JP2012030923A - シート折り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】折りロール対のニップ部にシートを案内するシート偏向手段をロール周面と当接する従動コロと、これを保持して待機位置から作動位置に移動する昇降部材とで構成し、この昇降部材を移動する駆動手段を、駆動回転軸と、その回転を運動伝達する駆動伝達手段で構成する。そしてこの駆動伝達手段は、駆動回転軸の回転を昇降部材が待機位置から作動位置に所定速度で移動するように駆動伝達すると共に、従動コロがロール周面に当接した後には駆動伝達することなく駆動回転軸の回転を許容するように構成する。
【選択図】図4
Description
そしてこの折りロールの上流側と下流側にはシート先端部と後端部を繰り出す搬送手段が、特許文献2のものは先端ストッパとベルトで、特許文献3のものはローラでそれぞれ構成されている。
そして折位置に給送したシートを一旦停止した後に、折りブレードで挿入するシート速度と、折りロール対で折り合わせるシート速度と、上流側の搬送手段で繰り出すシート速度と、下流側の搬送手段で繰り出すシート速度とがそれぞれ一致するように制御している。
上記シート偏向手段は、折りロール対の一方のロール周面と当接する従動コロと、この従動コロを一端に保持して待機位置から作動位置に移動する昇降部材とで構成し、駆動手段は、駆動モータ(後述のシフトモータ)に連結された駆動回転軸と、この駆動回転軸の回転を昇降部材に運動伝達する駆動伝達手段とで構成する。
以下シート折り装置B、画像形成装置A、後処理装置Cの順に説明する。
本発明に係わるシート折り装置Bは、画像形成装置A或いは後処理装置Cに内蔵されるか、これらとは別に独立した装置(スタンドアロン構成)として構成する。図示のものは画像形成装置Aと後処理装置Cとの間にオプションユニットとして配置されている。
図2に示すように装置ハウジング29には第1搬送経路(以下「第1経路」という)32が搬入口30と搬出口31との間に配置されている。この経路は図示のように直線経路で水平方向に配置しても、或いは曲線経路で構成しても、垂直方向に配置することもいずれも可能である。この第1経路32は上述したように搬入口30からのシートを折り処理することなく搬出口31に案内する。
そしてこの第2経路33は第1折り位置Np1に一次折りするためのシート先端を案内する第1スイッチバックパス34と、折り処理したシートを二次折りするための折りシート先端を第2折り位置Np2に案内する第2スイッチバックパス35とから構成されている。
そして第1スイッチバックパス34と第2スイッチバックパス35は、それぞれ湾曲した湾曲経路で構成され図2に示すように略々S字カーブに形成されている。この第2経路33には、第1折り位置Np1と第2折り位置Np2に後述する折り処理手段(折ローラ機構)48が配置され、第2折り位置Np2からの折シートを搬出口31に向けて搬出する第3搬送経路(以下「第3経路」という)36が連設されている。
また図2の形態では第1経路32を水平方向に配置したが、経路32を装置ハウジング29に鉛直方向に配置する場合には、第1スイッチバックパス34と第2スイッチバックパス35を第1経路32の左右エリアに対向配置することも可能である。
上述した第1経路32と第2経路33の交差部Kには経路切換手段63が配置されている。図3に従ってこの経路切換手段63を説明すると、搬出ローラ62aの支軸62xに揺動可能に軸支持されたガイド部材で第1経路32から送られるシートを第1スイッチバックパス34に案内(同図実線)するか、搬出口31に案内(同図破線)するか、その経路を切り換える。
図2及び図3に示すように、第2経路33には折りローラ対から構成される折りローラ機構が配置されている。第1経路32と第2経路33の交差部Kには第1ローラ41bと第2ローラ49と第3ローラ50が互いに圧接するように配置されている(図3参照)。
第1ローラ41bと第2ローラ49との圧接点にシートを一次折りする第1折り位置Np1が形成され、第2ローラ49と第3ローラ50との圧接点にシートを二次折りする第2折り位置Np2が形成されている。
本発明は上述した図3に示す折りロール41b,49のニップ部(第1折り位置)Np1にシートの折り目位置を案内するシート偏向手段53を次のように構成する。図4は図3の装置の要部を示し、この図4に従ってシート偏向手段53の構成を説明する。
図示の昇降部材53cは装置フレーム(不図示)に待機位置と作動位置との間で移動可能に支持する。その支持構造は図示しないが装置フレームにガイドレールを設け昇降部材をこのレールに摺動するように支持する。
図4(b)に示すように従動コロ53aは支持ステム53fと一体に昇降部材53cに摺動可能に取付けられ、加圧スプリング53dの一端が昇降部材53cに、他端が従動コロ53aのブラケットに係合している。図示53gは下限ストッパである。
従って昇降部材53cが図4(a)矢印方向に移動し、従動コロ53aが折りロールの周面p2に当接した後は、加圧スプリング53dに蓄力される。このスプリングの作用で従動コロ53aはロール周面p2に所定圧力で付勢され、シートに搬送力を付与する。
上記駆動手段85は、シフトモータMSに連結された駆動回転軸85xと、その回転を昇降部材53cに運動伝達する駆動伝達手段86で構成する。この駆動伝達手段86の実施形態を図4に第1実施形態、図8に第2実施形態として説明するが、この他駆動伝達手段としては種々の形態が採用可能である。
図4に示す駆動伝達手段86は、上記駆動回転軸85xの回転を昇降部材53cに伝達する伝動手段86Aと、駆動回転軸85xの回転を昇降部材53cに伝達することなく位置保持するカム部材86Bで構成している。
伝動手段86Aは昇降部材53cに一体形成したラック53eと、駆動回転軸85xに設けたピニオン85pで構成する場合を示す。このピニオン85pとラック53eは互いに噛合し、駆動回転軸85xの時計方向回転で昇降部材53cは待機位置Wpから作動位置Apに移動し、駆動回転軸85xの反時計方向回転で作動位置Apから待機位置Wpに復帰する。このときの昇降部材53cの移動速度は駆動回転軸85xの回転速度と一致する。
また駆動回転軸85xが角度θ1とは異なる角度範囲(図4(b)に示す角度θ2)で回転するときにはピニオン−ラック間の係合は解除され、カム面86yが昇降部材53cの係合コロ53hと係合するように構成されている。
なお図4はピニオン85pとカム面86yの関係をモデル化したものであり、両者を半円形状に形成す必然性はなく、ピニオン85p、カム面86yともに駆動回転軸85xの外周に円形状に構成し、駆動回転軸85xの角度範囲θ1ではピニオン85pとラック86yが係合し、角度範囲θ2ではカム面86yと係合コロ53hが係合する位置関係に構成することで加工を容易にすることが出来る。
上述の駆動伝達手段86の第1実施形態の作用について説明する。図5(a)は駆動回転軸85xがホームポジションの状態を示し、このとき昇降部材53cは上死点の待機位置に位置し、また駆動回転軸85xのピニオン85pはラック53eの下限位置で係合している。尚この位置にはポジションセンサ(位置検出センサ)Ssが配置され、昇降部材53cが上限位置に移動した状態を検知し、シフトモータMSの駆動を停止している。図示53zは昇降部材53cに設けられたフラグである。
図7はシフトモータMSの制御構成を示す。シフトモータMSは昇降部材53cがホームポジション(図5(a)の待機状態)で停止し、その回転負荷で昇降部材53cを位置保持している。そして後述する制御手段(CPU)95が第1センサS1でシート先端を検出した後、その検出信号と折り目位置を基準にシートが所定量移動する見込み時間でシフトモータMSを起動する。すると昇降部材53cは待機位置から作動位置に向けて移動する。そしてシフトモータMSが所定の定速度に達する見込み時間(z1)の後、従動コロ53aが第1経路32のシートと接する(z2)。
図8(a)及び(b)は、駆動伝達手段86の異なる実施形態を示す。なお、図4と同一の構成については同一号を付して説明を省略する。図示のものは駆動伝達手段86を回転カムで構成する場合を示す。
前記第1経路32、第2経路33のシート搬送機構を図2及び図3に従って説明する。第1経路32には搬入口(搬入部)30に搬入ローラ対40a、40bが配置され、装置外部から送られたシートを搬入する。第1経路32と第2経路33の交差部Kと搬入ローラ対40a、40bの間に給紙搬送ローラ対が配置されている。図示の給紙搬送ローラ対は第1ローラ41bと、これに圧接したピンチローラ41aで構成されている。
上述の第1経路32には、図2に示すようにシートの端縁を検出する第1センサS1が配置され、第1スイッチバックパス34に搬入するシートの端縁(先端及び後端)を検出する。また第2スイッチバックパス35には搬入するシートの端縁を検出する第2センサS2が配置してある。この第1センサS1と第2センサS2はシートの折り目位置を割り出すためにシートの端縁を検出するが、その作用は後述する折り仕様と共に後述する。
上述したように交差部Kに第1ローラ41b、第2ローラ49の第1折り位置Np1と、一次折り偏向手段53が配置されている。また交差部Kの上流側には第1経路32に給紙搬送ローラ対41a、41bが配置され、交差部Kの下流側に位置する第1スイッチバックパス34には、シートを拘束する搬送手段は配置されていない。このため、複数の搬送機構が相互に干渉して搬送速度ムラを生じることがない。
また一次折り偏向手段53は第1経路32を移動するシートの進行方向下流側に位置する第2ローラ49のローラ周面と圧接する従動ローラ53aを備え、この従動ローラは経路外の待機位置Wpからローラ周面に圧接した作動位置Apとの間で往復動する。
これによって給紙搬送ローラ対41a、41bで繰り出されたシートは、従動ローラ53aで第1折り位置Np1に案内されとき、LS2>LS1に設定され、同時にV1>V2に設定されているため、シート後端部が給紙搬送ローラ対41a、41bの圧接点P1から引っ張られることがない。従ってシートは後端部の圧接点P1を基準に第1折り位置Np1に案内される。
(LS2−LS1)/V2≒LS3/V1 ・・・ (式1)
これによって従動ローラ53aの移動速度が遅い場合、シートと接するポイント(接点)P3がズレる。
これと共に給紙搬送ローラ対41a、41bの圧接点P1と従動ローラ53aとの間でシートにたるみが生ずる。このシート係合点の位置ズレとシートのたるみで折りズレ、折り皺などが発生するのを防止することが出来る。
次に上述の折り処理手段48によるシート折り方法について図11に従って説明する。通常の画像形成されたシートは、ファイリング仕上げのために綴じ代を残して二ツ折り又は三ツ折りする場合と、レター仕上げのために二ツ折り又は三ツ折りする場合がある。また、三ツ折りのときにはZ折りと内三ツ折りする場合がある。図11には(a)に内三ツ折り、(b)にZ折り、(c)に1/4Z折りをそれぞれ示す。
同様にZ折りのときには、第2経路33に送られたシートを第1第2ローラ41b、49でシート先端側1/3位置を折り合わせ、次いでシート後端側1/3位置を折り合わせる。
上述のシート折りの為の制御手段95は次のように構成する。前述のシート折り装置Bに制御CPUを搭載するか、或いは画像形成装置Aの制御部91に折り処理制御部を設ける。そしてこの制御部を次の動作が可能なように構成する。
図示の装置は、第1スイッチバックパス34に第1センサS1が、第2スイッチバックパス35に第2センサS2が配置してある。そして制御手段95は画像形成装置Aから送られたシートサイズ情報と、センサS1(S2)からの検出信号でシートの折り目位置が所定位置に到達したタイミングを算出するように構成されている。
また三ツ折りモードでは、例えばレター折り(内三ツ折り、Z折り)、ファイリング折り(1/4Z折り、Z折り)など折仕様に応じて折目位置を算出する。
上述のように二ツ折り、三ツ折りされた折シートは第3経路36に第2第3ローラ49、50の圧接点から送られる。そして第2ローラ49に圧接する増折りローラ64で増し折りされ第3経路36に案内される。この第3経路36は前述したように第1経路32に合流する。この第3経路36から分岐して排紙経路37が経路切換フラッパ66を介して連設され、この排紙経路37は第2経路33の下方に配置されている収納スタッカ65に折りシートを案内する。この排紙経路は曲率R3で前述のように構成されている。図示67は排紙経路37に配置された排紙ローラである。
画像形成装置Aは図1に示すように次の構成を備えている。この装置は、給紙部3からシートを画像形成部7に送り、画像形成部7でシートに印刷した後、本体排紙口18らシートを搬出する。給紙部3は複数サイズのシートが給紙カセット4a、4bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部7に給送する。画像形成部7は例えば静電ドラム8と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)9と現像器10と、転写チャージャ11と定着器12が配置され、静電ドラム8上にレーザ発光器9で静電潜像を形成し、これに現像器10でトナーを付着し、転写チャージャ11でシート上に画像を転写し、定着器12で加熱定着する。
後処理装置Cは図1に示すように次の構成を備えている。この装置は装置ハウジング68にシート受入口69と、排紙スタッカ70と、後処理経路71を備えている。シート受入口69は前述のシート折り装置Bの搬出口31に連結され、第1搬送経路32又は第3搬送経路36からのシートを受け入れるように構成されている。
B シート折り装置
C 後処理装置
32 第1搬送経路
33 第2搬送経路
34 第1スイッチバックパス
35 第2スイッチバックパス
36 第3搬送経路
41b 第1ローラ
49 第2ローラ
50 第3ローラ
53 シート偏向手段
53a 従動コロ
53b 湾曲ガイド
53c 昇降部材
53d 加圧スプリング
53e ラック
53f 支持ステム
53g 下限ストッパ
53h 係合コロ
53i 支持ステム
53j スリーブ
85 駆動手段
85x 駆動回転軸
85p ピニオン
86 駆動伝達手段
86y カム面
86A 伝動手段
86B カム部材(円筒カム)
87 回転カム
87a シフトカム面
87b ノンシフトカム面
88 回転カム
89 作動レバー
Claims (8)
- 搬送経路に送られたシートを折り処理する装置であって、
前記搬送経路に配置され互いに圧接する少なくとも一対の折りロール対と、
前記折りロール対のニップ部に前記搬送経路に送られたシートの折目を案内するシート偏向手段と、
このシート偏向手段を前記搬送経路から退避した待機位置と折りロール対のロール周面に当接する作動位置との間で往復動する駆動手段と、
を備え、
前記シート偏向手段は、
前記折りロール対の一方のロール周面と当接する従動コロと、
この従動コロを一端に保持して待機位置から作動位置に移動する昇降部材と、
で構成され、
前記駆動手段は、
駆動モータに連結された駆動回転軸と、
この駆動回転軸の回転を昇降部材に運動伝達する駆動伝達手段と、
で構成され、
この駆動伝達手段は、
前記駆動回転軸の回転を前記昇降部材に待機位置から作動位置に向けて所定速度で移動するように駆動伝達すると共に、
前記従動コロが折りロール対の周面に当接した後には駆動伝達することなく駆動回転軸の回転を許容することを特徴とするシート折り装置。 - 前記駆動伝達手段は、
前記駆動回転軸の回転を、前記昇降部材が待機位置から作動位置に移動する駆動伝達動作と、
前記従動コロが前記折りロール対の周面に当接した状態で前記昇降部材を作動位置に位置保持する非駆動伝達動作と、を行うことを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。 - 前記駆動伝達手段は、
前記駆動回転軸の回転で前記昇降部材を待機位置から作動位置に移動する伝動部材と、
前記駆動回転軸の回転で前記昇降部材を作動位置に位置保持するカム部材と、
で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート折り装置。 - 前記伝動部材は、駆動回転軸に連結されたピニオンと、前記昇降部材に配置されたラックで構成され、
前記カム部材は、駆動回転軸に連結された回転カムと、前記昇降部材に配置された係合コロとで構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載のシート折り装置。 - 前記駆動伝達手段は、
前記昇降部材を待機位置から作動位置に移動するカム部材で構成され、
このカム部材は、
前記駆動回転軸の回転で前記昇降部材を待機位置から作動位置に移動するシフトカム面と、
前記駆動回転軸の回転で昇降部材を作動位置に位置保持するノンシフトカム面と、
を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート折り装置。 - 前記シート偏向部材には、前記従動コロを前記折りロール対のロール周面に圧接する加圧スプリングが設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート折り装置。
- 前記駆動回転軸には駆動モータが連結され、この駆動モータは、前記昇降部材に配置された位置検出センサからの位置検出信号を基準に駆動停止するように制御されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート折り装置。
- 前記昇降部材には、前記従動コロと共に湾曲ガイドが設けられ、前記折りロール対の一方のロール側にこの従動コロが、他方のロール側にこの湾曲ガイドがそれぞれ対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
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