JP2012034103A - 正負電圧論理出力回路及びこれを用いた高周波スイッチ回路 - Google Patents

正負電圧論理出力回路及びこれを用いた高周波スイッチ回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2012034103A
JP2012034103A JP2010170771A JP2010170771A JP2012034103A JP 2012034103 A JP2012034103 A JP 2012034103A JP 2010170771 A JP2010170771 A JP 2010170771A JP 2010170771 A JP2010170771 A JP 2010170771A JP 2012034103 A JP2012034103 A JP 2012034103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
negative voltage
voltage
output
level shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010170771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5524754B2 (ja
Inventor
Takashi Hino
貴 日野
Hiroyuki Yoshinaga
浩之 吉永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2010170771A priority Critical patent/JP5524754B2/ja
Publication of JP2012034103A publication Critical patent/JP2012034103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5524754B2 publication Critical patent/JP5524754B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】負電圧の変化に対して正常な論理回路動作を確保できる範囲である動作ウィンドウの幅の拡張を可能とする。
【解決手段】負電圧レベルシフト回路4aは、第3のレベルシフタ13aと、第4のレベルシフタ14aとを具備すると共に、レベルシフト基準電圧回路3からの切替信号に応じて第4のレベルシフタ14aを短絡、開放するレベルシフト切替スイッチ8aとを具備してなり、負電圧VSSの大きさに応じて、レベルシフト切替スイッチ8aのオン、オフを選択することで、負電圧VSSの変動に対して正常な回路動作を確保できる範囲である動作ウィンドの拡張が可能に構成されたものとなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガリウム砒素などのIII−V族化合物半導体を用いた集積回路に用いられ、論理値Highに対応する出力電圧として正電圧を、論理値Lowに対応する出力電圧として負電圧を出力するよう構成された正負電圧論理出力回路に係り、特に、負電圧の変化に対する正常動作範囲の拡張等を図ったものに関する。
ガリウム砒素(以下「GaAs」と称する)化合物半導体は、高周波特性に優れた素子やICが実現できることから無線通信機器に広く用いられていることは良く知られている通りである。
より具体的には、低雑音増幅器、電力増幅器、スイッチ、ミキサ回路など無線通信機器のフロントエンドと称される部分に用いられることが多く、比較的単機能のICに使用されることが多い。
これらのICには、経路切替、電源制御などの付加機能が取り込まれることもある。
このような付加機能として論理回路や制御回路、電圧発生回路が必要とされる場合があり、その場合、Si CMOS ICと混載してICを構成する場合があるが、GaAsIC内に搭載しワンチップ化すると、小型化やコスト低減などのメリットがある。
近年、携帯電話端末などの通信機器が広く普及し、これらの通信機器では送受切替やマルチバンド化に伴う周波数帯の切替や、通信方式の切替にアンテナスイッチが広く用いられている。
また、アンテナの送受信感度向上のため、複数のアンテナを切り替えるべく複数のアンテナ端子が必要となる場合もあり、このような場合にも、アンテナスイッチを用いて複数のアンテナを選択できるように構成することが行われる。
図5には、従来から知られているこのような高周波スイッチ回路の一回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、この従来回路について説明する。
この従来の高周波スイッチ回路は、GaAsFET(ガリウムヒ素電界効果トランジスタ)を用いたSPDT(Single Pole Double Throw)高周波スイッチ回路の構成例である。
この高周波スイッチ回路は、半導体スイッチ回路6とデコーダ回路(図5においては「DEC」と表記)7とに大別されて構成されたものとなっている。
半導体スイッチ回路6は、アンテナ103が接続される共通端子100と、第1の個別端子101と、第2の個別端子102と、FETを用いた第1のスイッチ素子(図5においては「FET SW1」と表記)61及びFETを用いた第2のスイッチ素子(図5においては「FET SW2」と表記)62を有し、第1及び第2のスイッチ素子61,62の導通、非導通を制御することにより、第1の個別端子101と第2の個別端子102が選択的に共通端子100に接続されるよう構成されたものである。
デコーダ回路7は、制御入力端子51に外部から制御電圧VCTLが入力され、その制御電圧VCTLに応じて、2つの出力電圧Vout1、Vout2が、それぞれ出力されるよう構成されてなるものである。
かかる構成において、第1の出力電圧Vout1が論理値Highに相当するVhigh=2.7V、第2の出力電圧Vout2が論理値Lowに相当するVlow=0Vである場合の回路動作について以下に説明する。
デコーダ回路7の第1の出力電圧Vout1は、第1のスイッチ素子61のゲートに印加され、第1のスイッチ素子61はオン状態となる。そして、第1のスイッチ素子61のドレイン及びソースには、ゲートの電圧から順方向電圧Vfだけ低い電圧が出力される。
ここで、Vf=0.7Vとすると、共通端子100、第1及び第2の個別端子101,102などのRF端子の電圧である端子電圧VRFは、2.0Vとなる。
一方、デコーダ回路7の第2の出力電圧Vout2は、第2のスイッチ素子62のゲートに印加され、第2のスイッチ素子62のゲート・ソース間電位Vgsは、ソースを基準とすると−2.0Vとなり、第2のスイッチ素子62はオフ状態となる。
これにより第1の個別端子101と共通端子100が接続されることとなる。
第1及び第2の個別端子101,102や共通端子100に他の回路を接続した場合においても、半導体スイッチ回路6が正常に機能するためには、端子電圧VRFが2.0Vに保たれるようにするため、共通端子100、第1及び第2の個別端子101,102などの各RF端子には、DCカットキャパシタC1〜C3が設けられている。
なお、このDCカットキャパシタC1〜C3は、高周波信号を十分通過させるだけの容量値が必要であり、半導体集積回路内に、かかるキャパシタを内蔵した場合、チップ面積の増大を招き、コストアップとなる。
そのため、上述のDCカットキャパシタは、半導体集積回路の外部にチップ部品等を利用して実装する方法が適切である。
このように、図5に示された高周波スイッチ回路において、制御電圧VCTLは、正電圧の範囲で設定されるものとなっている。以下、説明の便宜上、上述のように高周波スイッチ回路の駆動を制御する制御電圧が正電圧の範囲とされて、回路動作が定まる条件を「正電圧動作」と称することとする。
上述のように高周波スイッチ回路を駆動する電圧を正電圧のみとする方法に対して、FETを駆動するゲート制御電圧として負電圧を使用するほうが正電圧を用いるより以前から行われている方法である。このように制御電圧に負電圧を用いるものを、便宜上、「負電圧動作」と称することとする
例えば、特許文献1等、又、非特許文献1、2等には、負電圧動作の高周波スイッチ回路が開示されている。
図6には、負電圧動作の高周波スイッチ回路の構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、かかる高周波スイッチ回路について説明する。なお、図5に示された構成例と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この高周波スイッチ回路は、図5に示された高周波スイッチ回路のデコーダ回路7と半導体スイッチ回路6との間に、正負電圧論理出力回路1を設けた構成となっているものである。
そして、正負電圧論理出力回路1は、負電圧VSSを生成、出力する負電圧発生回路(図6においては「NVG」と表記)2と、デコーダ回路7の出力信号を基に第1及び第2のスイッチ素子61,62に対する制御電圧を出力する正負電圧レベルシフト回路(図6においては「DEC(−)」と表記)4Aとを具備して構成されたものとなっている。
なお、正負電圧レベルシフト回路4Aは、論理値Highに相当する出力電圧が0V以下であれば、負電圧レベルシフト回路とすべきところ、後述する本願発明の説明との都合上、論理値Highに相当する出力電圧を正電圧出力とすることから正電圧も含める呼び方としている。
図5の構成例で説明したと同様に、図6における半導体スイッチ回路6を駆動する場合、各RF端子の電位を0Vとすれば、第1又は第2のスイッチ素子61,62に使用されるFETをオン状態とするためにゲートに必要とされる論理値Highに相当する電圧Vhighとしては、使用されるFETのピンチオフ電圧以上であれば良く、具体的には、Vhigh=−0.7V〜+0.7V程度であれば良い。
一方、FETをオフ状態とするには、ゲートに対する論理値Lowに相当する電圧Vlowは、ピンチオフ電圧以下であれば良く、具体的には、Vlow=−0.7V以下とすれば良い。
したがって、図5に示された半導体スイッチ回路6と同等の動作とするためには、Vhigh=0.7V、Vlow=−2.0Vとなる。
このように論理値Highに相当する制御電圧が正電圧で、論理値Lowに相当する制御電圧が負電圧となるような正負電圧論理出力回路1の出力形態を、説明の便宜上、「正負電圧出力」と称することとする。
このような正負電圧出力を用いる利点は、半導体スイッチ回路6の各RF端子に、DCカットキャパシタを設ける必要がなくなり(図6参照)、外部接続部品が削減でき、コストダウンを図ることができることにある。
また、図5に示された構成例においては図示されていないが、アイソレーション向上の目的で第1及び第2の個別端子101,102、及び、共通端子100にシャントスイッチを設ける場合には、一般的にDCカットキャパシタを設け、IC内に搭載するが、正負電圧出力を用いる場合には、このキャパシタも不要となり、チップ面積のさらなる削減が可能となる。
一方、正負電圧出力を用いる場合の欠点としては、近年、外部制御電圧は正電圧論理信号のみであり、そのため、内部に負電圧発生回路、レベルシフト回路等を搭載することが必要となり、チップ面積の増大を招くことにある。
近年の携帯電話端末のマルチバンド化やマルチモード化に伴い、アンテナスイッチは、多ポート化の対応が必要となってきており、RF端子の数は増大の傾向にある。
また、高周波ひずみ、IMD特性などひずみ特性の要求が厳しくなってきている。ひずみ特性を向上させる手法として、論理値Highに相当する電圧Vhighと論理値Lowに相当する電圧Vlowの電位差を大きくすることが有効である。そのため、正負電圧動作で使用する場合には、内部に昇圧回路などの電圧発生回路を内蔵する方法がある。
この場合、高周波スイッチ回路を駆動する電圧は、例えば、Vhigh=7.7V、Vlow=0Vとし、また、RF端子の電圧VRFをVRF=7Vとする。
同様に、負電圧駆動の場合には、Vhigh=0.7V、Vlow=−7V、VRF=0Vとすると正電圧駆動の場合と同様の動作状態を得ることができる。
特開平9−200021号公報(第3−6頁、図1−図2)
R. A. Gaspri、H. H. Yee 著、「Microwave GaAs FET Switching」、IEEE MTT-S International Microwave Symposium Digest、(米国)、1978年、vol.78, issue 1、1978年、p.58−60 B. E. Bedard、A. D. Barlas、R. B. Gold 著、「A High Performance Monolithic GaAs SPDT Switch」、15th European Microwave Conference Proceedings、1985年、p.936−939
ところで、高周波スイッチ回路を正負電圧論理動作させるには、電圧発生回路及び論理回路を、CMOS回路で構成し、スイッチ回路をGaAs ICで構成するのが最も容易な方法であるが、マルチチップ実装になり、特に多数の経路切替を必要とする多ポートスイッチの場合には、チップ間配線のための多数のPADが、CMOS電圧発生回路と論理回路のチップとGaAsスイッチ ICチップの双方に必要となると共に、双方のチップ実装のためのチップ間隔が必要なため、占有面積が増大し、実装コストの増大を招いてしまう。
そのため、GaAs ICに電圧発生回路、論理回路を搭載した1チップICを実現するほうが、小型化できるという利点がある。
一般に、GaAs ICは、CMOS ICと比較してコスト高であるが、先に述べたように電圧発生回路及び論理回路をCMOS回路で構成し、スイッチ回路をGaAs ICで構成してマルチチップ実装とした場合の占有面積の増大を考慮すると、安価なSi CMOS ICを用いたとしても必ずしもコストダウンできるとは限らない。
このため、現実的には、GaAs ICで種々の回路構成するには、nチャンネルFETのみで構成することが必須とされる。
正電圧動作のための電圧発生回路及び論理回路、並びに、負電圧発生回路は、比較的容易に実現することができるが、先に述べたような正負電圧論理出力回路を実現する場合には、次述するような問題がある。
まず、図7を参照しつつ従来の正負電圧論理出力回路1Aの具体回路構成例について説明する。
この回路例における正負電圧論理出力回路1Aは、負電圧発生回路2と、第1の負電圧レベルシフト回路4Aと、第2の負電圧レベルシフト回路(図7においては「LVS」と表記)4Bと、第1の出力インバータ回路5Aと、第2の出力インバータ回路5Bと、電源回路15とを備えたものとなっている。
ここで、第1の負電圧レベルシフト回路4Aと第2の負電圧レベルシフト回路4Bは、基本的に同一の回路構成であり、また、第1の出力インバータ回路5Aと第2の出力インバータ回路5Bは、基本的に同一の回路構成となっている。
そして、第1の負電圧レベルシフト回路4Aと第1の出力インバータ回路5Aにより、図示されないデコーダ回路7(図5参照)の出力電圧Vout1´がVout1に、第2の負電圧レベルシフト回路4Bと第2の出力インバータ回路5Bにより、図示されないデコーダ回路7(図5参照)の出力電圧Vout2´がVout2に、それぞれ変換出力されるようになっている。
かかる構成において、負電圧VSSが−5Vとされ、制御電圧Vout1´が論理値lowに相当する電圧として0Vとされた場合の動作について以下に説明する。
第1の負電圧レベルシフト回路4Aに制御電圧Vout1´が入力されると、第1の負電圧レベルシフト回路4Aに設けられた5段直列接続のダイオードDx3からなるレベルシフタ13、及び、第1の出力インバータ回路5Aを介して出力端子31から出力電圧(制御電圧)Vout1が出力されるものとなっている。
同様に、第2の負電圧レベルシフト回路4Bに制御電圧Vout2´が入力されると、第2の負電圧レベルシフト回路4B、及び、第2の出力インバータ回路5Bを介して出力端子32から制御電圧Vout2が出力されるものとなっている。
5段直列接続のダイオードDx3において、1つのダイオードの順方向電圧VfがVf=1.0Vとすると、1.0V×5段=5.0Vシフトされ、レベルシフタ13と電流制限抵抗器RC2との接続点における電位は−5Vとなる。
したがって、第1の出力インバータ回路5Aを構成するエンハンスメント型電界効果トランジスタEFET1のゲート・ソース間電圧Vgsは0Vであるため、オフ状態となり、制御電圧Vout1は、電源回路15と抵抗器R3との接続点の電圧VDD3と等しい電圧が出力される。
電圧VDD3は、電源電圧VDDよりも電源回路15における電圧降下分だけ低下した電圧となる。例えば、VDD=2.7Vとすると、電源回路15は、直列接続された2つのダイオードDx5より構成されているため、ダイオード1段の順方向電圧Vf=1.0Vとすると、VDD3=0.7Vとなる。したがって、制御電圧Vout1として0.7Vが出力され、図6に示された第1のスイッチ素子61のゲートに印加されることにより、第1のスイッチ素子61はオン状態となる。
一方、負電圧VSSが−5Vとされ、制御電圧Vout1´として論理値Highに相当する電圧2.7Vが入力された場合の動作につい以下に説明する。
制御電圧Vout1´は、レベルシフタ13により5.0Vレベルシフトされ、レベルシフタ13と電流制限抵抗器RC2との接続点における電位は−2.3Vとなり、第1のインバータ回路5AのEFET1のゲートに印加される。
この際、EFET1のゲート・ソース間電圧は、ソース電位であるVSS=−5Vよりも2.7V高く、これはピンチオフ電圧である−0.7V以上であるため、EFET1はオン状態となり、制御電圧Vout1として、負電圧VSS=−5Vが出力されることとなる。
かかる制御電圧Vout1が図6における第1のスイッチ素子61のゲートに印加されることにより、第1のスイッチ素子61はオフ状態となる。
かかる動作は、制御電圧Vout2´を入力し、制御電圧Vout2を出力する第2の負電圧レベルシフト回路4B、第2の出力インバータ回路5Bについても、基本的に同様であり、第2のスイッチ素子62(図6参照)に対する制御電圧Vout2を得ることができるものとなっている。
上述の正負電圧論理出力回路1Aは、正常動作する際、インバータ動作なので、論理値Low入力時には、出力は論理値Highとなる一方、論理値High入力時には、出力は論理値Lowとなる。
ところで、上述の正負電圧論理出力回路1Aが正常動作するためには、負電圧VSSとして設定できる電圧範囲には制限が存在する。かかる制限を、以下、説明の便宜上、「動作ウィンドウ」と称する。
図8には、上述の正負電圧論理出力回路1Aの入力に相当する制御電圧Vout1´として、論理値Highに相当する電圧及び論理値Lowに相当する電圧を入力した場合における出力制御電圧Vout1の負電圧VSS依存性を示す特性線図が示されており、以下、同図を参照しつつ制御電圧Vout1の負電圧VSS依存性について説明する。
まず、図8において、横軸は負電圧VSSを、縦軸は制御電圧Vout1を、それぞれ示している。
また、同図において、点線は、制御電圧Vout1´として論理値Highに相当する電圧を入力した場合における負電圧VSSの変化に対する制御電圧Vout1の変化を、二点鎖線は、制御電圧Vout1´として論理値Lowに相当する電圧を入力した場合における負電圧VSSの変化に対する制御電圧Vout1の変化を、それぞれ表したものとなっている。
最初に、正負電圧論理出力回路1Aが正常動作とならず、「常時ON」が出力される例として、負電圧VSSが−2Vの場合について以下に説明する。
正負電圧論理出力回路1Aに制御電圧Vout1´として論理値Highに相当する電圧2.7Vが入力された場合、先に述べたと同様に、レベルシフタ13によりレベルシフトされるが、VSSが−2Vであるため、EFET1のゲート・ソース間電圧Vgsは0Vとなる。
したがって、EFET1はオフ状態となり、制御電圧Vout1は、論理値Highに相当する電圧として0.7Vとなる。
一方、正負電圧論理回路1Aに制御電圧Vout1´として論理値Lowに相当する電圧0Vが入力された場合、同様にレベルシフタ13によりレベルシフトされるが、VSSは−2Vであるため、EFET1のゲート・ソース間電圧Vgsは0Vとなる。
したがって、EFET1は上述の場合と同様オフ状態となり、制御電圧Vout1は、論理値Highに相当する電圧として0.7Vとなる。
結局、負電圧VSSが−2Vの場合には、制御電圧Vout1´が論理値Highか論理値Lowであるかに関わらず、制御電圧Vout1は常時論理値Highとなる。
次に、正負電圧論理出力回路1Aが正常動作とならず、「常時OFF」が出力される例として、負電圧VSSが−7Vの場合について以下に説明する。
正負電圧論理出力回路1Aに制御電圧Vout1´として論理値Highに相当する電圧として2.7Vが入力された場合、先に述べたと同様に、レベルシフタ13により−5.0Vレベルシフトされ、EFET1のゲートには、−2.3Vが印加されることとなる。
そして、負電圧VSS=−7Vであるので、EFET1のゲート・ソース間電圧Vgsは、+4.7Vとなる。したがって、EFET1はオン状態となり、制御電圧Vout1は、論理値Lowに相当する電圧として負電圧VSS=−7Vが出力されることとなる。
一方、正負電圧論理出力回路1Aに制御電圧Vout1´として論理値Lowに相当する電圧として0Vが入力された場合、上述と同様に、レベルシフタ13により−5.0Vレベルシフトされ、EFET1のゲートには、−5.0Vが印加されることとなる。
そして、負電圧VSS=−7Vであるので、EFET1のゲート・ソース間電圧Vgsは、+2.0Vとなる。したがって、EFET1はオン状態となり、制御電圧Vout1は、論理値Lowに相当する電圧として負電圧VSS=−7Vが出力されることとなる。
結局、負電圧VSSが−7Vの場合には、制御電圧Vout1´が論理値Highか論理値Lowであるかに関わらず、制御電圧Vout1は常時論理値Lowとなる。
このように従来の正負電圧論理出力回路1Aには、動作ウィンドウが存在するため、負電圧VSSがこの動作ウィンドウの範囲外となると、回路が正常に動作しないという問題があった。
このため、従来回路の設計においては、負電圧VSSが動作ウィンドウの範囲内に収まるように設計する必要があったが、この動作ウィンドウの幅、すなわち、負電圧VSSの上限と下限との差は2V程度と狭く、設計の自由度の低いものであった。
実際には、電源電圧VDDの動作範囲には、上限、下限があることや、半導体プロセス上のばらつき、温度変動、動作状態による負荷変動を考慮すると、負電圧VSSを動作ウィンドウ内に維持することは、かなり困難なものである。
負電圧VSSを一定範囲に維持するには、定電圧回路、又は、安定化回路を採用することが考えられるが、例えば、シリーズレギュレータ回路を構成するには、負電圧の場合、pチャンネルトランジスタが必要になる。通常、GaAs ICプロセスにおいはpチャンネルトランジスタではなく、nチャンネルトランジスタのみで形成されるため、負電圧出力の安定化回路を実現することは困難である。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、負電圧を用いて駆動する論理回路において、負電圧の変化に対して正常な論理回路動作を確保できる範囲である動作ウィンドウの幅の拡張を可能とし、回路動作の確実性、安定性の向上を図った正負電圧論理出力回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る正負電圧論理出力回路は、
正電圧の論理入力に対して、前記論理入力が論理値Highの場合、論理値Lowの出力を、前記論理入力が論理値Lowの場合、論理値Highの出力を、それぞれ出力すると共に、前記論理値Lowの出力として負電圧を、前記論理値Highの出力として正電圧を、それぞれ出力するよう構成されてなる正負電圧論理出力回路であって、
前記論理入力数に応じて設けられて、前記論理入力に対してレベルシフトを行うと共に、外部から入力される切替信号に応じて前記論理入力に対するレベルシフト量を切替可能とする負電圧レベルシフト回路と、外部から入力された電圧信号に応じて前記切替信号を生成、出力するレベルシフト基準電圧回路と、前記負電圧レベルシフト回路の数に応じてそれぞれ設けられ、対応する前記負電圧レベルシフト回路の出力を反転出力する出力インバータ回路とを具備し、
前記負電圧レベルシフト回路は、前記論理入力と負電圧との間において直列接続されて設けられた負電圧レベルシフト用第1のレベルシフタと、負電圧レベルシフト用第2のレベルシフタとを具備すると共に、前記レベルシフト基準電圧回路からの切替信号に応じて前記負電圧レベルシフト用第2のレベルシフタを短絡、開放するレベルシフト切替スイッチとを具備してなり、前記負電圧の大きさに応じて、前記レベルシフト切替スイッチのオン、オフを選択することで、前記負電圧の変動に対して正常な回路動作を確保できる範囲の切り替えを可能としてなるものである。
また、上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る高周波スイッチ回路は、
少なくとも1つの共通端子と、1又は複数の個別端子とを有し、前記共通端子と前記1又は複数の個別端子との間に、導通、非導通が外部から制御可能な1又は複数のスイッチ素子が、それぞれ配され、前記複数の個別端子のいずれか1つと、前記共通端子との接続を選択的に切り替えて、所望する通過経路が形成可能に構成されてなる半導体スイッチ回路と、
前記半導体スイッチ回路のスイッチ素子の導通、非導通を制御するための外部から入力される論理制御信号をデコードするデコーダ回路とを具備してなる高周波スイッチ回路において、
前記デコーダ回路の出力を、上述の正負電圧論理出力回路を介して前記半導体スイッチ回路のスイッチ素子の制御信号として供給するよう構成されてなるものである。
本発明によれば、負電圧の大きさに応じて、回路が正常動作する範囲を切り替え可能にしたので、実質的に回路が正常動作する範囲を拡張することで、動作電圧範囲の変化、半導体製造プロセスのばらつき、温度変化、負荷変動などに対して従来に比してより確実に回路動作を正常に維持することができるという効果を奏するものである。
本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路の基本構成例を示す構成図である。 図1に示された本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路の具体回路例を示す回路図である。 本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路を用いた高周波スイッチ回路の構成例を示す構成図である。 本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路の負電圧VSSに対する出力特性を示す特性線図であり、図4(A)はレベルシフト切替スイッチがオン状態の場合の負電圧VSSに対する出力特性を示す特性線図、図4(B)はレベルシフト切替スイッチがオフ状態の場合の負電圧VSSに対する出力特性を示す特性線図、図4(C)は本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路の動作ウィンドの負電圧VSSに対す特性を示す特性線図である。 従来の高周波スイッチ回路の構成例を示す構成図である。 負電圧動作の高周波スイッチ回路の構成例を示す構成図である。 従来の正負電圧論理出力回路の回路構成例を示す回路図である。 図7に示された正負電圧論理出力回路における負電圧VSSに対する出力変化を示した特性線図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
また、図5乃至図7に示された従来回路の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すこととする。
最初に、本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路1の基本構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路1は、図3に示されたように高周波スイッチ回路(詳細は後述)において、正論理出力のデコーダ7からの2つの制御電圧Vout1´,Vout2´を、必要に応じて正又は負論理の制御電圧Vout1,Vout2として出力可能に構成されたものである。
図1においては、制御電圧Vout2´を入力し制御電圧Vout2として出力する部分については、制御電圧Vout1´を入力し制御電圧Vout1として出力する部分と、その構成が基本的に同一であるため、図示を省略したものとなっている。
かかる正負電圧論理出力回路1は、負電圧発生回路(図1においては「NVG」と表記)2と、レベルシフト基準回路3と、第1の負電圧レベルシフト回路4aと、第1の出力インバータ回路5Aと、電源回路15とを具備して構成されたものとなっている。
第1の負電圧レベルシフト回路4aと第1の出力インバータ回路5Aは、制御電圧Vout1´を入力し制御電圧Vout1として出力するものとなっている(詳細は後述)。
なお、制御電圧Vout2´を入力し制御電圧Vout2として出力する部分は、後述する図3の高周波スイッチ回路の構成例に示されたように、第2の負電圧レベルシフト回路4bと第2の出力インバータ回路5Bによって構成されるようになっている。
負電圧発生回路2は、外部から供給される電源電圧VDDを基に、必要な負電圧VSSを生成、出力するもので、従来回路と基本的に同一の構成を有してなるものである。
電源回路15は、電源電圧VDDを基に、第1及び第2の出力インバータ回路5A,5Bに必要な電圧を生成、出力するものである。
レベルシフト基準電圧回路3は、後述するレベルシフト切替スイッチ8aのオン・オフの選択のための切替信号を生成、出力するもので、基準Low端子23と負電圧端子22との間に、基準Low端子23側から、第1のレベルシフタ(図1においては「LVS1」と表記)11、第1の電流制限抵抗器(図1においては「RC1」と表記)131、及び、第2のレベルシフタ(図1においては「LVS2」と表記)12が直列接続されたものとなっている。
かかるレベルシフト基準電圧回路3は、基準Low端子23に、所定の電圧が印加された場合に、後述するレベルシフト切替スイッチ8aをオン状態とする切替信号としての基準電圧VREFを、第1のレベルシフタ11と電流制限抵抗器131の相互の接続点から出力するようになっている。本発明の実施の形態においては、レベルシフト切替スイッチ8aをオン状態とする基準電圧VREFを発生する際の基準Low端子23への印加電圧VLは、入力制御電圧Vout1´の論理値Lowのレベルと一致させるべく、GNDレベルの0Vに設定されたものとなっている。なお、この基準Low端子23への印加電圧VLは、0Vに限定される必要はなく、他の電圧設定としても良いことは勿論である。
第1の負電圧レベルシフト回路4aは、図示されないデコーダ回路から入力された制御電圧Vout1´に対して所定の電圧シフトを施し、第1の出力インバータ回路5Aへ出力するよう構成されたものである。
本発明の実施の形態における第1の負電圧レベルシフト回路4aは、図示されないデコーダ回路の出力信号である制御電圧Vout1´が印加される第1の中間端子41と、負電圧発生回路2からの負電圧VSSが印加される負電圧端子22との間に、第1の中間端子41側から、第3のレベルシフタ(負電圧レベルシフト用第1のレベルシフタ)13、第2の電流制限抵抗器(図1においては「RC2」と表記)132、及び、第4のレベルシフタ(負電圧レベルシフト用第2のレベルシフタ)14が直列接続されると共に、レベルシフト切替スイッチ8aが第4のレベルシフタ(図1においては「LVS4」と表記)14に並列接続されて設けられたものとなっている。
そして、第3のレベルシフタ(図1においては「LSV3」と表記)13と第2の電流制限抵抗器132の接続点から得られる電圧が、第1の負電圧レベルシフト回路4aの出力電圧として第1の出力インバータ回路5Aに入力されるようになっている。
この第1の負電圧レベルシフト回路4aにおいて、レベルシフト切替スイッチ8aを除いた場合の構成は、先のレベルシフト基準電圧発生回路3と基本的に同一となっているもので、レベルシフト切替スイッチ8aを除いた構成部分は、従来の負電圧レベルシフト回路、すなわち、具体的には、例えば、図6、図7に示された負電圧レベルシフト回路4Aと基本的に同一である。
第1の出力インバータ回路5Aには、電源回路15から正側電源電圧が供給されるようになっている。これは、本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路1の論理値Highに相当する所定の電圧を得るためである。
なお、第1の出力インバータ回路5Aは、電源回路15を用いた正側電源電圧の供給に代えて、電源端子21を介して電源電圧VDDの供給を受けるようにしても良く、第1の出力インバータ回路5A内において必要に応じて、レベルシフタ、シリーズレギュレータ等による電圧降下、又は、チャージポンプ等による昇圧を行うようにしても良い。
レベルシフト基準回路3及び第1の負電圧レベルシフト回路4aにおける第1乃至第4のレベルシフタ11〜14は、シフト電圧をそれぞれVLVL1〜4とする。そして、基準Low電圧VL=0とした場合には、第1及び第3のレベルシフタ11,13は、同じシフト量となるのが好ましい。すなわち、換言すれば、VLVL1=VLVL3とするのが好適である。
一方、第2及び第4のレベルシフタ12,14も同様に同じシフト量、すなわち、VLVL2=VLVL4とするのが好適である。
次に、かかる構成における負電圧発生回路2の負電圧VSSの値による動作上の違いについて、図4を参照しつつ説明する。
ここで、図4は、正負電圧論理出力回路1の入力に相当する制御電圧Vout1´として、論理値Highに相当する電圧及び論理値Lowに相当する電圧を、それぞれ入力した場合の出力制御電圧Vout1の負電圧VSS依存性を示す特性線図である。
同図において、横軸は負電圧VSSを、縦軸は制御電圧Vout1を、それぞれ示している。
また、同図において、点線は、制御電圧Vout1´として論理値Highに相当する電圧を入力した場合における負電圧VSSの変化に対する制御電圧Vout1の変化を、二点鎖線は、制御電圧Vout1´として論理値Lowに相当する電圧を入力した場合における負電圧VSSの変化に対する制御電圧Vout1の変化を、それぞれ表したものとなっている。
以下の説明においては、便宜上、レベルシフト基準電圧回路3とレベルシフト切替スイッチ8aの動作は後述することとし、レベルシフト切替スイッチ8aがオン状態の場合と、オフ状態の場合の全体の動作状態を説明することとする。
まず、レベルシフト切替スイッチ8aがオン状態の場合、第4のレベルシフタ14は短絡状態とされるため、回路構成としては、従来回路と等価となる。したがって、負電圧VSSに対する第1の出力インバータ回路5Aの出力電圧変化は、従来と同様となる(図4(A)参照)。
すなわち、負電圧VSSが−3.8Vを上回り、より高い電圧領域にあっては、制御電圧Vout1´が論理値Highか論理値Lowであるか否かに関わらず、制御電圧Vout1は常時論理値Highの状態となる。ここで、負電圧の値は、正負電圧論地出力回路1の具体回路構成が後述する図2に示された構成とした場合を前提としたものである。
一方、負電圧VSSが−6.2Vを下回り、より低い電圧領域にあっては、制御電圧Vout1´が論理値Highか論理値Lowであるか否かに関わらず、制御電圧Vout1は常時論理値Lowの状態となる。
そして、負電圧が−6.2V〜−3.8Vの範囲は、制御電圧Vout1´のレベルに応じて、制御電圧Vout1が論理値Highに相当する電圧レベル又は論理値Lowに相当する電圧レベルとなり、回路が正常動作する動作ウィンドウが生ずることとなる(図4(A)参照)。ここで、動作ウィンドウの上限及び下限の負電圧VSSは従来回路(図7参照)と同等である。
次に、レベルシフト切替スイッチ8aがオフ状態の場合、第4のレベルシフタ14が有効になるため、負電圧VSSに対する第1の出力インバータ回路5Aの出力電圧特性は変化し、図4(B)に示されたようになる。
この場合、動作ウィンドウの上限と下限の間の幅は、従来回路と同じであるが、動作ウィンドウ全体が負電圧VSSの高電圧側にシフトしたものとなっている。
このシフト量は、第3のレベルシフタ13、第4のレベルシフタ14のシフト電圧VLVL3、VLVL4の比、及び、第1の出力インバータ回路5Aの論理値Highに相当する入力レベルに必要な閾値によって定まるものである。
本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路1においては、負電圧VSSによって、レベルシフト切替スイッチ8aのオン・オフを行うことで、図4(A)の特性と図4(B)の特性を合成したと等価な図4(C)に示された特性を実現し、動作ウィンドウの拡張が図られるものとなっている。
すなわち、負電圧VSSが高い領域では、レベルシフト切替スイッチ8をオフ状態にすることで、動作ウィンドウを高VSS側へシフトさせる一方、VSSが低い場合には、レベルシフト切替スイッチ8aをオン状態にすることで、従来同様、低VSS領域の動作ウィンドウを維持するというものである。
レベルシフト切替スイッチ8aのオン・オフを切り替えるクリティカルポイントは、出力端子31における制御電圧Vout1が論理値Lowに相当するレベルにあって、第4のレベルシフタ14が有効になっている場合の下限VSSに相当する。レベルシフト基準電圧回路3は、中間端子41における制御電圧Vout1´が0Vであること、及び、第2のレベルシフタ12により等価な回路になっているため、このクリティカルポイントよりも高電圧側では、レベルシフト切替スイッチ8aをオフ状態にし、クリティカルポイントよりも低電圧側では、レベルシフト切替スイッチ8aをオン状態とする。
次に、正負電圧論理出力回路1の具体回路構成例について、図2を参照しつつ説明する。なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
最初に、レベルシフト基準電圧回路3の第1のレベルシフタ11は、5段直列のダイオード(図2においては「Dx1」と表記)221から構成されており、アノードが基準Low端子23に、カソードが第1の電流制限抵抗器131の一端に、それぞれ接続されている。
第2のレベルシフタ12は、1つのダイオード(図2においては「Dx2」と表記)222から構成されており、そのアノードは、上述の第1の電流制限抵抗器131の他端に接続されており、カソードには、負電圧発生回路2から負電圧VSSが印加されるようになっている。
第1の負電圧レベルシフト回路4aの第3のレベルシフタ13は、先の第1のレベルシフタ11と基本的に同一の構成を有してなるもので、具体的には、5段直列のダイオード(図2においては「Dx3」と表記)223から構成されており、アノードが第1の中間端子41に、カソードが第2の電流制限抵抗器132の一端に、それぞれ接続されている。
第4のレベルシフタ14は、第2のレベルシフタ12同様、1つのダイオード(図2においては「Dx4」と表記)224から構成されており、そのアノードは、上述の第2の電流制限抵抗器132の他端に接続されており、カソードには、負電圧発生回路2から負電圧VSSが印加されるようになっている。
第1乃至第4のレベルシフタ11〜14に用いるダイオードとしては、PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオードなどが好適であるが、FETのゲートとソース、又は、ゲートとドレインを短絡してダイオード接続状態としたものを用いても良く、これらを、所望のシフト電圧VLVL1〜4に応じて適宜選択、組み合わせるようにすると良い。
レベルシフト切替スイッチ8aは、エンハンスメント型電界効果トランジスタ211を用いて構成されており、そのゲートは、第1のレベルシフタ11と第1の電流制限抵抗器131との接続点に接続される一方、ドレインは、第2の電流制限抵抗器132と第4のレベルシフタ14との接続点に接続され、ソースは、負電圧VSSが印加されるようになっている。
第1の出力インバータ回路5Aは、エンハンスメント型電界効果トランジスタ(図2においては「EFET1」と表記)210を用いてなり、そのゲートは第3のレベルシフタ13と第2の電流制限抵抗器132との接続点に接続される一方、ドレインは、第3の電流制限抵抗器(図2においては「RC3」と表記)133を介して、電源回路15による電圧VDD3が印加されるようになっていると共に、出力端子31に接続されて制御電圧Vout1が出力されるようになっている。また、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210のソースは、負電圧VSSが印加されるようになっている。
電源回路15は、2段直列接続されたダイオード(図2においては「Dx5」と表記)225を用いてなり、アノードに電源電圧VDDが印加されるようになっており、ダイオード225により電源電圧VDDがVf×2(V)シフトされて、電圧VDD3が第1の出力インバータ回路5Aに供給されるようになっている。なお、ここで、Vfは、1つのダイオードの順方向電圧である。
次に、かかる構成における動作について説明する。
最初に、電源電圧VDDが2.7V、負電圧VSSが、例えば−6Vとされた場合の動作について説明する。
この場合、負電圧VSSが比較的低い領域であるため、動作ウィンドウを低VSS側へ広げるべく、レベルシフト切替スイッチ8はオンとする。したがって、基準Low端子23への印加電圧VLは、論理値Highに相当する電圧として0Vを印加する。
最初に、制御電圧Vout1´が論理値Highに相当する電圧として2.7Vとされた場合の動作について以下に説明する。
制御電圧Vout1´は、第3のレベルシフタ13によって5.0Vレベルシフトされ、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210のゲートには、−2.3Vが印加されることとなる。
この際、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210のゲート・ソース間電圧Vgsは、ソース電位であるVSS=−6Vよりも3.7V高く、ピンチオフ電圧である−0.7V以上であるため、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210は、オン状態となり、制御電圧Vout1として論理値Lowに相当する負電圧VSS=−6.0Vが出力されることとなる。
一方、制御電圧Vout1´が論理値Lowに相当する電圧として0Vとされた場合の動作について以下に説明する。
入力された制御電圧Vout1´は、第3のレベルシフタ13によって5.0Vレベルシフトされ、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210のゲートには、−5.0Vが印加されることとなる。
ここで、負電圧VSSは−6.0Vであるため、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210のゲート・ソース間電圧Vgsは+1.0Vとなる。
したがって、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210はオン状態となり、制御電圧Vout1は、論理値Highに相当する電圧0.7Vとなる。
なお、図1、図2において図示が省略されている制御電圧Vout2´の入力に対して制御電圧Vout2を出力する部分の回路動作についても、上述の制御電圧Vout1´に対する制御電圧Vout1の出力動作と基本的に同一である。
レベルシフト切替スイッチ8aがオンの場合、回路構成としては、従来回路(図7参照)と基本的に同一であるので、負電圧VSSが−3.8Vより高い場合には、制御電圧Vout1´が論理値Highか論理値Lowであるか否かに関わらず、制御電圧Vout1は常時論理値Highに相当するレベルとなる。
また、負電圧VSSが−6.2Vより低い場合には、制御電圧Vout1´が論理値Highか論理値Lowであるか否かに関わらず、制御電圧Vout1は常時論理値Lowに相当するレベルとなる。
次に、電源電圧VDDが2.7V、負電圧VSSが、例えば−3.5Vとされた場合の動作について説明する。
この場合、負電圧VSSが比較的高い領域であるため、動作ウィンドウを高VSS側へ広げるべく、レベルシフト切替スイッチ8aはオフとする。したがって、基準Low端子23への印加電圧VLは、論理値Lowに相当する電圧として、−3.5Vを印加する。
最初に、制御電圧Vout1´が論理値Highに相当する電圧として2.7Vとされた場合の動作について以下に説明する。
制御電圧Vout1´は、第3のレベルシフタ13によって5.0Vレベルシフトされ、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210のゲートには、−2.3Vが印加されることとなる。
この際、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210のゲート・ソース間電圧Vgsは、ソース電位であるVSS=−3.5Vよりも1.2V高く、ピンチオフ電圧である−0.7V以上であるため、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210は、オン状態となり、制御電圧Vout1として論理値Lowに相当する負電圧VSS=−3.5Vが出力されることとなる。
一方、制御電圧Vout1´が論理値Lowに相当する電圧として0Vとされた場合の動作について以下に説明する。
入力された制御電圧Vout1´は、第3のレベルシフタ13によってレベルシフトされるが、負電圧VSSは−3.5Vであるため、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210のゲート・ソース間電圧Vgsは0Vとなる。
したがって、エンハンスメント型電界効果トランジスタ210は、オフ状態となり、制御電圧Vout1は論理値Highに相当する電圧0.7Vとなる。
なお、この場合の動作についても、図1、図2において図示が省略されている、制御電圧Vout2´の入力に対して制御電圧Vout2を出力する部分の回路動作については、上述の制御電圧Vout1´に対する制御電圧Vout1の出力動作と基本的に同一である。
レベルシフト切替スイッチ8aがオフの場合、動作ウィンドウが高VSS側へ広げられることとなり、負電圧VSSが−3.2Vより高い場合には、制御電圧Vout1´が論理値Highか論理値Lowであるか否かに関わらず、制御電圧Vout1は常時論理値Highに相当するレベルとなる。
また、負電圧VSSが−5.6Vより低い場合には、制御電圧Vout1´が論理値Highか論理値Lowであるか否かに関わらず、制御電圧Vout1は常時論理値Lowに相当するレベルとなる。
なお、制御電圧Vout2´と制御電圧Vout2の関係についても、基本的に同様である。
上述のように、レベルシフト切替スイッチ8aのオン・オフによる動作ウィンドウの切替により、動作ウィンドウ幅2.4Vの従来回路に対して、図4(C)に示されたように等価的に3.0Vの幅を有する動作ウィンドウが確保できるものとなっており、従来に比して、確実に動作ウィンドウの幅の拡張が可能となっている。
上述した本発明の実施の形態における正負電圧論理出力回路1の動作ウィンドウの幅の改善度は、従来回路(図7)に対して、0.6Vと約25%となっている。
次に、上述の正負電圧論理出力回路1を用いた高周波スイッチ回路の構成例について、図3を参照しつつ説明する。
なお、図1、図2に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
図3は、GaAsFETを用いた、正負電圧動作のSPDT(Single Pole Double Throw)の高周波スイッチ回路の構成例を示したものである。
かかる高周波スイッチ回路は、正負電圧論理出力回路1と、デコーダ回路(図3においては「DEC」と表記)7と、半導体スイッチ回路6とに大別されて構成されたものとなっている。
かかる高周波スイッチ回路は、半導体スイッチ回路6を構成する第1のスイッチ素子(図3においてはFET SW1)61と第2のスイッチ素子(図3においてはFET SW2)62の動作を制御することにより、第1の個別端子101と第2の個別端子102が選択的に共通端子100に接続されるものとなっている。
正負電圧論理出力回路1は、図2に示された構成において、図示を省略した第2の負電圧レベルシフト回路4bと、第2の出力インバータ回路5Bとを備え、これらは、制御電圧Vout1´を制御電圧Vout1として出力する先の第1の負電圧レベルシフト回路4a及び第1の出力インバータ回路5Aと同様に機能し、デコーダ回路7から入力された制御電圧Vout2´に対して制御電圧Vout2を出力するよう機能するものとなっている。
第2の負電圧レベルシフト回路4bは、先に述べたように基本的に第1の負電圧レベルシフト回路4aと同様の構成を有してなるものである。すなわち、第2の負電圧レベルシフト回路4bは、第2の中間端子42と負電圧端子22との間に、第2の中間端子42側から、第3のレベルシフタ13b、第2の電流制限抵抗器132b、及び、第4のレベルシフタ14bが直列接続されると共に、第2のレベルシフト切替スイッチ8bが第4のレベルシフタ14bに並列接続されて設けられたものとなっている。
なお、第2のレベルシフト切替スイッチ8bは、第1のレベルシフト切替スイッチ8a同様、レベルシフト基準電圧回路3により、そのオン・オフが制御されるようになっている。
そして、第3のレベルシフタ13bと第2の電流制限抵抗器132bとの接続点は、第1の出力インバータ回路5Aと同一の回路構成を有してなる第2の出力インバータ回路5Bの入力段に接続されており、この第2の出力インバータ回路5Bの出力段は、出力端子32に接続されており、制御電圧Vout2が得られるようになっている。
デコーダ回路7は、制御入力端子51より制御電圧VCTLが入力され、その制御電圧VCTLに応じて、2つの出力電圧Vout1、Vout2が、それぞれ出力されるよう構成されてなるもので、基本的に従来回路と同様の構成を有してなるものである。
半導体スイッチ回路6は、例えば、図示されないアンテナが接続される共通端子100と、第1の個別端子101と、第2の個別端子102と、GaAs FETを用いた第1のスイッチ素子61及びFETを用いた第2のスイッチ素子62とを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
具体的には、第1のスイッチ素子61のドレイン(又はソース)と第2のスイッチ素子62のソース(又はドレイン)とが相互に接続されると共に、共通端子100に接続されたものとなっている。
また、第1のスイッチ素子61のソース(又はドレイン)は、第1の個別端子101に、第2のスイッチ素子62のドレイン(又はソース)は、第2の個別端子102に、それぞれ接続されている。
そして、第1のスイッチ素子61のゲートには、第1のゲート抵抗器(図3においては「R1」と表記)121を介して正負電圧論理出力回路1から制御電圧Vout1が、また、第2のスイッチ素子62のゲートには、第2のゲート抵抗器(図3においては「R2」と表記)122を介して正負電圧論理出力回路1から制御電圧Vout2が、それぞれ印加されるようになっている。
次に、かかる構成における高周波スイッチ回路の回路動作について説明する。
前提として、電源電圧VDDが2.7V、負電圧VSSが−3.5Vに設定され、第1及び第2のレベルシフト切替スイッチ8a,8bがオフ状態の場合を例に説明することとする。
まず、デコーダ回路7の制御入力端子51より制御電圧Vout1´を論理値High、制御電圧Vout2´を論理値Lowとすべく所定の電圧が入力されたとする。
デコーダ回路7からは、論理値Highの制御電圧Vout1´として例えば2.7Vが、論理値Lowの制御電圧Vout2´として例えば0Vが、それぞれ出力されるとして、これらが正負電圧論理出力回路1に入力されることとなる。
先に説明したように、制御電圧Vout1´及び制御電圧Vout2´の論理は、正負電圧論理出力回路1により反転されて、論理値Lowに相当する制御電圧Vout1として−3.5Vが、論理値Highに相当する制御電圧Vout2として0.7Vが、それぞれ出力され、半導体スイッチ回路6へ印加される。
その結果、第1のスイッチ素子61のゲートは、論理値Lowに相当する電圧レベルに、第2のスイッチ素子62のゲートは、論理値Highに相当する電圧レベルに、それぞれ設定されるため、第1のスイッチ素子61はオフ状態に、第2のスイッチ素子62がオン状態となり、第2の個別端子102と共通端子100とが接続されることとなる。
一方、デコーダ回路7の制御入力端子51に、制御電圧Vout1´を論理値Low、制御電圧Vout2´を論理値Highとすべく所定の電圧が入力されたとする。
デコーダ回路7からは、論理値Lowの制御電圧Vout1´として例えば0Vが、論理値Highの制御電圧Vout2´として例えば2.7Vが、それぞれ出力されるとして、これらが正負電圧論理出力回路1に入力されることとなる。
その結果、上述とは逆に、論理値Highに相当する制御電圧Vout1として0.7Vが、論理値Lowに相当する制御電圧Vout2として−3.5Vが、それぞれ出力され、第1のスイッチ素子61はオン状態に、第2のスイッチ素子62がオフ状態となり、第1の個別端子101と共通端子100とが接続されることとなる。
なお、第1及び第2のレベルシフト切替スイッチ8a,8bがオン状態の場合については、制御電圧Vout1及び制御電圧Vout2が異なるものの、回路動作は基本的に同様であるので、その詳細な説明は省略することとする。
高周波スイッチ回路は、特に、ひずみ特性が必要な場合、負電圧VSSが電源電圧VDDに比べて高く設定され、負電圧発生回路2に、例えば、チャージポンプ回路を用いる場合、チャージポンプにおける倍数が増加するため、発生するVSSの電圧偏差が大きくなる傾向がある。そのため、動作ウィンドウの影響をより顕著に受けやすくなるが、本発明の実施の形態のように動作ウィンドウを範囲を所望に応じて変化させることで上述のような負電圧VSSの電圧偏差による回路動作への影響が低減、抑圧されることとなる。
なお、上述の高周波スイッチ回路は、半導体スイッチ回路6がSPDTを構成した場合の例を示したが、この構成に限定される必要は無いことは勿論であり、例えば、2極双投スイッチ(DPDT)等の他の構成のスイッチであっても良いものである。
本発明の適用可能な半導体スイッチ回路6の一般的構成としては、少なくとも1つの共通端子と、1又は複数の個別端子とを有し、前記共通端子と前記1又は複数の個別端子との間に、導通、非導通が外部から制御可能な1又は複数のスイッチ素子が、それぞれ配され、前記複数の個別端子のいずれか1一つと、前記共通端子との接続を選択的に切り替えて、所望する通過経路が形成可能に構成されてなるものが好適である。
高周波スイッチ回路を構成するスイッチ素子の駆動制御信号として、論理値Highに相当する電圧信号として正電圧を、論理値Lowに相当する電圧信号として負電圧が所望される高周波スイッチ回路に適用できる。
1…正負電圧論理出力回路
2…負電圧発生回路
3…レベルシフト基準電圧回路
4a,4b…負電圧レベルシフト回路
5A,5B…出力インバータ回路
6…半導体スイッチ回路
7…デコーダ回路
8a,8b…レベルシフト切替スイッチ

Claims (3)

  1. 正電圧の論理入力に対して、前記論理入力が論理値Highの場合、論理値Lowの出力を、前記論理入力が論理値Lowの場合、論理値Highの出力を、それぞれ出力すると共に、前記論理値Lowの出力として負電圧を、前記論理値Highの出力として正電圧を、それぞれ出力するよう構成されてなる正負電圧論理出力回路であって、
    前記論理入力数に応じて設けられて、前記論理入力に対してレベルシフトを行うと共に、外部から入力される切替信号に応じて前記論理入力に対するレベルシフト量を切替可能とする負電圧レベルシフト回路と、外部から入力された電圧信号に応じて前記切替信号を生成、出力するレベルシフト基準電圧回路と、前記負電圧レベルシフト回路の数に応じてそれぞれ設けられ、対応する前記負電圧レベルシフト回路の出力を反転出力する出力インバータ回路とを具備し、
    前記負電圧レベルシフト回路は、前記論理入力と負電圧との間において直列接続されて設けられた負電圧レベルシフト用第1のレベルシフタと、負電圧レベルシフト用第2のレベルシフタとを具備すると共に、前記レベルシフト基準電圧回路からの切替信号に応じて前記負電圧レベルシフト用第2のレベルシフタを短絡、開放するレベルシフト切替スイッチとを具備してなり、前記負電圧の大きさに応じて、前記レベルシフト切替スイッチのオン、オフを選択することで、前記負電圧の変動に対して正常な回路動作を確保できる範囲の切り替えを可能としてなることを特徴とする正負電圧論理出力回路。
  2. 前記レベルシフト切替スイッチは、エンハンスメント型電界効果トランジスタを用いてなり、前記負電圧レベルシフト用第2のレベルシフタは、ダイオードを用いてなり、前記エンハンスメント型電界効果トランジスタのソースには、前記ダイオードのカソードが接続されると共に前記負電圧が印加される一方、前記エンハンスメント型電界効果トランジスタのドレインは、前記ダイオードのアノードに接続され、前記エンハンスメント型電界効果トランジスタのゲートには、前記レベルシフト切替回路の出力が印加されるよう構成されてなることを特徴とする請求項1記載の正負電圧論理出力回路。
  3. 少なくとも1つの共通端子と、1又は複数の個別端子とを有し、前記共通端子と前記1又は複数の個別端子との間に、導通、非導通が外部から制御可能な1又は複数のスイッチ素子が、それぞれ配され、前記複数の個別端子のいずれか1一つと、前記共通端子との接続を選択的に切り替えて、所望する通過経路が形成可能に構成されてなる半導体スイッチ回路と、
    前記半導体スイッチ回路のスイッチ素子の導通、非導通を制御するための外部から入力される論理制御信号をデコードするデコーダ回路とを具備してなる高周波スイッチ回路において、
    前記デコーダ回路の出力を、請求項1又は請求項2記載の正負電圧論理出力回路を介して前記半導体スイッチ回路のスイッチ素子の制御信号として供給するよう構成されてなることを特徴とする高周波スイッチ。
JP2010170771A 2010-07-29 2010-07-29 正負電圧論理出力回路及びこれを用いた高周波スイッチ回路 Expired - Fee Related JP5524754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010170771A JP5524754B2 (ja) 2010-07-29 2010-07-29 正負電圧論理出力回路及びこれを用いた高周波スイッチ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010170771A JP5524754B2 (ja) 2010-07-29 2010-07-29 正負電圧論理出力回路及びこれを用いた高周波スイッチ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012034103A true JP2012034103A (ja) 2012-02-16
JP5524754B2 JP5524754B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=45847000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010170771A Expired - Fee Related JP5524754B2 (ja) 2010-07-29 2010-07-29 正負電圧論理出力回路及びこれを用いた高周波スイッチ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5524754B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10305467B2 (en) 2016-11-18 2019-05-28 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Radio frequency switch circuit
CN111917415A (zh) * 2020-08-11 2020-11-10 湖南进芯电子科技有限公司 正负压自适应采样电路

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09200021A (ja) * 1996-01-22 1997-07-31 Mitsubishi Electric Corp 集積回路
JP2010103971A (ja) * 2008-09-25 2010-05-06 Toshiba Corp 高周波半導体スイッチ装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09200021A (ja) * 1996-01-22 1997-07-31 Mitsubishi Electric Corp 集積回路
JP2010103971A (ja) * 2008-09-25 2010-05-06 Toshiba Corp 高周波半導体スイッチ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10305467B2 (en) 2016-11-18 2019-05-28 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Radio frequency switch circuit
CN111917415A (zh) * 2020-08-11 2020-11-10 湖南进芯电子科技有限公司 正负压自适应采样电路
CN111917415B (zh) * 2020-08-11 2023-09-22 湖南进芯电子科技有限公司 正负压自适应采样电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP5524754B2 (ja) 2014-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8232827B2 (en) Semiconductor switch
JP5677930B2 (ja) 半導体スイッチ及び無線機器
US11012036B2 (en) Current reuse type field effect transistor amplifier
US8655287B2 (en) Switch control circuit, semiconductor device, and radio communication device
US8497726B2 (en) Level shifter
US7768309B2 (en) Low-noise PECL output driver
CN115276626A (zh) 具有栅极电压钳位保护功能的pmos驱动电路及使能平移电路
CN215897704U (zh) 射频切换电路和多级缓冲器
CN108336991B (zh) 电平移位电路
JP5524754B2 (ja) 正負電圧論理出力回路及びこれを用いた高周波スイッチ回路
JP6344390B2 (ja) 並列共振回路
JP2008035560A (ja) 高周波スイッチ回路
US9929741B1 (en) Control circuit for current switch of current DAC
US9520838B2 (en) Inverter type power amplifier
US8476956B2 (en) Semiconductor switch
CN216390968U (zh) 射频驱动电路、射频开关及射频芯片
US8653879B2 (en) Level shifter and semiconductor integrated circuit including the shifter
JP5686701B2 (ja) 正負電圧論理出力回路およびこれを用いた高周波スイッチ回路
JP6506107B2 (ja) 負電圧発生回路、正負電圧論理回路、及び高周波スイッチ回路
JP5114226B2 (ja) 半導体スイッチ回路
US8963583B2 (en) Voltage level converter and RF switching driver apparatus using the same
US20080218240A1 (en) Current control circuit used for voltage booster circuit
US20090302890A1 (en) Translator circuit having internal positive feedback
KR101298800B1 (ko) 주파수 혼합기
EP3724994A1 (en) Amplifier having a switchable current bias circuit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5524754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees