JP2012032411A - 電気接触子 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子の軸心と端子側接触部材の軸心とが揃うようにして、端子と確実に接触させることができる電気接触子を提供する。
【解決手段】電気接触子24は、電気部品1の端子1aに接触する端子側接触部材14と、配線基板2に接触する基板側接触部材15と、両方の接触部材14,15を互いに離間する方向に付勢するコイルバネ26とを有している。コイルバネ26は、端子側接触部材14に当接する第1バネ部と、基板側接触部材15に当接する第2バネ部とを有している。第1バネ部は、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられてピッチが小さく形成された小ピッチ巻き部26aであると共に、第2バネ部は、小ピッチ巻き部26aよりもピッチが大きく形成された大ピッチ巻き部26dを有する大ピッチ巻き包含部26mである。
【選択図】図6

Description

この発明は、第1電気部品と第2電気部品との間に配設され、第1電気部品と第2電気部品とを電気的に接続する電気接触子に関するものである。
従来、第1電気部品と第2電気部品との間に配設され、第1電気部品と第2電気部品とを電気的に接続する電気接触子を備えた電気部品用ソケットがある。例えば、配線基板上に配設され、電気部品が収容されるソケット本体を有し、ソケット本体に配設された複数の電気接触子を介して配線基板と電気部品とが電気的に接続される電気部品用ソケットがある。そして、電気接触子が、電気部品の端子に接触する端子側接触部材と、配線基板に接触する基板側接触部材とを有する場合に、端子側接触部材と基板側接触部材とを短絡するために、端子側接触部材と基板側接触部材との間に密着巻き部が配置されるようにコイルバネを設けることが行われている。
このようなコイルバネを有する電気接触子を備えた電気部品用ソケットとして、特許文献1に記載されたようなものがある。特許文献1の図5及び図6には、「電気部品の端子と接触する端子側接触部材と、配線基板と接触する基板側接触部材と、端子側接触部材と基板側接触部材とを離間する方向に付勢するコイルバネとを有し、前記コイルバネは、前記端子側接触部材と当接する第1バネ部と、前記基板側接触部材と当接する第2バネ部と、前記第1バネ部と前記第2バネ部との間に連成される最小ピッチで密着巻きされた密着巻き部とからなる接触子を備えた電気部品用ソケット。」が記載されている。
これによれば、「密着巻き部を介して電気信号を伝達することから、その密着巻き部においてはコイルばねの軸線方向に沿って流れ得ることから、粗巻き部にコイル状に高周波の電気信号が流れることによるインダクタンス及び抵抗の増大が生じないため、低インダクタンス化及び低抵抗化を達成することができる。」旨記載されている。
特許3326095号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、第1バネ部と第2バネ部との間に密着巻き部が設けられているために、第1バネ部の軸心が第2バネ部の軸心に対して傾斜して端子側接触部材が傾倒するようにはし難い。
そのため、電気部品の端子の軸心と端子側接触部材の接触部の軸心とがズレた場合には、端子側接触部材の接触部が電気部品の端子のズレに追従することができず、電気部品と配線基板との電気的接続に支障が生じる虞もある。
そこで、この発明は、端子側接触部材の上部が電気部品の端子のズレに追従して移動することができ、端子の軸心と端子側接触部材の軸心とが揃うようにして、端子と確実に接触させることができる電気接触子を提供することを課題とする。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1電気部品と第2電気部品との間に配設され、前記第1電気部品と前記第2電気部品とを電気的に接続する電気接触子であって、前記第1電気部品に接触する第1電気部品側接触部材と、前記第2電気部品に接触する第2電気部品側接触部材と、前記第1電気部品側接触部材及び前記第2電気部品側接触部材を離間する方向に付勢するコイルバネとを有し、前記コイルバネは、前記第1電気部品側接触部材に当接する第1バネ部と、前記第2電気部品側接触部材に当接する第2バネ部とを有し、前記第1バネ部は、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられてピッチが小さく形成された小ピッチ巻き部であると共に、前記第2バネ部は、前記小ピッチ巻き部よりもピッチが大きく形成された大ピッチ巻き部を有する大ピッチ巻き包含部であり、前記第2電気部品側接触部材が前記第2電気部品に押圧されて上昇すると共に、前記第1電気部品側接触部材が前記第1電気部品に押圧されて下降すると、前記小ピッチ巻き部は、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられた状態から縮められて、前記第1電気部品側接触部材と前記第2電気部品側接触部材とのズレに追従すると共に、密着巻き状態になって前記第1電気部品側接触部材と前記第2電気部品側接触部材とを上下方向に導通させて前記第1電気部品と前記第2電気部品との電気的接続を短絡させるように構成された電気接触子としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、第1電気部品と第2電気部品との間に配設され、前記第1電気部品と前記第2電気部品とを電気的に接続する電気接触子であって、前記第1電気部品に接触する第1電気部品側接触部材と、前記第2電気部品に接触して前記第1電気部品側接触部材と前記第2電気部品とを離間する方向に付勢するコイルバネとを有し、前記コイルバネは、ピッチが大きく形成されて前記第1電気部品側接触部材に当接する大ピッチ巻き部と、該大ピッチ巻き部と連続して下方に突出し、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられて該大ピッチ巻き部よりもピッチが小さく形成された小ピッチ巻き部とを有し、前記コイルバネが前記第2電気部品に押圧されて圧縮されると共に、前記第1電気部品側接触部材が前記第1電気部品に押圧されて下降すると、前記小ピッチ巻き部は、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられた状態から縮められて、前記第1電気部品側接触部材のズレに追従すると共に、密着巻き状態になって前記第1電気部品側接触部材と前記第2電気部品とを上下方向に導通させて前記第1電気部品と前記第2電気部品との電気的接続を短絡させるように構成された電気接触子としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、電気接触子の使用時に、電気部品との接触状況に応じて小ピッチ巻き部が縮められて密着巻き状態になることで、第1電気部品側接触部材と第2電気部品側接触部材とのズレを吸収すると同時に、電気接触子を介した第1電気部品と第2電気部品との導通性を良好なものとすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、電気接触子の使用時に、電気部品との接触状況に応じて小ピッチ巻き部が縮められて密着巻き状態になることで、第1電気部品側接触部材のズレを吸収すると同時に、電気接触子を介した第1電気部品と第2電気部品との導通性を良好なものとすることができる。
参考例に係るICソケットの一部を示す断面図である。 参考例に係るICソケットを配線基板に載置した状態を示す断面図である。 参考例に係るICソケットを配線基板に載置した後に、ICソケットにICパッケージを収容した状態を示す断面図である。 参考例に係る端子側接触部材の端子側接触軸部に形成された接触凹部を示し、(A)は、端子側接触部材の正面図であり、(B)は、基板側接触部材の正面図であり、(C)は、接触凹部の斜視図であり、(D)は、接触凹部の断面図であり、(E)は、接触凹部の平面図である。 この発明の実施の形態1に係るICソケットにおいて、端子側接触部材の軸心と基板側接触部材の軸心とがズレを生じない場合の状態を示し、(A)は、配線基板及びICパッケージが設けられていないときの状態を示す端面図であり、(B)は、配線基板上にICソケットが載置された状態を示す端面図である。 同実施の形態に係るICソケットにおいて、端子側接触部材の軸心と基板側接触部材の軸心とがズレを生じない場合であって、配線基板及びICパッケージが設けられた状態を示す端面図である。 同実施の形態に係るICソケットにおいて、端子側接触部材の軸心と基板側接触部材の軸心とがズレを生じる場合の状態を示し、(A)は、配線基板及びICパッケージが設けられていないときの状態を示す端面図であり、(B)は、配線基板上にICソケットが載置された状態を示す端面図である。 (A)は、同実施の形態に係るICソケットにおいて、端子側接触部材の軸心と基板側接触部材の軸心とがズレを生じる場合であって、配線基板及びICパッケージが設けられた状態を示す端面図であり、(B)は、小ピッチ巻き部が上側部位と下側部位とで軸線を異ならせないものを示した端面図である。 (A)は、図8(A)の拡大断面図であり、(B)は、図8(B)の拡大断面図である。 (A)は、同実施の形態に係るコイルスプリングのバネ圧とストロークとの関係を示すグラフであり、(B)は、小ピッチ巻き部が初めから密着巻き状態である場合のコイルスプリングのバネ圧とストロークとの関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2に係る電気接触子、ICパッケージ、配線基板との関係を示しており、(A)は、コイルバネの正面図であり、(B)は、ソケット本体が配線基板上に配設されておらず、かつ、ICパッケージがソケット本体上に載置されていない状態を示す端面図である。 同実施の形態に係る電気接触子、ICパッケージ、配線基板との関係を示しており、(A)は、ソケット本体が配線基板上に配設された状態を示す端面図であり、(B)は、ICパッケージがソケット本体上に載置されて端子側接触部材が下降する様子を示す端面図である。 同実施の形態に係る電気接触子、ICパッケージ、配線基板との関係を示しており、ICパッケージがソケット本体上に載置されて端子側接触部材が最大限に下降した様子を示す端面図である。 この発明の実施の形態2に係るICソケットに配設される電気接触子の端子側接触部材の他の例を示す斜視図である。
[参考例]
以下、参考例について説明する。
図1乃至図4は、参考例を示す。
まず、構成を簡単に説明すると、図1で示すように、「電気部品用ソケット」であるICソケットのソケット本体10aは、「プレート」である上プレート11と、「プレート」である下プレート12とを備えている。
ソケット本体10aは、配線基板2(図2参照)上に配設され、ソケット本体10aには「第1電気部品」であるICパッケージ1(図3参照)が収容されるようになっている。また、ソケット本体10aには複数の電気接触子13が配設され、図3で示すように、この電気接触子13を介して「第2電気部品」である配線基板2と「第1電気部品」であるICパッケージ1とが電気的に接続されるようになっている。なお、図1〜図3では、電気接触子13は、1本しか記載されていないが、実際には、ソケット本体10aに複数設けられている。
電気接触子13は、図3で示すように、ICパッケージ1の半田ボール1aが入って接触する接触凹部14dが形成された「第1電気部品側接触部材」である端子側接触部材14と、配線基板2と接触する「第2電気部品側接触部材」である基板側接触部材15と、端子側接触部材14及び基板側接触部材15を離間する方向に付勢するコイルバネ16とを有している。接触凹部14dは、図4(C)〜(E)で示すように、開口側から順に大円形凹部14d−1、小円形凹部14d−2を有し、この中にICパッケージ1の「端子」である半田ボール1a(図3参照)が挿入されるように構成されている。
端子側接触部材14は、図4(A)で示すように、半田ボール1a(図3参照)に接触する端子側接触軸部14aと、端子側接触軸部14aの下部に拡径されて設けられた第1フランジ部14bと、第1フランジ部14bの下部から下方に突出して形成されてコイルバネ16に上方から挿通されるバネ挿通突部14cとからなる。また、図1で示すように、このバネ挿通突部14cの高さK1は、後述するコイルバネ16の第1密着巻き部16aの長さK2よりも小さくなるように形成されている。
基板側接触部材15は、図4(B)で示すように、配線基板2の電極2a(図3参照)に接触する基板側接触軸部15aと、基板側接触軸部15aの上部に拡径されて設けられた第2フランジ部15bと、第2フランジ部15bの上部から上方に突出して形成されてコイルバネ16に下方から挿通されるバネ挿通軸部15cとからなる。
コイルバネ16は、図1乃至図3で示すように、上から順に、「第1バネ部」である第1密着巻き部16aと、粗巻き部16bと、「第2バネ部」である通常巻き包含部16mとから構成されている。また、通常巻き包含部16mは、上から順に、第2密着巻き部16cと、通常巻き部16dと、第3密着巻き部16eとから構成されている。
第1密着巻き部16aは、最小ピッチで密着巻きされて構成されており、第1密着巻き部16aの長さK2は、バネ挿通突部14cの高さK1よりも長く形成されている。第1密着巻き部16aの上部は、端子側接触部材14の第1フランジ部14bに当接するように配置されている。
また、通常巻き包含部16mは、後述する粗巻き部16bのピッチL1よりもピッチが大きいピッチL2の通常巻き部16dを有しており、通常巻き部16dの上部に第2密着巻き部16cが連続して設けられ、通常巻き部16dの下部に第3密着巻き部16eが連続して設けられている。
第2密着巻き部16cは、最小ピッチで密着巻きされて構成されている。第2密着巻き部16cの下部が通常巻き部16dの上部と連続する。
また、第3密着巻き部16eは、最小ピッチで密着巻きされており、第3密着巻き部16eの上部が通常巻き部16dの下部と連続して成形され、第3密着巻き部16eの下部が基板側接触部材15の第2フランジ部15bに当接するようになっている。
また、粗巻き部16bは、第1密着巻き部16aと第2密着巻き部16cとの間に設けられ、第1密着巻き部16aよりもピッチが大きく通常巻き部16dよりもピッチが小さく形成されている。粗巻き部16bは、端子側接触部材14のバネ挿通突部14cと基板側接触部材15のバネ挿通軸部15cとの間に配置される。また、図1で示すように、粗巻き部16bのピッチL1は、通常巻き部16dのピッチL2よりも小さく形成され、粗巻き部16bの長さL3は、通常巻き部16dの長さL4よりも短く形成されている。すなわち、電気接触子13がプレート11,12内に収容されているが、配線基板2やICパッケージ1と接触していない状態では、図1で示すように、粗巻き部16bのピッチL1と通常巻き部16dのピッチL2との関係は、L1<L2となっている。従って、コイルバネ16は、ICパッケージ1の半田ボール1aが端子側接触部材14の接触凹部14dに収容される過程で、第1密着巻き部16aの上から荷重がかかると、通常巻き部16dよりも粗巻き部16bの方が先に圧縮されて、第1密着巻き部16aの下部と第2密着巻き部16cの上部とが粗巻き部16bの一部を通じて上下方向に導通し、その後に、通常巻き部16dが縮むようになっている。また、通常巻き部16dの長さL4は、粗巻き部16bの長さL3よりも長い。従って、第1密着巻き部16aの下部と第2密着巻き部16cの上部とが上下方向に導通した後でも、通常巻き部16dでは、十分に縮むことができ、弾力性を発揮できるようになっている。
ICパッケージ1の半田ボール1aが接触凹部14dに収容されると、図3で示すように、粗巻き部16bが縮まって、「第2バネ部」である通常巻き包含部16mの軸心Z2に対する「第1バネ部」である第1密着巻き部16aの軸心Z1が傾斜し、端子側接触部材14が傾倒することにより、端子側接触部材14の接触凹部14dが横方向に移動自在となっている。
ICパッケージ1が収容されるソケット本体10aは、前述したように上プレート11と下プレート12とを有している。そして、上プレート11は、図1乃至図3で示すように、端子側接触部材14が挿通されるように、端子側接触軸部14aが挿通される小径貫通孔11aと、第1フランジ部14bが挿通される大径貫通孔11bとが形成されており、小径貫通孔11aと大径貫通孔11bとの間には、テーパ部11cが形成されている。また、下プレート12は、図1乃至図3で示すように、基板側接触部材15が挿通されるように、基板側接触軸部15aが挿通される小径貫通孔12aと、第2フランジ部15bが挿通される大径貫通孔12bとが形成されており、小径貫通孔12aと大径貫通孔12bとの間には、テーパ部12cが形成されている。これらに加えて、上プレート11の上面側には、小径貫通孔11aよりも上方に、端子収容孔11dが形成され、この端子収容孔11d及び小径貫通孔11aの間には、テーパ部11eが形成されている。
この小径貫通孔11aと端子側接触軸部14aとの間には、所定大きさの第1隙間pが形成されており、大径貫通孔11bと第1フランジ部14bとの間には、所定大きさの第2隙間qが形成されている。このような隙間p,qが形成されることにより、端子側接触部材14が、小径貫通孔11a、大径貫通孔11b、端子収容孔11d、テーパ部11e内で傾倒自在となっている。
次に、参考例に係る電気接触子13の動作について述べる。
まず、電気接触子13は、図1で示すように、コイルバネ16の付勢力によって伸びた状態となっており、特に、粗巻き部16bと通常巻き部16dが伸びた状態となっている。このときに、端子側接触部材14の第1フランジ部14bが、小径貫通孔11aと大径貫通孔11bとの間に形成されたテーパ部11cに引っ掛って小径貫通孔11aへの進入が阻止されており、基板側接触部材15の第2フランジ部15bが、小径貫通孔12aと大径貫通孔12bとの間に形成されたテーパ部12cに引っ掛って小径貫通孔12aへの進入が阻止されている。
次に、図2で示すように、ICソケットのソケット本体10aが配線基板2上に載置される。そうすると、基板側接触軸部15aが配線基板2に押圧されて、第2フランジ部15bの上昇によってコイルバネ16が縮められる。
この状態で、更に、図3で示すように、ソケット本体10aの上プレート11上に、ICパッケージ1が、半田ボール1aの軸心と電気接触子13の軸心とがズレるように載置されると、端子側接触部材14が傾倒し、端子側接触軸部14aが半田ボール1aより押圧されて下降する過程で、粗巻き部16bが縮み、第1密着巻き部16aの軸心Z1が第2密着巻き部16cの軸心Z2に対して傾斜するように、第1密着巻き部16aが下降していく。そして、第1密着巻き部16aの下部と第2密着巻き部16cの上部とが粗巻き部16bの一部を通じて上下方向に導通したときに、ICパッケージ1と配線基板2との電気的接続が短絡されることとなる。
そして、このように粗巻き部16bが縮んで密着巻き状態となった後に、通常巻き部16dが縮んでいく。
このようなICソケットによれば、電気接触子13は、ICパッケージ1の半田ボール1aが入って接触する接触凹部14dが端部に形成された端子側接触部材14と、配線基板2に接触する基板側接触部材15と、端子側接触部材14及び基板側接触部材15を離間する方向に付勢するコイルバネ16とを有し、コイルバネ16は、端子側接触部材14に当接する「第1バネ部」である第1密着巻き部16aと、基板側接触部材15に当接する「第2バネ部」である通常巻き包含部16mと、第1密着巻き部16a及び第2密着巻き部16cの間に設けられると共に第1密着巻き部16aよりもピッチが大きく通常巻き部16dよりもピッチが小さく形成された粗巻き部16bとからなり、ICパッケージ1の半田ボール1aが接触凹部14dに収容されると、粗巻き部16bが縮まって通常巻き包含部16mの軸心Z2に対する第1密着巻き部16aの軸心Z1が傾斜することにより、端子側接触部材14が傾斜し、端子側接触部材14の接触凹部14dが横方向に移動自在となる。
そのため、ICパッケージ1の半田ボール1aの軸心の位置と端子側接触部材14の軸心の位置とがズレた場合であっても、端子側接触部材14の接触凹部14dにICパッケージ1の半田ボール1aが収容されるときに、粗巻き部16bが圧縮されて「第2バネ部」である通常巻き包含部16mの軸心に対する「第1バネ部」である第1密着巻き部16aの軸心が傾斜し、又、第1密着巻き部16aと当接する端子側接触部材14が傾斜するようにできる。従って、端子側接触部材14の上部がICパッケージ1の半田ボール1aのズレに追従して移動することができ、半田ボール1aの軸心と端子側接触部材14の軸心とが揃うようにして、半田ボール1aと電気接触子13とを確実に接触させることができる。
それに加えて、粗巻き部16bのピッチが、通常巻き部16dのピッチよりも小さいので、粗巻き部16bが圧縮されて密着巻き状態となった後に、通常巻き部16dが圧縮されるようにすることができる。
また、第1密着巻き部16aは、最小ピッチで密着巻きされ、通常巻き部16dは、所定ピッチで形成され、第1密着巻き部16aと通常巻き包含部16mとの間には、粗巻き部16bが、第1密着巻き部16aよりもピッチが大きく通常巻き部16dよりもピッチが小さく形成されている。そして、ICパッケージ1の半田ボール1aが接触凹部14dに収容された収容完了状態で、粗巻き部16bが圧縮されて第1密着巻き部16aの下部と第2密着巻き部16cの上部とが上下方向に導通するように構成された。そのため、第1密着巻き部16aの下部と第2密着巻き部16cの上部とが上下方向に導通することにより、ICパッケージ1と配線基板3との電気的接続を短絡させることができる。従って、電気接触子13の固有抵抗値が低減される。なお、第1密着巻き部16aが形成されることにより、ICソケットの製造時に第1密着巻き部16aが他の電気接触子13のコイルバネ16に絡まり難くすることもできる。
さらに、端子側接触部材14は、半田ボール1aに接触する端子側接触軸部14aと、端子側接触軸部14aの下部に拡径されて設けられた第1フランジ部14bと、第1フランジ部14bの下部から下方から突出して形成されて第1密着巻き部16aに上方から挿通されるバネ挿通突部14cとからなり、基板側接触部材15は、配線基板2に接触する基板側接触軸部15aと、基板側接触軸部15aの上部に拡径されて設けられた第2フランジ部15bと、第2フランジ部15bの上部から上方から突出して形成されて通常巻き包含部16mに下方から挿通されるバネ挿通軸部15cとからなり、バネ挿通突部14c及びバネ挿通軸部15cの間に粗巻き部16bが配置される。従って、端子側接触部材14及び基板側接触部材15の間に粗巻き部16bが配置されるので、端子側接触部材14と基板側接触部材15とが接触しない箇所で、ICパッケージ1と配線基板2との電気的接続の短絡を図ることができる。また、端子側接触部材14及び基板側接触部材15の間に粗巻き部16bが配置されるので、粗巻き部16bが傾斜しながら縮むことにより、第1密着巻き部16aの軸心が通常巻き包含部16mの軸心に対して傾斜し易くすることができる。
また、バネ挿通突部14cの高さK1は、第1密着巻き部16aの長さK2よりも小さい。従って、バネ挿通突部14cの高さK1が第1密着巻き部16aの長さK2よりも大きいと、バネ挿通突部14cが通常巻き包含部16mの内側に引っ掛る虞があるが、そのような引っ掛りが防止でき、端子側接触部材14が横方向に円滑に傾倒し易くすることができる。
さらに、通常巻き包含部16mの上部は、通常巻き部16dの上部と連続し、最小ピッチで密着巻きされた第2密着巻き部16cである。そのため、通常巻き包含部16mの上部に対して、基板側接触部材15のバネ挿通軸部15cが引っ掛り難くすることができる。
また、通常巻き包含部16mの下部は、最小ピッチで密着巻きされた第3密着巻き部16eであり、第3密着巻き部16eの上部が通常巻き部16dの下部と連続し、第3密着巻き部16eの下端が基板側接触部材15の第2フランジ部15bに当接する。従って、通常巻き包含部16mの下部が第3密着巻き部16eとなることにより、電気部品用ソケットの製造時に通常巻き包含部16mが他の電気接触子13のコイルバネ16に絡まり難くすることができる。
さらに、ソケット本体10aは、端子側接触部材14が挿通される上プレート11を有し、上プレート11には、端子側接触軸部14aが挿通される小径貫通孔11aと、第1フランジ部14bが挿通される大径貫通孔11bとが形成され、小径貫通孔11a及び端子側接触軸部14aの間に所定大きさの第1隙間pが形成されると共に、大径貫通孔11b及び第1フランジ部14bの間に所定大きさの第2隙間qが形成され、端子側接触部材14が、小径貫通孔11a及び大径貫通孔11b内で傾倒自在となるように構成された。従って、隙間p,qがあることにより、端子側接触部材14が傾倒し易くすることができる。
なお、参考例によれば、粗巻き部16bは、一巻きで形成されていたが、上記参考例に限定されない。すなわち、粗巻き部16bのピッチL1が通常巻き部16dのピッチL2よりも小さければ、粗巻き部16bの巻き数が多い構成とすることも可能である。
また、参考例によれば、通常巻き包含部16mでは、通常巻き部16dの上部に第2密着巻き部16cが連続して設けられ、通常巻き部16dの下部に第3密着巻き部16eが連続して設けられる構成であったが、上記参考例に限定されない。第1密着巻き部16aと、粗巻き部16bと、通常巻き部16dとを有する構成であれば第1密着巻き部16aの軸心が通常巻き包含部16mの軸心に対して傾斜する構成とすることができるのであれば、第2密着巻き部16c又は第3密着巻き部16eの部位を通常巻き部16dで代用する構成とすることも可能である。すなわち、通常巻き包含部16mの全てを通常巻き部16dとすることも可能である。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図5乃至図10は、この発明の実施の形態1を示す。この発明の実施の形態1において、参考例と同一部材については、同一符号を付して、以下の説明を省略する。
この発明の実施の形態1が参考例と特に異なるのは、参考例では、コイルバネ16を用いていたのに対して、この発明の実施の形態1では、コイルバネ26を用いる点である。
この発明の実施の形態1では、図5乃至図8で示すように、「電気部品用ソケット」であるICソケットのソケット本体20aは、ICパッケージ1(図6参照)を載置されて昇降可能な「プレート」である載置プレート21と、「プレート」である上プレート22と、「プレート」である下プレート23とを備えている。
ソケット本体20aは、配線基板2(図5(B),図6,図7(B),図8(A)参照)上に配設され、ソケット本体20aには「第1電気部品」であるICパッケージ1(図6,図8(A)参照)が収容されるようになっている。ソケット本体20aには複数の電気接触子24が配設され、この複数の電気接触子24を介して「第2電気部品」である配線基板2と「第1電気部品」であるICパッケージ1とが電気的に接続されるようになっている。なお、図5乃至図8では、電気接触子13は、1本しか記載されていないが、実際には、ソケット本体20aに複数設けられている。
また、電気接触子24は、端子側接触部材14と、基板側接触部材15と、コイルバネ26とからなる。コイルバネ26は、「第1バネ部」である小ピッチ巻き部26aと、小ピッチ巻き部の下部に連続して設けられた「第2バネ部」である大ピッチ巻き包含部26mとからなる。大ピッチ巻き包含部26mは、大ピッチ巻き部26d−1〜26d−3を有する
小ピッチ巻き部26aは、ピッチが小さく形成されており、小ピッチ巻き部26aの上部は、端子側接触部材14のバネ挿通突部14cが挿通されると共に、第1フランジ部14bの下端に当接している。ただし、小ピッチ巻き部26aは、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられており、最小ピッチではない。
大ピッチ巻き包含部26mは、大ピッチ巻き部26d−1〜26d−3が小ピッチ巻き部26aよりもピッチが大きく形成されており、大ピッチ巻き包含部26mの下部には、基板側接触部材15のバネ挿通軸部15cが挿通されると共に、第2フランジ部15bの上端に当接している。また、大ピッチ巻き包含部26mは、図5乃至図8で示すように、小ピッチ巻き部26a側から順に、大ピッチ巻き部26d−1、密着巻き部26e−1、大ピッチ巻き部26d−2、密着巻き部26e−2、大ピッチ巻き部26d−3、密着巻き部26e−3が連続して設けられている。密着巻き部26e−1〜26e−3は、他のコイルバネ26との絡まりを防止するために形成されている。
図5(A)で示すように、電気接触子24がICパッケージ1や配線基板2と接触していない状態では、小ピッチ巻き部26aのピッチをL5、大ピッチ巻き部26d−1〜26d−3のピッチをL6とすると、L5<L6となっている。
ICパッケージ1が収容されるソケット本体20aに設けられた載置プレート21は、端子側接触部材14が挿通されるように、端子側接触軸部14aが挿通される小径貫通孔21aと、半田ボール1aを収容する端子収容孔21bとが形成されており、小径貫通孔21aと端子収容孔21bとの間には、テーパ部21eが形成されている。
また、上プレート22は、端子側接触部材14が挿通されるように、端子側接触軸部14aが挿通される小径貫通孔22aと、第1フランジ部14bが挿通される大径貫通孔22bとが形成されており、小径貫通孔22aと大径貫通孔22bとの間には、テーパ部22cが形成されている。また、下プレート23は、基板側接触部材15が挿通されるように、基板側接触軸部15aが挿通される小径貫通孔23aと、第2フランジ部15bが挿通される大径貫通孔23bとが形成されており、小径貫通孔23aと大径貫通孔23bとの間には、テーパ部23cが形成されている。
この小径貫通孔21aと端子側接触軸部14aとの間には、所定大きさの第3隙間rが形成されており、小径貫通孔22aと端子側接触軸部14aとの間には、所定大きさの第4隙間sが形成されており、大径貫通孔22bと第1フランジ部14bとの間には、所定大きさの第5隙間tが形成されている。このような隙間r,s,tが形成されることにより、端子側接触部材14が、端子収容孔21b,小径貫通孔21a、小径貫通孔22a、大径貫通孔22b、テーパ22c内で傾倒自在となっている。
また、小径貫通孔23aと基板側接触軸部15aとの間には、所定大きさの第6隙間uが形成されており、大径貫通孔23bと第1フランジ部15bとの間には、所定大きさの第7隙間vが形成されている。このような隙間u,vが形成されることにより、基板側接触部材15が、小径貫通孔23a、大径貫通孔23b、テーパ23c内で傾倒自在となっており、又は、図7(B),図8(A)で示すように、横方向への移動自在となっている。
次に、この電気接触子24を使用した場合の作用について以下に述べる。
まず、図5(A)で示すように、コイルバネ26が最大限に伸び、第1フランジ部14bが、上プレート22のテーパ部22cに当接し、第2フランジ部15bが、下プレート23のテーパ部23cに当接した状態となっている。
次に、図5(B)で示すように、ICソケットのソケット本体20aが配線基板2上に載置される。そうすると、基板側接触軸部15aが配線基板2に押圧されて、第2フランジ部15bの上昇によってコイルバネ26の小ピッチ巻き部26aが縮められて密着巻き状態になる。
この状態で、更に、図6で示すように、ソケット本体20aの載置プレート21上にICパッケージ1が載置されると、載置プレート21が下降して上プレート22に接近して行く。このとき、小ピッチ巻き部26aが既に密着巻き状態になっているので、小ピッチ巻き部26aによって電気的に短絡される。
その後、端子側接触軸部14aが押圧されて下降する過程で、大ピッチ巻き包含部26mの大ピッチ巻き部26d−1,26d−2,26d−3が縮んでいく。
ところが、図7(A)で示すように、コイルバネ26が最大限に伸び、第1フランジ部14bが、上プレート22のテーパ部22cに当接し、第2フランジ部15bが、下プレート23のテーパ部23cに当接した状態となっている状態から、次に、図7(B)で示すように、ICソケットのソケット本体20aが配線基板2上に載置されて、基板側接触部材15が貫通孔22b,23a,23b内で片寄ってしまい、端子側接触部材14の軸心と基板側接触部材15の軸心とがズレを生じることがある。この場合に、小ピッチ巻き部26aが縮みながら密着巻き状態となる過程で、大ピッチ巻き部26m上で小ピッチ巻き部26aが傾倒してズレに追従する。
図7(B)で示すように、基板側接触部材15が、貫通孔22b,23a,23b内で片寄った場合には、小ピッチ巻き部26aが縮む。これと同時に、小ピッチ巻き部26aは、バネ挿通軸部15cでは、図8(A)や図9(A)で示すように、先細り部15c−1と同一径部15c−2との間の境界部15c−3が挿通された部位を境として、先細り部15c−1が挿通された小ピッチ巻き部26aの上側部位26a−1が傾斜し、同一径部15c−2が挿通された小ピッチ巻き部26aの下側部位26a−2が直線的になる。
次に、図8(A)及び図9(A)で示すように、ソケット本体20aの上プレート11上にICパッケージ1が載置され、ICパッケージ1が端子側接触部材14に接触されると、小ピッチ巻き部26aが圧縮されて既に最小ピッチで密着巻きされた状態となっているので、小ピッチ巻き部26aによって電気的に短絡される。このときに、図9で示すように、小ピッチ巻き部26aの下部側が次第にバネ挿通軸部15cの先細り部15c−1の傾斜面に沿って下降して行く。このときに、上側部位26a−1と下側部位26a−2との間に、隙間kが生じる。このために、下側部位26a−2の軸心に対して上側部位26a−1の軸心が傾斜し、端子側接触部材14の軸心と基板側接触部材15の軸心とのズレに、コイルバネ26が追従できることになる。また、小ピッチ巻き部26aに基板側接触軸部15cが入っても、小ピッチ巻き部26aが変形できるから、小ピッチ巻き部26aと基板側接触軸部15cとの間に摩擦があまり生じず、小ピッチ巻き部26aが摩擦分逃げることができる。このような小ピッチ巻き部26aを有するコイルバネ26で電気接触子24を構成すると、バネ圧とストロークとの関係は、図10(A)で示すように、一定の比例関係を示すようになる。従って、電気接触子24と半田ボール1aとが徐々に所定の接圧をもって接触でき、低摩擦による安定短絡を実現できる。
その後、端子側接触軸部14aが押圧されて下降する過程で、大ピッチ巻き包含部26mの大ピッチ巻き部26d−1,26d−2,26d−3が縮んでいく。
なお、図8(B)及び図9(B)は、小ピッチ巻き部26aが初めから密着巻き状態の場合に、ICソケットのソケット本体20aが配線基板2上に載置されて、ソケット本体20aの上プレート11上にICパッケージ1が載置された場合に、小ピッチ巻き部26aがどのような作用を生じるかを示した図である。この場合には、小ピッチ巻き部26aがバネ挿通軸部15cの先細り部15c−1の傾斜に沿って傾斜するものの、上側部位26a−1と下側部位26a−2とに別れることなく、又、隙間kが生じることはなく、下側部位26a−2に対して上側部位26a−1が傾斜するということもなく、端子側接触部材14の軸心と基板側接触部材15の軸心とのズレに、コイルバネ26が追従できない。また、小ピッチ巻き部26aに基板側接触軸部15cが入っても、小ピッチ巻き部26aが変形できないから、小ピッチ巻き部26aと基板側接触軸部15cとの間に摩擦が生じ、小ピッチ巻き部26aが摩擦分逃げることができない。このような初めから密着巻き状態となる小ピッチ巻き部26aを有するコイルバネ26で電気接触子24を構成すると、バネ圧とストロークとの関係は、図10(B)で示すように、一定の比例関係を示さない。従って、電気接触子24と半田ボール1aとが徐々に所定の接圧をもって接触するというようにできない虞があり、低摩擦による安定短絡を実現できない虞がある。
このような電気接触子24によれば、第1バネ部は、ピッチが小さく形成された小ピッチ巻き部26aであり、第2バネ部は、小ピッチ巻き部26aよりもピッチが大きく形成された大ピッチ巻き部26d−1〜26d−3を有する大ピッチ巻き包含部26mであり、ICパッケージ1が端子側接触部材14に接触されると、小ピッチ巻き部26aが圧縮されて最小ピッチで密着巻きされた状態となる。
そのため、小ピッチ巻き部26aが、上下に隣接するバネ部の一巻き同士の間隔が開いた状態から密着巻きされた状態へと移行する過程で、端子側接触部材14又は基板側接触部材15のいずれが横方向に移動又は傾斜して端子側接触部材14の軸線と基板側接触部材15の軸線とでズレが生じても、コイルバネ26が全体としてそのズレに追従することができる。
また、電気接触子24において、小ピッチ巻き部26aが隣接する一巻き一巻き同士が所定間隔離間するように形成されていることから、製造過程でメッキをしても、初めから最小ピッチで形成される密着巻き状態となるわけではないので、小ピッチ巻き部26aが曲がることができるという利点もある。
さらに、小ピッチ巻き部26aが密着巻き状態となった後も、ある程度は、バネ挿通軸部15cが徐々に挿通されることに伴って曲がることもできるという利点もある。
[発明の実施の形態2]
以下、この発明の実施の形態2について説明する。
図11乃至図13は、この発明の実施の形態2を示す。この発明の実施の形態2において、この発明の実施の形態1と同一部材については、同一符号を付して、以下の説明を省略する。
この発明の実施の形態2がこの発明の実施の形態1と異なるのは、この発明の実施の形態1では、基板側接触部材15が設けられていたのに対し、この発明の実施の形態2では、基板側接触部材15が設けられない点である。
また、この発明の実施の形態1では、端子側接触部材14がバネ挿通突部14cを有していたのに対し、この発明の実施の形態2では、端子側接触部材35がバネ挿通突部14cの代わりにバネ挿通軸部35cを有する点でも異なる。
さらに、この発明の実施の形態1では、コイルバネ26は、ICパッケージ1側に「第1バネ部」としての小ピッチ巻き部26aが配置され、配線基板2側に「第2バネ部」としての大ピッチ巻き包含部26mが配置される構成であったのに対し、この発明の実施の形態2では、コイルバネ36は、ICパッケージ1側に「第1バネ部」としての大ピッチ巻き部36aが配置され、配線基板2側に「第2バネ部」としての小ピッチ巻き部36bが配置される構成である点でも異なる。
この発明の実施の形態2では、電気接触子33は、図11(B)で示すように、「電気部品用ソケット」であるICソケットのソケット本体30aは、電気接触子33が挿通されるプレート31を備えている。
ソケット本体30aは、配線基板6(図12(A),(B),図13参照)上に配設され、ソケット本体30aには「第1電気部品」であるICパッケージ5(図13参照)が収容されるようになっている。ソケット本体30aには複数の電気接触子33が配設され、この複数の電気接触子33を介して「第2電気部品」である配線基板6と「第1電気部品」であるICパッケージ5とが電気的に接続されるようになっている。このため、電気接触子33は、ICパッケージ5と配線基板6との間に配設された構成となっている。なお、図11(B)及び図13では、電気接触子33は、1本しか記載されていないが、実際には、ソケット本体30aに複数設けられている。
電気接触子33は、ICパッケージ5に接触する「第1電気部品側接触部材」である端子側接触部材35と、配線基板6に接触して端子側接触部材35と配線基板6とを離間する方向に付勢するコイルバネ36(図11(A)参照)とを有する。
端子側接触部材35は、図11(B)で示すように、ICパッケージ5の端子5aに接触する端子側接触軸部35aと、端子側接触軸部35aの下部に拡径されて設けられた第3フランジ部35bと、第3フランジ部35bの下部から下方に突出して形成されてコイルバネ36に上方から挿通されるバネ挿通軸部35cとからなる。図11(B)で示すように、このバネ挿通軸部35cの高さK3は、後述するコイルバネ36の大ピッチ巻き部36aの長さK4よりも大きくなるように形成されている。
コイルバネ36は、ピッチが大きく形成されて端子側接触部材35に当接する大ピッチ巻き部36aと、大ピッチ巻き部36aと連続し、大ピッチ巻き部36aよりもピッチが小さく形成された小ピッチ巻き部36bとを有する。ただし、小ピッチ巻き部36aは、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられており、最小ピッチではない。
図11(A)で示すように、電気接触子33がICパッケージ5や配線基板6と接触していない状態では、大ピッチ巻き部36aのピッチをL7、小ピッチ巻き部36bのピッチをL8とすると、L7>L8となっている。
ICパッケージ1が収容されるソケット本体30aは、前述したようにプレート31を有している。そして、プレート31は、端子側接触部材35が挿通されるように、端子側接触軸部35aが挿通される小径貫通孔31aと、第1フランジ部35bが挿通される大径貫通孔31bとが形成されており、小径貫通孔31aと大径貫通孔31bとの間には、段差部31cが形成されている。
次に、この電気接触子33を使用した場合の作用について以下に述べる。
まず、図11(B)で示すように、コイルバネ36が最大限に伸び、第1フランジ部35bが、プレート31の段差部31cに当接した状態となっている。
次に、図12(A)で示すように、ICソケットのソケット本体30aが配線基板6上に載置される。そうすると、コイルバネ36が配線基板6に押圧されて、コイルバネ36の小ピッチ巻き部36bが縮められて行く。
この状態で、更に、図12(B)で示すように、ソケット本体30aのプレート31上にICパッケージ5が載置されると、ICパッケージ5の端子5aによって端子側接触軸部35aが押圧される。そして、端子側接触部材35が下降し、第1フランジ部35bがプレート31の段差部31cから離間した状態となる。また、小ピッチ巻き部36bがピッチL8の状態から次第に密着巻き状態へと移行する。小ピッチ巻き部36bは、バネ挿通軸部35cにおける先細り部35c−1と同一径部35c−2との間の境界部35c−3が挿通された部位を境として、先細り部35c−1が挿通された小ピッチ巻き部36bの下側部位36b−2が傾斜する。このときに、上側部位36b−1と下側部位36b−2との間に、隙間wが生じる。このように、上側部位36b−1の軸心に対して下側部位36b−2の軸心が傾斜して行くことにより、端子側接触部材35の軸心が小径貫通孔31aや大径貫通孔31bの軸心に対して横方向にズレが生じてもコイルバネ36が追従できることになる。そして、電気接触子33と端子5aとが徐々に所定の接圧をもって接触し、小ピッチ巻き部36bによってICパッケージ5と配線基板6とが電気的に短絡される。
それから、図13で示すように、ICパッケージ5が第3プレート31へ向けて更に下降されると、ICパッケージ5が端子側接触部材35を押圧し、端子側接触部材35が大径貫通孔31bの内壁に片寄ると共に小ピッチ巻き部36bが密着巻き状態となる。そして、バネ挿通軸部35cの先細り部35c−1の傾斜面が、密着巻き状態となった小ピッチ巻き部36bの内壁に沿って下降して行く。その後は、端子側接触軸部35aが押圧されて下降する過程で、大ピッチ巻き部36aが縮んでいく。
このような電気接触子33によれば、ICパッケージ5に接触する端子側接触部材35と、配線基板6に接触して端子側接触部材35と配線基板6とを離間する方向に付勢するコイルバネ36とを有し、コイルバネ36は、ピッチが大きく形成されて端子側接触部材35に当接する大ピッチ巻き部36aと、大ピッチ巻き部36aと連続し、大ピッチ巻き部36aよりもピッチが小さく形成された小ピッチ巻き部36bとを有し、ICパッケージ5が端子側接触部材35に接触されると、小ピッチ巻き部36bが圧縮されて最小ピッチで密着巻きされた状態となり、大ピッチ巻き部36aの軸心に対する小ピッチ巻き部36bの軸心が傾斜することによって端子側接触部材35が横方向に移動自在となるように構成された。
そのため、小ピッチ巻き部36bが、上下に隣接するバネ部の一巻き同士の間隔が開いた状態から密着巻きされた状態へと移行する過程で、端子側接触部材35又は小ピッチ巻き部36bのいずれが横方向に移動又は傾斜して端子側接触部材35の軸線と小径貫通孔31aや大径貫通孔31bの軸線とでズレが生じても、コイルバネ36が全体としてそのズレに追従することができる。
なお、この発明の実施の形態2によれば、大ピッチ巻き部36aの全てが小ピッチ巻き部36bのピッチよりも大きく形成されていたが、上記実施の形態に限定されない。すなわち、この大ピッチ巻き部36aの所定箇所に最小ピッチで形成された密着巻き部を設けて、製造時に他のコイルバネ36との絡まりを防止するようにしても構わない。
なお、この発明の実施の形態1によれば、端子側接触部材14の接触凹部14dは、図4(C)〜(E)で示すように、開口側から順に大円形凹部14d−1、小円形凹部14d−2を有する構成であったが、上記実施の形態に限定されず、以下のようなものであっても良い。例えば、図14で示すように、端子側接触部材40の端子側接触軸部41は、端子側接触軸部41の上部の外縁側に、平坦な接触端面41aが形成され、端子側接触軸部41の上部の中心側に、凹部42が形成されている。この凹部42は、平面視で略プラスの文字の形状をしており、接触端面41aから中心に向けて張り出した突起部42aと、接触端面41aから中心へと張り出さない円弧状の縁部42bとで囲まれて形成されている。また、凹部42は、縁部42bから中心に向けて下り勾配となる斜面42cが形成されている。また、凹部42は、図14に示すように、凹部42の内面が縁部42bから端子側接触軸部41の中心部に向かって傾斜する円錐状に形成されている。なお、斜面42cは、縁部42bから一方向に傾斜するように形成されていてもよい。また、凹部42の底面は、ボール状の半田ボール1aの形状に合わせて球面形状に形成されて、半田ボール1aが収容できるようになっている。
突起部42aは、半田ボール1aの表面にできた酸化皮膜を破って、接続端子部との電気的接触の安定性を確保するものであり、図14に示すように、略横断面半円形状の突起部42aが円周方向に四つ90度ずらして設けられている。なお、この突起部42aの形状は、横断面半円形状に限らず、例えば三角形状等であってもよい。また、突起部42aは四つに限定されるものでなく少なくとも一つ設けられていればよい。
1,5 ICパッケージ(第1電気部品)
1a 半田ボール(端子)
2,6 配線基板(第2電気部品)
11 上プレート(プレート)
11a 小径貫通孔
11b 大径貫通孔
12 下プレート(プレート)
12a 小径貫通孔
12b 大径貫通孔
13 電気接触子
14,35 端子側接触部材(第1電気部品側接触部材)
14a,35a 端子側接触軸部
14b,35b 第1フランジ部
14c,35c バネ挿通突部
14d 接触凹部
15 基板側接触部材(第2電気部品側接触部材)
15a 基板側接触軸部
15b 第2フランジ部
15c バネ挿通軸部
16,26,36 コイルバネ
16a 第1密着巻き部(第1バネ部)
16b 粗巻き部
16c 第2密着巻き部(通常巻き包含部)(第2バネ部)
16d 通常巻き部(通常巻き包含部)(第2バネ部)
16e 第3密着巻き部(通常巻き包含部)(第2バネ部)
16m 通常巻き包含部(第2バネ部)
24 電気接触子
26a 小ピッチ巻き部(第1バネ部)
26d-1,26d-2,26d-3 大ピッチ巻き部
26e-1,26e-2,26e-3 密着巻き部
26m 大ピッチ巻き包含部(第2バネ部)
33 電気接触子
36a 大ピッチ巻き部(第1バネ部)
36b 小ピッチ巻き部(第2バネ部)
p 第1隙間
q 第2隙間
L1 粗巻き部のピッチ
L2 通常巻き部のピッチ
L3 粗巻き部の長さ
L4 通常巻き部の長さ
K1 第1密着巻き部の長さ
K2 バネ挿通突部の高さ

Claims (2)

  1. 第1電気部品と第2電気部品との間に配設され、前記第1電気部品と前記第2電気部品とを電気的に接続する電気接触子であって、
    前記第1電気部品に接触する第1電気部品側接触部材と、前記第2電気部品に接触する第2電気部品側接触部材と、前記第1電気部品側接触部材及び前記第2電気部品側接触部材を離間する方向に付勢するコイルバネとを有し、
    前記コイルバネは、前記第1電気部品側接触部材に当接する第1バネ部と、前記第2電気部品側接触部材に当接する第2バネ部とを有し、
    前記第1バネ部は、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられてピッチが小さく形成された小ピッチ巻き部であると共に、前記第2バネ部は、前記小ピッチ巻き部よりもピッチが大きく形成された大ピッチ巻き部を有する大ピッチ巻き包含部であり、
    前記第2電気部品側接触部材が前記第2電気部品に押圧されて上昇すると共に、前記第1電気部品側接触部材が前記第1電気部品に押圧されて下降すると、前記小ピッチ巻き部は、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられた状態から縮められて、前記第1電気部品側接触部材と前記第2電気部品側接触部材とのズレに追従すると共に、密着巻き状態になって前記第1電気部品側接触部材と前記第2電気部品側接触部材とを上下方向に導通させて前記第1電気部品と前記第2電気部品との電気的接続を短絡させるように構成されたことを特徴とする電気接触子。
  2. 第1電気部品と第2電気部品との間に配設され、前記第1電気部品と前記第2電気部品とを電気的に接続する電気接触子であって、
    前記第1電気部品に接触する第1電気部品側接触部材と、前記第2電気部品に接触して前記第1電気部品側接触部材と前記第2電気部品とを離間する方向に付勢するコイルバネとを有し、
    前記コイルバネは、ピッチが大きく形成されて前記第1電気部品側接触部材に当接する大ピッチ巻き部と、該大ピッチ巻き部と連続して下方に突出し、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられて該大ピッチ巻き部よりもピッチが小さく形成された小ピッチ巻き部とを有し、
    前記コイルバネが前記第2電気部品に押圧されて圧縮されると共に、前記第1電気部品側接触部材が前記第1電気部品に押圧されて下降すると、前記小ピッチ巻き部は、バネの上下に隣接する一巻き一巻き同士の間隔が開けられた状態から縮められて、前記第1電気部品側接触部材のズレに追従すると共に、密着巻き状態になって前記第1電気部品側接触部材と前記第2電気部品とを上下方向に導通させて前記第1電気部品と前記第2電気部品との電気的接続を短絡させるように構成されたことを特徴とする電気接触子。
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