JP2012035176A - 金属イオンの選択分離方法及び装置 - Google Patents

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幸雄 柳沢
Atsushi Iizuka
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Yasunobu Yamashita
泰伸 山下
Akihiro Yamazaki
章弘 山崎
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Abstract

【課題】正電荷を有する金属イオン同士を容易に分離することができる金属イオンの選択分離方法及び装置を提供する。
【解決手段】分離対象の複数種の金属イオンと所定のキレート化剤とが含まれた混合液を第1のバイポーラ膜14とイオン交換膜16とにより形成された第1の液体循環室22に循環し、正負の電極12a,bの間に適宜な直流電圧を印加すると、第1のバイポーラ膜14で水が水素イオン(H)と水酸化物イオン(OH)とに分解され、発生した水素イオンが、上記第1の液体循環室22に移動し、第1の液体循環室22のpHを低下させる。この低下したpHで混合液中に存在する金属イオンがイオン交換膜16(陽イオン交換膜)を透過して第2の液体循環室24側に移動し、陰イオンであるキレート錯体として存在する金属イオンはイオン交換膜16を透過しない。これにより、金属イオン同士を分離する。
【選択図】図3

Description

本発明は、金属イオンの選択分離方法及び装置に関する。
従来より、金属イオンが溶解した廃液等から貴金属等の所望の金属を回収する技術が提案されている。例えば、下記特許文献1には、陽極と陰極を陽イオン交換膜で仕切った電解槽の陽極室に貴金属陰イオン錯体及び銅、鉛を含む王水又は塩酸/塩素溶液を入れ、陰極室に水素よりも卑で3価以上の金属陽イオンを含む電解質溶液を入れて電解することにより貴金属溶液から銅、鉛を分離する方法が開示されている。
また、下記特許文献2には、イオン選択膜により分けられた第一の電極及び第二の電極を含むセル中で過剰な卑金属を含む溶液を電気分解し、該溶液のpHの制御、第一の電極に隣接した溶液の通過、及び電極に適用する電圧を十分に低く維持して、卑金属が溶液中に残る一方で、貴金属を優先的に第一の電極に堆積させることにより該溶液から貴金属を選択的に除く方法が開示されている。
特開平7−11473号公報 特表2007−532772号公報
しかし、上記特許文献1記載の技術では、陽イオン交換膜により貴金属陰イオン錯体と銅、鉛とを分離しているが、予め貴金属陰イオンの錯体を調整する必要がある上に、正電荷を有する貴金属イオン同士の分離が困難であるという問題があった。
また、上記特許文献2記載の技術では、溶液のpH及び電極に適用する電圧を制御して貴金属を電極上に堆積させているが、貴金属イオン同士の分離が困難であるという問題があった。
本発明の目的は、正電荷を有する金属イオン同士を容易に分離することができる金属イオンの選択分離方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態は、金属イオンの選択分離方法であって、分離対象の複数種の金属イオンと所定のキレート化剤とが含まれる混合液を、正及び負の電極間に配置されたイオン交換膜で分離された空間の一方の側に通過させ、前記正負電極間に所定の電圧を印加しつつ、前記混合液のpHを制御して前記分離対象の複数種の金属イオンを前記混合液中に順次生じさせ、前記生じた金属イオンを順次イオン交換膜を通過させて分離することを特徴とする。
また、上記金属イオンの選択分離装方法において、前記イオン交換膜が陽イオン交換膜であり、前記混合液を、前記陽イオン交換膜と陽極との間の空間に通過させることを特徴とする。
また、上記金属イオンの選択分離方法において、前記pHの制御をバイポーラ膜により行うことを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態は、金属イオンの選択分離装置であって、正及び負の電極と、前記正負電極間に、第1のバイポーラ膜、イオン交換膜、第2のバイポーラ膜の順序で配置されたイオン交換膜群と、前記第1のバイポーラ膜とイオン交換膜との間の空間及び前記第2のバイポーラ膜とイオン交換膜との間の空間に形成された第1、第2の液体循環室と、を備え、前記第1、第2の液体循環室の一方に分離対象の複数種の金属イオンと所定のキレート化剤とが含まれた混合液が循環されるとともに、前記バイポーラ膜により前記混合液のpHを制御して前記分離対象の複数種の金属イオンを前記混合液中に順次生じさせ、前記生じた金属イオンを順次イオン交換膜を通過させて分離することを特徴とする。
また、上記金属イオンの選択分離装置が、さらに前記混合液を前記第1の液体通路に供給する溶液供給手段と、前記第2の液体通路から分離後のイオン溶液を回収するイオン回収手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記金属イオンの選択分離装置において、前記イオン交換膜が陽イオン交換膜であり、前記キレート化剤がエチレンジアミン四酢酸であり、分離対象の金属イオンがリチウムイオンとコバルトイオンであることを特徴とする。
本発明によれば、溶液のpHに応じて金属のキレート錯体の生成を制御し、分離対象の複数種の金属イオンを溶液中に順次生じさせてイオン交換膜で分離することにより、正電荷を有する金属イオン同士を容易に分離することができる。
実施形態にかかる金属イオンの選択分離装置の構成例を示す図である。 キレート化剤としてEDTAとNTAを使用した場合の錯化平衡の図である。 実施形態にかかる電気透析槽の動作原理の説明図である。 本実施形態にかかる電気透析槽の変形例の動作原理の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を説明する。
図1には、本実施形態にかかる金属イオンの選択分離装置の構成例が示される。図1において、金属イオンの選択分離装置は、電気透析槽10を含んで構成されており、電気透析槽10は、正負の電極12a,bの間に第1のバイポーラ膜14、イオン交換膜16、第2のバイポーラ膜18の順序で配置されたイオン交換膜群が配置されており、電極12a,bの間の空間がイオン交換膜16により複数に分離されている。正負の電極12a,bには、直流電源20から直流電圧が印加される。また、本例では、イオン交換膜16は陽イオン交換膜となっている。さらに、第1のバイポーラ膜14とイオン交換膜16との間の空間には第1の液体循環室22が、第2のバイポーラ膜18とイオン交換膜16との間の空間には第2の液体循環室24がそれぞれ形成されている。
なお、上記イオン交換膜群の構成は後述する図3(a),(b)でも示されるが、イオン交換膜群の構成はこれらに限定されない。例えば、後述する図4に例示された構成等を採用することもできる。
ここで、第1、第2のバイポーラ膜16,18は、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを張り合わせた構成となっており、第1のバイポーラ膜14は、電極12a側が陰イオン交換膜であり、第1の液体循環室22側が陽イオン交換膜である。また、第2のバイポーラ膜18は、電極12b側が陽イオン交換膜であり、第2の液体循環室24側が陰イオン交換膜である。
上記第1の液体循環室22には、貯液槽26a、ポンプ28a、循環配管30aにより構成される第1の液体循環路を介して分離対象の複数種の金属イオンと所定のキレート化剤とが含まれた混合液が循環される。なお、後述するように、混合液のpHが高い(例えば6以上)の場合には、少なくとも一部の金属はキレート化剤と反応してキレート錯体を形成している。一方、第2の液体循環室24には、貯液槽26b、ポンプ28b、循環配管30bにより構成される第2の液体循環路を介して、イオン交換膜16により分離された金属イオンを回収するための回収液が循環される。
以上の装置の動作は、制御部32により制御される。この制御部32は、例えば適宜なコンピュータにより構成することができる。なお、制御部32の代わりに、各装置を操作者が手動で運転してもよい。
上記第2の液体循環路には、三方弁34を設け、適宜な時期に分離された金属イオンを含む回収液を第2の液体循環路から回収する構成が好適である。上記回収時期の決定は、例えばpH計36により第1の液体循環室22内の液体のpH(水素イオン濃度指数)を測定し、測定結果を制御部32が取り込み、第1の液体循環室22内の液体が所定のpHとなったときを上記回収時期とすることができる。また、正負の電極12a,bへの直流電圧の印加開始から所定時間経過した時点以降を上記回収時期としてもよい。金属イオンの選択分離装置の動作の詳細は後述する。
なお、図1の例は、イオン交換膜16として陽イオン交換膜を使用し、リチウム等の正電荷を有する金属イオンを回収する場合が示されているが、イオン交換膜16として陰イオン交換膜を使用した場合には、三方弁34を第1の液体循環路に設け、第1の液体循環路に残留する金属イオンを回収する構成とする。
また、図1の例では、電気透析槽10が1組の第1のバイポーラ膜14、イオン交換膜16及び第2のバイポーラ膜18により構成されているが、これらを複数積層して正負の電極12a,bの間に配置するのが、処理能力向上の点で好適である。
上述したように、正負の電極12a,bには、直流電源20から直流電圧が印加されるが、このときの印加電圧及び電流の上下限値は以下のようにして決定できる。すなわち、バイポーラ膜14,18に印加する電圧は、膜の保護のために2V以下にすることが推奨されている。また、バイポーラ膜14,18において水を電解させるために、水の分解電圧である0.83V以上の電圧を印加する必要がある。そこで、例えば表1に示される一般的なプラントスケールの電気透析槽10を想定した場合、上記電圧の制約から、電圧・電流の上限下限は以下のようになる。なお、表1においてセルとは、1組の第1のバイポーラ膜14、イオン交換膜16及び第2のバイポーラ膜18により構成され、第1の液体循環室22及び第2の液体循環室24が形成された電気透析を行う装置の単位をいう。
電圧:(下限)26.1V、(上限)62.9V
電流:(下限)118.6A、(上限)285.7A
Figure 2012035176
また、図2(a),(b)には、キレート化剤としてEDTA(エチレンジアミン四酢酸)とNTA(ニトリロ三酢酸)を使用した場合の錯化平衡の図が示される。この図2(a),(b)では、キレート化剤の濃度が金属イオン初期濃度と当量になるように溶液を調製した場合(溶液の金属イオン濃度、キレート化剤濃度が、それぞれ0.01mol/l)の錯化平衡が示されている。図2(a),(b)の縦軸は、金属のキレート錯体の存在比(対金属イオン総量)であり、横軸は金属イオンが溶解した溶液のpHである。ここで、存在比は、
[キレート錯体のモル数/(キレート錯体のモル数+キレートを形成しない金属イオンのモル数)]
により表される。なお、図2(a)が、キレート化剤としてEDTAを使用した場合であり、図2(b)が、キレート化剤としてNTAを使用した場合である。
図2(a)に示されるように、キレート化剤としてEDTAを使用し、金属イオンとしてアルミニウム(Al)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)及びリチウム(Li)を使用した場合、pHが14から10程度までは、リチウムのほぼ60%、他の金属ではほぼ全量がキレート錯体(EDTA錯体)となっている。次に、pHが低下して行った場合、リチウムはpHが8以下となるとEDTA錯体が存在しなくなり(リチウムイオンがEDTA錯体から解離する)、アルミニウム、コバルト、ニッケルは、pHが3以下となるまで、ほぼ全量がEDTA錯体となっている。さらにpHが低下すると、pHが1.3〜1.5でアルミニウムとコバルトのEDTA錯体が存在しなくなり(アルミニウムイオン、コバルトイオンがEDTA錯体から解離する)、pHが1でニッケルのEDTA錯体が存在しなくなる(ニッケルイオンがEDTA錯体から解離する)。
また、図2(b)に示されるように、キレート化剤としてNTAを使用した場合には、リチウムはpHの全範囲(1〜14)でキレート錯体(NTA錯体)をほとんど形成しない(NTA錯体の存在比は、pH1で2.2×10−11 、pH14で2.1×10−4であり、極微量しか存在しない)のに対し、アルミニウム、コバルト、ニッケルは、pHが14から6程度となるまで、ほぼ全量がNTA錯体となっている。さらにpHが低下すると、pHが1.8〜2.0でアルミニウムのNTA錯体が存在しなくなり(アルミニウムイオンがNTA錯体から解離する)、pHが1.5でコバルトのNTA錯体が存在しなくなり(コバルトイオンがNTA錯体から解離する)、pHが1でニッケルのNTA錯体が存在しなくなる(ニッケルイオンがNTA錯体から解離する)。
このように、図2(a),(b)のいずれの場合にも、pHが低下して行くと、順次各金属イオンがキレート錯体から解離し、各金属のキレート錯体が存在しなくなり、溶液中に順次各金属イオンが生じて行く。これにより、金属とキレート化剤とがキレート錯体を形成するか否かは、金属イオンが溶解した溶液のpHにより影響されることがわかる。また、図2(a),(b)に示された結果から、金属とキレート化剤との組み合わせ毎に、金属のキレート錯体の形成と溶液のpHとの関係が異なることがわかる。
図3(a),(b)には、本実施形態にかかる電気透析槽10の動作原理の説明図が示される。図3(a)が、イオン交換膜16として陽イオン交換膜(CM)を使用した例であり、図3(b)が、イオン交換膜16として陰イオン交換膜(AM)を使用した例である。また、説明の都合上、筐体等は図示を省略している。
図3(a)において、分離対象の複数種の金属イオンと所定のキレート化剤とが含まれた混合液が、第1のバイポーラ膜14とイオン交換膜16とにより形成された第1の液体循環室22に循環される。また、このとき、第2のバイポーラ膜18とイオン交換膜16とにより形成された第2の液体循環室24には、回収液として金属イオンを含まないpH2程度の酸、例えば硝酸が循環されている。この状態で、正負の電極12a,bの間に適宜な直流電圧を印加すると、第1のバイポーラ膜14の陽イオン交換膜と陰イオン交換膜との間で水が水素イオン(H)と水酸化物イオン(OH)とに分解され、発生した水素イオン(H)が、上記第1のバイポーラ膜14の陽イオン交換膜を介して第1の液体循環室22に移動し、第1の液体循環室22のpHを低下させる。
例えば、上記混合液にコバルトとリチウムが溶解しており、これからリチウムを分離する際に、図2(a),(b)で説明したように、キレート化剤としてEDTA、NTAのいずれを使用した場合にも、リチウムはコバルトよりも高いpHまでキレート錯体を形成せず、金属イオンの状態で混合液中に溶解している。一方、コバルトは、キレート化剤としてEDTAを使用した場合にはpHが14から3程度まで、キレート化剤としてNTAを使用した場合にはpHが14から6程度までほぼ全量がキレート錯体となっている。図3(a)では、このキレート錯体イオンをCoY2−nとして表している。例えば、キレート化剤としてNTAを使用すると、NTAは混合液中で−3価(n=−3)の陰イオンとして存在し、コバルトは+2価の陽イオンとして存在するが、これらがキレート錯体を形成すると−1価の陰イオンとなる。このため、正負の電極12a,bに直流電圧を印加した当初は、混合液のpHが十分に低下せず、リチウムのみが陽イオン(+1価)として存在し、コバルトは−1価のキレート錯体となっている。この結果、リチウムイオンは水素イオンとともにイオン交換膜16(陽イオン交換膜)を透過して第2の液体循環室24側に移動する。これに対してコバルトのキレート錯体は、陰イオンであるのでイオン交換膜16を透過できない。これにより、正負の電極12a,bへの直流電圧の印加開始から所定時間は、第2の液体循環室24側にリチウムイオンのみが透過して、コバルトイオンからの分離を行うことができる。
正負の電極12a,bへの直流電圧の印加をさらに続けると、第1の液体循環室22のpHがさらに低下して行き、コバルトもキレート錯体の状態を維持できず、コバルトイオンが解離する。この場合には、+2価のコバルトイオンがイオン交換膜16を透過し、第2の液体循環室24側に移動する。このときには、第2の液体循環室24からコバルトイオンを回収することができる。
上記リチウムイオンとコバルトイオンとは、イオン交換膜16を透過する時期が異なるので、正負の電極12a,bへの直流電圧の印加開始からの経過時間により両イオンを順次分離することができる。また、第1の液体循環室22のpHを測定し、キレート錯体の形成と混合液のpHとの関係に基づいて両イオンを順次分離してもよい。
また、図3(b)に示されるように、イオン交換膜16として陰イオン交換膜(AM)を使用する場合には、電極12a,bへ印加する直流電圧の極性を図3(a)の場合と逆にし、電極12aを負極、電極12bを正極とする。また、第1のバイポーラ膜14は、電極12a側が陽イオン交換膜であり、第1の液体循環室22側が陰イオン交換膜である。また、第2のバイポーラ膜18は、電極12b側が陰イオン交換膜であり、第2の液体循環室24側が陽イオン交換膜である。これにより、第1のバイポーラ膜14では、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜との間で水が水素イオン(H)と水酸化物イオン(OH)とに分解され、発生した水酸化物イオン(OH)が、上記第1のバイポーラ膜14の陰イオン交換膜を介して第1の液体循環室22に移動し、第1の液体循環室22のpHを上昇させる。このとき、図2(a),(b)で説明したように、コバルトはキレート錯体(−1価の陰イオン)の状態を維持し、リチウムはキレート錯体を形成せずに陽イオンのままとなる。このため、−1価の陰イオンであるコバルトのキレート錯体は、水酸化物イオンとともに陰イオン交換膜であるイオン交換膜16を透過して第2の液体循環室24側に移動する。これに対してリチウムイオンは陽イオンであるのでイオン交換膜16を透過できない。これにより、第1の液体循環室22からはコバルトのキレート錯体が除去され、リチウムイオンが残留する。この結果、リチウムイオンをコバルトイオンから分離することができる。
以上説明したように、本実施形態では、混合液のpHによって金属がキレート錯体となるか否かを制御できることを利用し、分離対象の複数種の金属イオンを溶液中に順次生じさせてイオン交換膜で分離することにより、正電荷を有する金属イオン同士を分離する構成となっている。
なお、以上の例では、キレート化剤としてEDTAまたはNTAを使用した場合を説明したが、キレート化剤はこれらに限定されず、分離対象の金属イオンに応じて適宜選択することができる。
図4には、本実施形態にかかる電気透析槽10の変形例の動作原理の説明図が示される。図4において、特徴的な点は、第1のバイポーラ膜14と第2のバイポーラ膜18との間の空間に、陽イオン交換膜(CM)と陰イオン交換膜(AM)の2枚のイオン交換膜16が配置されている点にある。この2枚のイオン交換膜16(CM,AM)の間が、第1の液体循環室22となっており、ここに分離対象の複数種の金属イオンと所定のキレート化剤とが含まれた混合液が循環される。
また、陰イオン交換膜(AM)であるイオン交換膜16と第1のバイポーラ膜14との間の空間が一方の第2の液体循環室24aとなっており、陽イオン交換膜(CM)であるイオン交換膜16と第2のバイポーラ膜18との間の空間が、他方の第2の液体循環室24bとなっている。これら二つの第2の液体循環室24a,bには、回収液として金属イオンを含まないpH2程度の酸、例えば硝酸が循環されている。
さらに、図3(a)と同様に、電極12aに正電圧、電極12bに負電圧が印加され、第1のバイポーラ膜14の陽イオン交換膜と陰イオン交換膜との間で水が水素イオン(H)と水酸化物イオン(OH)とに分解され、発生した水素イオン(H)が、上記第1のバイポーラ膜14の陽イオン交換膜を介して一方の第2の液体循環室24aに移動し、一方の第2の液体循環室24aのpHを低下させる。また、第2のバイポーラ膜18の陽イオン交換膜と陰イオン交換膜との間で水が水素イオン(H)と水酸化物イオン(OH)とに分解され、発生した水酸化物イオン(OH)が、上記第2のバイポーラ膜18の陰イオン交換膜を介して他方の第2の液体循環室24bに移動し、他方の第2の液体循環室24bのpHを上昇させる。
例えば、上記混合液にコバルトとリチウムが溶解しており、混合液のpHを、コバルトだけがキレート錯体を形成する値に調整しておくと、コバルトはキレート錯体イオン(陰イオン)CoY2−nとなっており、陰イオン交換膜(AM)であるイオン交換膜16を透過して一方の第2の液体循環室24a側に移動する。これにより、一方の第2の液体循環室24aでは、他金属の混入が抑えられた高純度のコバルト含有溶液を得ることができる。なお、一方の第2の液体循環室24aのpHは、第1のバイポーラ膜14から移動した水素イオン(H)により低下しているので、このpH値を適宜調整すれば、コバルトのキレート錯体からコバルトを遊離させて回収することも可能である。また、リチウムイオンは、陽イオン交換膜(CM)であるイオン交換膜16を透過して他方の第2の液体循環室24b側に移動する。これにより、他方の第2の液体循環室24bでは、他金属の混入が抑えられた高純度のリチウム含有溶液を得ることができる。なお、他方の第2の液体循環室24bのpHは、第2のバイポーラ膜18から移動した水酸化物イオン(OH)により上昇しているが、回収液中にキレート化剤が含まれていないので、リチウムイオンの状態で回収できる。
次に、図1に示された本実施形態にかかる金属イオンの選択分離装置において、イオン交換膜16として陽イオン交換膜を使用した場合の動作について説明する。貯液槽26aに分離対象の複数種の金属イオンと所定のキレート化剤とが含まれた混合液を準備し、貯液槽26a、ポンプ28a、循環配管30aにより形成される第1の循環路を介して第1の液体循環室22に混合液を循環させる。また、貯液槽26bには回収液を準備し、貯液槽26b、ポンプ28b、循環配管30bにより形成される第2の循環路を介して第2の液体循環室24に回収液を循環させる。以上の状態で、直流電源20から正負の電極12a,bに直流電圧を印加する。また、制御部32は、直流電源20を制御して上記印加電圧を調節するとともに、pH計36が検出した第1の液体循環室22内のpH値を取得する。
上記図3(a)で説明したように、正負の電極12a,bに直流電圧を印加すると、第1のバイポーラ膜14から水素イオンが供給されて第1の液体循環室22内のpH値が低下して行く。この場合、第1の液体循環室22内を循環する混合液中の金属イオンのうち、リチウムのような比較的高いpHでキレート錯体を形成しない陽イオンがイオン交換膜16を透過して第2の液体循環室24に移動する。これにより、混合液から所定の金属イオンを分離することができる。
さらに、正負の電極12a,bへの直流電圧の印加を継続し、第1の液体循環室22内のpH値を下げて行くと、リチウムの次に高いpHでキレート錯体から金属イオンに戻る金属、例えばNTAを使用した場合のコバルトがイオン交換膜16を透過して第2の液体循環室24に移動する。
このようにして、第1の液体循環室22内のpH値を制御することにより混合液から陽イオン同士の金属イオンを順次分離することができる。この分離処理は、制御部32がpH計36から取得した第1の液体循環室22内のpH値に基づいて三方弁34の開閉を制御し、第2の液体循環室24を循環する所定の金属イオンを含む回収液を外部に取り出すことにより行うことができる。また、第1の液体循環室22内のpH値の代わりに、タイマーにより正負の電極12a,bへの直流電圧の印加開始からの時間を測定し、この経過時間に基づいて三方弁34の開閉を制御する構成としてもよい。上記経過時間と第2の液体循環室24を循環する回収液に含まれる金属イオンとの関係は、予め行う試運転等により決定することができる。
一方、イオン交換膜16として陰イオン交換膜を使用した場合には、図3(b)で説明したように、第1の液体循環室22内のpH値が所定値に到達するまで、あるいは上記経過時間が所定時間となるまで、リチウム等のキレート錯体を形成しない(形成しにくい)金属イオンが第1の液体循環室22内に残留するので、第1の液体循環室22を循環する液体を回収することにより、金属イオンの分離を行うことができる。なお、この場合、三方弁34は循環配管30a側に設けておく。
さらに、図4に示された2枚のイオン交換膜16(CM,AM)を使用した場合には、貯液槽26a、ポンプ28a、循環配管30aにより形成される第1の循環路により、図示しない2枚のイオン交換膜16の間に形成された第1の液体循環室22に混合液を循環させる。この混合液のpHは、混合液に溶解している金属イオン(例えばコバルトとリチウム)の少なくとも一つがキレート錯体を形成する値に調整されている。また、貯液槽26b、ポンプ28b、循環配管30bにより形成される第2の循環路は2系統準備し(図示せず)、図示しない2つの第2の液体循環室24a,bに回収液を循環させる。以上の状態で、直流電源20から正負の電極12a,bに直流電圧を印加する。また、制御部32は、直流電源20を制御して上記印加電圧を調節する。
図4で説明したように、正負の電極12a,bに直流電圧を印加すると、第1の液体循環室22内を循環する混合液中の金属イオンのうち、コバルトのような比較的高いpHでキレート錯体を形成する金属イオンは、陰イオンであるキレート錯体イオンが陰イオン交換膜(AM)であるイオン交換膜16を透過して一方の第2の液体循環室24aに移動する。これにより、混合液から比較的高いpHでキレート錯体を形成する金属イオンを分離することができる。また、リチウムのような比較的高いpHでキレート錯体を形成しない金属イオンが陽イオン交換膜(CM)であるイオン交換膜16を透過して他方の第2の液体循環室24bに移動する。これにより、混合液から比較的高いpHでキレート錯体を形成しない金属イオンを分離することができる。
以上に述べた実施形態では、リチウムとコバルトの分離を中心に説明した。これは、例えばリチウムイオン電池からのコバルト(Co)、リチウム(Li)の回収に適用できる。また、このほかに、キレート化剤、イオン交換膜16等を適宜選択することにより、液晶パネルからのインジウム(In)、錫(Sn)の回収、半導体からのガリウム(Ga)の回収、コンデンサからのタンタル(Ta)の回収、超硬工具からのタングステン(W)の回収等に適用することもできる。
以下、本発明の具体例を実施例として説明する。ただし、本発明は、以下に述べる実施例に限定されるものではない。
<金属イオンの選択分離装置の構成>
電気透析槽10として締付け型・CH−0型(旭硝子株式会社製)を用い、陽極にステンレス鋼、陰極にPt/Tiを用いた。イオン交換膜群の構成は、図4の例と同様にして、2つのバイポーラ膜(Neosepta BP−1E(株式会社アストム製))の間に、陰イオン交換膜(Selemion AMV(旭硝子株式会社製))と陽イオン交換膜(Selemion CMV(旭硝子株式会社製))とを配置した単位セルを槽内に交互に積層して、5単位セルの電気透析槽10とした。有効膜面積は0.021m、膜間にスペーサーを挟むことで膜間距離0.75mmとした。また、直流電源(K36−11(松定プレシジョン株式会社製))により電気透析槽10に定電流を加えた。ポンプ28a,bとしてチュービングポンプを使用し、混合液と回収液を送液した。
<実験方法>
(a)回収液ビーカー(コバルト回収用回収液とリチウム回収用回収液の二つ)及び混合液ビーカーに所定の溶液をそれぞれ500mLずつ入れてポンプを稼動し、各溶液を適宜な流量で電気透析槽10内に循環した。混合液としては、コバルトイオン及びリチウムイオンをそれぞれ0.03mol/l、EDTAを0.05mol/l、硝酸(HNO)を0.1 mol/l、水酸化ナトリウム(NaOH、pH調整剤)を0.13mol/l溶解した水溶液を使用した。また、回収液としては、0.01mol/l硝酸水溶液を使用した。
なお、本実施例では、バイポーラ膜と陰イオン交換膜との間(一方の第2の液体循環室24a)からコバルト(コバルトのEDTA錯体)を回収し、バイポーラ膜と陽イオン交換膜との間(他方の第2の液体循環室24b)からリチウムイオンを回収する。
(b)流量が安定した後,直流電源20から1.5Aの電流を流し、電力供給を開始した。電力供給が開始された時間をt=0とした。
(c)電力供給が開始されてからの経過時間t=10、30、60、80分の各時刻に混合液ビーカー及び各回収液ビーカーから溶液を1mlずつサンプリングし、各回収液に含まれる金属イオンの濃度を測定した。
<実験結果>
上記実験結果を表2に示す。
Figure 2012035176
上記表2に示されるように、陰イオン交換膜と陽イオン交換膜との間の第1の液体循環室22を循環する混合液は、時間の経過とともにリチウム及びコバルトの濃度が低下している。これは、コバルトのEDTA錯体イオンが陰イオン交換膜を透過して一方の第2の液体循環室24aに移動し、リチウムイオンが陽イオン交換膜を透過して他方の第2の液体循環室24bに移動するからである。
これに対して、一方の第2の液体循環室24aを循環するコバルト回収液では、時間の経過とともにコバルト濃度が上昇している。また、他方の第2の液体循環室24bを循環するリチウム回収液では、時間の経過とともにリチウム濃度が上昇している。なお、表2の結果には、コバルトの物質収支に整合が生じているが、これはイオン交換膜中にコバルト錯対イオンが吸着するためである。これらの結果から、本実施例によれば、コバルトイオンとリチウムイオンを含有する混合液からそれぞれの金属を分離回収できることがわかる。
10 電気透析槽、12a,12b 電極、14 第1のバイポーラ膜、16 イオン交換膜、18 第2のバイポーラ膜、20 直流電源、22 第1の液体循環室、24 第2の液体循環室、24a 一方の第2の液体循環室、24b 他方の第2の液体循環室、26a,26b 貯液槽、28a,28b ポンプ、30a,30b 循環配管、32 制御部、34 三方弁、36 pH計。

Claims (6)

  1. 分離対象の複数種の金属イオンと所定のキレート化剤とが含まれる混合液を、正及び負の電極間に配置されたイオン交換膜で分離された空間の一方の側に通過させ、
    前記正負電極間に所定の電圧を印加しつつ、前記混合液のpHを制御して前記分離対象の複数種の金属イオンを前記混合液中に順次生じさせ、
    前記生じた金属イオンを順次イオン交換膜を通過させて分離することを特徴とする金属イオンの選択分離方法。
  2. 請求項1に記載の金属イオンの選択分離装方法において、前記イオン交換膜が陽イオン交換膜であり、前記混合液を、前記陽イオン交換膜と陽極との間の空間に通過させることを特徴とする金属イオンの選択分離方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の金属イオンの選択分離方法において、前記pHの制御をバイポーラ膜により行うことを特徴とする金属イオンの選択分離方法。
  4. 正及び負の電極と、
    前記正負電極間に、第1のバイポーラ膜、イオン交換膜、第2のバイポーラ膜の順序で配置されたイオン交換膜群と、
    前記第1のバイポーラ膜とイオン交換膜との間の空間及び前記第2のバイポーラ膜とイオン交換膜との間の空間に形成された第1、第2の液体循環室と、
    を備え、前記第1、第2の液体循環室の一方に分離対象の複数種の金属イオンと所定のキレート化剤とが含まれた混合液が循環されるとともに、前記バイポーラ膜により前記混合液のpHを制御して前記分離対象の複数種の金属イオンを前記混合液中に順次生じさせ、
    前記生じた金属イオンを順次イオン交換膜を通過させて分離することを特徴とする金属イオンの選択分離装置。
  5. 請求項4に記載の金属イオンの選択分離装置が、さらに前記混合液を前記第1の液体通路に供給する溶液供給手段と、
    前記第2の液体通路から分離後のイオン溶液を回収するイオン回収手段と、
    を備えることを特徴とする金属イオンの選択分離装置。
  6. 請求項5に記載の金属イオンの選択分離装置において、前記イオン交換膜が陽イオン交換膜であり、前記キレート化剤がエチレンジアミン四酢酸であり、分離対象の金属イオンがリチウムイオンとコバルトイオンであることを特徴とする金属イオンの選択分離装置。
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