JP2012037023A - 複合材料製回転軸継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量且つ強靱な複合材料製回転軸継手を提供する。
【解決手段】一端から他端に向けて縮径する繊維強化プラスチック製管部2と、前記管部2の両端にそれぞれ形成された繊維強化プラスチック製フランジ部10、14とからなる複合材料製回転軸継手。強化繊維としては、アクリロニトリル系炭素繊維が好ましい。マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂が好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、繊維強化プラスチックで構成され、回転運動を他の機構に伝達する複合材料製回転軸継手に関する。
一般にカップリングとも呼ばれる軸継手は、エンジンやモーター等の出力軸と車、船舶や発電機などの駆動機構の回転軸とを接続するために用いられる、要素部品である。
回転体の回転運動(トルク)を他の機械要素に伝達する際に用いる回転軸継手としては、図5に示す金属製の糸巻き状の回転軸継手が知られている(特許文献1)。この回転軸継手は、円筒状の管部80と、管部80の両端にそれぞれ形成したフランジ部82,84とで構成されている。フランジ部82に回転体を、フランジ84に他の機械要素を連結することにより、トルクは回転体から他の機械要素に伝達される。
一般的に用いられる回転軸継手は、金属製であるので、重く、腐食しやすい等の問題を有する。とくに、大型の発電機や船舶などでは、要素部品も大型化するため、巨大な伝達トルクに加え自重による変形応力も部品に係るため、変形しやすいという問題があった。一方、軽い回転軸継手として、ポリエステルなどの樹脂製のものも提案されているが、大型の発電機や船舶などで使用しようとした場合、樹脂の剛性では不十分であるため、大きなトルクを伝達できない。
そのため、軽量且つ強靭な回転軸継手が望まれていた。
特開平4−354602号公報 (図2)
本発明者は、軽量且つ強靱な回転軸継手を開発するため、回転軸継手を繊維強化プラスチックで製造することを試みた。そして、先ず、図5に示す金属製回転軸継手と同一構造の繊維強化プラスチック製回転軸継手を製造して、その性能を検討した。
しかし、この回転軸継手は、管部80の軸方向(X方向)に垂直な面方向(Y−Z面方向)の剛性、強度を確保して、回転運動を伝達するには不十分であることが分った。更に、実用の回転軸継手においては、温度変化等に伴うX方向への伸縮が起きるが、この伸縮をある程度吸収できることが好ましい。ところが、この回転軸継手は、X方向の変位に対し、十分対応できず、回転軸継手の破壊を起しやすいことが確認された。
次に、本発明者は、図6に記載の回転軸継手を検討した。この回転軸継手は、管部90とフランジ部92、94との接続部96、98をなだらかな曲線形状に形成してなる。しかし、この回転軸継手は、X方向の変位に対しては十分対応できたが、Y−Z面方向の変位に対しては、剛性不足であることが分った。
本発明者は、これらの問題を解決するため、更に検討した。その結果、後述するように、管部の一端から他端に向うに従って管部の径を徐々に小さく構成することにより、上記問題を解決できることを知得し、本発明を完成するに至った。従って、本発明の目的とするところは、軽量で、且つ管部の軸方向及び、前記軸方向に垂直面方向に生じる変位に対して十分剛性の高い、複合材料製の回転軸継手を提供することにある。
上記課題を達成する本発明は、以下に記載するものである。
〔1〕 一端から他端に向けて縮径する繊維強化プラスチック製管部と、前記管部の両端にそれぞれ形成された繊維強化プラスチック製フランジ部とからなる複合材料製回転軸継手。
〔2〕 管部の一端に対する他端の直径比が0.2〜0.5である〔1〕に記載の複合材料製回転軸継手。
〔3〕 管部の他端から一端に向う縮径角αが45〜85度である〔1〕に記載の複合材料製回転軸継手。
〔4〕 管部の他端に形成されるフランジ部厚さに対する、管部の一端に形成されるフランジ部厚さが1/10〜7/10である〔1〕に記載の複合材料製回転軸継手。
〔5〕 繊維強化プラスチックが、炭素繊維を強化繊維とする繊維強化プラスチックである〔1〕に記載の複合材料製回転軸継手。
〔6〕 繊維強化プラスチックを構成するマトリクス樹脂がエポキシ樹脂である〔1〕に記載の複合材料製回転軸継手。
本発明の複合材料製回転軸継手は、繊維強化プラスチックで構成されているので、従来の金属製の回転軸継手と比較し、軽量である。更に、管部をその一端から他端に向けて軸方向に沿って縮径しているので、他方のフランジ部の面積は一方のフランジ部の面積よりも十分大きい。その結果、他方のフランジ部は軸方向の変位に対して容易に撓みやすくなる。即ち、軸方向の変位に対して十分対応できる。
本発明の回転軸継手の一例を示す(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図である。 図1の回転軸継手の正面断面図である。 他端側フランジ部の応力緩和を説明する、説明図である。 実施例1で使用した上型と下型とを示す概略側面図である。 従来の金属製回転軸継手の一例を示す概略構成図である。 本発明者が検討した繊維強化プラスチック製回転軸継手の一例を示す概略正面断面図である。
以下、図面を参照して本発明の回転軸継手の一実施形態に付き、詳細に説明する。図1は、本発明の回転軸継手一例を示す(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図である。
図1中、100は回転軸継手で、2は管部である。この管部2は、一端4から他端6に向うに従って管径が徐々に減縮する、いわゆる漏斗状の縮径管で構成されている。前記管部2の一端4には、中心に開口8を有する円盤状の一端側フランジ部10が、形成されている。ここで、前記開口8の直径と、一端4における管部2の内径とは、同一になっている。
なお、12は、一端側フランジ部10に穿設された所定数(本図に於いては20個)の螺子挿入孔で、この螺子挿入孔に螺子を挿入して回転軸継手が、回転機構に取付けられる。
前記管部2の他端には、他端側フランジ部14が形成されている。このフランジ部14は、中心に開口16を有する円盤状で、この他端側フランジ部14の直径は、前記一端側フランジ部10の直径と同一か、それより大きく形成されている。フランジ部14の直径が大きいほど変形時の応力を緩和しやすくなる傾向がある。また、開口16の直径と、他端6における管部2の内径とは同一である。
なお、18は、他端側フランジ部14に穿設された所定数(本図に於いては20個)の螺子挿入孔で、この螺子挿入孔を用いて回転軸継手が、回転機構に取付けられる。
この回転軸継手100は、図2の断面図に示されるように、一端側フランジ部10と、管部2とは、同一厚さの繊維強化プラスチックで一体に形成されている。
一方、他端側フランジ部14は、一端側フランジ部10よりも薄い(本図に於いては、約1/2の厚さ)繊維強化プラスチックで管部2に接合されている。更に、管部2の他端6と他端側フランジ部14との間は、肉厚の補強部20を設ける、もしくは他端6とフランジ部14との接合部で強化繊維層を互いに交互に積層し一体となるよう成形することなどにより、両者の結合を強固にすることが好ましい。フランジ部14はあらかじめ湾曲させて成形してもよいが、回転機構に取り付けられる際には、荷重を面で受けるため、軸方向に垂直になるよう設置することが好ましい。
管部2の軸線に沿って切断した端面のなす角度、即ち縮径角(α)は、45〜85度が好ましい。
回転軸継手の構成材料である繊維強化プラスチックを構成する強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、ポリアミドやポリイミド等の合成繊維等が例示される。これらの中でも軽量化に寄与する効果が大きい点で、炭素繊維が好ましく、特にアクリロニトリル系の炭素繊維が好ましい。複雑な応力が付加されることを考慮すると強化繊維としては、織物形態のものが好ましい。織物としては、平織、綾織、朱子織、一方向織物、多軸織物等が例示される。
なお、部分的に強度を高めるためには一方向繊維を用いることもできる。
繊維強化プラスチックを構成するマトリクス樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑樹脂のいずれも適時選択することができるが、得られる繊維強化プラスチックの機械物性、耐熱性の面から、熱硬化性樹脂が好ましく、特にエポキシ樹脂が好ましい。これら材料は、市販のものが利用できる。
本実施形態の回転軸継手は、他端側フランジ部14を一端側フランジ部10よりも薄く形成しているので、管部2の軸方向(X方向)に応力が付加される場合でも、図3に示すように他端側フランジ部14が撓んで、応力を吸収するので、回転軸継手の破壊を避けられる効果を奏する。
なお、上記実施形態においては、一端側フランジ部10に対する他端側フランジ部14の厚さを約1/2にしたが、これに限られず、例えば1/10〜7/10に形成しても良く、その他本発明の要旨を変更しない限りにおいて種々変形しても差支えない。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例1
図4に示す、上型32と、下型34を用いて、本発明の回転軸継手を製造した。上型32は、円盤状の上型主体36と、その中央に形成した円柱状の係合部38とからなる。下型34は、円盤状の下型主体40と、前記下型主体40の中央に取付けた円錐台状の管部形成部42とからなる。なお、管部形成部42の頂部には、軸心方向にそって、係合部挿入孔44が形成されており、上型32と下型34とを組立てる際に、係合部38が係合部挿入孔44に挿入され、型同士が固定されるようになっている。
まず、プリプレグを用意した。このプリプレグは、炭素繊維(東邦テナックス社製、テナックス(東邦テナックス社商標):HTA−3K)を経糸及び緯糸とした平織物(東邦テナックス社製、テナックスの織物:W−3101)に、エポキシ樹脂(東邦テナックス社製、#135)を含浸させたものであった(樹脂含有率:40質量%)。
ドーナツ状のプリプレグを周方向に関して均等に8等分して、8枚の扇形の切片を製造した。上型の係合部38を中心として、これら8枚の切片を互いに重なることの無い様に均等に上型32の表面に敷詰めて、ドーナツ状の第1層を形成した。同様にして、ドーナツ状の第1層の上面に、第2層を敷詰めた。この場合、第1層の切片のつなぎ目と、第2層の切片のつなぎ目とは、周方向に沿って1.5cm以上ずらす様にした。合計23層積層した。
上型と同様にして、扇状の切片を製造した。製造したこれら8枚の切片を下型34の管部形成部42の上端から下型主体40の外周に至るまでの型の表面を覆って敷詰めて、第1層を形成した。ただし、扇形切片の内周は、前記管部形成部42の上端から上方に向けて2cm突出す様に敷詰めた。合計23層積層した。この突出した部分は、前述のように肉厚の補強部20(図2)を構成するために使用する。
その後、切片をそれぞれ敷詰めた上型と下型とを組みあわせた。この際、上型に敷詰めた各切片の内周縁部と、下型に敷詰めた各切片の前記突出した部分とが重なって補強部を形成する様に積層した。積層構成(0/90°/±45°)=(50:50)擬似等方であった。
積層後、上型、下型の全体を覆うように真空バッグを配し、バッグ内を真空状態としてオートクレーブ装置にて圧力0.5MPaで、180℃に2時間加熱し、成形した。
上記製造方法により製造された回転軸継手の寸法は、以下のものであった。
一端側フランジ部10厚み: 8.6mm
他端側フランジ部14厚み: 5.8mm
管部2厚み: 8.6mm
フランジ部直径: 530mm
一端側管部外径: 370mm
他端側管部外径: 110mm
管部の縮径角α: 69度
本実施例は、内面精度が要求された場合の例である。外面精度が要求された場合は、反転した構造とし、他の工程は同様となる。
1、61、62、63、64、65、66 電解槽
3 内槽
3a 内槽の上端
3b 内槽の下壁
100 回転軸継手
2 管部
4 一端4
6 他端
8 開口
10 一端側フランジ部
12、18 螺子挿入孔
14 他端側フランジ部
16 開口
20 補強部
α 縮径角
32 上型
34 下型
36 上型主体
38 係合部
40 下型主体
42 管部形成部
44 係合部挿入孔
80、90 管部
82,84、92、94 フランジ部
96、98 接続部

Claims (6)

  1. 一端から他端に向けて縮径する繊維強化プラスチック製管部と、前記管部の両端にそれぞれ形成された繊維強化プラスチック製フランジ部とからなる複合材料製回転軸継手。
  2. 管部の一端に対する他端の直径比が0.2〜0.5である請求項1に記載の複合材料製回転軸継手。
  3. 管部の他端から一端に向う縮径角αが45〜85度である請求項1に記載の複合材料製回転軸継手。
  4. 管部の他端に形成されるフランジ部厚さに対する、管部の一端に形成されるフランジ部厚さが1/10〜7/10である請求項1に記載の複合材料製回転軸継手。
  5. 繊維強化プラスチックが、炭素繊維を強化繊維とする繊維強化プラスチックである請求項1に記載の複合材料製回転軸継手。
  6. 繊維強化プラスチックを構成するマトリクス樹脂がエポキシ樹脂である請求項1に記載の複合材料製回転軸継手。
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