JP2011246261A - シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム - Google Patents

シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011246261A
JP2011246261A JP2010123211A JP2010123211A JP2011246261A JP 2011246261 A JP2011246261 A JP 2011246261A JP 2010123211 A JP2010123211 A JP 2010123211A JP 2010123211 A JP2010123211 A JP 2010123211A JP 2011246261 A JP2011246261 A JP 2011246261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
folding
path
guide member
carry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010123211A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Imazu
裕紀 今津
Mizuho Shirakura
瑞穗 白倉
Shinichi Ito
真一 伊藤
Toshiaki Kagami
利招 加賀美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Nisca Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisca Corp filed Critical Nisca Corp
Priority to JP2010123211A priority Critical patent/JP2011246261A/ja
Priority to US12/926,144 priority patent/US8585032B2/en
Priority to CN201010526481.1A priority patent/CN102050358B/zh
Publication of JP2011246261A publication Critical patent/JP2011246261A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】折処理部に案内するシート経路を、紙詰まりなどの搬送不良を招くことがなく簡単な構造で安価に提供することが可能なシート折り装置を提供する。
【解決手段】折り処理経路のシート先端部を案内する反転パスを、シート先端部を湾曲させる湾曲形状で内側に位置する内ガイド部材と外側に位置する外ガイド部材で構成し、この内ガイド部材の先端を外ガイド部材の先端より搬送方向上流側に位置するように短く形成する。そして内ガイド部材の先端部に、シート先端を歪曲変形させて腰付けする凹陥部を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成されたシートを折り合わせるシート折り装置に係わり、折機構部にシートを移送するシート搬送機構の改良に関する。
一般に、この種のシート折り装置は、印刷機、プリンタ装置、複写機などの画像形成装置で画像形成されたシートを所定の折位置で折り合わせて仕上げ処理する装置として広く知られている。例えば特許文献1には、画像形成装置の排紙口に連設して画像形成されたシートをファイリング用に折り合わせて後続する綴じ処理装置に搬出する装置が提案されている。
このようにシートを2分の1或いは3分の1に折り合わせて搬出するシート折り装置は、画像形成装置の後処理装置として構成されるか、或いは画像形成装置、綴じ処理装置に内蔵されるユニットとして構成されている。そして折仕様はファイリング用として例えば1/2折り、外3ツ折り、1/3レター折りなど使用目的に応じて種々の折仕様が知られている。
そこで画像形成装置、綴じ装置(フィニッシャ装置、製本装置)などに連設され、或いは内蔵される折り装置(ユニット)には、折り処理機構と、これにシートを給送セットする搬送機構で構成されている。例えば特許文献1には、順次給送されるシートを束状に部揃えする集積ガイドに、シート束を折り合わせるローラ対を設け、このローラ対と経路を挟んで対向する位置に配置した折り板(折りブレード)でシート束の折り目をローラ対のニップ部に挿入する装置が開示されている。
同様に特許文献2及び特許文献3にもシートを給送する経路に一対のローラ対と、折り板を配置し、ローラ対のニップ部に折り板でシートの折り目位置を挿入して折り合わせる装置が開示されている。そしてこの折りロールの上流側と下流側にはシート先端部と後端部を繰り出す搬送手段が、特許文献2のものは先端ストッパとベルトで、特許文献3のものはローラでそれぞれ構成されている。このようにシートを部揃い集積して束状のシートを折り合わせる折り処理装置は特許文献1乃至3などに広く知られている。
一方、特許文献4には画像形成装置から送られたシートを1枚ずつ折り合わせて下流側の後処理装置に搬出する装置が開示されている。同装置は画像形成装置と後処理装置との間に折り装置が配置され、画像形成されたシートを折り合わせて後処理装置に移送するように構成されている。
このためシート折り装置は画像形成装置からのシートを折り処理することなく下流側の後処理装置に移送するシート搬送経路と、画像形成装置からのシートを折り処理して後処理装置に移送する折り処理経路を備え、径路切換手段でいずれかの経路にシートを搬送するように構成されている。
特開2008−247531号公報(図1) 特開2007−320665号公報 特開2008−7297号公報(図7) 特開2006−76776号公報(図1)
上述のように搬入部から送られたシートを1枚ずつ折り合わせて下流側に搬出する装置は、例えば特許文献4などで提案されている。このような装置は搬入口からシートを折り処理することなく搬出口に案内するシート搬送経路(ストレート搬出経路)と、シートを折り処理して搬出口に案内する折り処理経路を備える必要があるが、従来は同文献に開示されているようにストレート搬出経路の上方又は下方に折り処理経路を配置している。このため折り処理径路は最大サイズシートの搬送方向長さより長く形成され、装置が大型となる問題が知られている。
そこで本出願人は、シート折り装置の大型化を解決するため、ストレート搬出経路に対して折り処理経路を交差する方向に配置し、折り処理するシートの前半部をストレート搬出経路の上方に案内し、シート後半部を下方に案内するように経路構成することを提案した。
この場合にシートを折り位置に案内するためにシート前半部を導く経路は搬送方向が反転するスイッチバックパスで形成する必要が生じ、この経路を省スペース化するために湾曲形状に形成することが好適な径路構成となる。
そこでシートを折り処理部に案内するためのスイッチバックパスを湾曲形状に構成すると、シート先端部が湾曲経路で紙詰まり(シートジャム)を引き起こし、或いはシート先端部に皺、先端折れなどの搬送不良を引き起こすことがある。
そこで本発明者は、シートを折処理部に案内するための湾曲径路を形成する一対のガイド部材を、その外側ガイド部材でシートを湾曲変形させ、内側ガイド部材でシートを移送方向と直交する中央部で歪曲させることによってシートに腰付けするとの着想に至った。
これによって湾曲経路に案内されるシート先端部が紙詰まり、ジャムなどの搬送不良を招くことがなく、そのための構造も簡単で安価であることを究明するに至った。
本発明は、折処理部に案内するシート経路を、紙詰まりなどの搬送不良を招くことがなく簡単な構造で安価に提供することが可能なシート折り装置の提供をその主な課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、折り処理経路のシート先端部を案内する反転パスを、シート先端部を湾曲させる湾曲形状で内側に位置する内ガイド部材と外側に位置する外ガイド部材で構成し、この内ガイド部材の先端を外ガイド部材の先端より搬送方向上流側に位置するように短く形成する。そして内ガイド部材の先端部に、シート先端を歪曲変形させて腰付けする凹陥部を設けることを特徴としている。
更にその構成を詳述すると、搬入部(30)からのシートを折り処理することなく搬出部に移送するシート搬送経路(後述の第1搬送経路32)と、このシート搬送経路と交差する方向に配置され搬入部からのシートを折り処理する折り処理経路(後述の第2搬送経路33)と、この経路に配置された折り処理部(48)と、この折り処理部の上流側で搬入部から送られたシートの先端部を案内する反転パス(34)とを備える。
そして反転パスは、シートが通過する間隙を形成する一対のガイド部材(44,45)で構成し、この一対のガイド部材は、シート先端部を湾曲させる湾曲形状で、内側に位置する内ガイド部材(44)の先端は外側に位置する外ガイド部材(45)の先端より搬送方向上流側に位置するように短く形成し、この内ガイド部材の先端部には、シート先端を歪曲変形させて腰付けする凹陥部(44x)を設ける。
本発明は、折り処理部の上流側で搬入部から送られたシートの先端部を案内する反転パスを、シート先端部を湾曲させる湾曲形状に形成すると共に、内ガイド部材の先端を外ガイド部材の先端より短く形成し、この内ガイド部材の先端部にシート先端を歪曲変形させて腰付けする凹陥部を設けたものであるから、以下の効果を奏する。
シート先端部を湾曲させるように案内する内ガイド部材の先端は外ガイド部材の先端より短く形成してあるから、シート先端部は外ガイド部材のみに沿って湾曲変形することとなる。このためシートは内ガイド部材の摩擦抵抗を受けることがなくスムーズに湾曲変形する。これと共に内ガイド部材にはシートを搬送直交方向に歪曲変形させる凹陥部が設けてあるから、薄紙シート或いは湾曲した経路と同じ方向にカールしたシートであってもこの反転パスで紙詰まりなどの搬送不良、先端折れなどを招くことがない。
また、その為の構造は、湾曲内側に位置する内ガイド部材の先端を外ガイド部材の先端より短く構成し、この内ガイド部材の搬送直交方向中央部に切り欠きなどの凹陥部を設けるのみで良く、構造が簡単で安価に提供することが可能である。
本発明に係わるシート折り装置を備えた画像形成システムの全体構成の説明図。 図1のシステムにおける後処理装置の要部拡大説明図。 図1のシステムにおけるシート折り装置の全体構成の説明図。 第1スイッチバック経路の説明図であり、(a)は経路の形状構成を示し、(b)は内ガイド部材の先端部を示し、(c)はシートの腰付け状態の説明図である。 図3の折りローラのレイアウト構成と二次折り偏向手段を示す説明図。 図5の二次折り偏向手段の動作状態の説明図であり、(a)は待避状態を(b)は従動ローラが作動位置の状態を(c)は湾曲ガイドが作動位置の状態を示す。 図3の装置における一次折り偏向手段と二次折り偏向手段の駆動機構の説明図であり、(a)は待機位置の状態を、(b)は作動位置の状態を示す説明図。 図3の装置の作動状態の説明図であり、(a)はシートをレジストした状態を、(b)はシートを第1経路から第2経路に移送する状態を示す。 図3の装置の作動状態の説明図であり、(a)はシートの折り位置を第1ニップ部に挿入する状態を、(b)は一次折りしたシートを第2スイッチバック経路に搬送する状態を示す。 図3の装置の作動状態の説明図であり、(a)は第2ニップ部でシートを二次折りする初期状態を示し、(b)は第2ニップ部で折り合わせたシートを排紙方向に搬出する状態を示す。 本発明のシート折り装置におけるシート折り仕様の説明図であり、(a)はシートを1/3位置で内3ツ折りする態様を、(b)はシートを1/3位置で外3ツ折りする態様を、(c)はシートを1/4位置でZ折りする態様を示し、(d)は余白を設けた内3ツ折り態様を示し、(e)は余白を設けた外3ツ折り態様を示す。 図1のシステムにおける制御構成の説明図。 図12の制御構成における処理動作を示すフローチャート。
以下図示の実施形態に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わるシート折り装置Bを備えた画像形成システムを示す。このシステムは画像形成装置Aと後処理装置Cとで構成され、後処理装置Cにはシート折り装置Bがユニットとして付設されている。
画像形成装置Aは順次シート上に画像形成するプリンタ、複写機、印刷機などとして構成される。図1に示すものは複写機機能とプリンタ機能を有する複合型複写機として画像形成部7と、画像読取部20と、フィーダ部(原稿送り装置)25とで構成されている。また後処理装置Cは、画像形成装置Aの本体排紙口18に連設され、画像形成されたシートに、折り処理、パンチ孔明け、捺印処理、綴じ処理などの後処理を施すように構成されている。そしてこの後処理装置Cに画像形成されたシートを折り処理するためのシート折り装置Bが一体的に設けられている。以下シート折り装置B、画像形成装置A、後処理装置Cの順に説明する。
[シート折り装置]
本発明に係わるシート折り装置Bは、画像形成装置A或いは後処理装置Cに内蔵されるか、これらとは別に独立した装置(スタンドアロン構成)として構成する。図示のものは画像形成装置Aと後処理装置Cとの間にオプションユニットとして配置されている。
シート折り装置Bは、図3にその全体構成を示すが装置ハウジング29に搬入口30と搬出口31を設け、搬入口30は上流側の画像形成装置Aの本体排紙口18に連なる位置に、搬出口31は下流側の後処理装置Cのシート受入口69に連なる位置に配置されている。尚本発明にあってシート折り装置Bは独立した装置ハウジング29を備えることなく、例えば後処理装置Cのケーシング内に内蔵する場合があり、その場合には搬入口30と搬出口31を必要としない。従って以下、搬入口30は搬入部と、搬出口31は搬出部と同義であり、説明の都合上、搬入部を搬入口30と、搬出部を搬出口31として説明する。
図3に示すように搬入口30と搬出口31は装置ハウジング29を横断するように対向配置され、図示の搬入口30と搬出口31は略々水平方向に対向する位置に配置されている。そしてこの搬入口30と搬出口31との間には搬入口30からのシートを折り処理することなく搬出口31に搬出する第1搬送経路32(シート搬送経路;以下同様)と、搬入口30からのシートを折り処理して搬出口31に搬出する第2搬送経路33(折り処理経路;以下同様)が配置されている。この第1搬送経路32には、シートを所定方向(水平方向)に移送する「シート搬送機構」が、第2搬送経路33には、シートを折り処理する「折り処理機構」が配置されている。
[経路構成]
図3に示すように装置ハウジング29には第1搬送経路32が搬入口30と搬出口31との間に配置されている。この経路は図示のように直線経路で水平方向に配置しても、或いは曲線経路で構成しても、垂直方向に配置することもいずれも可能である。この第1搬送経路32は上述したように搬入口30からのシートを折り処理することなく搬出口31に案内する。
また上記第2搬送経路33は搬入口30からのシートを折り処理する経路として構成する。このため第1搬送経路32から分岐して搬入口30からのシートを折り位置Np1、Np2に案内するように構成されている。これと共に第2搬送経路33は図3に示すように第1搬送経路32と交差する方向に配置され、この経路に第1折り位置Np1と第2折り位置Np2が設定されている。
そしてこの第2搬送経路33は第1折り位置Np1に一次折りするためのシート先端を案内する第1スイッチバック経路34(後述する反転パス)と、折り処理したシートを二次折りするための折りシート先端を第2折り位置Np2に案内する第2スイッチバック経路35とから構成されている。
このように第2搬送経路33は第1搬送経路32と交差する方向に配置され、第1搬送経路32の上部エリアに第1スイッチバック経路34が、下部エリアに交差部からシートを下流側(第2折り位置Np2方向)に移送する第2スイッチバック経路35が上下に対向するように構成されている。
そして第1スイッチバック経路34と第2スイッチバック経路35は、それぞれ湾曲した湾曲経路で構成され図3に示すように略々S字カーブに形成されている。この第2搬送経路33には、第1折り位置Np1と第2折り位置Np2に後述する折り処理部48が配置され、第2折り位置Np2からの折りシートを搬出口31に向けて搬出する第3搬送経路36が連設されている。
尚、第1搬送経路32と第2搬送経路33とは、互いに交差するように配置するが、シートを第1折り位置Np1に案内する第1スイッチバック経路34を第1搬送経路32の下方に、折り処理したシートを下流側に案内する第2スイッチバック経路35を第1搬送経路32の上方に配置しても良い。
また図3の実施形態では第1搬送経路32を水平方向に配置したが、第1搬送経路32を装置ハウジング29に鉛直方向に配置する場合には、第1スイッチバック経路34と第2スイッチバック経路35を第1搬送経路32の左右エリアに対向配置することも可能である。
更に、上記第2スイッチバック経路35は図3の実施形態ではシートを二次折りする為に、第2折り位置Np2に折りシートを案内する関係でシートの送り方向を反転するように構成しているが、シートを二次折りしない場合には、直進する経路とすることも可能であり、この場合には前述の第2スイッチバック経路を備える必要はない。
上記第2搬送経路33には、折り処理されたシートを搬出口31に案内する第3搬送経路36が連設されている。図示の第3搬送経路36はシートを二次折りする第2折り位置Np2と搬出口31との間に設けられている。この第3搬送経路36には折りシートを搬出口31とは異なる排紙口51から収納スタッカ65に案内する排紙経路37が配置されている。
そして第1搬送経路32からのシートを第1折り位置(第1ニップ部)Np1に案内するための第1スイッチバック経路34の経路長(L1)と、一次折りされた折りシートを第2折り位置(第2ニップ部)Np2に案内するための第2スイッチバック経路35の経路長(L2)とは、経路長L1>経路長L2となるように構成されている。
更に折り処理されたシートを第2折り位置Np2から収納スタッカ65に案内する排紙経路37の経路長L3は、L3<L2<L1となるように構成されている。これは、第1折り位置(第1ニップ部)Np1を第1搬送経路32の近傍に配置すると、その結果として各経路長がL3<L2<L1となるため経路構成のコンパクト化をもたらす。
従って経路長が最も長い第1スイッチバック経路34が第1搬送経路32の上方エリアに配置され、これと対向して経路長が短い第2スイッチバック経路35と排紙経路37が下方エリアに配置され、更に第2スイッチバック経路35と排紙経路37の下方に収納スタッカ65が配置されている。このようなレイアウト構成によって装置ハウジング29の内部スペースの集密化が図られる。
上述のように折り処理径路(第2搬送経路)33はシート搬送経路(第1搬送経路)32と交差するように配置されている。この折り処理経路33には折り処理部48が設定され、後述する第1ロール41bと第2ロール49と第3ロール50が配置されている。また折り処理径路33には第1スイッチバック経路34で反転パスが形成されている。
そこで本発明は、図4に示すように第1スイッチバック経路34(以下「反転パス」という)を、シート先端を湾曲させる湾曲形状に構成する。これはシート搬送経路32と交差し、この経路の上方に配置する反転パス34を湾曲形状に構成して装置を小型コンパクトにする為である。
従って図4に示す反転パス34の湾曲形状は、円弧形状に限らず弓なり形状、或いは多角形状であってもシートを湾曲させて案内する形状であれば良い。
そこでこの湾曲形状の反転パス34をシートの通過間隙dを有する一対のガイド部材44、45で構成する。そして湾曲形状の内側に位置する内ガイド部材44と外側に位置する外ガイド部材45を次のように構成する。なお外ガイド部材45は、装置フレーム29fで形成されている。
内ガイド部材44の搬送方向先端44aは、外ガイド部材45の搬送方向先端45aより短く設定し、シート搬送方向上流側に位置させる。図4(a)に示すように内ガイド部材44の先端44aと外ガイド部材45の先端45aとの間には図示間隔GLが形成されるように先端45aは先端44aより短く、シート搬送方向上流側に位置するようになっている。これはガイド部材間を移動するシートに作用する摩擦負荷を軽減する為である。
従来のように内ガイド部材先端と外ガイド部材先端を同一長さにして、小さい曲率で湾曲させるとシート先端が紙詰まりを惹き起こす。従って間隔GLを大きく設定するほどシートに及ぶ搬送負荷は軽減する。
しかし腰の弱いシート、薄紙シート、カールしたシートをスムーズにガイドするためには内ガイド部材44の先端長さを最適に設定する必要がある。例えば極めて薄く腰の弱いシートは内ガイド部材44の先端でガイドしなければシート先端が装置内部に垂れ下がってしまう。
図4に従って内ガイド部材44の先端長さについて説明する。図示Pcは最大サイズシートの先端位置(シートが案内される最先端位置)を示し、この先端位置Pcより外ガイド部材45の先端45aを長く図示位置Pdに設定する(Pd>Pc)。シートは変曲点Paで内ガイド部材44の内壁に案内され、シート先端は内ガイド部材44の内壁に沿って先端位置Pcに到達する。
このとき内ガイド部材の先端44aのガイド位置Pbがシートを下側から支持する。つまりシートは図示ガイド位置PaとPbとPcによって湾曲形状に変形され上流側から下流側に案内される。
このときシートが薄い厚さで腰の弱ときには図示破線状態に垂れ下がり、スイッチバック反転時にシートが擦れなど棄損することがある。そこで本発明は内ガイド部材の先端44aを外ガイド部材の先端45aより間隔GLだけ短く設定し、同時に内ガイド部材44でシートを腰付け変形させるようにしている。
このシートの腰付け変形は、図4(c)に示すように内ガイド部材44でシートを搬送直交方向に歪曲させる。このため内ガイド部材44の先端44aには切り欠き44xから成る凹陥部が形成されている(図4(b)参照)。
この凹陥部(切り欠き)44xによってシート先端が内ガイド部材44に沿って図4(a)矢示Y方向に移動する過程で、腰の強いシートは外ガイド部材45に沿って湾曲する。しかし腰の弱いシートは図4(a)に示すように同図破線状態に垂れ下がる(凹陥部44xがない場合)こととなる。
ところが内ガイド部材の先端44aには凹陥部44xが形成されているため、シート先端が外ガイド部材45に沿って移動し腰の弱いシートが垂れ下がる屈曲点(図4(a)に示すPx)ではシートは必ず内ガイド部材の先端44aに係合支持される。このとき内ガイド部材44には搬送直交方向の中央部に凹陥部(切り欠き)44xが形成されているからシートは図4(c)のようにその中央部が歪曲変形する。この変形でシートは腰付けされシート先端は外ガイド部材45に沿って最先端位置Pcに案内される。
従って、腰の弱いシートであつても図示破線状態に屈曲して垂れ下がることがなく、外ガイド部材45に沿って湾曲した状態で案内される。
このようにシートを湾曲させるガイド部材44、45は、一方の内ガイド部材44を短く形成することによって、湾曲するシート先端部の紙詰まりの防止と搬送負荷を軽減することができ、シート先端部の垂れ下がりによる損傷は内ガイド部材44に凹陥部(切り欠き)44xを形成することによって防止される。
従って簡単な構造で搬送負荷の軽減と搬送不良を招くことのないシートガイドが可能である。
[経路切換手段]
上述した第1搬送経路(シート搬送経路)32と第2搬送経路(折り処理経路)33の交差部には次の経路切換手段63が配置されている。前述したように第2搬送経路33は第1搬送経路32から分岐して搬入口30から送られたシートを第1、第2折り位置Np1、Np2に案内する。このため第1、第2搬送経路32,33の交差部には経路切換手段63が配置されている。図3に示すように基端部が経路外の装置フレーム(図示のものは搬出ローラ62aの支軸62x)に揺動可能に軸支持されている。
そして経路切換手段63は図3実線姿勢で第1搬送経路32に送られたシートを、第2搬送経路33の第1スイッチバック経路34に案内し、図3破線姿勢で第1搬送経路32に送られたシートを搬出ローラ対62から搬出口31に案内する。
第1搬送経路32と第2搬送経路3の交差部には上述の経路切換手段63と共にシートガイド61が設けられている。このシートガイド61は第1搬送経路32の第1ロール41bと搬出ローラ対62との間に配置され、搬入ローラ対40から送られたシートを第2搬送経路33に案内し、同時に第2搬送経路33(第1スイッチバック経路34)からの反転シートを第1折り位置Np1に案内する。またこのシートガイド61は第1搬送経路32に送られたシートを第2搬送経路33に案内することなく搬出ローラ対62から搬出口31に案内する。
このためシートガイド61は比較的搬送スパンの長い交差部に配置され、前述の経路切換手段63と協働して第2搬送経路33側と搬出口31側にシートを案内する。図示の装置は図3に示すように装置フレームに支軸61xで揺動可能に支持されたガイドプレートで構成されている。
[折ローラの構成]
第2搬送経路33には第1ロール41bと第2ロール49と第3ロール50が互いに圧接するように配置されている。第1ロール41bと第2ロール49との圧接点にシートを一次折りする第1ニップ部(第1折り位置)Np1が形成され、第2ロール49と第3ロール50との圧接点にシートを二次折りする第2ニップ部(第2折り位置)Np2が形成されている。
また、上記第1第2第3の各ローラ径は、第2ローラ径が最大で例えば30mm径、第1、第3ローラ径が20mm径で、中央に位置する第2ロール49を最大径(例えば1.5倍)に構成している。これは第2ロール49の外周に第1ロール41bと第3ロール50を衛星状に配置することによって折部前端をコンパクトに構成するためである。つまり大径の第2ロール49に対して上流側に小径の第1ロール41bと、その下流側に小径の第3ロール50を圧接させて一次折りする第1ニップ部Np1と二次折りする第2ニップ部Np2を形成している。
更に上記第1ロール41bは外周の一部を第1搬送経路32に臨む位置に配置し、このローラ周面にピンチローラ41aを圧接している。これによって第1搬送経路32のシートを第1ロール41bとピンチローラ41aで下流側に搬送することとなり、第1搬送経路32に特別な搬送手段とその駆動機構を設ける必要がない。
[折り偏向手段の構成]
上述のように3つのロール(41b、49、50)で構成される折ローラには、その第1ニップ部Np1に一次折り偏向手段53が、そして第2ニップ部Np2に二次折り偏向手段54が配置されている。この一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54は、第2搬送経路33に送られたシートの折目位置を第1ニップ部(第1折り位置)Np1と第2ニップ部(第2折り位置)Np2に挿入する機構で構成する。
図示の装置はこの一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54を「シートの折り位置をローラニップ部に挿入する」機能と「シート先端と後端をニップ部に送り込む」機能を備えている。このため一次、二次折り偏向手段53、54は従動ローラ53a、54aと湾曲ガイド53b、54bを備え、経路外の退避位置から経路内の作動位置に位置移動するように構成されている。
そして従動ローラと湾曲ガイドが退避位置から作動位置に移動する動作でシートの折り目位置をニップ部に挿入し、その後従動ローラが折ローラ周面に圧接して従動回転することによってシートの前後端をニップ部に送り込むように作用する。
[一次折り偏向手段の構成]
上記一次折り偏向手段53は、第1ニップ部(圧接点)Np1にシートの折り目を案内するため図5に示すように従動ローラ53aと、湾曲ガイド53bと、昇降部材53cで構成されている。
図5に示すようにシートを一次折りする第1ニップ部Np1は第1ロール41bと第2ロール49で構成され、第1ロール41bが上流側に、第2ロール49が下流側に配置されている。そこで従動ローラ53aは、第2ロール49の周面と接する位置に配置されている。そして湾曲ガイド53bは上流側に位置する第1ロール41bの周面に沿った湾曲面に構成されている。
上記従動ローラ53aと湾曲ガイド53bは昇降部材53cに支持されている。この昇降部材53cは、適宜形状のブラケット部材(フレーム部材)で構成され、この昇降部材53cに従動ローラ53aが回転可能に支持され、同時に湾曲ガイド53bが固定されている。そして昇降部材53cは装置フレームに設けたガイドレール(不図示)に支持され、従動ローラ53aが第2ロール49の周面と接する作動位置(図5破線位置)と、第2搬送経路33の経路外に退避した待機位置(図5実線位置)との間で昇降するように構成されている。この昇降部材53cには後述するシフトモータMSが連結され、従動ローラ53aと湾曲ガイド53bを作動位置と待機位置との間で位置移動する。
上記従動ローラ53aは下流側に位置する第2ロール49と圧接し、その圧接点を図5にp2で示す。そこでシートの折り目位置を第1ニップ部Np1に案内する際に、シートの後端側は圧接点p1で搬送力を付与され第1ロール41bの周面に沿って第1ニップ部Np1に案内される。またシートの先端側は圧接点p2で搬送力を付与され第2ロール49の周面に沿って第1ニップ部Np1に案内される。
このとき圧接点p1と第1ニップ部Np1間の搬送長さLxと、圧接点p2と第1ニップ部Np1間の搬送長さLyとをLx>Lyに設定する。このような搬送長さ関係に従動ローラ53aの位置を設定する。そして前述の湾曲ガイド53bは、搬送長さの大きい第1ロール41bの周面に沿う湾曲形状の湾曲ガイド面を形成する。
つまり従来はシートの折り目を折りニップ部(Np1、Np2)に案内するブレード部材をシート操出手段とは別に設けているため、シートに作用するタイミングがずれると折り目の位置ズレ或いはシートに皺が発生する原因となっていた。これを解決するために、図示の装置は第1ニップ部Np1に向かうシートの上流側の第1ロール41bの搬送長さLxと、下流側の第2ロール49の搬送長さLyを[Lx>Ly]に設定し、同時に湾曲ガイド53bの湾曲ガイド面を搬送長さの長い第1ロール41bの周面にシートを沿わせる形状に構成し、この従動ローラ53aと湾曲ガイド53bを同時に待機位置から作動位置に位置移動している。
このように構成することによって、特別な折りブレード手段を用いることなくシートの折り目を第1ニップ部Np1に正確に案内することが出来る。尚図5から明らかなように搬送長さを[Lx>Ly]に設定するためには従動ローラ53aのローラ径を上流側に位置する第1ロール41bのローラ径より小径に構成する必要がある。
[二次折り偏向手段の構成]
次に二次折り偏向手段54について説明する。図5に示すように二次折り偏向手段54は、昇降部材54cと、これに取付けられた従動ローラ54aと、湾曲ガイド54bで構成される。この従動ローラ54aは第2ロール49の下流側に位置する第3ロール50の周面と対向する位置に配置され、湾曲ガイド54bは上流側に位置する第2ロール49の周面と対向する位置に配置されている。
これと共に従動ローラ54aと湾曲ガイド54bは昇降部材54cでシートの移送経路(以下シート経路Spという;図5参照)から退避した退避位置Wpとシート経路Sp内に進入した作動位置Apとの間で位置移動するように構成されている。
図5に示すように昇降部材54cは装置フレームに設けたガイドレール(不図示)に沿って所定ストロークSで往復動するように配置されている。この昇降部材54cにはラック54rが一体形成され、このラックと噛合するピニオン54pが装置フレーム側に配置されている。そしてピニオン54pは後述するシフトモータMSに駆動が伝達されている。そこでシフトモータMSの正逆回転によってピニオン54pがラック54rを所定ストロークSで往復動するように駆動伝達されている。
一方、湾曲ガイド54bは、装置フレームに揺動可能に支持されている。図示のものは第1ロール41bの回転軸41xに遊嵌したブラケット54gに一体形成され、湾曲ガイド54bのガイド面は第2ロール49の周面と対向する位置に配置されている。そして湾曲ガイド54bは昇降部材54cの往復動に連動してシート経路Spから退避した退避位置と経路内に進入した作動位置との間で位置移動するように係合されている。
上述した二次折り偏向手段54は一次折り偏向手段53と同様に、上流側に位置する第2ロール49の第1ニップ部Np1でシートに搬送力を付与し、この点から第2ニップ部Np2迄の搬送長さLxに対して、従動ローラ54aと下流側に位置する第3ロール50との圧接点p3と第2ニップ部Np2間の搬送長さLyとを[Lx>Ly]に設定してある(図5参照)。
そして湾曲ガイド部材54bの湾曲ガイド面を搬送長さの長い第2ロール49の周面にシートを沿わせる形状に構成してある。尚、この二次折り偏向手段54と、先の一次折り偏向手段53とは、一方が作動位置のとき他方は待機位置に位置するように相反的に移動する。これは昇降部材53cと昇降部材54cとを同一の駆動手段で昇降するからである。
[二次折り偏向手段の動作]
そこでこの二次折り偏向手段54の動作を、図6(a)乃至(c)の動作状態図に従って説明する。第1折り位置Np1でシート先端を折り合わされたシートは図6(a)の状態で第2スイッチバック経路34に送られる。このとき従動ローラ54aと湾曲ガイド54bはシート経路Spから退避した退避位置Wpに位置している。同図のように従動ローラ54aと湾曲ガイド54bの退避位置Wpはシート経路Spから離れた経路外に設定されている。
図6(a)の状態で従動ローラ54aは退避位置に位置付けられ、湾曲ガイド54bも退避位置に位置付けられている。そしてこの退避位置はシート経路Spから経路外に退避した位置に設定されている。
次にシート先端が第2スイッチバック経路34の所定位置に到達する見込み時間(例えば後述する先端検知センサS2の検知信号)の後、昇降部材54cを退避位置(上死点)から作動位置(下死点)側に移動する。すると図6(b)の状態に従動ローラ54aが第3ローラ50の周面に当接して折り合わされたシート先端を圧接する。このとき湾曲ガイド54bはシート経路Sp内に進入しない退避位置側に位置する位置関係に前述の昇降部材54cと湾曲ガイド54bの係合片54jが配置されている。
図6(b)の状態で従動ローラ54aは作動位置に位置付けられ、湾曲ガイド54bはシート経路Spに接近した位置に位置付けられている。そしてこの湾曲ガイド54bの位置はシート経路Spから経路外に離れた位置に設定されている。
このように湾曲ガイド54bを、従動ローラ54aがシート先端を第3ローラ50の周面に圧接した後にシート経路Sp内に進入するように構成(図6(b)の状態)することによって、シートの折り目位置が湾曲ガイド54bによって位置ズレを起こすことがない。
そして従動ローラ54aは第3ローラ50の周面に当接した後は、ローラ50の回転に従動して折り合わされたシート先端を第2折り位置Np2に向けて反転搬送(スイッチバック搬送)させる。このとき湾曲ガイド54bが停止していると、シート先端がこれに突き当たって先端折れすることがある。
これに対し湾曲ガイド54bはシート経路Spに進入した後、その作動位置に向かって移動するためシート先端折れを引き起こすことなくシートの折り目位置を第2ニップ部Np2に挿入する。
この状態を図6(c)に示すが、昇降部材54cは所定ストロークで従動ローラ54aが第3ローラ50の周面に当接した後も、更にオーバラン動作し湾曲ガイド54bを第2ニップ部Np2に近接した作動位置に移動する。このとき従動ローラ54aはアジャスタバネ54eが圧縮して昇降部材54cのオーバラン動作を許容する。
図6(c)の状態で湾曲ガイド54bと従動ローラ54aはいずれも作動位置に位置付けられている。そして湾曲ガイド54bは従動ローラ54aが作動位置に位置した後にシート経路Sp内に進入し、作動位置に位置移動する動作で従動ローラ54aによって反転搬送されるシートの先端部を第2ニップ部Np2に挿入する。
このように前述した昇降部材54cと従動ローラ54a及び湾曲ガイド54bは、ローラ54aが作動位置に移動して折りシート先端部を折りローラ周面に圧接した後に、湾曲ガイド54bを退避位置から作動位置に向けてシート経路Sp内に進入させ、次いで湾曲ガイド54bを作動位置に位置移動することとなる。
[シート搬送機構]
上記第1搬送経路32、第2搬送経路33のシート搬送機構を図3に従って説明する。第1搬送経路32には搬入口(搬入部)30に搬入ローラ対40が、搬出口(搬出部)31に搬出ローラ対62が配置され、この両ローラ間にレジストローラが配置されている。図示のレジストローラは後述する第1ロール41bの外周と、これに圧接したピンチローラ41aで構成されている。従って第1搬送経路32には搬入ローラ対40と搬出ローラ対62とレジストローラ(第1ローラ)41bが配置されている。
そして搬入ローラ対40は一対のローラ40a、40bで構成され、その一方のローラ40bに後述する搬送モータMf(不図示)が連結してある。同様に搬出ローラ対62も一対のローラ62a、62bで構成され、その一方のローラ62bに搬送モータMfが連結してある。また、ピンチローラ41aは第1ロール41bに従動回転するように配置され、この第1ロール41bも搬送モータMfに連結されている。
上記第2搬送経路33には、第1ロール41bと、第2ロール49と第3ロール50が互いに圧接して配置され、排紙経路37には排紙ローラ対67が配置されている。そして第2搬送経路33(第1スイッチバック経路34と第2スイッチバック経路35)には図3に示すようにシート搬送機構は配置されていない。
そしてこの第2搬送経路33には第1搬送経路32に配置した搬入ローラ対40とレジストローラ(第1ローラ)41bとで第1スイッチバック経路34にシートを搬入し、第1、第2ロール41b、49でこのシートを下流側に搬送するようになっている。
図示の装置は、第1第2搬送経路32,33に配置するシート搬送機構を簡素化し、装置の小型化と静音化と消費電力の軽減を図ることを特徴としている。このため第1搬送経路32には第2搬送経路33に配置する折ローラ(第1ロール41b)の外周の一部を搬入ローラ対40と搬出ローラ対62との間で第1搬送経路32に臨むように配置している。
そしてこの第1ロール41bの外周にピンチローラ41aを配置し、搬入ローラ対40から送られたシートを第1スイッチバック経路34に送っている。これによって第1搬送経路32に特別な搬送ローラを配置する必要がなく搬送機構の簡素化を達成している。
これと共に、上記第1ロール41bは、シートを折り処理するときにはこれを回転させて搬入ローラ対40と、この第1ロール41bで搬入ローラ対40からのシートを第1スイッチバック経路34に搬送するモードと、シートを折り処理することなく搬入口30から搬出口31に搬送するモードでは第1ロール41bを停止して搬入ローラ対40と搬出ローラ対62で搬入口30から搬出口31にシートを移送する。これによって消費電力の軽減と静音運転を達成している。
[シフトモータの駆動機構]
次に前述の一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54の駆動機構について説明する。図7に示すように一次折り偏向手段53は、所定ストロークで上下動する昇降部材53cに従動ローラ53aと湾曲ガイド53bが支持されている。
この昇降部材53cには支軸85xを中心に揺動可能な作動レバー85aが係合するように設けられている。つまりガイドレール(不図示)で装置フレームに昇降自在に支持されている昇降部材53cにはカム溝53dが設けられ、このカム溝53dに作動レバー85aの先端が係合するように配置されている。
そして作動レバー85aは支軸85xにバネクラッチ85dを介して連結されている。これと共に支軸85xにはプーリ85bが設けられ、このプーリ85bにシフトモータMSの回転が伝動ベルト85cで伝達されている。そこで上記バネクラッチ85dはシフトモータMSの回転を支軸85xから作動レバー85aに伝達するように設定されている。これと共にバネクラッチ85dは所定トルク以上の負荷が及ぶと支軸85xとの間で空転しシフトモータMSの回転を作動レバー85aに伝達しないようになっている。
従ってシフトモータMSを正方向に回転すれば作動レバー85aは図7(a)の状態から同図(b)の状態に図示時計方向に回転し、従動ローラ53aが第2ロール49の周面に接した後は、バネクラッチ85dは空転することとなる。
そしてシフトモータMSを反対方向に回転すれば作動レバー85aは同図(b)の状態から同図(a)の状態に上昇し、昇降部材53cがストッパ53eに突き当たった後はバネクラッチ85dが空転して図示状態でロックされる。尚この位置にはリミットセンサLsが配置されていて昇降部材53cが所定のストッパ位置に移動した状態信号でシフトモータMSの回転を停止する。
一方、二次折り偏向手段54も同様に昇降部材54cが装置フレームに所定ストロークで上下動するように支持され、従動ローラ54aと湾曲ガイド54bが設けられている。この昇降部材54cには前述したようにラック54rが設けられ、ピニオン54pと噛合している。そこでこのピニオン54pにはシフトモータMSがバネクラッチ86aを介して連結されている。このバネクラッチ86aはシフトモータMSの回転を所定トルク内では伝達し、所定トルク以上では空転するように設定されている。
尚、上述の一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54とはシフトモータMSの正方向回転で昇降部材53cを退避位置から作動位置に位置移動し、この方向の回転で二次折り偏向手段54の昇降部材54cを作動位置から退避位置に位置移動する。他方、シフトモータMS逆方向回転では二次折り偏向手段54の昇降部材54cを退避位置から作動位置に位置移動し、この回転方向で一次折り偏向手段53の昇降部材53cを作動位置から退避位置に位置移動する。このようにシフトモータMSの正逆回転で一次折り偏向手段53と二次折り偏向手段54は相反的に作動位置と退避位置との間で位置移動するように構成されている。
[シート先端検知センサ]
上述の第1搬送経路32には、図3に示すようにシートの端縁を検出する第1センサS1が配置され、第1スイッチバック経路34に搬入するシートの端縁(先端及び後端)を検出する。また第2スイッチバック経路35に搬入するシートの端縁を検出する第2センサS2が配置してある。この第1センサS1と第2センサS2はシートの折り目位置を割り出すためにシートの端縁を検出するが、その作用は後述する折り仕様と共に追って説明する。
[折り処理仕様]
次に上述の折り処理部48によるシート折り方法について図11に従って説明する。通常の画像形成されたシートは、レター仕上げのために2ツ折り又は3ツ折りする場合がある。また、3ツ折りのときには外3ツ折りと内3ツ折りする場合がある。図11(a)に内3ツ折り、(b)に外3ツ折り、(c)にZ折りする形態をそれぞれ示す。
そして2ツ折りの場合には、第2搬送経路33に送ったシートを第1第2ロール41b、49でシートサイズの1/2位置或いはシート端部に余白を残してその1/2位置を折り合わせる(一次折り)。
また、3ツ折りの場合には、第2搬送経路33に送ったシートを第1第2ロール41b、49でシートサイズの1/3位置を折り合わせる(一次折り)。この折りシートを第2第3ロール49、50で残りのシートを1/3位置で折り合わせて(二次折り)第3搬送経路36に送る。
また3ツ折りの場合に、図11(a)に示すように内3ツ折りする場合は第2搬送経路33に送られたシートを第1第2ロール41b、49でシート後端側1/3位置を折り合わせ、次いでシート先端側1/3位置を折り合わせる。同様に外3ツ折りのときには、第2搬送経路33に送られたシートを第1第2ロール41b、49でシート先端側1/3位置を折り合わせ、次いでシート後端側1/3位置を折り合わせる。
更に3ツ折りの場合に、図11(c)に示すZ折りするときには、第2搬送経路33に送られたシートを第1第2ロール41b、49でシート後端側1/4位置を折り合わせ、次いでシートの1/2位置を折り合わせる。
また、封筒サイズに合わせて3ツ折りの折幅を広くして余白を残す場合がある。図11(d)に示すような内3ツ折りする場合にはシートサイズの1/3位置より少し後端側を折り合わせ(一次折り)、次いでシート先端側を一次折りしたシート幅と略同幅位置で折り合わせる(二次折り)。
同様に図11(e)に示す外三ツ折りのときには、シート先端側の1/3位置より少し先端側を折り合わせ、次いでシート後端側を一次折りしたシート幅と略同幅位置で折り合わせる(二次折り)。つまり3ツ折りシートに余白を残す場合は、二次折りシート辺が長くなるように折り合わされる。
[制御手段]
上述のシート折りの為の制御手段95は次のように構成する。前述のシート折り装置Bに制御CPUを搭載するか、或いは画像形成装置Aの制御部91に折り処理制御部を設ける。そしてこの制御部を次の動作が可能なように構成する。
まず第2搬送経路33の第1スイッチバック経路34及び第2スイッチバック経路35にシート先端を位置規制するストッパ手段(不図示)か、或いはシート先端を位置検出するセンサ手段(図示のS1、S2)を設ける。図示の装置は、第1スイッチバック経路34に第1センサS1が、第2スイッチバック経路35に第2センサS2が配置してある。そして制御手段95は画像形成装置Aから送られたシートサイズ情報と、センサS1(S2)からの検出信号でシートの折り目位置が所定位置に到達したタイミングを算出するように構成されている。
そこで図12に示す制御ブロック図に従って説明する。画像形成装置Aには、制御部91にコントロールパネル15と、モード設定手段92を設ける。この制御部91はコントロールパネル15で設定された画像形成条件に応じて給紙部3、画像形成部7を制御する。そして制御部91は後処理装置Cの制御部95に「後処理モード」「ジョブ終了信号」「シートサイズ情報」など後処理に必要とするデータとコマンドを転送する。
後処理装置Cの制御部95は、制御CPUで、後処理動作制御部95aを備える。そしてこの制御CPU95には第1センサS1、第2センサS2の検知信号が伝達されている。また制御CPU95は、経路切換手段63に「ON」「OFF」制御信号を伝達する。
そして制御CPU95には、前述した折り仕様を実行するように搬送モータMf(不図示)とシフトモータMSと経路切換手段63を制御する折り処理実行プログラムがROM96に記憶されている。また、RAM98には、折目位置算出手段97でシートの折り目を算出するためのデータと、シフトモータMSの作動タイミング時間がデータとして記憶されている。
上記折目位置算出手段97は、「シートの長さサイズと」と「折り仕様」と「余白寸法」とからシート先端(排紙方向先端)から折目位置(寸法)を算出する演算回路で構成されている。例えば2ツ折りモードではシートを排紙方向1/2位置で折り合わせるか、予め設定された余白を残して1/2位置で折り合わせる。
その折り目位置の演算は、例えば、[{(シート長さサイズ)−(余白)}/2]で算出する。また3ツ折りモードでは、例えばレター折り(内3ツ折り、外3ツ折り)、ファイリング折り(Z折り、外3ツ折り)など折仕様に応じて折目位置を算出する。
[折り処理動作]
上述のシート折り装置Bの構成における作用について説明する。図8(a)は搬入口30に進入したシートをレジスト修正する状態を、図8(b)はシートを一次折りするために第1スイッチバック経路(反転パス)34に搬入した状態を示す。図9(a)は一次折り位置Np1でシートを折り合わせる状態を、図9(b)は第2スイッチバック経路35に折りシートを搬入した状態を、図10(a)は二次折り位置Np2でシートを折り合わせる状態を、図10(b)は折りシートを搬出する状態を、それぞれ示す。
図8(a)において、シートは搬入口30に案内され、搬入ローラ対40で下流側に送られる。するとシート先端はストッパ部材43に係止されレジストエリア内でループ状に湾曲変形し、先端揃えされる。
図8(b)において、ストッパ部材43が第1搬送経路32から退避すると上述したシート搬送機構によってシートは第1搬送経路32を下流側に送られる。そして制御手段95は経路切換手段63を図示のようにシートを第1搬送経路32から第1スイッチバック経路34に案内するように制御する。
するとシートはピンチローラ41a、第1ロール41bによって第1スイッチバック経路34に搬入される。尚、第1搬送経路32には、ピンチローラ41a、第1ロール41bの下流側に第1センサS1が配置され、第1スイッチバック経路34に搬入するシート先端を検知する。
図9(a)において、制御手段95は第1センサS1でシート先端を検出した信号に基づいて、シートの折り目位置が所定の位置に移送されたタイミングで一次折り偏向手段53の昇降部材53cを待機位置から作動位置に移動する。
すると第1搬送経路32のシートは第1ニップ部Np1に向けてV字状に変形される。そして昇降部材53cに取付けられた従動ローラ53aが第2ロール49の周面に圧接するとシート先端側は反対方向(第2ローラの回転方向)に繰り出される。
一方、シート後端側はピンチローラ41a、第1ロール41bの搬送力で第1ニップ部Np1に向けてシートを繰り出す。このとき第1ロール41bの周面に沿うように湾曲ガイド53bの湾曲ガイド面がシートをローラ周面に沿うように規制する。
従って一次折り位置Np1にシートは、その先端側は従動ローラ53aで、後端側はピンチローラ41a、第1ロール41bで第1ニップ部Np1に向けて繰り込まれ、昇降部材53cの昇降タイミングが折り目位置を割り出すこととなる。
そこで制御手段95は、シートをピンチローラ41a、第1ロール41bで移送する速度と、従動ローラ53aを待機位置から作動位置に移動するタイミング(特に従動ローラ53aが第2ロール49の周面と接するタイミング)を予め実験で最適値に設定しておく。
そして、従動ローラ53aの待機位置から作動位置への移動と、同期して湾曲ガイド53bの湾曲ガイド面が、対向する第1ロール41bの周面に沿うようにシートを案内するからシートの折り目位置が、その都度変化する恐れがない。
図9(b)において、第1ニップ部Np1で1/2位置(2ッ折り)、1/3位置(3ッ折り)、1/4位置(3ッ折り)を折り合わされたシートは、この第1ニップ部Np1で搬送力を付与されて下流側に送られる。そこで制御手段95は二次折り偏向手段54の昇降部材54cを、2ツ折りモードのときには作動位置に、3ツ折りモードのときには待機位置に位置させる。同図は3ツ折りモードの制御を示す。2ツ折りのときには昇降部材54cを作動位置に位置させ、折りシートを先端から第2ニップ部Np2に案内し、その下流側の搬出口31に送る。
そこで3ツ折りモードのときには、制御手段95は二次折り偏向手段54の昇降部材54cを、図9(b)に示すように待機位置に位置させる。すると第1ニップ部Np1から送られたシートは先端から第2スイッチバック経路35に送られる。そしてシート先端(折り目位置)を第2センサS2が検知する。
図10(a)において、第2センサS2の検知信号を基準に二次折りの折り目位置が所定位置に達した段階で制御手段95は、二次折り偏向手段54の昇降部材54cを待機位置から作動位置に移動する。すると第2スイッチバック経路35内のシートは従動ローラ54aが第3ロール50の周面と当接した段階で反対方向にシートを繰り出す。
これによってシートの先端側は従動ローラ54aで、後端側は第1ニップ部Np1で互いに反対方向にシートを送り出して第2ニップ部Np2に案内する。尚この場合に、昇降部材54cの待機位置から作動位置への移動タイミングは前述の一次折り偏向手段53の場合と同様であり、ガイド部材54bの作用もまた同様である。
図10(b)において、二次折り位置(第2ニップ部)Np2に送られた折りシートは、第2ロール49に圧接した増折りローラ64で、その折り目を確実に折り畳まれ、第3搬送経路36に移送される。そこで制御手段95は予め設定されている仕分け仕様でこの折りシートを排紙経路37に送るか、或いは第1搬送経路32に返送する。
図示の装置は、後処理装置Cで綴じ合わせる必要のない、レター折り仕様の内3ツ折り、外3ツ折りのときには、経路切換フラッパ38を制御して排紙経路37から収納スタッカ65に案内する。
また、ファイリング用或いは製本綴じ処理などの後処理を必要とする2ツ折り、1/4Z折などの3ツ折りモードのときには第3搬送経路36から第1搬送経路32に移送し、搬出口31から後処理装置Cに送出する。
[2ツ折りモードの折り動作]
上述の折り動作において、シートを2ツ折りするモードでは、図13に示すように画像形成装置Aから排紙指示信号と同時に折り処理するか否かのモード指示信号を受ける。すると制御手段95は、折り目位置を折目位置算出手段97で算出する(St01)。そこで制御手段95は、2ツ折りモード(St02)のときには、第1センサS1がシート先端を検知(St03)する。この検知信号から折目位置算出手段97で算出されたシートの長さに相当するシートの送り時間の経過後(St04)に一次折り偏向手段53を待機位置から作動位置に移動する(St05)。この移動はシフトモータMSの回転で制御する。
一次折り偏向手段53の昇降部材53cが作動位置に移動する過程で、第1搬送経路32のシートは図9(a)で説明したように、折り目位置を基準に第1ニップ部Np1に向けて歪曲される。そして一次折り偏向手段53の従動ローラ53aが第2ロール49の周面に当接するとシートはたぐり寄せられて折り目位置から第1ニップ部Np1に挿入される。
このとき制御手段95は、2ツ折りモードでは第1センサS1からの検知信号を基準にシートの折り目が第1ニップ部Np1に挿入された見込み時間の後(St06)二次折り偏向手段54を作動位置に移動する(St07)。この見込み時間はシートの折り目位置が第1ニップ部Np1に挿入され、その折りシート先端が湾曲ガイド54bに到達する前の時間に設定されている。従って折りシート先端は、湾曲ガイド54bの湾曲ガイド面に案内されて第2ローラ周面に沿うこととなる。
これと同時に、作動位置に位置する従動ローラ54aは第3ロール50の回転に従動して回転するため、折りシートの先端が第2ニップ部Np2から逸れる方向にカールしていても、従動ローラ54aと第3ロール50の回転で確実に第2ニップ部Np2に案内されることとなる。
そこで制御手段95は、第2ニップ部Np2から第3経路36に搬出された折りシートを、第3搬送経路36から第1搬送経路32に搬出する。そして制御手段95は二次折り偏向手段54を作動位置に位置させた状態で後続するシートの処理に備える(St08)。図示のものは一次折り偏向手段53を待機位置に位置させる関係で、これと相反的に位置移動する二次折り偏向手段54を作動位置に位置させているが、第3搬送経路36に配置した排紙センサS3の検出信号で二次折り偏向手段54を待機位置に移動するように構成することも可能である。
[3ツ折りモードの折り動作]
シートを3ツ折りするモードでは、図8乃至図10で説明したように画像形成装置Aから排紙指示信号と同時に折り処理するか否かのモード指示信号を受ける。すると制御手段95は、折り目位置を折目位置算出手段97で算出する(St01)。そこで制御手段95は、3ツ折りモード(St09)のときには、第1センサS1がシート先端を検知する(St10)。
この検知信号から折目位置算出手段97で算出されたシートの長さに相当するシートの送り時間の経過(St11)後に一次折り偏向手段53を待機位置から作動位置に移動する(St12)。この移動はシフトモータMSの回転で制御する。
一次折り偏向手段53の昇降部材53cが作動位置に移動する過程で、第1搬送経路32のシートは図9(a)で説明したように、折り目位置を基準に第1ニップ部Np1に向けて歪曲される。そして一次折り偏向手段53の従動ローラ53aが第2ロール49の周面に当接するとシートはたぐり寄せられて折り目位置から第1ニップ部Np1に挿入される。このとき制御手段95は、3ツ折りモードではシート先端を第2センサS2が検出するのを待つ(St13)。
第2センサS2がシート先端を検出した信号を基準に制御手段95はシートの二次折り目位置が所定位置に到達する見込み時間の後(St14)、二次折り偏向手段54を作動位置に移動する(St15)。この見込み時間は折目位置算出手段97の算出値で設定する。そこでシートは従動ローラ54aから搬送力を付与されて第2ニップ部Np2に挿入される。このシート先端を排紙センサS3が検知し、折仕様に応じて第3搬送経路36から第1経路32に搬出するか、或いは排紙経路37から収納スタッカ65に搬出する(St16)。
尚、上記ステップSt01でモード設定手段92からシート折り処理しない後処理モードが設定されたときには、このシートは搬出ローラ対62に向けて送られる。そして第1搬送経路32にはシートガイド61がシート先端を搬出ローラ対62のニップ部に送り込む。従ってシートはストッパ部材43、ピンチローラ41a、第1ロール41bのストレスを受けることなくスムーズに搬出口(搬出部)31に導かれる。
[排紙経路の構成]
上述のように2ツ折り、3ツ折りされた折りシートは第3搬送経路36に第2第3ロール49、50の圧接点から送られる。そして第2ロール49に圧接する増折りローラ64で増し折りされ第3搬送経路36に案内される。この第3搬送経路36は前述したように第1搬送経路32に合流する。
この第3搬送経路36から分岐して排紙経路37が経路切換フラッパ38を介して連設され、この排紙経路37は第2搬送経路33の下方に配置されている収納スタッカ65に折りシートを案内する。
従って、後処理装置Cに移送する必要のない例えば内3ツ折り或いは外3ツ折りなどレター仕様に折り合わされたシートは搬出口31に移送されることなく収納スタッカ65に収容される。
そして第3搬送経路36に送られた折りシートの内、後処理装置Cに移送して後処理するシートは、搬出ローラ対62で搬出口31に向けて移送される。尚この場合に、後処理するか否かの判断は、例えば前述のコントロールパネル15で画像形成条件と同時に後処理条件を設定するように構成する。そして設定された仕上げ条件に応じて収納スタッカ65に搬出するか後処理装置Cに移送するように構成する。
[画像形成装置]
画像形成装置Aは図1に示すように次の構成を備えている。この装置は、給紙部3からシートを画像形成部7に送り、画像形成部7でシートに印刷した後、本体排紙口18らシートを搬出する。給紙部3は複数サイズのシートが給紙カセット4a、4bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部7に給送する。画像形成部7は例えば静電ドラム8と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)9と現像器10と、転写チャージャ11と定着器12が配置され、静電ドラム8上にレーザ発光器9で静電潜像を形成し、これに現像器10でトナーを付着し、転写チャージャ11でシート上に画像を転写し、12で加熱定着する。
このように画像形成されたシートは本体排紙口18から順次搬出される。図示13は循環経路であり、定着器12から表面側に印刷したシートを、本体スイッチバック経路14を介して表裏反転した後、再び画像形成部7に給送してシートの裏面側に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートは本体スイッチバック経路14で表裏反転された後本体排紙口18から搬出される。
図示20は画像読取部であり、プラテン21上にセットした原稿シートをスキャンユニット22で走査し、図示しない光電変換素子で電気的に読み取る。この画像データは画像処理部で例えばデジタル処理された後、データ記憶部16に転送され、前記レーザ発光器9に画像信号を送る。また、図示25はフィーダ装置であり、スタッカ26に収容した原稿シートをプラテン21に給送する。
上記構成の画像形成装置Aには制御部91が設けられ、コントローラパネル15から画像形成条件、例えばシートサイズ指定、カラー・モノクロ印刷指定、プリント部数指定、片面・両面印刷指定、拡大・縮小印刷指定などのプリントアウト条件が設定される。
一方、画像形成装置Aには上記スキャンユニット22で読み取った画像データ或いは外部のネットワークから転送された画像データがデータ記憶部16に蓄積され、このデータ記憶部16から画像データはバッファメモリ17に転送され、このバッファメモリ17から順次印字ヘッド9にデータ信号が移送されるように構成されている。
上記コントローラパネル15からは画像形成条件と同時に後処理条件も入力指定される。この後処理条件は例えば「プリントアウトモード」「ステープル綴じモード」「シート束折りモード」などが選定される。この後処理条件には前述したシート折り装置Bにおける折仕様が設定される
[後処理装置]
後処理装置Cは図2に示すように次の構成を備えている。この装置は装置ハウジング68にシート受入口69と、排紙スタッカ70と、後処理経路71を備えている。シート受入口69は前述のシート折り装置Bの搬出口31に連結され、第1搬送経路32又は第3搬送経路36からのシートを受け入れるように構成されている。
後処理経路71はシート受入口69からのシートを排紙スタッカ70に案内するように構成され、この経路中に処理トレイ72が設けられている。図示73は排紙口であり、後処理経路71からのシートを下流側に配置された処理トレイ72に集積する。図示74はパンチユニットであり、後処理経路71に配置されている。排紙口73には排紙ローラ75が配置され、シート受入口69からのシートを処理トレイ72に集積する。
処理トレイ72は、後処理経路71からのシートをスイッチバック(搬送方向反転)搬送させてトレイ上に設けられた後端規制部材(不図示)に部揃え集積する。このためトレイ上方には排紙口73からのシートをスイッチバックさせる正逆転ローラ76が設けられている。また上記処理トレイ72は排紙スタッカ70に連なり、排紙口73からのシートを先端側は排紙スタッカ70で、後端側は処理トレイ72で支持する(ブリッジ支持)ようになっている。
上記処理トレイ72には後端規制部材に位置決めされたシート束を綴じ合わせるステップラユニット77が配置されている。図示78は整合手段であり、処理トレイ上に搬出されたシートを搬送直交方向に幅寄せ整合する。図示79はパドル回転体であり、排紙ローラ75からのシートを後端規制部材に向けて移送するように排紙ローラ75の回転軸に駆動連結されている。
図示80はシート束搬出手段であり、ステップラユニット77で綴じ合わされたシート束を下流側の排紙スタッカ70に移送する。このため図示のシート束搬出手段80は基端部を揺動自在に軸支持されたレバー部材81と、シート端係合部材82とで構成されている。
そしてシート端係合部材82は処理トレイ72に沿って排紙方向に往復動するように処理トレイに装備され、レバー部材81に連結されている。図示Mmはレバー部材81を揺動運動させる駆動モータである。尚排紙スタッカ70には図示しないがシートの積載量に応じて昇降するエレベータ機構が備えられている。
B シート折り装置
30 搬入口(搬入部)
31 搬出口(搬出部)
32 第1搬送経路(シート搬送経路)
33 第2搬送経路(折り処理経路)
34 第1スイッチバック経路(反転パス)
35 第2スイッチバック経路
36 第3搬送経路
37 排紙経路
41a ピンチローラ
41b 第1ロール(レジストローラ)
44 内ガイド部材
44a 搬送方向先端
44x 切り欠き(凹陥部)
45 外ガイド部材
45a 搬送方向先端
48 折り処理部
49 第2ロール
50 第3ロール
53 一次折り偏向手段
54 二次折り偏向手段
65 収納スタッカ
Np1 第1折り位置(第1ニップ部)
Np2 第2折り位置(第2ニップ部)
d 通過間隙
GL 間隔
Pa 変曲点
Pb ガイド位置
Pc 最大サイズシートの先端位置
Pd 外ガイド部材の先端位置

Claims (8)

  1. 搬入部からのシートを折り処理することなく搬出部に移送するシート搬送経路と、
    このシート搬送経路と交差する方向に配置され搬入部からのシートを折り処理する折り処理経路と、
    前記折り処理経路に配置された折り処理部と、
    前記折り処理経路に配置され前記折り処理部の上流側にシート先端部を案内する反転パスと、
    を備え、
    前記反転パスは、シート先端部を湾曲させる湾曲形状で内側に位置する内ガイド部材と外側に位置する外ガイド部材とで構成され、
    この内側ガイド部材の先端は外ガイド部材の先端より搬送方向上流側に位置するように短く構成され、
    この内ガイド部材の先端部には、シート先端部を歪曲変形させて腰付けする凹陥部が設けられていることを特徴とするシート折り装置。
  2. 前記凹陥部は、
    前記内ガイド部材のシート搬送方向と直交する中央部に形成された切欠きで構成され、
    前記外ガイド部材に沿って湾曲方向に前進するようにシートの先端中央部を歪曲変形することを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
  3. 前記内ガイド部材と外ガイド部材とは、
    案内する最長シートの先端より内ガイド部材の先端は短く、外ガイド部材の先端は長く設定されていることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
  4. 請求項1に記載のシート折り装置であって、
    更に装置フレームを備え、
    前記外ガイド部材は、この装置フレームに設けられていることを特徴とするシート折り装置。
  5. 前記折り処理経路は、
    前記シート搬送経路から分岐して搬入部からのシートを前記折り処理部に案内するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
  6. 前記折り処理部は、前記折り処理径路に配置され互いに圧接された複数のローラ対で構成されていることを特徴とするシート折り装置。
  7. 画像形成装置とシート折り装置とから構成される画像形成システムであって、
    順次シート上に画像形成する画像形成装置と、
    前記画像読取装置からのシートを折り処理するシート折り装置と、
    を備え、
    前記シート折り装置は請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  8. 画像形成装置とシート折り装置と後処理装置とから構成されるシステムであって、
    前記画像形成装置は、順次シート上に画像形成するように構成され、
    前記シート折り装置は、前記画像読取装置からのシートを折り処理するように構成され、
    前記後処理装置は、前記シート折り装置からの折りシートを部揃い集積して綴じ合わせるように構成され、
    前記シート折り装置は請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成システム。
JP2010123211A 2009-10-30 2010-05-28 シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム Pending JP2011246261A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010123211A JP2011246261A (ja) 2010-05-28 2010-05-28 シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
US12/926,144 US8585032B2 (en) 2009-10-30 2010-10-28 Sheet folding apparatus and image formation system provided with the apparatus
CN201010526481.1A CN102050358B (zh) 2009-10-30 2010-10-29 片材折叠装置及设有其的图像形成系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010123211A JP2011246261A (ja) 2010-05-28 2010-05-28 シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011246261A true JP2011246261A (ja) 2011-12-08

Family

ID=45412024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010123211A Pending JP2011246261A (ja) 2009-10-30 2010-05-28 シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011246261A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014156348A (ja) * 2013-01-18 2014-08-28 Ricoh Co Ltd シート処理装置及び画像形成システム
JP2016005992A (ja) * 2013-01-18 2016-01-14 株式会社リコー シート処理装置及び画像形成システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014156348A (ja) * 2013-01-18 2014-08-28 Ricoh Co Ltd シート処理装置及び画像形成システム
JP2016005992A (ja) * 2013-01-18 2016-01-14 株式会社リコー シート処理装置及び画像形成システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5476158B2 (ja) シート折り装置
US8590880B2 (en) Sheet folding apparatus and image formation system provided with the apparatus
US8256757B2 (en) Sheet folding apparatus with skew correction mechanism and image formation system provided with the sheet folding apparatus
US8897691B2 (en) Sheet folding apparatus and image formation system provided with the apparatus
US8585032B2 (en) Sheet folding apparatus and image formation system provided with the apparatus
JP5394863B2 (ja) シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
JP5647403B2 (ja) シート給送装置及びこれを備えたシート折り装置並びに画像形成システム
JP5749903B2 (ja) シート折り装置
JP4376741B2 (ja) シート処理装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4533840B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2011246261A (ja) シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
JP5567442B2 (ja) シート折り装置
JP5520635B2 (ja) シート折り装置
JP2011093689A (ja) シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
JP4302020B2 (ja) シート処理装置及びシート処理装置における紙折り方法並びにこれを用いた画像形成装置
JP5823687B2 (ja) シート折り装置
JP5629508B2 (ja) シート折り装置
JP5539027B2 (ja) シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
JP5801089B2 (ja) シート積載装置及びシート折り装置
JP5595009B2 (ja) シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
JP5562003B2 (ja) シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
JP2011178506A (ja) シート折り装置
JP2011093688A (ja) シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
JP5476159B2 (ja) シート折り装置
JP2011207544A (ja) シート折り装置