JP2012033234A - 半導体装置及び欠陥メモリ置換方法 - Google Patents

半導体装置及び欠陥メモリ置換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】置換に用いる生死情報が記憶する記憶部を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明は、通常メモリセルにおける欠陥メモリセルを置換するために設けられた冗長メモリセルを、置換単位の冗長ブロック毎に試験し、冗長ブロック全体の冗長メモリセルが良品であるか否かをテストするテスト回路を有している。また、テスト回路にの試験結果で、冗長ブロック全体の冗長メモリセルが良品の場合、冗長ブロックを良品であることを示し、冗長ブロックのいずれかの冗長メモリセルが不良の場合、冗長ブロックが欠陥メモリセルの置換に使用できない不良であることを示す生死情報を記憶するROM領域を有している。パッケージング後の試験で検出された欠陥メモリセルを、冗長メモリセルと置換する際、ROM領域からいずれの冗長ブロックが置換に使用できるかを確認するため、ROM領域から生死情報を読み出すための読出回路を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及び欠陥メモリ置換方法に関するものである。
DRAM(Random Access Memory)に代表される半導体記憶装置において、近年、メモリセルの微細化及び大容量化が進んでいる。
このため、製造されたメモリセルにおける不良発生率が高くなり、半導体記憶装置の歩留まりが低下してしまう可能性がある。
この対策として、予備のメモリセルである冗長メモリセルを設け、テストにより不良と検出されたメモリセル(欠陥メモリセル)を、冗長メモリセルと置換する(リダンダンシする)ことにより、半導体記憶装置の歩留まりを向上させている。
しかし、欠陥メモリセルの置換に用いる冗長メモリセルにおいても、不良のメモリセルが存在している可能性がある。このため、欠陥メモリセルと置換した冗長メモリセルが不良である場合、結局は欠陥メモリセルとなり、半導体記憶装置の歩留まりを向上させることができない。
このため、半導体記憶装置に、冗長メモリセルが良品か不良品かの判定を行うための試験回路を設け、欠陥メモリセルと置換する冗長メモリの良否試験を行い、不良と検出された欠陥メモリセルを、良品と判定された正常な冗長メモリセルと置換することにより、歩留まりを向上させている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−172297号公報
ところで、半導体回路のチップをパッケージに封止する組立後工程においても、欠陥メモリセルを冗長メモリセルと置換し、歩留まりを向上させる半導体回路技術が一般化してきている。
上述した試験回路による冗長メモリの良否結果は、ウェハ状態で行うペレット試験(P/Wテスト)における欠陥メモリとの置換処理では反映される
しかしながら、半導体装置をパッケージングした後、冗長メモリの良否結果のデータを保存していないため、冗長メモリの良否判定を反映させることはできない。
すなわち、半導体記憶装置のチップをパッケージに封止した後、メモリセルの良否テストを行い、検出された欠陥メモリを置換する際、置換に用いる冗長メモリセルが良品か不良品かを知ることができず、欠陥メモリセルを不良の冗長メモリと置換してしまう可能性がある。
そのため、冗長メモリセルを有効に用いて、半導体装置の歩留まりを十分に向上させることができない。
本発明の半導体装置は、欠陥メモリセルの置換に用いる冗長メモリセルを置換単位の置換ブロック毎に試験するテスト回路と、前記テストの結果として前記置換ブロックが良品であるか否かを示す生死情報が記憶される記憶部と、前記記憶部から前記生死情報を読み出す読出回路とを備えることを特徴とする。
本発明の欠陥メモリ置換方法は、メモリセルにおける不良のメモリセルである欠陥メモリセルを冗長メモリセルと置換する欠陥メモリ置換方法であり、ウェハ状態において、前記冗長メモリセルのテストを行い、前記欠陥メモリセルと置換する置換単位の置換ブロック毎に、当該置換ブロックが置換に用いることができるか否かを示す前記生死情報を記憶部に記憶し、半導体装置のチップをパッケージに封止後、前記メモリセルのテストを行い、前記欠陥メモリセルが検出され、冗長メモリセルと置換する際、前記記憶部から前記生死情報を読み出し、置換に用いることのできる前記置換ブロックを検出することを特徴とする。
本発明によれば、パッケージング後に行うリダンダンシにおいて、予め欠陥メモリセルと置換する冗長メモリセルが記憶部に記憶されているため、再度冗長メモリセルが正常か否かの試験を行わずに、記憶部から正常な冗長メモリセルの情報を読み出すのみで、欠陥メモリセルを正常な冗長メモリセルと置換することができる。
この結果、本発明によれば、パッケージング後のリダンダンシ処理において、欠陥メモリセルと置換する冗長メモリセルを、記憶部から読み出すことにより高速、かつ簡易に検出でき、正常な冗長メモリセルと欠陥メモリセルとを置換することができる。よって、リダンダンシの信頼性を向上させることにより、半導体装置の歩留まりを向上させることができる。
この発明の技術思想を示す原理図である。 この発明の一実施形態による半導体装置の構成例を示すブロック図である。 図2における生死情報記憶回路38の構成例を示すブロック図である。 図2における生死情報記憶回路38の他の構成例を示すブロック図である。 半導体試験装置が欠陥メモリセルを第2冗長メモリセル領域132の冗長メモリと置換する処理を説明するフローチャートである
本発明の技術思想(コンセプト)の代表的な一例は、以下に示される。図1に示すように、本発明は、通常メモリセルにおける欠陥メモリセルを置換するために設けられた冗長メモリセルを、置換単位の冗長ブロック毎に試験し、冗長ブロック全体の冗長メモリセルが良品であるか否かをテストするテスト回路を有している。また、このテスト回路における試験結果において、冗長ブロック全体の冗長メモリセルが良品である場合、この冗長ブロックを良品であることを示し、冗長ブロックのいずれかの冗長メモリセルが不良である場合、この冗長ブロックが欠陥メモリセルの置換に用いることができない不良であることを示す生死情報を記憶するROM領域201(例えば、後述する第3記憶部382)を有している。
そして、パッケージング後の試験で不良となった通常メモリセル、すなわち欠陥メモリセルを、冗長メモリセルと置換する際、いずれの冗長ブロックが置換に用いることができるかを確認するため、ROM領域201から生死情報を読み出し、パッド203からこの生死情報を出力するための読出回路202(例えば、後述するヒューズ判定回路381、ラッチ385)を有している。
すなわち、本技術思想の一例において、ウェハ状態における半導体装置の試験で、冗長メモリセルのワード線である冗長ワード線を活性化し、各冗長ワード線に接続されている冗長メモリセルに不良があるか否かの試験を行う。
接続されている冗長メモリセルが全て良品の場合、この冗長ワード線が欠陥メモリセルとの置換に用いることができると判定し、この冗長ワード線に対応する光学ヒューズを、レーザーによる切断を行わない。
例えば、4本の冗長ワード線が存在する場合、試験の結果として、全てが置換に用いると判断された場合、4ビット分の光学ヒューズを全て切断せず、それぞれに生死情報として「1」を記憶させる。一方、不良の冗長メモリセルが接続された冗長ワード線は置換に用いることができないため、対応する光学ヒューズを切断し、生死情報として「0」を記憶させる。
次に、半導体装置をウェハから切り出し、パッケージに封止した後のテストにおいて、欠陥メモリセルの有無をテストし、欠陥メモリセルが検出された場合、各冗長ワード線の生死情報を、それぞれ対応する光学ヒューズから読み出す。
そして、生死情報から置換可能な冗長ワード線が検出された場合、この冗長ワード線に対応する、欠陥ワード線を冗長ワード線に置換するため、欠陥ワード線のアドレスを電気を印加することでデータを書き込める記憶素子に書き込む。
また、置換に用いる冗長ワード線が検出されない場合、欠陥メモリセルを冗長メモリセルと置換するための欠陥アドレスを書き込む処理を行わず、その半導体装置を不良品とする。
また、本願の技術思想は、揮発性、不揮発性の複数の記憶セルを有する半導体装置に関して適用できる。さらに、図面で開示した各回路ブロック内の回路形式、その他の制御信号を生成する回路は、実施形態が開示する回路形式に限られない。
本発明の半導体装置の技術思想は、様々な半導体装置に適用することができる。例えば、CPU(Central Processing Unit)、MCU(Micro Control Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ASSP(Application Specific Standard Circuit)、メモリ(Memory)等の半導体装置全般に、本発明を適用することができる。
このような本発明が適用された半導体装置の製品形態としては、例えば、SOC(システムオンチップ)、MCP(マルチチップパッケージ)やPOP(パッケージオンパッケージ)などが挙げられる。これらの任意の製品形態、パッケージ形態を有する半導体装置に対して本発明を適用することができる。
また、トランジスタは、電界効果トランジスタ(Field Eeffect Transistor;FET)であれば良く、MOS(Metal Oxide Semiconductor)以外にもMIS(Metal−Insulator Semiconductor)、TFT(Thin Film Transistor)等の様々なFETに適用できる。トランジスタ等の様々なFETに適用できる。更に、装置内に一部のバイポーラ型トランジスタを有しても良い。
さらに、NMOSトランジスタ(N型チャネルMOSトランジスタ)は、第1導電型のトランジスタ、PMOSトランジスタ(P型チャネルMOSトランジスタ)は、第2導電型のトランジスタの代表例である。
また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。
すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態の一例について詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態の半導体装置の構成例であるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)のブロック図である。
図2に示す半導体装置は、メモリバンクA、メモリバンクB、メモリバンクC、メモリバンクD、アドレスバッファ12と、コマンドデコーダ16と、モードレジスタ17と、制御回路18と、データ入出力回路19と、クロック生成回路21と、生死情報記憶回路38と、テスト回路37とを備えている。
メモリバンクAからDの各々は、メモリセルアレイ11、ロウデコーダ13と、カラムデコーダ14と、センスアンプ15と、第1冗長アドレス判定回路35と、第2冗長アドレス判定回路36と、第1冗長ロウドライバ部131と、第2冗長ロウドライバ部132とを有している。メモリセルアレイ11は、通常メモリセル領域110と、第1冗長メモリセル領域111と、第2冗長メモリセル領域112とから構成されている。
メモリセルアレイ11は、複数のワード線とこのワード線に垂直方向に設けられた複数のビット線との交点の各々にメモリセルがマトリクス状に配置されて構成されている。
カラムデコーダ14は、アドレスバッファ12により取り込まれたアドレスにおけるカラムアドレス(列アドレス)をデコードし、メモリセルアレイ11内の対応するビット線を選択する。
ロウデコーダ13は、アドレスバッファ12により取り込まれたアドレスにおけるロウアドレス(行アドレス)をデコードし、通常メモリセル領域110のワード線を選択して活性化させ、行方向に配列された通常メモリセルを選択する。
センスアンプ15は、データ読み出し時には選択されたビット線の電位を増幅出力し、データ書き込み時には外部からのデータをメモリセルに書き込む。
アドレスバッファ12は、外部から入力されるアドレスデータ(以下、アドレスと略す)をマルチプレックス方式で内部に取り込む。
コマンドデコーダ16は、外部から入力されるチップセレクト信号/CS、ライトイネーブル信号/WE、ロウアドレスイネーブル信号/RAS、カラムアドレスイネーブル信号/CASなどの制御信号及びアドレスなどの信号を受けて、これらのデータの示すコマンドのデコード(解釈)を行い、コマンドデータとして出力する。
クロック生成回路21は、外部から供給されるクロック信号CLK及び信号CKEにより、内部の各回路において用いる内部クロックを生成する。
データ入出力回路19は、データのメモリセルからの読み出し時において、メモリセルアレイ11から読み出されたデータを外部に出力する。また、データ入出力回路19は、データのメモリセルへの書き込み時において、外部から入力されるデータを取り込んでセンスアンプ15に出力する。ここでデータ入出力回路19は、外部から供給される制御信号DQMに基づいて例えば16ビットのデータDQ0〜DQ15をマスク(有効)するかしないかを決定するように構成される。
モードレジスタ17には、コマンドデコーダ16から供給されるコマンドデータに応じて動作モードが設定される。
制御回路18は、コマンドデコーダ16から供給されるコマンデータと、モードレジスタ17に設定された動作モードとに応じて、半導体装置内部の各部の動作を制御する制御信号を生成する。
また、メモリセルアレイ11は、通常の状態においてアクセスされる通常メモリセルが配置される通常メモリセル領域110と、通常メモリセルが不良である欠陥メモリセルの場合、この欠陥メモリセルと置換する冗長メモリセルが配置された冗長メモリセル領域とから構成されている。さらに、この冗長メモリセル領域は、第1冗長メモリセル領域111と、第2冗長メモリセル領域112とから構成されている。
本実施形態においては、一本のワード線に接続されたメモリセルの集合を、欠陥メモリセルの置換単位として、欠陥メモリセルが接続されたワード線を、冗長メモリセルの接続された冗長ワード線と置換する構成としている。
この第1冗長メモリセル領域111は、欠陥メモリセルを冗長メモリセルと置換する際、置換ブロックのワード線単位にて置換するため、冗長メモリセルが冗長ワード線と、通常メモリセルと同様のビット線との交点に配置された構成となっている。
また、同様に、第2冗長メモリセル領域112は、欠陥メモリセルを冗長メモリセルと置換する際、ワード線単位にて置換するため、冗長メモリセルが冗長ワード線と、通常メモリセルと同様のビット線との交点に配置された構成となっている。
第1冗長ロウドライバ部131は、第1冗長メモリセル領域111の冗長ワード線にそれぞれ対応した複数の第1冗長ロウドライバから構成され、第1冗長メモリセル領域111における冗長ワード線各々を、それぞれ対応する第1冗長ロウドライバにより活性化する。
第2冗長ロウドライバ部132は、第2冗長メモリセル領域112の冗長ワード線にそれぞれ対応した複数の第2冗長ロウドライバから構成され、第2冗長メモリセル領域112における冗長ワード線各々を、それぞれ対応する第2冗長ロウドライバにより活性化する。
第1冗長アドレス判定回路35は、第1冗長メモリセル領域111の冗長メモリセルと置換する欠陥メモリセル(不良となった通常メモリセル)の属するワード線のアドレス(以下、欠陥アドレス)を記憶する第1記憶部を、第1冗長メモリセル領域111の冗長ワード線の数と同数有している。すなわち、第1記憶部の各々と、第1冗長メモリセル領域111の冗長ワード線の各々とは対応付けられて設けられている。
第1冗長アドレス判定回路35は、第1冗長メモリセル領域111の冗長ワード線のそれぞれに対応して、2つのアドレスを比較する複数の第1判定部(不図示)を有している。第1判定部は、半導体装置がアクセスされた際、アドレスバッファ12から供給されるロウアドレスと、第1記憶部に記憶されている欠陥アドレスとを比較する。また、第1判定部は、比較した結果において、ロウアドレスと欠陥アドレスとが一致すると、第1ロウドライバ部131におけるこの第1記憶部に対応する第1ロウドライバに対し、この第1ロウドライバが欠陥アドレスに対応する第1冗長メモリセル領域111の冗長ワード線を駆動させるための一致信号を出力する。
これにより、第1ロウドライバ部131における第1ロウドライバは、第1冗長メモリセル領域111において、第1記憶部に記憶されている欠陥アドレスに対応する冗長ワード線を、欠陥メモリセルに接続されたワード線と置換して活性化させる。
この第1記憶部は、不揮発性ROM、例えば本実施形態においては光学ヒューズ(照射されたレーザー光のエネルギーにより切断されるヒューズ、所謂レーザーヒューズ;One−Time−ROM)で構成されている。また、第1記憶部は、複数の不揮発性ROMのセットから構成され、不揮発性ROMの1つが欠陥アドレスの1ビットを示す。すなわち、このセットにおける不揮発性ROMの数は、置換する欠陥メモリセルの接続されたワード線のアドレスである欠陥アドレスを示すビット数と同一である。
ここで、パッケージング前のウェハ状態において、欠陥メモリセルと冗長メモリセルとの置換を行うため、光学ヒューズに欠陥アドレスが書き込まれる。光学ヒューズは、後述するパッケージング後において欠陥アドレスを書き込む電気ヒューズ等のOne−Time−ROM(Read Only Memory)、EP−ROM(Erasable Programmable−ROM)及びEEP−ROM(Electrically Erasable Programmable−ROM)よりも回路面積が小さく実現できる。
一方、パッケージング後の工程においては、半導体チップがすでに樹脂等で封止されているため、光学ヒューズを用いることができず、欠陥アドレスの書込には、後述する電気ヒューズ等のOne−Time−ROM、EP−ROM及びEEP−ROMを用いることになる。
第2冗長アドレス判定回路36は、第2冗長メモリセル領域112の冗長メモリセルと置換する欠陥メモリセルの属するワード線の欠陥アドレスを記憶する第2記憶部を、第2冗長メモリセル領域112の冗長ワード線の数と同数有している。
第2記憶部の各々と、第2冗長メモリセル領域112の冗長ワード線の各々とは対応付けられている。
したがって、第2冗長アドレス判定回路36は、第2冗長メモリセル領域112の冗長ワード線のそれぞれに対応して、2つのアドレスを比較する複数の第2判定部(不図示)を有している。第2判定部は、半導体装置がアクセスされた際、アドレスバッファ12から供給されるロウアドレスと、第2記憶部に記憶されている欠陥アドレスとを比較する。また、第2判定部は、比較した結果において、ロウアドレスと欠陥アドレスとが一致すると、第2ロウドライバ部132におけるこの第2記憶部に対応する第2ロウドライバに対し、この第2ロウドライバが欠陥アドレスに対応する第2冗長メモリセル領域112の冗長ワード線を駆動させるための一致信号を出力する。
これにより、第1ロウドライバ部132における第2ロウドライバは、第2冗長メモリセル領域112において、第2記憶部に記憶されている欠陥アドレスに対応する冗長ワード線を、欠陥メモリセルに接続されたワード線と置換して活性化させる。
この第2記憶部は、不揮発性ROMで構成されている。また、第2記憶部は、第1記憶部と同様に、複数の不揮発性ROMのセットから構成され、不揮発性ROMの1つが欠陥アドレスの1ビットを示す。すなわち、このセットにおける不揮発性ROMの数は、置換する欠陥メモリセルの接続されたワード線のアドレスである欠陥アドレスを示すビット数と同一である。
テスト回路37は、第1冗長メモリセル領域111および第2冗長メモリセル領域112における冗長メモリセルの良否を検出するため、冗長メモリセルのテストモード(第1冗長メモリセルテストモード及び第2冗長メモリセルテストモード)において、第1冗長メモリセル領域111および第2冗長メモリセル領域112における冗長メモリセルにアクセスし、データの書き込み及び読み出しのテストを行う。
ここで、テスト回路37は、半導体試験装置(以下、テスタという)によりモードレジスタ17に設定されるコマンドコードが、第1冗長メモリセル領域111における冗長メモリセルのテスト行う第1冗長メモリセルテストモードを示す場合、以下の動作を行う。
テスト回路37は、この第1冗長メモリセルテストモードの場合、テスタからアドレスバッファ12を介して供給されるアドレス、すなわちカラムアドレスと、第1冗長メモリセル領域111の冗長ワード線の第1番号アドレス(第1冗長メモリセル領域111における冗長ワード線のアドレス)を示すロウアドレスとが供給されると、第1番号アドレスに対応する第1判定部から一致信号を出力させるテスト制御信号を、第1冗長アドレス判定回路35に供給する。
第1冗長アドレス判定回路35は、テスト制御信号が供給されると、供給されたテスト制御信号に含まれる上記第1番号アドレスに対応する第1判定部から、この第1番号アドレスに対応した、第1ロウドライバ部131における冗長ワード線を駆動する第1ロウドライバを選択する。また、第1冗長アドレス判定回路35は、この選択した第1ロウドライバに対して一致信号を出力する。これにより、テスト回路37は、第1冗長メモリセルテストモードの場合、テスタから入力されるアドレスにより、第1冗長メモリセル領域111における冗長ワード線を活性化し、冗長メモリセルのアクセスを行い、冗長メモリセルに対するデータの書き込み及び読み出しのテストを行うことができる。
また、テスタはアドレスにおけるバンクアドレスを変更して同様のテストを行う。これにより、テスト回路37は、テスタから入力されるアドレスにより、バンクA、B、C、Dの各々における第1冗長アドレス判定回路35を介し、第1冗長メモリセル領域111における冗長メモリセルのテストを行うことができる。
一方、テスト回路37は、テスタによりモードレジスタ17に設定されるコマンドコードが、第2冗長メモリセル領域112における冗長メモリセルのテストを行う第2冗長メモリセルテストモードを示す場合、以下の動作を行う。
テスト回路37は、この第2冗長メモリセルテストモードの場合、テスタからアドレスバッファ12を介して供給されるアドレス、すなわちカラムアドレスと、第2冗長メモリセル領域112の冗長ワード線の第2番号アドレス(第2冗長メモリセル領域112における冗長ワード線のアドレス)を示すロウアドレスとが供給されると、第2番号アドレスに対応する第2判定部から一致信号を出力させるテスト制御信号を、第2冗長アドレス判定回路36に供給する。
このテスト制御信号が供給されると、第2冗長アドレス判定回路36は、供給されたテスト制御信号に含まれる第2番号アドレスに対応する第2判定部から、この第2番号アドレスに対応した、第2ロウドライバ部132における冗長ワード線を駆動する第2ロウドライバを選択する。また、第2冗長アドレス判定回路36は、この選択した第2ロウドライバに対して一致信号を出力する。これにより、テスト回路37は、第2冗長メモリセルテストモードの場合、テスタから入力されるアドレスにより、第2冗長メモリセル領域112における冗長ワード線を活性化し、冗長メモリセルのアクセスを行い、冗長メモリセルに対するデータの書き込み及び読み出しのテストを行うことができる。
また、テスタはアドレスにおけるバンクアドレスを変更して同様のテストを行う。これにより、テスト回路37は、テスタから入力されるアドレスにより、バンクA、B、C、Dの各々における第2冗長アドレス判定回路36を介し、第2冗長メモリセル領域112における冗長メモリセルのテストを行うことができる。
生死情報記憶回路38には、第2冗長メモリセル領域112において、不良のメモリセルがなく、通常メモリセルが不良となった欠陥メモリセルとの置換に用いることができる冗長ワード線と、また、不良のメモリセルがあり、欠陥メモリセルとの置換に用いることができない冗長ワード線とのいずれであるかを示す情報、すなわち冗長ワード線の生死情報が記憶されている。
制御回路18は、テスタによりモードレジスタ17に設定されるコマンドコードが冗長ワード線の生死情報を読み出すモードを示す場合、生死情報記憶回路38に対して、冗長ワード線毎の生死情報を読み出す読出制御信号を出力する。
この読出制御信号が入力されると、生死情報記憶回路38は、モードレジスタ17に設定されるコマンドコードに設定された番号に対応する冗長ワード線の生死情報を、内部の後述する第3記憶部から読み出して出力する。
次に、図3は、図2における生死情報記憶回路38の構成例を示す図である。この図3において、生死情報記憶回路38は、ヒューズ(FUSE)判定回路381と、第3記憶部382と、バッファ383と、ラッチ385と、出力回路386と、コマンド発行回路387とを有している。本実施形態においては、第3記憶部382は、第1記憶部と同様に光学ヒューズにより構成されている。
また、第3記憶部382は、冗長ワード線に接続された冗長メモリセルのいずれかに不良が存在するか否か、すなわち冗長ワード線が置換に用いることができるか否かを示す生死情報を記憶するのみであるため、1ビットで構成されている。
第1冗長メモリセル領域112が複数の冗長ワード線を有する場合、この冗長ワード線と同一の数の生死情報記憶回路38を設ける必要がある。
ヒューズ判定回路381は、第3記憶部381の生死情報を読み出し、読み出した冗長ワード線の生死情報をそれぞれバッファ383を介して出力する。
コマンド発行回路387は、ラッチ385のクロック入力端子CKに対し、データ入力端子Dに供給されている生死情報のデータをラッチするためのラッチ信号を出力する。
ラッチ385は、クロック入力端子CKに供給されるラッチ信号の立ち上がりエッジに同期して、データ入力端子Dに入力されている生死情報のデータを記憶するとともに、出力端子Qから記憶した生死情報のデータを、出力回路386を介して外部PADに対して出力する。この外部PADは、例えば、NC(No Connection )として設定されているピンに対応している。
これにより、テスタは、半導体装置がパッケージングされた後の工程において、通常メモリセルが不良となった欠陥メモリセルと置換することができる冗長ワード線を、生死情報記憶回路38から読み出すことにより、第2冗長メモリセル領域112における冗長ワード線のなかから容易に検出することができる。
また、第3記憶部の各々に対する生死情報の書き込みは、以下に示す処理により行われる。第3記憶部382に対し、それぞれ対応する冗長ワード線それぞれの生死情報を書き込む際、テスタは、半導体装置のモードレジスタ17に、第3記憶部に生死情報を書き込む生死情報書込モードを示すコマンドデータを設定する。この生死情報書込モードは、テスト回路37による第2冗長メモリセル領域132の各冗長メモリセルの良否判定を行い、冗長ワード線生死情報の結果を得た後に行われる。
このため、まず、テスタは、半導体装置のモードレジスタ17に、第2冗長メモリセル領域112における冗長メモリセルのテストを行う第2冗長メモリセルテストモードを示すコマンドデータを書き込む。
これにより、半導体装置内部の制御回路18がモードレジスタ17に書き込まれたコマンドデータにより、テスト回路37を制御し、第2冗長アドレス判定回路36を介して第2冗長メモリセル領域112の冗長ワード線を順次活性化する第2冗長メモリセルテストモードとなる。
この第2冗長メモリセルテストモードの状態において、テスタがアドレスを入力することにより、半導体装置の第2冗長メモリセル領域112の冗長メモリセルに対するアクセスを可能とする。
そして、半導体試験装置は、第2冗長メモリセル領域112の冗長メモリセルに対してデータの書き込み及び読み出しのテストを行い、第2冗長メモリセル領域112の冗長ワード線における置換可能(不良メモリセル無し)の冗長ワード線の番号と、置換不能(不良メモリセル有り)の冗長ワード線の番号とを検出して内部のテスタ記憶部に記憶する。
テスタは、例えば、メモリリペアアナライザを備えており、所定位置の光学ヒューズに対してレーザ光を照射して、この光学ヒューズをレーザ光の熱エネルギにより切断するレーザー装置を有している。
そして、テスタはこのレーザー装置を用い、生死情報として、置換可能な冗長メモリセルに対応する第3記憶部の光学ヒューズを切断せずにこれを生死情報における生情報とし、置換不能の冗長ワード線の番号に対応する第3記憶部の光学ヒューズを切断してこれを生死情報における死情報とする。
上述した生死情報の定義に対応して、テスタは、それぞれの冗長ワード線の生死情報を、冗長ワード線毎に設けられた第3記憶部に対し、レーザーによる切断という工程を経て書き込むことで、各冗長ワード線の生死情報を生死情報記憶回路38に記憶させる。
次に、図4は、図2における生死情報記憶回路38の他の構成例を示す図である。この図4において、生死情報記憶回路38は、ヒューズ判定回路381_1から381_nと、第3記憶部382_1から382_nと、バッファ383_1から383_nと、選択回路384と、ラッチ385と、出力回路386と、コマンド発行回路387とを有している。本実施形態においては、第3記憶部382_1から382_nは、第1記憶部と同様に光学ヒューズにより構成されている。この他の実施例は、複数の冗長ワード線の生死情報を、1つの外部パッドから得られる構成のため、パッドの利用の自由度を向上させることができる。
また、第3記憶部382_1から382_nの各々は、冗長ワード線に接続された冗長メモリセルのいずれかに不良が存在するか否か、すなわち冗長ワード線が置換に用いることができるか否かを示す生死情報を記憶するのみであるため、1ビットで構成されている。ここで、nは冗長ワード線の本数と同一の数であり、冗長ワード線毎の生死情報が対応する第3記憶部に記憶されている。例えば、第2冗長メモリセル領域112に冗長ワード線RW_1からRW_nのn本が存在する場合、冗長ワード線の番号は1からnとして示され、冗長ワード線RW_1の生死情報は第3記憶部381_1に記憶され、…、冗長ワード線RW_nの生死情報は第3記憶部381_nに記憶される。
ヒューズ判定回路381_1から381_nの各々は、対応する第3記憶部381_1、…、381_nの生死情報を読み出し、読み出した各冗長ワード線の生死情報をそれぞれバッファ383_1、…、383_nを介して出力する。
選択回路384は、コマンド発行回路387から供給される、第2冗長メモリセル領域112の冗長ワード線の番号を示す選択信号により、この選択信号の示す番号に対応する第3記憶部の生死情報をラッチ385へ出力する。
また、コマンド発行回路387は、選択回路384に対して選択信号を出力して一定時間が経過した後、ラッチ385のクロック入力端子CKに対し、データ入力端子Dに供給されている生死情報のデータをラッチするためのラッチ信号を出力する。
ラッチ385は、クロック入力端子CKに供給されるラッチ信号の立ち上がりエッジに同期して、データ入力端子Dに入力されている生死情報のデータを記憶するとともに、出力端子Qから記憶した生死情報のデータを、出力回路386を介して外部PADに対して出力する。この外部PADは、例えば、NC(No Connection )として設定されているピンに対応している。
これにより、テスタは、半導体装置がパッケージングされた後の工程において、通常メモリセルが不良となった欠陥メモリセルと置換することができる冗長ワード線を、生死情報記憶回路38から読み出すことにより、第2冗長メモリセル領域112における冗長ワード線のなかから容易に検出することができる。
また、第3記憶部の各々に対する生死情報の書き込みは、以下に示す処理により行われる。第3記憶部382_1から382_nの各々に対し、それぞれ対応する冗長ワード線RW_1からRW_nそれぞれの生死情報を書き込む際、テスタは、半導体装置のモードレジスタ17に、第3記憶部に生死情報を書き込む生死情報書込モードを示すコマンドデータを設定する。この生死情報書込モードは、テスト回路37による第2冗長メモリセル領域132の各冗長メモリセルの良否判定を行い、冗長ワード線RW_1からRW_nそれぞれの生死情報の結果を得た後に行われる。
以下に行われる生死情報の書込は、図3の生死情報記憶回路38の説明と同様であるため、再度の説明を省略する。
次に、図5を用い、半導体チップをパッケージングした後において、テストにより欠陥メモリセルが検出された際に、本実施形態の半導体装置における欠陥メモリセルの置換処理を説明する。この図5は、図3の他の実施形態による半導体装置の動作を説明するフローチャートである。図5は、テスタが本実施形態の半導体装置における第2冗長アドレス判定回路36を用いて、欠陥メモリセルを第2冗長メモリセル領域112の冗長メモリと置換する処理を説明するフローチャートである。
テスタは、図1に示す半導体装置の通常メモリセル各々に対し、データの書き込み及び読み出しを行い、通常メモリセルが正常にデータを蓄積できるか否か、すなわち正常なメモリセルか欠陥メモリセルかいずれであるかを判定するテストを行う(ステップS1)。
次に、テスタは、半導体試験装置のテスト結果において、半導体装置における通常メモリセルに不良が検出されずに半導体装置が良品である場合、処理をステップS5へ進め、一方、半導体装置における通常メモリセルのいずれかに不良が検出されて良品でない場合た場合、その欠陥メモリセルのアドレスを内部のテスタ記憶部に記憶し、処理をステップS3へ進める(ステップS2)。
通常メモリセル領域110で欠陥メモリセルが検出され、半導体装置が良品でないとされた場合、テスタは、この欠陥メモリセルに対応するワード線(欠陥ワード線)を、第1冗長メモリセル領域111における冗長ワード線と置換するため、第1冗長メモリセル領域111における冗長メモリセルに対するテストを行う。
すなわち、テスタは、半導体装置のモードレジスタ17に対し、第1冗長メモリセル領域111における冗長メモリセルの良否を判定する第1冗長メモリセルテストモードとするコマンドデータを書き込む。
これにより、半導体装置において、第1冗長アドレス判定回路35は、テスタから入力されるアドレス及び制御回路18からの制御信号により、第1冗長メモリセル領域111における冗長ワード線を駆動する第1ロウドライバに対して一致信号を出力する。
次に、第1ロウドライバ部131における第1ロウドライバの各々は、自身に一致信号が入力されると、それぞれに接続されている冗長ワード線を活性化する。
テスタは、上述のように半導体装置における第1冗長メモリセル領域111の冗長メモリセルにアクセスする。
そして、テスタは、アクセスした冗長メモリセルに対するデータの書き込み及び読み出しによって、当該冗長メモリセルに対する正常であるか否かの試験を行い、第1冗長メモリセル領域111における冗長メモリセルの各々が正常あるいは不良のいずれであるかの判定を行う(ステップS3)。
そして、テスタは、第1冗長メモリセル領域111において、接続されている全ての冗長メモリセルが正常であり、欠陥メモリセルの置換に用いることのできる冗長ワード線の番号をテスタ記憶部に記憶する。
また同様に、テスタは、第1冗長メモリセル領域111において、接続されているいずれかの冗長メモリセルが不良であり、欠陥メモリセルの置換に用いることの出来ない冗長ワード線の番号をテスタ記憶部に記憶する。
次に、テスタは、内部記憶部から冗長アドレスと、置換に用いることのできる冗長ワード線の番号とを読み出し、第1冗長アドレス判定回路35における第1記憶部に対し、欠陥メモリセルのワード線のアドレス、すなわち欠陥アドレスを、読み出した第1番号アドレスの第1記憶部に書き込む。すなわち、テスタは、第1冗長アドレス判定回路35における正常な冗長ワード線の第1番号アドレスに対応した第1記憶部に欠陥アドレスを書き込む。
このとき、テスタは、欠陥アドレスを第1記憶部に記憶させる際、光学ヒューズのビットが欠陥アドレスを示すように、対応する光学ヒューズを切断する。
これにより、テスタは、第1記憶部に欠陥アドレスを書き込む。これにより、テスタは、欠陥メモリセルのアドレスがアクセスされると、このアドレスと一致する欠陥アドレスに対応する冗長メモリセルとが置換されることになる(ステップS4)。
テスタは、半導体装置のメモリセル各々に対し、データの書き込み及び読み出しを行い、通常メモリセル、あるいは置換した冗長メモリセルが正常にデータを蓄積できるか否か、すなわち正常なメモリセルと欠陥メモリセルとのいずれであるかを判定するテストを行う(ステップS5)。
このとき、テスタは、半導体試験装置のテスト結果において、半導体装置における通常メモリセルに不良が検出されずに半導体装置が良品である場合、処理をステップS6へ進め、半導体装置における通常メモリセル、あるいは冗長メモリセルのいずれかに不良が検出されて半導体装置が良品でないと判定された、この半導体装置を不良として処理を終了する。
また、このステップS5において、良品の半導体装置(半導体チップ)あるいはリダンダンシにより良品となった半導体装置をパッケージングする前に、テスタは、第2メモリセル領域112における冗長メモリセルの良否判定を行う。
すなわち、テスタは、半導体装置のモードレジスタ17に対し、第2冗長メモリセル領域112における冗長メモリセルの良否判定を行う第2冗長メモリセルテストモードを示すコマンドデータを書き込む。
これにより、半導体装置において、第2冗長アドレス判定回路36は、テスタから入力されるアドレス及び制御回路18からの制御信号により、第2冗長メモリセル領域112における冗長ワード線を駆動する第2ロウドライバに対して一致信号を出力する。
次に、第2ロウドライバ部132における第2ロウドライバの各々は、自身に一致信号が入力されると、それぞれに接続されている冗長ワード線を活性化する。
テスタは、上述のように半導体装置における第2冗長メモリセル領域112の冗長メモリセルにアクセスし、データの書き込み及び読み出しを行い、第2冗長メモリセル領域112における冗長メモリセルの良否を判定する(ステップS6)。
そして、テスタは、第2冗長メモリセル領域112において、欠陥メモリセルの置換に用いる、接続されている全ての冗長メモリセルが良品の冗長ワード線の第2番号アドレスをテスタ記憶部に記憶し、処理をステップS7へ進める。
次に、テスタは、生死情報記憶部38の第3記憶部において、第2冗長メモリセル領域112の冗長メモリセルの良否判定の結果に応じ、全ての冗長メモリセルが良品の冗長ワード線の第2番号アドレスに対応する第3記憶部に生情報を示し、いずれかの冗長メモリセルが欠陥メモリセルである冗長ワード線の第2番号アドレスに対応する第3記憶部に死情報を示す生死情報の書き込みを行う(ステップS7)。
例えば、冗長ワード線の生情報としては光学ヒューズを切断しないままの状態を用い、一方、冗長ワード線の死情報としては光学ヒューズを切断した状態を用いる。
そして、ステップS5の試験において良品となり、かつ各冗長ワード線の生死情報を生死情報記憶回路38に書き込んだ後、半導体装置はパッケージに封止される(ステップS8)。
次に、半導体チップのパッケージング後において、テスタは、ステップS1と同様に、図1に示す半導体装置の通常メモリセル各々に対し、データの書き込み及び読み出しを行い、通常メモリセルが正常にデータを蓄積できるか否かのテストを行う(ステップS9)。
次に、テスタは、テスト結果において、半導体装置におけるメモリセル(通常メモリセル及び欠陥メモリセルと置換した冗長メモリセル)に不良がない場合、半導体装置がパッケージング後において、最終的に良品であると判定して処理を終了し、一方、半導体装置におけるメモリセルのいずれかに不良が検出された場合、その欠陥メモリセルの欠陥アドレスを内部記憶部に記憶し、処理をステップS11へ進める(ステップS10)。
そして、テスタは、欠陥メモリセルと、第2冗長メモリセル領域132における冗長メモリセルとの置換を行うため、生死情報記憶回路38に記憶されている、第2冗長メモリ領132における各冗長ワード線の生死情報を読み出すコマンドデータを、モードレジスタ17に対して書き込む。
半導体記憶装置のモードレジスタ17に対し、テスタにより生死情報の読み出しを行うモードを示すコマンドデータが書き込まれ、第3記憶部のいずれの情報を出力するかの第2番号アドレスを示すアドレス(ロウアドレス)が入力されると、コマンド発行回路387は、制御回路18からの冗長ワード線の第2番号アドレスを示す選択信号により、各冗長ワード線の生死情報を、それぞれの冗長ワード線に対応する第3記憶部から読み出し、外部バッドを介してテスタに出力する。そして、テスタは、生死情報記憶部38から読み出された生死情報を、対応する冗長ワード線の第2番号アドレスとともにテスタ記憶部に記憶する(ステップS11)。
すなわち、コマンド発行回路387は、選択回路384に対して、選択信号により指定された第2番号アドレスの冗長ワード線に対応する第3記憶部のデータを読み出すため、この第3記憶部のデータを出力するよう選択回路384の選択端子に対し、冗長ワード線の第2番号アドレスを選択信号として出力する。
選択回路384は、セレクタであり、入力端子各々に対し、バッファ383_1から383_nの出力のいずれかが接続されており、入力端子の番号が選択信号として選択端子に対して供給されることにより、対応する第2番号アドレスの入力端子に入力されている信号(生死情報のデータ)が次段のラッチのデータ入力端子Dに出力される。ここで、選択回路384の入力端子の番号と、冗長ワード線の第2番号アドレスとが同一となるように構成されている。そして、選択回路384の入力端子の各々には、その第2番号アドレスと同様の冗長ワード線の生死情報が記憶された第3記憶部が接続されている。
したがって、テスタが冗長ワード線の第2番号アドレスをアドレスとして半導体装置に与えることにより、コマンド発行回路387は、選択回路384の選択端子に冗長ワード線の第2番号アドレスを供給し、ラッチ385のクロック入力端子CKにラッチ信号を出力する。
そして、テスタは、アドレスを変化させる毎に、生死情報を読み取り、生情報の記憶された第2番号アドレスを検出することにより、第2冗長メモリセル領域112における置換に利用できる冗長ワード線の第2番号アドレスを内部記憶部に記憶する。
ここで、生死情報記憶回路38もバンク毎に設けられており、テスタがバンクアドレスを切り換えることにより、それぞれのバンクに対応した生死情報記憶回路38が制御回路18により選択される。これにより、テスタは、各バンクの第2冗長メモリセル領域112における置換に利用できる冗長ワード線の第2番号アドレスを得ることができる。
次に、テスタは、半導体装置の生死情報記憶回路38から読み出した生死情報を用いて、欠陥メモリセルと置換することのできる冗長ワード線の第2番号アドレスを検出する(ステップS12)。
このとき、テスタは、置換に用いる冗長メモリセルが無い場合(置換に用いることができる冗長ワード線の第2番号アドレスが検出されない場合)、この半導体装置を不良品と判定して処理を終了し、置換に用いる冗長メモリセルがある場合(置換に用いることができる冗長ワード線の第2番号アドレスが検出された場合)、処理をステップS13へ進める。
そして、テスタは、半導体装置に対し、パッケージング工程で不良となった通常メモリセル(欠陥メモリセル)を、第2冗長メモリセル領域112の冗長メモリセルと置換する処理を行う(ステップS13)。
すなわち、テスタは、半導体装置のモードレジスタ17に対し、第2冗長アドレス判定回路36に欠陥アドレスを書き込む処理を行うモードを示すコマンドデータを書き込む。
このとき、テスタは、バンク各々の第2冗長アドレス判定回路36における、置換に用いることのできる冗長ワード線に対応する第2記憶部に対し、欠陥アドレスの書き込みを行う。例えば、テスタは、第2冗長アドレス判定回路36に欠陥アドレスを書き込むモードとした後、バンクを示すバンクアドレスと、欠陥アドレスと、置換に用いる冗長ワード線の第2番号アドレスとを、順次、制御回路18に与える。
これにより、制御回路18は、テスト回路37を制御し、第2冗長アドレス判定回路36の冗長ワード線の第2番号アドレスに対応する第3記憶部の不揮発性ROMに対して電気的に、欠陥アドレスを書き込む。
次に、パッケージング後において、テスタは、ステップS1と同様に、半導体装置のメモリセル(通常メモリセル及び欠陥メモリセルと置換した冗長メモリセル)各々に対し、データの書き込み及び読み出しを行い、メモリセルが正常にデータを蓄積できるか否かのテストを行う(ステップS14)。
このとき、テスタは、テスト結果において、半導体装置におけるメモリセルに不良がない場合、最終的に良品であると判定して処理を終了し、一方、メモリセルのいずれかに不良が検出された場合、その半導体装置を不良品と判定して処理を終了する。
上述した構成により、本実施形態においては、リダンダンシ後に、第2冗長メモリセル領域112の冗長メモリセルの試験結果に応じて、冗長ワード線毎に対応させ、第3記憶部に置換に用いることが可能か否かを示す生死情報を記憶させておくため、パッケージング後の試験において検出された欠陥メモリセルと置換する冗長メモリセルとして、正常な冗長メモリセルが接続された冗長ワード線を、容易に割り当てることが可能となる。
このように、本実施形態の半導体装置は、冗長メモリセルを置換単位のブロック、すなわちワード線毎に試験するテスト回路(テスト回路37)と、テストの結果としてブロックが良品であるか否かを示す生死情報が記憶される記憶部(第3記憶部382_1から382_n)と、記憶部をテストモード時に読み出す読出回路(選択回路384、ラッチ385)とを備える。
また、本実施形態においては、所謂前工程(ウェハプロセス)の最終工程であるウェハ試験工程をA社が実施して、このウェハ試験を行い、各半導体チップの良品と不良品とを識別したウェハを、B社に販売した場合、以下に示す効果を有する。
ウェハを購入したB社がウェハから、良品である半導体チップを選択し、この半導体チップを樹脂等により封止するパッケージング処理を行う。この時点においては、生死情報記憶回路38の第3記憶部には各冗長ワード線の生死情報が記憶されている。
そして、このパッケージングを行った後、B社(もしくはさらに他の会社)がパッケージングした半導体装置の試験を行い、ウェハからパッケージング完了までの後工程で発生した欠陥メモリセルを検出する。
この検出された欠陥メモリセルの欠陥アドレスを、第2記憶部に書き込み、欠陥メモリセルと冗長メモリセルとの置換を行い、半導体装置を良品とするリダンダンシ処理を行う。
このとき、書き込んだ欠陥アドレスが示す冗長ワード線における冗長メモリセルに欠陥があると、半導体装置は不良となってしまう。
しかしながら、本実施形態によれば、正常な冗長メモリセルを示す生死情報が生死情報記憶回路38に記憶されているため、B社(あるいはさらに他の会社)は欠陥アドレスを第2の記憶部に書き込む前に、冗長メモリセルが正常であるか否かの試験を行わずとも、第3の記憶部から正常な冗長メモリセルの冗長ワード線を容易にかつ高速に知ることができる。正常な冗長メモリセルの冗長ワード線が検出できれば、その冗長ワード線に対応する第2記憶部へ欠陥アドレスを書き込むことができる。一方、読み出した冗長ワード線が不良であれば、正常な冗長ワード線を生死情報記憶回路38から検出する処理を行う。
また、各バンクの第2冗長メモリセル領域112に置換に用いる冗長ワード線の有無を示すバンク生死情報を記憶する第4記憶部を設けても良い。
この第4記憶部は、各メモリバンクのバンク生死情報のみを記憶するため1ビット構成であり、第3記憶部と同様な不揮発性ROMにより構成されている。
このバンク生死情報は、メモリバンクにおける第2冗長メモリセル領域112の置換に用いる冗長ワード線があるか否かを示す情報である。冗長ワード線に接続された冗長メモリセルが全て正常であり、欠陥メモリセルと置換できる冗長ワード線が1つでもある場合、バンク生死情報が生情報として第4記憶部に記憶され、欠陥メモリセルと置換できる冗長ワード線が1つもない場合、バンク生死情報が死情報として第4記憶部に記憶される。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
11…メモリセルアレイ
12…アドレスバッファ
13…ロウデコーダ
14…カラムデコーダ
15…センスアンプ
16…コマンドデコーダ
17…モードレジスタ
18…制御回路
19…データ入出力回路
21…クロック生成回路
35…第1冗長アドレス判定回路
36…第2冗長アドレス判定回路
37…テスト回路
38…生死情報記憶回路
110…通常メモリセル領域
111…第1冗長メモリセル領域
112…第2冗長メモリセル領域
131…第1冗長ロウドライバ部
132…第2冗長ロウドライバ部
381,381_1,381_n…ヒューズ判定回路
382,382_1,382_n…第3記憶部
383,383_1,383_n…バッファ
384…選択回路
385…ラッチ
386…出力回路
387…コマンド発行回路

Claims (8)

  1. 欠陥メモリセルの置換に用いる冗長メモリセルを置換単位の置換ブロック毎に試験するテスト回路と、
    前記テストの結果として前記置換ブロックが良品であるか否かを示す生死情報が記憶される記憶部と、
    前記記憶部から前記生死情報を読み出す読出回路と
    を備える
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記記憶部が
    ヒューズと、
    前記ヒューズに記憶された前記生死情報を読み出すヒューズ判定回路と、
    前記ヒューズ判定回路の出力する前記生死情報をラッチするラッチ回路と、
    前記ラッチ回路に、前記ヒューズ判定回路から出力されるデータをラッチさせるためのラッチ信号を出力するコマンド発行回路と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 冗長ワード線に対応する冗長メモリセル行を前記置換ブロックとし、
    前記生死情報が前記記憶部に前記冗長ワード線毎に対応して記憶されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体装置が複数のメモリバンクを有し、
    前記記憶部が前記メモリバンク毎に設けられ、当該記憶部に前記メモリバンクにおける前記置換ブロックが全て不良か否かを示す情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記記憶部がレーザーで切断することで情報を書き込む光学ヒューズで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記記憶部は、
    前記半導体装置がウェハ状態の場合において、前記テスト回路を用いてテストされた前記生死情報が記憶され、
    前記半導体装置がパッケージングされた後のテストにおいて、前記欠陥メモリセルを置換する際に前記読出回路により前記生死情報が読み出されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記冗長メモリセルの置換ブロックは、
    半導体装置がウェハ状態の置換の際に用いる第1冗長メモリセル領域と、パッケージング後の置換の際に用いる第2冗長メモリセル領域とを有し、
    前記第1冗長メモリセル領域の冗長メモリセルと置換する欠陥メモリのアドレスを記憶する第1置換記憶部が前記光学ヒューズにて構成され、
    前記第2冗長メモリセル領域の冗長メモリセルと置換する欠陥メモリセルのアドレスを記憶する第2置換記憶部が電気的にデータを書き込むことのできる不揮発性の記憶素子で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. メモリセルにおける不良のメモリセルである欠陥メモリセルを冗長メモリセルと置換する欠陥メモリ置換方法であり、
    半導体装置がウェハ状態の場合において、前記冗長メモリセルのテストを行い、前記欠陥メモリセルと置換する置換単位の置換ブロック毎に、当該置換ブロックが置換に用いることができるか否かを示す前記生死情報を記憶部に記憶し、
    半導体装置がパッケージに封止された後、前記メモリセルのテストを行い、前記欠陥メモリセルが検出され、冗長メモリセルと置換する際、
    前記記憶部から前記生死情報を読み出し、置換に用いることのできる前記置換ブロックを検出すること
    を特徴とする欠陥メモリ置換方法。
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