぞれ半径La,Lb,Lc,Ld,Le,Lf,Lgに設定されている。最外側に設けられる励磁コイル31gの半径Lgは、溝Dの間隔と対応するように設定されている。すなわち、図2に示すように、回転体20の軸方向から見て、渦電流探傷センサ30の中心O1が2つの溝Dの中間に位置する場合、励磁コイル31gは、その周面が2つの溝Dと接触した状態となる。本例では、励磁コイル31gは、回転方向において隣り合う2つの溝DのO側の部分に接する。なお、渦電流探傷センサ40は、渦電流探傷センサ30と同じ構成とされる。
図1に示すように、各渦電流探傷センサ30,40は、制御装置12と電気的に接続されている。制御装置12は、各励磁コイル31,41への交流電圧の供給制御を行う。すなわち、制御装置12は、励磁コイル31a〜31g,41a〜41gにそれぞれ交流電圧を供給する。制御装置12には、交流電圧を供給する励磁コイル31a〜31g,41a〜41gを特定するための図示しないカウント装置が内蔵されている。制御装置12は、カウント回数Tに基づいて、各励磁コイル31a〜31g,41a〜41gへの交流電圧の供給をそれぞれ制御する。カウント回数T=1のときは、励磁コイル31a(41a)に、カウント回数T=2のときは、励磁コイル31b(41b)に、…、カウント回数T=7のときは、励磁コイル31g(41g)に交流電圧を供給する。制御装置12は、各検出コイル32,42に誘起される交流電圧に基づき、回転体20、すなわちモータ軸11の回転角度の検出を行う。また、制御装置12は、検出されるモータ軸11の回転角度に基づき、モータ10を制御する。
次に、回転体20に設けられる溝Dの検出原理について説明する。ここでは、渦電流探傷センサ30について代表的に説明する。なお、図4(a)及び図4(b)には、図が複雑になるのを防ぐために、励磁コイル31の励磁コイル31aのみ示すものとする。
図4(a)に示すように、この渦電流探傷センサ30では、一定の周波数の交流電圧の供給を通じて励磁コイル31aが交番磁界を被検出体(ここでは、回転体20)に付与する。これによって回転体20の表面には渦電流Iwが発生する。検出コイル32は、渦電流Iwによって誘起される交番磁界と、励磁コイル31aに供給される交流電圧によって誘起される交番磁界との合成磁界により、交流電圧が誘起される。
図4(b)に示すように、回転体20が回転して、渦電流探傷センサ30の直下に溝Dが存在している場合には、渦電流Iwの一部は溝Dによって遮断される。すなわち、渦電流Iwが好適に流れる面積が減少する。渦電流Iwによって生じる磁界の強さは、渦電流Iwが流れる面積の大きさに比例する。従って、図4(b)に示す状況では、検出コイル32に誘起される交流電圧(振幅)は、溝Dのない図4(a)に示す状況よりも小さくなる。このように、渦電流探傷センサ30では、溝Dの有無を、検出コイル32に誘起される交流電圧の変化によって検出することができる。
図5(a)〜(g)に、各渦電流探傷センサ30の直下又はその近傍に溝Dが無い場合において、制御装置12から各励磁コイル31a〜31gにそれぞれ交流電圧を供給した際に検出コイル32に誘起される交流電圧の波形を示す。図5(a)は励磁コイル31aに、図5(b)は励磁コイル31bに、…、図5(g)は励磁コイル31gにそれぞれ対応している。図5(a)〜(g)に示すように、検出コイル32に誘起される交流電圧(振幅)の大きさは、励磁コイル31a〜31gの面積(半径)の大きさに比例する。
ここで、渦電流探傷センサ30の直下又はその近傍に溝Dが存在している場合には、検出コイル32に誘起される交流電圧の大きさが、本来の励磁コイル31a〜31gの半径の大きさに比例したものにならない。例えば、励磁コイル31eの直下に溝Dがある場合、検出コイル32に誘起される交流電圧は、本来であれば、図5(e)に示す波形となるところが、図5(d)に示す波形となる。また、渦電流探傷センサ30の中心O1の直下に溝Dがある場合には、検出コイル32に誘起される交流電圧は、ほぼ0(零)になる。なお、渦電流探傷センサ40においても同様にして溝Dの検出が可能である。
次に、各渦電流探傷センサ30,40の中心線と溝Dとの角度の検出原理について説明する。ここでは、渦電流探傷センサ30について代表的に説明する。
制御装置12は、各励磁コイル31a〜31gの半径La〜Lgを記憶している。また、渦電流探傷センサ30の中心O1と回転体20の中心Oとの距離rは一定に保たれる。今、図6に示す状況、すなわち、溝Dは、励磁コイル31eの直下にあり且つ励磁コイル31dの直下にない場合を想定する。なお、図6では、図3と同様に、励磁コイル31d,31eの外側の輪郭線を模式的に図示してある。この場合、制御装置12から交流電圧が供給された励磁コイル31dは、回転体20の表面に渦電流Iwを発生させる。この渦電流Iwは、溝Dの影響を受けない。従って、検出コイル32に誘起される交流電圧は、通常通り図5(d)に示す波形を示す。次に、制御装置12が励磁コイル31eに交流電圧を供給すると、これによって回転体20の表面に発生する渦電流Iwの一部は、溝Dによってその流れが遮断される。従って、励磁コイル31eによって回転体20の表面に発生する渦電流Iwの面積は、通常の場合、すなわち溝Dの影響を受けない場合よりも小さくなる。よって、この場合における検出コイル32に誘起される交流電圧は、電圧値が低い波形、例えば図5(a)〜図5(d)に示す波形となる。
制御装置12は、各励磁コイル31a〜31gの半径La〜Lgを記憶している。また、渦電流探傷センサ30の中心O1と回転体20の中心Oとの距離rは一定に保たれる。今、図6に示す状況、すなわち、溝Dは、励磁コイル31eの直下にあり且つ励磁コイル31dの直下にない場合を想定する。なお、図6では、図3と同様に、励磁コイル31d,31eの外側の輪郭線を模式的に図示してある。この場合、制御装置12から交流電圧が供給された励磁コイル31dは、回転体20の表面に渦電流Iwを発生させる。この渦電流Iwは、溝Dの影響を受けない。従って、検出コイル32に誘起される交流電圧は、通常通り図5(d)に示す波形を示す。次に、制御装置12が励磁コイル31eに交流電圧を供給すると、これによって回転体20の表面に発生する渦電流Iwの一部は、溝Dによってその流れが遮断される。従って、励磁コイル31eによって回転体20の表面に発生する渦電流Iwの面積は、通常の場合、すなわち溝Dの影響を受けない場合よりも小さくなる。よって、この場合における検出コイル32に誘起される交流電圧は、電圧値が低い波形、例えば図5(a)〜図5(d)に示す波形となる。
制御装置12は、検出コイル32に誘起される交流電圧に基づいて、溝Dが、励磁コイル31eの直下にあり且つ励磁コイル31dの直下にない状況であることを認識する。すなわち、制御装置12は、渦電流探傷センサ30の中心が、溝Dから励磁コイル31dの半径Ldだけ離れていることを認識する。制御装置12には、式1が記憶されている。制御装置12は、この式1に励磁コイル31dの半径Ldを代入することで、回転体20の角度検出を行う。
θ=sin−1(L/r)・・・(1)
式1において、θは、回転体20の回転角度を示す。Lは、励磁コイルの半径を示す。rは、回転体20の中心Oと渦電流探傷センサ30,40の中心O1,O2との距離を示す。
式1において、θは、回転体20の回転角度を示す。Lは、励磁コイルの半径を示す。rは、回転体20の中心Oと渦電流探傷センサ30,40の中心O1,O2との距離を示す。
制御装置12は、渦電流探傷センサ40の検出結果からも渦電流探傷センサ30の場合と同様にして回転体20の回転角度を算出する。渦電流探傷センサ40は、渦電流探傷センサ30に対して225°(溝Dの角度間隔に対して4分の1周期)ずれて配置されている。このため、図7に示すように、渦電流探傷センサ30における回転体20回転角度と半径Lとの関係は、渦電流探傷センサ40における回転体20回転角度と半径Lとの関係と異なる。すなわち、両関係を示す三角波状の波形は、互いに位相が15°(1/4周期)ずれたものとなる。これにより、溝Dの角度間隔(60°)の範囲内において、2つの波形の値の組み合わせは、回転体20の回転角度に対して1対1で対応する。従って、制御装置12は、この2つの渦電流探傷センサ30,40から得られる波形のずれを利用して溝Dの間隔(60°)の範囲内における回転体20の回転角度を特定することが可能となる。渦電流探傷センサ30,40の励磁コイル31,41は、7重コイルを採用しているため、制御装置12は、コイル数に応じた分解能(サンプリング間隔)で、回転体20における回転角度を算出することができる。
なお、渦電流探傷センサ30の最外側に配設される励磁コイル31gは、溝Dの間隔に合わせて、その半径Lgが設定されている。このため、制御装置12は、励磁コイル31gに交流電圧を供給したときに、検出コイル32に誘起される交流電圧が通常の状態である場合には、この半径Lgをそのまま式1に適用して、回転体20の回転角度(30°)を算出する。
次に、制御装置12におけるモータ制御に係る一連の処理手順を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。このフローは、図示しない電源電圧が供給されて制御装置12が駆動されたときに実行される。なお、以下、渦電流探傷センサ30に代表して説明するが、制御装置12は、渦電流探傷センサ40についても、渦電流探傷センサ30と同様の処理を行う。
図8に示すように、制御装置12は、モータ10に電源電圧を供給して、モータ軸11を回転させる(ステップS1)。次に、制御装置12は、励磁コイル31a〜31gのいずれに交流電圧を供給するかを決定するためのカウント回数Tを設定する(ステップS2)。カウント回数Tは、このステップS2を経た回数T(1,2,…7)に対応する。カウント回数Tは、所定の制御周期毎に1ずつインクリメントされる。カウント回数Tは初期値として0が設定されている。すなわち、このステップS2では、カウント回数T=1となってその後の制御処理が開始される。
制御装置12は、カウント回数Tに対応する励磁コイル31に交流電圧を供給して、回転体20の表面に渦電流Iwを発生させる(ステップS3)。制御装置12は、励磁コイル31から生じる磁界と渦電流Iwにより生じる磁界との合成磁界によって、検出コイル32に誘起された交流電圧を検出する(ステップS4)。そして、制御装置12は、検出コイル32に誘起された交流電圧(振幅)が、カウント回数Tに対応する励磁コイル31を励磁した場合の通常時(溝Dが無い場合)のものと対応しているか否かを判断する(ステップS5)。
検出コイル32に誘起された交流電圧(振幅)が、カウント回数Tに対応する励磁コイル31を励磁した場合の通常時のものに対応していない旨判断した場合(ステップS5でNO)、制御装置12は、溝Dが存在するとして式1を利用して回転体20の回転角度を算出する(ステップS6)。制御装置12は、ステップS6で得た算出結果、すなわち、ロータ位置に基づきステータ(図示省略)への通電を制御する。(ステップS7)。そして、制御装置12は、カウント回数Tの値をクリア(T=0)として(ステップS8)、この一連の処理を終了する。
ステップS5において、検出コイル32に誘起された交流電圧(振幅)が、カウント回数Tに対応する励磁コイル31を励磁した場合の通常時のものと対応している旨判断した場合(ステップS5でYES)、制御装置12は、カウント回数T=7であるか否かを判断する(ステップS9)。カウント回数T=7である場合には(ステップS9でYES)、制御装置12は、ステップS6にその処理を移行する。
ステップS8において、カウント回数T=7でない場合(ステップS9でNO)、制御装置12は、ステップS2にその処理を移行する。制御装置12は、カウント回数Tを1だけインクリメントしてステップS3以降の処理を前述と同様にして実行する。この制御装置12における一連の処理は、制御装置12が駆動される間、繰り返し実行される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)励磁コイル31,41は、同心円上に配設された径の異なる複数の励磁コイル31a〜31g,41a〜41gからなる。従って、励磁コイル31,41は、励磁するコイルを切換えることにより、回転体20に生じさせる渦電流Iwの領域を可変させることができる。このため、回転体20の溝Dの位置が同じ位置であったとしても、励磁コイル31,41のどの励磁コイル31a〜31g,41a〜41gが励磁されるかによって、渦電流Iwが溝Dの影響を受けたり受けなかったりする。渦電流Iwが溝Dの影響を受けない場合は、励磁コイル31,41の中心と溝Dとが、励磁したコイルの半径分は離れているということである。また、渦電流Iwが溝Dの影響を受ける場合は、励磁コイル31,41の直下に溝Dが存在するということである。回転体20と励磁コイル31,41との中心間距離r、及び励磁コイル31,41それぞれの半径La〜Lgは既知である。従って、励磁コイル31,41特定のコイルに対応して溝Dが存在する旨判断されるとき、この特定のコイルと回転体20の中心Oとの中心間距離rと励磁コイル31,41の半径La〜Lgとを式1に適用することにより得られる2つの角度の組合わせにより、隣接する溝D間における回転体20の回転角度θ(絶対値)を精度良く検出することができる。
(1)励磁コイル31,41は、同心円上に配設された径の異なる複数の励磁コイル31a〜31g,41a〜41gからなる。従って、励磁コイル31,41は、励磁するコイルを切換えることにより、回転体20に生じさせる渦電流Iwの領域を可変させることができる。このため、回転体20の溝Dの位置が同じ位置であったとしても、励磁コイル31,41のどの励磁コイル31a〜31g,41a〜41gが励磁されるかによって、渦電流Iwが溝Dの影響を受けたり受けなかったりする。渦電流Iwが溝Dの影響を受けない場合は、励磁コイル31,41の中心と溝Dとが、励磁したコイルの半径分は離れているということである。また、渦電流Iwが溝Dの影響を受ける場合は、励磁コイル31,41の直下に溝Dが存在するということである。回転体20と励磁コイル31,41との中心間距離r、及び励磁コイル31,41それぞれの半径La〜Lgは既知である。従って、励磁コイル31,41特定のコイルに対応して溝Dが存在する旨判断されるとき、この特定のコイルと回転体20の中心Oとの中心間距離rと励磁コイル31,41の半径La〜Lgとを式1に適用することにより得られる2つの角度の組合わせにより、隣接する溝D間における回転体20の回転角度θ(絶対値)を精度良く検出することができる。
なお、特許文献1の構成を用いて、回転角度の検出精度を上げようとする場合、溝の数を増やす必要があるが、その溝の間隔は、励磁コイルの大きさ(直径)よりも、広くとる必要がある。従って、この点において、回転角度の検出精度には、限界があった。本例のように、励磁コイル31,41を複数のコイルにより構成することにより、回転体20の表面に生じさせる渦電流Iwの面積を可変させることによって、回転体20の回転角度を検出する場合、隣り合う溝間Dにおける回転体20の回転角度については、励磁するコイルの数(7つ)だけ検出することが可能である。換言すれば、回転体20に励磁するコイルの数を増やせば増やす分だけ、隣り合う溝D間における多くの回転角度の検出が可能になる。
(2)検出コイル32,42は、励磁コイル31,41と同心円上且つ内側に設けられている。このため、検出コイル32,42は、渦電流Iwによって回転体20から発せられる磁界を好適に検出することができる。
(3)検出コイル32,42は、互いに225°(60°×4−15°)の関係で配設される。すなわち、検出コイル42は、検出コイル32に対し15°だけ、溝間の角度間隔からずれている。このため、各検出コイル32,42に誘起される交流電圧は、4分の1周期分だけずれが生じる。これにより、隣接する溝D間における回転体20の回転角度を精度良く検出することができる。
なお、仮に、2つの励磁コイルに誘起される交流電圧が一致する場合、隣接する溝間における回転角度は、どちらの溝からの回転角度であるか換言すれば、ある特定の励磁コイルが、ある特定の溝に対して左右どちら側にあるかを特定することが困難となる。すなわち、本例の構成を用いることにより、ある特定の励磁コイル31が、ある特定の溝Dに対して左右どちら側にあるかを特定することが容易となる。
(4)回転体20の回転軸方向からみたとき、励磁コイル31,41の最外側に配置される励磁コイル31g,41gは、隣り合う2つの溝Dの中間位置に位置する場合に、溝Dが接線となる態様でその外径が設定されている。従って、励磁コイル31,41が溝Dの中間位置に位置する場合、励磁コイル31g,41gから回転体20に生じさせた渦電流Iwは、溝Dの影響を受けない。最外側に配置された励磁コイル31g,41gから回転体20に生じさせた渦電流Iwが、溝Dの影響を受けない状況は、励磁コイル31,41が溝Dの中間位置に位置する場合のみしかない。従って、励磁コイル31g,41gから回転体20に生じさせた渦電流Iwが、隣り合う2つの溝Dの影響を受けない状況を検出できることで回転体20の回転角度、本例の場合は、回転体20の中心Oを中心にして、励磁コイル31,41の中心O1,O2を通る中心線と溝Dのなす角度が30°であることを検出することができる。
(5)溝Dの影響を受けさせるための励磁コイルを励磁コイル31g,41gの外側に配設する必要がない分、励磁コイル31,41の全体の大型化を抑制することができる。
(6)励磁コイル31,41は、複数の径を有する励磁コイル31a〜31g,41a〜41gが互いに等間隔に配置されている。これにより、本例の回転角度検出装置では、コイル数に起因する検出可能な回転角度のサンプリング間隔が、一定間隔となる。すなわち、回転方向において一定の角度間隔で隣接する溝D間における回転体20の回転角度を検出することができる。
(6)励磁コイル31,41は、複数の径を有する励磁コイル31a〜31g,41a〜41gが互いに等間隔に配置されている。これにより、本例の回転角度検出装置では、コイル数に起因する検出可能な回転角度のサンプリング間隔が、一定間隔となる。すなわち、回転方向において一定の角度間隔で隣接する溝D間における回転体20の回転角度を検出することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、回転体20の右面にのみ溝Dが設けられていたので、渦電流探傷センサ30,40も回転体20の右面(モータ10側)のみの配置となった。このため、隣接する溝D間の範囲内での回転体20の回転角度を算出することができた。これに加えて、回転体20の左面にも右面と異なる角度間隔で溝Dを設け、この左面に対向する渦電流探傷センサを設けてもよい。このようにすれば、回転体20の左面における隣接する溝D間における範囲内での回転体20の回転角度を算出することができる。そして、回転体20の両面から得られるデータを組み合わせることによって、回転体20の1回転(360°)における回転角度(絶対角)を算出することができる。
・上記実施形態では、回転体20の右面にのみ溝Dが設けられていたので、渦電流探傷センサ30,40も回転体20の右面(モータ10側)のみの配置となった。このため、隣接する溝D間の範囲内での回転体20の回転角度を算出することができた。これに加えて、回転体20の左面にも右面と異なる角度間隔で溝Dを設け、この左面に対向する渦電流探傷センサを設けてもよい。このようにすれば、回転体20の左面における隣接する溝D間における範囲内での回転体20の回転角度を算出することができる。そして、回転体20の両面から得られるデータを組み合わせることによって、回転体20の1回転(360°)における回転角度(絶対角)を算出することができる。
・上記実施形態において、回転体20に形成される溝Dは、突部に置換してもよい。
・上記実施形態では、回転体20の両側の円盤面に形成される溝Dの間隔は、一定間隔としたが、必ずしも一定でなくてもよい。
・上記実施形態では、回転体20の両側の円盤面に形成される溝Dの間隔は、一定間隔としたが、必ずしも一定でなくてもよい。
・上記実施形態では、各励磁コイル31,41が溝Dの中間位置に位置する場合に、溝Dが、その最外側に配設される励磁コイル31g,41gの外径の接線となるように、励磁コイル31g,41gの半径Lgを設定したが、これに限るものではない。すなわち、励磁コイル31g,41gの半径Lgは、溝Dが接線とならないように、その長さを短くしてもよいし、長くしてもよい。このように構成しても、溝D間における回転体20の回転角度を検出することができる。
・上記実施形態では、径の異なる励磁コイル31a〜31g,41a〜41gを等間隔に配設したが、必ずしも等間隔でなくてもよい。
・上記実施形態において、検出コイル32は、励磁コイル31の外側に配設してもよい。また、検出コイル32は、複数のコイルからなる励磁コイルの特定のコイルの間に配設してもよい。
・上記実施形態において、検出コイル32は、励磁コイル31の外側に配設してもよい。また、検出コイル32は、複数のコイルからなる励磁コイルの特定のコイルの間に配設してもよい。
・上記実施形態において、回転体20の片面に3つ以上の励磁コイルを配設してもよい。その場合、少なくとも2つは、回転体20の回転軸を間に挟むように且つ溝Dの角度間隔の整数倍と異なるように配設する。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、各励磁コイル31,41は、径の異なる7重コイルを採用したが、コイルの数はこれに限らず、複数(2つ以上)であればよい。なお、コイルの数が増えるほど、回転角度を検出できる分解能が増加するため、回転体20の回転角度をより細かく検出することが可能となる。
・上記実施形態において、右側の円盤面には6本の溝Dを形成したが、溝Dの本数はこれに限らない。例えば、溝Dの本数を増やすほど、回転角度を検出できる分解能が増加するため、回転体20の回転角度をより細かく検出することが可能となる。
・上記実施形態において、この回転角度検出装置は、モータ軸11に設けられるものに限らない。例えば、軸受、その他回転軸など、回転するものであれば、本発明を適用することができる。
・上記実施形態において、渦電流探傷センサ40は、渦電流探傷センサ30に対して225°ずれた位置に配置されたが、渦電流探傷センサ40が配置される位置はこれに限らない。検出コイル42と検出コイル32に誘起される交流電圧の波形に位相差がでるように配置すればよい。なお、上記実施形態で述べたように、検出コイル42に誘起される交流電圧の波形と、検出コイル32に誘起される交流電圧の波形とを4分の1周期ずらすためには、検出コイル42は、検出コイル32から60°×X±15°(Xは整数)の位置に配置すればよい。
θ…回転角度、D…溝、La,Lb,Lc,Ld,Le,Lf,Lg…半径、O,O1,O2…中心、r…距離(中心間距離)、T…回数(カウント回数)、Iw…渦電流、10…モータ(ブラシレスモータ)、11…モータ軸、12…制御装置、20…回転体、30,40…渦電流探傷センサ、31,31a,31b,31c,31d,31e,31f,31g,41,41a,41g…励磁コイル、32,42…検出コイル。
Claims (5)
- 導電性材料により円盤状に形成された回転体と、
前記回転体の円盤面に交番磁界を付与することにより渦電流を発生させる複数の励磁コイルと、
前記回転体の円盤面に発生した渦電流に起因して生じる磁界を検出する検出コイルとを備え、
前記回転体の円盤面には、その回転方向に角度間隔をおいて複数の溝又は突部を設け、前記検出コイルを通じて検出される磁界の変化に基づいて前記溝又は突部の有無を検知することにより、前記回転体の回転方向において隣接する2つの前記溝又は突部間における回転角度を求める回転角度検出装置であって、
前記励磁コイルは、前記回転体に生じさせる前記渦電流の領域を可変するために、個別に通電される径の異なる複数のコイルが同心円上に配設されてなる回転角度検出装置。 - 請求項1に記載の回転角度検出装置において、
前記検出コイルは、前記励磁コイルと同心円上に設けられてなることを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項1又は2に記載の回転角度検出装置において、
前記複数の励磁コイルのうち少なくとも2つは、前記回転体の回転軸を間に挟んで設け、これら励磁コイルの角度間隔は、円盤面に形成される溝又は突部の角度間隔の整数倍と異なることを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転角度検出装置において、
前記回転体の回転軸方向からみた場合、前記励磁コイルが、前記回転体の回転方向において隣接する前記溝又は突部間の中間に位置するとき、前記溝又は突部が最外側に配置されるコイルの接線となるように同コイルの外径が設定されてなることを特徴とする回転角度検出装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転角度検出装置において、
前記励磁コイルは、複数の径を有するコイルが互いに等間隔に配置されてなることを特徴とする回転角度検出装置。
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JP2007198885A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Jtekt Corp | エンコーダ、及びセンサ付き転がり軸受装置 |
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