JP2012035357A - ミスト生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミスト出口径が小さいミスト供給対象に対してもオイルミスト等のミストを適切に生成供給できるようにすること。
【解決手段】ミスト室22にミスト噴射を行う大径ミスト生成ノズル32とは別に、小径ミスト生成ノズル34を設け、小径ミスト生成ノズル34によるミストはミスト室22に噴射することなく接続通路60によってミスト取出通路68へ流れる構造にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミスト生成装置に関し、特に、加工点の冷却・潤滑のためにオイルホール付き工具にオイルミストを供給する工作機械用のミスト生成装置に関するものである。
オイルホール付き工具にオイルミスト(霧状潤滑油)を供給する工作機械用のミスト生成装置として、オイル貯容部と当該オイル貯容部の上方に密閉構造のミスト室とを画定するミスト生成容器を含み、ベンチュリ式のミスト生成ノズルによって生成したオイルミストをミスト室に噴射し、ミスト室よりオイルミストをオイルホール付き工具に供給するものが知られている(例えば、特許文献1、2)。
このミスト生成装置では、ミスト室の内圧を大気圧より高い一定圧力に保つ圧力調整手段が設けられている。これにより、オイルホール付き工具の変更によって工具のオイルホール径(ミスト出口径)が変化してもミスト室よりのオイルミスト吐出圧が変動することがなく、オイルホール径が異なるオイルホール付き工具の変更に拘らず、オイルホール付き工具に対して所要量のオイルミストを供給することができる。
特許第3320034号公報(P2000−199597A) 特開2002−295793号公報
しかしながら、圧力調整手段は、ミスト室の内圧をパイロット圧(フィードバック制御圧)として減圧した加圧空気をミスト室に供給することにより、ミスト室の内圧を大気圧より高い一定圧力に保つものであるため、オイルホールによるミスト室の大気連通によるミスト室の内圧降下とミスト室に対する加圧空気供給によるミスト室の内圧上昇の平衡関係から、定圧制御可能な圧力範囲がある。
このため、オイルホール付き工具のオイルホール径が大きいと、ミスト室の過剰な内圧降下に対してミスト室に供給する加圧空気の流量が不足し、ミスト室内圧が規定圧まで上昇しなくなる。これとは反対に、オイルホール付き工具のオイルホール径が小さいと、ミスト室の過小な内圧降下に対してミスト室に供給する加圧空気の流量が過多になり、ミスト室内圧が規定圧以上に上昇することになる。
ミスト室の内圧が規定圧まで上昇しなくても、ミスト生成ノズルによるオイルミスト生成は行われるので、特殊な例として、オイルホール付き工具に対するオイルミストの供給量が不足気味になったとしても、オイルホール径が大きいオイルホール付き工具による加工は行うことができる。
しかし、ミスト室内圧が一旦規定圧以上になると、加圧空気の流量過多の状態が続くために、ミスト室内圧が低下せず、ミスト室内圧が高い状態を維持し続けるため、ミスト生成ノズルによるオイルミスト生成が正常に行えなくなる状態になる。このため、オイルホール径が小さいオイルホール付き工具の使用には限界があり、限界を超えた小さいオイルホール径のオイルホール付き工具をオイルミスト潤滑のもとで使用することができない。
本発明が解決しようとする課題は、小さいオイルホール径のオイルホール付き工具等、ミスト出口径が小さいミスト供給対象に対してもオイルミスト等のミストを適切に生成供給できるようにすることである。
本発明によるミスト生成装置は、ミスト源の液体を貯容する液体貯容部と当該液体貯容部の上方に画定されたミスト室とを有するミスト生成容器と、大径絞り通路と当該大径絞り通路の途中に開口した第1の液体噴出ポートとを有するベンチュリ式の第1のミスト生成手段と、小径絞り通路と当該小径絞り通路の途中に開口した第2の液体噴出ポートとを有するベンチュリ式の第2のミスト生成手段と、前記大径絞り通路の入口と前記小径絞り通路の入口の何れか一方に選択的に加圧気体を供給する加圧気体供給手段と、前記第1の液体噴出ポートに連通し前記液体貯容部より液体を吸い上げる液体吸上通路を画定する第1の液体吸上管と、前記第2の液体噴出ポートに連通し前記液体貯容部より液体を吸い上げる液体吸上通路を画定する第2の液体吸上管と、前記ミスト室に開口したミスト取入ポートと当該ミスト取入ポートに連通しミストを前記ミスト室外に取り出すミスト取出通路と有するミスト取出手段とを具備し、前記大径絞り通路の出口は前記ミスト室に直接開口し、前記小径絞り通路の出口は接続通路によって前記ミスト取出通路に連通している。
本発明によるミスト生成装置は、好ましくは、前記大径絞り通路に加圧気体が供給されている場合にのみ、前記ミスト室の内圧をパイロット圧として減圧した加圧気体をミスト室に供給することにより、前記ミスト室の内圧を大気圧より高い一定圧力に調圧する圧力調整手段を有する。
本発明によるミスト生成装置は、一つの使用例として、前記液体貯容部は、ミスト源として、冷却・潤滑用のオイルを貯容しており、前記第1のミスト生成手段と前記第2のミスト生成手段は、各々、前記液体貯容部のオイルを供給されてオイルミストを生成する。
本発明によるミスト生成装置によれば、従来のものと同等の第1のミスト生成手段に加えて第2のミスト生成手段が設けられていることにより、ミスト出口径が小さいミスト供給対象に対してもミストを供給することが可能になる。
第2のミスト生成手段によってミストの生成が行われる場合には、ミスト室に対してミストが噴出されることなく自身の噴射圧によって接続通路を通ってミスト取出通路へ流れ、ミスト室外に取り出される。第2のミスト生成手段の絞り通路(小径絞り通路)が小径であることにより、当該小径絞り通路に供給される加圧気体の流量が大径絞り通路である場合に比して制限され、オイルホール等のミスト出口が小径であっても、オイルホール等のミスト出口より外部へ排出されるミスト(ミストを含んだ加圧気体)の流量に対して小径絞り通路に供給される加圧気体の流量が過剰になることがない。これにより、第2のミスト生成手段より下流側の圧力が異常に高くなることがなく、第2のミスト生成手段によるベンチュリ霧吹き式のミスト生成が正常に行われる。そして、第2のミスト生成手段より噴射されるミストの噴出圧(動圧)は第2のミスト生成手段の絞り通路(小径絞り通路)が小径であることにより、絞り通路が大径である場合より高められるので、ミスト出口径が小さいミスト供給対象に対しても所要量のミストを供給することができる。
ミスト生成による液体貯容部の液体の消費によって液面が低下することによるミスト室の内圧低下は、ミスト取出通路に連通しているミスト取入ポートによるベント作用により補償され、ミスト室内圧低下を招くことがない。これにより、液体吸上の条件が変動することがなく、第2のミスト生成手段によるミスト生成に変動を来すことがない。
本発明によるミスト生成装置を工作機械用のオイルミスト生成装置に適用した一つの実施例を示す全体構成図。 本実施例によるオイルミスト生成装置のオイルミスト生成ノズルの拡大断面図。
本発明によるミスト生成装置を工作機械用のオイルミスト生成装置に適用した一つの実施例を、図1、図2を参照して説明する。
オイルミスト生成装置10は、図1に示されているように、ミスト生成容器12を含む。ミスト生成容器12は、板状の上端部材14および下端部材16と、上端部材14と下端部材16との間に配置された筒状の側壁部材18とにより、密閉構造の容器をなしている。ミスト生成容器12は、下部にミスト源である潤滑・冷却用のオイルLを貯容する液体貯容部20を有し、液体貯容部20の上方にミスト室22を画定している。潤滑・冷却用のオイルLとしては、不水溶性切削油、水溶性切削油の何れもを使用することができる。
上端部材14がミスト室22を臨む下底面には、オイルミスト生成部材30が取り付けられている。オイルミスト生成部材30は、ブロック状のもので、ベンチュリ霧吹き式の大径ミスト生成ノズル(第1のミスト生成手段)32と、ベンチュリ霧吹き式の小径ミスト生成ノズル(第2のミスト生成手段)34とを並列に有する。
大径ミスト生成ノズル32は、図2に示されているように、鉛直に延在して途中に比較的大きい口径の絞り部38Cを有する大径絞り通路38と、水平方向に延在して大径絞り通路38の途中、つまり絞り部38Cに開口した大径用オイル噴出ポート(第1の液体噴出ポート)40とを有する。
大径絞り通路38の上端がなす絞り部38Cより上流側の通路入口38Aは上端部材14に形成された大径用加圧空気供給路42に連通している。大径絞り通路38の下端がなす絞り部38Cより下流側の通路出口38Bは、ラバースノズルのように拡径されてオイルミスト生成部材30の下底面より下向きにミスト室22に直接開口している。
大径用オイル噴出ポート40には大径用オイル吸上管(第1の液体吸上管)44が画定するオイル吸上通路(液体吸上通路)46の上端が連通接続されている。大径用オイル吸上管44は、上下反転L形管であって、上端をオイルミスト生成部材30に取り付けられてオイルミスト生成部材30より垂下し、図1に示されているように、下端は液体貯容部20に向けて開口して液体貯容部20のオイルL内に浸かっている。
小径ミスト生成ノズル34は、図2に示されているように、鉛直に延在して途中に比較的小さい口径の絞り部48Cを有する小径絞り通路48と、水平方向に延在して小径絞り通路48の途中、つまり絞り部48Cに開口した小径用オイル噴出ポート(第2の液体噴出ポート)50とを有する。
小径絞り通路48の上端がなす絞り部48Cより上流側の通路入口48Aは上端部材14に形成された小径用加圧空気供給路52に連通している。小径絞り通路48の下端がなす絞り部48Cより下流側の通路出口48Bは、後述する内部連通管58が画定する接続通路60の一端に連通している。
小径用オイル噴出ポート50には小径用オイル吸上管(第2の液体吸上管)54が画定するオイル吸上通路(液体吸上通路)56の上端が連通接続されている。小径用オイル吸上管54は、大径用オイル吸上管44と同様の上下反転L形管であって、上端をオイルミスト生成部材30に取り付けられてオイルミスト生成部材30より垂下し、図1に示されているように、下端は液体貯容部20に向けて開口して液体貯容部20のオイルL内に浸かっている。
図1に示されているように、ミスト生成容器12内には、吊下棒24によって上端部材14より下方に吊り下げられた衝当板26が水平配置されている。衝当板26は、ミスト室22の下部領域にあって大径絞り通路38の通路出口38Bに対して所定の上下方向距離をおいて対向している。なお、大径用オイル吸上管44と小径用オイル吸上管54は、ともに、衝当板26を上下に貫通して液体貯容部20に至っている。
大径用加圧空気供給路42には、途中に可変絞り部材70を含む大径用加圧空気供給管74による管通路が連通接続されている。小径用加圧空気供給路52には小径用加圧空気供給管76による管通路が連通接続されている。
加圧空気の供給源80には、電磁開閉弁82と、電磁切換弁84とが順に接続されている。電磁開閉弁82は、常閉形のもので、通電により供給源80と電磁切換弁84とを連通接続する。電磁切換弁84は、非通電時には小径用加圧空気供給管76とは遮閉状態になって大径用加圧空気供給管74にのみ接続状態になり、供給源80よりの加圧空気を大径用加圧空気供給管74にのみ供給し、通電時には大径用加圧空気供給管74とは遮閉状態になって小径用加圧空気供給管76にのみ接続状態になり、供給源80よりの加圧空気を小径用加圧空気供給管76にのみ供給する。これにより、大径絞り通路38の通路入口38Aと小径絞り通路48の通路入口48Aの何れか一方に選択的に加圧気体を供給する加圧気体供給手段が成立する。
上端部材14にはミスト室22に連通する圧力調整通路86が形成されている。圧力調整通路86には、大径用加圧空気供給管74の途中から分岐した圧力調整管88の管通路が連通接続されている。圧力調整管88の途中には、圧力調整手段として、減圧弁90が接続されている。減圧弁90は、圧力調整手段であり、下流接続のフィードバック圧通路92を含み、ミスト室22の内圧をフィードバック圧として、ミスト室22の内圧が大気圧より高い一定圧力に保たれるよう、減圧した加圧空気をミスト室22に供給する。これにより、ミスト室22の内圧が大気圧より高い一定圧力に調圧される。
上端部材14にはミスト取出部材62が取り付けられている。ミスト取出部材62は、二股ニップルのような部材であり、ミスト室22に直接開口した下向き開口のミスト取入ポート64と、下向き開口の接続ポート66と、上下方向に延在して下端にてミスト取入ポート64と接続ポート66との双方に連通し、上端にて上端部材14の上面に開口したミスト取出通路68とを有する。ミスト取出通路68はミストをミスト室22外に取り出す通路である。
内部連通管58はU字管により構成され、当該内部連通管58が画定する接続通路60は、前述の如く一端を小径絞り通路48の通路出口48Bに連通接続され、他端をミスト取出部材62の接続ポート66に連通接続されている。
これにより、大径絞り通路38の通路出口38Bはミスト室22に直接開口しているのに対し、小径絞り通路48の通路出口48Bは接続通路60によってミスト取出通路68に連通している。
ミスト取出通路68は、外部配管によるミスト供給通路94、工作機械のスピンドル96に取り付けられた工具ホルダ98に形成された内部通路100、工具ホルダ98に取り付けられたオイルホール付きドリル102の内部通路(図示省略)を介してオイルホール付きドリル102の先端に開口したオイルホール(図示省略)に連通している。なお、このようなオイルミスト供給のツーリングは、周知のものであるので、その詳細な説明は省略する。
次に、上述の構成によるオイルミスト生成装置10の作用について説明する。
まず、大径ミスト生成ノズル32によるオイルミスト生成について説明する。大径ミスト生成ノズル32によるオイルミスト生成時には、電磁開閉弁82を通電状態にし、電磁切換弁84は非通電状態にする。
これにより、供給源80より大径用加圧空気供給管74にのみ加圧空気が供給され、大径用加圧空気供給管74に供給された加圧空気は、大径用加圧空気供給路42を通って大径ミスト生成ノズル32の大径絞り通路38に流れる。これにより、大径ミスト生成ノズル32によってベンチュリ霧吹き式にオイルミストが生成される。大径ミスト生成ノズル32によって生成されたオイルミストは、大径絞り通路38の通路出口38Bよりミスト室22に対して噴出される。
ミスト室22に噴出されたオイルミストのうち、噴霧径が大きいものは、衝当板26に当たることにより液膜化されて液体貯容部20に戻り、噴霧径が小さく浮遊性があるオイルミストのみがミスト取出部材62のミスト取入ポート64よりミスト取出通路68に流れる。ミスト取出通路68に流れたオイルミストは、ミスト供給通路94、工具ホルダ98の内部通路100を通ってオイルホール付きドリル102の内部通路(図示省略)へ流れてオイルホール付きドリル102のオイルホール(図示省略)よりオイルホール付きドリル102の加工点に噴出される。
この場合、供給源80より圧力調整管88にも加圧空気が供給され、圧力調整管88にに供給された加圧空気は、減圧弁90によりミスト室22の内圧をフィードバック圧として減圧され、圧力調整通路86を通ってミスト室22に送られる。
これにより、ミスト室22に送る加圧空気が過不足にならない所定範囲内のオイルホール径のオイルホール付きドリル102において工具交換が行われても、ミスト室22の内圧が大気圧より高い一定圧力に調圧され、工具交換に拘らず、所要量のオイルミストを安定して供給することができる。
次に、小径ミスト生成ノズル34によるオイルミスト生成について説明する。小径ミスト生成ノズル34によるオイルミスト生成時には、電磁開閉弁82と電磁切換弁84の双方を通電状態にする。
これにより、供給源80より小径用加圧空気供給管76にのみ加圧空気が供給され、小径用加圧空気供給管76に供給された加圧空気は、小径用加圧空気供給路52を通って小径ミスト生成ノズル34の小径絞り通路48に流れる。これにより、小径ミスト生成ノズル34によってベンチュリ霧吹き式にオイルミストが生成される。小径ミスト生成ノズル34によって生成されたオイルミストは、ミスト室22へ噴出されることなく接続通路60を通ってミスト取出部材62の取出通路68に流れる。ミスト取出通路68に流れたオイルミストは、ミスト供給通路94、工具ホルダ98の内部通路100を通ってオイルホール付きドリル102の内部通路(図示省略)へ流れてオイルホール付きドリル102のオイルホール(図示省略)よりオイルホール付きドリル102の加工点に噴出される。
小径ミスト生成ノズル34の絞り通路が小径であることにより、つまり小径絞り通路48の絞り部48Cの口径が小さいことにより、小径絞り通路48に供給される加圧空気の流量が大径絞り通路である場合に比して制限され、オイルホール(ミスト出口)が小径であっても、オイルホール等のミスト出口より外部へ排出されるオイルミストの流量に対して小径絞り通路48に供給される加圧空気の流量が過剰になることがない。これにより、小径ミスト生成ノズル34より下流側の圧力が異常に高くなることがなく、小径ミスト生成ノズル34によるベンチュリ霧吹き式のミスト生成が正常に行われる。なお、小径絞り通路48の径は、使用されるオイルホール付きドリル102のオイルホールの径に等しいか、若しくはオイルホールの径より小さく設定されていてよい。
そして、小径ミスト生成ノズル34より噴射されるオイルミストの噴出圧(動圧)は、小径ミスト生成ノズル34の絞り部48Cが小径であることにより、絞り部が大径である場合より高められる。これにより、工具径が小さく、オイルホールが小さいオイルホール付きドリル102に対しても所要量のオイルミストを供給することができる。
オイルミスト生成によるオイル消費により液体貯容部22の液面が低下しても、ミスト室22がミスト取入ポート64によってミスト取出通路68に連通しているによることにより、ミスト室22の内圧が低下することがない。これにより、小径ミスト生成ノズル34によるオイルミスト生成時において、オイル吸上の条件が変動することがなく、小径ミスト生成ノズル34によるミスト生成に変動を来すことがない。
このように、大径ミスト生成ノズル32と小径ミスト生成ノズル34を使い分けることにより、オイルミスト潤滑を行うことができるオイルホール付きドリル102の工具径の範囲を拡大、特に、工具径が小さいオイルホール付きドリル102にもオイルミスト潤滑を適用することが可能になる。
自動工具交換装置付きの数値制御式工作機械の場合、NCプログラムにおいて工具交換を指令するM06コードにより、オイルホール径に相関する工具径が所定値以上である場合には電磁切換弁84に非通電の指令を出し、工具径が所定値未満である場合には電磁切換弁84に通電の指令を出し、大径ミスト生成ノズル32と小径ミスト生成ノズル34の使い分けを、使用する工具径に応じて自動化することができる。
なお、電磁開閉弁82、電磁切換弁84は、自動制御、遠隔制御が必要でなければ、手動式の開閉弁、切換弁に置き換えることが可能である。また、加圧空気に代えて窒素ガス等を用いることもできる。また、オイルホール付き工具は、オイルホール付きドリル102に限られることはなく、オイルホール付きエンドミル等であってもよい。また、オイルミストの供給先は、オイルホール付き工具に限られるものでなく、各種の潤滑・冷却対象物であってもよい。また、ミストは、オイルミストに限られず、ミストの使用目的に応じて水等の液体のミストであってもよい。
10 オイルミスト生成装置
12 ミスト生成容器
20 液体貯容部
22 ミスト室
26 衝当板
30 オイルミスト生成部材
32 大径ミスト生成ノズル(第1のミスト生成手段)
34 小径ミスト生成ノズル(第2のミスト生成手段)
38 大径絞り通路
40 大径用オイル噴出ポート(第1の液体噴出ポート)
42 大径用加圧空気供給路
44 大径用オイル吸上管(第1の液体吸上管)
46 オイル吸上通路(液体吸上通路)
48 小径絞り通路
50 小径用オイル噴出ポート(第2の液体噴出ポート)
52 小径用加圧空気供給路
54 小径用オイル吸上管(第2の液体吸上管)
56 オイル吸上通路(液体吸上通路)
58 内部連通管
60 接続通路
62 ミスト取出部材
64 ミスト取入ポート
66 接続ポート
68 ミスト取出通路
80 供給源
82 電磁開閉弁
84 電磁切換弁
90 減圧弁(圧力調整手段)
102 オイルホール付きドリル

Claims (3)

  1. ミスト源の液体を貯容する液体貯容部と当該液体貯容部の上方に画定されたミスト室とを有するミスト生成容器と、
    大径絞り通路と当該大径絞り通路の途中に開口した第1の液体噴出ポートとを有するベンチュリ式の第1のミスト生成手段と、
    小径絞り通路と当該小径絞り通路の途中に開口した第2の液体噴出ポートとを有するベンチュリ式の第2のミスト生成手段と、
    前記大径絞り通路の入口と前記小径絞り通路の入口の何れか一方に選択的に加圧気体を供給する加圧気体供給手段と、
    前記第1の液体噴出ポートに連通し前記液体貯容部より液体を吸い上げる液体吸上通路を画定する第1の液体吸上管と、
    前記第2の液体噴出ポートに連通し前記液体貯容部より液体を吸い上げる液体吸上通路を画定する第2の液体吸上管と、
    前記ミスト室に開口したミスト取入ポートと当該ミスト取入ポートに連通しミストを前記ミスト室外に取り出すミスト取出通路と有するミスト取出手段とを具備し、
    前記大径絞り通路の出口は前記ミスト室に直接開口し、前記小径絞り通路の出口は接続通路によって前記ミスト取出通路に連通しているミスト生成装置。
  2. 前記大径絞り通路に加圧気体が供給されている場合にのみ、前記ミスト室の内圧をパイロット圧として減圧した加圧空気をミスト室に供給することにより、前記ミスト室の内圧を大気圧より高い一定圧力に調圧する圧力調整手段を有する請求項1に記載のミスト生成装置。
  3. 前記液体貯容部は、ミスト源として、冷却・潤滑用のオイルを貯容しており、前記第1のミスト生成手段と前記第2のミスト生成手段は、各々、前記液体貯容部のオイルを供給されてオイルミストを生成する請求項1または2に記載のミスト生成装置。
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