JP2012036341A - 樹脂組成物およびそれを用いた多層構造体 - Google Patents

樹脂組成物およびそれを用いた多層構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物と末端変性ポリアミド系樹脂との組成物において、長時間連続成形時に成形物中にゲルが混入しにくい樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】 エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)および末端変性ポリアミド系樹脂(B)に下記化学式(1)で表される高級脂肪酸塩(C)を含有してなる樹脂組成物を用いる。
αMO・(RCOO)2M …(1)
〔式中、αは、0.1〜1.0であり、Mは2価の金属であり、Rは、炭素数11〜29の飽和または不飽和の炭化水素基を表わす。〕
【選択図】なし

Description

本発明は、エチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物を主成分とする樹脂組成物およびそれを用いた多層構造体に関するものであり、詳細にはエチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物および末端変性ポリアミド系樹脂を含有する樹脂組成物およびそれを用いた多層構造体に関するものである。
従来、エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(以下、EVOHと称することがある)は、透明性、ガスバリア性、保香性などに優れており、成形性が良好であるため、その成形物は一般的に包装材料に用いられる。特に、EVOHとポリアミド系樹脂との組成物は、前者に基づくガスバリア性、耐油性、耐溶剤性及び、後者に基づく耐衝撃性、耐熱水性から、ボイル或いはレトルト処理する食品の包装材料として有用であることが知られている。
しかしながら、EVOHとポリアミド系樹脂とは相溶性が悪く、かつ溶融混練した場合熱によって架橋反応し、溶融粘度が増加する傾向にあり、溶融成形を長時間にわたって連続して行えないという欠点を有している。
これに対して、長時間の連続成形性が可能となる技術として、ポリアミド系樹脂として末端を変性したポリアミド系樹脂を用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる技術は、EVOHとポリアミド系樹脂との反応点となりうるポリアミド分子の末端を、反応性のない置換基に変性したポリアミド系樹脂を用いることにより、両樹脂の架橋反応による粘度増加効果を防止し、長時間連続成形性を向上させるものである。
また、長時間成形における相溶性を改善する目的で、EVOHとポリアミド系樹脂との組成物に、炭素数12〜30の脂肪族モノカルボン酸の1種または2種以上と周期律表第2族金属の酸化物または水酸化物とを乾式直接法により加熱反応させて得られる下記の特殊金属石鹸を配合する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
αMO・M(OOCR)2
(但し、αは0.1〜1.0の数字、Mは周期律表第2族の2価の金属、Rは炭素数11〜29の飽和又は不飽和のアルキル基をそれぞれ表す)
かかる技術は、EVOHとポリアミド系樹脂との組成物の相溶性を向上させるために上記特殊金属石鹸を含有させ、かかる金属によってEVOHを適度に分解してカルボキシル基を導入し、かかる官能基がポリアミド系樹脂と反応することで両樹脂が相溶し易くなるものである。これによって12時間連続溶融製膜後に押出機を空冷し、2時間の再加熱を行って再立ち上げを行った際のフィルム中のゲルの発生個数が少なくなるまでにかかる時間が短縮されるというものである。
特開平9−22840号公報 特開2000−290456号公報
しかしながら、上記EVOHと末端変性ポリアミド系樹脂との組成物において、長時間連続成形時に成形物中にゲルが混入する問題には更なる改善が求められている。
本発明者らは、上記事情に鑑み、鋭意検討の結果、EVOHと末端変性ポリアミド系樹脂との組成物において、長時間連続成形時に溶融成形物中に混入するゲルの発生原因が、溶融成形機内における樹脂の長期滞留による樹脂の熱劣化にあることを予測した。
これに対してEVOH(A)に末端変性ポリアミド系樹脂(B)の混合物に下記化学式(1)で表される高級脂肪酸塩(C)を含有させることにより、予想外にも樹脂組成物の粘度減少速度が速く、溶融成形時の押出機内における滞留防止効果に優れ、長時間連続成形時に成形物中のゲル混入抑制効果がさらに優れることを見出した。
αMO・(RCOO)2M …(1)
〔式中、αは、0.1〜1.0であり、Mは2価の金属であり、Rは、炭素数11〜29の飽和または不飽和の炭化水素基を表わす。〕
本願発明は、長時間連続成形時に成形機内で長時間に渡って滞留した樹脂が劣化してゲルが発生することを防ぐ技術である。なお、引用文献1のように、EVOHとポリアミド系樹脂との反応を抑制するために、その分子末端が反応性の無い官能基へ変性されたポリアミド系樹脂(B)を用いる技術と、引用文献2のように、EVOHとポリアミド系樹脂との相溶性を向上させるために特殊金属石鹸を配合し、EVOHのカルボキシル基を増加させる技術とは思想が相反するものであり、特許文献1および特許文献2記載の技術は、通常の技術常識からいえば組み合わせないものである。
すなわち、本発明の要旨は、EVOH(A)および末端変性ポリアミド系樹脂(B)に下記化学式(1)で表される高級脂肪酸塩(C)を含有してなる樹脂組成物に存する。
αMO・(RCOO)2M …(1)
〔式中、αは、0.1〜1.0であり、Mは2価の金属であり、Rは、炭素数11〜29の飽和または不飽和の炭化水素基を表わす。〕
EVOH(A)と末端変性ポリアミド系樹脂(B)との樹脂組成物に、化学式(1)で表される特殊高級脂肪酸塩(C)を含有してなる樹脂組成物は、溶融時の粘度減少速度が速いという特徴を有する。このため、溶融成形加工時に樹脂流路内で溶融樹脂の粘度がいち早く低下することで溶融した樹脂組成物がスムーズに流路内を流れることが可能となる。その結果、樹脂が溶融成形機内に滞留し難く、ゲルが発生しにくいために、長時間連続成形時に成形物中に混入するゲル防止効果について、予想外に顕著な優れた効果が得られた。
以下、本発明の構成につき詳細に説明するが、これらは望ましい実施態様の一例を示すものである。
本発明は、EVOH(A)および末端変性ポリアミド系樹脂(B)に下記化学式(1)で表される高級脂肪酸塩(C)を含有してなる樹脂組成物に存する。
αMO・(RCOO)2M …(1)
〔式中、αは、0.1〜1.0であり、Mは2価の金属であり、Rは、炭素数11〜29の飽和または不飽和の炭化水素基を表わす。〕
(EVOHの説明)
本発明で用いるエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)について説明する。
本発明の樹脂組成物全体におけるベース樹脂はEVOH(A)である。従って、EVOH(A)成分の量は、樹脂組成物全体に対して通常60〜98.5重量%、好ましくは70〜95重量%、特に好ましくは80〜90重量%である。かかる量が多すぎる場合、成形物の耐衝撃性や耐熱水性が低くなる傾向があり、少なすぎる場合、ガスバリア性や耐溶剤性が低下する傾向がある。
本発明で用いるEVOHは、公知の樹脂であり、非水溶性の熱可塑性樹脂である。EVOHは、通常、ビニルエステル系モノマー(例えば、脂肪酸ビニルエステル)とエチレンを共重合してエチレン−ビニルエステル系共重合体を得、これをケン化して得られるものである。すなわち、エチレン構造単位とビニルアルコール構造単位を主とし、ケン化されずに残った若干量のビニルエステル構造単位を含むものである。上記共重合に際しては、溶液重合法など、公知の重合法が採用されうる。
上記ビニルエステル系モノマーとしては、経済的な点から通常は酢酸ビニルが用いられる。他にも、例えばギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等の脂肪族ビニルエステル、安息香酸ビニル等の芳香族ビニルエステル等が挙げられ、通常炭素数3〜20、好ましくは炭素数4〜10、特に好ましくは炭素数4〜7の脂肪族ビニルエステルである。これらは通常単独で用いるが、必要に応じて複数種を同時に用いてもよい。
また、EVOHのエチレン含有量は、エチレンとビニルエステル系モノマーの重合時に決定されるものであり、ケン化の前後で変化するものではない。ISO14663に基づいて測定したエチレン構造単位の含有率が通常20〜60モル%、好ましくは20〜55モル%、特に好ましくは25〜50モル%である。エチレン含有量が低すぎると耐衝撃性や加工性が低下する傾向があり、高すぎるとガスバリア性や耐溶剤性が低くなる傾向がある。
さらに、EVOHのケン化度は滴定法(JIS K6726)(ただし、EVOHは水/メタノール溶媒に均一に溶解した溶液にて)で測定した値で通常90〜100モル%、好ましくは95〜100モル%、特に好ましくは98〜100%である。ケン化度が低すぎるとガスバリア性が低下する傾向がある。
EVOH成分のメルトフローレート(以下、MFRと称することがある)は210℃、荷重2160gで測定した値で通常0.1〜100g/10分、好ましくは1〜50g/10分、特に好ましくは2〜40g/10分である。かかる値が高すぎたり低すぎたりすると加工性が低下する傾向がある。
なお、本発明では、エチレンとビニルエステル系モノマー以外に、EVOHに要求される特性を阻害しない範囲(例えば10モル%未満)で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重合していてもよく、上記単量体としては、下記のものがあげられる。例えば、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン類や、2−プロペン−1−オール、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン、5−ヘキセン−1,2−ジオール等のヒドロキシ基含有α−オレフィン類や、そのエステル化物である、3,4−ジアシロキシ−1−ブテン、特に、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン等があげられる。また、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩、ならびに、炭素数1〜18のモノまたはジアルキルエステル類があげられる。また、アクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、ならびに、アクリルアミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩あるいはその4級塩等のアクリルアミド類や、メタクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、2−メタクリルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩ならびにその4級塩等のメタクリルアミド類があげられる。また、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等のN−ビニルアミド類、アクリルニトリル、メタクリルニトリル等のシアン化ビニル類や、炭素数1〜18のアルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、アルコキシアルキルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル類、トリメトキシビニルシラン等のビニルシラン類、ならびに、酢酸アリル、塩化アリル、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルエチレンカーボネート、グリセリンモノアリルエーテル等があげられる。また、ウレタン化、アセタール化、シアノエチル化、オキシアルキレン化等「後変性」されていても差し支えない。
特にヒドロキシ基含有α−オレフィン類を共重合したEVOHは、延伸加工や真空・圧空成形などの二次成形性が良好になる点で好ましく、中でも1,2−ジオールを側鎖に有するEVOHが好ましい。
本発明で用いられるEVOH(A)には、本発明の効果を阻害しない範囲において、公知の配合剤、例えば、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、滑剤、可塑剤、光安定剤、界面活性剤、抗菌剤、乾燥剤、アンチブロッキング剤、難燃剤、架橋剤、硬化剤、発泡剤、結晶核剤、防曇剤、生分解用添加剤、シランカップリング剤、酸素吸収剤などが含有されていてもよい。
上記熱安定剤としては、溶融成形時の熱安定性等の各種物性を向上させる目的で、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ラウリル酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等の有機酸類またはこれらのアルカリ金属塩(ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム、マグネシウム等)などの塩;または、硫酸、亜硫酸、炭酸、リン酸、ホウ酸等の無機酸類、またはこれらのこれらのアルカリ金属塩(ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム、マグネシウム等)、亜鉛塩などの塩等の添加剤を添加してもよい。これらのうち、特に、酢酸、ホウ酸およびその塩を含むホウ素化合物、酢酸塩、リン酸塩を添加することが好ましい。
酢酸を添加する場合、その添加量は、EVOH系樹脂(A)100重量部に対して通常0.001〜1重量部、好ましくは0.005〜0.2重量部、特に好ましくは0.01〜0.1重量部である。酢酸の添加量が少なすぎると、酢酸の含有効果が十分に得られない傾向があり、逆に多すぎると均一なフィルムを得ることが難しくなる傾向がある。
また、ホウ素化合物を添加する場合、その添加量は、EVOH系樹脂(A)100重量部に対してホウ素換算(灰化後、ICP発光分析法にて分析)で通常0.001〜1重量部であり、好ましくは0.002〜0.2重量部であり、特に好ましくは0.005〜0.1重量部である。ホウ素化合物の添加量が少なすぎると、ホウ素化合物の添加効果が十分に得られないことがあり、逆に多すぎると均一なフィルムを得るのが困難となる傾向がある。
また、酢酸塩、リン酸塩(リン酸水素塩を含む)の添加量としては、EVOH系樹脂(A)100重量部に対して金属換算(灰化後、ICP発光分析法にて分析)で通常0.0005〜0.1重量部、好ましくは0.001〜0.05重量部、特に好ましくは0.002〜0.03重量部である。かかる添加量が少なすぎるとその含有効果が十分に得られないことがあり、逆に多すぎると均一なフィルムを得るのが困難となる傾向がある。尚、EVOH系樹脂(A)に2種以上の塩を添加する場合は、その総量が上記の添加量の範囲にあることが好ましい。
EVOH系樹脂(A)に酢酸、ホウ素化合物、酢酸塩、リン酸塩を添加する方法については、特に限定されず、i)含水率20〜80重量%のEVOH系樹脂(A)の多孔性析出物を、添加物の水溶液と接触させて、添加物を含有させてから乾燥する方法;ii)EVOH系樹脂(A)の均一溶液(水/アルコール溶液等)に添加物を含有させた後、凝固液中にストランド状に押し出し、次いで得られたストランドを切断してペレットとして、さらに乾燥処理をする方法;iii)EVOH系樹脂(A)と添加物を一括して混合してから押出機等で溶融混練する方法;iv)EVOH系樹脂(A)の製造時において、ケン化工程で使用したアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)を酢酸等の有機酸類で中和して、残存する酢酸等の有機酸類や副生成する塩の量を水洗処理により調整したりする方法等を挙げることができる。
本発明の効果をより顕著に得るためには、添加物の分散性に優れるi)、ii)の方法、有機酸およびその塩を含有させる場合はiv)の方法が好ましい。
<末端変性ポリアミド系樹脂(B)の説明>
末端変性ポリアミド系樹脂(B)とは、ポリアミドポリマー分子の末端に存在するカルボキシル基やアミノ基を、EVOH(A)との反応性が無い官能基を有する低分子化合物(以下、末端調整剤と表現することがある)で変性したポリアミド系樹脂であり、公知の樹脂である。
本発明において末端変性ポリアミド系樹脂(B)は、耐熱水性を付与するために配合されるものであり、本発明の樹脂組成物中におけるEVOH(A)と末端変性ポリアミド系樹脂(B)との重量比(A)/(B)は、通常60/40〜99/1、好ましくは70/30〜97/3、特に好ましくは80/20〜95/5である。重量比(A)/(B)が大きすぎる場合、耐衝撃性、耐熱水性が低下する傾向があり、重量比(A)/(B)が小さすぎる場合、ガスバリア性が低下する傾向がある。
本発明で用いる末端変性ポリアミド系樹脂(B)とは、例えば具体的には、炭素数1〜22の炭化水素基で変性された末端変性ポリアミド系樹脂であり、本発明では市販のものを使用することができる。
より詳細には、例えば末端変性ポリアミド系樹脂(B)の末端COOH基の数[X]と、末端CONR基(但し、Rは炭素数1〜22の炭化水素基、Rは水素原子又は炭素数1〜22の炭化水素基)の数[Y]が、
100×Y/(X+Y)≧5
を満足する末端変性ポリアミド系樹脂が好ましく用いられる。
すなわち、通常の未変性ポリアミド系樹脂を、末端調整剤によりN−置換アミド変性したものであり、変性されたカルボキシル基の割合が、変性前のポリアミド系樹脂が含有していたカルボキシル基の総数に対して5%以上であるポリアミド系樹脂である。好ましくは10〜90%であり、特に好ましくは20〜70%である。
かかる変性量が少なすぎると、ポリアミド系樹脂中のカルボキシル基が多く存在することとなり、かかるカルボキシル基が溶融成形時にEVOHと反応してゲルなどを発生し、得られたフィルムの外観が不良となりやすい傾向がある。
かかる末端変性ポリアミド系樹脂(B)は、例えば特公平8−19302に記載の方法にて製造することができる。
上記末端調整剤とは、ポリアミド系樹脂中のカルボキシル基量を減少させるため、カルボキシル基と反応することが可能なアミンが用いられ、かかるアミンとは、HNRで表わされるモノ置換アミン(Rが水素原子)またはジ置換アミンである。
上記アミンのRおよび/またはRが炭化水素基の場合、カルボキシル基を有さない炭化水素基であればよく、本発明の趣旨を阻害しない範囲において水酸基、アミノ基、カルボニル基等、他の官能基を有していても構わないが、好ましくは脂肪族炭化水素基である。
およびRの構造は炭素数1〜22の炭化水素基であり、好ましくは炭素数5〜20の炭化水素基である。RおよびRは同じ基であっても異なっていても良い。
末端変性ポリアミド系樹脂(B)が有する、変性されていない末端カルボキシル基の含有量は、少ないことが好ましい。ポリアミド樹脂をベンジルアルコールに溶解し、0.1N水酸化ナトリウム水溶液にて滴定して算出した値(ポリマー1gに対するモル当量)で通常0〜50μeq/ポリマー1gであり、好ましくは0〜30μeq/ポリマー1gであり、特に好ましくは0〜25μeq/ポリマー1gである。かかる値が大きすぎた場合、製膜時にゲルなどを発生し外観不良となりやすく、レトルト性が低下する傾向にある。
かかる値が小さすぎる場合、物性の面からは不都合はないが、生産性が低下する傾向があるためある程度は残存していても構わない。この場合、通常5〜50μeq/ポリマー1g、さらには10〜30μeq/ポリマー1g、特には15〜25μeq/ポリマー1gであることが望ましい。
また、未変性ポリアミド系樹脂の末端NH基についても上記と同様に、炭素数1〜22の炭化水素基で変性されていることが好ましい。このときに用いる末端調整剤とは、ポリアミド系樹脂中のアミノ基量を減少させるため、アミノ基と反応することが可能なカルボン酸が用いられ、かかるカルボン酸とは、RCOOHで表わされるモノカルボン酸である。
上記末端変性ポリアミド系樹脂(B)の融点は、通常200〜250℃、好ましくは200〜230℃である。
<高級脂肪酸塩(C)成分の説明>
本発明に用いる高級脂肪酸塩(C)は、EVOH(A)および末端調整ポリアミド系樹脂(B)に対して配合される配合剤である。本発明に用いる高級脂肪酸塩(C)は、下記化学式(1)で表される塩であり、通常一般に使用されている高級脂肪酸塩とは異なる特殊な高級脂肪酸塩である。
αMO・(RCOO)2M …(1)
〔式中、αは、0.1〜1.0であり、Mは2価の金属であり、Rは、炭素数11〜29の飽和または不飽和の炭化水素基を表わす。〕
本発明の樹脂組成物において、上記特殊高級脂肪酸塩(C)は、樹脂(A)および(B)に対する改質剤として用いられる。
EVOH(A)および末端変性ポリアミド系樹脂(B)の総量に対する特殊高級脂肪酸塩(C)の含有割合は、特定化合物を選択したという本発明の技術思想によれば特に限定されず、配合量に応じた粘度減少効果が得られる点から、通常0.001〜0.5重量%である。好ましくは0.005〜0.1重量%であり、特に好ましくは0.005〜0.05重量%である。かかる配合量が多すぎる場合、粘度減少が激しく押出加工が不安定になる傾向があり、少なすぎる場合、押出加工中に滞留物が増えるという傾向がある。
上記特殊高級脂肪酸塩(C)は、高級脂肪酸(以下脂肪酸という場合がある)と、2価の金属の酸化物又は水酸化物(以下金属無機化合物という場合がある)とを、公知の製造方法の一種である乾式直接法(別名熔融法)により加熱反応させて得られるものである。
そして、一般に使用される高級脂肪酸塩は、脂肪酸と反応当量の金属無機化合物とを反応させて得られるのに対して、本発明に用いる特殊高級脂肪酸塩は、脂肪酸との反応当量以上の過剰量にて金属無機化合物を加えて完全反応させて得られたものである。
したがって、本発明で使用する特殊高級脂肪酸塩(C)と、従来一般に使用されてきた高級脂肪酸塩((RCOO)2M)は、化学構造、金属含有量、融点において明らかに異なるものである。
上記特殊高級脂肪酸塩(C)の金属含有過剰率、すなわち上記化学式(1)におけるαは、通常0.1〜1.0であり、好ましくは0.2〜0.8である。かかる過剰率が小さすぎる場合には一般の高級脂肪酸塩とその性能にあまり差がなく、又大きすぎる場合には未反応の金属無機化合物が残存する傾向がある。
上記特殊高級脂肪酸塩(C)の原料となる脂肪酸は、天然又は合成の飽和又は不飽和のモノカルボン酸の1種以上であり、上記化学式(1)で表されるRは炭素数11〜29の飽和または不飽和の炭化水素基である。Rの炭素数は、取り扱い性の点から好ましくは11〜25、特に好ましくは15〜20である。炭素数が多すぎる場合、汎用性が低下する傾向があり、炭素数が少なすぎる場合、界面活性能や取り扱いが低下する傾向がある。
また、かかる脂肪酸はカルボキシル基以外の官能基を有していてもよい。カルボキシル基以外の官能基とは、例えば炭素数1〜4のアルキル基やエステル基、水酸基、ケトン基、アルデヒド基、エポキシ基等である。なかでも、界面活性能に優れる点で、水酸基を含有していることが好ましい。
上記脂肪酸の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラギン酸、ヘプタデシル酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、エリカ酸、リノール酸、リノレイン酸、リシノール酸、ヒドロキシステアリン酸、モンタン酸、イソステアリン酸、エポキシステアリン酸等が挙げられる。
上記特殊高級脂肪酸塩(C)を構成する金属Mは2価の金属であり、通常典型元素の金属元素である。中でも好ましくは周期表2族および12族元素から選ばれる1種以上であり、殊に好ましくはマグネシウム、カルシウム、亜鉛である。
このように、過剰な金属を含有する上記特殊高級脂肪酸塩(C)は、その融点が従来の一般高級脂肪酸塩よりも著しく高いという特徴を有する。該特殊高級脂肪酸塩(C)の融点は、通常150℃〜250℃であり、好ましくは160℃〜245℃であり、特に好ましくは170℃〜240℃である。
上記特殊高級脂肪酸塩(C)は、通常取り扱い性の点から粒径が均一な粉体である。例えば、JIS Z8801−1(2006年)に準拠した目開き250μm、60メッシュの篩でふるったときの篩上には何も残らない。すなわち、全ての高級脂肪酸塩が粒子が該篩を通過する均一な粒子による粉体である。
本発明の樹脂組成物には、EVOH(A)と末端変性ポリアミド系樹脂(B)、特殊高級脂肪酸塩(C)以外に、本発明の効果を阻害しない範囲で、目的に応じて、他の熱可塑性樹脂を含んでもよい。他の熱可塑性樹脂を含む場合、他の熱可塑性樹脂の含有量は樹脂組成物全体に対して通常5重量%未満である。
また、本発明の効果を阻害しない範囲で、目的に応じて、他の配合剤成分を含んでいてもよい。これら配合剤の添加量は樹脂組成物に対して通常5重量%未満である。上記配合剤としては、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、ガラス繊維などのフィラー、パラフィンオイル等の可塑剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、架橋剤、架橋助剤、着色剤、難燃剤、分散剤、帯電防止剤、防菌剤、蛍光増白剤などが挙げられ、任意の配合剤を1種、または複数種にて含有することができる。
<樹脂組成物の説明>
本発明の樹脂組成物は、通常、溶融成形法によって各種成形物に成形される。
溶融成形機に供される本発明の樹脂組成物の形態は、例えば(i)EVOH(A)、末端変性ポリアミド系樹脂(B)、特殊高級脂肪酸塩(C)のドライブレンド物、(ii)予め成分(C)が樹脂(A)および/または樹脂(B)中に均一に混合された樹脂(A)および樹脂(B)のドライブレンド物、(iii)樹脂(A)と樹脂(B)との混合樹脂と成分(C)とのドライブレンド物、(iv)樹脂(A)と樹脂(B)との混合樹脂中に成分(C)が均一に分散してなる樹脂組成物、(v)樹脂(A)と樹脂(B)との混合樹脂ペレット表面に、成分(C)が付着してなる樹脂組成物、(vi)樹脂(A)と樹脂(B)と成分(C)を均一に配合した樹脂組成物ペレット表面に、さらに成分(C)を付着してなる樹脂組成物、が挙げられる。
溶融成形時の粘度が適度に調節される点で、(iv)〜(vi)が好ましいい。
尚、上記(v)においては、樹脂組成物ペレット表面に付着した成分(C)の量が、上記(C)の含有量を満たすことが好ましい。また、(vi)においては、樹脂分内部に均一に配合された成分(C)の量と、ペレット表面に付着した成分(C)の総量が、上記(C)の含有量を満たすことが好ましい。
本発明の樹脂組成物を得る方法は、通常、ドライブレンド法、溶融混合法、溶液混合法が挙げられ、これらを組み合わせても良い。
例えば、上記(iv)を得るためには、全ての成分をドライブレンドして溶融混合する方法;予め成分(C)を有する樹脂(A)および、予め成分(C)を有する樹脂(B)を溶融混合する方法;樹脂(A)または樹脂(B)の溶融物に成分(C)を配合する方法;樹脂(A)および/または樹脂(B)を溶媒に溶解し、かかる溶液に成分(C)を配合し、析出させる方法等が挙げられる。
また、上記(v)を得るためには、樹脂(A)および樹脂(B)の溶融混合してペレットを得、かかるペレットに(C)を添着させる方法が挙げられる。
また、上記(vi)を得るためには、全ての成分をドライブレンドして溶融混合して樹脂組成物ペレットを得、かかるペレットに成分(C)を付着させる方法;予め成分(C)を有する樹脂(A)および、予め成分(C)を有する樹脂(B)を溶融混合して樹脂組成物ペレットを得、かかるペレットに成分(C)を付着させる方法;樹脂(A)または樹脂(B)の溶融物に成分(C)を配合して樹脂組成物ペレットを得、かかるペレットに成分(C)を付着させる方法;樹脂(A)および/または樹脂(B)を溶媒に溶解し、かかる溶液に成分(C)を配合し、析出させて得た樹脂組成物をペレット化し、成分(C)を付着させる方法等が挙げられる。
上記溶融混合に際しては、公知の溶融成形機を採用することができる。例えば、ニーダールーダー、単軸や二軸等の押出機、ミキシングロール、バンバリーミキサー、プラストミルなどの混練装置を使用して行うことができるが、生産性の点から押出機を用いることが工業上好ましい。
また、上記本発明の樹脂組成物を得る方法において、樹脂をペレット形状にする場合、その形は通常球形、正円柱、楕円柱等の円柱形、立方体形、直方体形等が挙げられる。生産性の点から好ましくは円柱形ペレットであり、特には直径(楕円柱形ペレットの場合は長径)が通常1〜5mm、好ましくは1.5〜4mm、長さが通常1〜5mm、好ましくは1.5〜3mmの円柱形ペレットが好ましい。
<成形物の説明>
本発明の樹脂組成物は、単層にて各種成形物に供することができるが、機械的強度の向上やガスバリア性低下防止等の点から、樹脂組成物層にEVOH以外の熱可塑性樹脂層を積層した多層構造体にて各種成形物に供することが好ましい。
EVOH以外の熱可塑性樹脂層を構成する熱可塑性樹脂(以下、「他の熱可塑性樹脂」と称することがある)としては、具体的には、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィン(炭素数4〜20のα−オレフィン)共重合体、等のポリプロピレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン(ブロックおよびランダム)共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体ポリブテン、ポリペンテン等のオレフィンの単独又は共重合体、或いはこれらのオレフィンの単独又は共重合体を不飽和カルボン酸又はそのエステルでグラフト変性したものなどの広義のポリオレフィン系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリアミド系樹脂(共重合ポリアミドも含む);ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;アクリル系樹脂;ポリスチレン;ビニルエステル系樹脂;ポリエステルエラストマー;ポリウレタンエラストマー;塩素化ポリエチレン;塩素化ポリプロピレン;芳香族または脂肪族ポリケトン;さらにこれらを還元して得られるポリアルコール類が挙げられる。中でも、樹脂組成物のガスバリア性低下を抑制する目的から疎水性樹脂を用いることが好ましく、具体的にはポリオレフィン系樹脂が好ましく、特にはポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。
上記樹脂組成物層および他の熱可塑性樹脂層は、多層構造体中にそれぞれ2層以上を有していても良い。
上記樹脂組成物層および他の熱可塑性樹脂層は、さらに樹脂組成物層と他の熱可塑性樹脂層との間に接着樹脂層が介在していても良い。
接着樹脂層としては、例えば、不飽和カルボン酸またはその無水物をオレフィン系重合体(上述のポリオレフィン系樹脂)に付加反応やグラフト反応等により化学的に結合させて得られるカルボキシル基を含有する変性オレフィン系重合体を挙げることができる。具体的には、無水マレイン酸グラフト変性ポリエチレン、無水マレイン酸グラフト変性ポリプロピレン、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−プロピレン(ブロックおよびランダム)共重合体、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−エチルアクリレート共重合体、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−酢酸ビニル共重合体等から選ばれた1種または2種
以上の混合物が好適なものとして挙げられる。このときの、熱可塑性樹脂に含有される不飽和カルボン酸又はその無水物の量は、通常0.001〜3重量%であり、好ましくは0.01〜1重量%、特に好ましくは0.03〜0.5重量%である。変性物中の変性量が少ないと、接着性が不充分となる傾向があり、逆に多いと架橋反応を起こし、成形性が悪くなる傾向がある。
これらの接着性樹脂には、EVOH(A)、他のEVOH、ポリイソブチレン、エチレン−プロピレンゴム等のゴム・エラストマー成分、さらにはポリオレフィン系樹脂層の樹脂等をブレンドすることも可能である。特に、接着性樹脂の母体のポリオレフィン系樹脂と異なるポリオレフィン系樹脂をブレンドすることも可能である。
なお、他の熱可塑性樹脂層や接着樹脂層には、通常配合される公知の酸化防止剤、帯電防止剤、可塑剤、滑剤、核材、ブロッキング防止剤、ワックス等が含まれていても良い。
上記多層構造体は、本発明に係る樹脂組成物層を少なくとも1層含ものであればよく、その構成は特に限定しないが、水分による樹脂組成物のガスバリア性能の低下を防ぐ目的で、本発明の樹脂組成物層が中間層であることが好ましい。そして、他の熱可塑性樹脂層が外側層であることが好ましい。すなわち、たとえば多層構造体を包装物とした場合、他の熱可塑性樹脂層(特には疎水性樹脂層)が内包物と接触する層、および外気と接触する層となる。
多層構造体の層構成は、樹脂組成物層をa(a1、a2、・・・)、他の熱可塑性樹脂層をb(b1、b2、・・・)とするとき、通常3〜20層、好ましくは3〜15層、特に好ましくは3〜10層である。例えば具体的には、b/a/b、a/b/a、a1/a2/b、a/b1/b2、b2/b1/a/b1/b2、b2/b1/a/b1/a/b1/b2等任意の組み合わせが可能である。
また、かかる多層構造体は、該多層構造体を製造する過程で発生する端部や不良品等を再溶融成形して得られる、樹脂組成物とEVOH以外の熱可塑性樹脂の混合物を含むリサイクル層を設けることが可能である。かかるリサイクル層をRとするとき、多層構造体の層構成は、例えばb/a/R、R/b/a、b/R/a/b、b/R/a/R/b、b/a/R/a/b、b/R/a/R/a/R/b等が挙げられる。
特にリサイクル層を設けることは、成形時に発生する多量のスクラップを有効に活用できる点で工業上好ましい。
多層構造における各層の厚みは、層構成、用途や容器形態、要求される物性などにより調節される。例えば下記の通りである。なお、下記の数値は、樹脂組成物層、接着性樹脂層、他の熱可塑性樹脂層のうち少なくとも1種の層が2層以上存在する場合には、そのうちの最も厚い層の厚みを採用する。
樹脂組成物層は通常1〜500μm、好ましくは3〜300μm、特に好ましくは5〜200μmである。樹脂組成物層が薄すぎる場合、本発明の効果が得られにくくなる傾向があり、樹脂組成物層が厚すぎる場合、加工性が低下する傾向がある。
他の熱可塑性樹脂層は通常10〜6000μm、好ましくは20〜4000μm、特に好ましくは100〜2000μmである。他の熱可塑性樹脂層が薄すぎる場合、耐衝撃性が低下する傾向があり、他の熱可塑性樹脂層が厚すぎる場合、加工性が低下する傾向がある。
接着性樹脂層は通常1〜100μm、好ましくは2〜50μm、特に好ましくは5〜40μmである。
また、各層の厚み比は、樹脂組成物層/他の熱可塑性樹脂層の厚み比=通常0.002〜1未満、好ましくは0.005〜1未満、特に好ましくは0.01〜0.2であり、樹脂組成物層/接着性樹脂層の厚み比=通常1〜250、好ましくは1〜60、特に好ましくは1〜10である。
上記多層構造体は、さらに公知の方法で延伸処理を行っても良い。
なお、延伸については、公知の延伸方法でよく、例えば、一軸延伸、二軸延伸等が挙げられる。二軸延伸の場合は同時二軸延伸方式、逐次二軸延伸方式のいずれの方式も採用できる。延伸温度は、多層構造体の温度(多層構造体近傍温度)で、通常100〜300℃、好ましくは100〜160℃程度の範囲から選ばれる。延伸倍率は、面積比にて、通常2〜50倍、好ましくは2〜20倍である。
延伸処理された多層構造体における各層の厚みは、例えば下記の通りである。樹脂組成物層は通常0.1〜1000μm、好ましくは1〜500μmである。他の熱可塑性樹脂層は通常0.1〜500μm、好ましくは1〜100μmである。接着性樹脂層は通常0.1〜250μm、好ましくは0.1〜100μmである。また、各層の厚み比は、樹脂組成物層/他の熱可塑性樹脂層の厚み比=通常0.0002〜1未満、好ましくは0.01〜1未満であり、樹脂組成物層/接着性樹脂層の厚み比=1〜10000、好ましくは2〜5000である。
上記の如く得られた多層構造体は、フィルム、シートの他にも、袋およびカップ、トレイ、チューブ、ボトル等の中空容器、蓋材等の形状の容器に加工することが可能である。
かかる容器は、一般的な食品の他、マヨネーズ、ドレッシング等の調味料、味噌等の発酵食品、サラダ油等の油脂食品、飲料、化粧品、医薬品等の各種の包装容器として有用である。
特に、本発明の樹脂組成物層を少なくとも1層有する多層構造体は、熱水処理(例えばレトルト処理、ボイル処理等)を行なう食品の包装材料として特に有用である。
以下、実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断りのない限り重量基準である。
実施例1
EVOH(A)としてエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(A1)[エチレン含有量29モル%,ケン化度99.6モル%,MFR5g/10分(210℃、荷重2160g),密度1.21g/cm]を85部用いた。
末端変性ポリアミド系樹脂(B)として、末端変性6ナイロン(B1)[末端COOH基:22μeq/g、末端COOH基の数を[X]とし、末端CONR基(但し、Rは炭素数1〜22の炭化水素基、Rは水素原子又は炭素数1〜22の炭化水素基)の数を[Y]とした場合、100×Y/(X+Y)=31、融点225℃、MFR5g/10分(250℃、荷重2160g)]を15部用いた。
上記特殊高級脂肪酸塩(C)として、0.44MgO・(C10CH(OH)C1020COO)2Mgの化学式を有する高級脂肪酸塩(C1)を用いた。なお、かかる(C)は、JIS Z8801−1(2006年)に準拠した目開き250μm、60メッシュの篩でふるったときの篩上に残る高級脂肪酸塩の重量が、高級脂肪酸塩全体の0重量%である。
EVOH(A1)と末端変性ポリアミド系樹脂(B1)上記重量比にてドライブレンドした後、CR3.5のフルフライトスクリューを具した1軸押出機(直径40mm、L/D=28)に仕込み、溶融混錬した(押出機設定温度:C1/C2/C3/C4/H/D=190/210/230/230/230/230℃)。
かかる樹脂組成物をストランド状に押出してカットし、樹脂組成物の楕円柱状ペレット(平均長径3.1mm、平均短径2.3mm、平均長さ2.2mm)を得た。このペレットに上記高級脂肪酸塩(C1)を添加しペレット表面に付着させた。かかるペレットにおいて表面に付着した上記高級脂肪酸塩(C1)の量は、(A1)+(B1)の総量に対して0.01重量%であった。
得られた本発明の樹脂組成物について、樹脂組成物中の(A1)は85重量%であり、(A1)/(B1)の重量比は85/15であり、(A1)+(B1)の総量に対する(C1)は0.01重量%である。
次に、得られた樹脂組成物ペレットを用いて、下記の評価を行った
<樹脂滞留度>
樹脂組成物ペレットを用いて、下記溶融成形機にて10時間の連続製膜を行った。その後、低密度ポリエチレン(MFR0.5g/10分(190℃、荷重2160g))3kgを押出機に流し樹脂組成物をパージした後、押出機のダイスを分解してダイス内部に付着している樹脂組成物の量を定量した。かかる量が多いほど、樹脂の滞留度が高く、長時間成形時にゲルが成形物に混入しやすいことを意味する。
溶融成形機:単軸押出機(直径40mm、L/D=28)
スクリュー:CR3.5のフルフライトスクリュー
ダイ:ハンガコートダイ
スクリュー回転数:10rpm
押出機温度:C1/C2/C3/C4/H/D=190/210/225/225/225/235℃。
<粘度減少速度>
樹脂組成物ペレットを用い、トルク検出型レオメーターで溶融混練した時のトルク値の経時的変化を下記の如く測定して評価した。
トルク検出型レオメーター(ブラベンダー社製「プラスチコーダーPLE331」、ローラーミキサー:W50E)にて、温度を225℃に設定し、樹脂組成物ペレット55gを投入後、5分間置いて樹脂を溶融し、その後回転数80rpmで溶融混練した時のトルク値を経時的に測定し、10秒後のトルク値(S)と、t秒後のトルク値(T)を得、T/Sを評価した。単位時間内にかかる値の減少度が大きいほど、樹脂組成物の粘度低下速度が速いことを意味する。
押出機等の溶融成形機は、一般的に常に新たな樹脂が供給される仕組みとなっているので、仮に溶融成形機内で樹脂が滞留した場合でも、樹脂の粘度が経時的に減少すれば、新たに供給される粘度の高い樹脂によって押し流されるため、樹脂の滞留が解消される。
したがって、粘度低下速度が速い樹脂は、押出機等の溶融成形機内で滞留しにくいと言える。
比較例1
実施例1において、(C1)の代わりに、(C17H35COO)2Znの化学式を有する一般的な高級脂肪酸塩を用いた以外は同様にして樹脂組成物ペレットを得、同様の評価を行なった。
結果を表1に示す。
Figure 2012036341
今回の実験において押出製膜後、実施例1の方が比較例1よりも滞留物量が少ないことが分かる。したがって、本発明品は溶融成形時に樹脂組成物層にゲルが発生しにくく、長時間連続した溶融成形加工が可能となるといえる。
また、本発明の樹脂組成物は粘度減少速度T/Sが早急かつ適度なレベルに減少するため、樹脂組成物が溶融成形機内に滞留し難いことが分かる。
以上の結果より、EVOH(A)および末端変性ポリアミド系樹脂(B)に上記特殊高級脂肪酸塩(C)とを含有する樹脂組成物は、ポリアミド系樹脂に由来する耐レトルト特性(ボイル或いはレトルト処理後の成形体のガスバリア回復性や外観性)に加え、連続押出成形特性に優れるので、かかる樹脂組成物層を有する多層構造体は、食品や医薬品、農薬品、工業薬品包装用のフィルム、シート、チューブ、袋、ボトル、カップやトレーなどの容器等の用途に非常に有用で、特に、ボイル殺菌用またはレトルト殺菌用の包装材料に好適に用いることができる。

Claims (4)

  1. エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)および末端変性ポリアミド系樹脂(B)に下記化学式(1)で表される高級脂肪酸塩(C)を含有してなる樹脂組成物。
    αMO・(RCOO)2M …(1)
    〔式中、αは、0.1〜1.0であり、Mは2価の金属であり、Rは、炭素数11〜29の飽和または不飽和の炭化水素基を表わす。〕
  2. エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)および末端変性ポリアミド系樹脂(B)の配合比率が、重量比にて(A)/(B)=60/40〜99/1であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 化学式(1)で表される高級脂肪酸塩(C)の配合比率が、エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(A)および末端変性ポリアミド系樹脂(B)の総量に対して0.001〜0.5重量%であることを特徴とする請求項1または2記載の樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3記載の樹脂組成物層を少なくとも1層有する多層構造体。
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